JP7107007B2 - 駆動装置、駆動方法、及びプログラム - Google Patents

駆動装置、駆動方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、駆動装置、駆動方法、及びプログラムに関する。
複数のモータで同一の出力軸を駆動制御して、トルクアップ、及びバックラッシュ低減を図るマルチモータ制御技術が知られている。特に、2つのモータを制御する場合は、ダブルモータ制御技術と称される。また、モータ軸エンコーダ、又は出力軸エンコーダによる検出信号をフィードバックして出力軸の角度を制御し、出力軸による位置、速度等の制御を行う技術が知られている。
ダブルモータ制御技術では、片方のモータにプリロードトルクを与えることにより、バックラッシュを低減し、出力軸の角度を正確に制御することが可能である。しかし、複数のモータから出力軸に至るまでの減速機の剛性等に起因して、各モータの回転軸と出力軸との間で負荷トルクに応じた角度ズレが発生し、モータ軸エンコーダの検出信号により、出力軸による位置制御を正確に行えない場合がある。
このような課題に対し、出力軸の角度毎で補正値を記憶装置に記憶し、各モータの回転軸と出力軸との間の角度ズレを補正する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、ギアの角度に対する角度ズレのみが補正され、負荷トルクに応じた各モータの回転軸のネジレ等の影響は除去されないため、補正精度が十分でない場合があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、マルチモータ制御において、モータ軸エンコーダの検出信号を利用して、高精度の位置制御を実現することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る駆動装置は、第1の回転検出部を備えた第1のモータと、第2の回転検出部を備えた第2のモータと、を用い、被駆動軸を駆動する駆動装置であって、前記第1の回転検出部、又は前記第2の回転検出部の検出信号を用いて前記第1のモータ、及び前記第2のモータを制御する制御部と、前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第1の回転検出部による検出信号と前記第2の回転検出部による検出信号との間で切り替える検出信号切替部と、備え、前記第1のモータは、前記被駆動軸に駆動トルクを与え、前記第2のモータは、前記第1のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減し、前記検出信号切替部は、前記第2のモータが前記被駆動軸に駆動トルクを与え、前記第1のモータが前記第2のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減する場合に、前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第2の回転検出部による検出信号から前記第1の回転検出部による検出信号に切り替えることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、マルチモータ制御において、モータ軸エンコーダの検出信号を利用して、高精度の位置制御を実現することができる。
ダブルモータ制御により駆動される駆動系の一例を示す斜視図である。 ダブルモータ制御により駆動される駆動系の一例を示す平面図である。 ダブルモータ制御による出力軸の駆動の一例を示す模式図である。 モータに印加される電圧の一例を示す図である。 駆動系における角度ズレの要因の発生箇所の一例を示す模式図である。 ギアの歯の変形の一例を示す模式図である。 モータ等のネジレと電圧指令値との関係の一例を示す図である。 出力軸とモータとの間の角度ズレの一例を示す図である。 第1の実施形態の駆動装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態の駆動装置の構成要素の一例を機能ブロックで示す図である。 第1の実施形態の駆動装置の角度ズレの補正処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の駆動装置の補正値取得処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の指令値と補正値の対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態のエンコーダによる角度の検出値の変化の一例を示す図である。 第2の実施形態の駆動装置の構成要素の一例を機能ブロックで示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
第1の実施形態の駆動装置を説明する。本実施形態の駆動装置は、複数のモータにより1つの出力軸を駆動する装置である。本実施形態では、2つのモータを用いたダブルモータ制御により、1つの出力軸を駆動する装置を例に説明する。
まず、ダブルモータ制御について説明する。図1は、ダブルモータ制御により駆動される駆動系Dの一例を示す斜視図である。図2は、駆動系Dの平面図である。
図1及び図2に示されているように、駆動系Dは、モータM1、及びM2と、出力軸Sと、伝達系G1、及びG2とを備える。尚、図1、及び図2の例では省略されているが、駆動系Dには、モータM1の角度θ1を計測するモータ軸エンコーダE1と、モータM2の角度θ2を計測するモータ軸エンコーダE2とが含まれる。モータ軸エンコーダE1はモータM1に外付けされてもよいし、モータM1に内蔵されてもよい。同様にモータ軸エンコーダE2はモータM2に外付けされてもよいし、モータM2に内蔵されてもよい。
モータM1は、特許請求の範囲に記載の「第1のモータ」の一例であり、モータM2は、特許請求の範囲に記載の「第2のモータ」の一例である。モータ軸エンコーダE1は、特許請求の範囲に記載の「第1の回転検出部」の一例であり、モータ軸エンコーダE2は、特許請求の範囲に記載の「第2の回転検出部」の一例である。出力軸Sは、特許請求の範囲に記載の「被駆動軸」の一例である。
尚、以下では説明を簡略化するため、「モータ軸エンコーダ」を単に「エンコーダ」と称する場合がある。またモータの角度はモータの回転角度と同義であり、出力軸の角度は出力軸の回転角度と同義である。
モータM1は、ダブルモータ制御により制御される一方のモータである。モータM1は、伝達系G1を介して、出力軸SにトルクT1を加え、出力軸Sを駆動する。モータM2は、ダブルモータ制御により制御される他方のモータである。モータM2は、伝達系G2を介して、出力軸SにトルクT2を加え、出力軸Sを駆動する。モータM1、及びM2は、例えばブラシレスDC(Direct Current)モータである。但し、ブラシ付きDCモータやAC(Alternating Current)モータ等を用いてもよい。
出力軸Sは、ダブルモータ制御により駆動される出力軸である。伝達系G1は、モータM1の回転を出力軸Sに伝達する複数のギアの組である。伝達系G2は、モータM2の回転を出力軸Sに伝達する複数のギアの組である。複数のギアの組は、例えば減速機である。ダブルモータ制御では、モータM1、及びM2がそれぞれ制御され、出力軸Sが駆動される。
図3は、ダブルモータ制御による出力軸の駆動の一例を示す模式図である。図3は、駆動系Dにおいて、モータM1に駆動される伝達系G1と、モータM2に駆動される伝達系G2とにより出力軸Sが駆動される様子を示す。
図3(a)は、バックラッシュを低減する出力軸Sの駆動を示す図である。伝達系G1は矢印11の方向に回転し、出力軸Sに駆動トルクを与える。出力軸Sは駆動トルクに応じて矢印13の方向に回転する。一方、伝達系G2は、伝達系G1の回転方向とは逆の矢印12の方向に回転する。伝達系G2により、伝達系G1とは逆向きのトルクを加えることで、出力軸Sと伝達系G1との間のガタを防ぎ、バックラッシュを低減することができる。伝達系G2が加える逆向きのトルクは、プリロードトルクと称される。
一方、図3(b)は、トルクを大きくする出力軸Sの駆動を示す図である。伝達系G1は矢印14の方向に回転し、出力軸Sに駆動トルクを与える。出力軸Sは駆動トルクに応じて矢印16の方向に回転する。伝達系G2は、伝達系G1の回転方向と同じ矢印15の方向に回転する。伝達系G2で伝達系G1と同じ向きにトルクを加えることで、伝達系G1のトルクに伝達系G2のトルクが加算され、出力軸Sのトルクを大きくすることができる。
図4は、モータM1、及びM2に印加される電圧の一例を示すグラフである。図4の縦軸はモータM1、及びM2の印加電圧drv_outを示し、横軸は電圧指令値drv_inを示す。実線41はモータM1の印加電圧、点線42はモータM2の印加電圧である。一点鎖線43はモータM1、及びM2の合計印加電圧、二点鎖線44はモータM1、及びM2の平均印加電圧である。尚、ここではdrv_in、及びdrv_outをそれぞれ電圧値とする例を説明するが、drv_in、及びdrv_outを電流値、又はトルク値としてもよい。この点は、以降の図で示されるdrv_in、及びdrv_outについても同様である。
図4の例では、正の電圧印加により、モータM1が出力軸Sに第1方向にトルクT1を加え、モータM2が出力軸Sに第1方向にトルクT2を加えることを想定する。また負の電圧印加により、モータM1が出力軸Sに第1方向と逆向きの第2方向にトルクT1を加え、モータM2が出力軸Sに第2方向にトルクT2を加えることを想定する。
図4において、lim1は印加電圧の正のリミット電圧を示し、lim2は印加電圧の負のリミット電圧を示す。in_lim1は印加電圧が正のリミット電圧になる時の電圧指令値を示し、in_lim2は印加電圧が負のリモット電圧になる時の電圧指令値を示す。offset1は正のオフセット電圧を示し、offset2は負のオフセット電圧を示す。オフセット電圧は、電圧指令値を0にした時にモータに印加される電圧である。尚、in_lim1は、特許請求の範囲に記載の「正の限界値」の一例であり、in_lim2は、特許請求の範囲に記載の「負の限界値」の一例である。
領域R1は、電圧指令値drv_inがin_lim2未満の範囲を示し、領域R2は、電圧指令値drv_inがin_lim2以上で0未満の範囲を示す。領域R3は、電圧指令値drv_inがin_lim1以上の範囲を示し、領域R4は、電圧指令値drv_inが0以上でin_lim1未満の範囲を示す。
領域R1では、モータM1にリミット電圧lim2からオフセット電圧offset1までの電圧が印加され、モータM2に所定のリミット電圧lim2が印加される。モータM1に印加される負電圧の絶対値が大きくなるほど、モータM1により出力軸Sに加えられる第2方向のトルクT1が大きくなる。領域R1では、モータM1は、出力軸Sを第2方向に駆動する駆動用モータとして機能するが、モータM2により、トルクT1と同じ第2方向にトルクT2が加えられるため、出力軸Sに加えられるトルクToutを大きくすることができる。
領域R2では、モータM1に所定のオフセット電圧offset1が印加され、モータM2にリミット電圧lim2からオフセット電圧offset2までの電圧が印加される。モータM2に印加される負電圧の絶対値が大きくなるほど、モータM2により出力軸Sに加えられる第2方向のトルクT2が大きくなる。領域R2では、モータM2は、出力軸Sを第2方向に駆動する駆動用モータとして機能する。
領域R2では、モータM1は出力軸Sに第1方向に所定のトルクT1を加え、モータM2が出力軸Sに第2方向にトルクT2を加える。そのため、出力軸Sに加えられるトルクToutは、トルクT1とトルクT2の差分となる。モータM1が、出力軸SにモータM2と逆向きのトルクを与えることで、出力軸SのギアとモータM2の伝達系G2のギアとが押し付けられ、出力軸SとのモータM2との間のバックラッシュが低減する。
領域R3では、モータM1に所定のリミット電圧lim1が印加され、モータM2にオフセット電圧offset2からリミット電圧lim1までの電圧が印加される。モータM2に印加される正電圧の絶対値が大きくなるほど、モータM2により出力軸Sに加えられる第1方向のトルクT2が大きくなる。領域R3では、モータM2は、出力軸Sを第1方向に駆動する駆動用モータとして機能するが、モータM1により、トルクT2と同じ第1方向にトルクT1が加えられるため、出力軸Sに加えられるトルクToutを大きくすることができる。
領域R4では、モータM1にオフセット電圧offset1からリミット電圧lim1までの電圧が印加され、モータM2に所定のオフセット電圧offset2が印加される。モータM1に印加される正電圧の絶対値が大きくなるほど、モータM1により出力軸Sに加えられる第1方向のトルクT1が大きくなる。領域R4では、モータM1は、出力軸Sを第1方向に駆動する駆動用モータとして機能する。
領域R4では、モータM1は出力軸Sに第1方向にトルクT1を加え、モータM2が出力軸Sに第2方向にトルクT2を加える。そのため、出力軸Sに加えられるトルクToutは、トルクT1とトルクT2の差分となる。一方で、モータM2が、出力軸SにモータM1と逆向きのトルクを与えることで、出力軸SのギアとモータM1の伝達系G2のギアとが押し付けられ、出力軸SとのモータM1との間のバックラッシュが低減する。
このように、ダブルモータ制御では、2つのモータM1、及びM2に印加する電圧を制御することにより、出力軸Sに加えるトルクToutを大きくしたり、バックラッシュを低減したりすることができる。
次に、ダブルモータ制御におけるモータと出力軸の角度ズレの要因について説明する。出力軸の角度ズレの要因としては、モータや出力軸等の回転軸のネジレ、ギアの歯の変形、モータ等の回転軸を支えるフレームの変形による回転軸の横ずれ(シフト)等が挙げられる。
図5は、駆動系Dにおける角度ズレの要因の発生箇所の一例を示す模式図である。図5は、駆動系Dにおいて、モータM1に取り付けられたギア51と、出力軸Sに取り付けられたギア52が、噛み合い箇所53で噛み合う様子を示している。
モータM1の回転軸54、及び出力軸Sの回転軸55のそれぞれで回転軸のネジレが発生する。尚、ネジレとは、軸にトルクが加わった場合の軸回りの変形である。
ギアの歯の変形は、噛み合い箇所53で発生する。ここで、図6は、ギアの歯の変形の一例を示す模式図である。一方のギアの歯61と、他方のギアの歯62が噛み合い箇所において接触している。図6(a)はギアの歯が変形していない場合で、図6(b)は変形している場合である。図6(b)では、トルクにより実線の矢印で示されている方向に力が加わり、ギアの歯62がギアの歯63のように弾性変形している。ギアの噛み合い箇所では、このようにギアの歯の変形が発生し、角度ズレを生じさせる。
図5に戻り、トルクに伴い、モータM1の回転軸54を支えるフレームが変形し、例えば図5に破線の矢印56で示されている方向に回転軸が横ずれする場合がある。このようなフレームの変形による回転軸の横ずれも角度ズレの要因となる。
モータの伝達系に、複数のギアを備える多段ギアを用いる場合は、ギアの数に応じて上記のような角度ズレの要因が加算されて発生する。
次に、モータM1と伝達系G1の回転軸のネジレ、モータM2と伝達系G2の回転軸のネジレ、及び出力軸Sの回転軸のネジレについて、図7を参照して説明する。尚、以下では説明を簡略化するため、「回転軸のネジレ」を単に「ネジレ」と称する。またモータM1と伝達系G1を「モータM1系統」と称し、モータM2と伝達系G2を「モータM2系統」と称する。
図7は、モータM1系統のネジレ、モータM2系統のネジレ、及び出力軸Sのネジレと、電圧指令値drv_inとの関係の一例を示す図である。図7の横軸は電圧指令値drv_inを示し、縦軸はネジレ量を示す。
実線71はモータM1系統の出力軸Sに対するネジレ量であり、点線72はモータM2系統の出力軸Sに対するネジレ量であり、一点鎖線73は出力軸Sのネジレ量である。図7の領域R1は図4の領域R1に対応し、図7の領域R2は図4の領域R2に対応し、図7の領域R3は図4の領域R3に対応し、図7の領域R4は図4の領域R4に対応する。
電圧指令値drv_inに比例して出力軸Sに与えられるトルクは大きくなり、トルクに比例して出力軸Sのネジレ量は大きくなる。そのため、電圧指令値drv_inとトルクとの線形性を仮定すると、図7に一点鎖線73で示されているように、出力軸Sのネジレ量は電圧指令値drv_inに比例して大きくなる。
領域R4では、モータM2系統には所定のオフセット電圧offset2が印加され、これに応じた所定のトルクT2が加えられているため(図4参照)、モータM2系統のネジレ量は、所定のトルクT2に応じたものとなる。従って出力軸Sのネジレ量に応じて出力軸Sに対するモータM2系統のネジレ量は変化し、図7に点線72で示されているように、電圧指令値drv_inに比例して出力軸Sに対するモータM2系統のネジレ量は大きくなる。
一方、モータM1系統には印加電圧に伴い徐々に大きくなるトルクT1が加えられる。モータM1の回転が伝達系G1に伝達された直後は、ギアのバックラッシュによりトルクT1は殆ど発生しない。モータM1が回転するにつれ、伝達系G1のギアの歯車が噛み合い始めると、モータM1系統は低剛性領域に入り、バックラッシュは徐々に解消してトルクT1はモータM1の回転に対し非線形に変化する。トルクT1に応じて、出力軸Sに対するモータM1系統のネジレ量は非線形に変化する。
領域R3では、モータM2系統には領域R4とは逆向きのトルクT2が加えられ、トルクT2は徐々に大きくなる。そのため領域R3に入った直後にモータM2系統のネジレ量は急増し、その後、非線形に変化する。
一方、モータM1系統は、所定のリミット電圧lim1が印加され、これに応じた所定のトルクT1が加えられるため、モータM1系統のネジレ量は、所定のトルクT1に応じたものとなる。従って出力軸Sのネジレ量に応じて出力軸Sに対するモータM1系統のネジレ量は変化し、図7に実線71で示されているように、電圧指令値drv_inに比例して出力軸Sに対するモータM1系統のネジレ量は大きくなる。
領域R2では、モータM1系統には所定のオフセット電圧offset1に応じた所定のトルクT1が加えられているため、モータM1系統のネジレ量は、所定のトルクT1に応じたものとなる。従って、出力軸Sのネジレ量に応じて出力軸Sに対するモータM1系統のネジレ量は変化し、図7に実線71で示されているように、電圧指令値drv_inに比例して出力軸Sに対するモータM1系統のネジレ量は大きくなる。
一方、モータM2系統には印加電圧に伴い徐々に大きくなるトルクT2が加えられる。モータM2の回転が伝達系G2に伝達された直後は、ギアのバックラッシュによりトルクT2は殆ど発生しない。モータM2が回転するにつれ、伝達系G2のギアの歯車が噛み合い始めると、モータM2系統は低剛性領域に入り、バックラッシュは徐々に解消してトルクT2はモータM2の回転に対し非線形に変化する。トルクT2に応じて出力軸Sに対するモータM2系統のネジレ量は非線形に変化する。
領域R1では、モータM1系統には領域R2とは逆向きのトルクT1が加えられ、トルクT1は徐々に大きくなる。そのため領域R1に入った直後にモータM1系統のネジレは急増し、その後、非線形に変化する。
一方、モータM2系統は、所定のリミット電圧lim2が印加され、これに応じた所定のトルクT2が加えられるため、モータM2系統のネジレ量は、所定のトルクT2に応じたものとなる。従って出力軸Sのネジレに応じて出力軸Sに対するモータM2系統のネジレは変化し、図7に示されているように、電圧指令値drv_inに比例して出力軸Sに対するモータM2系統のネジレ量は大きくなる。
尚、トルクに比例してネジレ量が変化する場合は、トルク値Tを用いて角度を補正することができる。例えば回転軸の剛性をkとすると、補正角度Δθは、Δθ=k・Tとして算出可能である。
図7では、電圧指令値drv_inに比例して変化する出力軸Sのネジレ(一点鎖線73)を示したが、実際には、モータM1系統のネジレとモータM2系統のネジレ量が加算されて出力軸Sのネジレ量が生じる。そのため、電圧指令値drv_inと実際の出力軸Sのネジレ量とは必ずしも比例関係にならない場合がある。
以上説明したように、モータや出力軸等の回転軸のネジレ、ギアの歯の変形、モータ等の回転軸を支えるフレームの変形による回転軸の横ずれ(シフト)等に起因して、モータと出力軸Sとの間の角度ズレが発生する。
図8は、出力軸SとモータM1、及びモータM2の角度ズレの関係の一例を示す図である。図8の横軸は電圧指令値drv_inを示し、縦軸は角度ズレ量を示す。
実線81はモータM1と出力軸Sとの間の角度ズレであり、点線82はモータM2と出力軸Sとの間の角度ズレである。図8の領域R1は図4の領域R1に対応し、図8の領域R2は図4の領域R2に対応し、図8の領域R3は図4の領域R3に対応し、図8の領域R4は図4の領域R4に対応する。
図8において、θlim1はリミット電圧lim1が印加された場合のモータM1と出力軸Sとの間の角度ズレ量であり、θlim2はリミット電圧lim2が印加された場合のモータM2と出力軸Sとの間の角度ズレ量である。θoffset1は電圧指令値が0の場合のモータM1と出力軸Sとの間の角度ズレ量であり、θoffset2は電圧指令値が0の場合のモータM2と出力軸Sとの間の角度ズレ量である。
領域R4では、モータM2系統のネジレ量は、所定のオフセット電圧offset2に応じたものであるため、モータM2と出力軸Sとの間の角度ズレ量は、所定のθoffset2になる。モータM1系統のネジレは非線形に変化するため、これに応じてモータM1と出力軸Sとの間の角度ズレ量は非線形に変化する。
同様に、領域R3では、モータM2と出力軸Sとの間の角度ズレ量は非線形に変化し、モータM1と出力軸Sとの間の角度ズレ量は、所定のθlim1になる。
領域R2では、モータM1と出力軸Sとの間の角度ズレ量は、所定のθoffset1になり、モータM2と出力軸Sとの間の角度ズレ量は非線形に変化する。
領域R1では、モータM1と出力軸Sとの間の角度ズレ量は非線形に変化し、モータM2と出力軸Sとの間の角度ズレ量は所定のθlim2になる。
このようなモータM1と出力軸Sとの間の角度ズレ、及びモータM2と出力軸Sとの間の角度ズレは、エンコーダE1及びE2の検出信号に基づいてモータM1、及びM2を駆動し、出力軸Sによる位置制御を行う場合に、制御の精度を低下させる。
本実施形態の駆動装置100では、領域R1と領域R4では、モータM2のエンコーダE2の検出信号に基づいてモータM1、及びM2を駆動し、出力軸Sによる位置制御を行う。また領域R2と領域R3では、モータM1のエンコーダE1の検出信号に基づいてモータM1、及びM2を駆動し、出力軸Sによる位置制御を行う。これにより、上記のような出力軸Sによる位置制御の精度の低下を防止する。
例えば、モータM1のエンコーダE1の検出信号ENC1が示す角度の検出値をφ1とし、モータM2のエンコーダE2の検出信号ENC2が示す角度の検出値をφ2とし、出力軸Sの位置制御に用いるエンコーダの角度の検出値をφとする。尚、説明を簡略化するため、以降では、角度の検出値を、単に検出値と称する。
まず領域R1では、駆動装置100は、検出値φを次の(1)式により算出する。
φ=φ2-θlim2 (1)
領域R1では、モータM2と出力軸Sとの間の角度ズレ量は、電圧指令値drv_inによらず所定のθlim2である。駆動装置100は、(1)式により、所定の値であるθlim2で検出値φ2を補正して、モータM2と出力軸Sとの間の角度ズレの影響を除去した検出値φを取得する。駆動装置100は、この検出値φを用いて出力軸Sによる位置制御を行うことで、制御精度の低下を防止できる。
また(1)式によれば、予め測定した角度ズレのオフセット値θlim2が差し引かれるため、領域R1~R4の領域間で検出値φのオフセット値に差異がある場合でも、差異が取り除かれ、領域間での検出値φの連続性が確保される。
同様に、領域R2では次の(2)式で、領域R3では次の(3)式で、領域R4では次の(4)式で、それぞれ検出値φは算出される。
φ=φ1-θoffset1 (2)
φ=φ1-θlim1 (3)
φ=φ2-θoffset2 (4)
(2)~(4)式により検出値φを算出することの効果は、上記の(1)式で説明したものと同様である。
図9は、本実施形態の駆動装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。駆動装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、メモリ104と、指令信号入力I/F(Inter/Face)105とを有する。また駆動装置100は、M1ドライバ回路106Aと、M2ドライバ回路106Bと、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)107と、検出信号入力I/F108とを有する。これらはシステムバス110を介して相互に電気的に接続されている。
CPU101は、駆動装置100の動作を統括的に制御する。CPU101は、RAM103をワークエリア(作業領域)として、ROM102に格納されたプログラムを実行することで、駆動装置100全体の動作を制御し、後述する各種機能を実現する。
メモリ104は、θlim1、θlim2、θoffset1、及びθoffset2等の補正値を記憶する。補正値は、エンコーダE1、及びE2の検出値から出力軸Sの位置制御に用いる検出値φを算出するために用いられる。メモリ104は、例えば不揮発性メモリ等である。ROM102に補正値を記憶させ、ROM102にメモリ104の機能を実現させてもよい。
指令信号入力I/F105は、上位コントローラ200と電気的に接続し、上位コントローラ200からデータ、又は信号を受信するためのインターフェースである。上位コントローラ200は、駆動装置100に駆動系Dを駆動させるための指令を与えるマスターコントローラである。駆動装置100は、指令信号入力I/F105を介して上位コントローラ200からの駆動指令を示す電気信号を受信する。
M1ドライバ回路106Aは、駆動系Dの有するモータM1と電気的に接続し、電圧を印加してモータM1を駆動する電気回路である。
M2ドライバ回路106Bは、駆動系Dの有するモータM2と電気的に接続し、電圧を印加してモータM2を駆動する電気回路である。
ASIC107は、M1ドライバ回路106A、及びM2ドライバ回路106Bに出力するPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するための集積回路である。
検出信号入力I/F108は、エンコーダE1及びエンコーダE2と電気的に接続し、エンコーダE1及びエンコーダE2からデータ、又は信号を受信するためのインターフェースである。駆動装置100は、検出信号入力I/F108を介してモータM1の角度を示す電気信号をエンコーダE1から受信し、またモータM2の角度を示す電気信号をエンコーダE2から受信する。
駆動装置100は、図9に示されているハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
図10は、本実施形態の駆動装置100の構成要素の一例を機能ブロックで示す図である。尚、図10に図示される駆動装置100の各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部又は一部を、任意の単位で機能的又は物理的に分散・結合して構成することが可能である。駆動装置100の各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、上述のCPU101にて実行されるプログラムにて実現され、或いはワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
駆動装置100は、PID(Proportional Integral Differential)制御部121と、M1印加電圧算出部122Aと、M2印加電圧算出部122Bと、M1PWM生成部123Aと、M2PWM生成部123Bとを有する。また駆動装置100は、M1駆動部131Aと、M2駆動部131Bと、指令信号受信部132と、検出信号受信部133と、検出信号選択部134と、補正部135と、モード切替部136と、メモリ104とを有する。
指令信号受信部132は、上位コントローラ200から目標値指令信号を受信し、PID制御部121に出力する。本実施形態では、目標値は、例えば出力軸Sの位置の目標値である。また指令信号受信部132は、駆動装置100の動作モードを駆動モード、又は補正値取得モードに切り替えるためのモード指令信号を上位コントローラ200から受信し、モード切替部136に出力する。指令信号受信部132は、指令信号入力I/F105等により実現される。
検出信号受信部133は、モータM1の角度を示す検出信号ENC1をエンコーダE1から受信し、モータM2の角度を示す検出信号ENC2をエンコーダE2から受信する。検出信号受信部133は、駆動装置100の動作モードが駆動モードの場合、受信した検出信号ENC1、及び検出信号ENC2を検出信号選択部134に出力する。また検出信号受信部133は、駆動装置100の動作モードが補正値取得モードの場合、受信した検出信号ENC1が示す検出値φ1、及び検出信号ENC2が示す検出値φ2を、補正値としてメモリ104に出力する。検出信号受信部133は、検出信号入力I/F108等により実現される。
検出信号選択部134は、制御周期毎にPID制御部121から出力される電圧指令値drv_inを入力する。またメモリ104を参照して、正の限界値in_lim1、及び負の限界値in_lim2を取得する。電圧指令値drv_inと正の限界値in_lim1、及び負の限界値in_lim2に基づき、電圧指令値の領域が領域R1~R4(図4参照)のどの領域かを判別する。また検出信号選択部134は、検出信号受信部133から検出信号ENC1と検出信号ENC2を入力し、判別した電圧指令値の領域に応じて、検出信号ENC1、又はENC2の何れか1つを出力軸Sの制御に用いる信号として選択する。検出信号選択部134は、選択した検出信号ENC1、又は検出信号ENC2と、判別した領域を示す信号を、補正部135に出力する。検出信号選択部134は、特許請求の範囲に記載の「検出信号選択部」の一例である。
補正部135は、判別された領域を示す信号に基づき、メモリ104を参照して、判別された領域に応じた補正値を取得する。補正値は、θlim1、θlim2、θoffset1、θoffset2等である。補正部135は、選択された検出信号ENC1が示す検出値φ1、又は検出信号ENC2が示す検出値φ2と、補正値とに基づき、判別された領域に応じて上述の(1)~(4)式の何れかを用いてエンコーダの検出値φを算出する。補正部135は、検出値φから出力軸Sの位置の検出値を算出し、PID制御部121に出力する。補正部135は、特許請求の範囲に記載の「補正部」の一例である。
尚、出力軸SとモータM1、及びM2の間には、トルクとは無関係の、モータやエンコーダの取付誤差に起因する角度ズレが含まれる場合がある。このような取付誤差に伴う角度ズレを予め測定してメモリ104に記憶しておき、補正部135が取付誤差に伴う角度ズレも補正するようにしてもよい。
モード切替部136は、指令信号受信部132から入力したモード指令信号に応じて、検出信号受信部133による検出信号ENC1、及び検出信号ENC2の出力先を、検出信号選択部134、又はメモリ104の何れかに切り替える。
検出信号選択部134、補正部135、及びモード切替部136は、例えばCPU101等により実現される。
メモリ104は、駆動装置100の動作モードが補正値取得モードの場合に、所定の条件下で、検出信号受信部133から検出信号ENC1が示す検出値φ1、及び検出信号ENC2が示す検出値φ2を、補正値として記憶する。またメモリ104は、駆動装置100の動作モードが駆動モードの場合に、補正部135から入力される電圧指令値の領域を示す信号に応じて、補正部135に補正値を出力する。さらにメモリ104は、予め規定した正の限界値in_lim1、及び負の限界値in_lim2を記憶しており、駆動装置100の動作モードが駆動モードの場合に、検出信号選択部134により参照される。
メモリ104は、補正値に代えて、例えば(1)~(4)式等の数式を記憶し、電圧指令値の領域を示す信号に応じて、補正部135に数式を出力してもよい。尚、メモリ104は、特許請求の範囲に記載の「記憶部」の一例である。
PID制御部121は、PID制御により、出力軸Sの位置の検出値が目標値に近づくように、電圧指令値drv_inを算出する。出力軸Sの位置の目標値を示す信号は、上位コントローラ200から指令信号受信部132を介してPID制御部121に入力される。出力軸Sの位置の検出値を示す信号は、補正部135からPID制御部121に入力される。PID制御部121は、算出した電圧指令値drv_inをM1印加電圧算出部122A、M2印加電圧算出部122B、及び検出信号選択部134に出力する。PID制御部121は、特許請求の範囲における「制御部」の一例である。
M1印加電圧算出部122Aは、入力した電圧指令値drv_inに基づいて、モータM1の印加電圧drv_outを算出し、電圧値を示す信号をM1PWM生成部123Aに出力する。
M2印加電圧算出部122Bは、入力した電圧指令値drv_inに基づいて、モータM2の印加電圧drv_outを算出し、電圧値を示す信号をM2PWM生成部123Bに出力する。
M1印加電圧算出部122A、及びM2印加電圧算出部122Bにおける電圧指令値drv_inと印加電圧drv_outとの関係は、図4に一例を示したように、予め設定されている。
PID制御部121、M1印加電圧算出部122A、及びM2印加電圧算出部122Bは、例えばCPU101等により実現される。
M1PWM生成部123Aは、M1印加電圧算出部122Aから印加電圧を入力し、入力した印加電圧に応じたPWM信号を生成して、M1駆動部131Aに出力する。M2PWM生成部123Bは、M2印加電圧算出部122Bから印加電圧を入力し、入力した印加電圧に応じたPWM信号を生成して、M2駆動部131Bに出力する。
M1PWM生成部123A、及びM2PWM生成部123Bは、例えばASIC107等により実現される。
M1駆動部131Aは、M1PWM生成部123AからPWM信号を入力し、PWM信号に応じた印加電圧をモータM1に印加する。M2駆動部131Bは、M2PWM生成部123BからPWM信号を入力し、PWM信号に応じた印加電圧をモータM2に印加する。これにより、モータM1、及びM2が駆動され、伝達系G1、及びG2を介して、出力軸Sが駆動される。
M1駆動部131Aは、M1ドライバ回路106A等により、またM2駆動部131Bは、M2ドライバ回路106B等により、それぞれ実現される。
ここで図4に戻り、例えば図4の領域R2では、モータM2は、出力軸Sに駆動トルクを与え、モータM1は、モータM2と出力軸Sとの間のバックラッシュを低減する。この領域R2では、検出信号選択部134は、エンコーダE1の検出信号ENC1を選択し、PID制御部121は検出信号ENC1を制御に用いる。例えば、領域R4から領域R2に遷移する場合、又は領域R1から領域R2に遷移する場合に、PID制御部121が制御に用いる検出信号は、検出信号選択部134により、検出信号ENC2から検出信号ENC1に切り替えられる。このように検出信号選択部134は、切り換え手段としての機能を有する。尚、検出信号選択部134は、特許請求の範囲に記載の「検出信号切替部」の一例である。
次に、図11は、本実施形態の駆動装置100によるモータM1、及びモータM2と出力軸Sとの間の角度ズレの補正処理を示すフローチャートである。
先ず、検出信号選択部134は、メモリ104を参照し、正の限界値in_lim1、及び負の限界値in_lim2を取得する(ステップS1101)。
次に、検出信号選択部134は、制御周期毎にPID制御部121が出力する電圧指令値drv_inを入力する(ステップS1102)。
次に、検出信号選択部134は、電圧指令値drv_inが正の限界値in_lim1以上かを判断する(ステップS1103)。電圧指令値drv_inが正の限界値in_lim1以上の場合(ステップS1103、Yes)、検出信号選択部134は、検出信号ENC1を選択し、検出信号ENC1と領域R3を示す信号を補正部135に出力する。
補正部135は、領域R3を示す信号に基づき、メモリ104を参照して領域R3に応じた補正値θlim1を取得する。補正部135は、(3)式により検出信号ENC1が示す検出値φ1を補正し、検出値φを算出する(ステップS1104)。補正部135は、検出値φに応じて出力軸Sの位置の検出値を算出し、PID制御部121に出力する。
電圧指令値drv_inが正の限界値in_lim1未満の場合(ステップS1103、No)、検出信号選択部134は、電圧指令値drv_inが0以上かを判断する(ステップS1105)。電圧指令値drv_inが0以上の場合(ステップS1105、Yes)、検出信号選択部134は、検出信号ENC2を選択し、検出信号ENC2と領域R4を示す信号を補正部135に出力する。
補正部135は、領域R4を示す信号に基づき、メモリ104を参照して領域R4に応じた補正値θoffset2を取得する。補正部135は、(4)式により検出信号ENC2が示す検出値φ2を補正し、検出値φを算出する(ステップS1106)。補正部135は、検出値φに応じて出力軸Sの位置の検出値を算出し、PID制御部121に出力する。
電圧指令値drv_inが0未満の場合(ステップS1105、No)、検出信号選択部134は、電圧指令値drv_inが負の限界値in_lim2以上かを判断する(ステップS1107)。電圧指令値drv_inが負の限界値in_lim2以上の場合(ステップS1107、Yes)、検出信号選択部134は、検出信号ENC1を選択し、検出信号ENC1と領域R2を示す信号を補正部135に出力する。
補正部135は、領域R2を示す信号に基づき、メモリ104を参照して領域R2に応じた補正値θoffset1を取得する。補正部135は、(2)式により検出信号ENC1が示す検出値φ1を補正し、検出値φを算出する(ステップS1108)。補正部135は、検出値φに応じて出力軸Sの位置の検出値を算出し、PID制御部121に出力する。
電圧指令値drv_inがin_lim2未満の場合(ステップS1107、No)、検出信号選択部134は、検出信号ENC2を選択し、検出信号ENC2と領域R1を示す信号を補正部135に出力する。
補正部135は、領域R1を示す信号に基づき、メモリ104を参照して領域R1に応じた補正値θlim2を取得する。補正部135は、(1)式により検出信号ENC1が示す検出値φ2を補正し、検出値φを算出する(ステップS1109)。補正部135は、検出値φに応じて出力軸Sの位置の検出値を算出し、PID制御部121に出力する。
以上により、検出信号選択部134、及び補正部135は、モータM1、及びモータM2と出力軸Sとの間の角度ズレの影響を除去した検出値φを取得することができる。
次に、図12は、駆動装置100による補正値の取得処理を示すフローチャートである。
先ず、指令信号受信部132は、動作モードを補正値取得モードにすることを示す指令信号を、上位コントローラ200から受信し、PID制御部121及びモード切替部136にその旨を示す信号を出力する(ステップS1201)。
次に、PID制御部121は、電圧指令値drv_inを0に設定し、M1印加電圧算出部122A、及びM2印加電圧算出部122Bに出力する(ステップS1202)。M1印加電圧算出部122A、M1PWM生成部123A、及びM1駆動部131Aは、電圧指令値drv_inに応じてモータM1を駆動する。M2印加電圧算出部122B、M2PWM生成部123B、及びM2駆動部131Bは、電圧指令値drv_inに応じてモータM2を駆動する。
モード切替部136は、検出信号ENC1が示す検出値φ1、及び検出信号ENC2が示す検出値φ2の出力先を、メモリ104に切り替える(ステップS1203)。
次に、検出信号受信部133は、検出信号ENC1が示す検出値φ1をメモリ104に出力し、メモリ104は、検出値φ1を補正値θoffset1として記憶する(ステップS1204)。また検出信号受信部133は、受信した検出信号ENC2が示す検出値φ2をメモリ104に出力し、メモリ104は検出値φ2を補正値θoffset2として記憶する(ステップS1205)。
次に、PID制御部121は、電圧指令値drv_inを正の限界値in_lim1に設定し、M1印加電圧算出部122Aに出力する(ステップS1206)。M1印加電圧算出部122A、M1PWM生成部123A、及びM1駆動部131Aは、電圧指令値drv_inに応じてモータM1を駆動する。
次に、検出信号受信部133は、受信した検出信号ENC1が示す検出値φ1をメモリ104に出力し、メモリ104は、検出値φ1を補正値θlim1として記憶する(ステップS1207)。
次に、PID制御部121は、電圧指令値drv_inをin_lim2に設定し、M2印加電圧算出部122Bに出力する(ステップS1208)。M2印加電圧算出部122B、M2PWM生成部123B、及びM2駆動部131Bは、電圧指令値drv_inに応じてモータM2を駆動する。
次に、検出信号受信部133は、受信した検出信号ENC2が示す検出値φ2をメモリ104に出力し、メモリ104は検出値φ2を補正値θlim2として記憶する(ステップS1209)。
以上により、駆動装置100は、補正値θoffset1、θoffset2、θlim1、及びθlim2を取得し、メモリ104に記憶することができる。
図13は、本実施形態の指令値と補正値の対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。図13に示されているテーブルがメモリ104に記憶される。補正部135は、電圧指令値drv_inの領域に基づき、メモリ104を参照して、補正値を取得することができる。
ここで、本実施形態の駆動装置100によるエンコーダの検出信号の選択の効果を、図14を参照して説明する。図14は、本実施形態の出力軸Sの駆動に伴うエンコーダで検出した角度の変化の一例を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸は角度の検出値を示す。
時間領域145は、電圧指令値drv_inが領域R4の時の時間領域であり、時間領域146は、電圧指令値drv_inが領域R3の時の時間領域である。時間領域147は、電圧指令値drv_inが領域R4の時の時間領域であり、時間領域148は、電圧指令値drv_inが領域R2の時の時間領域である。時間領域149は、電圧指令値drv_inが領域R1の時の時間領域である。図14に示す例では、時間の経過に応じて、電圧指令値drv_inが領域R4、領域R3、領域R4、領域R2、領域R1の順に変化している。
実線141は、トルクがかかっている場合のエンコーダE1による検出値φ1である。点線142は、トルクがかかっていない場合のエンコーダE1による検出値φ1である。一点鎖線143は、トルクがかかっている場合のエンコーダE2による検出値φ2である。二点鎖線144は、トルクがかかっていない場合のエンコーダE2による検出値φ2である。
トルクがかかっていない場合は、モータM1、及びM2とも角度ズレが生じないため、検出値φ1、及びφ2とも角度ズレが含まれない正常な出力となる。一方、トルクがかかっている場合は、電圧指令値drv_inの領域の変化に応じて検出値φ1、及びφ2に角度ズレが含まれる。
時間領域145(領域R4)、時間領域147(領域R4)、及び時間領域149(領域R1)では、実線141で示されている検出値φ1は、非線形に変化する角度ズレが含まれ、点線142と異なる傾向を示している。一方、一点鎖線143で示されている検出値φ2は、角度ズレは一定であるため、二点鎖線144と同様の傾向を示している。従って、これらの時間領域では、検出値φ2を用いることで、角度ズレの影響を除去した検出値φが得られる。
時間領域146(領域R3)、及び時間領域148(領域R2)では、実線141で示されている検出角度φ1は、角度ズレは一定であるため、点線142と同様の傾向を示している。一方、一点鎖線143で示されている検出角度φ2は、非線形に変化する角度ズレが含まれ、二点鎖線144と異なる傾向を示している。従って、これらの時間領域では、検出値φ1を用いることで、角度ズレの影響を除去した検出値φが得られる。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、ダブルモータ等のマルチモータの制御において、モータや出力軸等の回転軸のネジレ、ギアの歯の変形等に起因したモータと出力軸の角度ズレの影響を除去して、モータ軸エンコーダの検出信号により出力軸の角度を正確に検出することができる。出力軸の角度の正確な検出値を用いることで、出力軸による高精度の位置制御を実現することができる。
ところで、伝達系に減速比Hの減速機を用いると、例えば、モータの角度θmと、出力軸の角度θoutとの間には、次の(5)式の関係が成立する。
θout=θm/H (5)
モータの角度θmを、減速比Hで分割できるため、出力軸の角度の分解能を上げるとともに、トルクを上げることが可能になる。また複数のギアを用いて多段減速するほど、減速比Hを大きくでき、さらに出力軸の角度の分解能を上げ、トルクを上げることができる。
しかし、多段減速のギア数が増えるほど、モータや出力軸等の回転軸のネジレ、ギアの歯の変形等に起因する角度ズレが大きくなり、出力軸による位置制御の精度が低下する場合がある。
本実施形態によれば、モータや出力軸等の回転軸のネジレ、ギアの歯の変形等に起因する角度ズレの影響を除去できる。そのため減速機による多段減速において、出力軸の角度の分解能を上げ、トルクを上げながら、出力軸による位置制御の精度を確保することができる。またモータ軸エンコーダの検出信号を用い、減速機による減速前の角度を検出して制御に用いるため、高性能で高価なエンコーダを用いなくとも、出力軸による高精度の位置制御が可能になる。
さらに、本実施形態によれば、従来、ステッピングモータを使って行っていた角度制御が必要な機構等において、ステッピングモータを、DCブラシレスモータ、DCブラシ付モータ、又はACモータに置き換えることが可能となる。産業用ロボットに限らず、自動車等の車両のドアミラーの角度調整や、衛星アンテナの角度調整等、角度調整が必要な機構に広く適用することができ、汎用性をより向上させた角度調整機構を提供することができる。
尚、本実施形態では、出力軸による位置制御について述べたが、これに限定されず、出力軸による速度制御等を行う場合でも同様に適用できる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の画像形成装置の一例を説明する。尚、第1の実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
第1の実施形態では、θoffset1、θoffset2、θlim1、及びθlim2を有する1セットの補正値を用いて、補正部135が検出値φ1、又はφ2を補正する例を示した。しかし、出力軸Sの実際の制御においては、出力軸Sの回転方向、角度、速度等の出力条件によって、重力の影響等が異なり、負荷トルクが変化する場合がある。負荷トルクが変化すると、適正な補正値が異なってくる。
このため本実施形態では、出力軸の動作条件に応じた複数の補正値のセットをメモリに記憶しておき、出力軸の動作条件に応じて補正値のセットを選択することで、適正な補正値を用いた補正を可能にする。
一方で、伝達系や出力軸の剛性は、経時で変化する場合がある。剛性が変化すると、適正な補正値が異なってくる。このため本実施形態では、例えばタイマーで計測した経過時間に基づく定期的な補正値の更新指令に応じて、補正値を更新可能にする。
図15は、本実施形態の駆動装置100aの構成要素の一例を機能ブロックで示す図である。駆動装置100aは、メモリ104aと、指令信号受信部132aと、補正値選択部137と、補正値更新部138とを有する。
メモリ104aは、出力軸の動作条件に応じた複数の補正値のセットを記憶する。例えば、メモリ104aは、出力軸の動作条件Aに応じた補正値のセットAと、出力軸の動作条件Bに応じた補正値のセットBとを記憶する。セットAは、θoffset1A、θoffset2A、θlim1A、及びθlim2Aを有し、セットBは、θoffset1B、θoffset2B、θlim1B、及びθlim2Bを有する。尚、メモリ104aは、補正値のセットに代えて、(1)~(4)式等の数式を記憶してもよい。
指令信号受信部132aは、上位コントローラ200aから目標値指令信号を受信し、PID制御部121に出力する。本実施形態では、目標値は、例えば出力軸Sの位置の目標値である。
指令信号受信部132aは、駆動装置100の動作モードを駆動モード、又は補正値取得モードに切り替えるためのモード指令信号を上位コントローラ200aから受信し、モード切替部136に出力する。
指令信号受信部132aは、出力軸の動作条件に応じた補正値のセットの選択指令信号を上位コントローラ200から受信し、補正値選択部137に出力する。また指令信号受信部132aは、補正値の更新指令信号を上位コントローラ200aから受信し、補正値更新部138に出力する。
指令信号受信部132aは、指令信号入力I/F105等により実現される。
補正値選択部137は、指令信号受信部132aから入力した選択指令に基づき、メモリ104aを参照して補正値のセット、又は数式を取得する。また補正値選択部137は、判別された領域を示す信号を補正部135から入力し、領域に応じた補正値を補正部135に出力する。補正値選択部137は、特許請求の範囲に記載の「補正値選択部」の一例である。
補正値更新部138は、指令信号受信部132aから入力した更新指令に応じて、上位コントローラ200aから新たな補正値を入力し、メモリ104aに記憶された補正値を新たな補正値に書き換える。或いは、補正値更新部138は、指令信号受信部132aから入力した更新指令に応じて、上位コントローラ200aから新たな数式を入力し、メモリ104aに記憶された数式を新たな数式に書き換える。これによりメモリ104aに記憶された補正値、又は数式が更新される。補正値更新部138は、特許請求の範囲に記載の「更新部」の一例である。
補正値選択部137、及び補正値更新部138は、例えばCPU101等により実現される。
尚、本実施形態では上位コントローラ200aから新たな補正値、又は数式を入力する例を示したが、これに限定はされない。例えば補正値更新部138は、更新指令に応じてモード切替部136にモード指令を出力する。モード切替部136は、入力したモード指令に応じて、検出信号ENC1が示す検出値φ1、及び検出信号ENC2が示す検出値φ2の出力先を、メモリ104に切り替える。そして、メモリ104aは、入力した検出信号ENC1が示す検出値φ1、及び検出信号ENC2が示す検出値φ2により、記憶された補正値、又は数式を更新してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、出力軸の動作条件に応じて、メモリに記憶された複数の補正値のセット、又は数式を選択することで、適正な補正値を用い、補正を行うことができる。また、定期的な補正値の更新指令に応じて、補正値、又は数式を更新することで、伝達系や出力軸の剛性に経時変化に応じた適正な補正値、又は数式を用い、補正を行うことができる。
尚、これ以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
以上、実施形態に係る駆動装置、駆動方法、及びプログラムについて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
100 駆動装置(駆動装置の一例)
104、104a メモリ(記憶部の一例)
121 PID制御部(制御部の一例)
122A M1印加電圧算出部
122B M2印加電圧算出部
123A M1PWM生成部
123B M2PWM生成部
131A M1駆動部
131B M2駆動部
132、132a 指令信号受信部
133 検出信号受信部
134 検出信号選択部(検出信号選択部の一例、検出信号切替部の一例)
135 補正部(補正部の一例)
136 モード切替部
137 補正値選択部(補正値選択部の一例)
138 補正値更新部(更新部の一例)
200、200a 上位コントローラ
M1 モータ(第1のモータの一例)
M2 モータ(第2のモータの一例)
E1 エンコーダ(第1の回転検出部の一例)
E2 エンコーダ(第2の回転検出部の一例)
S 出力軸(被駆動軸の一例)
D 駆動系
G1、G2 伝達系
特許4444556号公報

Claims (3)

  1. 第1の回転検出部を備えた第1のモータと、
    第2の回転検出部を備えた第2のモータと、を用い、被駆動軸を駆動する駆動装置であって、
    前記第1の回転検出部、又は前記第2の回転検出部の検出信号を用いて 前記第1のモータ、及び前記第2のモータを制御する制御部 と、
    前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第1の回転検出部による検出信号と前記第2の回転検出部による検出信号との間で切り替える検出信号切替部と、 を備え、
    前記第1のモータは、前記被駆動軸に駆動トルクを与え、
    前記第2のモータは、前記第1のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減し、
    前記検出信号切替部は、前記第2のモータが前記被駆動軸に駆動トルクを与え、前記第1のモータが前記第2のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減する場合に、前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第2の回転検出部による検出信号から前記第1の回転検出部による検出信号に切り替える
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 第1の回転検出部を備えた第1のモータと、
    第2の回転検出部を備えた第2のモータと、を用い、被駆動軸を駆動する駆動装置による駆動方法であって、
    制御部により、前記第1の回転検出部、又は前記第2の回転検出部の検出信号を用いて 前記第1のモータ、及び前記第2のモータを制御する と、
    検出信号切替部により、前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第1の回転検出部による検出信号と前記第2の回転検出部による検出信号との間で切り替える工程と、 を含み、
    前記第1のモータは、前記被駆動軸に駆動トルクを与え、
    前記第2のモータは、前記第1のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減し、
    前記検出信号切替部は、前記第2のモータが前記被駆動軸に駆動トルクを与え、前記第1のモータが前記第2のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減する場合に、前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第2の回転検出部による検出信号から前記第1の回転検出部による検出信号に切り替える
    ことを特徴とする駆動方法。
  3. 第1の回転検出部を備えた第1のモータと、
    第2の回転検出部を備えた第2のモータと、を用い、被駆動軸を駆動する駆動装置に実行させるプログラムであって、
    制御部により、前記第1の回転検出部、又は前記第2の回転検出部の検出信号を用いて 前記第1のモータ、及び前記第2のモータを制御し、
    検出信号切替部により、前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第1の回転検出部による検出信号と前記第2の回転検出部による検出信号との間で切り替え、
    前記第1のモータは、前記被駆動軸に駆動トルクを与え、
    前記第2のモータは、前記第1のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減し、
    前記検出信号切替部は、前記第2のモータが前記被駆動軸に駆動トルクを与え、前記第1のモータが前記第2のモータと前記被駆動軸との間のバックラッシュを低減する場合に、前記制御部が制御に用いる検出信号を、前記第2の回転検出部による検出信号から前記第1の回転検出部による検出信号に切り替え
    ことを特徴とするプログラム。
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