JP6405708B2 - ステアリング制御装置およびステアリング制御装置の目標操舵特性決定方法 - Google Patents

ステアリング制御装置およびステアリング制御装置の目標操舵特性決定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するステアリング制御装置およびステアリング制御装置の目標操舵特性決定方法に関するものである。
車両のステアリングをモータの回転力で補助負荷付勢するステアリング制御装置において、熟練の作業者が制御パラメータの値を手作業により設定し、テストドライバがその設定された制御パラメータの操舵特性を評価し、違和感があれば再度、熟練の作業者が制御パラメータの値を設定し直すことにより、パラメータの設定を行う方法がある。さらに、パラメータの設定を容易にするために、アシストマップ制御に対して目標操舵特性を入力し、必要なモータ電流に基づいてアシストマップを設定する方法がある。(例えば特許文献1参照)
特開2008−110629号公報
従来のステアリング制御装置においては、アシストマップ制御に対して目標操舵特性を入力するときには、目標操舵特性を正しく設定するためには多数の値を入力する必要があり、作業量が膨大になるという問題があった。
本発明は前記のような問題を解決するためになされたもので、少ない入力作業で適切な目標操舵特性を設定するステアリング制御装置を提供することを目的としている。
本発明によるステアリング制御装置は、ステアリングの操舵角に基づきモータの制御を行う制御ユニットと、制御ユニットの制御パラメータを調整する制御パラメータ調整部とを備え、制御パラメータ調整部は、操舵角とステアリングが受ける操舵トルクの関係を示す操舵特性情報を保持し、入力された複数の基準点の情報を補間処理することにより目標操舵特性を算出する補間部を備え、補間部は、目標操舵特性における操舵トルクの値が操舵角に対して単調増加か否かを検出し、単調増加でない場合には、前記補間処理の補間方法を変更して再度前記目標操舵特性を算出するものである。
本発明によれば、ステアリングの操舵角に基づきモータの制御を行う制御ユニットと、制御ユニットの制御パラメータを調整する制御パラメータ調整部とを備え、制御パラメータ調整部は、操舵角とステアリングが受ける操舵トルクの関係を示す操舵特性情報を保持し、入力された複数の基準点の情報を補間処理することにより目標操舵特性を算出する補間部を備え、補間部は、目標操舵特性における操舵トルクの値が操舵角に対して単調増加か否かを検出し、単調増加でない場合には、前記補間処理の補間方法を変更して再度前記目標操舵特性を算出するので、少ない入力作業で適切な目標操舵特性を設定することができる。
本発明の実施の形態1によるステアリング制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態1による制御パラメータ調整部の構成図である。 本発明の実施の形態1による制御ユニットの詳細を説明する図である。 本発明の実施の形態1において現状の車両の操舵特性を表示するときの制御パラメータ調整部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1による操舵特性の例を示す図である。 本発明の実施の形態1において目標操舵特性を演算するときの制御パラメータ調整部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1における目標操舵特性領域を特定するときの表示部の出力例を示す図である。 本発明の実施の形態1において補間範囲を設定する方法について示した示す図である。 本発明の実施の形態1による演算部における補間処理の様子を示すである。 本発明の実施の形態1において補間範囲の中間部にうねりが発生しているような目標操舵特性の例を示す図である。 本発明の実施の形態1において補間範囲の中間部にうねりが発生している目標操舵特性に対して再度の補間処理を行った例を示す図である。 本発明の実施の形態1において目標操舵特性を変更するときの制御パラメータ調整部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1において目標操舵特性を変更するときの目標操舵特性領域を特定する表示部の出力例を示す図である。 本発明の実施の形態1において目標操舵特性を変更するときに補間範囲を設定する方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1において目標操舵特性を変更するときの演算部における補間処理の様子を示す図である。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1によるステアリング制御装置の一例を示したものである。ステアリング1はステアリング軸2の端部に連結されており、ステアリング軸2は軸線を中心としてステアリング1とともに回転する。ステアリング軸2のもう一方の端部には転舵機構部4が連結されており、転舵機構部4には左右一対の転舵輪5が設けられている。転舵機構部4は、ステアリング軸2の回転に応じて各転舵輪5を転舵する。よって、各転舵輪5の転舵角は、ステアリング軸2の回転角度に応じて変化する。
ステアリング軸2の中間部には減速装置3が設けられており、ステアリング軸2のステアリング1と減速装置3との間にはトルクセンサ6が設けられている。トルクセンサ6は、ステアリング軸2が受ける操舵トルクを検出する。本発明の実施の形態1では、ステアリング軸2の一部がトーションバーになっており、トルクセンサ6はトーションバーのねじれ角に応じた信号を出力する。
減速装置3は、回転軸を有するモータ7が設けられており、モータ7は電力を受けて回転軸を回転させることによりトルクを発生する。モータ7が発生したトルクは、減速装置3を介してステアリング軸2に与えられる。これにより、ステアリング軸2の回転角度および各転舵輪5の転舵角は、モータ7の回転軸の回転角度に応じて変化する。
モータ7は、ブラシレスDCモータもしくはブラシ付DCモータなどである。モータ7には回転軸の回転角度に応じた信号を出力する角度センサ8が設けられている。角度センサ8は、ステアリング軸2の回転角度および各転舵輪5の転舵角のそれぞれに応じた信号を出力する。角度センサ8は、例えば、レゾルバやエンコーダなどによって実現される。
モータ7には、モータ7を流れる電流を検出する電流センサ9が設けられている。また、車両には、車両の速度を検出する車速センサ10が設けられている。さらに、車両には、ステアリング1の操舵に基づきモータ7の制御を行う制御ユニット12と、制御ユニット12の制御パラメータを調整する制御パラメータ調整部11とが搭載されている。
図2は、制御パラメータ調整部11の詳細を示す図である。制御パラメータ調整部11は、表示部13と演算部14とを備えている。表示部13は、タッチパネル等により入力データの取得も可能なものとし、入力データは演算部14に送られる。演算部14は、設定部19、補間部20および判定部21を備えており、表示部13から送られてきた入力データから制御パラメータや操舵特性の演算を行う。
設定部19は、表示部13から送られてきた入力データを元に、補間部20が補間処理を行うための目標となる操舵特性領域の設定を行う。例えば、入力データとして補間を行う両端の2点および通過点の2点の合計4点の情報を取得した場合、その4点からなる領域が目標操舵特性領域となる。
補間部20は、設定部19によって設定された目標操舵特性領域に基づき、操舵特性の補間を行う。
判定部21は、補間部20によって保管された操舵特性に違和感がないかどうかを、判定する。
実施の形態1では、表示部13と演算部14とは別々の構成としたが、表示部13と演算部14とが一体となったタブレットPCやスマートフォンのような構成でもかまわない。
図3は、制御ユニット12の詳細を示す図である。制御ユニット12は、パワーアシスト制御部15とモータ制御部16とを備えている。パワーアシスト制御部15は、トルクセンサ6、角度センサ8および車速センサ10のそれぞれの出力から、ステアリング1の操舵をアシストするために必要なモータ7への入力電流をパワーアシスト用目標電流として算出する。モータ制御部16は、パワーアシスト制御部15、角度センサ8および電流センサ9のそれぞれの出力情報をもとに、モータ7の電流を制御する。制御ユニット12の演算は、所定の周期で繰り返し行われる。
パワーアシスト制御部15は、まず、トルクセンサ6および車速センサ10の情報から、運転者の操舵トルクを軽減する基本アシストトルクを決定し、この基本アシストトルクを発生させる基本アシスト指令電流を算出する。次に、角度センサ8の情報であるモータ回転角度からモータ回転角速度を求め、この情報をもとにステアリング1を操作したときの粘性感を調整するための粘性補償指令電流を算出する。このようにして求めた基本アシスト指令電流と粘性補償指令電流との合計値からパワーアシスト用目標電流を求め、これを出力する。
モータ制御部16は、電流制御器17と駆動回路18とを備えている。電流制御器17は、パワーアシスト制御部15、角度センサ8および電流センサ9のそれぞれから情報を受け取る。電流制御器17は、パワーアシスト制御部15の出力であるパワーアシスト用目標電流を指令電流として、この値が電流センサ9で検出した電流と一致するように、角度センサ8からの情報をもとにモータ7の印加電圧を算出する。駆動回路18は、電流制御器17で算出された印加電圧がモータ7に印加されるように、モータ7を制御する。具体的には、電流制御器17は、電流センサ9で検出した電流と指令電流との偏差に基づいて、モータ7の印加電圧を制御するためのPWM信号(電圧指令信号)を算出する。駆動回路18は、電流制御器17からの電圧指令信号に基づいて、モータ7に対してPWM制御を行う。
次に、制御パラメータ調整部11において、現状の車両の操舵特性を表示するときの動作について説明する。図4は、現状の車両の操舵特性を表示するときの制御パラメータ調整部11の動作を説明する図である。ステップS11では、制御パラメータ調整部11は、制御ユニット12から制御情報を受信し、現在設定されている制御パラメータの値をメモリに記憶する。ステップS12では、制御パラメータ調整部11の演算部14において、ステップS11で受信した制御パラメータの値をもとに操舵特性を演算する。具体的には、演算部14の内部に車両の運動モデルを予め保持しておき、制御パラメータの値をもとに操舵により発生する操舵角(ステアリング1の回転角度)および操舵トルクを演算する。なお、車両の運動モデルについては、実際に走行したときにデータを取得してその値を使用してもよい。ステップS13では、演算された操舵特性を表示部13に出力する。具体的には、例えば、図5に示すように、ステップS12で演算された操舵角と操舵トルクの関係を2次元座標上に曲線として表示部13に出力する。
さらに、制御パラメータ調整部11において、目標操舵特性を演算するときの動作について説明する。図6は、制御パラメータ調整部11において、目標操舵特性を演算するときの動作の詳細を説明する図である。ステップS21では、ステアリング制御装置に対して目標操舵特性領域を特定するための情報として例えば基準点などが入力され、入力された情報をメモリに記憶するとともに、入力された情報を表示部13に出力する。
図7は、目標操舵特性領域を特定するときの表示部13の出力例を示している。点線は、現状の車両の操舵特性である。目標操舵特性領域を特定するための情報として、例えば図7の丸印で示された基準点を入力し、これを表示部13に表示する。これにより、操舵特性領域の変更前後の特性の違いが分かりやすくなる。例えば、作業者がタッチパネルから基準点を指定する場合は、タッチしたときの指の接触面の中心点を領域の中心点に設定してもよいし、最初に現状の車両の操舵特性上に基準点を設定した後、タッチパネルに接触した指をスライドさせて新たな基準点を設定してもよい。
図6のステップS22では、設定部19において、ステップS21において入力された目標操舵特性領域の情報に基づき、目標操舵特性の補間を行う範囲を設定する。図8は、補間範囲を設定する具体的な方法について示した図である。この例では、目標操舵特性領域の基準点が3点以上入力された場合、その両端の点によって指定される範囲を補間範囲としている。補間範囲を決定する方法としては、基準点が1点だけ入力された場合は、その基準点から予め定められた操舵角の範囲、例えば、±5degの範囲を、補間範囲としてもよい。
ステップS23では、補間部20において、ステップS22で設定された補間範囲において、ステップS21において入力された基準点を通過するように補間処理を行い、目標操舵特性を演算する。図9は、演算部14における補間処理の様子を示す図である。補間処理は、例えば、3次スプライン補間により行われる。図9に示す例では、補間範囲の中間部にある2つの基準点と補間範囲の両端を示す2つの点の合計4点を通り、補間範囲の両端で操舵特性の2次導関数(操舵角の2階微分)が零(1次導関数が補間範囲内と補間範囲外で一致する)となるように、目標操舵特性が演算される。なお、実際の演算においてはデータが離散値として入力されるため、2次導関数が厳密には零にならないことがある。このときは、ドライバが違和感を覚えない範囲で零に近い値になればよい。
このように基準点を補間処理することにより、目標操舵特性を設定するときに実際のデータの分解能(例えば、0.1deg)毎に基準点を指定する必要が無く、少ない入力で目標操舵特性を設定することができる。また、操舵角と操舵トルクからなる2次元空間上で操舵特性曲線の補間処理を行うので、ステアリング1を操作するときの操舵角変化に対する操舵トルクの変化が滑らかになり、違和感のない操舵フィーリングを容易に得ることができる。さらに、補間範囲の両端の2次導関数を零あるいは零に近い値になるように補間処理を行うことにより、補間範囲の両端部において操舵特性の急な変化を抑制することができ、違和感のないスムーズな操舵特性を容易に得ることができる。
ステップS24では、判定部21において、補間部20で求められた目標操舵特性に違和感があるかどうかを判定する。具体的には、目標操舵特性における操舵トルクの値が操舵角に対して単調増加か否かを検出し、単調増加でなければ違和感があると判定する。
ステップS24において違和感があると判定され場合は、ステップS23に戻って補間方法を変更して新しい目標操舵特性を演算する。これにより、補間処理によって違和感のある操舵特性が得られた場合に、目標操舵特性領域を特定するための基準点を新たに入力し直すことなく、違和感のないスムーズな操舵特性を得ることができる。
図10および図11は、ステップS24において判定がYESとなってステップS23を実行するときの補間処理の例を示す図である。例えば、1回目のステップS23の補間処理において、図10に示すように補間範囲の中間部においてうねりが発生しているような目標操舵特性を得た場合を想定する。このような場合においては、ステアリング1を一定方向に操舵しているときに操舵トルクの値が上下してしまい、操舵特性として違和感のあるものになってしまう。このようなときには、図10に示された目標操舵特性における操舵トルクの値が操舵角に対して単調増加ではないことから、ステップS24の判定がYESとなってステップS23に戻って補間方法を変更して新しい目標操舵特性を演算する。図11は、2回目のステップS23の補間処理の例を示す図である。図11の例では、補間範囲の中でうねりが発生している部分のみにおいて、基準点を直接結ぶ様な線形補間を行うものとしている。また、うねり発生の原因となった中間部の基準点を除外する方法や、3次スプライン補間以外の異なる次数の補間法を用いるなどの方法がある。
目標操舵特性における操舵トルクの値が操舵角に対して単調増加であり、ステップS24の判定がNOとなった場合は、ステップS25において演算結果である目標操舵特性を表示部13に出力する。
ステップS26では、目標操舵特性領域を特定するための情報として例えば基準点などの入力が完了したか否かを判定し、完了していない場合は、ステップS21に戻って新たな目標操舵特性領域を設定する。目標操舵特性領域を特定するための情報として例えば基準点などの入力が完了した場合は、ステップS27へ進む。ステップS26の入力完了の判断は、演算部14において行ってもよいし、作業者が判断して完了ボタンを押下するなどしてもよい。
ステップS27では、演算部14において、得られた目標操舵特性領域を実現するための制御パラメータを演算する。具体的には、図4のステップS12で演算された現状の車両の操舵特性と図6のステップS23で演算された目標操舵特性との差分を求め、その差分の値から、パワーアシスト制御部15で演算されるべきパワーアシスト用目標電流と制御パラメータ値とを逆算する。
このようにして得られた制御パラメータ値は、ステップS28において、表示部13に出力される。これにより、得られた制御パラメータ値を確認することができる。よって、新たに求められた制御パラメータは、すぐに制御ユニット12に書き込んでもよいし、作業者による承認を経てから制御ユニット12に書き込んでもよい。新たに求められた制御パラメータが制御ユニット12に書き込まれると、実際の操舵に反映されることになる。
次に、一度入力された目標操舵特性を変更する手順について説明する。図12は、制御パラメータ調整部11において、目標操舵特性を変更するときの動作の詳細を説明する図である。例えば、表示部13に「目標操舵特性変更ボタン」を表示しておき、このボタンが押されたときに図12に示す手順で処理を行う。
ステップS31では、図6のステップS21と同様に、ステアリング制御装置に対して目標操舵特性領域を特定するための情報として例えば基準点などが入力され、入力された情報をメモリに記憶するとともに、入力された情報を表示部13に出力する。例えば、図13に示すように、予め、図4のステップS13による現状の車両の操舵特性、または、図6のステップS25による目標操舵特性などが、表示部13に示されており、入力された基準点の情報が実線の丸印によって示される。
ステップS32では、ステップS31において入力された目標操舵特性領域の情報に基づき、目標操舵特性の補間を行う範囲を設定する。例えば、図14に示すように、目標操舵特性領域の基準点が3点以上入力された場合、その両端の点によって指定される範囲を補間範囲としている。補間範囲を決定する方法としては、基準点が1点だけ入力された場合は、その基準点から予め定められた操舵角の範囲、例えば、±5degの範囲を、補間範囲としてもよい。
ステップS33では、補間部20において、ステップS32で設定された補間範囲において、ステップS31において入力された基準点を通過するように補間処理を行い、目標操舵特性を演算する。例えば、図15に示すように、補間処理は、例えば、3次スプライン補間により行われる。図15に示す例では、補間範囲の中間部にある2つの基準点と補間範囲の両端を示す2つの点の合計4点を通り、補間範囲の両端で操舵特性の2次導関数(操舵角の2階微分)が零(1次導関数が補間範囲内と補間範囲外で一致する)となるように、目標操舵特性が演算される。なお、実際の演算においてはデータが離散値として入力されるため、2次導関数が厳密には零にならないことがある。このときは、ドライバが違和感を覚えない範囲で零に近い値になればよい。
このように基準点を補間処理することにより、目標操舵特性を設定するときに実際のデータの分解能(例えば、0.1deg)毎に基準点を指定する必要が無く、少ない入力で目標操舵特性を設定することができる。また、操舵角と操舵トルクからなる2次元空間上で操舵特性曲線の補間処理を行うので、ステアリング1を操作するときの操舵角変化に対する操舵トルクの変化が滑らかになり、違和感のない操舵フィーリングを容易に得ることができる。さらに、補間範囲の両端の2次導関数を零あるいは零に近い値になるように補間処理を行うことにより、補間範囲の両端部において操舵特性の急な変化を抑制することができ、違和感のないスムーズな操舵特性を容易に得ることができる。
ステップS34では、判定部21において、補間部20で求められた目標操舵特性に違和感があるかどうかを判定する。具体的には、目標操舵特性における操舵トルクの値が操舵角に対して単調増加か否かを検出し、単調増加でなければ違和感があると判定する。
ステップS34において違和感があると判定され場合は、ステップS35に進み、補間方法を変更する。その後、ステップS33において、再度、目標操舵特性を演算する。これにより、補間処理によって違和感のある操舵特性が得られた場合に、目標操舵特性領域を特定するための基準点を新たに入力し直すことなく、違和感のないスムーズな操舵特性を得ることができる。補間方法の変更については、補間範囲の中でうねりが発生している部分のみにおいて基準点を直接結ぶ様な線形補間を行うものとしてもよいし、うねり発生の原因となった中間部の基準点を除外する方法や、3次スプライン補間以外の異なる次数の補間法を用いるなどの方法でもよい。
ステップS34において違和感がないと判定され場合は、ステップS36へと進み、演算された目標操舵特性を表示部13に出力する。ステップS37では、演算部14において、得られた目標操舵特性領域を実現するための制御パラメータを演算する。例えば、図4のステップS12で演算された現状の車両の操舵特性と図12のステップS33で演算された目標操舵特性との差分を求め、その差分の値から、パワーアシスト制御部15で演算されるべきパワーアシスト用目標電流と制御パラメータ値とを逆算する。
ステップS38では、ステップS37で演算された制御パラメータを、表示部13に出力する。これにより、得られた制御パラメータ値を確認することができる。よって、新たに求められた制御パラメータは、すぐに制御ユニット12に書き込んでもよいし、作業者による承認を経てから制御ユニット12に書き込んでもよい。新たに求められた制御パラメータが制御ユニット12に書き込まれると、実際の操舵に反映されることになる。
なお、実施の形態1では、操舵特性を操舵角−操舵トルクの2次元座標系において示すものとしたが、他の座標系において操舵特性を示してもよく、例えば、操舵角速度−操舵トルクの2次元座標系、車両のヨーレート−操舵トルクの2次元座標系において示してもよい。さらに、これら複数種類の操舵特性を、表示部13に表示してもよい。
また、実施の形態1では、転舵輪5とステアリング1とが機械的に接続されている構成としたが、ステアバイワイヤの様な転舵輪5とステアリング1とが機械的に接続されていない構成としてもよい。
さらに、実施の形態1では、操舵特性を2次元座標系に表現したが、例えば、車速をもう一つの座標軸として3次元座標系において操舵特性を表現し、補間方法を双三次補間(バイキュービック補間)などにしてもよい。これにより、車速が変化しているときの操舵特性の変化を視覚的に理解しやすくなり、補間範囲の境界での操舵トルク変化をよりスムーズにすることができる。
なお、実施の形態1では、パワーアシスト制御部15は、基本アシスト指令電流と粘性補償指令電流との合計値からパワーアシスト用目標電流を求めるとしたが、操舵トルクと目標操舵特性との差分をフィードバックして追従制御を行うような構成としてもよい。この場合は、ステップS27やステップS37のように制御パラメータを求める行程を省略し、より簡易に目標操舵特性を設定することができる。
11 制御パラメータ調整部
12 制御ユニット
20 補間部

Claims (7)

  1. ステアリングの操舵角に基づきモータの制御を行う制御ユニットと、
    前記制御ユニットの制御パラメータを調整する制御パラメータ調整部とを備え、
    前記制御パラメータ調整部は、
    前記操舵角と前記ステアリングが受ける操舵トルクとの関係を示す操舵特性情報を保持し、
    入力された複数の基準点の情報を補間処理することにより目標操舵特性を算出する補間部を備え、
    前記補間部は、前記目標操舵特性における前記操舵トルクの値が前記操舵角に対して単調増加か否かを検出し、単調増加でない場合には、前記補間処理の補間方法を変更して再度前記目標操舵特性を算出することを特徴とするステアリング制御装置。
  2. 前記補間部で変更する前記補間方法は、補間範囲の中でうねりが発生している部分について前記基準点を直接結ぶ線形補間であることを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  3. 前記補間部で変更する前記補間方法は、補間範囲の中でうねりが発生している中間部の基準点を除外して前記補間処理をすることを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  4. 前記補間部は、単調増加でない場合に変更する前記補間方法が、補間範囲の中でうねりが発生している部分について前記基準点を直接結ぶ線形補間を行う、または前記補間範囲の中でうねりが発生している中間部の前記基準点を除外して前記補間処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  5. 前記補間部は、補間範囲の両端で2次導関数が零である前記目標操舵特性を算出することを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  6. 前記補間部は、操舵角、操舵トルク、車速の3次元座標系において補間処理を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のステアリング制御装置。
  7. ステアリングの操舵角とステアリングが受ける操舵トルクの関係を示す操舵特性情報から目標操舵特性を決定するステアリング制御装置の目標操舵特性決定方法であって、
    複数の基準点の情報を取得する工程と、
    前記複数の基準点の情報を補間処理することにより目標操舵特性を算出する工程と、
    前記目標操舵特性における前記操舵トルクの値が前記操舵角に対して単調増加か否かを検出し、単調増加でない場合には、前記補間処理の補間方法を変更して再度前記目標操舵特性を算出する工程とを備えたステアリング制御装置の目標操舵特性決定方法。
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