JP4710202B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車におけるステアリングリンクのトルク変動を補正する電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、特開平9−254804号公報に開示されているような、モータによって操舵補助力(操舵アシスト力)を発生させる電動式パワーステアリング装置が知られている。この電動式パワーステアリング装置では、ステアリングホイール(ハンドル)が連結された第1のシャフトと、第2のシャフトとが十字軸継手によって連結されており、さらに、第2のシャフトと、操舵リンクとに連結された第3のシャフトが十字軸接手によって連結されて、ステアリングシャフト(ステアリングリンク)が構成されている。そして、第1のシャフトにトルクセンサと角度センサとが設けられ、操舵リンクには、操舵補助力を操舵リンクに与える電動機が設けられている。
【0003】
また、この電動式パワーステアリング装置は、制御回路と、メモリと、駆動回路とからなる制御装置を備えており、メモリには、第1のシャフトへの操舵力入力に対する第3のシャフトの回転トルク変動を求めてマップ化したトルク補正データが記憶されている。そして、制御回路は、トルクセンサのトルク検出信号、角度センサの角度検出信号およびメモリのトルク補正データに基づいてアシストトルク値を決定し、そのアシストトルク値に基づいて、駆動回路が電動機を駆動するようになっている。これによって、操舵補助力が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記電動式パワーステアリング装置では、トルクの補正をマップ化したトルク補正データによって行うため、ステアリングシャフトの長さやステアリングシャフト間の角度等の構成を変えるたびに、それに応じたトルク補正データを作成しなければならず、作業が煩雑になるという問題がある。また、そのトルク補正データの作成を、実験値を基に作成する場合は、さらに工数が大きくなるという問題がある。
【0005】
また、ハンドルと転舵角の位相が変化する舵角比可変機構を備えた電動式パワーステアリング装置については、適正な補正データを作成することが困難であり、さらに、トルクセンサや角度センサを取り付ける位置が限定されるという問題も有している。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、上記した問題に対処するためになされたもので、その目的は、簡単な方法で、トルク補正が可能になり、かつ、ステアリングシャフトのどの部分にでもトルクセンサ、舵角センサ、モータ等を取り付けることができ、さらに、舵角比可変機構を備えた電動式パワーステアリング装置においても使用することができる電動式パワーステアリング装置を提供することである。
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明に係る電動式パワーステアリング装置の特徴は、ハンドルと転舵輪を連結する分割されたステアリングシャフトからなるステアリングリンクと、ステアリングシャフトに設けられステアリングシャフトの操舵トルクを検出するトルクセンサと、ステアリングシャフトに設けられステアリングシャフトの操舵角を検出する舵角センサと、トルクセンサが検出する操舵トルク、舵角センサが検出する操舵角、および互いに連結されたステアリングシャフト間の所定の交差角度に基づいて操舵アシスト量を演算する演算手段と、操舵アシスト量に基づいて、ステアリングリンクに操舵アシスト力を付与するモータを駆動させるモータ駆動手段とを備えたことにある。
【0008】
前記のように構成した本発明の特徴によれば、操舵トルクと、操舵角と、各ステアリングシャフト間の交差角度から操舵アシスト量を演算によって求めるため、各ステアリングシャフト間の交差角度等の位置関係がどうであろうと、常に、適正なアシスト力をステアリングリンクに付与することができ、安定した一定の操舵感覚を得ることができる。また、トルクセンサと舵角センサが検出する操舵トルクと操舵角およびシャフト間の交差角度に基づいて操舵アシスト量を演算するため、トルクセンサや舵角センサの取り付け位置は、ステアリングシャフトのどの部分でもよくなる。このため、構造上の設計に自由度が増すようになる。
【0009】
また、本発明の他の構成上の特徴は、前記電動式パワーステアリング装置におけるステアリングシャフトのいずれかに設けられ、ステアリングシャフトの両端部の位相関係を変更可能な舵角可変機構と、舵角可変機構を駆動させるとともに、ステアリングシャフトの位相の変化量を補正し、その補正データを演算手段に送る舵角可変機構制御手段とをさらに備えたことにある。
【0010】
前記のように構成した本発明の特徴によれば、電動式パワーステアリング装置が、舵角可変機構を備えており、この舵角可変機構によってステアリングシャフトの上下の位相が変化するものであっても、その位相の変化による伝達トルクの変動を、操舵力アシスト用モータ駆動手段(パワーステアリングECU)が、アシストの出力をコントロールすることによって補正することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は同実施形態に係る電動式パワーステアリング装置10を概略的に示した概略図であり、図2は、図1に示した電動式パワーステアリング装置10の構成を示した概略構成図である。
【0012】
この電動式パワーステアリング装置10においては、ハンドル11に連結されたメインシャフト12の下端部が、第1の継手13を介して中間シャフト14の上端部に連結され、中間シャフト14の下端部が第2の継手15を介してエクステンションシャフト16の上端部に連結されている。そして、エクステンションシャフト16の下端部は、ギアボックス17内に収容されたピニオンギアに連結され、そのピニオンギアはラックバー18に噛合している。
【0013】
したがって、ハンドル11を回転すると、その回転力は、第1の継手13および第2の継手15を介して、メインシャフト12、中間シャフト14およびエクステンションシャフト16に伝わり、ピニオンギアが回転する。これによって、ラック18が矢印aおよび矢印bの方向に移動し、転舵輪(図示せず)が方向を変える。前記メインシャフト12、中間シャフト14およびエクステンションシャフト16の3個のステアリングシャフトでステアリングリンクが構成される。また、メインシャフト12と中間シャフト14の交差角はαで、中間シャフト14とエクステンションシャフト16の交差角はβになっている。
【0014】
なお、第1の継手13は、メインシャフト12の下端に連結されメインシャフト12と一体的に回転するヨークジョイント12aと、中間シャフト14の上端に連結され中間シャフト14と一体的に回転するヨークジョイント14aとが十字ピン13aを介して連結されて構成されている。また、第2の継手15は、中間シャフト14の下端に連結され中間シャフト14と一体的に回転するヨークジョイント14bと、エクステンションシャフト16の上端に連結されエクステンションシャフト16と一体的に回転するヨークジョイント16aとが十字ピン15aを介して連結されて構成されている。
【0015】
メインシャフト12には、ハンドル11を操舵した際にメインシャフト12に生じる回転角度を検出する舵角センサ19と、メインシャフト12の操舵トルクを検出するトルクセンサ20と、メインシャフト12に操舵アシスト力を与えるモータであるアシストモータ21が取り付けられている。そして、舵角センサ19、トルクセンサ20およびアシストモータ21は、それぞれパワーステアリングECU(電気制御ユニット)22に接続されている。
【0016】
パワーステアリングECU22は、プログラム処理によるコンピュータを主要部品とするものである。このパワーステアリングECU22を、図2に示すような機能ブロック図で表すと、同パワーステアリングECU22は、トルク変動補正演算部22a、アシスト量演算部22bおよびモータ駆動手段としてのモータドライバ22cを備えている。トルク変動補正演算部22aは、舵角センサ19が検出するメインシャフト12の回転角度θを舵角信号として受信し、あらかじめ記憶された交差角α,β、および上下のヨークの(初期)位相を用いて補正項を演算し、これをアシスト量演算部22bに送る。
【0017】
アシスト量演算部22bは、トルク変動補正演算部22aから送られる補正項と、トルクセンサ20が検出するトルク値Tの信号を受信して、これらの信号からアシスト量を演算し、そのアシスト量の信号をモータドライバ22cに送信する。モータドライバ22cは、アシスト量演算部22bから受信した信号を駆動電流の信号としてアシストモータ21に送り、アシストモータ21を駆動させる。
【0018】
以上の構成において、図3に示すように、メインシャフト12と中間シャフト14の交差角度、または、中間シャフト14とエクステンションシャフト16の交差角度がαの場合、第1の継手13または第2の継手15でのトルクの入出力関係は数式1で表すことができる。
【0019】
【数1】
f(α,θin)=Tout/Tin=cosα/(1−sin2θin・sin2α)
【0020】
なお、図3および数式1において、Tinは、入力側のシャフト(メインシャフト12または中間シャフト14)のトルクであり、Toutは、出力側のシャフト(中間シャフト14またはエクステンションシャフト16)のトルクである。また、θinは、入力側のシャフトの回転角である。この場合、数式1で示した入力角θinに対するトルク変動Tout/Tinは、図4に示したように、180度周期で変化する。
【0021】
ここで、図1に示した第1の継手13でのトルクの入出力比は、メインシャフト12および中間シャフト14が含まれる平面Aに対して直交した時を基準としたヨークジョイント12aの角度に対し、図4の曲線aのように表せる。また、第2の継手15でのトルクの入出力比は、中間シャフト14およびエクステンションシャフト16が含まれる平面Bに対して直交した時を基準としたヨークジョイント14bの角度に対し、図4の曲線bのように表せる。この曲線aと曲線bの位相ずれをγとする。各ヨークでの入出力軸の回転角は、下式で表される。
【0022】
【数2】
g(α,θin)=θout=tan-1{tanθin・cosα)
【0023】
なお、θoutは、出力側のシャフトの回転角であり、ここでは、中間シャフト14またはエクステンションシャフト16の回転角である。このように、トルク比および回転角は、数式1および数式2で表すことができるため、この数式1および数式2を利用して、メインシャフト12とエクステンションシャフト16のトルク変動を求めることができる。すなわち、メインシャフト12のトルクをT1、回転角をθ1とし、中間シャフト14のトルクをT2、回転角をθ2とし、エクステンションシャフト16のトルクをT3、回転角をθ3とすると、トルクT1,T2,T3における互いの関係は、下記の各数式のようになる。まず、メインシャフト12と中間シャフト14のトルク変動T2/T1は、
【0024】
【数3】
T2/T1=f(α,θ1)
【0025】
の関数で表すことができる。また、回転角変動式gは、θ2=g(α,θ1)で表せる。つぎに、中間シャフト14とエクステンションシャフト16のトルク変動T3/T2は、
【0026】
【数4】
T3/T2=f(β,γ+θ2)
【0027】
の関数で表すことができる。したがって、メインシャフト12とエクステンションシャフト16のトルク変動T3/T1は、数式3と数式4とを掛け合わすことによって求めることができ、
【0028】
【数5】
T3/T1=f(α,θ1)・f(β,γ+θ2)=F(θ1)
【0029】
となる。上記数式で、fはトルク比式を示し、gは回転角変動式を示している。したがって、数式5によって、メインシャフト12とエクステンションシャフト16のトルク変動を求めることができる。トルク変動が全くないステアリングリンクとした時のねらいのアシスト量を「基本アシスト量」とする。そして、求めたトルク変動から、アシストモータ21に補正させる補正項を求め、基本アシスト量と補正項に応じたモータ駆動電流をアシストモータ21に流し、アシストモータ21を駆動させることにより、メインシャフト12上でトルク変動の発生をすることなく、ねらいのアシストを実施することができる。
【0030】
アシスト量は、運転者がハンドル操作する際の操舵力を軽減させるもので、このアシスト量と運転者の出力によるマニュアルトルクとの和が、メインシャフト12に加わる出力トルクとなる。したがって、このマニュアルトルクM、モータアシストトルクPS(θ1)およびコラム軸トルクT1(θ1)の関係は、下記の数式のようになる。
【0031】
【数6】
M+PS(M,θ1)=T1(θ1)
【0032】
【数7】
T3=F(θ1)・T1(θ1)=F(θ1)・(M+PS(M,θ1))
【0033】
【数8】
PS(M,θ1)=T3/F(θ1)−M
【0034】
Mに対するT3のねらい値を、アシスト率As(M)という関数とすると(通常、式あるいはマップをもっている)、下記の数式のようになる。
【0035】
【数9】
T3=As(M)
∴PS(M,θ1)=1/F(θ1)・As(M)−M
【0036】
なお、マニュアルトルクMは、トルクセンサ20が検出するトルク値である。したがって、この理論式をもとに、アシストモータ21に出力させるアシスト量が、PS(M,θ1)になるように制御することにより、運転者は、トルク変動による違和感を感じることなく円滑な操舵を行うことができる。この場合、トルク変動T3/T1=F(θ1)は、トルク変動補正演算部22aで演算処理が行われ、モータアシストトルクPS(M,θ1)は、アシスト量演算部bで演算処理が行われる。
【0037】
以上のように、本実施形態による電動式パワーステアリング装置10では、メインシャフト12と中間シャフト14の交差角度α、中間シャフト14とエクステンションシャフト16の交差角度β、舵角センサ19が検出するメインシャフト12の回転角度およびトルクセンサ20が検出するメインシャフト12のトルクをもとに演算することによって、アシスト量を求めている。そして、このアシスト量に応じて、アシストモータ21にアシスト力を出力させるようになっている。このように理論式をもとに、アシスト量を求めるため、従来例のように、多量のデータを作成したり、複雑な制御を行ったりすることなく、簡単にトルク補正ができる。また、ステアリングリンクの構成に応じて演算処理ができるため、ステアリングリンクの構成に関係なくトルク補正ができるようになる。
【0038】
なお、前述した制御は、舵角センサ19、トルクセンサ20およびアシストモータ21を、メインシャフト12に取り付けたコラム式の電動式パワーステアリング装置の場合のものであるが、舵角センサ19、トルクセンサ20およびアシストモータ21は、メインシャフト12以外の他の部分に取り付けることもできる。例えば、舵角センサ19だけをメインシャフト12に取り付け、トルクセンサ20およびアシストモータ21をギアボックス17内におけるピニオンギアとラック18が連結される部分に設けた、ピニオン式の電動式パワーステアリング装置の場合は、下記に示した数式によって、アシスト量を求めることができる。
【0039】
【数10】
T3+PS(θ1)=Tp, Tp=As(M)
【0040】
数式10のTpは、ピニオンかみ合いトルクである。数式5から、T3=F(θ1)T1であり、この式と数式10から、Tp=F(θ1)T1+PS(θ1)となる。したがって、PS(θ1)は、
【0041】
【数11】
PS(M,θ1)=Tp−F(θ1)T1=Tp−F(θ1)・M
∴PS(M,θ1)=As(M)−F(θ1)・M
【0042】
となる。F(θ1)を、数式1から5を用いて求めることによって、アシスト量PS(M,θ1)が求められる。
【0043】
以上のように、本実施形態による電動式パワーステアリング装置10では、トルクセンサ20およびアシストモータ21をメインシャフト12以外の部分に取り付けても適正なトルク補正ができる。また、トルクセンサ20およびアシストモータ21は、中間シャフト14に取り付けることができ、舵角センサ19もメインシャフト12以外の部分に取り付けることができる。このような場合は、前述した数式を変形させるだけで、適正なアシスト量を算出することができるようになり、舵角センサ19、トルクセンサ20およびアシストモータ21の取り付け位置が制限されなくなる。
【0044】
また、図5および図6は、本発明の他の実施形態による電動式パワーステアリング装置30を示している。この電動式パワーステアリング装置30では、中間シャフト31に、舵角制御アクチュエータ32を設け、中間シャフト31の上部側部分31aと下部側部分31bとの位相を変えることができるようにしている。この中間シャフト31と舵角制御アクチュエータ32とで舵角可変機構が構成され、例えば、ハンドル11を1回転すると、エクステンションシャフト16が2回転する等の制御が可能になっている。
【0045】
そして、舵角制御アクチュエータ32は、舵角制御アクチュエータ32を制御する舵角制御ECU33に接続されている。また、この舵角制御ECU33は、車速センサ34、舵角センサ19およびパワーステアリングECU22に接続されている。この電動式パワーステアリング装置30における、それ以外の部分の構成については、前述した電動式パワーステアリング装置10と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0046】
舵角制御ECU33は、舵角センサ19が検出するメインシャフト12の回転角度を舵角信号として受信するとともに、車速センサ34が検出する車速を車速信号として受信する。そして、舵角信号と車速信号をもとに、舵角制御アクチュエータ32を出力させるための電流値を演算し、その結果を信号として舵角制御アクチュエータ32に送り舵角制御アクチュエータ32を作動させる。また、舵角制御ECU33は、舵角制御アクチュエータ32の作動によって回転する中間シャフト31のその作動角を信号として受信し、これをパワーステアリングECU22に送信する。
【0047】
さらに、舵角制御ECU33は、舵角制御アクチュエータ32の作動角を、例えば、車両が低速走行時にはメインシャフト回転角に対し、メインシャフト回転方向に大きく回転し、高速走行時には小さく、あるいは逆方向に回転するように制御する。
【0048】
また、舵角制御アクチュエータ32が作動し、中間シャフト31の上部側部分31aと下部側部分31bとの位相が変わった場合には、舵角制御ECU33は、中間シャフト31の作動角を演算処理によって相対的な角度とし、その作動角信号を、トルク変動補正演算部22aに送る。この作動角は、舵角制御ECU33が舵角制御アクチュエータ32を駆動した結果発生する舵角制御アクチュエータ32内の作動角センサ値あるいは舵角制御ECU33の作動指令値(または駆動制御値)である。
【0049】
そして、トルク変動補正演算部22aは、舵角センサ19からの舵角信号および舵角制御ECU33からの作動角信号によって、トルク変動を演算処理によって求め、求めたデータを信号として、アシスト量演算部22bに送る。これは、数式4を、T3/T2=f(β,γ+θ2+ε)のように変更することによる。なお、εは作動角である。以後、電動パワーステアリング装置10における制御と同様にして、アシスト量演算部22bが、トルク変動補正演算部22aから送られる信号と、トルクセンサ20が検出するトルク信号を受信して、これらの信号からアシスト量を演算する。そして、そのアシスト量の信号をモータドライバ22cに送信し、モータドライバ22cは、受信した信号を駆動電流の信号としてアシストモータ21に送り、アシストモータ21を駆動させる。
【0050】
この場合のトルク変動T3/T1およびモータアシストトルクPS(M,θ1)は、数式1ないし11を用いて求めることができる。このように、本実施形態による電動式パワーステアリング装置30では、舵角変換機構を備えていても適正なトルク補正ができ、常に、違和感のない操舵感覚を得ることができるようになる。さらに、ジョイントが3個以上の場合にも、同様にして適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による電動式パワーステアリング装置を示す概略図である。
【図2】 電動式パワーステアリング装置の機能ブロック図である。
【図3】 ステアリングシャフト間でトルクが伝達する状態を示す説明図である。
【図4】 シャフト回転に対するトルク比を示す特性線図である。
【図5】 本発明の他の実施形態による電動式パワーステアリング装置を示す概略図である。
【図6】 図5に示した電動式パワーステアリング装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10,30…電動式パワーステアリング装置、11…ハンドル、12…メインシャフト、14,31…中間シャフト、16…エクステンションシャフト、18…ラック、19…舵角センサ、20…トルクセンサ、21…アシストモータ、22…パワーステアリングECU、22a…トルク変動補正演算部、22b…アシスト量演算部、22c…モータドライバ、31a…上部側部分、31b…下部側部分、32…舵角制御アクチュエータ、33…舵角制御ECU、34…車速センサ。

Claims (2)

  1. ハンドルと転舵輪を連結する分割されたステアリングシャフトからなるステアリングリンクと、
    前記ステアリングシャフトに設けられ前記ステアリングシャフトの操舵トルクを検出するトルクセンサと、
    前記ステアリングシャフトに設けられ前記ステアリングシャフトの操舵角を検出する舵角センサと、
    前記トルクセンサが検出する操舵トルク、前記舵角センサが検出する操舵角、および前記互いに連結されたステアリングシャフト間の所定の交差角度に基づいて操舵アシスト量を演算する演算手段と、
    前記操舵アシスト量に基づいて、前記ステアリングリンクに操舵アシスト力を付与するモータを駆動させるモータ駆動手段と
    を備えたことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 前記ステアリングシャフトのいずれかに設けられ前記ステアリングシャフトの両端部の位相関係を変更可能な舵角可変機構と、
    前記舵角可変機構を駆動させるとともに、前記ステアリングシャフトの位相の変化量を補正し、その補正データを前記演算手段に送る舵角可変機構制御手段とを、
    さらに備えた請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
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