JP5698777B2 - モータの加速度に応じたプリロードトルク値を生成するモータ制御装置 - Google Patents

モータの加速度に応じたプリロードトルク値を生成するモータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、一つの被駆動体を駆動するために二つのモータを制御するモータ制御装置に関する。
工作機械等において、モータの被駆動体が大型であるために一つのモータでは加減速ができない場合や、モータの駆動軸に接続された伝達機構の機械要素と被駆動体との間のバックラッシが大きいために被駆動体を安定した状態で移動させることができない場合等において、一つの被駆動体を二つのモータで駆動するタンデム制御が行われている(例えば、特許文献1〜3)。
このようなタンデム制御において、二つのモータのうちの一方は、伝達機構に連結されたマスタ軸としての役割を果たす駆動軸を有するメインモータとして機能し、その他方は、伝達機構に連結されたスレーブ軸としての役割を果たす駆動軸を有するサブモータとして機能する。
また、タンデム制御を行うに際し、モータの駆動軸に接続された伝達機構の機械要素と被駆動体との間のバックラッシを抑制するために、メインモータの駆動軸に加えられる力の向きとサブモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるようにトルク指令値に予め付加されるトルク値であるプリロードトルク値を生成するモータ制御装置が提案されている(例えば、特許文献4,5)。
特開平8−174481号公報 特開2003−79180号公報 国際公開第2004/092859号 特開平8−16246号公報 特開2010−172054号公報
プリロードトルク値を生成する従来のモータ制御装置では、メインモータの加速度の大小及びサブモータの加速度の大小に関係なくプリロードトルク値の大きさが一定であるので、メインモータ及びサブモータの加減速時には、メインモータの駆動軸に必要とされる加減速トルクがメインモータのプリロードトルク値より大きくなり又はサブモータの駆動軸に必要とされる加減速トルクがサブモータのプリロードトルク値より大きくなることがある。
この場合、メインモータの駆動軸に加えられる力の向きとサブモータの駆動軸に加えられる力の向きのうちのいずれか一方は、バックラッシを抑制するプリロードトルクの向きとは逆の向きになるので、モータの駆動軸に接続された伝達機構の機械要素と被駆動体との間のバックラッシを抑制できないことがある。
本発明の目的は、二つのモータで一つの被駆動体を駆動する際にモータの加減速時であってもモータの駆動軸に接続された伝達機構の機械要素と被駆動体との間のバックラッシを抑制することができるモータ制御装置を提供することである。
本発明によるモータ制御装置は、一つの被駆動体を駆動するために第1のモータ及び第2のモータを制御するモータ制御装置であって、第1のモータに対する位置指令値、第1のモータの位置情報及び第1のモータの速度情報からなる組と、第2のモータに対する位置指令値、第2のモータの位置情報及び第2のモータの速度情報からなる組と、被駆動体に対する位置指令、被駆動体の位置情報及び被駆動体の速度情報のうちの少なくとも一つの組に基づいて第1のモータに対する第1のトルク指令値及び第2のモータに対する第2のトルク指令値を生成するトルク指令値生成部と、第1のモータの加速度に相当する第1の加速度を計算し、第1のモータの駆動軸に加えられる力の向きと第2のモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるように第1のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第1のプリロードトルク値を、第1の加速度に応じて生成する第1のプリロードトルク値生成部と、第2のモータの加速度に相当する第2の加速度を計算し、第1のモータの駆動軸に加えられる力の向きと第2のモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるように第2のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第2のプリロードトルク値を、第2の加速度に応じて生成する第2のプリロードトルク値生成部と、第1のトルク指令値及び第1のプリロードトルク値に基づいて第1のモータを駆動する第1のモータ駆動部と、第2のトルク指令値及び第2のプリロードトルク値に基づいて第2のモータを駆動する第2のモータ駆動部と、を備えることを特徴とする。
好適には、第1の加速度の大きさが予め設定された値を超えた場合、第1のプリロードトルク値生成部は、第1のモータの加減速時に第1のモータの駆動軸に必要とされる第1の加減速トルクより大きい第1のモータの駆動軸の出力トルクが生成されるように第1のプリロードトルク値を生成し、第2の加速度の大きさが予め設定された値を超えた場合、第2のプリロードトルク値生成部は、第2のモータの加減速時に第2のモータの駆動軸に必要とされる第2の加減速トルクより大きい第2のモータの駆動軸の出力トルクが生成されるように第2のプリロードトルク値を生成する。
好適には、第1の加速度の大きさが予め設定された値を超えた場合、第1のプリロードトルク値生成部は、第1のモータの加減速時に第1のモータの駆動軸に必要とされる第1の加減速トルクより大きい第1のモータの駆動軸の出力トルクが生成されるように第1のプリロードトルク値を生成し、かつ、生成した第1のプリロードトルク値を、所定の時定数に基づいて変更し、第2の加速度の大きさが予め設定された値を超えた場合、第2のプリロードトルク値生成部は、第2のモータの加減速時に第2のモータの駆動軸に必要とされる第2の加減速トルクより大きい第2のモータの駆動軸の出力トルクを生成されるように第2のプリロードトルク値を生成し、かつ、生成した第2のプリロードトルク指定値を、所定の時定数に基づいて変更する。
本発明によれば、二つのモータで一つの被駆動体を駆動する際にモータの加減速時であってもモータの駆動軸に接続された伝達機構の機械要素と被駆動体との間のバックラッシを抑制することができる。
本発明の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図である。 図1に示すモータ制御装置の動作のフローチャートである。 図2のフローチャートにおいて計算される倍率を説明するための図である。 図2のフローチャートの変形例を示す図である。 図4のフローチャートにおいて計算される倍率を説明するための図である。 本発明によるモータ制御装置の効果を説明するための図である。 本発明の他の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図である。
本発明によるモータ制御装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面中、同一構成要素には同一符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図である。図1に示すシステムは、三相交流電源1と、コンバータ2と、平滑用コンデンサ3と、インバータ4m,4sと、電流検出器5m,5sと、第1のモータとしてのメインモータ6mと、第2のモータとしてのサブモータ6sと、伝達機構7m,7sと、被駆動体8と、モータ位置検出器9m,9sと、速度検出部10m,10sと、モータ制御装置11と、上位制御装置12と、初期プリロードトルク値生成部13と、機械位置検出器14と、位置切替部15と、を有する。
三相交流電源1は、商用交流電源によって構成される。コンバータ2は、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、三相交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する。
平滑用コンデンサ3は、コンバータ2の整流ダイオードによって整流された電圧を平滑化するためにコンバータ2に並列に接続される。インバータ4m,4sはそれぞれ、平滑用コンデンサ3に並列に接続され、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、後に説明するPWM信号Vm,Vsに基づいてトランジスタのオンオフ動作を行うことによって、コンバータ2によって変換された直流電力を交流電力に変換する。
電流検出器5mは、メインモータ6mに流れる電流の値Im’を検出するためにインバータ4mの出力線に設けられる。電流検出器5sは、サブモータ6sに流れる電流の値Is’を検出するためにインバータ4sの出力線に設けられる。本実施の形態では、電流検出器5m,5sは、例えばホール素子によって構成される。
メインモータ6mは、伝達機構7mに連結されたマスタ軸としての役割を果たす駆動軸を有し、平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動される。サブモータ6sは、伝達機構7sに連結されたスレーブ軸としての役割を果たす駆動軸を有し、平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動される。
本実施の形態では、メインモータ6m及びサブモータ6sはそれぞれ、ロータとステータのうちのいずれか一方に永久磁石が設けられた回転型サーボモータ、ステータとスライダのうちのいずれか一方に永久磁石が設けられたリニアサーボモータ、ステータとバイブレータのうちのいずれか一方に永久磁石が設けられた振動型サーボモータ、永久磁石を使用しない誘導モータ等によって構成される。
伝達機構7m,7sは、被駆動体8を伝達機構7m,7sの軸線方向に沿って移動させるために被駆動体8に接続される。被駆動体8は、工作機械のテーブル、産業用ロボットのアーム等によって構成される。
モータ位置検出器9mは、第1のモータの位置情報としてのメインモータ6mの回転角度θm’を検出するロータリーエンコーダ、ホール素子、レゾルバ等によって構成される。モータ位置検出器9sは、第2のモータの位置情報としてのサブモータ6sの回転角度θs’を検出するロータリーエンコーダ、ホール素子、レゾルバ等によって構成される。
速度検出部10mは、メインモータ6mの回転角度θm’がモータ位置検出器9mから入力され、回転角度θm’を時間で1階微分することによって第1のモータの速度情報としてのメインモータ6mの回転速度ωm’を検出し、回転速度ωm’をモータ制御装置11に出力する。
速度検出部10sは、サブモータ6sの回転角度θs’がモータ位置検出器9sから入力され、回転角度θs’を時間で1階微分することによって第2のモータの速度情報としてのサブモータ6sの回転速度ωs’を検出し、回転速度ωs’をモータ制御装置11に出力する。
モータ制御装置11は、伝達機構7m,7sの機械要素と被駆動体8との間のバックラッシを低減するとともにメインモータ6mの駆動軸の捻じれ及びサブモータ6sの駆動軸の捻じれを抑制するために被駆動体8をメインモータ6m及びサブモータ6sで駆動するタンデム制御を行う。このために、モータ制御装置11は、トルク指令値生成部としての二つのトルク指令値生成部21m,21sと、第1のプリロードトルク値生成部としてのプリロードトルク値生成部22mと、第2のプリロードトルク値生成部としてのプリロードトルク値生成部22sと、第1のモータ駆動部としてのモータ駆動部23mと、第2のモータ駆動部としてのモータ駆動部23sと、を有する。
トルク指令値生成部21mは、上位制御装置12から入力される第1のモータに対する位置指令値としてのメインモータ6mに対する位置指令値θm及びモータ位置検出器9mから入力される回転角度θm’に基づいて、第1のモータに対する第1のトルク指令値としてのメインモータ6mに対するトルク指令値Tmを生成する。このために、トルク指令値生成部21mは、減算器31mと、位置制御部32mと、減算器33mと、速度制御部34mと、を有する。
減算器31mは、位置指令値θmが上位制御装置12から入力される+入力端子と、回転角度θm’がモータ位置検出器9mから入力される−入力端子と、これらの位置偏差θm−θm’を位置制御部32mに出力する出力端子と、を有する。
位置制御部32mは、メインモータ6mの位置を制御するために、位置偏差θm−θm’が減算器31mから入力され、かつ、メインモータ6mに対して用いられる位置制御ゲインをメモリ(図示せず)から取得する。そして、位置制御部32mは、メインモータ6mに対して用いられる位置制御ゲイン及び位置偏差θm−θm’に基づいて、メインモータ6mに対する速度指令値ωmを生成し、生成した速度指令値ωmを減算器33mに出力する。
減算器33mは、速度指令値ωmが位置制御部32mから入力される+入力端子と、回転速度ωm’が速度検出部10mから入力される−入力端子と、速度指令値ωmと回転速度ωm’との速度偏差ωm−ωm’を速度制御部34mに出力する出力端子と、を有する。
速度制御部34mは、メインモータ6mの速度を制御するために、速度偏差ωm−ωm’が減算器33mから入力され、かつ、メインモータ6mに対して用いられる比例ゲイン及び積分ゲインをメモリ(図示せず)から取得する。そして、速度制御部34mは、メインモータ6mに対して用いられる比例ゲイン及び積分ゲイン並びに速度偏差ωm−ωm’に基づいてトルク指令値Tmを生成し、生成したトルク指令値Tmをモータ駆動部23mに出力する。
トルク指令値生成部21sは、上位制御装置12から入力される第2のモータに対する位置指令値としてのサブモータ6sに対する位置指令値θs及びモータ位置検出器9sから入力される回転角度θs’に基づいて、第2のモータに対する第2のトルク指令値としてのサブモータ6sに対するトルク指令値Tsを生成する。このために、トルク指令値生成部21sは、減算器31sと、位置制御部32sと、減算器33sと、速度制御部34sと、を有する。
減算器31sは、モータ位置指令値θsが上位制御装置12から入力される+入力端子と、回転角度θs’がモータ位置検出器9sから入力される−入力端子と、これらの位置偏差θs−θs’を位置制御部32sに出力する出力端子と、を有する。
位置制御部32sは、サブモータ6sの位置を制御するために、位置偏差θs−θs’が減算器31sから入力され、かつ、サブモータ6sに対して用いられる位置制御ゲインをメモリ(図示せず)から取得する。そして、位置制御部32sは、サブモータ6sに対して用いられる位置制御ゲイン及び位置偏差θs−θs’に基づいて、サブモータ6sに対する速度指令値ωsを生成し、生成した速度指令値ωsを減算器33sに出力する。
減算器33sは、速度指令値ωsが位置制御部32sから入力される+入力端子と、回転速度ωs’が速度検出部10sから入力される−入力端子と、速度指令値ωsと回転速度ωs’との速度偏差ωs−ωs’を速度制御部34sに出力する出力端子と、を有する。
速度制御部34sは、サブモータ6sの速度を制御するために、速度偏差ωs−ωs’が減算器33sから入力され、かつ、サブモータ6sに対して用いられる比例ゲイン及び積分ゲインをメモリ(図示せず)から取得する。そして、速度制御部34sは、サブモータ6sに対して用いられる比例ゲイン及び積分ゲイン並びに速度偏差ωs−ωs’に基づいてトルク指令値Tsを生成し、生成したトルク指令値Tsをモータ駆動部23sに出力する。
プリロードトルク値生成部22mは、第1の加速度としてのメインモータ6mの加速度amを計算し、メインモータ6mの駆動軸に加えられる力の向きとサブモータ6sの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるようにトルク指令値Tmに予め付加されるトルク値であるプリロードトルク値Tpmを、加速度amに応じて生成する。このために、プリロードトルク値生成部22mは、加速度計算部41mと、倍率計算部42mと、乗算器43mと、ローパスフィルタ(LPF)44mと、を有する。
加速度計算部41mは、位置指令値θmが上位制御装置12から入力され、入力された位置指令値θmを時間で2階微分することによって加速度amを計算する。そして、加速度計算部41mは、計算した加速度amを倍率計算部42mに出力する。
倍率計算部42mは、初期プリロードトルク値生成部13が出力する予め設定された初期プリロードトルク値+Prに乗算するための倍率Xmを、加速度amに基づいて生成する。
乗算器43mは、初期プリロードトルク値+Prが初期プリロードトルク値生成部13から入力されるとともに倍率Xmが倍率計算部42mから入力され、初期プリロードトルク値+Prと倍率Xmの積である中間プリロード値Tp0mを生成する。
ローパスフィルタ44mは、中間プリロード値Tp0mを所定の時定数としての予め設定された時定数τに基づいて変更することによってプリロードトルク値Tpmを生成する。そして、ローパスフィルタ44mは、生成したプリロードトルク値Tpmをモータ駆動部23mに出力する。
プリロードトルク値生成部22sは、第2の加速度としてのサブモータ6sの加速度asを計算し、メインモータ6mの駆動軸に加えられる力の向きとサブモータ6sの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるようにトルク指令値Tsに予め付加されるトルク値であるプリロードトルク値Tpsを、加速度asに応じて生成する。このために、プリロードトルク値生成部22sは、加速度計算部41sと、倍率計算部42sと、乗算器43sと、ローパスフィルタ(LPF)44sと、を有する。
加速度計算部41sは、位置指令値θsが上位制御装置12から入力され、入力された位置指令値θsを時間で2階微分することによって加速度asを計算する。そして、加速度計算部41sは、計算した加速度asを倍率計算部42sに出力する。
倍率計算部42sは、初期プリロードトルク値生成部13が出力する予め設定された初期プリロードトルク値−Pr(すなわち、初期プリロードトルク値+Prと大きさが同一で向きが正反対のプリロードトルク値)に乗算するための倍率Xsを、加速度asに基づいて生成する。
乗算器43sは、初期プリロードトルク値−Prが初期プリロードトルク値生成部13から入力されるとともに倍率Xsが倍率計算部42sから入力され、初期プリロードトルク値−Prと倍率Xsの積である中間プリロード値Tp0sを生成する。
ローパスフィルタ44sは、中間プリロード値Tp0sを時定数τに基づいて変更することによってプリロードトルク値Tpsを生成する。そして、ローパスフィルタ44sは、生成したプリロードトルク値Tpsをモータ駆動部23sに出力する。
本実施の形態では、初期プリロードトルク値+Pr、中間プリロードトルク値Tp0m及びプリロードトルク値Tpmが、第1のプリロードトルク値に相当し、初期プリロードトルク値−Pr、中間プリロードトルク値Tp0s及びプリロードトルク値Tpsが、第2のプリロードトルク値に相当する。
モータ駆動部23mは、トルク指令値Tm及びプリロードトルク値Tpmに基づいてメインモータ6mを駆動する。このために、モータ駆動部23mは、加算器51mと、減算器52mと、電流制御部53mと、を有する。
加算器51mは、トルク指令値Tmが速度制御部34mから入力される第1の+入力端子と、プリロードトルク値Tpmがローパスフィルタ44mから入力される第2の+入力端子と、トルク指令値Tmとプリロードトルク値Tpmとの和に相当するメインモータ6mに対する電流指令値Imを出力する出力端子と、を有する。
減算器52mは、電流指令値Imが加算器51mから入力される+入力端子と、電流の値Im’が電流検出器5mから入力される−入力端子と、電流指令値Imと電流の値Im’との電流偏差Im−Im’を電流制御部53mに出力する出力端子と、を有する。
電流制御部53mは、電流偏差Im−Im’が減算器52mから入力され、入力された電流偏差Im−Im’に基づいて、メインモータ6mに対する電圧指令値に対応するPWM信号Vmを生成する。そして、電流制御部53mは、生成したPWM信号Vmをインバータ4mに出力する。
モータ駆動部23sは、トルク指令値Ts及びプリロードトルク値Tpsに基づいてサブモータ6sを駆動する。このために、モータ駆動部23sは、加算器51sと、減算器52sと、電流制御部53sと、を有する。
加算器51sは、トルク指令値Tsが速度制御部34sから入力される第1の+入力端子と、プリロードトルク値Tpsがローパスフィルタ44sから入力される第2の+入力端子と、トルク指令値Tsとプリロードトルク値Tpsとの和に相当するサブモータ6sに対する電流指令値Isを出力する出力端子と、を有する。
減算器52sは、電流指令値Isが加算器51sから入力される+入力端子と、電流の値Is’が電流検出器5sから入力される−入力端子と、電流指令値Isと電流の値Is’との電流偏差Is−Is’を電流制御部53sに出力する出力端子と、を有する。
電流制御部53sは、電流偏差Is−Is’が減算器52sから入力され、入力された電流偏差Is−Is’に基づいて、サブモータ6sに対する電圧指令値に対応するPWM信号Vsを生成する。そして、電流制御部53sは、生成したPWM信号Vsをインバータ4sに出力する。
上位制御装置12は、CNC(数値制御装置)等によって構成され、位置指令値θmを減算器31m及び加速度計算部41mに出力し、位置指令値θsを減算器31s及び加速度計算部41sに出力し、初期プリロードトルク値+Pr,−Prを生成するための励磁信号Seを初期プリロードトルク値生成部13に出力する。
初期プリロードトルク値生成部13は、上位制御装置12から出力される励磁信号Seに応答して初期プリロードトルク値+Pr,−Prを生成し、生成した初期プリロードトルク値+Pr,−Prを、乗算器43m,43sにそれぞれ出力する。
機械位置検出器14は、被駆動体の位置情報としての伝達機構7m,7sを含む図示しない機械の位置を検出するスケール等によって構成される。位置切替部15は、図示しない操作部からの指令に応じて減算器31mの−入力端子をモータ位置検出器9mと機械位置検出器14のうちのいずれか一方に接続するスイッチを有する。
図1に示すシステムでは、位置切替部15が減算器31mの−入力端子をモータ位置検出器9mに接続し、本実施の形態では、位置切替部15が減算器31mの−入力端子をモータ位置検出器9mに接続している場合について説明した。
位置切替部15が減算器31mの−入力端子を機械位置検出器14に接続した場合、機械位置検出器14は、被駆動体の位置情報としての図示しない機械の位置を減算器31mの−入力端子に入力し、速度検出部10mは、被駆動体の速度情報としての被駆動体8の速度を検出し、検出した被駆動体8の速度を減算器33mの−入力端子に入力し、上位制御装置12は、被駆動体の位置指令値としての図示しない機械に対する位置指令値を減算器33mの+入力端子に入力する。
本実施の形態では、速度検出部10m,10s、モータ制御装置11及び初期プリロードトルク値生成部13は、入出力ポート、シリアル通信回路、A/D変換器、コンパレータ等を備えたプロセッサによって実現され、図示しないメモリに格納された処理プログラムに従って後に説明する処理を実行する。
図2は、図1に示すモータ制御装置の動作のフローチャートである。このフローチャートは、初期プリロードトルク値生成部13が励磁信号Seに応答して初期プリロードトルク値+Pr,−Prを生成する度に実行され、モータ制御装置11で実行される処理プログラムによって制御される。
先ず、加速度計算部41m,41sは、加速度am,asをそれぞれ計算し、計算した加速度am,asを倍率計算部42m,42sにそれぞれ出力する(ステップS1)。その後、倍率計算部42m,42sは、計算した加速度am,asが負の値であるか否か判断する(ステップS2)。加速度am,asが負の値である場合、倍率計算部42m,42sは、加速度am,asが予め設定された値としてのしきい値−TH(THは正の値)より小さいか否か判断し(ステップS3)、それに対し、加速度am,asがゼロ以上の値である場合、倍率計算部42m,42sは、加速度am,asがしきい値THより大きいか否か判断する(ステップS4)。
加速度am,asがしきい値−THより小さい又は加速度am,asがしきい値THより大きい場合、倍率計算部42m,42sは、倍率Xm,Xsをそれぞれ計算し、計算した倍率Xm,Xsを乗算器43m,43sにそれぞれ出力する。本実施の形態では、加速度am,asがしきい値−THより小さい場合、倍率計算部42m,42sは、倍率Xm,Xsを、以下の式(1)及び式(2)を用いて計算する。
Xm=1+(am+TH)α (1)
Xs=1+(as+TH)α (2)
式(1),(2)において、αは、後に説明する傾きを表す。一方、加速度am,asがしきい値THより大きい場合、倍率計算部42m,42sは、倍率Xm,Xsを、以下の式(3)及び式(4)を用いて計算する。
Xm=1+(am−TH)α (3)
Xs=1+(as−TH)α (4)
次に、乗算器43mは、初期プリロードトルク値+Prと倍率Xmの積である中間プリロードトルク値Tp0mを生成し、生成したプリロードトルク値Tp0mをローパスフィルタ44mに出力し、乗算器43sは、初期プリロードトルク値−Prと倍率Xsの積である中間プリロードトルク値Tp0sを生成し、生成したプリロードトルク値Tp0sをローパスフィルタ44sに出力する(ステップS6)。
次に、ローパスフィルタ44mは、中間プリロードトルク値Tp0mを時定数τに基づいて変更することによってプリロードトルク値Tpmを生成するためにフィルタ処理を行い、生成したプリロードトルク値Tpmを加算器51mに出力し、ローパスフィルタ44sは、中間プリロードトルク値Tp0sを時定数τに基づいて変更することによってプリロードトルク値Tpsを生成するためにフィルタ処理を行い(ステップS7)、生成したプリロードトルク値Tpsを加算器51sに出力し(ステップS8)、処理フローを終了する。
本実施の形態では、プリロードトルク値Tpm,Tpsを、以下の式(5)及び式(6)によってそれぞれ表すことができる。
Tpm=k・Tpm+(1−k)Tp0m (5)
Tps=k・Tps+(1−k)Tp0s (6)
k=1−e-(T/τ)
ここで、Tは、サンプリング周期を表し、kは、フィルタ処理を行う際に時定数τ及びサンプリング周期Tに基づいて計算される係数を表す。
一方、ステップS3で加速度am,asがしきい値−TH以上であると判断され又はステップS4で加速度am,asがしきい値TH以下であると判断された場合、倍率計算部42m,42sは、倍率Xm,Xsをそれぞれ1に設定する(ステップS9)。
次に、乗算器43mは、初期プリロードトルク値+Prに倍率Xmすなわち1を乗算し、初期プリロードトルク値+Prに相当する中間プリロードトルク値Tp0mをローパスフィルタ44mに出力し、乗算器43sは、初期プリロードトルク値−Prに倍率Xsすなわち1を乗算し、初期プリロードトルク値−Prに相当する中間プリロードトルク値Tp0sをローパスフィルタ44sに出力する(ステップS10)。
次に、倍率計算部42m,42sはそれぞれ、ローパスフィルタ44m,44sのフィルタ係数を1に設定し(ステップS11)、ステップS8に進む。
図3は、図2のフローチャートにおいて計算される倍率を説明するための図である。加速度が負の値である場合、図3Aにおいて太線で示すように、加速度がしきい値−TH以上である間には倍率は1に固定され、加速度がしきい値−THより小さくなると、倍率は、加速度が小さくなるに従って、傾きαに比例して大きくなる。
一方、加速度がゼロ又は正の値である場合、図3Bにおいて太線で示すように、加速度がしきい値TH以下である間には倍率は1に固定され、加速度がしきい値THより大きくなると、倍率は、加速度が大きくなるに従って、傾きαに比例して大きくなる。
このように傾きαに応じて倍率を変更することにより、加速度がしきい値−THより小さくなり又は加速度がしきい値THより大きくなると、トルク指令値生成部21mは、メインモータ6mの加減速時にメインモータ6mの駆動軸に必要とされる第1の加減速トルクとしての加減速トルクより大きいメインモータ6mの駆動軸の出力トルクが生成されるようにプリロードトルクTpmを生成し、トルク指令値生成部21sは、サブモータ6sの加減速時にサブモータ6sの駆動軸に必要とされる第2の加減速トルクとしての加減速トルクより大きいサブモータ6sの駆動軸の出力トルクが生成されるようにプリロードトルクTpsを生成する。
図4は、図2のフローチャートの変形例を示す図である。このフローチャートは、初期プリロードトルク値生成部13が励磁信号Seに応答して初期プリロードトルク値+Pr,−Prを生成する度に実行され、モータ制御装置11で実行される処理プログラムによって制御される。
図4に示すフローチャートでは、ステップS1の後、倍率計算部42m,42sは、計算した加速度am,asがしきい値THの絶対値よりか大きいか否か判断する(ステップS21)。加速度am,asがしきい値THの絶対値より大きい場合、ステップS5に進む。それに対し、加速度am,asがしきい値THの絶対値以下である場合、ステップS9に進む。
図5は、図4のフローチャートにおいて計算される倍率を説明するための図である。図5において太線で示すように、加速度の大きさがしきい値THの絶対値以下である間には倍率は1に固定され、加速度の大きさがしきい値THの絶対値より大きくなると、倍率は、加速度の大きさが大きくなるに従って、傾きαに比例して大きくなる。
このように傾きαに応じて倍率を変更することにより、加速度の大きさがしきい値THの絶対値より大きくなると、トルク指令値生成部21mは、メインモータ6mの加減速時にメインモータ6mの駆動軸に必要とされる加減速トルクより大きいメインモータ6mの駆動軸の出力トルクが生成されるようにプリロードトルクTpmを生成し、トルク指令値生成部21sは、サブモータ6sの加減速時にサブモータ6sの駆動軸に必要とされる加減速トルクより大きいサブモータ6sの駆動軸の出力トルクが生成されるようにプリロードトルクTpsを生成する。
図6は、本発明によるモータ制御装置の効果を説明するための図である。図6において、位置偏差の時間変化を示すグラフ、メインモータ6mに対する電流指令値Imの時間変化を示すグラフ、サブモータ6sに対する電流指令値Isの時間変化を示すグラフ及びメインモータ6mの速度の時間変化を示すグラフを上から順に示す。
モータの加速度の変化に関係なく一定のプリロードトルク値を生成する場合、位置偏差、メインモータ6mに対する電流指令値Im及びサブモータ6sに対する電流指令値Isは、破線で示すように変動する。すなわち、時間t1と時間t2の間のメインモータ6mの減速時及び時間t3と時間t4との間のメインモータ6mの減速時において、位置偏差の変動が大きくなり、メインモータ6mの駆動軸に接続された伝達機構7mの機械要素及びサブモータ6sの駆動軸に接続された伝達機構7sの機械要素と被駆動体8との間のバックラッシを抑制できない。
それに対し、加速度am,asの変化に応じてプリロードトルク値Tpm,Tpsを生成する場合、位置偏差、メインモータ6mに対する電流指令値Im及びサブモータ6sに対する電流指令値Isは、実線で示すように変動する。すなわち、時間t1と時間t2の間のメインモータ6mの減速時及び時間t3と時間t4との間のメインモータ6mの減速時でも位置偏差の変動が小さくなり、メインモータ6mの駆動軸に接続された伝達機構7mの機械要素及びサブモータ6sの駆動軸に接続された伝達機構7sの機械要素と被駆動体8との間のバックラッシを抑制することができる。
本実施の形態によれば、加速度am,asの変化に応じてプリロードトルク値Tpm,Tpsを生成しているので、メインモータ6m及びサブモータ6sで被駆動体8を駆動する際に、メインモータ6m及びサブモータ6sの加減速時であっても伝達機構7m,7sの機械要素と被駆動体8との間のバックラッシを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、加速度am,asの大きさがしきい値THの絶対値以下である間はプリロードトルク値Tpm,Tpsを一定の値に維持し、加速度am,asの大きさがしきい値THの絶対値を超えたときに加速度am,asの大きさが大きくなるに従ってプリロードトルク値Tpm,Tpsを大きくしている。したがって、メインモータ6m及びサブモータ6sの停止時及びメインモータ6m及びサブモータ6sの速度が一定であるときにメインモータ6mの駆動軸及びサブモータ6sの駆動軸に過剰なプリロードトルク値Tpm,Tpsがトルク指令値Tm,Tsに加えられる事態を回避することができる。
さらに、本実施の形態によれば、時定数τに基づいて中間プリロードトルク値Tp0m,Tp0sを変更することによってプリロードトルク値Tpm,Tpsを生成しているので、伝達機構7m,7sの機械要素と被駆動体8との間のバックラッシによって生じる衝撃を低減することができる。
図7は、本発明の他の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図である。図7に示すシステムは、三相交流電源1と、コンバータ2と、平滑用コンデンサ3と、インバータ4m,4sと、電流検出器5m,5sと、第1のモータとしてのメインモータ6mと、第2のモータとしてのサブモータ6sと、伝達機構7m,7sと、被駆動体8と、モータ位置検出器9mと、速度検出部10mと、モータ制御装置11’と、上位制御装置12と、初期プリロードトルク値生成部13と、機械位置検出部14と、位置切替部15と、を有する。
モータ制御装置11’は、トルク指令値生成部としての一つのトルク指令値生成部21mと、プリロードトルク値生成部22mと、プリロードトルク値生成部22sと、モータ駆動部23mと、モータ駆動部23sと、を有する。
本実施の形態では、第1のモータに対する第1のトルク指令値及び第2のモータに対する第2のトルク指令値としてのメインモータ6m及びサブモータ6sに対するトルク指令値Tmは、速度制御部34から加算器51m、51sに入力される。
本実施の形態によれば、本発明によるモータ制御装置を実現するためにモータ制御装置それ自体及びモータ制御装置を含むシステムを簡略化することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、上記実施の形態において、加速度am,asを位置指令値θm,θsに基づいて計算する場合について説明したが、加速度am,asを回転角度θm’,θs’に基づいて計算することもできる。
また、上記実施の形態において、ローパスフィルタ44m,44sを用いる場合について説明したが、ローパスフィルタ44m,44sを省略することもできる。
また、上記実施の形態において、加速度am,asを計算し、加速度amを用いて倍率Xmを計算するとともに加速度asを用いて倍率Xsを計算する場合について説明したが、加速度amと加速度asのうちのいずれか一方のみを計算し、計算した加速度am又は加速度asを用いて倍率Xm,Xsを計算する場合にも本発明を適用することができる。
さらに、位置指令値θm、回転角度θm’及び回転速度ωm’からなる組と位置指令値θs、回転角度θs’及び回転速度ωs’からなる組のうちの両方の組に基づいてトルク指令Tm,Tsを生成する場合及び位置指令値θm、回転角度θm’及び回転速度ωm’からなる組に基づいてトルク指令Tm,Tsを生成する場合について説明したが、トルク指令Tm,Tsを、位置指令値θm、回転角度θm’及び回転速度ωm’からなる組と、位置指令値θs、回転角度θs’及び回転速度ωs’からなる組と、図示しない機械に対する位置指令、図示しない機械の位置情報及び被駆動体8の速度情報からなる組のうちの少なくとも一つの組に基づいて生成することができる。
1 三相交流電源
2 コンバータ
3 平滑用コンデンサ
4m,4s インバータ
5m,5s 電流検出器
6m メインモータ
6s サブモータ
7m,7s 伝達機構
8 被駆動体
9m,9s モータ位置検出器
10m,10s 速度検出部
11,11’ モータ制御装置
12 上位制御装置
13 初期プリロードトルク値生成部
14 機械位置検出器
15 位置切替部
21m,21s トルク指令値生成部
22m,22s プリロードトルク値生成部
23m,23s モータ駆動部
31m,31s,33m,33s,52m,52s 減算器
32m,32s 位置制御部
34m,34s 速度制御部
41m,41s 加速度計算部
42m,42s 倍率計算部
43m,43s 乗算器
44m,44s ローパスフィルタ
51m,51s 加算器
53m,53s 電流制御部

Claims (3)

  1. 一つの被駆動体を駆動するために第1のモータ及び第2のモータをタンデム制御するモータ制御装置であって、
    第1のモータに対する位置指令値、第1のモータの位置情報及び第1のモータの速度情報からなる組と、第2のモータに対する位置指令値、第2のモータの位置情報及び第2のモータの速度情報からなる組と、被駆動体に対する位置指令、被駆動体の位置情報及び被駆動体の速度情報からなる組のうちの少なくとも一つの組に基づいて第1のモータに対する第1のトルク指令値及び第2のモータに対する第2のトルク指令値を生成するトルク指令値生成部と、
    第1のモータの加速度に相当する第1の加速度を計算し、第1のモータの駆動軸に加えられる力の向きと第2のモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるように前記第1のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第1のプリロードトルク値を、前記第1の加速度の絶対値比例し、かつ前記第1のトルク指令値より大きな値に計算する第1のプリロードトルク値生成部と、
    第2のモータの加速度に相当する第2の加速度を計算し、第1のモータの駆動軸に加えられる力の向きと第2のモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるように前記第2のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第2のプリロードトルク値を、前記第2の加速度の絶対値比例し、かつ前記第2のトルク指令値より大きな値に計算する第2のプリロードトルク値生成部と、
    前記第1のトルク指令値及び前記第1のプリロードトルク値に基づいて第1のモータを駆動する第1のモータ駆動部と、
    前記第2のトルク指令値及び前記第2のプリロードトルク値に基づいて第2のモータを駆動する第2のモータ駆動部と、
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 予め設定されたしきい値が正の場合で、前記第1の加速度の大きさが前記しきい値を超えた場合、あるいは、前記しきい値が負の場合で、前記第1の加速度の大きさが前記しきい値を下回った場合、前記第1のプリロードトルク値生成部は、第1のモータの加減速時に第1のモータの駆動軸に必要とされる第1の加減速トルクより大きい第1のモータの駆動軸の出力トルクが生成されるように前記第1のプリロードトルク値を生成し、前記しきい値が正の場合で、前記第2の加速度の大きさが前記しきい値を超えた場合、あるいは、前記しきい値が負の場合で、前記第2の加速度の大きさが前記しきい値を下回った場合、前記第2のプリロードトルク値生成部は、第2のモータの加減速時に第2のモータの駆動軸に必要とされる第2の加減速トルクより大きい第2のモータの駆動軸の出力トルクが生成されるように前記第2のプリロードトルク値を生成する、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 記第1のプリロードトルク値生成部は、生成した前記第1のプリロードトルク値にローパスフィルタ処理を行い、前記第2のプリロードトルク値生成部は、生成した前記第2のプリロードトルク値にローパスフィルタ処理を行う、請求項1または2に記載のモータ制御装置。
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