JP5641398B2 - 作像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直接記録方式によって画像を形成する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。また、画像形成装置に用いられる作像装置に関するものである。
従来、直接記録方式によって画像を形成する画像形成装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。直接記録方式では、潜像を形成してからその潜像にトナーを付着させるという間接的な電子写真プロセスによらずに、次のようなプロセスによってトナー像を形成する。即ち、潜像を形成していない記録体のドット形成領域に対してトナーを選択的に付着させるという直接的なプロセスである。図1は、従来の直接記録方式の画像形成装置における要部構成を示す構成図である。同図において、トナー担持体としてのトナー担持ローラ901は、その回転軸線を図中左右方向に延在させる姿勢で配設され、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる。表面にトナー粒子Tを担持したトナー担持ローラ901の図中下方には、複数の貫通孔902を具備する回路基板903が配設されている。貫通孔902の周囲には、孔を囲む孔近傍電極としてのリング状の飛翔制御電極904が形成されている。
回路基板903の図中下方には、回路基板903を介してトナー担持ローラ901に対向する対向電極906と、この対向電極906上で図示しない搬送手段によって図紙面に直交する方向に搬送される記録紙907とが配設されている。トナー担持ローラ901は、例えば接地された状態で、マイナス極性のトナー粒子Tを表面に担持する。この状態で、複数の貫通孔902のうち、記録紙907の画像部に対応する位置にある貫通孔902である画像孔を囲んでいる飛翔制御電極904に対し、例えばプラス極性の記録オン電圧を印加したとする。すると、トナー担持ローラ901の表面上において、その飛翔制御電極904と対向する位置にあるトナー粒子Tに、ローラ側から電極側に向かう静電気力が作用する。これにより、トナー粒子Tの集合体がドット状の形状でトナー担持ローラ901から飛翔して貫通孔902内に進入する。そして、飛翔制御電極904と、これよりも高い電位になっている対向電極906との間に形成される電界に引かれて飛翔を続け、貫通孔902を通過して記録紙7の表面に付着する。この付着により、トナー粒子Tの集合体はドットを形成する。
同図では、便宜上、貫通孔902と飛翔制御電極904との組合せ(以下、「孔−電極組」という)を1つしか図示していないが、実際には複数設けている。例えば、300[dpi]の解像度でA4サイズの記録紙をその長手方向に沿って搬送しながら、その短手方向の全域(210mm)にドットを形成する場合には、主走査方向(記録紙907の搬送方向と直交する方向=図2の矢印A方向)に一直線状に並ぶ2482個のドットによって1ライン画像を形成することになるため、貫通孔902及び飛翔制御電極904の組合せを基板903に2482個設けることになる。装置の小型化の観点からすれば、それらを一列に並べて配置することが望ましいが、一列配置では隣り合うドット間に隙間ができてしまう。そこで、それら2482個を複数の列に分割して配設し、ある列で形成されるドット間の間隙を他の列で形成されるドットで埋めるようにしている。例えば、図2に示す構成例では、2482個の貫通孔902及び飛翔制御電極904の組合せを8列(列A〜列H)に分割して配設する。
飛翔制御電極904の配列についてより詳しくする。図50は、飛翔制御電極904の配列の第1例を示す拡大平面図である。図中の矢印B方向は、図示しない記録紙の搬送方向(=副走査方向)を示している。また、矢印A方向は、記録紙の搬送方向に直交する方向(=主走査方向)を示している。同図に示す第1例の電極配列では、主走査方向に列A(1列目)〜列H(8列目)の8つの電極列を形成している。電極列に配設される飛翔制御電極902の大きさは、直径300[μm]である。飛翔制御電極902の中心には、直径150[μm]の貫通孔902が形成されている。それぞれの電極列においては、このような飛翔制御電極904及び貫通孔902の組合せが「4×β」のピッチで主走査方向に並んでいる。図示の例では、「β」として、150[dpi]の解像度を実現する場合のドットピッチである169.3[μm]を採用している。よって、各電極列では、「孔−電極組」を150/4=37.5[dip]のドットピッチと同じピッチで配設していることになる。列A(1列目)〜列D(4列目)までは、図示のように、主走査方向における「孔−電極組」の位置が、「β」ずつずれている。よって、列A(1列目)〜列D(4列目)の4列では、主走査方向において、150[dpi]の解像度に相当するドットピッチが実現されている。また、列E(5列目)の「孔−電極組」は、図示のように、主走査方向において、列A(1列目)の「孔−電極組」と、列B(2列目)の「孔電極組」との中間に位置している。同様にして、列F(6列目)の「孔−電極組」は列B(2列目)の「孔−電極組」と、列C(3列目)の「孔電極組」との中間、列G(7列目)の「孔−電極組」は列C(3列目)の「孔−電極組」と、列D(4列目)の「孔電極組」との中間、列H(8列目)の「孔−電極組」は列D(4列目)の「孔−電極組」と、列E(5列目)の「孔電極組」との中間に、それぞれ位置している。これにより、列A〜列Hの8列で、300[dpi]の解像度に相当するα=84.6[μm]のドットピッチを実現している。副走査方向(矢印B方向)における各電極列の配設ピッチである「γ」は、αの4倍であるγ(=338.7μm)に設定されている。各列1個ずつの計8個の「孔−電極組」は、主走査方向において84.6×8=676.8[μm]のライン画像を形成する。A4サイズの短手方向の寸法は、210[mm]=210000[μm]であるので、短手方向の全域に延在するライン画像の形成を可能にするために、「210000/676.8×8=2482」個の「孔−電極組」を形成するのである。
図51は、飛翔制御電極904の配列の第2例を示す拡大平面図である。この第2例では、主走査方向において、列A、列B、列C、列D、列E、列F、列G、列Hという順で、「孔−電極組」の位置をα=84.6[μm]ずつずらしている。このような電極配列においても、第1例と同様に300[dip]の解像度を実現する。そして、短手方向の全域に延在するライン画像の形成を可能にするためには、2482個の「孔−電極組」を形成することになる。
直接記録方式においては、それら複数の飛翔制御電極904に対する記録オン電圧の入切を、それぞれ専用のICによって個別に行う必要があり、そのICはかなりの数になる。例えば、300[dpi]の解像度で画像を形成する仕様では、ICが2482個必要になる。一般に、ICはその耐電圧が高くなるほど高価になるため、直接記録方式では記録オン電圧の値をできるだけ低く抑えることが重要になる。ところが、鏡像力、ファンデルワールス力、液架橋力などによるトナー担持ローラ901とトナー粒子Tとの付着力に打ち勝てる電界を形成するためには、記録オン電圧の値を少なくとも500[V]以上にする必要がある。このことが、低コスト化を図る上での障害になっていた。
一方、従来、いわゆるホッピング現像方式によって現像を行う画像形成装置が知られている。ホッピング現像方式では、ローラや磁性キャリアに付着させたトナー粒子を現像に用いるのではなく、トナー担持体の表面上でホッピングさせたトナー粒子を現像に用いる。例えば、特許文献2に記載の画像形成装置は、周方向に所定のピッチで配設された複数のホッピング電極を具備する筒状のトナー担持体を有している。複数のホッピング電極のうち、偶数番目の配列位置にあるものに対しては、互いに同じA相の繰り返しパルス電圧を印加する一方で、奇数番目の配列位置にあるものに対しては、互いに同じB相の繰り返しパルス電圧を印加する。これにより、互いに隣り合う2つのホッピング電極の間に交番電界を形成して、トナー粒子をA相電極とB相電極との間において往復でホッピングさせる。そして、トナー担持体の回転により、ホッピング中のトナー粒子Tを潜像担持体に対向する現像領域に搬送して現像に寄与させる。
ホッピング現像方式としては、トナー担持体を回転等によって表面移動させずに、トナー担持体の表面上のトナー粒子を現像領域に搬送する方式も知られている。例えば、特許文献3の画像形成装置では、次のようにしてトナー粒子を現像領域に搬送している。即ち、この画像形成装置では、A相電極、B相電極、C相電極という順で並ぶ3相の電極からなる電極組を、トナー担持体に複数並べて配設している。そして、トナー担持体の表面上において、A相電極上からB相電極上へ、B相電極上からC相電極上へ、C相電極上からA相電極上へ、という順でトナー粒子を繰り返しホッピングさせていく。このホッピングにより、平板状のトナー担持体の一端側から他端側の現像領域に向けてトナー粒子を搬送している。
何れのホッピング現像方式においても、トナー担持体の表面上でトナー粒子をホッピングさせることで、トナー担持体とトナー粒子との付着力を無くすことが可能である。この原理を直接記録方式に応用した画像形成装置として、特許文献4に記載のものが知られている。この画像形成装置は、トナー担持体の表面上でホッピングさせているトナーを回路基板の画像孔に通すことでドットを記録する方式(以下、ホッピング直接記録方式という)を採用している。かかる構成によれば、記録オン電圧の値を大幅に低減することができる。トナー粒子Tにおけるトナー担持ローラ表面との付着力をホッピングによって無くすことで、トナー粒子Tを回路基板の貫通孔に通すための電界として、付着力に打ち勝つほど強いものを形成する必要がなくなるからである。
ところが、本発明者らは実験により、ホッピング直接記録方式では、回路基板における個々の貫通孔に対するトナー進入量にバラツキがあることから、画像濃度ムラを引き起こし易くなるという問題があることを見出した。この問題について、詳しく説明する。図52は、図50に示した第1例の「孔−電極組」を、トナー担持スリーブのホッピング電極911とともに示す拡大平面図である。トナー担持スリーブの表面上でトナーをホッピングさせるためのホッピング電極911は、図示のように、主走査方向(矢印A)方向に延在する短冊状の形状に形成されている。このような短冊状のホッピング電極911が副走査方向(矢印B)方向にδ=250[μm]のピッチで複数並んでいる。それぞれのホッピング電極911の幅Wは、100[μm]である。また、ホッピング電極911間の間隙Gの大きさは、150[μm]である。このような電極構成において、ホッピング電極911にパルス電圧が印加されると、図示しないトナーは、副走査方向において個々のホッピング電極911の間をホッピングによって往復移動する。
図3は、ホッピング直接記録方式の画像形成装置における要部構成を示す構成図である。同図において、トナー担持体としてのトナー担持スリーブ910には、周方向に所定のピッチで並ぶ複数のホッピング電極911が形成されている。このホッピング電極911は、図52に示したものと同じものである。トナー担持スリーブ910の表面上では、トナーが互いに隣り合うホッピング電極911の間をホッピングする。このホッピングは、図示のように、ホッピング電極間の中心位置を最高到達点とする放物線の軌道に沿って行われる。同図の状態では、一列目の貫通孔902(図中左側の貫通孔)の中心と、ホッピングしたトナーの放物線軌道の中心位置とがほぼ同じ位置になっており、多くのトナーが一列目の貫通孔902の近傍に存在している。このため、一列目の貫通孔902に対しては、比較的多量のトナーが進入する。これに対し、二列目の貫通孔902(図中右側の貫通孔)の中心と、ホッピングしたトナーの放物線軌道の中心位置とが大きくずれていることから、二列目の貫通孔902の近傍にはトナーが殆ど存在していない。このため、二列目の貫通孔に対しては、比較的少量のトナーしか進入することができない。このように、列によって貫通孔902に対するトナー進入量が大きく異なることにより、画像濃度ムラを引き起こしてしまうのである。
本発明は、以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のようなホッピング直接記録方式の画像形成装置や作像装置を提供することである。即ち、ホッピング電極の並び方向において、貫通孔の位置の違いによって貫通孔に対するトナー進入量が異なることに起因する画像濃度ムラの発生を回避することができる画像形成装置等である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、板状の基体を具備するとともに、該基体を厚み方向に貫通する貫通孔、及び該貫通孔の近傍に設けられた孔近傍電極の組合せからなる孔−電極組を複数具備する基板と、該基板に対向する自らの表面に担持したトナーを、前記表面に沿って並ぶ複数のホッピング電極の間でホッピングさせることで前記表面上に浮遊トナー層を形成しながら、前記表面の移動、あるいはトナーの繰り返しのホッピングによる該浮遊トナー層の移動で、トナーを前記基板との対向領域に搬送するトナー担持体と、ホッピング用周期パルス電圧を前記複数のホッピング電極に印加して、トナーをホッピングさせるための電界をホッピング電極間に形成するホッピング電圧印加手段と、前記基板における前記トナー担持体との対向面とは反対側の面に対して所定の間隙を介して対向する対向電極と、前記基板における複数の貫通孔のうち、画像を記録する記録部材の画像部に対応する位置にある貫通孔である画像孔と前記組合せをなしている孔近傍電極に対し、ドットを記録するための記録オン電圧を印加にする一方で、複数の貫通孔のうち、前記記録部材の非画像部に対応する位置にある貫通孔である非画像孔と前記組合せをなしている孔近傍電極に対し、ドットを記録しないための記録オフ電圧を印加する記録電圧印加手段とを備え、前記トナー担持体として、一直線状に延在する複数の前記ホッピング電極を短手方向に等しいピッチで並べたものを用いるとともに、前記基板として、前記ホッピング電極の延在方向に沿って一直線状に並ぶ複数の孔−電極組からなる組列を、前記ホッピング電極の並び方向に沿って等しいピッチで並べたものを用い、且つ、複数の孔近傍電極に対して所定の記録オン電圧をそれぞれ個別に入切し、該記録オン電圧を印加した孔近傍電極の近傍の貫通孔に該トナー担持体の表面上のトナーを通した後、該トナーを該対向電極上の記録部材に付着させることで、該記録部材にトナー像を形成する画像形成装置において、前記組列のホッピング電極並び方向の配設ピッチを、トナーのホッピング電極並び方向におけるホッピングピッチの整数倍にしたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記記録オン電圧の印加開始タイミングを、上記ホッピング用周期パルス電圧の立ち上がり又は立ち下がりタイミングに同期させる処理を実施するように、上記記録電圧印加手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、複数の前記ホッピング電極として、第1ホッピング用周期パルス電圧が印加される第1ホッピング電極と、第1ホッピング用周期パルス電圧とは逆位相の波形の第2ホッピング用周期パルス電圧が印加されるか、あるいは接地される第2ホッピング電極とを、交互に並べて配設し、前記トナー担持体の表面上のトナーを互いに隣り合う第1ホッピング電極と第2ホッピング電極との間で往復してホッピングさせながら、前記トナー担持体の表面移動に伴って前記表面上のトナーを前記基板との対向領域に搬送するようにし、表面移動する前記トナー担持体の第1ホッピング電極又は第2ホッピング電極と、前記基板の組列との相対位置を把握する相対位置把握手段と、該相対位置把握手段による検知結果に基づいて、第1ホッピング用周期パルス電圧及び第2ホッピング用周期パルス電圧の位相を調整する位相調整手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、上記対向電極の表面上で搬送されるシート状の記録部材に対して、上記画像孔を通過したトナーを付着させてドットを記録するようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、上記対向電極の表面上を通過する無端軌道を辿るように無端移動する無端状の記録部材に対して、上記画像孔を通過したトナーを付着させてドットを記録した後、前記記録部材上のドットをシート状の記録部材に転写するようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの画像形成装置において、前記基板、トナー担持体及び対向電極を具備する作像手段を複数設け、それぞれの作像手段によって互いに異なるドットを記録するようにしたことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、複数の直線状電極を短手方向に等ピッチで配列し、かかる直線状電極にパルス電圧が印加されることで、表面に担持したトナーを前記複数の直線状電極の間で飛翔させて浮遊トナー層を形成するトナー担持体と、貫通孔と、該貫通孔の近傍に設けられた孔近傍電極との組合せからなる孔−電極組を複数具備する基体と、を有し、前記浮遊トナー層は、前記貫通孔に対向する領域に形成され、前記複数の孔近傍電極に対し、ドットを記録する記録ON電圧またはドットを記録させない記録OFF電圧が印加されることで、前記浮遊トナー層から所望される画像に対向する貫通孔のみからトナーが通過し、前記直線状電極の長手方向に沿って配列された複数の孔−電極組からなる組列を前記短手方向に等しいピッチで並べ、且つ、該ピッチを前記直線状電極の前記短手方向におけるピッチの整数倍にしたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の作像装置において、前記トナー担持体は、第1パルス電圧が印加される第1直線状電極と、該第1パルス電圧と逆位相のパルス電圧である第2パルス電圧が印加される第2直線状電極と、を有し、該第1直線状電極と該第2直線状電極とが前記短手方向に交互に配設されることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の作像装置において、前記トナー担持体は、第1パルス電圧が印加される第1直線状電極と、該第1パルス電圧と異なる位相のパルス電圧である第2パルス電圧が印加される第2直線状電極と、該第1パルス電圧及び該第2パルス電圧と異なる位相のパルス電圧である第3パルス電圧が印加される第3直線状電極と、を有し、該第1直線状電極と該第2直線状電極と該第3直線状電極が一組になって前記短手方向に繰り返し並んで配設され、前記第1及び第2及び第3直線状電極に対して、前記第1パルス電圧の立ち上がりまたは立ち下がりから再び立ち上がりまたは立ち下がりするまでの間に、前記第2及び第3パルス電圧が立ち上がり及び立ち下がりするように夫々印加することを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、短手方向に等ピッチで配列した複数の直線状電極と該短手方向及び長手方向に亘る面域に設けた面電極とを絶縁層を介して積層し、かかる直線状電極及び面電極にそれぞれ逆位相となるパルス電圧が印加されることで、表面に担持したトナーを前記複数の直線状電極上で飛翔させて浮遊トナー層を形成するトナー担持体と、貫通孔と、該貫通孔の近傍に設けられた孔近傍電極との組合せからなる孔−電極組を複数具備する基体と、を有し、前記浮遊トナー層は、前記貫通孔に対向する領域に形成され、前記複数の孔近傍電極に対し、ドットを記録する記録ON電圧またはドットを記録させない記録OFF電圧が印加されることで、前記浮遊トナー層から所望される画像に対向する貫通孔のみからトナーが通過し、 前記直線状電極の長手方向に沿って配列された複数の孔−電極組からなる組列を前記短手方向に等しいピッチで並べ、且つ、該ピッチを前記直線状電極の前記短手方向におけるピッチの整数倍にしたことを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項乃至1の何れかに記載の作像装置において、前記トナー担持体における前記直線状電極の長手方向と前記基体における前記組列の配列方向とのなす角度θと、前記貫通孔の直径Dと、複数の前記貫通孔のうち前記組列の配列方向における一方の端に位置する貫通孔の中心と他方の端に位置する貫通孔の中心との距離Lと、について、「θ<tan−1(D/L)」の関係を具備させたことを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項乃至1の何れかに記載の作像装置において、本体装置に対して、少なくとも前記トナー担持体と前記基体を伴って着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項乃至1の何れかに記載の作像装置において、磁気ブラシを表面に担持し、前記トナー担持体と対向するトナー供給領域においてトナーを吸着している磁気ブラシ先端を前記トナー担持体に対し摺接させることにより前記トナー担持体にトナーを供給するトナー供給体を有することを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、記録媒体を供給する供給装置と、記録媒体を搬送する搬送装置と、中間転写体または記録媒体にトナー像を形成する作像装置と、記録媒体上に作像されたトナー像を定着させる定着装置と、を有し、該作像装置として乃至1の何れかに記載の作像装置を少なくとも一つ具備することを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記中間転写体または前記記録媒体が有する画像形成面を介して前記基体に対向し、該画像形成面側に電界を形成する対向電極を有することを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項1又は1の画像形成装置において、前記トナー担持体に設けられた電極に対してパルス電圧を夫々印加し、トナーを飛翔させるための電界を該トナー担持体表面に形成する飛翔電圧印加手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項1乃至1の何れかに記載の画像形成装置において、表面移動する前記トナー担持体の前記直線状電極と前記組列との相対位置を把握する相対位置把握手段と、該相対位置把握手段による検知結果に基づいて、該トナー担持体に設けられた電極に対して印加されるパルス電圧の位相を夫々調整する位相調整手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項1乃至1の何れかに記載の画像形成装置において、前記記録オン電圧の印加開始タイミングを、前記パルス電圧の立ち上がり又は立ち下がりタイミングに同期させる処理を実施するように構成したことを特徴とするものである。
これらの発明においては、回路基板が、トナー担持体のホッピング電極の延在方向に一直線状に並ぶ複数の孔−電極組からなる組列を複数具備している。1つの組列内では、その組列の最も近くにあるホッピング電極と、各貫通孔との位置関係が互いに同じになる。そして、複数のホッピング電極は、互いに等しいピッチで並んでいることから、同じ組列内の貫通孔同士であれば、孔中心と、ホッピング電極間でホッピングするトナーの放物線軌道との位置関係が互いに同じになる。また、互いに異なる組列間では、その配設ピッチがトナーのホッピングピッチの整数倍になっている。このため、ある組列の最も近くでホッピングしているトナーの放物線軌道とその組列内の各貫通孔との位置関係は、別の組列の最も近くでホッピングしているトナーの放物線軌道とその組列内の各貫通孔との位置関係と同じになる。これにより、各組列において、組列の位置にかかわらず貫通孔に対するトナー進入量を均一にすることが可能になるので、貫通孔の位置の違いに起因するトナー進入量の差による画像濃度ムラの発生を回避することができる。
従来の直接記録方式の画像形成装置における要部構成を示す構成図。 同画像形成装置の回路基板の一部を示す平面図。 同画像形成装置の回路基板とトナー担持ローラとを示す拡大構成図。 実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用の画像形成部のトナー担持スリーブを示す斜視図。 同トナー担持スリーブを示す横断面図。 同トナー担持スリーブの円筒部を平面的に展開した平面展開図。 同トナー担持スリーブのA相電極に印加されるA相ホッピング電圧、及びB相電極に印加されるB相ホッピング電圧の波形を示すグラフ。 A相ホッピング電圧、B相ホッピング電圧の他の例における波形を示すグラフ。 同画像形成部の一部とその周囲とを示す拡大構成図。 同画像形成部の回路基板の飛翔制御電極に印加される記録オン電圧Vc−onと記録オフ電圧Vc−offとの関係を示すグラフ。 回路基板を対向電極側から示す平面図。 回路基板をトナー担持スリーブ側から示す平面図。 記録オン電圧Vc−onが印加された状態の同飛翔制御電極と、その周囲とを示す拡大模式図。 記録オフ電圧Vc−offが印加された状態の同飛翔制御電極と、その周囲とを示す拡大模式図。 同画像形成部を示す拡大構成図。 同画像形成部におけるトナー担持スリーブと回路基板とを示す拡大模式図。 貫通孔と、トナー担持スリーブのA相電極やB相電極との位置関係を説明するための模式図。 同プリンタにおける各電圧とトナーのホッピング状態とを示すグラフ。 回路基板を傾きなく組み付けた場合におけるA相電極やB相電極と、貫通孔との位置関係を説明する模式図。 回路基板を僅かに傾けて組み付けてしまった場合におけるA相電極やB相電極と、貫通孔との位置関係を説明する模式図。 第1変形例に係るプリンタにおけるY用のトナー担持スリーブの円筒部を平面的に展開した平面展開図。 同円筒部を示す横断面図。 同プリンタにおける貫通孔と、トナー担持スリーブのA相電極との位置関係を説明するための模式図。 同プリンタにおける各電圧とトナーのホッピング状態とを示すグラフ。 第2変形例に係るプリンタのY用のホッピングユニットを示す拡大構成図。 第3変形例に係るプリンタを示す概略構成図。 第4変形例に係るプリンタにおけるY用のトナー担持スリーブの円筒部を平面的に展開した平面展開図。 同円筒部を示す断面図。 同円筒部のA相電極に印加されるA相ホッピング電圧、B相電極に印加されるB相ホッピング電圧、及びC相電極に印加されるC相パルス電圧の波形を示すグラフ。 第5変位例に係るプリンタにおけるY用の回路基板の「孔−電極組」と、トナー担持スリーブのA相電極及びB相電極を示す拡大平面図。 第6変形例に係るプリンタにおけるY用の回路基板の「孔−電極組」と、トナー担持スリーブのA相電極及びB相電極を示す拡大平面図。 第7変形例に係るプリンタにおけるY用のホッピングユニットを示す拡大構成図。 同ホッピングユニットの突き当てブレードを示す拡大斜視図。 同プリンタにおけるY用のユニットホルダーを示す拡大構成図。 同プリンタにおけるY用の画像形成部を示す拡大構成図。 同画像形成部を主走査方向の一端側から示す斜視図。 同画像形成部を主走査方向の他端側から示す斜視図。 同画像形成部を底側から示す平面図。 同プリンタを示す概略構成図。 第8変形例に係るプリンタにおけるY用の画像形成部を主走査方向の一端側から示す斜視図。 同画像形成部を主走査方向の他端側から示す斜視図。 同画像形成部を底側から示す平面図。 同プリンタを示す概略構成図。 第9変形例に係るプリンタにおけるY用の画像形成部を主走査方向の一端側から示す斜視図。 同画像形成部を主走査方向の他端側から示す斜視図。 同画像形成部を底側から示す平面図。 第9変形例に係るプリンタを示す概略構成図。 第10変形例に係るプリンタを示す概略構成図。 飛翔制御電極の配列の第1例を示す拡大平面図。 飛翔制御電極の配列の第2例を示す拡大平面図。 同第1例の「孔−電極組」を、トナー担持スリーブのホッピング電極とともに示す拡大平面図。
以下、本発明を適用したホッピング直接記録方式の画像形成装置として、カラープリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図4は実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、本プリンタは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)のトナーを用いて画像を形成するY,M,C,K用の画像形成部90Y,M,C,K、記録ベルト駆動装置100、給紙カセット120、レジストローラ対122、定着装置130などを備えている。
画像形成部90Y,M,C,Kは、水平方向に所定のピッチで並ぶように配設され、それぞれ、回路基板10Y,M,C,Kや、トナー担持体たるトナー担持スリーブ30Y,M,C,Kなどを有している。
記録ベルト駆動装置100は、画像形成部90Y,M,C,Kの上方に配設されている。無端状の中間記録ベルト101、駆動ローラ102、従動ローラ103、対向電極板104Y,M,C,K、ベルトクリーニング装置110、転写ローラ115などを有している。記録部材としての中間記録ベルト101は、駆動ローラ102と従動ローラ103とによって水平方向に延在する姿勢で張架されながら、駆動ローラ102の図中反時計回りの回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。中間記録ベルト101のおもて面(ループ外面)は、ベルト無端移動に伴って画像形成部90Y,M,C,Kとの対向位置を順次通過していく。この際、Y,M,C,Kトナー像が順次重ね合わせて記録されていく。これにより、中間記録ベルト101のおもて面には4色重ね合わせトナー像が形成される。
記録ベルト駆動装置100の4つの対向電極板104Y,M,C,Kは、中間記録ベルト101のループ内で、ベルトを介して、画像形成部90Y,M,C,Kの回路基板10Y,M,C,Kに対向するように配設されている。また、記録ベルト駆動装置100の転写ローラ115は、中間記録ベルト101のループ外に配設され、ベルトにおける駆動ローラ102に対する掛け回し箇所に当接して転写ニップを形成している。この転写ニップにおいては、図示しない電源によってプラスの転写バイアスが印加される転写ローラ115と、駆動ローラ102との電位差によって転写電界が形成されている。
記録ベルト駆動装置100のベルトクリーニング装置110は、中間記録ベルト101における周方向の全領域のうち、転写ニップを通過した後、Y用の画像形成部90Yとの対向位置に進入する前の領域に当接するように配設されている。
給紙カセット120は、複数枚の記録紙Pを重ね合わせて収容しており、一番上の記録紙Pの給紙ローラ120aを当接させている。そして、所定のタイミングで給紙ローラ120を回転駆動させて、一番上の記録紙Pを給紙路121に向けて送り出す。送り出された記録紙Pは、上述の転写ニップの直前に配設されたレジストローラ対122のローラ間に挟まれる。レジストローラ対122は、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを、中間記録ベルト101上の4色重ね合わせトナー像に密着させ得るタイミングを見計らって転写ニップに向けて送り出す。転写ニップで記録紙Pに密着せしめられた4色重ね合わせトナー像は、転写電界やニップ圧の作用によって記録紙Pに転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラートナー像になる。このようにしてフルカラートナー像が形成された記録紙Pは、転写ニップから定着装置130に送られてフルカラートナー像が定着せしめられた後、機外へと排出される。なお、定着装置130は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ121とこれに向けて押圧されている加圧ローラ122との当接によって定着ニップを形成している。そして、この定着ニップ内に記録紙Pを挟み込んだ際に、ニップ圧や加熱の作用によってフルカラートナー像を記録紙Pの表面に定着せしめる。
ベルトクリーニング装置110は、転写ニップを通過した後の中間記録ベルト101に付着している転写残トナーをクリーニングする。
図5は、Y用の画像形成部(90Y)のトナー担持スリーブ30Yを示す斜視図である。また、図6は、このトナー担持スリーブ30Yの横断面図である。また、図7は、トナー担持スリーブ30Yの円筒部31Yを平面的に展開した平面展開図である。図5に示すように、トナー担持スリーブ30Yは、円筒部31Y、これの軸線方向の両端面にそれぞれ接続されたフランジ36Y,38Y、それぞれのフランジの中心から突出する軸部材37Y,39Yなどを有している。円筒部31Yの周面には、ローラ軸線方向に延在する形状の複数の電極33Yが、周方向(回転方向)に所定のピッチで並ぶように形成されている。これら電極のうち、周方向において1個おきに並んでいるもの同士は、互いに同じ電位状態にされる電気的に同相の電極になっている。具体的には、円筒部31Yの周面には、図6や図7に示すように、第1ホッピング電極たるA相電極33aYと、第2ホッピング電極たるB相電極33bYとが周方向に交互に並ぶように配設されている。A相電極33aYは、円筒部31Yの軸線方向の一端まで延在しており、円筒部31Yの一端には金属製のフランジ36Yが接続されている(図5を参照)。このフランジ36Yにより、複数のA相電極33aYが互いに電気的に導通している。また、B相電極33bYは、円筒部31Yの軸線方向の他端まで延在しており、円筒部31Yの他端には金属製のフランジ38Yが接続されている。このフランジ38Yにより、複数のB相電極33bYが互いに電気的に導通している。
図5に示したトナー担持スリーブ30Yは、軸線方向の両端の軸部材37Y,39Yがそれぞれ回転自在に支持されながら回転駆動される。そして、図示のように、図中左側のフランジ36Yには、搬送制御部91YによってA相ホッピング用周期パルス電圧が印加される。この印加は、フランジ36Yに摺擦する図示しない摺擦電極を介して行われる。フランジ36Yに印加されたA相ホッピング用周期パルス電圧は、複数のA相電極33aYにそれぞれ導かれる。また、図中右側のフランジ38Yには、搬送制御部91YによってB相ホッピング用周期パルス電圧が印加される。この印加は、フランジ38Yに摺擦する図示しない摺擦電極を介して行われる。フランジ38Yに印加されたB相ホッピング用周期パルス電圧は、複数のB相電極33bYにそれぞれ導かれる。
図8は、A相電極33aYに印加されるA相ホッピング用周期パルス電圧、及びB相電極33bYに印加されるB相ホッピング用周期パルス電圧の波形を示すグラフである。A相ホッピング用周期パルス電圧と、B相ホッピング用周期パルス電圧とは、図示のように互いに逆位相になっており、単位時間あたりにおける平均電位は互いに同じである。それぞれのホッピング用周期パルス電圧の波形における中心位置で水平方向に延在している線が、この平均電位を示している。これにより、A相電極33aYやB相電極33bYは、平均的にトナーとは逆極性の電位を帯びる。このようなホッピング用周期パルス電圧がそれぞれの電極に印加されると、トナー担持スリーブ30Yにおける円筒部31Yの表面上のYトナーが、A相電極33aY上とB相電極33bY上との間を往復移動するように繰り返しホッピングする。以下、トナー担持スリーブ30Yの表面上でトナーが所定の周期でホッピングを繰り返している状態をフレア(Flare)という。
A相ホッピング用周期パルス電圧やB相ホッピング用周期パルス電圧としては、周波数が0.5〜7[kHz]でピークツウピーク電圧が±60〜±300Vである周期パルス電圧に、平均電位調整のためのDC電圧を重畳したものを例示することができる。なお、図示のような矩形波状の周期パルス電圧では、極性が瞬時に切り替わるため、トナーに対して大きな静電力を付与することが可能である。但し、サイン波状のパルス電圧や三角波状のパルス電圧を採用してもよい。また、A相電極33aYとB相電極33bYとのうち、一方に対して周波数fの矩形波状のホッピング用周期パルス電圧を印加する一方で、もう一方に対して前記パルス電圧の平均電位となる直流電圧を印加しても、互いに逆位相のホッピング用周期パルス電圧を採用する場合と同様に、フレア現象を生起せしめることが可能である(図9)。
円筒部31Yの周面におけるA相電極33aY上とB相電極33bYとの間をホッピングによる往復移動の繰り返しで、円筒部31Yの周面上にフレアを形成しているYトナーは、トナー担持スリーブ30Yの回転駆動により、図4に示したY用の回路基板10Yに対向するY用の記録領域まで搬送される。そして、その記録領域にて、その放物線状のホッピング軌道の頂点付近で回路基板10Yの近傍に至ると、必要に応じて回路基板10Yの後述する図示しない貫通孔内に取り込まれて、トナー像の記録に寄与する。
なお、図6に示したように、円筒部31Yの表面には、絶縁材料からなる表面保護層34Yを設けている。この表面保護層34Yにより、YトナーとA相電極33aYやB相電極33bYとの直接接触を回避することで、電極からYトナーへの電荷注入の発生を回避している。
円筒部31Yの円筒状の基材32Yとしては、ガラス基板、樹脂基板、セラミックス基板等の絶縁性材料からなる基板、アルミ等の導電性材料からなる基板にSiO等の絶縁膜を成膜したもの、ポリイミドフィルム等の変形可能な材料からなる基板などを用いることができる。
A相電極33aYやB相電極33bYについては、次のようにして作成した。即ち、まず、基板32Y上にAl、Ni−Cr等の導電性材料を0.1〜10[μm]の厚みで成膜してから、これをフォトリソグラフィー技術等によって所要の電極形状にパターン化して各電極を得た。導電性材料からなる膜を、メッキ等によって電極形状にパターン加工してもよい。
表面保護層34Yとしては、例えばSiO、TiO、TiN、Taなどを厚さ0.5〜10[μm]で成膜して形成している。ポリカーボネート、ポリイミド、メチルメタアクリレート等の有機材料を0.5〜10μm厚に薄膜印刷塗布して加熱硬化したものでもよい。
図10は、Y用の画像形成部90Yの一部とその周囲とを示す拡大構成図である。トナー担持体としてのトナー担持スリーブ30Yは、表面上のトナーをA相電極とB相電極との間でホッピングさせてフレアを形成しながら、図中時計回り方向に回転駆動する。このトナー担持スリーブ30Yの上方にはY用の回路基板10Yが配設されており、スリーブとの間に距離dのギャップを介在させている。更に、回路基板10Yの上方では、中間記録ベルト101が図中矢印A方向に移動しており、更にその上方には対向電極板104Yがベルトと回路基板10Yとを介してトナー担持スリーブ30Yに対向している。
回路基板10Yは、絶縁性基板11Yを具備している。また、絶縁性基板11Yに形成された複数の貫通孔14Yと、それぞれの貫通孔14Yに個別に対応する複数の飛翔制御電極12Yとを具備している。
図11は、孔近傍電極としての飛翔制御電極12Yに印加される記録オン電圧Vc−onと記録オフ電圧Vc−offとの関係を示すグラフである。また、図12は、回路基板11Yを対向電極側から示す平面図である。また、図13は、回路基板11Yをトナー担持スリーブ側から示す平面図である。
図10では、便宜上、貫通孔14Yと飛翔制御電極12Yとの組合せを1つしか示していなかったが、図12、図13に示すように、回路基板10Yには、その組合せが複数形成されている。飛翔制御電極12Yは、そのリング形状のループ内側に1つの貫通孔14Yを位置させるように形成されている。複数の飛翔制御電極には、それぞれ金属からなる図示しないリード部13Yが繋がっており、これらリード部は互いに絶縁を維持する状態で、後述する記録制御部(図10の28Y)に接続されている。
平面方向において、リング状の飛翔制御電極12Yの電極幅は10〜100[μm]である。リング状の飛翔制御電極12Yの内側に形成された貫通孔14Yの径は、形成するドットの径に応じて決定されるが、直径φで50〜200[μm]程度である。
回路基板10Yは、例えば次のようにして製造されたものである。即ち、まず、厚さ30〜100[μm]の絶縁性フィルムからなる絶縁性基板11Yの表面に、厚さ0.2〜1[μm]程度の金属蒸着膜(例えばアルミ蒸着膜)を形成する。絶縁性フィルムの材質としては、ポリイミド、PET、PEN、PES等を例示することができる。次に、フォトリソグラフィー技術に用いるフォトレジストをスピンナで塗布後、プリベーク及びマスク露光を行う。そして、フォトレジストの加熱硬化を進めた後、金属エッチング液によって金属蒸着膜を個々の電極やリードの形状にパターンニングする。フィルムの裏面にも電極パターンが必要な場合には、同様のパターンニングを行う。貫通孔14Yについては、電極パターン形成後にパンチ加工、レーザー加工、スパッタエッチング加工等のドライエッチング加工などによって形成する。
先に図10に示したように、搬送制御部91Yは、トナー担持スリーブ30YのA相電極やB相電極に対し、先に図7に示したA相ホッピング用周期パルス電圧やB相用周期パルス電圧を印加して、スリーブ表面上のトナーを電極間でホッピングさせる。それら周期パルス電圧は、何れもデューティ比が50%になっているので、ピークツウピーク電圧Vppの中心電位が、スリーブ表面上での平均電位Vsとなる。ホッピング用周期パルス電圧の周波数fは、例えば、0.5〜7[KHz]程度である。ホッピング用周期パルス電圧のVppは、±60〜±300程度がよい。
一方、回路基板10Yの飛翔制御電極12Yは記録制御部28Yに接続されている。この記録制御部28Yは、回路基板10Yの複数の飛翔制御電極12Yに対する、記録オン電圧Vc−onや記録オフ電圧Vc−off(図11参照)の印加をそれぞれ個別に入切することができる。図11に示した記録オン電圧Vc−onと記録オフ電圧Vc−offとの間の点線は、上述したA相ホッピング電圧とB相ホッピング電圧との平均電位Vsを示している。つまり、ホッピング電圧の平均電位Vsは、飛翔制御電極12Yに印加される記録オン電圧Vc−onと記録オフ電圧Vc−offとの間の値になっている。より詳しく説明すると、記録オン電圧Vc−onは、スリーブの平均電位Vsよりも、トナーの帯電極性とは逆極性側に大きな値になっている。これにより、複数の飛翔制御電極12Yのうち、記録オン電圧Vc−onが印加されたものは、その上方に位置しているスリーブ表面上のホッピングトナーを自らに向けて引き寄せるようになる。これに対し、記録オフ電圧Vc−offは、スリーブの平均電位Vsよりも、トナーの帯電極性側に大きな値になっている。これにより、複数の飛翔制御電極12Yのうち、記録オフ電圧Vc−offが印加されたものは、その上方に位置しているスリーブ表面上のホッピングトナーを自らと反発させるようになる。
回路基板10Yと中間記録ベルト101とを介してトナー担持スリーブ30Yに対向している対向電極104Yには、対向電源116によって対向バイアスVpが印加されている。この対向バイアスは、トナーの帯電極性とは逆極性であり、且つ上述した記録オン電圧Vc−onよりも、トナーとは逆極性側に大きな値になっている。
図14は、記録オン電圧Vc−onが印加された状態の飛翔制御電極12Yと、その周囲とを示す拡大模式図である。また、図15は、記録オフ電圧Vc−offが印加された状態の飛翔制御電極12Yと、その周囲とを示す拡大模式図である。それぞれの図に示される電気力線は、電極周りの電気力線の様子を所定のアルゴリズムで分析するシミュレーションプログラムによって求められたものである。
トナー担持スリーブのA相電極33aYとB相電極33bYとには、ホッピング用周期パルス電圧が印加される。それら周期パルス電圧の波高値は電極ピッチ、使用するトナー等に応じて設定されている。通常の実験結果によると、±60[Vpp]〜±300[Vpp](ppはピーク−ピーク)の範囲内で設定することでトナーの飛翔が可能であり、図示のシミュレーションの例では±200[Vpp]、DC電圧成分0[V]の電圧を印加している。なお、トナー担持スリーブと回路基板10Yとの間隔dは0.2[mm]である。
回路基板10Yにおける貫通孔14Yの直径はφ120[μm]であり、リング状の飛翔制御電極12Yの孔中心方向の幅は50[μm]である。飛翔制御電極12Yに印加される、トナーTがトナー通過孔41を通過可能な状態(ON状態)にする記録オン電圧Vc−onは+50[V]であり、トナーTが貫通孔14Yを通過通過不可能な状態(OFF状態)、言い換えれば、トナーTが貫通孔14Yを通過するのを阻止する状態の場合の記録オフ電圧Vc−offは−200[V]である。
図示しない対向電極板に印加される対向バイアスVpは、回路基板10Yと中間記録ベルト(101)との間隔にもよるが、例えば+200[V]〜+1500[V]のDC電圧を印加すればよい。図示の例では、同間隔を0.3[mm]としてDC+600[V]を対向バイアスVpを対向電極板に印加し、マイナス極性に帯電したトナーTを中間記録ベルト3の表面にを引き寄せる電位勾配としている。
A相電極33aYやB相電極33bYに上述したホッピング用周期パルス電圧を印加すると、図14の状態では、図示しない対向電極板から出る電気力線のうち、貫通孔14Yを通る電気力線の多くが、貫通孔14Yを通過した後、−200[V]の電圧が印加されるトナー担持スリーブのA相電極33aYやB相電極33bYに至ることになる。よって、スリーブ上でホッピングしているトナーが貫通孔14Yを通過して図示しない対向電極板上のベルト表面に至ることになる。
一方、図15に示す状態では、図示しない対向電極板から延びる電気力線が、貫通孔14Yに進入した後、飛翔制御電極12Yの位置で留まっている。この状態で、トナー担持スリーブの表面上でホッピングしているトナーTが、貫通孔14Y内に進入することはない。
図16は、Y用の画像形成部(90Y)を示す拡大構成図である。図4では、便宜上、トナー担持スリーブ30Yの周囲構成を割愛して示していたが、図16に示すように、トナー担持スリーブ30Yは、ホッピングユニット40Yのケーシング41Y内に収容されている。ホッピングユニット40Yは、トナー担持スリーブ30Yの他に、第1剤収容部48Y、第2剤収容部46Y、磁気ブラシ部などを有している。
第1剤収容部48Yは、図中時計回り方向に回転駆動される第1搬送スクリュウ49Yを、図示しない磁性キャリアとトナーとを混合した混合剤とともに収容している。また、第2剤収容部46Yは、図中反時計回りに回転駆動される第2搬送スクリュウ47Yを、混合剤とともに収容している。これら剤収容部は、互いに仕切壁によって仕切られているが、一部が互いに連通口を介して連通している。
第1搬送スクリュウ49Yは、その回転駆動によって第1収容部48Y内の混合剤を回転撹拌しながら、図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。このとき、搬送途中の混合剤は、第1収容部48Yの天板に固定されたトナー濃度センサ50Yによってトナー濃度が検知される。そして、図中奥側の端部付近まで搬送された混合剤は、仕切壁の連通口を経て、第2収容部46Y内に進入する。
第2収容部46Yは、後述するトナー供給ロール42Yを収容する磁気ブラシ形成部に連通しており、第2搬送スクリュウ47Yとトナー供給ロール42Yとは所定の間隙を介して互いに軸線方向を平行にする姿勢で対向している。第2収容部46Y内の第2搬送スクリュウ47Yは、その回転駆動によって第2収容部46Y内の混合剤を回転撹拌しながら、図中奥側から手前側へと搬送する。この過程において、第2搬送スクリュウ47Yによって搬送される混合剤の一部は、トナー供給ロール42Yの筒状のトナー供給スリーブ43Yによって汲み上げられる。そして、トナー供給スリーブ43Yの図中反時計回り方向の回転駆動に伴って、後述するトナー供給領域を通過した後、トナー供給スリーブ43Yの表面から離脱して再び第2収容部46Y内に戻される。その後、第2搬送スクリュウ47Yによって図中手前側の端部付近まで搬送された混合剤は、仕切壁の連通口を経て第1収容部48Y内に戻される。
上述したトナー濃度センサ50Yは、透磁率センサからなる。このトナー濃度センサ50Yによる混合剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。混合剤の透磁率は、混合剤のKトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ50Yはトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。
本プリンタの図示しない制御部はデータ記憶手段としてのRAM(Random Access Memory)を備えており、この中にトナー濃度センサ50Yからの出力電圧の目標値であるY用のVtrefを格納している。そして、トナー濃度センサ50Yからの出力電圧値と、RAM内のY用のVtrefとを比較して、比較結果に応じた時間だけ、トナー補給装置60Yのトナー補給部材62Yを回転駆動させる。
トナー補給装置60Yは、ホッピングユニット40Yの上部に装着されており、自らのトナー補給部材62Yをホッピングユニット40Yの第1収容部48Yの真上に位置させている。ローラ状に形成されたトナー補給部材62Yは、トナー補給装置60Yの底部に回転可能に配設されており、トナー補給装置60Yのトナーに埋没した状態で回転駆動する。そして、表面に形成された複数の微小凹部内に収容したトナーを、第1剤収容部48Y内に放出する。この放出に先立って、トナー補給部材62Yの表面に付着している余計なトナーが掻き取りブレード63Yによって除去される。このようにしてトナーが第1剤収容部48Y内に補給されることで、作像に伴うトナー消費によってトナー濃度を低下させた混合剤に対し、第1収容部48Y内に適量のトナーが供給される。このため、第2収容部46Y内の混合剤のトナー濃度が所定の範囲内に維持される。
トナー供給ロール42Yは、図中反時計回り方向に回転駆動される非磁性材料からなる筒状のトナー供給スリーブ43Yと、これに連れ回らないように内包されるマグネットローラ44Yとを有している。筒状のトナー供給スリーブ43Yは、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体が円筒形に形成されたものである。また、マグネットローラ44Yは、図示のように、回転方向に並ぶ複数の磁極(図中12時の位置から反時計回り方向に順にN極、S極、N極、S極、N極、S極)を有している。これら磁極により、トナー供給スリーブ43Yの周面上に混合剤が吸着せしめられて、磁力線に沿って穂立ちした磁気ブラシとなる。
トナー供給スリーブ43Yの表面に汲み上げられた混合剤は、トナー供給スリーブ43Yの回転に伴って図中反時計回り方向に回転する。そして、自らの先端をトナー供給スリーブ43Yの表面に対して所定の間隙を介して対向させている規制部材45Yとの対向位置である担持量規制位置に進入する。このとき、規制部材45Yとスリーブ表面との間隙を通過することで、スリーブ表面上における担持量が規制される。
トナー供給スリーブ43Yの図中左側方では、トナー担持体たるトナー担持スリーブ30Yがトナー供給スリーブ43Y表面と所定の間隙を介して対向しながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動されている。トナー供給スリーブ43Yの回転に伴って上述の担持量規制位置を通過した混合剤は、トナー担持スリーブ30Yとの接触位置であるトナー供給領域に進入して、磁気ブラシ先端を摺擦せしめながら移動する。この摺擦や、トナー供給スリーブ43Yとトナー担持スリーブ30Yとの電位差などにより、磁気ブラシ中のトナーがトナー担持スリーブ30Yの表面上に供給される。なお、トナー供給スリーブ43Yには、バイアス制御部55Yにより、可変可能なバイアスが印加される。トナー供給スリーブ43Yからトナー担持スリーブ30Yへのトナー供給を行うときには、バイアス制御部55Yにより、トナー供給スリーブ43Yに対してトナー供給バイアスが印加される。これにより、トナー供給スリーブ43Yとトナー担持スリーブ30Yとの間に、トナーを前者から後者に移動させる電界が形成される。供給バイアスは、トナーの帯電極性と同極性の直流電圧でもよいし、かかる直流電圧に交流電圧を重畳したものでもよい。
トナー供給領域を通過したトナー供給スリーブ43Y上の磁気ブラシ(混合剤)は、スリーブの回転に伴って第2収容部46Yとの対向位置まで搬送される。この対向位置の付近には、マグネットローラ44Yに磁極が設けられておらず、混合剤をスリーブ表面に引き付ける磁力が作用していないため、混合剤はスリーブ表面から離脱して第2収容部46Y内に戻る。なお、マグネットローラ44Yとして、6つの磁極を有するものの代わりに、6つを超える磁極を有するものを用いてもよい。
トナー供給スリーブ43Yから供給されたトナーを担持するトナー担持スリーブ30Yは、ケーシング41Yに設けられた開口から周面の一部を露出させている。この露出箇所は、回路基板10Yに対向している。
トナー担持スリーブ30Yの表面上に供給されたトナーは、トナー担持スリーブ30Yの表面上でホッピングしながら、トナー担持スリーブ30Yの回転に伴って、トナー供給領域から回路基板10Yとの対向領域に向けて搬送される。そして、回路基板10Yとの対向領域において、必要に応じて回路基板10Yの貫通孔内に取り込まれて、ドットの記録に寄与する。Y用の画像形成部(90Y)について詳しく説明してきたが、他色の画像形成部(90M,C,K)もY用のものと同様の構成になっている。
以上の構成の本プリンタにおいては、特許文献1に記載の画像形成装置のようなトナー担持体の表面に付着させているトナーを回路基板の貫通孔内に取り込むものとは異なり、トナー担持体の表面上でホッピングさせているトナーを回路基板の貫通孔内に取り込んでいる。これにより、回路基板の飛翔制御電極に対する印加電圧を制御する記録制御部(例えば28Y)の低コスト化を図ることができる。具体的には、複数の飛翔制御電極に対する記録オン電圧Vc−onや記録オフ電圧Vc−offの入切については、専用のICによって個別に行う必要がある。このICの数は、相当数に及ぶ。例えば、300[dpi]の解像度で画像を形成する仕様では、前述のICを2482個設ける必要がある。一般に、ICは、その耐電圧が高くなるほどチップ面積を必要とするため高価になる。直接記録方式では、いかに制御電圧を下げるかが、記録制御部の低コスト化を図る上で重要な要素となる。ところが、特許文献1に記載の画像形成装置では、ICとして、少なくとも500[V]以上の耐電圧のものを用いる必要がある。これは次に説明する理由による。即ち、トナーとトナー担持スリーブとには、鏡像力、ファンデルワールス力、液架橋力などによって互いに引き付け合うような付着力が作用しており、これに打ち勝つだけの電界をつくり出すには、少なくとも絶対値が500[V]以上であるバイアスを飛翔制御電極に印加しなければならないのである。これに対し、本プリンタにおいては、トナー担持スリーブ30Yの表面上でトナーをホッピングさせることで、スリーブ表面とトナーとの付着力をなくしているので、数十[V]程度のバイアスを飛翔制御電極に印加すれば、記録のオンオフを制御することが可能である。つまり、上述のICとして、200[V]程度の耐電圧のものでよいのである。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図17は、実施形態に係るプリンタのY用の画像形成部におけるトナー担持スリーブ30Yと回路基板10Yとを示す拡大模式図である。同図において、トナー担持スリーブ30Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動される。このトナー担持スリーブ30Yの表面上では、A相電極33aYとB相電極33bYとの間でトナーが図示のように放物線を描く軌道に沿って往復でホッピングしている。図示のように、ホッピング電極たるA相電極33aYやB相電極33bYの並び方向におけるトナーのホッピングピッチは、A相電極33aYとB相電極33bYとを交互で配設している配設ピッチP1と同じになる。実施形態に係るプリンタにおいては、同並び方向における貫通孔14Yの配設ピッチP2を、トナーのホッピングピッチ(=P1)の5倍にしている。これにより、同並び方向において、貫通孔14Yと、これの最も近くでホッピングしているトナーの放物線軌道との位置関係が、各貫通孔14Yで互いに同じになる。図示の例では、一列目の貫通孔14Yの中心と、その上でホッピングしているトナーの放物線軌道の中心とが同期しているとともに、二列目の貫通孔14Yにおいてもその中心と、その上でホッピングしているトナーの放物線軌道の中心とが同期していることがわかる。このように、同並び方向において、貫通孔14Yとトナーの放物線軌道との位置関係が同じになることで、貫通孔14Yの位置にかかわらず貫通孔14Yに対するトナー進入量を均一にすることが可能になるので、貫通孔14Yの位置の違いに起因するトナー進入量の差による画像濃度ムラの発生を回避することができる。
なお、本実施形態では、貫通孔14Yの同並び方向における配設ピッチP2を、ホッピングピッチ(=P1)の5倍としたが、5倍以外の整数倍に設定しても、同様の効果を得ることが可能である。図示のように、A相電極33aYとB相電極33bYとを交互で配設した構成では、ホッピングピッチはA相電極33aYとB相電極33bYとの交互配設ピッチをほぼ同じである。また、後述する第1変形例のように、短冊状の複数のA相電極又はB相電極を副走査方向に所定のピッチで配設し、その下層に1枚の大きなB相電極又はA相電極を配設した場合には、ホッピングピッチは前者の短冊状の電極の配設ピッチの約半分である。
図18は、貫通孔14Yと、トナー担持スリーブ30Yのホッピング電極たるA相電極33aYやB相電極33bYとの位置関係を説明するための模式図である。同図においては、トナー担持スリーブ30YにおけるA相電極33aYとB相電極33bYとの間の中心と、回路基板10Yの貫通孔14Yの中心とが同じ位置にある状態を示している。この状態では、スリーブ表面上でホッピングするトナーの放物線軌道の最高到達点が、貫通孔14Yの中心と同じ位置にあることで、ホッピングしたトナーが貫通孔14Yの近傍に存在している。このような状態で飛翔制御電極12Yに記録オン電圧Vc−onを印加することで、個々の貫通孔14Yに進入するトナー量を互いにほぼ同じにすることが可能になる。よって、図示のように、ホッピング電極の並び方向である副走査方向において、個々の貫通孔14Yに対して、トナー担持スリーブ30Yの表面上で放物線状の軌道に沿ってホッピングしている放物線の頂点を対向させるタイミングで、記録オン電圧Vc−onを印加することが望ましい。但し、トナー担持スリーブ30Yは回転駆動されているので、そのタイミングはごく一瞬である。そして、図示の状態にするためには、その一瞬のタイミングを狙って記録オン電圧Vc−onを印加する必要がある。
そこで、本プリンタにおいては、以下に説明するような構成を設けている。即ち、回転に伴って表面移動するトナー担持スリーブ30YのA相電極33aYやB相電極33bYと、回路基板10Yの貫通孔14Yとの相対位置を把握する相対位置把握手段を設けている。かかる相対位置把握手段としては、トナー担持スリーブ30Yの回転角度を検知するロータリーエンコーダを例示することができる。ロータリーエンコーダによってトナー担持スリーブ30Yの回転角度を把握することで、図示のように、A相電極33aYとB相電極33bYとの間の中心を、貫通孔14Yの中心と同じ位置にするタイミングを把握することが可能だからである。ロータリーエンコーダに代えて、トナー担持スリーブ30Yを回転駆動するためのステッピングモータに対するステップパルス数を把握する手段を、相対位置把握手段として設けてもよい。ステップパルス数を把握することで、トナー担持スリーブの回転角度、ひいては前述のタイミングを把握することが可能になるからである。
図19は、各電圧と、トナー担持スリーブ上におけるトナーのホッピング状態とを示すグラフである。トナー担持スリーブ上において、A相ホッピング用周期パルス電圧がグラフ上側のピーク(トナーの帯電極性と反対極性側に最も大きくなるピーク)を迎えているときには、B相ホッピング周期パルス電圧がグラフ下側のピーク(トナーの帯電極性と同極性側に最も大きくなるピーク)を迎えている。このとき、殆どのトナーはA相電極の上に着地している状態となっている。そして、A相ホッピング用周期パルス電圧が立ち下がるとともに、B相ホッピング用パルス電圧が立ち上がるタイミングでは、それまでA相電極の上に着地していたトナーが飛び上がって放物線上の軌道にのる。また、A相ホッピング用周期パルス電圧がグラフ下側のピークを迎えているときには、B相ホッピング周期パルス電圧がグラフ上側のピークを迎えている。このとき、殆どのトナーはB相電極の上に着地している状態となっている。そして、B相ホッピング用周期パルス電圧が立ち下がるとともに、A相ホッピング用パルス電圧が立ち上がるタイミングでは、それまでB相電極の上に着地していたトナーが飛び上がって放物線上の軌道にのる。よって、ホッピング用周期パルス電圧の立ち上がるタイミングや立ち下がるタイミングは、トナーを放物線の最高到達点に位置させるタイミングとなる。
本プリンタにおいては、上述した相対位置把握手段による検知結果に基づいて、A相ホッピング用周期パルス電圧及びB相ホッピング用周期パルス電圧の位相を調整する位相調整手段を、A相ホッピング用周期パルス電圧や、B相ホッピング用周期パルス電圧を出力する搬送制御部91Yに設けている。この位相調整手段は、ホッピング周期パルス電圧の立ち上がりタイミングや立ち下がりタイミングと、A相電極33aYとB相電極33bYとの間の中心を貫通孔14Yの中心と同じ位置にするタイミングとを同期せるように、それぞれのホッピング用周期パルス電圧の位相を調整する。この調整により、先に図17に示したように、ホッピングしたトナーの殆どが放物線の最高到達点に達するタイミングと、その放物線の中心を貫通孔14Yの中心に位置させるタイミングとを同期させている。
飛翔制御電極に記録オン電圧Vc−onや記録オフ電圧Vc−offを印加する記録制御部については、次のような処理を実施するように構成している。即ち、記録オン電圧Vc−onの印加開始タイミングを、A相ホッピング用周期パルス電圧の立ち上がり又は立ち下がりタイミングに同期させる処理である。これにより、図17に示したように、ホッピングしたトナーの殆どが放物線の最高到達点に達して貫通孔14Yの近傍に存在しているタイミングで、記録オン電圧Vc−onを印加して、多量のトナーを貫通孔14Yに進入させることができる。
なお、Y用の画像形成部だけについて説明したが、他色用の画像形成部においても、同様の構成により、各貫通孔14Yに対する通過トナー量を均一化せしめて、画像濃度ムラを従来よりも抑えるようになっている。
また、回路基板10Yについては、図20に示すように、貫通孔14Yやリング状の飛翔制御電極12Yの列を、トナー担持スリーブのA相電極33aYやB相電極33bYの延在方向に真っ直ぐに沿わせるように、傾き無く組み付けるようにすることが望ましい。傾きがあると、列の一端側と他端側とで、貫通孔14Yとトナーの放物線軌道との位置関係に誤差を発生させてしまうからである。図21に示すように、列方向で最も端に位置する貫通孔14Yと、反対側の最も端に位置する貫通孔14Yとの間の距離をL、貫通孔14Yの直径をDで示すと、角度θについては、「θ<tan−1(D/L)」とすることが望ましい。角度θは、飛翔制御電極12Yの列の延在方向と、A相電極33aYやB相電極33bYの延在方向とのなす角度である。つまり、列方向で最も端に位置する貫通孔14Yと、反対側の最も端に位置する貫通孔14Yとの電極並び方向におけるずれ量を、直径D未満にするのである。
「θ<tan−1(D/L)」という条件を具備することが望ましい理由について詳述する。これまで説明してきた画像濃度ムラは、飛翔制御電極12Yの列の並び方向(記録紙搬送方向=副走査方向)において発生する濃度ムラである。かかる画像濃度ムラの他に、飛翔制御電極12Yの列の延在方向(=主走査方向)における画像濃度ムラも発生し得る。この画像濃度ムラを発生させる一因として、角度θが比較的大きくなることが挙げられる。角度θが大きくなるほど、飛翔制御電極12Yの列の並び方向における画像濃度ムラが大きくなり、角度θが「tan−1(D/L)」まで大きくなった場合にその画像濃度ムラが最大になる。これは次に説明する理由による。即ち、トナー担持スリーブ上でホッピングするトナーは、放物線状のホッピング軌道に沿ってホッピングする。そして、そのホッピング軌道は、トナー担持スリーブの回転に伴って回転軌道上で移動する。このようにホッピング軌道が移動する条件において、貫通孔14Yに対してトナーが最も進入し易くなるのは、放物線状のホッピング軌道の頂点がちょうど貫通孔14Yとの対向位置に移動したときである。このとき、最も多くのトナーが貫通孔14Yに進入して、ドットの濃度を最も濃くする。逆に、放物線状のホッピング軌道の底点が貫通孔14Yとの対向位置に移動したときには、貫通孔14Yに対するトナー進入量が最低になるので、ドットの濃度が最も薄くなる。角度θが列方向で最も端に位置する貫通孔14Yと、反対側の最も端に位置する貫通孔14Yとの電極並び方向におけるずれ量を、直径Dと同じする値であったとする。すると、前者の貫通孔14Yにホッピング軌道の頂点が対向するときには、後者の貫通孔14Yにホッピング軌道の底点が対向する。このため、ライン画像におけるライン延在方向の一端に位置するドットの濃度が最高になるのに対し、他端に位置するドットの濃度が最低になるので、ライン延在方向(列の延在方向)における画像濃度ムラが非常に目立ってしまう。
例えば、本発明者らは、次のような実験を行った。即ち、A相ホッピング用周期パルス電圧やB相ホッピング用周期パルス電圧として、周波数が0.6[kHz]であるものを採用した。また、記録オン電圧Vc−onの定期的な印加タイミング(以下、記録オン周波数という)として、0.59[kHz]を採用した。記録紙については、50[mm/s]の速度で搬送した。かかる条件で、ベタ画像を出力したところ、記録紙を50[mm]搬送する間に、ベタ画像の副走査方向において、低濃度と高濃度とを繰り返す濃淡パターンが10回出現し、その濃淡パターンは肉眼で容易に確認された。ホッピング用周期パルス電圧の周波数と記録オン周波数との差が10[Hz]であるため、記録紙を50[mm]搬送する1秒間に10回の濃淡パターンが出現したのである。周波数の差が比較的大きい場合には、単位長さあたりの濃淡パターンの出現数がかなり多くなるため、副走査方向における濃度ムラが目立ち難くなるが、周波数の差が比較的小さい場合には、濃度ムラが目立ち易くなる。
そこで、実施形態に係るプリンタにおいては、「θ<tan−1(D/L)」という条件を具備させている。かかる構成では、角度θに起因する列延在方向の一端側ドットと他端側ドットとの濃度差を最大にしてしまう「θ=tan−1(D/L)」という条件を避けることで、列延在方向における画像濃度差を目立ち難くすることができる。
次に、実施形態に係るプリンタの各変形例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、各変形例に係るプリンタの構成は、実施形態と同様である。
[第1変形例]
濃度ムラをできるだけ抑えるためには、トナー担持スリーブのA相電極やB相電極の配設ピッチを数十[μm]といった微小なものにする必要がある。ところが、微小ピッチで配設されたA相電極やB相電極に対して、トナーの良好なホッピングのために振幅の大きなホッピング電圧を印加すると、電極間で電流のリークを発生させ易くなってしまう。このリークは、具体的には次のようにして発生する。即ち、先に図6に示したように、A相電極33aYとB相電極33bYとの間には、絶縁材料を介在させている。これにより、A相電極33aYとB相電極33bYとの間での放電の発生を抑えている。ところが、A相電極33aYと、B相電極33bYと、前述の絶縁材料とは、何れも絶縁性の基材32Yの表面という同一平面上に形成されている。そして、A相電極33aYと基材32Yとの界面、絶縁材料と基材32Yとの界面、B相電極33bYと基材32Yの界面が連続して繋がった状態にある。A相電極33aYとB相電極33bYとのうち、少なくとも何れか一方に振幅の大きなホッピング電圧が印加されると、その連続した界面で電極間の放電が発生して電流のリークを引き起こしてしまうことがある。
図22は、第1変形例に係るプリンタにおけるY用のトナー担持スリーブの円筒部31Yを平面的に展開した平面展開図である。また、図23は、その円筒部31Yを示す横断面図である。第1変形例に係るプリンタにおいては、図示のように、A相電極33aYとB相電極33bYとを、両者間に少なくとも1つの絶縁層35Yを介在させる互いに異なった階層に形成した多層構造のトナー担持スリーブを用いている。このトナー担持スリーブにおいては、円筒状の基材32Yの表面における全域に金属層を被覆して、この金属層をB相電極33bYとして機能させている。B相電極33bYの表面上には、樹脂からなる絶縁層35Yを積層している。更に、この絶縁層35Yの表面上において、周方向に所定ピッチで並ぶ複数のA相電極33aYを形成している。B相電極33bYは、筒状の1つの大きな電極であるが、トナー担持スリーブの周方向においては、所定ピッチで並ぶ複数のA相電極33aYの間にそれぞれ第1電極が存在することになる。このため、円筒部31Yの表面上において、複数のA相電極33aYと、B相電極33bYにおけるA相電極間に相当する箇所との間で、トナーをホッピングさせることが可能である。また、筒状の大きなB相電極33bYと、複数のA相電極33aYとを、互いの間に絶縁層35Yを介在させる別々の階層に形成したことで、A相電極33aYとB相電極33bYとを連続した界面で繋げない構造になっている。よって、A相電極33aYとB相電極33bYとの間での放電の発生を抑えて、振幅の比較的大きなホッピング電圧を印加することが可能になる。
図24は、第1変形例に係るプリンタにおける貫通孔14Yと、トナー担持スリーブのA相電極33aYとの位置関係を説明するための模式図である。同図において、複数のA相電極33aYは配設ピッチP3で並んでいる。そして、トナー担持スリーブのトナーの電極並び方向におけるホッピングピッチP4は、配設ピッチP3の半分になっている。貫通孔14Yにおける同並び方向の配設ピッチP2は、ホッピングピッチP4の整数倍である5倍になっているので、実施形態と同様に、画像濃度ムラの発生を回避することができる。
第1変形例に係るプリンタにおいても、上述した位相調整手段が、図25に示すホッピング周期パルス電圧の立ち上がりタイミングや立ち下がりタイミングと、A相電極33aYとB相電極33bYとの間の中心を貫通孔14Yの中心と同じ位置にするタイミングとを同期せるように、それぞれのホッピング用周期パルス電圧の位相を調整する。この調整により、先に図24に示したように、ホッピングしたトナーの殆どが放物線の最高到達点に達するタイミングと、その放物線の中心を貫通孔14Yの中心に位置させるタイミングとを同期させている。
[第2変形例]
図26は、第2変形例に係るプリンタのY用のホッピングユニット40Yを示す拡大構成図である。このホッピングユニット40Yは、トナーと磁性キャリアとを混合した混合剤を収容する代わりに、トナーそのものを収容している。トナー収容部内に収容しているトナーを、回転するトナー供給ローラ52Yの弾性材料からなるローラ部と、これに当接しながら回転する帯電ローラ53Yとの間にトナーを挟み込むことで、トナーの摩擦帯電を助長しながら、そのトナーをトナー供給ローラ52Y表面で汲み上げる。汲み上げられたトナーは、トナー供給ローラ52Yに当接している規制部材51Yによって層厚が規制された後、トナー供給ローラ52Yの回転に伴ってトナー担持スリーブ30Yとの対向領域まで搬送される。
プリントジョブ時には、トナー供給ローラ52Yに対して、バイアス制御部55Yによって供給バイアスが印加される。この供給バイアスは、トナー担持スリーブ30YのA相電極やB相電極に印加されるパルス電圧の平均電位Vsよりも、トナーの帯電極性とは逆極性側に大きな値のバイアスである。よって、トナー供給ローラ52Yと、トナー担持スリーブ30Yとの間には、トナーをトナー供給ローラ52Y側からスリーブ側に移動させる電界が形成される。トナー供給ローラ52Yの表面上のトナーは、その電界の作用によってローラ表面からスリーブ表面に転移する。トナー担持スリーブ30Yの表面上では、既に説明したように、トナーのホッピングによるフレアが形成される。フレアを形成しているトナーの一部は、回路基板10Yの貫通孔内に取り込まれてドットの形成に寄与する。
回路基板10Yとの対向領域で回路基板10Yの貫通孔内に取り込まれなかったトナーは、トナー担持スリーブ30Yの回転に伴ってケーシング内に至った後、図示しない回収手段によってトナー担持スリーブ30Yの表面から回収される。回収されたトナーは再びトナー収容部される。
ホッピングユニット40Yには、その側方からトナー補給装置60Yが装着されている。そして、ホッピングユニット40Yのトナー収容部と、トナー補給装置60Yとが、互いに連通口を介して連通している。トナー補給装置60は、回転可能なトナー補給部材61Yを有している。このトナー補給部材61Yは、回転軸部材の周面に2つの羽根部材を具備しており、それら羽根部材は柔軟に撓むことが可能な可能性の材料からなる。かかる構成のトナー補給部材61Yが、トナー補給装置60Y内に収容されているトナーに埋没した状態で回転すると、トナー補給部材61Yの羽根部材が撓みながら、トナーを上記連通口に送り込む。これにより、トナーがホッピングユニット40Yのトナー収容部に補給される。ホッピングユニット40Yのトナー収容部には、図示しないトナー検知センサが設けられており、これによってトナーが少量しか検知されなくなった場合に、トナー補給装置60Yのトナー補給部材61Yが回転駆動される。
かかる構成においては、実施形態に比べて、ホッピングユニット40Yの構造を簡素化することができる。
[第3変形例]
図27は、第3変形例に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、記録ベルト駆動装置150の構成が実施形態のものとは異なる。記録ベルト駆動装置150は、無端状の紙搬送ベルト151を無端移動させながら、この紙搬送ベルト151のおもて面に記録紙Pを吸着させる。そして、紙搬送ベルト151の無端移動に伴って、記録紙PをY,M,C,K用の画像形成部(90Y,M,C,K)との対向位置に順次通していく。これにより、記録紙Pには、フルカラートナー像が形成される。
なお、紙搬送ベルト151のベルトループ内側には、Y,M,C,K用の対向電極板154Y,M,C,Kが配設されており、ベルトを介してY,M,C,K用の回路基板10Y,M,C,Kに対向している。また、紙搬送ベルト151は、ポリイミド等からなり、図示しない帯電ローラなどの帯電手段によって帯電せしめられることで、記録紙Pをおもて面に吸着させる。
紙搬送ベルト151の無端移動に伴って、駆動ローラ152に対するベルト掛け回し箇所まで移動した記録紙Pは、紙搬送ベルト151から分離されて、定着装置130に渡される。
以上の構成の本プリンタでは、紙搬送ベルト151と、回路基板10Y,M,C,Kとの間に記録紙Pを介在させるので、回路基板10Y,M,C,Kとベルトとの距離を実施形態の構成よりも大きくしてしまうが、転写工程が不要になるため、転写工程での画像劣化を回避することができる。また、ベルトをクリーニングするクリーニング手段を省略して、低コスト化を図ることもできる。
[第4変形例]
図28は、第4変形例に係るプリンタにおけるY用のトナー担持スリーブの円筒部31Yを平面的に展開した平面展開図である。また、図29は、この円筒部31Yを示す断面図である。トナー担持スリーブの円筒部31Yにおいて、スリーブ周方向に沿って並ぶ複数の電極としては、A相電極33aY、B相電極33bYの他に、C相電極33cYがある。A相、B相、C相という3つを1組にして、この組が繰り返し並んでいる。それらホッピング電極の並び方向において、回路基板の貫通孔のピッチは、ホッピング電極の配設ピッチと同じトナーホッピングピッチの整数倍になっている。
図30は、A相電極33aYに印加されるA相ホッピング電圧、B相電極33bYに印加されるB相ホッピング電圧、及びC相電極33cYに印加されるC相パルス電圧の波形を示すグラフである。図示のように、これら3つのパルス電圧は互いに位相ずれした関係にあるが、ピークツウピーク電圧や周期は互いに同じである。このようなパルス電圧が印加されると、トナー担持スリーブの表面上のトナーは、A相、B相、C相という順で、電極間を順次ホッピングしていく。これにより、トナーは、スリーブ表面上を自らのホッピングによる移動だけで周回する。本プリンタにおいては、トナーをホッピングさせながら、ホッピングによってスリーブ表面上を周回させることで、トナー担持スリーブの回転駆動を不要にしている。
[第5変形例]
図31は、第5変位例に係るプリンタにおけるY用の回路基板の「孔−電極組」と、トナー担持スリーブのA相電極及びB相電極を示す拡大平面図である。図中の矢印B方向は、図示しない記録紙の搬送方向(=副走査方向)を示している。また、矢印A方向は、記録紙の搬送方向に直交する方向(=主走査方向)を示している。Y用の回路基板は、先に図50に示した第1例と同様に、主走査方向に列A(1列目)〜列H(8列目)の8つの電極列を形成している。各列に配設される飛翔制御電極12Yの大きさは、直径300[μm]である。飛翔制御電極12Yの中心には、直径150[μm]の貫通孔14Yが形成されている。それぞれの電極列においては、このような飛翔制御電極12Y及び貫通孔14Yの組合せである「孔−電極組」が「4×β」のピッチで主走査方向に並んでいる。βは、150[dpi]の解像度を実現する場合のドットピッチに相当する169.3[μm]である。列A(1列目)〜列D(4列目)までは、主走査方向における「孔−電極組」の位置が、βずつずれている。また、また、列E(5列目)の「孔−電極組」は、図示のように、主走査方向において、列A(1列目)の「孔−電極組」と、列B(2列目)の「孔電極組」との中間に位置している。同様にして、列F(6列目)の「孔−電極組」は列B(2列目)の「孔−電極組」と、列C(3列目)の「孔電極組」との中間、列G(7列目)の「孔−電極組」は列C(3列目)の「孔−電極組」と、列D(4列目)の「孔電極組」との中間、列H(8列目)の「孔−電極組」は列D(4列目)の「孔−電極組」と、列E(5列目)の「孔電極組」との中間に、それぞれ位置している。これにより、列A〜列Hの8列で、300[dpi]の解像度に相当するα=84.6[μm]のドットピッチを実現している。副走査方向(矢印B方向)における各電極列の配設ピッチであるγは、αの4倍であるγ(=338.7μm)に設定されている。各列1個ずつの計8個の「孔−電極組」が、2482/8=310組形成されている。
一方、トナー担持スリーブのA相電極33aYやB相電極33bYは、主走査方向に延在している。それら電極の幅Wは、84.7[μm]である。また、A相電極33aYとB相電極33bYとの間の間隙Gは、84.7[μm]である。また、そして、列Aの貫通孔14Yの直下に、複数のA相電極33aYのうちの1つが位置している。A相電極33aYとB相電極33aYとの交互配設ピッチεは、γの半分に相当する169.4[μm]であるため、各列の貫通孔14Yの直下に、それぞれA相電極33aYが位置している。上述したように、A相電極33aYとB相電極33bYとを交互に配設した電極構成では、トナーのホッピングピッチがほぼ交互配設ピッチのε(本例では169.4μm)と同じになる。そして、その交互配設ピッチεは、「孔−電極組」の列の配設ピッチγの半分である。よって、第5変位例に係るプリンタでは、「孔−電極組」の列の配設ピッチγを、トナーのホッピング電極並び方向におけるホッピングピッチの2倍に設定していることになる。かかる構成においても、実施形態と同様に、スリーブ表面上でホッピングするトナーの放物線軌道の最高到達点を、複数の貫通孔14Yのそれぞれ中心に位置させることが可能になる。
[第6変形例]
図32は、第6変形例に係るプリンタにおけるY用の回路基板の「孔−電極組」と、トナー担持スリーブのA相電極及びB相電極を示す拡大平面図である。第6変形例に係るプリンタの回路基板も、先に図50に示した第1例と同様に、主走査方向に列A(1列目)〜列H(8列目)の8つの電極列を形成している。図50の第1例と同様に、列A〜列Hの8列で、300[dpi]の解像度に相当するα=84.6[μm]のドットピッチを実現している。「孔−電極組」の列の構成は、第5変形例と同様である。
トナー担持スリーブのA相電極33aYとB相電極33bYとの間の間隙Gは、238.7[μm]であり。列Aの貫通孔14Yの直下に、複数のA相電極33aYのうちの1つが位置している。A相電極33aYとB相電極33aYとの交互配設ピッチηは、γと同じ238.7μm[μm]であるため、各列のうち、奇数番目の列(列A、列C、列E、列G)の貫通孔14Yの直下にそれぞれ、A相電極33aYが位置している。また、偶数番目の列(列B、列D、列F、列H)の貫通孔14Yの直下にそれぞれ、B相電極33bYが位置している。このような電極構成では、「孔−電極組」の列の配設ピッチγを、トナーのホッピング電極並び方向におけるホッピングピッチの1倍に設定していることになる。かかる構成においても、実施形態と同様に、スリーブ表面上でホッピングするトナーの放物線軌道の最高到達点を、複数の貫通孔14Yのそれぞれ中心に位置させることが可能になる。
[第7変形例]
図33は、第7変形例に係るプリンタにおけるY用のホッピングユニット40Yを示す拡大構成図である。ホッピングユニット40Yのケーシング41Yには、トナー担持スリーブ30Yの周面の一部を外部に露出させるための開口41aYが形成されている。そして、この開口41aYの周囲には、突き当てブレード56Yが固定されている。
図34は、ホッピングユニット40Yの突き当てブレード56Yを示す拡大斜視図である。突き当てブレード56Yは、コの字状に折れ曲がった形状をしている。そして、水平方向に延在する矩形状の開口を有している。この開口は、ホッピングユニット40Yの上述した開口(41aY)に連通するものである。
図35は、第7変形例に係るプリンタにおけるY用のユニットホルダー80Yを示す拡大構成図である。このユニットホルダー80Yは、図33に示したホッピングユニット40Yに装着されて、Y用の画像形成部を構成するものである。ユニットホルダー80Yは、互いに所定の空隙を介して相対向する上板部81Y及び下板部82Yを有している。また、張架バネ83Y、回路基板10Y、バネ固定板84Yなども有している。上板部81Yの上面には、バネ固定板84Yが固定されており、このバネ固定板84Yの端には、コイルバネからなる張架バネ83Yの一端側が固定されている。回路基板10Yとしては、柔軟に撓むことが可能なフレキシブルプリント基板からなるものが用いられている。この回路基板10Yの一端部は、下板部81Yに固定されている。また、他端部には、張架バネ83Yが接続されている。これにより、フレキシブルプリント基板からなる回路基板10Yは、下板部82Yと上板部81Yとの間でテンション張架されている。張架バネ83Yは、下板部82Yと上板部81Yとの間で可撓性の回路基板10Yを均等に張ることができる位置に配設されている。例えば、張架バネ83Yが1つだけの場合には、回路基板10Yの図紙面に直交する方向の全域のうち、中央部に接続されている。また、2つの場合には、同全域のうち、一端部と他端部とにそれぞれ接続されている。なお、図33に示したホッピングユニット40Yは、図34に示すユニットホルダー80Yの下板部82Yと上板部81Yとの間に挿入される。
図36は、第7変形例に係るプリンタにおけるY用の画像形成部90Yを示す拡大構成図である。同図において、ユニットホルダー80Yの上板部81Yと下板部82Yとの間に挿入されたホッピングユニット40Yは、自らの突き当てブレード56Yを、ユニットホルダー80Yの回路基板10Yに突き当てる。これにより、ホッピングユニット40Yの突き当てブレード56Yがユニットホルダー80Yの回路基板10Yに密着する。
トナー担持スリーブ30Yの表面と、回路基板10Yとの距離に誤差があると、トナー担持スリーブ30Yと回路基板10Yとの間の電界強度にも誤差が生じてしまうため好ましくない。そして、回路基板10Yに組み付け誤差があると、前述の距離に誤差を発生させてしまう。しかしながら、第7変形例に係るプリンタでは、図示のように、ホッピングユニット40Yの突き当てブレード56Yを回路基板10Yに密着させることで、トナー担持スリーブ30Yから回路基板10Yに向かう方向において、ホッピングユニット40Yに対して突き当てブレード56Yを厳密に位置決めすることができる。これにより、同方向において、ホッピングユニット40Yに対する回路基板10Yの組み付け誤差を解消することができる。なお、本第7変形例では、突き当てブレード56Yとして、トナー担持スリーブ30Yと回路基板10Yとの最接近距離を300[μm]にする厚みのものであって、厚みムラの生じない加工法によって加工したものを用いている。
なお、画像形成部90Yは、ホッピングユニット40Yをユニットホルダー80Yに挿入した状態で両者を一体的にプリンタ本体に対して着脱するようになっているが、両者をそれぞれ個別に着脱するようにしてもよい。
図37は、Y用の画像形成部90Yを主走査方向の一端側から示す斜視図である。また、図38は、Y用の画像形成部90Yを主走査方向の他端側から示す斜視図である。また、図39は、画像形成部90Yを底側から示す平面図である。同図において、ユニットホルダー80Yのバネ固定板84Yの片隅には、切り欠きが設けられている。この切り欠きの箇所では、上板部81Yの上面が露出しているとともに、その中央部にトナー補給口81aYが形成されている。切り欠きによって露出している上板部81Yの上面と、バネ固定板84Yの上面との間には段差が形成されている。そして、この段差形状は、図示しない粉体ポンプに係合するようになっている。粉体ポンプは、図示しない搬送パイプによって図示しないトナーカートリッジに接続されており、トナーカートリッジ内のトナーを吸引してトナー補給口81aYからホッピングユニット40Y内に補給する。前述の切り欠きの箇所において、上板部81Yにも切り欠きを形成したり、ホッピングユニット40Yをエンボス状に窪ませたりして、前述の段差をより大きくして、粉体ポンプを画像形成部90Yに込ませるようにすることで、より省スペース化を図ることができる。なお、粉体ポンプ及びトナーカートリッジを設ける代わりに、先に図16に示したトナー補給装置(60Y)のように、画像形成部90Yに着脱可能なトナー補給装置を設け、トナーをトナー補給装置内からホッピングユニット40Y内に自由落下で補給するようにしてもよい。また、トナー補給口81aYの位置は、図37や図38に示した位置に限られるものではなく、ホッピングユニット40Yの内部の構成に応じて適宜決定されるものである。
図38に示したように、ホッピングユニット40Yの2つの側板のうち、他端側の側板には、カップリング56Yが回転可能に設けられている。このカップリング56Yは、図示しないプリンタ本体側の原動側のカップリングと軸線方向で係合して、原動側の回転駆動力を受け入れる。また、ホッピングユニット40Yの他端側の側板には、カップリング56Yに直接あるいは間接的に噛み合う複数の駆動伝達ギヤが回転可能に設けられている。これら駆動伝達ギヤは、ホッピングユニット40Y内のトナー担持スリーブや各種の回転部材に駆動力を伝達するためのものである。更に、側板には、従基準位置決め部材57Yが突設せしめられている。画像形成ユニット90Yの水平方向の両端のうち、他端側は、カップリング56Yがプリンタ本体側のカップリングに係合することで、主な位置決めがなされる。即ち、他端側における位置決めの主基準が、カップリング56Yになっている。他端側においては、この主基準による位置決めがなされることに加えて、従基準位置決め部材57Yがプリンタ本体側の図示しない凹部に係合することで、従基準による位置決めがなされる。
図37に示したように、もう一端側の側板にも、他端側の側板と同様の従基準位置決め部材57Yが設けられており、これがプリンタ本体側の図示しない凹部に係合することで、一端側における従基準による位置決めがなされる。また、一端側の側板には、他端側の側板のカップリング(57Y)と同じ位置に、主基準位置決め部材58Yが突設せしめられている。一端側においては、この主基準位置決め部材58Yがプリンタ本体の図示しない凹部に係合することで、主基準による位置決めがなされる。
なお、図38に示した各種の駆動伝達ギヤについては、ホッピングユニット40Yの内部に設けることも可能である。また、ホッピングユニット40Yの一端側の側板には、操作者が把持するための把手59Yが設けられている。
図37、図38、図39に示すように、ユニットホルダー80Yの下板部82Yには、主走査方向の全域に渡って延在するレール受入溝82aYが形成されている。このレール受入溝82aYは、図示しないプリンタ本体のスライドレールに係合して画像形成部80Yのプリンタ内部でのスライド移動をガイドするためのものである。
図40は、第7変形例に係るプリンタを示す概略構成図である。第7変形例に係るプリンタにおいては、中間転写ベルト101が水平方向よりも鉛直方向にスペースをとる縦長の姿勢で張架されている。そして、中間転写ベルト101の側方に、Y,M,C,K用の画像形成ユニット90Y,M,C,Kが、鉛直方向に並ぶように配設されている。図紙面に直交する方向の手前側には、プリンタの筐体に図示しない開閉扉が設けられており、その開閉扉を開くことで、図示のように、筐体内の各機器を外部に露出させることができる。各色の画像形成ユニット90Y,M,C,Kは、それぞれ、図紙面に直交する方向である主走査方向に延在するレール受入溝82aY、82aM、82aC、82aKを、筐体内の図示しないガイドレールに係合させている。そして、それぞれ、ガイドレールに沿って図中奥側から手前側に引き抜かれることで、筐体内から取り外される。また、ガイドレールに沿って図中手前側から奥側に向けてスライド移動されることで、筐体内にセットされる。
なお、各色の画像形成部90Y,M,C,Kの図中左側方には、Y,M,C,K用のトナーカートリッジ200Y,M,C,Kが配設されている。これらのトナーカートリッジも、スライド移動によって着脱が可能である。
[第8変形例]
第8変形例に係るプリンタの構成は、以下に特筆しない限り、第7変形例と同様である。
図41は、第8変形例に係るプリンタにおけるY用の画像形成部90Yを主走査方向の一端側から示す斜視図である。また、図42は、Y用の画像形成部90Yを主走査方向の他端側から示す斜視図である。また、図43は、画像形成部90Yを底側から示す平面図である。これらの図において、レール受入溝40aYは、ユニットホルダー80Yの下板部ではなく、ホッピングユニット40Yに設けられている。そして、画像形成部90Yは、図41や図42に示すように、レール受入溝40aYを下方に向ける姿勢でプリンタ本体内にセットされる。
図44は、第8変形例に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、中間転写ベルト101は、鉛直方向よりも水平方向にスペースをとる横長の姿勢で張架されている。そして、中間転写ベルト101の下方に、Y,M,C,K用の画像形成ユニット90Y,M,C,Kが、水平方向に並ぶように配設されている。図紙面に直交する方向の手前側には、プリンタの筐体に図示しない開閉扉が設けられており、その開閉扉を開くことで、図示のように、筐体内の各機器を外部に露出させることができる。各色の画像形成ユニット90Y,M,C,Kは、それぞれ、図紙面に直交する方向である主走査方向に延在するレール受入溝40aY、40aM、40aC、40aKを、筐体内の図示しないガイドレールに係合させている。そして、それぞれ、ガイドレールに沿って図中奥側から手前側に引き抜かれることで、筐体内から取り外される。また、ガイドレールに沿って図中手前側から奥側に向けてスライド移動されることで、筐体内にセットされる。
[第9変形例]
第9変形例に係るプリンタの構成は、以下に特筆しない限り、第7変形例と同様である。
図45は、第9変形例に係るプリンタにおけるY用の画像形成部90Yを主走査方向の一端側から示す斜視図である。また、図46は、Y用の画像形成部90Yを主走査方向の他端側から示す斜視図である。また、図47は、画像形成部90Yを底側から示す平面図である。これらの図において、ユニットホルダーの上板部81Yと下板部82Yとは、一体的に成型されている。そして、ホッピングユニットの側面は、ユニットホルダーの内部に位置するようになっている。図46に示したように、ホッピングユニット40Yの側面には、カップリングが設けられておらず、その代わりに駆動受入ギヤ89Yが設けられている。この駆動受入ギヤ89Yがプリンタ本体の図示しない原動ギヤに噛み合うことで、駆動力が画像形成部90Y内に受け入れられる。画像形成部90Yの位置決めは、ユニットホルダーの両側板にそれぞれ設けられた主基準位置決め部材88Yがプリンタ本体の図示しない凹部にそれぞれ係合することで行われる。
図48は、第9変形例に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、中間転写ベルト101は、鉛直方向よりも水平方向にスペースをとる横長の姿勢で張架されている。そして、中間転写ベルト101の上方に、Y,M,C,K用の画像形成ユニット90Y,M,C,Kが、水平方向に並ぶように配設されている。プリンタの筐体の上面には、開閉扉300が設けられており、その開閉扉300を開くことで、筐体内の各機器を上方に向けて露出させることができる。各色の画像形成ユニット90Y,M,C,Kは、それぞれ、図中矢印のように、上方に向けて引き抜かれることで、筐体内から取り外される。また、上方から下方に向けてスライド移動されることで、筐体内にセットされる。第9変形例において、このスライド移動方向は、主走査方向に直交する方向である。
[第10変形例]
第10変形例に係るプリンタの構成は、以下に特筆しない限り、第9変形例と同様である。
図49は、第10変形例に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、中間転写ベルト101は、水平方向よりも鉛直方向にスペースをとる縦長の姿勢で張架されている。そして、中間転写ベルト101の図中左側方に、Y,M,C,K用の画像形成ユニット90Y,M,C,Kが、鉛直方向に並ぶように配設されている。プリンタの筐体の図中左側面には、開閉扉300が設けられており、その開閉扉300を開くことで、筐体内の各機器を側方に向けて露出させることができる。各色の画像形成ユニット90Y,M,C,Kは、それぞれ、図中矢印のように、図中左側方に向けて引き抜かれることで、筐体内から取り外される。また、図中左側から右側に向けてスライド移動されることで、筐体内にセットされる。第10変形例においても、このスライド移動方向は、主走査方向に直交する方向である。
以上、実施形態に係るプリンタにおいては、記録オン電圧Vc−onの印加開始タイミングを、ホッピング用周期パルス電圧の立ち上がりや立ち下がりタイミングに同期させる処理を実施するように、記録電圧印加手段たる記録制御部28Yを構成している。かかる構成では、A相電極やB相電極上から飛び上がらせたトナーの殆どを放物線の最高到達点に位置させるタイミングで記録オン電圧Vc−onを印加して、多量のトナーを貫通孔14Y内に進入させることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、複数のホッピング電極として、第1ホッピング用周期パルス電圧たるA相ホッピング周期パルス電圧が印加される第1ホッピング電極たるA相電極33aYと、逆位相の波形の第2ホッピング用周期パルス電圧たるB相ホッピング用周期パルス電圧が印加される第2ホッピング電極たるB相電極33bYとを、交互に並べて配設している。そして、トナー担持スリーブ30Yの表面上のトナーを互いに隣り合うA相電極33aYとB相電極33bYとの間で往復してホッピングさせながら、トナー担持スリーブ30Yの表面移動に伴ってトナーを回路基板10Yとの対向領域に搬送するようにしている。更に、表面移動するトナー担持スリーブ30Yのホッピング電極(33aY、33bY)と、回路基板10Yの貫通孔14Yとの相対位置を把握する相対位置把握手段と、これによる把握結果に基づいて、ホッピング用周期パルス電圧の位相を調整する位相調整手段とを設けている。かかる構成では、既に述べたように、ホッピングしたトナーの殆どが放物線の最高到達点に達するタイミングと、その放物線の中心を貫通孔14Yの中心に位置させるタイミングとを同期させて、多量のトナーを貫通孔14Y内に進入させることができる。
また、第3変形例に係るプリンタにおいては、対向電極板154Y,M,C,Kの表面上で搬送されるシート状の記録紙に対して、画像孔を通過したトナーを付着させてドットを記録するようにしている。かかる構成では、転写工程が不要になるため、転写工程での画像劣化を回避することができる。また、ベルトをクリーニングするクリーニング手段を省略して、低コスト化を図ることもできる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、対向電極板104の表面上を通過する無端軌道を辿るように無端移動する無端状の中間記録ベルト101に対して、画像孔を通過したトナーを付着させてドットを記録した後、ベルト上のドットを記録紙に転写するようにしている。かかる構成では、中間記録ベルト101として、反発係数の比較的小さい材料からなるものを用いることで、画像孔通過後にベルト表面に到達したトナーの跳ね返りを抑えて、跳ね返りによるチリ状の地汚れを抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、回路基板、トナー担持スリーブ及び対向電極板を具備する作像手段を複数設け、それぞれの作像手段によって互いに異なるドットを記録するようにしている。かかる構成では、多色画像を形成することができる。
10Y:基板(回路基板)
12Y:飛翔制御電極(孔近傍電極)
14Y:貫通孔
28Y:記録制御部(記録電圧印加手段)
30Y:トナー担持スリーブ(トナー担持体)
33aY:A相電極(第1ホッピング電極)
33bY:B相電極(第2ホッピング電極)
90Y:画像形成部(作像装置)
101:中間記録ベルト(中間記録部材)
104:対向電極板(対向電極)
P:記録紙(記録部材)
特開昭63−136058号公報 特開2007−133387号公報 特開2002−341656号公報 特開昭59−181370号公報

Claims (18)

  1. 板状の基体を具備するとともに、該基体を厚み方向に貫通する貫通孔、及び該貫通孔の近傍に設けられた孔近傍電極の組合せからなる孔−電極組を複数具備する基板と、
    該基板に対向する自らの表面に担持したトナーを、前記表面に沿って並ぶ複数のホッピング電極の間でホッピングさせることで前記表面上に浮遊トナー層を形成しながら、前記表面の移動、あるいはトナーの繰り返しのホッピングによる該浮遊トナー層の移動で、トナーを前記基板との対向領域に搬送するトナー担持体と、
    ホッピング用周期パルス電圧を前記複数のホッピング電極に印加して、トナーをホッピングさせるための電界をホッピング電極間に形成するホッピング電圧印加手段と、
    前記基板における前記トナー担持体との対向面とは反対側の面に対して所定の間隙を介して対向する対向電極と、
    前記基板における複数の貫通孔のうち、画像を記録する記録部材の画像部に対応する位置にある貫通孔である画像孔と前記組合せをなしている孔近傍電極に対し、ドットを記録するための記録オン電圧を印加にする一方で、複数の貫通孔のうち、前記記録部材の非画像部に対応する位置にある貫通孔である非画像孔と前記組合せをなしている孔近傍電極に対し、ドットを記録しないための記録オフ電圧を印加する記録電圧印加手段とを備え、
    前記トナー担持体として、一直線状に延在する複数の前記ホッピング電極を短手方向に等しいピッチで並べたものを用いるとともに、
    前記基板として、前記ホッピング電極の延在方向に沿って一直線状に並ぶ複数の孔−電極組からなる組列を、前記ホッピング電極の並び方向に沿って等しいピッチで並べたものを用い、
    且つ、複数の孔近傍電極に対して所定の記録オン電圧をそれぞれ個別に入切し、該記録オン電圧を印加した孔近傍電極の近傍の貫通孔に該トナー担持体の表面上のトナーを通した後、該トナーを該対向電極上の記録部材に付着させることで、該記録部材にトナー像を形成する画像形成装置において、
    前記組列のホッピング電極並び方向の配設ピッチを、トナーのホッピング電極並び方向におけるホッピングピッチの整数倍にしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記記録オン電圧の印加開始タイミングを、上記ホッピング用周期パルス電圧の立ち上がり又は立ち下がりタイミングに同期させる処理を実施するように、上記記録電圧印加手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    複数の前記ホッピング電極として、第1ホッピング用周期パルス電圧が印加される第1ホッピング電極と、第1ホッピング用周期パルス電圧とは逆位相の波形の第2ホッピング用周期パルス電圧が印加されるか、あるいは接地される第2ホッピング電極とを、交互に並べて配設し、
    前記トナー担持体の表面上のトナーを互いに隣り合う第1ホッピング電極と第2ホッピング電極との間で往復してホッピングさせながら、前記トナー担持体の表面移動に伴って前記表面上のトナーを前記基板との対向領域に搬送するようにし、
    表面移動する前記トナー担持体の第1ホッピング電極又は第2ホッピング電極と、前記基板の組列との相対位置を把握する相対位置把握手段と、該相対位置把握手段による検知結果に基づいて、第1ホッピング用周期パルス電圧及び第2ホッピング用周期パルス電圧の位相を調整する位相調整手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、
    上記対向電極の表面上で搬送されるシート状の記録部材に対して、上記画像孔を通過したトナーを付着させてドットを記録するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、
    上記対向電極の表面上を通過する無端軌道を辿るように無端移動する無端状の記録部材に対して、上記画像孔を通過したトナーを付着させてドットを記録した後、前記記録部材上のドットをシート状の記録部材に転写するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかの画像形成装置において、
    前記基板、トナー担持体及び対向電極を具備する作像手段を複数設け、それぞれの作像手段によって互いに異なるドットを記録するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 複数の直線状電極を短手方向に等ピッチで配列し、かかる直線状電極にパルス電圧が印加されることで、表面に担持したトナーを前記複数の直線状電極の間で飛翔させて浮遊トナー層を形成するトナー担持体と、貫通孔と、該貫通孔の近傍に設けられた孔近傍電極との組合せからなる孔−電極組を複数具備する基体と、を有し、前記浮遊トナー層は、前記貫通孔に対向する領域に形成され、前記複数の孔近傍電極に対し、ドットを記録する記録ON電圧またはドットを記録させない記録OFF電圧が印加されることで、前記浮遊トナー層から所望される画像に対向する貫通孔のみからトナーが通過し、前記直線状電極の長手方向に沿って配列された複数の孔−電極組からなる組列を前記短手方向に等しいピッチで並べ、且つ、該ピッチを前記直線状電極の前記短手方向におけるピッチの整数倍にしたことを特徴とする作像装置。
  8. 請求項の作像装置において、
    前記トナー担持体は、第1パルス電圧が印加される第1直線状電極と、該第1パルス電圧と逆位相のパルス電圧である第2パルス電圧が印加される第2直線状電極と、を有し、該第1直線状電極と該第2直線状電極とが前記短手方向に交互に配設されることを特徴とする作像装置。
  9. 請求項の作像装置において、
    前記トナー担持体は、第1パルス電圧が印加される第1直線状電極と、該第1パルス電圧と異なる位相のパルス電圧である第2パルス電圧が印加される第2直線状電極と、該第1パルス電圧及び該第2パルス電圧と異なる位相のパルス電圧である第3パルス電圧が印加される第3直線状電極と、を有し、該第1直線状電極と該第2直線状電極と該第3直線状電極が一組になって前記短手方向に繰り返し並んで配設され、前記第1及び第2及び第3直線状電極に対して、前記第1パルス電圧の立ち上がりまたは立ち下がりから再び立ち上がりまたは立ち下がりするまでの間に、前記第2及び第3パルス電圧が立ち上がり及び立ち下がりするように夫々印加することを特徴とする作像装置。
  10. 短手方向に等ピッチで配列した複数の直線状電極と該短手方向及び長手方向に亘る面域に設けた面電極とを絶縁層を介して積層し、かかる直線状電極及び面電極にそれぞれ逆位相となるパルス電圧が印加されることで、表面に担持したトナーを前記複数の直線状電極上で飛翔させて浮遊トナー層を形成するトナー担持体と、貫通孔と、該貫通孔の近傍に設けられた孔近傍電極との組合せからなる孔−電極組を複数具備する基体と、を有し、前記浮遊トナー層は、前記貫通孔に対向する領域に形成され、前記複数の孔近傍電極に対し、ドットを記録する記録ON電圧またはドットを記録させない記録OFF電圧が印加されることで、前記浮遊トナー層から所望される画像に対向する貫通孔のみからトナーが通過し、 前記直線状電極の長手方向に沿って配列された複数の孔−電極組からなる組列を前記短手方向に等しいピッチで並べ、且つ、該ピッチを前記直線状電極の前記短手方向におけるピッチの整数倍にしたことを特徴とする作像装置。
  11. 請求項乃至1の何れかに記載の作像装置において、
    前記トナー担持体における前記直線状電極の長手方向と前記基体における前記組列の配列方向とのなす角度θと、前記貫通孔の直径Dと、複数の前記貫通孔のうち前記組列の配列方向における一方の端に位置する貫通孔の中心と他方の端に位置する貫通孔の中心との距離Lと、について、「θ<tan−1(D/L)」の関係を具備させたことを特徴とする作像装置。
  12. 請求項乃至1の何れかに記載の作像装置において、
    本体装置に対して、少なくとも前記トナー担持体と前記基体を伴って着脱可能に構成したことを特徴とする作像装置。
  13. 請求項乃至1の何れかに記載の作像装置において、
    磁気ブラシを表面に担持し、前記トナー担持体と対向するトナー供給領域においてトナーを吸着している磁気ブラシ先端を前記トナー担持体に対し摺接させることにより前記トナー担持体にトナーを供給するトナー供給体を有することを特徴とする作像装置。
  14. 記録媒体を供給する供給装置と、記録媒体を搬送する搬送装置と、中間転写体または記録媒体にトナー像を形成する作像装置と、記録媒体上に作像されたトナー像を定着させる定着装置と、を有し、該作像装置として乃至1の何れかに記載の作像装置を少なくとも一つ具備することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1の画像形成装置において、
    前記中間転写体または前記記録媒体が有する画像形成面を介して前記基体に対向し、該画像形成面側に電界を形成する対向電極を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1又は1の画像形成装置において、
    前記トナー担持体に設けられた電極に対してパルス電圧を夫々印加し、トナーを飛翔させるための電界を該トナー担持体表面に形成する飛翔電圧印加手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1乃至1の何れかに記載の画像形成装置において、
    表面移動する前記トナー担持体の前記直線状電極と前記組列との相対位置を把握する相対位置把握手段と、該相対位置把握手段による検知結果に基づいて、該トナー担持体に設けられた電極に対して印加されるパルス電圧の位相を夫々調整する位相調整手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1乃至1の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記記録オン電圧の印加開始タイミングを、前記パルス電圧の立ち上がり又は立ち下がりタイミングに同期させる処理を実施するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
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