JP5640886B2 - エレベータのピット出入り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータのピット内の保守点検時に保守員が出入りするエレベータのピット出入り装置に関する。
エレベータピット部に設置された機器の保守点検のため、保守員がピット内に出入りする必要がある。保守員の安全性を考えると、乗場近傍に出入り装置を設置することが求められる。従来のピット出入り用装置としては、乗場下部に足場台を設置し、エレベータの通常運行時に乗りかごの下部に設けられたつま先保護板との干渉を避けるために、足場台に干渉回避用の切欠きを設ける方法を用いていた(例えば、特許文献1参照)。
また、エレベータの通常運行時に折り畳みタラップを乗場の扉直下の昇降路側面壁に保管しておき、保守点検時に乗場からタラップを引上げるとともに組み立て、乗場の扉直下の昇降路側面壁に固定された支持台に折り畳みタラップの下端を引っ掛けて止めて保守員が乗場とピットとの間を出入りする方法(例えば、特許文献2参照)や、エレベータの通常運行時にタラップを乗場の扉直下の昇降路側面壁に保管しておき、保守点検時にはタラップを引き出し、ピット底面に保管されていた手摺部材と係合させて保守員が乗場とピットとの間を出入りする方法(例えば、特許文献3参照)がある。また一般的に用いられている方法として、乗りかご左右側いずれかの昇降路側面壁に設置された固定タラップを使用するものもある。
特開2006−206272号公報(0011欄〜0013欄及び図2) 特開2006−82935号公報(0025欄、図1及び図4) 特開2010−275112号公報(0032欄〜0037欄、図3及び図4)
しかしながら、足場台に干渉回避用の切欠きを設ける方法では、組立作業時間が不要なので利便性には優れているが、足場台やつま先保護板に干渉を避けるための加工が必要であり、また部品点数が多く機器コストが高くなるという問題がある。
また、昇降路側面壁に保管してあるタラップを保守点検時に組み立てる方法や、保守点検時に昇降路側面壁に保管してあるタラップとピット底面に保管されていた手摺部材と係合させる方法では、昇降路機器、乗りかご機器等の影響は受けないが、昇降路出入りのために煩雑なタラップの組み立て作業が必要であるという問題がある。さらに、昇降路側面壁に固定タラップを取付ける方法では、乗りかごからかごガイドレールの背面に存在する昇降路側面壁までの距離が近い場合、タラップから昇降路側面壁までの距離が近くなり、保守員がタラップを上り下りする際の必要な踏み込み寸法を確保することができない(タラップの踏みさんに足の先端しか掛けることができない)といった問題や、乗りかごからかごガイドレールの背面に存在する昇降路側面壁までの距離が遠い場合、保守員の安全を考慮して乗場からタラップまでの距離を近づけるためにブラケットなどを介してタラップを昇降路側面壁に固定する必要があり機器が複雑な構成となり、またブラケットのサイズは昇降路形状に依存するためブラケットを標準化できないといった問題がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、煩雑な組み立て作業が不要となるとともに、必要な踏み込み寸法を確保することができ保守員の安全性が向上するエレベータのピット出入り装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの乗場とピット底面との間を乗降するために保守員が用いるエレベータのピット出入り装置では、エレベータの乗場から保守員がピット底面に降りる際に足を掛ける一番上の足掛け部を、前記エレベータの昇降路にあって乗場側に位置する第1の側面壁又は前記ピット底面に設け、さらに前記足掛け部は、前記第1の側面壁に隣接する前記昇降路の第2の側面壁と前記第1の側面壁とがなす角部近傍に配置され、加えて前記足掛け部の高さを、前記ピット底面に設けられた緩衝器に前記かごが衝突した場合のかご位置よりも低く設定する一方で、前記足掛け部の踏み台を、前記昇降路真上から見下ろした時に前記かごと重なる程度まで広くするとともに、前記かごと前記第2の側面壁との間に配置されたガイドレール、前記第2の側面壁又は前記昇降路内の構造物のいずれかに、前記ピット底面に前記保守員が立って手の届く高さに水平に取り付けられた手摺部を備え、この手摺部は、前記昇降路真上から見下ろした時に前記かごと前記第2の側面壁との間に配置され、前記角部近傍まで延びることにより、前記足掛け部に足を掛ける際に前記保守員が把持可能に構成されたものである。
この発明に係るエレベータのピット出入り装置によれば、手摺部はかごと平面的に重ならない位置に設置し、足掛け部はかごが緩衝器に当たった場合でもかごと接触しない位置に設置したので、煩雑な組み立て作業が不要となり、また、必要な踏み込み寸法を確保することができ保守員の安全性が向上するエレベータのピット出入り装置を得ることができるという効果を有する。
この発明の実施の形態1におけるエレベータのピット出入り装置のブラケット構造を示す側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのピット出入り装置のブラケット構造を示す平面図である。 この発明の実施の形態1における緩衝器に衝突した時のかごと足掛け部ブラケットの関係を示す側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのピット出入り装置のブラケット構造を2段構造とした場合の側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのピット出入り装置のブラケット構造を2段構造とした場合の平面図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータのピット出入り装置のタラップ構造を示す側面図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータのピット出入り装置のタラップ構造を示す平面図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータのピット出入り装置のタラップ構造を示す要部平面図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータのピット出入り装置のタラップ構造を示す平面図である。 この発明の実施の形態3における足掛け部タラップの構造を示す要部平面図である。
実施の形態1.
以下、本実施の形態1におけるエレベータのピット出入り装置について図面を参照して説明する。先ず、エレベータのピット出入り装置の構成について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのピット出入り装置のブラケット構造を示す側面図であり、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのピット出入り装置のブラケット構造を示す平面図であり、図3はこの発明の実施の形態1におけるかごが緩衝器と衝突した時のかごと足掛け部ブラケットの関係を示す側面図である。図1〜図3において、昇降路内には巻上機(図示略)の駆動により上下方向に昇降するかご9が設けられている。また、昇降路内には、一対のかごガイドレール3が設置されている。各かごガイドレール3は、上下方向に延びて配置されており、各かごガイドレール3間には、かご9が配置されている。かご9は、かごガイドレール3案内されながらかごガイドレール3に沿って移動する。また、かごガイドレール3はピット底面7に設けられたレール支持台4に設置されており、レール支持台4は一対のかごガイドレール3の間に亘って延びている。
かご9の下方にはかご9が異常落下したときのかご9の衝撃を緩和する緩衝器10が配置され、かご9の下部に設けられたかご下梁12と当接可能となっている。また、緩衝器10はレール支持台4に設置されている。また、5は最下階の乗場の扉、6は乗場側の側面壁である昇降路側面壁、8は一対のかごガイドレール3の背面に隣接する昇降路側面壁である。さらに、ピット出入り装置は複数の部材からなり、片持ち状の支持部材である手摺部ブラケット1及び踏み段状の支持部材である足掛け部ブラケット2を備えている。また、手摺部ブラケット1は足掛け部ブラケット2に足を掛ける際の補助部材である。
ガイドレール3には、保守員が乗場とピット間を行き来する際に足掛け部ブラケット2に足を掛けるための補助部材として、例えば鋼板でできた手摺部ブラケット1(手摺部)がかごガイドレール3の長手方向と直交する方向に取り付けられている。また、片持ち状の支持部材である手摺部ブラケット1はかごガイドレール3の昇降路側面壁8に近い側の面にレールクリップ(図示略)で固定されている。このように、手摺部ブラケット1をかごガイドレール3に設けることで、昇降路側面壁8の構造によらずに構成することができる。また、手摺部ブラケット1の固定位置は図2に示す平面図においてかご9と昇降路側面壁8との間とし、固定高さはピット底面7に人が立って手の届く高さ、例えばピット底面7から約2mの高さに配置する。これは、最下階フロアレベルより上側である。
また、手摺部ブラケット1の扉5からの水平方向の距離は扉5の左端から保守員がピットに上り下りする際に保守員が手を伸ばして届く距離であれば良く、例えば扉5の左端から水平方向50cm程度の位置に手摺部ブラケット1を配置する。また、手摺部ブラケット1は図2に示すとおり、断面がクランク状に形成されており、乗場の扉5から保守員の手が届きやすいよう手摺部ブラケット1のガイドレール3と固定される片よりも昇降路側面壁6に最も近い片が、かご9の移動範囲に接触しないぎりぎりの位置に配置されている。つまり、昇降路のピット底面7からあるいは乗場の扉5の端部から手を掛けることが可能な位置範囲に設けるために、乗場側の一方の角部近傍まで延びて配置されており、かごガイドレール3の背面と当接する部分よりも角部近傍まで延びた部分の方がかごが最下階にある時のかごに近くなるよう配置されている。そして、図2に示すとおり、手摺部ブラケット1はかご9と平面的に重ならない位置に配置されている。
もっとも、手摺部ブラケット1は必ずしも断面クランク状に形成する必要はなく、断面I字状の部材や断面エ字状等の部材であっても良い。また、かごガイドレール3以外の昇降路構造物や昇降路側面壁8に固定することも可能である。
一方、乗場の扉5において扉開閉方向の端部の外側、つまり昇降路側面壁8と乗場の扉5において扉開閉方向の端部との間である前記乗場側の一方の角部近傍であって、昇降路側面壁6には、例えば断面L型の鋼板からなる部材である足掛け部ブラケット2の一片が固定されている。踏み段状の支持部材である足掛け部ブラケット2(足掛け部)は、保守員が乗場とピット間を行き来する際、手摺部ブラケット1を持ちながら足を掛ける足場として使用するものであり、最低限人の足全体を乗せることができる程度の広さを有する。足掛け部ブラケット2は、乗場の扉5直下部から昇降路側面壁8側に少しオフセットさせて、乗場側の一方の角部近傍に配置されている。これは、かご9の敷居から垂下されて昇降路側面壁6と相対して配置されるつま先保護板(図示略)が足掛け部ブラケット2と衝突するのを防止するためである。また、足掛け部ブラケット2はかご9と図2において平面的に重なる位置に配置することにより、足掛け部ブラケット2の水平方向の幅が昇降路側面壁6とかご9との間に制限されることなく大きくとれるので、必要な踏み込み寸法を確保することができる。
また、足掛け部ブラケット2の乗場の扉5からの水平方向の距離は、扉5の左端から保守員がピットに上り下りする際に保守員の足が届く距離であれば良く、例えば扉5の左端から水平方向30cm程度の位置であって手摺部ブラケット1から10〜20cm程度の位置に足掛け部ブラケット2を配置する。また、足掛け部ブラケット2は昇降路側面壁6に対してアンカーボルトで固定されている。足掛け部ブラケット2の固定高さは、図3に示すとおり、かご9が緩衝器10と衝突してかご下梁12が緩衝器10を突き下げた際でもかご床11などのかご9の機器と干渉が発生しない高さとする。
上記のとおり、乗場の扉5直下の昇降路側面壁6に足掛け部ブラケット2を設置してピット底面7と乗場との間を保守員が2ステップで上り下りする構造としている。この場合、適用可能なピット深さは1ステップの蹴上寸法の上限×2となる。
ここで、足掛け部ブラケット2の高さについて説明を加える。図3において、乗場の扉5の下端からかご下梁12が緩衝器10と衝突して緩衝器10を突き下げた際のかご下梁12の下端までの距離をXとする。また、かご下梁12の下端からピット底面7までの距離をXとし、乗場の扉5の下端から足掛け部ブラケット2の上端までの距離をXとする。ピット深さを表す距離(X+X)は、エレベータの規模により依存する。つまり、例えば超高速エレベータを例に挙げると、ピット深さ(X+X)は通常のタイプのエレベータよりも深くなる。しかしながら、エレベータ規模に依存して緩衝器10の大きさや長さは増大し距離Xは延びるが、距離Xは延びない。したがって、足掛け部ブラケット2の昇降路側面壁6への固定高さは、ピット底面を基準にするのではなく、乗場の扉5の下端を基準にし、例えば扉5の下端から60cm程度下に設定すれば良い。これにより昇降路形状やピット深さの変化に依存することなく足掛け部ブラケット2を昇降路側面壁6に設けることができる。また、保守員が保守を行う際には、しゃがみこんだ状態で手摺部ブラケット1を掴みながら60cm程度の段差を下りる。
もっとも、距離Xが長くなると保守員が足掛け部ブラケット2からピット底面7に下りる、またはピット底面7から足掛け部ブラケット2に上がることが困難になる場合がある。その場合には、足掛け部ブラケットを複数個設ける必要がある。
図4は、実施の形態1におけるピット出入り装置のブラケット構造を2段構造とした場合の平面図であり、図5は、実施の形態1におけるピット出入り装置のブラケット構造を2段構造とした場合の側面図である。図4及び図5において、上記の足掛け部ブラケット2を基本構成とし、さらに足掛け部ブラケット2の下方に足掛け部ブラケット2よりも足を掛ける部分の幅が広い足掛け部ブラケット15が設けられている。足掛け部ブラケット15は足掛け部ブラケット2と同様の役割を有しており、L型の部材からなる。また、足掛け部ブラケット15のL型部材の一片が昇降路側面壁6に固定されている。
上記のとおり、乗場側の側面壁である昇降路側面壁6に足掛け部ブラケット2及び足掛け部ブラケット15を設置してピット底面7と乗場との間を保守員が3ステップで上り下りする構造としている。この場合、適用可能なピット深さは1ステップの蹴上寸法の上限×3となる。このように、足掛け部ブラケットを増加することにより、よりピット深さが深い場合でも対応可能となる。
また、ピット深さが深くなると、保守員がピット底部7から乗場に上る際に、手摺部ブラケット1が高すぎて使用できない恐れがある。そこで、足掛け部ブラケット2の増加に伴い、手摺部ブラケット1もかごガイドレール3の高さ方向に一定間隔ごとに複数配置すれば良い。また、図1に示した手摺部ブラケット1の代わりに、かごガイドレール3と平行な片が必要高さまで延びた断面逆L字形状の手摺部ブラケットを使用しても良い。
手摺部ブラケット1と足掛け部ブラケット2との水平方向の距離は例えば10〜20cm程度であり、足掛け部ブラケット2を使用する際に手摺部ブラケット1を補助部材として使用しやすくなっている。また、両者は、乗場側の一方の角部近傍に配置されている。なお、上記では、手摺部ブラケット1と足掛け部ブラケット2とを乗場側の左方の角部近傍に配置する例を示したが、乗場側の右方の角部近傍に配置しても良いことは言うまでもない。
次に、この発明の実施の形態1における前記構成を有するエレベータのピット出入り装置を用いて保守員が保守点検をする際の手順について具体的に説明する。
保守点検時には、かご9を最下階付近から遠ざけて停止させる。そして、保守員は、手摺部ブラケット1及び足掛け部ブラケット2からなるピット出入り装置を利用してピット内に設置されている機器の保守点検作業を行う。この際、まず、保守員は、ピットに対し前向きの姿勢で乗場の扉5の左端でしゃがみこみ、かごガイドレール3に設けられ左側方にある手摺部ブラケット1を掴みながら、乗場から1段下がった位置にあって乗場側の一方の角部近傍に設けられた足掛け部ブラケット2に足を掛ける。そして、ピットに対し前向きの姿勢を保ったまま手摺部ブラケット1を掴んだまま足掛け部ブラケット2からピット底面7に下りる。
保守点検が終了すると、保守員は上方にある手摺部ブラケット1を掴みながら足掛け部ブラケット2に足を掛けてピット底面7から1段上がる。さらに、手摺部ブラケット1を掴んだまま、足掛け部ブラケット2から乗場に上がる。保守点検に梯子を使用するタイプのものは、乗場からピット底面7に下りる場合に、ピットに対して後ろ向きの姿勢で下りる必要があるが、足掛け部ブラケット2を設けているので、ピットに対して前向きの姿勢で下りることができ安全性が向上する。なお、本発明の構造では、足掛け部ブラケット2から乗場に上がる場合、一方の手で手摺部ブラケット1を、他方の手で乗場の扉端部を利用し素早く乗場に上がることができる。
この発明の実施の形態1によれば、ピット出入り装置を手摺部ブラケット1と足掛け部ブラケット2とに分割して構成し、手摺部ブラケット1はかご9と平面的に重ならない位置に配置するとともに乗場側の一方の角部近傍まで延ばして配置し、足掛け部ブラケット2をかご9が緩衝器10に衝突した際のかご機器やかご9の敷居から垂下したつま先保護板に接触しない乗場側の一方の角部近傍に配置するとともに、かごが緩衝器に衝突した場合のかご位置よりも低い位置に配置したので、保守点検時の煩雑な組み立て作業が不要となり、また複雑な機器構成が不要となる。
また、手摺部ブラケット1及び足掛け部ブラケット2は簡素な部品で構成されているので、機器コストが削減されるという効果を得ることができる。
また、足掛け部ブラケット2をかご9と平面的に重なる位置に配置し足の踏み台を広く確保することができるので、かご9から昇降路側面壁6までの距離が短い場合にでも必要な踏み込み寸法を確保することができ、ピットと乗場間において安全な出入りを行うことが可能となる。
なお、足掛け部ブラケット2の代わりにピット底面7に足を掛けるための台座を設けても上記の効果を達成することができる。もっとも、エレベータ規模の変化に伴いピット深さが深くなった場合でも、図3に示すような昇降路側面壁6に固定した足掛け部ブラケット2を用いれば、足掛け部ブラケット2の固定位置は変化することがないので、足掛け部ブラケット2の位置を基準として足掛け部ブラケット2の下方に足掛け部ブラケットを設ければ据え付けが容易になる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、かごガイドレール3に手摺部ブラケット1を固定し、乗場の扉5直下の昇降路側面壁6に足掛け部ブラケット2を固定する例を示したが、実施の形態2では、手摺部ブラケット1の代わりに手摺部タラップ13を設け、足掛け部ブラケット2の代わりに足掛け部タラップ14を設ける。
図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータのピット出入り装置のタラップ構造を示す側面図であり、図7はこの発明の実施の形態2におけるエレベータのピット出入り装置のタラップ構造を示す平面図である。なお、実施の形態1と同様の構成及び動作は適宜省略する。図6及び図7において、ピット出入り装置は、梯子状の支持部材からなる手摺部タラップ13及び梯子状の支持部材からなる足掛け部タラップ14を備えている。かごガイドレール3には、乗場からピット底面7を行き来する際の補助部材として手摺部タラップ13がかご9の移動方向に設けられており、手摺部タラップ13は梯子を手摺りとして使用するためのものである。また、乗場の扉5直下の昇降路側面壁6には、保守員が足を掛けて乗場からピット底面7を上り下りするための足掛け部タラップ14がかご9の移動方向に設けられている。
図8(a)は、手摺部タラップ13の要部平面図であり、図8(b)は、足掛け部タラップ14の要部平面図である。図7及び図8(a)において、梯子状の支持部材からなる手摺部タラップ13(手摺部)は足掛け部タラップ14に足を掛ける際の補助部材であり、かごガイドレール3と直交する方向に配置される複数の水平部材と、かごガイドレール3と平行に配置される断面L字状の部材からなる。また、手摺部タラップ13は断面I字形状を有し、手摺部タラップ13に構成される複数の水平部材が上下に一定間隔を空けてかごガイドレール3の昇降路側面壁8に近い側の面にレールクリップ(図示略)で固定されている。さらに、昇降路のピット底面7及び前記乗場の扉5から手を掛けることが可能な位置範囲に設けるために、手摺部タラップ13は乗場側の側面壁である昇降路側面壁6付近、つまり乗場側の一方の角部近傍まで延びて配置されている。手摺部タラップ13をかごガイドレール3に設けることで、昇降路側面壁8の構造によらずに構成することができる。なお、手摺部タラップ13はかごガイドレール3以外の昇降路構造物や昇降路側面壁8に固定することも可能である。手摺部タラップ13の水平部材において、かごガイドレール3に固定されていない側は、上下方向に一定間隔を空けて断面がL字状の長尺部材の内側に溶接固定されている。また、手摺部タラップ13の固定位置は、かごガイドレール3と隣接する昇降路側面壁8とかご9の間である。
同様に、図8(b)において、梯子状の支持部材からなる足掛け部タラップ14(足掛け部)は、かごガイドレール3と直交する方向に配置される複数の水平部材と、かごガイドレール3と平行に配置される長尺状の断面L字状部材からなり、乗場側の一方の角部近傍に設けられている。また、断面L字状の部材は一対存在し、上下に一定間隔空けて配置される複数の水平部材の長手方向両端部にそれぞれ断面L字状の部材の内側を溶接固定する。ピット深さが深くなった場合には、足掛け部タラップ14の段数を増やして対応することができる。また、水平部材の一端は、断面L字状の部材の一片が昇降路側面壁6にアンカーボルトにより固定されることにより昇降路側面壁6に取り付けられている。さらに、足掛け部タラップ14は乗場に対して直交する方向に突出して配置し、固定高さは実施の形態1と同様にかご9が緩衝器と衝突した際でもかご9の機器と干渉しない位置とする。また、足を掛ける水平部材の幅は少なくとも足を掛けることができる程度を有する。そして、足掛け部タラップ14はかご9と図7において平面的に重なる位置に配置されている。
次に、この発明の実施の形態2における前記構成を有するエレベータのピット出入り装置を用いて保守員が保守点検をする際の手順について説明する。
保守点検時には、かご9を最下階付近から遠ざけて停止させる。そして、保守員は、手摺部タラップ13及び足掛け部タラップ14からなるピット出入り装置を利用してピット内に設置されている機器の保守点検作業を行う。この際、まず保守員は、乗場の扉5の左端でしゃがみこみ、かごガイドレール3に設けられ左側方にある手摺部タラップ13の水平部材を掴みながら乗場から1段下がった位置に存在する足掛け部タラップ14に足を掛ける。そして、手摺部タラップ13を掴んだまま足掛け部タラップ14から一段ずつ下りて行きピット底面7に到着する。
保守点検が終了すると、保守員は上方にある手摺部タラップ13を掴みながら足掛け部タラップ14に足を掛けてピット底面7から1段ずつ上がっていく。足掛け部タラップ14の上端部まで上ったら手摺部タラップ13を掴んだまま、手摺部タラップ13の上端部から乗場に上がる。ここで、足掛け部タラップ14の上端部から乗場に上がる際の危険性が考えられるが、手摺部タラップ13を掴んだまま乗場に上がるので安全性が向上する。
この発明の実施の形態2によれば、ピット出入り装置を手摺部タラップ13と足掛け部タラップ14とに分割して構成し、手摺部タラップ13はかご9と平面的に重ならない位置に配置するとともに乗場側の一方の角部近傍まで延ばして配置し、足掛け部タラップ14をかご9が緩衝器10に衝突した際のかご機器等に接触しない乗場側の一方の角部近傍に配置するとともに、かごが緩衝器に衝突した場合のかご位置よりも低い位置に配置したので、保守点検時の煩雑な組み立て作業が不要となり、また複雑な機器構成が不要となる。
また、本実施の形態のピット出入り装置はタラップで構成しているので、ピット深さに対応して容易に構成することができる。
また、手摺部タラップ13及び足掛け部タラップ14は簡素な部品で構成されているので、機器コストが削減されるという効果を得ることができる。
また、足掛け部タラップ14をかご9と平面的に重なる位置に配置したので、かご9から昇降路側面壁6までの距離が短い場合にでも必要な踏み込み寸法を確保することができ、ピットと乗場間において安全な出入りを行うことが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2においては、乗場の扉5直下の昇降路側面壁6に足掛け部タラップ14を乗場に対して直交する方向に設ける例を示したが、実施の形態3では、乗場の扉5直下の昇降路側面壁6に足掛け部タラップ14を乗場に対して直交する方向からやや扉5側に傾斜させて突出して設ける。
図9は、この発明の実施の形態3におけるエレベータのピット出入り装置のタラップ構造を示す平面図であり、図10は、この発明の実施の形態3における足掛け部タラップの構造を示す要部平面図である。なお、実施の形態1、2と同様の構成及び動作は適宜省略する。図において、足掛け部タラップ16が乗場の扉5直下の昇降路側面壁6に固定されている。足掛け部タラップ16は、かごガイドレール3と直交する方向に配置される複数の水平部材と、かごガイドレール3と平行に配置される長尺状の断面V字状部材からなる。また、断面V字状の部材は一対存在し、上下に一定間隔空けて配置される複数の水平部材の長手方向両端部にそれぞれ断面V字状の部材の内側を溶接固定する。ピット深さが深くなった場合には、足掛け部タラップ16の段数を増やして対応することができる。また、水平部材の一端は、断面V字状の部材の一片が昇降路側面壁6にアンカーボルトにより固定されることにより昇降路側面壁6に取り付けられている。
この発明の実施の形態3によれば、乗場の扉5直下の昇降路側面壁6に足掛け部タラップ16を乗場に対して直交する方向からやや扉5側に傾斜させて突出して設けたので、保守員が乗場から足掛け部タラップ16に移動し易くなり、保守員の安全性が向上するという効果がある。
なお、本発明における手摺部と足掛け部は、実施の形態1〜3に記したあらゆる組合せを用いても良い。例えば、手摺部を梯子状の手摺部タラップとし、足掛け部を踏み段状の足掛け部ブラケットとすることができる。また、実施の形態1に示した足掛け部ブラケットを実施の形態3に示すように乗場に対して直交する方向からやや扉5側に傾斜させ突出して設けても良い。また、梯子状の手摺部タラップを実施の形態1に示すような例えば断面クランク状に形成して、かごガイドレールと当接する部分よりも乗場側一方の角部近傍まで延びた部分の方が、かごが最下階にある時のかごに近くなるよう配置しても良い。
1 手摺部ブラケット
2、15 足掛け部ブラケット
3 かごガイドレール
4 レール支持台
5 扉
6、8 昇降路側面壁
7 ピット底面
9 かご
10 緩衝器
11 かご床
12 かご下梁
13 手摺部タラップ
14、16 足掛け部タラップ

Claims (1)

  1. エレベータの乗場とピット底面との間を乗降するために保守員が用いるエレベータのピット出入り装置であって、
    エレベータの乗場から保守員がピット底面に降りる際に足を掛ける一番上の足掛け部を、前記エレベータの昇降路にあって乗場側に位置する第1の側面壁又は前記ピット底面に設け、
    さらに前記足掛け部は、前記第1の側面壁に隣接する前記昇降路の第2の側面壁と前記第1の側面壁とがなす角部近傍に配置され、
    加えて前記足掛け部の高さを、前記ピット底面に設けられた緩衝器に前記かごが衝突した場合のかご位置よりも低く設定する一方で、
    前記足掛け部の踏み台を、前記昇降路真上から見下ろした時に前記かごと重なる程度まで広くするとともに、
    前記かごと前記第2の側面壁との間に配置されたガイドレール、前記第2の側面壁又は前記昇降路内の構造物のいずれかに、前記ピット底面に前記保守員が立って手の届く高さに水平に取り付けられた手摺部を備え、
    この手摺部は、前記昇降路真上から見下ろした時に前記かごと前記第2の側面壁との間に配置され、前記角部近傍まで延びることにより、前記足掛け部に足を掛ける際に前記保守員が把持可能に構成されたことを特徴とするエレベータのピット出入り装置。
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