JP5640810B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5640810B2
JP5640810B2 JP2011038312A JP2011038312A JP5640810B2 JP 5640810 B2 JP5640810 B2 JP 5640810B2 JP 2011038312 A JP2011038312 A JP 2011038312A JP 2011038312 A JP2011038312 A JP 2011038312A JP 5640810 B2 JP5640810 B2 JP 5640810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporator temperature
value
integral
control
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011038312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012171581A (ja
Inventor
勇 伊東
勇 伊東
英樹 橋ヶ谷
英樹 橋ヶ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2011038312A priority Critical patent/JP5640810B2/ja
Priority to US13/372,932 priority patent/US20120216557A1/en
Priority to DE102012101402.7A priority patent/DE102012101402B4/de
Priority to CN201210046123.XA priority patent/CN102650461B/zh
Publication of JP2012171581A publication Critical patent/JP2012171581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5640810B2 publication Critical patent/JP5640810B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3204Cooling devices using compression
    • B60H1/3205Control means therefor
    • B60H1/3219Control means therefor for improving the response time of a vehicle refrigeration cycle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H2001/3236Cooling devices information from a variable is obtained
    • B60H2001/3255Cooling devices information from a variable is obtained related to temperature
    • B60H2001/3261Cooling devices information from a variable is obtained related to temperature of the air at an evaporating unit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H2001/3269Cooling devices output of a control signal
    • B60H2001/327Cooling devices output of a control signal related to a compressing unit
    • B60H2001/3275Cooling devices output of a control signal related to a compressing unit to control the volume of a compressor

Description

この発明は車両用空調制御装置に係り、特に電動コンプレッサ、外部可変容量コンプレッサ等の冷房性能をコントローラで制御することができる車両用空調制御装置に関するものである。
電動コンプレッサや外部可変容量コンプレッサ等に対して、制御部(「A/Cコントローラ」ともいう。)で目標値を設定し、コンプレッサを動作させる車両用空調制御装置の場合、一般的にPI制御を用いたフィードバック制御を行っており、目標とするエバポレータ温度に近づけるために、出力値(電動コンプレッサ:コンプレッサ回転数、外部可変容量コンプレッサ:斜板傾き要求(「Duty」ともいう。))を積分制御により変化させている。
特開2010−964号公報 特開2010−89697号公報
ところで、従来の車両用空調制御装置において、出力は、エンジン回転数や車両駆動電力等の外部要因による制限、及び、前記電動コンプレッサの作動音対策による上限値制限、電動コンプレッサの作動定格となる上限/下限値制限等が設けられており、これらにより出力が制限されている場合は、積分補正値が出力に反映されず、目標とするエバポレータ温度に近づかないため、積分値の発散防止を目的に積分制御を停止させている(図4参照。)。
なお、出力値Neopと出力要求値Nerq(共に後述する。)とに差がある場合(図4の判断(B03)参照。)は、外部及びシステムによる出力値制限中と判断している。
しかし、前記車両用空調制御装置が積分制御を停止することにより、その後制限が解除された場合に目標値へ追従する時間がかかり過ぎるという不都合がある。
また、本来は積分制御を作動させても影響が無い場合、例えば、上限制限中での出力値下降側への積分制御や下降制限中での出力値上限側への積分制御などにおいて、目標エバポレータ温度とエバポレータ温度との差を縮めることができない、つまり、制御として不安定状態のままとなる等の制御上の問題が生じるという不都合がある。
この発明は、コンプレッサ出力要求値の上下限制限時の積分制御をエバポレータ温度偏差によって判定し、積分値の発散を防止するとともに、積分制御を作動させても影響がない場合にエバポレータ温度を目標エバポレータ温度に追従させることを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、エバポレータ温度と目標エバポレータ温度との差をエバポレータ温度偏差として算出するエバポレータ温度偏差算出手段と、このエバポレータ温度偏差算出手段により算出されたエバポレータ温度偏差に基づいて積分値を算出する積分制御手段と、この積分制御手段により算出された積分値に基づいてコンプレッサ出力要求値を算出し、コンプレッサ出力要求値を制限してコンプレッサ出力値を算出する出力値算出手段を備え、前記積分制御手段は、コンプレッサ出力要求値が制限される時には積分制御を停止する車両用空調制御装置において、前記積分制御手段は、コンプレッサ出力要求値が下限制限される時にエバポレータ温度偏差が0以上の場合には積分制御を停止せず、コンプレッサ出力要求値が上限制限される時にエバポレータ温度偏差が0未満の場合には積分制御を停止しないことを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、エバポレータ温度と目標エバポレータ温度との差をエバポレータ温度偏差として算出するエバポレータ温度偏差算出手段と、エバポレータ温度偏差算出手段により算出されたエバポレータ温度偏差に基づいて積分値を算出する積分制御手段と、積分制御手段により算出された積分値に基づいてコンプレッサ出力要求値を算出し、コンプレッサ出力要求値を制限してコンプレッサ出力値を算出する出力値算出手段を備え、積分制御手段は、コンプレッサ出力要求値が制限される時には積分制御を停止する車両用空調制御装置において、積分制御手段は、コンプレッサ出力要求値が下限制限される時にエバポレータ温度偏差が0以上の場合には積分制御を停止せず、コンプレッサ出力要求値が上限制限される時にエバポレータ温度偏差が0未満の場合には積分制御を停止しない。
従って、積分値の発散を防止するとともに、積分制御を作動させても影響がない場合(コンプレッサ出力値が下限制限されている時にコンプレッサ出力値を増加させる場合、あるいは、コンプレッサ出力値が上限制限されている時にコンプレッサ出力値を減少させる場合)には、エバポレータ温度を目標エバポレータ温度に追従させることができる。
図1は車両用空調制御装置のシステム図である。(実施例) 図2は車両用空調制御装置の概略構成図である。(実施例) 図3は車両用空調制御装置の空調の制限判定用フローチャートである。(実施例) 図4はフィードバック積分制御の変更前のフローチャートである。(実施例) 図5はフィードバック積分制御の変更後のフローチャートである。(実施例)
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図5はこの発明の実施例を示すものである。
図1及び図2において、1は車両用空調制御装置である。
この車両用空調制御装置1は、図2に示す如く、空調通路2の上流側に外気導入口3と内気循環口4とを有し、これらの外気導入口3と内気循環口4とを内外気切替ドア(「吸込み口アクチュエータ」ともいう。)5によって切り替えている。
そして、この内外気切替ドア5の下流側に送風ファン(「ブロワファン」または「空調用FAN」ともいう。)6を配設し、この送風ファン6によって前記空調通路2の下流側に送風している。
また、この送風ファン6よりも下流側の空調通路2には、エバポレータ(「エバポレータコア」ともいう。)7を配設し、このエバポレータ7よりも下流側に冷暖房空調用のHVACユニット8を配設する。
このHVACユニット8は、前記空調通路2を冷房用と暖房用とに切り替えるエアミックスドア(「A/Mアクチュエータ」ともいう。)9を備えるとともに、暖房用として使用する部分にヒータコア10を配設している。
更に、前記HVACユニット8よりも下流側の空調通路2には、デフロスタ吹出口11を形成するデフロスタダクト12と、ベント吹出口13を形成するベントダクト14と、フット吹出口15を形成するフットダクト16とを備える。
そして、前記デフロスタダクト12のデフロスタ吹出口11と前記ベントダクト14のベント吹出口13とを切り替える第1吹出口切替ドア17を設ける一方、前記フットダクト16のフット吹出口15の開閉を行う第2吹出口切替ドア18を設ける。
なお、前記第1吹出口切替ドア17や第2吹出口切替ドア18は、「MODE(モード)アクチュエータ」と換言される場合もある。
前記車両用空調制御装置1は、車両(図示せず)を駆動するモータ(図示せず)を搭載した車両の空調制御装置であって、メインコントローラ19と、A/Cコントローラ(「制御部」ともいう。)20とを備えている。
このとき、前記メインコントローラ19は、「EV」の場合には「EVコントローラ」と称され、「HEV(ハイブリッド車両)」の場合には「HEVコントローラ」と称され、「エンジン」の場合には「エンジンコントローラ」と称される一方、エンジン車両の場合には回転数制御をも行う。
また、前記A/Cコントローラ20は、図1及び図2に示す如く、前記メインコントローラ19に接続される。
そして、前記A/Cコントローラ20は、組み込み可能なA/Cパネル21と、前記エバポレータ7よりも下流側に配置されるエバポレータ温度センサ22と、A/C制御で必要となるセンサ検出装置23とを接続している。
更に、前記A/Cコントローラ20は、前記エアミックスドア9や前記第1、第2吹出口切替ドア17、18、電動コンプレッサ(または「外部可変容量コンプレッサ」)24に制御信号を出力するために接続されている。
そして、前記A/Cコントローラ20は、図1に示す如く、目標エバポレータ温度算出手段25と、エバポレータ温度偏差算出手段26と、比例制御手段27と、積分制御手段28と、上下限値制限手段29と、出力値算出手段30とを備えている。
前記目標エバポレータ温度算出手段25は、前記A/Cシステム31からの各センサ及びパネル設定値を入力して目標エバポレータ温度を算出する。
前記エバポレータ温度偏差算出手段26は、前記A/Cシステム31からのエバポレータ温度と前記目標エバポレータ温度算出手段25からの目標エバポレータ温度との差をエバポレータ温度偏差として算出する。
前記比例制御手段27は、前記エバポレータ温度偏差算出手段26により算出されたエバポレータ温度偏差に基づいて比例値を算出する。
前記積分制御手段28は、前記エバポレータ温度偏差算出手段26により算出されたエバポレータ温度偏差に基づいて積分値を算出する。
前記出力値算出手段30は、前記比例制御手段27により算出された比例値と前記積分制御手段28により算出された積分値とに基づいてコンプレッサ出力要求値を算出し、コンプレッサ出力要求値を制限してコンプレッサ出力値を算出する。
そして、前記車両用空調制御装置1は、前記積分制御手段28によって、コンプレッサ出力要求値が制限される時には積分制御を停止している。
このとき、前記積分制御手段28は、コンプレッサ出力要求値が下限制限される時にエバポレータ温度偏差が0以上の場合には積分制御を停止せず、コンプレッサ出力要求値が上限制限される時にエバポレータ温度偏差が0未満の場合には積分制御を停止しない構成とする。
詳述すれば、前記車両用空調制御装置1による制御は、図2に示すHVACを操作する前記A/Cコントローラ20と乗員が操作を行う前記A/Cパネル21、冷房、暖房を行う前記HVACユニット8、及び、A/Cコントローラ20で稼働率を制御できる前記電動コンプレッサ24にて構成されるシステムにおいてA/Cコントローラ20から電動コンプレッサ24に出力する稼働率信号(出力)計算で用いられる積分制御を、出カ制限中においても作動させる条件を追加することにより、目標エバポレータ温度への追従性を向上させるものである。
本来、出力制限中は発散防止として強制的に積分制御を停止させていた。
しかし、以下の表1に示すように、前記積分制御手段28によって、コンプレッサ出力要求値が下限制限される時にエバポレータ温度偏差が0以上の場合には積分制御を停止せず、「作動」状態とするとともに、コンプレッサ出力要求値が上限制限される時にエバポレータ温度偏差が0未満の場合には積分制御を停止せず、「作動」状態とする。
Figure 0005640810
追記すれば、表1において、第1の状態であるコンプレッサ出力要求値が下限制限される時にエバポレータ温度偏差が0以上の場合には、積分制御を停止せず、「作動」状態とする。つまり、目標エバポレータ温度よりエバポレータ温度が高いため、下限制限中でも積分計算で出力値を上昇させ、エバポレータ温度を下げる。制限中でも積分制御動作が可能な状況である。
また、表1において、第2の状態であるコンプレッサ出力要求値が下限制限される時にエバポレータ温度偏差が0未満の場合には、積分制御を停止する。つまり、目標エバポレータ温度よりエバポレータ温度が低いため、積分計算を停止させることにより、出力値の変化を抑える。
更に、表1において、第3の状態であるコンプレッサ出力要求値が上限制限される時に、エバポレータ温度偏差が0以上の場合には、積分制御を停止する。つまり、目標エバポレータ温度よりエバポレータ温度が高いが、上限制限中のため、積分計算で出力値を停止させ、積分値計算の上昇を抑える。
更にまた、表1において、第4の状態であるコンプレッサ出力要求値が上限制限される時に、エバポレータ温度偏差が0未満の場合には、積分制御を停止せず、「作動」状態とする。つまり、目標エバポレータ温度よりエバポレータ温度が低いため、上限制限中でも積分計算で出力値を下げることにより、エバポレータ温度を目標に近づける。制限中でも積分制御動作が可能な状況である。
また、表1において、第5の状態である 制限無しの場合には、何ら影響を受けないため、積分制御を停止せず、「作動」状態とする。つまり、制限無しのため、積分制御への影響がない。
さすれば、出力下限値制限中での出力値を増加させる
「目標エバポレータ温度 ≦ エバポレータ温度」
の場合、及び、出力上限値制限中で出力値を減少させる
「目標エバポレータ温度 > エバポレータ温度」
の場合においても、積分制御により目標値への追従が可能となる。
本内容により、適合で確認しきれない状況で意図せず出力上限/下限値制限が行われてしまう場合も、積分追従を可能とし、制御応答の幅を広げるものである。
従って、積分値の発散を防止するとともに、積分制御を作動させても影響がない場合(コンプレッサ出力値が下限制限されている時にコンプレッサ出力値を増加させる場合、あるいは、コンプレッサ出力値が上限制限されている時にコンプレッサ出力値を減少させる場合)には、エバポレータ温度を目標エバポレータ温度に追従させることができる。
次に、図3の前記車両用空調制御装置1の空調の制限判定用フローチャートに沿って作用を説明する。
なお、この出力値演算説明は一例であり、種々の応用改変が可能である。
この車両用空調制御装置1の空調の制限判定用プログラムがスタート(A01)すると、前記A/Cコントローラ20は、前記A/Cシステム31から各センサ、エバポレータ温度、A/Cパネル操作状態を取得する処理(A02)に移行する。
そして、この処理(A02)の後には、前記A/Cコントローラ20の前記目標エバポレータ温度算出手段25によって、エアコンシステムの冷却能力の目標となる目標エバポレータ温度を算出する処理(A03)に移行する。
なお、目標エバポレータ温度算出は一般的に行われている公知技術であるため、説明は省略する。
また、目標エバポレータ温度を算出する処理(A03)の後には、前記A/Cコントローラ20の前記エバポレータ温度偏差算出手段26によって、目標エバポレータ温度とエバポレータ温度からエバポレータ温度偏差を求める処理(A04)に移行する。
このとき、「目標エバポレータ温度>エバポレータ温度」の場合は、エアコンシステムは過冷却もしくは低外気温度を意味し、逆に「目標エバポレータ温度<エバポレータ温度」の場合は、性能不足状態を意味する。
そして、目標エバポレータ温度とエバポレータ温度からエバポレータ温度偏差を求める処理(A04)の後には、前記A/Cコントローラ20の前記比例制御手段27によって、フィードバック比例制御演算を行う処理(A05)に移行する。
この処理(A05)におけるフィードバック比例制御演算の際には、
比例制御算出P=f(エバポレータ温度偏差)
とする。
なお、上述した比例制御演算も一般的に行われる制御であるため、説明は省略する。
更に、フィードバック比例制御演算を行う処理(A05)の後には、前記A/Cコントローラ20の前記積分制御手段28によって、フィードバック積分制御演算を行う処理(A06)に移行する。
この処理(A06)におけるフィードバック積分制御演算の際には、
積分制御算出I=f(エバポレータ温度偏差)
とする。
そして、フィードバック積分制御演算を行う処理(A06)の後には、出力要求値Nerqを演算する処理(A07)に移行する。
この処理(A07)においては、比例値と積分値とを合わせ、以下の式、
出力要求値Nerq=P+I
によって出力要求値Nerqを演算している。
上述の出力要求値Nerqを演算する処理(A07)の後には、出力値Neopの演算を行う処理(A08)に移行する。
この処理(A08)においては、以下の式、
出力値Neop=min(max(Nerq、下限制限値)、上限制限値)
により演算する。
つまり、処理(A08)においては、外部から出力制限がある場合、下限制限(コンプレッサの作動定格等)の場合は、下限値以上でコンプレッサの出力(Neop)を行うとともに、上限制限(コンプレッサの作動音対策の上限規定、コンプレッサ作動定格、駆動側要望の消費電力制限、エンジン回転数制限等を含む。)の場合には、上限値以下でコンプレッサの出力(Neop)を行う。
そして、出力値Neopの演算を行う処理(A08)の後には、上述の各センサ、エバポレータ温度、A/Cパネル操作状態を取得する処理(A02)に戻る。
図4のフィードバック積分制御の変更前のフローチャートに沿って作用を説明する。
この図4に開示したフィードバック積分制御の変更前のフローチャートは、従来技術の説明として用いられるものであるが、後述する図5のフィードバック積分制御の変更後のフローチャートと連続して説明することにより、相違点が明確となるため、この位置で説明する。
このフィードバック積分制御の変更前のプログラムがスタート(B01)すると、積分制御タイマtが経過したか否かの判断(B02)に移行する。
この判断(B02)がNOの場合には、判断(B02)がYESとなるまで判断(B02)を繰り返し行う。
判断(B02)がYESの場合には、出力値Neopが出力要求値Nerqと等しいか否か、つまり、
出力値Neop=出力要求値Nerq
であるか否かの判断(B03)に移行する。
この判断(B03)がNOの場合には、上述の積分制御タイマtが経過したか否かの判断(B02)に移行する。
判断(B03)がYESの場合には、積分制御算出値Iを、以下の式、
積分制御算出値I=I(n−1)+f(エバポレータ温度偏差)
から算出する処理(B04)に移行し、その後に上述の積分制御タイマtが経過したか否かの判断(B02)に移行する。
図5のフィードバック積分制御の変更後のフローチャートに沿って作用を説明する。
このフィードバック積分制御の変更後のプログラムがスタート(C01)すると、積分制御タイマtが経過したか否かの判断(C02)に移行する。このとき、積分制御の実施タイマが駆動時間経過時に積分制御を行う。
この判断(C02)がNOの場合には、判断(C02)がYESとなるまで判断(C02)を繰り返し行う。
判断(C02)がYESの場合には、出力値Neopが出力要求値Nerqと等しいか否か、つまり、
出力値Neop=出力要求値Nerq
であるか否かの判断(C03)に移行する。
判断(C03)がYESの場合には、制限が行われておらず、積分制御算出を実施するために、積分制御算出値Iを、以下の式、
積分制御算出値I=I(n−1)+f(エバポレータ温度偏差)
から算出する処理(C04)に移行し、その後に上述の積分制御タイマtが経過したか否かの判断(C02)に移行する。
また、上述の出力値Neopが出力要求値Nerqと等しいか否か、つまり、
出力値Neop=出力要求値Nerq
であるか否かの判断(C03)がNOの場合には、出力制限が行われており、出力値Neopが出力要求値Nerqよりも大きいか否か、つまり、
出力値Neop>出力要求値Nerq
であるか否かの判断(C05)に移行する。
そして、この判断(C05)がYESの場合には、下限制限の実施が成立するため、エバポレータ温度偏差が0以上であるか否か、つまり
エバポレータ温度偏差≧0
であるか否かの判断(C06)に移行する。
また、判断(C05)がNOの場合には、上限制限の実施が成立するため、エバポレータ温度偏差が0未満であるか否か、つまり
エバポレータ温度偏差<0
であるか否かの判断(C07)に移行する。
上述のエバポレータ温度偏差が0以上であるか否か、つまり
エバポレータ温度偏差≧0
であるか否かの判断(C06)において、この判断(C06)がYESの場合には、下限制限の実施中に、
エバポレータ温度偏差≧0
の場合は下限制限でも目標温度に達していない状態にあり、積分計算により出力値を増加させ、目標値への追従を行うために、上述の積分制御算出値Iを、以下の式、
積分制御算出値I=I(n−1)+f(エバポレータ温度偏差)
から算出する処理(C04)に移行する。
判断(C06)がNOの場合には、そのまま上述の積分制御タイマtが経過したか否かの判断(C02)に戻る。
また、上述のエバポレータ温度偏差が0未満であるか否か、つまり
エバポレータ温度偏差<0
であるか否かの判断(C07)において、この判断(C07)がYESの場合には、上限制限実施中に、
エバポレータ温度偏差<0
の場合は出力値が大きすぎる状態にあり、積分計算を行うことにより出力値を減少させ、目標値へ追従を行うために、上述の積分制御算出値Iを、以下の式、
積分制御算出値I=I(n−1)+f(エバポレータ温度偏差)
から算出する処理(C04)に移行する。
判断(C07)がNOの場合には、積分補正値が出力に反映されず、積分値が発散してしまうため積分計算を実施せず、そのまま上述の積分制御タイマtが経過したか否かの判断(C02)に戻る。
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、エンジン回転数によりコンプレッサ(電動コンプレッサ、外部可変容量コンプレッサ)の冷房能力を制御するシステムで、エンジン回転数に対する制限が設けられており、積分でフィードバックを使用している制御に関しても適応を可能な特別構成とする。
また、出力値Neopと出力要求値Nerqとでの制限比較ではなく、直接制限内容を読み込み、そのデータで制限の有/無を判定する特別構成とすることも可能である。
更に、図3の空調制限判定内の出力値計算は、PI(比例、積分)制御だけでなく、目標エバポレータ温度、及び、周囲条件(外気温度、風量等)から決まるフィードフォワード値(基本出力値)を加算させること特別構成とすることも可能である。
1 車両用空調制御装置
2 空調通路
3 外気導入口
4 内気循環口
6 送風ファン(「ブロワファン」または「空調用FAN」ともいう。)
7 エバポレータ(「エバポレータコア」ともいう。)
8 HVACユニット
10 ヒータコア
11 デフロスタ吹出口
13 ベント吹出口
15 フット吹出口
19 メインコントローラ
20 A/Cコントローラ(「制御部」ともいう。)
21 A/Cパネル
22 エバポレータ温度センサ
23 センサ検出装置
24 電動コンプレッサ(または「外部可変容量コンプレッサ」)
25 目標エバポレータ温度算出手段
26 エバポレータ温度偏差算出手段
27 比例制御手段
28 積分制御手段
29 上下限値制限手段
30 出力値算出手段

Claims (1)

  1. エバポレータ温度と目標エバポレータ温度との差をエバポレータ温度偏差として算出するエバポレータ温度偏差算出手段と、このエバポレータ温度偏差算出手段により算出されたエバポレータ温度偏差に基づいて積分値を算出する積分制御手段と、この積分制御手段により算出された積分値に基づいてコンプレッサ出力要求値を算出し、コンプレッサ出力要求値を制限してコンプレッサ出力値を算出する出力値算出手段を備え、前記積分制御手段は、コンプレッサ出力要求値が制限される時には積分制御を停止する車両用空調制御装置において、前記積分制御手段は、コンプレッサ出力要求値が下限制限される時にエバポレータ温度偏差が0以上の場合には積分制御を停止せず、コンプレッサ出力要求値が上限制限される時にエバポレータ温度偏差が0未満の場合には積分制御を停止しないことを特徴とする車両用空調制御装置。
JP2011038312A 2011-02-24 2011-02-24 車両用空調制御装置 Active JP5640810B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011038312A JP5640810B2 (ja) 2011-02-24 2011-02-24 車両用空調制御装置
US13/372,932 US20120216557A1 (en) 2011-02-24 2012-02-14 Vehicle air conditioning control system
DE102012101402.7A DE102012101402B4 (de) 2011-02-24 2012-02-22 Steuersystem für eine Kraftfahrzeug-Klimaanlage
CN201210046123.XA CN102650461B (zh) 2011-02-24 2012-02-24 车辆用空调控制系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011038312A JP5640810B2 (ja) 2011-02-24 2011-02-24 車両用空調制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012171581A JP2012171581A (ja) 2012-09-10
JP5640810B2 true JP5640810B2 (ja) 2014-12-17

Family

ID=46635314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011038312A Active JP5640810B2 (ja) 2011-02-24 2011-02-24 車両用空調制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20120216557A1 (ja)
JP (1) JP5640810B2 (ja)
CN (1) CN102650461B (ja)
DE (1) DE102012101402B4 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103017293B (zh) * 2012-11-30 2015-04-15 惠州市德赛西威汽车电子有限公司 空调变排量压缩机的节能控制方法
JP7387520B2 (ja) * 2020-03-31 2023-11-28 サンデン株式会社 車両用空気調和装置
CN112060860B (zh) * 2020-09-28 2021-11-19 恒大恒驰新能源汽车研究院(上海)有限公司 车辆空调系统温度控制方法及装置、计算机可读存储介质
CN113858909B (zh) * 2021-08-26 2023-08-29 浙江智马达智能科技有限公司 一种电动压缩机转速控制方法和系统
CN115653884B (zh) * 2022-12-13 2023-04-21 成都赛力斯科技有限公司 汽车压缩机转速控制方法、装置、计算机设备和存储介质

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0674010B2 (ja) 1990-06-04 1994-09-21 株式会社ゼクセル 車両用空調装置における可変容量コンプレッサ制御装置
JP2001121952A (ja) 1999-10-29 2001-05-08 Sanden Corp 車両用空調装置
JP4096491B2 (ja) * 2000-03-15 2008-06-04 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置
US6427465B1 (en) * 2000-05-11 2002-08-06 General Motors Corporatoin Compressor control system and method
JP4417064B2 (ja) * 2003-09-30 2010-02-17 株式会社デンソー 車両用空調装置
US7594410B2 (en) * 2004-10-21 2009-09-29 Halla Climate Control Corp. Method of controlling air conditioner for vehicles
KR101156378B1 (ko) * 2004-10-21 2012-06-13 한라공조주식회사 차량용 공조장치의 제어방법
EP1650067B1 (en) * 2004-10-21 2008-07-16 Halla Climate Control Corporation Method of controlling an air conditioner for vehicles
JP4573679B2 (ja) * 2005-03-28 2010-11-04 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置
US7971442B2 (en) * 2006-04-25 2011-07-05 Halla Climate Control Corporation Method for controlling air conditioner of vehicles
JP5012193B2 (ja) * 2006-06-06 2012-08-29 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2010000964A (ja) 2008-06-23 2010-01-07 Denso Corp 空調装置
JP5181997B2 (ja) 2008-10-09 2013-04-10 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN101875290A (zh) * 2009-04-30 2010-11-03 比亚迪股份有限公司 一种空调系统及控制方法
KR101104036B1 (ko) * 2009-10-08 2012-01-09 기아자동차주식회사 차량의 공기조화장치 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE102012101402B4 (de) 2022-03-24
US20120216557A1 (en) 2012-08-30
JP2012171581A (ja) 2012-09-10
CN102650461A (zh) 2012-08-29
CN102650461B (zh) 2014-04-23
DE102012101402A1 (de) 2012-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011152139A1 (ja) 車両用空調装置
JP5488218B2 (ja) 車両用空調装置
JP5640810B2 (ja) 車両用空調制御装置
WO2011148736A1 (ja) 車両用空調装置
JP6019720B2 (ja) 車両の空調制御装置
US10843530B2 (en) Vehicle air conditioning device
JP4534496B2 (ja) 車両用冷却ファンの制御装置
US20120240608A1 (en) Air-conditioning control apparatus
JP2014159201A (ja) 車両用空調制御装置
JP2014159204A (ja) 車両用空調装置
WO2019138735A1 (ja) 車両用空調装置
JP6666429B2 (ja) 電動車両の高電圧機器冷却システム
JP5928225B2 (ja) 車両用空調装置
JP5585825B2 (ja) 車両の空調制御装置
JP2006151270A (ja) バッテリ冷却装置
JP2016013729A (ja) 車両の空調制御装置
WO2015182407A1 (ja) 車両用ヒートポンプ式空調制御装置
JP4428090B2 (ja) 車両の制御装置
JP2010058660A (ja) 車両用空気調和装置
JP4482503B2 (ja) 制御装置
JP2001121950A (ja) 車両用空調装置
KR20150141818A (ko) 차량의 공조 제어방법 및 그 장치
JP2022152531A (ja) 車両用空調装置
JP2005306051A (ja) 車両用空調装置
JP2022030148A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141013

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5640810

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151