JP4482503B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置に関し、さらに詳しくは、目標値に応じて、制御入力値を演算、及び出力し、一つの制御対象に対して、その制御量(出力)が複数あるカスケードのフィードバック(PID演算等)制御する制御装置に関し、とくに、外部制御信号により容量を可変可能な圧縮機を有する冷凍サイクルにおいて、圧縮機容量を制御して蒸発器温度(および/または蒸発器出口空気温度)、圧縮機トルクを制御する装置に好適な制御装置に関する。
本出願人により、特許文献1にて、制御装置、とくに車両用空調装置におけるオートエアコンシステムに適用できる制御装置が提案されており、その特徴として、制御対象出力がその目標値に到達するための過渡状態における目標応答を算出し指定する制御対象出力目標応答算出手段と、制御対象出力目標応答値となるようなフィードフォワード制御入力予測手段を有し、制御対象出力目標応答と制御対象出力との偏差を演算する制御対象出力フィードバック手段を備えた制御装置であって、フィードフォワード制御入力と、フィードバック制御入力との和を、制御対象への制御入力とし、制御対象を制御するようにした制御装置が提案されている。
特開2003−191741号公報
ところが、一つの制御対象に対して制御目的が複数あるとき、応答性の異なる制御対象出力(制御量)のどちらか一方のみフィードバックして、特許文献1のように制御する場合においては、複数の制御目的を満足するような制御系は構築することはできない。また、制御対象の複数の出力応答をそれぞれの制御量において、それぞれ異なるものとしたい場合には、特許文献1の制御装置では対応できないことが考えられる。
そこで本発明の課題は、特許文献1と同様に目標値への応答性を考慮した制御を取り入れつつ、より最適な制御を達成することにあり、制御系としては簡素でありながら、複数の制御対象出力をフィードバックし、それぞれの出力(制御量)によりそれぞれ異なる制御対象出力目標応答算出手段を持ち、複数の制御対象出力を制御し、それぞれの最適な応答を得られる制御系を構築することを課題とする。さらに、推定値を用いることで、新たな検知手段を必要としないため、低コストでの制御系構築を可能とすることも課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る冷凍サイクル制御装置は、外部制御信号により容量が可変される冷媒の可変容量圧縮機、高温高圧の冷媒を凝縮する凝縮器、冷却器として室内に吹き出す空気を冷却する冷媒の蒸発器を備えた冷凍サイクルと、蒸発器に空気を送風する送風機と、蒸発器の目標温度を設定する蒸発器目標温度設定手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度を検知する蒸発器温度検知手段と、蒸発器温度を制御する蒸発器温度制御手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度が蒸発器目標温度に到達するための前記蒸発器の過渡状態を実現するに必要な目標応答としての蒸発器温度目標応答値を算出し指定する蒸発器温度目標応答算出手段と、蒸発器温度目標応答値と蒸発器温度または蒸発器出口空気温度との偏差を用いて蒸発器温度フィードバック制御入力を演算する蒸発器温度フィードバック制御入力演算手段と、前記蒸発器過渡特性を実現するに必要な制御入力として予測される蒸発器温度フィードフォワード制御入力を演算する蒸発器温度フィードフォワード制御入力予測手段と、車両からのトルク指令値が入力されない時の圧縮機のトルク目標値を前記蒸発器温度フィードバック制御入力および前記蒸発器温度フィードフォワード制御入力の和を用いた関数として演算し設定するトルク目標値設定手段と、圧縮機のトルク認識値演算するトルク認識手段と、圧縮機のトルク認識値と圧縮機のトルク目標値との偏差を用いて圧縮機トルクフィードバック制御入力を演算するトルクフィードバック制御入力演算手段と、前記トルク目標値を実現するに必要な制御入力として予測される圧縮機トルクフィードフォワード制御入力を演算するトルクフィードフォワード制御入力予測手段と、圧縮機の容量を制御する容量制御手段と、該容量制御手段への容量制御信号を前記トルクフィードバック制御入力および前記トルクフィードフォワード制御入力の和として演算する容量制御信号演算手段とを有すことを特徴とするものからなる。
また、本発明に係る冷凍サイクル制御装置は、外部制御信号により容量が可変される冷媒の可変容量圧縮機、高温高圧の冷媒を凝縮する凝縮器、冷却器として室内に吹き出す空気を冷却する冷媒の蒸発器を備えた冷凍サイクルと、蒸発器に空気を送風する送風機と、蒸発器の目標温度を設定する蒸発器目標温度設定手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度を検知する蒸発器温度検知手段と、蒸発器温度を制御する蒸発器温度制御手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度が蒸発器目標温度に到達するための前記蒸発器の過渡特性を実現するに必要な目標応答としての蒸発器温度目標応答値を算出し指定する蒸発器温度目標応答算出手段と、蒸発器温度目標応答値と蒸発器温度または蒸発器出口空気温度との偏差を用いて蒸発器温度フィードバック制御入力を演算する蒸発器温度フィードバック制御入力演算手段と、前記蒸発器過渡特性を実現するに必要な制御入力として予測される蒸発器温度フィードフォワード制御入力を演算する蒸発器温度フィードフォワード制御入力予測手段と、車両からのトルク指令値が入力されない時の圧縮機のトルク目標値を前記蒸発器温度フィードバック制御入力および前記蒸発器温度フィードフォワード制御入力の和を用いた関数として演算し設定するトルク目標値設定手段と、圧縮機のトルクがトルク目標値に到達するための過渡特性を実現するに必要な目標応答としてのトルク目標応答値を算出し指定するトルク目標応答算出手段と、圧縮機のトルク認識値演算するトルク認識手段と、圧縮機のトルク認識値と圧縮機のトルク目標応答値との偏差を用いて圧縮機トルクフィードバック制御入力を演算するトルクフィードバック制御入力演算手段と、前記圧縮機のトルクの過渡特性を実現するに必要な制御入力として予測される圧縮機トルクフィードフォワード制御入力を演算するトルクフィードフォワード制御入力予測手段と、圧縮機の容量を制御する容量制御手段と、該容量制御手段への容量制御信号を前記トルクフィードバック制御入力および前記トルクフィードフォワード制御入力の和として演算する容量制御信号演算手段とを有すことを特徴とするものからなる。
この冷凍サイクル制御装置においては、上記トルク認識手段は、圧縮機のトルクに相関のある物理量から、圧縮機のトルク認識値演算するものに構成することができる。
また、上記トルク認識手段は、さらに、冷凍サイクル熱負荷と、圧縮機のトルクに相関のある物理量から、圧縮機のトルク認識値演算するものに構成することもできる。
また、上記トルク目標値設定手段は、前記蒸発器温度フィードフォワード制御入力および前記蒸発器温度フィードバック制御入力の和、ならびに冷凍サイクル熱負荷を用いた関数として、車両からのトルク指令値が入力されない時の目標トルクを演算し設定するものに構成することができる。
また、上記トルク目標値設定手段は、車両からのトルク指令値を参照して、目標トルクを設定するものに構成することができる。とくに、車両からのトルク指令値が前記トルク目標値設定手段に入力された時には、前記トルク指令値を圧縮機のトルク目標値として設定することにより、前記トルク目標応答算出手段におけるトルク目標応答値の算出方法を、車両からのトルク指令値が前記トルク目標値設定手段に入力されない通常時とは異なるものに変更し、トルクの目標とする過渡応答を通常時とは異なるものとすることができる。
また、上記圧縮機のトルクに相関のある物理量は、圧縮機吐出圧力、凝縮器入口圧力、凝縮器出口圧力、蒸発器温度、および蒸発器出口空気温度の少なくともいずれかからなる構成とすることができる。
また、上記冷凍サイクル熱負荷は、外気温度に相関のある物理量、蒸発器への送風量に相関のある物理量、車両の速度に相関のある物理量、車両原動機の回転数に相関のある物理量、凝縮器への送風量に相関のある物理量のすべて、または少なくとも一つを検知することにより求めることができる。
さらに、上記可変容量圧縮機が、容量制御信号による容量可変圧縮機、または、回転数制御による容量可変圧縮機からなる構成とすることができる。
本発明に係る制御装置によれば、とくに本発明に係る冷凍サイクル制御装置によれば、制御対象の制御量、とくに蒸発器の温度および圧縮機のトルクを同時に制御することができ、かつ、それぞれ目標とする応答性を持つことで、オーバーシュートや応答遅れなどがなく、それぞれ所望の応答性をもって各目標値に精度良く制御することが可能となる。また、トルクを推定し、制御することができるので、トルクショックの低減や、トルクの安定性も向上し、さらに、蒸発器温度の安定性も従来どおり確保されるので、ドライバビリティーと快適性を両立させることが可能となる。つまり、最適な圧縮機トルク制御のための冷凍サイクルシステムを低コストで構築することが可能となる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る制御装置としての車両用空調装置の機器系統図、とくに冷凍サイクル制御装置を含む車両用空調装置の機器系統図を示している。図1において、1は、車両用空調装置の機械的な構成部分全体を示しており、通風ダクト2の入口側には、内気導入口3側からの空気吸入量と外気導入口4側からの空気吸入量との割合を制御する内外気切替ダンパ5が設けられている。吸入された空気は、モータ6により駆動される送風機7によってダクト2内を吸引、圧送される。
8は、冷媒が循環される冷凍サイクルを示しており、冷凍サイクル8は、制御対象としての、外部信号(容量制御信号)により容量が可変される可変容量圧縮機9と、圧縮機9により圧縮された高温高圧の冷媒を凝縮する凝縮器10と、凝縮器10で凝縮された冷媒を気液分離する受液器11と、受液器11からの冷媒を膨張させる膨張弁12と、膨張弁12からの冷媒を蒸発させ、冷却器として室内に吹出す空気を冷却する冷媒の蒸発器13(冷却器)とを備えている。本実施態様では、圧縮機9と凝縮器10との間の冷媒回路に、圧縮機9の吐出圧力または凝縮器10の吸入圧力を検知する圧力センサ14が設けられている。圧縮機9は、車両原動機としてのエンジン15により駆動され、駆動力の伝達はクラッチコントローラ16によって制御できるようになっている。
冷却器としての蒸発器13は、通風ダクト2内の送風機7の下流側に配置されており、その下流側に、ヒータコアからなる加熱器17が配置されている。加熱器17を通過する空気とバイパスする空気の割合が、エアミックスダンパ18によって調整され、エアミックスダンパ18の開度は、エアミックスダンパアクチュエータ19によって制御される。温度調節された空気は、各吹出口20、21、22(たとえば、DEF、VENT、FOOT吹出口)を介して車室内に吹き出される。各吹出口20、21、22には、それぞれ選択的に作動可能なダンパ23、24、25が設けられている。
上記圧縮機7の容量制御信号は、メインコントローラ26から送られ、クラッチコントローラ16は、メインコントローラ26からのクラッチ信号に基づいて制御されるようになっている。また、メインコントローラ26からは、上記エアミックスダンパアクチュエータ19に作動信号が送られる。メインコントローラ26には、圧力センサ14からの圧力検知信号(圧力センサ信号)が送られる。また、メインコントローラ26には、冷却器13の出口に設けられた蒸発器出口空気温度センサ27からの検知信号、車室内温度センサ28からの検知信号、外気温度センサ29からの検知信号、日射センサ30からの検知信号が送られるとともに、エンジン回転数信号31、車速信号32が送られるようになっている。
上記圧縮機9は、クラッチ有り無しに関わらず、冷凍サイクルを構成できる。また、その容量制御方式は形式を問わないものとする。但し、容量制御信号は、圧縮機9の容量に相関があるものとする。さらに、蒸発器13の出口空気温度制御は、圧縮機9の容量制御信号にて行う。
このようなシステムを用いて、本発明に係る制御は、たとえば図2、図3に示すように行われる。この実施例では、下記のように蒸発器出口空気温度制御と圧縮機トルク制御を実施することができる。まず、主として図2を参照して説明する。
(1)蒸発器出口空気温度目標応答算出手段
蒸発器出口空気温度目標応答値(Tef)は、蒸発器出口空気温度目標値(Toff)を参照して、下記演算式により、算出されるものとする。
Tef=(TL1×Toff+Tc1×Tef(前回値))/(Tc1+TL1)
ここで、
TL1:制御周期
Tc1:蒸発器出口空気温度応答性指定値
である。
(2)蒸発器出口空気温度フィードフォワード制御入力予測手段
蒸発器出口空気温度フィードフォワード目標値(Toffc)と、外気温度(Tamb)と、車速(VS)と、送風機電圧(BLV)と、エンジン回転数(Ne)とを参照して、下記演算式により、蒸発器出口空気温度フィードフォワード制御入力(Icffte)を予測する。
Icffte=f(Toffc,Tamb,Ne,VS,BLV)
但し、蒸発器出口空気温度フィードフォワード目標値(Toffc)は、蒸発器出口空気温度目標値(Toff)を参照して下記演算式にて算出されるものとする。
Toffc=(TL2×Toff+Tcte×Toffc(前回値))/(Tff+TL2)
ここで、
TL2:制御周期
Tcte:蒸発器出口空気温度フィードフォワード指定値
である。
(3)蒸発器出口空気温度フィードバック制御入力演算手段
蒸発器出口空気温度フィードバック制御入力値(Icfbte)は、蒸発器出口空気温度目標応答値(Tef)と、蒸発器出口空気温度(Teva)を参照して、下記のような比例、積分演算を行うものとする。
Icfbte=Pte(比例演算値)+Ite(積分演算値)
Pte=Kpte×(Teva−Tef)
Ite=Iten-1+Kpte/Kite×(Teva−Tef)
ここで、
Kpte:比例ゲイン
Kite:積分時間
Iten-1:Iteの前回演算値
である。
(4)トルク目標値設定手段
トルク目標値(Trqr)は、蒸発器出口空気温度フィードフォワード制御入力値(Icffte)と、蒸発器出口空気温度フィードバック制御入力値(Icfbte)との和(Icte)と、外気温度(Tamb)と、エンジン回転数(Ne)、車速(VS)、送風機電圧(BLV)を参照して、演算するものとする。
Trqr=f(Icte、Tamb、Ne、VS、BLV)
Icte=Icffte+Icfbte
または、車両側からの指令値をトルク目標値としてもよい。
(5)トルク目標応答算出手段
トルク目標応答値(Trqf)は、トルク目標値(Trqr)を参照して、下記演算式により、算出されるものとする。
Trqf=(TL3×Trqr+Tc2×Trqf( 前回値))/(Tc2+TL3)
ここで、
TL3:制御周期
Tc2:トルク応答性指定値
である。
(6)トルクフィードフォワード制御入力予測手段
トルクフィードフォワード目標値(Trqffc)と、外気温度(Tamb)と、エンジン回転数(Ne)と、車速(VS)と、送風機電圧(BLV)を参照して、下記演算式により、トルクフィードフォワード制御入力(Icfftrq)を予測する。
Icfftrq =f(Trqffc,Tamb,Ne,VS,BLV)
但し、トルクフィードフォワード目標値(Trqffc)は、トルク目標値(Trqr)を参照して下記演算式にて算出されるものとする。
Trqffc=(TL4×Trqr+Tctrq×Trqffc(前回値))/(Tctrq+TL4)
ここで、
TL4 :制御周期
Tctrq:トルクフィードフォワード指定値
である。
(7)トルク推定手段
高圧圧力(Pd)と、外気温度(Tamb)と、エンジン回転数(Ne)と、車速(VS)と、送風機電圧(BLV)とを参照して、現在の圧縮機トルク推定値(Trqc)を演算する。
Trqc=f(Pd、Tamb、Ne、VS、BLV)
但し、この他のトルク推定方法に関しても、採用することは可能である。
(8)トルクフィードバック制御入力演算手段
トルクフィードバック制御入力値(Icfbtrq)は、トルク目標応答値(Trqf)と、トルク推定値(Trqc)を参照して、下記のような比例、積分演算を行うものとする。
Icfbtrq=Ptr(比例演算値)+Itr(積分演算値)
但し、Ptr、Itrは下記演算を行う。
Ptr=Kptr×(Trqf−Trqc)
Itr=Itrn-1+Kptr/Kitr×(Trqf−Trqc)
ここで、
Kptr:比例ゲイン
Kitr:積分時間
Itrn-1:Itrの前回演算値
である。
(9)圧縮機容量制御手段
圧縮機容量制御信号(ECV sig)は、下記演算式により、トルクフィードフォワード制御入力値(Icfftrq)と、トルクフィードバック制御入力値(Icfbtrq)とを合算したものとする。
ECV sig =Icfftrq+Icfbtrq
但し、クラッチを含む場合については、圧縮機容量制御信号(ECV sig)を参照して、クラッチをコントロールする。
以下に、冷凍サイクルの圧縮機容量(蒸発器温度及び圧縮機トルク)制御方法について、上述した制御演算値をもとに行う方法の例を、図3に示した制御フローを参照しながら説明する。
ステップS1で、蒸発器出口空気温度目標値(Toff)を設定し、ステップS2で、前述の如く、外気温度(Tamb)と、車速(VS)と、エンジン回転数(Ne)と、送風機電圧(BLV)と、蒸発器出口空気温度(Teva) のデータを読み込む。
ステップS3で、蒸発器出口空気温度目標応答算出手段により蒸発器出口空気温度目標応答値(Tef)を算出し、蒸発器出口空気温度フィードフォワード制御入力予測手段により、蒸発器出口空気温度フィードフォワード目標値(Toffc)も加えて参照し、蒸発器出口空気温度フィードフォワード制御入力(Icffte)を予測する。
ステップS4で、蒸発器出口空気温度フィードバック制御入力演算手段により、蒸発器出口空気温度フィードバック制御入力値(Icfbte)を演算する。
外部トルク制御指令値(Trqs)とする場合には、その指令値のデータを読み込み(ステップS5)、ステップS6で外部トルク制御指令値の有無の判定を行った後、外部指令値なしの場合には、トルク目標設定手段によりトルク目標値(Trqr)を算出し(ステップS7)、外部指令値ありの場合には、トルク目標設定手段によりトルク目標値(Trqr)を外部指令値とする(ステップS8)。
ステップS9で、トルク目標応答算出手段によりトルク目標応答値(Trqf)を算出し、トルクフィードフォワード制御入力予測手段によりトルクフィードフォワード制御入力(Icfftrq)を算出する。
ステップS10で、トルク推定に必要なデータを読み込み、ステップS11で、トルク推定手段によりトルク推定値(Trqc)を算出する。
ステップS12で、トルクフィードバック制御入力演算手段によりトルクフィードバック制御入力(Icfbtrq)を算出する。
ステップS13で、圧縮機容量制御手段により、トルクフィードフォワード制御入力(Icfftrq)と、トルクフィードバック制御入力(Icfbtrq)との和を参照して、圧縮機容量制御信号(ECV sig)を算出し、容量制御コントローラへの入力とする。但し、クラッチを含む場合については、圧縮機容量制御信号(ECV sig)を参照して、クラッチをコントロールする。
さらに、外部からのトルク指令値が入力された場合には、ステップS8において、外部指令値を参照し、その後のステップによりトルクのみを制御することも可能とする。さらに、ステップS9において、トルク目標応答値の演算は、外部トルク指令値の入力により、応答性に関するパラメータであるトルク応答性指定値を変更することで、通常制御とは異なる応答性とすることもある。
このように、上記実施例によれば、蒸発器温度および圧縮機トルクを同時に制御することができ、かつ、それぞれ目標とする応答性を持たせることができるので、オーバーシュートや応答遅れなどがなく、それぞれ所望の応答性で各目標値への制御を行うことが可能となる。また、トルクを推定して制御することができるので、トルクショックの低減やトルクの安定性向上にも寄与でき、しかも、蒸発器温度の安定性も良好に確保されるので、車両のドライバビリティー、空調制御における快適性の両立につながる。
本発明に係る制御装置は、制御対象を制御するに際し、複数の制御量を有する場合、それらをすべて目標とする応答性をもって制御することが望まれるあらゆる制御装置に適用でき、とくに、車両用空調装置の冷凍サイクルにおける蒸発器の温度制御と圧縮機のトルク制御に適用して好適なものである。
本発明の一実施態様に係る制御装置としての、冷凍サイクル制御装置を含む車両用空調装置の機器系統図である。 図1の装置の制御ブロック図である。 図2の制御を行うための制御フローチャートである。
符号の説明
1 車両用空調装置
2 通風ダクト
3 内気導入口
4 外気導入口
5 内外気切替ダンパ
6 モータ
7 送風機
8 冷凍サイクル
9 可変容量圧縮機
10 凝縮器
11 受液器
12 膨張弁
13 蒸発器
14 圧力センサ
15 エンジン
16 クラッチコントローラ
17 加熱器
18 エアミックスダンパ
19 エアミックスダンパアクチュエータ
20、21、22 吹出口
23、24、25 ダンパ
26 メインコントローラ
27 蒸発器出口空気温度センサ
28 車室内温度センサ
29 外気温度センサ
30 日射センサ
31 エンジン回転数信号
32 車速信号

Claims (10)

  1. 外部制御信号により容量が可変される冷媒の可変容量圧縮機、高温高圧の冷媒を凝縮する凝縮器、冷却器として室内に吹き出す空気を冷却する冷媒の蒸発器を備えた冷凍サイクルと、蒸発器に空気を送風する送風機と、蒸発器の目標温度を設定する蒸発器目標温度設定手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度を検知する蒸発器温度検知手段と、蒸発器温度を制御する蒸発器温度制御手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度が蒸発器目標温度に到達するための前記蒸発器の過渡特性を実現するに必要な目標応答としての蒸発器温度目標応答値を算出し指定する蒸発器温度目標応答算出手段と、蒸発器温度目標応答値と蒸発器温度または蒸発器出口空気温度との偏差を用いて蒸発器温度フィードバック制御入力を演算する蒸発器温度フィードバック制御入力演算手段と、前記蒸発器の過渡特性を実現するに必要な制御入力として予測される蒸発器温度フィードフォワード制御入力を演算する蒸発器温度フィードフォワード制御入力予測手段と、車両からのトルク指令値が入力されない時の圧縮機のトルク目標値を前記蒸発器温度フィードバック制御入力および前記蒸発器温度フィードフォワード制御入力の和を用いた関数として演算し設定するトルク目標値設定手段と、圧縮機のトルク認識値を演算するトルク認識手段と、圧縮機のトルク認識値と圧縮機のトルク目標値との偏差を用いて圧縮機トルクフィードバック制御入力を演算するトルクフィードバック制御入力演算手段と、前記トルク目標値を実現するに必要な制御入力として予測される圧縮機トルクフィードフォワード制御入力を演算するトルクフィードフォワード制御入力予測手段と、圧縮機の容量を制御する容量制御手段と、該容量制御手段への容量制御信号を前記トルクフィードバック制御入力および前記トルクフィードフォワード制御入力の和として演算する容量制御信号演算手段とを有することを特徴とする冷凍サイクル制御装置。
  2. 外部制御信号により容量が可変される冷媒の可変容量圧縮機、高温高圧の冷媒を凝縮する凝縮器、冷却器として室内に吹き出す空気を冷却する冷媒の蒸発器を備えた冷凍サイクルと、蒸発器に空気を送風する送風機と、蒸発器の目標温度を設定する蒸発器目標温度設定手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度を検知する蒸発器温度検知手段と、蒸発器温度を制御する蒸発器温度制御手段と、蒸発器温度または蒸発器出口空気温度が蒸発器目標温度に到達するための前記蒸発器の過渡特性を実現するに必要な目標応答としての蒸発器温度目標応答値を算出し指定する蒸発器温度目標応答算出手段と、蒸発器温度目標応答値と蒸発器温度または蒸発器出口空気温度との偏差を用いて蒸発器温度フィードバック制御入力を演算する蒸発器温度フィードバック制御入力演算手段と、前記蒸発器の過渡特性を実現するに必要な制御入力として予測される蒸発器温度フィードフォワード制御入力を演算する蒸発器温度フィードフォワード制御入力予測手段と、車両からのトルク指令値が入力されない時の圧縮機のトルク目標値を前記蒸発器温度フィードバック制御入力および前記蒸発器温度フィードフォワード制御入力の和を用いた関数として演算し設定するトルク目標値設定手段と、圧縮機のトルクがトルク目標値に到達するための過渡特性を実現するに必要な目標応答としてのトルク目標応答値を算出し指定するトルク目標応答算出手段と、圧縮機のトルク認識値を演算するトルク認識手段と、圧縮機のトルク認識値と圧縮機のトルク目標応答値との偏差を用いて圧縮機トルクフィードバック制御入力を演算するトルクフィードバック制御入力演算手段と、前記圧縮機のトルクの過渡特性を実現するに必要な制御入力として予測される圧縮機トルクフィードフォワード制御入力を演算するトルクフィードフォワード制御入力予測手段と、圧縮機の容量を制御する容量制御手段と、該容量制御手段への容量制御信号を前記トルクフィードバック制御入力および前記トルクフィードフォワード制御入力の和として演算する容量制御信号演算手段とを有することを特徴とする冷凍サイクル制御装置。
  3. 前記トルク認識手段は、圧縮機のトルクに相関のある物理量から、圧縮機のトルク認識値を演算することを特徴とする、請求項1または2の冷凍サイクル制御装置。
  4. 前記トルク認識手段は、さらに、冷凍サイクル熱負荷と、圧縮機のトルクに相関のある物理量から、圧縮機のトルク認識値を演算することを特徴とする、請求項3の冷凍サイクル制御装置。
  5. 前記圧縮機のトルクに相関のある物理量が、圧縮機吐出圧力、凝縮器入口圧力、凝縮器出口圧力、蒸発器温度、および蒸発器出口空気温度の少なくともいずれかからなる、請求項3または4の冷凍サイクル制御装置。
  6. 前記トルク目標値設定手段は、前記蒸発器温度フィードフォワード制御入力および前記蒸発器温度フィードバック制御入力の和、ならびに冷凍サイクル熱負荷を用いた関数として、車両からのトルク指令値が入力されない時の目標トルクを演算し設定することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の冷凍サイクル制御装置。
  7. 前記冷凍サイクル熱負荷は、外気温度に相関のある物理量、蒸発器への送風量に相関のある物理量、車両の速度に相関のある物理量、車両原動機の回転数に相関のある物理量、凝縮器への送風量に相関のある物理量のすべて、または少なくとも一つを検知することにより求められる、請求項4または6に記載の冷凍サイクル制御装置。
  8. 前記トルク目標値設定手段は、車両からのトルク指令値に応じて、圧縮機のトルク目標値を演算し設定することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の冷凍サイクル制御装置。
  9. 車両からのトルク指令値が前記トルク目標値設定手段に入力された時には、前記トルク指令値を圧縮機のトルク目標値として設定することを特徴とする、請求項8の冷凍サイクル制御装置。
  10. 前記可変容量圧縮機が、容量制御信号による容量可変圧縮機、または、回転数制御による容量可変圧縮機からなる、請求項1〜9のいずれかに記載の冷凍サイクル制御装置。
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