JPH0674010B2 - 車両用空調装置における可変容量コンプレッサ制御装置 - Google Patents

車両用空調装置における可変容量コンプレッサ制御装置

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JPH0674010B2
JPH0674010B2 JP2144296A JP14429690A JPH0674010B2 JP H0674010 B2 JPH0674010 B2 JP H0674010B2 JP 2144296 A JP2144296 A JP 2144296A JP 14429690 A JP14429690 A JP 14429690A JP H0674010 B2 JPH0674010 B2 JP H0674010B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車両用空調装置に用いられる可変容量コンプ
レッサの制御装置に関する。
[従来の技術] 従来、可変容量コンプレッサを装備した車両用空調装置
においては、エバポレータ吹出温度を目標温度に近付け
るため、例えばデジタルコンピュータによって一定時間
(例えば0.5sec)毎に容量制御を行っている。
この場合、制御対象の特性を考慮して、容量調整機構の
入力を、次式に基づいてPI(比例積分)制御している。
容量調整機構の入力(操作量)をIとすると、 I=IP+II(t) という式である。
〔但し、IP=比例動作に対応する操作量で、エバポレー
タ検出温度Teとエバポレータ目標温度Te′との偏差に応
じて決まる。
II(t)=時刻tにおける積分動作に対応する操作量 =II(t−Δt)+ΔII(t) ΔII(t)=積分動作に対応する増分であり、TeとTe′
との偏差に応じて決まる。
Δt=制御の間隔 である。〕 したがって、エバポレータの目標温度Te′が決まれば、
エバポレータ検出温度Teと目標温度Te′との偏差に基づ
いてIP、ΔII(t)の値が決まり、その結果、上式によ
り理論上の操作量Iが演算され、その演算結果に基づい
てコンプレッサの容量調整機構が制御される。
ところで、コンプレッサには、当然のことながら容量制
御範囲、言い換えると操作範囲が決められている。した
がって、理論上の目標操作量が実際の操作範囲を越えた
場合には、実際の操作量が上記範囲の上限値または下限
値に制限されることになる。
例えば、いま、強冷房の要求がなされ、エバポレータ目
標温度Te′が3℃で、実際のエバポレータ温度すなわち
検出温度Teが6℃であったとする。その場合、両温度の
偏差3℃に応じてIP、ΔII(t)が割り出され、それに
より理論操作量Iが決まる。よって、操作範囲の制限が
なければ、その値をそのまま実際の操作量とすればよ
い。しかしながら、実際には操作量の制限が存在するこ
とから、理論操作量Iが容量調整機構の操作量の限界を
越えた場合は、実際の操作量が必然的にその上限値また
は下限値に固定される。
[発明が解決しようとする課題] 通常の条件であれば、このまま時間が推移することによ
りエバポレータ検出温度Teが目標温度Te′に近付き、そ
れにより、操作量が上限値または下限値から動く。
しかし、高負荷時や外気温度条件が厳しい場合には、操
作量を上限値または下限値に固定しているにも拘わら
ず、一向にエバポレータの温度偏差が縮まらないという
現象が起こることがある。その場合は、温度偏差が存在
することから上式における積分の増分ΔII(t)が加算
され続けることになる。
通常、積分の増分ΔII(t)が比例分IPに比して非常に
小さく設定されているが、上記の温度偏差が縮まらない
状態が長時間続くと、積分操作量II(t)がどんどん増
えていってしまう。
そのような状態で、外的条件の変動によりエバポレータ
温度が目標温度以下(例えば1℃)に変化し、温度偏差
量が逆転(例えば今までプラスであったものがマイナス
になる)すると、実際に要求する操作方向が今までの操
作方向と逆方向になる(例えば、今まで容量大の方向で
あったら容量小の方向になる)。
しかし、比例操作量IPは即座に現実の温度偏差を反映し
た値となるものの、積分操作量II(t)は実際の要求と
は逆の方向に増大したままであるので、たとえ比例操作
量が大きい値をとっても積分操作量を短時間で相殺し吸
収することはできず、要求する操作内容が実際に実行さ
れるまでに大きな遅れが生じることになる。
具体的に述べると、冷房要求があってコンプレッサ容量
を最大に制御していても、外的条件によりエバポレータ
温度が冷えない場合があることは先に述べた。この状態
で長い時間が経過すると、エバポレータ温度偏差が縮ま
らないことにより積分量II(t)は容量大側(冷却側)
にどんどん増え続ける。したがって、外的な条件が反転
して容量を減じる方向(冷却を緩める方向)に操作した
い要求が生じても、反転当初においては、増え続けた積
分量II(t)の影響で比例分IPが吸収され、温度偏差を
適正に反映した操作が実際に行われるのに時間がかか
る。つまり応答遅れがある。
[課題を解決するための手段] 本発明の自動車用空調装置における可変容量コンプレッ
サ制御装置は、上記の問題を解消するものであり、第1
図に示すように、可変容量コンプレッサ1の容量調整機
構2の理論操作量Iを、PI制御演算式〔I=IP+I
I(t)〕に基づいて演算する演算部3と、該演算部の
出力した理論操作量に基づいて上記容量調整機構2を制
御する制御部4と、を備えたものにおいて、 上記演算部3が演算した理論操作量が上記容量調整機構
2の実際の操作可能域の上限値あるいは下限値を越えた
場合、それぞれ理論操作量が上記上限値、上記下限値と
なるように、上記積分操作量II(t)を補正する補正手
段5を設けたことを特徴としている。
[作用] 上記構成の装置においては、演算部が算出した理論操作
量が実際の操作可能域の上限値あるいは下限値を越えた
場合、補正手段5により積分操作量が補正される。そし
て、理論操作量が実際の操作量の上限値、下限値に補正
される。言い換えると、コンプレッサの容量が上限値、
下限値に固定され、温度偏差が縮まらない場合には、積
分操作量II(t)が増え続けるのが防止される。したが
って、外的条件が変化したエバポレータの温度偏差が逆
転した場合に、比例分IPが即座に理論操作量に反映さ
れ、容量制御の反応が速くなる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第2図〜第5図を参照しなが
ら説明する。
第2図は、実施例のコンプレッサ制御装置を含んだ自動
車用空調装置の概略構成を示す。この空調装置において
は、空調ダクト10の最上流部に、内気入口10Aと外気入
口10Bが2股に分れる形で形成され、その分かれた部分
にインテークドア11が設けられている。そして、このイ
ンテークドア11を開閉制御することにより、空調ダクト
10内に導入すべき内気と外気の割合を調節することがで
きるようになっている。
空調ダクト10には、下流側に行くに従って順に、送風フ
ァン12、エバポレータ13、エアミックスドア14、ヒータ
15が設けられている。エバポレータ13は、コンプレッサ
16、コンデンサ17、レシーバタンク18及びエキスパンシ
ョンバルブ19と共に配管結合されて、冷凍サイクルを構
成している。
上記コンプレッサ16としては、特開昭52-96407号公報、
特開昭63-9682号公報等において示されるものと同形式
の、斜板式可変容量コンプレッサが用いられている。
このコンプレッサは、簡単に説明すると、容量が斜板
(揺動板)の傾斜角度で決まり、斜板の傾斜角度がクラ
ンク室の圧力で決まり、クランク室の圧力がソレノイド
バルブの実質開度によって決まる。つまり、ソレノイド
バルブへの供給電流を大きくするとコンプレッサ容量が
減少し、ソレノイドバルブへの供給電流を小さくすると
コンプレッサ容量が増加すると、というものである。し
たがって、このコンプレッサでは、ソレノイドバルブ16
Aが容量調整機構を構成しており、ソレノイドバルブ16A
へ供給する電流値ISOLが制御上の操作量(入力)とな
る。
この可変容量コンプレッサ16は、エンジンから伝達され
る力で駆動され、電磁クラッチ16Bを断続することによ
り駆動制御される。
エアミックスドア14は、開度に応じて、ヒータ15を通過
する空気とヒータ15を通過しない空気との割合を調節す
る。そして、ヒータ15を通過した空気と通過しない空気
は、ヒータ15の下流側で混合されて温度調節され、吹出
口から車内に吹き出される。
空調ダクト10の後端部は、フロンドガラスの内面に向か
って空気を吹き出すデフロスト吹出口21と、乗員の顔面
に向かって空気を吹き出すベント吹出口22と、乗員の足
元に向かって空気を吹き出す吹出口23と、に分かれて車
室内に開口しており、各吹出口21、22、23にはそれぞれ
モードドア24、25、26が設けられている。そして、これ
らモードドア24、25、26を選択的に開閉することで、吹
出モードを変えることができるようになっている。
上述したインテークドア11、エアミックスドア14、モー
ドドア24〜26はそれぞれ図示しないアクチュエータによ
り開閉制御される。これら各アクチュエータ、送風ファ
ン12、コンプレッサ16のソレノイドバルブ16A、電磁ク
ラッチ16Bは、それぞれコントロールユニット50により
駆動制御される。
コントロールユニット50は、上記各アクチュエータ、送
風ファン12、ソレノイドバルブ16A、電磁クラッチ16B等
を駆動する駆動回路と、各駆動回路に制御信号を供給す
るマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータに接
続されたA/D変換器と、マルチプレクサとを含むもので
ある。
そして、このコントロールユニット50内のA/D変換器に
は、エアミックスドア14の開度を検出するポテンショメ
ータ51と、車室内に入る日射量を検出する日射センサ52
と、外気温度を検出する外気温度センサ53と、車室内の
代表温度を検出する内気温度センサ54と、車室内の温度
を設定する温度設定器55と、エバポレータ13の出口温度
を検出するダクトセンサ56と、が接続され、各センサ類
からのデータがマイクロコンピュータに入力されるよう
になっている。
また、コントロールユニット50は、操作ユニット60、エ
ンジンコントロールユニット70と接続されており、相互
に信号の授受が行えるようになっている。
次に、上記空調装置のコントロールユニット50により行
われるコンプレッサの容量制御の内容を説明する。
容量制御は一定周期(ここでは0.5sec)で実行され、そ
の制御の中に第3図に示すソレノイド電流値ISOL(理論
操作量)の演算ルーチンの処理が含まれている。
この理論操作量ISOLの演算に当たっては、次式が与えら
れている。
ISOL=IP+II(t) II(t)=II(t−Δt)+ΔII(t) 〔但し、IP=比例動作に対応する操作電流値で、エバポ
レータ検出温度Teとエバポレータ目標温度Te′との偏差
に応じて決まる。この値は、第4図に示す関数で与えら
れる。
II(t)=時刻tにおける積分動作に対応する操作電流
値 ΔII(t)=積分の際の単位時間当たりの増分であり、
TeとTe′との偏差に応じて決まる。この値は、第5図に
示す関数で与えられる。
Δt=制御の周期(0.5sec) である。〕 また、このコンプレッサ16では、ソレノイドバルブ16A
へ実際に供給し得る電流値ISOL(実)の範囲が、0
(A)≦ISOL(実)≦0.65(A)に限定されている。即
ち、演算により得た理論上のソレノイド電流値ISOLがど
んな値をとろうと、電流制限手段によりソレノイドに流
れる電流が上記の範囲に限定される。この点は従来のも
のと同様である。したがって、ISOL(実)=0(A)に
すると容量が最大になり、ISOL(実)=0.65(A)にす
ると容量が最小になる。
さて、このような前提のもとに、ソレノイド電流値ISOL
の演算ルーチンの処理がスタートすると、まず最初のス
テップ101では、IPを演算する。すなわち、エバポレー
タ検出温度Teとエバポレータ目標温度Te′との偏差に基
づいて、第4図に示す関数からIPを算出する。第4図の
関数は、温度偏差(Te−Te′)をアドレスとするマップ
として、メモリ内に格納されており、アドレスデータと
して温度偏差を入力することにより、メモリからIPの値
が出力される。
ついで、ステップ102で初回の処理か否かを判断する。
初回の処理の場合は、判断がYESとなってステップ103に
進み、ここでII(t)を0.5(A)に初期設定する。2
回目の処理からは、ステップ102からステップ104に進
む。
ここで、一般の空調制御装置においては、コンプレッサ
ONの要求が発生してから、実際にコンプレッサがONする
までには若干の時間遅れが設けられている。それは、コ
ンプレッサONの要求が発生してから、まずエンジンのア
イドル回転数をアップさせ、エンジン回転数がアップし
た時点で、エアコンリレーをONしてコンプレッサを駆動
するからである。
したがって、ステップ104ではコンプレッサが実際にON
されたか否か、つまりエアコンリレーがONされたか否か
を判断する。コンプレッサがONされていないときは、ス
テップ105に進んでISOLを最大値0.65(A)に固定す
る。つまり、容量を最小に制御し、コンプレッサONに備
える。そして、ステップ106に進んでII(t)を現在値
に固定して処理を終える。
コンプレッサがONされている場合は、ステップ104から
ステップ107に進み、加速に伴って容量を最小にする指
示があるか否かを判断する。この指示信号は、エンジン
コントロールユニットから加速動作が行われたことを示
す信号が入力されたとき、それに基づいて出力される。
この指示がある場合は、容量を最小にすべく上記同様に
ステップ105、106に進んで処理を終える。
コンプレッサONであり、しかも加速に伴う最小指示がな
い場合は、ステップ108に進む。そして、このステップ1
08でΔII(t)を演算する。すなわち、エバポレータ検
出温度Teとエバポレータ目標温度Te′との偏差に基づい
て、第5図に示す関数からΔII(t)を算出する。
この場合も、第5図の関数は、温度偏差(Te−Te′)を
アドレスとするマップとして、メモリ内に格納され、ア
ドレスデータとして温度偏差を入力することにより、メ
モリからΔII(t)の値が出力される。
ついで、ステップ109で、前回の積分電流値II(t−Δ
t)と今回の増分ΔII(t)の和をとり、今回のI
I(t)を求める。そして、ステップ110、111で、先の
ステップ101で演算した比例操作量IPと、ステップ109で
演算した積分操作量II(t)との和が「0.65」以上か否
か、また「0」以下か否かを比較し、和が「0.65」以上
のときがII(t)=0.65−IPとする(ステップ112)。
また、和が「0」以下のときはII(t)=−IPとする
(ステップ113)。
また、0<IP+II(t)<0.65の場合は、ステップ11
0、111の判断がいずれもNOとなって、次のステップ114
に進む。ステップ103、112、113からも、ステップ114に
進む。そして、このステップ114で、IPとII(t)の和
をとって、これを理論操作量(ソレノイド電流値)ISOL
とする。
このような処理をすることにより、ISOLが0.65以上のと
きには、ISOLが0.65(上限値)に固定され、0以下のと
きには0(下限値)に固定されることになる。そして、
この演算処理では、ステップ112の処理とステップ113の
処理とが、積分操作量II(t)の補正ステップとなって
いる。
以上の処理により、理論上の電流値も上限値、下限値に
制限され、積分値も無制限に増大することがなくなる。
このことにより次のような作用効果が得られる。以下具
体的に説明する。
いま、高負荷、クールダウン条件でコンプレッサが最大
容量(操作電流値0A)で駆動されており、エバポレータ
目標温度が3℃、実際のエバポレータ検出温度が6℃
で、温度偏差が縮まらない状態が続いているとする。そ
うすると、温度偏差は+3℃であるから、第4図、第5
図より、 IP=−0.05(A) ΔII(t)=−0.001(A)/0.5sec となる。
ここでステップ113の処理を行わない場合、つまり従来
の場合を考えてみる。
その場合は、時間に経過に従い100秒経過した時点で、I
I(t)は0.2(A)マイナスされた値となる。時間が経
てば経つ程、II(t)の値はさらにマイナス側に増えて
いく。一方実際の操作電流値は「0」のままである。
この状態から、何らかの外的条件の変動により、エバポ
レータ検出温度が1℃になったとする。そうすると、温
度偏差は−2℃になるから、 IP=−0.04(A) ΔII(t)=−0.0008(A)/0.5sec となる。
ところが、上述のように、積分操作量II(t)が大きな
マイナス値となっているので、IP+II(t)の値がなか
なか「0」以上にならず、その間実際の操作電流値が
「0」に張り付いたままの状態となってしまう。したが
って、本来の要求は、コンプレッサ容量減少の方向(操
作電流値大の方向)にあるのに拘わらず、実際の動作に
遅れが生じ、空調フィーリングを低下させるおそれがあ
る。
それに対して、上記実施例の処理を行うと、ステップ11
3にて、II(t)=−IPとされるので、IP+II(t)が
「0」より大きくなる寸前において、II(t)がほとん
ど「0」となる。
したがって、外的条件が逆転したときに、積分操作量の
影響が出ずに即座に比例操作量に基づいた操作が行われ
る。
操作量の上限値側でも同じように、ステップ112にて、I
I(t)=0.65−IPとされるので、IP+II(t)が「0.6
5」より小さくなる寸前において、II(t)がほとんど
「0」となり、それにより、外的条件が逆転したときに
も即座に比例操作量に基づいた操作が行われる。
したがって、顕著な応答遅れが生じず、良好な空調フィ
ーリングを維持することができる。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明のコンプレッサ制御装置に
よれば、外的条件に関係なく、応答性の良い制御を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図は本発
明の一実施例の構成を示すブロック図、第3図は同実施
例において行われるコンプレッサ容量制御のための操作
電流値の演算フローチャートを示す図、第4図は比例操
作量IPとエバポレータ温度偏差の関係を示す図、第5図
は積分増分ΔII(t)とエバポレータ温度偏差の関係を
示す図である。 1,16……可変容量コンプレッサ、2……容量調整機構、
3……理論操作量演算部、4……制御部、5……理論操
作量補正手段、16A……ソレノイドバルブ(容量調整機
構)、50……コントロールユニット、112,113……積分
操作量II(t)の補正ステップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量コンプレッサの容量調整機構の理
    論操作量を、PI制御演算式に基づいて、比例動作に対応
    する操作量IPと積分動作に対応する操作量II(t)との
    和として演算する理論操作量演算部と、該演算部の出力
    した理論操作量に基づいて上記容量調整機構を制御する
    制御部と、を備えた車両用空調装置における可変容量コ
    ンプレッサ制御装置において、 上記演算部が演算した理論操作量が、上記容量調整機構
    の実際の操作可能域の上限値あるいは下限値を越えた場
    合、それぞれ理論操作量が上記上限値、上記下限値とな
    るように、上記積分操作量II(t)を補正する補正手段
    を設けたことを特徴とする車両用空調装置における可変
    容量コンプレッサ制御装置。
JP2144296A 1990-06-04 1990-06-04 車両用空調装置における可変容量コンプレッサ制御装置 Expired - Lifetime JPH0674010B2 (ja)

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