JP5640330B2 - 着色層用感光性樹脂組成物の製造方法、カラーフィルタの製造方法および着色層用感光性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
まず、本発明の着色層用感光性樹脂組成物の製造方法について説明する。
本発明の着色層用感光性樹脂組成物の製造方法は、少なくとも着色剤を含有する着色層用感光性樹脂組成物を製造する着色層用感光性樹脂組成物の製造方法であって、上記着色層用感光性樹脂組成物を用いて着色層を形成した場合に上記着色層が有するRthを制御するために、熱収縮率が所定の範囲内となるように、上記着色層用感光性樹脂組成物の組成を調製することを特徴とするものである。
Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
の式で表される値である。
着色層が有するRthは、位相差測定装置(AXOMETRICS社製AxoscanTM Mueller Matrix Polarimeter)を用いて測定された値とする。赤色、緑色、青色の3色の着色層の場合には、620nm(赤色着色層想定)、550nm(緑色着色層想定)、および450nm(青色着色層想定)の3波長について測定された値を用いるものとする。
本発明においては、着色層用感光性樹脂組成物を用いて着色層を形成した場合に着色層が有するRthを制御するために、熱収縮率が所定の範囲内となるように、着色層用感光性樹脂組成物の組成を調製する。
Y=Da/Db×100
の式で表される値である。また、収縮長(Da)は、熱機械分析装置(島津製作所製 TMA−60)を用いて、着色層用樹脂組成物からなる膜に対して10gの荷重をかけた状態で、昇温速度10℃/minで、室温から250℃まで昇温したときの膜厚変化分として計測される値である。
収縮長(Da)は、着色層用感光性樹脂組成物からなる膜について計測したものであればよいが、中でも、露光後の着色層用感光性樹脂組成物からなる膜、特に、パターン露光および現像後の着色層用感光性樹脂組成物からなる膜について計測したものであることが好ましい。すなわち、収縮長(Da)は、着色層用感光性樹脂組成物を用いて着色層を形成する場合における着色層の形成条件に従って、着色層用感光性樹脂組成物からなる膜をパターン露光、現像した後の膜について計測したものであることが好ましい。
本発明における着色層用感光性樹脂組成物は、少なくとも着色剤を含有し、通常、バインダーポリマーと、モノマーと、光重合開始剤と、溶剤とをさらに含有するものである。
以下、着色層用感光性樹脂組成物の各成分について説明する。
着色剤としては、顔料や染料等が用いられる。
赤色着色層用感光性樹脂組成に用いられる着色剤としては、例えば、ペリレン系顔料、レーキ顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、アントラセン系顔料、イソインドリン系顔料等が挙げられる。これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
緑色着色層用感光性樹脂組成に用いられる着色剤としては、例えば、ハロゲン多置換フタロシアニン系顔料もしくはハロゲン多置換銅フタロシアニン系顔料等のフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系塩基性染料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料等が挙げられる。これらの顔料もしくは染料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
青色着色層用感光性樹脂組成に用いられる着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
バインダーポリマーとしては、一般的な着色層用感光性樹脂組成物に用いられるものを適用することができる。
モノマーとしては、一般的な着色層用感光性樹脂組成物に用いられるものを適用することができる。
着色層用感光性樹脂組成物は、必要に応じて、光重合開始剤を含有していてもよい。光重合開始剤としては、一般的な着色層用感光性樹脂組成物に用いられるものを適用することができる。
着色層用感光性樹脂組成物は、溶剤を含んでいてもよい。溶剤としては、一般的な着色層用感光性樹脂組成物に用いられるものを適用することができる。
着色層用感光性樹脂組成物は、必要に応じて、連鎖移動剤、増感剤、酸化防止剤、塗布性改良剤、現像改良剤、架橋剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤等を含有していてもよい。
本発明においては、着色層用感光性樹脂組成物を用いて着色層を形成した場合に着色層が有するRthを制御するために、熱収縮率が所定の範囲内となるように、着色層用感光性樹脂組成物の組成を調製する。
具体的に、本発明においては、モノマーの構造(重合性不飽和結合、官能基等)を適宜調整することにより、熱収縮率を調整することができる。例えば、モノマー中の重合性不飽和結合の数が多い場合には、熱収縮率が大きくなる傾向がある。一方、モノマー中の重合性不飽和結合の数が少ない場合には、熱収縮率が小さくなる傾向がある。
さらに本発明においては、モノマーの含有量、バインダーポリマーの含有量、モノマーおよびバインダーポリマーの配合比を適宜調整することにより、熱収縮率を調整することもできる。例えば、バインダーポリマーに対するモノマーの配合比(モノマー/バインダーポリマー)が多くなると、熱収縮率が大きくなる傾向がある。
また本発明においては、光重合開始剤、増感剤、酸化防止剤などの含有量を適宜調整することにより、熱収縮率を調整することもできる。
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法について説明する。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、透明基板上に着色層用感光性樹脂組成物からなる膜を形成し、パターン露光し、現像し、焼成して、着色層を形成する着色層形成工程を有するカラーフィルタの製造方法であって、上記着色層用感光性樹脂組成物の組成を調製して焼成時の熱収縮率を調整することにより、上記着色層が有するRthを制御することを特徴とするものである。
図1は、赤色、緑色、青色の3色の着色層のRthの分布の一例を示すグラフであり、各色の着色層のRthと、逆分散型の波長依存性を示すカラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺される場合について示している。図1に示す例において、カラーフィルタ未装着表示装置は、赤色光領域で+30nm、緑色光領域で+25nm、青色光領域で+20nmのRthを有している。この場合、カラーフィルタにおいては、赤色着色層(R)のRthが−30nm、緑色着色層(G)のRthが−25nm、青色着色層(B)のRthが−20nmとなるように各色の着色層のRthを制御することにより、カラーフィルタ未装着表示装置のRthを相殺することができる。すなわち、この場合には、赤色着色層(R)のRthが−30nm、緑色着色層(G)のRthが−25nm、青色着色層(B)のRthが−20nmとなるように、着色層形成工程にて各色の着色層用感光性樹脂組成物からなる膜を焼成したときの膜の収縮率を調整する。
図2は、赤色、緑色、青色の3色の着色層のRthの分布の他の例を示すグラフであり、各色の着色層のRthと、正分散型の波長依存性を示すカラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺される場合について示している。図2に示す例において、カラーフィルタ未装着表示装置は、赤色光領域で+20nm、緑色光領域で+23nm、青色光領域で+30nmのRthを有している。この場合、カラーフィルタにおいては、赤色着色層(R)のRthが−20nm、緑色着色層(G)のRthが−23nm、青色着色層(B)のRthが−30nmとなるように各色の着色層のRthを制御することにより、カラーフィルタ未装着表示装置のRthを相殺することができる。すなわち、この場合には、赤色着色層(R)のRthが−20nm、緑色着色層(G)のRthが−23nm、青色着色層(B)のRthが−30nmとなるように、着色層形成工程にて各色の着色層用感光性樹脂組成物からなる膜を焼成したときの膜の収縮率を調整する。
図3は、赤色、緑色、青色の3色の着色層のRthの分布の他の例を示すグラフであり、各色の着色層のRthと、波長依存性を示さないフラット型のカラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺される場合について示している。図3に示す例においては、カラーフィルタ未装着表示装置は波長分散性を示さず、赤色光領域、緑色光領域、および青色光領域で+30nmのRthを有している。この場合、カラーフィルタにおいては、赤色着色層(R)のRth、緑色着色層(G)のRth、および青色着色層(B)のRthがそれぞれ−30nmとなるように各色の着色層のRthを制御することにより、カラーフィルタ未装着表示装置のRthを相殺することができる。すなわち、この場合には、赤色着色層(R)のRth、緑色着色層(G)のRth、および青色着色層(B)のRthがそれぞれ−30nmとなるように、着色層形成工程にて各色の着色層用感光性樹脂組成物からなる膜を焼成したときの膜の収縮率を調整する。
図4(a)〜(f)および図5(a)〜(f)は、本発明のカラーフィルタの製造方法の一例を示す工程図である。
まず、遮光部2が形成された透明基板1上に赤色着色層用感光性樹脂組成物を塗布し、赤色着色層用感光性樹脂組成物からなる赤色着色層用膜3Rを形成する(図4(a))。次いで、赤色着色層用膜3Rにマスク11を介して光12を照射してパターン露光を行い(図4(b))、現像する(図4(c))。続いて、赤色着色層用膜3Rを焼成し、赤色着色層13Rを形成する(図4(d))。
次に、透明基板1上に緑色着色層用感光性樹脂組成物を塗布し、緑色着色層用感光性樹脂組成物からなる緑色着色層用膜3Gを形成する(図4(e))。次いで、緑色着色層用膜3Gにマスク11を介して光12を照射してパターン露光を行い(図4(f))、現像する(図5(a))。続いて、緑色着色層用膜3Gを焼成し、緑色着色層13Gを形成する(図5(b))。
次に、透明基板1上に青色着色層用感光性樹脂組成物を塗布し、青色着色層用感光性樹脂組成物からなる青色着色層用膜3Bを形成する(図5(c))。次いで、青色着色層用膜3Bにマスク11を介して光12を照射してパターン露光を行い(図5(d))、現像する(図5(e))。続いて、青色着色層用膜3Bを焼成し、青色着色層13Bを形成する(図5(f))。
本発明において、目的とする着色層のRthは特に限定されるものではなく、例えば、カラーフィルタを表示装置に用いた場合に、カラーフィルタが有するRthと、カラーフィルタ未装着表示装置のRthとが相殺されるように、各色の着色層が有するRthを制御してもよく、また各色の着色層が有するRthが均一となるように、各色の着色層が有するRthを制御してもよい。
表示装置に用いられるカラーフィルタ以外の構成のRthは、位相差層測定装置(AXOMETRICS社製AxoscanTM Mueller Matrix Polarimeter)を用いて、620nm(赤色着色層想定)、550nm(緑色着色層想定)、および450nm(青色着色層想定)の3波長について測定された値を用いるものとする。
各色の着色層が有するRthの符号は、各色の着色層が有するRthが均一であれば、すべてが正であってもよく負であってもよく、また正負が混在していてもよい。例えば、図6においては、3色(R,G,B)の着色層が有するRthはすべて負の値を示し、各色の着色層が有するRthが均一となっており、図7においては、赤色(R)および緑色(G)の着色層が有するRthは負の値を示し、青色(B)の着色層が有するRthは正の値を示し、各色の着色層が有するRthが均一となっている。
なお、着色層用感光性樹脂組成物については、上記「A.着色層用感光性樹脂組成物の製造方法」の項に記載したので、ここでの説明は省略する。
本発明における着色層形成工程は、透明基板上に着色層用感光性樹脂組成物からなる膜を形成し、パターン露光し、現像し、焼成して、着色層を形成する工程である。
本発明においては、透明基板がRthを有さないものであることがより好ましい。このような透明基板としては、一般的なカラーフィルタに用いられる透明基板と同様のものとすることができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、着色層形成工程以外に、他の部材を形成する工程を有することができる。例えば、複数色の着色層上にオーバーコート層を形成するオーバーコート層形成工程や、透明基板上に画素を画定する遮光部を形成する遮光部形成工程などが挙げられる。
本発明のカラーフィルタの製造方法により得られるカラーフィルタは、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ等に用いられるものである。中でも、液晶表示装置に好適に用いられる。
次に、本発明の着色層用感光性樹脂組成物について説明する。
本発明の着色層用感光性樹脂組成物は、少なくとも着色剤を含有する着色層用感光性樹脂組成物であって、熱機械分析装置を用いて10gの荷重をかけながら室温から250℃まで昇温したときの特定熱収縮率が50%〜70%の範囲内であることを特徴とするものである。
[実施例1]
<着色層用感光性樹脂組成物の調製>
まず、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の顔料分散液を下記の組成で調製した。
(赤色(R)顔料分散液)
・赤顔料(C.I.PR254(チバスペシャリティケミカルズ社製、クロモフタールDPP Red BP))…24重量部
・黄顔料(C.I.PY139(BASF社製、パリオトールイエローD1819))…6重量部
・分散剤(ゼネカ(株)製、ソルスパース24000)…20重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…50重量部
(緑色(G)顔料分散液)
・緑顔料(C.I.PG58(大日本インキ化学工業株式会社製))…17.5重量部
・黄顔料(C.I.PY139(BASF社製、パリオトールイエローD1819))…11.5重量部
・分散剤(ゼネカ(株)製、ソルスパース24000)…21重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…50重量部
(青色(B)顔料分散液)
・青顔料(C.I.PB15:6(BASF社製、ヘリオゲンブルーL6700F))…24重量部
・紫顔料(C.I.PV23(クラリアント社製、フォスタパームRL−NF))…6重量部
・分散剤(ゼネカ(株)製、ソルスパース24000)…20重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…50重量部
表1に示した各色着色層用感光性樹脂組成物をそれぞれスピンコート法によりガラス基板に塗工した後、ホットプレート上で80℃で3分間プリベークした。次いで、着色層用感光性樹脂組成物からなる膜が形成された基板を室温に冷却後、超高圧水銀ランプを用い、紫外線を露光した。その後、上記膜をアルカリ現像し、乾燥した。乾燥後の膜の厚みは2.0μmとした。乾燥後の膜について、上述の熱収縮率の測定方法により熱収縮率を測定した。結果を表2に示す。
表1に示した各色着色層用感光性樹脂組成物をそれぞれスピンコート法によりガラス基板に塗工した後、ホットプレート上で80℃で3分間プリベークした。次いで、この基板を室温に冷却後、超高圧水銀ランプを用い、紫外線を露光した。その後、この基板をアルカリ現像し、乾燥した後、オーブン中で230℃で30分間ポストベークを行い、各色着色層を得た。乾燥後の膜の厚みはいずれも2.0μmであった。得られた着色層について、上述のRthの測定方法によりRthを測定した。結果を表2に示す。
前処理により洗浄したガラス基板上面に、BM用フォトレジストをスピンコーター(MIKASA製、形式1H-DX2)により塗布し、90℃、3分間の条件でプリベークし、所定のパターンに形成されたマスクを用いてプロキシミティアライナにより紫外線を75mJ/cm2の強度(2kW超高圧水銀ランプUSH-2004TO、405nm照度換算)で照射した。続いて0.05%KOH水溶液を溶剤型感材用現像装置(芝浦工業(株)製、VFJ0004)にて60秒間散布して現像した。現像後、塗膜をクリーンオーブン(忍足研究所(株)製、SCOV-250 Hy-So)により、230℃で30分間ポストベークを行い、線幅6μmのBMを有するBM基板を作製した。
次に、緑色着色層用感光性樹脂組成物(GR-1)を使用し、同様に緑色着色層を形成した。さらに、青色着色層用感光性樹脂組成物(BR-1)を使用し、青色着色層を形成した。これにより、カラーフィルタを得た。各色着色層の膜厚はいずれも2.0μmであった。
一方、ガラス基板上に所定の複数の箇所に薄膜トランジスタ(TFT)を形成し、各TFTのドレイン電極に接続するように透明画素電極を酸化インジウムスズ(ITO)により形成して対向電極基板を作製した。
次に、上記透明共通電極面と透明画素電極面それぞれを覆うように垂直配向膜溶液(JALS−20210−R2)をγ−ブチロラクトンで50%に希釈した溶液を塗布し、乾燥して、配向膜(厚み0.07μm)を形成した。次いで、これらの配向膜が向かい合うようにして両基板を対向させ、両基板間をシール部材で封止し、封止された空間に液晶(メルクジャパン社製MLC−6608)を注入し、注入口を封止して、液晶表示装置を作製した。
赤色着色層用感光性樹脂組成物を(RR-1)から(RR-2)に変更し、緑色着色層用感光性樹脂組成物を(GR-1)から(GR-2)に変更し、青色着色層用感光性樹脂組成物を(BR-1)から(BR-2)に変更したこと以外は、参考例と同様にして、カラーフィルタおよび液晶表示装置を作製した。
赤色着色層用感光性樹脂組成物を(RR-1)から(RR-3)に変更し、緑色着色層用感光性樹脂組成物を(GR-1)から(GR-3)に変更し、青色着色層用感光性樹脂組成物を(BR-1)から(BR-3)に変更したこと以外は、参考例と同様にして、カラーフィルタおよび液晶表示装置を作製した。
参考例および実施例2,3の液晶表示装置を黒表示させ、液晶パネルの法線方向から45°傾けた方位(斜め)より漏れてくる光の量を目視観察した。評価結果を表3に示す。なお、評価基準は、下記の通りである。
×…斜め方向から観察した場合、黒表示時の色つき、およびコントラスト低下を観測。黒表示時、斜め方向から見たときに色つきを視認、さらに斜め方向のコントラスト低下。
△…斜め方向から観察した場合でも黒表示時の色つきが観測。
○…斜め方向から観察した場合でも黒表示時の良好な表示を観測。
2 … 遮光部
3R … 赤色着色層用感光性樹脂組成物からなる膜
3G … 緑色着色層用感光性樹脂組成物からなる膜
3B … 青色着色層用感光性樹脂組成物からなる膜
13R … 赤色着色層
13G … 緑色着色層
13B … 青色着色層
Claims (4)
- 透明基板上に着色層用感光性樹脂組成物からなる膜を形成し、パターン露光し、現像し、焼成して、着色層を形成する着色層形成工程を有するカラーフィルタの製造方法であって、
前記着色層用感光性樹脂組成物の組成を調製して焼成時の特定熱収縮率を、熱機械分析装置を用いて10gの荷重をかけながら室温から250℃まで昇温したときに30%〜70%の範囲内となるように調整することにより、前記着色層が有する厚み方向のレターデーションを制御し、かつ、
前記着色層が有する厚み方向のレターデーションとカラーフィルタ未装着表示装置が有する厚み方向のレターデーションとが相殺されるように、前記着色層が有する厚み方向のレターデーションを制御することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 前記着色層用感光性樹脂組成物がバインダーポリマーを含有し、前記バインダーポリマーが、重合性不飽和結合をもつモノマーユニットを5質量%〜30質量%の範囲内で含有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記着色層用感光性樹脂組成物が、分子中に重合性不飽和結合を2つ以上もち、重量平均分子量Mwと官能基数nの比Mw/nとが200以下であるモノマーを、2質量%〜50質量%の範囲内で含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記着色層用感光性樹脂組成物が、光重合開始剤を0.5質量%〜20質量%の範囲内で含有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
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