JP5639817B2 - 肩サポータ - Google Patents

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Description

本発明は、肩関節脱臼の予防又は治療や肩関節の矯正等に使用し、棘下筋、小円筋又は大円筋を弛緩させる肩サポータに関する。
肩関節脱臼の予防又は治療、肩関節の保冷又は保温、このほか肩関節の矯正等に使用される肩サポータは、例えば特許文献1に見られるように、上腕を通す部分(腕部)と肩を覆う部分(肩部)とが一体となった腕部分(肩・腕当て部)と、上半身に掛け回す体部分(胸当て部)とから構成され、前記腕部分及び体部分に相互を連結する付着手段を設けた構成がある(特許文献1・[請求項1])。腕部分は、柔らかい連結部材を介在させて筒状に形成され、装着する上腕に対する密着性を高めている(特許文献1・[請求項3][0013])。付着手段は、面ファスナー(平面ファスナー)を用いている(特許文献1・[請求項4])。
特許文献2が開示する肩サポータ(成形外科用服:orthopedic garment 100)は、別体のストラップ(strap 102,104,106,108)や腕及び肩の部分に取付けられたストラップ(strap 122,126,128,132,134)を使用者に巻き付けて装着する(特許文献2・Fig.6)。使用者の胸に当たる部分(shoulder portion 116)に、シャモア革(chamois)又は類似の滑り止め部材(non-slip material)を用いたり、別体のストラップ(strap 308)を使用して腕部分を引っ張って上腕を持ち上げたりする(特許文献2・Fig.20A及びFig.20B)。
特許文献3が開示する肩サポータ(肩固定システム:shoulder stabilizer system 20)は、上腕(upper arm 31)の外側を通って前方(direction "A")に掛け回すストラップ(closure strap 38)により前記上腕(upper arm 31)に密着させ、更に上方(direction "B")へ持ち上げて肩に密着させる腕部分を有する。体部分は、端部(Distal ends 52)を上半身に掛け回して固定する際、背面から掛け回した端部を前方(direction "D")に引っ張ってから、前面の端部に面ファスナー(Fastener 34)で固定すると上半身に密着するとしている(特許文献3・Fig.3A〜Fig.3c)。
特開2003-265670号公報 米国特許明細書第5857990号 米国特許明細書第5628725号
特許文献1が開示する肩サポータは、上腕、肩又は上半身に対する密着性を高めるために、腕部分と体部分とを別体にしていた。また、特許文献2又は特許文献2が開示する肩サポータは、腕部分及び体部分を一体にしながら、各部分を上腕、肩又は上半身に密着させるために別体のストラップを用いていた。こうした各部が別体の肩サポータや多数のストラップを用いる肩サポータは、装着に際し、使用者以外の補助者の助けを要していた。特に、上腕を持ち上げる装着作業は、補助者の助けを要していた(特許文献2・Fig.20A及びFig.20B、特許文献3・Fig.3b参照)。
また、肩サポータは、本来、肩関節脱臼の予防又は治療や肩関節の矯正等に使用するところ、単純に上腕を持ち上げるだけでなく、上腕を外旋及び外転させ、棘下筋、小円筋又は大円筋を弛緩させることが望ましい。この場合、上述のように別体のストラップを用いると、上腕を持ち上げることは容易でも、上腕を外旋及び外転させる状態を容易に作り出すことが難しい。これも、特許文献2又は特許文献3が開示する肩サポータの装着に際して補助者を要していた理由の一つである。そこで、腕部分及び体部分を一体にして使用者だけで装着できるようにすると共に、上腕を持ち上げ、上腕を外旋及び外転させることのできる肩サポータについて検討した。
検討の結果開発したものが、上腕を通す腕側開口と肩に上方から被さる上面近傍の肩側開口とを繋ぐ錐台状の筒体で、腕側開口に沿って掛け回して固定する腕締付ベルトにより上腕に密着させる腕部分と、前記腕部分の肩側開口近傍の上面から延びる前身及び後身の一方の端部から他方の端部に掛け回して固定する体締付ベルトにより上半身に密着させる体部分とから構成され、伸縮性を備え、腕部分の腕側開口外側から上腕外面に倣って肩に至る3次元曲面である持ち上げフラップを腕部分の腕側開口近傍から上面に向けて突出させ、前記持ち上げフラップの端部内面に面ファスナーの一方を、前記肩側開口近傍の上面に面ファスナーの他方を設けた肩サポータである。
本発明の肩サポータは、腕部分及び体部分を一体に構成されているので、使用者だけで装着できる。そして、本発明の肩サポータは、腕締付ベルトにより上腕に密着させた部位を基点にして、上腕を持ち上げる伸縮性を備えた持ち上げフラップを伸長させ、肩に上方から被さる上面に対して面ファスナーにより固定させる装着作業により、使用者だけで上腕を持ち上げさせることができる。このとき、伸縮性を備えた持ち上げフラップを伸長させて面ファスナーにより固定していたので、持ち上げフラップの端部内面に設けた面ファスナーの一方と、肩側開口近傍の上面に設けた面ファスナーの他方とを係合させる位置関係を調整することにより、上腕を外旋又は外転させる方向に引っ張ることもできる。
持ち上げフラップは、腕部分の腕側開口外側から上腕外面に倣って肩に至る3次元曲面であると、伸長した持ち上げフラップが縮まろうとして上腕を引っ張り上げようとする力が上腕外面から肩に沿うようになり、無理なく上腕を持ち上げることができるようになる。また、持ち上げフラップは、上腕の持ち上げ方向(上下方向)に伸縮性を備えた伸縮生地のフラップ前身と、前記上腕の持ち上げ直交方向(前後方向)に伸縮性に備えた伸縮生地のフラップ後身とから構成するとよい。フラップ前身及びフラップ後身の引っ張り方向が合成され、持ち上げフラップは上腕を外旋及び外転させる方向に引っ張ることができる。
持ち上げフラップで持ち上げた上腕をより確実に外転させるため、体部分は、伸縮性を備えた後身の端部から体締付ベルトを延ばし、前記体締付ベルトの端部内面に面ファスナーの一方を、前身の前面に面ファスナーの他方を設け、後身の背中に当たる内面に滑り止めを設けるとよい。これにより、体締付ベルトを引っ張ると、後身を縮ませようとする引き戻しが上腕から肩を包む腕部分を後方に引っ張る(外転させる)ことができる。そして、前記体締付ベルトの端部を前身の前面に固定すると、後身の内面に設けた滑り止めが前記後身の伸長状態を固定し、上腕から肩を包む腕部分を後方に引っ張る(外転させる)状態が保持される。
また、持ち上げフラップで持ち上げた上腕をより確実に外旋させるため、腕部分は、伸縮性を備えた密着バンドを腕側開口に沿って周回させ、前記密着バンドの一端から腕締付ベルトを上腕の外旋方向に掛け回し、前記腕締付ベルトの端部内面に面ファスナーの一方を、密着バンドの他端の表面に面ファスナーの他方を設け、密着バンドの内面に滑り止めを設けるとよい。これにより、腕締付ベルトを引っ張ると、密着バンドを縮ませようとする引き戻しが上腕を外側に捻る(外旋させる)ことができる。そして、前記腕締付ベルトの端部を密着バンドの他端の表面に固定すると、密着バンドの内面に設けた滑り止めが前記密着バンドの伸長状態を固定し、上腕を外側に捻る(外旋させる)状態が保持される。
本発明の肩サポータは、腕部分及び体部分を一体として、使用者だけで容易に装着できるようにしながら、持ち上げフラップにより使用者自身が上腕を持ち上げて、棘下筋、小円筋又は大円筋を弛緩させることができる。持ち上げフラップは、3次元曲面であることで無理なく上腕を持ち上げることができ、更に前記3次元曲面であるフラップ前身の伸縮方向を上腕の持ち上げ方向、同じくフラップ後身の伸縮方向を上腕の持ち上げ直交方向にすることで、無理なく上腕を外旋及び外転させ、更に棘下筋、小円筋又は大円筋を弛緩させることができる。
また、本発明の肩サポータは、使用者が体部分の体締付ベルトを引っ張って伸縮性を備えた後身を伸長させた状態で前身に固定することにより、上腕から肩を包む腕部分を後方に引っ張る(外転させる)状態を保持し、棘下筋、小円筋又は大円筋を弛緩させることができる。そして、本発明の肩サポータは、使用者が腕部分の腕締付ベルトを引っ張って伸縮性を備えた密着バンドを伸長させた状態で固定することにより、上腕を外側に捻る(外旋させる)状態を保持し、棘下筋、小円筋又は大円筋を弛緩させることができる。
本発明を適用した肩サポータの一例を表す正面図である。 本例の肩サポータを表す背面図である。 本例の肩サポータを表す左側面図である。 本例の肩サポータの装着手順において、上腕を腕部分に通した段階を表す斜視図である。 本例の肩サポータの装着手順において、腕締付ベルトを掛け回して固定し、更に体締付ベルトを仮止めした段階を表す正面方向から見た斜視図である。 本例の肩サポータの装着手順において、持ち上げフラップを引き上げて腕部分の上面に固定した段階を表す正面方向から見た斜視図である。 本例の肩サポータの装着手順において、一旦体締付ベルトを外した段階を表す正面方向から見た斜視図である。 本例の肩サポータの装着手順において、体締付ベルトを掛け回して固定した段階を表す正面方向から見た斜視図である。 本例の肩サポータの装着手順において、体締付ベルトを掛け回して固定した段階を表す背面方向から見た斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明の肩サポータ1は、例えば図1〜図3に見られるように、上腕41(後掲図4以下参照)を通す腕側開口211と肩42(後掲図4以下参照)に上方から被さる上面213近傍の肩側開口212とを繋ぐ錐台状の筒体21からなる腕部分2と、前記腕部分2の肩側開口212近傍の上面213から延びる前身31及び後身32からなる体部分3とから構成される。持ち上げフラップ11は、腕部分2の腕側開口211近傍から上面213に向けて突出させている。
腕部分2は、伸縮性生地を錐台状に丸めた筒体21の腕側開口211に沿って、伸縮性を備えた密着バンド23を周回させ、前記密着バンド23の背面側端部から腕締付ベルト22を上腕41の外旋方向(図1中紙面奥から手前方向)に掛け回し、前記腕締付ベルト22の端部内面に面ファスナーの雄面221を縫着し、密着バンド23の正面側端部の表面に面ファスナーの雌面231を逢着している。本例の腕締付ベルト22は、密着バンド23を延長して構成しており、両者は同じ素材である。面ファスナーの雄面221及び雌面231はいずれもナイロン製である。
筒体21は、ナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮性生地から構成され、伸縮方向は全方向である。密着バンド23及び腕締付ベルト22は、前記筒体21と同じナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮性生地から構成されるが、ナイロン糸に対して割合を増やしたポリウレタン糸の延在方向を腕側開口211に沿った方向に揃えて前記方向を主たる伸縮方向(図2及び図3のハッチングの斜線の延在方向は主たる伸縮方向を図示している)とし、かつ前記ポリウレタン糸を内面(上腕41に接する面)に多く露出させて滑り止めを形成している。密着バンド23は、上腕41に密着されるため、蒸れないように、メッシュ地の伸縮製生地を用いている。
これにより、腕部分2は、腕締付ベルト22を引っ張って面ファスナーの雄面221及び雌面231を係合させて固定すると、前記腕締付ベルト22の引っ張りにより伸長した密着バンド23が滑り止めにより前記伸長状態が保持され、上腕41を外側に捻る(外旋させる)状態を作り出す(後掲図5白抜き矢印参照)。また、後述するように、腕締付ベルト22を締め付けて上腕41に密着させた密着バンド23は、持ち上げフラップ11や体締付ベルト33による引っ張る基点となり、前記密着バンド23を締め付けた部分から上腕41を持ち上げ、外旋及び外転させる。
腕部分2は、肩側開口212に沿って、使用者4の肩42に上方から被さる上面212にナイロン製の面ファスナーの雌面を縫着している。各図は、便宜上、面ファスナーの雌面を指して上面212と図示している。上面212は、筒体21の一部であり、上述通り、ナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮性生地から構成されているが、全体に面ファスナーの雌面が縫着されているため、実際は伸縮しない部位になっている。また、持ち上げフラップ11を固定すると肩42に向けて押さえつけられる力が加わるので、装着時の圧迫感を緩和する目的で、内側にスポンジを縫着してクッションを構成している。スポンジは、上面212の滑り止めにもなる。
持ち上げフラップ11は、上腕41の持ち上げ方向に主に伸縮する伸縮生地(上下方向、図1及び図3のハッチングの斜線の延在方向は主たる伸縮方向を図示している)のフラップ前身111と、前記上腕41の持ち上げ直交方向に主に伸縮する伸縮生地(前後方向、図2及び図3のハッチングの斜線の延在方向は主たる伸縮方向を図示している)のフラップ後身112とから構成される。本例のフラップ前身111及びフラップ後身112は、前後に半割された形状であるが、相対的に大きさを異ならせてもよい。
フラップ前身111及びフラップ後身112は、ナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮製生地で、ポリウレタン糸をナイロン糸より多くし、それぞれポリウレタン糸の延在方向を上下(フラップ前身111)又は前後(フラップ後身112)に揃えることにより、主たる伸縮方向を異ならせている。ナイロン製の面ファスナーの雄面113は、フラップ前身111及びフラップ後身112それぞれの端部内面にわたって縫着している(図1及び図2中破線にて図示)。
本例の持ち上げフラップ11は、フラップ前身111及びフラップ後身112が立体裁断されて逢着により一体化されることで、腕部分2の腕側開口211外側から上腕41外面に倣って肩42に至る3次元曲面を形成する。本例は、フラップ前身111及びフラップ後身112の周縁に連続する縁布を縫着し、3次元曲面を保形している。縁布は、持ち上げフラップ11の伸縮を妨げないように、ナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮製生地を用いている。こうした3次元曲面の持ち上げフラップ11は、腕締付ベルト22を締め付けて上腕41に密着させた密着バンド23に、上腕41外面から肩42に沿って上腕41を外旋及び外転させる方向に引っ張る力を働かせることにより、無理なく上腕41を持ち上げ、外旋及び外転させる。
体部分3は、腕部分2の上面213の前端縁に一端を縫着した前身31と、前記上面213の後端縁に一端を縫着した後身32とから構成される。前身31及び後身32は、後身32の他端に体締付ベルト33を延長して設けているほか、外形がほぼ同じである。また、本例の体部分3は、腕部分2の上面213を除く腕部分2の肩側開口212と、前記上面213に縫着した前身31及び後身32の残余縁部とにわたって脇部34を設けている。脇部34は、肩サポータ1の使用者に対する密着性を高めるため、腕部分2の筒体21と同じく、ナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮製生地から構成される。そして、腕部分2の上面213を含み、前身31、後身32及び脇部34の周縁は、連続する縁布が縫着されている。縁布は、各部の伸縮を妨げないように、ナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮製生地を用いている。
前身31は、ポリエステル糸を織成又は編成した非伸縮性生地を積層して構成され、背面側から正面側に掛け廻されてきた体締付ベルト33の端部内面に縫着した面ファスナーの雄面331に対応した面ファスナーの雌面311を、前面下縁に沿って左右に延在して縫着している。面ファスナーの雌面311はナイロン製である。前身31は、背面側から前面側に引っ張って掛け廻されてきた体締付ベルト33を固定する基礎であり、また使用者4に対する密着性は脇部34が担うので、非伸縮性生地から構成している。
後身32は、ナイロン糸及びポリウレタン糸を織成又は編成した伸縮性生地からなり、ナイロン糸に対して割合を増やしたポリウレタン糸の延在方向を左右方向に揃えて前記方向を主たる伸縮方向(図2及び図3のハッチングの斜線の延在方向は主たる伸縮方向を図示している)とし、かつ前記ポリウレタン糸を内面(背中44(後掲図9参照)に接する面)に多く露出させて滑り止めを形成している。後身32は、胸43に密着される前身31に代わって、使用者の胸43及び背中44が蒸れないように、メッシュ地の伸縮製生地を用いている。
体締付ベルト33は、ポリエステル糸を織成又は編成した非伸縮性生地を積層して構成され、上記後身32の他端から延長して設けられている。前身31の前面に設けられた面ファスナーの雌面311に係合する面ファスナーの雄面331は、端部内面に縫着されている。面ファスナーの雄面331はナイロン製である。本例の体締付ベルト33は、背面側から引っ張る場合、後身32が伸長することにより長さの調整を担うので、非伸縮性生地で構成している。
既述したように、体部分3の後身32は、主に左右方向に伸縮するが、一端が腕部分2の上面213の後端縁に縫着されているため、前記上面213に対して斜め下方に引っ張り力を働かせる。これにより、体締付ベルト33を引っ張ると後身32が伸長して縮まろうとする力が発生し、前記力が腕部分2の上面213を後方に引っ張り、持ち上げフラップ11を介して密着バンド23を後方に引っ張ることにより、上腕41を外転させる。後身32は、体締付ベルト33が前身31に固定され、かつ内面に形成される滑り止めが伸長状態を保つので、上腕41を後方に引っ張る(外転させる)状態が保持される。
本例の肩サポータ1について、装着手順を説明する。まず、持ち上げフラップ11、腕締付ベルト22及び体締付ベルト33を緩めた状態で、図4に見られるように、腕部分2の肩側開口212から腕側開口211に向けて上腕41を通す。図示から理解される通り、腕部分2に上腕41を通す作業は、使用者4のみで実施できる。あくまで腕部分2に上腕41を通すだけなので、作業者は例えば体部分3の前身31を手に持って引っ張る等して、腕部分2に上腕41を通す。腕部分2は、腕側開口211から肘が突出するぐらいまで上腕41を通せばよい。また、体部分3が自由に動くと続く作業がしにくいので、(前身31及び後身32が胸43及び背中44に密着しない程度に、体締付ベルト33を前身31の面ファスナーの雌面311に係合させ、仮に位置固定しておくとよい。
腕部分2に上腕41を通し終えたら、図5に見られるように、腕締付ベルト22を引っ張って背面側から前面側に掛け回し、端部内面に設けた面ファスナーの雄面221を密着バンド23の表面に設けた面ファスナーの雌面231に係合させ、固定する。図示から理解される通り、腕締付ベルト22を引っ張って掛け回し、固定する作業は、使用者4のみで実施できる。こうして腕締付ベルト22を固定した段階では、密着バンド23が内面の滑り止めにより伸長した状態を保持しており、上腕41の外旋方向に引っ張っている(図4中白抜き矢印参照)。
密着バンド23を上腕41に密着させたら、図6に見られるように、持ち上げフラップ11を引っ張り上げて、端部内面に設けた面ファスナーの雄面113(周縁を示す破線で図示)を、面ファスナーの雌面を縫着した腕部分2の上面213に係合、固定する。本例のように、体締付ベルト33を前身31に仮に位置固定しておけば、持ち上げフラップ11を引っ張り上げ、固定する作業は、使用者4のみで容易に実施できる。上面に対する持ち上げフラップ11の係合位置は調整でき、伸長した持ち上げフラップ11は、密着バンド23を基点として上腕41を持ち上げようとする。
より具体的に言えば、持ち上げフラップ11を構成するフラップ前身111は上下に縮まろうとし、またフラップ後身112は前後に縮まろうとするため(図6中白抜き矢印参照)、持ち上げフラップ11全体として上腕41を斜め上後方へ持ち上げようとして、上腕41を外旋及び外転させる。このとき、持ち上げフラップ11は、上腕41外面から肩42に沿った3次元曲面であるため、持ち上げフラップ11が発生させる力は、上腕41外面から肩42に沿ったものとなり、無理に上腕41を外旋及び外転させない利点がある。
腕締付ベルト22及び持ち上げフラップ11の固定が終わると、図7に見られるように、一旦体締付ベルト33を前身31から外して体部分3を緩めてから、改めて体締付ベルト33を引っ張り、後身32を左右方向に伸ばした状態にして、図8及び図9に見られるように、体締付ベルト33を前身31に固定して、装着作業を終える。既に腕締付ベルト22及び持ち上げフラップ11の固定が終わっているので、体締付ベルト33を引っ張って固定する作業は、使用者4のみで実施できる。こうして、体部分3は、前身31を使用者4の胸43に、後身32を使用者4の背中に密着させ、肩サポータ1全体が使用者の上半身に安定して装着されるようにする。
体締付ベルト33は非伸縮性生地を用いているので、体締付ベルト33を引っ張ると後身32が伸長する。そして、後身32が伸びた状態で体締付ベルト33を前身31の前面に固定すると、後身32の内側の滑り止めが背中44に働き、後身32が縮まろうとする力が腕部分2の上面213に加えられるようにする(図9中白抜き矢印参照)。この後身32の力は、直接的には前記上面213が被さる肩42を背面側に引っ張るほか、腕部分2や持ち上げフラップ11を介して密着バンド23を斜め後方へ引っ張り、上腕41を外旋及び外転させる。
1 肩サポータ
11 持ち上げフラップ
2 腕部分
21 筒体
22 腕締付ベルト
23 密着バンド
3 体部分
31 前身
32 後身
33 体締付ベルト
34 脇部
4 使用者
41 上腕
42 肩
43 胸
44 背中

Claims (4)

  1. 上腕を通す腕側開口と肩に上方から被さる上面近傍の肩側開口とを繋ぐ錐台状の筒体で、腕側開口に沿って掛け回して固定する腕締付ベルトにより上腕に密着させる腕部分と、
    前記腕部分の肩側開口近傍の上面から延びる前身及び後身の一方の端部から他方の端部に掛け回して固定する体締付ベルトにより上半身に密着させる体部分とから構成され、
    伸縮性を備え、腕部分の腕側開口外側から上腕外面に倣って肩に至る3次元曲面である持ち上げフラップを腕部分の腕側開口外側から上面に向けて突出させ、前記持ち上げフラップの端部内面に面ファスナーの一方を、前記肩側開口近傍の上面に面ファスナーの他方を設けたことを特徴とする肩サポータ。
  2. 持ち上げフラップは、上腕の持ち上げ方向に伸縮性を備えた伸縮生地のフラップ前身と、前記上腕の持ち上げ直交方向に伸縮性に備えた伸縮生地のフラップ後身とから構成される請求項1記載の肩サポータ。
  3. 体部分は、伸縮性を備えた後身の端部から体締付ベルトを延ばし、前記体締付ベルトの端部内面に面ファスナーの一方を、前身の前面に面ファスナーの他方を設け、後身の背中に当たる内面に滑り止めを設けた請求項1又は2いずれか記載の肩サポータ。
  4. 腕部分は、伸縮性を備えた密着バンドを腕側開口に沿って周回させ、前記密着バンドの一端から腕締付ベルトを上腕の外旋方向に掛け回し、前記腕締付ベルトの端部内面に面ファスナーの一方を、密着バンドの他端の表面に面ファスナーの他方を設け、密着バンドの内面に滑り止めを設けた請求項1〜いずれか記載の肩サポータ。
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