JP3040108U

JP3040108U - サポーター

Info

Publication number: JP3040108U
Application number: JP1997000761U
Authority: JP
Inventors: 隆信増田
Original assignee: 有限会社増田繊維
Priority date: 1997-01-31
Filing date: 1997-01-31
Publication date: 1997-08-15
Anticipated expiration: 2003-01-31

Abstract

(57)【要約】【課題】緊締力の強い筒状のサポーターを障害のある
関節に装着する際に、装着を容易に行うことのできるサ
ポーターを得る。【解決手段】編組織中に伸縮性糸を編み込むか挿入す
ることにより、強伸縮性を付与した丸編地よりなる筒状
サポーターにおいて、該サポーターの筒状編地端縁に、
サポーター装着時に該サポーターを引き上げるために手
指または紐状物を挿通可能な、若しくはフック等の係止
部材を係合可能な小環状部を形成する帯状布片を縫着し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、関節、特に膝や足首等の関節を保護するために用いるサポーターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、関節等を保護するために、丸編機で筒状に編成されたサポーターが用いられている。

【０００３】筒状サポーターは、コース方向に強い伸縮性を発現させるために編組織中にポリウレタン弾性糸、その他の伸縮性糸等を挿入し、更に、ウエール方向にも伸縮性を発現させるために、編目を構成する地糸に上記同様の伸縮性糸を引き揃えて編成したり、伸縮性糸を地糸として編成することが行われている。

【０００４】このようなサポーターは、関節に痛みを伴う障害があるため使用される場合が多いものであるが、サポーター着用に際しては、例えば脚部の膝関節や足首関節への着用に際しては、手が足先迄届かない為痛む膝を屈曲する必要があり、更に緊締力の強いサポーターを引き上げるにはかなりの力を要するので、指先の力の弱った老年者等は装着に困難を感じることが多い。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、緊締力の強い筒状のサポーターを障害のある関節に装着する際に、装着を容易に行うことのできるサポーターを得ることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

編組織中に伸縮性糸を編み込むか挿入することにより、強伸縮性を付与した丸編地よりなる筒状サポーターにおいて、該サポーターの筒状編地端縁に、サポーター装着時に該サポーターを引き上げるために手指または紐状物を挿通可能な、若しくはフック等の係止部材を係合可能な小環状部を形成する帯状布片を縫着した。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１に、本考案実施形態のサポーター１を示す。図において、サポーター１は、伸縮性糸によって或いは伸縮性糸を非伸縮性糸に引き揃えて編成するか、或いは編成時に伸縮性糸を挿入することによって強伸縮性を付与した筒状編地２で構成されている。図示例は膝関節に着用するサポーターを示しており、使用時に膝関節の内側となる全周の３分の１程度のウエールに亘り、適宜コースの減コース部分３を設けることによって、他側に膨出部分４を形成しフィット性を高めている。また、筒状編地２の両端縁部５，６はゴムバンド７と共に縁かがり縫い８されている。そして、サポーター１の装着時に穿き口側となる筒状編地２の一方の端縁部５には、周方向に沿って３個所の小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃを形成している。

【０００８】小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃは、基本的に同構造であり、図１（ｂ）に示す如く、偏平で充分な引張強度を有する帯状布片１１を半折し、折り曲げ部分を上位にして、筒状編地２の上部端縁部５に、サポーター１の長手方向、即ち、筒状編地２のウエール方向に沿って重ね、帯状布片１１の下側部分１２を一定長の縫目を形成して縫着１４した後、上側部分１３の裁ち目を折返してなる端部１３ａを前記下側部分１２の端部１２ａに重ね、筒状編地２の生地と共に縫合１５することにより形成している。

【０００９】帯状布片１１を上述の如く縫着１４，１５することにより、サポーターを着用するためサポーターを引き上げようとしたとき、該帯状布片１１を介して筒状編地２に作用するウエール方向への引張力を相当数のコースで受けることになるので、編地端縁部５が形崩れし難いのみならず、筒状編地２のコース方向、即ち、周方向への伸縮性が損なわれることが無い。また、帯状布片１１は、サポーター１の使用中は偏平に折畳まれるので着用感を損ねることが無い。

【００１０】以上の通り構成されたサポーター１の着用に際しては、小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃの各れかに手指を挿通して引き上げることにより、指の力の弱い老年者等でも容易に着脱を行うことができる。また、小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃに手指を挿通したサポーターが足先に届かないときは、図２に示す如く、帯状布片１１で構成された各小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃに予め紐９を挿通しておき、次いで、該紐９の他側を把持した状態でサポーター１を足先に投じ、紐９を引き寄せながらサポーター１に爪先を挿入した後、漸次紐９を手繰り寄せてサポータ１を引き上げ、該サポーター１を容易に手の届く範囲まで引き上げた後には、前記小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃに指を掛けて引張し、所定の位置に装着するようにすれば、膝関節を一切屈曲させず、且つ、さほど握力を必要とせずにサポーター１を装着できる。

【００１１】また、サポーター１を外す場合も同様であって、先ず小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃに紐９を挿通し、該紐９を家具やてすり等で折り返すようにして抜脱方向に引張すれば、膝関節を屈曲せずに容易に外すことができる。

【００１２】尚、紐９の代りに適宜長さのフック、例えば、棒の先端にフックを有するものや、長Ｓ字状の物品係止用ハンガー等を用い、該フックを小環状部１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃに係合するようにすれば、更に容易にサポーター１の着脱を行うことができる。また、上記実施形態では、帯状布片１１の上下の端部１２ａ，１３ａを縫い重ねる場合を示したが、夫々の端部１２ａ，１３ａを筒状編地２に別々に縫着することもできる。更に、予め環状に形成した帯状布片１１を筒状編地２に縫着しても良い。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のサポーターは、上述の通り、編組織中に伸縮性糸を編み込むか挿入することにより、強伸縮性を付与した丸編地よりなる筒状サポーターにおいて、該サポーターの筒状編地端縁に、サポーター装着時に該サポーターを引き上げるために手指または紐状物を挿通可能な、若しくはフック等の係止部材を係合可能な小環状部を形成する帯状布片を縫着したので、緊締力の強い筒状のサポーターを障害のある関節に、これら関節を屈曲せず、且つ、さほど握力を必要とせずに容易に装着できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案実施形態のサポーターを示す側
面図、（ｂ）はその要部拡大斜視図である。

【図２】サポーターの装着手順を示す概略図である。

【符号の説明】

１サポーター２筒状編地５，６端縁部９紐１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ小環状部１１帯状布片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】編組織中に伸縮性糸を編み込むか挿入す
ることにより、強伸縮性を付与した丸編地よりなる筒状
サポーターにおいて、該サポーターの筒状編地端縁に、
サポーター装着時に該サポーターを引き上げるために手
指または紐状物を挿通可能な、若しくはフック等の係止
部材を係合可能な小環状部を形成する帯状布片を縫着し
たことを特徴とするサポーター。