JP5639491B2 - クリーニングブレード及びクリーニングブレードの製造方法、並びにトナー規制ブレード - Google Patents
クリーニングブレード及びクリーニングブレードの製造方法、並びにトナー規制ブレードInfo
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Description
(クリーニングユニットの構成)
図1は、本発明の一実施形態におけるクリーニングユニットの概略構成図である。クリーニングユニット10は、静電潜像担持体5に隣接して、トナー回収部11と、ブレード支持部材12と、クリーニングブレード13と、開口部14とを備える。トナー回収部11は、静電潜像担持体5の表面から除去される残留トナーなどの付着物を収容する。静電潜像担持体5に近接した位置に開口部14が形成される。クリーニングブレード13は、ブレード支持部材12を介してトナー回収部11に装着され、静電潜像担持体5の表面に当接するように設けられ、残留トナーや紙粉などの付着物を掻き取る。開口部14に近接したトナー回収部11の上縁部分にブレード支持部材12が設けられる。
図2は、クリーニングブレード13の静電潜像担持体5に対する当接状態を示す図である。クリーニングブレード13は、軸方向の一方の端部がブレード支持部材12に装着され、他方の自由端の端部131が、静電潜像担持体5の表面に当接するようにブレード支持部材12に装着される。クリーニングブレード13の静電潜像担持体5に対する当接点を通り、静電潜像担持体5の表面に接する接線32と、クリーニングブレード13との成す角度を当接角度θとするとき、クリーニングブレード13は、当接角度θが10〜40度になるように、かつ静電潜像担持体5に対する線圧が0.1〜0.5N/cmの範囲になるように調整して装着される。
実施形態1に係るクリーニングブレード13は、珪素酸化炎処理層133を備えることを特徴とする。珪素酸化炎処理とは、燃料ガス中にシランガス等を導入した火炎を用いて、固体表面にSiO2などの珪素酸化物を主成分とする数10nmの粒子からなる層を形成する表面処理方法である。
以下、珪素酸化炎処理されたクリーニングブレード13の一例を示す。クリーニングブレード13は、ブレード基板132として、長さ20mm、幅300mm、厚さ0.1mmのステンレス鋼SUS304を用い、静電潜像担持体と当接する面に珪素酸化炎処理を施し、珪素酸化炎処理層を形成した。このときのシランガスの添加量は、1.5mL/min、火炎と固体表面との距離は30mm、試料移動速度は20m/minとした。
実施形態2のクリーニングブレード13は、ホルダー134を備えたものである。その他の構成は実施形態1のクリーニングユニット10と同様である。
以下、珪素酸化炎処理され、金属製のホルダー134が当接されたクリーニングブレード13の一例を示す。クリーニングブレード13は、ブレード基板132として、長さ20mm、幅300mm、厚さ3mmのウレタン樹脂を用い、長さ8mm、幅300mm、厚さ3mmの金属製のホルダー134及び静電潜像担持体と当接する面に珪素酸化炎処理を施し、珪素酸化炎処理層を形成した。このときのシランガスの添加量は1.0mL/min、火炎と固体表面との距離は20mm、試料移動速度は15m/minとした。
(現像ユニットの構成)
図6は、実施形態3における現像ユニット30の構成を示した概略図である。現像ユニットは、現像ローラ31、供給ローラ32、トナー規制ブレード33、及び高圧電源34を備える。現像ローラ31は静電潜像担持体5に近接して設置され、供給ローラ32によってトナーが供給される。トナー規制ブレード33は、トナー層を規制するもので、トナーを帯電させるために高圧電源34と接続されている。
トナー規制ブレードとは、現像装置において、トナー担持体である現像ローラ上に形成されるトナー層の厚みを規制するためのブレードである。
供給ローラ(図示せず)によりトナーがくみ上げられ、現像ローラ31にトナー層が形成される。形成されたトナー層は、トナー規制ブレード33を通過する際に、トナー規制ブレード33からの圧力で規制されると同時に帯電される。トナー規制ブレード33を通過したトナー層は、現像ローラ31の電位と静電潜像担持体5上の潜像電位に応じて静電潜像担持体5に現像が行われることにより静電潜像が可視化される。
珪素酸化炎処理された面上の珪素酸化物粒子の大きさを測定した。珪素酸化物粒子の確認には、電子顕微鏡を用いた。
トナー規制ブレード33を組み込んだ現像装置を用いて、画像評価を行うと、ライフを通じて白筋等のない良好な画像が得られ、滑り性が向上したことにより、良好な帯電性能を維持できたと同時に、過度なストレスによるトナーの融着やブレードの劣化が抑制された結果であると考えられる。
10 クリーニングユニット
11 トナー回収部
12 ブレード支持部材
13、820 クリーニングブレード
131 他方の自由端の端部
132 ブレード基板
133、3321 珪素酸化炎処理層
134 ホルダー
14 開口部
30 現像ユニット
31 現像ローラ
32 供給ローラ
33 トナー規制ブレード
331 金属プレート
332 ゴム層
34 高圧電源
821 ゴム状弾性体
822 弾性コーティング層
910 トナー規制部材
912 弾性体ブレード
914 摩擦帯電剤層
916 高剛性支持体
B 矢印
C バーナー
H 火炎と固体表面の距離
Claims (3)
- 現像剤像が記録媒体に転写された後の静電潜像担持体に残留する現像剤を、前記静電潜像担持体に圧接して除去するクリーニングブレードであって、該クリーニングブレードは、前記静電潜像担持体に圧接する面に珪素酸化炎処理によって得られた、珪素酸化物を含む微粒子の層を備え、該微粒子の大きさは0.01μm以上1μm以下であることを特徴とするクリーニングブレード。
- 前記クリーニングブレードは、金属からなるホルダーと、前記ホルダーと密着したブレード基板を備えることを特徴とする請求項1記載のクリーニングブレード。
- トナー担持体に当接して、該トナー担持体上にトナー層を形成するトナー規制ブレードであって、トナー層に当接する面に珪素酸化炎処理によって得られた、珪素酸化物を含む微粒子の層を備え、前記微粒子の大きさは0.01μm以上1μm以下であることを特徴とするトナー規制ブレード。
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