JP5637164B2 - 電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、可動スクロールが電動モータによって駆動される電動圧縮機に関する。
スクロール型圧縮機の可動スクロールを電動モータによって駆動させる電動圧縮機は、例えば特許文献1に開示されている。図7に示すように、特許文献1の電動圧縮機70(電動スクロール型圧縮機)のフロントハウジング71には回転軸72が収容されている。回転軸72の両端部は軸受装置73a,73bによって回転可能に支持されている。フロントハウジング71には軸支部材74が設けられている。軸支部材74の後方には固定スクロール75及び可動スクロール76が設けられている。固定スクロール75及び可動スクロール76には渦巻壁75a,76aがそれぞれ形成されており、各渦巻壁75a,76aが互いに噛み合うことで各渦巻壁75a,76aの間に圧縮室77が形成されている。
可動スクロール76と軸支部材74との間には、回転軸72の後端部が臨む背圧室78(背圧領域)が形成されている。フロントハウジング71内における軸支部材74よりも前方(紙面右側)には吸入圧領域79が形成されている。固定スクロール75とリヤハウジング80との間には吐出室81が形成されている。圧縮室77と吐出室81とは吐出ポート82を介して連通している。リヤハウジング80内には油分離室83が形成されている。油分離室83内には冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離するためのオイルセパレータ84が設けられている。油分離室83と背圧室78とは給油通路85を介して連通している。油分離室83に貯留された吐出圧力の潤滑油は、給油通路85を介して背圧室78に供給されるようになっている。
回転軸72には背圧室78内の潤滑油を背圧室78よりも低圧である吸入圧領域79側へ吸引する給油孔86が形成されている。給油孔86は、回転軸72の前端部において前側の軸受装置73aと対向して開く第1開口86aと、回転軸72の後端部において背圧室78に開く第2開口86bと、第1開口86aと第2開口86bとを連通させる連通孔86cとから形成されている。
そして、吐出室81に吐出された冷媒ガスは、油分離室83に取り込まれるとともにオイルセパレータ84により冷媒ガスと潤滑油とに分離され、潤滑油はオイルセパレータ84から落下して油分離室83に貯留される。油分離室83に貯留された潤滑油は、給油通路85を介して背圧室78に供給される。背圧室78内に供給された潤滑油の背圧により、可動スクロール76が固定スクロール75に押圧されて、圧縮室77の気密性が維持される。さらに、背圧室78に供給された潤滑油は、第2開口86bを介して給油孔86に取り込まれるとともに、背圧室78よりも低圧である吸入圧領域79側へ吸引される。そして、潤滑油は、連通孔86c及び第1開口86aを通過して前側の軸受装置73aを潤滑し、吸入圧領域79に戻される。
特開2010−14108号公報
しかしながら、特許文献1の電動圧縮機70では、背圧室78に供給された潤滑油は、第2開口86bを介して給油孔86に取り込まれて、吸入圧領域79側へ常に吸引されている。すなわち、背圧室78と吸入圧領域79とが常に連通しているため、背圧室78内の圧力が下がって、可動スクロール76における固定スクロール75への押圧力が不足する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、可動スクロールにおける固定スクロールへの押圧力を確保することができる電動圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、各請求項に記載の発明は、可動スクロールと固定スクロールとの間に前記可動スクロールの公転運動に基づいて容積減少する圧縮室を備えた圧縮機構部と、回転軸を介して前記可動スクロールを駆動させる電動モータとがハウジング内に収容され、前記ハウジング内において、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールとは反対側には前記可動スクロールと対向する対向部材が配設されており、前記可動スクロールよりも前記対向部材側には、前記可動スクロールを前記固定スクロールに向けて押し付ける押圧力を前記可動スクロールに付与する背圧領域を有し、前記可動スクロールにおける前記対向部材側の端面には、前記対向部材における前記可動スクロール側の端面に接触して前記背圧領域と吸入圧領域とを区画する区画部が設けられている電動圧縮機であって、前記対向部材は、前記可動スクロールが公転運動して前記区画部の位置が移動することにより、前記背圧領域と前記吸入圧領域とを断続的に連通可能な連通部を有している。
これらの発明によれば、可動スクロールが公転運動して区画部の位置が移動していく途中で、背圧領域と吸入圧領域とが連通部を介して連通しているときにのみ、背圧領域の圧力が下がり、背圧領域と吸入圧領域とが連通部を介して連通していないときには、背圧領域の圧力は低下しない。よって、背圧領域と吸入圧領域とが常に連通している場合に比べて、可動スクロールにおける固定スクロールへの押圧力を確保することができる。
特に請求項1に記載の発明は、前記背圧領域と前記吸入圧領域とは、前記区画部の内周側に前記連通部が位置することにより互いに区画され、前記区画部の外周側に前記連通部の少なくとも一部が位置することにより互いに連通することを要旨とする。
この発明によれば、可動スクロールが公転運動して区画部の位置が移動していく途中で、連通部の少なくとも一部が区画部の外周側に位置するときのみ背圧領域と吸入圧領域とが連通部を介して連通して背圧領域の圧力が下がり、連通部が区画部の内周側に位置するときは、背圧領域と吸入圧領域とが連通せず、背圧領域の圧力が低下しない。すなわち、可動スクロールの公転運動を利用して自動的に背圧領域と吸入圧領域とを断続的に連通させることができ、可動スクロールにおける固定スクロールへの押圧力を容易に確保することができる。
特に請求項2に記載の発明は、前記ハウジング内において、前記電動モータを収容するとともに前記吸入圧領域とされているモータ室と、前記圧縮機構部が収容される収容部とを区画するとともに、前記回転軸を軸支する軸支部材が前記ハウジング内に配設されており、前記対向部材は、前記圧縮機構部と前記軸支部材との間に配設されるとともに前記背圧領域と前記吸入圧領域とをシールするプレートであり、前記プレートには前記連通部としての連通孔が形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、プレートに連通孔を形成するだけで背圧領域と吸入圧領域とを断続的に連通させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記軸支部材における前記プレート側の端面には、前記連通孔が開放する凹部が形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、軸支部材におけるプレート側の端面に凹部が形成されていない場合に比べると、背圧領域と吸入圧領域との連通がスムーズになり、背圧領域の圧力が下がり易くなる。よって、可動スクロールを固定スクロールに対して押し付け過ぎてしまうことを抑制することができる。さらに、凹部の寸法(凹み量)を適宜変更することで背圧領域の圧力を調整することも可能となる。
特に請求項4に記載の発明は、前記可動スクロールと前記対向部材との間には、前記背圧領域と、前記圧縮機構部側で前記回転軸を支持する軸受を収容する収容室とが形成されており、前記背圧領域と前記収容室とは遮断手段により遮断されており、前記回転軸には前記電動モータを収容するとともに前記吸入圧領域とされているモータ室に開口する出口を有する軸内通路が形成されており、前記圧縮室は、第1油通路を介して前記背圧領域に連通しており、前記収容室は、第2油通路を介して吐出圧領域に連通しており、前記軸内通路は、前記第1油通路又は前記第2油通路に連通していることを要旨とする。
この発明によれば、第1油通路を介して背圧領域に供給される潤滑油と、第2油通路を介して収容室に供給される潤滑油とを使い分けることができ、この潤滑油の使い分けにより軸受の潤滑性を確保することができる。
この発明によれば、可動スクロールにおける固定スクロールへの押圧力を確保することができる。
実施形態における電動圧縮機の側断面図。 凸状部周辺を拡大して示す側断面図。 可動スクロールの凸状部の位置を示す模式図。 凸状部周辺を拡大して示す側断面図。 可動スクロールの凸状部の位置を示す模式図。 (a)及び(b)は別の実施形態における凸状部周辺を拡大して示す側断面図。 従来例における電動圧縮機の側断面図。
以下、本発明を車両に搭載されるとともに車両空調装置に用いられるスクロール型の電動圧縮機に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、電動圧縮機10のハウジング11は金属材料製(本実施形態ではアルミニウム製)であるとともに、一端(図1の左端)に開口121hが形成された有底筒状をなすモータハウジング12と、モータハウジング12の一端に連結された有底筒状をなす吐出ハウジング13とから構成されている。モータハウジング12内には、冷媒を圧縮するための圧縮機構部Pと、圧縮機構部Pの駆動源である電動モータMとが収容されている。
モータハウジング12の底側の端壁12aの中央部には、円筒状の軸支部121aが突設されている。モータハウジング12の開口121h側には、中央部に挿通孔21aが形成された軸支部材21が固定されている。この軸支部材21により、モータハウジング12内は、電動モータMを収容するモータ室121と、圧縮機構部Pが収容される収容部P1とに区画されている。モータハウジング12内には回転軸20が収容されている。回転軸20におけるモータハウジング12の開口121h側に位置する一端は、軸支部材21の挿通孔21aの内側に位置するとともに軸受B1を介して軸支部材21に回転可能に支持されている。回転軸20におけるモータハウジング12の端壁12a側に位置する他端は軸受B2を介して軸支部121aに回転可能に支持されている。軸受B1,B2は滑り軸受である。
モータ室121は、モータハウジング12内において軸支部材21よりも底側に形成されている。モータ室121に収容された電動モータMは、回転軸20と一体的に回転するロータ16(回転子)と、ロータ16を取り囲むようにモータハウジング12の内周面に固定されたステータ17(固定子)とから構成されている。ロータ16は、回転軸20と一体的に回転可能に回転軸20に止着されたロータコア16aと、ロータコア16aの周面に設けられた複数の永久磁石16bとからなる。ステータ17は、円環状をなすとともにモータハウジング12の内周面に固定されたステータコア17aのティース(図示せず)にコイル17bが巻回されて構成されている。軸支部材21側のコイルエンドからはU相、V相、W相の各リード線R(図1では1本のみ図示)の始端が引き出されている。
モータハウジング12内における軸支部材21よりも開口121h側に形成された収容部P1には固定スクロール22が配設されている。固定スクロール22は、円板状をなす基板22aの外周側に円筒状の外周壁22bが立設されるとともに、基板22aにおいて外周壁22bの内周側に固定渦巻壁22cが立設されてなる。固定スクロール22と軸支部材21との間には、円環状で且つ平板状をなすプレート24が介在されている。プレート24は弾性体(例えばSK材等の金属材料)により形成されており、弾性変形可能であるとともにバネ性を有している。このプレート24により固定スクロール22と軸支部材21との間がシールされている。固定スクロール22は、軸支部材21及びプレート24と対向するとともに、モータハウジング12内に嵌入して固定されている。
回転軸20における開口121h側の端面には、回転軸20の回転軸線Lに対して偏心した位置に偏心軸20aが突設されている。偏心軸20aにはブッシュ20bが外嵌固定されている。ブッシュ20bには、可動スクロール23が軸受B3を介してブッシュ20bと相対回転可能に支持されている。可動スクロール23は、円板状をなす基板23aに、固定スクロール22の基板22aへ向かって可動渦巻壁23bが立設されてなる。
可動スクロール23は軸支部材21及びプレート24と固定スクロール22との間で旋回可能に収容されており、固定スクロール22と可動スクロール23とは、固定渦巻壁22cと可動渦巻壁23bとが互いに噛み合わされている。固定渦巻壁22cの先端面は可動スクロール23の基板23aに接触しているとともに、可動渦巻壁23bの先端面は固定スクロール22の基板22aに接触している。固定スクロール22の基板22a及び固定渦巻壁22cと、可動スクロール23の基板23a及び可動渦巻壁23bとによって圧縮室25が区画形成されている。
可動スクロール23の基板23aにおける固定スクロール22とは反対側の端面231aは、プレート24と対向している。よって、本実施形態では、プレート24は、ハウジング11内において、可動スクロール23における固定スクロール22とは反対側に可動スクロール23と対向するように配設される対向部材を形成している。
図2に示すように、可動スクロール23の基板23aの端面231aの外周縁部には、円環状をなす凸状部23eが形成されている。凸状部23eの先端面は、内周縁部が外周縁部よりも若干高くされている。凸状部23eの先端面はプレート24に圧接している。
図1に示すように、可動スクロール23の基板23aと軸支部材21との間には、自転阻止機構27が配設されている。自転阻止機構27は、可動スクロール23の基板23aの端面231aの外周部に複数設けられた円環孔27aと、軸支部材21の外周部に複数(図1では一つのみ示す)突設され円環孔27aに遊嵌されたピン27bとから構成されている。
電動モータMによって回転軸20が回転駆動されると、可動スクロール23が偏心軸20aを介して固定スクロール22の軸心(回転軸20の回転軸線L)の周りで公転される。このとき、可動スクロール23は、自転阻止機構27によって自転が阻止されて、公転運動のみが許容される。この可動スクロール23の公転運動により、圧縮室25の容積が減少する。よって、固定スクロール22及び可動スクロール23は、冷媒を吸入して吐出する圧縮機構部Pを構成する。
図2に示すように、固定スクロール22の外周壁22bと可動スクロール23の可動渦巻壁23bの最外周部との間には、圧縮室25に連通する吸入室31が区画形成されている。固定スクロール22の外周壁22bの外周面には凹部221bが形成されている。凹部221bとモータハウジング12の内周面とによって囲まれた領域には、固定スクロール22の外周壁22bに形成された貫通孔221hを介して吸入室31に繋がる吸入通路32が形成されている。モータ室121は、軸支部材21の外周部に貫通形成された透孔211、及びプレート24の外周部に貫通形成された透孔24hを介して吸入通路32に接続されている。
図1に示すように、モータハウジング12には吸入口122が形成されている。吸入口122は、外部冷媒回路19に接続されており、外部冷媒回路19から冷媒(ガス)が吸入口122を介してモータ室121に吸入される。モータ室121に吸入された冷媒は、透孔211、透孔24h、吸入通路32、貫通孔221h及び吸入室31を経由して圧縮室25に吸入される。よって、モータ室121、透孔211、透孔24h、吸入通路32、貫通孔221h及び吸入室31は吸入圧領域となっている。
圧縮室25内の冷媒は、可動スクロール23の旋回(吐出動作)によって、圧縮されながら吐出ポート22eから吐出弁22vを押し退けて、吐出ハウジング13内の吐出室131へ吐出される。
吐出ハウジング13には室形成壁41が一体形成されており、吐出ハウジング13と室形成壁41との間には油分離室42が形成されている。油分離室42は、吐出ハウジング13に形成された排出ポート43を介して吐出室131に連通しており、吐出室131内の冷媒は、排出ポート43を経由して油分離室42へ流出する。
油分離室42には油分離筒44が設けられている。油分離筒44には、油分離室42に嵌合される大径部441と、大径部441よりも下側にあって油分離室42の径よりも小径の小径部442とが形成されている。排出ポート43から油分離室42へ流出した冷媒は、小径部442の周囲を旋回した後、小径部442の下部開口から油分離筒44の筒内に流入する。油分離筒44の筒内に流入した冷媒は、外部冷媒回路19へ流出してモータ室121へ還流する。小径部442の周囲を旋回した冷媒からは潤滑油が分離される。冷媒から分離された潤滑油は、油分離室42の下部に落下する。よって、吐出ポート22e、吐出室131、排出ポート43及び油分離室42は吐出圧領域となっている。
モータハウジング12の端壁12aには、金属材料製(本実施形態ではアルミニウム製)のインバータカバー51が固設されている。そして、モータハウジング12の端壁12aとインバータカバー51とで区画された空間において、端壁12aの外面にはモータ駆動回路52が固設されている。よって、本実施形態では、圧縮機構部P、電動モータM及びモータ駆動回路52がこの順序で回転軸20の回転軸線Lの方向に沿って並んで配置されている。
モータハウジング12の端壁12aには貫通孔12bが形成されている。貫通孔12bには密封端子53が配設されている。密封端子53には、電動モータMとモータ駆動回路52とを電気的に接続するためにモータハウジング12を貫通している金属端子54と、この金属端子54を端壁12aに対し絶縁しつつ固定するガラス製の絶縁部材55とがそれぞれ3本ずつ(図1では一本ずつのみ図示)設けられている。金属端子54の一端は図示しないケーブルを介してモータ駆動回路52と電気的に接続されている。金属端子54の他端はモータハウジング12内に向けて延びている。
ステータコア17aの外周面171a上には絶縁樹脂製のクラスタブロック56が止着されている。クラスタブロック56内には3つの接続端子56a(図1では一つのみ図示)が収容されている。リード線Rは、接続端子56aを介して金属端子54に電気的に接続されている。モータ駆動回路52から金属端子54、接続端子56a及びリード線Rを介してコイル17bへ電力供給が行なわれると、ロータ16及び回転軸20が一体的に回転する。
軸支部材21の挿通孔21aは、回転軸20の周面に摺接するリング形状のシール部材61によって、シール部材61よりも可動スクロール23側に位置する背圧室62と、軸受B1を収容する収容室63とに区画されている。よって、本実施形態では、シール部材61は、背圧室62と収容室63とを区画して互いに遮断する遮断手段として機能している。挿通孔21a内における背圧室62側の軸支部材21にはサークリップ64が取り付けられている。サークリップ64は、シール部材61における背圧室62側からの脱落を防止する。
図2に示すように、背圧室62は、プレート24の内周側を介して円環孔27aに連通している。プレート24には連通路としての連通孔24aが形成されている。図3に示すように、連通孔24aは円孔状をなすとともに、可動スクロール23の公転運動に伴って、凸状部23e(図3では太線で示す)の位置が移動する移動範囲(図3において斜線で示す領域Z)内に形成されている。
図2に示すように、軸支部材21におけるプレート24側の端面には、背圧室62を取り囲む円環状をなす凹部21fが形成されている。凹部21fは、凸状部23eの移動範囲よりも広い領域に亘って形成されている。なお、凹部21fはプレート24における軸支部材21側への弾性変形を許容する空間として機能している。連通孔24aは凹部21fに向けて開放されている。
図1に示すように、可動スクロール23には中心側の可動渦巻壁23b及び基板23aを貫通する第1油通路65が形成されている。第1油通路65の一端は圧縮室25に開口するとともに、他端は背圧室62に開口している。そして、圧縮室25で圧縮された冷媒の一部は第1油通路65を経由して背圧室62に供給される。背圧室62に供給された冷媒は、プレート24の内周側を介して円環孔27aに流れ込む。この背圧室62及び円環孔27aに供給された冷媒の圧力により、可動スクロール23が固定スクロール22に向けて押し付けられる。
よって、モータハウジング12内では、凸状部23eよりも外周側に吸入圧領域としての吸入室31が区画されるとともに、凸状部23eよりも内周側には、円環孔27a及び背圧室62からなり、可動スクロール23を固定スクロール22に向けて押し付ける押圧力を可動スクロール23に付与する背圧領域が区画されている。すなわち、凸状部23eは、プレート24に圧接(接触)して背圧領域と吸入圧領域とを区画する区画部として機能している。
回転軸20内には軸内通路20cが形成されている。軸内通路20cには、回転軸20におけるモータハウジング12の端壁12a側の端面に出口201cが形成されている。回転軸20におけるモータハウジング12の端壁12a側の端面と端壁12aとの間には空隙66が形成されている。収容室63と軸内通路20cとは、回転軸20の半径方向に延びる通路67を介して連通している。通路67は、収容室63に開口する軸内通路20cの入口である。収容室63におけるモータ室121側にはシール部材63aが配設されている。シール部材63aは、収容室63からモータ室121への回転軸20の周面に沿った冷媒洩れを防止する。
軸内通路20cは、通路67及び収容室63を介して第2油通路68に連通しており、収容室63は、第2油通路68を介して油分離室42に連通している。第2油通路68は、油分離室42の下部から吐出ハウジング13及び固定スクロール22を貫通する通路68aと、通路68aに連なるとともに軸支部材21を貫通して収容室63に達する通路68bとから形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図2及び図3に示すように、可動スクロール23の公転運動に伴い、凸状部23eの内周側に連通孔24aが位置している場合、円環孔27aと凹部21fとは連通孔24aを介して連通している。よって、円環孔27aに供給された冷媒は連通孔24aを介して凹部21fに供給されており、凹部21fは背圧領域とされている。続いて、図4及び図5に示すように、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eが移動することで、凸状部23eの外周側に連通孔24aが位置すると、凹部21fと吸入室31とが連通孔24aを介して連通する。よって、凹部21fに供給された冷媒が連通孔24aを介して吸入室31に戻される。このように、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eが移動することにより、背圧領域である凹部21fと吸入圧領域である吸入室31とが連通孔24aを介して断続的に連通する。
凹部21fと吸入室31とが連通孔24aを介して連通していないときには、背圧領域の圧力が下がることが無く、可動スクロール23における固定スクロール22への押圧力が確保される。一方、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eの位置が移動することで、凹部21fと吸入室31とが連通孔24aを介して連通しているときにのみ、背圧領域の圧力が下がる。よって、背圧領域と吸入圧領域とが常に連通している場合に比べて、可動スクロール23における固定スクロール22への押圧力が十分に確保される。その結果、圧縮室25内での冷媒の圧縮効率が向上する。
図1に示すように、圧縮室25で圧縮された冷媒の一部は第1油通路65を経由して背圧室62に供給される。背圧室62に供給された冷媒は軸受B3を通過する。軸受B3は、軸受B3を通過していく冷媒に含まれる潤滑油によって潤滑される。その結果として、可動スクロール23における軸受B3を介したブッシュ20bとの相対回転が良好なものとなる。
油分離室42内の冷媒の一部及び油分離室42内で分離された潤滑油は、第2油通路68を経由して収容室63へ流入する。収容室63へ流入した潤滑油は、冷媒と共に軸受B1を通過する。軸受B1は、軸受B1を通過していく潤滑油によって潤滑される。軸受B1を潤滑した潤滑油は、冷媒と共に通路67、軸内通路20c及び空隙66を経由して軸受B2を通過する。軸受B2は、軸受B2を通過していく潤滑油によって潤滑される。その結果として、回転軸20における軸受B1,B2を介した回転が良好なものとなる。軸受B2を通過した潤滑油は、冷媒と共にモータ室121へ戻される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)プレート24に、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eの位置が移動することにより、背圧領域と吸入圧領域とを断続的に連通可能な連通孔24aを形成した。よって、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eの位置が移動していく途中で、背圧領域と吸入圧領域とが連通孔24aを介して連通しているときにのみ、背圧領域の圧力が下がり、背圧領域と吸入圧領域とが連通孔24aを介して連通していないときには、背圧領域の圧力は低下しない。その結果、背圧領域と吸入圧領域とが常に連通している場合に比べて、可動スクロール23における固定スクロール22への押圧力を確保することができる。
(2)本実施形態によれば、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eの位置が移動していく途中で、連通孔24aが凸状部23eの外周側に位置するときのみ背圧領域と吸入圧領域とが連通孔24aを介して連通して背圧領域の圧力が下がる。また、連通孔24aが凸状部23eの内周側に位置するときは、背圧領域と吸入圧領域とが連通せず、背圧領域の圧力が低下しない。すなわち、可動スクロール23の公転運動を利用して自動的に背圧領域と吸入圧領域とを断続的に連通させることができ、可動スクロール23における固定スクロール22への押圧力を容易に確保することができる。
(3)本実施形態によれば、プレート24に連通孔24aを形成するだけで背圧領域と吸入圧領域とを断続的に連通させることができる。プレート24は、電動圧縮機10において、既存の構成であるため、背圧領域と吸入圧領域とを断続的に連通させるための構成として、別途、他の部材を用いることなく、既存の構成であるプレート24を加工するだけで、背圧領域と吸入圧領域とを断続的に連通させることができる。
(4)軸支部材21におけるプレート24側の端面に、連通孔24aが開放する凹部21fを形成した。よって、軸支部材21におけるプレート24側の端面に凹部21fが形成されていない場合に比べると、背圧領域と吸入圧領域との連通がスムーズになり、背圧領域の圧力が下がり易くなる。よって、可動スクロール23を固定スクロール22に対して押し付け過ぎてしまうことを抑制することができる。さらに、凹部21fの寸法(凹み量)を適宜変更することで、円環孔27aから連通孔24aを介して凹部21fに供給される冷媒の量を調整することができる。その結果として、凹部21fから連通孔24aを介して吸入室31に戻される冷媒の量を調整することができるため、背圧領域の圧力を調整することが可能となる。
(5)背圧室62と収容室63との間をシール部材61により遮断した。また、圧縮室25と背圧室62とを第1油通路65により連通させるとともに、収容室63と油分離室42とを第2油通路68により連通させた。さらに、軸内通路20cを第2油通路68に連通させた。よって、圧縮室25から第1油通路65を経由して背圧室62へ供給された潤滑油によって軸受B3を潤滑することができるとともに、油分離室42から第2油通路68を経由して収容室63へ供給された潤滑油によって軸受B1,B2を潤滑することができる。すなわち、第1油通路65を介して背圧室62に供給される潤滑油と、第2油通路68を介して収容室63に供給される潤滑油とを使い分けることができ、この潤滑油の使い分けにより各軸受B1,B2,B3の潤滑性を確保することができる。
(6)シール部材61により背圧室62と収容室63との間を遮断した。よって、背圧室62と収容室63との間のシール性を確保した状態で背圧室62と収容室63との間を遮断することができる。
(7)本実施形態によれば、背圧領域の冷媒を、連通孔24aを介して吸入室31に断続的に戻すことができるため、背圧領域に冷媒が澱んでしまうことを防止することができる。そして、背圧領域に供給された冷媒は、吸入圧領域に戻されて圧縮室25に再び吸入され、圧縮室25内で圧縮されるため、電動圧縮機10内において冷媒を効率良く循環させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図6(a)及び(b)に示すように、プレート24を削除するとともに、軸支部材21における可動スクロール23側の端面に、連通部としての連通溝21eを形成してもよい。この場合、軸支部材21は、ハウジング11内において、可動スクロール23における固定スクロール22とは反対側に可動スクロール23と対向するように配設される対向部材を形成している。連通溝21eは、その一部分が凸状部23eの移動範囲内に形成されているとともに、凸状部23eの移動範囲内に形成されている部分以外のその他の部分が、凸状部23eの移動範囲よりも内周側にはみ出すように形成されている。そして、図6(a)に示すように、凸状部23eの内周側に連通溝21eが位置している場合は、凸状部23eにおける軸支部材21の端面への圧接により、背圧領域と吸入圧領域とが区画されている。続いて、図6(b)に示すように、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eが移動することで、凸状部23eの外周側に連通溝21eの一部が位置すると、円環孔27aと吸入室31とが連通溝21eを介して連通する。よって、円環孔27aに供給された冷媒が連通溝21eを介して吸入室31に戻される。このように、可動スクロール23が公転運動して凸状部23eが移動することにより、背圧領域である円環孔27aと吸入圧領域である吸入室31とが連通溝21eを介して断続的に連通する。
○ 実施形態において、軸支部材21に凹部21fが形成されていなくてもよい。この場合、円環孔27a内の冷媒は連通孔24aを介してプレート24と軸支部材21との間の隙間に供給される。円環孔27aから連通孔24aを介してプレート24と軸支部材21との間の隙間に供給される冷媒の量は、円環孔27aから連通孔24aを介して凹部21fに供給される冷媒の量に比べると少なくなる。よって、プレート24と軸支部材21との間の隙間と吸入室31とが連通孔24aを介して連通しているときに、吸入室31に戻される冷媒の量が少なくなる。すなわち、軸支部材21に凹部21fを形成するか否かで、背圧領域から吸入圧領域に戻される冷媒の量を調整することが可能となる。
○ 実施形態において、連通孔24aが、例えば楕円孔状であってもよく、連通孔24aの形状は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、連通孔24aが、可動スクロール23の公転運動に伴って、凸状部23eの位置が移動する移動範囲内に複数形成されていてもよい。これによれば、可動スクロール23が一回公転運動する際に、背圧領域と吸入圧領域とが連通孔24aを介して断続的に連通する回数を増やすことができる。その結果として、背圧領域から吸入圧領域に戻される冷媒の量を調整することが可能となる。
○ 実施形態において、連通孔24aの少なくとも一部分が、可動スクロール23の公転運動に伴って、凸状部23eの位置が移動する移動範囲内に形成されていればよい。
○ 実施形態において、吐出室131(吐出圧領域)に連通する第1油通路を形成し、当該第1油通路を介して吐出室131に軸内通路20cを連通させてもよい。
○ 実施形態において、第1油通路65、第2油通路68及び軸内通路20cを削除してもよい。
10…電動圧縮機、11…ハウジング、121…モータ室、20…回転軸、20c…軸内通路、201c…出口、21…軸支部材、21e…連通部としての連通溝、21f…凹部、22…固定スクロール、23…可動スクロール、23e…区画部としての凸状部、24…対向部材を形成するプレート、24a…連通部としての連通孔、25…圧縮室、61…遮断手段としてのシール部材、63…収容室、65…第1油通路、68…第2油通路、B1…軸受、M…電動モータ、P…圧縮機構部、P1…収容部。

Claims (4)

  1. 可動スクロールと固定スクロールとの間に前記可動スクロールの公転運動に基づいて容積減少する圧縮室を備えた圧縮機構部と、回転軸を介して前記可動スクロールを駆動させる電動モータとがハウジング内に収容され、前記ハウジング内において、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールとは反対側には前記可動スクロールと対向する対向部材が配設されており、前記可動スクロールよりも前記対向部材側には、前記可動スクロールを前記固定スクロールに向けて押し付ける押圧力を前記可動スクロールに付与する背圧領域を有し、前記可動スクロールにおける前記対向部材側の端面には、前記対向部材における前記可動スクロール側の端面に接触して前記背圧領域と吸入圧領域とを区画する区画部が設けられている電動圧縮機であって、
    前記対向部材は、前記可動スクロールが公転運動して前記区画部の位置が移動することにより、前記背圧領域と前記吸入圧領域とを断続的に連通可能な連通部を有しており、
    前記背圧領域と前記吸入圧領域とは、前記区画部の内周側に前記連通部が位置することにより互いに区画され、前記区画部の外周側に前記連通部の少なくとも一部が位置することにより互いに連通することを特徴とする電動圧縮機。
  2. 可動スクロールと固定スクロールとの間に前記可動スクロールの公転運動に基づいて容積減少する圧縮室を備えた圧縮機構部と、回転軸を介して前記可動スクロールを駆動させる電動モータとがハウジング内に収容され、前記ハウジング内において、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールとは反対側には前記可動スクロールと対向する対向部材が配設されており、前記可動スクロールよりも前記対向部材側には、前記可動スクロールを前記固定スクロールに向けて押し付ける押圧力を前記可動スクロールに付与する背圧領域を有し、前記可動スクロールにおける前記対向部材側の端面には、前記対向部材における前記可動スクロール側の端面に接触して前記背圧領域と吸入圧領域とを区画する区画部が設けられている電動圧縮機であって、
    前記対向部材は、前記可動スクロールが公転運動して前記区画部の位置が移動することにより、前記背圧領域と前記吸入圧領域とを断続的に連通可能な連通部を有しており、
    前記ハウジング内において、前記電動モータを収容するとともに前記吸入圧領域とされているモータ室と、前記圧縮機構部が収容される収容部とを区画するとともに、前記回転軸を軸支する軸支部材が前記ハウジング内に配設されており、
    前記対向部材は、前記圧縮機構部と前記軸支部材との間に配設されるとともに前記背圧領域と前記吸入圧領域とをシールするプレートであり、
    前記プレートには前記連通部としての連通孔が形成されていることを特徴とする電動圧縮機。
  3. 前記軸支部材における前記プレート側の端面には、前記連通孔が開放する凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動圧縮機。
  4. 可動スクロールと固定スクロールとの間に前記可動スクロールの公転運動に基づいて容積減少する圧縮室を備えた圧縮機構部と、回転軸を介して前記可動スクロールを駆動させる電動モータとがハウジング内に収容され、前記ハウジング内において、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールとは反対側には前記可動スクロールと対向する対向部材が配設されており、前記可動スクロールよりも前記対向部材側には、前記可動スクロールを前記固定スクロールに向けて押し付ける押圧力を前記可動スクロールに付与する背圧領域を有し、前記可動スクロールにおける前記対向部材側の端面には、前記対向部材における前記可動スクロール側の端面に接触して前記背圧領域と吸入圧領域とを区画する区画部が設けられている電動圧縮機であって、
    前記対向部材は、前記可動スクロールが公転運動して前記区画部の位置が移動することにより、前記背圧領域と前記吸入圧領域とを断続的に連通可能な連通部を有しており、
    前記可動スクロールと前記対向部材との間には、前記背圧領域と、前記圧縮機構部側で前記回転軸を支持する軸受を収容する収容室とが形成されており、
    前記背圧領域と前記収容室とは遮断手段により遮断されており、
    前記回転軸には前記電動モータを収容するとともに前記吸入圧領域とされているモータ室に開口する出口を有する軸内通路が形成されており、
    前記圧縮室は、第1油通路を介して前記背圧領域に連通しており、
    前記収容室は、第2油通路を介して吐出圧領域に連通しており、
    前記軸内通路は、前記第1油通路又は前記第2油通路に連通していることを特徴とする電動圧縮機。
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