JP5636218B2 - 天井の耐震補強構造 - Google Patents

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本発明は、事務所、住宅、工場などの各種施設において、床スラブ、梁などの建物躯体から垂下された複数の吊りボルトによって吊持された天井の耐震補強構造に関する。
従来より、かかる天井構造50として、図10に示されるように、建物躯体から先端部にハンガー52を備えた複数の吊りボルト51が垂下されるとともに、部材長手方向の所定間隔位置で前記ハンガー52によって掛止された野縁受け53が複数並列して設けられ、前記野縁受け53と直交するように複数並列して設けられた野縁54が前記野縁受け53との交点においてクリップ55によって連結され、前記野縁54に天井パネル56が固定されたものが知られている。
ところが、このような天井構造50では、金属製の金物からなる前記ハンガー52、野縁受け53、野縁54及びクリップ55がそれぞれ掛止してあるだけで強固に固定されていないため、地震時に、これら部材間で滑りを生じやすく、天井パネル56が固定ビスから抜け落ちたり、天井パネル56が壁や柱に衝突して崩落したりする被害がしばしば発生している。
このような被害を防止するため、図11に示されるように、野縁受け53と吊りボルト51との間に斜め補強材のブレース57を取り付けることによって野縁受け53の配向方向に対する揺れを低減するとともに、隣接する野縁受け53、53間に追加野縁受け58を懸架し、この追加野縁受け58と吊りボルト51との間に斜め補強材のブレース59を取り付けることによって野縁54の配向方向に対する揺れを低減するようにした耐震補強天井構造60が提案されている。
この他に各部材間の滑りを低減する補強金具として、下記特許文献1には、両端部にビス孔を有する薄板材からなり、中間部は野縁の下側に廻して、それより両端側の吊り部によって野縁を下側から支え上げる天井落下防止クリップが開示されている。また下記特許文献2には、基片部と、基片部の上端縁に連設し、クリップ金具の上片に接する上抱持片部と、上抱持片部の先端縁に連設し、クリップ金具の上片及び野縁受け金具の上折曲板の先端縁部分に係止可能な上係止爪部と、基片部の下端縁両端部分に夫々連設し、野縁受け金具の下折曲板下面に接する下抱持片部と、下抱持辺部の先端縁に連設し、野縁受け金具の下折曲板先端縁部分に係止可能な下係止爪部とを備え、クリップ金具を野縁受け金具とともに抱持できるようにした天井下地用クリップ金具の保持具が開示されている。更に下記特許文献3では、野縁受けに取り付けられる第1の金具と、野縁に取り付けられる第2の金具とにより構成され、第1の金具は、野縁受けに跨るように配置して野縁に嵌合させ、地震による天井下地構造に生じる衝撃力に対して野縁受けの軸方向に変位可能に取り付け、第2の金具は、野縁の野縁リップ部を挟み、かつ前記第1の金具に跨るように配置して野縁の野縁リップ部に地震による天井下地構造に生じる衝撃力に対して野縁の軸方向に変位可能に取り付け、天井下地構造に生じる衝撃力を吸収可能に構成した耐震補強金具が開示されている。
特開2002−267012号公報 実用新案登録第3147509号 特開2009−243228号公報
しかしながら、既設の天井に耐震補強を施す場合、天井裏での工事が可能で、しかもその下の居室部分が工事中も利用できるようにすることが好ましいが、実際には上述のブレースの取付工事や上記特許文献1〜3記載の補強金具の追加工事では、ビス止めなどによる騒音の問題や溶接時の火気による危険性の問題などが生じるため工事が大掛かりとなる。また、上述のブレースによる補強構造では、天井裏に設置されている空調ダクト等の設備機器との取り合いによってはブレースを挿入できない箇所が数多く存在するのが実状である。
さらに、上記特許文献1〜3のように、天井下地材に補強金具を取り付ける場合、耐震強度を増すためには、より多くの箇所に補強金具を取り付ける必要があり、補強金具をビス止めしたり嵌め込んだりする作業に多くの手間がかかるとともに、部品点数の増加によるコスト増加が懸念される。また、重量の増加を伴うため、耐震部材への負担が増加する結果となる。
また、上述のようなブレースや補強金具を取り付ける構造は、天井全体の剛性を高めることによって天井の固有周期を短周期化するものであるが、建物の固有周期との連成を考えたとき、高層の建物のように建物自体の固有周期が長周期である場合、共振が起こらずにある程度の耐震効果を発揮すると考えられるが、原子力施設など堅固な建造物の場合、建物の固有周期が短周期であるため耐震補強した天井の固有周期と共振しやすくなり、耐震補強を行った結果却って甚大な被害をもたらすことが想定できる。
一方、前述の通り地震時に天井パネルが脱落する被害が数多く報告されているが、その天井パネル脱落の原因の1つとして、各構成要素間の接合部が滑りやすいことが挙げられる。この滑りの原因としては、(1)天井パネルと壁や柱などの周辺躯体との衝突、(2)周辺躯体の変形によって天井パネルに作用する強制変形などが複合的に繰り返し継続して作用することによるものであると考えられる。従って、天井パネルの脱落を防止するためには、接合部の滑りを抑止することが重要であり、これによって天井構造の耐震性の向上につながるようになる。
そこで本発明の主たる課題は、補強工事が簡易化でき、費用が廉価で済み、耐震補強によって天井の固有周期を大幅に短周期化することなく、接合部の滑りを抑止し耐震性を向上させた天井の耐震補強構造を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、建物躯体から先端部にハンガーを備えた複数の吊りボルトが垂下されるとともに、部材長手方向の所定間隔位置で前記ハンガーによって掛止された野縁受けが複数並列して設けられ、前記野縁受けと直交するように複数並列して設けられた野縁が前記野縁受けとの交点においてクリップによって連結され、前記野縁に天井パネルが固定されてなる天井の耐震補強機構であって、
耐震用の補強金具を設けることなく、前記天井パネルと野縁との接触部分、前記野縁とクリップとの接触部分、前記クリップと野縁受けとの接触部分及び前記野縁受けとハンガーとの接触部分に夫々、液性又は粘性状の接着剤を塗布又は注入し、前記ハンガー、野縁受け、野縁及びクリップの各構成要素間の接合部の滑りを防止したことを特徴とする天井の耐震補強構造が提供される。
上記請求項1記載の発明では、一般的な天井構造である、床スラブ、梁などの建物躯体から先端部にハンガーを備えた複数の吊りボルトが垂下されるとともに、部材長手得方向の所定間隔位置に前記ハンガーによって掛止された野縁受けが複数並列して設けられ、前記野縁受けと直交するように複数並列して設けられた野縁が前記野縁受けとの交点においてクリップによって連結され、前記野縁に天井パネルが固定されたものについて耐震補強を施したものである。
具体的には、前記天井パネルと野縁との接触部分、前記野縁とクリップとの接触部分、前記クリップと野縁受けとの接触部分及び前記野縁受けとハンガーとの接触部分に夫々、液性又は粘性状の接着剤を塗布することにより、前記接着剤を表面張力によって各接触部分の隙間内部にまで入り込ませるようにしたものである。この結果、金属製のハンガー、野縁受け、野縁及びクリップの各構成要素間の接合部の滑りが防止でき、天井パネルの脱落につながる損傷を防止することができる一方で、各部材同士を補強金具によって強固に固定したりするものではないため、天井全体の固有周期を大幅に短周期化することなく、地震時に短周期の建物との共振が生じることがなくなる。また、天井パネルと野縁との接触部分に接着剤が塗布又は注入されるため、地震時に天井パネルの野縁からの脱落が防止できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記野縁及び野縁受けは断面溝型の形材からなり、
前記野縁の溝部分とクリップとの間に形成される隙間部分、前記野縁受けの溝部分とクリップとの間に形成される隙間部分及び前記野縁受けの溝部分とハンガーとの間に形成される隙間部分には夫々、エポキシ系又は粘土系の硬化性材料を充填してある請求項1記載の天井の耐震補強構造が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記野縁及び野縁受けに断面溝型の形材を使用した場合、前記野縁の溝部分とクリップとの間に形成される隙間部分、前記野縁受けの溝部分とクリップとの間に形成される隙間部分及び前記野縁受けの溝部分とハンガーとの間に形成される隙間部分に夫々、エポキシ系又は粘土系の硬化性材料を充填するようにしたものである。これにより、溝部分の隙間に対しても各部材間の滑りが防止できるようになる。前記「硬化性材料」とは、エポキシ系樹脂、粘土、石膏など、初期状態においては任意に変形可能で乾燥後は硬化する性質を示す材料のことである。
請求項3に係る本発明として、前記接着剤又は硬化性材料は、天井を組み立てた後に塗布又は充填される請求項1、2いずれかに記載の天井の耐震補強構造が提供される。
上記請求項3記載の発明は、液性又は粘性状の接着剤の塗布或いはエポキシ系又は粘土系の硬化性材料の充填を行う好ましい作業手順であり、天井を組み立てた後に行うようにしたものである。
請求項4に係る本発明として、既設天井を対象とする請求項1,2いずれかに記載の天井の耐震補強構造が提供される。
上記請求項4記載の発明は、既設天井を対象として耐震補強を行うものである。本耐震補強工事は各接触部分に接着剤を塗布又は注入するだけなので、工事が大幅に簡易化できるとともに、補強金具などの費用負担が軽減でき経費が廉価で済む。また、天井裏で作業が完了し、且つ騒音の問題や火気の危険性の問題などが発生しないため、工事中でも通常通り下の居室を利用し続けることができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、補強工事が簡易化でき、費用が廉価で済み、耐震補強によって天井の固有周期を大幅に短周期化することなく、接合部の滑りを抑止し耐震性を向上させた天井の耐震補強構造が提供できるようになる。
本発明に係る耐震補強天井1の斜視図である。 図1の要部拡大図である。 耐震補強の施工要領を示す正面図である。 図3のIV−IV線矢視図である。 ハンガー3の斜視図である。 野縁5の斜視図である。 クリップ6の斜視図である。 クリップ6の背掛けの場合の(A)は正面図、(B)は断面図である。 クリップ6の腹掛けの場合の(A)は正面図、(B)は断面図である。 従来の天井構造50の斜視図である。 従来の耐震補強天井構造60の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る耐震補強天井1は、一般に広く施工されている吊り方式の天井構造に対して広く採用できるものである。一般的な天井構造の代表的な例としては、図1〜図4に示されるように、床スラブ又は梁などの建物躯体から先端部にハンガー3を備えた複数の吊りボルト2、2…が垂下されるとともに、部材長手方向の所定間隔位置で前記ハンガー3によって掛止された野縁受け4が複数並列して設けられ、前記野縁受け4と直交するように複数並列して設けられた野縁5、5…が前記野縁受け4との交点においてクリップ6によって連結され、前記野縁5に天井パネル7が固定されたものが挙げられる。
この天井1の代表例についてさらに具体的に説明すると、前記ハンガー3は、鉄、ステンレス、アルミなどの金属製の金物であり、図5に示されるように、上端部が直角に折曲げ加工された折曲げ部分3aを有し、この折曲げ部分3aに開孔3bが設けられている。このハンガー3は、図3に示されるように、前記開孔3bを吊りボルト2の先端部に挿通した状態で、その上下からナット2a、2aで締結することにより吊りボルト2の下端部に固定されている。一方、前記ハンガー3の下端部は略U字状に折り返されることによりU字状部分3cとされ、このU字状部分3cの上部開放部分では両面の間隔を若干狭く形成することにより、このU字状部分3cに野縁受け4が掛止できるようになっている。
前記野縁受け4は、鉄、ステンレス、アルミなどの金属製の金物であり、断面溝型の形材によって形成されたものである。
前記野縁5も鉄、ステンレス、アルミなどの金属製の金物である。野縁5は、図6に示されるように、断面溝型の形材からなるとともに、両側面の上端縁にはそれぞれ端縁を内側に折り返した係合溝5a、5aが形成されている。
前記クリップ6も鉄、ステンレス、アルミなどの金属製の金物である。前記クリップ6は、図7に示されるように、上部が略直角に折曲げ加工されるとともに、その先端には折曲げ自在な二股のツメ6a、6aが形成されている。一方クリップ6の下方両側部には、前記野縁5の係合溝5a、5aに係合可能な係合片6b、6bが形成されている。このクリップ6は、野縁受け4と野縁5との交点において、前記係合片6b、6bを野縁5の係合溝5a、5aに係合させるとともに、前記ツメ6a、6aを野縁受け4の上面に沿って折曲げることにより、前記野縁受け4と野縁5とを連結するためのものである。
前記天井パネル7は、図3に示されるように、前記野縁5の底面に固定ビス7aによって固定されている。前記天井パネル7は、図示例のように、石膏ボードなどの仕上げ材の下地材7Aとその外側の岩綿材などの吸音材7Bとの積層構造とすることができる。
そして本耐震補強天井1では、図2〜図4に示されるように、前記天井パネル7と野縁5との接触部分、前記野縁5とクリップ6との接触部分、前記クリップ6と野縁受け4との接触部分及び前記野縁受け4とハンガー3との接触部分に夫々、液性又は粘性状の接着剤8が塗布又は注入してある。
前記接着剤8は、金属を接着する一般的な液性又は粘性状のものを使用することができ、例えば2液混合型のエポキシ系接着剤、瞬間的に接着するシアノアクリル系接着剤、ホットメルト接着剤などが好適である。
前記接着剤8は、前記天井1を組み立てた後、各接触部分の継ぎ目に塗布又は注入することが好ましいが、天井1の施工の際に予め各部材の接触部分に接着剤8を塗布しておくこともできる。液性又は粘性状の接着剤8を各接触部分の継ぎ目に塗布又は注入することにより、表面張力によって各接触部分の隙間内部にまで前記接着剤8が入り込むようになる。一般に天井パネル7を構成する石膏ボードの表面は紙系の材料で仕上げることが多く、この紙系材料には撥水処理が施されることが通例のため、前記天井パネル7と野縁5との接触部分にも金属用の上記接着剤を適用することが好ましい。
各接触部分に接着剤を塗布又は注入することにより、金属同士の接触部分の滑りが防止でき、天井パネル7の脱落につながる損傷を防止できる一方で、各部材同士を補強金具によって強固に固定したりするものではないため、天井全体の剛性を大幅に増加させず、固有周期を大幅に短周期化することがないので、原子力施設等の堅固な建造物の短周期の固有周期と共振することが無くなる。また、天井パネル7と野縁5との接触部分に接着剤8が塗布又は注入されるため、地震により天井が大きく揺れた場合でも天井パネル7の野縁5からの脱落が防止できる。
更に、本耐震補強工事は新設天井はもとより既存の天井を対象とすることができる。本天井耐震補強は、各接触部分に接着剤を塗布又は注入するだけなので、工事が大幅に簡易化できるとともに、補強金具などの費用負担が軽減でき経費が廉価で済む。また、特に既設天井を対象とする場合は、天井裏で作業が完了し、且つ騒音の問題や火気の危険性の問題などが発生しないため、工事中でも通常通り下の居室を利用し続けることができるなどの利点を有するものとなる。
ここで、前記天井パネル7と野縁5との接触部分では、図2に示されるように、野縁5の全長に亘って接着剤8を連続的に塗布又は注入してもよいが、点線状の断続的な塗布又は注入とすることによって接着剤の使用量を低減することができる。
一方、図4、図8及び図9に示されるように、溝型の形材からなる野縁5の溝部分とクリップ6との間に形成される隙間部分、溝型の形材からなる野縁受け4の溝部分とクリップ6との間に形成される隙間部分及び前記野縁受け4の溝部分とハンガー3との間に形成される隙間部分には夫々、エポキシ系又は粘土系の硬化性材料9を充填することが好ましい。
前記硬化性材料9は、エポキシ系樹脂、粘土、石膏など、初期状態においては任意に変形可能で乾燥後は硬化する性質を示す材料を使用することができる。
前記野縁5の溝部分とクリップ6との間に形成される隙間部分では、図8及び図9に示されるように、クリップ6の下端部を野縁5の部材長手方向に挟み込むようにエポキシ系又は粘土系の硬化性材料9を充填することが好ましい。
前記野縁受け4の溝部分とクリップ6との間に形成される隙間部分では、前記クリップ6の取付状態によって硬化性材料9の充填状態が異なる。即ち、前記クリップ6は、図8に示される野縁受け4の溝底面側(背側)から掛止する場合(背掛け)と、図9に示される野縁受け4の溝開放面側(腹側)から係止する場合(腹掛け)とが考えられる。前記背掛けの場合、硬化性材料9は必要に応じてクリップ6のツメ6aと野縁受け4との隙間部分に充填することができる。前記腹掛けの場合、クリップ6の全幅に亘って溝を充填するように硬化性材料9を配設することが好ましい。
前記野縁受け4の溝部分とハンガー3との間に形成される隙間部分では、図4に示されるように、ハンガー3の全幅に亘って野縁受け4の溝を充填するようにエポキシ系又は粘土系の硬化性材料9を配設することが好ましい。また、野縁、野縁受けなどの溝のなかに硬化性材料9を設置して接合金物を固定する際に、硬化性材料9の硬化前の流動性に応じて、鋼材、プラスチックまたは紙で堰を設置して所定の範囲のみに硬化材が配置されるようすることも有用である。
1…耐震補強天井、2…吊りボルト、3…ハンガー、4…野縁受け、5…野縁、6…クリップ、7…天井パネル、8…接着剤、9…粘土系硬化性材料

Claims (4)

  1. 建物躯体から先端部にハンガーを備えた複数の吊りボルトが垂下されるとともに、部材長手方向の所定間隔位置で前記ハンガーによって掛止された野縁受けが複数並列して設けられ、前記野縁受けと直交するように複数並列して設けられた野縁が前記野縁受けとの交点においてクリップによって連結され、前記野縁に天井パネルが固定されてなる天井の耐震補強機構であって、
    耐震用の補強金具を設けることなく、前記天井パネルと野縁との接触部分、前記野縁とクリップとの接触部分、前記クリップと野縁受けとの接触部分及び前記野縁受けとハンガーとの接触部分に夫々、液性又は粘性状の接着剤を塗布又は注入し、前記ハンガー、野縁受け、野縁及びクリップの各構成要素間の接合部の滑りを防止したことを特徴とする天井の耐震補強構造。
  2. 前記野縁及び野縁受けは断面溝型の形材からなり、
    前記野縁の溝部分とクリップとの間に形成される隙間部分、前記野縁受けの溝部分とクリップとの間に形成される隙間部分及び前記野縁受けの溝部分とハンガーとの間に形成される隙間部分には夫々、エポキシ系又は粘土系の硬化性材料を充填してある請求項1記載の天井の耐震補強構造。
  3. 前記接着剤又は硬化性材料は、天井を組み立てた後に塗布又は充填される請求項1、2いずれかに記載の天井の耐震補強構造。
  4. 既設天井を対象とする請求項1,2いずれかに記載の天井の耐震補強構造。
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