JP5636011B2 - 画像形成ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機およびファクシミリ等の画像形成装置、並びに、画像形成装置に用いられる画像形成ユニットに関する。
電子写真法を用いた画像形成装置では、感光体ドラムの表面に形成した静電潜像を、現像装置により現像して画像を形成する。
一般に、現像装置は、現像剤(トナー)を担持する現像剤担持体と、現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材と、供給部材に現像剤を供給する補助部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−15246号公報(図1参照)
しかしながら、従来の構成では、十分な画像濃度を得ることが難しいという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、十分な画像濃度を得ることができる画像形成ユニットおよび画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成ユニットと制御部とを有する。画像形成ユニットは、現像剤を供給する現像剤担持体と、現像剤担持体に対向して配置され、回転することにより、現像剤担持体からの現像剤の回収と、現像剤担持体への現像剤の供給とを行う供給部材と、供給部材に供給される現像剤が収容された現像剤収容部と、供給部材の回転方向において、現像剤担持体と供給部材との対向部より下流側で、且つ、現像剤収容部から供給部材に現像剤が供給される領域より上流側の範囲に設けられ、供給部材の表面に保持された現像剤を帯電する帯電付与部材とを備える。制御部は、現像剤担持体および供給部材に電圧を印加したのち、所定の時間をおいて、帯電付与部材に電圧を印加する制御を行う。
また、本発明に係る画像形成装置は、画像形成ユニットと制御部とを有する。画像形成ユニットは、現像剤を供給する現像剤担持体と、現像剤担持体に対向して配置され、回転することにより、現像剤担持体からの現像剤の回収と、現像剤担持体への現像剤の供給とを行う供給部材と、供給部材の回転方向において、現像剤担持体と供給部材との対向部より下流側に設けられ、供給部材が回収した現像剤を帯電する帯電付与部材とを備える。制御部は、現像剤担持体および供給部材に電圧を印加したのち、所定の時間をおいて、帯電付与部材に電圧を印加する制御を行う。
本発明によれば、画像濃度の低下を抑制し、これにより画像品質を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態における画像形成ユニットの構成を示す断面図である。 図2の画像形成ユニットにおける供給ローラとその周囲を拡大して示す図である。 第1の実施の形態における帯電付与部材と供給ローラとを示す斜視図である。 第1の実施の形態における画像形成装置の制御系の要部を示すブロック図である。 第1の実施の形態における画像形成ユニットの動作を示すタイミングチャートである。 画像濃度の測定位置を説明するための図である。 印刷画像の上部濃度および下部濃度の測定結果を示すグラフである。 トナーの帯電量の測定結果を示すグラフである。 比較例1−1の画像形成ユニットの要部を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における画像形成ユニットの構成を示す図である。 第2の実施の形態における供給ローラとのその周辺を拡大して示す図である。 比較例2−1の画像形成ユニットの要部を示す図である。 比較例2−4の画像形成ユニットの要部を示す図である。 図14の画像形成ユニットの一部を拡大して示す図である。 本発明の第3の実施の形態における画像形成ユニット12の構成を示す図である。 印刷画像の上部濃度および下部濃度の測定結果を示すグラフである。 印刷画像の濃度差の測定結果を示すグラフである。
第1の実施の形態.
<画像形成装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置10の基本構成を示す図である。画像形成装置10は、ここでは、カラー電子写真プリンタとして構成されている。
画像形成装置10は、媒体としての記録紙18を収容する媒体収容部としての給紙カセット11と、記録紙18上にブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンのトナー像(現像剤像)を形成する画像形成部22と、そのトナー像を記録紙18に定着する定着部17とを備えている。
画像形成装置10は、さらに、給紙カセット11から画像形成部22まで記録紙18を搬送する媒体供給部13と、定着部17から装置外部に媒体を排出する媒体排出部14と、両面印刷のために記録紙18を反転搬送する反転搬送部15と、切り替えガイド20,21とを備えている。
給紙カセット11は、記録紙(媒体)18を積層した状態で収納し、画像形成装置10の下部に着脱可能に装着されている。
媒体供給部13は、給紙カセット11に収納されている記録紙18を上から順に一枚ずつ繰り出して、矢印Aで示すように搬送路に送り出すピックアップローラ19aおよびフィードローラ19bを有している。
媒体供給部13は、また、ピックアップローラ19aおよびフィードローラ19bにより送り出された記録紙18を、斜行(スキュー)を矯正しつつ、画像形成部22に向けて矢印B方向に搬送する搬送ローラ対19c,19dおよび搬送ローラ対19e,19fを有している。なお、図1に示す点線矢印A,B等は、記録紙18の搬送方向と搬送路を模式的に示すものである。
画像形成部22は、記録紙18の搬送路に沿って一列に配列された4つの画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cと、露光装置としての4つのLED(発光ダイオード)ヘッド23と、各画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cにより形成されたトナー像を記録紙18に転写する転写部16とを備えている。
画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cは、それぞれブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)のトナー像(現像剤像)を形成するものであり、画像形成装置10の本体に対して着脱可能に取り付けられている。画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cは、使用するトナー(現像剤)を除き、互いに共通の構成を有している。画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cの構成については、後述する。
転写部16は、記録紙18を静電吸着して搬送する転写ベルト27と、この転写ベルト27が張架されたドライブローラ28およびテンションローラ29と、画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cの各感光体ドラム101(後述)に対向配置された転写部材としての4つの転写ローラ30とを有している。
ドライブローラ28は、搬送モータ508(図5)により回転駆動され、転写ベルト27を図中矢印T,Uで示す方向に走行させる。テンションローラ29は、転写ベルト27に所定の張力を付与する。
転写ベルト27は、その表面に記録紙18を吸着し、ドライブローラ28の回転により走行して、記録紙18を画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cに沿って搬送する。なお、転写ベルト27は、ポリアミドイミドまたはポリアミド等により構成され、所定の導電性および機械強度を得るためカーボン等が添加されている。
各転写ローラ30は、転写ベルト27を介して各感光体ドラム101に圧接されている。各転写ローラ30には、各感光体ドラム101の表面に形成されたトナー像を記録紙18に転写するための転写電圧が印加されている。
転写部16は、また、転写ベルト27上に付着したトナーを掻き取ってクリーニングする転写ベルトクリーニングブレード34と、転写ベルト27から掻き取られたトナーを収容する廃棄現像剤タンク35とを備えている。なお、転写ベルトクリーニングブレード34は、例えば、ウレタンゴム、エポキシゴム、アクリルゴム、フッ素樹脂ゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)またはポリブタジエンゴム等の弾性体で構成され、本実施の形態ではウレタンゴムで構成されている。
記録紙18の搬送方向において画像形成部22の下流側(図中左側)には、定着部17が設けられている。定着部17は、加熱ローラ36、加圧ローラ37、サーミスタ38およびヒータ39を備えている。
加熱ローラ36は、アルミニウムからなる中空円筒状の芯金の周囲にシリコーンゴムの耐熱弾性層を設け、その表面をPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブで被覆することにより構成されている。加熱ローラ36の芯金の内側には、例えばハロゲンランプなどのヒータ39が設けられている。
加圧ローラ37は、アルミニウムの芯金の周囲にシリコーンゴムの耐熱弾性層を設け、その表面をPFAチューブで被覆することにより構成されている。加圧ローラ37と加熱ローラ36との間には、記録紙18を加圧・加熱するための圧接部が形成される。
サーミスタ38は、加熱ローラ36の表面温度検出手段であり、加熱ローラ36の近傍に非接触で配置される。サーミスタ38によって検出された温度情報は定着制御部509(図5)に送られる。定着制御部509は、サーミスタ38の温度情報に基づいてヒータ39をオンオフ制御して、加熱ローラ36の表面温度を所定の温度に維持する。
記録紙18の搬送方向において定着部17の下流側(図中左側)には、記録紙18の搬送路を切り替える切り替えガイド20が設けられている。切り替えガイド20は、定着部17から送り出された記録紙18を媒体排出部14または(両面印刷のための)反転搬送部15に選択的に搬送するものである。
媒体排出部14は、定着部17から送り出された記録紙18を、画像形成装置10の外部に排出するための排出ローラ対19g,19hおよび排出ローラ対19i,19jを有している。また、画像形成装置10の上部カバーには、媒体排出部14によって排出された記録紙18を載置するためのスタッカ部24が設けられている。
反転搬送部15は、切り替えガイド20を経て搬送されてきた記録紙18を退避路に一旦退避させてから逆向きに引き戻して送り出すための搬送ローラ対19k,19l、切り替えガイド21および搬送ローラ対19x,19wを有している。反転搬送部15は、また、搬送ローラ対19x,19wにより送り出された記録紙18を媒体供給部13まで搬送するリターンパスに沿って、搬送ローラ対19m,19n、搬送ローラ対19o,19p、搬送ローラ対19q,19r、搬送ローラ対19s,19tおよび搬送ローラ対19u,19vを有している。リターンパスの出口には、上記の搬送ローラ対19c,19dが配置されており、表裏が反転された記録紙18を再び画像形成部22に送り込む。
<画像形成ユニットの説明>
次に、画像形成ユニット12の構成について説明する。画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cは、トナーを除いて共通の構成を有しているため、ここでは「画像形成ユニット12」と総称して説明する。
図2は、画像形成ユニット12の構成を示す断面図である。図2には、LEDヘッド23、転写ローラ30および転写ベルト27も併せて示している。
図2に示すように、画像形成ユニット12は、潜像担持体としての感光体ドラム101を有している。感光体ドラム101は、図中矢印Rで示す方向に回転する。感光体ドラム101の周囲には、その回転方向に沿って、帯電部材としての帯電ローラ102、現像剤担持体としての現像ローラ104、およびクリーニング部材としてのクリーニングブレード105が配置されている。
また、現像ローラ104の周囲には、供給部材としての供給ローラ106と、層規制部材としての現像ブレード107とが配置されている。また、供給ローラ106の周囲に帯電付与部材201(図3参照)が配置されている。現像ローラ104、供給ローラ106、帯電付与部材201、および現像ブレード107は、感光体ドラム101の表面の静電潜像を現像する現像部100を構成している。
画像形成ユニット12は、さらに、トナー110を収容する現像剤補給手段(または現像剤収容体)としてのトナーカートリッジ120を有している。トナーカートリッジ120は、現像部100に着脱可能に装着されている。また、画像形成ユニット12は、図1に示した画像形成部22の所定位置に着脱可能に装着されている。
感光体ドラム101としては、例えば、アルミ等の導電性基体ローラ上に、セレン、非晶質シリコンなどの感光層を設けた無機感光体ドラムや、バインダ樹脂中に電荷発生剤や電荷輸送剤を分散させた有機感光層を設けた有機感光体ドラムなどが用いられる。本実施の形態では、導電性基体としてのアルミニウムの金属パイプに、光導電層として電荷発生層および電荷輸送層を順次積層した有機感光体ドラムを用いる。
帯電ローラ102は、感光体ドラム101の表面に接するように設けられている。帯電ローラ102は、例えば、金属シャフトと、金属シャフトの周囲に設けられた半導電性エピクロロヒドリンゴムからなる弾性層とによって構成される。帯電ローラ102は、感光体ドラム101の回転に追従して従動回転する。
LEDヘッド23は、例えばLED素子とレンズアレイとを有し、LED素子から出射された光が感光体ドラム101の表面に結像する位置に配置されている。
クリーニングブレード105は、感光体ドラム101の回転軸と平行に配置され、先端部分が感光体ドラム101の表面に当接するように、根元部分が剛体の支持基板を介して画像形成ユニット12のフレームに固定されている。クリーニングブレード105が感光体ドラム101の表面に当接した状態で、感光体ドラム101が矢印R方向に回転することにより、感光体ドラム101の表面の残留トナー110が掻き取られる。
クリーニングブレード105は、例えば、ウレタンゴム、エポキシゴム、アクリルゴム、フッ素樹脂ゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム等の弾性体で構成され、本実施の形態ではウレタンゴムで構成されている。
現像ローラ104は、感光体ドラム101の表面に接するように設けられ、感光体ドラム101の回転方向とは反対の方向に回転する。現像ローラ104は、例えばステンレス等の導電性を有するシャフト(基体)と、このシャフトの周囲に設けられた弾性層とを有する。弾性層は、シリコーンゴム、ウレタンゴム等をカーボン等で電気抵抗を調節するなどした部材(一般に現像ローラに用いられる部材)で構成され、本実施の形態では半導電性ウレタンゴム層で構成されている。
現像ブレード107は、例えば屈曲部を有する板状部材であり、現像ローラ104の表面に圧接される。現像ブレード107は、ステンレス、リン青銅等の金属や、シリコーンゴム等のゴム材等の部材(一般に現像ブレードに用いられる部材)で構成される。また、現像ブレード107には、適宜、電圧を印加しても良い。
供給ローラ106は、現像ローラ104の表面に接するように設けられ、現像ローラ104の回転方向と同じ方向に回転する。供給ローラ106は、例えばステンレス等の導電性を有するシャフト(基体)と、シャフトの周囲に設けられた弾性層とを有する。弾性層は、半導電性発泡シリコンスポンジ層または半導電性発泡ウレタンスポンジ層など(一般に供給ローラに用いる部材)で構成され、本実施の形態では半導電性発泡シリコンスポンジ層で構成される。耐磨耗性を確保するため、弾性層のアスカーF硬度は40〜70度(JIS Z2245)が望ましい。また、画像形成時に電流が流れることを考慮して、弾性層の体積抵抗値は1×10〜1×10(Ω・cm)が望ましい。なお、体積抵抗値は、弾性層に金属製の円柱を300gfの力で押し当て、印加電圧を−300Vとして測定したものである。
図3は、画像形成ユニット12における供給ローラ106とその周囲を拡大して示す図である。画像形成ユニット12は、供給ローラ106の表面の所定の領域(ここでは下側の領域)に対向するように、供給ローラ106の表面との間に一定の間隔をあけて延在する内壁12aを有している。この内壁12aの終端部から、さらに、供給ローラ106の表面との間隔が広がるように、内壁12bが延在している。
供給ローラ106の表面と、現像ブレード107と、画像形成ユニット12の内壁12bとに囲まれた領域は、供給ローラ106に供給されるトナーが収容される現像剤収容部としてのトナー収容部131を構成している。また、図3に符号αで示す領域は、トナー収容部131に収容されたトナーが供給ローラ106の表面に供給される領域、すなわち現像剤供給領域としてのトナー供給領域である。
一方、供給ローラ106の表面に沿って、供給ローラ106と現像ローラ104との当接部から、供給ローラ106の回転方向(矢印eで示す方向)の下流側に延び、トナー供給領域αの手前に終端を有する領域を、回収トナー搬送部133と称する。この回収トナー搬送部133は、供給ローラ106の回転によって、供給ローラ106が現像ローラ104から回収したトナーを搬送する領域である。
ここでは、回収トナー搬送部133の終端は、供給ローラ106の回転中心を挟んで、供給ローラ106と現像ローラ104との当接部の反対側で、供給ローラ106の外周の接線が垂線となる位置にある。但し、当該位置よりもトナー供給領域αが下方に達している場合には(例えば、後述する図12)、そのトナー供給領域αにかかるまでが回収トナー搬送部133となる。
このように構成されているため、供給ローラ106は、図中矢印eで示す方向に回転することにより、現像ローラ104からトナーを回収し、回収トナー搬送部133に沿って搬送し、さらにトナー収容部131から新たなトナーの供給を受けて、混合されたトナーを現像ローラ104に供給する。
この供給ローラ106の表面に当接するように、帯電付与部材201が設けられている。この帯電付与部材201は、供給ローラ106が現像ローラ104から回収したトナーに帯電を付与するものである。
帯電付与部材201は、板状の形状であり、導電性部材あるいは半導電性部材、例えばステンレス、リン青銅等の板バネ等、または導電性を出すためカーボン等を含有するシリコーンゴム、ウレタンゴム等によって構成される。帯電付与部材201には、電圧が印加される。
図4は、帯電付与部材201と供給ローラ106とを示す斜視図である。帯電付与部材201は、供給ローラ106のローラ部分の長さ(軸方向寸法)と同一の長さL1を有し、供給ローラ106の表面に沿って所定の幅L2を有している。帯電付与部材201は、その幅方向の一部分(図中、幅L3の部分)で、供給ローラ106に接している。
図2に戻り、トナーカートリッジ120は、現像剤としてのトナー110を収容する現像剤格納部125を有する容器121を備えている。現像剤格納部125には、その長手方向に延在する撹拌部材としての撹拌バー122が回転自在に設けられている。容器121の下部には、現像剤格納部125内のトナー110を上記のトナー収容部131に補給するための補給口としてのトナー補給口124が形成されている。また、容器121の内側には、トナー補給口124を開閉するため、矢印Qで示す方向にスライド可能なシャッタ123が設けられている。ここでは、トナーカートリッジ120のトナー補給口124およびトナー収容部131は、供給ローラ106の上方に設けられている。
<トナー>
次に、本実施の形態で使用する現像剤としてのトナー110について説明する。トナー110は、少なくとも結着樹脂を含有するトナー母粒子に無機微粉体や有機微粉体などの外部添加剤(以下、外添剤と称す)が添加されたもので、上記したトナーカートリッジ120に収容される。また、トナー110は、負帯電性を有している。
結着樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、またはスチレン−ブタジエン系樹脂が好ましい。また、結着樹脂には、離型剤や着色剤等が添加される。
離型剤としては、例えば、パラフィンワックス、カルナバワックス等を用いることができる。離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜12重量部とするのが効果的であり、単独でまたは複数種類を併用して用いることができる。
着色剤としては、例えば、従来のブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー用着色剤として用いられている染料、顔料等を単独でもしくは複数種類を併用して用いることができ、例えば、カーボンブラック、酸化鉄、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミンBベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ピグメントブルー15:3、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等を用いることができる。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して2〜25重量部、好ましくは2〜15重量部である。
結着樹脂には、さらに、帯電制御剤、導電性調整剤、流動性向上剤またはクリーニング性向上剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
帯電制御剤としては、例えば、アゾ系錯体帯電制御剤、サリチル酸系錯体帯電制御剤、カリックスアレン系帯電制御剤、4級アンモニウム塩系帯電制御剤等、公知のものを用いることができる。帯電制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して0.05〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部であり、単独でまたは複数種類を併用して用いることができる。
外添剤は、環境安定性、帯電安定性、現像性、流動性、保存性を向上するために添加されるものであり、例えば、シリカ、チタニア、アルミナ等、公知のものを用いることができる。外添剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜8重量部であり、単独でまたは複数種類を併用して用いることができる。
本実施の形態で用いるトナーの製造方法は、以下の通りである。すなわち、結着樹脂(ポリエステル樹脂、数平均分子量Mn=3700、ガラス転移温度Tg=62℃、軟化温度T1/2=115℃)100重量部と、帯電制御剤としてボントロンE84(オリエント化学工業株式会社製)0.5重量部と、着色剤としてブラックトナーはカーボンブラック、イエロートナーはジスアゾエロー、マゼンタトナーはカーミン6B、シアントナーはピグメントブルー15:3それぞれ5.0重量部と、離型剤としてカルナウバワックス(株式会社加藤洋行製、カルナウバワックス1号粉末)4.0重量部とを、ヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練し、冷却する。
このようにして得られた混合物を、直径2mmのスクリーンを有するカッターミルで粗砕化した後、衝突板式粉砕機「ディスパージョンセパレーター」(日本ニューマチック工業株式会社製)を用いて粉砕し、更に風力分級機を用いて分級を行い、平均粒径6.0μmのトナー母粒子を得る。
次に、外添工程として、上記のトナー母粒子1kg(100重量部)に対して、疎水性シリカR972(日本アエロジル株式会社製、平均粒径16nm)3.0重量部を加え、へンシェルミキサーで3分間攪拌することで、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンのトナーがそれぞれ得られる。
<画像形成装置の制御系>
次に、画像形成装置10の制御系について説明する。図5は、画像形成装置10の制御系の要部を示すブロック図である。図5において、制御部500は、図示しないマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等によって構成され、パーソナルコンピュータ等の上位装置から印刷データおよび制御コマンドを受信して、画像形成装置10の全体のシーケンス制御により画像形成を行う。
帯電付与部材電源制御部501は、制御部500の指示により、帯電付与部材201の表面を帯電させるため、帯電付与部材201に帯電付与電圧を印加する制御を行う。
帯電ローラ電源制御部502は、制御部500の指示により、感光体ドラム101の表面を一様に帯電させるため、帯電ローラ102に帯電電圧を印加する制御を行う。
LEDヘッド制御部503は、制御部500の指示により、感光体ドラム101の表面に光を照射して静電潜像を形成するため、印刷データに従ってLEDヘッド23を発光させる制御を行う。
現像ローラ電源制御部504は、制御部500の指示により、感光体ドラム101の表面の静電潜像をトナーにより現像するため、現像ローラ104に現像電圧を印加する制御を行う。
供給ローラ電源制御部506は、制御部500の指示により、現像ローラ104にトナーを供給するため、供給ローラ106に供給電圧を印加する制御を行う。
転写ローラ電源制御部505は、制御部500の指示により、感光体ドラム101の表面のトナー像を記録紙18に転写するため、転写ローラ30(図1)に転写電圧を印加する制御を行う。
なお、帯電付与部材電源制御部501、帯電ローラ電源制御部502、LEDヘッド制御部503、現像ローラ電源制御部504、供給ローラ電源制御部506および転写ローラ電源制御部505は、いずれも、画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cのそれぞれに設けられており、各色の画像形成ユニット毎に個別に制御を行うが、ここでは、説明の便宜上、それぞれ一つずつのブロックとして説明する。
帯電付与部材電圧電源511は、上記の帯電付与部材電源制御部501に制御され、帯電付与部材201に直流電圧(帯電付与電圧)を印加する。帯電ローラ電圧電源512は、上記の帯電ローラ電源制御部502により制御され、帯電ローラ102に直流電圧(帯電電圧)を印加する。
現像ローラ電圧電源514は、上記の現像ローラ電源制御部504に制御され、現像ローラ104に負極性の直流電圧(現像電圧)を印加する。また、現像ローラ正極性電圧電源514aは、上記の現像ローラ電源制御部504に制御され、現像ローラ104に正極性の直流電圧を印加する。
供給ローラ電圧電源516は、上記の供給ローラ電源制御部506に制御され、供給ローラ106に直流電圧(供給電圧)を印加する。転写ローラ電圧電源515は、上記の転写ローラ電源制御部505に制御され、転写ローラ30に直流電圧(転写電圧)を印加する。
IDモータ507は、感光体ドラム101を回転駆動する。感光体ドラム101の回転は、動力伝達系を介して、現像ローラ104および供給ローラ106に伝達される。また、帯電ローラ102および転写ローラ30は、感光体ドラム101に追従して従動回転する。なお、IDモータ507は、画像形成ユニット12K,12Y,12M,12Cのそれぞれに設けられている。
搬送モータ508は、記録紙18を給紙カセット11から繰り出して搬送路に沿って搬送するため、上述した媒体供給部13、媒体排出部14および反転搬送部15の各ローラを駆動する。
定着制御部509は、定着部(定着器)17のサーミスタ38の検出温度に基づいてヒータ39をオンオフ制御し、定着温度を一定に保つ制御を行う。
<画像形成装置の動作>
次に、画像形成装置10の動作について、図1および図5を参照して説明する。
画像形成装置10の制御部500は、パーソナルコンピュータ等の上位装置から印刷データと制御コマンドを受信すると、記録紙18の搬送を開始する。
図1に示すように、給紙カセット11に収容された記録紙18は、ピックアップローラ19aおよびフィードローラ19bによって矢印Aで示す方向に一枚ずつ繰り出される。その後、記録紙18は、搬送ローラ対19c,19dおよび搬送ローラ対19e,19fによって、斜行を矯正されながら矢印Bで示す方向に搬送され、画像形成部22に到達する。
画像形成部22に到達した記録紙18は、ドライブローラ28によって走行する転写ベルト27に保持され、矢印Tで示す方向に搬送される。
転写ベルト27により保持された記録紙18は、ブラックの画像形成ユニット12Kの感光体ドラム101と転写ローラ30とのニップ部に到達する。転写ローラ30には転写ローラ電圧電源515によって転写電圧(例えば+3000V)が印加されており、この転写電圧により、感光体ドラム101上に形成されたブラックのトナー像が記録紙18に転写される。
その後、記録紙18は、転写ベルト27によって矢印Tで示す方向にさらに搬送され、画像形成ユニット12Y,12M,12Cを順に通過する。そして、画像形成ユニット12Kの感光体ドラム101からブラックのトナー像が記録紙18に転写されたのと同様にして、画像形成ユニット12Yの感光体ドラム101からイエローのトナー像が記録紙18に転写され、画像形成ユニット12Mの感光体ドラム101からマゼンタのトナー像が記録紙18に転写され、画像形成ユニット12Cの感光体ドラム101からシアンのトナー像が記録紙18に転写される。
各色のトナー像が転写された記録紙18は、矢印Dで示す方向に搬送されて定着部17に到達する。トナー像が転写された記録紙18は、矢印E,Fで示す方向にそれぞれ回転する加熱ローラ36と加圧ローラ37との圧接部に送り込まれる。加熱ローラ36は、定着制御部509により所定の表面温度に保たれ、その熱により記録紙18上のトナーが溶融する。さらに、溶融したトナーが加熱ローラ36と加圧ローラ37との圧接部で加圧されることにより、トナー像が記録紙18に定着する。
トナー像が定着した記録紙18は、媒体排出部14の排出ローラ対19g,19hおよび排出ローラ対19i,19jによって矢印Gで示す方向に搬送され、画像形成装置10の外部に排出され、スタッカ部24に載置される。
一方、両面印刷の場合には、表面にトナー像が定着した記録紙18を、図1に示す切り替えガイド20、搬送ローラ対19k,191および搬送ローラ対19x,19wによって矢印Hで示す方向に搬送して退避路に一旦退避させ、その後、切り替えガイド21および搬送ローラ対19w,19xによって矢印Iで示す方向に搬送してリターンパスに導く。
そして、搬送ローラ対19m,19n、搬送ローラ対19o,19p、搬送ローラ対19q,19r、搬送ローラ対19s,19t、および搬送ローラ対19u,19vによって、矢印a,b,cで示すようにリターンパスに沿って記録紙18を搬送する。これにより、記録紙18は、媒体供給部13の搬送ローラ対19c,19dに到達して、さらに矢印Bで示す方向に搬送されて画像形成部22に送られる。画像形成部22では、記録紙18の裏面(既にトナー像が定着した面とは反対の面)にトナー像が形成され、その後、上述したようにトナー像の定着および排出が行われる。
<画像形成ユニットの動作>
次に、各画像形成ユニット12の動作について、図2、図5および図6を参照して説明する。図6は、画像形成ユニット12の動作を示すタイミングチャートである。
制御部500は、記録紙18が搬送ローラ対19c,19dおよび搬送ローラ対19e,19fにより矢印Bで示す方向に搬送されている間の所定のタイミングt1で、印刷準備動作を開始する(t1)。ここでは、制御部500は、IDモータ507を駆動する。これにより、感光体ドラム101が矢印Rで示す方向に一定の周速度で回転する。これに伴い、帯電ローラ102、現像ローラ104、供給ローラ106および転写ローラ30が回転する。
次に、現像ローラ電源制御部504が、制御部500の指示により、現像ローラ正極性電圧電源514aから現像ローラ104に正極性の電圧(例えば+200V)を印加する(t2)。
続いて、帯電ローラ電源制御部502が、制御部500の指示により、帯電ローラ電圧電源522から帯電ローラ102に帯電電圧(例えば−1050V)を印加する(t3)。これにより、感光体ドラム101の表面が、例えば−550Vに一様に帯電する。
さらに、制御部500は、印刷データに基づく画像形成を開始する。まず、現像ローラ電源制御部504が、現像ローラ電圧電源514から現像ローラ104に負極性の現像電圧(例えば−250V)を印加する。また、供給ローラ電源制御部506は、供給ローラ電圧電源516から供給ローラ106に供給電圧(例えば−350V)を印加する。また、LEDヘッド制御部503は、印刷データに基づきLEDヘッド23を発光させる(t4)。
感光体ドラム101の露光部分は電位が−100Vに光減衰し、これにより静電潜像が形成される。感光体ドラム101の表面に形成された静電潜像は、供給ローラ106から現像ローラ104に供給されたトナーによって現像され、記録紙18に転写される(t4〜t6)。
なお、上述した供給ローラ106への電圧印加の開始(t4)から、現像ローラ104が1周し、供給ローラ106が1周する時間Pを経過した後、帯電付与部材電源制御部501は、制御部500の指示により、帯電付与部材電圧電源521から帯電付与部材201に帯電付与電圧を印加する(t5)。
その後、制御部500は、LEDヘッド23の発光制御、および、現像ローラ104、供給ローラ106および帯電付与部材201への電圧印加を終了する(t6)。
後続する記録紙18がある場合には、制御部500は、紙間に対応する時間(t6〜t7)をおいて、次のページの画像形成を開始する(t7〜t9)。
当該次のページのトナー像が記録紙18に転写された後、制御部500は、LEDヘッド23の発光制御、および、現像ローラ104、供給ローラ106および帯電付与部材201への電圧印加を終了する(t9)。
後続する記録紙18がない場合には、制御部500は、帯電ローラ電圧電源512から帯電ローラ102への電圧印加を終了する(t10)。
なお、上述した帯電付与部材201の電圧印加のタイミング(t5)は、現像ローラ104および供給ローラ106への電圧印加の開始(t4)よりも後としたが、これは、現像ローラ104および供給ローラ106への電圧印加と同時に帯電付与部材201に電圧を印加すると、現像ローラ104からトナーを回収する前の供給ローラ106の表面に保持されたトナーの過剰帯電を生じる可能性があるためである。そこで、現像ローラ104および供給ローラ106への電圧印加から、現像ローラ104が1周し、供給ローラ106が1周する時間Pが経過した後に、電付与部材201への電圧印加を行うことが好ましい。
また、上記t2〜t4の期間に、現像ローラ104に正極性の電圧を印加したのは、以下の理由による。すなわち、帯電ローラ102により帯電された感光体ドラム101の表面の帯電部分が現像ローラ104とのニップ部に到達するまでの間は、通常、感光体ドラム101の表面電位が0Vに近いため、現像ローラ104上のトナーが感光体ドラム101に付着する(無駄に消費される)可能性がある。また、現像ローラ104と供給ローラ106との間で摩擦帯電されたトナーが、現像ローラ104と感光体ドラム101とのニップ部に到達したときに、感光体ドラム101に付着する可能性もある。
そこで、上記のようにt2〜t4の期間に現像ローラ104に正極性の電圧を印加し、負帯電トナーを現像ローラ104側に引き付けることで、感光体ドラム101への付着を抑制している。なお、現像ローラ104への正極性の電圧印加は、t1の時点から開始してもよい。
<画像形成ユニットにおけるトナーの流れ>
次に、画像形成ユニット12におけるトナー収容部131から感光体ドラム101までのトナーの流れについて、図2および図3を参照して説明する。
トナーカートリッジ120のシャッタ123(図2)は、トナーカートリッジ120を現像部100に装着した後に、図示しないレバーの操作により矢印Q方向にスライドすることにより、トナー補給口124を開口させる。これにより、トナーカートリッジ120の容器121内のトナー110が、トナー補給口124から矢印V方向に落下し、現像部100の上部に形成されたトナー受入口130を介して現像部100のトナー収容部131に供給される。
供給ローラ電圧電源516によって直流電圧(例えば−350V)が印加された供給ローラ106は、矢印eで示す方向に回転することにより、トナー収容部131に供給されたトナー110を搬送して現像ローラ104に供給する。
現像ローラ104は、感光体ドラム101に密着して配置され、現像ローラ電圧電源514によって直流電圧(例えば−250V)が印加されている。現像ローラ104は、供給ローラ106により搬送されたトナー110を吸着し、矢印fで示す方向に回転することにより当該トナー110を搬送する。
現像ローラ104による回転搬送の過程で、供給ローラ106より下流側において現像ローラ104に圧接された現像ブレード107が、現像ローラ104に付着したトナー110を均一な厚さにならし、これにより現像ローラ104の表面にトナー層が形成される。現像ローラ104の表面のトナー層を構成するトナー(正規帯電しているトナー)は、現像ローラ104と供給ローラ106との摺動や、現像ブレード107による圧接等による摩擦により帯電される(例えば−60V程度)。
感光体ドラム101と現像ローラ104との電位差のため、現像ローラ104と感光体ドラム101との間には、感光体ドラム101の表面の静電潜像に伴う電気力線が発生する。そのため、現像ローラ104の表面に担持された帯電したトナー110は、静電気力により感光体ドラム101の表面の静電潜像部分に付着する。すなわち、感光体ドラム101の表面の静電潜像が、トナー110によって反転現像される。
また、静電潜像の現像に使用されずに現像ローラ104の表面に残った残存トナー110は、現像ローラ104の回転と共に供給ローラ106との接触部に送られ、供給ローラ106によって回収される。
図3に示すように、供給ローラ106の表面において、現像ローラ104と供給ローラ106との接触部よりも、供給ローラ106の回転方向(矢印e方向)の下流側にあるトナーは、供給ローラ106と帯電付与部材201とに圧接されている。
この領域にあるトナーは、直流電圧が印加された帯電付与部材201により帯電し、さらに供給ローラ106の回転による供給ローラ106の表面の移動に伴い、供給ローラ106の表面上のトナーは回転方向の下流側に送られる。そして、トナー収容部131から新たに供給されたトナーと共に現像ローラ104に送られ、再び、静電潜像の現像に使用される。
図2に戻り、感光体ドラム101の表面には、トナー像の転写後に、転写されなかった若干のトナー110が残留する場合がある。この残留したトナー110は、クリーニングブレード105によって除去される。クリーニングされた感光体ドラム101は、繰り返し使用される。
また、連続印刷中に、転写ベルト27の記録紙18が保持されていない部分(紙間)に、感光体ドラム101から一部の帯電不良のトナー110が転写される場合がある。このトナー110は、転写ベルト27が図1に示す矢印T,Uで示す方向に走行する際に、転写ベルトクリーニングブレード34によって掻き取られ、廃棄現像剤タンク35に溜められる。
<印刷試験>
次に、帯電付与部材201の作用効果を確認するための印刷試験について説明する。試験条件は以下の通りである。
試験用装置として、帯電付与部材201を備えたシアンの画像形成ユニット12Cを画像形成装置10に組み込んで、シアンの単色画像を印刷した。環境は、室温環境(温度25℃、湿度50%)とした。
印刷速度、すなわち感光体ドラム101の周速度(=通紙速度)は、274mm/sとした。また、感光体ドラム101(外径30mm)、帯電ローラ102(外径11mm)、現像ローラ104(外径16mm)および供給ローラ106(外径16mm)の外周速度比は、
感光体ドラム:帯電ローラ:現像ローラ:供給ローラ
=1:1:1.3:(1.3×0.7)
とした。回転方向は、図2に示す矢印方向とした。
帯電ローラ102、現像ローラ104、供給ローラ106および転写ローラ30の各金属シャフトに印加した直流電圧Vch,Vdb,Vsb,Vtrは、それぞれVch=−1050V、Vdb=−250V、Vsb=−350V、およびVtr=+3000Vとした。
印刷試験時の感光体ドラム101の表面電位を測定したところ、露光部および被露光部の電位VA1,VA2は、それぞれ、VA1=−50V、VA2=−550Vであった。
帯電付与部材201は、リン青銅製の板バネで構成した。帯電付与部材201の寸法は、図4に示すように、長さL1=210mm、幅L2=10mmとした。また、帯電付与部材201と供給ローラとの接触領域は、長さL1=210mm、幅L3=6mmの略長方形状とし、その面積は、L1×L3=210mm×6mm=1260mmとした。
画像形成ユニット12において図3に矢印Iで示す位置に、表面電位計(TREK社の“MODEL344”)のプローブ(TREK社の“MODEL555P−4”)をセットし、供給ローラ106、供給ローラ106の表面のトナー層、および帯電付与部材201の表面電位を測定できるようにした。
そして、まず、帯電付与部材201に電圧を印加しないように、帯電付与部材電圧電源511との間の配線を外し、電気的にオープンな状態にした。この状態で、画像形成装置10により、A4サイズ標準紙(OKIエクセレントホワイト紙:坪量=80g/m)を縦方向送り(4辺のうち短い2辺が通紙方向の先端と後端となる)して、LEDヘッド23を発光させずに一枚の白紙画像を印刷した。このとき、印刷中の表面電位計の測定値VBは、VB=−400Vであった。供給ローラ106に印加している直流電圧Vsb=−350Vであるので、供給ローラ106の表面のトナー層の電圧Vtn=−50Vであると考えられる。
次に、帯電付与部材201を帯電付与部材電圧電源511に接続し、帯電付与部材201にVf=−800Vを印加しながら、紙間(連続印刷において、先行する記録紙の後端から後続の記録紙の先端までの距離)を60mmに設定し、図7に示すように、面積率100%(紙面の4辺の縁の各5mmの非印刷領域を除く印刷領域の全面に印刷する場合を面積率100%とする)で連続通紙印刷を500枚行なった。500枚印刷直後に、図3に矢印Oで示す位置において、吸引式小型帯電測定装置(TREK社製“MODEL210HS−3”)によってトナー層からトナーを吸引して電荷を測定し、その電荷測定時に吸引されたトナーの重量を電子天秤(Sartorius社製“CP225D”)によって測定し、得られた電荷を、得られた重量で除算することによって、トナーの帯電量(μC/g)を算出した。
同様にして、Vfを、−800V,−700V,−600V,−500V,−400V,−300V,0V,+100Vの順に変化させて、繰り返し試験を行った。それぞれのVfにおいて得られた500枚目の印刷画像について、図7に示す位置で画像濃度(上部濃度Dc1および下部濃度Dc2)を測定した。図7に示すように、上部濃度Dc1は、記録紙の送り方向の前端の中央部で測定し、下部濃度Dc2は、記録紙の送り方向の後端の中央部で測定した。画像濃度は、X−Rite社製の濃度計“X−Rite528(ステータスI)”を用い、濃度を測定する印刷画像の下に、未使用OKIエクセレントホワイト紙10枚を重ねて下敷きにして、印刷画像の濃度を測定した。
画像濃度の評価基準は、以下の通りである。
◎:画像濃度Dcが1.30以上であり、印刷画像として充分な濃度である。
○:画像濃度Dcが、1.20≦Do<1.30の範囲であり、印刷画像としては若干薄く、色再現性が弱い印象を与える。
X:画像濃度Dcが1.20未満であり、印刷画像として濃度が低く不合格である。
表1に、上部濃度Dc1および下部濃度Dc2の測定結果を示す。図8には、表1の測定結果をグラフにして示す。
Figure 0005636011
表2には、トナーの帯電量(μC/g)の測定結果を示す。図9には、表2の測定結果をグラフにして示す。
Figure 0005636011
表1および図8の結果から、Vf=−800Vでは、印刷紙の非印刷領域(余白)にもトナーが付着しており、汚れが見られた。これは、印刷中にトナーの過剰帯電が生じ、感光体ドラム101の帯電電位よりも、現像ローラ104に担持されたトナー層の電位が高くなったことにより、感光体ドラム101の非露光部にもトナーが付着したためと考えられる。
また、Vf=−300V〜+100Vの範囲では、画像濃度が低く、カスレが見られた。これは、トナーの帯電が低いため、現像ローラ104へのトナーの供給量が不足したためと考えられる。
これに対し、Vf=−700V〜−400Vの範囲では、十分な画像濃度が得られ、また、カスレや汚れも見られなかった。すなわち、良好な印刷画像を得ることができた。
このVf=−700V〜−400Vという範囲は、トナーと同極性(−)で、絶対値が、供給ローラ106への印加電圧(Vsb=−350V)とトナー層電位(−50V)とを合わせた値(−400V)以上である範囲ということができる。
より詳細には、Vf=−700V〜−400Vという範囲は、トナーと同極性で、絶対値が、供給ローラ106への印加電圧(Vsb=−350V)とトナー層電位(−50V)とを合わせた値(−400V)以上であり、なお且つ供給ローラ106への印加電圧の2倍(−700V)以下である範囲ということができる。
以上のことから、供給ローラ106の表面に帯電付与部材201を当接させて、トナーと同極性で、絶対値が、供給ローラ106への印加電圧とトナー層電位とを合わせた値以上(より好ましくは、供給ローラ106への印加電圧の2倍以下)の直流電圧Vfを印加することにより、連続印刷後も濃度低下が少なく、カスレや汚れのない良好な印刷画像を得ることができることが分かる。
比較例1−1.
図10は、比較例1−1の画像形成ユニットの要部を示す模式図である。比較例1−1の画像形成ユニットでは、帯電付与部材201が、供給ローラ106の上部、すなわち供給ローラ106に新しいトナーが付与される領域であるトナー収容部131(トナー供給領域α)内に配置している。他の構成は、第1の実施の形態の画像形成ユニット12(図2,3)と同様である。
比較例1−1の画像形成ユニットを画像形成装置に組み込んで、上述した印刷試験を行ったところ、Vf=−400V〜−800Vの範囲で汚れが発生した。これは、トナー収容部131から供給ローラ106に補給されたトナーが帯電付与部材201によって帯電されたことにより、トナーの過剰帯電が生じたためと考えられる。また、Vf=+100V〜−400Vの範囲では画像濃度が薄く、印刷画像として不合格であった。
比較例1−2.
第1の実施の形態の画像形成ユニット(図2,3)から帯電付与部材201を取り外し、上述した印刷試験条件で、図7に示すパターンを500枚印刷した。供給ローラ106の電圧Vsbは、上記の通り−350Vとした。その結果、得られた画像濃度は、Dc1=1.20、Dc2=1.05であり、画像濃度が低く、印刷画像として不合格であった。
比較例1−3.
第1の実施の形態の画像形成ユニット(図2,3)から帯電付与部材201を取り外し、供給ローラ106の電圧VsbをVsb=−500Vとして、図7に示すパターンを500枚印刷した。その結果、得られた画像濃度は、Dc1=1.40、Dc2=1.35であり、画像汚れが発生し、印刷画像としては不合格であった。
このように、比較例1−1〜1−3の画像形成ユニットを用いた印刷試験では、第1の実施の形態の画像ユニットを用いた印刷試験よりも、画像濃度が低い、あるいは汚れが発生するという結果が得られた。
このことから、帯電付与部材201を、図3に示したように、供給ローラ106と現像ローラ104との対向部よりも下流側で、且つトナー収容部131よりも上流側で、供給ローラ106の表面に対向させることにより、良好な画像濃度が得られることが分かる。
これは、供給ローラ106が現像ローラ104から回収したトナーを帯電付与部材201によって帯電させることで、回収トナーの帯電不足を抑制し、同時に、トナー収容部131から供給ローラ106に新たに供給されるトナーの過剰帯電を抑制することができるため、現像ローラ104へのトナーの供給不足や供給過剰を防止することができるためである。
なお、ここでは、第1の実施の形態および各比較例に関する印刷試験として、シアンの画像形成ユニットを用いて行った印刷試験について説明したが、ブラック、イエローおよびマゼンタの画像形成ユニットを用いた場合にも、同様の試験結果が得られた。
<効果>
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、帯電付与部材201を、供給ローラ106の回転方向において供給ローラ106と現像ローラ104との対向部よりも下流側で、且つトナー収容部131よりも上流側で供給ローラ106の表面に対向させることにより、供給ローラ106が現像ローラ104から回収したトナーの帯電不足を抑制すると共に、トナー収容部131から供給ローラ106に新たに供給されるトナーの過剰帯電を抑制することができる。そのため、適切に帯電されたトナーを現像ローラ104に供給することができ、良好な画像濃度を得ることができる。
また、帯電付与部材201に印加する電圧Vfを、トナーと同極性で、絶対値が、供給ローラ106への印加電圧とトナー層電位とを合わせた値以上の直流電圧Vfとすることにより、連続印刷後も濃度低下が少なく、カスレや汚れの無い良好な画像を得ることができる。
第2の実施の形態.
<画像形成ユニットの構成>
図11は、本発明の第2の実施の形態における画像形成ユニット12の構成を示す図である。第2の実施の形態における画像形成ユニット12では、トナーカートリッジ120のトナー補給口124が、供給ローラ106の上方ではなく、横方向に配置されている。
図12は、図11の画像形成ユニット12における供給ローラ106とその周囲を拡大して示す図である。第2の実施の形態では、供給ローラ106に新しくトナーが供給される領域であるトナー収容部131は、第1の実施の形態(図3)と比較して、供給ローラ106の回転方向の上流側(図中下方)に広がっている。そのため、回収トナー搬送部133は、第1の実施の形態(図3)と比較して、終端(供給ローラ106と現像ローラ104との対向部とは反対側の端部)が、供給ローラ106の回転方向の上流側にシフトしている。他の構成は、第1の実施の形態の画像形成ユニット12と同様である。
<印刷試験>
第2の実施の形態における画像形成ユニット12を画像形成装置に組み込んで、第1の実施の形態で説明した印刷試験を行った。その結果、第1の実施の形態で説明した試験結果と同様の結果が得られた。
すなわち、この第2の実施の形態においても、帯電付与部材201を、供給ローラ106と現像ローラ104との対向部よりも下流側で、且つトナー収容部131よりも上流側において供給ローラ106の表面に対向させると共に、帯電付与部材201に、トナーと同極性で、絶対値が、供給ローラ106の印加電圧とトナー層電位とを合わせた値以上の直流電圧Vfを印加することにより、連続印刷後も濃度低下が少なく、カスレや汚れの無い良好な画像が得られる。
比較例2−1.
図13は、比較例2−1の画像形成ユニットの要部を示す図である。比較例2−1の画像形成ユニットでは、帯電付与部材201が、供給ローラ106の上部、すなわちトナー収容部131(トナー供給領域α)内に配置している。他の構成は、第2の実施の形態の画像形成ユニット12(図11,12)と同様である。
比較例2−1の画像形成ユニットを画像形成装置に組み込んで、上述した印刷試験を行ったところ、Vf=−400V〜−800Vの範囲で汚れが発生した。また、Vf=+100V〜−300Vの範囲では画像濃度が薄く、印刷画像として不合格であった。
比較例2−2.
第2の実施の形態の画像形成ユニット(図11,12)から帯電付与部材201を取り外し、上述した印刷試験条件で、図7に示すパターンを500枚印刷した。供給ローラ106の電圧Vsbは、上記の通り−350Vとした。その結果、第1の実施の形態で説明した比較例1−2と同様、画像濃度が低く、印刷画像として不合格であった。
比較例2−3.
第2の実施の形態の画像形成ユニット(図11,12)から帯電付与部材201を取り外し、供給ローラ106の電圧VsbをVsb=−500Vとして、図7に示すパターンを500枚印刷した。その結果、第1の実施の形態で説明した比較例1−3と同様、画像汚れが発生し、印刷画像としては不合格であった。
比較例2−4.
図14は、比較例2−4の画像形成ユニットの要部を示す図である。比較例2−4の画像形成ユニットでは、帯電付与部材201が、供給ローラ106の側方、すなわちトナー収容部131(トナー供給領域α)内に配置している。ここでは、図15に拡大して示すように、帯電付与部材201が、供給ローラ106の回転軸を挟んで現像ローラ104と供給ローラ106との当接部とは反対側に、供給ローラ106の外周の接線が垂線となる位置に設けられている。他の構成は、第2の実施の形態の画像形成ユニット12(図11,12)と同様である。
比較例2−4の画像形成ユニットを画像形成装置に組み込んで、上述した印刷試験を行ったところ、Vf=−400V〜−800Vの範囲で汚れが発生した。また、Vf=+100V〜−300Vの範囲では画像濃度が薄く、印刷画像として不合格であった。
比較例2−1および2−4では、トナー収容部131内に帯電付与部材201を配置したが、トナー収容部131は、供給ローラ106により現像ローラ104から回収されたトナーと新しく供給されたトナーが混ざり合う領域であり、そこに帯電付与部材201を配置すると、混合比率が安定しない等、好ましくない影響が現れる。トナーを安定して帯電させるためには、帯電付与部材201を、トナー収容部131内ではなく、回収トナー搬送部133に配置することが必要である。
<効果>
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、帯電付与部材201を、供給ローラ106と現像ローラ104との対向部よりも下流側で、且つトナー収容部131よりも上流側で供給ローラ106の表面に対向させることにより、良好な画像濃度を得ることができる。また、帯電付与部材201に、トナーと同極性で、絶対値が、供給ローラ106への印加電圧とトナー層電位とを合わせた値以上の直流電圧Vfを印加することにより、連続印刷後も濃度低下が少なく、カスレや汚れの無い良好な画像を得ることができる。
第3の実施の形態.
<画像形成ユニットの構成>
図16は、第3の実施の形態における画像形成ユニット12の構成を示す図である。第3の実施の形態における画像形成ユニット12では、帯電付与部材201が屈曲形状を有しており、その曲げRで供給ローラ106に当接している。
第3の実施の形態における帯電付与部材201は、供給ローラ106と現像ローラ104との当接部の略下方に配置され、供給ローラ106の軸方向に直交する断面形状が略L字状になるように屈曲されている。帯電付与部材201の屈曲された部分の外側の曲面部(曲げ部R)が、供給ローラ106に当接している。他の構成は、第1の実施の形態の画像形成ユニット12と同様である。
<印刷試験>
第3の実施の形態における画像形成ユニット12(図16)を画像形成装置に組み込んで、帯電付与部材201に印加する直流電圧Vfを、−800V,−700V,−600V,−500V,−400V,−300V,0V,+100Vの順に変化させて、第1の実施の形態で説明した印刷試験を行った。
表3に、上部濃度Dc1および下部濃度Dc2の測定結果を示す。図17には、表3の測定結果をグラフにして示す。
Figure 0005636011
表3および図17から、Vf=−700V〜−500Vの範囲では、十分な画像濃度が得られ、また、カスレや汚れも見られなかった。これに対し、Vf=−800Vでは、印刷紙の余白にもトナーが付着して汚れが発生した。また、Vf=−300V〜+100Vの範囲では、画像濃度が低く、カスレが見られた。
このことから、この第3の実施の形態においても、帯電付与部材201を、供給ローラ106と現像ローラ104との対向部よりも下流側で、且つトナー収容部131よりも上流側において供給ローラ106の表面に対向させると共に、帯電付与部材201に、トナーと同極性で、絶対値が、供給ローラ106の印加電圧とトナー層電位とを合わせた値以上である直流電圧Vfを印加することにより、連続印刷後も濃度低下が少なく、カスレや汚れの無い良好な画像が得られることが分かる。
表4には、表3の結果から上部濃度Dc1と下部濃度Dc2との濃度差(Dc1−Dc2)を求めた結果を示す。この表4には、第1の実施の形態における濃度差(Dc1−Dc2)を併せて示す。また、図18には、表4の結果をグラフにして示す。
Figure 0005636011
画像形成ユニット12が動作を開始してから、現像動作(現像ローラ104から感光体ドラム101上の被露光部へのトナーの移動)までの間は、トナーが消費されずに空回し状態となって帯電されるため、上部濃度Dc1は高くなりやすく、これに対し、下部濃度Dc2は空回し状態がないために上部濃度Dc1に比べて低くなりやすい。すなわち、濃度差が生じやすい。濃度差が小さいほど画像品質は良好であり、特に、0.05以下が良好である。
表4および図17の結果から、帯電付与部材201の曲げ部Rを供給ローラ106に当接させている第3の実施の形態の方が、第1の実施の形態よりも上部濃度Dc1が小さく、結果的に濃度差(Dc1−Dc2)が小さくなっている。
これは、帯電付与部材201の曲げ部Rを供給ローラ106に当接させることにより、押し圧力が集中しやすく、供給ローラ106の回収トナー量を規制する効果が向上するためと考えられる。
また、帯電付与部材201を、供給ローラ106の軸方向と平行な軸方向を有する円柱状の導電部材で構成し、その外周面(曲面部)を供給ローラ106に当接させることによっても、帯電付与部材201の曲げ部Rを供給ローラ106に当接させた場合と同様の効果が得られた。円柱状の導電部材は、回転させてもよい。
<効果>
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した効果に加えて、帯電付与部材201の曲げ部R等の曲面部を供給ローラ106に当接させることにより、濃度差の小さい良好な画像品質を得ることができる。
上記の各実施の形態では、電子写真方式のプリンタについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電子写真方式のファクシミリ、複写機、MFP(Multi−Function Peripheral)にも適用することができる。
10 画像形成装置、 11 給紙力カセット、 12,12K,12Y,12M,12C 画像形成ユニット、 13 媒体供給部、 14 媒体排出部、 16 転写部、 17 定着部、 18 記録紙(媒体)、 22 画像形成部、 23 LEDヘッド(露光装置)、 27 転写ベルト、 30 転写ローラ(転写部材)、 100 現像部、 101 感光体ドラム(潜像担持体)、 102 帯電ローラ(帯電部材)、 104 現像ローラ(現像剤担持体)、 106 供給ローラ(供給部材)、 107 現像ブレード(層規制部材)、 120 トナーカートリッジ(現像剤補給手段)、 124 トナー補給口(補給口)、 131 トナー収容部(現像剤収容部)、 133 回収トナー搬送部(回収現像剤搬送部)、 201 帯電付与部材、 500 制御部。

Claims (14)

  1. 画像形成ユニットと制御部とを有する画像形成装置であって、
    前記画像形成ユニットは、
    現像剤を供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に対向して配置され、回転することにより、前記現像剤担持体からの現像剤の回収と、前記現像剤担持体への現像剤の供給とを行う供給部材と、
    前記供給部材に供給される現像剤が収容された現像剤収容部と、
    前記供給部材の回転方向において、前記現像剤担持体と前記供給部材との対向部より下流側で、且つ、前記現像剤収容部から前記供給部材に現像剤が供給される領域より上流側の範囲に設けられ、前記供給部材の表面に保持された現像剤を帯電する帯電付与部材と
    を備え
    前記制御部は、前記現像剤担持体および前記供給部材に電圧を印加したのち、所定の時間をおいて、前記帯電付与部材に電圧を印加する制御を行う
    ことを特徴とする画像形成装置
  2. 前記帯電付与部材に、現像剤の帯電極性と同極性で、絶対値が、前記供給部材に印加する電圧と、前記供給部材に保持された現像剤の層の電位とを合わせた値以上に大きい直流電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置
  3. 前記帯電付与部材に印加する直流電圧は、前記供給部材に印加する電圧の2倍以下であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置
  4. 前記帯電付与部材は、前記供給部材に接するように設けられていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像形成装置
  5. 前記帯電付与部材は、板バネで構成されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像形成装置
  6. 前記帯電付与部材は、曲面部を有しており、前記曲面部が前記供給部材に接していることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像形成装置
  7. 前記現像剤収容部は、前記供給部材の上方で、且つ、前記供給部材の回転方向において、前記現像剤担持体と前記供給部材との対向部よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の画像形成装置
  8. 前記供給部材の回転方向において、前記現像剤担持体と前記供給部材との対向部よりも下流側に、前記現像剤担持体から前記供給部材が回収した現像剤が搬送される搬送路である回収現像剤搬送部が形成され、
    前記帯電付与部材は、前記回収現像剤搬送部に配置されていること
    を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置
  9. 前記収容部に現像剤を補給する現像剤補給手段をさらに備え、
    前記現像剤補給手段から前記収容部に現像剤が補給される補給口が、前記収容部の上方に配置されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1に記載の画像形成装置
  10. 前記収容部に現像剤を補給する現像剤補給手段をさらに備え、
    前記現像剤補給手段から前記収容部に現像剤が補給される補給口が、前記収容部に対して横方向に配置されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1に記載の画像形成装置
  11. 画像形成ユニットと制御部とを有する画像形成装置であって、
    前記画像形成ユニットは、
    現像剤を供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に対向して配置され、回転することにより、前記現像剤担持体からの現像剤の回収と、前記現像剤担持体への現像剤の供給とを行う供給部材と、
    前記供給部材の回転方向において、前記現像剤担持体と前記供給部材との対向部より下流側に設けられ、前記供給部材が回収した現像剤を帯電する帯電付与部材と
    を備え
    前記制御部は、前記現像剤担持体および前記供給部材に電圧を印加したのち、所定の時間をおいて、前記帯電付与部材に電圧を印加する制御を行う
    ことを特徴とする画像形成装置
  12. 前記帯電付与部材に、現像剤の帯電極性と同極性で、絶対値が、前記供給部材に印加する電圧と、前記供給部材に保持された現像剤の層の電位とを合わせた値以上に大きい直流電圧を印加することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置
  13. 前記帯電付与部材に印加する直流電圧は、前記供給部材に印加する電圧の2倍以下であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置
  14. 前記供給部材の回転方向において、前記現像剤担持体と前記供給部材との対向部よりも下流側に、前記現像剤担持体から前記供給部材が回収した現像剤が搬送される搬送路である回収現像剤搬送部が形成され、
    前記帯電付与部材は、前記回収現像剤搬送部に配置されていること
    を特徴とする請求項12または13に記載の画像形成装置
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