JPH08314278A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08314278A
JPH08314278A JP7145614A JP14561495A JPH08314278A JP H08314278 A JPH08314278 A JP H08314278A JP 7145614 A JP7145614 A JP 7145614A JP 14561495 A JP14561495 A JP 14561495A JP H08314278 A JPH08314278 A JP H08314278A
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JP
Japan
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developer
developing
developing device
toner
carrying
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Application number
JP7145614A
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English (en)
Inventor
Yuichi Ueno
祐一 上野
Hiroyuki Matsushiro
博之 松代
Noriyuki Kimura
則幸 木村
Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
Takatsugu Fujishiro
宇貢 藤城
Chiyako Kobayashi
千矢子 小林
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆極性現像剤の発生を現像動作時にできるだ
け抑えるようにして、非画像部への現像剤付着のないシ
ャープネスに優れた現像像を得ることができる現像装置
を提供すること。 【構成】 供給ローラ24を少なくとも表面が弾性ある
いは可撓性を有し、かつ摩擦帯電系列上、トナーを正規
に帯電させるような部材で構成し、現像ローラ23に接
触させるか、あるいは現像ローラ23から半径方向に所
定量の変形を受けるように配設するとともに、更に、供
給ローラ24と現像ローラ23とが接触する位置よりも
重力方向下部に位置するトナーの搬送方向上流側で、供
給ローラ24に対向する現像装置ケーシング22の壁面
に接触させるか、あるいは該壁面から半径方向に所定量
の変形を受けるように配設する。これにより、帯電不
足、あるいは逆帯電のトナーを減少させ、正規に帯電し
たトナーのみを現像に寄与させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、表
面に潜像が形成された像担持体に対向する領域に、現像
剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体
上に現像剤を供給する現像剤供給手段と、該現像剤担持
体上に担持された該現像剤の量を規制する現像剤量規制
部材とを有し、該現像剤担持体上の現像剤を用いて像担
持体上に形成された潜像を現像する現像器を備えた現像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の現像装置としては、非画像
部への現像剤付着を防止することを目的として、現像剤
を現像剤担持体上に供給する現像剤供給手段として、フ
ァーブラシあるいはスポンジのような弾性体を現像装置
構成部材に摺擦させ、その摩擦により現像剤を帯電さ
せ、この帯電させた現像剤に直流電界をかけることによ
って、該現像剤担持体上に移動させる現像装置であっ
て、該現像剤供給手段の表面に端部が接触するように現
像剤掻き取り板を配置し、該現像剤供給手段の弾性表層
中の現像剤量均一化、及び現像剤の補助的な帯電を行う
ことにより非画像部への現像剤付着を防止したものが知
られている(例えば、特開昭62−89975号公報参
照)。また、現像剤供給手段として、ロールブラシを用
い、その毛先に回転しつつ擦り合う接触ブラシを備え、
これらのブラシと現像剤との摩擦により現像剤の帯電を
行い、過剰な現像剤を除去することにより非画像部への
現像剤付着を防止した現像装置も知られている(例え
ば、特開昭63−201675号公報参照)。
【0003】また、像担持体上の現像濃度を検出する濃
度検出手段を設け、この濃度検出手段により背景部分の
現像剤濃度を検出し、所定の基準値を越えた場合に非現
像時の現像剤担持体の回転速度を非現像時の像担持体の
回転速度の2倍程度まで増速し、この状態で所定時間回
転させることによって不要な現像剤の排出をさせること
により非画像部への現像剤付着を防止した現像装置を備
えた画像形成装置も知られている(例えば、特開平5−
224520号公報参照)。
【0004】また、現像電圧を制御する制御手段を有
し、非現像時には像担持体を現像時と同等の表面電位に
なるように帯電させ、現像剤担持体に現像バイアスより
絶対値の小さな電圧、または該現像バイアスの極性と逆
極性の電圧を印加して像担持体及び現像剤担持体を駆動
させ、逆極性現像剤を現像装置から排出するようにして
非画像部への現像剤付着を防止した現像装置も知られて
いる(例えば、特開平5−249819号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
62−89975号公報記載の現像装置においては、現
像装置筐体と円筒状の弾性体とを接触させて、介在する
現像剤を相互の摩擦によって帯電させているが、この構
成によれば、常に現像装置筐体と円筒状の弾性体とが接
触状態にあるため、弾性体側に負担がかかり、該弾性体
の寿命低下を招きかねないという不具合がある。
【0006】また、上記特開昭63−201675号公
報記載の現像装置においては、上記不具合に加えて、現
像剤帯電を充分に行わせる目的で現像剤掻き取り用の部
材を追加することは、現像装置構成を複雑化させるのみ
ならず、コストの上昇にもつながってしまうという不具
合があるため好ましくない。
【0007】また、上記特開平5−224520号公報
記載の画像形成装置に用いられる現像装置、及び上記特
開平5−249819号公報記載の現像装置において
は、いずれも現像の行われていない時間を利用して逆極
性に帯電した現像剤の排出を行うものであるが、実際に
は、現像剤担持体が駆動している間は、常に逆極性現像
剤は発生しているので、非現像時にのみこのような動作
を行ったとしても、充分な効果が期待できない恐れがあ
るという問題点があった。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、逆極性現像剤の発生
を現像動作時にできるだけ抑えるようにして、非画像部
への現像剤付着のないシャープネスに優れた現像像を得
ることができる現像装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の現像装置は、表面に潜像が形成された像
担持体に対向する領域に、現像剤を担持して搬送する現
像剤担持体と、該現像剤担持体上に現像剤を供給する現
像剤供給手段と、該現像剤担持体上に担持された該現像
剤の量を規制する現像剤量規制部材とを有し、該現像剤
担持体上の現像剤を用いて像担持体上に形成された潜像
を現像する現像器を備えた現像装置において、該現像剤
供給手段を、少なくとも表面が弾性あるいは可撓性を有
し、かつ摩擦帯電系列上、該現像剤を正規に帯電させる
ような部材で構成し、かつ、該現像剤供給手段を、該現
像剤担持体に接触するか、あるいは該現像剤担持体から
半径方向に所定量の変形を受けるような位置であって、
該現像剤供給手段と該現像剤担持体とが接触する位置よ
りも重力方向下部に位置する現像剤の搬送方向上流側
で、該現像剤供給手段に対向する現像装置壁面に接触す
るか、あるいは該壁面から半径方向に所定量の変形を受
けるような位置に配設したことを特徴とするものであ
る。
【0010】特に、請求項2の現像装置は、少なくとも
上記現像剤供給手段にバイアス電圧を印加するバイアス
電圧印加手段を有する請求項1の現像装置において、該
現像剤供給手段を、上記押圧手段が接触しても印加した
バイアス電圧がリークしない程度の体積抵抗率を有する
材質を用いて構成するとともに、該押圧手段のうち、少
なくとも該現像剤供給手段と接触する領域を導電性を有
する材質を用いて構成し、更に、上記現像装置壁面と該
現像剤供給手段上の現像剤との摩擦により正規に帯電し
た現像剤を、該現像剤供給手段側に引き寄せるような電
界を形成するバイアス電圧を印加するように、該バイア
ス電圧印加手段を構成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項3の現像装置は、表面に潜像
が形成された像担持体に対向する領域に、現像剤を担持
して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上に現像
剤を供給する現像剤供給手段と、該現像剤担持体上に担
持された該現像剤の量を規制する現像剤量規制部材とを
有し、該現像剤担持体上の現像剤を用いて像担持体上に
形成された潜像を現像する現像器を備えた現像装置にお
いて、該現像剤供給手段を、少なくとも表面が弾性ある
いは可撓性を有し、かつ摩擦帯電系列上、該現像剤を正
規に帯電させるような部材で構成し、かつ、該現像剤供
給手段を、該現像剤担持体に接触するか、あるいは該現
像剤担持体から半径方向に所定量の変形を受けるような
位置に配設し、該現像剤担持体と接触する位置よりも重
力方向下部に位置し、かつ該現像剤供給手段と対向して
いる現像装置壁面の近傍に、該現像剤供給手段を半径方
向に所定量変形させる押圧手段を設けるか、あるいは該
壁面自体を該押圧手段として構成するとともに、該押圧
手段を駆動するための押圧用駆動手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0012】特に、請求項4の現像装置は、請求項3の
現像装置において、上記押圧用駆動手段を、上記押圧手
段が少なくとも現像時に駆動するように構成したことを
特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1の現像装置においては、現像剤供給手
段が現像装置壁面と接触する接触領域に現像剤が入り込
むことで、該現像剤が摩擦によってプレ帯電される。そ
して、この摩擦によって正規に帯電された現像剤が、該
現像剤供給手段側へ静電的に移動する。そして、該現像
剤供給手段の回動とともに該現像剤供給手段上を搬送さ
れるときに、未帯電あるいは低帯電の現像剤が重力によ
って現像装置底壁に落下し、正規に帯電された現像剤の
みが現像剤担持体と該現像剤供給手段との接触領域に至
り、該現像剤担持体との摩擦により再び帯電される。該
現像装置底壁に落下した現像剤は、該現像剤供給手段と
現像装置壁面とが接触する接触領域に再び入り込むこと
で摩擦帯電される。
【0014】特に、請求項2の現像装置においては、少
なくとも上記現像剤供給手段にバイアス電圧を印加する
バイアス電圧印加手段によって印加されたバイアス電圧
によって、現像剤が押圧手段から該供給手段側に引き寄
せられるような電界を形成する。これにより、該押圧手
段と該供給手段との間に介在し、両手段との摩擦によっ
て正規に帯電された現像剤が、該電界によって選択的に
効率良く該供給手段側に引き寄せられ、逆帯電現像剤の
該供給手段側への転移を抑える。
【0015】また、請求項3の現像装置においては、現
像剤供給手段と該現像剤供給手段を押圧する押圧手段と
の間に介在する現像剤が、両手段との摩擦により帯電す
るときに発生してしまう逆帯電現像剤の量は一定ではな
く、使用する環境や、連続運転時の条件によって左右さ
れる。このため、現像剤供給手段に常に一定の過剰な変
形を与えるのではなく、非画像部へ付着する現像剤量に
応じて該供給手段の半径方向へ所定の変形量を与えるよ
うにする。これにより、該供給手段へ慢性的に過剰な押
圧力がかかる場合に比して、経時使用により該供給手段
が変形したままになりにくくする。
【0016】特に、請求項4の現像装置においては、非
現像時に上記押圧手段を上記供給手段と非接触状態にし
ておくことにより、現像剤帯電の必要のないときに該補
給手段への不要な押圧力を与えることがない。これによ
り、経時使用による該供給手段の変形を必要最低限にし
て該供給手段の早期劣化を防止する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、画像形成装置である電子写
真複写機(以下、複写機という)の現像装置に適用した
一実施例について説明する。以下の説明においては、現
像剤として、摩擦により負の極性に帯電する例えば非磁
性1成分現像剤(以下、トナーという)を用いるものと
する。図1は本実施例に係る現像装置の概略構成を示す
断面図である。本実施例に係る現像装置は、図1に示す
ように1機の現像器21を備えており、該現像器21の
ケーシング22上部には、図中矢印aの方向に移動する
像担持体としてのベルト状の感光体(以下、感光体ベル
トという)1に対向する部分に開口部22aが形成され
ている。ここで、感光体はベルト状に限らず、例えばド
ラム状であってもよい。また、ケーシング22内には、
該開口部22aにおいて感光体ベルト1と対向するよう
に配設された現像剤担持体としての現像ローラ23と、
該現像ローラ23の下方に、その表面が該現像ローラ2
3と摺擦するように配設された現像剤供給手段としての
供給ローラ24と、該現像ローラ23上のトナーの量を
規制するための現像剤量規制部材としての薄層ブレード
25などが設けられている。
【0018】現像ローラ23は、感光体ベルト1に対し
て所定の周速比をもって、図中矢印bで示すように感光
体ベルト1との対向領域、すなわち現像領域Gにおいて
感光体ベルト1表面の移動方向と同方向に回転するよう
に構成されている。また、現像ローラ23には、バイア
ス電源23aにより、負の極性に摩擦帯電したトナーが
現像ローラ23側から感光体ベルト1側に向かう静電気
力を受けるような電界を、感光体ベルト1との間に形成
するような直流の現像バイアス電圧を印加する。なお、
この現像バイアス電圧は、現像ローラ23と感光体ベル
ト1との間の電位差が約200Vになるように設定する
ことが望ましい。
【0019】また、図2に示すように、供給ローラ24
は現像ローラ23に対して所定の変形量ddevで接触す
るように配設されるとともに、所定の周速比をもって、
図中矢印cで示すように現像ローラ23との摺擦部Aに
おいて現像ローラ23表面の移動方向と同方向に回転す
るように構成されている。なお、摺擦部Aが供給ローラ
24の現像ローラ23へのトナー供給位置である。ま
た、供給ローラ24には、バイアス電源24aにより、
負の極性に摩擦帯電したトナーが供給ローラ24側から
現像ローラ23側に向かう静電気力を受けるような電界
を、現像ローラ23との間に形成するような直流の供給
バイアス電圧を印加する。なお、この供給バイアス電圧
は、現像ローラ23と供給ローラ24との間の電位差が
約150〜200Vになるように設定することが望まし
い。
【0020】更に、供給ローラ24は、図2中記号Bで
示す摺擦部において、上記ケーシング22とも所定の変
形量dcaseで接触するように配設されている。このた
め、供給ローラ24のうち弾性を有する部分の材質は、
接触に際して供給ローラバイアス印加手段24aから供
給ローラ24に印加したバイアス電圧がケーシング22
側にリークしない程度の材質を用いる必要がある。本実
施例では、このような材質として体積抵抗率が106Ω
・cm以上である発泡ポリウレタンなどの弾性体から構成
されている。
【0021】薄層ブレード25は、現像ローラ23表面
の移動方向において摺擦部Aより下流側で、かつ、開口
部22a近傍で、その端部を現像ローラ23に接触させ
るようにして設けられており、例えば厚さ0.1mmの金
属板などの導電性の弾性体から構成されている。また、
本実施例では、この薄層ブレード25にも現像ローラ2
3との間の電位差が約150〜200Vになるように設
定したブレードバイアス電圧がブレードバイアス印加手
段25aによって印加されている。
【0022】また、現像ローラ23と供給ローラ24と
の摺擦部Aの左側には紙面手前側から奥側に向けてトナ
ーを搬送するための周知のスクリュウ状の第1のトナー
搬送部材(以下、第1トナー搬送スクリュウという)2
6が、また、供給ローラ24の下方には紙面奥側から手
前側に向けてトナーを搬送するための周知のスクリュウ
状の第2のトナー搬送部材(以下、第2トナー搬送スク
リュウという)27が設けられている。
【0023】現像器21の長手方向端部には、図示を省
略したホッパ部としてのトナーホッパが設けられてい
る。ここで、上記第1トナー搬送スクリュウ26は、該
トナーホッパから現像器21の長手方向他端部まで上述
の現像ローラ23及び供給ローラ24と並行に配設さ
れ、トナーホッパから現像器21の他端部に向けてトナ
ーを搬送する様に、現像ローラ23及び供給ローラ24
と連動し、かつ、所定の周速比をもって回転される。ま
た、上記現像ローラ23、供給ローラ24及びケーシン
グ22により、上記第1トナー搬送スクリュウ26を取
り巻くトナー搬送スペース26aが形成されている。
【0024】以上の構成において、第1トナー搬送スク
リュウ26は、所定方向に回転することによりトナーホ
ッパからトナー搬送スペース26a内にトナーを搬送
し、供給ローラ24上にトナーを供給する。供給ローラ
24上に供給されたトナーは、摺擦部Aにおける供給ロ
ーラ24と現像ローラ23との摺擦による摩擦で負の極
性に帯電する。そして、負の極性に帯電したトナーは、
現像ローラ23と、供給ローラ24との間に形成された
電界により供給ローラ24側から現像ローラ23側に向
かう静電気力を受けて、現像ローラ23表面に供給され
該ローラ23表面に担持される。現像ローラ23表面に
担持されたトナーは、該表面に薄層ブレード25が当接
した領域に搬送される。この領域で現像ローラ23上の
トナーは、薄層ブレード25によってトナーが薄層化さ
れたあと現像領域Gに搬送されて、該現像領域Gで感光
体ベルト1表面に形成された静電潜像を接触現像にて現
像する。
【0025】ここで、上記現像工程で使用されなかった
トナーは、上記第1トナー搬送スクリュウ26によりト
ナーホッパと逆側の現像器端部に搬送される。このトナ
ーホッパと逆側の現像器端部における現像ローラ23及
び供給ローラ24の軸方向有効径部外側には、図示を省
略したトナー循環部が設けられている。第1トナー搬送
スクリュウ26でトナー循環部まで搬送されたトナー
は、重力により現像器21下部に落下する。
【0026】現像器21下部には、上記第2トナー搬送
スクリュウ27が上記現像ローラ23、供給ローラ24
及び第1トナー搬送スクリュウ26と並行に配設され、
上記第1トナー搬送スクリュウ26とは逆方向にトナー
を搬送するように回動され、上記現像工程で使用されな
かったトナーをトナーホッパに搬送する。
【0027】ところで、上記のような現像ローラ23上
での薄層形成過程においては、帯電不足のトナーなどに
よる非画像部へのトナー付着量を低減するためには、ト
ナーを充分に帯電させておくことが必要である。そこ
で、本発明者等の鋭意検討の結果、現像ローラ23、及
びケーシング22に接触する供給ローラ24の変形量を
増やすことにより、非画像部へのトナー付着量が低下す
ることがわかった。
【0028】図3(a),(c)は、2種類の現像ロー
ラを用い、供給ローラ24の半径方向の変形量ddev,
dcase(mm)と非画像部へ付着したトナー濃度(ID)
との関係を示すグラフである。図3(a)は、図3
(b)に示すように、図2のdcaseを0mmとした場合で
あり、図3(a)は、図3(d)に示すように、図2の
ddevを0mmとした場合である。なお、2種類の現像ロ
ーラのうち、非画像部へトナーが付着しやすい方(以
下、現像ローラAという)の特性を図中■印で示し、非
画像部へトナーが付着しにくい方(以下、現像ローラB
という)の特性を図中▲印で示してある。
【0029】図3(b),(d)の結果から、供給ロー
ラ24の変形量が増えることにより、非画像部へ付着し
たトナー濃度が低下することがわかった。ここで、非画
像部へ付着したトナー濃度のID値は、0.05以下で
あれば、感光体ベルト1上に付着したとしても、転写時
に感光体ベルト1から転写紙へ転写されることがないこ
とがわかっており、本実施例では、非画像部へトナーが
付着しやすい現像ローラAを用いた場合であっても、d
devを1.0mm以上(dcaseが0mmのとき)、あるいは
dcaseを0.5mm以上(ddevが0mmのとき)とすれ
ば、非画像部へのトナー付着を防止することができる。
ただし、供給ローラ24に過剰な変形量を与えると、供
給ローラ24の駆動トルクが高まったり、経時使用によ
る供給ローラ24のスポンジ部が摩耗したりする恐れが
あるので、スポンジの硬度にもよるが、現実的な変形量
の上限は、1.5mm〜2.0mm程度とするのが好まし
い。
【0030】本実施例においては、図2に示すように、
トナーは供給ローラ24とケーシング22との接触部B
を底としたトナー搬送スペース26a内に貯溜してい
る。供給ローラ24は図中矢印方向に回転し、この回転
の際に、供給ローラ24とケーシング22壁面との間に
介在するトナーが摩擦により帯電する。このときの摩擦
帯電効率は、供給ローラ24の半径方向の変形量が大き
いほど高くなる。そして、帯電したトナーがより多く供
給ローラ24表面に静電的に付着するようになる。そし
て、供給ローラ24表面に付着したトナー層は、トナー
搬送スペース26aに存在する未帯電のトナーと接触し
ながら供給ローラ24上を搬送される。そして、供給ロ
ーラ24表面に付着したトナー層は、現像ローラ23と
の接触により、再度摩擦帯電されるが、ここでは接触圧
のためにトナー間摩擦が起こりにくく、また、このとき
ケーシング22壁面との摩擦によって正規に帯電したト
ナーの極性とは逆の極性に帯電した現像ローラ23表面
に静電的に付着する。更に、トナー搬送スペース26a
に貯溜している未帯電トナー中を供給ローラ24表面に
付着したトナー層が搬送される際に、該トナー層ととも
に少量の該未帯電トナーが搬送され、この未帯電トナー
の摩擦帯電が行われる。
【0031】前述したように、非画像部へのトナー付着
は逆帯電トナーあるいは低帯電トナーによって引き起こ
される現象であるが、上述のように供給ローラ24を半
径方向に変形させることによって逆極性トナーの存在確
率が低減する。ただし、これは使用する現像ローラによ
って差がみられ、最適な変形量は異なる。したがって、
使用する現像ローラに応じて供給ローラ24の半径方向
の変形量を最適化しておくことで、選択的に正規に帯電
したトナーを現像に寄与させることができる。
【0032】ここで、一成分現像装置において、現像ロ
ーラ23上へ効率的にトナー層を形成させるための手段
の一つとして、現像ローラ23と供給ローラ24との間
に電位差を生じさせ、両者間に形成される電界によって
トナーを現像ローラ23側に引き寄せるようにすること
が知られている。そこで、この原理を利用して、ケーシ
ング22壁面と供給ローラ24との間に電位差を生じさ
せ、両者間に形成される電界によってトナーを供給ロー
ラ24側に引き寄せるようにすることが考えられる。
【0033】図4(a)は、供給ローラ24に対してケ
ーシング22壁面の接触による変形を与えるとともに、
正規帯電トナーを電界により移動させることによって逆
帯電トナーを供給ローラ24側へ転移しにくくした実施
例を示したものである。なお、前述の実施例の場合と同
一の機能を有する部品には同一の番号を付している。 (以下、余白)
【0034】本実施例では図示のように、ケーシング2
2壁面に対し、帯電したトナーが該壁面から供給ローラ
24側に移動するようなDCバイアス(以下、ケーシン
グバイアスという)28を印加している。また、供給ロ
ーラ24のスポンジ部分は、バイアス印加した際に電圧
がリークしないように、体積抵抗率が106Ω・cm以上
である発泡ポリウレタンなどで構成されている。なお、
このケーシングバイアス28の電位は、図示しない供給
バイアスとの電位差が、絶対値で150V乃至200V
となるように設定しておくことが望ましい。
【0035】図4(b)は、供給ローラ24の半径方向
の変形量dcase(mm)と非画像部へ付着したトナー濃度
(ID)との関係を、ケーシングバイアス28を印加し
た場合と印加しない場合とについて示したグラフであ
る。図中の2本の特性線のうち、ケーシングバイアス2
8を印加しない場合の特性を図中■印で示し、ケーシン
グバイアス28を印加した場合の特性を図中□印で示し
てある。なお、本実施例では、ケーシング22に印加す
るケーシングバイアス28と、供給ローラバイアスとの
電位差を150V、ddevを1.0mmに設定している。
これによれば、変形量dcaseの増加とともに非画像部へ
付着するトナー濃度が低下することに加え、ケーシング
バイアス28を印加することによって、ケーシングバイ
アス28を印加しない場合に比して更にトナー濃度が低
減することがわかる。
【0036】このように、ケーシングバイアス28を印
加することによって、正規帯電トナーの選択性が高くな
るので、非画像部へ付着するトナー濃度を低減させるこ
とができる。なお、供給ローラ24の半径方向の変形量
dcaseは、上述したように、非画像部に付着するトナー
濃度がID値で0.05以下となるように設定すること
が望ましく、本実施例では0.5(mm)以上に設定する
ことが望ましい。
【0037】次に、本発明の更に他の実施例について説
明する。図5は、本発明の更に他の実施例を示したもの
で、現像ローラ23との接触による供給ローラ24の半
径方向の変形量ddevを所定量に設定する一方、ケーシ
ング22壁面との接触による供給ローラ24の半径方向
の変形量dcaseを調整可能にして、非画像部へ付着する
トナー濃度の低減を狙ったものである。図5(a)は供
給ローラ24の変形量が最小となる状態を示しており、
図5(b)は供給ローラの変形量が最大となる状態を示
している。なお、前述の各実施例の場合と同一の機能を
有する部品には同一の番号を付している。
【0038】ケーシング22壁面近傍には、上記dcase
が0.5mm〜2.0mmの範囲で変形可能なように、供給
ローラ24を押圧する手段としての供給ローラ押圧部材
29が配設されており、この押圧部材29を支持する突
起30が、現像器21のケーシング22壁面のうち、現
像ローラ23や供給ローラ24などの軸を支持している
面と同じ面に設けられた突起用の溝31によって支持さ
れている。更に、この溝31は押圧部材29を支持する
突起30が所定の移動量で変位できるように形成されて
いる。そして、この溝31に沿って該突起30を移動さ
せる図示しない押圧部材駆動手段が設けられている。
【0039】なお、上記押圧部材29を設けることに代
えて、供給ローラ24に接する上記ケーシング22の一
部を、供給ローラ24を半径方向に押圧可能な押圧手段
としての機能を持ち、図示しない押圧用駆動手段によっ
て、ケーシング22の外側から内側への押圧力を加える
ことができるように構成し、ケーシング22による供給
ローラ24の変形量dcaseを調整できるようにしてもよ
い。
【0040】以上の構成においては、例えば、感光体ベ
ルト1に付着するトナーの濃度を検出するために画像形
成装置に測定されているトナー濃度検出手段等によっ
て、非画像部に付着したトナー濃度を検出し、この検出
結果に応じて、押圧部材駆動手段を駆動させ、供給ロー
ラ24を所望の変形量になるように変形させる。例え
ば、非画像部にまだトナー付着が生じていない状態で、
ケーシング22壁面がある変形量を供給ローラ24に与
えているときに、非画像部にトナー付着が生じない程度
までその変形量を低減させるようにする。これにより、
上記図3に示した特性が、環境やその他の条件によって
図中左右にシフトした場合に、常に必要以上の押圧によ
り供給ローラ24を変形させたままにすることを防止
し、供給ローラ24の摩耗や変形等による劣化を低減さ
せ、早期寿命低下を防止することができる。
【0041】なお、上記図5の実施例の押圧部材29を
導電性の材料で構成し、帯電したトナーが押圧部材29
側から供給ローラ24側へ移動するような電界を形成す
るケーシングバイアス28を印加してもよい。このとき
の印加電圧は、上述したように、供給ローラバイアス電
位との電位差が150V〜200V程度となるように印
加することが望ましい。これにより、供給ローラ24が
過剰な変形量によって経時的な摩耗や変形を生じること
によるローラの早期劣化を防ぎ、かつ、非画像部へのト
ナー付着をより効果的に低減することができる。
【0042】また、上記各実施例では、供給ローラ24
に対し、現像ローラ23以外に、ケーシング22の側壁
や押圧部材29が常に接触した状態であるが、逆帯電ト
ナーが非画像部へ付着する恐れがあるのは、現像時のみ
であるので、現像ローラ23との接触による供給ローラ
24の変形量を最適に設定した状態で、押圧部材29と
供給ローラ24との接触を、現像時のみに行うようにし
てもよい。これにより、非画像部へのトナー付着を低減
するための供給ローラ24の変形を必要最小限に留める
ことができ、供給ローラ24を経時に渡って、良好な状
態で使用することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の現像装置によれば、現像装置
壁面と現像剤供給手段との間で正規に帯電された現像剤
のみが現像剤担持体と該現像剤供給手段との接触領域に
至り、該現像剤担持体との摩擦により再び帯電されるの
で、現像剤が確実に正規帯電される。これにより、逆帯
電トナーの発生が抑えられ、非画像部への該逆帯電現像
剤の付着を低減することができ、良好な現像像を得るこ
とができるという優れた効果がある。
【0044】特に、請求項2の現像装置によれば、バイ
アス電圧印加手段によって現像装置壁面に印加されたバ
イアス電圧によって、現像剤が該壁面から該供給手段側
に引き寄せられるような電界が形成されるので、該壁面
と該供給手段との間に介在し、これらの摩擦によって正
規に帯電された現像剤が、該電界によって選択的に効率
良く該供給手段側に引き寄せられる。これにより、逆帯
電現像剤の該供給手段側への転移を抑え、該逆帯電現像
剤が非画像部に付着する機会を低減させることができ
る。
【0045】また、請求項3の現像装置によれば、現像
剤供給手段と該現像剤供給手段を押圧する押圧手段との
間に介在する現像剤が、両手段との摩擦により帯電する
ときに発生してしまう逆帯電現像剤の量は一定ではな
く、使用する環境や、連続運転時の条件によって左右さ
れる。このため、常時、現像剤供給手段に一定の過剰な
変形を与えるのではなく、非画像部への現像剤付着量を
検知し、この検知結果に基づいて該供給手段の半径方向
へ所定の変形量を与えるので、該供給手段へ慢性的に過
剰な押圧力がかかる場合に比して、経時使用により該供
給手段が変形したままになりにくくすることができる。
よって、該供給手段の寿命を延ばすことができるととも
に、帯電ムラや逆帯電現像剤の発生を低減することがで
きる。したがって、非画像部にトナー付着のない良好な
現像像を得ることができる。
【0046】特に、請求項4の現像装置によれば、非現
像時に上記押圧手段を上記供給手段と非接触状態にして
おくことにより、現像剤帯電の必要のないときに該補給
手段への不要な押圧力を与えることがないので、経時使
用による該供給手段の変形を必要最低限にすることがで
き、該供給手段の早期劣化を防止することができる。こ
れにより、該供給手段が経時使用によって変形したまま
になることによる帯電ムラや逆帯電現像剤の発生を更に
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る現像装置の概略構成を示す断面
図。
【図2】同現像装置の供給ローラの変形量を示す説明
図。
【図3】(a)は現像ローラによる供給ローラの変形量
と、非画像部のトナー付着濃度との関係を示す説明図。
(b)は現像ローラによる供給ローラの変形量を示す説
明図。(c)は現像装置壁面による供給ローラの変形量
と、非画像部のトナー付着濃度との関係を示す説明図。
(d)は現像装置壁面による供給ローラの変形量を示す
説明図。
【図4】(a)は他の実施例に係る現像装置の概略構成
を示す断面図。(b)は同現像装置における現像装置壁
面と供給ローラ表面との電位差の効果を示す説明図。
【図5】(a)は更に他の実施例に係る現像装置におけ
る供給ローラの変形量が最小となる状態を示す説明図。
(b)は同現像装置における供給ローラの変形量が最大
となる状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 感光体ベルト 21 現像器 22 ケーシング 22a 開口部 23 現像ローラ 23a 現像ローラバイアス印加手段 24 供給ローラ 24a 供給ローラバイアス印加手段 25 薄層ブレード 25a ブレードバイアス印加手段 26 第一搬送スクリュウ 26a トナー搬送スペース 27 第二搬送スクリュウ 28 ケーシングバイアス 29 供給ローラ押圧部材 30 突起 31 突起用の溝 A 摺擦部 B 摺擦部
フロントページの続き (72)発明者 青木 勝弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 藤城 宇貢 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小林 千矢子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に潜像が形成された像担持体に対向す
    る領域に、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体上に現像剤を供給する現像剤供給手段
    と、該現像剤担持体上に担持された該現像剤の量を規制
    する現像剤量規制部材とを有し、該現像剤担持体上の現
    像剤を用いて像担持体上に形成された潜像を現像する現
    像器を備えた現像装置において、 該現像剤供給手段を、少なくとも表面が弾性あるいは可
    撓性を有し、かつ摩擦帯電系列上、該現像剤を正規に帯
    電させるような部材で構成し、 かつ、該現像剤供給手段を、該現像剤担持体に接触する
    か、あるいは該現像剤担持体から半径方向に所定量の変
    形を受けるような位置であって、 該現像剤供給手段と該現像剤担持体とが接触する位置よ
    りも重力方向下部に位置する現像剤の搬送方向上流側
    で、該現像剤供給手段に対向する現像装置壁面に接触す
    るか、あるいは該壁面から半径方向に所定量の変形を受
    けるような位置に配設したことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】少なくとも上記現像剤供給手段にバイアス
    電圧を印加するバイアス電圧印加手段を備えた請求項1
    の現像装置において、 該現像剤供給手段を、上記押圧手段が接触しても印加し
    たバイアス電圧がリークしない程度の体積抵抗率を有す
    る材質を用いて構成するとともに、該押圧手段のうち、
    少なくとも該現像剤供給手段と接触する領域を導電性を
    有する材質を用いて構成し、更に、上記現像装置壁面と
    該現像剤供給手段上の現像剤との摩擦により正規に帯電
    した現像剤を、該現像剤供給手段側に引き寄せるような
    電界を形成するバイアス電圧を印加するように、該バイ
    アス電圧印加手段を構成したことを特徴とする現像装
    置。
  3. 【請求項3】表面に潜像が形成された像担持体に対向す
    る領域に、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体上に現像剤を供給する現像剤供給手段
    と、該現像剤担持体上に担持された該現像剤の量を規制
    する現像剤量規制部材とを有し、該現像剤担持体上の現
    像剤を用いて像担持体上に形成された潜像を現像する現
    像器を備えた現像装置において、 該現像剤供給手段を、少なくとも表面が弾性あるいは可
    撓性を有し、かつ摩擦帯電系列上、該現像剤を正規に帯
    電させるような部材で構成し、 かつ、該現像剤供給手段を、該現像剤担持体に接触する
    か、あるいは該現像剤担持体から半径方向に所定量の変
    形を受けるような位置に配設し、 該現像剤担持体と接触する位置よりも重力方向下部に位
    置し、かつ該現像剤供給手段と対向している現像装置壁
    面の近傍に、該現像剤供給手段を半径方向に所定量変形
    させる押圧手段を設けるか、あるいは該壁面自体を該押
    圧手段として構成するとともに、該押圧手段を駆動する
    ための押圧用駆動手段を設けたことを特徴とする現像装
    置。
  4. 【請求項4】上記押圧用駆動手段を、上記押圧手段が少
    なくとも現像時に駆動するように構成したことを特徴と
    する請求項3の現像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007003889A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Ricoh Printing Systems Ltd カラー電子写真装置
US7697875B2 (en) * 2007-06-22 2010-04-13 Ricoh Company Limited Development device for developing an electrostatic latent image formed on an image carrying member into a visible image
JP2013182163A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Oki Data Corp 画像形成ユニットおよび画像形成装置

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