JP2008083430A - 非磁性一成分現像剤、現像カートリッジ、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

非磁性一成分現像剤、現像カートリッジ、現像装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】母粒子を粉砕法によって製造し、現像剤の体積平均粒子径を4.0〜6.0〔μm〕とし、少なくとも平均粒子径が30〜110〔nm〕である外添剤を母粒子100重量部に対して1.0〜3.0重量部に添加することにより、現像装置内でフィルミングが発生することなく、良好な画像を得ることができるようにする。
【解決手段】少なくとも樹脂及び着色剤を含有する母粒子と、該母粒子の表面に添加される外添剤とを有する非磁性一成分現像剤であって、前記母粒子は粉砕法によって製造され、前記非磁性一成分現像剤の体積平均粒径が4. 0〜6. 0〔μm〕であり、少なくとも平均粒径が30〜110〔nm〕の外添剤が、母粒子100重量部に対し1.0〜3. 0重量部添加されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、非磁性一成分現像剤、現像カートリッジ、現像装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式のプリンタ等の画像形成装置では、画像品位を向上させるために、少なくとも、樹脂、着色剤及び離型剤を含有し、着色剤量に対する離型剤量の比が0.3〜10.0であるトナーを使用している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−54236号公報
しかしながら、前記従来の画像形成装置においては、トナーの小粒径化及び画像形成の高速化に伴って、現像装置内でフィルミングが発生してしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、母粒子を粉砕法によって製造し、現像剤の体積平均粒子径を4.0〜6.0〔μm〕とし、少なくとも平均粒子径が30〜110〔nm〕である外添剤を母粒子100重量部に対して1.0〜3.0重量部に添加することにより、現像装置内でフィルミングが発生することなく、良好な画像を得ることができる非磁性一成分現像剤、現像カートリッジ、現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の非磁性一成分現像剤においては、少なくとも樹脂及び着色剤を含有する母粒子と、該母粒子の表面に添加される外添剤とを有する非磁性一成分現像剤であって、前記母粒子は粉砕法によって製造され、前記非磁性一成分現像剤の体積平均粒径が4. 0〜6. 0〔μm〕であり、少なくとも平均粒径が30〜110〔nm〕の外添剤が、母粒子100重量部に対し1.0〜3. 0重量部添加されている。
本発明によれば、非磁性一成分現像剤は、母粒子を粉砕法によって製造し、体積平均粒子径が4.0〜6.0〔μm〕であり、少なくとも平均粒子径が30〜110〔nm〕である外添剤を母粒子100重量部に対して1.0〜3.0重量部に添加するようになっている。これにより、現像装置内でフィルミングが発生することなく、良好な画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の概略構成図、図2は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを取り外した現像装置の拡大図、図3は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを取り外した現像装置の第1の斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを取り外した現像装置の第2の斜視図である。
図において、10は画像形成装置であり、画像形成ユニットとしての現像装置20K、20Y、20M及び20Cと定着装置30とを有する。ここで、前記画像形成装置10は、例えば、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等であり、電子写真方式によって、印刷用紙、封筒、OHP(Over Head Projector)シート等の印刷媒体上にモノクロやカラーの画像を形成するようになっている。そして、前記現像装置20は印刷媒体としての記録紙21上にトナー像を形成し、前記定着装置30は前記トナー像を記録紙21に定着させる。なお、前記画像形成装置10は、モノクロ画像を形成するものであってもよく、カラー画像を形成するものであってもよいが、カラー画像を形成する場合、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応するそれぞれの画像形成部が記録紙21の搬送方向(図における左方向)に沿って順次並ぶように配設される。
また、前記画像形成装置10は、転写ベルト22、記録紙搬送ローラ23a〜23x、転写ローラ24K、24Y、24M及び24C、ドライブローラ25a、25b、可動式の記録紙走行ガイド26a、26b、転写ベルトクリーニングブレード27、破棄現像剤タンク28及び前記記録紙21を多数枚収容する給紙カセット29等を備える。なお、前記現像装置20K、20Y、20M及び20C、並びに、前記転写ローラ24K、24Y、24M及び24Cを統合的に説明する場合は、現像装置20及び転写ローラ24として説明する。
さらに、前記画像形成装置10は、各種ローラ等の可動部材を駆動するためのモータ、ギヤ等を備える図示されない駆動装置、操作パネル、通信インターフェイス等を備え、前記画像形成装置10の動作を制御する図示されない制御装置等も有する。
前記現像装置20は、潜像担持体としての感光体ドラム11、該感光体ドラム11の表面を帯電させる帯電装置であって潜像担持体帯電部材としての帯電ローラ12、光のエネルギーによって露光し、帯電した前記感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成する露光装置としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド13、感光体ドラム11の表面に現像剤としてのトナーTを供給して前記静電潜像を現像する現像剤担持体としての現像ローラ14、該現像ローラ14にトナーTを供給する現像剤供給回収体としてのトナー供給ローラ15、及び、前記現像ローラ14上のトナーTの厚さを規制する現像剤規制部材としての現像ブレード17を備える。なお、前記現像ローラ14及びトナー供給ローラ15は、前記駆動装置によって駆動され、矢印(b)及び矢印(c)で示される方向に、それぞれ、回転する。また、前記トナーTは、非磁性一成分現像剤であり、個々の粒子の形状が球形又は球形に近い形状を有している。
また、前記画像形成装置10は、前記感光体ドラム11の感光体表面のトナー像を記録紙21上に転写するための転写手段としての転写ローラ24、及び、前記記録紙21上に転写されず残留したトナーTを感光体ドラム11上から除去するための現像材回収装置であって弾性部材としてのクリーニングブレード18を有する。なお、該クリーニングブレード18は、図示されないブレード支持部材を介して前記現像装置20内に取り付けられている。そして、クリーニングブレード18の感光体ドラム11に接触する当接圧力、すなわち、線圧は1.6〔gf/mm〕である。
前記感光体ドラム11は導電性支持体及び光導電層を有する。前記導電性支持体はアルミニウム製の金属パイプから成り、前記光導電層は前記導電性支持体の表面に順次積層された電荷発生層及び電荷輸送層から成る。また、前記帯電ローラ12は、金属製シャフト及び半導電性エピクロロヒドリンゴム層から成る。さらに、前記現像ローラ14は、金属製シャフト及び半導電性ウレタンゴム層から成る。さらに、前記トナー供給ローラ15は、金属製シャフト及び半導電性発泡シリコンスポンジ層から成る。
前記トナーTは、結着樹脂としてポリエステル樹脂を含み、内部添加剤として帯電制御剤、離型剤及び着色剤を含み、外部添加剤、すなわち、外添剤としてシリカ粒子を含んでいる。また、前記現像ブレード17はステンレス製である。さらに、前記クリーニングブレード18はウレタンゴム製である。
前記現像装置20K、20Y、20M及び20Cの相違は、トナーTの色であり、各々、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンのトナーTが使用される。そして、各現像装置20の感光体ドラム11の表面のトナー像は、前記転写ベルト22によって搬送される記録紙21上に順次転写される。
次に、前記現像装置20においてトナーTを収容する現像剤カートリッジの構成について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジの概略図、図6は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジの第1の斜視図、図7は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジの第2の斜視図、図8は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを装着した現像装置の概略図、図9は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを装着した現像装置の第1の斜視図、図10は本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを装着した現像装置の第2の斜視図である。
図において、35は現像剤カートリッジとしてのトナーカートリッジであり、トナーTを収容し、底部に形成された開口を通してトナー供給ローラ15にトナーTを供給する。なお、前記トナーカートリッジ35は、回転してトナーTを攪拌(かくはん)する攪拌バー36及び前記開口を閉止するシャッタ37を備える。
次に、前記定着装置30の構成について説明する。
図11は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の定着装置の拡大図である。
図に示されるように、定着装置30は、発熱ローラ31及び加圧ローラ32を備え、現像装置20から送出された記録紙21を両面から挟み込んで加熱しながら圧接することによって、トナー像を記録紙21に定着させる。
前記発熱ローラ31は、アルミニウム製の中空円筒状の芯(しん)金にシリコーンゴムの耐熱弾性層を被覆し、さらに、その上に離型層としてのテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体のチューブを被覆することによって形成される。また、前記加圧ローラ32は、アルミニウム製の中空円筒状の芯金にシリコーンゴムの耐熱弾性層を被覆することによって形成される。そして、発熱ローラ31と加圧ローラ32との間に圧接部が形成される。
なお、前記発熱ローラ31内には、ハロゲンランプから成る加熱ヒータ33が配設される。さらに、発熱ローラ31近傍には、該発熱ローラ31の表面温度検出手段としてのサーミスタ34が発熱ローラ31と非接触で配設される。
また、本実施の形態における定着装置30は、オイルレス定着方式であって、かつ、ローラ方式の装置であるが、オイルレス定着方式であれば、ベルトを使用したベルト方式、フィルムを使用したフィルム方式、発光エネルギーを利用するフラッシュ方式等の装置であってもよい。例えば、ローラ方式又はベルト方式の装置の場合、シリコーンオイル等のオイルを補給することなく、オイルレス定着方式を使用することによって、ホットオフセット現象が発生するのを防止している。
したがって、前記定着装置30は、消耗品としてのオイル供給装置が不要なので、その分、画像形成装置10を小型化することができ、該画像形成装置10のコストを低くすることができる。
次に、前記構成の画像形成装置10の動作について説明する。
画像形成プロセスでは、感光体ドラム11が、図示されない駆動手段によって駆動され、矢印(a)で示される方向に一定周速度で回転する。そして、感光体ドラム11の表面に接触して設けられた帯電ローラ12は、矢印(d)で示される方向に回転しながら、図示されない帯電ローラ用高圧電源から直流電圧を感光体ドラム11の表面に印加して、感光体ドラム11を一様均一に帯電させる。
露光プロセスでは、感光体ドラム11に対向して設けられたLEDヘッド13が、画像信号に対応した光を感光体ドラム11に照射する。すると、光が照射された部分の電位が光減衰し、感光体ドラム11上に静電潜像が形成される。
現像プロセスでは、図8に示されるようにトナーカートリッジ35が装着された状態において、攪拌バー36が、図5に示されるように、矢印(t)及び(u)で示される方向に回転する。そして、シャッター37が矢印(s)で示される方向に移動して開口が開くと、トナーTは、落下して矢印(v)で示される方向へと進み、トナー供給ローラ15に供給される。
図示されない供給ローラ用高圧電源によって、トナー供給ローラ15に電圧が印加される。そして、該トナー供給ローラ15が、図2に示されるように、矢印(c)で示される方向に回転することによって、トナーTが現像ローラ14に供給される。該現像ローラ14は、感光体ドラム11に密着するように配設され、かつ、図示されない現像ローラ用高圧電源によって電圧が印加されている。そのため、現像ローラ14は、トナー供給ローラ15によって搬送されたトナーTを吸着し、該トナーTを矢印(b)で示される方向に回転しながら搬送する。そして、回転方向下流側において、現像ローラ14に圧接するように配設された現像ブレード17によって、現像ローラ14の表面に均一な厚さのトナー層が形成される。
本実施の形態における現像ローラ14は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像に対応して反転現像するものである。この場合、感光体ドラム11の導電性支持体と現像ローラ14との間にはトナー担持体用高圧電源によってバイアス電圧が印加されているので、現像ローラ14と感光体ドラム11との間には、該感光体ドラム11上に形成された静電潜像に伴う電気力線が発生する。そのため、現像ローラ14上の帯電したトナーTは、静電気力によって感光体ドラム11上に付着し、静電潜像を現像する。これにより、感光体ドラム11上にトナー像が形成される。
そして、給紙カセット29に収容された記録紙21は、図1に示されるように、記録紙搬送ローラ23a及び23bによって給紙カセット29から繰り出され、矢印(l)で示される方向に搬送される。さらに、前記記録紙21は、記録紙搬送ローラ23c、23d、23e及び23fによって矢印(e)で示される方向に搬送され、図示されない記録紙ガイドに沿って進み、転写ベルト22へ送られる。該転写ベルト22は、ドライブローラ25a及び25bが回転することによって、矢印(f) で示される方向へ回転する。
転写プロセスでは、まず、現像装置20Kの感光体ドラム11に対向し、転写ベルト22を挟んで配設された転写ローラ24Kによって、前記感光体ドラム11上に形成されたブラックトナー像を記録紙21に転写する。なお、前記転写ローラ24Kには、図示されない転写ローラ用高圧電源によって電圧が印加されている。続いて、記録紙21は、転写ベルト22によって矢印(f) で示される方向に送られる。そして、現像装置20Yの感光体ドラム11と転写ローラ24Yとによってイエロートナー像が記録紙21に転写され、現像装置20Mの感光体ドラム11と転写ローラ24Mとによってマゼンタトナー像が記録紙21に転写され、現像装置20Cの感光体ドラム11と転写ローラ24Cとによってシアントナー像が記録紙21に転写される。このようにして、各色のトナー像が転写された記録紙21は、矢印(h) で示される方向へ搬送される。
定着プロセスでは、トナー像が転写された記録紙21は、図11に示されるように、矢印(h) で示される方向へと搬送され、発熱ローラ31と加圧ローラ32とを有する定着装置30へ搬送される。発熱ローラ31の表面近傍には、サーミスタ34が配設されている。そして、図示されない制御回路の温度制御手段は、サーミスタ34によって検出された発熱ローラ31の表面温度に基づき、ハロゲンランプから成る加熱ヒータ33に選択的に通電し、発熱ローラ31の表面温度を制御して所定の温度に維持する。
トナー像が転写された記録紙21は、所定の表面温度に保たれ、矢印(i) で示される方向に回転する発熱ローラ31と、矢印(j) で示される方向に回転する加圧ローラ32との間へ進む。すると、発熱ローラ31の熱が記録紙21上のトナー像を溶融し、さらに、記録紙21上における溶融したトナー像を発熱ローラ31と加圧ローラ32とによって加圧することによって、トナー像が記録紙21へ定着される。
そして、トナー像が定着された記録紙21は、図1に示されるように、記録紙搬送ローラ23g、23h、23i及び23jによって矢印(k) で示される方向に搬送され、画像形成装置10の外部へ送出される。
クリーニングプロセスでは、図2に示されるように、転写後の感光体ドラム11には若干のトナーTが残留する場合があるが、残留したトナーTは、クリーニングブレード18によって除去される。該クリーニングブレード18は、感光体ドラム11の回転軸方向に沿って平行に配設され、先端部は感光体ドラム11の表面に当接され、その根元部分は剛性の支持基板に取り付けられて固定される。クリーニングブレード18が感光体ドラム11の表面に当接したままの状態で感光体ドラム11が回転軸を中心に回転すると、転写されずに感光体ドラム11上に残留したトナーTは、感光体ドラム11の表面から除去される。こうして、感光体ドラム11は繰り返し利用される。
また、連続通紙時における紙間等では、帯電不良のトナーTの一部が現像装置20から転写ベルト22に転写される場合があるが、図1に示されるように、転写ベルト22が矢印(f) で示される方向から矢印(r) で示される方向に回転すると、転写ベルトクリーニングブレード27によって、前記トナーTは、転写ベルト22から除去され、廃棄現像剤タンク28に溜(た)められる。そして、転写ベルト22は繰り返し利用される。
次に、本実施の形態において、各種のトナーTを使用した実験例について説明する。なお、以降の説明においてトナーに付与される番号は実験例又は比較例に対応した番号であり、符号Tは省略する。
図12は本発明の第1の実施の形態における実験結果を示す第1の表、図13は本発明の第1の実施の形態における実験結果を示す第2の表、図14は本発明の第1の実施の形態における実験において使用した感光体ドラム及び現像ローラの回転数及び外径を示す表である。
本実施の形態における現像プロセスである非磁性一成分現像方法に用いる非磁性一成分現像剤としてのトナーの製造方法は、一般的な粉砕法である。粉砕法では、粉砕時のトナー母粒子界面にトナー樹脂よりも低軟化点の離型剤等が表面に出やすく、また、トナー樹脂自身も定着プロセスで印刷媒体に定着しやすいように樹脂設計される。そのため、トナーの外添剤は、トナーの母粒子表面が比較的柔らかいので、付着しやすい。
これに比べ、トナー母粒子がコア樹脂とシェル樹脂とからなるトナーを製造する多層構造の懸濁重合法や乳化重合法では、表面に低軟化点の離型剤が出にくく、また、コア樹脂に比ベシェル樹脂の軟化温度が高めに設定されている。そのため、トナーの外添剤は、粉砕法におけるトナーの母粒子表面に比べて固く付着しにくいことから、母粒子から遊離しやすい。遊離した外添剤は、外添剤同士で凝集しやすく、粉砕法におけるトナーの母粒子と同様の外添剤被覆効果を得るためには、より大量の外添剤が必要となるため、本実施の形態には適さない。
また、本実施の形態における粉砕法によるトナーの平均円形度は、粉砕条件によって変化するが、0. 91〜0. 94が好適である。
ここで、トナーの平均円形度とは、フロー式粒子像分析装置(東亜医用電子社製FPIA−2000) を使用して計測され、次の式(1)で定義される。
円形度=「粒子投影面積の周囲長」/「 粒子投影像の周囲長」 ・・・式(1)
なお、「粒子投影面積」とは二値化されたトナー粒子像の面積であり、「粒子投影像の周囲長」とは該トナー粒子像のエッジ点を結んで得られる輪郭線の長さであるものと定義される。また、円形度は、トナーの凹凸の度合いを示す指標であり、トナーが完全な球形の場合に1. 00を示し、表面形状が複雑になる程、小さな値となる。測定されたトナー粒子(トナー検出粒子数3500個) の円形度の総和を、測定されたトナー粒子(トナー検出粒子数3500個) 数で除した値を平均円形度と定義する。
平均円形度が0.91未満では、現像プロセス及び転写プロセスでトナーが移動しづらく、正常な画質を得ることができない。また、平均円形度を0. 94より大きくするためには、粉砕工程後に熱処理等を加える必要があり、トナーの母粒子中に均一に混練及び粉砕され、分散している離型剤が分散不均一になり、母粒子内部の離型剤も表面に出てきてトナー粒子同士の凝集や極端なトナー流動性低下を引き起こしてしまうため、0. 94より平均円形度を大きくする事は適切ではない。
〔実験例1〕
以下のようにしてトナー1を製造した。
結着樹脂(ポリエステル樹脂、数平均分子量Mn= 3700、ガラス転移温度Tg=62〔℃〕)を100重量部とし、帯電制御剤としてサリチル酸錯体(オリエント化学工業社製、ボントロンe−84) 1. 0重量部、着色剤としてピグメント・ブルー15:3「ECB−301」(大日精化社製) 4. 0重量部、及び、離型剤としてカルナウバワックス(加藤洋行社製、カルナウバワックス1号粉末、融点=82〔℃〕) 5. 0重量部を、ヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機によって溶融混練し、冷却後、直径2〔mm〕のスクリーンを有するカッターミルで粗砕化した後、衝突版式粉砕機「ディスパージョンセパレーター」(日本ニューマチック工業(株) 製)を用いて粉砕し、さらに、風力分級機を用いて分級を行い粉体を得た。
次に、外添工程として得られた粉体l00重量部に疎水性シリカR972(日本アエロジル社製、平均一次粒径16〔nm〕) を2. 0重量部と、疎水性シリカNAX−50(日本アエロジル社製、平均一次粒径30〔nm〕) を1. 0重量部とを添加し、10リットル容量のヘンシェルミキサーで3200(回転/分)の回転速度で5分間攪拌を行うことによって、トナー1を得た。
なお、外添剤の一次粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を用い、加速電圧を10〔kV〕、倍率を2〜5万倍として、写真を撮影する。そして、得られた写真の外添剤の一次粒径を無作為に50個選択して、その平均粒径を一次粒径とした。
トナー1の体積平均粒径は、細胞計数分析装置(ベックマンコールター社製コールターマルチサイザー3) によって、アパチャー径100〔μm〕にて30000カウント測定することで求められる。求めたトナー1の体積平均粒径は、6. 1〔μm〕であった。
このトナー1を使用して、図1に示される画像形成装置10によって印刷試験を行った。印刷試験の結果は図12及び13に示されている。
画像形成装置10の印刷速度(=感光体ドラム線速=通紙速度)を200〔mm/s〕に設定し、印刷媒体としてのA4サイズ標準紙(坪量=80〔g/m2 〕紙)を縦方向送り(4辺のうち短い2辺が通紙方向の先端と後端) して、0. 3〔%〕duty(A4用紙1枚の印刷可能範囲に全面ベタ印刷時の面積率100〔%〕印刷のことを100〔%〕dutyと表記) で、連続通紙印刷を30000枚行った。なお、印刷試験に使用した感光体ドラム11及び現像ローラ14の回転数及び外径は、印刷枚数に対応して、図14に示されている。
連続通紙印刷の開始初期と連続通紙印刷後で、A4サイズ標準光沢紙も1〔%〕duty印刷し、同様に現像装置20を装着していない状態で定着装置30のみ印刷時と同様の速度、温度条件で光沢紙を通紙し、得られた1〔%〕duty印刷紙の非画線部の色相(L*a*b*)と、定着装置30のみ通紙した光沢紙の色相(L*a*b*)との色相差(色差、ΔE)を、色彩色差CM−2600d(ミノルタ社製、C光源、2度視野) によって測定することで光沢紙カブリとして計測した。ΔEの値が大きいほど、光沢紙カブリが大きく品質が悪いことを意味する。
初期の光沢紙カブリはΔE=1.2であり、通紙連続後の光沢紙カブリはΔE=1. 5であった。ΔEが1. 5以下のときは、単色での光沢紙カブリの印刷品位としてOKと判定し、フルカラー印刷時での光沢紙カブリもOKと考えられる。
なお、カブリの評価で使用されたA4サイズ標準光沢紙の光沢度は、表面(包装紙開封面)で58.7〔%〕、及び、裏面(包装紙開封面の反対側面)で48.9〔%〕であった。また、前記光沢度は、MURAKAMI COLOR RESEARCH LABORATORY GLOSS METER(TypeGM−26D、視野角75度)を使用して測定した。さらに、前記A4サイズ標準光沢紙は、坪量=128〔g/m2 〕、110〔kg〕紙であった。
その後、ベタ印刷を標準紙で行ったところ、印刷画像に画像欠陥は発生しなかった。連続通紙印刷試験終了後、現像装置20から現像ローラ14を取り出し、表面に静電気的に付着したトナーをトナー用掃除機又は窒素ガスを吹き付けることによって、直接触れることなく除去したところ、現像ローラ14の表面にトナーの融着等がなく、現像ローラ14のゴム表面を観察することができた。
〔実験例2〕
疎水性シリカNAX−50の添加量を3. 0重量部にし、他の条件は実験例1と同様にして製造したトナーをトナー2とした。
このトナー2を用いて実験例1と同様の連続通紙印刷試験を行ったところ、初期光沢紙カブリはΔE=1. 1であり、通紙連続後の光沢紙カブリはΔE=1. 2であった。疎水性シリカNAX−50の添加量が増えたことによって、現像装置20の各部材からトナーが受ける圧力が、外添剤がスペーサになることにより緩和され、各部材との付着力も小さくなり、カブリが減少したと思われる。また、連続通紙印刷後のカブリ値変化も少なかった。その後のベタ画像の確認では、画像欠陥もなく、現像ローラ14の表面の確認においても、トナーの融着が見られなかった。
〔実験例3〕
疎水性シリカNAX−50の替わりにシリカX−24−9163A(信越化学工業株式会社製、平均粒径110〔nm〕) を用い、添加量を1. 0重量部にし、他の条件は実験例1と同様にして製造したトナーをトナー3とした。
このトナー3を用いて実験例1と同様の連続通紙印刷試験を行ったところ、初期光沢紙カブリはΔE=1. 2であり、通紙連続後の光沢紙カブリはΔE=1. 4であった。実験例1と比較して、シリカ粒径が大きいので個数が少なく外添剤がスペーサとなるスペーサ効果が少ない部分が発生し、数値としては若干大きくなった。その後のベタ画像の確認では、画像欠陥もなく、現像ローラ14の表面の確認においても、トナーの融着が見られなかった。
〔実験例4〕
シリカX−24−9163Aの添加量を3. 0重量部にし、他の条件は実験例3と同様に製造したトナーをトナー4とした。
このトナー4を用いて実験例1と同様の連続通紙印刷試験を行ったところ、初期光沢紙カブリはΔE=1. 0であり、通紙連続後の光沢紙カブリはΔE=1. 1であった。実験例3と比較して、シリカ粒径が大きく、かつ、スペーサ効果も十分得られたために数値も低めになり、かつ、連続通紙印刷試験後のカブリも小さくなったと考えられる。その後のベタ画像の確認では、画像欠陥もなく、現像ローラ14の表面の確認においても、トナーの融着が見られなかった。
〔実験例5〜8〕
実験例1における製造方法に対し、粉砕工程及び分級工程の条件を調節することによって、トナー母粒子を小さく製造し、体積平均粒径を3. 9〔μm〕にした。このようなトナー母粒子を用い、トナー1〜4と同様の外添配合にすることで、トナー5〜8を得た。
該トナー5〜8の各々を用い、実験例1と同様の連続通紙印刷試験を行い、光沢紙カブリ、ベタ印刷画像及び現像ローラ14の表面を確認した。印刷試験の結果は図12及び13に示されている。
この結果より、光沢紙カブリは、体積平均粒径の小さい3. 9〔μm〕のトナー5〜8の方が、体積平均粒径6. 1〔μm〕のトナー1〜4に比べ、シリカの粒径及び添加量における光沢紙カブリの傾向はほぼ同様であるが、全体的に数値が小さく光沢紙カブリが良好であることが分かる。光沢紙は、標準紙に比べ、表面がより平滑であるので、カブリとして紙面上に載ったトナーを定着プロセスによって溶融しやすく、トナーの粒子が大きく見えて目立つ。そのため、光沢紙カブリにはトナー平均粒径がより小さいほうが有利であると考えられる。その後、トナー5〜8について、その後のベタ画像の確認では、画像欠陥もなく、現像ローラ14の表面の確認においてもトナーの融着が見られなかった。
次に、前記実験例に対する比較例について説明する。
〔比較例1〕
実験例1における製造方法に対し、粉砕工程及び分級工程の条件を調節することによって、トナー母粒子を大きく製造し、体積平均粒径を8. 0〔μm〕にした。このようなトナー母粒子を用い、トナー1と同様の外添配合にすることで、トナー9を得た。該トナー9を用い、実験例1と同様の連続通紙印刷試験を行い、光沢紙カブリ、ベタ印刷画像及び現像ローラ14の表面を確認した。
初期光沢紙カブリを確認したところ、光沢紙の表面の非画線部に薄くトナーが付着していて、印刷品質は悪いものであり、光沢紙カブリ色差はΔE=1.6であった。また、印刷画像の非画線部を拡大鏡で観察したところ、トナー粒子が潰(つぶ)れて定着していることが確認された。相対的に大きい粒径のトナー粒子は、光沢紙カブリが目立ちやすくなると考えられる。さらに、連続通紙印刷試験後の光沢紙カブリもΔE=1. 8であり、カブリが光沢紙上に目立って観察され、印刷品質は悪かった。なお、連続後の全面ベタの印刷画像について画線部に異常は見られなかった。また、現像ローラ14の表面も非常にきれいで、トナーの融着は見られなかった。
〔比較例2〕
実験例1における製造方法に対し、粉砕工程及び分級工程の条件を調節することによって、トナー母粒子を小さく製造し、体積平均粒径を3. 0〔μm〕にした。このようなトナー母粒子を用い、トナー1と同様の外添配合において、疎水性シリカNAX−50を1. 0重量部添加するところを、シリカX−24−9163Aを3. 0重量部添加することによって、トナー10を得た。該トナー10を用い、実験例1と同様の連続通紙印刷試験を行い、光沢紙カブリ、ベタ印刷画像及び現像ローラ14の表面の確認を試みた。
初期光沢紙カブリを確認したところ、光沢紙カブリ色差はΔE=0. 8であり、良好であった。その後、連続通紙印刷試験を実施したが、連続中25000枚通紙のところで、非画線部にトナーが現像してしまうバックグラウンド汚れが発生し、正常な画像が得られなくなったので、連続通紙試験を中止し、現像ローラ表面を観察したところ、トナーが現像ローラ14の表面に薄く融着し、トナーが現像ローラ14をコートしている状態であった。現像ローラ14上に融着したトナーが抵抗となることで、現像ローラ14上のトナーコート上に付着したトナー表面の融着していないトナー層をより帯電させ、バックグラウンド汚れが発生したと考えられる。このため、連続通紙試験目標の30000枚通紙到達前に、画像不良で通紙試験を中断した。
トナーの粒径が小さいので、現像ローラ14とトナーが接触する面積が増えることで摩擦し、トナーが現像ローラ14の表面に融着しやすくなると考えられる。
〔比較例3〕
実験例5における平均粒径が3. 9〔μm〕のトナー母粒子を用い、トナー5と同様の外添剤配合において、疎水性シリカNAX−50を1. 0重量部添加のところを、シリカRX200(日本アエロジル社製、平均一次粒径12〔nm〕) を3. 0重量部添加することによって、トナー11を得た。該トナー11を用い、実施例1と同様の連続通紙印刷試験を行い、光沢紙カブリ、ベタ印刷画像及び現像ローラ14の表面の確認を試みた。
初期光沢紙カブリを確認したところ色差は、ΔE=1.4と良好であった。しかし、連続通紙印刷試験後の光沢紙カブリはΔE=2. 1と、光沢紙カブリの画質が非常に悪かった。粒径の比較的小さなシリカの外添では、連続でトナー粒子への埋没等で、トナーの帯電が不均一になり、帯電不良のトナーが紙面上に付着したと考えられる。
なお、連続後の全面ベタの印刷画像について画線部に異常は見られなかった。また、現像ローラ14の表面も非常にきれいで、トナーの融着は見られなかった。
〔比較例4〕
実験例1における平均粒径6. 1〔μm〕トナー母粒子を用い、トナー1と同様の外添剤配合において、疎水性シリカNAX−50を1. 0重量部添加のところを、シリカTSX−55(信越化学社製、平均粒径300〔nm〕) を3. 0重量部添加することによって、トナー12を得た。該トナー12を用い、実験例1と同様の連続通紙印刷試験を行い、光沢紙カブリ、ベタ印刷画像及び現像ローラ14の表面の確認を試みた。
初期光沢紙カブリを確認したところ、光沢紙カブリ色差はΔE=1. 2であり、良好であった。その後、連続通紙印刷試験を実施したが、連続中15000枚通紙のところで、非画線部にトナーが現像してしまうバックグラウンド汚れが発生し、正常な画像が得られなくなったので、連続通紙試験を中止し、現像ローラ14の表面を観察したところ、トナーが現像ローラ14の表面に薄く融着し、トナーで現像ローラ14をコートしている状態であった。現像ローラ14の上に融着したトナーが抵抗となることで、現像ローラ14の上のトナーコート上に付着したトナー表面の融着していないトナー層をより帯電させ、バックグラウンド汚れが発生したと考えられる。このため、連続通紙試験目標の30000枚通紙到達前に画像不良で通紙試験を中断した。
外添剤の粒径が大きくトナーから遊離しやすくなり、トナー母粒子表面が現像ローラ表面と摩擦し、トナーが現像ローラ14の表面に融着しやすくなると考えられる。
〔比較例5〕
実験例5における平均粒径3.9〔μm〕トナー母粒子を用い、トナー5と同様の外添剤配合において、疎水性シリカNAX−50を1. 0重量部添加のところを、シリカNAX−50を0. 5重量部添加することによって、トナー13を得た。該トナー13を用い、実施例1と同様の連続通紙印刷試験を行い、光沢紙カブリ、ベタ印刷画像及び現像ローラ14の表面の確認を試みた。
初期光沢紙カブリを確認したところ、光沢紙カブリ色差はΔE=0. 9であり、良好であった。その後、連続通紙印刷試験を実施したが、連続中20000枚通紙のところで、非画線部にトナーが現像してしまうバックグラウンド汚れが発生し、正常な画像が得られなくなったので、連続通紙試験を中止し、現像ローラ14の表面を観察したところ、トナーが現像ローラ14表面に薄く融着し、トナーが現像ローラ14をコートしている状態であった。現像ローラ14の上に融着したトナーが抵抗となることで、現像ローラ14の上のトナーコート上に付着したトナー表面の融着していないトナー層をより帯電させ、バックグラウンド汚れが発生したと考えられる。このため、連続通紙試験目標の30000枚通紙到達前に画像不良で通紙試験を中断した。
大粒径の外添剤が少ないことでトナー母粒子表面が現像ローラ14の表面と摩擦し、トナーが現像ローラ14の表面に融着しやすくなると考えられる。
〔比較例6〕
実験例1における平均粒径6.1〔μm〕トナー母粒子を用い、トナー1と同様の外添剤配合において、疎水性シリカNAX−50を1. 0重量部添加のところを、シリカX−24−9163Aを5. 0重量部添加することによって、トナー14を得た。該トナー14を用い、実施例1と同様の連続通紙印刷試験を行い、光沢紙カブリ、ベタ印刷画像及び現像ローラ14の表面の確認を試みた。
初期光沢紙カブリを確認したところ、光沢紙カブリ色差はΔE=0.8と、良好であった。しかし、連続通紙印刷試験後の光沢紙カブリはΔE=2. 0と、非常に悪い画質であった。連続後の全面ベタの印刷画像については、画線部に異常は見られなかった。また、現像ローラ14の表面にはトナーの融着は見られなかったが、遊離した外添剤が表面に付着していた。外添剤量が多いので、トナーから遊離しやすく、現像ローラ14表面に付着することで、トナーの帯電性が悪くなり、カブリが悪化したと考えられる。
次に、前記実験例1〜8並びに比較例1、3及び6において、連続通紙印刷を30000枚行った後に10000枚追加して、トータル40000枚までベタ印刷を行ったところ、トナー1、6、9及び14を用いた場合には、非常に良好な印刷画像が得られた。トナー2〜11を用いた場合、ベタ画像に縦スジ(A4長辺と平行方向) が確認され、印刷で縦スジの部分に対応する箇所は現像ローラ14にトナー層が形成されていなかった。
現像ブレード17を取り外し、現像ローラ14の当接部を確認したところ、トナー融着が見られ現像ブレードフィルミングが発生していた。トナー2及び11を用いた場合、現像ブレード17上の固着トナーをアルコールをしみ込ませた脱脂綿で拭(ふ)いて、その箇所の現像ブレード17をSEM観察したところ、多量の外添剤が観察された。トナー3、4、5、7及び8を用いた場合にはほとんど観察されなかった。
なお、連続通紙印刷30000枚のときには、現像ブレードフィルミングは発生していない。また、連続通紙印刷40000枚のときには、現像ローラフィルミングは図12に示される結果のままである。
これらの結果と、トナー母体に対する平均粒径30〜110〔nm〕の外添剤の被覆率とは、図13に示されている。図13から、トナー母体に対する平均粒径30〜110〔nm〕の外添剤の被覆率が30. 6〜58. 6〔%〕のとき、現像ブレードフィルミングが発生し、被覆率がその範囲より小さいとトナーが現像ブレード17に融着し、被覆率がその範囲より大きいと外添剤が現像ブレード17に付着し、そこにトナーが融着すると考えられる。
なお、被覆率は、以下の式(2) によって求めることができる。
C=( √3)/(2π) ×(D×P×w/(d×ρ) ×100 ・・・式(2)
ここで、
C: 被覆率〔%〕
D: トナー平均粒径〔μm〕
P: トナー樹脂密度〔g/cm3
w: 外添剤添加量重量部
d: 外添剤粒径〔μm〕
ρ: 外添剤密度〔g/cm3
である。
このように、本実施の形態においては、トナーの体積平均粒径が3. 9〜6. 1〔μm〕であり、少なくとも平均粒径が30〜110〔nm〕である外添剤を、トナーの母粒子100重量部に対し、1.0〜3. 0重量部添加する。これにより、連続通紙を30000枚印刷しても、現像ローラフィルミングを起こさず、光沢紙カブリが良好な画像を得ることができる。
また、トナーの母粒子に対する平均粒径が30〜110〔nm〕の外添剤の被覆率を30. 6〜58. 6〔%〕にすることによって、40000枚印刷でも現像ブレードフィルミングを起こさないようにすることができる。外添剤は、粒径が小さければ小さいほど、流動化剤としての効果が発揮されるが、粒径が小さいと、トナーの母粒子に埋没しやすくなる。前記30〜110〔nm〕の範囲は、適度に流動性が確保され、かつ、トナーの母粒子に埋没しにくい外添剤の平均粒径を意味する。
なお、トナーの体積平均粒径が前記3. 9〜6. 1〔μm〕の範囲よりも大きくなると、トナーが潰れやすくなるので、解像度や光沢紙カブリが悪化する。一方、トナーの体積平均粒径が、前記3. 9〜6. 1〔μm〕の範囲よりも小さくなると、ファン・ デル・ ワールス力によってトナーが感光体ドラム11から離れにくくなり、現像性及び転写性が悪化する。
また、外添剤の平均粒径が前記30〜110〔nm〕の範囲よりも大きくなると、外添剤がトナーから離脱しやすくなる。一方、外添剤の平均粒径が前記30〜110〔nm〕の範囲よりも小さくなると、外添剤がトナーの母粒子に埋没しやすくなる。いずれの場合も、トナーの母粒子の表面に添加されることによってトナー間のスペーサとして、かつ、流動化剤として機能する、という外添剤の本来の効果を失ってしまう。
さらに、外添剤の添加量が前記1.0〜3. 0重量部の範囲よりも大きくなると、トナーが現像ローラ14等の各種のローラや現像ブレード17のような現像装置20の各部材に付着して、トナー融着、すなわち、フィルミングの原因となる。また、外添剤は、定着装置30で溶融しないので、定着オフセットが発生しやすくなる。一方、外添剤の添加量が前記1.0〜3. 0重量部の範囲よりも小さくなると、トナーの流動性を確保することができず、トナーの供給不足による掠(かす)れが発生する。
なお、外添剤の被覆率が前記30. 6〜58. 6〔%〕の範囲を外れた場合の影響は、外添剤の添加量によって異なる。単に外添剤を添加しても、凝集等の原因によって外添剤が均一に混ざり合っていない場合、外添剤が流動化剤としての機能を発揮しない。このような場合、前記範囲をより精密に規定する必要がある。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び効果についても、その説明を省略する。
図15は本発明の第2の実施の形態における実験において使用した感光体ドラム及び現像ローラの回転数を示す表、図16は本発明の第2の実施の形態におけるクリーニングブレードの感光体ドラムへの当接圧力の設定を説明する図、図17は本発明の第2の実施の形態における実験結果を示す表である。
本実施の形態における画像形成装置10の構成及び動作については、前記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略し、実験例についてのみ説明する。
〔実験例9〕
実験例5において製造したトナー5を用い、現像装置20におけるクリーニングブレード18が感光体ドラム11に接触する当接圧力、すなわち、線圧を1.4〔gf/mm〕に設定し、画像形成装置10の印刷速度を200〔mm/s〕に設定し、A4サイズ標準紙(坪量=80〔g/m2 〕紙) を縦方向送りして、0. 3〔%〕dutyで、1枚毎の間欠通紙印刷試験を20000枚行った。
なお、1枚毎の間欠通紙印刷試験とは、1枚印刷毎に現像装置の駆動を停止し、再び次の印刷の動作を開始する試験方法である。また、間欠通紙印刷試験に使用した感光体ドラム11及び現像ローラ14の回転数は、印刷枚数に対応して、図15に示されている。
間欠通紙印刷試験を20000枚後、ベタ印刷を1枚行い、印刷画像上又は感光体ドラム11上を直接観察し、感光体ドラムフィルミングの有無について確認した。間欠通紙印刷試験では、印刷駆動と停止が繰り返されるが、このような印刷駆動と停止が繰り返される場合、クリーニングブレード18の感光体ドラムフィルミングが発生しやすい。したがって、感光体ドラムフィルミングの有無についての確認は、間欠通紙印刷試験によって行うこととした。
なお、クリーニングブレード18と感光体ドラム11との線圧は、材料の選定、当てこみ量の調整をして、設定した。
また、前記線圧は、以下の式(3)によって求めることができる。
W=E×T3 ×Y/(4×L3 ) ・・・式(3)
ここで、
W: クリーニングブレードと感光体ドラムとの線圧〔gf/mm〕
E: クリーニングブレードのヤング率〔gf/mm2
T: クリーニングブレードの肉厚〔mm〕
Y: クリーニングブレードの当てこみ量〔mm〕
L: クリーニングブレードの自由端長〔mm〕
である。なお、T、Y及びLの関係は、図16に示されている。
具体的には、クリーニングブレード18の材料に、北辰工業株式会社製ウレタン「♯201708」(ヤング率 =67〔kg/cm2 〕) を用い、ブレード肉厚T=1. 6〔mm〕 、自由端長L=7〔mm〕、当てこみ量Y=0. 7〔mm〕になるようクリーニングブレード18の設置位置を調整した。このときの線圧Wは、式(3)によって求められ、W=1.4〔gf/mm〕となった。
20000枚の間欠通紙印刷後のベタ画像を確認した結果は、図17に示されている。感光体ドラム11上を直接目視確認すると、感光体ドラム11の表面に薄く細い小さな筋が確認された。また、IR分析及びSEM観察では、トナーがわずかに融着している様子であった。画像上に欠陥は見られず、印刷画像上に感光体ドラムフィルミングは見られなかったので、図17に示されるように、感光体ドラムフィルミングを○と判定した。
〔実験例10〜12〕
実験例1、7及び6で製造したトナー1、7及び6をそれぞれ用いて、実験例9と同様の間欠通紙印刷試験を行った。
いずれの実験例でも、印刷画像上に感光体ドラムフィルミングは確認されず、また、感光体ドラム11上を直接目視で確認してもトナー融着は見られなかったので、感光体ドラムフィルミングを◎と判定した。
実験例9の結果を実験例10〜12の結果と比較すると、トナー5を用いた場合に最も感光体ドラムフィルミングが発生しやすいことが分かる。これは、トナーの粒径がより小さく、外添剤粒径がより小さく、外添剤添加量がより少ない方が感光体ドラムフィルミングが発生しやすくなると考えられるためである。
〔実験例13〕
実験例5において製造したトナー5を用い、クリーニングブレード18の当てこみ量Yを0. 4〔mm〕にすることで線圧を0. 8〔gf/mm〕に設定し、他の条件は実験例9と同様にして、間欠印刷試験を行った。
感光体ドラム11上を直接目視確認すると、該感光体ドラム11の表面に薄く細い小さな筋が確認され、トナーが感光体ドラム11の上にわずかに融着している様子であった。しかし、画像欠陥は見られず、印刷画像上に感光体ドラムフィルミングはなかったので、感光体ドラムフィルミングを○と判定した。
〔実験例14〕
実験例5において製造したトナー5を用い、クリーニングブレード18の当てこみ量Yを0. 8〔mm〕にすることで線圧を1. 6〔gf/mm〕に設定し、他の条件は実験例9と同様にして、間欠印刷試験を行った。
印刷画像上に感光体ドラムフィルミングは確認されず、また、感光体ドラム11上を直接目視で確認してもトナー融着は見られなかったので、感光体ドラムフィルミングを◎と判定した。
〔実験例15〕
実験例5において製造したトナー5を用い、クリーニングブレード18の当てこみ量Yを1. 2〔mm〕にすることで線圧を2. 4〔gf/mm〕に設定し、他の条件は実験例9と同様にして、間欠印刷試験を行った。
印刷画像上に感光体ドラムフィルミングは確認されず、また、感光体ドラム11上を直接目視で確認してもトナー融着は見られなかったので、感光体ドラムフィルミングを◎と判定した。
次に、前記実験例に対する比較例について説明する。
〔比較例7〕
実験例5において製造したトナー5を用い、クリーニングブレード18の当てこみ量Yを0. 2〔mm〕にすることで線圧を0. 4〔gf/mm〕に設定し、他の条件は実験例9と同様にして、間欠印刷試験を行った。
間欠通紙印刷が5000枚で画像上にトナーが現像した縦筋が数本見られ、10000枚でほぼ全面にトナーが現像し、正常な画像を得ることができず、試験を中断した。現像装置20を確認したところ、トナーがクリーニングブレード18で掻(か)き取れないクリーニング不良が発生し、帯電ローラ12にクリーニング不良で掻き取れなかったトナーが巻き付いていた。そのため、感光体ドラム11が正常に帯電することができず、本来0.3〔%〕duty印刷のはずが、トナーがほぼ印刷媒体全面に現像してしまったと考えられる。クリーニング不良は、線圧が0. 4〔gf/mm〕では弱すぎたために発生したと考えられる。
〔比較例8〕
実験例5において製造したトナー5を用い、クリーニングブレード18の当てこみ量Yを1. 5〔mm〕にすることで線圧を3. 0〔gf/mm〕に設定し、他の条件は実験例9と同様にして、間欠印刷試験を行った。
印刷画像上にも、感光体ドラム11の表面上にも、1〜3〔mm〕程度の長さの筋上の模様が無数に見られた。感光体ドラム11上の筋は、紙面の画像上トナーが付着していない状態で、紙が見えている状態であった。感光体ドラム11の上の無数の筋は、IR分析及びSEM観察によって、トナーが広範囲に融着している状態であることが確認された。印刷画像上に無数の筋が確認されたので、感光体ドラムフィルミングを×と判定した。線圧が強いことでトナーに強い摩擦力がかかり、トナーが感光体ドラム11の上に融着したと考えられる。
このように、本実施の形態においては、クリーニングブレード18の線圧を0. 8〜2. 4〔gf/ mm〕に設定する。これにより、現像ローラフィルミングを防止しつつ、感光体ドラムフィルミングを印刷画像上で防止することができる。また、より好ましくは、クリーニングブレード18の線圧を1. 6〜2. 4〔gf/mm〕にすることによって、感光体ドラムフィルミングをより効果的に防止することができる。
なお、本発明においては、トナーのバイダー樹脂として、ポリエステル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、又は、スチレン−ブタジエン系樹脂を使用することが好ましい。
また、本発明におけるトナーの離型剤としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、オレフィンの共重合物、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の脂肪族炭化水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックス等の脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物又はそれらのブロック共重合物;カルナバワックス、モンタン酸エステルワックス等の脂肪酸エステルを主成分とするワックス類; 脱酸カルナバワックス等の脂肪酸エステル類を一部又は全部を脱酸化したもの等を使用することが好ましい。さらに、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸、又は、更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルカルボン酸類等の飽和直鎖脂肪酸類; ブラシジン酸、エレオステアリン酸、バリナリン酸等の不飽和脂肪酸類; ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコール、又は、更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルアルコール類等の飽和アルコール類; ソルビトール等の多価アルコール類; リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド等の脂肪酸アミド類; メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸ビスアミド類;エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N、N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N、N’−ジオレイルセバシン酸アミド等の芳香族系ビスアミド類; 脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸等のビニル系モノマーを用いたアミド類: m−キシレンビスステアリン酸アミド、N、N’−ジステアリルイソフタル酸アミドを用いてグラフト化させたワックス類; ベヘニン酸モノグリセリド等の脂肪酸と多価アルコールとの部分エステル化物; 植物性油脂を水素添加することによって得られるヒドロキシ基を有するメチルエステル化合物等を使用することもできる。そして、含有量は、結着樹脂100質量部に対して0.1〜15質量部、好ましくは0. 5〜12質量部添加されるのが効果的である。また、複数のワックスを併用することも好ましい。
さらに、本発明におけるトナーに用いられる着色剤としては、従来の黒トナー又はカラートナー用着色剤として用いられている染料、顔料等を使用することができる。例えば、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ピグメントブルー15: 3、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等を使用することができる。着色剤の含有量は、結着樹脂11000重量部に対して、2〜25重量部が好ましい。
さらに、本発明におけるトナーには、荷電制御剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤等の添加剤が、適宜添加されていてもよい。
さらに、本発明におけるトナーには、環境安定性、帯電安定性、現像性、流動性、保存性向上のため、無機微粉体が混合される。該無機微粉体は、トナーに外添されていることが好ましい。また、前記無機微粉体は疎水性無機微粉体であることが好ましい。無機微粉体としては、シリカ微粉末又はそれらの疎水化物等を使用することができる。
さらに、本発明における感光体ドラムとしては、アルミ等の導電性基体ローラ上にセレン、非晶質シリコンなどの感光層を設けた無機感光体ドラムや、バインダー樹脂中に電荷発生剤や電荷輸送剤を分散させた有機感光層を設けた有機感光体ドラム等が使用される。
さらに、本発明におけるクリーニングブレードは、ウレタンゴム、エポキシゴム、アクリルゴム、フッ素樹脂ゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR) 、スチレンブタジエンゴム(SBR) 、イソプレンゴム(IR) 、ポリブタジエンゴム等の弾性体から成っている。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを取り外した現像装置の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを取り外した現像装置の第1の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを取り外した現像装置の第2の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジの概略図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジの第1の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジの第2の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを装着した現像装置の概略図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを装着した現像装置の第1の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における現像剤カートリッジを装着した現像装置の第2の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の定着装置の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態における実験結果を示す第1の表である。 本発明の第1の実施の形態における実験結果を示す第2の表である。 本発明の第1の実施の形態における実験において使用した感光体ドラム及び現像ローラの回転数及び外径を示す表である。 本発明の第2の実施の形態における実験において使用した感光体ドラム及び現像ローラの回転数を示す表である。 本発明の第2の実施の形態におけるクリーニングブレードの感光体ドラムへの当接圧力の設定を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態における実験結果を示す表である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 感光体ドラム
12 帯電ローラ
14 現像ローラ
18 クリーニングブレード
20、20K、20Y、20M、20C 現像装置
35 トナーカートリッジ

Claims (5)

  1. (a)少なくとも樹脂及び着色剤を含有する母粒子と、
    (b)該母粒子の表面に添加される外添剤とを有する非磁性一成分現像剤であって、
    (c)前記母粒子は粉砕法によって製造され、
    (d)前記非磁性一成分現像剤の体積平均粒径が4. 0〜6. 0〔μm〕であり、
    (e)少なくとも平均粒径が30〜110〔nm〕の外添剤が、母粒子100重量部に対し1.0〜3. 0重量部添加されていることを特徴とする非磁性一成分現像剤。
  2. 前記外添剤が前記母粒子の表面を覆う被覆率が、30. 6〜58. 6〔%〕である請求項1に記載の非磁性一成分現像剤。
  3. 請求項1又は2に記載の非磁性一成分現像剤を収容することを特徴とする現像剤カートリッジ。
  4. (a)請求項3に記載の現像剤カートリッジを有する現像装置であって、
    (b)潜像担持体と、
    (c)該潜像担持体の表面を帯電させる潜像担持体帯電部材と、
    (d)前記現像剤カートリッジに収容されている非磁性一成分現像剤を供給して、前記潜像担持体上に形成された潜像を可視像化する現像剤担持体と、
    (e)前記潜像担持体の回転方向に関して前記潜像担持体帯電部材より上流側、かつ、前記現像剤担持体よりも下流側において、前記潜像担持体と接触する弾性部材とを有し、
    (f)該弾性部材が前記潜像担持体に接触する線圧は、0. 8〜2. 4〔gf/ mm〕であることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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