JP5634555B2 - 燒結フェライトシート積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の平面形状を有する燒結フェライトシートを1枚の離形シートの上に配置するとともに、その燒結フェライトシートを保護フィルムにより被覆した構造の燒結フェライトシート積層体に関するものである。
従来から、図10に示すように、離形シート1の上面にそれより表面積及び形状が小さい接着材層2、燒結フェライトシート3を、順次、積層した構造の燒結フェライトシート積層体5は、公知である(公知技術:特許第4935119号公報)。
特許第4935119号公報
前記燒結フェライトシート積層体5を、後述するように、その最終目的物である電子式固体識別システム(FRID/Radio Frequencey Identification)やNFC(Near Field Communication)等のアンテナ装置又はそれを用いた携帯情報端末装置(以下、「携帯情報端末装置等」という。)に使用するとき、焼結フェライトシート積層体5から離形シート1を剥離してから、離形シート1を有しない焼結フェライトシート積層体を前記携帯情報端末装置に内蔵されている金属筐体、例えば、バッテリーパックに貼り付けるとともに、前記焼結フェライトシート積層体からその表面に付着している保護フィルムを剥離して燒結フェライトシート3の表面に感圧接着材層を介してアンテナモジュールを組み込んでいる。
なお、前記燒結フェライトシート積層体を製造する工程と前記携帯情報端末装置等に燒結フェライトシートを組み込む工程とは、ユーザーとメーカーの関係のように、通常、隔離しているので、前記二つの工程間に燒結フェライトシート積層体を流通させる過程において燒結フェライトシート積層体を保護する必要があるため、通常、前記燒結フェライトシート積層体5の表面に、接着材層4を介して、保護フィルム6が貼られている。
さらに本発明の背景技術について説明すると、燒結フェライトシートを携帯情報端末装置等に組み込む工程において燒結フェライトシートの形状・大きさをアンテナモジュールのそれらに合致させるために、前記工程の前工程である燒結フェライトシート積層体の製造工程において、少なくとも燒結フェライトシート積層体5の外縁領域をせん断装置7により外形を切り落とす、すなわち、燒結フェライトシート積層体5に対してトリミングを施して、図11に示すように、燒結フェライトシート積層体5をアンテナモジュール8の形状・大きさに合致させた燒結フェライトシート固体片8を形成している。
そして、このようにして得られたフェライトシート固体片8から、図12に示すように、まず、前記剥離シート1を分離し、次いで前記接着材層2を残留させた燒結フェライトシート3を金属筐体10の上に貼り付ける。最後に、燒結フェライトシート3から前記保護フィルム6を剥離するとともに、前記接着材層2、4が残留している燒結フェライトシート3を燒結フェライトシート3の上にアンテナモジュール9を積み重ねる工程が採用される。
上記の過程を要約すると、図13のとおりになる。すなわち、まず前段の燒結フェライトシート積層体の製造工程において燒結フェライトシート積層体を得る製造工程11、前記燒結フェライトシート積層体を所定の形状・大きさにせん断して燒結フェライトシート固体片を形成するせん断工程12、次に、携帯情報端末装置等の組み立てる後段の工程にあいて燒結フェライトシート固体片を流通させ、そこで燒結フェライト固体片から剥離シートを分離する分離工程13、剥離シートが分離された燒結フェライトシートから保護フィルムを剥離する剥離工程14及び最後に燒結フェライトシートの上にアンテナモジュールを取り付ける組立工程15から構成される。
このように燒結フェライトシート積層体を製造する前段の工程から携帯情報端末装置等の組み立てる後段の工程が複雑多岐にわたるので、これら一連の工程を簡素化するとともに、それらの工程の生産性をより向上させる必要がある(問題)。
そこで本発明者は、前記問題の解消に寄与することが可能な構造の燒結フェライトシート積層体の創生するために、鋭意、検討したところ、その燒結フェライト積層体に所定のせん断操作を加えて特定の構造の燒結フェライトシート積層体にすればよいという事実を見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の課題は、燒結フェライトシート積層体を製造する前段の工程から携帯情報端末装置等の組み立てる後段の工程に至る複雑、多岐にわたる一連の工程を簡素化するとともに、それらの工程の生産性をより向上させることにある。
本発明は前記の課題を解決するために、所定形状・大きさを有する、好ましくは複数枚の燒結フェライトシートが、その形状・大きさよりも大きな1枚の保護フィルムとの間に、所定間隔をおいて、挟まれている構造の燒結フェライトシート積層体を創出する(手段)。
この手段を採用することにより、所定形状を有する、好ましくは複数枚の薄板状燒結フェライトシートを1枚の保護フィルムと離形シートとの間を挟んでハンドリングすることが可能になる。その結果、薄板状フェライトシートを破損することなく、一つの工程から他の工程に搬送可能になるのみならず、前記燒結フェライトシート積層体そのものを計量すれば、燒結フェライトシートの枚数を演算可能になる(作用)。加えて、前記燒結フェライトシートをその最終用途であるアンテナモジュールとそれが使用される携帯情報端末装置等の金属筐体との間に組み込む場合、保護フィルムと離形シートとを引き離すステップを経るが、このとき、燒結フェライトシートは、1枚ずつ保護フィルム及び/又は離形シートから分離可能になる。その結果、その燒結フェライトシートを前記アンテナモジュールと金属筐体との間に設置可能になる。
さらに本発明は、前記の課題をより効率的に解決するために、所定形状・大きさを有する、好ましくは複数枚の焼結フェライトシートが、その形状・大きさよりも大きな1枚の保護フィルムと、その保護フィルムより屈曲性の小さい離形シートとの間に、所定間隔をおいて挟まれている焼結フェライトシート積層体において、前記焼結フェライトシートの外形よりも縮径された形状の刃先を有するせん断刃物を前記保護フィルム側から進入させて保護フィルムと焼結フェライトシートをせん断するとともに、さらに離形シートの途中まで進入させて離形シートにハーフカットが施されている構造の焼結フェライトシート固体片を創出する(手段)。
この手段を採用することにより、前述した作用に加えて、本発明は、次の作用が発揮される。保護フィルムと離形シートとを引き離すと、せん断刃物でハーフカットして得られた燒結フェライトシート固体片が全部ハーフカットされないで繋がっている離形シート側に全部残留するとともに、離形シート側に同伴した燒結フェライトシート固体片以外の燒結フェライトシート積層体の残部が屈曲性の大きい保護フィルム側に分離して同伴する。その結果、携帯情報端末装置等の金属筐体に対して燒結フェライトシートを貼り付けるとき、燒結フェライトシート固体片から離形シートを剥離するだけでよいから、携帯情報端末装置等の金属筐体に対して燒結フェライトシートの貼着作業を効率化できる。
本発明は、さらに前記の課題を最も効率的に達成するために、所定形状・大きさを有する、好ましくは複数枚の焼結フェライトシートが、その形状・大きさよりも大きな1枚の保護フィルムと離形シートとの間に挟まれている焼結フェライトシート積層体において、前記焼結フェライトシートが保護フィルムと離形シートとともに前記焼結フェライトシートの外形よりも縮径された形状の刃先を有する第二せん断刃物によって打抜き加工が施されているとともに、第二せん断刃物より拡径された第一せん断刃物を前記保護フィルム側から進入させて保護フィルムと焼結フェライトシートをせん断するとともに、さらに離形シートの途中まで進入させて離形シートにハーフカットが施されている構造の焼結フェライトシート固体片を創出する(手段)。
前記の手段を採用することにより、第二せん断刃物により打ち抜きされた燒結フェライトシートの中央部領域には燒結フェライトシート、保護フィルム及び離形シートが一体となった燒結フェライトシート積層体の一部分が脱落して生じた空間が形成される。
本発明は、燒結フェライトシート積層体を製造する前段の工程から携帯情報端末装置等の組み立てる後段の工程に至る複雑、多岐にわたる一連の工程を簡素化できるとともに、それらの工程の生産性をより向上させることができるという優れた効果を発揮する。
本発明に係る燒結フェライトシートの斜視図である。 本発明に係る離形シートの表面に複数枚の燒結フェライトシートを貼り付けた構造の焼結フェライトシート前駆体を示す斜視図である。 前記焼結フェライトシート前駆体に保護フィルムを重ねようとしている状態を示す斜視図である。 前記焼結フェライトシート前駆体に保護フィルムを重ねた状態を示す部分破断斜視図である。 前記保護フィルムを重ねた状態の焼結フェライトシート前駆体にせん断を施そうとする状態を示す部分破断斜視図である。 保護フィルムを重ねた焼結フェライトシート前駆体にせん断を施した状態を示す部分断面図である。 保護フィルムを重ねた焼結フェライトシート前駆体にせん断を施して焼結フェライト個体片を形成した状態を示す部分破断平面図である。 前記せん断後に離形シートと保護フィルムを分離した状態を示す部分断面図である。 同じく部分斜視図である。 従来技術に関する焼結フェライトシート積層体の断面図である。 焼結フェライトシート個体片の断面図である。 携帯情報端末装置等の金属筐体に焼結フェライトシート及びアンテナモジュールを配置した状態を示す断面図である。 従来技術に係る燒結フェライトシート固体片の製造過程を示す工程図である。
次に、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳述するが、最初に本発明に係る燒結フェライトシート積層体の製造方法を説明し、次いで、その方法で得られた燒結フェライトシート積層体及び固体片の形状・構造及び作用・効果について説明する。ただし、以後詳述する説明は、本発明の好ましい実施形態として、複数枚の燒結フェライトシートを使用することを主として説明するものであって、燒結フェライトシートが例え1枚であったとしても、本発明の本質的な効果は損なわれないものとする。
(燒結フェライトシートの準備)
最初に、図1に示す燒結フェライトシート20を準備するが、それに先立って、図1の1点鎖線で示すように、焼結フェライトシート20の前駆体であるグリーンフェライトシート21を準備する。そしてその表面に端面から所定の距離内方側に寄った中央領域に平面が方形の断面V字形の枠形分割溝(図示なし))を形成し、その枠形分割溝の内方にさらに格子状の分割溝22を形成する。さらに続いて、そのグリーンフェライトシート21を焼成して、前記グリーンフェライトシート21より厚みと表面積が痩せて小さくなった厚みが40〜600μm、好ましくは50〜200μmの焼結フェライトシートを得る。最後に、前記枠形分割溝の内方領域を方形にせん断を施すステップを経て、本発明に係る所定形状の燒結フェライトシート20を得る。なお、図1においては、前記グリーンフェライトシート21から得られた燒結フェライトシート20の外形を切り落としているので、前記枠形分割溝は見えない。
(燒結フェライトシート前駆体の製造)
次に、所定形状・大きさの燒結フェライトシート20より大きい表面積を有する方形の離形シートを準備する。図2に示すように、離形シート23は、複数枚の焼結フェライトシート20を、所定間隔をおいて、1列又は2列に配置できる形状・大きさを有する合成樹脂、好ましくは剛性が大きなポリエチレンテレフタレートや紙からなるが、その厚みは、
後述する離形作業をし易くすることを考慮して、焼結フェライトシート21の厚みの0.13〜3.75倍、好ましくは0.425〜0.525倍の厚みとする。
離形シート23としては、その表面に、当然、感圧接着材層24が付着されているが、好ましくは、離形シート23/感圧接着材層24/剥離性保護フィルム(「/」は積層されていることを意味する。以下においても同じ。)の3層積層体がロール巻きにされた構造のロール状離形シート(図示なし)を準備し、そのロール状離形シートの長手方向に露出している端部から所定の長さの離形シート23を所定の長さだけ引き出して水平にし、その水平状離形シート23の表面に所定枚数の焼結フェライトシート20が1列又は2列のマトリックス状に配置し、接合した離形シート23を所定長さに切断することにより、燒結フェライトシート前駆体25を製造する。なお、本発明において燒結フェライトシート前駆体とは、所定長さの離形シートの表面に所定の形状・大きさの焼結フェライトシートが複数枚配置・貼着されている異種材料の積層体であって、後述する工程においてその外縁領域がトリミングされて所定の外形形状の焼結フェライト積層体となる積層体をいう。
他方、所定形状・大きさの燒結フェライトシート20より大きい表面積を有する方形の保護フィルムを準備する。図3に示すように、保護フィルム26は、ポリエチレン、ボリプロピレン、ポリアミド、ポリビニールクロライド、ポリビニルビニリデンクロライド、セロファン等の比較的柔軟性のある合成樹脂又は厚みの薄いポリエチレンテレフタレート等からなるフィルムから形成され、それは、前記離形シート23の厚みt1よりも薄い、5〜50μm、好ましくは10〜30μmの厚みt2を有している。
そして、図4に示すように、燒結フェライトシート前駆体25の表面に保護フィルム26を貼り付けたとき、保護フィルム26は、その柔軟性が作用して、離形シート23上の配置されている焼結フェライトシート20の側面20aに沿って屈曲する。保護フィルム23の下面には感圧接着材層27が付着されているので、焼結フェライトシート20に対する保護フィルム26の接着面は、焼結フェライトシート20の側面20aとの実質接着部分だけ、焼結フェライトシート20と離形シート23との接着面より大きくなっている。なお、保護フィルム26としては、図示されていないが、保護フィルム/感圧接着材層/離形フィルムの積層体をロール巻きにしたロール状保護フィルムを準備し、それを巻き戻して使用する方が次の工程の作業効率を高めることができる。
(焼結フェライトシート積層体の製造)
次に、前記保護フィルム26を焼結フェライト前駆体25の表面に付着させて、本発明に係る焼結フェライトシート積層体を得る。このとき、前記したロール状保護フィルムから離形フィルムを剥離することにより、感圧接着材層27が露出した保護フィルム26が焼結フェライトシート20側を向くようにして、保護フィルム26を焼結フェライト前駆体25に押し付ける。すると、所定形状・大きさを有する複数枚の燒結フェライトシート20が、その形状・大きさよりも大きな1枚の保護フィルム26と離形シート23との間に、所定間隔をおいて、挟まれた構造の燒結フェライトシート積層体28が得られる。
(焼結フェライトシート個体片の製造)
続いて、燒結フェライトシート積層体28に対して、図5に示すように、前記燒結フェライトシート20の外形よりも縮径された形状の刃先を有する第一せん断刃物31を、前記保護フィルム26と焼結フェライトシート20をせん断するとともに、第一せん断刃物31を、図6に示すように、離形シート23の厚みの途中まで侵入させて、離形シート23の表面から厚みt3の約半分の深さ至る厚みまで離形シートを切断、すなわちハーフカットする。なお、ここで「縮径された形状の刃先」とは、第一せん断刃物31を焼結フェライトシート20の上に位置させたとき、刃先が焼結フェライトシート20の外形から所定距離をおいてほぼ平行に焼結フェライトシート20の内方側に位置するような刃先の広がり状態を意味する。また、その広がりの程度は、後述するアンテナモジュールの外形と実質的に同一の大きさを意味する。
このように焼結フェライトシート20をハーフカットすると、焼結フェライトシート20は、図7にも示すように、その表面にある保護フィルム26とともに、中央領域S1と外縁領域S2とに分断されるが、離形シート23は完全に分断されることなく、ハーフカットされた切断溝を残したまま依然として1枚の離形シートの形状・機能を保持する。そして、その上に、焼結フェライトシート前駆体25より縮径された形状の焼結フェライトシート20a/感圧接着材層27/保護フィルム26からなる積層体、すなわち焼結フェライト個体片30が他の感圧接着材層24を介して載置される。燒結フェライトシート固体片30の外形形状は、前述したように、当然にアンテナモジュールの外形形状と実質的に同一である。従って、本発明に係る焼結フェライト個体片30は、従来技術のそれと相違し、焼結フェライト個体片毎に離形シートが付随することなく、1枚の離形シート23に複数個の焼結フェライト個体片30が配設されたフェライトシートアッセンブリー29が得られる。
本発明においてはさらに前記中央領域S1が、後述するように、アンテナモジュールとして使用されることを考慮して、前記焼結フェライトシート個体片30が形成されると同時に、第二せん断刃物32により前記中央領域S1がそれより縮径された内部領域S3に中抜きされる(図5及び図6を参照。)。
すると、図7に示すように、焼結フェライトシート個体片30において、前記中央領域S1から内部領域S3が切り離されて中央領域S1には、陸上競技場におけるトラックのような環状領域S4が残り、この環状領域S4上に前記アンテナモジュールが設置可能になる。
グリーンフェライトシート製造工程から焼結フェライトシート個体片30を製造する工程まで説明したが、この過程で得られた焼結フェライトシート個体片を携帯情報端末装置等の製造過程に搬送する過程を経由して、焼結フェライトシート固体片から離形シート及び保護フィルムを剥離し、得られた焼結フェライトシートを金属筐体の上に貼り付ける工程に移るので、次にその工程について説明する。
(搬送過程)
次に、燒結フェライトシート積層体28の製造過程から燒結フェライトシート固体片30を擁する燒結フェライトシート積層体28を携帯情報端末装置等の製造過程に搬送するとき、所定形状・大きさを有する複数枚の燒結フェライトシート20が、1枚の保護フィルムと離形シート23との間に配置されたフェライトシートアッセンブリー29を搬送する。このとき、好ましくは1枚のフェライトシートアッセンブリー29に対して、燒結フェライトシート20を5枚単位に1列又は10枚単位に2列に配置し、複数枚のフェライトシートアッセンブリー29を1個の包装容器に包装して搬送する。このような包装形態を採用することにより、燒結フェライトシート20の計数を容易にする。
(離形シート及び保護フィルムの分離・剥離)
このようにして、フェライトシートアッセンブリー29を携帯情報端末装置等の製造過程に搬送したら、その過程において、公知技術の場合、フェライトシートアッセンブリー29から離形シート25を分離して保護フィルム26付きの燒結フェライトシート20を携帯情報端末装置等の金属筐体に貼り付ける工程と、金属筐体に貼り付けられた燒結フェライトシート20から保護フィルム26を剥離する工程と、感圧接着材層27が露出した燒結フェライトシート20の上にアンテナモジュールを設置する工程とが従属する。
しかしながら、本発明に係る燒結フェライトシート積層体28を製造する過程において得られたフェライトシートアッセンブリー29においては、それから離形シート23と保護シート26とを分離すると、図8に示すように、まず、離形シート23には、ハーフカットされた分割溝22とともに、燒結フェライトシート20の環状領域S4が残る。なぜならば、保護フィルム26には、感圧接着材層27を介して、環状領域S4の上面及び側面が接着しているので、離形シート23と保護フィルム26とを剥離すると、前記外縁領域S2は、当然に、保護フィルム26に同伴する。
次に、任意の燒結フェライトシート20とそれら隣接する他の燒結フェライトシート20との間の隣接領域S5を介して保護フィルム26が連接しているので、離形シート23と保護フィルム26を剥離したとき、図9に示すように、1枚の離形シート23の上に同時に複数枚の管状領域S4が露出する。
そこで、離形シート23の上からピンセット等の治具を使用して環状領域S4を1枚ずつ携帯情報端末装置等の金属筐体の上に貼り付け、次いで環状領域S4の上に、図12に示したように、アンテナモジュールを設置する。すると、環状領域S4は、金属筐体がアンテナモジュールのアンテナが受送信する電磁波を受けて発する渦電流の発生を抑制する。
以上詳述したように、焼結フェライトシート個体片を製造する工程において特定構造のフェライトシート個体片を製造したことにより、携帯情報端末装置等の製造過程において前記フェライトシート個体片から容易に離形シート及び保護フィルムを剥離して、焼結フェライトシートを特定の形状と大きさにせん断して得られた環状領域を携帯情報端末装置等の金属筐体に貼り付けるとともに、その環状領域に容易にアンテナモジュールを貼り付けることができるので、燒結フェライトシート積層体を製造する前段の工程から携帯情報端末装置等の組み立てる後段の工程が複雑多岐にわたる一連の工程を簡素化することができるとともに、それらの工程の生産性をより向上させることができる。
本発明は、その根本的技術思想を踏襲し、発明の効果を著しく損なわない限度において、前記実施態様の一部分を変更して実施できる。例えば、グリーンフェライトシートの製造段階に分割溝を形成することなく、従って燒結フェライトシートに分割溝を設けることなく、そのままの又はランダム形状の分割溝が形成された燒結フェライトシートを使用することもできる。
本発明は、金属筐体が内蔵された携帯情報端末装置等の燒結フェライトシートを埋設する技術分野に広く利用できる。
1:離形シート、
2:接着材層
3:燒結フェライトシート
4:接着材層
5:燒結フェライトシート積層体
6:保護フィルム
7:せん断装置
8:燒結フェライト固体片
9:アンテナ
10:金属筐体
11:製造工程
12:せん断工程
13:分離工程
14:剥離工程
15:組立工程
20:燒結フェライトシート,
21:グリーンフェライトシート,
22:分割溝,
23:離形シート,
24:感圧接着材層,
25:焼結フェライトシート前駆体,
26:保護フィルム,
27:感圧接着材層
28:燒結フェライトシート積層体
29:フェライトシートアッセンブリー
30:焼結フェライトシート個体片
31:第一せん断刃物
32:第二せん断刃物
S1:外縁領域
S2:中央領域
3:内部領域,
S4:環状領域
S5:間接領域。

Claims (3)

  1. 所定形状・大きさを有する燒結フェライトシート(20)が、その形状・大きさよりも大きな1枚の保護フィルム(26)と離形シート(23)との間に挟まれている燒結フェライトシート積層体(28)において、前記燒結フェライトシートの外形よりも縮径された形状の刃先を有するせん断刃物(31)を前記保護フィルム側から進入させて保護フィルムと焼結フェライトシートをせん断するとともに、さらに離形シートの途中まで進入させて離形シートにハーフカットが施されている燒結フェライトシート積層体。
  2. 所定形状・大きさを有する燒結フェライトシート(20)が、その形状・大きさよりも大きな1枚の保護フィルム(26)と離形シート(23)との間に挟まれている燒結フェライト積層体(28)であって、前記燒結フェライトシートが保護フィルムと離形シートとともに、前記燒結フェライトシートの外形よりも縮径された形状の刃先を有する第二せん断刃物(32)によって打ち抜き加工が施されているとともに前記第二せん断刃物より拡径された第一せん断刃物(31)を前記保護フィルム側から進入させて保護フィルムと焼結フェライトシートをせん断するとともに、さらに離形シートの途中まで進入させて離形シートにハーフカットが施されている燒結フェライトシート積層体。
  3. 複数枚の前記燒結フェライトシート(20)が、前記保護フィルム(26)と前記離形シート(23)との間に、所定間隔を置いて、挟まれている請求項1又は2に記載の燒結フェライトシート積層体。
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