JPH05135695A - 偏向ヨークの磁界補正用フエライトシート積層体の製造方法 - Google Patents

偏向ヨークの磁界補正用フエライトシート積層体の製造方法

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JPH05135695A
JPH05135695A JP32127291A JP32127291A JPH05135695A JP H05135695 A JPH05135695 A JP H05135695A JP 32127291 A JP32127291 A JP 32127291A JP 32127291 A JP32127291 A JP 32127291A JP H05135695 A JPH05135695 A JP H05135695A
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JP
Japan
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tape
ferrite sheet
shaped
base
base tape
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Application number
JP32127291A
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English (en)
Inventor
Hiroka Yamazaki
博香 山崎
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】被覆テープとベーステープ間にフェライトシー
ト片が所定間隔をあけて離間配置されている偏向ヨーク
の磁界補正用フェライトシート積層体の製造方法を提供
せんとするものである。 【構成】第1発明はベーステープとテープ状フェライト
シートの二層積層体に対して、先ずテープ状フェライト
シートをフェライトシート片に分離した後、ベーステー
プを伸長させることによりフェライトシート片相互間に
間隙を形成することにした。第2発明はベーステープと
テープ状フェライトシートの二層積層体に対して、テー
プ状フェライトシートのみに引っ張り力を作用させなが
らテープ状フェライトシートを切断し、切断行為により
引っ張り力が解除されたことによりテープ状フェライト
シート切断端部及びフェライトシート片を収縮させてフ
ェライトシート片相互間に間隙を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ受像機やCRTデ
ィスプレイ等のブラウン管に装着される偏向ヨークが発
生する磁界を補正するために用いる偏向ヨークの磁界補
正用フェライトシート積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機やCRTディスプレイ等の
ブラウン管に装着される偏向ヨークの内面にフェライト
粉を配合した合成樹脂やゴムより形成されるフェライト
シート片を取り付けて磁界補正をする技術は既に公知で
ある。図10として示す如く、従来は、裏面に仮止め用
粘着剤層が形成されたフェライトシート片pを、偏向ヨ
ークYの内面に巻回された巻線Zの表面に貼着してその
位置を微調整した後、別途用意した裏面に本止め用粘着
剤層が形成された脱落防止用のアセテートテープ片rを
フェライトシート片pの上から重ね貼りすることによっ
て、フェライトシート片pを巻線Z表面に固定してい
た。しかしながら、フェライトシート片p及びアセテー
トテープ片rは粘着剤層を保護する必要から、それぞれ
剥離可能な台紙上に積層した状態で供給されるから、フ
ェライトシート片pの貼着作業は、先ず台紙から一枚の
フェライトシート片pを剥がして巻線表面に貼着した
後、更にその上に別途、台紙から剥がしたアセテートテ
ープrを重ねて貼り合わすという煩雑な手順を要し、取
り付けに多くの手間と時間を要し、作業の効率化がはか
れないという問題があった。
【0003】このような問題の解決策として、本発明者
は既に実願平2−25822号を出願し、この中で前記
問題を解決しうる磁界補正用フェライトシート積層体
(以下、フェライトシート積層体と称す)を提案してい
る。図11(イ),(ロ)として示すものがこの磁界補正
用フェライトシート積層体であり、図は台紙であるベー
ステープを取り外した状態を示している。この磁界補正
用フェライトシート積層体は、裏面に仮止め用粘着剤層
1を形成したフェライトシート片2aを、裏面に本止め
用粘着剤層3が形成され且つその面積が前記フェライト
シート片2aの面積よりも大きく設定された被覆テープ
片4aと一体化した構成である。そして、このフェライ
トシート積層体は裏面に離型性を有するベーステープが
貼り合わされた連続したテープ形状で供給されるもの
で、その形態は図12(イ),(ロ)に示す如く、被覆テ
ープ4とベーステープ5間に、被覆テープ4及びベース
テープ5よりも幅狭のフェライトシート片2aを所定間
隔をあけて離間配置した構成のテープ体として供給され
る。
【0004】このような構成のフェライトシート積層体
は、使用に際しては被覆テープ片4aとフェライトシー
ト片2aを一体化した状態で同時にベーステープ5から
取り外すことができ、剥離後の積層体はそのまま偏向ヨ
ーク内面の所定位置に貼着することができるので、フェ
ライトシート片の取り付け作業の著しい工程短縮が行え
る利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なフェライトシートは作業性には優れるものの、製造が
難しいという問題があった。即ち、従来の通常の磁界補
正用のフェライトシート積層体の製造方法は、ベーステ
ープ及びテープ状フェライトシートを連続供給しながら
ベーステープにテープ状フェライトシートを積層してい
るが、図12で示されるフェライトシート積層体におい
ては、フェライトシート片2aが相互に間隙を有して離
間配置されているため、フェライトシート片を連続供給
することができず、したがって従来の製造方法が踏襲で
きない問題があった。本発明はかかる現況に鑑みてなさ
れたものであり、被覆テープ4とベーステープ5間にフ
ェライトシート片2aが所定間隔をあけて離間配置され
たフェライトシート積層体の製造方法を提供せんとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決する方
法を見出すべく本発明者は鋭意検討を重ねた結果、ベー
ステープに伸長容易な素材を用い、当該ベーステープに
積層したテープ状フェライトシートを所定間隔で切断し
た後、ベーステープを伸長させることとすれば、ベース
テープ上にフェライトシート片を所定間隔をあけて離間
配置できることを着想し、第1発明を成したものであ
る。また、更にこの考えを拡張して伸縮容易なテープ状
フェライトシートを用い、このテープ状フェライトシー
トの伸縮動作を利用することによってもベーステープ上
にフェライトシート片を所定間隔をあけて離間配置でき
ることにも思い至り第2発明を成したものである。
【0007】かかる課題を解決した第1発明である製造
方法は、片面に滑性を与えた伸長容易なベーステープと
前記ベーステープより幅狭であって且つ下面に仮止め用
粘着剤層が形成されたテープ状フェライトシートを連続
供給してベーステープ上にテープ状フェライトシートを
積層する工程と、テープ状フェライトシートとベーステ
ープの積層体に対してカッター刃を切り込み、ベーステ
ープを残した状態でテープ状フェライトシートをフェラ
イトシート片に切断する工程と、切断したフェライトシ
ート片が存在する区間に位置するベーステープに対して
当該ベーステープの移送方向に沿った引張力を作用させ
ることによりベーステープを伸長させてフェライトシー
ト片相互の間隙を拡げる工程と、ベーステープ上にフェ
ライトシート片が所定間隔をあけて存在する状態となっ
た二層テープ体に対し、前記フェライトシート片より幅
広であって且つ下面に本止め用粘着剤層が形成された被
覆テープをフェライトシート片の上に積層する工程と、
ベーステープ、フェライトシート片、被覆テープが積層
された状態となった三層テープ体におけるフェライトシ
ート片相互の間隙部分に位置する被覆テープにカッター
刃を切り込み、被覆テープのみを切断する工程とから構
成される。
【0008】また、弾性伸縮容易なテープ状フェライト
シートを用いる第2発明の製造方法は、片面に滑性を与
えたベーステープと、当該ベーステープより幅狭であっ
て下面に仮止め用粘着剤層が形成された伸縮容易なテー
プ状フェライトシートを連続供給し、テープ状フェライ
トシートの所定区間に対して当該テープ状フェライトシ
ートの移送方向に対して引張力を作用させながらテープ
状フェライトシートをベーステープ上に積層したのち、
伸長状態にあるテープ状フェライトシートに対してカッ
ター刃を切り込んでテープ状フェライトシートをフェラ
イトシート片に切断するとともに、切断行為によって引
張力を解放することによりフェライトシート片の両端又
はテープ状フェライトシートの切断端部を弾性復元力に
より収縮させて、フェライトシート片相互間あるいはフ
ェライトシート片とテープ状フェライトシートの切断端
部間に間隙を形成するとともに、その後、ベーステープ
上にフェライトシート片が相互間に所定間隔をあけて存
在する状態となった二層テープ体に対し、フェライトシ
ート片より幅広であって且つ下面に本止め用粘着剤層が
形成された被覆テープをフェライトシート片の上に積層
したうえ、フェライトシート片相互の間隙部分に位置す
る被覆テープにカッター刃を切り込み、被覆テープのみ
を切断してなることを要旨としている。
【0009】
【作用】第1発明の製造方法は、テープ状フェライトシ
ートと伸長容易なベーステープを積層したのちテープ状
フェライトシートを所定間隔で切断し、ベーステープを
引っ張って伸ばすことで切断された各フェライトシート
片相互の離間距離を拡げるものであるから、テープ状フ
ェライトシート及びベーステープを共に連続供給しなが
ら順次分離されたフェライトシート片が介在するフェラ
イトシート積層体を作製することができる。
【0010】また第2発明の製造方法は、弾性伸縮容易
なテープ状フェライトシートを張設状態でベーステープ
に積層したのち、テープ状フェライトシートを切断する
とともに、切断行為によって引張力を解除することによ
って切断されたフェライトシート片両端及びテープ状フ
ェライトシートの切断端部を弾性復原力によつて収縮さ
せることで切断された各フェライトシート片相互の離間
距離を拡げるものであるから、テープ状フェライトシー
ト及びベーステープを共に連続供給しながら順次分離さ
れたフェライトシート片が介在するフェライトシート積
層体を作製するとができるものである。
【0011】
【実施例】次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき
説明する。図1は本発明の製造方法によって作製される
連続テープ状の磁界補正用フェライトシート積層体を示
し、(イ)は平面図、(ロ)は長手方向断面図、(ハ)
は幅方向断面図である。また図2は同磁界補正用フェラ
イトシート積層体の要部拡大断面図である。本磁界補正
用フェライトシート積層体は従来の磁界補正用フェライ
トシート積層体と同様、ベーステープ5上に、下面に仮
止め用粘着剤層1を形成したフェライトシート片2aを
所定間隔をあけて離間配置するとともに、フェライトシ
ート片2aの上面に、下面に本止め用粘着剤層3を形成
した被覆テープ4を積層した構成であり、ベーステープ
5及び被覆テープ4はフェライトシート片2aよりも幅
広であって、且つフェライトシート片2a相互間に位置
する被覆テープ4には破断用溝部6が形成されている。
フェライトシート片2a間の離間距離dは適宜設定され
るが、例えば4mm程度とすることなどが採用される。
【0012】フェライトシート片2aはマンガンジンク
フェライトやニッケルジンクフェライト等のソフトフェ
ライトを合成樹脂やゴムに分散配合したものから形成さ
れ、その下面には仮止め用粘着剤層1が形成されてい
る。またベーステープ5の素材としては合成樹脂が使用
でき、特に第2発明では紙等の伸長しない素材も使用で
きる。ベーステープ5はフェライトシート片2aに対し
て離型性を有することが必要で、フェライトシート片が
積層される面にはシリコン樹脂等が塗布されている。脱
落防止用の被覆テープ4は、アセテート樹脂等の耐熱性
を有する合成樹脂を素材とし、その背面に本止め用粘着
剤層3を形成した構成である。
【0013】仮止め用粘着剤層1及び本止め用粘着剤層
3としては、例えばアクリル系の感圧式接着剤が用いら
れる。本止め用粘着剤層3は磁界補正シートを巻線表面
に完全固定するものであるから、巻線を構成する線材を
粘着剤層の中に抱持しうる厚みを有することが必要であ
り、他方、仮止め用粘着剤層1は貼着後の微調整が必要
であることから、巻線を抱き込む必要はなく、このため
その厚みは比較的薄く設定され、例えば本止め用粘着剤
層3の厚みは0.2mm〜0.3mmの厚さに設定され、他
方仮止め用粘着剤層1の厚みは0.05mm〜0.15mm
に設定される。
【0014】このような構成の磁界補正用フェライトシ
ート積層体を使用するには、被覆テープ片4aびフェラ
イトシート片2aを破断用溝部6によってベーステープ
5から一体的に剥がしたうえ、図3に示すように被覆テ
ープ片4aの端部を摘んで偏向ヨークの巻線Z内面に貼
着するものである。そして貼着は先ず仮止め用粘着剤層
1を巻線Zに接触させて仮止めして位置調整したのち、
被覆テープ片4aを押付けることによって本止め用粘着
剤層3を巻線Zに接触させて固定するものである。本発
明は、このような構成の磁界補正用フェライトシート積
層体を連続的に製造する方法を提供せんとするものであ
る。
【0015】図4は第1発明の原理図を示す説明図であ
る。第1発明はテープ状フェライトシートとベーステー
プを積層後、テープ状フェライトシートを切断したの
ち、ベーステープを伸長させることによってフェライト
シート片相互を離間させることを要旨としている。第1
発明においては、伸長容易なベーステープ5を用いるこ
とが必要であり、少なくとも0.3Kg/mm2 以上の破断
強度(JIS K7113「プラスチックの引張試験方
法」による)を有し、破断時の伸び率が50%以上のも
のを用いることが好ましく、例えばポリプロピレンやポ
レエチレン等のポリオレフィン系合成樹脂が採用可能で
ある。ベーステープ5は引張力を解除したときには弾性
復元するものを用いることもできるが、引張力を解除し
たときにも伸長状態を維持できるもの、即ち非復元性の
ものが好ましい。
【0016】図4に沿って更に説明すると、第1発明
は、 A)片面に滑性を与えた伸長容易なベーステープ5と、
前記ベーステープ5より幅狭であって且つ下面に仮止め
用粘着剤層1が形成されたテープ状フェライトシート2
を連続供給して、ベーステープ5上にテープ状フェライ
トシート2を積層する工程(図4(イ)) B)テープ状フェライトシート2とベーステープのテー
プ状積層体7(以下、二層テープ体7と称す)に対して
カッター刃8を切り込み、ベーステープ5を残した状態
でテープ状フェライトシート2をフェライトシート片2
aに切断する工程(図4(ロ)) C)切断したフェライトシート片2aが存在する区間に
位置するベーステープ5に対して当該ベーステープ5の
移送方向に沿った引張力を作用させることにより、ベー
ステープ5を伸長させてフェライトシート片2a相互の
間隙を拡げる工程(図4(ハ)) D)ベーステープ上にフェライトシート片2aが所定間
隔をあけて存在する状態となった二層テープ体7に対
し、前記フェライトシート片2aより幅広であって且つ
下面に本止め用粘着剤層3が形成された被覆テープ4を
フェライトシート片2aの上に積層する工程(図4
(ニ)) E)ベーステープ5、フェライトシート片2a、被覆テ
ープ4が積層された状態となったテープ状積層体9(以
下、三層テープ体9と称す)におけるフェライトシート
片相互の間隙部分に位置する被覆テープ4にカッター刃
10を切り込み、被覆テープ4のみを切断して破断用溝
部6を形成する工程(図4(ニ)) より構成される。
【0017】図5は第1発明を具体化した製造ラインの
1実施例である。図中A〜Eで示す工程は前述した工程
A〜Eに対応している。概略を説明すると、ベーステー
プ原反5A及びテープ状フェライトシート原反2Aから
連続供給されるベーステープ5とテープ状フェライトシ
ート2が押圧ローラ11間を通過することによって積層
状態となり、その後、この二層テープ体に対し複数刃を
有するカッター刃8が切り込み、テープ状フェライトシ
ート2をフェライトシート片2aに切断する。続いてこ
の状態の二層テープ体を離間配置したガイドローラ1
2,12………間を跨がるようにして蛇行通過させ、こ
の過程でベーステープ5に引張力を作用させてベーステ
ープ5を伸ばす。この後、被覆テープ原反4Aから供給
された被覆テープ4を二層テープ体上に更に積層したう
え押圧ローラ13間を通過させて三層テープ体を形成す
るとともに、次いでこの三層テープ体に対し複数刃を有
するカッター刃10を切り込み、被覆テープ4に破断用
溝部を形成するものである。そしてこのようにして作製
された連続テープ状の磁界補正用フェライトシート積層
体は巻き取られる。ここで示した装置例は一例であっ
て、他の構成を採用することも勿論可能である。
【0018】図6は第2発明の原理図を示す説明図であ
る。第2発明はテープ状フェライトシートとベーステー
プを積層する際、あるいは積層後、テープ状フェライト
シートに対して引張力を作用させながらテープ状フェラ
イトシートを切断し、切断によって引張力が解除される
ことによって生じるフェライトシートの弾性収縮作用に
より、フェライトシート片相互間あるいはフェライトシ
ート片とテープ状フェライトシートの切断端部間に間隙
を形成しフェライトシート片相互を離間させることを要
旨としている。第2発明においては、弾性伸縮容易なフ
ェライトシートを用いることが必要であり、少なくとも
0.3Kg/mm2 以上の破断強度(JIS K7113
「プラスチックの引張試験方法」による)を有し、破断
時の伸び率が50%以上のものを用いることが好まし
く、例えばバインダーとして用いる合成樹脂としては塩
化ビニル系が採用可能である。フェライトシートは引張
力を解除したときに弾性収縮して復元する必要がある。
【0019】図6に沿って更に説明すると、第2発明の
磁界補正用フェライトシート積層体の製造方法の手順は
次の手順による。 a)片面に滑性を与えたベーステープ5と、当該ベース
テープ5より幅狭であって下面に仮止め用粘着剤層1が
形成された弾性伸縮容易なテープ状フェライトシート2
を連続供給する。(図示せず) b)テープ状フェライトシート2の所定区間に対して当
該テープ状フェライトシート2の移送方向に対して引張
力を作用させながらテープ状フェライトシートをベース
テープ5上に積層して二層テープ体7となす。(図6
(イ)) c)積層した直後に伸長状態にあるテープ状フェライト
シート2に対してカッター刃14を切り込んでテープ状
フェライトシート2をフェライトシート片2aに切断す
る。(図6(ロ)) d)前記切断行為によって引張力を解放することにより
フェライトシート片2aの両端又はテープ状フェライト
シート2の切断端部を弾性復元力により収縮させて、フ
ェライトシート片2aとテープ状フェライトシート2の
切断端部間に間隙を形成する。(図6(ハ)) e)ベーステープ上にフェライトシート片2aが相互間
に所定間隔をあけて存在する状態となった二層テープ体
7に対し、フェライトシート片2aより幅広であって且
つ下面に本止め用粘着剤層3が形成された被覆テープ4
をフェライトシート片2aの上に積層する。(図6
(ニ)) f)フェライトシート片相互の間隙部分に位置する被覆
テープ4にカッター刃10を切り込み、被覆テープのみ
を切断して破断用溝部6を形成する。(図6(ホ))
【0020】図7は第2発明を具体化した製造ラインの
1実施例である。図中a〜fで示す工程は前記手順a〜
fに対応している。この実施例において特徴的な部分は
手順b,c,dの部分であり他の手順は第1発明の実施
例である図5で示した実施例と同じである。したがって
ここではb,c,dの手順部分についてのみ説明する。
即ち、b,c,dの部分においてベーステープ5上にテ
ープ状フェライトシート2を重ね合わした二層テープ体
が第1押圧ローラ15a,15bと第2押圧ローラ16
a,16b間を通過するあいだに、テープ状フェライト
シート2を弾性伸長させた状態で切断し、且つ切断後の
フェライトシート片及びテープ状フェライトシート切断
端部を復元力によって弾性収縮させることにより、フェ
ライトシート片及びテープ状フェライトシート切断端部
間に間隙を形成する作業を完了するものである。
【0021】b,c,dの手順部分の詳細は図8で示さ
れる。先ず図8(イ)に示すように第1押圧ローラ15
a,15bを通過したベーステープ5とテープ状フェラ
イトシート2の二層テープ体に対し、テープ状フェライ
トシート2のみに移送方向に沿った引張力が作用させら
れる。この段階での二層テープ体の各層間の接着状態は
極めて弱いものであり、しかも、ベーステープ表面には
シリコン樹脂等が塗布されて滑性が付与されていること
から、テープ状フェライトシート2は引張力に応じて伸
長することができる。この引張力の付与は例えば、第2
押圧ローラ16a,16bにおける上部ローラ16aの
回転速度を下部ローラ16bに対して速めることによっ
て作用させることができる。引張力発生の具体的手段は
他の手段であってもよい。次に図8(ロ)に示す如く、
弾性伸長状態にあるテープ状フェライトシート2に対し
てカッター刃14が切り込まれ、ベーステープ5を残存
させた状態でテープ状フェライトシート2が切断され
る。切断が実行されると、テープ状フェライトシート2
及び切り離されたフェライトシート片2aの双方に復元
力が作用してテープ状フェライトシート切断端部及びフ
ェライトシート片切断端部に弾性収縮力が作用し、図8
(ハ)に示す如くテープ状フェライトシート切断端部と
フェライトシート片切断端部相互間に間隙が形成され
る。そして、分離されたフェライトシート片2aは図8
(ニ)に示す如く第2押圧ローラ16a,16bによっ
て送り出され次の切断対象であるテープ状フェライトシ
ート2が供給されるものである。前記した手順はテープ
状フェライトシート2及びベーステープ5の走行を停止
させることなく連続的に行うことが好ましいが、一時的
な移送停止動作を含む間欠動作であってもよい。
【0022】本実施例では、カッター刃14の配置位置
を第2押圧ローラ16a,16b寄りとなして、間隙の
殆どはテープ状フェライトシート切断端部の弾性収縮に
よって形成することとしているが、カッター刃14の配
置位置を第1押圧ローラ15a,15b寄りとなして、
間隙の殆どをフェライトシート片切断端部の収縮によっ
て形成することもできる。しかしながら、フェライトシ
ート片が小さくフェライトシート片2aの絶対収縮長さ
が小さいことを考慮すれば、カッター刃14は第2押圧
ローラ16a,16b寄りに配置して間隙の殆どをテー
プ状フェライトシート切断端部の収縮によって形成する
ことが好ましい。
【0023】また本実施例では、カッター刃を単刃とし
ているが、幅広のベーステープ上に複数本のテープ状フ
ェライトシートを平行配置する場合はベーステープの幅
方向に複数の刃を設けることも適宜採用される。また図
9(イ)に示すようにテープ状フェライトシートの長手
方向に複数刃をもつカッター刃17を用いることも可能
である。ただしこの場合、切断によって複数のフェライ
トシート片を同時形成することから、各フェライトシー
ト片相互間の間隙はフェライトシート片切断端部の収縮
によってのみ形成しなければならず、大きな間隙を得る
ことがやや困難であるという問題が残されている。また
カッター刃として図9(ロ)に示すような回転体18の
外周に複数の刃19を周設したロータリーカッター20
を用いることもできる。この場合、回転体18の表面部
に刃19を埋設しうる厚みを有する弾性部材層21を設
け、この弾性部材層21から刃19が出没する構成とす
れば、弾性部材層21をテープ状フェライトシート表面
に圧接するによってテープ状フェライトシート2に対し
引張力を与え、且つ出没する刃19によってテープ状フ
ェライトシート2を切断することもできる。
【0024】このように本発明によれば、ベーステープ
5と被覆テープ4間に、所定間隔をおいて分離されたフ
ェライトシート片2aが介在する磁界補正用フェライト
シート積層体を連続的に製造することが可能となる。
【0025】
【発明の効果】第1発明はベーステープを伸長させるこ
とによりフェライトシート片相互間に間隙を形成し、第
2発明は伸長状態にあるテープ状フェライトシートを切
断した際の収縮動作によりフェライトシート片相互間に
間隙を形成することとしたので、ベーステープと被覆テ
ープ間に所定間隔をおいてフェライトシート片が離間配
置された磁界補正用フェライトシート積層体を連続的に
製造することができる。そして、このようにして作製さ
れた磁界補正用フェライトシート積層体は、被覆テープ
とフェライトシート片を一体化した状態で取り扱うこと
ができるので、偏向ヨーク内面へのフェライトシート片
の貼着作業は著しく簡易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって作製される連続テー
プ状の磁界補正用フェライトシート積層体を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は長手方向断面図、(ハ)は幅
方向断面図
【図2】本発明の製造方法によって作製される磁界補正
用フェライトシート積層体の要部拡大断面図
【図3】フェライトシート片の偏向ヨークへの取付け手
順を示す説明図
【図4】(イ)〜(ホ)は第1発明の原理図を示す説明
【図5】第1発明を具体化した製造ラインの1実施例を
示す説明図
【図6】(イ)〜(ホ)は第2発明の原理図を示す説明
【図7】第2発明を具体化した製造ラインの1実施例を
示す説明図
【図8】第2発明を具体化した製造ラインの1実施例の
要部を示す説明図
【図9】(イ),(ロ)はカッター刃の他の実施例を示す
説明図
【図10】従来の磁界補正用フェライトシートを偏向ヨ
ークに取付ける手順を示す説明図
【図11】従来の改良案である磁界補正用フェライトシ
ート積層体のベーステープを剥がした状態を示し、
(イ)は底面図、(ロ)は正面図
【図12】従来の改良案である磁界補正用フェライトシ
ート積層体の連続した状態を示し、(イ)は平面図、
(ロ)は長手方向の断面図
【符号の説明】
p フェライトシート片 r アセテートテープ Y 偏向ヨーク Z 巻線 1 仮止め用粘着剤層 2 テープ状フェライトシート 2a フェライトシート片 3 本止め用粘着剤層 4 被覆テープ 4a 被覆テープ片 5 ベーステープ 6 破断用溝部 7 二層テープ体 8 カッター刃 9 三層テープ体 10 カッター刃 11 押圧ローラ 12 ガイドローラ 13 押圧ローラ 14 カッター刃 15a 第1押圧ローラ 15b 第1押圧ローラ 16a 第2押圧ローラの上部ローラ 16b 第2押圧ローラの下部ローラ 17 カッター刃 18 回転体 19 刃 20 ロータリーカッター 21 弾性部材層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に滑性を与えた伸長容易なベーステ
    ープと、前記ベーステープより幅狭であって且つ下面に
    仮止め用粘着剤層が形成されたテープ状フェライトシー
    トを連続供給して、ベーステープ上にテープ状フェライ
    トシートを積層する工程と、 テープ状フェライトシートとベーステープの積層体に対
    してカッター刃を切り込み、ベーステープを残した状態
    でテープ状フェライトシートをフェライトシート片に切
    断する工程と、 切断したフェライトシート片が存在する区間に位置する
    ベーステープに対して当該ベーステープの移送方向に沿
    った引張力を作用させることにより、ベーステープを伸
    長させてフェライトシート片相互の間隙を拡げる工程
    と、 ベーステープ上にフェライトシート片が所定間隔をあけ
    て存在する状態となった二層テープ体に対し、前記フェ
    ライトシート片より幅広であって且つ下面に本止め用粘
    着剤層が形成された被覆テープをフェライトシート片の
    上に積層する工程と、 ベーステープ、フェライトシート片、被覆テープが積層
    された状態となった三層テープ体におけるフェライトシ
    ート片相互の間隙部分に位置する被覆テープにカッター
    刃を切り込み、被覆テープのみを切断する工程と、 よりなる偏向ヨークの磁界補正用フェライトシート積層
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ベーステープの素材としてポリオレフィ
    ン系合成樹脂を用いてなる請求項1記載の偏向ヨークの
    磁界補正用フェライトシート積層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 ベーステープの素材として0.3Kg/mm
    2 以上の破断強度を有し、破断時の伸び率が50%以上
    のものを用いてなる請求項1又は2記載の偏向ヨークの
    磁界補正用フェライトシート積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 片面に滑性を与えたベーステープと、当
    該ベーステープより幅狭であって下面に仮止め用粘着剤
    層が形成された弾性伸縮容易なテープ状フェライトシー
    トを連続供給し、テープ状フェライトシートの所定区間
    に対して当該テープ状フェライトシートの移送方向に対
    して引張力を作用させながらテープ状フェライトシート
    をベーステープ上に積層したのち、伸長状態にあるテー
    プ状フェライトシートに対してカッター刃を切り込んで
    テープ状フェライトシートをフェライトシート片に切断
    するとともに、切断行為によって引張力を解放すること
    によりフェライトシート片の両端又はテープ状フェライ
    トシートの切断端部を弾性復元力により収縮させて、フ
    ェライトシート片相互間あるいはフェライトシート片と
    テープ状フェライトシートの切断端部間に間隙を形成
    し、その後、ベーステープ上にフェライトシート片が相
    互間に所定間隔をあけて存在する状態となった二層テー
    プ体に対し、フェライトシート片より幅広であって且つ
    下面に本止め用粘着剤層が形成された被覆テープをフェ
    ライトシート片の上に積層したうえ、フェライトシート
    片相互の間隙部分に位置する被覆テープにカッター刃を
    切り込み、被覆テープのみを切断してなる偏向ヨークの
    磁界補正用フェライトシートの製造方法。
JP32127291A 1991-11-07 1991-11-07 偏向ヨークの磁界補正用フエライトシート積層体の製造方法 Pending JPH05135695A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210405A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 株式会社Maruwa 燒結フェライトシート積層体
WO2022163300A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品保持ユニット、保持部材、及び部品保持ユニットを用いる製造方法

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