JP5634014B2 - 接続異常検知装置および家電機器 - Google Patents

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Description

この発明は、電源と負荷とを電気的に接続する接続部の接続状態を検知する接続異常検知装置およびそれを備えた家電機器に関するものである。
従来の接続状態を検知するものとして、例えば、「回路部品をはんだ付け実装した複数のプリント基板を内蔵した電子装置において、前記複数のプリント基板のそれぞれに前記回路部品の回路動作に影響しないダミー部品をはんだ付け実装し、このダミー部品のはんだ付け部に加わる応力を前記回路部品のはんだ付け部に加わる応力よりも厳しい条件とする」ものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−109084号公報(請求項5)
端子台やコネクタ、プリント基板上のはんだ付け部などの接続部に、接続異常(以下「バッドコネクション」ともいう。)が生じると、当該バッドコネクションに起因する発熱やスパーク(以下「火花」ともいう。)が発生し、接続部から発煙・発火するおそれがある。このためバッドコネクションの発生を精度良く検出することができる接続異常検知装置が望まれている。
従来、はんだ付け部の劣化を診断するものとして、回路部品をはんだ付け実装したプリント基板上に、前記回路部品の回路動作に影響しないダミー部品として抵抗器をはんだ付け実装し、この抵抗器のはんだ付け部に加わる応力を前記回路部品のはんだ付け部に加わる応力よりも厳しい条件となるように構成し、はんだ付け部の劣化を診断するものが提案されている。しかし本構成では、回路動作に不要な部品を実装するための部品コストや、これを実装するための基板面積を確保する必要があり、結果として、実装基板コストが高くなる、という問題点があった。
また、はんだ付け部が劣化したことの検知はダミー部品を利用して行っており、劣化したはんだ付け部の故障状況を直接利用していないために、接続状態の検知精度が低い、という問題点があった。
また、従来の構成では、プリント基板上のはんだ付け部以外の接続部(端子台やコネクタなど)の接続状態を検知することができない、という問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、接続異常の検出を検出精度が高く、安価な構成で実現することができ、また、接続異常が発生したときの異常過熱による発煙・発火を防止するように負荷を制御することができる接続異常検知装置および家電機器を提供することを目的とする。
この発明に係る接続異常検知装置は、交流電源に接続部を介して電気的に接続される負荷の運転を制御する駆動手段と、前記接続部に流れる電流を、前記交流電源の周期に同期して、所定の時間の位相差のサンプリングタイミングで、前記交流電源の半周期毎に1回検出する接続異常検出手段と、前記接続異常検出手段の出力から前記接続部に流れる電流の変化量を求め、該変化量に基づき前記接続部で生じる火花の発生を検出し、接続状態の異常を判断する接続異常判断手段とを備え、前記接続部は、プリント基板上のはんだ接合部であり、前記駆動手段は、前記接続異常判断手段の出力に応じて前記負荷の運転を制御するものである。
この発明は、接続部で生じる接続状態の異常を判断し、この判断に応じて負荷の運転を制御することにより、接続異常の検出を、検出精度が高く、安価な構成で実現することができ、また、接続異常が発生したときの異常過熱による発煙・発火を防止するように負荷を制御することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における接続異常検知装置のブロック構成図である。図1において、接続異常検知装置は、接続異常検出手段4と、接続異常判断手段5と、駆動手段6とにより構成され、商用電源1に接続部2を介して電気的に接続される負荷である電動機3の運転を制御するものである。さらに、接続異常検出手段4は、接続部2を介して電動機3に供給される電流を検出する電流検出手段41と、電流検出手段41の出力を整流するための整流手段42と、整流手段42の出力をデジタル値として検出するA/D変換手段43とにより構成されている。また、接続異常判断手段5は、A/D変換手段43の検出結果から、接続部2の接続状態の異常を判断して判断結果を駆動手段6へ出力する。駆動手段6は、例えば、トライアック等からなり、接続異常判断手段5の出力に基づいて電動機3の制御を行う。
接続部2は、端子21,22により商用電源1と電動機3とを電気的に接続するために設けられたものであり、例えば端子台、コネクタ、平形端子、閉端接続子、はんだ接合などで構成される。
尚、本実施の形態1では、図1に示すように電動機3を接続する接続部2について説明するが、本発明はこれに限るものではなく、駆動手段6や接続異常検出手段4が実装されたプリント基板上のはんだ接合部や、その他商用電源1の電力が供給される接続部についても適用できるものである。
このような構成による本実施の形態1の動作の詳細を、図2〜図5に基づき次に説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における商用電源波形を示す波形図、図3はこの発明の実施の形態1における接続異常検出手段の検出波形を示す波形図であり、図3(a)は接続異常が発生しておらず正常な時の接続部2に流れる電流を電流検出手段41が検出した波形図、図3(b)は接続異常の時の接続部2に流れる電流を電流検出手段41が検出した波形図、図3(c)は電流検出手段41の出力を整流手段42により整流した波形図である。図4はこの発明の実施の形態1における接続異常検出手段の検出タイミング及び接続異常判断手段の動作を示す図であり、図4(a)は整流手段42の出力をA/D変換手段43により検出するサンプリングのタイミング図、図4(b)は整流手段42の出力をA/D変換手段43で検出した検出値、図4(c)はA/D変換手段43の検出値の今回データと前回データとの差の絶対値である変化量と接続異常判断手段5の接続異常判断レベルを示す図、図4(d)は接続異常判断手段5の判断結果を示す図、図4(e)は接続異常判断手段5の判断結果によって駆動手段6が制御する電動機3の運転状態を示す図である。さらに、図5はこの発明の実施の形態1における接続部の構成及び火花と負荷電流との関係を示す図であり、図5(a)は接続部2で発生する火花の大きさと負荷電流との関係を説明するための接続部2の模式図、図5(b)は火花電圧Vaと負荷電流Imとの関係を示す概略図である。
まず、電動機3が駆動していない場合、接続部2には当然火花は発生していないため接続異常判断手段5は接続正常と判断し、駆動手段6によって、図2に示す商用電源電圧が電動機3に供給され、電動機3は運転を開始する。運転開始後の接続状態が正常な場合の電流検出手段41の検出波形は図3(a)に示すような波形となるが、接続部2のバッドコネクションにより、接続部2で火花が発生すると火花による電圧降下が生じて、電動機3に作用する電圧が低下するために接続部2を介して電動機3に流れる負荷電流(モータ電流)も低下し、電流検出手段41の検出波形は図3(b)のようになる。この現象において、火花は不安定なために電動機3に作用する電圧の低下も不安定なものとなり、結果的に負荷電流も不安定な状態となる。このような現象について、さらに詳細な説明を、図5を用いて説明する。
図5(a)において、接続部2の端子21にバッドコネクションが発生した場合について説明する。端子21のバッドコネクションにより発生する火花の火花電圧Vaと、電動機3に流れる負荷電流Imとの関係は、商用電源1の電圧をVs、接続部2および電動機3のインピーダンスをZとしたとき、端子21での火花電圧がVaとなるため、Im=(Vs−Va)/Zとみなすことができる。ここで、便宜上、Zが火花の発生により大きさが変化しないものとすると、火花が発生していないときの電動機3に流れる負荷電流Im1は、火花電圧Va=0(ゼロ)であるため、Im1=Vs/Zとなる。しかし、火花が発生すると火花電圧Vaが発生するため、このときの電動機3に流れる電流をIm2とすると、Im2=(Vs−Va)/Zとなる。Vaは0と同じかそれより大きい値であるから、上記ケースで負荷電流Imを考えると、Im1>Im2となる。この時、火花電圧Vaは火花の大きさに比例して変化するから、前述の電動機3に流れる負荷電流Imを表す式にあてはめると、結果的に火花の大きさに比例して、負荷電流Imも変化することになる。
この火花電圧Vaと負荷電流Imとの関係は、図5(b)に示すようになり、火花は不安定であるため、火花電圧Vaは、負荷電流Imのピーク値を不安定とする一つの変数的な作用をする。つまり、負荷電流Imのピーク電流を計測すると、商用電源1の電圧の最大値とほぼ同期して、電流のピークが現れる。そして、火花が発生した際には、その大きさに比例した火花電圧Vaが発生するため、負荷電流Imの実効値や瞬時値の値を不安定にする要素となっている。さらに、バッドコネクション状態においては端子21の接触状態も不安定なために接触抵抗値も不安定となり、この影響も受けて負荷電流は不安定になっている。すなわち、接続異常による火花の発生を負荷電流のピーク値の変化量により判断することが可能となり、且つそのピーク値から火花の発生の大きさまで推測することが可能となる。
このような考え方に基づき、負荷電流を検出する電流検出手段41の出力を、図3(c)に示すように、整流手段42によって、ダイオードブリッジ(図示していない)などにより例えば全波整流する。A/D変換手段43は、整流手段42の出力を、商用電源1の周期に同期して、所定の時間の位相差で所定回数サンプリングする。即ち、図4(a)に示すように、商用電源電圧の正極側及び負極側の各ゼロクロス(図2のゼロクロス1〜ゼロクロス6)から所定のタイミングT1後に、例えば商用電源1の1/4周期の時間(商用電源の周波数が50Hzの場合、T1=5ms)で、図3(c)に示した、整流手段42の出力を例えば1回サンプリングする。このようにしてA/D変換手段43によりサンプリングした検出値は図4(b)に示すようになる。
次に、接続異常判断手段5は、図4(c)に示すように、A/D変換手段43がサンプリングしたデジタル値の今回データ値と前回データ値との変化量(差の絶対値)を求め、これを逐次繰り返す。この時、接続異常判断手段5は、求めた変化量と、予め設定してある所定の接続異常判断レベルとを比較して、変化量が接続異常判断レベルを超えたとき、接続異常と判断する。尚、接続異常判断レベルは負荷(電動機3)によって異なり、また負荷の運転状態によっても異なるため、火花発生時の実際の変化量等を計測した実験値などで設定するのが良い。
図4(d)は、図4(c)の電流の変化量に対して接続異常判断レベルで判断した接続異常判断手段5の検知例を示しており、接続異常判断手段5は、図4(c)の電流変化量ΔI1〜ΔI4までは接続異常判断レベルよりも低いため、接続正常と判断するが、電流変化量ΔI5では接続異常判断レベルよりも高いため、接続異常と判断し、駆動手段6に対して判断結果を出力する。
駆動手段6は、この接続異常判断手段5の出力に基いて電動機3の制御を行う。電動機3の制御は、接続部2から発煙・発火が起きず安全が確保できるように、例えば、電動機3への電力供給を遮断して運転を停止するように制御する。なお、電動機3の運転を停止させるような電力供給の遮断をしなくとも安全が確保できるような電力を供給して運転を継続することも可能であり、例えば、通常使用時の弱運転モードよりもさらに供給電力が小さい方法での制御も可能である。このような方法であれば、使用者が使用している際に突然使用ができなくなる状態などを避けることも可能となる。
またこのように、接続の異常が検知された際に、供給電力が小さい方法での制御する構成においては、その後の動作状態においても火花の検知を行い続け、更なる接続異常の検知がされた場合、さらに小さい電力で制御するよう、ステップ的に供給電力を小さくしていくようにし、それでも接続異常が検知され続ける場合には電力の供給を遮断するように構成しても良い。このような方法であれば、使用者が使用している際に突然使用ができなくなる状態などを避けることも可能となると共に、更なる安全性の確保ができるようになる。
以上のように、本実施の形態1においては、接続部2で発生するバッドコネクションによる火花を検出して接続の異常を判断し、この判断に応じて電動機3の運転を制御することができる。そして本実施の形態によれば、1周期で2回のサンプリングで火花発生の検出を、検出精度が高く、安価な構成で実現することができ、また、接続異常が発生したときの異常過熱による発煙・発火を防止するように負荷を制御することができる。
また、接続部2を介して電動機3に流れる負荷電流を検出し、検出した負荷電流を整流した出力をデジタル値としてサンプリングすることにより、ノイズ成分を抽出するためのハイパスフィルターなどが不要となり、また、外来ノイズを測定してしまうことにより火花発生の誤判断を行うことが極力防止され、火花発生の検出を、検出精度が高く、安価な構成で実現することができる。従って、極めて簡便で、部品点数も少なく安価で信頼性が高く、接続異常による発煙・発火を防止できる接続異常検知装置を提供することが可能である。
また、負荷電流のサンプリングにおいて、所定の位相角における負荷電流値をサンプリングするように、商用電源電圧の半周期毎に、商用電源電圧のゼロクロスから所定のタイミングT1で、1回サンプリングしているので、高速のA/D変換やデータ処理を必要とする必要がなく、一般的な変換速度のA/D変換器や一般的なデータ処理速度のマイコン等で良く、従って、安価な構成で、接続異常による発煙・発火を防止できる接続異常検知装置を提供することが可能である。
また、接続異常判断手段5は、A/D変換手段43がサンプリングしたデジタル値の今回データ値と前回データ値との変化量(差の絶対値)を求め、求めた変化量と接続異常判断レベルとを比較して接続異常と判断しているので、少量の検出値を加算して積み上げる積分手段などが不要となり、火花発生の検出を安価な構成で実現することができる。従って、安価な構成で、接続異常による発煙・発火を防止できる接続異常検知装置を提供することが可能である。
また、駆動手段6は、接続異常判断手段5が火花の異常を判断したとき、電動機3への電力供給を遮断して運転を停止するように制御するように構成することにより、接続の異常が発生した時に電動機3の運転を停止させることができ、接続異常による発煙・発火を防止できる接続異常検知装置を提供することが可能である。
尚、本実施の形態1では、負荷電流の検出を商用電源電圧の正極側及び負極側の各ゼロクロス毎(図2のゼロクロス1〜ゼロクロス6)に行う場合を説明したが、本発明はこれに限らず、正極側(図2のゼロクロス1、3、5)又は負極側(図2のゼロクロス2、4、6)の何れか一方の極側のみで行っても同様の検出が可能である。このような構成とすれば測定精度をほぼ前記説明と同様のレベルに維持しながら、更なるコストダウンを図ることができる上、これにより外来ノイズの影響をさらに低減することができる。さらには、検出する波形を例えば10個に1個、20個に1個と絞る構成でも良い。このように構成すれば更なるコストダウンを図ることができる。しかしあまり絞りすぎると電源電圧変動等が火花発生の検出などに影響を及ぼすため望ましくないため、少なくとも1秒に1回以上を対象としてサンプリングすることが望ましい。
さらに、本実施の形態1では、負荷電流を測定するための整流手段42の出力をA/D変換するための所定のタイミングT1を、商用電源電圧のゼロクロスから商用電源1の1/4周期の時間、例えばT1=5ms、とした場合を説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、4msでも6msでも良く、負荷電流のA/D変換後における今回データ値と前回データ値とを比較する際に、所定のタイミングT1が同じであれば問題なく同様の検出ができることは言うまでも無い。
さらに、本実施の形態1では、電流検出手段41の出力を商用電源電圧の周波数成分とノイズ成分を分別することなく、A/D変換手段43でサンプリングするように構成しているが、火花によるノイズ成分の影響が強い場合や外来ノイズの影響を受ける場合には、適切なカットオフ周波数を設定し、回路の適切な位置、例えば、A/D変換手段43の前段又は電流検出手段41の後段に、ローパスフィルターを設けることで、さらに確実な火花検知ができることは言うまでも無い。このように構成することでノイズ成分をより良好に除去することができ、正確な火花検知を行うことで安全性等を高めることができる。
さらに、本実施の形態1では、電流検出手段41の出力を整流手段42で整流した後にA/D変換手段43でデジタル値を検出しているが、整流手段42を設けることなく適当に電子回路を設計したり、適当にA/D変換手段43の検出値をデータ処理することで、電流検出手段41の出力を直接A/D変換手段43で検出しても同様の効果が得られることは言うまでも無い。
さらに、本実施の形態1では、整流手段42は、ダイオードブリッジなどにより全波整流する場合を説明をしたが、半波整流回路でもA/D変換手段43のサンプリングするタイミングを適当にすれば、同様の効果が得られることは言うまでも無い。このような構成とすれば測定精度をほぼ前記説明と同様のレベルに維持しながら、更なるコストダウンを図ることができる上、これにより外来ノイズの影響をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態1では、所定のタイミングT1後に、1回だけA/D変換するような構成で説明したが、所定のタイミングT1後に複数回数のA/D変換をする場合には、複数回数のA/D変換して得られたデータについて平均値処理を施して、所定のタイミングT1後のデータとしてその平均値処理した値を扱うことでも良い。このように構成した場合より高性能な回路素子やマイコンなどが必要とされるが、より火花検知の精度を向上させることが可能である。
さらに、本実施の形態1では、所定のタイミングT1は、商用電源電圧のゼロクロスを基点として説明したが、商用電源電圧の所定の電圧値を基点として構成しても同様の効果が得られることは言うまでも無い。
さらに、本実施の形態1では、接続異常判断手段5の判断において、A/D変換手段43の今回データ値と前回データ値との変化量を、接続異常判断レベルと比較することで、接続の異常を判断する場合を説明をしたが、これに限らず、A/D変換手段43がサンプリングしたデジタル値の所定時間内における最大値と最小値との差を求め、求めた差の値が予め設定した所定の火花判断レベルより大きいとき、接続異常と判断する判断方法を用いても良い。このような動作においても同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態1では、接続異常判断手段5の判断において、A/D変換手段43の今回データ値と前回データ値との変化量が、接続異常判断レベルと比較して一度でも大きい場合には、接続異常の判断結果を出力する場合を示したが、これに限らず、所定の時間内において接続異常判断レベルを超えることが連続した場合、若しくは接続異常判断レベルを超えることが所定の回数があったときに、接続異常の判断を出力するようにしても良い。
さらに、本実施の形態1では、接続異常判断手段5は、変化量と所定の接続異常判断レベルとを比較して接続の異常を判断する場合を説明したが、これに限らず、接続異常判断手段5は、所定の接続異常判断レベルを複数設定し、接続部の異常程度を多段階に判断しても良い。このように行うことにより、さらに細かな制御ができることは言うまでも無い。
さらに、本実施の形態1では、接続異常判断手段5の判断において、A/D変換手段43の今回データ値と前回データ値との変化量を用いて、接続の異常を判断する場合を説明したが、これに限らず、接続異常判断手段5は、A/D変換手段43がサンプリングしたデジタル値の値が、予め設定した所定の接続異常判断レベルより小さいとき、接続異常と判断するようにしても良い。
実施の形態2.
本実施の形態2では、接続異常判断手段5の判断結果を記憶する記憶手段を備える形態について説明する。以下、本実施の形態2について、上記実施の形態1との相違点を中心に図6を用いて説明する。尚、上記実施の形態1と同一部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
図6はこの発明の実施の形態2における接続異常検知装置のブロック構成図である。図6において、本実施の形態2では、上記実施の形態1の構成に加え、例えば記憶内容を電気的に読み込み・書き込み、消去が可能なEEP−ROMなどからなり、接続異常判断手段5の出力を記憶する記憶手段7を備えている。
この記憶手段7には、前回電動機3を運転した時の接続部2の接続状態が正常か否かの判断結果が、当該記憶手段7の電源が遮断される直前に電気的に書き込まれる。そして、再び電動機3を運転する際には、接続異常判断手段5は、始めに記憶手段7の前回運転時の記憶内容を読込み、接続の状態が正常だったか異常だったかを判断し、駆動手段6に対して判断結果を出力する。
駆動手段6は、この接続異常判断手段5の出力に基いて電動機3の制御を行う。つまり、記憶手段7に記憶された前回運転時の判断結果が異常の場合、駆動手段6は電動機3の運転を開始させない。一方、接続が正常な場合には駆動手段6により電動機3を制御して運転を開始し、電動機3には電流が流れ、電動機3が回転する。以降、接続部2の電流を検出して最終的に接続状態が正常か否かを判断するまでの波形及び動作は、上述した実施の形態1と同様であるので、ここでは詳細な動作説明は割愛する。
以上のように、本実施の形態2においては、上記実施の形態1の効果に加え、接続異常判断手段5の出力を記憶手段7に書き込み、次回運転を開始するとき電動機3に通電する前に記憶手段7の前回運転時の接続異常判断手段5の出力情報を読み込み、その読み込んだ内容に基づいて、電動機3の運転を制御することにより、接続部2の接続状態が異常の場合には、電動機3の再運転防止を行うことができる。これより、接続異常に伴う異常加熱による発煙・発火の防止を実施できる接続異常検知装置を提供することが可能である。
尚、本実施の形態2では、再運転時に記憶手段7の内容が接続異常の時には、電動機3への電力供給をしない場合を説明したが、これに限らず、接続の正常を判断したときの回転数よりも低い回転数で電動機3を回転させるように制御しても良い。このようにすることで上記効果に加え、電動機3の回転数低下により、使用者に対しての接続異常であることの報知手段として電動機3を兼用することが可能であり、新たに報知手段を設けること無く、使用者に接続異常を報知することができる。
さらに、本実施の形態2では、記憶手段7に記憶された接続異常判断手段5の判断結果を読み込んで電動機3の運転を制御したが、これに限らず、接続異常判断手段5が接続異常を判断した時に、例えば電流ヒューズ等を断線させ、電動機3に商用電源1を通電させないようにしても良い。これによって、記憶手段7を省略することが可能となる。
さらに、本実施の形態2では、記憶手段7として、EEP−ROMを用いた場合を説明したが、これに限らず、電源が遮断されると記憶が消えるタイプの記憶素子であっても、電池などで電力を供給して記憶を保持できる記憶素子や、機構的に記憶できる例えばラッチングリレーなどを用いても同様の効果が得られることは言うまでも無い。
実施の形態3.
本実施の形態では接続異常検知装置の構成及びその基本的な動作は実施の形態1または2と同様である。本実施の形態では接続異常を判断する判断方法の異なる形態をより詳しく説明するものである。以下、本実施の形態3について、図7〜図11を用いて説明する。尚、前述の各実施の形態と同一部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
図7及び図9はこの発明の実施の形態3における接続異常判断手段の他の実施形態の判断方法を示す図、図8は図7で、図10は図9で検出したピーク電流値の最大値と最小値の差である変化量ΔIについて、予め設定してある接続異常判断レベルと比較し、接続異常の確定プロセスを説明するための図、図11はさらに他のピーク電流値の最大値と最小値の差である変化量ΔIについて、予め設定してある接続異常判断レベルと比較し、接続異常の確定プロセスを説明するための図である。本実施の形態では、所定のサンプリングタイミングで検知するピーク電流値複数個を一組として1つの検知区間を設定し、1つの検知区間の中で最も大きいMax値と、最も小さいMin値との差を取り、接続異常と判断された検知区間が連続して複数回発生したときに接続異常を確定させて接続異常の判断を確定させるものである。
図7及び図9では本実施の形態を説明しやすいように、所定のサンプリングタイミングで検出される電流値に1〜30と番号を振っている。そして、サンプル1〜10を検知区間1、11〜20を検知区間2、21〜30を検知区間3と名づけて説明する。図7に示すように、検知区間1でのサンプリングを開始すると、本実施の形態では、サンプル1がまずMax値、Min値両者の値として記憶される。続いてサンプル2が検知されると、先ほど記憶されたMax値、Min値と比較され、Max値より大きい場合はMax値を、Min値より小さい場合はMin値をサンプル2の値に書き換える。同様の手順により、図7ではサンプル10まで測定されると、検知区間1ではサンプル5の値がMax1値として、サンプル3の値がMin1値として保持されていることとなる。ひとつの検知区間の測定が終了すると図8に示すように、その検知区間でのMax値とMin値の差の値が計算され、その差の値が予め設定された異常判定閾値と比較して閾値以上かそれより小さいかが判断される。そして閾値以上であった場合、その検知区間では閾値以上であった旨のフラグが立てられる。図8では仮想的に閾値以上の欄に丸が記入されている。
次に進み、図7に示す検知区間2でも前述と同様、サンプル11がまずMax値、Min値両者の値として記憶される。続いてサンプル12が検知されると、先ほど記憶されたMax値、Min値と比較され、Max値より大きい場合はMax値を、Min値より小さい場合はMin値をサンプル12の値に書き換える。その後も同様にサンプル20まで測定されると、検知区間2ではサンプル19の値がMax2値として、サンプル11の値がMin2値として保持されていることとなる。そして、検知区間2の測定が終了すると図8に示すように、検知区間2でのMax値とMin値の差の値が計算され、その差の値が予め設定された異常判定閾値と比較して閾値以上かそれより小さいかが判断される。そして閾値以上であった場合、その検知区間では閾値以上であった旨のフラグが立てられる。
このように同様の手順によって検知区間の閾値判定が繰り返され、図8に示すように3つの検知区間で連続して閾値以上と判定された場合、初めて接続異常が検知されたことが確定する。つまり図9に示すような状態を検知した結果、図10に示すように例えば検知区間1、2では閾値以上の判定が行われたが、検知区間3では閾値以上の判定でフラグが立てられなかったため、図9及び図10の状態では接続異常は検知されなかったものとして処理され、通常の動作状態が継続されることとなる。
つまり、図11に示すように、複数の検知区間において、検知区間1〜4では検知区間2では閾値以上判定でフラグが立てられていないため、検知区間1〜4では3つの検知区間で閾値以上判定が検知されていることとなるが、検知区間が3つ連続で閾値以上判定のフラグが立っていないため、接続異常は確定しない。図11のような状態では、検知区間5で閾値以上判定のフラグが立てられて接続異常が確定するものである。
このように複数のピーク電流値を1組として1つの検知区間とすることにより、ノイズ成分の良好な除去と、より正確な接続異常判断を行うことが可能となる。また、検知区間が連続して複数回閾値以上が検知されたときに接続異常を確定する構成により、より精度の高い接続異常判断を行うことができ、製品の不具合を発見する自己監視機能としてその性能が非常に安定性を高いものとすることができる。また、本実施の形態では連続して3つの検知区間を記憶しておくことのできる記憶手段7を有していれば動作させることが可能となるから、安価な素子を使用して本形態を実施することができると共に、前述の実施の形態1又は2と比較して不具合を起こす前の動作情報をより長いタームで記憶しておくことができ、異常動作時の情報量を増加させることができる。
尚、ひとつの検知区間をいくつのピーク電流値で1組とするかという判断と、異常判定閾値の値、及び検知区間が連続して何回閾値以上が検知されたときに接続異常を確定するかという部分については非常に密接な関係がある。すなわちひとつの検知区間を何個のピーク電流値で一組にするかについては、例えば少なくしすぎるとMax−Min値の差が出づらくなると共に、接続異常判断がノイズ成分に左右されやすくなる傾向にある。また逆に多くしすぎると火花が発生し続けているにも拘らず、その検知が遅れてしまうということとなる。このことは異常判定閾値、及び閾値以上のフラグが立てられた検知区間を何回連続して検出されたときに接続異常と確定するかについても同様のことが言える。
ここで、異常判断閾値の値については、電動機3を動作させる電力の大きさなどにもよるので実験的にその最適な値を決定するのが良い。また前述の理由から、1回の検知区間内に何回サンプリングするかについては、通常の50Hz〜60Hz電源で動作させる場合であれば、3回〜15回さらには5〜10回の間が望ましい。さらに閾値以上のフラグが立てられた検知区間を何回連続して検出されたときに接続異常と確定するかについては、上述の理由から2〜4回程度が望ましい。
また、本実施の形態では閾値以上のフラグが立てられた検知区間を何回連続して検出されたかを基準として接続異常と確定する構成について説明したが、この検知区間複数を1組として、その1組の中でいくつの検知区間で異常判断閾値以上が検知されているかをカウントし、そのカウント数が所定の数以上のときに接続異常を確定する構成であってもよい。このような構成であると、接続異常検知が若干遅れることが懸念されるが、よりノイズ成分の除去が確実となると共に、接続異常の安定した精度の高い検知が可能となる。また接続異常検知時にその情報を記憶しておくことで、より長いタームの動作状態を記憶しておくことができ、異常動作時の情報量をさらに増加させることができる。
なお、本実施の形態で接続異常が確定した後の動作については、前述の実施の形態1又は2と同様、電動機3への電力供給をしない構成や、接続の正常を判断したときの回転数よりも低い回転数で電動機3を回転させるように制御する構成をとることができることは同様であるため説明を省略する。本実施の形態の接続異常判断の方法は実施の形態1又は2に用いたとしても、前述の各形態で説明した効果などを損なうことなく適用できるものである。
実施の形態4.
本実施の形態4では、使用者に接続異常を報知する形態について説明する。以下、本実施の形態4について、上記実施の形態1との相違点を中心に図を用いて説明する。尚、上記実施の形態1と同一部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
図12はこの発明の実施の形態4における接続異常検知装置のブロック構成図である。図12において、本実施の形態4では、上記実施の形態1の構成に加え、例えば液晶表示素子等からなり、接続異常判断手段5の出力に基づいて接続状態の異常に関する所定の情報を使用者に報知する伝達手段8を備えている。また、本実施の形態4の接続異常判断手段5は、接続異常検出手段4の出力から火花の発生レベルを検出して、この火花発生レベルに基づき接続状態の異常程度を判断し、伝達手段8に判断結果を出力する。
次に、本実施の形態4の動作を図13に基づき説明する。
図13はこの発明の実施の形態4における接続異常検出手段の検出タイミング及び接続異常判断手段の動作を示す図である。図13(a)はA/D変換手段43の検出値の今回データと前回データとの差の絶対値である変化量と接続異常判断手段5の判断レベルを示す図、図13(b)は接続異常判断手段5の接続異常判断結果を示す図である。
接続異常検出手段4は、上述した実施の形態1と同様に、A/D変換手段43により負荷電流を所定のサンプリングタイミングで検出する。そして、接続異常判断手段5は、図13(a)に示すように、A/D変換手段43がサンプリングしたデジタル値の今回データ値と前回データ値との変化量(差の絶対値)を求め、これを逐次繰り返す。この時、接続異常判断手段5は、求めた変化量と、予め複数設定してある所定の判断レベルとを比較して、変化量が判断レベルを超えたとき、当該判断レベルに応じて、接続状態の異常程度を判断する。尚、判断レベルは負荷(電動機3)によって異なるため、実際の変化量等を計測した実験値などで設定するのが良い。
接続異常判断手段5は、図13(b)に示すように、図13(a)の電流変化量ΔI1〜ΔI3までは、変化量が判断レベルより小さく、つまり火花発生レベルが小さいため、接続部2の接続状態が正常状態であると判断する。一方、電流変化量ΔI4〜ΔI6では電流変化量が判断レベルより大きく、即ち火花発生レベルが大きく、変化量を超えた判断レベル1〜3に応じて、所定の異常の程度(例えば、異常1〜異常3)であると判断する。そして、駆動手段6は、この接続異常判断手段5の出力に基いて、例えば、判断レベルが所定のレベル(例えば異常3)と判断されたとき、電動機3への電力供給を遮断して運転を停止するように制御する。
伝達手段8は、接続異常判断手段5により、判断レベル(例えば、異常1〜異常3)の異常程度が判断されると、例えば液晶表示素子などに、判断された異常程度に関する情報(例えば、注意、警告、遮断など)を表示させる。尚、この表示の際、所定のメンテナンス内容の情報(例えば、部品交換を促すメッセージなど)を表示させるようにしても良い。
以上のように、本実施の形態4においては、上記実施の形態1の効果に加え、検出した火花のレベルにより接続部2の接続異常の程度を判断し、この判断に応じて接続状態の異常程度に関する情報を使用者に報知することができる。
また、電動機3の運転を遮断した際に、伝達手段8に情報が表示されるので、なぜ運転が停止したのかを使用者に報知することが可能となる。
尚、本実施の形態4では、接続異常判断手段5の出力に基いて電動機3の運転を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限らず、電動機3の運転を制御せずに伝達手段8への表示のみを行うようにしても良い。
尚、本実施の形態4では、伝達手段8として例えば液晶表示素子などを用いる場合を説明したが、本発明はこれに限らず、LED等で構成された表示素子や、スピーカー等の音によるものでも良い。
実施の形態5.
図14はこの発明の実施の形態5における電気掃除機の概略構成図である。本実施の形態5における家電機器である電気掃除機は、上記の実施の形態1乃至4の接続異常検知装置を搭載したものである。
図14において、電気掃除機本体101には、空気を塵埃と共に吸上げる動力としての電動送風機102が内蔵され、電動送風機102の上流側には集塵室103が設けられている。この電動送風機102は、電動機3とこの電動機3により回転駆動するファンとから成る。電動機3は上記実施の形態1〜4の接続部2を介して商用電源1に接続され、上記接続異常検知装置(図示せず)により接続部2の接続状態が検知される。また、電気掃除機本体101には、延長目的でホースユニット105が設けられており、このホースユニット105を構成するホース106の一端には電気掃除機本体101に着脱可能に連結される接続部107が設けられており、他端に手元ハンドル108が設けられている。そして、手元ハンドル108には延長管109が着脱可能に連結され、さらに延長管109の上流側には床用吸込具110が着脱可能に連結されて、床用吸込具110から電動送風機102の集塵室103までの間に負圧の吸引風路が形成され、集塵室103の下流側から排気口(図示せず)の間には排気風路が形成されている。
以上のように、本実施の形態5においては、上記実施の形態1〜4の接続異常検知装置を搭載して、電動機3とファンとから成る電動送風機102の制御及び接続部2の接続状態の検知を行うことにより、電動機3と商用電源1とを接続する接続部2の接続異常に伴う異常加熱、発煙・発火を防止することができ、火災に関連する安全性の高い電気掃除機を提供することができる。また、発煙・発火を防止することにより、掃除室内に煙を排出することが無いため室内を煙で汚染することも無く、また、煙で不快な臭いが付着することも無いために、接続異常によって室内の衛生性を損なうことがない。
尚、本実施の形態では、家電機器の一例として電気掃除機を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、電源に接続部2を介して接続される負荷を有する家電機器であれば良く、例えば手乾燥機などでも良い。
この発明の実施の形態1における接続異常検知装置のブロック構成図である。 この発明の実施の形態1における商用電源波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態1における接続異常検出手段の検出波形を示す波形図である。 この発明の実施の形態1における接続異常検出手段の検出タイミング及び接続異常判断手段の動作を示す図である。 この発明の実施の形態1における接続部の構成及び火花と負荷電流との関係を示す図である。 この発明の実施の形態2における接続異常検知装置のブロック構成図である。 この発明の実施の形態3における接続異常判断手段の他の実施形態の判断方法を示す図である。 図7で検出したピーク電流値の最大値と最小値の差である変化量ΔIについて、予め設定してある接続異常判断レベルと比較し、接続異常の確定プロセスを説明するための図である。 この発明の実施の形態3における接続異常判断手段の他の実施形態の判断方法を示す図である。 図9で検出したピーク電流値の最大値と最小値の差である変化量ΔIについて、予め設定してある接続異常判断レベルと比較し、接続異常の確定プロセスを説明するための図である。 他のピーク電流値の最大値と最小値の差である変化量ΔIについて、予め設定してある接続異常判断レベルと比較し、接続異常の確定プロセスを説明するための図である。 この発明の実施の形態4における接続異常検知装置のブロック構成図である。 この発明の実施の形態4における接続異常検出手段の検出タイミング及び接続異常判断手段の動作を示す図である。 この発明の実施の形態5における電気掃除機の概略構成図である。
符号の説明
1 商用電源、2 接続部、3 電動機、4 接続異常検出手段、5 接続異常判断手段、6 駆動手段、7 記憶手段、8 伝達手段、21 端子、22 端子、41 電流検出手段、42 整流手段、43 A/D変換手段、101 電気掃除機本体、102 電動送風機、103 集塵室、105 ホースユニット、106 ホース、107 接続部、108 手元ハンドル、109 延長管、110 床用吸込具、Vs 商用電源電圧、Va 火花電圧、Z インピーダンス、Im 負荷電流。

Claims (20)

  1. 交流電源に接続部を介して電気的に接続される負荷の運転を制御する駆動手段と、
    前記接続部に流れる電流を、前記交流電源の周期に同期して、所定の時間の位相差のサンプリングタイミングで、前記交流電源の半周期毎に1回検出する接続異常検出手段と、
    前記接続異常検出手段の出力から前記接続部に流れる電流の変化量を求め、該変化量に基づき前記接続部で生じる火花の発生を検出し、接続状態の異常を判断する接続異常判断手段と
    を備え、
    前記接続部は、プリント基板上のはんだ接合部であり、
    前記駆動手段は、前記接続異常判断手段の出力に応じて前記負荷の運転を制御することを特徴とする接続異常検知装置。
  2. 前記接続部は、前記駆動手段及び前記接続異常検出手段の少なくとも一方が実装されたプリント基板上のはんだ接合部であることを特徴とする請求項1記載の接続異常検知装置。
  3. 前記駆動手段は、前記接続異常判断手段が接続状態の異常を判断したとき、前記負荷の運転を停止させることを特徴とする請求項1又は2記載の接続異常検知装置。
  4. 前記接続異常判断手段の判断結果を記憶する記憶手段を備え、
    前記駆動手段は、前記負荷の運転を開始するとき、前記記憶手段に記憶された前記接続異常判断手段の判断結果に応じて、前記負荷の運転を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の接続異常検知装置。
  5. 前記駆動手段は、前記記憶手段に記憶された判断結果が接続異常の場合、
    前記負荷の運転を開始させないことを特徴とする請求項4記載の接続異常検知装置。
  6. 前記記憶手段として、電力の供給が遮断されても記憶内容が消えない素子を用いることを特徴とする請求項4又は5記載の接続異常検知装置。
  7. 前記記憶手段として、電気的消去及び電気的書込みが可能なEEP−ROMを用いることを特徴とする請求項6記載の接続異常検知装置。
  8. 前記接続異常判断手段が判断した接続状態の異常に関する情報を報知する伝達手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の接続異常検知装置。
  9. 交流電源と負荷とを電気的に接続する接続部に流れる電流を、前記交流電源の周期に同期して、所定の時間の位相差のサンプリングタイミングで、前記交流電源の半周期毎に1回検出する接続異常検出手段と、
    前記接続異常検出手段の出力から前記接続部に流れる電流の変化量を求め、該変化量に基づき前記接続部で生じる火花の発生を検出し、接続状態の異常を判断する接続異常判断手段と、
    前記接続異常判断手段が判断した接続状態の異常に関する情報を報知する伝達手段と
    を備え、
    前記接続部は、プリント基板上のはんだ接合部であることを特徴とする接続異常検知装置。
  10. 前記接続部は、前記接続異常検出手段が実装されたプリント基板上のはんだ接合部であることを特徴とする請求項9記載の接続異常検知装置。
  11. 前記接続異常判断手段は、前記接続異常検出手段の出力から火花発生レベルを検出し、該火花発生レベルに基づき前記接続状態の異常程度を判断し、
    前記伝達手段は、前記接続異常判断手段が判断した異常程度に応じて、所定の情報を報知することを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の接続異常検知装置。
  12. 前記接続異常検出手段は、前記接続部に供給される電流の瞬時値を検出することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の接続異常検知装置。
  13. 前記接続異常検出手段は、
    前記接続部に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段の出力を整流する整流手段と、
    前記整流手段の出力をデジタル値としてサンプリングするA/D変換手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の接続異常検知装置。
  14. 前記A/D変換手段は、前記負荷に供給される電源の周期に同期して、所定の時間の位相差で前記電源の半周期毎に1回、前記接続部に流れる電流をサンプリングすることを特徴とする請求項13記載の接続異常検知装置。
  15. 前記A/D変換手段は、前記所定の時間の位相差を、前記電源の周期の1/4の時間とすることを特徴とする請求項14記載の接続異常検知装置。
  16. 前記接続異常判断手段は、前記A/D変換手段がサンプリングした前記デジタル値の今回データと前回データとの差を求め、求めた差の値が予め設定した所定の接続異常判断レベルより大きいとき、接続異常と判断することを特徴とする請求項13〜15の何れかに記載の接続異常検知装置。
  17. 前記接続異常判断手段は、前記A/D変換手段がサンプリングした前記デジタル値の所定時間内における最大値と最小値との差を求め、求めた差の値が予め設定した所定の接続異常判断レベルより大きいとき、接続異常と判断することを特徴とする請求項13〜15の何れかに記載の接続異常検知装置。
  18. 前記接続異常判断手段は、前記A/D変換手段がサンプリングした前記デジタル値の値が、予め設定した所定の接続異常判断レベルより小さいとき、接続異常と判断することを特徴とする請求項13〜15の何れかに記載の接続異常検知装置。
  19. 前記接続異常判断手段は、前記所定の接続異常判断レベルを複数設定し、接続部の異常程度を多段階に判断することを特徴とする請求項17〜18の何れかに記載の接続異常検知装置。
  20. 電源に接続部を介して電気的に接続される負荷と、
    請求項1〜19の何れかに記載の接続異常検知装置と
    を備えたことを特徴とする家電機器。
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