JP5029516B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明は、ファンと整流子モータからなる電動送風機を用いた電気掃除機に関するものである。
この種の電気掃除機の課題のひとつとして、整流子とカーボンブラシとの接触面から発生するモータースパークが挙げられる。特に電気掃除機に内蔵されるモータにおいては、その使用条件の過酷さ故に、モータスパークが発生し易く、更に一旦スパークが発生すると、次第に悪化していく傾向にある。このスパークが大きくなれば、大幅な寿命低下や振動、動作不良等、様々な不具合を引き起こすことは周知の事実であり、スパーク対策としてモータ自体の改良が進められてきたが、制御による対策も依然必要とされている。従来のこの種の対策としては、スパーク発生時に交流電流波形に重畳される高周波数成分を検出することで、スパークを検出する方法(例えば、特許文献1参照)や、光検出素子によって直接スパークを検出する方法(例えば、特許文献2参照)等がある。
尚、これらの手段によってスパークの発生を検出した場合は、異常であることを報知すると共に、モータを停止することが一般的である。
特開2001−136780号公報 特開2006−204470号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたスパーク判定方法によれば、複雑な演算処理が必要となるし、電源自体にノイズが重畳している場合でもスパークであると誤検知する可能性もある。更に、無視してもよいレベルの軽いスパーク(3号〜4号程度)と、重度のスパーク(7号・8号:以降、「異常スパーク」と呼ぶ)とで電流波形に重畳される高周波成分の差を検知するのはかなりの精度が必要であり、実際に不具合に繋がる異常スパークのみを検出することは非常に困難である。又、上記特許文献2に記載されたスパーク判定方法によれば、確かに精度の高い検出は可能であるが、高価なものになるのは必至である上に、光検出素子の配置や、光検出素子の汚れによる感度低下等、実現には大きな課題を有している。更に、異常スパークの発生を検出した場合の制御については、モータを停止することが一般的であるが、使用者にとっては掃除が中途半波になってしまう場合もあると共に、モーターの交換あるいは商品の買い替えを余儀なくされてしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、安価でかつ単純な構成で精度よく異常スパークを検出し、かつ可能な限り掃除機として使用できる期間を延ばすことのできる制御を提案するものである。
前記従来の課題を解決するために本発明は、ファンと整流子モータから成る電動送風機と、前記電動送風機を駆動するための双方向性サイリスタと、前記双方向性サイリスタのトリガ位相角を変えることによって前記電動送風機の通電量を制御する制御手段と、前記電動送風機に流れる交流電流を検出する電流検出手段を有し、前記電動送風機に流れる交流電流波形の内、半波間が非通電状態となっている周期が存在している場合に、前記電動送風機への通電量を所定量まで下げると共に、半波間が非通電状態となっている周期の有無を不揮発性の記憶手段に記憶し、次回起動時は前記記憶手段に記憶した状態に応じて前記電動送風機への通電量を決定することを特徴とするものである。スパークの発生は、整流子とカーボンブラシとの電気的接触不良によって起こるものであるため、スパーク発生時には断続的に電動送風機に電流が流れない期間が発生する。電流が流れない期間の長さ及び周期は、スパークのレベルによって異なるが、基本的にスパークが大きいほど、電流が流れない期間と周期は長くなる。このため、スパークが小さい時は、周波数が高く、振幅の小さい高調波成分が交流電源波形に重畳され、逆にスパークが大きい時は周波数が低く、振幅の大きい高調波成分が重畳されることになる。一方、整流子モータの制御には双方向サイリスタを用いた位相制御が一般的であるが、この双方向性サイリスタのトリガパルス幅よりも、上記の電流が流れない期間の方が長い場合、双方向性サイリスタがオンしなくなり、その半波間は、電流が流れないことになる。本発明は、この「半波抜け」の検出によって、異常スパークを検知するものであるので、判断としては、「電流が流れている/流れていない」の判断で行なえるため、誤検知の可能性が極めて少なく、かつ近年の電気掃除機の大半に搭載されている電流検知手段のみで検知できるために、新しく部品を追加することなく安価な構成で実現できるものである。
また、異常スパークを検出した場合、通電量を少なくすると、異常スパークが発生しなくなる場合があることは前述したが、低い通電量で暫く運転した場合には整流子とカーボンブラシがなじんだ結果、再度通電量を上げても異常スパークが治まっている場合がある。本発明は、この点にも着目し、異常スパークを検出した場合、通電量を下げて、寿命ぎりぎりまで電気掃除機として使用できるようにすると共に、モータ自体の復活をも期待できるようにしたものである。
本発明の電気掃除機は、安価で単純な構成で誤検知の可能性が極めて低い異常スパーク検知が実現できると共に、異常スパークが発生した場合でも、寿命ぎりぎりまで電気掃除機として使用できるようにすると共に、モータ自体の復活をも期待できるようにしたものであり、利便性の高い電気掃除機を提供できるものである。
第1の発明は、ファンと整流子モータから成る電動送風機と、前記電動送風機を駆動するための双方向性サイリスタと、前記双方向性サイリスタのトリガ位相角を変えることによって前記電動送風機の通電量を制御する制御手段と、前記電動送風機に流れる交流電流を検出する電流検出手段を有し、前記電動送風機に流れる交流電流波形の内、半波間が非通電状態となっている周期が存在している場合に、前記電動送風機への通電量を所定量まで下げると共に、半波間が非通電状態となっている周期の有無を不揮発性の記憶手段に記憶し、次回起動時は前記記憶手段に記憶した状態に応じて前記電動送風機への通電量を決定することを特徴とするもので、「半波抜け」の検知であるので誤検知の可能性が極めて低く、かつ異常スパ−クが発生した場合でも通電量を少なくすることで寿命ぎりぎりまで電気掃除機として使用できると共に、モータ自体の復活をも期待できるものである。
第2の発明は、特に第1の発明において、半波間が非通電状態となっている周期が存在する場合、非通電状態となっている半波の出現率が所定値以下になるまで電動送風機への通電量を徐々に下げると共に、その通電量を記憶手段に記憶し、次回起動時は前記記憶手段に記憶した状態に応じて前記電動送風機への通電量を決定することを特徴とするもので、異常スパークを検出するまで通電量が高くなることが無く、よりモーターの寿命を伸ばすことができる。
第3の発明は、特に第2の発明において、電動送風機への通電開始後に、非通電状態となっている半波の出現率が所定値以上になるまで通電量を上げることを特徴とするもので、非通電状態となっている半波の出現率が所定値以上になるまで通電量を上げることで、モーターの復活をも期待できるものである。
第4の発明は、特に第3の発明において、電動送風機への通電開始から所定時間後に通電量を上げることを特徴とするもので、起動からの時間が所定時間経過した後に通電量を上げることで、よりモーターを保護しつつ復活を期待するものである。
第5の発明は、特に第3の発明において、通電量を下げている時間を記憶手段に記憶し、前記時間が所定時間に達したら通電量を上げることを特徴とするもので、通電量が下げられてからの時間(記憶手段に記憶)が所定時間経過した後に通電量を上げることで、よりモーターを保護しつつ復活を期待するものである。
第6の発明は、特に第1または第2の発明において、半波間が非通電状態となった回数が所定回数に達するまでは、通電量を下げないことを特徴とするのもで、通電量を下げなくても復活する可能性がある異常スパークの初期状態では、通電量下げずに使用性を保つことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態における電気掃除機について、図1〜図4を用いて説明する。図2は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図である。図2において、掃除機本体21は、後部に電動送風機2を内蔵した電動送風機室22が配され、前部に、塵埃を捕集する集塵室23が配され、掃除機本体21の前部には、ホース24の一端に設けた接続パイプ25が着脱自在に接続される吸気口26が設けられている。ホース24の他端には、掃除の際に握ると共に掃除機本体21の運転を操作するための操作部9を有する把手27を備えた先端パイプ28が設けられている。29は伸縮自在の延長管で、下流側端部が前記先端パイプ28に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き上げ用の回転ブラシ30とその回転ブラシ30を回転駆動するモータ10を内蔵した吸込み具31に着脱自在に接続される。又、掃除機本体21の後部には、コンセント(商用電源)に接続して、掃除機本体21に内蔵されている回路基板32(図示せず)に電源を供給するための電源コード13が設けられている。図3は前記操作部9の詳細図であり、「強」スイッチ9a,「中」スイッチ9b,「弱」スイッチ9c,「切」スイッチ9d及び異常表示ランプ9eより構成されている。
次に、図1を用いて制御回路構成を説明する。商用電源1には、電源波形のゼロクロスを検出するためのゼロクロス検出回路8と、信号制御手段14に電源を供給するための電源回路7と、電動送風機2と、モータ10が接続されている。前記電動送風機2とモータ10はそれぞれ双方向性サイリスタA3と双方向性サイリスタB11をオンすることによって、前記商用電源1から電源が供給されるように構成されている。前記双方向性サイリスタA3及びB11は、それぞれ駆動回路A4(電動送風機2の駆動手段)と駆動回路B12を介して、前記信号制御手段14により位相制御されるように構成されている。この時の位相制御角は、信号制御手段14に接続された操作部9の各スイッチ9a〜9dからの入力信号に応じて決定されている。位相制御を行なうために必要となるゼロクロス検出回路8は、前記信号制御手段14に接続されている。前記電動送風機2の電源供給ライン上には電流検出手段5が設けられ、この電流検出手段5によって、電動送風機2の交流電流波形を全波整流した信号波形が前記信号制御手段14に入力されると共に、前記信号波形をピークホールド回路6により平滑した電流波形も前記信号制御手段14に入力されるように構成されている。異常表示ランプ9eは、前記信号制御手段14に接続されており、異常発生時に点灯するようになっている。また、前記信号制御手段14には不揮発性メモリで構成された記憶手段15が接続されており、ここに異常スパークの状態等が記憶される。
次に、上記のように構成された、本実施の形態における電気掃除機の動作、作用について、図4を参照しながら説明する。
図4の波形は、上から順に電源電圧波形、双方向性サイリスタA3に入力されるトリガパルス波形、正常時の電流波形、異常スパーク時の電流波形、双方向性サイリスタA3が半波導通モードで故障している時の電流波形であり、図5の波形は、前記図4のA部の詳細図であり、上から順に電源電圧波形、ゼロクロス検出回路8の出力波形、双方向サイリスタA3に入力されるトリガパルス波形、正常時の電流波形、電流検出手段5の出力波形である。電源投入時にはトリガパルスは常時オフ即ち電動送風機2は停止状態であるため、電流波形は0Vとなる。使用者の操作によって、操作部9の各スイッチ9a〜9cが押された場合、図のようなトリガパルスを信号制御手段14から駆動回路A4を介して双方向性サイリスタA3に入力することで、図5のように前記トリガパルス入力と同時に前記双方向サイリスタA3が導通して電動送風機2に電流が流れ、次のゼロクロスで電流が遮断されるようになる。即ち、トリガパルスの位相角t1(=ゼロクロス検出回路の出力波形によって、ゼロクロスを検出してからトリガパルスをオンするまでの時間)を変えることで、電動送風機2に流れる電流(入力)を制御している。信号制御手段14は、操作部9のどのスイッチが押されたかを判断し、押されたスイッチに応じて、電動送風機が狙いの入力で駆動するように、トリガパルスの位相角を決定し、双方向性サイリスタA3に信号を出力している。本実施例においての各スイッチとトリガパルス位相角及び電動送風機2入力の関係を表1に示す。
Figure 0005029516
又、電動送風機2が駆動している時に「切」スイッチ9dを押すと、信号制御手段14からのトリガパルス出力が常時オフになり、電動送風機2も停止する。
一方、本実施例においては、前記トリガパルスの幅t2を2msに設定した。尚、この2msという値は、本実施例において検出する狙いのスパークレベル(8号以上)が発生した時に、図4の4番目の図のように「半波抜け」が発生するトリガパルス幅であり、実験によって求められた値である。このトリガパルス幅を短くすれば、より小さいスパークでも「半波抜け」が発生し、逆に長くすれば、より大きいスパークが発生しない限り「半波抜け」が発生しなくなる。
以降、異常スパーク検知のアルゴリズムと異常スパーク検知後の制御について、図6を参照しながら説明する。
電動送風機2を駆動している間、信号制御手段14は常に、トリガパルス出力の1ms後(図5のTaのタイミング・t3=1ms)の、電流検出手段5の出力値をモニターしている。信号制御手段14は、前記電流検出手段5の出力値が0Vであったなら「半波抜け」と判断し、更に「半波抜け」と判断した回数を積算し、1秒毎にこの積算値を用いて異常スパークの判定と異常スパーク確定後の制御を行なっている。具体的には前記積算値が2回以下であれば「異常スパークではない」と判断し、3回以上であれば「異常スパークである」と判断して、電動送風機2の入力を下げるように制御する。図6においては、異常スパーク検出ルーチンで電動送風機2を駆動しているかどうかの判断と、駆動中であるならば「半波抜け」かどうかの判断を行い、「半端抜け」の回数をカウンタAを用いて積算している。更に異常スパーク判断ルーチンで判定のタイミング(1秒毎)であるかを判断し、判定タイミングであれば「半波抜け」回数積算値(カウンタA)の判定を行なう。次のMAX入力決定ルーチンでは、その回数積算値が3回以上であれば「異常スパークである」と判断して異常スパークが発生しない最大入力(以降、「MAX入力」と呼ぶ)を下げる制御を、3回未満の場合は「異常スパークでない」と判断して下げたMAX入力を復帰させる制御をそれぞれ行う。
このMAX入力は操作部9のスイッチが操作された場合でも有効であり、図6の入力設定ルーチンにて電動送風機2への入力が設定される。例えば「中スイッチ」9bで運転中に異常スパークによりMAX入力が400Wになった場合、「強」スイッチ9aを押しても電動送風機2の保護のため入力は400Wのままであり、逆に「弱」スイッチ9cを押した場合は200Wの入力になる。
MAX入力を下げる制御においては、「異常スパークである」と判断した回数をカウンタBでカウントし、5回「異常スパークである」と判断した時に実際に入力を下げる制御を行う。5回判断してから入力を下げるのは、異常スパークの初期状態ではMAX入力を下げなくても復活する可能性があるためである。なお、下げる入力は運転中の入力設定−100Wである。また、入力を下げる際にあらかじめ設定した最低入力未満にはならないようにし、その最低入力でも入力を下げようとした場合(「異常スパークである」と5回判断)には、電動送風機2が異常であると判断し、その状態を記憶手段15に記憶してMAX入力を0(停止)にし、異常判定ルーチンにて異常表示ランプ9eを点灯させる。例えば、最低入力を150Wとした場合、200Wで運転中に5回「異常スパークである」と判断した時には、MAX入力は150Wになり、更に150Wで運転中に5回「異常スパークである」と判断すると、信号制御手段14からのトリガパルス出力が常時オフにし電動送風機2を停止させて異常表示ランプ9eを点灯させる。この場合は、電源コード13がコンセントから抜かれ、電源が再投入された時でも異常表示ランプ9eを点灯させ続けて再運転させないようにする。
MAX入力を復帰させる制御においては、MAX入力で運転しており、かつMAX入力を下げてからの運転時間(図6の運転時間)が5分以上経過している状態で、20秒間連続(カウンタCで計測)で「異常スパークでない」と判断された場合にのみ、異常スパークから回復したとして、MAX入力を20W上げる。この場合のMAX入力は、あらかじめ設定した最大入力以上にならないようにする。本実施例ではこの最大入力を初期状態と同じ1000W(表1)に設定している。なお、運転時間は電源コード13がコンセントから抜かれても時間を保持し、異常スパークが発生してから電動送風機2が安定するまで(5分間)待ってからMAX入力を上げる制御をすることで、より電動送風機2を保護しつつ、異常スパークから復活することを期待することができる。また、本実施例には記載していないが、通電量が下げられてからの運転時間ではなく、起動からの運転時間に基づいて制御を行うことでも記憶手段15を用いることなく同様の効果が期待される。
なお、前述のカウンタA,B,Cは、1秒毎、MAX入力を復帰させる制御が働いたとき、「異常スパークである」と判断されたときにそれぞれクリアされるが、それ以外にもスイッチを押したりして電動送風機2への入力が変動したとき(図6の入力設定ルーチン)でも異常スパークの再判断が必要であるのでクリアされる。
以上のように決定されたMAX入力は、記憶手段15に記憶され次回起動時にはそのMAX入力で電動送風機2の入力を制御することで、いきなり「強」スイッチ9aを押して高入力で運転しようとしてもMAX入力まで入力を抑えるので、異常スパークを検出するまで通電量が高くなることが無く、よりモーターの寿命を伸ばすことができる。
また、このような制御を行っても電動送風機2が復活しない場合は修理対応になるが、修理で電動送風機2を交換する場合、そのまま交換するだけでは回路基板32の記憶手段15の内容が残るため、電動送風機2と同時に回路基板32も交換しなければならず、修理費用が高くなってしまう。そこで修理業者が記憶手段15の内容を初期化する手段を設けることで、電動送風機2を交換する場合でも回路基板32の交換の必要が無く、修理費用を抑えることができる。この初期化手段は、使用者が操作不可能又は操作方法に気づかないものである必要があり、かつ修理業者の手間が省けるものが望ましい。例えば修理業者が電動送風機2を交換した後に、動作確認のための特殊な治具を吸気口26の接続パイプ25との電気的接続部に接続したときに記憶手段15の内容を初期化することで、動作確認と記憶手段15の内容の初期化を兼ねることができ、修理時間の短縮に繋がる。
以上のように、本実施の形態によれば、安価にかつ単純な構成でスパーク検知が構成でき、また、「半波抜け」の検知であるので誤検知の可能性を極めて低く抑えられ、精度良く「異常スパーク」を検知できるものである。更には、異常スパークが発生した場合、「半波抜け」の頻度及び入力から電動送風機2の状態を推定して、その状態に応じた最適な入力での継続運転が可能であると共に、異常スパーク発生時の寿命延長更には電動送風機2の復活をも期待できる電気掃除機を提供できるものである。
以上のように、本発明はモータスパークに対する対策が必要とされる機器、特に電気掃除機に対して効果を発揮するものであり、家庭用だけでなく、ビルトインタイプ(セントラルクリーナ)のような電気掃除機にも応用・展開できる。
本発明の実施の形態における電気掃除機の回路ブロック図 同電気掃除機の全体斜視図 同電気掃除機の操作部詳細図 電気掃除機の電流波形図 電気掃除機の電流波形詳細図 本発明の実施の形態における電気掃除機の制御フローチャート
符号の説明
1 商用電源
2 電動送風機
3 双方向性サイリスタA
4 駆動回路A(駆動手段)
5 電流検出手段
6 ピークホールド回路
7 電源回路
8 ゼロクロス検出回路
9 操作部
9a 「強」スイッチ
9b 「中」スイッチ
9c 「弱」スイッチ
9d 「切」スイッチ
9e 異常表示ランプ
10 モータ
11 双方向性サイリスタB
12 駆動回路B
13 電源コード
14 信号制御手段
15 記憶手段
21 掃除機本体
22 電動送風機室
23 集塵室
24 ホース
25 接続パイプ
26 吸気口
27 把手
28 先端パイプ
29 延長管
30 回転ブラシ
31 吸込み具
32 回路基板

Claims (6)

  1. ファンと整流子モータから成る電動送風機と、前記電動送風機を駆動するための双方向性サイリスタと、前記双方向性サイリスタのトリガ位相角を変えることによって前記電動送風機の通電量を制御する制御手段と、前記電動送風機に流れる交流電流を検出する電流検出手段を有し、前記電動送風機に流れる交流電流波形の内、半波間が非通電状態となっている周期が存在している場合に、前記電動送風機への通電量を所定量まで下げると共に、半波間が非通電状態となっている周期の有無を不揮発性の記憶手段に記憶し、次回起動時は前記記憶手段に記憶した状態に応じて前記電動送風機への通電量を決定することを特徴とする電気掃除機。
  2. 半波間が非通電状態となっている周期が存在する場合、非通電状態となっている半波の出現率が所定値以下になるまで電動送風機への通電量を徐々に下げると共に、その通電量を記憶手段に記憶し、次回起動時は前記記憶手段に記憶した状態に応じて前記電動送風機への通電量を決定することを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 電動送風機への通電開始後に、非通電状態となっている半波の出現率が所定値以上になるまで通電量を上げることを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  4. 電動送風機への通電開始から所定時間後に通電量を上げることを特徴とする請求項3記載の電気掃除機。
  5. 通電量を下げている時間を記憶手段に記憶し、前記時間が所定時間に達したら通電量を上げることを特徴とする請求項3記載の電気掃除機。
  6. 半波間が非通電状態となった回数が所定回数に達するまでは、通電量を下げないことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
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