JP5627158B1 - カムフォロア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを上昇させることなく、耐摩耗性を高める構造を有するカムフォロア装置を提供すること。【解決手段】ローラ26の軸線方向端部とローラ支持壁30との対向面間に設けられた一対のプレートの一方の端部同士を連結板部により連結してなる保護プレートを備え、前記一対のプレートがその弾性力によりローラ支持壁30に押し付けられた状態で組み付けられるように、組み付け前の一対のプレートの他方の開放端部同士の間隔が対向するローラ支持壁30の間隔よりも広くなるように、一対のプレートの相対する2面の間隔は一方の端部から他方の端部にかけて徐々に大きくなっている。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の動弁装置の一部を構成するカムフォロア装置に関し、特に、カムに転がり接触するカムフォロア装置に関する。
動弁系の摩擦損失トルクを低減するために、カムのプロファイルを吸排気弁に伝達する際の摩擦損失を低減するために、カムフォロア装置のカム対向部に形成された一対のローラ支持壁間に架設されたローラ軸にローラを軸支し、このローラをカムに転がり接触させる方式が採用されている。
そして、軽量化のために、カムフォロア装置をアルミニウム合金製とすることが一般的に行われている。ところが、ローラの外輪およびニードルがカムフォロア装置のローラ支持壁に接触し得る構造であるため、アルミニウム合金製のカムフォロア装置を採用すると、カムによりカムフォロア装置が揺動する際、ローラより硬さの低いローラ支持壁が摩耗してカムフォロア装置が破損したり、その摩耗粉がローラ内に侵入して回転不良になるという不具合を起こす恐れがある。このような不具合を解消するために、ワッシャ状のスペーサをローラ外輪両端に配置し、ローラ支持壁と接触させない構造が特許文献1に開示されている。
しかし、特許文献1のスペーサは回転自由状態で組み付けられているため、ローラが回転するとスペーサが共回りするため、スペーサとローラ支持壁との接触によってローラ支持壁に摩耗が発生することが懸念される。
そこで、特許文献2と3には、スペーサとローラ支持壁に係合部を設けてスペーサの共回りを防止して、ローラ支持壁の摩耗を防止する技術が開示されている。
実公平4−44803号公報 特開2002−188413号公報 特開2003−013711号公報
ところが、近年の内燃機関の高出力化により、カムがより高回転の状態でローラと摺動するようになった結果、以下の問題が懸念される。
ローラとローラ支持壁との間には、製造誤差を吸収したり、潤滑油を導いたりするためのクリアランス(後記する図2(b)のC参照)が設けられている。スペーサがこのクリアランス分だけローラ支持壁から離れるように移動すると、係合部の掛かり代(後記する図2(b)のD参照)が少なくなり、カムが高回転となる状態など、係合部に発生する力が大きくなる場合には係合部が外れ、最終的にはローラ支持壁が摩耗してしまう恐れがある。
また、スペーサとロッカーアームの係合部にも、製造誤差を吸収するためなどにより、クリアランスが設けられており、スペーサとロッカーアームの係合部はこのクリアランスの範囲内で摺動する。この摺動は、カムの回転数が低い場合は問題にならないものの、高回転においては硬さの低いロッカーアームの係合部に摩耗が生じる恐れがある。このクリアランスを少なくしようとすると、スペーサとロッカーアームを高精度で加工する必要があり、製造コストを増大させてしまう。
本発明は、従来の前記問題点に鑑みてこれを改良したものであって、製造コストを増大させることなく、耐摩耗性を高める構造を有するカムフォロア装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本願発明は、カム対向部に設けられた一対のローラ支持壁間に架設されたローラ軸に軸支されたローラを有するカムフォロア装置において、前記ローラの軸線方向端部と前記ローラ支持壁との対向面間に設けられた一対のプレートの一方の端部同士を連結板部により連結してなる保護プレートを備え、前記一対のプレートがその弾性力によりローラ支持壁に押し付けられた状態で組み付けられるように、組み付け前の一対のプレートの他方の開放端部同士の間隔が対向するローラ支持壁の間隔よりも広くなるように、一対のプレートの相対する2面の間隔は一方の端部から他方の端部にかけて徐々に大きくなっていることを特徴としている。
前記保護プレートの回転を規制するために、ローラの軸線方向に突出するよう に一対のプレートに設けられた突起と、前記突起を受容するためにローラ支持壁に設けられた窪みとからなる係合部を備えることが好ましい。
前記突起および窪みがV字形の断面を有し、突起および窪みのV字形の断面のいずれかの部分同士が接触して係合されるように、突起のローラ軸方向の高さが窪みのローラ軸方向の深さと同じかまたは高くなるように設定されていることが好ましい。
尚、V字形断面同士は、必ずしも全面接触する必要はないので、突起のローラ軸方向の高さ、又は窪みのローラ軸方向の深さとは、両者のV字形断面の接触部のうち、突起の先端側に最も近い点までの高さ、又は深さを指す。(図13参照)
前記一対のプレートの一方の端部同士を連結する連結板部が保護プレートの回転を規制するためにローラの外輪よりも径方向に突出しており、カムフォロア装置は前記突出部を受容するために窪んでいることが好ましい。
前記一対のプレートの相対する2面と垂線との成す角度を2θとすると、θは2°〜10°であり、保護プレートの厚みは0.1〜0.5mmであることが好ましい。
前記突起のローラ軸方向の高さが、ローラとローラ支持壁とのクリアランスより大きいことが好ましい。
ローラ支持壁に設けられた窪みの底部に油溜まりを有することが好ましい。
前記保護プレートの材質は、バネ鋼板、炭素鋼板またはステンレス鋼板であることが好ましい。
本願発明によれば、保護プレートを構成する一対のプレートがその弾性力によりローラ支持壁に押し付けられた状態で組み付けられるので、一対のプレートとローラ支持壁との間に摩擦力が発生して保護プレートがローラと共回りすることが防止される。対向するローラ支持壁の間隔が製造誤差等によりばらついたとしても、一対のプレートがその弾性力によりローラ支持壁に押し付けられた状態で組み付けられるので、前記共回りは防止される。このようにして、保護プレートが回転しながらローラ支持壁と接触することによる摩耗を防止することができる。
前記保護プレートの回転を規制するために、ローラの軸線方向に突出するように一対のプレートに設けられた突起と、前記突起を受容するためにローラ支持壁に設けられた窪みとからなる係合部を備えることで、カムが高回転となる状態など、係合部に発生する力が大となる場合に、係合部が外れて保護プレートがローラと共回りすることを防止することができる。
前記突起および窪みがV字形の断面を有し、突起および窪みのV字形の断面のいずれかの部分同士が接触して係合されるように、突起のローラ軸方向の高さが窪みのローラ軸方向の深さと同じかまたは高くなるように設定されていることで、突起と窪みとからなる係合部の周方向のクリアランスを殆どなくすことができる。尚、V字形断面同士は、必ずしも全面接触する必要はないので、突起のローラ軸方向の高さ、又は窪みのローラ軸方向の深さとは、両者のV字形断面の接触部のうち、突起の先端側に最も近い点までの高さ、又は深さを指す。(図13参照)
このようにすることで、保護プレートとローラ支持壁との係合部に摺動が発生せず、カムが高回転してもローラ支持壁が摩耗することがない。その結果、係合部のクリアランスを少なくしようとするために、保護プレートとカムフォロア装置をより高精度で加工する必要がなくなり、製造コストが増大することがない。さらに、V字型の断面をプレス加工にて成型する際、金型形状がシンプルであることに加えて、成型荷重も低く抑えられるという効果がある。
前記一対のプレートの一方の端部同士を連結する連結板部が保護プレートの回転を規制するためにローラの外輪よりも径方向に突出しており、カムフォロア装置が前記突出部を受容するために窪んでいることで、連結板部が係合部としての機能を備えることで、保護プレートの共回り防止効果を一層高めることができる。
前記一対のプレートの相対する2面と垂線との成す角度を2θとすると、θは2°〜10°であり、保護プレートの厚みは0.1〜0.5mmであることで、一対のプレートがその弾性力によりローラ支持壁に押し付けられた状態で組み付けることができる。
前記突起のローラ軸方向の高さが、ローラとローラ支持壁とのクリアランスより大きいことで、保護プレートの弾性力に抗して突起が窪みから外れ、保護プレートがローラと共回りすることを防止することができる。
ローラ支持壁に設けられた窪みの底部に油溜まりを有することで、ローラと保護プレート間およびローラとローラ支持壁間の潤滑を行うことができるため、耐摩耗性を向上することができる。
前記保護プレートの材質は、バネ鋼板、炭素鋼板またはステンレス鋼板とすることで、保護プレートの弾性力を確保することができる。
図1はエンジンのシリンダヘッド部の縦断面図である。 図2(a)は図1の2−2線断面図、図2(b)はローラとローラ支持壁とのクリアランスCと、突起と窪みとからなる係合部の掛かり代Dを示す拡大断面図である。 図3は断面を含む図2(a)の3−3線矢視図である。 図4はロッカーアームの斜視図である。 図5はローラの斜視図である。 図6はロッカーアームの別の斜視図である。 図7は保護プレートの斜視図である。 図8は保護プレートの側面図である。 図9は突起と窪みとからなる係合部を示す拡大平面図である。 図10は図9の10−10線断面図である。 図11は図2(a)の11−11線断面図である。 図12は突起と、油溜まりを有する窪みとからなる係合部を示す拡大平面図である。 図13は図12の13−13線断面図である。
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において、様々な変形や修正が可能である。図1に示すように、内燃機関のシリンダブロック1の頂面にシリンダヘッド2が結合されており、シリンダブロック1に設けたシリンダ3にピストン4が摺動自在に嵌合する。ピストン4の頂面に臨むようにシリンダヘッド2の下面に形成された燃焼室5に各2個の吸気弁孔2a、2aおよび排気弁孔2b、2bが開口しており、吸気弁孔2a、2aに連なる吸気ポート2cおよび排気弁孔2b、2bに連なる排気ポート2dがシリンダヘッド2の内部に形成されている。
吸気弁孔2a、2aを開閉する一対の吸気弁(エンジンバルブ)6、6がシリンダヘッド2に設けたバルブガイド7、7に摺動自在に支持され、吸気弁スプリング8、8で閉弁方向に付勢される。また、排気弁孔2b、2bを開閉する一対の排気弁9、9がシリンダヘッド2に設けたバルブガイド10に摺動自在に支持され、排気弁スプリング11、11で閉弁方向に付勢される。
シリンダヘッド2の頂面に結合されたカムシャフトホルダ12およびカムシャフトキャップ13間に、吸気カムシャフト14および排気カムシャフト15が回転自在に支持される。吸気カムシャフト14の軸端に設けた吸気スプロケット16と、排気カムシャフト15の軸端に設けた排気スプロケット17と、クランクシャフトの軸端に設けたクランクスプロケット(図示せず)とにタイミングチェーン18が巻き掛けられており、吸気カムシャフト14および排気カムシャフト15はクランクシャフトの2分の1の回転数で同方向に回転する。
カムシャフトホルダ12に吸気ロッカーシャフト20および排気ロッカーシャフト21が固定されている。吸気カムシャフト14の下方に位置する吸気ロッカーシャフト20には、吸気弁6、6のステムエンドに当接するアジャストスクリュー19、19を有する吸気ロッカーアーム(カムフォロア装置)22が揺動自在に支持されている。
また、排気カムシャフト15の下方に位置する排気ロッカーシャフト21には、排気弁9、9のステムエンドに当接するアジャストスクリュー23、23を有する排気ロッカーアーム24が揺動自在に支持されている。
これら吸気ロッカーアーム22および排気ロッカーアーム24の材質は軽量化のためにアルミニウム合金が使用され、ダイキャスト成型にて製造される。
図2(a)および図3に示すように、吸気カム25は吸気ロッカーアーム22に設けられたローラ26に当接する。以下の説明は吸気側について行い、排気側も同様であるため、重複説明を避けるため排気側についての説明は省略する。
吸気カムシャフト14が回転すると、吸気カム25にローラ26を介して押圧された吸気ロッカーアーム22が吸気ロッカーシャフト20を中心に揺動し、その先端に設けたアジャストスクリュー19、19で一対の吸気弁6、6のステムエンドを押圧することで、一対の吸気弁6、6は開閉駆動される。
このように、ローラはカムと転動接触しながらカムの押圧力を受けるため、動弁装置の摩擦損失トルクの低減を図ることができる。
図4に示す吸気ロッカーアーム22に設けられたローラ26は、図5に示すローラ軸27に軸支された外輪28とニードル29からなる。吸気ロッカーアーム22が吸気カム25(図2(a)参照)と対峙する位置には、図4および図6に示すように、ローラを収納する凹部によって対向するローラ支持壁30、30が形成されている。図6に示すように、対向するローラ支持壁30、30にはローラ軸を取り付けるためのローラ軸取り付け孔31が穿設されており、ローラ軸を圧入またはローラ軸の両端面をかしめることによってローラ軸は固着される。なお、外輪28およびニードル29の材質は吸気ロッカーアーム22より高い硬度の鉄系材料が使用されている。
図4に示す前記ローラ26の軸線方向端部と前記ローラ支持壁30、30との対向面間には図7に示す保護プレート32が設けられる。図7に示すように、保護プレート32は、カムと対峙する位置とは反対側の一方の端部同士を連結板部33により連結されている。この保護プレート32は、ばね鋼板、炭素鋼板またはステンレス鋼板のいずれかの材料からなる弾性素材であり、弾性力を増すために必要な熱処理が施されていることが好ましい。材質の例としてSUP材、SK材、SUS材などが挙げられるが、カムの回転数や、係合部に発生する力の大きさ、プレス加工性、製造コストを考慮し選択することができる。
そして、図8に示すように、保護プレート32がその弾性力によりローラ支持壁30、30に押し付けられた状態で組み付けられるように、組み付け前の一対のプレート34aと34bの他方の開放端部同士の間隔Dは図2(a)に示す対向するローラ支持壁30、30の間隔Dよりも広くなるように、一対のプレート34aと34bの相対する2面の間隔は連結板部によって連結されている一方の端部から他方の端部にかけて徐々に大きくなっている。図8に示すように、保護プレート32を構成する一対のプレート34aと34bの相対する2面と垂線との成す角度を2θとすると、θは2°〜10°であり、保護プレート32の厚みは0.1〜0.5mmであることで、一対のプレート34a、34bがその弾性力によりローラ支持壁30に押し付けられた状態で組み付けることができる。その結果、保護プレート32とローラ支持壁30との間に摩擦力が発生して、保護プレート32がローラ26と共回りすることが防止される。また、対向するローラ支持壁30と30の間隔が製造誤差等により変動したとしても、一対のプレート34a、34bがその弾性力によりローラ支持壁30、30に押し付けられた状態で組み付けられるので、保護プレート32の共回りは確実に防止される。このようにして、保護プレート32とローラ支持壁30との接触による摩耗を防止することができる。
上記のように、保護プレート32がその弾性力によりローラ支持壁30、30に押し付けられた状態で組み付けられていることに加えて、図7に示すように、保護プレート32の回転を規制するために、ローラの軸線方向に突出するように一対のプレートに34a、34bに設けられた突起35a、35bと、両突起を受容するために、図6に示すように、ローラ支持壁30に設けられた窪み36a、36bとからなる係合部を備えることで、図2(a)に示すローラ26の外輪28およびニードル29とローラ支持壁30との間に、図2(b)に示すクリアランスCが存在しても、保護プレート32に設けられた突起35a、35bがそれぞれ窪み36a、36bと係合することによる係合部(図6および図7参照)の掛かり代D(後記する突起35aのローラ軸方向の高さに相当するもの)がクリアランスCより大きいことで、吸気カム25が高回転となっても、突起35aと35bは窪み36aと36bに食い込むように受容されているので、その係合部は脱離しにくく、保護プレート32の共回りは確実に防止される。
図9に示すように、突起35aおよび窪み36aはV字形の断面を有しており、突起35aおよび窪み36aのV字形の断面のいずれかの部分同士が接触して係合されるように、図10に示すように、突起35aのローラ軸方向の高さhが窪み36aのローラ軸方向の深さhと同じかまたは高くなるように設定されている。
この時、保護プレート32がその弾性力によりローラ支持壁30、30に押し付けられた状態で組み付けられているので、突起35a、35bと窪み36a、36bとの係合部におけるクリアランスを実質的になくすことができ、保護プレート32が摺動することはなく、その係合部における摩耗の発生を防止することができる。
そこで、係合部におけるクリアランスを少なくするために、保護プレート32や吸気ロッカーアーム22を高精度で加工する必要がなくなり、製造コストの増加を抑えることができる。保護プレート32はプレス加工により比較的安価に製造することができるが、V字形の断面を有する突起36aと36bは球状の突起よりも低荷重で成型できる。従って、金型の摩耗は少なく、突起形状もシンプルであるから、金型製作費を低く抑えることができる。また、窪み36aと36bは、アルミダイキャスト成型金型の簡単な形状変更のみで成形する事ができるので、安価に製造することが可能である。
図11に示すように、保護プレート32の一方の端部同士を連結する連結板部33が保護プレート32の回転を規制するためにローラ26の外輪よりも径方向に突出しており、ロッカーアーム22はこの突出している連結板部33を受容するために窪んでいる。このようにして、突起35a、35bと窪み36a、36bとの係合部に加えて、連結板部33が係合部としての機能を備えることで、保護プレート32の共回り防止効果を一層高めることができる。また、この窪みはアルミダイキャスト成形金型の簡単な形状変更のみで成形する事ができるので、安価に製造することが可能である。
尚、V字形断面同士必ずしも全面接触する必要はないので、突起のローラ軸方向の高さ、又は窪みのローラ軸方向の深さとは、両者のV字形断面の接触部のうち、突起の先端側に最も近い点までの高さ、又は深さを指す。(図13参照)
図12および図13に示すように、ローラ支持壁に設けられた窪み36aの底部に油溜まり38となる凹部を有することで、ローラ26と保護プレート32の間およびローラ26とローラ支持壁30の間の潤滑を行うことができるため、これらの部材の摩耗を防止することができる。この場合、V溝の断面は例えば図13に示す様な形状である為、部分的な接触となるが、この場合もV字形の断面を有する突起35a、35bと、同じくV字形の断面を有する窪み36a、36bのいずれかの部分同士で接触して係合されるように、突起35aのローラ軸方向の高さhが窪み36aのローラ軸方向の深さhと同じかまたは高くなるように設定されているので、保護プレート32が摺動することはない。
本発明は、内燃機関の動弁装置の一部を構成するカムフォロア装置に好適に用いることができる。
1…シリンダブロック
2…シリンダヘッド
2a…吸気弁孔
2b…排気弁孔
2c…吸気ポート
2d…排気ポート
3…シリンダ
4…ピストン
5…燃焼室
6…吸気弁
7…バルブガイド
8…吸気弁スプリング
9…排気弁
10…バルブガイド
11…排気弁スプリング
12…カムシャフトホルダ
13…カムシャフトキャップ
14…吸気カムシャフト
15…排気カムシャフト
16…吸気スプロケット
17…排気スプロケット
18…タイミングチェーン
19…アジャストスクリュー
20…吸気ロッカーシャフト
21…排気ロッカーシャフト
22…吸気ロッカーアーム
23…アジャストスクリュー
24…排気ロッカーアーム
25…吸気カム
26…ローラ
27…ローラ軸
28…外輪
29…ニードル
30…ローラ支持壁
31…ローラ軸取付け孔
32…保護プレート
33…連結板部
34a、34b…一対のプレート
35a、35b…突起
36a、36b…窪み
37…突起と窪みの接触部のうち、突起の先端側に最も近い点
38…油溜まり

Claims (5)

  1. カム対向部に設けられた一対のローラ支持壁間に架設されたローラ軸に軸支されたローラを有するカムフォロア装置であって、前記ローラの軸線方向端部と前記ローラ支持壁との対向面間に設けられた一対のプレートの一方の端部同士を連結板部により連結してなる保護プレートを備え、前記一対のプレートがその弾性力によりローラ支持壁に押し付けられた状態で組み付けられるように、組み付け前の一対のプレートの他方の開放端部同士の間隔が対向するローラ支持壁の間隔よりも広くなるように、一対のプレートの相対する2面の間隔は一方の端部から他方の端部にかけて徐々に大きくなっており、前記保護プレートの回転を規制するために、ローラの軸線方向に突出するように一対のプレートに設けられた突起と、前記突起を受容するためにローラ支持壁に設けられた窪みとからなる係合部を備えるカムフォロア装置において、
    前記一対のプレートの一方の端部同士を連結する連結板部が保護プレートの回転を規制するためにローラの外輪よりも径方向に突出しており、カムフォロア装置は前記突出している連結板部を受容するために窪んでおり、前記一対の突起はローラ軸線を介して連結板部とは反対側にあり且つ前記一対のプレートの間隔を均等に分けて前記連結板部を垂直方向に切断する面に対して前記一対の突起は面対称の位置にあり、前記連結板部に平行な平面で前記突起と窪みを切断したと仮定した場合に、前記突起および窪みがV字形の切断面を有し、突起は弾性力により前記V字形の切断面を介して窪み側に押し付けられ、前記V字形の切断面のローラ軸方向の深さが表面側から内側にかけて徐々に短くなっていることを特徴とするカムフォロア装置。
  2. 前記連結板部を垂直方向に切断する面の中で前記一対のプレートの間隔を均等に分ける面を均等面とした場合、前記一対のプレートをカムフォロア装置に組み付ける前の前記一対のプレートの相対する一方の面と均等面との成す角度をθとすると、θは2°〜10°であり、保護プレートの厚みは0.1〜0.5mmであることを特徴とする請求項1に記載のカムフォロア装置。
  3. 前記突起のローラ軸方向の高さが、ローラとローラ支持壁とのクリアランスより大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のカムフォロア装置。
  4. ローラ支持壁に設けられた窪みの底部に油溜まりを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカムフォロア装置。
  5. 前記保護プレートの材質は、バネ鋼板、炭素鋼板またはステンレス鋼板であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカムフォロア装置。
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