JP6310744B2 - 軸受部材 - Google Patents

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本発明は、動弁装置の軸受部材の技術に関する。
従来、エンジン等の内燃機関には、吸気バルブ及び排気バルブといった機関バルブを開閉させる動弁装置が設けられている。このような内燃機関の動弁装置には、吸気バルブ、排気バルブの少なくとも一方を開閉させるカムと、複数のジャーナル部とを有するカムシャフトと、カムシャフトのジャーナル部を囲むように支持するカムキャップ及び軸受基部を有する軸受部材とが備えられている。
従来では、カムシャフトのジャーナル部とカムキャップとの間、カムシャフトのジャーナル部と軸受基部との間に所定の隙間が設けられることにより、また、当該隙間に潤滑油が供給されることにより、カムシャフトの回転の円滑化が図られていた。
また、カムシャフトのジャーナル部とカムキャップとの間における磨耗の発生に対しては、カムシャフトとカムキャップとの間の摺動部で、固体潤滑剤を含む膜によってそれらが摺動する部位を被覆する手法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。膜に固体潤滑剤が含まれるため、カムシャフトの回転を阻害することなく、カムシャフトの回転に伴う振動・打音の発生を抑制することができる
特開2010−24980号公報
しかし、特許文献1には、固体潤滑剤を含む膜がカムキャップの内周面全面に設けられていたことから、カムキャップ側のクリアランスが縮小し、摩擦が大きくなり、焼き付きが発生し易かった。これは、軸受基部側のクリアランスが相対的に大きいため漏れ油量が多く、カムキャップ側に十分な油量を送ることができないためである。
そこで、本発明はかかる課題に鑑み、カムキャップ側に十分な油量を送ることができ、潤滑油による冷却効果により焼き付きを防止することができる動弁装置の軸受部材を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、吸気バルブ、排気バルブの少なくとも一方を開閉させるカムと、複数のジャーナル部とを有するカムシャフトを備える動弁装置の軸受部材において、前記軸受部材は、前記カムシャフトのジャーナル部を囲むように上方から支持するカムキャップと、下方から支持する軸受基部と、を有し、前記カムキャップのジャーナル部と対向する内周面を樹脂コーティング被膜によって被覆し、前記カムキャップにおける前記カムシャフトとのクリアランスが、前記軸受基部における前記カムシャフトとのクリアランスに比して小さくなっており、前記軸受基部の軸方向の各端部に一本ずつ、合計二本の軸方向に並列した細溝を円周方向に沿って、回転方向上流端から下流端にわたって設けたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、細溝において負圧になることによりジャーナル部の幅方向の油膜圧力勾配がほぼゼロになりサイドフローが低減する。このサイドフロー低減により、カムキャップ側に十分な油量を送ることができ、潤滑油による冷却効果により焼き付きを防止することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の動弁装置の構成を示す正面図。 本発明の実施形態に係るカムシャフト20の支持構造の構成を示す平面図。 本発明の実施形態に係るA−A線におけるカムシャフトの支持構造の構成を示す断面図。 本発明の他の実施形態に係るA−A線におけるカムシャフト20の支持構造の構成を示す断面図。 (A)カムシャフトの軸線方向から見たカムキャップの構成を示す断面図。(B)軸受基部との合わせ面の方向から見たカムキャップの構成を示す断面図。 カムキャップとの合わせ面の方向から見た軸受基部の構成を示す断面図。
本発明の実施の形態について説明する。
まず、内燃機関の動弁装置の一例であるロッカアーム式の動弁装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の動弁装置の構成の一例を示す正面図である。内燃機関の動弁装置1において、吸気バルブ(又は排気バルブ)のステム10には、リテーナ12が取り付けられ、ステムエンド14には、エンドキャップ16が取り付けられている。
また、ステム10は、円板状のリテーナ12の中心部分を貫通しており、リテーナ12はステム10に対して軸線方向に移動できないように取り付けられている。また、不図示の吸気バルブ(排気バルブ)は、リテーナ12に設けられた圧縮状態のコイルスプリング18によって、閉弁状態となるように付勢されている。
不図示の吸気バルブ(排気バルブ)を開閉させる内燃機関の動弁装置1には、エンジンの出力軸であるクランクシャフトの回転が伝達されるカムシャフト20と、カムシャフト20の回転によって駆動されるロッカアーム22とを備えている。ロッカアーム22は、鋼板を打ち抜いて得られる成形素材をプレス加工することによって製造される。
ロッカアーム22の一端部は、シリンダヘッド24に設けられたピボット26により支持されている。また、ロッカアーム22の他端部には、エンドキャップ16と接触する接触部28が設けられている。更に、ロッカアーム22において一端部と他端部との間には、カムシャフト20のカム30と接触するローラ32が回転可能に支持されている。
したがって、カムシャフト20が回転して、カム30がローラ32を押すことにより、ロッカアーム22がピボット26を支点に揺動し、ロッカアーム22の接触部28で吸気バルブ(又は排気バルブ)のステムエンド14(ステム10)が押されるようになる。そして、接触部28による押圧力とコイルスプリング18による付勢力とに基づき、吸気バルブ(又は排気バルブ)がステム10の軸線方向に往復移動して開閉動作するようになる。
図2は、一実施形態にかかるカムシャフト20の支持構造を示す平面図である。図3は、図2のA−A線におけるカムシャフト20の支持構造を示す断面図である。内燃機関の動弁装置1には、カムシャフト20を軸心回りに回転自在となるようシリンダヘッド24に支持させる軸受部材34を備えている。カムシャフト20は、カム30とジャーナル部36とを有する。図3に示すように、軸受部材34は、カムキャップ38と軸受基部40とを備え、カムキャップ38及び軸受基部40でジャーナル部36が囲まれている。したがって、ジャーナル部36は、カムキャップ38の凹部及び軸受基部40の凹部により囲まれた状態、つまり、凹部で囲まれた円形空間内に支持されている。また、カムキャップ38は、ボルト等の締結具42により軸受基部40及びシリンダヘッド24に締結されている。カムキャップ38とジャーナル部36との間、軸受基部40とジャーナル部36との間には所定のクリアランスが設けられている。これは、カムシャフト20が円滑に回転するためである。
図4は、図2のA−A線におけるカムシャフト20の支持構造の他の実施形態を示す断面図である。図4に示すように、シリンダヘッド24の一部を軸受部材34の軸受基部40として、ジャーナル部36がカムキャップ38及びシリンダヘッド24の一部(軸受基部40)で囲まれた状態で支持されていても良い。以下、図4に示すようなシリンダヘッド24の一部を軸受基部40として用いたものを例として説明する。
カムキャップ38は、軸受基部40(シリンダヘッド24)にボルト等の締結具42で締結される。そして、締結の際に発生する摩擦で、カムキャップ38は通常右回りのトルクを受ける。上記でも説明したように、カムキャップ38とジャーナル部36との間には所定の隙間が設けられているため、締結の際に発生する摩擦によって、ジャーナル部36(カムシャフト20)の中心に対してカムキャップ38の中心がずれる。そうすると、カムキャップ38とジャーナル部36とが接触した状態で締結される。
図5(A)は、カムシャフト20の軸線方向から見たカムキャップ38の構成の一例を示す断面図であり、図5(B)は、軸受基部40との合わせ面の方向から見たカムキャップの構成の一例を示す断面図である。図5に示すように、本実施形態では、カムキャップ38の凹部、すなわちジャーナル部36と対向するカムキャップ38の内周面に、樹脂コーティング被膜46aが設けられている。なお、図5に示す空洞部は、締結具42が嵌入される締結孔48である。
樹脂コーティング被膜46aは、図5に示すようにジャーナル部36と対向するカムキャップ38の内周面の全周に設けられている。なお、本実施形態においては、樹脂コーティング被膜46aは、カムキャップ38の内周面の全周に設けられているが、これに限定するものではなく、例えば、カムキャップ38の内周面の一部に設けられる構成とすることもできる。
次に、樹脂コーティング被膜46aについて説明する。
樹脂コーティング被膜46aは、フリクションの低減および耐摩耗性の向上を目的として設けられる被膜であり、例えば、エポキシ、アクリル、フェノール等樹脂によって形成されている。樹脂コーティング被膜46aの膜厚は、数μmとなるように形成されている。
図6は、カムキャップ38との合わせ面の方向から見た軸受基部40の構成の一例を示す平面図である。図6に示すように、ジャーナル部36と対向する軸受基部40の内周面には、軸方向両端部に円周方向に沿った細溝47が設けられている。細溝47は、軸受基部40の内周面のジャーナル部36の回転方向上流端から下流端にわたって設けられている。細溝47は、軸方向両端部に一本ずつ計二本設けられている。なお、図6に示す空洞部は、締結具42が嵌入される締結孔49である。
このように細溝47を設けることにより、漏れ油量を低減する。すなわち、樹脂コーティング被膜46aを設けることにより、軸受クリアランスが小さくなるが、これにより増加する漏れ油量を低減させることができる。
以上のように、吸気バルブ、排気バルブの少なくとも一方を開閉させるカム30と、複数のジャーナル部36とを有するカムシャフト20を備える動弁装置1の軸受部材34において、軸受部材34は、カムシャフト20のジャーナル部36を囲むように上方から支持するカムキャップ38と、下方から支持する軸受基部40と、を有し、カムキャップ38のジャーナル部36と対向する内周面を樹脂コーティング被膜46aによって被覆し、軸受基部40の軸方向両端部に円周方向に沿った細溝47を設けたものである。
このように構成することにより、細溝47において負圧になることによりジャーナル部36の幅方向の油膜圧力勾配がほぼゼロになりサイドフローが低減する。このサイドフロー低減により、カムキャップ38側に十分な油量を送ることができ、潤滑油による冷却効果により焼き付きを防止することができる。
1 動弁装置
20 カムシャフト
30 カム
34 軸受部材
36 ジャーナル部
38 カムキャップ
40 軸受基部
46a 樹脂コーティング被膜
47 細溝

Claims (1)

  1. 吸気バルブ、排気バルブの少なくとも一方を開閉させるカムと、複数のジャーナル部とを有するカムシャフトを備える動弁装置の軸受部材において、
    前記軸受部材は、前記カムシャフトのジャーナル部を囲むように上方から支持するカムキャップと、下方から支持する軸受基部と、を有し、
    前記カムキャップのジャーナル部と対向する内周面を樹脂コーティング被膜によって被覆し、前記カムキャップにおける前記カムシャフトとのクリアランスが、前記軸受基部における前記カムシャフトとのクリアランスに比して小さくなっており、
    前記軸受基部の軸方向の各端部に一本ずつ、合計二本の軸方向に並列した細溝を円周方向に沿って、回転方向上流端から下流端にわたって設けたことを特徴とする動弁装置の軸受部材。
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