JP6330466B2 - カムシャフトの軸受部潤滑構造 - Google Patents

カムシャフトの軸受部潤滑構造 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の動弁系の主要素であるカムシャフトの軸受部潤滑構造に関し、特にカムシャフトの回転によりバルブリフタを介して吸排気バルブを開閉駆動するようにしたカムシャフトの軸受部潤滑構造に関する。
この種のカムシャフトの軸受部潤滑構造として例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。特許文献1に記載された技術では、一対のカムを有するカムシャフトをシリンダヘッドとカムキャップとで形成した軸受部を介してシリンダヘッドに支持させるとともに、上記軸受部を一対のカム同士の間に設定し、カムシャフトの軸心方向に設けた軸心方向オイル通路を通してオイルを供給するとともに、この軸心方向オイル通路と連通しつつカムシャフトの径方向に延びて上記軸受部に開口する径方向オイル孔により上記軸受部を潤滑するにあたり、上記径方向オイル孔を、カムの頂部とカムシャフトの軸心とを通るカム最大径方向線を避けて形成したものである。
特開2006−274894号公報
特許文献1に代表されるような動弁系におけるカムシャフトの軸受部潤滑構造において、カムブラケット(カムキャップ)側の軸受面とジャーナル部との間の潤滑性に着目した場合に、カムブラケット側の軸受面とジャーナル部との間の潤滑油の油膜保有が不十分で潤滑不足になることがあり、結果として摩擦抵抗の増大を招くという問題がある。
例えばカムによりバルブリフタを押し下げてバルブを開弁させている間は、カムはバルブに付帯するバルブスプリングの反力によりカムブラケット側に押し付けられ、それに伴って一対のカム同士の間で軸受支持されているジャーナル部もカムブラケット側の軸受面に押し付けられる。そして、上記バルブ開弁期間において、軸心方向オイル通路に連通している径方向オイル孔がカムブラケット側の軸受面に臨むことを許容しているので、径方向オイル孔からカムブラケット側の軸受面に供給すべき潤滑油が軸心方向オイル通路側に逆流してしまい、これによって上記のような潤滑不足を招くおそれがあった。
また、上記のような潤滑油の逆流を防止する上ではオイルポンプの容量や圧力を大きくすることが有効であるが、この場合には軸受面の潤滑には関与しない無駄な油量が増大するだけでなく、オイルポンプを補機とする機関の機械損失の増大を招くことになり、実用上好ましくない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、特にカムブラケット側の軸受面とジャーナル部との間の潤滑油の油膜保有性を改善したカムシャフトの軸受部潤滑構造を提供するものである。
本発明は、単一の気筒に対応する一対の同位相のカムが軸心方向に沿って並設されているとともに、これら一対のカム同士の間にジャーナル部が設けられていて、このジャーナル部がシリンダヘッドの軸受面にカムブラケットを介して回転可能に軸受支持されたカムシャフトと、上記カムシャフトの回転に伴うカムとの接触により押圧されてバルブを開閉動作させるバルブリフタと、上記カムブラケットの軸受面に形成された潤滑油溝と、上記カムシャフトの軸心方向に沿って形成された潤滑油通路から油孔がカムシャフトの半径方向に分岐していて、その油孔がジャーナル部の外周面に開口している潤滑油供給路と、を備え、上記カムシャフトの回転により潤滑油供給路の潤滑油通路から油孔を通してカムブラケット側の潤滑油溝に潤滑油を供給するようにしたカムシャフトの軸受部潤滑構造である。
その上で、上記カムシャフトのカムによりバルブリフタが押圧され始める直前まで、油孔の開口部がカムブラケット側の潤滑油溝に臨んでいて、且つカムシャフトのカムによりバルブリフタが押圧されている時には、油孔の開口部がカムブラケット側の潤滑油溝に臨まないように、当該油孔の開口部の位置が設定されていて、上記カムシャフトのカムによりバルブリフタが押圧されている時には、潤滑油溝が密閉されて当該潤滑油溝内に潤滑油を保有した状態を維持することができるようになっていることを特徴とする。
本発明によれば、カムシャフトのカムによりバルブリフタが押圧されているバルブの開弁期間中は、カムブラケット側の潤滑油溝には潤滑油が封じ込められたままであり、潤滑油溝内に潤滑油を保有した状態を維持していることから、カムブラケット側の軸受面とジャーナル部との間に潤滑油の油膜を十分に保有することができて、潤滑不足を未然に防止できる。また、オイルポンプの容量や圧力の増大化も不要であり、機関の機械損失の増大化を招くこともない。
本発明に係るカムシャフトの軸受部潤滑構造の第1の実施の形態を示す図で、シリンダヘッドおよびカムシャフトを主要素とする動弁系の分解図。 図1の要部の断面説明図。 図1,2における吸気系のカムシャフトの単独での詳細を示す説明図。 吸気系の動弁系の詳細を示す図で、(A)は図3のa−a線断面に相当する断面説明図、(B)は同図(A)におけるカムブラケットの下面図。 図4の(A)の状態からカムがさらに回転した時の説明図。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、(A)は図4の(A)と同等部位の断面説明図、(B)は同図(A)におけるカムブラケットの下面図。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、(A)は図4の(A)と同等部位の断面説明図、(B)は同図(A)におけるカムブラケットの下面図。
図1〜5は本発明に係るカムシャフトの軸受部潤滑構造を実施するためのより具体的な形態を示す図であり、特に図1は内燃機関におけるシリンダヘッド1およびカムシャフト2,3を主要素とする動弁系の分解図を、図2は図1の要部の断面図をそれぞれ示している。さらに図3は図1,2における吸気系のカムシャフト2単独での詳細を、図4の(A)は図3のa−a線断面に相当する断面説明図をそれぞれ示している。
図1,2に示すように、シリンダヘッド1の上面には吸気系のカムシャフト2と排気系のカムシャフト3とが互いに平行に配置されている。これらのカムシャフト2,3は、双方のカムシャフト2,3が共有するカムブラケット4のほか、各カムシャフト2,3ごとに独立した複数のカムブラケット5,6によりシリンダヘッド1の上面に回転可能に軸受支持されている。そして、吸気系のカムシャフト2には複数のカム7が、排気系のカムシャフト3には同じく複数のカム10がそれぞれに設けられている。なお、周知のように、吸気系のカムシャフト2は後述する吸気バルブ17を、排気系のカムシャフト3は同じく後述する排気バルブ19をそれぞれ開閉駆動する機能を有する。
双方のカムシャフト2,3のうち例えば吸気系のカムシャフト2を例にとるならば、図3に示すように、カムシャフト2には一気筒につき同位相の一対のカム(カムロブ)7が軸心方向に沿って気筒数分だけ設けられていて(図1,3では3気筒の例を示す)、並設された同位相の一対のカム7同士の間に軸受部となるジャーナル部8が形成されている。そして、シリンダヘッド1の上面には各ジャーナル部8に対応する位置に略半円状の軸受面9(図4の(A)参照)が形成されているとともに、図1,2に示すように、このシリンダヘッド1側の軸受面9に合致する同じく略半円状の軸受面5a(図4の(A)参照)を有する複数のカムブラケット5がシリンダヘッド1の上面にボルト締め結合されようになっている。これにより、各ジャーナル部8がシリンダヘッド1側の軸受面9と各カムブラケット5の軸受面5aとにより軸受支持され、結果としてシリンダヘッド1の上面にカムシャフト2が回転可能に軸受支持さていることになる。
図3に示すカムシャフト2の中心部にはその軸心方向に沿って潤滑油通路12が形成されていて、図示しない潤滑油供給源(オイルポンプ)から所定の潤滑油が供給される。また、図4の(A)は図3のa−a線断面に相当する断面説明図を示していて、カムシャフト2のうちジャーナル部8に相当する部分では、潤滑油通路12に連通しつつその潤滑油通路12からジャーナル部8の半径方向に直角に分岐して、カムシャフト2が回転した時に開口部13aをもってシリンダヘッド1側およびカムブラケット5側の軸受面9,5aに開口する油孔13が形成されている。この油孔13は先に述べた潤滑油通路12とともに潤滑油供給路11を形成している。
また、この油孔13は、カムシャフト2の中心部の潤滑油通路12をジャーナル部8の外周面に臨ませるべく、一つのジャーナル部8についてそのジャーナル部8の半径に相当する長さの単一のものとして形成されていて、それ故に一つのジャーナル部8の外周面について単一の開口部13aのみが開口している。なお、潤滑油通路12に対する油孔13の分岐位置は必ずしもジャーナル部8の範囲内にある必要はなく、開口部13aがジャーナル部8の幅内にあれば良い。
さらに、図4に示すカム7は、ベースサークル径のベース部7aとカムノーズ部7bとを有している。
なお、上記のような吸気系のカムシャフト2の構造およびその軸受支持構造は図1,2の排気系のカムシャフト3についても基本的に同様である。また、図1の符号14,15は、それぞれのカムシャフト2,3を駆動するためのスプロケット14a,15aと一体化されたバルブタイミングコントロールユニットを示す。これにより、双方のカムシャフト2,3は図示しないタイミングチェーンを介して同期して回転駆動されることになる。
図2に示すように、シリンダヘッド1の吸気ポート16には吸気バルブ17が、排気ポート18には排気バルブ19がそれぞれに設けられている。各バルブ17,19はそれぞれに独立したバルブスプリング20により閉弁方向に付勢されている。また、各バルブ17,19の上方側には先に述べたカムシャフト2,3側の対応するカム7または10が位置している。さらに、各バルブ17,19の上端部には上記カム7または10との間に位置するようにして有底円筒状のバルブリフタ21が装着されていて、各バルブリフタ21の上面が対応するカム7または10との当接面となっている。
そして、図1,2のほか図4に示すように、各カムシャフト2,3が回転駆動されることにより、各カム7,10およびバルブリフタ21を介して双方のバルブ17,19が所定のタイミングで開閉弁駆動されることになる。つまり、吸気系の動弁系を例にとるならば、図4の(A)に示すように、カム7のベース部7aはバルブリフタ21に当接しないように設定されており、この場合には吸気バルブ17は対応するバルブスプリング20により押し上げられて閉弁状態にある。その一方、カム7のカムノーズ7b部のうちベース部7aに近い部分がバルブリフタ21に当接するようになると、吸気バルブ17はバルブスプリング21の付勢力に抗してバルブリフタ20とともに押し下げられることから、これにより各吸気バルブ17は開弁動作することになる。
ここで、図4の(A),(B)に示すように、カムブラケット5の軸受面5aには角溝状の潤滑油溝22が軸受面5aと同心状に形成されているとともに、この潤滑油溝22の円周方向(長手方向)の両端部はカムブラケット5のうちシリンダヘッド1に対する当該カムブラケット5の着座面5bに開口している。その一方で、カムブラケット5側の着座面5bをシリンダヘッド1に着座させた上で先に述べたようにカムブラケット5をシリンダヘッド1に対しボルト締め締結してしまえば、図4の(A)から明らかなように、ジャーナル部8側の油孔13の開口部13aが潤滑油溝22に臨んでいない状態では、その潤滑油溝22は実質的に密閉状態とすることができるから、潤滑油溝22はそれまでに油孔13側から供給された潤滑油を封入したままで保有することができるようになっている。
そして、同じく図4の(A)に示すように、ジャーナル部8に対応しているカム7とそのジャーナル部8に形成された油孔13との位置関係、すなわちジャーナル部8に対応しているカム7のノーズ部7bの位相位置とそのジャーナル部8に形成された油孔13の開口部13aの位相位置との相対位置関係に着目した場合に、カム7によりバルブリフタ21が押圧されている時、言い換えるならば、カム7によりバルブリフタ21が押し下げられて(リフト動作して)対応する吸気バルブ17を開弁動作させている時には、油孔13の開口部13aがカムブラケット5側の潤滑油溝22に臨まないように、ジャーナル部8の円周方向における当該油孔13の開口部13aの位置を設定してある。その上で、さらに図4の(A)に示すように、カム7によりバルブリフタ21が押圧され始める直前まで、油孔13の開口部13aがカムブラケット5側の潤滑油溝22に臨んでいるように、ジャーナル部8の円周方向における当該油孔13の開口部13aの位置を設定してある。
このようなジャーナル部8に対応しているカム7のノーズ部7bの位相位置とそのジャーナル部8に形成された油孔13の開口部13aの位相位置との相対位置関係は、位相が異なる他の組のカム7のほか、図1,2に示した排気系のカムシャフト3についても同様である。
したがって、このように構成された本実施の形態によれば、図2のほか図4に示すように、カム7のベース部7aはバルブリフタ21に接触しないようにその直径を設定してあることから、カム7のノーズ部7bがバルブリフタ21に当接しないかぎり対応する吸気バルブ17は閉弁したままである。この場合において、吸気バルブ17が閉弁状態にある時には、図4の(A)に示すカム7はそのカムノーズ部7bが同図に示す位置より上向きとなる位置にあることにほかならないから、油孔13の開口部13aはカムブラケット5側に潤滑油溝22に開口または臨んでいることになる。そのため、カムブラケット5側の潤滑油溝22には潤滑油供給路11である潤滑油通路12および油孔13を通して潤滑油が供給されて、この潤滑油溝22には潤滑油が充満している状態となっている。この状態は潤滑油溝22の周長方向でのいずれかの位置に油孔13の開口部13aが開口または臨んでいるかぎり継続される。
その一方、図4の(A)に示すように、カムシャフト2の回転に伴いカム7のノーズ部7bのうちベース部7aに近い部分がバルブリフタ21に当接するようになると、カム7がバルブリフタ21を押し下げ始めてバルブリフタ21がリフト動作を開始し、対応する吸気バルブ17が開弁し始める。このタイミングでは、同図に示すように、カム7によりバルブリフタ21が押圧され始める直前まで油孔13の開口部13aがカムブラケット5側の潤滑油溝22に臨んでいて、カム7によりバルブリフタ21が押圧され始めるのと相前後して、同図に示すように油孔13の開口部13aが潤滑油溝22から離間することになる。このことは、それまで潤滑油が充満していた潤滑油溝22が実質的に密閉状態になることにほかならず、潤滑油溝22には潤滑油が十分に保有されている。
そして、図4の(A)の状態からカム7(カムシャフト2)がさらに回転すると、カム7のカムノーズ部7bに向かってカム変位量が徐々に増大し、それに伴いバルブリフタ21のリフト量も徐々に大きくなることで対応する吸気バルブ17の開度が大きくなる。そして、図5に示すように、カムノーズ部7bの頂部がバルブリフタ21に当接するようになった時点でバルブリフタ21のリフト量および対応する吸気バルブ17の開度も最大となる。このようにバルブリフタ21のリフト量および対応する吸気バルブ17の開度が最大となるまでの過渡状態においても、なおも潤滑油溝22は潤滑油が充満したままで実質的に密閉状態にある。
この場合において、カム7がバルブリフタ21を押し下げている間は、カム7は図2に示したバルブスプリング20の反力を受けてカムブラケット5側に押し付けられ、それに伴ってジャーナル部8もカムブラケット5側に押し付けられることになるが、先に述べたように密閉された潤滑油溝22には潤滑油が充満状態で保有されたままである。そのため、ジャーナル部8がカムブラケット5に対して強く押し付けられたとしても、ジャーナル部8とカムブラケット5の軸受面5aとの間に潤滑油の油膜を十分に保有することができて、潤滑不足を招くようなことはない。これにより、いわゆる動弁系のフリクションの低減化にも寄与することができる。
また、図4の(A)に示すように、潤滑油通路12からジャーナル部8の半径方向に分岐した油孔13およびその開口部13aは共に単一のものであり、例えばジャーナル部8を直径方向に貫通するように油孔を形成してその油孔の両端の二つの開口部をジャーナル部8の外周面に開口させた場合と比べて、余分な油漏れを招くことがない。
このように本実施の形態によれば、カムシャフト2のカム7によりバルブリフタ21が押圧されている吸気バルブ17の開弁期間中は、カムブラケット5側の軸受面5aに形成された潤滑油溝22に対してジャーナル部8側の油孔13の開口部13aが開口または臨むことはないので、潤滑油溝22には吸気バルブ17の開弁期間以外に供給された潤滑油が封じ込められたままとなる。そのため、カムブラケット5側の軸受面5aとジャーナル部8との間に潤滑油の油膜を十分に保有することができて、潤滑不足を未然に防止できることになる。
図6は本発明に係る軸受部潤滑構造の第2の実施の形態を示す図で、図4と共通する部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態では、カムブラケット5の軸受面5aに形成される潤滑油溝32の形状が図4のものと異なっている。より具体的には、図4ではカムブラケット5の軸受面5aに形成された潤滑油溝22の両端部が、シリンダヘッド1に対するカムブラケット5側の着座面5bに開口しているのに対して、図6の(A),(B)に示す第2の実施の形態では、潤滑油溝32の両端部がシリンダヘッド1に対するカムブラケット5側の着座面5bに開口しておらず、潤滑油溝32の両端部がシリンダヘッド1に対するカムブラケット5側の着座面5bに臨むことなくカムブラケット5側の軸受面5aの周長内に納まるように形成してある。さらに、図6に示すように、潤滑油溝32の深さがカムブラケット5の軸受面5aの周長方向においてカムブラケット5の着座面5bから遠くなるほど漸次大きくなるように設定してある。
また、図7は本発明に係る軸受部潤滑構造の第3の実施の形態を示していて、この第3の実施の形態では、図6の第2の実施の形態の構造を踏襲しつつ、図7の(A),(B)に示すように、潤滑油溝42の深さおよび幅寸法共にカムブラケット5の軸受面5aの周長方向においてカムブラケット5の着座面5bから遠くなるほど漸次大きくなるように設定してある。
これらの第2,第3の実施の形態によれば、先の第1の実施の形態と同様の効果が得られるほか、潤滑油溝32,42の両端部がカムブラケット5の着座面5bに臨んでいないので、潤滑油溝32,42からの潤滑油の漏れ出しを抑制して、その潤滑油溝32,42での潤滑油の保有性能を一段と高めることができるほか、オイルポンプの機械損失を低減できる利点がある。
1…シリンダヘッド
2…吸気系のカムシャフト
3…排気系のカムシャフト
5…カムブラケット
5a…軸受面
5b…着座面
6…カムブラケット
7…カム
8…ジャーナル部
9…軸受面
10…カム
11…潤滑油供給路
12…潤滑油通路
13…油孔
13a…開口部
17…吸気バルブ
19…排気バルブ
21…バルブリフタ
22…潤滑油溝
32…潤滑油溝
42…潤滑油溝

Claims (5)

  1. 単一の気筒に対応する一対の同位相のカムが軸心方向に沿って並設されているとともに、これら一対のカム同士の間にジャーナル部が設けられていて、このジャーナル部がシリンダヘッドの軸受面にカムブラケットを介して回転可能に軸受支持されたカムシャフトと、
    上記カムシャフトの回転に伴うカムとの接触により押圧されてバルブを開閉動作させるバルブリフタと、
    上記カムブラケットの軸受面に形成された潤滑油溝と、
    上記カムシャフトの軸心方向に沿って形成された潤滑油通路から油孔がカムシャフトの半径方向に分岐していて、その油孔がジャーナル部の外周面に開口している潤滑油供給路と、
    を備え、
    上記カムシャフトの回転により潤滑油供給路の潤滑油通路から油孔を通してカムブラケット側の潤滑油溝に潤滑油を供給するようにしたカムシャフトの軸受部潤滑構造であって、
    上記カムシャフトのカムによりバルブリフタが押圧され始める直前まで、油孔の開口部がカムブラケット側の潤滑油溝に臨んでいて、且つカムシャフトのカムによりバルブリフタが押圧されている時には、油孔の開口部がカムブラケット側の潤滑油溝に臨まないように、当該油孔の開口部の位置が設定されていて、
    上記カムシャフトのカムによりバルブリフタが押圧されている時には、潤滑油溝が密閉されて当該潤滑油溝内に潤滑油を保有した状態を維持することができるようになっていることを特徴とするカムシャフトの軸受部潤滑構造。
  2. 上記カムシャフトの内部にその軸心方向に沿って潤滑油通路が形成されていて、この潤滑油通路からジャーナル部の半径方向に分岐してジャーナル部の外周面に単一の開口部をもって開口している油孔が単一のものであることを特徴とする請求項1に記載のカムシャフトの軸受部潤滑構造。
  3. 上記カムブラケットの軸受面にその周方向に沿って形成された潤滑油溝の端部がシリンダヘッドに対するカムブラケットの着座面に臨んでいて、
    その潤滑油溝の底面がカムブラケットの軸受面と同心状のものとして形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカムシャフトの軸受部潤滑構造。
  4. 上記カムブラケットの軸受面にその周方向に沿って形成された潤滑油溝の端部がシリンダヘッドに対するカムブラケットの着座面に臨むことなくカムブラケットの軸受面の周長内に納まっていて、
    上記カムブラケットの軸受面の周長方向においてブラケットの着座面から遠くなるほど潤滑油溝の深さが大きくなるように設定してあることを特徴とする請求項に記載のカムシャフトの軸受部潤滑構造。
  5. 上記カムブラケットの軸受面にその周方向に沿って形成された潤滑油溝の端部がシリンダヘッドに対するカムブラケットの着座面に臨むことなくカムブラケットの軸受面の周長内に納まっていて、
    上記カムブラケットの軸受面の周長方向においてブラケットの着座面から遠くなるほど潤滑油溝の深さおよび幅寸法が大きくなるように設定してあることを特徴とする請求項に記載のカムシャフトの軸受部潤滑構造。
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