JP4888337B2 - 内燃機関の燃料ポンプ - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、エンジンにより回転駆動されるカムの回転運動を、有底筒状のリフタの内部に回転可能に収容されたローラを介して同リフタの往復運動に変換し、同リフタに連結されたプランジャによりポンプ室の容積を増減させて燃料を吸引・吐出する内燃機関の燃料ポンプにおいて、前記リフタの内周面には前記ローラの端面に対向する部位から前記リフタの開口部まで延びる溝が形成されてなることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、前記リフタの内周面には前記ローラの端面に対向する部位に、前記リフタの底部と前記ローラの外周面との間の潤滑油を前記ローラの端面とこれに対向するリフタの内周面に導入するための凹部が形成されてなることをその要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、前記ローラの端面に対向する前記リフタの内周面のうち同リフタの開口部を含む部位には同リフタの往復運動方向について同開口部に近接するほど前記ローラの端面からの距離が大きくなる傾斜部が形成されてなることをその要旨とする。
以下、この発明にかかる内燃機関の燃料ポンプの第1の実施の形態について図1〜図4に基づき説明する。なお、この実施の形態の燃料ポンプでは、先の図14にて例示した従来の燃料ポンプにおいて、リフタの構成が変更されているが、このリフタ以外の構成については従来の燃料ポンプの構成と基本的に同一の構成である。
同図1に示されるように、燃料ポンプを構成するタペット機構101は、有底筒状のリフタ110、このリフタ110の内部に回転可能に収容されたローラ20、このローラ20を支持するピン30を備えている。これらのうちリフタ110は、円筒状をなす筒部111と円盤状をなす底部112とを有しており、ハウジング6に形成されたシリンダ61内にて往復運動可能に設けられている。また、ローラ20の各端面21,22に対向するリフタ110の内周面のうち同リフタ110の開口部を含む部位には、同リフタ110の往復運動方向について同開口部に近接するほど、すなわち図中下側に位置するほどローラ20の各端面21,22からの距離が連続的に大きくなる傾斜部151,152がそれぞれ形成されている。また、ローラ20は円筒状をなしており、その内部には円柱状のピン30が挿通されている。ローラ20はピン30に対して回転可能に設けられている。また、ローラ20はカムシャフト71に設けられたカム72のカム面に当接するように設けられている。また、リフタ110に対してカム72の反対側には、プランジャ8が設けられており、このプランジャ8の基端部81はリフタ110に固定されている。また、プランジャ8の先端部とシリンダ61とによってポンプ室(図示略)が形成されている。また、シリンダ61の内周面においてプランジャ8の基端部81の位置する部位よりもポンプ室側には凸部62が設けられており、この凸部62と上記基端部81との間には、プランジャ8及びリフタ110をカム72側に付勢するためのスプリング9が介設されている。
同図3に示されるように、溝141,142,143,144は、ローラ20の一対の端面21,22に対向するリフタ110の一対の平面部114,115の内周面の双方にそれぞれ形成されている。また、これら溝141(142),144(143)は、リフタ110の底部112の内周面からローラ20の端面21,22に対向する部位を通って同リフタ110の開口部118まで延びるように形成されている。より詳しくは、これら溝141(142),143(144)は、リフタ110の往復運動方向、換言すれば、リフタ110の軸線C3方向と平行に延びる態様にて形成されている。
(1)リフタ110の内周面にはローラ20の端面21,22に対向する部位からリフタ110の開口部118まで延びる溝141,142,143,144が形成されるものとした。これにより、ローラ20の端面21(22)とこれに対向するリフタ110の平面部114(115)の内周面とが当接する状態になった場合であっても、カム72とローラ20との潤滑に供された潤滑油の一部がローラ20の回転に伴ってリフタ110の開口部118側から上記溝141,142,143,144を介してローラ20の端面21(22)とリフタ110の平面部114(115)の内周面との当接部分に供給される。したがって、ローラ20の端面21(22)とこれに対向するリフタ110の内周面との焼き付きを抑制することができる。
<第2の実施の形態>
以下、この発明にかかる内燃機関の燃料ポンプの第2の実施の形態について図5〜図7に基づき説明する。
なお、これら溝261,262の大きさを大きくし過ぎると、リフタ210とローラ220との当接面における面圧が増大し、かえってこれらの当接部分に潤滑油を供給することができなくなるおそれがある。このため、これら溝261,262の大きさは、リフタ210とローラ220との当接面における面圧を考慮して設定されている。
(6)ローラ220の端面221(222)には、同端面221(222)とこれに対向するリフタ210の平面部214(215)の内周面とが当接する状態になったときにリフタ210の平面部214(215)の内周面に対向する部位からリフタ210の開口部218に延びる溝261(262)が形成されるものとした。これにより、ローラ220の端面221(222)とこれに対向するリフタ210の平面部214(215)の内周面とが当接する状態になった場合であっても、カム72とローラ220との潤滑に供された潤滑油の一部がリフタ210の開口部218側から上記溝261(262)を介してローラ220の端面221(222)とリフタ210の平面部214(215)の内周面との当接部分に供給される。したがって、ローラ220の端面221(222)とこれに対向するリフタ210の平面部214(215)の内周面との焼き付きを抑制することができる。
<第3の実施の形態>
以下、この発明にかかる内燃機関の燃料ポンプの第3の実施の形態について図8〜図10に基づき説明する。
同図9に示されるように、凹部371(372)は、リフタ310の往復運動方向に直交する方向、具体的には図中上下方向C4に延びる態様にて、リフタ310の平面部314(315)と曲面部313との一方の境界から他方の境界にわたって形成されている。
(7)リフタ310の内周面にはローラ20の端面21,22に対向する部位に形成されてリフタ310の底部312とローラ20の外周面との間の潤滑油をローラ20の端面21,22とこれに対向するリフタ310の平面部314,315の内周面に導入するための凹部371,372が形成されるものとした。これにより、ローラ20の端面21(22)とこれに対向するリフタ310の平面部314(315)の内周面とが当接する状態になった場合であっても、カム72とローラ20との潤滑に供された後、ローラ20の回転に伴ってリフタ310の底部312とローラ20の外周面との間に移動した潤滑油の一部が上記凹部371,372を介してローラ20の端面21(22)とリフタ310の平面部314(315)の内周面との当接部分に供給される。したがって、ローラ20の端面21(22)とこれに対向するリフタ310の平面部314(315)の内周面との焼き付きを抑制することができる。
Claims (10)
- エンジンにより回転駆動されるカムの回転運動を、有底筒状のリフタの内部に回転可能に収容されたローラを介して同リフタの往復運動に変換し、同リフタに連結されたプランジャによりポンプ室の容積を増減させて燃料を吸引・吐出する内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記リフタの内周面には前記ローラの端面に対向する部位から前記リフタの開口部まで延びる溝が形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - 請求項1に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記溝は、前記ローラの回転軸心を通って前記リフタの往復運動方向に延びる仮想線を両側から挟む態様にて形成される第1の溝及び第2の溝を含む
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - 請求項1又は2に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記溝は、前記ローラの一対の端面に対向する前記リフタの一対の内周面の双方にそれぞれ形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記溝は、前記リフタの往復運動方向と平行に延びる態様にて形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記リフタの内周面には前記ローラの端面に対向する部位に、前記リフタの底部と前記ローラの外周面との間の潤滑油を前記ローラの端面とこれに対向するリフタの内周面に導入するための凹部が形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記ローラの端面に対向する前記リフタの内周面のうち同リフタの開口部を含む部位には同リフタの往復運動方向について同開口部に近接するほど前記ローラの端面からの距離が大きくなる傾斜部が形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - エンジンにより回転駆動されるカムの回転運動を、有底筒状のリフタの内部に回転可能に収容されたローラを介して同リフタの往復運動に変換し、同リフタに連結されたプランジャによりポンプ室の容積を増減させて燃料を吸引・吐出する内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記リフタの内周面には、同内周面における前記ローラを支持するピンが挿通される部位よりもリフタの底部側の部位に、前記リフタの底部と前記ローラの外周面との間に形成される空間と前記リフタの内周面において前記ローラの端面と対向する部位とを連通する凹部が形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - 請求項7に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記凹部は、前記ローラの一対の端面に対向する前記リフタの一対の内周面の双方にそれぞれ形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。 - 請求項7又は8に記載の燃料ポンプにおいて、
前記凹部は、前記リフタの往復運動方向に直交する方向に延びる態様にて形成されてなる
ことを特徴とする燃料ポンプ。 - 請求項7〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料ポンプにおいて、
前記ローラの端面に対向する前記リフタの内周面のうち同リフタの開口部を含む部位には同リフタの往復運動方向について同開口部に近接するほど前記ローラの端面からの距離が大きくなる傾斜部が形成されてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料ポンプ。
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