JP6089863B2 - カム構造 - Google Patents
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Description
(4)また、前記カムローブが接触する前記タペットの頂面に球状のクラウニングが形成されていることが好ましい。
[1.構成]
[1−1.全体構造]
図3に示すように、本実施形態にかかるカム構造10は、車両に搭載されるエンジン(何れも図示略)の動弁機構1を構成する部品の一つであり、エンジンのクランクシャフト(図示略)と連動して回転するカムシャフト20と、カムシャフト20に組み付けられるカムローブ30とを備えている。
図2(a)及び(b)に示すように、カムシャフト20は中空のパイプで構成され、エンジンのクランクシャフトからタイミングチェーンやタイミングベルト(何れも図示略)を介して回転が伝達されて回転する。カムシャフト20の中空内部には、オイルポンプ(図示略)で圧送されたエンジンオイル(潤滑油,以下、単にオイルという)が流通する。カムシャフト20は、支持部40によりエンジン本体に支持されており、支持部40に対して回転する。そのため、カムシャフト20の支持部40が取り付けられる部分には、カムシャフト20の外周面と支持部40の内周面との接触部にオイルを供給するための貫通孔部44が設けられている。カムシャフト20の中空内部を流通するオイルは、この貫通孔部44を通じてカムシャフト20と支持部40との接触部に供給され、この接触部を潤滑する。
次に、本実施形態に係るカム構造10のオイル通路34について、図1(a)及び図2(b)を用いて説明する。オイル通路34は、カムシャフト20の中空内部を流通するオイルをローラ32の摺動部へ供給するための流路であり、カムローブ30がカムシャフト20に組み付けられた状態でカムシャフト20の中空内部とベースカム31に形成された切欠部31nとが連通するように設けられている。つまり、カムシャフト20とベースカム31とには、予めオイル通路34を構成する部分がそれぞれ形成されており、カムシャフト20とカムローブ30とが組み付けられることで一つの流路(すなわちオイル通路34)を形成するようになっている。
まず、本カム構造10を備えた動弁機構1の動作について、図3を用いて説明する。図3に示すように、エンジンのクランクシャフトと連動してカムシャフト20が矢印Cの方向に回転すると、カムシャフト20とともにカムローブ30が回転する。このとき、ベースカム31のベース円部31aがタペット頂面11aと対向している間(すなわち図3の状態となる前)は、上記のようにベース円部31aとタペット頂面11aとの間に隙間が設けられているため、ベース円部31aからタペット11への押圧力は生じない。したがって、バルブ2は開閉動作をせず、スプリング13の弾性力により全閉状態に保持される。
したがって、本実施形態に係るカム構造10によれば、ローラ32の軸方向中心部がタペット頂面11aの中心Pを通って回転移動するように設け、ローラ32とタペット11との接触範囲をタペット頂面11aの最も長い部分とすることで、カム設計の自由度を最大とすることができる。これにより、高いバルブリフト量を設定することができ、エンジンの性能を向上させることができる。
また、図1(b)中の矢印Rの長さを可能な限りタペット11の直径に近づける(すなわち、ローラ32とタペット11との接触範囲を最大にする)ことで、摩擦を低減して燃費を向上させることができるとともに、低回転域でのカム駆動トルクを低減することができる。
また、ローラ32の外周面に膨出形状のクラウニングが設けられているため、ミスアラインメントによりローラ32のエッジがタペット頂面11aに当たることを防ぎ、面圧の上昇を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記実施形態で説明したカム構造10に設けられるオイル通路34を、図5(a)及び(b)に示すような構成に変更してもよい。
図5(a)に示すオイル通路35は、ローラ32側へ供給されるオイルの流量を制限するための絞り部35aと、オイルを蓄えておくための油溜り部35bとに加え、絞り部35aにオイルを供給する給油部35cを備えている。絞り部35a及び給油部35cはカムシャフト20に設けられ、油溜り部35bはベースカム31に設けられている。なお、油溜り部35bは上記実施形態の油溜り部34bと同一であるため、その説明は省略する。
上記実施形態では、ベースカム31に形成された切欠部31nが、バルブリフト部31bの先端部31cの幅方向中間部のうち中央に位置している場合を例示しているが、切欠部31nの位置は中央に限られず、片寄って設けられていてもよい。また、切欠部31nがバルブリフト部31bの先端部31cからベース円部31aの一部にかけて形成されているベースカム31を例示しているが、バルブリフト部31bのみを欠成して設けられていてもよい。また、切欠部31nの対向面31fの形状も上記したものに限られず、平面であってもよい。
2 バルブ(吸気弁又は排気弁)
10 カム構造
11 タペット
20 カムシャフト
30 カムローブ
31 ベースカム
31a ベース円部
31b バルブリフト部
31c 先端部
31f 対向面
31h カムシャフト取付孔
31m ローラシャフト取付孔
31n 切欠部
31y ヨーク部
32 ローラ
32h 貫通孔
33 ローラシャフト
34,35,36 オイル通路
34a,35a,36a 絞り部
34b,35b,36b 油溜り部
35c,36c 給油部
40 支持部
44 貫通孔部
Claims (5)
- 円形の頂面を有し、エンジンの吸気弁又は排気弁の基端部に接続されたタペットを駆動するカム構造であって、
前記エンジンのクランクシャフトと連動して回転するカムシャフトと、
前記カムシャフトに組み付けられるカムローブと、を備え、
前記カムローブは、
前記カムシャフトの取付孔を有するベース円部と、先端部の幅方向中間部に欠成された切欠部を有するバルブリフト部とから形成されたベースカムと、
前記切欠部に設けられるとともに、外周面に軸方向中心部で凸となる膨出形状のクラウニングが形成されたローラと、から構成され、
前記ローラの軸方向中心部が前記タペットの頂面の中心を通って回転移動するように設けられ、
前記カムシャフトは中空であり、
前記カムシャフト及び前記ベースカムには、前記カムシャフトの中空内部と前記切欠部とを連通し、前記中空内部を流通するオイルを前記ローラへ供給するためのオイル通路が設けられ、
前記オイル通路は、前記ローラの外周面に対向する前記切欠部の対向面に開口した油溜り部と、該油溜り部よりも前記中空内部側に形成され前記油溜り部よりも流路断面積が小さい絞り部と、を有し、
前記油溜り部は、前記ベースカムに形成されるとともに、
前記絞り部は、前記カムシャフトに形成される
ことを特徴とする、カム構造。 - 前記カムローブは、前記ベースカムの幅方向中心部が前記タペットの頂面の中心から偏心した位置で接触するように設けられる
ことを特徴とする、請求項1記載のカム構造。 - 前記ベースカムは、前記切欠部の幅方向両側に一対の幅の異なるヨーク部を有する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のカム構造。 - 前記カムローブが接触する前記タペットの頂面に球状のクラウニングが形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のカム構造。 - 前記油溜り部は、前記取付孔に開口するように前記ベースカムに形成された貫通孔であり、
前記絞り部は、前記カムシャフトの外周面を貫通する貫通孔である
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカム構造。
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