JP2021017829A - バルブ構造および内燃機関 - Google Patents

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信介 杉江
暁 北寒寺
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暁 北寒寺
森之介 池田
Shinnosuke Ikeda
森之介 池田
亮一 樋口
Ryoichi Higuchi
亮一 樋口
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Abstract

【課題】錆等により摺動面が固着するのを抑止可能なバルブ構造および内燃機関を提供する。【解決手段】バルブ構造は、排気又は吸気の少なくとも一方のポートを開閉し、軸状のステムを有するポペット弁と、ステムが軸方向に移動可能に挿通されるガイド穴を有するバルブガイドと、を備え、ガイド穴の内周壁におけるポート側の端である軸方向一端側は、軸方向他端側より前記ステムの外周壁に近接する。例えば、ガイド穴の内周壁の軸方向一端側は、内周方向に沿って環状に延在し、軸径方向内側に突出する環状凸部を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、バルブ構造および内燃機関に関する。
従来、シリンダーヘッドの排気ポート又は吸気ポートを開閉し、軸状のステムを有するポペット弁と、シリンダーヘッドに配置され、ステムを軸方向に摺動可能に案内するガイド穴を有するバルブガイドとを備えた内燃機関が知られている(例えば、特許文献1)。
内燃機関の燃焼室において発生した熱は、ステムおよびバルブガイドを介してシリンダーヘッドに伝達される。
特開昭63−167070号公報
ところで、燃焼室に導かれる気体中に含まれる水分が凝縮し、ステムの外周壁とガイド穴の内周壁との間の隙間に付着して、錆が発生する場合がある。そして、錆により摺動面(ステムの外周壁、ガイド穴の内周壁)が固着する場合があるという問題がある。
本開示の目的は、錆等により摺動面が固着するのを抑止可能なバルブ構造および内燃機関を提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示におけるバルブ構造は、
排気又は吸気の少なくとも一方のポートを開閉し、軸状のステムを有するポペット弁と、
前記ステムが軸方向に移動可能に挿通されるガイド穴を有するバルブガイドと、
を備え、
前記ガイド穴の内周壁におけるポート側の端である軸方向一端側は、軸方向他端側より前記ステムの外周壁に近接する。
本開示における内燃機関は、
上記バルブ構造を備える。
本開示のバルブ構造によれば、錆等により摺動面が固着するのを抑止することができる。
図1は、本開示の実施の形態に係るバルブ構造を概略的に示す図である。 図2は、バルブ構造の部分拡大図である。 図3は、バルブ構造の一部のX軸に沿う断面を示す縦断面図である。 図4は、変形例1に係るバルブ構造の一部のX軸に沿う断面を示す縦断面図である。 図5は、変形例2に係るガイド穴の内周壁を概略的に示す図である。 図6Aは、溝における軸方向一端側を示す断面図である。 図6Bは、溝における軸方向他端側を示す断面図である。 図7Aは、溝の他の例を示す断面図である。 図7Bは、溝の他の例を示す断面図である。 図8は、変形例3に係るガイド穴の内周壁を概略的に示す図である。 図9は、変形例4に係るガイド穴の内周壁を概略的に示す図である。 図10は、変形例4に係るガイド穴の内周壁を概略的に示す図である。 図11は、変形例4に係るガイド穴の内周壁の部分拡大図である。 図12は、変形例5に係るガイド穴の内周壁の部分断面図である。 図13は、変形例5に係るガイド穴の内周壁の部分断面図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本開示の実施の形態に係るバルブ構造100を概略的に示す図である。図2は、図1に示すバルブ構造100の一部を拡大して示す拡大図である。図2にX軸およびY軸が描かれている。図2において上下方向を軸方向又は「X方向」といい、上方向を「+X方向」、下方向を「−X方向」、という。図2において、左右方向を軸径方向又は「Y方向」といい、ステム4の中心軸に対して直交する方向から中心軸から離間する方向を、軸径方向外側又は「+Y方向」、中心軸に近接する方向を軸径方向内側又は「−Y方向」という。
バルブ構造100の構成を、図1および図2を参照して簡単に説明する。バルブ構造100は、図1および図2に示すように、エンジン(内燃機関)のシリンダーヘッド1に設けられた排気および吸気のポート2と、ポペット弁3と、バルブガイド6と、コイルバネ7と、カム8とを備えている。
ポート2の開口縁部にはバルブシート21が嵌合されて、固定されている。
ポペット弁3は、ステム4およびバルブフェース5を有している。ステム4は、ポート2側から軸方向(X方向)に延在している。ポペット弁3の材料には、例えば、ステンレス鋼が用いられる。以下の説明では、ステム4において、ポート2から近い側の端を軸方向一端41、ポート2から遠い側の端を軸方向他端42という。
バルブフェース5は、ステム4の軸方向一端41側に設けられている。バルブフェース5がバルブシート21に当接することより閉弁される。また、バルブフェース5がバルブシート21から離間することにより開弁される。
バルブガイド6は、シリンダーヘッド1に圧入されている。バルブガイド6は、ステム4が軸方向(X方向)に移動可能に挿通されるガイド穴61を有している。バルブガイド6の材料には、例えば鋳鉄材が用いられる。
コイルバネ7は、ステム4の軸方向他端42側に外嵌するように配置されている。ステム4の軸方向他端42側には挟持部材71が係止している。コイルバネ7は、シリンダーヘッド1と挟持部材71との間に圧縮された状態で挟持されている。コイルバネ7は、ポペット弁3を閉弁方向に付勢する。
カム8は、エンジン回転に同期するように、エンジンのクランクシャフト(不図示)と同期して回転するカムシャフト(不図示)に設けられている。カム8は、コイルバネ7の付勢力に抗してポペット弁3を開弁方向に押圧するように、ロッカーアーム81およびブリッジ82を介してステム4に連結されている。
次に、図3を参照して、バルブ構造100の構成を詳細に説明する。図3は、バルブ構造100の一部のX軸に沿う断面を示す縦断面図である。なお、バルブガイド6においてポート2側の端を軸方向一端65といい、ポート2とは反対側の端を軸方向他端66(図5を参照)という。また、ステム4の外周壁43およびガイド穴61の内周壁62を「摺動面」という。
図3に示すように、ガイド穴61の内周壁62における軸方向一端65側は、軸方向他端66側よりステム4の外周壁43に近接している。具体的には、内周壁62における軸方向一端65側の内径φ1は、軸方向他端66側の内径φ2より小さい(φ1<φ2)。内周壁62の内径は、軸方向一端65側から軸方向他端66側に向かって段階的に大きくしてもよく、連続的に大きくしてもよい。
より具体的には、内周壁62における軸方向一端65は、環状凸部67を有する。環状凸部67は、内周壁62の内周方向に沿って環状に延在している。環状凸部67は、軸径方向内側(−Y方向)に突出する。環状凸部67とステム4の外周壁43との間の隙間が小さいため、凝縮水がステム4の外周壁43とガイド穴の内周壁62との間の隙間に侵入し難くなる。
ステム4の外周壁43がガイド穴の内周壁62に接することで、摺動抵抗が生じる。本実施の形態においては、環状凸部67の軸方向内側(−Y方向)の端面671は、丸みを帯びている。これにより、端面671は、ステム4の外周壁43と線接触する。線接触は、端面671が丸みを帯びていない場合の面接触よりも摺動抵抗を小さく抑えることができる。
実施の形態に係るバルブ構造100によれば、排気又は吸気の少なくとも一方のポート2を開閉し、軸状のステム4を有するポペット弁3と、ステム4が軸方向に移動可能に挿通されるガイド穴61を有するバルブガイド6と、を備え、ガイド穴61の内周壁62におけるポート2側の端部である軸方向一端部は、内周方向に沿って環状に延在し、軸径方向内側(−Y方向)に突出する環状凸部67を有する。
以上の構成により、凝縮水がステム4の外周壁43とガイド穴の内周壁62との間の隙間に侵入し難くなる。また、環状凸部67の端面671が丸みを帯びているため、ステム4の外周壁43との接触が線接触となり、ステム4の外周壁43とガイド穴61の内周壁62との間の摺動抵抗を小さく抑えることができる。
上記実施の形態においては、内周壁62に1つの環状凸部67を設けたが、軸方向(X方向)に複数の環状凸部67を設けてもよい。この場合、軸方向一端65側の環状凸部67の内径を、軸方向他端66側の環状凸部67の内径より小さくしてもよい。これにより、凝縮水をステム4の外周壁43とガイド穴の内周壁62との間の隙間に侵入し難くし、かつ、隙間からガイド穴の外(ポート2側)へ排出し易くすることが可能となる。
(変形例1)
次に、本実施の形態の変形例1について図4を参照して説明する。図4は、変形例1に係るバルブ構造100の一部のX軸に沿う断面を示す縦断面図である。
上記実施の形態において、環状凸部67とステム4の外周壁43との間の隙間を小さくした場合でも、凝縮水がステム4の外周壁43とガイド穴の内周壁62との間の隙間に付着するおそれがある。
そこで、変形例1では、環状凸部67の軸方向他端66側の壁面672は、軸径方向内側(−Y方向)に対して軸方向一端側に傾斜する斜面とする。これにより、上記隙間に付着した凝縮水を排出し易くすることが可能となる。
(変形例2)
次に、変形例2について、図5から図7Bを参照して説明する。変形例2においては、上記の環状凸部67と溝63とを組み合わせた構成について説明する。図5では、内周壁62のうちの半円周壁に設けられた溝63を実線で示し、残りの半円周壁に設けられた溝63を点線で示す。なお、図5に溝63を簡略的に示す。
内周壁62は、軸方向一端65側から軸方向他端66側に延在する溝63を有する。溝63は、軸方向(X方向)に対して傾斜する方向に延在する傾斜溝である。
図5に示すように、溝63は、複数条(ここでは、3条)の螺旋溝である。溝63のX方向に対する傾斜角は一定である。図5では、内周壁62のうちの半円周壁に設けられた溝63を実線で示し、残りの半円周壁に設けられた溝63を点線で示す。
図6Aは、溝63における軸方向一端65側を示す断面図である。図6Bは、溝63における軸方向他端66側を示す断面図である。図6Aおよび図6Bに示すように、溝63(螺旋溝)は、三角形状断面を有している。溝63の断面積Sは、溝63の深さdが深くなることで、また、溝63の幅wが広くなることで、大きくなる。溝63の断面積Sは、溝63の深さdが浅くなることで、また、溝63の幅wが狭くなることで、小さくなる。
軸方向一端65側の溝63の断面積S1は、幅w1および深さd1で表すことができる。軸方向他端66側の溝63の断面積S2は、幅w2および深さd2で表すことができる。断面積S1は、断面積S2よりも大きい(S1>S2)。具体的には、深さd1は、深さd2よりも深い(d1>d2)。幅w1は、幅w2よりも広い(w1>w2)。なお、断面積Sは、軸方向一端側(−X方向)に向かって段階的に大きくなってもよく、また、連続的に大きくなってもよい。
なお、上記変形例2においては、溝63は三角形状断面を有しているが、溝63の断面形状は、これに限らない。例えば、溝63は、矩形状断面を有してもよい(図7Aを参照)。また、溝63は、半円状断面を有してもよい(図7Bを参照)。これらの断面形状においても、溝63は、深さdを深くすることで、また、幅wを広げることで、断面積Sを大きくすることが可能となる。
上記変形例2に係るバルブ構造100によれば、ポート2を開閉し、軸状のステム4を有するポペット弁3と、ステム4が軸方向(X方向)に移動可能に挿通されるガイド穴61を有するバルブガイド6と、を備え、ガイド穴61の内周壁62は、内周壁62におけるポート2側の端である軸方向一端65側から軸方向他端66側に延在する溝63を有し、溝63における軸方向一端65側の断面積は、軸方向他端66側の断面積より大きい。
以上の構成により、以下の効果を奏する。
ステム4の外周壁43とガイド穴61の内周壁62との間の隙間に付着する凝縮水を溝63に移動することが可能となる。また、溝63に移動した凝縮水を、ガイド穴61の外へ排出することが可能となる。また、ステム4とバルブガイド6との接触面積を少なくし、例えば、摺動抵抗を減少させることが可能となる。また、軸方向一端65側の溝63の断面積が軸方向他端66側の溝63の断面積より大きいため、凝縮水が軸方向一端65側から軸方向他端66側に侵入し難くなり、かつ、凝縮水が軸方向他端66側から軸方向一端65側へ排出し易くなる。また、螺旋溝として複数の溝63を設けたため、凝縮水を排出する効果を上げることが可能となる。また、環状凸部67と溝63とを組み合わせた構成としたため、凝縮水をステム4の外周壁43とガイド穴61の内周壁62との間の隙間にさらに侵入し難くし、かつ、凝縮水を隙間からガイド穴の外に排出し易くすることが可能となる。
(変形例3)
次に、変形例3について図8を参照して説明する。図8は、変形例3に係るガイド穴61の内周壁62を概略的に示す図である。図8では、内周壁62のうちの半円周壁に設けられた溝63を実線で示し、残りの半円周壁に設けられた溝63を点線で示す。
螺旋溝としての溝63が例えば炭化物等によって詰まることで、凝縮水が溝63に沿って排出し難くなるため、凝縮水が滞留して、錆が発生する場合がある。
そこで、変形例3においては、図8に示すように、ガイド穴61の内周壁62には、相互に交差するように複数の溝63(螺旋溝)が設けられる。換言すれば、内周壁62には、+X方向に向かって右巻きの3条の螺旋溝と、左巻きの3条の螺旋溝とが相互に交差するように設けられる。
螺旋溝が交差することにより、溝63が炭化物等で詰まって、凝縮水が流れない場合、凝縮水の流れる方向が、炭化物等で詰まった溝63と上流側(軸方向他端66側)で交差する他の溝63の方へ切り換わるため、凝縮水を確実に排出することが可能となる。これにより、錆の発生を抑止することが可能となる。
(変形例4)
次に、変形例4について図9から図11を参照して説明する。変形例4においては、環状凸部67と溝63と凹部68とを組み合わせた構成について説明する。図9及び図10は、変形例4に係るガイド穴61の内周壁62を概略的に示す図である。図11は、内周壁62の部分拡大図である。なお、図9および図10では、内周壁62のうちの半円周壁に設けられた溝63および凹部68をそれぞれ実線で示し、残りの半円周壁に設けられた溝63を点線で示し、残りの半円周壁に設けられた凹部68を省略して示す。
図9に、複数の凹部68と複数の溝63とが設けられた内周壁62を示す。例えば、多量の凝縮水が発生した場合、上記の変形例における溝63によっても、凝縮水を十分に排出できないことがある。そこで、変形例4では、図9に示すように、ガイド穴61の内周壁62(摺動面)は、軸径方向(Y方向)に複数の凹部68を有している。複数の凹部68のうちの全部または一部は、溝63(螺旋溝)に連結されなくてもよいが、溝63に連結されることが好ましい。ここでは、複数の凹部68は、溝63に連結される。
凹部68は、例えば、半球状の窪みである。凝縮水がステム4の外周壁43(図3を参照)とガイド穴61の内周壁62との間の隙間から凹部68に逃げる。凹部68は、その隙間から逃げた凝縮水を収容する。また、凝縮水が溝63から凹部68に逃げる。凹部68は、溝63から逃げた凝縮水を収容する。
以上のように、凝縮水が凹部68に逃げて、錆が凹部68に発生した場合でも、錆が凹部68とステム4の外周壁43(図3を参照)との間の隙間に収まるので、摺動面が固着し難くなる。また、摺動面に複数の凹部68が設けられることで、摺動面におけるステム4の外周壁43とガイド穴61の内周壁62との接触面積を小さく抑えることができるため、この点においても摺動面が固着し難くなる。
図10および図11に、複数の凹部68と複数の溝63(互いに交差する溝)とが設けられた内周壁62を示す。複数の凹部68のうちの全部または一部は、互いに交差する溝63(螺旋溝)に連結されなくてもよいが、図10および図11に示すように、溝63に連結されることが好ましい。また、複数の凹部68のうちの全部または一部は、溝63が互いに交差する位置以外の位置に配置されてもよいが、図10および図11に示すように、溝63が互いに交差する位置に配置される方がより好ましい。これにより、凝縮水を排水する効果をさらに上げることが可能となる。摺動面の接触面積をさらに小さく抑えることができる。また、凹部68が互いに交差する位置に配置されているため、交差する位置が炭化物等により詰まり難くなるため、凝縮水の排水を確実に行うことが可能となる。また、環状凸部67と溝63と凹部68とを組み合わせた構成としたため、上記の効果に加えて、凝縮水をステム4の外周壁43とガイド穴61の内周壁62との間の隙間にさらに侵入し難くし、かつ、凝縮水を隙間からガイド穴の外に排出し易くすることが可能となる。
なお、複数の凹部68は、溝63に連結されなくてもよい。複数の凹部68が溝63に連結されない場合であっても、凹部68は凝縮水を収容するため、錆が発生した場合でも、摺動面が固着し難くなる。また、摺動面の接触面積を小さく抑えることができるため、摺動面が固着し難くなる。
(変形例5)
次に、変形例5について図12および図13を参照して説明する。図12および図13は、ガイド穴61の内周壁62の部分断面図である。錆の発生を抑えるため、摺動面にオイル(例えば、錆防止オイル)が塗布される。
図12に示すように、内周壁62に設けられた溝63は、オイルを保有する。溝63によりオイルの保持性が向上するため、オイルが錆の発生を抑える。この点からも、摺動面が固着し難くなる。
図13に示すように、内周壁62に設けられた凹部68は、オイルを保有する。凹部68によりオイルの保持性が向上するため、オイルが錆の発生を抑える。この点からも、摺動面が固着し難くなる。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施をするにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上記実施の形態においては、溝63をガイド穴61の内周壁62に設けたが、本開示はこれに限らず、例えば、ステム4の外周壁43に設けてもよい。また、溝63をガイド穴61の内周壁62およびステム4の外周壁43の両方に設けてもよい。
上記実施の形態においては、凹部68をガイド穴61の内周壁62に設けたが、本開示はこれに限らず、例えば、ステム4の外周壁43に設けてもよい。また、凹部68をガイド穴61の内周壁62およびステム4の外周壁43の両方に設けてもよい。
また、上記実施の形態においては、溝63を軸方向(X方向)に対して傾斜する方向に延在する傾斜溝としたが、本開示はこれに限らず、軸方向(X方向)に沿って延在してもよい。
また、上記実施の形態では、溝63(螺旋溝)の傾斜角を一定にしたが、本開示はこれに限らない。例えば、溝63における軸方向一端側の傾斜角と軸方向他端側の傾斜角と、凝縮水が侵入し難くかつ排出し易いように異ならせてもよい。例えば、溝63における軸方向一端側の傾斜角を軸方向他端側の傾斜角より小さくしてもよい。
本開示は、錆等により摺動面が固着するのを抑止することが要求されるバルブ構造を備えた内燃機関に好適に利用される。
1 シリンダーヘッド
2 ポート
3 ポペット弁
4 ステム
5 バルブフェース
6 バルブガイド
7 コイルバネ
8 カム
21 バルブシート
41 軸方向一端
42 軸方向他端
43 外周壁
61 ガイド穴
62 内周壁
63 溝
65 軸方向一端
66 軸方向他端
67 環状凸部
68 凹部
71 挟持部材
81 ロッカーアーム
82 ブリッジ
100 バルブ構造
671 端面
672 壁面

Claims (9)

  1. 排気又は吸気の少なくとも一方のポートを開閉し、軸状のステムを有するポペット弁と、
    前記ステムが軸方向に移動可能に挿通されるガイド穴を有するバルブガイドと、
    を備え、
    前記ガイド穴の内周壁におけるポート側の端である軸方向一端側は、軸方向他端側より前記ステムの外周壁に近接する、
    バルブ構造。
  2. 前記ガイド穴の内周壁の軸方向一端側は、内周方向に沿って環状に延在し、軸径方向内側に突出する環状凸部を有する、
    請求項1に記載のバルブ構造。
  3. 前記環状凸部の軸径方向内側の端面は、丸みを帯びている、
    請求項2に記載のバルブ構造。
  4. 前記環状凸部の軸方向他端側の壁面は、軸径方向内側に対して軸方向一端側に傾斜する、
    請求項2または3に記載のバルブ構造。
  5. 前記ガイド穴の内周壁および前記ステムの外周壁の少なくとも一方の周壁は、前記周壁の軸方向一端側から軸方向他端側に延在する溝を有する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブ構造。
  6. 前記溝は、前記ガイド穴の内周壁と前記ステムの外周壁との間の隙間に付着する凝縮水を通す、
    請求項5に記載のバルブ構造。
  7. 前記ガイド穴の内周壁および前記ステムの外周壁の少なくとも一方の周壁は、軸径方向に凹入する複数の凹部を有する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブ構造。
  8. 前記凹部は、前記ガイド穴の内周壁と前記ステムの外周壁との間の隙間に付着する凝縮水を収容可能に構成される、
    請求項7に記載のバルブ構造。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のバルブ構造を備える内燃機関。
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