JP4876022B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

この発明は、燃焼室内への吸気通路を形成する吸気ポートを有する内燃機関に関する。
従来、上記内燃機関において、吸気ポートの壁面から該吸気ポート内へ突出する第一及び第二突出部を備え、該各突出部が、前記吸気ポート内の吸気流方向に沿って延びると共に、前記吸気流方向に直交する断面視で互いに対向するように設けられたものがある(例えば、特許文献1参照。)。前記各突出部の吸気ポート内への突出頂部は、前記吸気流方向で互いにほぼ同位置にあり、これらが互いに向かい合い吸気通路を部分的に絞ることで、吸気ポート内の吸気流に整流効果を与えると共にその流速分布を変化させて燃焼性の向上を図っている。
特開2007−9747号公報
しかしながら、上記従来の構成では、前記各突出部の突出頂部が互いに向かい合って吸気通路を絞ることから、該吸気通路の絞り過ぎによる吸気抵抗の増加及び吸気流量の減少を招くことがあるため、このような点の改善が要望されている。
そこでこの発明は、吸気ポート内に互いに対向する二つの突出部を備える内燃機関において、吸気ポート内の吸気抵抗の増加及び吸気流量の減少を抑えることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、シリンダ(3)と協働して燃焼空間(4a)を形成するシリンダヘッド(2)と、該シリンダヘッド(2)に設けられて前記燃焼空間(4a)に開口する吸気口(8a)を有する吸気ポート(8)と、該吸気口(8a)を開閉する吸気弁(6)と、前記吸気ポート(8)の壁面から該吸気ポート(8)内へ突出する第一及び第二突出部(24,25)とを備え、前記各突出部(24,25)が、前記吸気ポート(8)内の吸気流方向に沿って延びると共に、前記吸気流方向と直交する断面視で互いに対向するように設けられる内燃機関(1)において、前記各突出部(24,25)における前記吸気ポート(8)内への突出頂部(24a,25a)が、前記吸気流方向で互いにずれて配置され、前記吸気ポート(8)内には、前記吸気弁(6)のステム(6b)が挿通される弁ガイド(6c)の端部が突出し、該弁ガイド(6c)が設けられている側の前記吸気ポート(8)の壁面には、前記各突出部(24,25)の一方(25)が設けられ、前記弁ガイド(6c)の突出端部の近傍かつ該突出端部よりも吸気上流側には、前記一方の突出部(25)の突出頂部(25a)が設けられ、かつ該一方の突出部(25)における前記突出頂部(25a)よりも吸気上流側には、前記吸気ポート(8)の壁面から前記突出頂部(25a)まで前記吸気流方向に対して傾斜して延びる傾斜部(25b)が設けられ、該傾斜部(25b)が、前記突出頂部(25a)近傍で傾斜を急にすることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記吸気ポート(8)が前記吸気口(8a)に向かって湾曲し、該吸気ポート(8)の湾曲外周側には前記弁ガイド(6c)及び一方の突出部(25)が設けられると共に、吸気ポート(8)の湾曲内周側には他方の突出部(24)が設けられ、前記一方の突出部(25)の突出頂部(25a)よりも吸気上流側に、前記他方の突出部(24)の突出頂部(24a)が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、吸気ポート内に吸気流方向に沿って延びる各突出部を設けることで、該吸気ポート内の吸気流に整流効果を与えて吸気流速を高め、該吸気流による燃焼空間内の渦流を促進して燃焼性を高めることができる。また、各突出部の突出頂部を吸気流方向で互いにずらすことで、吸気通路の絞り過ぎによる吸気抵抗の増加を抑えることができる。
本発明によれば、吸気ポート内の吸気流が弁ガイドの突出端部周辺を通過する際、該吸気流が前記一方の突出部の傾斜部に案内されて弁ガイドの突出端部を乗り越えることで、該弁ガイドの突出端部周りの吸気抵抗の増加を抑えることができる。また、前記傾斜部が前記一方の突出部の突出頂部近傍で傾斜を急にすることで、該傾斜部に沿って流れる吸気流が弁ガイドの突出端部を乗り越えることを容易にできる。
本発明によれば、吸気ポートの湾曲内周側に沿って流れる吸気流の一部が、前記他方の突出部の突出頂部を通過した後にその吸気下流側の傾斜部に沿って流れ、吸気ポートの湾曲内周側に向けて流れの方向を変化させると共に、吸気ポートの湾曲外周側に沿って流れる吸気流の一部が、前記一方の突出部の突出頂部よりも吸気上流側の前記傾斜部に沿って流れ、同じく吸気ポートの湾曲内周側へ流れの方向を変化させる。これにより、吸気流量が減少し易い湾曲内周側の吸気流量を増加させ、吸気ポートの断面全体を有効に用いた吸気流量を確保できる。


以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、例えば自動二輪車等の車両の原動機に用いられる四ストロークOHC単気筒エンジン1のシリンダヘッド2の側面図である。シリンダヘッド2内には動弁室4が形成され、該動弁室4内には吸排気バルブ6,7駆動用の動弁装置5が収容される。シリンダヘッド2はシリンダ本体3の先端に取り付けられ、これらシリンダヘッド2及びシリンダ本体3によりエンジン1の燃焼室4aが形成される。なお、図中符号C1はシリンダ本体3内のシリンダボアの中心軸線(シリンダ軸線)を示す。
シリンダヘッド2内には吸排気ポート8,9が形成され、該吸排気ポート8,9の燃焼室側開口8a,9aがそれぞれ前記吸排気バルブ6,7により開閉される。また、吸排気ポート8,9は、図1におけるシリンダヘッド2の右外壁及び左外壁において開口するシリンダ外側開口8b,9bをそれぞれ有する。各シリンダ外側開口8b,9bは、シリンダ軸線C1と略平行な平面に沿うように設けられる。
吸排気ポート8,9は、各シリンダ外側開口8b,9bからシリンダ中心側(シリンダ軸線C1側)に向けて概ねシリンダ軸線C1と直交する方向(シリンダ直交方向)に沿って延びた後、そのシリンダ中心側の部位が燃焼室4a側に向けて湾曲して各燃焼室側開口8a,9aに至る。各燃焼室側開口8a,9aは、シリンダ中心側が動弁室4側(シリンダヘッド2先端側)に位置するように傾斜した平面に沿って設けられる。
各バルブ6,7は、各ポート8,9の燃焼室側開口8a,9aに整合する傘状の弁体6a,7aから棒状のステム6b,7bを動弁室4側に延出してなり、該ステム6b,7bが筒状のバルブガイド6c,7cを介してシリンダヘッド2に往復動可能に保持される。
各バルブ6,7のステム6b,7bの先端部にはリテーナ6d,7dが取り付けられ、該リテーナ6d,7dとシリンダヘッド2との間に縮設されたスプリング6e,7eのバネ力により、各バルブ6,7が動弁室4側に付勢されてその弁体6a,7aを燃焼室側開口8a,9aに密接させてこれを閉塞する。一方、前記スプリング6e,7eの付勢力に抗して各バルブ6,7が燃焼室4a側にストロークすることで、該各バルブ6,7の弁体6a,7aが燃焼室側開口8a,9aから離間してこれを開放する。
各バルブ6,7のステム6b,7bは、図1において動弁室4側に開くV字状をなすようにシリンダ軸線C1に対して傾斜して設けられる。各ステム6b,7bの延出端側の間には、図1の紙面と直交するように配されたカムシャフト11が設けられる。カムシャフト11は、エンジン1の運転時には例えばチェーン式の伝動機構を介してクランクシャフトと連係して回転駆動する(何れも不図示)。なお、図中符号C2はカムシャフト11の回転中心を示す。
各バルブ6,7は、吸気側及び排気側のロッカーアーム12,13を介してカムシャフト11の吸気又は排気カム11a,11bに押圧されて開閉作動する。カムシャフト11よりもシリンダヘッド2先端側かつ吸気バルブ6側又は排気バルブ7側には、カムシャフト11と平行な吸気側又は排気側のロッカーアームシャフト14,15がそれぞれ配設され、該各ロッカーアームシャフト14,15に各ロッカーアーム12,13の長手方向中間部が揺動可能に支持される。各ロッカーアーム12,13は、カムシャフト11側の端部に各カム11a,11bの外周面(カム面)に転設するカムローラ16を支持し、ステム側の端部にステム先端部に当接するタペットボルト17を支持する。
そして、エンジン1の運転時にカムシャフト11が回転駆動すると、その各カム11a,11bのカムパターンに応じて各ロッカーアーム12,13が揺動し、各バルブ6,7がそのステムに沿って往復動して各ポート8,9の燃焼室側開口8a,9aを開閉させる。
吸気バルブ6の開弁時には、吸気ポート8内にその吸気上流側端であるシリンダ外側開口8bから外気と燃料との混合気が流入する。この混合気が吸気ポート8の吸気下流側端である燃焼室側開口8aから燃焼室4a内に流入し、該混合気が吸気バルブ6が閉弁した後に圧縮され、不図示の点火プラグにより点火されて燃焼する。燃焼後の排気ガスは、排気バルブ7の開弁時に排気ポート9を介して燃焼室4a外に排出される。
以下、エンジン1の吸気ポート8について図2,3を参照して詳細に説明する。
吸気ポート8は、シリンダ外側開口8bから燃焼室側開口8aに至るまで概ね一定の断面積を有して延びる。すなわち、吸気ポート8が形成する吸気通路の断面積は概ね一定とされる。
吸気ポート8のシリンダ外側開口8b近傍及び燃焼室側開口8a近傍(長手方向両端部)における長手方向に直交する断面形状は、その内側に向けて凸となる部位を有さない概ね正円形状とされる。一方、吸気ポート8のシリンダ外側開口8b及び燃焼室側開口8aの間(長手方向中間部)における前記断面形状は、その内側に向けて凸となる部位を有する異形状とされる。
吸気ポート8は、前述の如くシリンダ外側開口8bからシリンダ中心側に向けて概ねシリンダ直交方向に沿って延びた後、その吸気下流側の部位が燃焼室4a側に向けて湾曲して燃焼室側開口8aに至る。以下、吸気ポート8における前記吸気下流側の湾曲部位を湾曲部22とする。また、図中符号C3は、吸気ポート8の断面形状の中心位置を通過しつつ該吸気ポート8の長手方向(延び方向、吸気流方向)に沿って延びるポート中心線を示す。
より詳細には、吸気ポート8は、シリンダ外側開口8bからシリンダ中心側に向けて、シリンダ直交方向に対してシリンダ中心側ほど動弁室4側に位置するようにやや傾斜して延びつつ動弁室4側に凸となるようにやや湾曲し、その吸気下流側においてシリンダ直交方向に対してシリンダ中心側ほど燃焼室4a側に位置するようにやや傾斜して延びた後(ここまでを吸気ポート8の上流部21とする)、そのさらに吸気下流側の部位(前記湾曲部22)が前述の如く燃焼室4a側に向けて湾曲し、その曲率を大きくする(湾曲をきつくする)と共に燃焼室4a側への傾斜を急にした状態で燃焼室側開口8aに至る。
すなわち、吸気ポート8は、その吸気下流側を燃焼室4a側に向けるようにほぼ全体的に湾曲し、かつ吸気下流側の湾曲をきつくするように曲率を変化させる。以下、吸気ポート8における動弁室4側を湾曲外周側とし、これと反対側(対向する側、シリンダ本体3側)を湾曲内周側とする。
ここで、吸気ポート8の前記上流部21の湾曲内周側には、その壁面からポート断面内側に突出する第一突出部24が設けられる。
第一突出部24は吸気流方向に沿って延びるように設けられ、図3(b),(c)の断面視(吸気流方向と直交する断面視)においてポート断面内側に凸の円弧状の突出面を形成する。なお、吸気ポート8の湾曲外周側には、第一突出部24が突出した分の吸気ポート8の断面積(吸気通路面積)を確保するべく肉抜き部27が形成される。
第一突出部24は、図2においては吸気流方向に長い緩やかな円弧状に突出し、その吸気上流側及び下流側の端部を吸気ポート8の壁面に滑らかに連続させる。これにより、吸気ポート8の上流部21の湾曲内周側の曲率が部分的にやや大きくなり、もって湾曲内周側における上流部21と湾曲部22との間の曲率の変化が小さくなる。
このため、吸気ポート8の湾曲内周側に沿って流れる吸気流の一部が、第一突出部24に沿って湾曲内周側に流れの方向を変化させた後、該吸気流が湾曲部22の湾曲内周側にも沿って流れ易くなり、吸気ポート8の吸気下流側(特に湾曲部22)における吸気流の湾曲部22内周側の壁面からの剥離が抑えられて吸気抵抗が抑制される。また、吸気ポート8内における吸気流量が減少し易い湾曲内周側の吸気流量が増加することで、燃焼室4a内に流入する吸気流の流れ(特にタンブル流(シリンダ縦方向の渦流))をコントロールし易くなる。ここで、第一突出部24の突出高さや吸気流方向での位置を適宜変更し、前記吸気流の剥離を抑制するだけでなくあえて剥離させることでも、燃焼室4a内で発生するタンブル流を制御可能である。
以下、図2における第一突出部24のポート断面内側への突出頂部を符合24aとし、該突出頂部24aよりも吸気上流側及び下流側の傾斜部(上流側傾斜部及び下流側傾斜部)をそれぞれ符号24b,24cとする。
一方、吸気ポート8の湾曲外周側には、その壁面からポート断面内側に突出する第二突出部25が設けられる。
第二突出部25は吸気流方向に沿って延びるように設けられ、図3(c),(d)の断面視(吸気流方向と直交する断面視)においてポート断面内側に凸の円弧状の突出面を形成する。なお、吸気ポート8の湾曲外周側における第二突出部25の両側には、前述の肉抜き部27が連続的に形成される。
第二突出部25は、図2においては吸気流方向に長い山形に突出し、かつそのポート断面内側への突出頂部25aよりも吸気上流側の部位を吸気流方向に長く形成し、さらにその吸気上流側の端部を吸気ポート8の壁面に滑らかに連続させる。第二突出部25の突出頂部25aは、概ね前記上流部21と湾曲部22との境に位置する。以下、第二突出部25の突出頂部25aよりも吸気上流側及び下流側の傾斜部(上流側傾斜部及び下流側傾斜部)をそれぞれ符号25b,25cとする。
ここで、湾曲部22の湾曲外周側には、吸気バルブ6用のバルブガイド6cの燃焼室4a側の端部がポート断面内側に突出する。バルブガイド6cは燃焼室側開口8aと直交するように配置され、その燃焼室4a側の端部(突出端部)が燃焼室側開口8aの中心を指向するように突出する。このバルブガイド6cの中心線は、前記ポート中心線C3における燃焼室側開口8a位置での接線(燃焼室側開口8a中心を通過しシリンダ本体3側ほどシリンダ中心側に位置するように傾斜する直線)と同一となる。
バルブガイド6cの突出端部は第二突出部25を貫通し、その先端を第二突出部25における吸気流方向で比較的短い下流側傾斜部25c上に露出させる。バルブガイド6c先端の直ぐ吸気上流側には第二突出部25の突出頂部25aが位置し、該突出頂部25aの吸気上流側には吸気流方向で比較的長い上流側傾斜部25bが設けられる。上流側傾斜部25bは、上流部21の上流側の壁面から緩やかに立ち上がって突出頂部25aに至るスロープ状に形成される。
これにより、吸気ポート8の湾曲外周側に沿って流れる吸気流の一部が、第二突出部25に沿って湾曲内周側に流れの方向を変化させ、バルブガイド6cの突出端部を乗り越えるように吸気下流側に流れることで、バルブガイド6cの突出端部周辺を通過する吸気流の抵抗(抗力)が抑制される。
また、上流側傾斜部25bは、詳細には図2において動弁室4側に凸の円弧状の外面を形成するようにやや湾曲し、かつ突出頂部25a近傍においてその傾斜を急にするように曲率を大きくする(湾曲をきつくする)。
これにより、吸気ポート8内の吸気流の一部が第二突出部25の突出頂部25aを通過する際に、該吸気流にポート断面内側ひいては湾曲内周側への指向性が与えられ、湾曲内周側の吸気流量が増加すると共に、該湾曲内周側における吸気流の壁面からの剥離が抑えられる。なお、第二突出部25の突出頂部25aのポート断面内側への突出高さはバルブガイド6cの突出端部のそれよりも大きくされる。
各突出部24,25は、図3(c)の断面視においてポート中心線C3を挟んで互いに対向するように、吸気ポート8の湾曲内周側及び外周側にそれぞれ設けられる。
ここで、図2に示すように、各突出部24,25の突出頂部24a,25aは、それぞれの吸気流方向での位置を互いにずらして配置される。具体的には、第一突出部24の突出頂部24aが第二突出部25の突出頂部25aよりも吸気流方向で吸気上流側にずれて(換言すれば、第二突出部25の突出頂部25aが第一突出部24の突出頂部24aよりも吸気下流側にずれて)配置される。これにより、吸気ポート8内に各突出部24,25が設けられることによる吸気通路の過剰な絞りが防止される。
図4に示すように、シリンダヘッド2における燃焼室4aの天井形成部位において、各ポート8,9の燃焼室側開口8a,9aを避けた箇所には、前記点火プラグの電極部分を臨ませるプラグ挿通口28が設けられる。本願エンジン1においては、前記プラグ挿通口28周りに前記混合気(吸気流)が集まるように、各突出部24,25の位置及び形状を設定し、吸気流の前記タンブル流及びスワール流(シリンダ横方向の渦流)の最適化を図っている。
そして、前述の如く吸気ポート8内での吸気抵抗を抑えて吸気流量を増加させることで、図5に示すように、吸気ポート8に各突出部24,25を設けた本願エンジン1は、前記各突出部24,25を有さない従来エンジンに対して、全エンジン回転速度域において全開時の機関出力(WOT(Wide Open Throttle)出力)を増加させている。また、本願エンジン1においては、前述の如く燃焼室4a内での吸気流を積極的にコントロールすることで、混合気の燃焼性を高めて燃費性能を向上させることも可能である。
なお、図1に示すように、排気ポート9の湾曲外周側におけるバルブガイド6cの突出端部周りには、前記第二突出部25に相当する突出部29が設けられ、バルブガイド6cの突出端部の吸気下流側における渦流を抑えて排気抵抗を抑制している。
以上説明したように、上記実施例におけるエンジン1は、シリンダ本体3と協働して燃焼室4aを形成するシリンダヘッド2と、該シリンダヘッド2に設けられて前記燃焼室4aに開口する燃焼室側開口8aを有する吸気ポート8と、該燃焼室側開口8aを開閉する吸気バルブ6と、前記吸気ポート8の壁面から該吸気ポート8内へ突出する第一及び第二突出部24,25とを備え、前記各突出部24,25が、前記吸気ポート8内の吸気流方向に沿って延びると共に、前記吸気流方向と直交する断面視で互いに対向するように設けられるものであって、前記各突出部24,25における前記吸気ポート8内への突出頂部24a,25aが、前記吸気流方向で互いにずれて配置されるものである。
この構成によれば、吸気ポート8内に吸気流方向に沿って延びる各突出部24,25を設けることで、該吸気ポート8内の吸気流に整流効果を与えて吸気流速を高め、該吸気流による燃焼室4a内の渦流を促進して燃焼性を高めることができる。また、各突出部24,25の突出頂部24a,25aを吸気流方向で互いにずらすことで、吸気通路の絞り過ぎによる吸気抵抗の増加を抑えることができる。
また、上記エンジン1は、前記吸気ポート8内には、前記吸気バルブ6のステム6bが挿通されるバルブガイド6cの端部が突出し、該バルブガイド6cが設けられている側の前記吸気ポート8の壁面には、前記第二突出部25が設けられ、前記バルブガイド6cの突出端部の近傍かつ該突出端部よりも吸気上流側には、前記第二突出部25の突出頂部25aが設けられ、かつ該第二突出部25における前記突出頂部25aよりも吸気上流側には、前記吸気ポート8の壁面から前記突出頂部25aまで前記吸気流方向に対して傾斜して延びる上流側傾斜部25bが設けられ、前記上流側傾斜部25bが、前記突出頂部25a近傍で傾斜を急にするものである。
この構成によれば、吸気ポート8内の吸気流がバルブガイド6cの突出端部周辺を通過する際、該吸気流が第二突出部25の上流側傾斜部25bに案内されてバルブガイド6cの突出端部を乗り越えることで、該バルブガイド6cの突出端部周りの吸気抵抗の増加を抑えることができる。また、上流側傾斜部25bが第二突出部25の突出頂部25a近傍で傾斜を急にすることで、該上流側傾斜部25bに沿って流れる吸気流がバルブガイド6cの突出端部を乗り越えることを容易にできる。
また、上記エンジン1においては、前記吸気ポート8が前記燃焼室側開口8aに向かって湾曲し、該吸気ポート8の湾曲外周側には前記バルブガイド6c及び第二突出部25が設けられると共に、吸気ポート8の湾曲内周側には第一突出部24が設けられ、前記第二突出部の突出頂部25aよりも吸気上流側に、前記第一突出部24の突出頂部24aが設けられるものである。
この構成によれば、吸気ポート8の湾曲内周側に沿って流れる吸気流の一部が、第一突出部24の突出頂部24aを通過した後にその下流側傾斜部24cに沿って流れ、吸気ポート8の湾曲内周側に向けて流れの方向を変化させると共に、吸気ポート8の湾曲外周側に沿って流れる吸気流の一部が、第二突出部の上流側傾斜部25bに沿って流れ、同じく吸気ポート8の湾曲内周側へ流れの方向を変化させる。これにより、吸気流量が減少し易い湾曲内周側の吸気流量を増加させ、吸気ポート8の断面全体を有効に用いた吸気流量を確保できる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば四バルブエンジンやDOHCエンジン、さらには並列又はV型等の複数気筒エンジンに適用してもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例におけるエンジンのシリンダヘッドの縦断面図である。 図1の吸気ポート周りの拡大図である。 (a)は図2のA−A断面図、(b)は図2のB−B断面図、(c)は図2のC−C断面図、(d)は図2のD−D断面図、(e)は図2のE−E断面図である。 上記エンジンの燃焼室周りをシリンダ軸線方向から見た平面説明図である。 上記エンジン及び従来エンジンのエンジン回転数に対する全開時エンジン出力の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 シリンダヘッド
3 シリンダ本体(シリンダ)
4a 燃焼室(燃焼空間)
6 吸気バルブ(吸気弁)
6b ステム
6c バルブガイド(弁ガイド)
8 吸気ポート
8a 燃焼室側開口(吸気口)
24 第一突出部(他方の突出部)
24a 突出頂部
25 第二突出部(一方の突出部)
25a 突出頂部
25b 上流側傾斜部

Claims (2)

  1. シリンダ(3)と協働して燃焼空間(4a)を形成するシリンダヘッド(2)と、該シリンダヘッド(2)に設けられて前記燃焼空間(4a)に開口する吸気口(8a)を有する吸気ポート(8)と、該吸気口(8a)を開閉する吸気弁(6)と、前記吸気ポート(8)の壁面から該吸気ポート(8)内へ突出する第一及び第二突出部(24,25)とを備え、前記各突出部(24,25)が、前記吸気ポート(8)内の吸気流方向に沿って延びると共に、前記吸気流方向と直交する断面視で互いに対向するように設けられる内燃機関(1)において、
    前記各突出部(24,25)における前記吸気ポート(8)内への突出頂部(24a,25a)が、前記吸気流方向で互いにずれて配置され
    前記吸気ポート(8)内には、前記吸気弁(6)のステム(6b)が挿通される弁ガイド(6c)の端部が突出し、該弁ガイド(6c)が設けられている側の前記吸気ポート(8)の壁面には、前記各突出部(24,25)の一方(25)が設けられ、前記弁ガイド(6c)の突出端部の近傍かつ該突出端部よりも吸気上流側には、前記一方の突出部(25)の突出頂部(25a)が設けられ、かつ該一方の突出部(25)における前記突出頂部(25a)よりも吸気上流側には、前記吸気ポート(8)の壁面から前記突出頂部(25a)まで前記吸気流方向に対して傾斜して延びる傾斜部(25b)が設けられ、該傾斜部(25b)が、前記突出頂部(25a)近傍で傾斜を急にすることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記吸気ポート(8)が前記吸気口(8a)に向かって湾曲し、該吸気ポート(8)の湾曲外周側には前記弁ガイド(6c)及び一方の突出部(25)が設けられると共に、吸気ポート(8)の湾曲内周側には他方の突出部(24)が設けられ、前記一方の突出部(25)の突出頂部(25a)よりも吸気上流側に、前記他方の突出部(24)の突出頂部(24a)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
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