JP5622663B2 - 回転電機の固定子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、電動機あるいは発電機などの回転電機に用いられる固定子及びその製造方法に関するものであり、特に複数の磁極片とこれに巻装されたコイルとを有し、コイル間をわたり線でわたる固定子及びその製造方法に関するものである。
一般に発電機や電動機などの回転電機における主要静止部を構成する固定子においては、リング状の連鎖部から径方向内側に延びる複数のティースを有するコアが用いられ、このティースのそれぞれにはコイルが巻装されて構成されている。このような構成の固定子にあっては、コアの径方向内側の狭く閉じられた空間にコイルが巻かれるため、コイルの巻回作業には種々の制約が生じるものであった。
この制約を取り除き、コイルの巻装作業が容易で、巻線の太線化の適用やコイルの占有面積を高くする方策として、鋼鈑を積層して連鎖状に形成されたコアは、外力を加えない開放状態において直線状に延びるバックヨーク部と、このバックヨーク部の延びる方向と垂直に互いに平行に延びた複数のティース部とを有する構成とし、このコアのそれぞれのティース部の外周にボビンを取り付け、このボビン上にコイルを巻装する方法が行われている(例えば、特許文献1参照)。
この物によれば、コイルの巻装時に極部は開空間に向かって先端が直線上に並ぶように互いに平行に延びているため巻線機を設置するスペースが十分に取れコイルの巻装が容易に行なえ、その後に連鎖部の一方の端部と他方の端部とを当接させて、極部が中心方向を向くようにコアを環状に丸めて固定子を形成することが可能である。
特開平8−149771号公報 特開2000−224791号公報
コイルを複数配置する構造の回転電機の固定子においては、各コイル間を電気的に接続するためのわたり線を必要とする場合がある。そして従来、そのわたり線の経路確保のために鉄心絶縁子(ボビン)を複雑な形状としなければならないケースがあり、成形部品用金型が高額となり、部品コストが増大したり、管理が煩雑となったりするといった課題や、わたり線専用スペースが必要となり回転電機の小型化が抑制されるといった課題があった(例えば、特許文献2参照)。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置の小型化及び信頼性の向上ができ、作業性が向上しコストダウンを図ることができる回転電機の固定子及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の回転電機の固定子は、中心軸の回りに環状に延在するバックヨーク部、及びバックヨーク部から中心方向に向けて突出した複数のティース部を有するコアと、絶縁材料でなりティース部の周囲を覆う様に配設されたボビンと、ボビンに巻装されたコイルと、ボビンの外側鍔部に立設され中心軸と略平行な第1の方向に延びコイルから延出する絶縁被覆線でなる口出し線と複数のコイル間を電気的に接続する絶縁被覆線でなるわたり線が絡げられる絡げピンとを備え、第1の方向のコイルからの距離を軸方向高さとすると、わたり線が巻き付けられる絡げピンのわたり線絡げ箇所は、コイル間にてわたり線が引き回される軸方向高さよりも第1の方向に所定の高さ高くなった位置に設けられ、わたり線は、コイル間を引き回され、引き回しと同じ高さで絡げピンと接触し、この接触位置から向きを変え第1の方向に延び、わたり線の所定の高さ高い位置に設けられているわたり線絡げ箇所に絡げ、わたり線絡げ箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合することを特徴とする。
また、本発明の回転電機の固定子の製造方法は、中心軸の回りに環状に延在するバックヨーク部、及びバックヨーク部から中心方向に向けて突出した複数のティース部を有するコアと、絶縁材料でなりティース部の周囲を覆う様に配設されたボビンと、ボビンに巻装されたコイルと、ボビンの外側鍔部に立設され中心軸と略平行な第1の方向に延びコイルから延出する絶縁被覆線でなるコイル口出し線を絡げる口出し線絡げ箇所と複数のコイル間を電気的に接続する絶縁被覆線でなるわたり線を絡げるわたり線絡げ箇所が設けられた絡げピンと、を備えた回転電機の固定子の製造方法であり、絡げピンの延びる方向のコイルからの距離を軸方向高さとすると、口出し線絡げ箇所にコイル口出し線を絡げた後、口出し線絡げ箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合し、口出し線絡げ箇所より低い軸方向高さにて、複数のコイル間をわたるわたり線を引き回し、同高さで絡げピンに接触させ、この接触位置から向きを変え第1の方向に所定の高さ高い位置に設けられているわたり線絡げ箇所に絡げ、わたり線絡げ箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合することを特徴とする。
また、本発明の他の回転電機の固定子の製造方法は、中心軸の回りに環状に延在するバックヨーク部、及びバックヨーク部から中心方向に向けて突出した複数のティース部を有するコアと、絶縁材料でなりティース部の周囲を覆う様に配設されたボビンと、ボビンに巻装されたコイルと、ボビンの外側鍔部に立設され中心軸と略平行な第1の方向に延びコイルから延出する絶縁被覆線でなるコイル口出し線を絡げる口出し線絡げ箇所と複数のコイル間を電気的に接続する絶縁被覆線でなるわたり線を絡げるわたり線絡げ箇所が設けられた絡げピンと、を備えた回転電機の固定子の製造方法であり、絡げピンの延びる方向のコイルからの距離を軸方向高さとすると、口出し線絡げ箇所とわたり線絡げ箇所とを絡げピンの軸方向同じ高さに設け、口出し線絡げ箇所より低い軸方向高さにて、複数のコイル間をわたるわたり線を引き回し、同高さで絡げピンに接触させ、この接触位置から向きを変え第1の方向に所定の高さ高い位置に設けられているわたり線絡げ箇所に絡げ、わたり線のコイル間の引き回し部分を沈めない箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合することを特徴とする。
コイル間のわたり線と絡げピンとを、またコイル口出し線と絡げピンとを各一度のハンダ接合で接合可することができ、接合時間の短縮と信頼性確保が可能となる。また、ボビンについても、わたり線専用に引き回す経路が必要ないため簡易な形状となり安価で小型化が可能となる。また、引き回し作業も容易で短時間となり、作業性が向上するという効果を奏する。
図1は、この発明の回転電機の実施の形態である電動機の内部構造を示す横断面図である。 図2は、一体化する前の分割コアの正面図である。 図3は、分割コアの1つの磁極片にボビンを介してコイルが巻装された様子を示す、回転軸に直交する面での横断面図である。 図4は、一体化する前の固定子の1つの連結体の斜視図である。 図5は、わたり線の引き回される様子を示す固定子の斜視図である。 図6は、図5のわたり線の接続の組み合わせを示す模式図である。 図7は、1つの磁極片の回転軸に平行な垂直な方向の例えば図4の面Bによる縦断面図である。 図8は、絡げピンとわたり線絡げ箇所、及び絡げピンと口出し線絡げ箇所の配置の関係を示す縦断面図である。 図9は、わたり線が中心軸側に外れることを防止する外れ防止突起の取り付けられた様子を示す縦断面図である。 図10は、両肩部が斜めに切除された外側鍔部の中央部の尖った位置に絡げピンが立設されている様子を示す回転子側から見た磁極片の図である。 図11は、絡げピンとわたり線絡げ箇所、及び絡げピンと口出し線絡げ箇所の配置の他の例を示す縦断面図である。
以下、本発明にかかる回転電機及びその製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、回転電機として電動機の例を挙げるが、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、この発明の回転電機の実施の形態である電動機の内部構造を示す横断面図である。電動機80は、回転子4が固定子5の中で回る内回転式であり、複数のティースで形成されるスロットに外周部が湾曲した形態の絶縁材でできたボビン(絶縁体)6を介してコイル7が巻装された固定子5を有している。回転子4は、その回転軸8が外殻を構成する金属製のブラケット9とフレーム10に装着された軸受12で回転可能に支持されている。軸受12のうちの反負荷側の軸受12は、ブラケット9に形成されたベアリングハウジングに嵌合されている。このブラケット9の軸方向端面にはブラケット9の径とほぼ等しい径の端子台13が同軸線上に装着されている。端子台13の中心部に制御用回路14が配設されている。端子台13は、ブラケット9の接合フランジに接合されるカバー11で覆われている。
電動機80は、例えば天井に取り付けられる換気扇に装備される。換気扇は、ダクトを通し屋内空気の換気を行う換気扇に装備される。換気扇は、電動機80をはじめ、グリル、ボディ、ケーシング、シロッコ羽根で構成され、屋内の空気を強制的に屋外へ移動することができる。
なお、本実施の形態においては、回転軸8の中心軸線を中心線と呼ぶ。また回転軸8の中心軸線に沿う方向を軸方向とする。さらに電動機80の回転軸8の先端に向かう方向を第1の方向と呼ぶ。
図2は、一体化する前の分割コア(固定子鉄心)の正面図である。図3は、分割コアの1つの磁極片にボビン6を介してコイル7が巻装された様子を示す、回転軸8に直交する面での横断面図である。図4は、一体化する前の固定子5の1つの連結体の斜視図である。固定子5は、複数の磁極片21が連結されてなる分割コア20と、分割コア20に絶縁被覆線が巻装されてなるコイル7と、分割コア20とコイル7との間に設けられ両者を絶縁するボビン6とを備えている。
磁極片21は、それぞれバックヨーク部21a、及びこのバックヨーク部21aから突出したティース部21bを有している。そして、複数の磁極片21が、バックヨーク部21aの両端に設けられた連結部21cを介して折り曲げ可能に連結されている。個々の磁極片21は、板厚の小さい電磁鋼板を必要な枚数だけ積み重ね、カシメ、溶接、接着等により一枚一枚の電磁鋼板がバラバラにならないように固定されている。個々の磁極片21はその表面をボビン6にて覆われている。ボビン6は、樹脂を材料としてモールド成型により作製されている。コイル7は、ボビン6にて覆われたティース部21bに巻回されている。つまり、ボビン6は、磁極片21とコイル7との間で、両者を絶縁するために設けられている。分割コア20は、コイル7を巻装した後、固定子5として、電動機80に装備される際、連結部21cを折り曲げられて円筒状に形成される。図4において、固定子5の端部の第1の方向側に、コイル7間をわたるわたり線を絡げる絡げピン15(15A)が立設されている。固定子5の端部の第1の方向と反対の第2の方向側に、コイル7に電源供給をするための絡げる絡げピン15(15B)が立設されている。絡げピン15に関しては後に詳述する。
分割コア20は、円筒状に形成された状態における円周方向に、半径180度ずつ2つの連結体(第1の連結体20A及び第2の連結体20B)に分割されている。本実施の形態においては、第1の連結体20Aと第2の連結体20Bとは、同じ形状をなしている。第1の連結体20Aは、6個の磁極片21を有し、両端部に嵌合凸起20aと嵌合凹部20bとを有している。第2の連結体20Bも同様な形状をなしており、第1の連結体20Aの嵌合凸起20aと第2の連結体20Bの嵌合凹部20bとが嵌合し、第1の連結体20Aの嵌合凹部20bと第2の連結体20Bの嵌合凸起20aとが嵌合することにより両者が結合する。
第1の連結体20Aと第2の連結体20Bは、それぞれバックヨーク部21a側に反り返るように折り曲げられた状態で、フライヤーを用いてティース部21bにコイル7を巻装する。ティース部21bの周囲に障害となるものがないので、高密度な巻線を容易に可能とする。各ティース部21b毎にコイル7の巻線を行った後、溶接・圧入等で一体化され、第1の連結体20Aと第2の連結体20Bとが結合される。その後、各コイル7のわたり線処理が実施される。
本実施の形態の固定子5は屈曲型の分割コア20を採用しているため、分割したコアのコイル7間をまたがるわたり線処理が必要である。図5は、わたり線18の引き回される様子を示す固定子の斜視図である。図6は、図5のわたり線の接続の組み合わせを示す模式図である。磁極U2と磁極U3とが、わたり線18A(実線)により電気的に接続される。また、磁極V2と磁極V3とが、わたり線18B(破線)により電気的に接続される。さらに、磁極W2と磁極W3とが、わたり線18C(一点鎖線)により電気的に接続される。そして、磁極U4と磁極V4と磁極W4とが、わたり線18D(二点鎖線)により電気的に接続される。各わたり線18(18A,18B,18C,18D)は、絶縁被覆線でなり、円弧形状に並ぶコイル7のコイルエンド上に配置される。
ボビン6の内側鍔部6bに、縁部が第1の方向に高さを高く延ばされて延長部6dが形成されている(コイル7から第1の方向に離れる距離の大きさを高さと呼ぶ)。延長部6dは、各わたり線18(18A,18B,18C)を径方向内側から支持するために設けられている。そして、各わたり線18(18A,18B,18C)は、ボビン6の延長部6dの径方向外側面を這うように引き回される。
すなわち、ボビン6の内側鍔部6bは、わたり線18が設けられている側で、軸方向に延びて延長部6dが形成され、わたり線18は、延長部6dの径方向外側面を這うように引き回されている。これにより、わたり線18の経路が所定の角度を上回るようにわん曲しても、わたり線18が固定子5の中心軸側に外れることがない。なお、わたり線18Dのように、わたる距離が短い場合には、ボビン6の内側鍔部6bに接触しないで引き回される。なお、本実施の形態においては、絶縁被覆線でなる4本のわたり線18(18A,18B,18C,18D)が配設されているが、延長部6dの径方向外側面上、あるいは空中で、わたり線どうしが接触することのないように引き回しの高さを相互に若干変えるようにしてもよい。
固定子5の端部に立設された絡げピン15は、わたり線18、コイル口出し線のほか電源線などを絡げたり、電源供給用端子などして機能したりする必要があり、それら接合部が1本の絡げピン15へ集中することは、スペース的に困難である。そこで、図6に示す通り、図6の下方のわたり線側(第1の方向側)にわたり線18用の絡げピン15(15A)を所定本数設け、図6の上方の電源供給側(第2の方向側)には電源供給用の絡げピン15(15B)を所定本数設け、1本の絡げピンへ接合部が集中することを避けている。
図7は、1つの磁極片の回転軸に平行な垂直な方向の例えば図4の面Bによる縦断面図である。なお、図7においては、1つの磁極片の第1の方向側の要部のみを示し、コイル7、コイル口出し線17及びわたり線18は省略している。ボビン6の外側鍔部6cに取り付け穴が穿孔されて、この取り付け穴に絡げピン15の下部が挿入されて絡げピン15が立設されている。
図8は、絡げピン15とわたり線絡げ箇所15a、及び絡げピン15と口出し線絡げ箇所15bの配置の関係を示す図7と同様な縦断面図である。絡げピン15は、ボビン6の外側鍔部6cに立設され、延長部6dが設けられた内側鍔部6bよりさらに高く延びている。口出し線絡げ箇所15bは、絡げピン15の根元部に設けられ、延長部6dの上縁より低い位置にある。一方、わたり線絡げ箇所15aは、絡げピン15の先端部に設けられ、延長部6dの上縁より高い位置にある。
つまり、わたり線絡げ箇所15aは、絡げピン15の口出し線絡げ箇所15bよりもさらに先端側に設けられている。わたり線18は、複数のコイル7間にて口出し線絡げ箇所15bよりもコイル7に近い側の軸方向位置にて引き回される。そして、そのように引き回されたわたり線18は、絡げピン15の根元部に接触し、接触することで向きを変えて絡げピン15の先端方向に向かい、口出し線絡げ箇所15bを超え、先端側の口出し線絡げ箇所15aにて絡げピン15に巻き付けられている。わたり線18は、絡げピン15に接触することで向きを変えるが、絡げピン15を滑ってしまうような場合には、1巻き絡げてから絡げピン15の先端方向に向きを変えるようにしてもよい。
上記のように、わたり線絡げ箇所15aは、口出し線絡げ箇所15bよりもコイル7から離れた位置(高い位置)に離れて設けられている。一般に、コイル口出し線17のコイル7からの口出し位置は、わたり線18の引き回し位置より低い。そのため、わたり線18の引き回し及び絡げよりも、コイル口出し線17の絡げの方を先に行うか、あるいは同時の固定で行う。わたり線18の引き回し時に、コイル口出し線17の絡げが終わっていたほうが障害物とならないこともあり、わたり線18の引き回し及び絡げを、コイル口出し線17の絡げよりも先に行うことはない。
本実施の形態においては、まず1工程にて、コイル口出し線17を口出し線絡げ箇所15bに巻き付けた状態(巻き付けることで仮固定した状態)で、逆さまにして口出し線絡げ箇所15bまでを、はんだ槽に沈めて溶融はんだに浸漬してはんだ接合する。コイル口出し線17は、絶縁被覆線でなるので溶融はんだにより被覆が溶け電気的接合が行われる。
続く2工程にて、わたり線18をわたらせた後、口出し線絡げ箇所15bより、さらにコイル7から離れた位置(高い位置)のわたり線絡げ箇所15aにてわたり線18を絡げピン15に巻き付け(仮固定)、逆さまにしてわたり線絡げ箇所15aまで(口出し線絡げ箇所15bまでは沈めない)をはんだ槽に沈めて溶融はんだに浸漬してはんだ接合する。わたり線18もまた絶縁被覆線でなるので電気的接合が行完了する。なお、溶融はんだを貯留するはんだ槽は、コイル7間をわたるわたり線18がはんだに浸漬しないように、絡げピン15のみの部分に延在するドーナツ状のものとしてもよい。
これにより、わたり線18の引き回しの高さ(引き回しの軸方向位置)を口出し線絡げ箇所15bと同じかあるいはさらに低い高さ(軸方向位置)とすることができ、電動機80の小型化を図ることができる。さらに作業が容易で作業性が向上しコストダウンを図ることができる。
図9は、わたり線が中心軸側に外れることを防止する外れ防止突起の取り付けられた様子を示す縦断面図である。図9の実施の形態によれば、ボビン6の延長部6dの先端部外側面に、わたり線18が中心軸側に外れることを防止する外れ防止突起26が設けられている。これにより、わたり線18が中心軸側に外れることがないので、信頼性が向上し、また耐久性も向上する。
図10は、両肩部が斜めに切除された外側鍔部6cの中央部の尖った位置に絡げピン15が立設されている様子を示す回転子側から見た磁極片の図である。わたり線18の絡げピン15の最下部への巻きつけを容易とするため、絡げ自動機のノズル等が入りやすい様、ボビン6の外側鍔部6cを斜めにカットした形状を採用する。つまり、ボビン6の外側鍔部6cは、第1の方向の先端において、両肩部が斜めに切除された中央部で高い尖った形状を成し、絡げピン15は、尖った位置に立設されている。わたり線18の引き回しは、コイル7に近い部分へ配置するため絡げピン15を、なるべくコイル7に近い部分から引出す構造が有効であり、絡げピン15を固定するボビン6の外側鍔部6cの両肩部が斜めに切除する上記方法は容易で効果的である。
以上のように本実施の形態の固定子5によれば、中心軸Aの回りに環状に延在するバックヨーク部21a、及びバックヨーク部21aから中心方向に向けて突出した複数のティース部21bを有するコア20と、ティース部21bにボビン6を介して巻装されたコイル7とを含んで構成されている。
ボビン6は、樹脂などの絶縁材料にて作製され、コア20とコイル7との間に挟まれて配設されている。そして、ボビン6は、ティース部21bの周囲を覆おう巻線部6aと、巻線部6aの径方向中心軸側(ティース部21bの先端側)で円周方向及び中心軸方向に広がる内側鍔部6bと、巻線部6aのバックヨーク部21a側で円周方向及び中心軸方向に広がる外側鍔部6cとを有している。
そして、固定子5は、ボビン6の外側鍔部6cから中心軸Aと平行な方向に延び、コイル7から延出するコイル口出し線17と複数のコイル7間を電気的に接続するわたり線18が絡げられた絡げピン15とを有しており、わたり線18が巻き付けられる絡げピン15のわたり線絡げ箇所15aは、コイル口出し線17が巻き付けられる絡げピン15の口出し線絡げ箇所15bよりも、絡げピン15の先端側に設けられている。
そのため、コイル7間のわたり線18と絡げピン15、コイル口出し線17と絡げピン15とを各一度のはんだ接合で接合可することができ、接合時間の短縮と信頼性確保が可能となる。また、ボビン6についても、わたり線専用に引き回す経路が必要ないため簡易な形状となり安価で小型化が可能となる。また、引き回し作業も容易で短時間となり、作業性が向上する。
図11は、絡げピン15とわたり線絡げ箇所15a、及び絡げピン15と口出し線絡げ箇所15bの配置の他の例を示す縦断面図である。図11の例では、絡げピン15は、ボビン6の外側鍔部6cに立設され、延長部6dが設けられた内側鍔部6bよりさらに高く延びている。口出し線絡げ箇所15bとわたり線絡げ箇所15aは、絡げピン15の同一の箇所に設けられ、延長部6dに対して延長部6dの上縁を跨ぐような位置に設けられている。
図11の例によれば、コイル口出し線17と絡げピン15の巻き付けピッチ、わたり線18と絡げピン15の巻付けピッチをお互いの線径以上にし絡げピン15の上部までそれぞれを交互に配置する。その後逆さまにして、コイル7間をわたるわたり線18がはんだに浸漬しない深さまで、絡げピン15上部のみをはんだ槽に沈めて溶融はんだに浸漬してはんだ接合する。これにより、1工程でコイル口出し線17、わたり線18と絡げピン15の接合が可能となる。なお、溶融はんだを貯留するはんだ槽は、コイル7間をわたるわたり線18がはんだに浸漬しないように、絡げピン15のみの部分に延在するドーナツ状のものとしてもよい。
なお、本実施の形態の固定子は屈曲型の分割コア20を採用しているが、分割コア20に限らず、複数のコイル7を有し各コイル7間を電気的に接続するためのわたり線を必要とするものであれば、本実施の形態を適用することができる。また、電動機80に限らずコイル7を連続で巻線できない発電機など回転電機にも適用することができる。
本発明は、コイルを連続で巻線できない回転電機の固定子に利用でき、特に小型化及び低コスト化を図る回転電機の固定子に最適なものである。
4 回転子
5 固定子
6 ボビン
6a 巻線部
6b 内側鍔部
6c 外側鍔部
6d 延長部
7 コイル
8 回転軸(中心線)
9 ブラケット
10 フレーム
11 カバー
12 軸受
13 端子台
14 制御用回路
15,15A,15B 絡げピン
15a わたり線絡げ箇所
15b 口出し線絡げ箇所
17 コイル口出し線
18,18A,18B,18C,18D わたり線
20 分割コア(コア)
20A,20B 連結体
20a 嵌合凸起
20b 嵌合凹部
21 磁極片
21a バックヨーク部
21b ティース部
21c 連結部
26 外れ防止突起
80 電動機

Claims (8)

  1. 中心軸の回りに環状に延在するバックヨーク部、及び前記バックヨーク部から中心方向に向けて突出した複数のティース部を有するコアと、
    絶縁材料でなり前記ティース部の周囲を覆う様に配設されたボビンと、
    前記ボビンに巻装されたコイルと、
    前記ボビンの外側鍔部に立設され前記中心軸と略平行な第1の方向に延び前記コイルから延出する絶縁被覆線でなる口出し線と複数のコイル間を電気的に接続する絶縁被覆線でなるわたり線が絡げられる絡げピンとを備え、
    前記第1の方向の前記コイルからの距離を軸方向高さとすると、
    前記わたり線が巻き付けられる前記絡げピンのわたり線絡げ箇所は、前記コイル間にて前記わたり線が引き回される軸方向高さよりも第1の方向に所定の高さ高くなった位置に設けられている
    前記わたり線は、前記コイル間を引き回され、前記引き回しと同じ高さで前記絡げピンと接触し、この接触位置から向きを変え第1の方向に延び、前記わたり線の所定の高さ高い位置に設けられている前記わたり線絡げ箇所に絡げ、前記わたり線絡げ箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合する
    ことを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記わたり線が巻き付けられる前記絡げピンのわたり線絡げ箇所は、コイル口出し線が巻き付けられる口出し線絡げ箇所よりも、前記絡げピンの先端側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記わたり線が巻き付けられる前記わたり線絡げ箇所と前記コイル口出し線が巻き付けられる前記口出し線絡げ箇所とが、前記絡げピンの同じ場所に設けられ1つの工程にてはんだに浸漬してはんだ接合されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記ボビンの内側鍔部は、第1の方向に延びて延長部が形成され、
    前記わたり線は、前記延長部の径方向外側面を這うように引き回されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記ボビンの前記延長部の先端部外側面に、前記わたり線が中心軸側に外れることを防止する外れ防止突起が設けらている
    ことを特徴とする請求項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記ボビンの前記外側鍔部は、第1の方向側の先端において、両肩部が斜めに切除されて中央部で高い尖った形状を成し、
    前記絡げピンは、前記尖った位置に立設されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  7. 中心軸の回りに環状に延在するバックヨーク部、及び前記バックヨーク部から中心方向に向けて突出した複数のティース部を有するコアと、
    絶縁材料でなり前記ティース部の周囲を覆う様に配設されたボビンと、
    前記ボビンに巻装されたコイルと、
    前記ボビンの外側鍔部に立設され前記中心軸と略平行な第1の方向に延び前記コイルから延出する絶縁被覆線でなるコイル口出し線を絡げる口出し線絡げ箇所と複数のコイル間を電気的に接続する絶縁被覆線でなるわたり線を絡げるわたり線絡げ箇所が設けられた絡げピンと、を備えた回転電機の固定子の製造方法であり、
    前記絡げピンの延びる方向の前記コイルからの距離を軸方向高さとすると、
    前記口出し線絡げ箇所に前記コイル口出し線を絡げた後、前記口出し線絡げ箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合し、
    前記口出し線絡げ箇所より低い軸方向高さにて、複数の前記コイル間をわたるわたり線を引き回し、同高さで前記絡げピンに接触させ、この接触位置から向きを変え第1の方向に所定の高さ高い位置に設けられている前記わたり線絡げ箇所に絡げ、前記わたり線絡げ箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合する
    ことを特徴とする回転電機の固定子の製造方法。
  8. 中心軸の回りに環状に延在するバックヨーク部、及び前記バックヨーク部から中心方向に向けて突出した複数のティース部を有するコアと、
    絶縁材料でなり前記ティース部の周囲を覆う様に配設されたボビンと、
    前記ボビンに巻装されたコイルと、
    前記ボビンの外側鍔部に立設され前記中心軸と略平行な第1の方向に延び前記コイルから延出する絶縁被覆線でなるコイル口出し線を絡げる口出し線絡げ箇所と複数のコイル間を電気的に接続する絶縁被覆線でなるわたり線を絡げるわたり線絡げ箇所が設けられた絡げピンと、を備えた回転電機の固定子の製造方法であり、
    前記絡げピンの延びる方向の前記コイルからの距離を軸方向高さとすると、
    前記口出し線絡げ箇所と前記わたり線絡げ箇所とを前記絡げピンの軸方向同じ高さに設け、
    前記口出し線絡げ箇所より低い軸方向高さにて、複数の前記コイル間をわたるわたり線を引き回し、同高さで前記絡げピンに接触させ、この接触位置から向きを変え第1の方向に所定の高さ高い位置に設けられている前記わたり線絡げ箇所に絡げ、前記わたり線の前記コイル間の引き回し部分を沈めない箇所までを溶融したはんだに浸漬してはんだ接合することを特徴とする回転電機の固定子の製造方法。
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