JP5622553B2 - 発電プラントの運転管理支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電プラントの運転状態を管理するための支援装置に係り、特に原子炉が規定された運転状態から逸脱した際の復旧時にヒューマンエラーの発生を防止する発電プラントの運転管理支援装置に関する。
電気事業者は、発電所を運用する際、運転・保全・燃料の管理や、緊急時に取るべき措置などの保安のために遵守すべき基本的な事項を保安規定として定め、これに従わなくてはならない。例えば、原子力発電事業者は、保安規定において安全機能を十分確保するために必要な待機機器の台数や、原子炉の運転状態毎に制限される温度・圧力などのパラメータを定めており、これらを「運転上の制限(LCO:Limiting Conditions for Operation)」という。
原子力発電プラントを構成する機器などに不適合が生じ、一時的にLCOを満足しない状態が確認された場合、事業者はLCO逸脱を宣言し、予め定められた時間以内に当該機器を動作可能な状態に復旧させる。復旧が困難である場合、事業者は原子炉を緊急停止させるなどの手段で対応することが義務付けられている。
なお、不適合が生じた機器を動作可能な状態に復旧するまでの時間を「許容待機除外時間(AOT:Allowed Outage Time)」という。AOTは、原子炉の運転状態、LCO逸脱の条件、要求される措置毎に保安規定の中に定められている。
現在、事業者は、警報の発報やパラメータの変動、定期的な巡視点検の結果から原子炉の不適合を発見した場合、原子力発電プラントの状況の確認・判断のために必要な情報の収集、保安規定との照合・LCO逸脱の判断および対応措置の確認、関連部門への通知、AOT内で復旧完了するための作業時間管理などの対応処置を実施する。事業者には、これらの処置を確実に遂行するための管理手段が求められている。
従来、発電設備の運転管理を支援する技術が、特許文献1に開示されている。この運転管理システムは、発電設備の運転状態の情報に基づき発電設備の異常程度を段階的に重み付けし、異常程度毎に予め設定された対応情報を出力する手段を備える。この運転管理システムは、設備に故障が発生した際はその故障程度に基づき、予め定められた処理時間および処理内容の中から、該当する処理時間および処理内容を選択するシステムである。
特開2002−6938号公報
特許文献1の運転管理システムは、異常・故障程度に応じて対応を決定している。しかし、これら異常・故障程度は、保全作業に必要な処理手段や処理内容を基に重み付けされている程度であり、プラントを構成する機器毎に判定基準や取るべき措置、AOTが詳細に定められた保安規定に基づいた運用管理への適用に耐え得るものではない。
また、実際の原子力発電プラントの運用において、一時的なLCO逸脱が宣言された際、保全活動の手段や進捗に合わせてAOTが変化するが、従来技術では、このような状況を想定していないため対応することができない。
現在、原子力発電プラントでは、運転上の不適合が発見された際の対応処置は、ほぼ当直運転員をはじめとする人間系により実施されている。しかし、同方法は、当直運転員の誤判断や措置未達などのヒューマンエラーにより保安規定に抵触する可能性がある。
また、警報の発報やパラメータの変動による不適合の場合、不適合箇所の特定やその不適合内容を確認する必要が生じることがあり、その際には熟練した運転員の経験に基づく判断が求められる。
さらに、保安規定に定められる膨大な条項の中から、関連するものを的確に選択し照合するためには、運転員が保安規定に記載されている内容を記憶している必要がある。
以上に述べたように、運転上の不適合に対して正確かつ迅速に対応するためには、個々の運転員の能力に大きく依存してしまうのが現状である。
一方、原子力を取り巻く近年の動向として無視できないものに、本格的に導入検討が進みつつある、運転中の保全(OLM:OnLine Maintenance)や長期サイクル運転がある。今後、これらの導入によりAOTを使用した保全作業の適用範囲が拡大する可能性が指摘されており、その確実な遂行が強く要求されている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、発電プラントが一時的にLCOを逸脱した際、保全作業を支援しヒューマンエラーによる保安規定への抵触を防止する発電プラントの運転管理支援装置を提供することを目的とする。
本発明に係る発電プラントの運転管理支援装置は、上記課題を解決するために、発電プラントに設けられたセンサで計測されたプラントデータと予め設定された警報閾値とを比較し、前記発電プラントに異常があると判定した場合に警報の発報を指示する警報発報指示信号を生成する警報処理部と、前記発電プラントの保安規定に関する情報を格納する保安規定格納部と、前記警報発報指示信号を受信した場合、前記警報の発報に関連する前記プラントデータに基づいて前記保安規定格納部から抵触する前記保安規定に関する情報を抽出する保安規定抽出部と、前記プラントデータと前記保安規定抽出部により抽出された前記保安規定に関する情報とを表示する表示部と、前記表示部に表示された前記要求される措置に対して選択を受け付ける選択受付部と、前記要求される措置に対して選択を受け付けた場合、計時を開始するタイマー部と備え、前記保安規定に関する情報は、前記表示部に表示される前記保安規定の条項毎に運転上の制限、規定が適用される条件、要求される措置または許容待機除外時間を含み、前記表示部は、前記タイマー部の計時と選択された前記要求される措置の前記許容待機除外時間とを合わせて表示することを特徴とする。
本発明によれば、運転上の不適合が発見された際、ヒューマンエラーによる保安規定への抵触リスクを低減させることができる。
本発明に係る発電プラントの運転管理支援装置の一実施形態である運転管理支援装置における信号の流れを説明する概略図。 本実施形態における運転管理支援装置の機能ブロック図。 運転管理支援装置の警報発報時における復旧支援処理のフローを説明する図。 プラントデータリスト表示画面の構成例を説明する図。 プラントデータ検索画面の構成例を説明する図。 プラントデータの時系列グラフを示すプラントデータ表示画面の構成例を説明する図。 保安規定選択画面の構成例を説明する図。 保安規定検索画面の構成例を説明する図。 保守作業管理画面の構成例を説明する図。 模擬的なLCOと、LCOの逸脱に対する条件、各条件に対して要求される措置およびAOTを示す図。 LCOを満足しない場合において要求される措置の適用パターンを説明する図。
本発明に係る発電プラントの運転管理支援装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態においては、原子力発電プラントの運転管理を支援する運転管理支援装置を例として説明する。
図1は、本発明に係る発電プラントの運転管理支援装置の一実施形態である運転管理支援装置1における信号の流れを説明する概略図である。
運転管理支援装置1は、プラントデータデータベース(DB)11と、警報処理装置12と、支援装置13と、保安規定DB14と、各種マンマシンデバイス15〜18で構成される。
プラントデータDB11は、原子力発電プラント2に設置されたセンサ3a〜3xで計測された所定のプラントデータを蓄積する。このプラントデータは、警報処理装置12を介して支援装置13へも伝送される。
警報処理装置12は、入力されたプラントデータと予め設定された警報閾値とを比較することにより異常の有無を判定する。警報処理装置12は、判定結果に基づいて異常が認められる場合には、警報発報を指示する警報発報指示信号を支援装置13へ送信する。
支援装置13は、警報処理装置12から警報発報指示信号を受信すると、警報が発報された原因として予測される(警報の発報に関連する)プラントデータをプラントデータDB11からリストアップし、個別表示装置16に表示させる。支援装置13は、表示されたプラントデータのリストに対して入力装置17を介して表示要求を受け付けると、プラントデータDB11から該当するプラントデータの詳細を抽出し、個別表示装置16または大型表示装置15に表示する。
支援装置13は、プラントデータを考慮することにより抵触すると推定される保安規定の条項を保安規定DB14からリストアップし、個別表示装置16に表示させる。支援装置13は、表示された保安規定に対して選択を行わせ、保安規定により定められた責任者の認証に基づいて所定の操作が行われると、運転上の制限(LCO)の逸脱の宣言を受け付ける。
保安規定DB14は、原子力発電プラント2の保安規定および保安規定に規定された要求される措置に関する情報を蓄積する。
大型表示装置15および個別表示装置16は、プラントデータ、保安規定の条項、保安規定により要求される措置、許容待機除外時間(AOT)および警報発報から復旧完了までの保全作業履歴をはじめとする各種情報を表示する。大型表示装置15は、個別表示装置と比べて大きい表示画面を有する表示装置である。個別表示装置16は、液晶ディスプレイなどであり、個人が利用するための表示画面を有する表示装置である。
入力装置17は、マウスやキーボードなどであり、運転員などが運転管理支援装置1に対して指示を行う際に利用される。印字装置18は、表示装置15、16に表示される情報と同様の情報をプリントアウトする。
次に、運転管理支援装置1の具体的な構成および機能を説明する。
図2は、本実施形態における運転管理支援装置1の機能ブロック図である。
プラントデータ入出力部21は、原子力発電プラント2のセンサ3a〜3xで計測されたデータの入出力を行う。
プラントデータDB11は、プラントデータ格納部22を有する。プラントデータ格納部22は、プラントデータ入出力部21から送信されるプラントデータを蓄積する。また、プラントデータDB11は、プラントデータリスト抽出部41からの要求に応じて、後述するプラントデータリストを提供する。
保安規定DB14は、保安規定格納部23を有する。保安規定格納部23は、保安規定条項毎に、運転上の制限、規定が適用される条件、要求される措置、およびAOTに関する情報を格納する。また、保安規定DB14は、保安規定抽出部45の要求に応じて、後述する保安規定選択画面を提供する。
保全作業履歴格納部24は、警報発報から復旧完了までの保全作業履歴として、保全作業内容と各作業の発生(完了)時刻とを蓄積する。警報情報格納部25は、発報した警報名称と発報時刻とを蓄積する。
支援装置13は、主な機能としてプラントデータ表示機能31と、保安規定関連情報表示機能32とを有する。また、支援装置13は、周辺機能として警報表示機能33と、保全履歴管理機能34と、画像処理機能35とを有する。
プラントデータ表示機能31は、プラントデータリスト抽出部41と、プラントデータ抽出部42とで構成される。
プラントデータリスト抽出部41は、警報処理装置12から警報発報指示信号を受信すると、この警報の内容に基づいてプラントデータDB11から当該警報の原因として予測されるプラントデータのリストを抽出し、画像処理部51へ伝送する。
プラントデータ抽出部42は、入力装置17を介して表示が要求されたプラントデータをプラントデータ格納部22から抽出し、画像処理部51へ伝送する。
保安規定関連情報表示機能32は、保安規定抽出部45と、保安規定対応措置抽出部46と、タイマー部47とで構成される。
保安規定抽出部45は、警報処理装置12から警報発報指示信号を受信すると保安規定DB14から、抵触する可能性のある保安規定条項のリストを抽出し、画像処理部51へ伝送する。保安規定抽出部45は、保安規定条項を抽出する際、警報が発報される事象と保安規定条項とを関連付けしたりすることなどにより抽出する保安規定条項を決定することができる。
保安規定対応措置抽出部46は、入力装置17を介して選択された保安規定の規定条項に対する対応措置およびAOTに関する情報を保安規定格納部23から抽出し、画像処理部51へ伝送する。保安規定対応措置抽出部46は、AOTに関する情報をタイマー部47へも伝送する。
タイマー部47は、保安規定対応措置抽出部46からAOTに関する情報を受信すると計時動作を開始し、AOTに関する情報と共に計時情報を大型表示装置15や個別表示装置16に表示させる。
警報表示機能33は、警報情報抽出部49で構成される。警報情報抽出部49は、警報処理装置12から警報発報指示信号を受信すると、警報の名称と発報時刻とで構成される警報情報を画像処理部51および保全履歴管理部50へ伝送する。
保全履歴管理機能34は、保全履歴管理部50で構成される。保全履歴管理部50は、警報情報抽出部49から受信する警報情報と、入力装置17から受信する保全作業内容および各作業の発生(完了)時間を画像処理部51へ伝送する。保全履歴管理部50は、警報情報と保全作業内容および各作業の発生(完了)時間とを保全作業履歴格納部24に格納する。
画像処理機能35は、画像処理部51と、画面フォーム格納部52とで構成される。画像処理部51は、保安規定抽出部45、保安規定対応措置抽出部46、警報情報抽出部49、プラントデータリスト抽出部41、プラントデータ抽出部42および保全履歴管理部50から情報を受信すると、情報に応じ必要な画面フォームを画面フォーム格納部52から抽出する。画像処理部51は、受信した情報と画面フォームから表示画面を構成し個別表示装置16(大型表示装置15)へ伝送する。画面フォーム格納部52は、個別表示装置16(大型表示装置15)に表示する画面のフォームを格納し、画像処理部51から要求される画面フォームを画像処理部51へ伝送する。
次に、運転管理支援装置1の動作について説明する。
図3は、運転管理支援装置1の警報発報時における復旧支援処理のフローを説明する図である。
なお、運転管理支援装置1(システム系)の動作フローと併せて、運転員をはじめとする人間が行う人間系の復旧処理を図3中点線で囲まれた領域に示す。図3においては、支援装置13の各機能については特に区別せず、支援装置13を主語にして説明する。
警報監視ステップS1において、支援装置13は警報を監視する。警報発報判定ステップS2において、支援装置13は警報の発報の有無を判定する。すなわち、支援装置13は、警報処理装置12において警報発報指示信号が生成されたか否かの判定を行う。支援装置13は、警報の発報がないと判定した場合、警報監視ステップS1に戻り警報の監視を継続する。支援装置13は、警報発報判定ステップS2で警報が発報されたと判定した場合、データ提示ステップS3へ進む。
データ提示ステップS3において、支援装置13は、個別表示装置16の表示画面にプラントデータリスト表示画面およびプラントデータ表示画面を表示させる。
図4は、プラントデータリスト表示画面60の構成例を説明する図である。
プラントデータリスト表示画面60は、発報した警報(信号)の名称を表示する警報名称表示部61と、リストアップされたTAG番号・プラントデータの名称・リアルタイムの瞬時値・単位を記載したプラントデータテーブル62とを有する。また、プラントデータリスト表示画面60は、運転員にデータの選択を行わせるデータ選択チェックボックス63を有する。運転員により選択されたプラントデータのデータ選択チェックボックス63には、レ点64が表示される。
プラントデータリスト表示画面60には、表示ボタン65と、検索ボタン66とが設けられる。表示ボタン65は、運転員がデータ選択チェックボックス63で選択したプラントデータの時系列グラフを表示する指示を受け付ける。
検索ボタン66は、プラントデータを検索するためのプラントデータ検索画面を表示する指示を受け付ける。
図5は、プラントデータ検索画面70の構成例を説明する図である。
プラントデータ検索画面70は、TAG番号を用いて任意のプラントデータを検索するためのTAG入力領域71と、プラントデータの名称を用いて任意のプラントデータを検索するための名称入力領域72と、系統名称を用いて任意のプラントデータを検索するための系統入力領域73と、フリーキーワードを用いて任意のプラントデータを検索するためのフリーキーワード入力領域74とを有する。また、プラントデータ検索画面70は、検索を実行する指示を受け付けるための検索実行ボタン75を有する。
支援装置13は、検索ボタン66の押下により、個別表示装置16にプラントデータ検索画面70を表示させる。支援装置13は、運転員よりTAG番号、プラントデータ名称、系統、フリーキーワードのうち該当する入力領域に対する検索キーワードやフリーワードの入力、および検索実行ボタン75の押下を受け付ける。支援装置13は、検索結果をプラントデータリスト表示画面60と同様のフォーマットで表示する。
なお、プラントデータリスト表示画面60におけるプラントデータの検索機能は、省略してもよい。
支援装置13は、表示ボタン65により表示する指示を受け付けると、プラントデータ格納部22に格納されたプラントデータから選択チェックボックス63で選択されたプラントデータの時系列グラフを生成し個別表示装置16に表示する。運転員は、この時系列グラフに基づいて、原子力発電プラント2の不適合箇所特定ステップS21および不適合内容確認ステップS22を行う。
図6は、プラントデータの時系列グラフを示すプラントデータ表示画面80の構成例を説明する図である。
プラントデータ表示画面80は、プラントデータリスト表示画面60において選択されたプラントデータの時系列グラフを表示する時系列グラフ表示領域81と、当該プラントデータの名称82と、時系列プロット83とで構成される。
図6におけるプラントデータ表示画面80は、接点信号を生成する「○○○接点」と、原子炉熱出力信号である「(i)○○[MW]」と、異なる系統A、B、Cの同種機器の出力信号「(ii)▽△−A[mV]」、「(iii)▽△−B[mV]」、「(iv)▽△−C[mV]」と、さらに別のセンサからの出力信号である「(v)□□[%]」との時系列グラフを表示する。
運転員は、プラントデータ(ii)〜(iv)に基づいて系統Bの「(iii)機器▽△−B」の出力信号のみが変動していることが確認できる。さらに運転員は、機器▽△−Bの出力信号が変化した時刻を境にプラントデータ「(ii)▽△−A」、「(iv)▽△−C」にも変動が現れ、最終的に「(v)□□」のプラントデータ出力信号が時刻Tで閾値Xを超過したために「○○○接点」の信号がONとなり警報が発報されたことを確認することができる。すなわち、運転員は、プラントデータ表示画面80から、系統Bの機器▽△の出力上昇が警報発報の原因であると判断することができる。
なお、図6で説明した不適合箇所および不適合内容の特定方法は、単純な例の一つであり、実際の運用ではこの限りではない。
保安規定確認ステップS4において、支援装置13は、保安規定DB14に格納された保安規定を確認する。また、保安規定確認ステップS4と並行する運転状態確認ステップS5において、支援装置13は、原子力発電プラント2の運転状態を確認する。
保安規定で要求される措置/AOT提示ステップS6において、支援装置13は、保安規定確認ステップS4において確認した保安規定と、運転状態確認ステップS5で確認した運転状態とを考慮し、発報した警報により抵触する可能性のある保安規定の条項を運転員に提示する。
図7は、保安規定選択画面90の構成例を説明する図である。
保安規定選択画面90は、支援装置13によりリストアップされた保安規定の規定条項91と、保安規定から要求される措置92と、保安規定で定められているAOT93とを表示する。また、保安規定選択画面90は、運転員に措置92の選択を行わせる規定選択チェックボックス94を有する。運転員により選択された規定選択チェックボックス94には、レ点95が表示される。
保安規定選択画面90には、実行ボタン96と、変更ボタン97と、終了ボタン98と、検索ボタン99とが設けられる。
実行ボタン96は、運転員が抵触すると判断し選択した規定条項に関するLCO逸脱を宣言する指示を受け付ける。変更ボタン97は、運転員の判断に基づき、既にLCO逸脱が宣言された規定条項の措置92を変更する指示を受け付ける。終了ボタン98は、LCO逸脱に対する復旧措置の終了(完了)手続きを実行する指示を受け付ける。検索ボタン99は、任意の規定条項を検索するための保安規定検索画面を表示する指示を受け付ける。
図8は、保安規定検索画面100の構成例を説明する図である。
保安規定検索画面100は、検索する条項の範囲を指定するための範囲指定領域101と、TAG番号を用いて任意の規定条項を検索するためのTAG入力領域102と、プラント機器の名称(例えば、再循環ポンプ、主蒸気隔離弁)を用いて任意の規定条項を検索するための名称入力領域103と、系統名称を用いて任意の規定条項を検索するための系統入力領域104と、機器種類名称(例えば、ポンプ、バルブ)を用いて任意の規定条項を検索するための機器入力領域105と、フリーキーワードを用いて任意の規定条項を検索するためのフリーキーワード入力領域106とを有する。また、保安規定検索画面100は、検索を実行する指示を受け付けるための検索実行ボタン107を有する。
支援装置13は、保安規定選択画面90において検索ボタン99の押下により検索を実行する指示を受け付けると、個別表示装置16に保安規定検索画面100を表示させる。支援装置13は、範囲指定やTAG番号、機器の名称などの入力、および検索実行ボタン107の押下を受け付ける。支援装置13は、検索結果を保安規定選択画面90と同様のフォーマットで表示する。
なお、保安規定選択画面90における保安規定の検索機能は、省略してもよい。
抵触判定ステップS23において、運転員は、不適合箇所特定ステップS21および不適合内容確認ステップS22で確認した不適合箇所と不適合内容とから保安規定の条項に抵触するか否かの判定を行う。運転員は、保安規定に抵触しないと判定した場合、復旧処理を終了する。同様に、運転管理支援装置1も復旧支援処理を終了する。
一方、運転員は、保安規定に抵触すると判定した場合、LCO逸脱宣言ステップS24において、保安規定選択画面90において抵触する可能性がある規定条項および取るべき措置92を選択し、LCO逸脱を宣言する。この際、運転員は、該当する規定条項91の規定選択チェックボックス94をチェックしレ点95を表示させ、実行ボタン96を押下することで運転管理支援装置1に対してLCO逸脱の宣言を行う。
ここで、LCO逸脱を宣言する権限を持つ責任者は、不適合箇所および不適合内容によって保安規定内に定められている。このため、LCO逸脱を宣言する際は、非権限者による操作を防止するため、パスワードによる保護などによって宣言を行う者が保安規定に定められた権限を持つ責任者であることを確認する機能を持たせてもよい。
事象報告ステップS25において、運転員は、原子力発電プラント2に発生した所要の事象の報告を所定の態様で行う。
一方、支援装置13は、LCO逸脱宣言受付ステップS7において、規定選択チェックボックス94のチェックを受け付けた後、実行ボタン96の押下を受け付けることにより、LCO逸脱の宣言を受け付ける。
措置決定ステップS8において、支援装置13は、規定選択チェックボックス94で受け付けた取るべき措置92の選択に基づいて、保安規定に基づいて要求される取るべき措置を決定する。
運転員は、復旧手順検討ステップS26において、取るべき措置を実施するための復旧手順を検討する。復旧作業実行ステップS27において、運転員は、復旧作業を実行する。
ここで、運転員は、復旧作業中に何らかの理由により取るべき措置を変更する必要が生じる場合がある。変更判定ステップS28において、運転員は、取るべき措置を変更する必要があるか否かの判定を行う。運転員は、取るべき措置を変更する必要が生じた場合、保安規定選択画面90(図7)における規定選択チェックボックス94で措置92の選択を変更し、変更ボタン97を押下する。その後、運転員は、再び復旧手順検討ステップS26および復旧作業実行ステップS27を行う。この変更判定ステップS28の運転員の処理の詳細については、後述する。
変更ボタン97の押下を受け付けた支援装置13は、措置決定ステップS8において既に決定された取るべき措置を変更し、再度決定する。
状況管理ステップS9において、支援装置13は、AOTや運転員により行われる復旧作業の履歴・実況状況を大型表示装置15に表示される保全作業管理画面で管理する。
図9は、保守作業管理画面110の構成例を説明する図である。
保守作業管理画面110は、AOTの管理を目的とした表示を行うAOT管理領域111と、保全作業の管理を目的とした表示を行う作業履歴管理領域112とで構成される。
AOT管理領域111は、AOT残り時間113およびAOT114を表示する。作業履歴管理領域112は、警報発生から復旧完了までに実施される保全作業のうち、主要な作業が発生した時刻を表示する作業発生時刻表示部115と、保全作業の内容を表示する作業履歴表示部116とを有する。支援装置13は、保守作業管理画面110を個別表示装置16に表示してもよい。
作業完了ステップS29において、運転員は復旧作業が完了すると、入力装置17を介して保安規定選択画面90の終了ボタン98を押下する。
これに対し、支援装置13はステップS10において、運転員より終了ボタン98の押下により復旧作業の完了を受け付けると、情報収集ステップS11において復旧作業の完了を確認できる情報を取得する。復旧完了を確認できる情報は、例えば不適合箇所特定ステップS21および不適合内容確認ステップS22において運転員により選択されたプラントデータである。復旧完了を確認する手段は、警報発報時に異常が見られたパラメータが正常な値で安定していることを確認することなどである。
報告書データ生成ステップS12で、支援装置13は、運転員により実施される報告書の作成を支援するため、復旧作業履歴やプラントデータ表示画面80のハードコピーなどを生成する。これに基づき運転員は、報告書作成ステップS30において所要の報告書を作成する。
次に、措置の変更判定ステップS28が発生する場合の詳細な処理について説明する。
図10は、模擬的なLCOと、LCOの逸脱に対する条件、各条件に対して要求される措置およびAOTを示す図である。
本説明における模擬的なLCOは、「○○制御装置について機能が動作可能であること」である。このLCOを満足しない場合の条件には、条件A〜条件Dがある。4つの条件は、条件Aとして「機能Xが動作不能である場合」、条件Bとして「機能Yが動作不能である場合」、条件Cとして「機能XおよびYが動作不能である場合」、条件Dとして「条件A、BおよびCで要求される措置を完了時間以内(AOT内)に達成できない場合」がある。「条件A」〜「条件D」に要求される措置およびAOTは、図10に示す通りである。
図11は、LCOを満足しない場合において要求される措置の適用パターンを説明する図である。
図11(a)は、1つの機能(機能X)が動作不能となった場合、(b)は1つの機能(機能X)を復旧中に、もう1つの機能(機能Y)が動作不能となった場合、(c)は(b)の適用パターンにおいて「条件C」(機能Xおよび機能Yが動作不能である場合)のAOT完了前に、「条件A」(1つの機能(機能X)が動作不能である場合)のAOTが完了する場合を示す。
3つの適用パターン(a)、(b)、(c)について、一時的にLCOを逸脱したと判断してから措置完了するまでの流れを以下に説明する。なお、保安規定の条項または措置の変更や終了の作用について言及するが、実際の変更や終了は運転管理支援装置1の保安規定選択画面90(図7)の変更ボタン97や終了ボタン98が押下されることにより行われる。
図11(a)に示す、一つの機能(機能X)が動作不能である場合について説明する。
(1)時刻T1a
運転員は、時刻T1aで機能Xが動作不能であることから「条件A」が適用されると判断し、「措置A1」および「措置A2」を実行する。このとき、支援装置13は、保安規定選択画面90の規定選択チェックボックス94で該当する規定条項の措置92(ここでは「措置A1」および「措置A2」)の選択を受け付けた後、実行ボタン96の押下を受け付ける。以下の説明においても同様である。
(2)時刻T2a
時刻T1aから1時間後の時刻T2aにおいて「措置A1」が完了しない場合、運転員は、AOT(1時間)内で要求される措置が完了できないとして「条件D」に変更する。運転員は、「措置D1」および「措置D2」を実行すると同時に、「措置A1」および「措置A2」も並行して実行する。
このとき、支援装置13は、保安規定選択画面90(図7)の規定選択チェックボックス94で変更された措置92の選択を受け付けた後、変更ボタン97の押下を受け付ける。支援装置13は、措置決定ステップS8において既に決定された取るべき措置を変更し、再度措置を決定する。以下の説明においても同様である。
(3)時刻T3a
「措置D1」および「措置D2」の実行中に時刻T3aで「措置A1」が完了した場合、運転員は「条件D」に係る「措置D1」および「措置D2」を中止して「条件A」の「措置A2」に変更する。ただし、「措置A1」の完了が「措置A2」のAOT内である場合に限る。
(4−1)「措置A2」のAOT(時刻T4a)内に完了した場合
運転員は、「措置A2」が完了した時点でLCOを満足していることが確認できたとみなす。このとき、支援装置13は、保安規定選択画面90の終了ボタン98の押下を受け付けることにより復旧作業の完了を受け付ける。以下の説明においても同様である。
(4−2)時刻T4a
「措置A2」のAOT内で「措置A2」が完了しない場合、時刻T1aから3日後の時刻T4aにおいて、運転員は条件を「条件A」から「条件D」へ再度変更する。このときの「措置D1」および「措置D2」のAOTのカウントは時刻T4aから開始される。
次に、図11(b)に示す一つの機能(機能X)を復旧中に、もう一つの機能(機能Y)が動作不能となる場合について説明する。
(1)時刻T1b
運転員は、時刻T1bにおいて機能Xが動作不能であることから「条件A」が適用されると判断し、「措置A1」および「措置A2」を実行する。
(2)時刻T2b
時刻T1bから1時間以内である時刻T2bにおいて、「措置A1」がAOT内に完了した。運転員は、「条件A」を満足するため「措置A2」を引き続き実行する。
(3)時刻T3b
「措置A2」の実行中、時刻T3bにおいて機能Yが動作不能となった場合、機能Xおよび機能Yが動作不能となることから、運転員は「条件C」が適用されると判断する。運転員は、措置を「措置C1」および「措置C2」に変更する。また、運転員は並行して「措置A2」、「措置B1」および「措置B2」も実行する。
(4)時刻T4b
時刻T1bから3日以内である時刻T4bにおいて、「措置A1」が完了した。これに伴い「措置C1」が完了し、動作不能な機能は機能Yのみとなる。運転員は「条件B」に条件を変更し、引き続き「措置B1」または「措置B2」を実行する。
(5)時刻T5b
運転員は、時刻T3bから8時間以内の時刻T5bにおいて「措置B1」または「措置B2」が完了した場合、LCOを満足していることが確認できたとみなす。なお、「条件B」に係るAOTのカウントは、機能Yの動作不良が確認された時刻T3bが起点である。
最後に、図11(c)に示す、適用パターン(b)において「条件C」のAOT完了前に「条件A」のAOTが完了する場合について説明する。
(1)時刻T1c
運転員は、時刻T1cにおいて機能Xが動作不能であることから「条件A」が適用されると判断し、「措置A1」および「措置A2」を実行する。
(2)時刻T2c
時刻T1cから1時間以内の時刻T2cにおいて、「措置A1」がAOT内に完了した。運転員は、「条件A」を満足するため「措置A2」を引き続き実行する。
(3)時刻T3c
「措置A2」の実行中、時刻T3cにおいて機能Yが動作不能となった場合、機能Xおよび機能Yが動作不能となることから、運転員は「条件C」が適用されると判断する。運転員は、措置を「措置C1」および「措置C2」に変更する。また、運転員は並行して「措置A2」、「措置B1」および「措置B2」も実行する。ただし、「措置C2」のAOT完了時刻より先に「措置A2」のAOT時刻T4c(時刻T1cから3日)が来る場合、「措置A2」のAOTが優先される(例えば、時刻T3cが時刻T1cから2日と23.5時間後)。
(4−1)「措置A2」のAOT(時刻T4c)内に完了した場合
「条件A」のAOT(時刻T4c)内で「措置A2」が完了した場合、動作不能な機能は機能Yのみとなることから条件を「条件C」から「条件B」に変更し、引き続き「措置B1」または「措置B2」を実行する。
(4−2)時刻T4c
機能Xの動作不能が確認された時刻T1cから3日後の時刻T4cまでに「措置A2」が完了しない場合は、AOT内で措置完了できないとして「条件D」に変更し、「措置D1」および「措置D2」を実行する。
本実施形態における運転管理支援装置1によれば、原子力発電プラント2において警報が発報された際に、運転管理支援装置1が状況確認のために必要であると予測したプラントデータと、当該警報が発報したことにより抵触する可能性のある保安規定の条項とを的確・簡潔・明瞭な形で運転員に提供することができる。また、運転管理支援装置1は、状況に応じて必要な情報の提供・取るべき措置の提示・復旧完了までの時間管理などを行うことができる。
このような運転管理支援装置1は、運転員が必要十分な情報を取得するための作業量や作業時間、復旧作業負荷を削減することができ、要求される措置を確実に遂行させることにより、ヒューマンエラーによる保安規定への抵触リスクを低減することができる。
また、プラントデータリスト表示画面60に検索機能を設けることにより、運転管理支援装置1は、運転員が原子力発電プラント2の状況を確認する際に、プラントデータリスト表示画面60にリストアップされないプラントデータを選択することができる。これにより、運転管理支援装置1によって抽出されないプラントデータについても、運転員が任意に参照することができる。運転員は、多角的な状況分析が可能となることから、不適合箇所や不適合内容の確定についての確実性を向上させることができる。
さらに、保安規定選択画面90に検索機能を設けることにより、運転管理支援装置1は、運転員が抵触する保安規定の条項を選択する際に保安規定選択画面90にリストアップされない規定条項を選択することができる。これにより、運転管理支援装置1によって抽出されない規定条項についても、運転員が任意に参照することができる。運転員は、限定的な範囲で判断することによる誤選択のリスクを低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 運転管理支援装置
2 原子力発電プラント
3a〜3x センサ
11 プラントデータデータベース(DB)
12 警報処理装置
13 支援装置
14 保安規定データベース(DB)
15 大型表示装置
16 個別表示装置
17 入力装置
18 印字装置
21 プラントデータ入出力部
22 プラントデータ格納部
23 保安規定格納部
24 保全作業履歴格納部
25 警報情報格納部
41 プラントデータリスト抽出部
42 プラントデータ抽出部
45 保安規定抽出部
46 保安規定対応措置抽出部
47 タイマー部
49 警報情報抽出部
50 保全履歴管理部
51 画像処理部
52 画面フォーム格納部

Claims (5)

  1. 発電プラントに設けられたセンサで計測されたプラントデータと予め設定された警報閾値とを比較し、前記発電プラントに異常があると判定した場合に警報の発報を指示する警報発報指示信号を生成する警報処理部と、
    前記発電プラントの保安規定に関する情報を格納する保安規定格納部と、
    前記警報発報指示信号を受信した場合、前記警報の発報に関連する前記プラントデータに基づいて前記保安規定格納部から抵触する前記保安規定に関する情報を抽出する保安規定抽出部と、
    前記プラントデータと前記保安規定抽出部により抽出された前記保安規定に関する情報とを表示する表示部と
    前記表示部に表示された前記要求される措置に対して選択を受け付ける選択受付部と、
    前記要求される措置に対して選択を受け付けた場合、計時を開始するタイマー部と備え、
    前記保安規定に関する情報は、前記表示部に表示される前記保安規定の条項毎に運転上の制限、規定が適用される条件、要求される措置または許容待機除外時間を含み、
    前記表示部は、前記タイマー部の計時と選択された前記要求される措置の前記許容待機除外時間とを合わせて表示することを特徴とする発電プラントの運転管理支援装置。
  2. 任意の前記プラントデータまたは前記保安規定を表示する指示を受け付ける入力部をさらに備えた請求項1記載の発電プラントの運転管理支援装置。
  3. 前記警報の発報から異常の復旧完了までの保全作業内容と、前記作業内容の発生時刻とを格納する保全作業履歴格納部をさらに備えた請求項1または2記載の発電プラントの運転管理支援装置。
  4. 入力されたTAG番号、プラントデータ名称、系統またはフリーキーワードからなる検索条件を用いて前記プラントデータを検索し、前記検索条件に合致したプラントデータを前記表示部に表示するプラントデータ検索部をさらに備えた請求項1から3の何れか1項に記載の発電プラントの運転管理支援装置。
  5. 前記保安規定の条項の範囲、TAG番号、プラント機器の名称、系統、機器の種類またはフリーキーワードからなる検索条件を用いて前記保安規定を検索し、前記検索条件に合致した保安規定を前記表示部に表示する保安規定検索部をさらに備えた請求項1から4の何れか1項に記載の発電プラントの運転管理支援装置。
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