JP2006330774A - プロセス異常状態回復操作支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プロセスデータを含む各種データが蓄積され、該蓄積されたデータを用いて統計演算を行う統計演算手段および蓄積されたデータの検索を行うデータ検索手段を有する情報蓄積装置と、プロセスの異常に際して発せられるアラームに対して情報検索装置を介して前記情報蓄積装置からデータを取り出してプロセスの回復作業を行うための情報を表示する表示手段を有するプラント運転支援装置からなり、 該プラント運転支援装置は前記アラームの種類に応じて関連するプロセスデータや関連機器,操作履歴,メンテナンス情報を含む定型化された複数の情報を予め定めた手順に従って前記情報検索装置を用いて収集し、前記表示手段に自動的に表示するようにした。
【選択図】図1
Description
る非定常運転や、定常運転時に発生したプロセス異常、機器異常、制御異常などに対する処置、制御の補助作業などは未だマニュアル操作主体で行われていることの多い運転領域である。そのため、オペレータのスキル差によって運転品質にムラ(制御不安定、運転時間ロス、製品品質ロス、ユーティリティロス、作業抜けなど)が生じ、これが運転効率向上のボトルネックとなっている。
は様々な箇所でプロセス異常状態回復のための操作のオペレーションを手動運転で行う必要がある。しかしながら、手動運転は習熟したオペレータのスキルに依存するところが大きく、そのために、習熟したオペレータの運転手順をシステム化したパソコン上で実行できる運転自動化パッケージが、運転効率向上支援ソフトウェアとして提供されている。
,...5nの制御を担当し、制御結果で得られるプロセスデータ(アラーム等のイベント情
報を含む)を通信により上位装置2に渡し、上位装置2で操作・監視が行われる。
る上位のユーザ(以下、クライアント)側に制御装置3からのプロセスデータを収集して
提供する機能を有している。
データを汎用ネットワーク7等の通信環境を介してクライアント側のパソコン(図示省略)に供給する。8はインターフェースサーバ6から定期的にプロセスデータを取り込むデータベース、9は戦略情報提供を行うプラント情報管理パソコンである。
図3において、システムに異常が発生するとアラームが発信される。そして,
1.においてアラームが検知され、
次に2.においてそのアラームがどのような性質のものか解釈され、
次に3.においてそのアラームに対する情報が収集される。
5.においてオペレータがアラームがどのようなものか判断し
6.において対処する。
なお、図中2〜6で示す部分がオペレータが手動で作業している範囲であり、点線で囲った部分1,5,6は本発明の対象外である。
2のアラーム解釈段階では、オペレータは発生したプロセスアラームの内容を解釈し、アラーム発生元プロセスデータを特定する。
また、オペレータは、自らのプロセス知識を元に、アラーム発生元プロセスデータと関連するプロセスデータ(関連プロセスデータ)を導き出す。
また、オペレータは、手動で操作履歴を検索し、アラーム原因プロセスデータの変動を引き起こす可能性の有る操作が行われていなかったか(オペレータの誤操作による異常発生か?)を確認する。
更に、オペレータは手動でアラーム原因プロセスデータのヒストリカルデータを呼び出し、特定期間の偏差、移動平均を比較する。
a.機器の突発故障や経年変化による故障か?
b.ソフトウエアの誤動作か?
について検討する。
a.オペレータの誤操作による異常発生の場合→プロセスデータを正常に戻すための操作を実施する。
b.機器の突発故障、経年変化による故障の場合→故障した機器を修理する。
a.関連プロセスデータがヒストリカルデータベースに登録されていなかった場合は、そのデータをヒストリカルデータベースに新規登録する。
b.異常事象に陥ることを未然に防ぐための異常検知ロジックを作成し、異常検知ロジックの検証を実施する。
イ.情報収集の過程において、オペレータは、切迫した状況下で自らの経験を元にアラーム原因プロセスデータを特定しなければならない。
ロ.情報解析の過程において、オペレータは、手動でアラーム原因プロセスデータの操作履歴やヒストリカルデータなどを検索し、異常の要因となった痕跡を発見しなければならない。
ハ.さらにそれらの生のデータを元に自ら考察し、原因を特定しなければならない。
再発防止の仮定において、オペレータは、今回のプロセス異常の原因となったプロセスデータがヒストリカルデータベースに未登録だった場合は、手動でその新規登録を行わねばならない。
一刻を争う場面で、より効率良く正確な対応が行えるようにするには、コンピュータ側からの積極的な作業支援が不可欠である。
プロセスデータを含む各種データが蓄積され、該蓄積されたデータを用いて統計演算を行う統計演算手段および蓄積されたデータの検索を行うデータ検索手段を有する情報蓄積装置と、プロセスの異常に際して発せられるアラームに対して情報検索装置を介して前記情報蓄積装置からデータを取り出してプロセスの回復作業を行うための情報を表示する表示手段を有するプラント運転支援装置からなり、
該プラント運転支援装置は前記アラームの種類に応じて関連するプロセスデータや関連機器,操作履歴,メンテナンス情報を含む定型化された複数の情報を予め定めた手順に従って前記情報検索装置を用いて収集し、前記表示手段に自動的に表示するようにしたことを特徴とする。
前記プラント運転支援装置は既登録データと未登録データを判別する判別手段を有し、未登録データと判断した場合はそのデータを情報蓄積装置に書き込むようにしたことを特徴とする。
請求項1および2に記載の発明によれば、プロセス異常発生時の回復操作のうちの定型化された操作が予め定めた手順により自動的に表示され、特定期間の偏差や移動平均を求て短期的・長期的な傾向を表示することができるので、
b.原因の判断に必要な各種のデータが、情報蓄積装置側から自動的に提供される。これによりオペレータは、限られた時間を「判断」することに専念できる。
c.さらに過去の同様な事例における操作履歴が提供されるため、より正確な回復操作を選択することが可能となる。
d.原因の解析に不足したプロセスデータがヒストリカルデータべースに自動的に登録されるため、次回再発した際には、確実に情報収集を行うことができるようになる。
図1において20は管理すべきプラント、21はプラント20を制御するDCS/PLC等の制御システム、22は運転支援装置である。
23a.関連プロセスデータの検索、
23b.関連機器の検索
23c.関連機器の操作履歴の検索
23d.関連機器のメンテナンス情報検索
23e.対象プラントの生産計画検索
を含む検索手段を有している。
24a.プロセスデータ、
24b.操作履歴、
24c.設計データ、
24d.機器メンテナンス履歴、
24e.アラーム対処手順
24f.生産計画実績
を含むデータが格納されており、これらの元データを元に統計演算を行う統計演算手段24g、データ検索を行うデータ検索手段24h、データ蓄積などの処理を行うデータ蓄積手段24iを備えている。
検索された内容は関連トレンド表示手段、関連イベント表示手段22eにより表示される。
ここで、アラームの内容に応じて検索される情報はプロセスのオペレータが欲しいと思われる情報であって、予め定めたプログラムに従って自動的に検索される。
例えば、過去に同様のアラームがないかを見てみたい場合→アラームの種類・対象タグで検索し、過去の発生アラームのリストを表示する。
→イベント履歴にてアラームの発端を表示する。
対象タグのトレンドが見たい場合は、
→ヒストリカルデータを使って発生時刻近辺のトレンドを表示する。
正しく動いていた時(たとえば昨日)のトレンドが見たい場合は、
→短期トレンドを表示する。
正しく動いていた時(たとえば昨年同月同日)のトレンドが見たい場合は、
→短期トレンドを表示する。
→長期トレンドを表示する。
対象タグの属する機器の関連するタグが見たい場合は、
→設計図などをもとに関連タグのリストを表示する
対象タグの属する機器の情報が見たい場合は、
→設計図などをもとに機器の情報表示する。
→メンテナンス履歴から情報表示する。
機器のメンテナンス直後のトレンドが見たい場合は、
→メンテナンス時期近辺のトレンド表示する。
発生時刻近辺にオペレータがどんな操作をしたのか見たい場合は、
→操作履歴を表示する。
対象タグに対してオペレータがどんな操作をしたのか見たい場合は、
→操作履歴を表示する。
→操作履歴を表示する。
過去の生産計画・実績が見たい場合は、
→生産計画・実績データベース表示する。
従来はアラームに対してオペレータが自身の経験に基づいて情報蓄積装置24からアラームに対処するために最適と思われる複数個のデータを検索し表示手段に表示し、それを参照して対策を立てていた。
また、特定期間の短期的なデータ変化を見ることにより異常発生の原因(たとえばバルブの破損など)の一部を割り出すことができる。
また、正しく動いていた時期のデータとアラームが発生したときのデータを比較することにより何が異なることで異常が発生したかを判断することができる。
オペレータはこれら自動的に提示された情報をもとに処置対策を判断し発生したアラームに対処する。
したがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの変更、変形をなし得ることは当業者に明らかである。特許請求の範囲の欄の記載により定義される本発明の範囲は、その範囲内の変更、変形を包含するものとする。
2 上位装置
3 制御装置
4 I/Oバス
5 プラント
51,52,53,...5n 装置・機器
6 インターフェースサーバ
7 汎用ネットワーク
8 データベース
9 プラント情報管理パソコン
20 プラント
21 プラント制御装置(DCS/PLC)
22 運転支援装置
23 情報検索装置(エージェント)
24 情報蓄積装置
25 オペレータ
Claims (4)
- プロセスデータを含む各種データが蓄積され、該蓄積されたデータを用いて統計演算を行う統計演算手段および蓄積されたデータの検索を行うデータ検索手段を有する情報蓄積装置と、プロセスの異常に際して発せられるアラームに対して情報検索装置を介して前記情報蓄積装置からデータを取り出してプロセスの回復作業を行うための情報を表示する表示手段を有するプラント運転支援装置からなり、
該プラント運転支援装置は前記アラームの種類に応じて関連するプロセスデータや関連機器,操作履歴,メンテナンス情報を含む定型化された複数の情報を予め定めた手順に従って前記情報検索装置を用いて収集し、前記表示手段に自動的に表示するようにしたことを特徴とするプロセス異常状態回復操作支援システム。 - 前記情報蓄積装置の統計演算手段は少なくとも特定期間の偏差や移動平均を求めると共に短期的・長期的な傾向を求めることを特徴とする請求項1記載のプロセス異常状態回復操作支援システム。
- 情報蓄積装置はプロセスのヒストリカルデータ、操作履歴、機器メンテナンス履歴、プロセスの設計データ,アラーム対処手順を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプロセス異常状態回復操作支援システム。
- 前記プラント運転支援装置は既登録データと未登録データを判別する判別手段を有し、未登録データと判断した場合はそのデータを情報蓄積装置に書き込むようにしたことを特徴とする請求項1乃至3に記載のプロセス異常状態回復操作支援システム。
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