JPH07271432A - プラント運転支援装置 - Google Patents

プラント運転支援装置

Info

Publication number
JPH07271432A
JPH07271432A JP6083614A JP8361494A JPH07271432A JP H07271432 A JPH07271432 A JP H07271432A JP 6083614 A JP6083614 A JP 6083614A JP 8361494 A JP8361494 A JP 8361494A JP H07271432 A JPH07271432 A JP H07271432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knowledge
diagnostic
diagnosis
trigger condition
database
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6083614A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Ohashi
秀郎 大橋
Nobuyuki Intou
信之 因藤
Takehito Hagi
武仁 萩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6083614A priority Critical patent/JPH07271432A/ja
Publication of JPH07271432A publication Critical patent/JPH07271432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 診断優先度判定手段22は、診断用知識トリ
ガ条件検出手段3から診断要求があったとき、診断要求
が解除したとき、優先度決定ルールテーブル25の内容
に従って診断周期の長短を優先度の尺度で定め、予め診
断番号毎にその優先度を記述する診断対象知識優先度テ
ーブル24の優先度を設定する一方、優先度設定手段2
1から優先度の変更の要求があったとき、診断対象知識
優先度テーブル24の優先度を変更する。推論処理手段
20は、診断タイミング指示手段23から診断要求があ
ると診断番号から知識データベース8に保存された知識
とプロセスデータベース6に保存される対応するデータ
とを用いて要求された診断周期によって診断処理をして
その診断結果を診断結果保存ファイル9へ保存する。 【効果】診断毎に定める診断周期の長短を要求によって
変更可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント運転を支援す
る装置に係わり、特に、プロセスデータを用いてプラン
トの異常原因診断を行い、適切な対処方法を提示するプ
ラント運転支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電予備率が需要電力量の増加のため緊
迫している状況から、プラントの異常発生時において
も、できる限り停止させることなく、異常原因を除去
し、運転継続させる必要性が高まっており、プラント運
転支援装置は、必須のものになりつつある。
【0003】このプラント運転支援装置の動作原理とし
て、プロセスデータの異常を検出することによりプラン
トの異常を察知し、予め異常を検出したプラントデータ
と対応づけてある異常原因の推定を行うための診断用知
識を用いて診断し、求められた異常原因と異常状況回避
のための対応操作を提供するという手法が一般になって
おり、支援範囲(診断対象となる知識数)は拡大する一
方という状況にある。
【0004】図44は、この種のプラント運転支援装置
の一例を示す構成図である。
【0005】プラント診断装置1は、プラントデータ読
み込み手段2と、診断用知識トリガ条件検出手段3と、
推論処理手段4と、診断結果表示手段5と、プロセスデ
ータベース6と、診断用知識トリガ情報テーブル7と、
知識データベース8と、診断結果保存ファイル9とから
構成されている。
【0006】プラントデータ読み込み手段2は、プラン
ト101からプロセスデータを読み込み、プロセスデー
タベース6へ最新データを周期またはイベントにて更新
する。
【0007】診断用知識トリガ条件検出手段3は、診断
用知識トリガ情報テーブル7に登録されている入力点番
号とその論理条件との知識トリガ条件情報を読み出し、
プロセスデータベース6に更新されている対応するプロ
セスデータの値からその知識トリガ条件情報が成立する
か否かを検出し、検出されたとき推論処理手段4へ診断
要求する。
【0008】推論処理手段4は、知識データベース8に
保存されている知識とプロセスデータベース6のプロセ
スデータから診断を行い診断結果を診断結果保存ファイ
ル9に出力する。
【0009】診断結果表示手段5は、オペレータ102
からの対話要求内容に従い、診断番号に対する診断結果
を診断結果保存ファイル9から読み出し、CRTに表示
出力する。
【0010】ところで、プラント異常時においては、あ
る異常原因が発生するとその異常が1次的、2次的にプ
ロセス量を経由して波及していき、最終的に複数のプロ
セスデータの異常として検出される場合が往々にしてあ
る。
【0011】このような場合、診断対象となる診断用知
識も複数となるが、真の原因をとらえている診断用知識
に対する診断を最優先的に行い、波及的に起きたプロセ
スデータに対する診断用知識に対する診断は、優先度を
下げて診断を行うという判断や、プラントの運転状態に
応じて診断の優先度を決めるという優先度決定処理があ
る。
【0012】例えば、図44に示すプラント運転支援装
置1の診断周期は、計算機負荷を考慮し、規定の値が守
られるように決めておく。例えば、第1優先のものに対
しては2秒診断周期、第2優先のものに対しては6秒診
断周期、その他は30秒診断周期で行うように決めてお
く。
【0013】また、プラント異常時に、オペレータの判
断によりプラント異常を引き起こした真因に対する復旧
作業を行わずに緊急操作によりプラントをとりあえず安
定状態に移行することが多分にあるが、速やかに真因を
追究して除去し、本来の運転状態に移行させるべきであ
る。
【0014】図44に示すプラント運転支援装置1で
は、診断のための知識と対応付けられたプロセスデータ
に異常検出中のみにプロセスデータベースと知識ベース
を参照した診断結果の表示を行っており、異常が検出さ
れなくなった場合、診断結果の表示を中止させていた。
【0015】また、従来の図44に示すプラント運転支
援装置1では、オンライン診断に使用する知識データベ
ースの作成、変更は次のように行われていた。
【0016】すなわち、図示省略するがオフライン知識
編集部にて、知識編集対話手段により各知識の構築を行
い編集知識ベースへ一旦保存する。知識編集対話手段に
より作成した編集知識ベースが完成してオンライン診断
に使用するために知識データベース上で動作させる場
合、対話により要求を行う。対話による登録要求が行わ
れた場合、知識ベース変換手段は編集知識ベースより編
集知識を読み込み診断推論の実行可能な情報に変換し、
オンライン知識登録手段が知識データベース内容の入れ
換え、診断用知識トリガ情報テーブル内容の入れ換えを
行う。
【0017】以上の操作において従来技術では、知識デ
ータベースおよび診断用知識トリガ情報テーブル内容の
入れ換えは、人間系によっていた。すなわち、まず、診
断用知識トリガ情報テーブルへの登録ミスによる推論処
理手段の誤動作を防ぐため、オンライン診断部の機能を
すべて停止させた後、診断用知識トリガ情報テーブルお
よび知識データベースを入れ換える。すべて正常に登録
されていることを確認した後、オンライン診断部の機能
を再度起動させる方法を行っていた。
【0018】また、従来の図44にプラント運転支援装
置1では、各知識データベースに対し、正しい推論結果
を出すことを確認するために、事前に十分なシミュレー
ションを行って検証を行っている。これは、知識が支援
している異常状況の範囲が広く、また、機器に損傷を与
えることもあることから必ずしも実プラントで再現して
知識の確認を行えるわけでないため、絶対に欠かせない
ものとなっている。
【0019】従来は、この各知識データベースに使われ
ているプラントデータは、知識を調査してプロセスデー
タID(入力点番号)を拾い出しておき、シミュレーシ
ョンプラントデータ設定機能にて、このプロセスデータ
IDと設定値をペアとして、1知識ベースに使われてい
るすべてのプロセスデータに対して与えてやるという方
法をとっていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
44に示すプラント運転支援装置1では、次のような問
題がある。
【0021】まず、第一には、図44に示すプラント運
転支援装置1において、例えば、第1優先のものに対し
て2秒診断周期、第2優先のものに対して6秒診断周
期、その他は30秒診断周期と予め定めた場合、プラン
トの状況は時々刻々と変化するものであり、例えば、3
0秒診断周期のものが、最も診断を早期に要する場合も
ある。このような場合に必要に応じて診断周期を短くで
きないとすると、必要な対応処置が遅れてプラントの異
常状況を悪化させ、本来のプラント運転支援装置1の使
命を果たすことができないという問題がある。
【0022】また、第二には、図44に示すプラント運
転支援装置1では、診断用知識トリガ条件検出手段3に
よって知識トリガ条件の成立が検出されると、診断要求
として診断番号が推論処理手段4へ出力され、そして、
推論処理手段4は、知識データベース8とプロセスデー
タベース6のプロセスデータを用いて推論をするが診断
用知識トリガ条件検出手段3によって対応する知識トリ
ガ条件が不成立となると(正常に復帰後)推論処理手段
4の診断が中止されてしまい異常等の原因究明ができな
いという問題がある。
【0023】また、第三には、図44に示すプラント運
転支援装置1において、知識データベース8と診断用知
識トリガ情報テーブル7の内容の入れ換えは、プラント
運転支援装置1を一旦停止して人手を介して行われてい
た。このため、プロセスデータベース6へのプロセスデ
ータが欠落する等の問題や、人手作業のためミスを招き
やすいという問題がある。
【0024】また、第四には、図44に示すプラント運
転支援装置1において、知識データベース8や診断用知
識トリガ情報テーブル7の検証のためのシミュレーショ
ンデータは、知識データベース8の診断に用いられる入
力点番号の拾い出しを人手によって行っており、拾い出
し漏れやミスが発生するおそれがあり、また、多大な作
業量を要するという問題があった。
【0025】そこで、本発明のプラント運転支援装置
は、上記問題を解決するために、第一の目的は診断周期
の変更を可能として必要とする診断結果を迅速に得られ
ること、また、第二の目的は、再診断要求によってプラ
ントの異常原因究明を可能とすること、また、第三の目
的は、知識データベースと診断用知識トリガ情報テーブ
ルの内容の入れ換えを簡単な操作で、しかも、診断を中
止することなく確実にできること、第四の目的は、シミ
ュレーションデータの作成のため入力点番号の漏れやミ
スを解消すると共に、作業の効率化を図ることによりプ
ラントの運転支援を効果的に行うことにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラ
ントからのプロセスデータを取り込み、入力点番号とそ
のデータを保存するプロセスデータベースと、このプロ
セスデータベースへプロセスデータを保存させるプラン
トデータ読み込み手段と、診断毎に診断番号と対応する
入力点番号とその論理条件とからなる知識トリガ条件を
知識トリガ条件情報として記述する診断用知識トリガ情
報テーブルと、知識トリガ条件情報とプロセスデータベ
ースに保存されている対応するプロセスデータとを取り
込み周期的に知識トリガ条件が成立しているか否かを検
出し、知識トリガ条件が成立していると検出されると、
診断要求として診断番号を出力する診断用知識トリガ条
件検出手段と、診断番号毎に診断に必要な知識を記述す
る知識データベースと、長い診断周期に対して優先度を
低く、短い診断周期に対して優先度を高く診断周期の長
短を優先度の尺度で定め、予め診断番号毎にその優先度
を記述するための優先度決定ルールテーブルと、この優
先度決定ルールテーブルに従って診断要求された診断番
号に対応する優先度をそれぞれ保存するための診断対象
知識優先度テーブルと、オペレータが診断対象知識優先
度テーブルの優先度を変更するための要求をする優先度
設定手段と、診断用知識トリガ条件検出手段から診断要
求があったとき、あるいは、診断要求が解除したとき、
優先度決定ルールテーブルの内容に従って診断対象知識
優先度テーブルの優先度を設定する一方、優先度設定手
段から優先度の変更の要求があったとき、診断対象知識
優先度テーブルの優先度を変更する診断優先度判定手段
と、診断対象知識優先度テーブルから診断番号を取り込
み優先度に対応する診断周期により診断要求を出力する
診断タイミング指示手段と、この診断タイミング指示手
段から診断要求があると診断番号から知識データベース
に保存された知識とプロセスデータベースに保存されて
いる対応するデータとを用いて要求された診断周期によ
って診断処理をしてその診断結果を診断結果保存ファイ
ルへ保存する推論処理手段と、診断結果保存ファイルへ
保存された診断結果を表示する診断結果表示手段とを設
けるようにしたものである。
【0027】請求項2の発明は、プラントからのプロセ
スデータを取り込み、入力点番号とそのデータを保存す
るプロセスデータベースと、このプロセスデータベース
へプロセスデータを保存させるプラントデータ読み込み
手段と、診断毎に診断番号と対応する入力点番号とその
論理条件とからなる知識トリガ条件を知識トリガ条件情
報として記述する診断用知識トリガ情報テーブルと、知
識トリガ条件情報とプロセスデータベースに保存されて
いる対応するプロセスデータとを取り込み周期的に知識
トリガ条件が成立しているか否かを検出し、知識トリガ
条件が成立していると検出されると、診断要求として診
断番号を出力する診断用知識トリガ条件検出手段と、診
断番号毎に診断に必要な知識を記述する知識データベー
スと、診断用知識トリガ条件検出手段から診断要求があ
ったときのプロセスデータを保存するための診断用知識
トリガ条件検出時プロセスデータベースと、診断要求が
あるとプロセスデータベースから、その時点のプロセス
データを診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータベ
ースへ保存させる診断用知識トリガ条件検出時プロセス
データ読み込み手段と、オペレータが再診断要求をする
再診断要求対話手段と、診断用知識トリガ条件検出手段
から診断要求があると診断番号から知識データベースに
保存された知識とプロセスデータベースに保存されてい
る対応するデータとを用いて診断処理をしてその診断結
果を診断結果保存ファイルへ保存する一方、再診断要求
対話手段から再診断要求があるとプロセスデータベース
に保存されている対応するプロセスデータに代えて診断
用知識トリガ条件検出時プロセスデータベースに保存さ
れている対応するプロセスデータを用いて診断処理をし
て診断結果を前記診断結果保存ファイルへ保存する推論
処理手段と、診断結果保存ファイルへ保存された診断結
果を表示する診断結果表示手段とを設けるようにしたも
のである。
【0028】請求項3の発明は、プラントからのプロセ
スデータを取り込み、入力点番号とそのデータを保存す
るプロセスデータベースと、このプロセスデータベース
へプロセスデータを保存させるプラントデータ読み込み
手段と、診断毎に診断番号と対応する入力点番号とその
論理条件とからなる知識トリガ条件を知識トリガ条件情
報として記述する診断用知識トリガ情報テーブルと、診
断番号毎に知識トリガ条件を実行するか否かを指標によ
って記述するフラグテーブルと、このフラグテーブルに
記述された指標が実行のとき、知識トリガ条件情報とプ
ロセスデータベースに保存されている対応するプロセス
データとを取り込み周期的に知識トリガ条件が成立して
いるか否かを検出し、知識トリガ条件が成立していると
検出されると、診断要求として診断番号を出力する診断
用知識トリガ条件検出手段と、診断番号毎に診断に必要
な知識を記述する知識データベースと、診断要求がある
と診断番号から知識登録手段によって適宜内容が変更さ
れた知識データベースに保存された知識とプロセスデー
タベースに保存されている対応するデータとを用いて診
断処理をしてその診断結果を診断結果保存ファイルへ保
存する推論処理手段と、診断結果保存ファイルへ保存さ
れた診断結果を表示する診断結果表示手段とからなるオ
ンライン診断部と、知識データベースに保存されている
知識と診断用知識トリガ情報テーブルに保存されている
知識トリガ条件情報の内容を入れ換えるために予め保存
する編集知識ベースと、この編集知識ベースへ保存する
知識と知識トリガ条件とを作成する知識編集対話手段
と、編集知識ベースに保存されている知識と知識トリガ
条件情報を推論可能な情報に変換する知識ベース変換手
段と、登録要求があり、かつ、登録しようとする知識ト
リガ条件情報が既に診断用知識トリガ情報テーブルに登
録されているとき、オンライン診断部へ排他処理をして
フラグテーブルの内容を入れ換えて、オンライン診断部
の排他処理を解き、対応する知識トリガ条件情報と知識
データベースの対応する知識とを削除して新たに編集知
識ベースから取り出した知識トリガ条件情報と知識とを
それぞれ登録すると共に、登録要求があり、かつ、登録
しようとする知識トリガ条件情報が診断用知識トリガ情
報テーブルに未登録の場合に編集知識ベースから取り出
した対応する知識を知識データベースへ保存し、対応す
る知識トリガ条件情報を診断用知識トリガ情報テーブル
へ保存し、さらに、オンライン診断部へ排他処理をして
フラグテーブルの内容を入れ換えて、オンライン診断部
の排他処理を解く知識登録手段とからなるオフライン知
識編集部とを設けるようにしたものである。
【0029】請求項4の発明は、プラントからのプロセ
スデータを取り込み、入力点番号とそのデータを保存す
るプロセスデータベースと、このプロセスデータベース
へプロセスデータを保存させるプラントデータ読み込み
手段と、診断毎に診断番号と対応する入力点番号とその
論理条件とからなる知識トリガ条件を知識トリガ条件情
報として記述する診断用知識トリガ情報テーブルと、診
断番号毎に診断に必要な知識を記述する知識データベー
スと、ある時点のプロセスデータを全点保存するための
断面プロセスデータベースと、要求によりまたはプラン
トのイベント発生時にプロセスデータベースの全点を断
面プロセスデータベースへ保存する断面プロセスデータ
読み込み手段と、入力点番号毎に入力点名称、工学単
位、レンジに関する関連情報を保存するためのプロセス
データ関連情報データベースと、シミュレーションを実
行するときに必要なデータを保存するためのシミュレー
ションデータファイルと、オペレータが対話画面で必要
な情報を入力するシミュレーションデータ設定対話手段
と、このシミュレーションデータ設定対話手段を介して
検索要求があると、知識データベースと診断用知識トリ
ガ情報テーブルとを検索して診断番号に対応して使用さ
れている入力点番号を取り出す使用プロセスデータ検索
手段と、オペレータがシミュレーションデータ設定対話
手段からシミュレーションを希望する診断番号を指定す
ることによって使用プロセスデータ検索手段へ検索要求
し、得られる入力点番号からプロセスデータ関連情報デ
ータベースと断面プロセスデータベースとを検索して入
力点番号とそのプロセスデータと関連情報をプロセスデ
ータ入力点番号毎に取り出してこれらの情報を一覧表示
すると共に、適宜シミュレーションデータ設定対話手段
からの対話操作によってシミュレーションデータの設定
や変更をしてシミュレーションデータファイルへ保存す
るシミュレーションデータ設定処理手段と、オペレータ
がシミュレーションデータファイルに保存されている診
断番号を指定してシミュレーション診断実行要求をする
シミュレーション実行要求対話手段と、診断用知識トリ
ガ情報テーブルの知識トリガ条件情報とプロセスデータ
ベースに保存されている対応するプロセスデータとを取
り込み周期的に知識トリガ条件が成立しているか否かを
検出して、知識トリガ条件が成立していると検出される
と診断要求として診断番号を出力する一方、シミュレー
ション実行要求対話手段からシミュレーション実行診断
要求があると、プロセスデータベースに保存されている
プロセスデータに代え、シミュレーションデータファイ
ルに保存されているシミュレーションデータを用いて知
識トリガ条件が成立しているかを検出し、知識トリガ条
件が成立していると検出されると、診断要求としてシミ
ュレーションの診断番号を出力する診断用知識トリガ条
件検出手段と、診断要求があると診断番号から知識デー
タベースに保存された知識とプロセスデータベースに保
存されている対応するデータとを用いて診断処理をして
その診断結果を診断結果保存ファイルへ保存する一方、
診断用知識トリガ条件検出手段からシミュレーション診
断番号を入力すると、プロセスデータベースに保存され
ている対応するプロセスデータに代えてシミュレーショ
ンデータファイルに保存されている対応するシミュレー
ションデータを用いて診断処理をして診断結果を診断結
果保存ファイルへ保存する推論処理手段と、診断結果保
存ファイルへ保存された診断結果を表示する診断結果表
示手段を設けるようにしたものである。
【0030】
【作用】請求項1の発明は、診断優先度判定手段が診断
用知識トリガ条件検出手段から診断要求があったとき、
あるいは、診断要求が解除したとき、優先度決定ルール
テーブルの内容に従って診断対象知識優先度テーブルの
優先度を設定する一方、オペレータからの要求によって
優先度設定手段から優先度の変更の要求があったとき、
前記診断対象知識優先度テーブルの優先度を変更する。
次に、診断タイミング指示手段が診断対象知識優先度テ
ーブルから診断番号を取り込み優先度に対応する診断周
期により診断要求を出力する。この診断タイミング指示
手段から診断要求があると、推論処理手段によって診断
番号から前記知識データベースに保存された知識とプロ
セスデータベースに保存されている対応するデータとを
用いて要求された診断周期によって診断処理をしてその
診断結果を診断結果保存ファイルへ保存し、保存された
診断結果が診断結果表示手段により表示される。従っ
て、優先度としての診断周期の変更がオペレータの要求
によって実現されるために、プラントの状況に即した最
も迅速に必要とされるものの診断がされる。この結果、
プラント異常時に従来のように診断周期が長く設定され
ているために迅速な診断が得られずオペレータの対応操
作が遅れ、プラントの異常状況をさらに悪化させるとい
う事態を回避してプラントの運転を支援することができ
る。
【0031】請求項2の発明は、診断用知識トリガ条件
検出時プロセスデータ読み込み手段が診断用知識トリガ
条件検出手段から診断要求があったときプロセスデータ
ベースから、その時点のプロセスデータを診断用知識ト
リガ条件検出時プロセスデータベースへ保存する。そし
て、診断用知識トリガ条件検出手段から診断要求がある
と推論処理手段により診断番号から知識データベースに
保存された知識とプロセスデータベースに保存されてい
る対応するデータとを用いて診断処理をしてその診断結
果を診断結果保存ファイルへ保存する一方、再診断要求
対話手段から再診断要求があるとプロセスデータベース
に保存されている対応するプロセスデータに代えて診断
用知識トリガ条件検出時プロセスデータベースに保存さ
れている対応するプロセスデータを用いて診断処理をし
て診断結果を診断結果保存ファイルへ保存し、保存され
た診断結果が診断結果表示手段によって表示される。従
って、正常復帰後に再診断要求があっても知識トリガ条
件条件の成立時に診断用知識トリガ条件検出時プロセス
データベースに保存された異常時のプロセスデータを用
いて診断ができるから過去のプラントの異常の原因究明
ができる。
【0032】請求項3の発明は、知識登録手段によって
登録要求があり、かつ、登録しようとする知識トリガ条
件情報が既に診断用知識トリガ情報テーブルに登録され
ているとき、対応する知識トリガ条件の検出をフラグテ
ーブルの入れ換えで停止させて対応する知識トリガ条件
情報と知識データベースの対応する知識とを削除して新
たに作成された編集知識ベースから取り出した知識トリ
ガ条件情報と知識とをそれぞれ登録する。また、登録要
求があり、かつ、登録しようとする知識トリガ条件情報
が診断用知識トリガ情報テーブルに未登録の場合に編集
知識ベースから取り出した対応する知識を知識データベ
ースへ保存し、さらに、対応する知識トリガ条件情報を
診断用知識トリガ情報テーブルへ保存する。推論処理手
段は、診断要求があると診断番号から知識登録手段によ
って適宜内容が変更された知識データベースに保存され
た知識とプロセスデータベースに保存されている対応す
るデータとを用いて診断処理をしてその診断結果を診断
結果保存ファイルへ保存し、保存された診断結果が診断
結果表示手段によって表示される。従って、知識データ
ベースと診断用知識トリガ情報テーブルの内容の入れ換
えを装置を瞬時診断停止して実施できるためプロセスデ
ータベースに保存されるプロセスデータに欠落が生じる
ことがなく、また、簡単な操作で確実にでき従来のよう
に人手作業の人為的なミスを招くおそれが解消される。
【0033】請求項4の発明は、オペレータがシミュレ
ーションデータ設定対話手段からシミュレーションを希
望する診断番号を指定することによってシミュレーショ
ンデータ設定処理手段が使用プロセスデータ検索手段へ
検索要求し、得られる入力点番号からプロセスデータ関
連情報データベースと断面プロセスデータベースとを検
索して入力点番号とそのプロセスデータと関連情報をプ
ロセスデータ入力点番号毎に取り出してこれらの情報を
一覧表示すると共に、適宜シミュレーションデータ設定
対話手段からの対話操作によってシミュレーションデー
タの設定や変更をしてシミュレーションデータファイル
へ保存する。診断用知識トリガ条件検出手段は、診断用
知識トリガ情報テーブルの知識トリガ条件情報とプロセ
スデータベースに保存されている対応するプロセスデー
タとを取り込み周期的に知識トリガ条件が成立している
か否かを検出して、知識トリガ条件が成立していると検
出されると診断要求として診断番号を出力する一方、シ
ミュレーション実行要求対話手段からシミュレーション
実行診断要求があると、プロセスデータベースに保存さ
れているプロセスデータに代え、シミュレーションデー
タファイルに保存されているシミュレーションデータを
用いて知識トリガ条件が成立しているかを検出し、知識
トリガ条件が成立していると検出されると、診断要求と
してシミュレーションの診断番号を出力する。推論処理
手段は、診断要求があると診断番号から知識データベー
スに保存された知識とプロセスデータベースに保存され
ている対応するデータとを用いて診断処理をしてその診
断結果を診断結果保存ファイルへ保存する一方、診断用
知識トリガ条件検出手段からシミュレーション診断番号
を入力すると、プロセスデータベースに保存されている
対応するプロセスデータに代えてシミュレーションデー
タファイルに保存されている対応するシミュレーション
データを用いて診断処理をして診断結果を診断結果保存
ファイルへ保存し、診断結果を診断結果表示手段によっ
て表示する。従って、知識データベースに記述されてい
るプロセスデータの入力点番号の拾い出し漏れやミスの
発生を回避し、確実に検証のためのプロセスデータが設
定され、作業の効率化が図れる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0035】図1は、本発明の第1実施例を示すプラン
ト運転支援装置の構成図であり、従来例を示す図44と
同一符号は、同一部分または相当部分を示し、両者が相
違する主な点は、推論処理手段20を設けると共に、優
先度設定手段21と診断優先度判定手段22と診断タイ
ミング指示手段23と診断対象知識優先度テーブル24
と優先度決定ルールテーブル25とを追設したことであ
る。
【0036】推論処理手段20は、診断タイミング指示
手段23から診断要求があると、診断番号から知識デー
タベース8に保存された知識とプロセスデータベース6
に保存されている対応するデータとを用いて要求された
診断周期によって診断処理をしてその診断結果を診断結
果保存ファイル9へ保存するものである。
【0037】優先度設定手段21は、オペレータが診断
対象知識優先度テーブル24の優先度を変更するための
要求をするものである。
【0038】診断優先度判定手段22は、診断用知識ト
リガ条件検出手段3から診断要求があったとき、あるい
は、診断要求が解除したとき、優先度決定ルールテーブ
ル25の内容に従って診断対象知識優先度テーブル24
の優先度を設定する一方、優先度設定手段21から優先
度の変更の要求があったとき、診断対象知識優先度テー
ブル24の優先度を変更するものである。
【0039】診断タイミング指示手段23は、診断対象
知識優先度テーブル24から診断番号を取り込み優先度
に対応する診断周期により診断要求を出力するものであ
る。
【0040】診断対象知識優先度テーブル24は、長い
診断周期に対して優先度を低く、短い診断周期に対して
優先度を高く診断周期の長短を優先度の尺度で定め、予
め診断番号毎にその優先度を記述するものである。
【0041】優先度決定ルールテーブル25は、優先度
決定ルールテーブル25に従って診断要求された診断番
号に対応する優先度をそれぞれ保存するものである。
【0042】以上の構成で、まず、プラント101から
のプロセスデータが、図2に示すように、プラントデー
タ読み込み手段2によって周期的に、または、イベント
発生のとき読み込まれプロセスデータベース6へ保存さ
れる。このとき、プラント101の各所に取り付けられ
ているセンサ101aからのプロセスデータ値を取り込
み、その値が警報制限値を越えているかを比較判定する
別の計算機システムである監視・制御用計算機システム
103を介して行われる。
【0043】プラントデータ読み込み手段2では、この
監視・制御用計算機システム103によって伝送プロセ
スデータテーブル104に登録された対応するプロセス
データのみ取り込む。また、診断のためのみに特にセン
サ101aを設けた場合に、プロセスデータベース6が
直接読み込む。
【0044】プロセスデータベース6は、図3に示すよ
うに構成され、監視・制御用計算機システム103から
入力する場合は、プロセスデータID(入力点番号)、
プロセスデータの品質を示すクオリティ指標、プロセス
データが警報制限値を越えているかどうかを示すアラー
ム指標、データ値を保存し、これらのプロセスデータに
対しては、伝送入力であるか否かを示す入力種別指標を
書き込むようになっている。また、プロセスデータベー
ス6は、センサ101aから直接読み込む場合は、プロ
セスデータの値とクオリティ指標および生入力であるこ
とを示す入力種別指標を書き込むようになっている。
【0045】なお、図3に示すクオリティ指標の「0」
は正常、「1」は異常を表し、アラーム指標の「0」は
アラームなし、「1」はアラーム発生、入力種別指標の
「0」はセンサ入力、「1」は伝送入力をそれぞれ示し
ている。
【0046】次に、診断用知識トリガ条件検出手段3に
よって図4に示すような診断用知識トリガ情報テーブル
7に記述されている知識トリガ条件情報と対応するプロ
セスデータとその論理条件に基づいて、診断番号毎に知
識トリガ条件が成立しているか否かが判定検出される。
【0047】診断用知識トリガ情報テーブル7には、知
識トリガ条件が成立するロジックが記述されており、例
えば、知識iトリガ条件では、プロセスデータA,B,
−−Eの条件と論理和の成立によって知識トリガ条件が
成立し、診断番号毎に対応してその条件が記述されてい
る。
【0048】次に、診断優先度判定手段22の処理を図
5を参照して説明すると、まず、診断用知識トリガ条件
検出手段3から診断ID(診断番号)と時刻が診断優先
度判定手段22へ通知されると、優先度決定ルールテー
ブル25の内容に従って図6に示す診断対象知識優先度
テーブル24の診断優先度が変更される(201)(2
02)。
【0049】図6に示す診断対象知識優先度テーブル2
4には、診断要求毎に検出時刻(診断要求時刻)と診断
ID(診断番号)と優先度が保存されている。
【0050】一方、診断優先度判定手段22では、図7
に示すように優先度設定手段21からのトリガ(優先度
の変更)があると、優先度設定手段21によって設定さ
れた優先度に従って診断対象知識優先度テーブル24の
優先度を変更する(203)(204)。
【0051】図7に示す優先度設定手段21は、CRT
画面上に検出時刻と診断知識名と、現在の優先度と、指
定優先度とが表示されている。例えば、オペレータは優
先度設定手段21からCRT画面上の現在優先度を変更
するとき、指定優先度を変更して実行を入力する。図7
によれば、診断知識名B−Bが最も指定優先度が高く、
診断知識名C−Cが3番目の優先度となっている。
【0052】なお、診断優先度判定手段22の優先度の
変更は、新たな診断知識トリガ条件が成立したとき、お
よび、成立していた診断知識トリガ件条が不成立となっ
たとき、および、優先度設定手段21による設定があっ
たときに行う。
【0053】続いて、診断タイミング指示手段23によ
って、診断対象知識優先度テーブル24の内容が取り出
されて各診断番号に対応する優先度に従った診断周期に
よって推論処理手段4へ診断要求が出力される。
【0054】ここで、優先度、つまり、診断周期の長短
の変更について図8に従って説明する。
【0055】まず、診断Aについて、時刻t1に診断知
識トリガ条件が成立すると(図示三角の黒)、診断優先
度判定手段22によって診断対象知識優先度テーブル2
4の内容によって、診断タイミングに対応する短周期で
診断Aの診断がされる。その後に、診断Bも時刻t2に
診断知識トリガ条件が成立すると診断Bは、優先度が診
断Aより低いため比較的に長周期で診断がされる。ま
た、診断Cについても時刻t3に診断知識トリガ条件が
成立する。
【0056】ところが、時刻t4にオペレータの要求に
よって診断Aより診断Bの優先度を高くすれば、診断B
が最短で行われ、診断用知識Aが長周期に変更される。
【0057】このようにして、優先度、つまり、診断周
期の変更がされるが、推論処理手段20よる診断には、
いろいろな方法が考えられる。一般的なものとしてプラ
ントに発生する各事象間の関連性を示す因果関係ツリー
を用いた原因究明型の診断方法がある。
【0058】図9に「真空低」に関してその想定される
原因事象を因果関係ツリーに展開した例を示す。
【0059】まず、「真空低」の診断知識トリガ条件が
成立すると、知識データベース8に記述される知識とプ
ロセスデータベース6のデータとから大別した系統で冷
却水流量低・・・・空気流量増加・・・・計器異常の事
象が関連し、これに対応して冷却水流量低の事象では、
CWP2台停止・CWP吐出圧力低・・・・等の事象の
原因が推論される。
【0060】この場合、各原因事象は、知識データベー
ス8に記述されるプラントデータを使った、図10に示
すような判定ロジックから構成されている。そして、こ
の判定ロジックで各原因事象毎にその成立/不成立が判
定され、最終的に成立事象からなる経路を異常経路と
し、その最終端にある原因事象を原因とする。例えば、
図10では、知識データベース8に記述され「真空低」
の事象に対してCWP吐出圧力低を判定するロジックの
一例を示している。
【0061】診断結果表示手段5は、オペレータ102
からの対話要求に従い、要求された警報に対する診断結
果を診断結果保存ファイル9から読み込み診断結果表示
手段5へ出力する。
【0062】図11は、推論処理手段20によって推論
された結果をCRT等の診断結果表示手段5へ表示した
例を示し、診断結果表示手段5の左側上部5aに一次診
断として「真空低」が表示され、右側上部5cにそのと
きのデータが時系列に表示されている。左側中段5bに
は、原因として「真空ポンプ異常」を推論しており、左
側下段5dには対応ガイダンスの内で初期対応「循環ポ
ンプの運転状況を確認して下さい」等が表示され、操作
対応として「予備機があれば起動して下さい」等がガイ
ダンスがされる。また、右側下段5eには、警報発生診
断状況が表示される。
【0063】このように、診断優先度判定手段22は、
診断番号に対し、優先度決定ルールテーブル25の内容
に従って、優先度を割り当てる一方、優先度設定手段2
1によって優先度が指定された場合には、その内容を反
映させて、再度、優先度を変更し診断対象知識優先度テ
ーブル24に保存する。この優先度の変更は、新しく診
断知識トリガ条件が成立したとき、あるいは、診断知識
トリガ条件が不成立となったとき、および優先度設定手
段21に優先度の変更があったときされる。
【0064】診断タイミング指示手段23は、診断対象
知識優先度テーブル24の内容を読み出し、推論処理手
段4に対し、診断番号を渡すと共に推論処理を要求す
る。診断の途中であっても診断タイミング指示手段23
から、他の診断番号の診断をするように指示された場合
には、現在の診断処理を中止し、その指示に従う。
【0065】この構成により、複数の診断番号が診断対
象となっているとき、従来のように予め定めた優先度に
よる診断に比べ、オペレータの要求によって診断周期が
変更できるためオペレータが必要とする診断結果をより
迅速に取り出すことができる。従って、長い診断周期が
短い診断周期に変更できないために的確な対応操作がで
きず、プラントの状況を悪化させることを回避できる。
【0066】次に、本発明の第2実施例を図12乃至図
21を参照して説明する。
【0067】図12は、本発明の第2実施例を示すプラ
ント運転支援装置の構成図であり、従来例を示す図44
と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、両者が
相違する主な点は、推論処理手段4との構成を異にする
推論処理手段30と、再診断要求対話手段31と、診断
用知識トリガ条件検出時プロセスデータ読み込み手段3
2と、診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータベー
ス33とを追設している。
【0068】推論処理手段30は、診断用知識トリガ条
件検出手段3から診断要求があると、診断番号から知識
データベース8に保存された知識と前記プロセスデータ
ベース6に保存されている対応するデータとを用いて診
断処理をしてその診断結果を診断結果保存ファイル9へ
保存する一方、再診断要求対話手段31から再診断要求
があると、プロセスデータベース6に保存されている対
応するプロセスデータに代えて診断用知識トリガ条件検
出時プロセスデータベース33に保存されている対応す
るプロセスデータを用いて診断処理をして診断結果を診
断結果保存ファイル9へ保存するものである。
【0069】再診断要求対話手段31は、オペレータが
再診断要求をするものである。
【0070】診断用知識トリガ条件検出時プロセスデー
タ読み込み手段32は、診断要求があるとプロセスデー
タベース6から、その時点のプロセスデータを診断用知
識トリガ条件検出時プロセスデータベース33へ保存さ
せるものである。
【0071】診断用知識トリガ条件検出時プロセスデー
タベース33は、診断用知識トリガ条件検出手段3から
診断要求があったときのプロセスデータを保存するもの
である。
【0072】以上の構成で、第1実施例と同様に、ま
ず、プラント101からのプロセスデータが、図13に
示すように、プラントデータ読み込み手段2によって周
期的に、または、イベント発生のとき読み込まれプロセ
スデータベース6へ保存される。このとき、プラント1
01の各所に取り付けられているセンサ101aからの
プロセスデータ値を取り込み、その値が警報制限値を越
えているかを比較判定する別の計算機システムである監
視・制御用計算機システム103を介して行われる。
【0073】プラントデータ読み込み手段2では、この
監視・制御用計算機システム103によって伝送プロセ
スデータテーブル104に登録された対応するプロセス
データのみ取り込む。また、診断のためのみに特にセン
サ101aを設けた場合に、プロセスデータベース6が
直接読み込む。
【0074】プロセスデータベース6は、第1実施例と
同様に、図14に示すように構成され、監視・制御用計
算機システム103から入力する場合は、プロセスデー
タID(入力点番号)、プロセスデータの品質を示すク
オリティ指標、プロセスデータが警報制限値を越えてい
るかどうかを示すアラーム指標、データ値を保存し、こ
れらのプロセスデータに対しては、伝送入力であるか否
かを示す入力種別指標を書き込むようになっている。ま
た、プロセスデータベース6は、センサ101aから直
接読み込む場合は、プロセスデータの値とクオリティ指
標および生入力であることを示す入力種別指標を書き込
むようになっている。
【0075】なお、図14に示すクオリティ指標の
「0」は正常、「1」は異常を表し、アラーム指標の
「0」はアラームなし、「1」はアラーム発生、入力種
別指標の「0」はセンサ入力、「1」は伝送入力をそれ
ぞれ示している。
【0076】次に、第1実施例と同様に、診断用知識ト
リガ条件検出手段3によって図15に示すような診断用
知識トリガ情報テーブル7に記述されている知識トリガ
条件情報と対応するプロセスデータとその論理条件に基
づいて、診断番号毎に知識トリガ条件が成立しているか
否かが判定検出される。
【0077】診断用知識トリガ情報テーブル7には、知
識トリガ条件が成立するロジックが記述されており、例
えば、知識iトリガ条件では、プロセスデータA,B,
−−Eの条件と論理和の成立によって知識トリガ条件が
成立し、診断番号毎に対応してその条件が記述されてい
る。
【0078】次に、推論処理手段30の処理について図
16に基づいて説明する。
【0079】まず、診断用知識トリガ条件検出手段3に
よってトリガが検出されたとき(知識トリガ条件が成立
のとき)、診断用知識トリガ条件検出手段3から通知さ
れる診断ID(診断番号)をもとに知識データベース8
に保存されている知識とプロセスデータベース6のプロ
セスデータを用いて診断する(111)(112)。
【0080】この知識トリガ条件成立のとき、診断用知
識トリガ条件検出時プロセスデータ読み込み手段32に
よってプロセスデータベース6からその時点のプロセス
データが診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータベ
ース33に保存される。
【0081】一方、図17に示すような再診断要求対話
手段31から要求があると、再診断要求対話手段31か
らの診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータベース
33の番号に基づいて知識データベース8に保存されて
いる知識と図18に示す如くの診断用知識トリガ条件検
出時プロセスデータベース33のデータを使って診断が
される(113)(114)。そして、その結果が診断
結果保存ファイル9へ保存される。
【0082】図17に示す再診断要求対話手段31は、
警報再表示対象一覧の名称が左側31aに表示され、そ
の警報事象番号と診断時刻が表示されている。また、図
18に示す診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータ
ベース33は、診断IDと検出時刻とこれに対応したデ
ータベースが保存されている。
【0083】このようにして、推論処理手段30に再診
断の要求ができるが、診断の手法としてはいろいろな方
法が考えられる。一般的なものとしてプラントに発生す
る各事象間の関連性を示す因果関係ツリーを用いた原因
究明型の診断方法がある。
【0084】図19に「真空低」に関してその想定され
る原因事象を因果関係ツリーに展開した例を示す。
【0085】まず、「真空低」の診断知識トリガ条件が
成立すると、知識データベース8に記述される知識とプ
ロセスデータベース6のデータとから大別した系統で冷
却水流量低・・・・空気流量増加・・・・計器異常の事
象が関連し、これに対応して冷却水流量低の事象では、
CWP2台停止・CWP吐出圧力低・・・・等の事象の
原因が推論される。
【0086】この場合、各原因事象は、知識データベー
ス8に記述されるプラントデータを使った、図20に示
すような判定ロジックから構成されている。そして、こ
の判定ロジックで各原因事象毎にその成立/不成立が判
定され、最終的に成立事象からなる経路を異常経路と
し、その最終端にある原因事象を原因とする。例えば、
図20では、知識データベース8に記述され「真空低」
の事象に対してCWP吐出圧力低を判定するロジックの
一例を示している。
【0087】診断結果表示手段5は、オペレータ102
からの対話要求に従い、要求された警報に対する診断結
果を診断結果保存ファイル9から読み込み診断結果表示
手段5へ出力する。
【0088】図21は、推論処理手段30によって推論
された結果をCRT等の診断結果表示手段5へ表示した
例を示し、診断結果表示手段5の左側上部5aに一次診
断として「真空低」が表示され、右側上部5cにそのと
きのデータが時系列に表示されている。左側中段5bに
は、原因として「真空ポンプ異常」を推論しており、左
側下段5dには対応ガイダンスの内で初期対応「循環ポ
ンプの運転状況を確認して下さい」等が表示され、操作
対応として「予備機があれば起動して下さい」等がガイ
ダンスがされる。また、右側下段5eには、警報発生診
断状況が表示される。
【0089】このように、プラントデータ読み込み手段
2は、プラント101からプロセスデータの最新状態量
および過去一定時間の経過値データとしてプロセスデー
タベース6に保存し、診断用知識トリガ条件検出手段3
はこの最新状態量から診断用知識トリガ情報テーブル7
の知識トリガ条件情報に従い周期的にチェックし、知識
トリガ条件の成立が検出された場合、推論処理手段30
に対し診断要求を行う。これにより、推論処理手段30
は知識データベース8に保存された知識とプロセスデー
タベース6のプロセスデータを用いて診断を行いその診
断結果を診断結果表示手段5により表示する。
【0090】さらに、診断用知識トリガ条件検出時プロ
セスデータ読み込み手段32によって知識トリガ条件成
立時のプロセスデータの獲得が可能となり、推論処理手
段30は、診断用知識トリガ条件検出手段3からの診断
要求によって、上記のようにプロセスデータベース6を
使って推論を行い、また、再診断要求対話手段31から
再診断要求があったとき、診断用知識トリガ条件検出時
プロセスデータベース33に保存されたプロセスデータ
を使って診断を行い、診断結果表示手段5によって、診
断結果を表示することが可能となる。
【0091】この結果、プラントの異常中または正常復
帰後に知識トリガ条件成立時のプロセスデータを用いて
プラントの診断・結果表示を行うことができるため、オ
ペレータはプラント異常中または正常復帰後でも、真因
に対する原因解明を実行することができる。
【0092】次に、本発明の第3実施例を図22乃至図
31を参照して説明する。
【0093】図22は、本発明の第3実施例を示すプラ
ント運転支援装置の構成図であり、従来例を示す図44
と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、両者が
相違する主な点は、推論処理手段4の代わりにフラグテ
ーブル10と推論処理手段40と知識編集対話手段41
と知識ベース変換手段42と知識登録手段43とを追設
したことである。
【0094】フラグテーブル10は、診断用知識トリガ
条件検出手段3の処理を実行するか否かを診断番号に対
応して指標で記述したもので指標がセットされていない
ものはトリガ条件の検出がされないようにしたものであ
る。推論処理手段40は、診断要求があると診断番号か
ら知識登録手段43によって適宜内容が変更された知識
データベース8に保存された知識とプロセスデータベー
ス6に保存されている対応するデータとを用いて診断処
理をしてその診断結果を診断結果保存ファイル9へ保存
するものである。
【0095】知識編集対話手段41は、編集知識ベース
44へ保存する知識と知識トリガ条件情報とを作成する
ものである。
【0096】1知識ベース変換手段42は、編集知識ベ
ース44に保存されている知識と知識トリガ条件情報を
推論可能な情報に変換するものである。
【0097】知識登録手段43は、登録要求があり、か
つ、登録しようとする知識トリガ条件情報が既に診断用
知識トリガ情報テーブル7に登録されているとき、オン
ライン診断部の排他処理をしてフラグテーブル10の内
容を入れ換えた後に排他処理を解き対応する知識トリガ
条件情報と知識データベース8の対応する知識とを削除
して新たに編集知識ベース44から取り出した知識トリ
ガ条件情報と知識とをそれぞれ登録すると共に、登録要
求があり、かつ、登録しようとする知識トリガ条件情報
が診断用知識トリガ情報テーブル7に未登録の場合に編
集知識ベース44から取り出した対応する知識を知識デ
ータベース8へ保存し、対応する知識トリガ条件情報を
診断用知識トリガ情報テーブル7へ保存する再びオンラ
イン診断部へ排他処理をしてフラグテーブル10を元へ
戻すものである。
【0098】編集知識ベース44は、知識データベース
8に保存されている知識と診断用知識トリガ情報テーブ
ル7に保存されている知識トリガ条件情報の内容を入れ
換えるために予め保存するものである。なお、以上の知
識編集対話手段41と知識ベース変換手段42と知識登
録手段43と編集知識ベース44はオフライン知識編集
部を構成し、他の部分は図示するようにオンライン診断
部を構成している。
【0099】以上の構成で、まず、第1実施例と同様
に、プラント101からのプロセスデータが、図23に
示すように、プラントデータ読み込み手段2によって周
期的に、または、イベント発生のとき読み込まれプロセ
スデータベース6へ保存される。このとき、プラント1
01の各所に取り付けられているセンサ101aからの
プロセスデータ値を取り込み、その値が警報制限値を越
えているかを比較判定する別の計算機システムである監
視・制御用計算機システム103を介して行われる。
【0100】プラントデータ読み込み手段2では、この
監視・制御用計算機システム103によって伝送プロセ
スデータテーブル104に登録された対応するプロセス
データのみ取り込む。また、診断のためのみに特にセン
サ101aを設けた場合に、プロセスデータベース6が
直接読み込む。
【0101】プロセスデータベース6は、第1実施例と
同様に、図24に示すように構成され、監視・制御用計
算機システム103から入力する場合は、プロセスデー
タID(入力点番号)、プロセスデータの品質を示すク
オリティ指標、プロセスデータが警報制限値を越えてい
るかどうかを示すアラーム指標、データ値を保存し、こ
れらのプロセスデータに対しては、伝送入力であるか否
かを示す入力種別指標を書き込むようになっている。ま
た、プロセスデータベース6は、センサ101aから直
接読み込む場合は、プロセスデータの値とクオリティ指
標および生入力であることを示す入力種別指標を書き込
むようになっている。
【0102】なお、図24に示すクオリティ指標の
「0」は正常、「1」は異常を表し、アラーム指標の
「0」はアラームなし、「1」はアラーム発生、入力種
別指標の「0」はセンサ入力、「1」は伝送入力をそれ
ぞれ示している。
【0103】次に、診断用知識トリガ条件検出手段3に
よって図25に示すような診断用知識トリガ情報テーブ
ル7に記述されている知識トリガ条件情報と対応するプ
ロセスデータとその論理条件に基づいて、診断番号毎に
知識トリガ条件が成立しているか否かが判定検出され
る。この場合にフラグテーブル10が参照され、指標が
セットされていない診断番号についてトリガ条件の検出
がされない。
【0104】診断用知識トリガ情報テーブル7には、知
識トリガ条件が成立するロジックが記述されており、例
えば、知識iトリガ条件では、プロセスデータA,B,
−−Eの条件と論理和の成立によって知識トリガ条件が
成立し、診断番号毎に対応してその条件が記述されてい
る。
【0105】次に、知識編集対話手段41では、図26
に示す如くの対話画面との対話により、編集知識の構築
を行い編集知識ベース44へ保存される。例えば、図2
6に沿って説明すると、後述する図29に示す如く知識
編集「真空低」の因果関係ツリー編集41aと因果関係
ツリー編集41bとボックス−原因事象情報設定41c
とガイダンス情報設定41d等の設定を行う。
【0106】さらに、知識編集対話手段41から対話に
より登録要求は、例えば、図27に示す如くのオンライ
ンコンパイル画面41eで行われ、画面上いずれかを特
定して選択がされる。例えば、警報事象番号「44A0
40」、名称「真空低」が登録要求される。登録要求が
されると、知識ベース変換手段42によって編集知識ベ
ース44から編集知識が読み込まれ診断推論の実行可能
な情報に変換される。
【0107】次に、知識登録手段43では、図28に示
す処理によって、まず、登録しようとしている診断用知
識Aが既に登録済か否かを判断し、登録済のとき、診断
用知識Aに関するフラグテーブル10に記述されている
診断番号の指標のセットをはずしておく。すなわち、診
断用知識Aに関する診断をしないようにする。次に、オ
ンライン診断部へ排他をかけて予め変更したフラグテー
ブル10の内容を入れ換えて排他を解く(122,12
3,124)。この場合にフラグテーブル10の容量は
小さいから瞬時に実行される。そして、診断用知識トリ
ガ情報テーブル7から登録しようとしている診断用知識
Aに関する登録情報を削除する(125)。さらに、知
識データベース8より登録しようとしている診断用知識
Aの知識データベースを削除する(126)。
【0108】これに対して、登録しようとする診断用知
識Aが診断用知識トリガ情報テーブル7に未登録で、か
つ、診断用知識トリガ情報テーブル7に未登録箇所があ
るとき、知識データベース8へ診断用知識Aの知識デー
タベースを設定する(121〜128)。
【0109】そして、診断用知識トリガ情報テーブル7
の未登録箇所へその診断用知識Aに関する登録情報を追
加する(129)。さらに、オンライン診断部へ排他を
かけ、フラグテーブル10の対応する指標をセットし
て、フラグテーブル10の内容を入れ換え、オンライン
診断部の排他を解く(130〜132)。また、診断用
知識トリガ情報テーブル7に未登録箇所がないとき、登
録不可を返送する(133)。
【0110】このように、知識編集対話手段41により
各知識の構築を行い、編集知識ベース44へ一旦保存す
る。知識編集対話手段41により作成した編集知識ベー
ス44が完成して診断に使用するために知識データベー
ス8で動作させる場合、対話により要求を行う。対話に
よる登録要求が行われた場合、知識ベース変換手段42
は編集知識ベース44より編集知識を読み込み診断推論
の実行可能な情報に変換し、知識登録手段43が知識デ
ータベース8内容の入れ換え、診断用知識トリガ情報テ
ーブル7内容の入れ換えを行う。
【0111】知識登録手段43では、瞬時診断を停止す
るが診断機能に全く影響を与えることなく、知識データ
ベース8および診断用知識トリガ情報テーブル7の内容
の入れ換えを高速、かつ、正確に行うことが可能であ
る。
【0112】従って、プラント運転支援装置の警報監視
診断機能を停止することなく安全、かつ、迅速に診断用
知識の登録、入れ換えが可能であり、また、警報監視診
断機能を停止しないことにより従来のようにオンライン
診断部の保持しているプラント経過値データが失われな
いことから診断用知識の登録、入れ換え後すぐに診断可
能な状態となることができる。
【0113】このようにして、診断用知識トリガ情報テ
ーブル7と知識データベース8との知識と知識トリガ条
件情報の入れ換え登録ができるが推論処理手段40によ
る診断の手法としてはいろいろな方法が考えられる。一
般的なものとしてプラントに発生する各事象間の関連性
を示す因果関係ツリーを用いた原因究明型の診断方法が
ある。
【0114】図29に「真空低」に関してその想定され
る原因事象を因果関係ツリーに展開した例を示す。
【0115】まず、「真空低」の診断知識トリガ条件が
成立すると、知識データベース8に記述される知識とプ
ロセスデータベース6のデータとから大別した系統で冷
却水流量低・・・・空気流量増加・・・・計器異常の事
象が関連し、これに対応して冷却水流量低の事象では、
CWP2台停止・CWP吐出圧力低・・・・等の事象の
原因が推論される。
【0116】この場合、各原因事象は、知識データベー
ス8に記述されるプラントデータを使った、図30に示
すような判定ロジックから構成されている。そして、こ
の判定ロジックで各原因事象毎にその成立/不成立が判
定され、最終的に成立事象からなる経路を異常経路と
し、その最終端にある原因事象を原因とする。例えば、
図30では、知識データベース8に記述され「真空低」
の事象に対してCWP吐出圧力低を判定するロジックの
一例を示している。
【0117】診断結果表示手段5は、オペレータ102
からの対話要求に従い、要求された警報に対する診断結
果を診断結果保存ファイル9から読み込み診断結果表示
手段5へ出力する。
【0118】図31は、推論処理手段40によって推論
された結果をCRT等の診断結果表示手段5へ表示した
例を示し、診断結果表示手段5の左側上部5aに一次診
断として「真空低」が表示され、右側上部5cにそのと
きのデータが時系列に表示されている。左側中段5bに
は、原因として「真空ポンプ異常」を推論しており、左
側下段5dには対応ガイダンスの内で初期対応「循環ポ
ンプの運転状況を確認して下さい」等が表示され、操作
対応として「予備機があれば起動して下さい」等がガイ
ダンスがされる。また、右側下段5eには、警報発生診
断状況が表示される。
【0119】次に、本発明の第4実施例を図32乃至図
43を参照して説明する。
【0120】図32は、本発明の第4実施例を示すプラ
ント運転支援装置の構成図であり、従来例を示す図44
と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、両者が
相違する主な点は、推論処理手段50と診断用知識トリ
ガ条件検出手段59として、これに断面プロセスデータ
読み込み手段51と使用プロセスデータ検索手段52と
シミュレーションデータ設定処理手段53とシミュレー
ションデータ設定対話手段54とシミュレーション実行
要求対話手段55と断面プロセスデータベース56とプ
ロセスデータ関連情報データベース57とシミュレーシ
ョンデータファイル58とを追設したことである。
【0121】推論処理手段50は、診断要求があると診
断番号から知識データベース8に保存された知識とプロ
セスデータベース6に保存されている対応するデータと
を用いて診断処理をしてその診断結果を診断結果保存フ
ァイル9へ保存する一方、診断用知識トリガ条件検出手
段3からシミュレーション診断番号を入力すると、プロ
セスデータベース6に保存されている対応するプロセス
データに代えてシミュレーションデータファイル58に
保存されている対応するシミュレーションデータを用い
て診断処理をして診断結果を診断結果保存ファイル9へ
保存するものである。
【0122】断面プロセスデータ読み込み手段51は、
要求によりまたはプラントのイベント発生時にプロセス
データベース6の全点を断面プロセスデータベース56
へ保存するものである。
【0123】使用プロセスデータ検索手段52は、シミ
ュレーションデータ設定対話手段54を介して検索要求
があると、知識データベース8と診断用知識トリガ情報
テーブル7とを検索して診断番号に対応して使用されて
いる入力点番号を取り出すものである。
【0124】シミュレーションデータ設定処理手段53
は、オペレータがシミュレーションデータ設定対話手段
54からシミュレーションを希望する診断番号を指定す
ることによって使用プロセスデータ検索手段52へ検索
要求し、得られる入力点番号からプロセスデータ関連情
報データベース57と断面プロセスデータベース56と
を検索して入力点番号とそのプロセスデータと関連情報
をプロセスデータ入力点番号毎に取り出してこれらの情
報を一覧表示すると共に、適宜シミュレーションデータ
設定対話手段54からの対話操作によってシミュレーシ
ョンデータの設定や変更をしてシミュレーションデータ
ファイル58へ保存するものである。
【0125】シミュレーションデータ設定対話手段54
は、オペレータが対話画面で必要な情報を入力するもの
である。
【0126】シミュレーション実行要求対話手段55
は、オペレータがシミュレーションデータファイル58
に保存されている診断番号を指定してシミュレーション
診断実行要求をするものである。
【0127】断面プロセスデータベース56は、ある時
点のプロセスデータを全点保存するためのものである。
【0128】プロセスデータ関連情報データベース57
は、入力点番号毎に入力点名称、工学単位、レンジに関
する関連情報を保存するものである。
【0129】シミュレーションデータファイル58は、
シミュレーションを実行するときに必要なデータを保存
するものである。
【0130】診断用知識トリガ条件検出手段59は、診
断用知識トリガ情報テーブル7の知識トリガ条件情報と
プロセスデータベースに保存されている対応するプロセ
スデータとを取り込み周期的に知識トリガ条件が成立し
ているか否かを検出して、知識トリガ条件が成立してい
ると検出されると診断要求として診断番号を出力する一
方、シミュレーション実行要求対話手段からシミュレー
ション実行診断要求があると、プロセスデータベース6
に保存されているプロセスデータに代え、シミュレーシ
ョンデータファイル58に保存されているシミュレーシ
ョンデータを用いて知識トリガ条件が成立しているかを
検出し、知識トリガ条件が成立していると検出される
と、診断要求としてシミュレーションの診断番号を出力
するものである。
【0131】以上の構成で、第1実施例と同様に、ま
ず、プラント101からのプロセスデータが、図33に
示すように、プラントデータ読み込み手段2によって周
期的に、または、イベント発生のとき読み込まれプロセ
スデータベース6へ保存される。このとき、プラント1
01の各所に取り付けられているセンサ101aからの
プロセスデータ値を取り込み、その値が警報制限値を越
えているかを比較判定する別の計算機システムである監
視・制御用計算機システム103を介して行われる。
【0132】プラントデータ読み込み手段2では、この
監視・制御用計算機システム103によって伝送プロセ
スデータテーブル104に登録された対応するプロセス
データのみ取り込む。また、診断のためのみに特にセン
サ101aを設けた場合に、プロセスデータベース6が
直接読み込む。
【0133】プロセスデータベース6は、第1実施例と
同様に、図34に示すように構成され、監視・制御用計
算機システム103から入力する場合は、プロセスデー
タID(入力点番号)、プロセスデータの品質を示すク
オリティ指標、プロセスデータが警報制限値を越えてい
るかどうかを示すアラーム指標、データ値を保存し、こ
れらのプロセスデータに対しては、伝送入力であるか否
かを示す入力種別指標を書き込むようになっている。ま
た、プロセスデータベース6は、センサ101aから直
接読み込む場合は、プロセスデータの値とクオリティ指
標および生入力であることを示す入力種別指標を書き込
むようになっている。
【0134】なお、図34に示すクオリティ指標の
「0」は正常、「1」は異常を表し、アラーム指標の
「0」はアラームなし、「1」はアラーム発生、入力種
別指標の「0」はセンサ入力、「1」は伝送入力をそれ
ぞれ示している。
【0135】次に、診断用知識トリガ条件検出手段3に
よって図35に示すような診断用知識トリガ情報テーブ
ル7に記述されている知識トリガ条件情報と対応するプ
ロセスデータとその論理条件に基づいて、診断番号毎に
知識トリガ条件が成立しているか否かが判定検出され
る。
【0136】診断用知識トリガ情報テーブル7には、知
識トリガ条件が成立するロジックが記述されており、例
えば、知識iトリガ条件では、プロセスデータA,B,
−−Eの条件と論理和の成立によって知識トリガ条件が
成立し、診断番号毎に対応してその条件が記述されてい
る。
【0137】次に、断面プロセスデータ読み込み手段5
1によってプロセスデータベース6の内容が周期的また
はイベントにて読み込み断面プロセスデータベース56
に書き込む。読み込むべきプロセスデータは、全点とし
ておけば、知識修正により使用入力点が変わった場合で
も、読み出すことができ都合がよい。この断面プロセス
データ読み込み手段51の構成は、基本的に図34に示
したプロセスデータベース6と同様である。
【0138】ここで、シミュレーションデータ設定対話
手段54の処理を図36を参照して説明すると、まず、
シミュレーションデータ設定対話手段54からオペレー
タにより指定された診断用知識IDを受けとる(14
1)。図37は、シミュレーションデータ設定対話手段
54の一例を示し、警報事象番号と警報事象名称が表示
され、これらから選択される。例えば、「44A04
0」「真空低」を選択する。
【0139】続いて、指定された診断用知識IDが使用
プロセスデータ検索手段52へ渡され検索結果である使
用プロセスデータIDを受けとる(142)。検索され
た使用プロセスデータID毎に図38に示すプロセスデ
ータ関連情報データベース57から読み取る(14
3)。このプロセスデータ関連情報データベース57
は、プロセスデータID、入力点名称、単位が保存され
ている。
【0140】シミュレーションデータ設定処理手段53
は、「真空低」に対して読み取った情報をシミュレーシ
ョンデータ設定対話手段54へ図39に示すように一覧
表示(54a)する(144)。このシミュレーション
データ設定対話手段54の画面で、オペレータが要求す
ると設定された設定データをシミュレーションデータ設
定処理手段53が読み込む(145)。
【0141】例えば、図40に示す画面で選択すると、
シミュレーションデータファイル58へデータが使用プ
ロセスID、クオリティ指標、アラーム指標、データ
値、入力種別がファイルNo.と共に保存される(14
6)。例えば、図40に示す警報選択画面54bで「真
空低」を選択して、さらに、データファイル選択画面5
4cでNox高(正常)を選択する。
【0142】次に、シミュレーション実行要求対話手段
55から実行要求すると、シミュレーションデータファ
イル58に保存されたデータを用いて診断が実行され
る。
【0143】このようにして、シミュレーションデータ
によって推論処理手段50によって推論がされるが、診
断の手法としてはいろいろな方法が考えられる。一般的
なものとしてプラントに発生する各事象間の関連性を示
す因果関係ツリーを用いた原因究明型の診断方法があ
る。
【0144】図41に「真空低」に関してその想定され
る原因事象を因果関係ツリーに展開した例を示す。
【0145】まず、「真空低」の診断知識トリガ条件が
成立すると、知識データベース8に記述される知識とプ
ロセスデータベース6のデータとから大別した系統で冷
却水流量低・・・・空気流量増加・・・・計器異常の事
象が関連し、これに対応して冷却水流量低の事象では、
CWP2台停止・CWP吐出圧力低・・・・等の事象の
原因が推論される。
【0146】この場合、各原因事象は、知識データベー
ス8に記述されるプラントデータを使った、図42に示
すような判定ロジックから構成されている。そして、こ
の判定ロジックで各原因事象毎にその成立/不成立が判
定され、最終的に成立事象からなる経路を異常経路と
し、その最終端にある原因事象を原因とする。例えば、
図42では、知識データベース8に記述され「真空低」
の事象に対してCWP吐出圧力低を判定するロジックの
一例を示している。
【0147】診断結果表示手段5は、オペレータ102
からの対話要求に従い、要求された警報に対する診断結
果を診断結果保存ファイル9から読み込み診断結果表示
手段5へ出力する。
【0148】図43は、推論処理手段50によって推論
された結果をCRT等の診断結果表示手段5へ表示した
例を示し、診断結果表示手段5の左側上部5aに一次診
断として「真空低」が表示され、右側上部5cにそのと
きのデータが時系列に表示されている。左側中段5bに
は、原因として「真空ポンプ異常」を推論しており、左
側下段5dには対応ガイダンスの内で初期対応「循環ポ
ンプの運転状況を確認して下さい」等が表示され、操作
対応として「予備機があれば起動して下さい」等がガイ
ダンスがされる。また、右側下段5eには、警報発生診
断状況が表示される。
【0149】このように、断面プロセスデータ読み込み
手段51によって、プロセスデータベース6からある時
点のプロセスデータ全点の値を読み込み、断面プロセス
データベース56に保存される。
【0150】シミュレーションデータ設定処理手段53
は、シミュレーションデータ設定対話手段54から指定
された診断番号によって、使用プロセスデータ検索手段
52が検索したその診断番号に使用されているプロセス
データID(入力点番号)と、プロセスデータ関連情報
データベース57にある各プロセスデータID(入力点
番号)毎の関連情報と、断面プロセスデータベース56
からのプロセスデータに対する値を一覧表示し、さら
に、シミュレーションデータ設定処理手段53によるオ
ペレータからの設定データを取り込みシミュレーション
データファイル58に保存することができる。
【0151】シミュレーション実行要求対話手段55
は、シミュレーションデータファイル58に保存されて
いるデータを指定して診断実行要求をかけることができ
る。
【0152】この構成により、知識の入力と知識検証の
ために行うシミュレーション時のデータ設定という本来
ならば、別作業となる作業が簡略化でき、従来のシミュ
レーションプラントデータ設定方法で行われた、人間系
を介したプロセスデータIDの拾い出しと知識変更時の
見直しが不要になり、プラントデータの拾い出し漏れ、
あるいは、拾い出しミスが発生する可能性がなくなり、
シミュレーションによる知識検証に係わるオペレータの
負担軽減・業務効率化に寄与することができる。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明よれ
ば、オペレータからの要求によって優先度の変更の要求
があったとき、優先度に対応する診断周期により診断要
求を出力するようにしたために要求された診断周期によ
って診断処理をしてその診断結果が出力される。従っ
て、プラントの状況に即した最も迅速に必要とされるも
のの診断がまずされ、診断周期が長く設定されているた
めにプラント異常時に迅速な診断が得られずオペレータ
の対応操作が遅れ、プラントの異常状況をさらに悪化さ
せるという事態を回避してプラントの運転を支援するこ
とができる。
【0154】請求項2の発明は、診断要求があったとき
プロセスデータベースから、その時点のプロセスデータ
を診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータベースへ
保存するようにしたために再診断要求があると診断用知
識トリガ条件検出時プロセスデータベースに保存されて
いる対応するプロセスデータを用いて診断処理をするこ
とができる。従って、正常復帰後に異常時のプロセスデ
ータを用いて診断ができるから過去のプラントの異常の
原因究明ができ、今後のプラントの運転を支援すること
ができる。
【0155】請求項3の発明は、登録しようとする知識
トリガ条件情報が既に診断用知識トリガ情報テーブルに
登録されているとき、対応する知識トリガ条件の検出を
停止させ対応する知識トリガ条件情報と知識データベー
スの対応する知識とを削除して新たに作成された編集知
識ベースから取り出した知識トリガ条件情報と知識とを
それぞれ登録し、また、登録しようとする知識トリガ条
件情報が診断用知識トリガ情報テーブルに未登録の場合
に編集知識ベースから取り出した対応する知識を前記知
識データベースへ保存し、さらに、対応する知識トリガ
条件情報を前記診断用知識トリガ情報テーブルへ保存す
る。従って、知識データベースと診断用知識トリガ情報
テーブルの内容の入れ換えを瞬時の診断停止により実施
できるためプロセスデータベースに保存されるプロセス
データに欠落が生じることがなく、また、簡単な操作で
確実にでき従来のように人手作業の人為的なミスを招く
おそれが解消される。
【0156】請求項4の発明は、オペレータがシミュレ
ーションを希望する診断番号を指定することによって検
索要求がされ、得られる入力点番号からプロセスデータ
関連情報データベースと断面プロセスデータベースとを
検索して入力点番号とそのプロセスデータと関連情報を
入力点番号毎に取り出してこれらの情報を一覧表示する
と共に、適宜対話操作によってシミュレーションデータ
の設定や変更をしてシミュレーションデータファイルへ
保存し、このシミュレーションデータファイルに保存さ
れているシミュレーションデータを用いて診断処理をす
るようにしたために知識データベースに記述されている
プロセスデータの入力点番号の拾い出し漏れやミスの発
生を回避し、確実に検証のためのシミュレーションデー
タが設定され、作業の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すプラント運転支援装
置のブロック構成図である。
【図2】図1のプラントデータ読み込み手段からプラン
トデータを読み込む系統図である。
【図3】図1のプロセスデータベースの一例を示す構成
図である。
【図4】図1の診断用知識トリガ情報テーブルの一例を
示す構成図である。
【図5】図1の診断優先度判定手段の処理を示すフロー
チャートである。
【図6】図1の診断対象知識優先度テーブルの一例を示
す構成図である。
【図7】図1の優先度設定手段の対話画面を示す説明図
である。
【図8】図1のプラント運転支援装置の作用を示す説明
図である。
【図9】図1の知識データベースの知識と因果関係を示
す説明図である。
【図10】図9の判定ロジック例を示す説明図である。
【図11】図9の診断結果表示例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2実施例を示すプラント運転支援
装置のブロック構成図である。
【図13】図12のプラントデータ読み込み手段からプ
ラントデータを読み込む系統図である。
【図14】図12のプロセスデータベースの一例を示す
構成図である。
【図15】図12の診断用知識トリガ情報テーブルの一
例を示す構成図である。
【図16】図12の推論処理手段の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図17】図12の再診断要求対話手段の表示例であ
る。
【図18】図12の診断用知識トリガ条件検出時プロセ
スデータベースの一例を示す構成図である。
【図19】図12の知識と因果関係を示す説明図であ
る。
【図20】図19の判定ロジック例を示す説明図であ
る。
【図21】図19の診断結果表示例を示す説明図であ
る。
【図22】本発明の第3実施例を示すプラント運転支援
装置のブロック構成図である。
【図23】図22のプラントデータ読み込み手段からプ
ラントデータを読み込む系統図である。
【図24】図22のプロセスデータベースの一例を示す
構成図である。
【図25】図22の診断用知識トリガ情報テーブルの一
例を示す構成図である。
【図26】図22の知識編集対話手段の第1対話画面例
である。
【図27】図22の知識編集対話手段の第2対話画面例
である。
【図28】図22の知識登録手段の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図29】図22の知識と因果関係を示す説明図であ
る。
【図30】図29の判定ロジック例を示す説明図であ
る。
【図31】図29の診断結果表示例を示す説明図であ
る。
【図32】本発明の第4実施例を示すプラント運転支援
装置のブロック構成図である。
【図33】図32のプラントデータ読み込み手段からプ
ラントデータを読み込む系統図である。
【図34】図32のプロセスデータベースの一例を示す
構成図である。
【図35】図32の診断用知識トリガ情報テーブルの一
例を示す構成図である。
【図36】図32のシミュレーションデータ設定処理手
段の処理手順を示すフローチャートである。
【図37】図32のシミュレーションデータ設定対話手
段の第1画面である。
【図38】図32のプロセスデータ関連情報データベー
スの一例を示す構成図である。
【図39】図32のシミュレーションデータ設定対話手
段の第2画面である。
【図40】図32のシミュレーションデータファイルの
選択例である。
【図41】図32の知識と因果関係を示す説明図であ
る。
【図42】図41の判定ロジック例を示す説明図であ
る。
【図43】図41の診断結果表示例を示す説明図であ
る。
【図44】従来例を示すプラント運転支援装置のブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
1 プラント運転支援装置 2 プラントデータ読み込み手段 3 診断用知識トリガ条件検出手段 5 診断結果表示手段 6 プロセスデータベース 7 診断用知識トリガ情報テーブル 8 知識データベース 9 診断結果保存ファイル 20,30,40,50 推論処理手段 21 優先度設定手段 22 診断優先度判定手段 23 診断タイミング指示手段 24 診断対象知識優先度テーブル 25 優先度決定ルールテーブル 31 再診断要求対話手段 32 診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータ読
み込み手段 33 診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータベ
ース 41 知識編集対話手段 42 知識ベース変換手段 43 知識登録手段 44 編集知識ベース 51 断面プロセスデータ読み込み手段 52 使用プロセスデータ検索手段 53 シミュレーションデータ設定処理手段 54 シミュレーションデータ設定対話手段 55 シミュレーション実行要求対話手段 56 断面プロセスデータベース 57 プロセスデータ関連情報データベース 58 シミュレーションデータファイル 59 診断用知識トリガ条件検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントからのプロセスデータを取り込
    み、入力点番号とそのデータを保存するプロセスデータ
    ベースと、 このプロセスデータベースへ前記プロセスデータを保存
    させるプラントデータ読み込み手段と、 診断毎に診断番号と対応する前記入力点番号とその論理
    条件とからなる知識トリガ条件を知識トリガ条件情報と
    して記述する診断用知識トリガ情報テーブルと、 前記知識トリガ条件情報と前記プロセスデータベースに
    保存されている対応するプロセスデータとを取り込み周
    期的に前記知識トリガ条件が成立しているか否かを検出
    し、前記知識トリガ条件が成立していると検出される
    と、診断要求として診断番号を出力する診断用知識トリ
    ガ条件検出手段と、 診断番号毎に診断に必要な知識を記述する知識データベ
    ースと、 長い診断周期に対して優先度を低く、短い診断周期に対
    して優先度を高く診断周期の長短を優先度の尺度で定
    め、予め診断番号毎にその優先度を記述するための優先
    度決定ルールテーブルと、 この優先度決定ルールテーブルに従って診断要求された
    診断番号に対応する優先度をそれぞれ保存するための診
    断対象知識優先度テーブルと、 オペレータが前記診断対象知識優先度テーブルの優先度
    を変更するための要求をする優先度設定手段と、 前記診断用知識トリガ条件検出手段から診断要求があっ
    たとき、あるいは、診断要求が解除したとき、前記優先
    度決定ルールテーブルの内容に従って前記診断対象知識
    優先度テーブルの優先度を設定する一方、前記優先度設
    定手段から優先度の変更の要求があったとき、前記診断
    対象知識優先度テーブルの優先度を変更する診断優先度
    判定手段と、 前記診断対象知識優先度テーブルから診断番号を取り込
    み優先度に対応する診断周期により診断要求を出力する
    診断タイミング指示手段と、 この診断タイミング指示手段から診断要求があると診断
    番号から前記知識データベースに保存された知識と前記
    プロセスデータベースに保存されている対応するデータ
    とを用いて要求された診断周期によって診断処理をして
    その診断結果を診断結果保存ファイルへ保存する推論処
    理手段と、 前記診断結果保存ファイルへ保存された診断結果を表示
    する診断結果表示手段とを備えることを特徴とするプラ
    ント運転支援装置。
  2. 【請求項2】 プラントからのプロセスデータを取り込
    み、入力点番号とそのデータを保存するプロセスデータ
    ベースと、 このプロセスデータベースへ保存させるプラントデータ
    読み込み手段と、 診断毎に診断番号と対応する前記入力点番号とその論理
    条件とからなる知識トリガ条件を知識トリガ条件情報と
    して記述する診断用知識トリガ情報テーブルと、 前記知識トリガ条件情報と前記プロセスデータベースに
    保存されている対応するプロセスデータとを取り込み周
    期的に前記知識トリガ条件が成立しているか否かを検出
    し、前記知識トリガ条件が成立していると検出される
    と、診断要求として診断番号を出力する診断用知識トリ
    ガ条件検出手段と、 診断番号毎に診断に必要な知識を記述する知識データベ
    ースと、 前記診断用知識トリガ条件検出手段から診断要求があっ
    たときのプロセスデータを保存するための診断用知識ト
    リガ条件検出時プロセスデータベースと、 前記診断要求があると前記プロセスデータベースから、
    その時点のプロセスデータを前記診断用知識トリガ条件
    検出時プロセスデータベースへ保存させる診断用知識ト
    リガ条件検出時プロセスデータ読み込み手段と、 オペレータが再診断要求をする再診断要求対話手段と、 前記診断用知識トリガ条件検出手段から診断要求がある
    と診断番号から前記知識データベースに保存された知識
    と前記プロセスデータベースに保存されている対応する
    データとを用いて診断処理をしてその診断結果を診断結
    果保存ファイルへ保存する一方、前記再診断要求対話手
    段から再診断要求があると前記プロセスデータベースに
    保存されている対応する前記プロセスデータに代えて前
    記診断用知識トリガ条件検出時プロセスデータベースに
    保存されている対応する前記プロセスデータを用いて前
    記診断処理をして診断結果を前記診断結果保存ファイル
    へ保存する推論処理手段と、 前記診断結果保存ファイルへ保存された診断結果を表示
    する診断結果表示手段とを備えることを特徴とするプラ
    ント運転支援装置。
  3. 【請求項3】 プラントからのプロセスデータを取り込
    み、入力点番号とそのデータを保存するプロセスデータ
    ベースと、 このプロセスデータベースへ前記プロセスデータを保存
    させるプラントデータ読み込み手段と、 診断毎に診断番号と対応する前記入力点番号とその論理
    条件とからなる知識トリガ条件を知識トリガ条件情報と
    して記述する診断用知識トリガ情報テーブルと、 診断番号毎に前記知識トリガ条件を実行するか否かを指
    標によって記述するフラグテーブルと、 このフラグテーブルに記述された指標が実行のとき、前
    記知識トリガ条件情報と前記プロセスデータベースに保
    存されている対応するプロセスデータとを取り込み周期
    的に前記知識トリガ条件が成立しているか否かを検出
    し、前記知識トリガ条件が成立していると検出される
    と、診断要求として診断番号を出力する診断用知識トリ
    ガ条件検出手段と、 診断番号毎に診断に必要な知識を記述する知識データベ
    ースと、 診断要求があると診断番号から前記知識登録手段によっ
    て適宜内容が変更された前記知識データベースに保存さ
    れた知識と前記プロセスデータベースに保存されている
    対応するデータとを用いて診断処理をしてその診断結果
    を診断結果保存ファイルへ保存する推論処理手段と、 前記診断結果保存ファイルへ保存された診断結果を表示
    する診断結果表示手段とからなるオンライン診断部と、 前記知識データベースに保存されている前記知識と前記
    診断用知識トリガ情報テーブルに保存されている前記知
    識トリガ条件情報の内容を入れ換えるために予め保存す
    る編集知識ベースと、 この編集知識ベースへ保存する前記知識と前記知識トリ
    ガ条件とを作成する知識編集対話手段と、 前記編集知識ベースに保存されている知識と知識トリガ
    条件情報を推論可能な情報に変換する知識ベース変換手
    段と、 登録要求があり、かつ、登録しようとする知識トリガ条
    件情報が既に前記診断用知識トリガ情報テーブルに登録
    されているとき、前記オンライン診断部へ排他処理をし
    て前記フラグテーブルの内容を入れ換えて、前記オンラ
    イン診断部の前記排他処理を解き、対応する知識トリガ
    条件情報と知識データベースの対応する知識とを削除し
    て新たに前記編集知識ベースから取り出した知識トリガ
    条件情報と知識とをそれぞれ登録すると共に、登録要求
    があり、かつ、登録しようとする知識トリガ条件情報が
    診断用知識トリガ情報テーブルに未登録の場合に前記編
    集知識ベースから取り出した対応する知識を前記知識デ
    ータベースへ保存し、対応する知識トリガ条件情報を前
    記診断用知識トリガ情報テーブルへ保存し、さらに、前
    記オンライン診断部へ排他処理をして前記フラグテーブ
    ルの内容を入れ換えて、前記オンライン診断部の前記排
    他処理を解く知識登録手段とからなるオフライン知識編
    集部とを備えることを特徴とするプラント運転支援装
    置。
  4. 【請求項4】 プラントからのプロセスデータを取り込
    み、入力点番号とそのデータを保存するプロセスデータ
    ベースと、 このプロセスデータベースへ前記プロセスデータを保存
    させるプラントデータ読み込み手段と、 診断毎に診断番号と対応する前記入力点番号とその論理
    条件とからなる知識トリガ条件を知識トリガ条件情報と
    して記述する診断用知識トリガ情報テーブルと、 診断番号毎に診断に必要な知識を記述する知識データベ
    ースと、 ある時点のプロセスデータを全点保存するための断面プ
    ロセスデータベースと、 要求によりまたはプラントのイベント発生時に前記プロ
    セスデータベースの全点を前記断面プロセスデータベー
    スへ保存する断面プロセスデータ読み込み手段と、 入力点番号毎に入力点名称、工学単位、レンジに関する
    関連情報を保存するためのプロセスデータ関連情報デー
    タベースと、 シミュレーションを実行するときに必要なデータを保存
    するためのシミュレーションデータファイルと、 オペレータが対話画面で必要な情報を入力するシミュレ
    ーションデータ設定対話手段と、 このシミュレーションデータ設定対話手段を介して検索
    要求があると、前記知識データベースと前記診断用知識
    トリガ情報テーブルとを検索して診断番号に対応して使
    用されている入力点番号を取り出す使用プロセスデータ
    検索手段と、オペレータが前記シミュレーションデータ
    設定対話手段からシミュレーションを希望する診断番号
    を指定することによって前記使用プロセスデータ検索手
    段へ前記検索要求し、得られる入力点番号から前記プロ
    セスデータ関連情報データベースと前記断面プロセスデ
    ータベースとを検索して入力点番号とそのプロセスデー
    タと関連情報をプロセスデータ入力点番号毎に取り出し
    てこれらの情報を一覧表示すると共に、適宜前記シミュ
    レーションデータ設定対話手段からの対話操作によって
    シミュレーションデータの設定や変更をして前記シミュ
    レーションデータファイルへ保存するシミュレーション
    データ設定処理手段と、 オペレータが前記シミュレーションデータファイルに保
    存されている診断番号を指定してシミュレーション診断
    実行要求をするシミュレーション実行要求対話手段と、 前記診断用知識トリガ情報テーブルの前記知識トリガ条
    件情報と前記プロセスデータベースに保存されている対
    応するプロセスデータとを取り込み周期的に前記知識ト
    リガ条件が成立しているか否かを検出して、前記知識ト
    リガ条件が成立していると検出されると診断要求として
    診断番号を出力する一方、前記シミュレーション実行要
    求対話手段からシミュレーション実行診断要求がある
    と、前記プロセスデータベースに保存されているプロセ
    スデータに代え、前記シミュレーションデータファイル
    に保存されているシミュレーションデータを用いて前記
    知識トリガ条件が成立しているかを検出し、前記知識ト
    リガ条件が成立していると検出されると、診断要求とし
    てシミュレーションの診断番号を出力する診断用知識ト
    リガ条件検出手段と、 診断要求があると診断番号から前記知識データベースに
    保存された知識と前記プロセスデータベースに保存され
    ている対応するデータとを用いて診断処理をしてその診
    断結果を診断結果保存ファイルへ保存する一方、前記診
    断用知識トリガ条件検出手段からシミュレーション診断
    番号を入力すると、前記プロセスデータベースに保存さ
    れている対応する前記プロセスデータに代えて前記シミ
    ュレーションデータファイルに保存されている対応する
    前記シミュレーションデータを用いて診断処理をして診
    断結果を前記診断結果保存ファイルへ保存する推論処理
    手段と、 前記診断結果保存ファイルへ保存された診断結果を表示
    する診断結果表示手段を備えたことを特徴とするプラン
    ト運転支援装置。
JP6083614A 1994-03-31 1994-03-31 プラント運転支援装置 Pending JPH07271432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6083614A JPH07271432A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 プラント運転支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6083614A JPH07271432A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 プラント運転支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07271432A true JPH07271432A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13807371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6083614A Pending JPH07271432A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 プラント運転支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07271432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006330774A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Yokogawa Electric Corp プロセス異常状態回復操作支援システム
US8555111B2 (en) 2009-11-20 2013-10-08 Fujitsu Limited Method and apparatus for offline diagnosis based on prioriyu level setting

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006330774A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Yokogawa Electric Corp プロセス異常状態回復操作支援システム
US8555111B2 (en) 2009-11-20 2013-10-08 Fujitsu Limited Method and apparatus for offline diagnosis based on prioriyu level setting

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2778818B1 (en) Identification of faults in a target system
JPH05151484A (ja) プラント運転支援装置
JPH06309584A (ja) プラント運転支援装置
JP2672576B2 (ja) プラント・機器の診断支援システム
JP5014370B2 (ja) プラント監視制御システム
JPH07271432A (ja) プラント運転支援装置
JP2000358029A (ja) 自動障害診断ネットワークシステム及びネットワークの自動障害診断方法
JP3219116B2 (ja) 異常診断方法
JPH01278866A (ja) 車両の故障診断装置
KR100849257B1 (ko) 선박보조기관용 디젤엔진 상태를 진단하기 위한 모니터링시스템
JP3867868B2 (ja) 障害統合管理装置
JPH0750019B2 (ja) 電気―機械系装置の診断装置
JP2682893B2 (ja) 機器故障診断装置
JPH03145846A (ja) 障害診断方法
JPH05307484A (ja) 診断装置及び診断装置における処理方法
KR100194551B1 (ko) 발전소의 실시간 경보처리에 의한 고장진단 방법
JP3449042B2 (ja) プラント運転制御装置の渋滞監視方法およびその装置
JP3455276B2 (ja) 故障診断装置
JPH02151000A (ja) 故障診断装置及び故障診断システム
JPH01274209A (ja) プラント故障診断装置
JPH07281903A (ja) 故障診断装置
JP3293897B2 (ja) 航空機を対象とした異常診断エキスパートシステムにおける整備支援装置
JP3522964B2 (ja) 発電プラント監視制御装置
JP2007115119A (ja) 監視制御装置の保守支援システム
JPH0492927A (ja) 異常診断装置