WO2022071082A1 - 表示装置、制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
アラームの過去の発生傾向を把握可能にすること。表示装置は、プラントの運転状態を表示する表示装置であり、プラントで発生したアラームの統計情報を、アラームの種類と対応付けて表示する。
Description
本発明は、プラントで発生したアラームに関する情報を表示する表示装置、制御装置、制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
プラントの運転においては、多種類のアラームが多数発生する。特許文献1には、プラント監視において、大量の警報が発生することが開示されている。
アラームの中には、緊急性や重要度が低いため、発生した場合であっても処置を必要としないものがある。そのため、プラントの運転員は、アラームの発生時に、そのアラームに対して何らかの処置を行うべきか否かを判断する。アラームに対する措置の要否を判断するために、アラームの過去の発生傾向を把握することが有効である場合がある。
本発明のある態様の例示的な目的の一つは、アラームの過去の発生傾向を容易に把握可能にする表示装置、制御装置、及び制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のある態様の表示装置は、プラントの運転状態を表示する表示装置であって、プラントで発生したアラームの統計情報を、アラームの種類と対応付けて表示する。
前記統計情報は、所定期間内の変化傾向の情報を含んでもよい。
前記変化傾向は、第1期間と第2期間における前記アラームの平均発生数の変化傾向を含んでもよい。
前記変化傾向は、第1期間と第2期間における前記アラームの発生数の標準偏差の変化傾向を含んでもよい。
前記変化傾向は、第1期間と第2期間における前記アラームの1日当たりの発生数の最大値の変化傾向を含んでもよい。
前記統計情報は、最初又は最後にアラームが発生した日からの経過日数の情報を含んでもよい。
前記統計情報は、アラームの1日当たりの発報数が最大の日からの経過日数の情報を含んでもよい。
前記表示装置は、所定期間におけるアラームの平均発生数と、所定期間においてアラームが発生した日数とに基づいて判断された前記アラームに対する措置の重大性又は緊急性を表示してもよい。
本発明のある態様の制御装置は、プラントの運転状態を表示する表示装置を制御する制御装置であって、前記プラントで発生したアラームの情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記アラームの発生に関する統計情報を前記アラームの種類ごとに算出する算出部と、算出された前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。
前記制御装置は、期間の選択を受け付ける受付部を備え、前記表示制御部は、選択された前記期間における前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させてもよい。
本発明のある態様の制御方法は、プラントの運転状態を表示する表示装置を制御する制御方法であって、前記プラントで発生したアラームの情報を取得することと、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記アラームの発生に関する統計情報を前記アラームの種類ごとに算出することと、算出された前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させることと、を含む。
前記制御方法は、期間の選択を受け付けることを含み、前記表示させることは、選択された前記期間における前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させることを含んでもよい。
本発明のある態様のプログラムは、コンピュータに、プラントの運転状態を表示する表示装置を制御する制御方法を実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、前記プラントで発生したアラームの情報を取得することと、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記アラームの発生に関する統計情報を前記アラームの種類ごとに算出することと、算出された前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させることと、を含む。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、アラームの過去の発生傾向を把握可能にする表示装置、制御装置、及び制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
[プラントの説明]
図1は、本実施形態に係るプラントの全体構成を示す概略図である。まず、図1を用いて、本実施形態が対象とするプラント1の構成について説明する。プラント1は、例えば、循環流動層ボイラ(Circulating Fluidized Bed型)を含む発電プラント(焼却プラント)であって、高温で流動する珪砂等の循環材を循環させながら燃料を燃焼して、蒸気を発生させるボイラを備えるものである。プラント1の燃料としては、石炭のような化石燃料の他、例えば非化石燃料(木質バイオマス、廃タイヤ、廃プラスチック、スラッジ等)を使用することができる。プラント1で発生した蒸気は、タービン100の駆動に用いられる。なお、本実施形態が対象とするプラントは、ボイラを含む発電プラントや焼却プラントに限られるものではなく、化学プラント、排水処理プラント等、プロセスデータが取得できるプラントであればよい。
図1は、本実施形態に係るプラントの全体構成を示す概略図である。まず、図1を用いて、本実施形態が対象とするプラント1の構成について説明する。プラント1は、例えば、循環流動層ボイラ(Circulating Fluidized Bed型)を含む発電プラント(焼却プラント)であって、高温で流動する珪砂等の循環材を循環させながら燃料を燃焼して、蒸気を発生させるボイラを備えるものである。プラント1の燃料としては、石炭のような化石燃料の他、例えば非化石燃料(木質バイオマス、廃タイヤ、廃プラスチック、スラッジ等)を使用することができる。プラント1で発生した蒸気は、タービン100の駆動に用いられる。なお、本実施形態が対象とするプラントは、ボイラを含む発電プラントや焼却プラントに限られるものではなく、化学プラント、排水処理プラント等、プロセスデータが取得できるプラントであればよい。
プラント1は、火炉2内で燃料を燃焼させ、固気分離装置として機能するサイクロン3によって排ガスから循環材を分離し、分離された循環材を火炉2内に戻して循環させるように構成されている。分離された循環材は、サイクロン3の下方に接続された循環材回収管4を経由して火炉2の下部に返送される。なお、循環材回収管4の下部と火炉2の下部とは、流路が絞られたループシール部4aを介して接続されている。これにより、循環材回収管4の下部には所定量の循環材が貯められた状態となる。サイクロン3によって循環材が取り除かれた排ガスは、排ガス流路3aを経由して後部煙道5に供給される。
ボイラは、燃料を燃焼させるための火炉2と、燃焼により得られた熱を用いて水蒸気等を発生させるための熱交換器を備える。火炉2の中間部には、燃料を供給する燃料供給口2aが設けられており、火炉2の上部には、燃焼ガスを排出するガス出口2bが設けられている。図示されていない燃料供給装置から火炉2に供給される燃料は、燃料供給口2aを介して火炉2の内部に供給される。また、火炉2の炉壁には、ボイラ給水を加熱するための炉壁管6が設けられている。炉壁管6を流れるボイラ給水は、火炉2での燃焼によって加熱される。
火炉2内では、下部の給気ライン2cから導入される燃焼・流動用の空気により、燃料供給口2aから供給された燃料を含む固形物が流動し、燃料は流動しながら例えば約800~900℃で燃焼する。サイクロン3には、火炉2で発生した燃焼ガスが循環材を同伴しながら導入される。サイクロン3は、遠心分離作用により循環材と気体とを分離し、循環材回収管4を介して分離された循環材を火炉2に戻すとともに、循環材が除かれた燃焼ガスを排ガス流路3aから後部煙道5へと送出する。
火炉2では、底部に炉内ベッド材と呼ばれる循環材の一部が滞留する。このベッド材には、循環流動に不適な粗い粒径を有するベッド材や排燃夾雑物が含まれることがあり、これらの循環材として不適なベッド材によって流動不良が発生することがある。そのため、流動不良を抑制するために、火炉2では、底部の排出口2dから炉内ベッド材が連続的又は断続的に外部に排出されている。排出されたベッド材は、図示されていない循環ライン上で金属や粗大粒径等の不適物を取り除いた後、再び火炉2に供給されるか、若しくはそのまま廃棄される。火炉2の循環材は、火炉2、サイクロン3及び循環材回収管4で構成される循環系内を循環する。
後部煙道5は、サイクロン3から排出されたガスを後段へ流す流路を有している。後部煙道5は、排ガスの熱を回収する排熱回収部として、過熱蒸気を発生させる過熱器10と、ボイラ給水を予熱する節炭器12と、を有している。後部煙道5を流れる排ガスは、過熱器10及び節炭器12を流通する蒸気やボイラ給水と熱交換されて冷却される。また、節炭器12を通過したボイラ給水が貯留される蒸気ドラム8を有し、蒸気ドラム8は炉壁管6にも接続されている。
節炭器12は、排ガスの熱をボイラ給水に伝熱して、ボイラ給水を予熱するものである。節炭器12は、管21によってポンプ7と接続される一方、管22によって蒸気ドラム8と接続されている。ポンプ7から管21を経由して節炭器12に供給され、節炭器12によって予熱されたボイラ給水は、管22を経由して蒸気ドラム8に供給される。
蒸気ドラム8には、降水管8a及び炉壁管6が接続されている。蒸気ドラム8内のボイラ給水は、降水管8aを下降し、火炉2の下部側で炉壁管6に導入されて蒸気ドラム8へ向かって流通する。炉壁管6内のボイラ給水は、火炉2内で発生する燃焼熱によって加熱されて、蒸気ドラム8内で蒸発し蒸気となる。
蒸気ドラム8には、内部の蒸気を排出する飽和蒸気管8bが接続されている。飽和蒸気管8bは、蒸気ドラム8と過熱器10とを接続している。蒸気ドラム8内の蒸気は、飽和蒸気管8bを経由して過熱器10に供給される。過熱器10は、排ガスの熱を用いて蒸気を過熱して過熱蒸気を生成するものである。過熱蒸気は、管10aを通り、プラント1外のタービン100に供給されて発電に利用される。
タービン100から排出された蒸気の圧力と温度は、過熱器10から排出される蒸気の圧力と温度よりも低い。特に限定されるものではないが、タービン100へ供給される蒸気の圧力は、約10~17MPa程度であり、温度は約530~570℃程度となる。タービン100から排出される蒸気の圧力は、約3~5MPa程度であり、温度は約350~400℃程度となる。
タービン100の下流には復水器102が設けられている。タービン100から排出された蒸気は復水器102に供給され、復水器102において凝縮して飽和水に戻された上でポンプ7へと供給される。タービン100には、タービン100の回転により得られる運動エネルギーを電気エネルギーに変換するジェネレータが接続される。
ポンプ7aは、復水器102の水位を一定に保つように、補給水を供給する。図1では、ポンプ7aにより補給される補給水流量u1(「プロセスデータ」の一例)を示している。
本実施形態で取り扱うプロセスデータ(プラント1の運転に関するデータ)は、プラント1に関する任意のデータであってよいが、例えば、プラント1の状態をセンサで測定したデータ(「プロセスデータ」の一例)であってよく、より具体的には、プラント1の温度、圧力及び流量等の測定値を含んでよい。図1では、ポンプ7から節炭器12に供給されるボイラ給水流量u2(「プロセスデータ」の一例)を示している。さらに、図1では、過熱器10からタービン100に供給されるボイラ出口蒸気流量u3(「プロセスデータ」の一例)を示し、蒸気ドラム8から過熱器10に供給される飽和蒸気流量u4(「プロセスデータ」の一例)を示している。なお、補給水流量u1は、飽和蒸気流量u4に追従するように制御されてよい。また、ボイラ出口蒸気流量u3(又は過熱蒸気流量)と、蒸気ドラム8の液面レベルの双方を監視しながら、ボイラ給水流量u2を調整に追従するように制御されてよい。
プラント1を構成する管系統に破孔が生じた場合、補給水流量u1が上昇したり、ボイラ給水流量u2とボイラ出口蒸気流量u3の流量差が増大したりする。DCS(Distributed Control System、図2)20は、補給水流量u1、ボイラ給水流量u2、ボイラ出口蒸気流量u3及び飽和蒸気流量u4等のプラント1のプロセスデータをプラント1から受信し、プラント1の稼働状況を監視し、プラント1に異常が生じていないか監視する。後述するように監視装置40(図2)は、異常の種類ごとに設定されるアラーム判定ロジックに基づいてプロセスデータを評価し、異常が発生した場合、アラームを発報させる。
なお、プロセスデータとして補給水流量u1、ボイラ給水流量u2、ボイラ出口蒸気流量u3及び飽和蒸気流量u4を例示したが、プラント1に関するプロセスデータは、他のデータであってもよい。プラント1に関するプロセスデータは、温度、圧力等の他のデータ、または、複数のプロセスデータに基づいて算出されたデータであってもよし、センサ等から取得された計算処理されていないデータであってもよい。
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態に係るシステム30について説明する。図2は、本実施形態に係るシステム30の構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態に係るシステム30の物理的構成を示す図である。
DCS20は、プラント1を制御するための分散制御システムであり、図2に示されるように、プラント1に設けられるセンサ等からプロセスデータを取得し、これに基づいてプラント1を制御するための制御信号をプラント1に供給する。
システム30は、表示装置32及び監視装置40を備えている。監視装置40は、制御部31、及び記憶部33を備えている。制御部31は、機能構成として、例えば、取得部311と、統計算出部312と、受付部313と、表示制御部314と、アラーム判定部315とを備える。記憶部33は、各種のデータを記憶し、例えば、アラーム情報DB33A、及びアラーム統計情報DB33Bを記憶する。
取得部311は、例えば、DCS20からプロセスデータを取得する。取得部311は、プラント1の運転中にDCS20からプロセスデータを順次に取得する。なお、プラント1は、少なくとも一部が稼働している限り、「運転中」である。また、プラント1の運転期間は、少なくとも一部が稼働している期間であり、メンテナンス等の予め計画された停止期間を除いた期間である。
アラーム判定部315は、取得部311により取得されたプロセスデータに基づいて、プラント1の異常等の発生有無を判断し、異常が発生したと判断する。具体的には、アラーム判定部315は、予め設定されたアラーム判定ロジックに従ってプロセスデータを評価する。アラーム判定部315は、アラーム判定ロジックに基づいて、例えば、プロセスデータに含まれる何らかの値が所定の閾値を超えた場合や、傾向に所定の変化が生じた場合に、異常が発生したと判断する。例えば、アラーム判定部315は、所定のプロセスデータをアラーム判定ロジックに基づいて評価し、噴破(ボイラチューブリークのように、ボイラを構成するチューブ及びパイプ等の金属材料が損傷して破孔し、内部の蒸気が外部に漏洩する状態。将来噴破が発生する可能性が高い状態を含む。以下同じ)というプラント1に生じ得る異常の発生有無を判断してもよい。
アラーム判定部315は、異常が発生したと判断した場合、そのプロセスデータについてのアラームの情報(以下、「アラーム情報」とも称する。)を統計算出部312及び表示制御部314に出力する。アラーム情報は、発生した異常についてのアラーム(警告)の情報であり、例えば、アラーム項目(アラームの種類)、アラーム発生日時、及びアラームに係るプロセスデータの値(例えば、異常と判定された補給水流量u1、ボイラ給水流量u2の値など)を含む。
統計算出部312は、アラーム情報DB33Aに記憶されたアラーム情報(及びアラーム判定部315から取得されたアラーム情報)に基づいて、アラームの発生に関する統計情報をアラームの種類ごとに算出する。統計算出部312により算出される統計情報は、プラント1で発生した異常に関する任意の統計情報が含まれる。アラームの発生に関する統計情報とは、例えば、アラームの発生履歴に基づいて集計されたアラームの発生傾向の情報であってもよい。統計情報には、例えば、1日当たりのアラーム発生数の平均値、1日当たりのアラーム発生数の標準偏差、又は1日当たりのアラーム発生数の最大値のうち、少なくともいずれかが含まれてもよい。上記の統計値は、1日当たりの値に限定されず、他の期間(例えば、1週間、1ヶ月間、又は1年間)当たりの値であってもよい。また、統計情報には、例えば、異なる期間における上記の統計情報の変化傾向の情報が含まれてもよい。
統計算出部312は、例えば、予め設定された任意のタイミング(例えば、アラームが発生したタイミング、日毎、週毎、月毎等)において、プラント1で発生したアラームに関する統計情報をアラームの種類ごとに算出する。統計情報の算出のためのアラームの種類は、任意の方法で分類することができる。アラームの種類は、例えば、プラント1の状態を測定するためのセンサごとに分類されてもよい。この場合において、アラームの種類は、例えば、補給水流量に関するアラーム、ボイラ給水流量に関するアラーム、ボイラ出口蒸気流量に関するアラーム、飽和蒸気流量に関するアラームなどの種類を含んでもよい。
図4を参照して、統計情報の具体的な例を説明する。図4には、統計算出部312により算出可能な統計情報の具体的な例が示されている。それぞれの統計情報は、アラームの種類ごとに算出可能である。詳細には、図4には、異なる複数の期間のそれぞれについて算出された統計情報が示されている。異なる複数の期間として、例えば、短期(直近1週間)、中期(直近1.5ヶ月間)、長期(過去1年間)が示されている。また、それぞれの期間について計算された複数種類の統計情報が示されている。当該複数種類の統計情報として、平均[回/日]、標準偏差[回/日]、最大[回/日]、発報日率[%]が示されている。それぞれの統計情報が示す意味は、図4に記載されているとおりである。
また、図4には、統計情報として、所定期間(例えば、短期及び中期)の変化傾向の情報が示されている。変化傾向とは、ある期間(第1期間)と他の期間(第2期間)における統計情報の変化の傾向である。変化傾向には、例えば、第1期間と第2期間におけるアラームの平均発生数の変化傾向が含まれる。図4には、例えば、直近1週間の平均[回/日]から過去1年間の平均[回/日]をマイナスした値を短期の変化傾向とすることが示されている。また、直近1.5ヶ月間の平均[回/日]から過去1年間の平均[回/日]をマイナスした値を中期の変化傾向とすることが示されている。
なお、図4には、アラームの平均発生数についての変化傾向が示されているが、これに限定されない。統計算出部312により算出可能な統計情報は、第1期間と第2期間におけるアラームの発生数の標準偏差の変化傾向を含んでもよい。当該標準偏差の変化傾向は、上述した第1期間と第2期間におけるアラームの平均発生数の変化傾向の算出におけるアラームの平均発生数をアラームの発生数の標準偏差に置換することで算出可能である。
また、統計算出部312により算出可能な統計情報は、第1期間と第2期間におけるアラームの1日当たりの発生数の最大値の変化傾向を含んでもよい。当該標準偏差の変化傾向は、上述した第1期間と第2期間におけるアラームの平均発生数の変化傾向の算出におけるアラームの平均発生数をアラームの1日当たりの発生数の最大値に置換することで算出可能である。
図4にはさらに、アラームの発生についての経過日数に関する統計情報として、最新発報[日数]、最古発報[日数]、及び最大発報[日数]が示されている。最新発報[日数]は、同じ種類のアラームが最後に発生した日(アラーム発生の最新日)からの経過日数である。例えば、現在の日付が2020年1月20日で、対象となる種類のアラームの発生の最新日が2020年1月15日である場合、最新発報[日数]は、5となる。
最古発報[日数]は、同じ種類のアラームが最初に発生した日(最古日)からの経過日数である。例えば、現在の日付が2020年1月20日であり、対象となる種類のアラームの発生の最古日が2020年1月14日である場合、最古発報[日数]は、6となる。
最大発報[日数]は、同じ種類のアラームの1日当たりの発生数が最大だった日からの経過日数である。例えば、現在の日付が2020年1月20日であり、対象となる種類のアラームの発生数が最大であった日が2020年1月17日であった場合、最大発報[日数]は、3となる。
図2の説明に戻る。受付部313は、操作者の操作に応じた各種の情報の入力、指示、及び選択等を受け付ける。受付部313は、例えば、表示画面遷移の指示、計画停止期間の指定、入力、選択、統計情報の算出のためのアラームが発生した期間の選択等を受け付ける。
表示制御部314は、取得されたプロセスデータ、アラーム情報、当該アラーム情報に基づいて算出された各種の統計情報に基づいて表示データを生成し、当該表示データに基づく表示画面を表示装置32に表示させる。すなわち、表示制御部314は、表示装置32に、プロセスデータ及びアラームの統計情報を表示すること、アラームを発報することなど、プラント1の運転状態に関する情報の表示を制御する。表示装置32に表示される画面の例は、後述する。
アラーム情報DB33Aは、アラーム判定部315から取得されたアラーム情報を記憶する。すなわち、アラーム情報DB33Aは、これまでに発生したアラームに関するアラーム情報(アラームの履歴情報)を記憶する。アラーム情報は、例えば、アラーム項目(アラームの種類)、アラーム発生日時、及びアラームに係るプロセスデータの値(例えば、異常と判定された補給水流量u1、ボイラ給水流量u2の値など)を含む。
アラーム統計情報DB33Bは、統計算出部312により算出されたプラントにおけるアラームの発生に関する統計情報を記憶する。当該統計情報の例は、上述したとおりである。
表示装置32は、表示制御部314によって供給される表示データに基づいて、プラント1の運転に関する情報を含む各種の表示画面を表示する。表示装置32が表示する各種の表示画面については後述する。
図3に示すように、システム30は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)30aと、RAM(RandomAccess Memory)30bと、ROM(Read only Memory)30cと、通信部30dと、入力部30eと、表示部30fと、を有しており、これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。図2に示すシステム30の各機能ブロックは、図3に示す物理的構成により実現される。
なお、本実施形態では、システム30が一台のコンピュータで構成される場合について説明するが、システム30は、複数のコンピュータが組み合わせられて実現されてもよい。例えば、表示部30fの他に、他の情報を表示するための異なる表示部を構成するディスプレイが設けられてもよい。また、システム30は、タブレット端末で構成されてもよい。タブレット端末でシステム30を構成することで、システム30を持ち歩くことができ、例えばプラント1を巡回しながらシステム30を利用することができる。また、図3で示す構成は一例であり、システム30はこれら以外の構成を有してもよいし、これらの構成のうち一部を有さなくてもよい。また、構成の一部が遠隔地に設けられてもよい。例えば、CPU30a等を有する制御部31を遠隔地に設けてもよい。この場合、表示部30f等を有する表示装置32は、遠隔地に設けられた制御部31において生成された制御信号をネットワークを介して取得するように構成されてもよい。
CPU30aは、RAM30b又はROM30cに記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う演算部である。CPU30aは、プラント1のプロセスデータのグラフと説明文を表示するプログラム(監視プログラム)を実行する演算部である。CPU30aは、入力部30eや通信部30dから種々のデータを受け取り、データの演算結果を表示部30fに表示したり、RAM30bに格納したりする。
RAM30bは、記憶部のうちデータの書き換えが可能なものであり、例えばDRAM又はSRAM等の半導体記憶素子で構成されてよい。RAM30bは、CPU30aが実行するプログラム、プラント1のプロセスデータといったデータを記憶してよい。なお、これらは例示であって、RAM30bには、これら以外のデータが記憶されていてもよいし、これらの一部が記憶されていなくてもよい。
ROM30cは、記憶部のうちデータの読み出しが可能なものであり、例えばフラッシュメモリ等の半導体記憶素子で構成されてよい。ROM30cは、例えば、本実施形態に示される各種処理を実行するためのコンピュータプログラム及び書き換えが行われないデータ、を記憶してよい。書き換えが行われないデータとは、例えば、プラント1、プラント1のコンポーネントの仕様等に関する情報を含む。また、ROM30cは、例えば、プラント1のプロセスデータ、発生したアラームに関する情報、及び計画停止期間等のデータを記憶してよい。
通信部30dは、システム30を他の機器に接続するインターフェースである。通信部30dは、インターネット等の通信ネットワークに接続されてよい。
入力部30eは、操作者による操作に応じたデータの入力を受け付けるものであり、例えば、キーボード及びタッチパネルを含んでよい。
表示部30fは、CPU30aによる演算結果を視覚的に表示する画面を有するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されてよい。表示部30fは、プロセスデータのグラフや説明文を表示してよい。また、複数のディスプレイを連ねることによって、一画面を構成するように、表示部30fを設けてもよい。
本実施形態に示される各種処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM30c等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部30dにより接続される通信ネットワークを介して提供されてもよい。システム30では、CPU30aが監視プログラムを実行することにより、本実施形態に含まれる様々な動作が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、システム30は、CPU30aとRAM30b又はROM30cが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
また、システム30は、図3に示す構成とは別に、HDD(Hard Disk Drive)などで構成された大容量の記憶装置を備えてもよい。当該記憶装置に記憶されたデータは、CPU30aにより処理される。また、CPU30aによる処理結果のデータが当該記憶装置に記憶される。
図5は、本実施形態において、表示装置32に表示される各種の表示画面の遷移の概要を示した図である。図5に示すように、表示装置32は、ログイン表示画面DP0、統計情報表示画面DP1、及びアラームマップ表示画面DP2を表示する。図5に示される各表示画面間の矢印は、操作者からの指示に基づいて各表示画面が遷移することを示したものである。すなわち、システム30においては、操作者からの指示に基づいて、ログイン表示画面DP0から、統計情報表示画面DP1及びアラームマップ表示画面DP2へ遷移可能である。なお、システム30において各表示画面が遷移する場合、前の表示画面が次の表示画面に入れ替わってもよいし、あるいは、前の表示画面が残ったままで次の表示画面が併せて表示されてもよい。また、上述した表示画面は一例であって、表示装置32はこれら表示画面以外の表示画面を表示してもよい。例えば、図5に示されたある画面に遷移する前に、図5に示されていない画面(例えば、メニュー画面)に遷移してもよいし、統計情報表示画面DP1は複数種類の画面を有していてもよいし、アラームマップ表示画面DP2は複数種類の画面を有していてもよい。
ログイン表示画面DP0は、操作者がシステム30にログインするために必要な情報を表示する。ログインに必要な情報は、例えば操作者のユーザID及びパスワードなどである。ログイン表示画面DP0は、操作者からユーザID及びパスワードの入力を受け付ける。ログイン表示画面DP0からは、統計情報表示画面DP1、及びアラームマップ表示画面DP2等に遷移可能である。
統計情報表示画面DP1は、プラントの運転状態として、プラント1で発生したアラームの統計情報を表示する画面である。統計情報表示画面DP1に表示される統計情報は、統計算出部312により算出された統計情報である。統計情報表示画面DP1に表示されるアラームの統計情報は、発生したアラームの種類と対応付けた態様で表示されてもよい。統計情報が、発生したアラームの種類と対応付けた態様で表示されるとは、あるアラームの種類についての統計情報が容易に把握できるように、統計情報とアラームの種類とが表示されている態様である。例えば、発生したアラームの種類と対応付けた態様で統計情報を表示することは、アラームの種類と、当該アラームの種類に対応する統計情報とを隣り合わせに表示することを含む。
アラームマップ表示画面DP2は、発生したアラームに対して何らかの処置を行う必要があるか、プラント1の運転員が判断するのを補助するために表示される画面である。アラームマップ表示画面DP2には、例えば、発生したアラームに対する措置についての重大性又は緊急性が表示される。当該措置の重大性又は緊急性は、例えば、所定期間におけるアラームの平均発生数と、所定期間においてアラームが発生した日数とに基づいて判断されてもよい。アラームマップ表示画面DP2の具体例については、後述する。
次に、図6を参照して、表示装置32に表示される統計情報表示画面DP1の例を説明する。図6に示す統計情報表示画面DP1は、領域R61と、領域R62とを含む。
領域R61は、プラント1で発生したアラーム情報を示している。領域R61に表示されたアラーム情報は、プラント1で発生したアラームの日時(発生日時)と、発生したアラームの項目(アラーム項目)とを含む。アラーム項目は、発生したアラームの種類を示す。図6に示す例において、アラーム項目として、例えば、「アラームA」、「アラームB」等が示されている。また、発生したアラームについて、発生日時と、アラーム項目とが、対応付けて表示されている。
領域R62は、プラント1で発生したアラームの各種の統計情報を示している。当該アラームの統計情報は、直近1週間、直近1.5ヶ月、及び過去1年間の統計情報を含む。当該アラームの統計情報は、さらに、変化傾向、及び経過日数の統計情報を含む。それぞれの統計情報が示す意味については、図4を参照して説明したため、ここでは、それぞれの統計情報が示す意味については、説明を省略する。
以上のように本実施形態によれば、表示装置32は、プラント1で発生したアラームの統計情報を、アラームの種類と対応付けて表示する。その結果、プラント1の運転員は、これまでのアラームの種類ごとに、そのアラームの発生についての統計情報を把握できる。また、運転員は、統計情報に基づいて、今回発生したアラームの発生傾向(例えば、頻繁に発生しているものであるか否か)を把握でき、その結果、アラームに対する処置の緊急性又は重要性を判断することができる。
また、表示装置32に表示される統計情報は、所定期間内(例えば、短期又は中期)の変化傾向の情報を含む。その結果、プラント1の運転員は、これまでのアラームの発生傾向を把握でき、それと照らし合わせて、今回発生したアラームがこれまでの傾向と異なるか否かを判断し、アラームに対する処置の緊急性又は重要性を判断することができる。
次に、図7を参照して、表示装置32に表示されるアラームマップ表示画面DP2の例を説明する。図7には、アラームマップ表示画面DP2として、所定の期間(例えば、1年間)におけるアラームの平均発生回数(平均[回/日])と、所定の期間(同様に、例えば、1年間)においてアラームが発生した日の割合(発報日率[%])との間の関係を表すアラームマップが示されている。例えば、1年間(365日)の発報日率[%]は、次の式で計算される。
発報日率[%]={(1年間でアラームが発生した日数)/365}×100
発報日率[%]={(1年間でアラームが発生した日数)/365}×100
点a1は、発生したアラームについて、そのアラームと同じ種類のアラームの平均[回/日]及び発報日率[%]に基づいて、アラームマップ上の対応する位置にプロット(マッピング)された点である。
また、図7に示すアラームマップは、R61からR64の4つの領域に区分されている。R61は、平均[回/日]及び発報日率[%]がともに少ない領域である。R62は、平均[回/日]が低く、発報日率[%]が高い領域である。R63は、平均[回/日]及び発報日率[%]が高い領域である。R64は、平均[回/日]が高く、発報日率[%]が低い領域である。
発生したアラームが、領域R61にプロットされる場合、そのアラームは、統計上、これまでに頻繁に発生したアラームではなく、普段とは異なるアラームである可能性があるため、処置の緊急性又は重要性が高いと判断されてもよい。
発生したアラームが、領域R62にプロットされる場合、そのアラームは、発報日率[%]が高いため、普段から定期的に発生しているものと考えられるため、処置の緊急性又は重要性が低いと判断されてもよい。
発生したアラームが、領域R63にプロットされる場合、そのアラームは、平均[回/日]が高いが、発報日率[%]も高いため、普段から定期的に発生しているものと考えられるため、処置の緊急性又は重要性が低いと判断されてもよい。
発生したアラームが、領域R64にプロットされる場合、そのアラームは、発報日率[%]が低く、平均[回/日]が高いため、特定時期(例えば、プラント1の立ち上げ時)に偏って発生している可能性がある。その場合、そのアラームは、処置の緊急性又は重要性が低いものと判断されてもよい。
点a1は、領域R61に示されている。そのため、上記によれば、点a1に係るアラームは、処置の緊急性又は重要性が高いアラームであることがアラームマップ表示画面DP2に示されている。同様に、上記によれば、アラームに対応する点が、領域R62、R63、又はR64に表示された場合、アラームマップ表示画面DP2は、そのアラームは、処置の緊急性又は重要性は低いことを示す。
以上のように本実施形態によれば、表示装置32は、所定期間におけるアラームの平均発生数と、所定期間においてアラームが発生した日数とに基づいて判断されたアラームに対する措置の重大性又は緊急性を表示する。その結果、プラント1の運転員は、発生したアラームに係る異常に対して、処置を行うべきか否かを容易に判断することが可能である。
なお、図7に示したようなアラームマップ表示画面DP2を使用して、アラーム発生の傾向の経時的変化から運転状態の改善又は悪化の傾向を把握することも可能である。例えば、直近1年間に発生したアラームをマッピングしたアラームマップ表示画面DP2と、直近1週間に発生したアラームをマッピングしたアラームマップ表示画面DP2とを比較することで、直近1年間との比較で、直近1週間でアラームマップ表示画面DP2のどの領域(領域R61からR64のうちどの領域)のアラームが増えたか又は減ったかを把握することができる。このような分析を行うことにより、マクロ的、長期的なプラントの運用管理又は指針作成を行うことができる。また、発生したアラームのインパクト度に応じて、マッピングするマークの強調表示の方法(例えば、大きさ)を変えることにより、発生したアラームのインパクト度を容易に把握することが可能である。
なお、図7に示したようなアラームマップ表示画面DP2を使用して、アラーム発生の傾向の経時的変化から運転状態の改善又は悪化の傾向を把握することも可能である。例えば、直近1年間に発生したアラームをマッピングしたアラームマップ表示画面DP2と、直近1週間に発生したアラームをマッピングしたアラームマップ表示画面DP2とを比較することで、直近1年間との比較で、直近1週間でアラームマップ表示画面DP2のどの領域(領域R61からR64のうちどの領域)のアラームが増えたか又は減ったかを把握することができる。このような分析を行うことにより、マクロ的、長期的なプラントの運用管理又は指針作成を行うことができる。また、発生したアラームのインパクト度に応じて、マッピングするマークの強調表示の方法(例えば、大きさ)を変えることにより、発生したアラームのインパクト度を容易に把握することが可能である。
[表示方法]
次に、図8のフローチャートを参照して、本実施形態に係るシステム30による処理のフローを説明する。このフローチャートは、特に、プラント1で発生したアラームに関する情報を表示する処理のフローを示している。この処理は、制御部31の制御により実行される。なお、以下に示すステップの内容や順序は一例であって、当該動作処理がこれに限られるものではない。
次に、図8のフローチャートを参照して、本実施形態に係るシステム30による処理のフローを説明する。このフローチャートは、特に、プラント1で発生したアラームに関する情報を表示する処理のフローを示している。この処理は、制御部31の制御により実行される。なお、以下に示すステップの内容や順序は一例であって、当該動作処理がこれに限られるものではない。
まず、プラント1の運転中において、取得部311は、DCS20からプラント1のプロセスデータを取得する(S11)。取得部311は、DCS20から順次に供給されるプロセスデータを、記憶部33等に記憶させてもよい。その後、アラーム判定部315は、ステップS11で取得されたプロセスデータをアラーム判定ロジックに基づいて評価し、プラント1に異常が発生したことにより、アラームの発生の有無を判断する。アラーム判定部315により、プラント1に所定の異常が発生したと判断され、アラームを発報する必要があると判断された場合(ステップS13のYes)、処理はステップS14に進む。その他の場合(ステップS13のNo)、図8に示す処理は終了する。
ステップS14において、統計算出部312は、発生したアラームについての統計情報を算出する。統計情報は、例えば、過去に発生したアラーム情報、及びステップS13で発生したと判断された異常についてのアラーム情報に基づいて算出される。なお、ステップS14における統計情報の算出のために、ステップS13で発生したと判断された異常についてのアラーム情報は使用されなくてもよい。算出される統計情報の例、及び統計情報の算出方法については、図4等を参照して既に説明したとおりである。
次に、表示制御部314は、ステップS13で発生したと判断された異常についてのアラーム情報と、ステップS14で算出された統計情報とを表示装置32に表示するように制御する(S15)。例えば、表示制御部314は、プラント1で発生したアラームの統計情報を、アラームの種類と対応付けて表示装置32に表示するように制御する。表示装置32が表示する統計情報の例は、図6等を参照して説明したとおりである。
次に、表示制御部314は、ステップS13で発生したと判断された異常についてのアラームを分類し(S16)、アラームの分類結果を表示装置32に表示するように制御する(S17)。例えば、所定期間におけるアラームの平均発生数と、所定期間においてアラームが発生した日数とに基づいて、アラームに対する措置の重大性又は緊急性が判断されて、当該判断結果に基づいてアラームが分類される。措置の重大性又は緊急性に応じたアラームの分類結果は、例えば、図7に示した画面のように表示装置32に表示される。
以上のとおり、本実施形態によれば、表示装置32は、例えば、プラント1で発生したアラームの統計情報を、アラームの種類と対応付けて表示する。その結果、アラームの過去の発生傾向を容易に把握可能となる。
図8に示した処理の変形例として、システム30は、ステップS16及びS17の処理は実施せず、運転員等がアラームの分類(措置の重大性又は緊急性の判断)を行ってもよい。
上記実施形態を通じて説明された実施の態様は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…プラント、2…火炉、2a…燃料供給口、2b…ガス出口、2c…給気ライン、2d…排出口、3…サイクロン、3a…排ガス流路、4…循環材回収管、4a…ループシール部、5…後部煙道、6…炉壁管、7…ポンプ、7a…ポンプ、8…蒸気ドラム、8a…降水管、8b…飽和蒸気管、10…過熱器、10a…管、12…節炭器、13…領域、21…管、22…管、30…システム、30a…CPU、30d…通信部、30e…入力部、30f…表示部、31…制御部、32…表示装置、100…タービン、102…復水器、311…取得部、312…統計算出部、313…受付部、314…表示制御部、315…アラーム判定部
Claims (14)
- プラントの運転状態を表示する表示装置であって、
前記プラントで発生したアラームの種類ごとの統計情報を、前記アラームの種類と対応付けた態様で表示する、表示装置。 - 前記統計情報は、所定期間内の変化傾向の情報を含む、請求項1に記載の表示装置。
- 前記変化傾向は、第1期間と第2期間における前記アラームの平均発生数の変化傾向を含む、請求項2に記載の表示装置。
- 前記変化傾向は、第1期間と第2期間における前記アラームの発生数の標準偏差の変化傾向を含む、請求項2に記載の表示装置。
- 前記変化傾向は、第1期間と第2期間における前記アラームの1日当たりの発生数の最大値の変化傾向を含む、請求項2に記載の表示装置。
- 前記統計情報は、最初又は最後にアラームが発生した日からの経過日数の情報を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記統計情報は、アラームの1日当たりの発報数が最大の日からの経過日数の情報を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記所定期間における前記アラームの平均発生数と、前記所定期間において前記アラームが発生した日数とに基づいて判断された前記アラームに対する措置の重大性又は緊急性を表示する、請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置。
- プラントの運転状態を表示する表示装置を制御する制御装置であって、
前記プラントで発生したアラームに関するアラーム情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得されたアラーム情報に基づいて、前記アラームの発生に関する統計情報を前記アラームの種類ごとに算出する算出部と、
算出された前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させる表示制御部と、
を備える制御装置。 - 期間の選択を受け付ける受付部を備え、
前記表示制御部は、選択された前記期間における前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させる、請求項9に記載の制御装置。 - プラントの運転状態を表示する表示装置を制御する制御方法であって、
前記プラントで発生したアラームに関するアラーム情報を取得することと、
取得された前記アラーム情報に基づいて、前記アラームの発生に関する統計情報を前記アラームの種類ごとに算出することと、
算出された前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させることと、
を含む制御方法。 - 期間の選択を受け付けることを含み、
前記表示させることは、選択された前記期間における前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させることを含む、請求項11に記載の制御方法。 - コンピュータに、プラントの運転状態を表示する表示装置を制御する制御方法を実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
前記プラントで発生したアラームに関するアラーム情報を取得することと、
取得された前記アラーム情報に基づいて、前記アラームの発生に関する統計情報を前記アラームの種類ごとに算出することと、
算出された前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させることと、
を含む、プログラム。 - 期間の選択を受け付けることを含み、
前記表示させることは、選択された前記期間における前記統計情報と、前記アラームの種類とを対応付けて前記表示装置に表示させることを含む、請求項13に記載のプログラム。
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