JP5622222B2 - 血脂降下組成物及びその使用 - Google Patents

血脂降下組成物及びその使用 Download PDF

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Description

本発明は、血脂降下組成物に関する。また、前述血脂降下組成物の使用に関する。
医学研究によると、脂質代謝は心血管疾患と密接に関わり、高脂血症は動脈粥状硬化症を引き起こす要因の一つとなり、特に血清全コレステロールのレベルの上昇が動脈粥状硬化症に繋ぐ危険指標であることが明らかになった。血脂は血清における各種の脂質の総称で、主にコレステロール、トリグリセリド及びリン脂質などが含まれ、他には、少量の遊離脂肪酸及び極少量の脂溶性ビタミンとステロイドホルモン等を含む他の物質がある。コレステロールの三分の二はコレステロールエステルの様態で存在し、残りの三分の一は遊離コレステロールである。
現在、経済の高速発展が人の飲食構成を大きく変え、ハイテンポの生活による社会心理要素の変化に加え、高脂血の人数が増えている。今市販の血脂降下薬は、主に、コレステロールとトリグリセリドを降下させるスタチン系薬物(ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチンとフルバスタチン)、コレステロール吸収剤であるコレスチラミンとコレスチポール(cholestipol)、及びフィブレート類、ニコチン酸類などがある。以上の薬物はいずれもある程度の血脂降下作用を有する一方、副作用も非常に強い。そのため、中国の伝統の薬物及びその組合せの中から有効で副作用のない血脂降下薬を探すことには、重大な社会的意義がある。
薬用のボタン属植物はボタン科(元:キンポウゲ科)の植物で、通常、シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall.)、中国大輪ヤマシャクヤク(Paeonia veitchii Lynch)、ベニバナヤマシャクヤク(Paeonia obovata Maxim.)、パエオニア・マイレイ(Paeonia mairei Levl.)、パエオニア・アノマラ(Paeonia anomala L.)から選ばれ、その乾燥した根を使用するのが一般的である。その生薬名はセキシャク(赤芍)、ハクシャク(白芍)であって、味は苦で、性は微寒である。帰経は肝経である。
Figure 0005622222
「脳卒中患者の血脂のレベルに対するセキシャクの注射液の穴位注射の影響」(李家康、焦揚、中国針灸、1999年7号、429〜430)には、セキシャクの注射液の穴位注射は、血脂のレベルを調節する作用があることが記載されているが、その薬理がまだ明確ではないので、さらなる研究が望まれている。
トウジン(党参)は、キキョウ科植物であるヒカゲツルニンジン(Codonopsis pilosula(Franch.)Nannf.)、素花党参(Codonopsis pilosula Nannf. var. modesta(Nannf.)L. T. Shen)、又はトウジン(Codonopsis tangshen Oliv.)の乾燥した根である。味は甘で、性は平である。帰経は脾経、肺経である。補中益気、健脾益肺の効果があり、脾肺虚弱、気短心悸、食少便溏、虚喘咳嗽、内熱消渇の治療に用いられる。トウジンは血脂降下作用があることを報告する文献があった
Figure 0005622222
特許号99102902.Xの特許名称「高血圧、高脂血症を予防・治療する健康飲料」の発明特許には、トウジン、トウキ(当帰)、ショウジオウ(生地黄)、センキュウ(川▲きゅう▼)、セキシャク等の15種の生薬を含有する抽出液である、高血圧、高脂血症を予防・治療することができる健康飲料が提供されたが、多種の生薬の組合せなので、トウジンとセキシャクの血脂降下における薬効を十分に表すことができず、現在、トウジンとセキシャクの配合を主薬とする、血脂降下のための薬物組成物に関する報告はまだない。
本発明の一つの目的は、血脂降下に特効がある血脂降下組成物を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、薬物或は健康食品の製造のための本発明にかかる血脂降下組成物の使用を提供することにある。
発明の目的を果たすため、本発明は、ボタン属植物抽出物とトウジン抽出物とを含む血脂降下組成物であって、ボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量比が0.5〜19:1である、血脂降下組成物、という技術方案を採用する。
本発明に用いられるボタン属植物は、ボタン科(元:キンポウゲ科)の植物で、通常、シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall.)、中国大輪ヤマシャクヤク(Paeonia veitchii Lynch)、ベニバナヤマシャクヤク(Paeonia obovata Maxim.)、パエオニア・マイレイ(Paeonia mairei Levl.)、パエオニア・アノマラ(Paeonia anomala L.)から選ばれ、その乾燥した根を使用するのが一般的である。
或は、本発明は、通常、セキシャク、又はハクシャクから選ばれる生薬の原料を使用し、ボタン属植物抽出物を抽出する。
本発明に用いられるトウジンは、キキョウ科植物であるヒカゲツルニンジン(Codonopsis pilosula(Franch.)Nannf.)、素花党参(Codonopsis pilosula Nannf. var. modesta(Nannf.)L. T. Shen)、又はトウジン(Codonopsis tangshen Oliv.)の乾燥した根である。
前述のボタン属植物抽出物は、水、又はC1〜C8のアルコールと水の混合溶液による抽出物で、前述のトウジン抽出物は、水抽出物、又はC1〜C8のアルコールと水の混合溶液による抽出物である。前述C1〜C8のアルコールと水の混合溶液は、前述アルコールと水の任意の割合の混合溶液であるが、溶液におけるアルコールの体積百分率含有量は、50〜95%であることが好ましい。前述のC1〜C8のアルコールは、エタノール、或はメタノールであることが好ましい。
具体的に、前述のボタン属植物抽出物は、前述植物の根、又は根の粉末を4〜10質量倍の50〜95体積%のC1〜C8のアルコールと水の混合溶液で1〜3回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールを回収し、元の生薬の3〜6質量倍の水に溶解させ、ろ過してろ液をマクロポア吸着樹脂にかけ、5〜70%のエタノール溶液で溶出させ、溶出液を収集して濃縮、乾燥することにより製造される。
前述のトウジン抽出物は、トウジンを4〜10質量倍の50〜95体積%のC1〜C8のアルコールと水の混合溶液で1〜3回還流抽出し、ろ液を捨て、ろ過残渣を元の生薬の3〜6質量倍の水で1〜3回還流抽出し、水抽出液を合併して減圧濃縮し、炭を加えて脱色してろ過し、ろ液にエタノールを入れ、一夜静置し、ろ過してケーキをエチルエーテル、無水エタノールの順で洗浄し、乾燥することにより製造される。
好ましい実施の様態において、前述の血脂降下組成物は、ボタン属植物抽出物とトウジン抽出物とからなり、前述の組成物におけるボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量比が1〜6:1である。前述組成物におけるボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量比が2〜3.7:1であることがより好ましい。
具体的に、前述の血脂降下組成物は、ボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との混合物であって、前述組成物におけるボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量比が1〜6:1で、前述のボタン属植物抽出物は、ボタン属植物の乾燥した根を選び、粉末に研磨した後、粉末に40メッシュの篩を通させ、元の生薬の8質量倍の70%のエタノールで2時間ずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、元の生薬の4質量倍の湯に溶解させ、ろ過してろ液をD101マクロポア吸着樹脂にかけ、樹脂コラムを収集液が無色に近くなるまで脱イオン水で溶出し、20%のエタノール溶液で溶出させ、溶出液を無色になるまで収集し、溶出液を濃縮、乾燥することにより製造される。下述のような性質を持つことが好ましい。
Figure 0005622222
含有量の測定方法は、以下の通りである。
ぺオニフロリン含有量
[含有量の測定] 高速液体クロマトグラフィ(中国薬局方、2005年版、一部、付録VID)に従って測定する。
クロマトグラフィの条件とシステム適用性の試験
オクタデシルシラン結合シリカゲルを充填剤と、メタノール-水-酢酸(27:72:1)を移動相として、検出波長が232nmで、コラム温度が30℃で、理論段数がぺオニフロリンのピークで2500以上である。ぺオニフロリンのピークと隣接のピークの間の分離度は要求に応じるべきである。
測定法
本製品を10枚取り、薄膜被覆層を除き、細かく研磨し、正確に細粉末を20.00mg秤量して25ml定容瓶に置き、適量の無水メタノールを入れ、超音波で20min溶解させ、室温になるまで放置した後無水メタノールで目盛りまで希釈し、均一に振蕩し、ろ過してサンプル溶液が得られ、精密に10μl秤量して液体クロマトグラフに注ぎ、クロマトグラムを記録する。一方、ぺオニフロリンの対照製品を取り、精密に秤量し、無水メタノールを入れて1mlごとにぺオニフロリンを約0.10mg含有する溶液とし、均一に振蕩し、同様な方法で測定し、外部標準法によってピークの面積から本製品のぺオニフロリンの含有量を算出する。
2、ジビニルベンゼンの測定
サンプルを約0.3g取り、精密に秤量してヘッドスペースバイアルに置き、水を5ml入れて溶解させ、サンプル溶液とする。一方、適量のジビニルベンゼンを精密に秤量し、ジメチルホルムアミドを入れて溶解させた後、さらに適量に秤量し、水を入れて1mlごとに約0.003μg含有する溶液となるように希釈し、精密に5ml秤量してヘッドスペースバイアルに置き、対照溶液とする。残留溶媒測定法(中国薬局方、二部、付録VIIIP、第二法)に従って測定し、5%フェニル-95%メチルポリシロキサンを固定液とし、コラム温度をプログラム昇温方式とし、70℃で5分間保持し、さらに毎分間20℃で170℃まで昇温し、クロマトグラムのピークを記録する。サンプルには、ジビニルベンゼンのピークが検出されることや、ピーク面積が対照溶液における相応のピークの面積より小さいことが許容されない(極限量:0.05ppm)。
前述トウジン抽出物は、原料のトウジン粗粉末を元の生薬の2.5質量倍の石油エーテルで30分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨てる。ろ過残渣を元の生薬の2.5質量倍の無水エチルエーテルで30分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨てる。ろ過残渣を元の生薬の5質量倍の80%エタノールで45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨てる。ろ過残渣を元の生薬の5質量倍の水で45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過し、水抽出液を合併して水抽出液の全体積の四分の一まで減圧濃縮し、0.1%活性炭を入れて15分間脱色する。ろ過し、ろ液にアルコールの含有量が80%になるようにエタノールを入れ、一夜静置する。ろ過し、ケーキを無水エチルエーテルで3回洗浄し、さらに無水エタノールで3回洗浄し、ケーキを40℃で真空乾燥することにより製造される。下述のような性質を持つ。
Figure 0005622222
「健康食品の有効成分の検出方法」(王光亜 著)における粗多糖類の測定方法に参照して測定する。
本発明の組成物は、ボタン属植物とトウジンとを有効成分とするが、その薬効を増加させるために少量の他の漢方薬成分を配合しても、或は薬用佐剤を添加して各種の剤形の薬物を調製してもよい。本発明の要点は、組成物におけるボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量比を制御することにより、薬効の最大化を実現させることにあるが、実験より明らかなように、ボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量比が前述の範囲内にある場合、特にボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量比が2〜3.7:1である場合、組成物の血脂降下の薬効が最高になる。
本発明のもう一つは、血脂降下健康食品の製造のための本発明にかかる血脂降下組成物の使用に関する。
本発明のさらにもう一つは、血脂降下薬の製造のための本発明にかかる血脂降下組成物の使用に関する。
さらに、本発明は、必要とする個体に対して本発明の血脂降下組成物を投与することを含む血脂降下方法に関する。
前述の血脂降下効果は、個体の血清全コレステロールを降下させること、個体の血清トリグリセリド及び/又は個体の血清高密度リポタンパクコレステロールを降下させることを含む。
本発明にかかる血脂降下組成物の有益な効果は、主に、前述血脂降下組成物が顕著にトリグリセリドとコレステロールを降下させ、高密度リポタンパクを向上させる作用を有することにあるので、将来の好適な使用が期待されている。
図1は、ox-LDLによるU937細胞の泡沫化損傷に対するスクリーニングしようとする薬物の保護作用を示す図である。ただし、*:p<0.05 vs 対照血清、**:p<0.05 vs 対照血清、##:p<0.05 vs モデル群。 図2は、ox-LDLによるU937内皮細胞の損傷に対するスクリーニングしようとする薬物の保護作用を示す図である。ただし、*:p<0.05 vs. ck、**:p<0.01 vs. ck、#:p<0.05 vs. ox-LDL。 図3は、心筋細胞における全タンパク質含有量に対するスクリーニングしようとする薬物の影響を示す図である。
具体的な実施の形態
以下、具体的な実施例に基づいて本発明をさらに説明するが、本発明の保護範囲はこれに限定されない。
実施例1:ボタン属植物抽出物の調製
1質量部の中国大輪ヤマシャクヤクの根を取り、粉砕し(40メッシュの篩を通る)、8質量部の70%のエタノールで2hずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールの匂いがなくなるまでエタノールを回収した。元の生薬の4質量倍の湯に溶解させ、ろ過してろ液をこのまま処理されたD101マクロポア吸着樹脂にかけ、樹脂コラムを収集液が無色に近くなるまで脱イオン水で溶出させた。20%のエタノール溶液で溶出させ、溶出液を無色になるまで収集した。溶出液を濃縮、乾燥することにより、ボタン属植物抽出物が得られ、抽出物における全セキシャクグリコシド(Total Paeony Glycoside)含有量は40質量%であった。
実施例2:ボタン属植物抽出物の調製
1質量部の中国大輪ヤマシャクヤクの根を取り、粉砕し(40メッシュの篩を通る)、8質量部の95%のエタノールで2hずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールの匂いがなくなるまでエタノールを回収した。元の生薬の4質量倍の湯に溶解させ、ろ過してろ液をこのまま処理されたAB208マクロポア吸着樹脂にかけ、樹脂コラムを収集液が無色に近くなるまで脱イオン水で溶出させた。5%のエタノール溶液で溶出させ、溶出液を無色になるまで収集した。溶出液を濃縮、乾燥することにより、ボタン属植物抽出物が得られ、抽出物における全セキシャクグリコシド含有量は70質量%であった。
実施例3:ボタン属植物抽出物の調製
1質量部の中国大輪ヤマシャクヤクの根を取り、粉砕し(40メッシュの篩を通る)、8質量部の70%のエタノールで2hずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールの匂いがなくなるまでエタノールを回収した。元の生薬の4質量倍の湯に溶解させ、ろ過してろ液をこのまま処理されたAD101マクロポア吸着樹脂にかけ、樹脂コラムを収集液が無色に近くなるまで脱イオン水で溶出させた。70%のエタノール溶液で溶出させ、溶出液を無色になるまで収集した。溶出液を濃縮、乾燥することにより、ボタン属植物抽出物が得られ、抽出物における全セキシャクグリコシド含有量は50質量%であった。
実施例4:ボタン属植物抽出物の調製
漢方薬原料であるハクシャクの粉末を1質量部取り、8質量部のメタノールで2hずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールの匂いがなくなるまでメタノールを回収した。エキスを水に溶解させ、同体積の水飽和n-ブタノール溶液で三回抽出し、n-ブタノール層を取り、n-ブタノールを留去し、乾燥することにより、ボタン属植物抽出物が得られ、抽出物における全セキシャクグリコシド含有量は90質量%であった。
実施例5:ボタン属植物抽出物の調製
漢方薬原料であるセキシャクの粉末を1質量部取り、6質量部のn-ヘプタノールで2hずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールの匂いがなくなるまでn-ヘプタノールを回収した。エキスを水に溶解させ、同体積の水飽和n-ブタノールで三回抽出し、n-ブタノール層を取り、n-ブタノールを留去し、乾燥することにより、ボタン属植物抽出物が得られ、抽出物における全セキシャクグリコシド含有量は50質量%であった。
実施例6:トウジン抽出物の調製
原料であるトウジンの粗粉末を1質量部取り、4質量部の水で1.5時間ずつ、2回煎じ、抽出液を合併し、濃縮し、エキスに適量の佐剤を加えて真空乾燥箱で乾燥することにより、トウジン抽出物が得られた。
実施例7:トウジン抽出物の調製
原料であるトウジンの粗粉末を1質量部取り、2.5質量倍の石油エーテルで30分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨てた。ろ過残渣をエチルエーテルで以上の方法により処理した。ろ過残渣を元の生薬の5質量倍の80%エタノールで45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨て、ろ過残渣を元の生薬の5質量倍の水で45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過し、水抽出液を合併して水抽出液の全体積の四分の一まで減圧濃縮し、0.1%活性炭を入れて15分間脱色した。ろ過し、ろ液にアルコールの含有量が80%になるようにエタノールを入れ、一夜静置した。ろ過し、ケーキを無水エチルエーテルで3回洗浄し、さらに無水エタノールで3回洗浄し、ケーキを60℃の真空乾燥箱で乾燥することにより、トウジン抽出物が得られ、抽出物におけるトウジン抽出物の含有量は90%であった。
実施例8:トウジン抽出物の調製
トウジンの粗粉末を1質量部取り、5質量倍の70%エタノール水溶液で45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過して抽出液を合併した。抽出液を処理されたD101マクロポア樹脂にかけ、脱イオン水で溶出させ、溶出液を収集し、溶出液を濃縮し、60℃の真空乾燥箱で乾燥することにより、トウジン抽出物が得られ、抽出物におけるトウジン抽出物の含有量は60質量%であった。
実施例9:トウジン抽出物の調製
トウジンの粗粉末を1質量部取り、5質量倍の50%ブタノール水溶液で45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過して抽出液を合併した。抽出液を処理されたD101マクロポア樹脂にかけ、脱イオン水で溶出させ、溶出液を収集し、溶出液を濃縮し、60℃の真空乾燥箱で乾燥することにより、トウジン抽出物が得られ、抽出物におけるトウジン抽出物の含有量は50質量%であった。
実施例10:シャクヤクとトウジンの共抽出物の調製
質量比が3:1である生薬のセキシャク粉末(40メッシュの篩を通った)とトウジン粗粉末を取り、10質量倍の水で1hずつ、2回還流抽出し、ろ過して抽出液を合併した。抽出液を処理されたD101マクロポア樹脂にかけ、脱イオン水で溶出させ、溶出液を収集し、溶出液を濃縮し、60℃の真空乾燥箱で乾燥することにより、シャクヤクとトウジンの共抽出物が得られ、抽出物における全セキシャクグリコシド含有量は75質量%で、トウジン抽出物の含有量は25質量%であった。
実施例11:酸化低密度リポタンパク(ox-LDL)によるU937細胞の泡沫化損傷に対抗する薬物のスクリーニング
実施例11〜14で用いられた試験薬物は以下の通りである。
H1:実施例1で得られたボタン属植物抽出物。
H2:以下の抽出方法による延胡索(エンゴサク)の抽出物。
1質量部のエンゴサク粉末を取り、6質量倍の60%のエタノールを用いて、酢酸でpH4.5とし、1.5hずつ、3回還流抽出し、抽出液を合併し、溶媒がなくなるまで減圧濃縮した。約600mlの水を加えて溶解させ、ろ過し、処理されたD101マクロポア樹脂コラムにかけ、40%のエタノールで溶出させ、溶出液を捨てた。さらに、95%のエタノールで溶出させ、溶出液を収集した。収集液を減圧濃縮し、真空乾燥することにより得られた。
H3:以下の抽出方法による丹参(タンジン)の抽出物。
1質量部のタンジン粉末を取り、10質量倍の水に一夜浸し、30分間還流抽出し、ろ過し、さらに、10質量倍の水で2h還流抽出し、ろ液を合併した。冷却し、pH2とし、無水エチルエーテルで抽出し、エチルエーテル層を取り、減圧濃縮し、真空乾燥することにより得られた。
H4:以下の抽出方法によるトウキの抽出物。
1質量部のトウキ粉末を取り、それぞれ10質量倍、6質量倍の70%のエタノールで2hずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールの匂いがなくなるまで減圧濃縮した。3質量倍の水で50℃で加熱して溶解し、ろ過した。ろ液を処理されたD101マクロポア樹脂コラムにかけ、水、30%のエタノールの順で溶出させ、溶出液を捨て、80%のエタノールで溶出させ、溶出液を収集し、減圧濃縮し、真空乾燥することにより得られた。
H5:以下の抽出方法によるセンキュウの抽出物。
1質量部のセンキュウ粉末を取り、10質量倍の95%のエタノールで2時間ずつ、3回還流抽出した。抽出液を合併し、溶媒がなくなるまで減圧濃縮した。水で50℃で溶解させ、ろ過し、処理されたD101マクロポア樹脂コラムにかけ、それぞれ水、30%のエタノールで溶出させ、溶出液を捨て、さらに、60%のエタノールで溶出させ、溶出液を収集し、溶出液を減圧濃縮し、40℃で真空乾燥することにより得られた。
B1:実施例7で得られたトウジン抽出物。
B2:以下の抽出方法によるアストラガロシド(Astragaloside)。
1質量部の黄耆(オウギ)粉末を取り、10質量倍の60%のエタノールに2h浸した後、2hずつ、2回還流し、ろ液を合併し、アルコールの匂いがなくなるまで濃縮し、水で溶解し、ろ過し、マクロポア吸着樹脂にかけ、それぞれ水、40%のエタノールで溶出させ、溶出液を捨て、80%のエタノールに変えて溶出させ、溶出液を収集し、エキスになるまで減圧濃縮し、真空乾燥することにより得られた。
HB:実施例14におけるHBの調製
トウジン(0.625質量部)、トウキ(1.0416質量部)、ショウジオウ(0.2083質量部)、センキュウ(0.5208質量部)、セキシャク(0.2083質量部)、タンジン(0.3125質量部)、桃仁(トウニン)(0.2083質量部)、紅花(コウカ)(0.5208質量部)、牡丹皮(ボタンピ)(0.3125質量部)、大腹皮(ダイフクヒ)(0.2083質量部)、玄参(ゲンジン)(0.4166質量部)、沢瀉(タクシャ)(0.4166質量部)、茯苓(ブクリョウ)(0.5208質量部)、山▲ざ▼(サンザ)(0.625質量部)、甘草(カンゾウ)(0.1046質量部)の各種生薬をそれぞれの割合で混合し、水を抽出溶媒として抽出し、乾燥することにより得られた。
1、目的:ox-LDL(80mg/ml)による培養のU937細胞の泡沫化損傷(細胞生長の抑制)を検出することにより、薬物はU937細胞に対する保護作用があるかどうかを評価する。
2、材料と方法:
U937細胞の培養及び処理:U937細胞を常法で培養し、培養液は10%FBSのRPMI-1640培地で(その中に、ペニシリン、ストレプトマイシンをそれぞれ100u/ml含有する)、U937細胞を37℃、5%CO2と95%空気のインキュベータに置いて培養し、細胞密度が1×106個/L程度で、2dおきに培養液を入れ替えた。
3、実験方法:
薬物含有血清を調製した。体重200グラム程度、雌のSDラットを30匹用意し、ランダムに、対照群(CK)と投与群(H1B1、H1B2、H2B1、H2B2、H3B1、H4B1、H4B2、H5B1、H5B2)に分けた。ここで、H1は実施例1で得られたボタン属植物抽出物で、B1は実施例7で得られたトウジン抽出物で、計10群であった。毎日薬物を所定の投与量で胃に灌入し(H薬は150g/kg.BW、B薬は50g/kg.BW)、胃灌入を連続に3日間行い、4日目に胃灌入の半時間後に腹大動脈から採血した。4000rpm×20分間の遠心後、上澄を取り、56℃で30分間不活性化した後、-20℃の冷蔵庫に後の使用のために保存した。
指数増殖のU937細胞を取り、無血清のRPMI-1640培地で24h培養した後、無血清の培養液で細胞密度が約2×105個/mlになるように調整した。U937細胞を正常対照群(Group C)、泡沫細胞モデル群(Group M)、対照血清群(Group CS)と被験薬物群(Group drug)に分けた。Group C:無血清のRPMI-1640培地で培養した。Group M:ox-LDLを入れた無血清のRPMI-1640培地(ox-LDLの最終濃度は80mg/L)で培養した。Group CS:最終濃度が20%になるように対照血清を入れた(ox-LDLの最終濃度は80mg/L)無血清のRPMI-1640培地で培養した。Group drug:それぞれ最終濃度が20%になるように被験薬物を入れた(ox-LDLの最終濃度は80mg/L)無血清のRPMI-1640培地で培養した。各群を96ウェルプレートで、群ごとに6ウェルずつ培養し、12h後細胞を収集し、細胞の増殖活性(WST)を検出した。
4、結果:
表1と図1に示す。9種の薬物のうち、H1B1、H2B1、H5B1、H1B2、H4B2、H5B2の6種は、濃度20%の投与量で顕著な酸化低密度リポタンパク(ox-LDL)によるU937細胞の泡沫化損傷に対抗する作用があり、他の薬物はそれぞれ100μg/mlの投与量でいずれも効果がなかった。
Figure 0005622222
実施例12:ox-LDLによる内皮細胞の損傷に対する保護作用のある薬物のスクリーニング
(一)、実験材料
DMEM培地(Gibco)、牛胎児血清(杭州四季青生物会社)、酸化低密度リポタンパク(ox-LDL、北京協和予科大学)、シンバスタチン(Simvastatin、杭州メルク製薬)、Wst-1キット(Roche)。
(二)、実験方法
1.薬物含有血清を調製した。体重200グラム程度、雌のSDラットを30匹用意し、ランダムに、対照群(CK)と投与群(H1B1、H1B2、H2B1、H2B2、H3B1、H4B1、H4B2、H5B1、H5B2)の計10群に分けた。毎日薬物を所定の投与量で胃に灌入し(H薬は150g/kg.BW、B薬は50g/kg.BW)、胃灌入を連続に3日間行い、4日目に胃灌入の半時間後に腹大動脈から採血した。4000rpm×20分間の遠心後、上澄を取り、56℃で30分間不活性化した後、-20℃の冷蔵庫に後の使用のために保存した。
2.実験の組分けを行った。ヒト臍静脈内皮細胞を96ウェルプレートで、正常群(normal)、モデル群(ox-LDL)、血清群(CK、H1B1、H1B2、H2B1、H2B2、H3B1、H4B1、H4B2、H5B1、H5B2)及び陽性薬物群(Sim)の計13群に分け、群ごとに6ウェルずつ培養した。正常群は20%牛胎児血清含有DMEM培地を200μl、他の各群はそれぞれ1.2mg/ml ox-LDL(最終濃度は100μg/ml)を17μl、血清群は相応の血清を40μl、陽性薬物群は200μmol/mlのシンバスタチン(最終濃度は10μmol/ml)を10μl入れ、20%牛胎児血清含有DMEM培地で体積が200μlになるように補足した。37℃、5%CO2で24hrインキュベートした。
3.細胞の代謝活性を検出した。各ウェルにWst-1試薬を20μlずつ加え、37℃、5%CO2で1.5hrインキュベートした後、440nmにおけるOD値を測定した。
(三)実験結果
図2から、対照血清群と比べ、H1B1、H4B1の二群は顕著にox-LDL損傷によるヒト臍静脈内皮細胞の代謝活性の低下を改善することができたことがわかる。実験のデータから得られた結論は表2に示す。
Figure 0005622222
実施例13:心筋細胞モデルによる薬物のスクリーニング
[実験の目的]:
心筋肥厚は、高血圧症などの通常の心臓血管系疾病による一種の心筋リモデリングの肝心な段階であって、不整脈、心不全などの疾病の共通の病理的経路でもある。心筋肥厚は、心臓機能が代償不全期に入るかどうかを決める肝心な段階である。ここで、肥大の心筋細胞モデルで薬物の初期スクリーニングを行った。
[実験方法]:
1.心筋細胞肥大モデルの構築:心筋細胞を初代培養で96ウェル培養プレートに接種し、24hrおきに培養液を入れ替え、培養の最初の48hr内はBrdUを0.1mM加えて繊維芽細胞の増殖を抑制し、36hr目に低エネルギー培地(0.4%FBS)を加えて48hr培養を続けた。実験は、投与群、空白対照群、アンギオテンシンII(AngII)群、AngII+ACEI群、AngII+薬物群に分けた。ここで、AngIIの最終濃度は10-6Mで、陽性薬物:Antiの最終濃度は10-6Mで、薬物含有血清はH1B1、H1B2、H2B1、H2B2、H3B1、H4B1、H4B2、H5B1、H5B2、CKの十種に分けて順に番号を付け、投与量は20%であった。
2.タンパク質含有量の測定:
培地を引き出し、PBS(pH7.3)を入れて注意深く細胞を2回洗浄し、ウェルごとに0.25%トリプシンを0.1mlずつ加えて50度で30分間インキュベートし、細胞を消化し、さらにウェルごとに1%SDSを0.2mlずつ用いて細胞を30分間溶解し、Bradford法でタンパク質含有量の実験を行い、100ulの細胞溶解液に染色液を1ml加えて30分間染色し、マイクロプレートリーダーで検出した。
3.統計学のTテスト:P<0.05では、有意差があり、統計的意味をもつことが表明された。
[実験結果]:図3と表3に示す。
Figure 0005622222
[実験の意義]:
心筋細胞はアンギオテンシンIIの作用によって体積の増大を呈し、細胞の全タンパク質含有量が増加し、タンパクの増殖が速くなり、心筋が代謝の旺盛な状態にある。心筋細胞における全タンパク質含有量は、薬物が心筋細胞の生長に対して正の作動或は負の阻害の作用があるかどうかについて、初歩の評価ができる。
実施例4〜6の実験データをまとめた結果は表4に示す。
Figure 0005622222
中では、H1B1は三つのモデルのいずれにも有効で、H4B1、H4B2、H5B1は二つのモデルに有効であるが、H1B1はさらに深く検討を進めるのがよい。
実施例14:血脂降下薬のスクリーニング試験
1 材料と器械
1.1 試験薬物
試験薬物は、前述のように、H系薬物とB系薬物がH:B(3:1)で配合して投与した。推薦量(動物)について、H系薬物は150mg/kg、B系薬物は50mg/kgであったが、HBは単独の一群の薬物で、推薦量が200mg/kgであった。
試験薬物1:H1+B1、ig 0.2ml/10g。
試験薬物2:H2+B1、ig 0.2ml/10g。
試験薬物3:H3+B1、ig 0.2ml/10g。
試験薬物4:H4+B1、ig 0.2ml/10g。
試験薬物5:H5+B1、ig 0.2ml/10g。
試験薬物6:H1+B2、ig 0.2ml/10g。
試験薬物7:H2+B2、ig 0.2ml/10g。
試験薬物8:H3+B2、ig 0.2ml/10g。
試験薬物9:H4+B2、ig 0.2ml/10g。
試験薬物10:H5+B2、ig 0.2ml/10g。
試験薬物11:HB、ig 0.2ml/10g。
1.2 実験動物
クリーン級のICRマウスが140匹、体重20±2g、雌雄半分ずつ、浙江省実験動物センターにより提供され、許可証番号:SCXK(浙)2003-0001であった。
1.3 薬品及び試薬
ゾコール(杭州メルク製薬会社、ロット番号S1059)、マウスは20mg/kg、ig 0.2ml/10g。
生理食塩水(浙江平湖莎普愛思製薬会社、ロット番号041113-2)。
トリグリセリド・キット(上海復星長征医学科学会社、ロット番号2230060)。
コレステロール・キット(上海復星長征医学科学会社、ロット番号1300060)。
高密度リポタンパクコレステロール・キット(威特曼生物科技(南京)会社、ロット番号BD2228)。
1.4 器械
LP123型電子天秤、SE全自動生化学アナライザー、GL-20G-II冷凍高速遠心機。
2 実験方法
2.1 75%卵黄乳剤の調製(徐叔云等、「薬理実験方法学」(第三版)、北京、人民衛生出版社、2002、1201〜1203)
90mLの卵黄に生理食塩水を30mL入れ、電動混合器で均一に混合し、乳状になり、後の使用のために4℃で貯蔵した。
2.2 血脂降下のスクリーニング試験
140匹のICRマウスをランダムに、各群に10匹ずつ、雌雄半分ずつで、試験薬物1、試験薬物2、試験薬物3、試験薬物4、試験薬物5、試験薬物6、試験薬物7、試験薬物8、試験薬物9、試験薬物10、試験薬物11群、陽性対照群(ゾコール)、モデル対照群、正常対照群の14群に分けた。モデル対照群と正常対照群は同体積の蒸留水を、他の各群はそれぞれ薬物を胃に灌入し、一日に1回、7d続けた。最後の投与の2h後、正常対照群以外、他の13群は新鮮な卵黄乳剤を0.5ml/匹で腹腔内注射した。20h後、眼球を摘出して採血し、採血前の12時間の内給食せず、血清全コレステロール(TC)、トリグリセリド(TG)、高密度リポタンパク(HDL-C)の含有量を測定した。
2.3 統計学の処理
群間有意差はいずれもEXCELで分析し、結果はX±SDで表示する。
3 結果
3.1 高脂マウスの血清全コレステロールに対する影響(表5)
表5から、モデル対照群は正常対照群と比べ、TCが上昇し、顕著な有意差があった(P<0.01)ことがわかるので、マウスの高脂血症モデルの構築ができたことが表明された。モデル対照群と比べると、TCが降下し、有意差があった(P<0.05)ので、試験薬物1、試験薬物3は高脂マウスの血清全コレステロールの上昇を抑制することができることが表明された。
Figure 0005622222
3.2 高脂マウスの血清トリグリセリドに対する影響(表6)
Figure 0005622222
表6から、正常対照群と比べ、モデル対照群のTGが上昇し、顕著な有意差があった(P<0.01)ことがわかるので、マウスの高脂血症モデルの構築ができたことが表明された。モデル対照群と比べると、試験薬物1、試験薬物6は、TGが降下し、有意差があった(P<0.05)。試験薬物3、試験薬物7は、降下の傾向があったが、統計学的意義がなかった。試験薬物1、試験薬物6は、高脂マウスの血清トリグリセリドの上昇を抑制することができることが表明された。
3.3 高脂マウスの血清高密度リポタンパクコレステロール(HDL-C)に対する影響(表7)
Figure 0005622222
表7から、正常対照群と比べ、モデル対照群のHDL-C/TCの比が降下し、有意差があった(P<0.01)ことがわかる。モデル対照群と比べると、試験薬物1、試験薬物3のHDL-C/TCの比が上昇し、有意差があった(P<0.05)。試験薬物6、試験薬物7は、上昇の傾向があったが、統計学的意義がなかった。
4 結論
血脂降下薬は、血脂調節薬とも言われ、一類の脂質代謝を調整することができる薬物であって、高すぎる血清TC或はTGを降下させ、且つ(或は)低すぎる血清HDL-Cを上昇させることによって、血脂の状況を改善することができる。血脂降下薬は、効果によって、主にTC降下でTG降下を兼ねるものと、主にTG降下でTC降下を兼ねるものに分かれるが、選択的にTC或はTGを降下させる薬物もすこしある(王海勇など、「血脂降下薬の研究の進展」、国外医学薬学分冊、2004、31(3):160〜166)。
以上の試験結果から、試験薬物1、試験薬物3は高脂マウスの血清全コレステロール(TC)の上昇を抑制することができること、試験薬物1、試験薬物6は、高脂マウスの血清トリグリセリド(TG)の上昇を抑制することができ、試験薬物3、試験薬物7は、降下の傾向があること、試験薬物1、試験薬物3はHDL-C/TCの比を上昇させることができ、試験薬物6、試験薬物7は、上昇の傾向があること、が表明された。
以上のように、試験薬物1は、TC、TGを降下させる同時に、HDL-C/TCの比を上昇させることができること、試験薬物3は、TCを降下させる同時に、HDL-C/TCの比を上昇させることができ、TGを降下させる傾向があること、試験薬物6は、TGを降下させることができ、HDL-C/TCの比を上昇させる傾向があること、試験薬物7は、TGを降下させ、HDL-C/TCの比を上昇させる傾向があること、がわかった。
結論:試験薬物1の血脂降下効果がより理想的である。
実施例15:血脂降下試験
1 材料と器械
1.1. 試験薬物
H1-1は、実施例1で得られたボタン属植物抽出物(全セキシャクグリコシドの含有量は60質量%)で、H1-2は、実施例2で得られたボタン属植物抽出物(全セキシャクグリコシドの含有量は90質量%)で、H1-3は、実施例3で得られたボタン属植物抽出物(全セキシャクグリコシドの含有量は50質量%)で、B1-1は、実施例7で得られたトウジン抽出物(トウジン抽出物の含有量は90%)で、B1-2は、実施例8で得られたトウジン抽出物(トウジン抽出物の含有量は60質量%)で、B1-3は、実施例9で得られたトウジン抽出物(トウジン抽出物の含有量は50質量%)で、H1B1は、実施例10で得られたセキシャクとトウジンの共抽出物(全セキシャクグリコシド含有量は75質量%、トウジン抽出物の含有量は25質量%)で、H1とB1とを異なる割合で配合し(表8に参照)、異なる被験薬物とした。
推薦量(動物):H1+B1=200mg/kg体重、ig 0.2ml/10g体重。
Figure 0005622222
1.2. 実験動物
クリーン級のICRマウスが100匹、体重20±2g、雌雄半分ずつ、浙江省実験動物センターにより提供され、許可証番号:SCXK(浙)2003-0001であった。
1.3. 薬品及び試薬
ゾコール(杭州メルク製薬会社、ロット番号S1059)、マウスは20mg/kg、ig 0.2ml/10g。
生理食塩水(浙江平湖莎普愛思製薬会社、ロット番号041113-2)。
トリグリセリド・キット(上海復星長征医学科学会社、ロット番号2230060)。
コレステロール・キット(上海復星長征医学科学会社、ロット番号1300060)。
高密度リポタンパクコレステロール・キット(威特曼生物科技(南京)会社、ロット番号BD2228)。
1.4. 器械
LP123型電子天秤、SE全自動生化学アナライザー、GL-20G-II冷凍高速遠心機。
2 実験方法
2.1. 75%卵黄乳剤の調製
90mLの卵黄に生理食塩水を30mL入れ、電動混合器で均一に混合し、乳状になり、後の使用のために4℃で貯蔵した。
2.2. 血脂降下のスクリーニング試験
230匹のICRマウスをランダムに、各群に10匹ずつ、雌雄半分ずつで、試験薬物1〜23の計23群、陽性対照群(ゾコール)、モデル対照群、正常対照群からなる26群に分けた。モデル対照群と正常対照群は同体積の蒸留水を、他の各群はそれぞれ薬物を胃に灌入し、一日に1回、7d続けた。最後の投与の2h後、正常対照群以外、他の22群は新鮮な卵黄乳剤を0.5ml/匹で腹腔内注射した。20h後、眼球を摘出して採血し、採血前の12時間の内給食せず、血清全コレステロール(TC)、トリグリセリド(TG)、高密度リポタンパク(HDL-C)の含有量を測定した。
2.3. 統計学の処理
群間有意差はいずれもtテストによるもので、結果はX±SDで表示する。
3. 結果
3.1 高脂マウスの血清全コレステロールに対する影響(表9に参照)
Figure 0005622222
表9から、モデル対照群は正常対照群と比べ、TCが上昇し、顕著な有意差があった(P<0.01)ことがわかるので、マウスの高脂血症モデルの構築ができたことが表明された。モデル対照群と比べると、試験薬物3、4、5、7、8、11、12、14、19、20、21及び陽性群のTCが降下し、有意差があり(P<0.05)、試験薬物6、13のTCが降下し、顕著な有意差があった(P<0.01)。以上の試験薬物は高脂マウスの血清全コレステロールの上昇を抑制することができることが表明された。
3.2. 高脂マウスの血清トリグリセリドに対する影響(表10に参照)
Figure 0005622222
表10から、正常対照群と比べ、モデル対照群のTGが上昇し、有意差があった(P<0.01)ことがわかるので、マウスの高脂血症モデルの構築ができたことが表明された。モデル対照群と比べると、試験薬物3、4、5、6、7、8、11、12、13、14、19、20、21及び陽性群のTGが降下し、有意差があった(P<0.05)。以上の試験薬物は高脂マウスの血清トリグリセリドの上昇を抑制することができることが表明された。
3.3. 高脂マウスの血清高密度リポタンパクコレステロール(HDL-C)に対する影響(表11に参照)
Figure 0005622222
表11から、正常対照群と比べ、モデル対照群のHDL-C/TCの比が降下し、有意差があった(P<0.01)ことがわかる。モデル対照群と比べると、試験薬物3、4、5、6、7、8、11、12、13、14、19、20、21のHDL-C/TCの比が上昇し、有意差があった(P<0.05)。
4. 結論
血脂降下薬は、主に、高すぎる血清TC或はTGを降下させ、且つ(或は)低すぎる血清HDL-Cを上昇させることによって、血脂の状況を改善することができる。血脂降下薬は、効果によって、主にTC降下でTG降下を兼ねるものと、主にTG降下でTC降下を兼ねるものに分かれるが、選択的にTC或はTGを降下させる薬物もすこしある。
試験データから、多数の試験薬物は、TC、TGを降下させると同時に、HDL-C/TCの比を上昇させることができることがわかった。
結論:多数の試験薬物は、いずれもある程度の血脂降下効果がある。
実施例16:血脂降下薬のスクリーニング試験
1 材料と器械
1.1 試験薬物
H1は、実施例1の方法で得られたボタン属植物抽出物で、B1は、実施例7の方法で得られたトウジン抽出物で、H1:B1=4:1(ボタン属植物抽出物とトウジン抽出物との質量の比は2.7:1)の割合で、薬物投与量は表12に参照し、ig 0.2ml/10gであった。
Figure 0005622222
1.2 実験動物
クリーン級のICRマウスが80匹、体重20±2g、雌雄半分ずつ、浙江省実験動物センターにより提供され、許可証番号:SCXK(浙)2003-0001であった。
1.3 薬品及び試薬
ゾコール(杭州メルク製薬会社、ロット番号S1242)、マウスは20mg/kg、ig 0.2ml/10g。
生理食塩水(国営張家港市製薬工場、ロット番号05101503)。
トリグリセリド・キット(上海復星長征医学科学会社、ロット番号P051021)。
コレステロール・キット(上海復星長征医学科学会社、ロット番号P051221)。
高密度リポタンパクコレステロール・キット(威特曼生物科技(南京)会社、ロット番号BD2228)。
1.4 器械
LP123型電子天秤、SE全自動生化学アナライザー、GL-20G-II冷凍高速遠心機。
2 実験方法
2.1 75%卵黄乳剤の調製
90mLの卵黄に生理食塩水を30mL入れ、電動混合器で均一に混合し、乳状になり、後の使用のために4℃で貯蔵した。
2.2 血脂降下のスクリーニング試験
80匹のICRマウスをランダムに、各群に10匹ずつ、雌雄半分ずつで、試験薬物1、試験薬物2、試験薬物3、試験薬物4、試験薬物5、陽性対照群(ゾコール)、モデル対照群、正常対照群の8群に分けた。モデル対照群と正常対照群は同体積の蒸留水を、他の各群はそれぞれ薬物を胃に灌入し、一日に1回、7d続けた。最後の投与の2h後、正常対照群以外、他の7群は新鮮な卵黄乳剤を0.5ml/匹で腹腔内注射した。20h後、眼球を摘出して採血し、採血前の12時間の内給食せず、血清全コレステロール(TC)、トリグリセリド(TG)、高密度リポタンパク(HDL-C)の含有量を測定した。
2.3 統計学の処理
群間有意差はいずれもtテストによるもので、結果はX±SDで表示する。
3 結果
3.1 高脂マウスの血清全コレステロールに対する影響(表13)
Figure 0005622222
表13から、モデル対照群は正常対照群と比べ、TCが上昇し、顕著な有意差があった(P<0.01)ことがわかるので、マウスの高脂血症モデルの構築ができたことが表明された。モデル対照群と比べると、試験薬物2、試験薬物3、試験薬物4、試験薬物5のTCが降下し、いずれも有意差があった(P<0.05)ので、本製品を100、200、400、800mg/kgでマウスに胃灌入することによって、いずれも高脂マウスの血清全コレステロールの上昇を抑制することができることが表明された。
3.2 高脂マウスの血清トリグリセリドに対する影響(表14)
Figure 0005622222
表14から、正常対照群と比べ、モデル対照群のTGが上昇し、有意差があった(P<0.01)ことがわかるので、マウスの高脂血症モデルの構築ができたことが表明された。モデル対照群と比べると、試験薬物2、試験薬物3、試験薬物4、試験薬物5のTGが降下し、いずれも有意差があった(P<0.05)。本製品を100、200、400、800mg/kgでマウスに胃灌入することによって、いずれも高脂マウスの血清トリグリセリドの上昇を抑制することができることが表明された。
3.3 高脂マウスの血清高密度リポタンパクコレステロール(HDL-C)に対する影響(表15)
Figure 0005622222
表15から、正常対照群と比べ、モデル対照群のHDL-C/TCの比が降下し、有意差があった(P<0.01)ことがわかる。モデル対照群と比べると、試験薬物2、試験薬物3、試験薬物4、試験薬物5のHDL-C/TCの比が上昇し、いずれも有意差があった(P<0.05)。本製品を100、200、400、800mg/kgでマウスに胃灌入することによって、いずれも高脂マウスの血清HDL-C/TCの比を上昇させることができることが表明された。
4 結論
血脂降下薬は、血脂調節薬とも言われ、一類の脂質代謝を調整することができる薬物であって、高すぎる血清TC或はTGを降下させ、且つ(或は)低すぎる血清HDL-Cを上昇させることによって、血脂の状況を改善することができる。血脂降下薬は、効果によって、主にTC降下でTG降下を兼ねるものと、主にTG降下でTC降下を兼ねるものに分かれるが、選択的にTC或はTGを降下させる薬物もすこしある。
試験結果から、本製品を100、200、400、800mg/kgでマウスに胃灌入することによって、いずれも高脂マウスの血清TC、TGを降下させ、HDL-C/TCの比を上昇させることができることが表明された。
実施例17:臨床実験
I.錠剤の調製:
処方(1000錠):
セキシャク抽出物 240g
トウジン抽出物 60g
リン酸水素カルシウム 160g
微晶質セルロース 120g
カルボキシメチル澱粉ナトリウム 3g
シリカ 6g
ステアリン酸マグネシウム 6g
セキシャク抽出物、トウジン抽出物、リン酸水素カルシウムと微晶質セルロースを均一に混合し、調整された乾式造粒機で適当にフレークとし、粉砕機で顆粒に粉砕した。顆粒をカルボキシメチル澱粉ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、シリカと均一に混合した後、打錠、糖衣被覆、包装した。
II.実験方法:
単なる血脂異常の人を102名選び、血脂のレベルによって、年齢、性別などの要素を考えて、ランダムに試食群と空白対照群に分け、対照二重盲検法で、いずれも自身及び両群間の対照設計を採用し、試食群はIで調製された錠剤を、一日に2回、毎回2錠ずつ、30日間連続に服用した。被験の間に、普段の生活と飲食の習慣のままであった。
III.実験結果:
1、試食群と空白対照群の一般状況の比較
被験者の102名の中では、試食群は男性22名、女性30名で、平均年齢は56.63歳で、対照群は男性19名、女性22名で、平均年齢は55.18歳であった。試食者に対して、精神、睡眠、飲食の状況について診察調査し、良好、普通、不良で分けて統計し、且つ血圧を測定した。表16から、本発明の錠剤の服用は人の精神、睡眠、飲食、血圧などの一般状況には悪影響がなかったことがわかる。
Figure 0005622222
2、血・尿・便の一般検査と生化学的指標に対する試験錠剤の影響
試食群、対照群の試食前後の血液学及び肝臓、腎臓機能の各指標は、いずれも正常の範囲にあった。試食群、対照群の試食前後の尿・大便の一般検査は、いずれも顕著な異常が見られなかった。本発明の錠剤の試食は、人の血・尿・便の一般検査と肝臓、腎臓機能には悪影響がないことが表明された。
Figure 0005622222
3、血清全コレステロールに対する影響
試食前、試食群の血清全コレステロール含有量は、対照群と比べ、有意差がなかったが、試食後、対照群より顕著に低かった(P<0.01)。試食前後の自身の対比について、試食群の血清全コレステロール含有量は顕著に降下し、平均で15.7%降下した(P<0.01)が、対照群の自身の対比では、有意差がなかった。試食後の血清全コレステロールの降下値は、両群間で比較すると、有意差があった(P<0.01)。
Figure 0005622222
3、トリグリセリドに対する影響
試食前、試食群の血清トリグリセリド含有量は、対照群と比べ、有意差がなかったが、試食後、対照群より顕著に低かった(P<0.01)。試食前後の自身の対比について、試食群の血清トリグリセリド含有量は顕著に降下し、平均で22.68%降下した(P<0.01)が、対照群の自身の対比では、有意差がなかった。試食後の血清トリグリセリドの降下値は、両群間で比較すると、有意差があった(P<0.01)。
IV.結論:
試食群の試食前後の自身の対比では、血清全コレステロールとトリグリセリドのレベルが顕著に降下し、それぞれ平均で15.7%、22.68%降下した。HDL-Cの上昇について、有意差があり(P<0.05)、且つ0.104mmol/Lより大きかった。
血脂降下の総有効率は69.2%であった。

Claims (10)

  1. 水、又はC1〜C8のアルコールと水の混合物による抽出物であるセキシャク抽出物およびハクシャク抽出物から選ばれるシャクヤク抽出物と、水抽出物、又はC1〜C8のアルコールと水の混合溶液による抽出物であるトウジン抽出物とを、或はシャクヤクとトウジンの水による共抽出物とからなり、組成物におけるシャクヤク抽出物とトウジン抽出物との質量の比が0.5〜19:1であり、
    前述のシャクヤク抽出物は、シャクヤクの乾燥した根を選び、粉末に研磨した後、粉末を4〜10質量倍のC1〜C8のアルコール溶液で1〜3回還流抽出し、ろ液を合併し、アルコールを回収し、元の生薬の3〜6質量倍の水に溶解させ、ろ過してろ液をマクロポア吸着樹脂にかけ、5〜70%のエタノール溶液で溶出させ、溶出液を収集して濃縮、乾燥することにより製造され、且つ
    前述のトウジン抽出物は、トウジンを4〜10質量倍のC1〜C8のアルコール溶液で1〜3回還流抽出し、ろ液を捨て、ろ過残渣を元の生薬の3〜6質量倍の水で1〜3回還流抽出し、水抽出液を合併して減圧濃縮し、炭を加えて脱色してろ過し、ろ液にエタノールを入れ、一夜静置し、ろ過してケーキをエチルエーテル、無水エタノールの順で洗浄し、乾燥することにより製造されることを特徴とする血中脂質降下組成物。
  2. 前述C1〜C8のアルコールと水の混合溶液におけるアルコールの体積百分率含有量は、50〜95%である、ことを特徴とする請求項1記載の血中脂質降下組成物。
  3. 前述のC1〜C8のアルコールは、エタノール、或はメタノールである、ことを特徴とする請求項1或は2記載の血中脂質降下組成物。
  4. 前述の血脂降下組成物は、シャクヤク抽出物とトウジン抽出物とからなり、前述の組成物におけるシャクヤク抽出物とトウジン抽出物との質量比が1〜6:1である、ことを特徴とする請求項1或は2記載の血中脂質降下組成物。
  5. 前述の血脂降下組成物は、シャクヤク抽出物とトウジン抽出物との混合物とからなり、前述組成物におけるシャクヤク抽出物とトウジン抽出物との質量比が2〜3.7:1である、ことを特徴とする請求項4記載の血中脂質降下組成物。
  6. 前述の血脂降下組成物は、シャクヤク抽出物とトウジン抽出物との混合物からなり、前述組成物におけるシャクヤク抽出物とトウジン抽出物との質量比が1〜6:1で、前述のシャクヤク抽出物は、シャクヤクの乾燥した根を選び、粉末に研磨した後、粉末に40メッシュの篩を通させ、8質量倍の70%のエタノールで2時間ずつ、2回還流抽出し、ろ液を合併し、エタノールを回収し元の生薬の4質量倍の湯に溶解させ、ろ過してろ液をD101マクロポア吸着樹脂にかけ、樹脂コラムを収集液が無色に近くなるまで脱イオン水で溶出し、5〜70%のエタノール溶液で溶出させ、溶出液を無色になるまで収集し、溶出液を濃縮、乾燥することにより製造され、前述トウジン抽出物は、原料のトウジン粗粉末を2.5質量倍の石油エーテルで30分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨て、ろ過残渣を2.5質量倍のエチルエーテルで30分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨て、ろ過残渣を元の生薬の5質量倍の80%エタノールで45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過してろ液を捨て、ろ過残渣を元の生薬の5質量倍の水で45分間ずつ、2回還流抽出し、ろ過し、水抽出液を合併して水抽出液の全体積の四分の一まで減圧濃縮し、0.1%活性炭を入れて15分間脱色し、ろ過し、ろ液にアルコールの含有量が80%になるようにエタノールを入れ、一夜静置し、ろ過し、ケーキを無水エチルエーテルで3回洗浄し、さらに無水エタノールで3回洗浄し、ケーキを60℃で真空乾燥することにより製造される、ことを特徴とする請求項1記載の血中脂質降下組成物。
  7. 血中脂質を降下させる健康食品或は医薬の製造のための請求項1〜6のいずれかに記載の血中脂質降下組成物の使用。
  8. 個体の血清全コレステロールを降下させる医薬の製造のための請求項1〜6のいずれかに記載の血脂降下組成物の使用。
  9. 個体の血清トリグリセリドを降下させる医薬の製造のための請求項1〜6のいずれかに記載の血中脂質降下組成物の使用。
  10. 個体の血清高密度リポタンパクコレステロールを降下させる医薬の製造のための請求項1〜6のいずれかに記載の血中脂質降下組成物の使用。
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