JP5621418B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来、トナーボックス中のトナーの量が第1所定量未満で第2所定量以上である少トナー状態で画像データを受信した場合に、その画像データを記録材に記録するとともに、その画像データを画像メモリに記憶させるファクシミリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このファクシミリ装置では、トナーボックスが交換されてから一定時間が経過するまでの間に再記録指示が受け付けられると、少トナー状態で画像メモリに記憶された画像データ(再印刷用データ)が表す画像を記録材に記録し、再記録指示がなされなかった場合は再印刷用データを画像メモリから削除している。
特開平11−341242号公報
しかしながら、従来のファクシミリ装置によると、一定時間が経過するまでの間に再記録指示をすることをユーザが忘れてしまった場合にも画像データを削除してしまうので、次のような不都合がある。
トナー欠状態に近くなるほどトナーの量が少なくなるので、少トナー状態で記録された画像データであっても、トナーの量が第2所定量未満であるトナー欠状態になる直前に記録された画像データはかすれて記録されてしまっている可能性がある。そして、中には内容を把握できない程度にかすれて記録されてしまっている画像データがある可能性もある。
このような画像データがある場合、ユーザが再記録指示を忘れてしまうと、その画像データも削除されてしまうので、ユーザはその画像データの内容を把握できなくなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、使用限界に達している色剤カートリッジが交換された場合に再印刷用データを確実に印刷する印刷装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、印刷装置であって、画像データを取得する取得部と、着脱可能に装着されている色剤カートリッジを用いて被記録媒体に前記画像データを印刷する印刷部と、消耗度合が第1の消耗度合未満である前記色剤カートリッジに交換されたことを検知する検知部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記色剤カートリッジの消耗度合が前記第1の消耗度合未満である第1状態にあるか、前記第1の消耗度合以上であり且つ第2の消耗度合(第1の消耗度合<第2の消耗度合)未満である第2状態にあるか、前記第2の消耗度合以上である第3状態にあるかを判断する判断処理と、前記第1状態にあるときに前記取得部によって取得された画像データを前記印刷部に印刷させる第1の制御処理と、前記第2状態にあるときに前記取得部によって取得された画像データを前記印刷部に印刷させるとともに、再印刷用データとして記憶部に記憶させる第2の制御処理と、前記第3状態にあるときに前記消耗度合が前記第1の消耗度合未満である前記色剤カートリッジに交換されたことが前記検知部によって検知されると、前記記憶部に記憶されている前記再印刷用データを前記印刷部に印刷させる第3の制御処理と、を実行する。
この発明によると、色剤カートリッジの消耗度合が第2の消耗度合以上である第3状態にあるときに第1の消耗度合未満である色剤カートリッジに交換されたことが検知されると、印刷するか否かをユーザに選択させることなく再印刷用データを印刷する。
このため、色剤カートリッジが使用限界に達する消耗度合を第2の消耗度合として設定しておくことにより、色剤カートリッジが使用限界に達している状態で交換された場合に再印刷用データを確実に印刷できる。
ここで、一つの画像データは、1枚の被記録媒体に印刷される1ページ分の画像を表すデータであってもよいし、複数枚の被記録媒体に印刷される複数ページ分の画像を表すデータであってもよい。
第2の発明は、第1の発明の印刷装置であって、前記制御部は、前記第2状態にあるときに前記消耗度合が前記第1の消耗度合未満である前記色剤カートリッジに交換されたことが前記検知部によって検知されると、前記記憶部に記憶されている前記再印刷用データを印刷させるか否かをユーザに選択させる選択処理と、前記選択処理においてユーザが前記再印刷用データの印刷を選択した場合に、前記記憶部に記憶されている前記再印刷用データを前記印刷部に印刷させる第4の制御処理と、を実行する。
第2状態にあるときに色剤カートリッジが交換された場合は、第2の制御処理によって印刷されたときにかすれて印刷された画像データは少ないと考えられる。そのためユーザは画像データ(再印刷用データ)の再印刷を望んでいない場合もある。にもかかわらず再印刷用データを無条件に印刷してしまうと、色剤や被記録媒体などの印刷資源が浪費されてしまう。
この発明によると、第2状態にあるときに色剤カートリッジが交換された場合には、再印刷用データを印刷させるか否かをユーザに選択させるので、ユーザが再印刷用データの印刷を望んでいないにもかかわらず印刷してしまうことによる印刷資源の浪費を低減できる。
また、この発明によると、交換直前の色剤カートリッジの消耗度合の状態(第2状態又は第3状態)によって交換後の処理を異ならせるので、交換直前の状態に応じて適切な処理を実行できる。
第3の発明は、第2の発明の印刷装置であって、前記制御部は、前記第4の制御処理において前記記憶部に記憶されている前記再印刷用データを前記印刷部に印刷させているときに前記取得部によって画像データが取得された場合は、当該取得された画像データを前記再印刷用データより先に前記印刷部に印刷させる。
第2状態にあるときに色剤カートリッジが交換された場合は、第2の制御処理によって印刷されたときにかすれて印刷された画像データは少ないと考えられる。このような場合、再印刷用データよりも、未だ印刷が行われていない画像データ(再印刷用データを印刷部に印刷させているときに取得部によって取得された画像データ)を先に印刷させることで、ユーザは当該未だ印刷が行われていない画像データの内容を速やかに把握できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明の印刷装置であって、前記制御部は、前記第3の制御処理において、後に前記記憶部に記憶された前記再印刷用データから先に前記印刷部に印刷させる。
印刷が後になるほど色剤の量が少なくなるので、後に記憶部に記憶された再印刷用データほど第2の制御処理で印刷された際にかすれて印刷された可能性が高い。
この発明によると、後に記憶された再印刷用データほど先に印刷させるので、ユーザはかすれて印刷された可能性の高い画像データの印刷結果を速やかに入手できる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれかの発明の印刷装置であって、前記制御部は、前記第1の制御処理において画像データを前記印刷部に印刷させている途中で前記判断処理において前記第2状態になったと判断した場合は、当該印刷中の画像データを前記再印刷用データとして前記記憶部に記憶させる。
この発明によると、第1状態での印刷の途中で第2状態になった場合にはその画像データを再印刷用データとして記憶するので、色剤カートリッジが交換された後にその画像データを一から印刷し直すことができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の印刷装置であって、前記取得部は、外部のファクシミリ装置から送信されたファクシミリデータを前記画像データとしてファクシミリ受信可能であり、前記制御部は、前記第2の制御処理において、前記取得部によって取得されたファクシミリデータのみを前記再印刷用データとして前記記憶部に記憶させる。
第2状態にあるときに受信したファクシミリデータを印刷装置から削除してしまうと、そのファクシミリデータがかすれて印刷されていた場合に、受信者は送信者にそのファクシミリデータの再送を要求しなければならないので不便である。
この発明によると、第2状態にあるときにファクシミリデータを受信した場合は、そのファクシミリデータを再印刷用データとして記憶するので、そのような不便を軽減できる。また、この発明によると、ファクシミリデータ以外は再印刷用データとして記憶しないので、記憶部を効率よく利用できる。
第7の発明は、第1〜第6のいずれかの発明の印刷装置であって、前記制御部は、前記第3状態にあるときに前記取得部によって取得された画像データを前記印刷部に印刷させず、未印刷データとして前記記憶部に記憶させる記憶処理を実行し、前記第3の制御処理において、前記記憶部に記憶されている前記再印刷用データ及び前記未印刷データを前記印刷部に印刷させる。
この発明によると、第3状態にあるときに取得部によって取得された画像データを、色剤カートリッジが交換された後に印刷部に印刷させることができる。
第8の発明は、第7の発明の印刷装置であって、前記制御部は、前記第2の制御処理において画像データを前記印刷部に印刷させている途中で前記判断処理において前記第3状態になったと判断した場合は、当該印刷中の画像データを前記未印刷データとして前記記憶部に記憶させる。
この発明によると、第2状態での印刷の途中で第3状態になった場合にはその画像データを未印刷データとして記憶するので、色剤カートリッジが交換された後にその画像データを一から印刷し直すことができる。
尚、本発明に備わる各部の機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら各部の機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
実施形態1に係る複合機の電気的構成を示すブロック図。 トナーカートリッジの断面図。 FAX受信機能における制御部の状態遷移を示す状態遷移図。 「再印刷用データの印刷」の処理の流れを示すフローチャート。 第4の制御処理の流れを示すフローチャート。 第3の制御処理の流れを示すフローチャート。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。
(1)複合機の構成
図1は、実施形態1に係る複合機1(印刷装置の一例)の電気的構成を示すブロック図である。複合機1は、制御部10、ファクシミリ(FAX)部11(取得部の一例)、スキャナ部12(取得部の一例)、プリンタ部13(印刷部の一例)、操作部14、記憶部15、USBインタフェース(USB I/F)16(取得部の一例)、ネットワークインタフェース(NW I/F)17(取得部の一例)などを備えて構成されている。
制御部10は、CPU、ROM、RAMなどで構成されている。CPUはROMに記憶されている各種のプログラムを実行することによって複合機1の各部を制御する。ROMはCPUが実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAMはCPUが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
FAX部11は、NCU(Network Control Unit)、モデム、これらを制御するASICなどを備えて構成されており、公衆交換電話網を介して外部のFAX装置との間で画像データをFAX送受信する。
スキャナ部12は、原稿を照射する光源、リニアイメージセンサ、光源によって照射された原稿の光学像をリニアイメージセンサに結像させる光学系、原稿とリニアイメージセンサとを相対移動させる搬送機構などを備えて構成されており、原稿を読み取って画像データを生成する。
プリンタ部13は、画像データが表す画像を紙などの被記憶媒体に電子写真方式で印刷する。
プリンタ部13には黒色のトナー(色剤の一例)が収容されているトナーカートリッジ56(図2参照、色剤カートリッジの一例)が着脱可能に装着され、プリンタ部13はトナーカートリッジ56に収容されているトナーを用いて被記録媒体に画像を印刷する(以下「画像データを印刷する」という)。なお、本実施形態ではトナーの色は黒色であるとするが、トナーの色は黒色に限られるものではない。
操作部14は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置、表示装置の表示面を覆う略透明なタッチパネル、各種の操作ボタンなどを備えて構成されている。ユーザは操作部14を操作することによって複合機1の機能の選択や各種の設定などを行うことができる。
記憶部15は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体を用いて各種のデータを記憶する装置である。なお、例えば外部のファイルサーバを記憶部15として用いてもよい。
USB(Universal Serial Bus)インタフェース16は、USBホストコントローラ、USBポートなどを備えて構成されており、USBメモリやUSBハードディスクなどのUSBマスストレージデバイスが接続される。
ネットワークインタフェース17は、LANやインターネットなどの通信ネットワークを介して外部のコンピュータと通信可能に接続されている。
(2)複合機の機能
複合機1は、FAX受信機能、プリント機能、ダイレクトプリント機能、及び、コピー機能を実行可能に構成されている。
FAX受信機能は、FAX部11によって外部のFAX装置から画像データをFAX受信し、FAX受信した画像データをプリンタ部13によって印刷する機能である。
プリント機能は、ネットワークインタフェース17によって外部のコンピュータから画像データを受信し、受信した画像データをプリンタ部13によって印刷する機能である。
ダイレクトプリント機能は、USBインタフェース16に接続されているUSBマスストレージデバイスから画像データを読み込み、読み込んだ画像データをプリンタ部13によって印刷する機能である。
コピー機能は、スキャナ部12によって原稿を読み取って画像データを生成し、生成した画像データをプリンタ部13によって印刷する機能である。
上述した各機能において、画像データ(例えばFAX受信した画像データや外部のコンピュータから受信した画像データなど)は一旦RAMに記憶され、印刷後にRAMから削除される。
(3)トナーカートリッジ
次に、プリンタ部13に着脱可能に装着されるトナーカートリッジについて説明する。
(3−1)トナーカートリッジの構成
図2は、トナーカートリッジの断面図である。トナーカートリッジ56は、トナー収容室46、アジテータ57、供給ローラ47、現像ローラ48、層厚規制ブレード51などを備えて構成されている。
トナー収容室46には、正帯電性の非磁性のトナー(色剤の一例)が収容されている。アジテータ57によって撹拌されたトナーは供給ローラ47に供給され、供給ローラ47の回転によって現像ローラ48に供給される。
現像ローラ48に供給されたトナーは現像ローラ48の回転に伴って層厚規制ブレード51と現像ローラ48との間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラ48上に担持される。
現像ローラ48に担持されたトナーは、複合機1に設けられている感光体ドラム、あるいは複合機1に着脱可能に装着されるドラムユニットに設けられている感光体ドラムの表面に形成されている静電潜像に供給され、それによって感光体ドラムの表面にトナー像が形成される。
(3−2)トナーカートリッジの新品検知
トナーカートリッジ56の新品検知は種々の方法で行うことができる。
例えば、一方向にのみ移動可能な可動部材をトナーカートリッジ56に設け、トナーカートリッジ56を装着する際に当該可動部材が複合機1の内部(あるいはドラムユニット)に設けられている固定部材に押されて当該一方向に移動するように構成し、複合機1側に設けた機械的、あるいは光学的なセンサ(検知部の一例)によってこの移動を検出してもよい。これにより、制御部10(検知部の一例)は新品(消耗度合が第1の消耗度合未満)のトナーカートリッジ56に交換されたことを検知することができる。この場合、一度装着したトナーカートリッジ56を外して再装着する際には可動部材が移動しないので、新品とは検知されないことになる。
なお、トナーカートリッジ56のトナー残量をセンサによって所定のタイミングで検出し、前回検出したときからトナー残量が増加しており、且つそのトナー残量がある一定量以上であれば新品と検知してもよい。
また、トナーカートリッジ56を新品に交換したときにユーザが操作部14でその旨を設定することで新品と検知してもよい。
(3−3)トナーカートリッジの消耗度合
トナーは印刷が行われる毎に使用され、ある一定量以上使用されるとトナーが不足して印刷がかすれ始め、それにより印刷品質が低下し始める。
また、現像ローラ48も回転が繰り返されることによって徐々に摩耗し、ある一定回転数以上回転すると担持できるトナーの量が少なくなって印刷がかすれ始め、それにより印刷品質が低下し始める。
そこで、制御部10は、トナーカートリッジ56が新品に交換されてからのトナー使用量と現像ローラ48の回転数とからトナーカートリッジ56の消耗度合を判断する。
トナーカートリッジ56が新品に交換されてからのトナー使用量は種々の方法で判断することができる。
例えば、被記録媒体1枚当たりの平均的なトナー使用量を予め実験によって求めておき、トナーカートリッジ56が新品に交換されたときからの印刷枚数とその平均的なトナー使用量との積からトナー使用量を判断してもよい。
あるいは、被記録媒体に形成するドットの数をカウントし、カウントしたドットの数と1ドット当たりのトナー量との積からその被記録媒体への印刷に用いるトナー量を算出し、被記録媒体毎に算出したトナー量を合計することによってトナー使用量を判断してもよい。
あるいは、トナー収容室46内のトナー残量を検出するセンサを設け、新品時の全トナー量から現在のトナー残量を減じることによってトナー使用量を判断してもよい。
トナーカートリッジ56が新品に交換されてからの現像ローラ48の回転数も種々の方法で判断することができる。
例えば、現像ローラ48を回転駆動する図示しない駆動モータの回転数を検出することによって現像ローラ48の回転数を判断してもよい。
あるいは、被記録媒体1枚当たりの平均的な現像ローラ48の回転数を予め実験によって求めておき、トナーカートリッジ56が新品に交換されたときからの印刷枚数と被記録媒体1枚当たりの平均的な現像ローラ48の回転数との積から現像ローラ48の回転数を判断してもよい。
本実施形態では、トナーカートリッジ56が新品に交換されたときからの印刷枚数によってトナー使用量、及び現像ローラ48の回転数を判断する場合を例に説明する。
印刷がかすれ始めるトナー使用量に達する印刷枚数、及び、印刷がかすれ始める回転数に達する印刷枚数は予め実験によって求められており、複合機1にはそれらのうちいずれか少ない方の枚数が第1の枚数(第1の消耗度合の一例)として設定されている。第1の枚数は印刷される画像データのサイズや内容などによって変化し得るが、本実施形態では1200〜1700枚の範囲で設定される。
また、トナー使用量が使用限界(トナー残量が0)に達する印刷枚数、及び、現像ローラ48が使用限界(内容を把握できなくなる程度に印刷がかすれる回転数)に達する印刷枚数も予め実験によって求められており、複合機1にはそれらのうちいずれか少ない方の枚数が第2の枚数(第2の消耗度合の一例)として設定されている。第2の枚数も印刷される画像データのサイズや内容などによって変化し得るが、本実施形態では4000枚とする。
制御部10は、印刷枚数をカウントし、印刷枚数が第1の枚数未満のときはトナーカートリッジ56の消耗度合が第1状態にあると判断し、第1の枚数以上で且つ第2の枚数未満のときは第2状態にあると判断し、第2の枚数以上のときは第3状態にあると判断する(判断処理の一例)。
(4)FAX受信機能における制御部の状態遷移
図3は、FAX受信機能における制御部10の状態遷移を示す状態遷移図である。ここではトナーカートリッジ56の消耗度合の状態も併せて示している。なお、図3は制御部10の状態遷移を簡略化して示しており、制御部10の状態は図3に示す遷移の経路とは異なる経路で他の状態に遷移することもあり得る。
「Ready」状態81は、新品のトナーカートリッジ56に交換されてから未だ印刷枚数が所定枚数(例えば1000枚)に達していない状態である。
制御部10は、新品のトナーカートリッジ56に交換されると、印刷枚数をカウントするカウンタ変数nを0に初期化し、1枚の被記録媒体に画像を印刷する毎にカウンタ変数nに1を加算する。このカウントは、FAX受信機能、プリント機能、ダイレクトプリント機能、及びコピー機能のいずれによって印刷が行われた場合も対象となる。制御部10は、カウンタ変数nの値が所定枚数未満であれば「Ready」状態81であると判断する。
制御部10は、「Ready」状態81のときに画像データをFAX受信すると、その画像データをプリンタ部13に印刷させる(第1の制御処理の一例)。
「Ready」状態81で印刷を繰り返してカウンタ変数nの値が所定枚数(<第1の枚数)に達すると、制御部10の状態は「Toner Low」状態82に遷移する。
「Toner Low」状態82は、カウンタ変数nの値が所定枚数以上で且つ第1の枚数未満の範囲にある状態である。
制御部10は、「Toner Low」状態82のときに画像データをFAX受信すると、その画像データをプリンタ部13に印刷させる(第1の制御処理の一例)。
「Toner Low」状態82で印刷を繰り返してカウンタ変数nの値が第1の枚数に達すると、制御部10の状態は「Replace Toner(再印刷用データ無)」状態83に遷移する。
「Replace Toner(再印刷用データ無)」状態83は、新品のトナーカートリッジ56に交換されてからの印刷枚数が第1の枚数以上〜第2の枚数未満の範囲にある状態である。
「Replace Toner(再印刷用データ無)」状態83に遷移すると、制御部10は先ず「停止」モード又は「継続」モードを選択させるための図示しないモード選択画面を操作部14に表示してユーザに何れか一方のモードを選択させる。
ユーザが「停止」モードを選択した場合は、制御部10は操作部14にトナーカートリッジ56の交換を促すメッセージを表示する。そして、トナーカートリッジ56が交換されるまでFAX受信を拒否する。または、FAX受信した画像データを印刷させずに記憶部15に記憶させてもよい。
一方、ユーザが「継続」モードを選択した場合は、その後にFAX受信されると、制御部10の状態は「FAX Printing」状態84に遷移する。
「停止」モード及び「継続」モードのいずれが選択された場合も、「Replace Toner(再印刷用データ無)」状態83でトナーカートリッジ56が新品に交換されると、制御部10の状態は「Ready」状態81に戻る。
「FAX Printing」状態84は、FAX受信した画像データを印刷している状態である(第2の制御処理の一例)。
画像データの印刷が終了すると、制御部10は操作部14に品質確認画面71を表示し、印刷した画像データの印刷品質に問題があるか否かをユーザに選択させる。ユーザは、印刷がかすれていて読み難いなどのように印刷品質に問題があると判断した場合は品質確認画面71で「NG」を選択し、一方、印刷品質に問題がないと判断した場合は「OK」を選択する。
ユーザが「NG」を選択すると、制御部10は、FAX受信した画像データを再印刷用データとして記憶部15に記憶する(第2の制御処理の一例)。記憶部15に再印刷用データが記憶されると、制御部10の状態は「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85に遷移する。
一方、ユーザが「OK」を選択すると、制御部10は操作部14に削除確認画面72を表示し、印刷した画像データを削除するか否かをユーザに指定させる。ユーザはその画像データを複合機1から削除してもよい場合は「削除」を選択し、その画像データを複合機1に残しておきたい場合は「削除しない」を選択する。
ユーザが「削除」を選択すると、制御部10は、記憶部15に記憶されている全ての再印刷用データを削除する。全ての再印刷用データを削除すると、制御部10の状態は「Replace Toner(再印刷用データ無)」状態83に戻る。
一方、削除確認画面72でユーザが「削除しない」を選択すると、制御部10は、FAX受信した画像データを再印刷用データとして記憶部15に記憶する(第2の制御処理の一例)。記憶部15に再印刷用データが記憶されると、制御部10の状態は「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85に遷移する。
削除確認画面72でユーザが一定時間以内に選択を行わなかった場合には、「Timeout」として品質確認画面71に戻る。
なお、品質確認画面71や削除確認画面72を表示させず、トナーカートリッジ56の消耗度合の状態が第2の状態にあるときは無条件に再印刷用データとして記憶部15に記憶させてもよい。
「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85は、「Replace Toner(再印刷用データ無)」状態83と同様にカウンタ変数nの値が第1の枚数以上で且つ第2の枚数未満の範囲にある状態であるが、少なくとも一つの再印刷用データが記憶部15に記憶されている点で「Replace Toner(再印刷用データ無)」状態83と異なる。
制御部10の状態が「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85に遷移すると、制御部10は先ず記憶部15に記憶されている再印刷用データの数が、記憶部15に記憶可能な再印刷用データの上限件数である1000件に達しているか否かを判定する。記憶部15に記憶されている再印刷用データの数が上限件数に達している場合は、制御部10の状態は「Memory Full」状態86に遷移する。
「Memory Full」状態86は、記憶部15に記憶されている再印刷用データの数が上限件数に達している状態である。「Memory Full」状態86のときは、制御部10は画像データのFAX受信を拒否する。
一方、再印刷用データの数が上限件数に達していない場合はそのまま「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85となる。
「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85で画像データをFAX受信すると、制御部10の状態は「FAX Printing」状態84に戻る。
また、「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85で印刷を繰り返してカウンタ変数nの値が第2の枚数に達すると、制御部10の状態は「Toner Ended」状態88に遷移する。
また、「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85でトナーカートリッジ56が新品に交換されると、制御部10は操作部14に印刷/削除選択画面73を表示し、記憶部15に記憶されている全ての再印刷用データを一括印刷するか又は一括削除するかをユーザに選択させる(選択処理の一例)。ユーザは、再印刷用データを一括印刷する場合は「印刷」を選択し、一括削除する場合は「削除」を選択する。
印刷/削除選択画面73でユーザが「印刷」を選択すると、制御部10の状態は「再印刷用データPrinting」状態87に遷移する。
一方、ユーザが「削除」を選択すると、制御部10は記憶部15に記憶されている全ての再印刷用データを一括して削除する。記憶部15に記憶されている再印刷用データが全て削除されると、制御部10の状態は「Ready」状態81に戻る。
なお、「Memory Full」状態86でトナーカートリッジ56が新品に交換されたときの制御部10の処理は、「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85でトナーカートリッジ56が新品に交換された場合と同じである。
「再印刷用データPrinting」状態87は、記憶部15に記憶されている再印刷用データをプリンタ部13に印刷させる「第3及び第4の制御処理」を実行している状態である。「第3及び第4の制御処理」の詳細については後述する。「第3及び第4の制御処理」が終了すると、制御部10の状態は「Ready」状態81に戻る。
「Toner Ended」状態88は、カウンタ変数nの値が第2の枚数以上の状態である。
「Toner Ended」状態88で画像をFAX受信すると、制御部10の状態は「代行受信」状態89に遷移する。「代行受信」状態89のときは、複合機1はFAX受信した画像データの印刷は行わずに、画像データを記憶部15に記憶させる。
また、「Toner Ended」状態88で新品のトナーカートリッジ56に交換されると、制御部10は印刷確認画面74を操作部14に表示し、記憶部15に記憶されている全ての再印刷用データを一括印刷することをユーザに確認する。
印刷確認画面74では、ユーザは「OK」を選択することしかできない。つまり、ユーザは再印刷用データの一括削除を選択することはできない。その理由は、「Toner Ended」状態88になる直前に受信した画像データは内容を把握できない程度にかすれて印刷されている可能性があるので、一括削除してしまうとそのような画像データの内容を把握できなくなる虞があるからである。
印刷確認画面74でユーザが「OK」を選択すると、制御部10の状態は「再印刷用データPrinting」状態87に遷移する。
「代行受信」状態89は、「Toner Ended」状態88でFAX受信した画像データを未印刷データとして記憶部15に記憶する状態である(記憶処理の一例)。
(5)印刷途中に第1の消耗度合に達した場合の状態遷移
一つの画像データが複数ページ分のデータからなる場合、印刷途中で印刷枚数が第1の枚数に達すると、印刷途中でトナーカートリッジ56の消耗度合の状態が第2状態に変化することになる。
そこで、制御部10は、「Ready」状態81、及び「Toner Low」状態82で実行される第1の制御処理において一つの画像データの印刷途中で印刷枚数が第1の枚数に達した場合は、印刷途中で「FAX Printing」状態84に遷移し、当該画像データの残りのページ分のデータを「FAX Printing」状態84で印刷する。
従って、その印刷が完了すると、品質確認画面71や削除確認画面72が表示される。そして、ユーザが品質確認画面71で「NG」を選択するか、又は品質確認画面71で「OK」を選択して削除確認画面72で「削除しない」を選択すると、制御部10は、第1状態で印刷されたページ分のデータも含めてその画像データを再印刷用データとして記憶部15に記憶する。
(6)印刷途中に第2の消耗度合に達した場合の状態遷移
第2状態で実行される第2の制御処理において一つの画像データの印刷途中で印刷枚数が第2の枚数に達した場合は、制御部10は印刷が完了した後に「Toner Ended」状態88に遷移する。そして、制御部10はその画像データを「Toner Ended」状態88で受信したものとみなし、「代行受信」状態89に遷移する。従って、その画像データは、再印刷用データとしては記憶されず、未印刷データとして記憶部15に記憶されることになる。
以上、状態73,74、81、82、及び87におけるトナーカートリッジ56の消耗度合が本発明の「第1状態」に相当する。また、状態71、72、及び83〜86におけるトナーカートリッジ56の消耗度合が本発明の「第2状態」に相当する。また、状態88及び89におけるトナーカートリッジ56の消耗度合が本発明の「第3状態」に相当する。
(7)再印刷用データの印刷
図4は、図3に示す「再印刷用データの印刷」の処理の流れを示すフローチャートである。本処理は「Replace Toner(再印刷用データ有)」状態85、「Memory Full」状態86、又は「Toner Ended」状態88にあるときにトナーカートリッジ56が新品に交換されたことが検知されると開始される。
S101では、制御部10は交換直前のトナーカートリッジ56の消耗度合が第2の消耗度合未満であったか否かを判定し、第2の消耗度合未満の場合はS102に進み、第2の消耗度合以上の場合はS106に進む。なお、制御部10は交換直前のトナーカートリッジ56の消耗度合を記憶しているものとする。
S102では、制御部10は操作部14に印刷/削除選択画面73を表示し、記憶部15に記憶されている全ての再印刷用データを一括印刷するか又は一括削除するかをユーザに選択させる(選択処理の一例)。
S103では、制御部10は「削除」が選択されたか「印刷」が選択されたか否かを判断し、「削除」が選択された場合はS104に進み、「印刷」が選択された場合はS105に進む。
S104では、制御部10は記憶部15に記憶されている再印刷用データを一括削除して本処理を終了する。
S105では、制御部10は「再印刷用データPrinting」状態87に遷移し、記憶部15に記憶されている再印刷用データをプリンタ部13に印刷させる「第4の制御処理」を実行する。
S106では、制御部10は印刷確認画面74を操作部14に表示し、記憶部15に記憶されている全ての再印刷用データを一括印刷することをユーザに確認する。
S107では、制御部10は「再印刷用データPrinting」状態87に遷移し、記憶部15に記憶されている再印刷用データをプリンタ部13に印刷させる「第3の制御処理」を実行する。
(7−1)第4の制御処理
図5は、第4の制御処理の流れを示すフローチャートである。ここでは未印刷データ、再印刷用データの順で印刷する場合を例に説明する。
ここで未印刷データとは次の(a)〜(d)の画像データのことをいう。
(a)トナーカートリッジ56が新品に交換された後にFAX部11によってFAX受信され、未だ印刷されていない画像データ。
(b)トナーカートリッジ56が新品に交換された後(第1状態)にスキャナ部12によって生成され、未だ印刷されていない画像データ。
(c)トナーカートリッジ56が新品に交換された後(第1状態)にネットワークインタフェース17によって受信され、未だ印刷されていない画像データ。
(d)トナーカートリッジ56が新品に交換された後(第1状態)にUSBインタフェース16によって読み込まれ、未だ印刷されていない画像データ。
S201では、制御部10は未印刷データが有るか否かを判定し、未印刷データが有る場合はS202に進み、ない場合はS204に進む。
S202では、制御部10は未印刷データの中から最古の未印刷データ(一番先に取得された未印刷データ)を一つ選択し、選択した未印刷データをプリンタ部13に印刷させる。印刷後、制御部10はその未印刷データを削除する。
S203では、制御部10は未印刷データ又は再印刷用データが有るか否かを判定し、有る場合はS201に戻って処理を繰り返し、ない場合は本処理を終了して図4の処理に戻る。
S204では、制御部10は記憶部15に再印刷用データが記憶されているか否か(有るか否か)を判定し、記憶されている場合はS205に進み、記憶されていない場合は本処理を終了して図4の処理に戻る。
S205では、制御部10は再印刷用データの中から最古の再印刷用データを一つ選択し、選択した再印刷用データをプリンタ部13に印刷させる。印刷後、制御部10はその再印刷用データを記憶部15から削除する。
(7−2)第3の制御処理
図6は、第3の制御処理の流れを示すフローチャートである。ここでは代行受信した未印刷データ、再印刷用データ、代行受信以外の未印刷データの順で印刷する場合を例に説明する。
ここで代行受信した未印刷データとは次の(e)の画像データのことをいい、代行受信した以外の未印刷データとは前述した(a)〜(d)の画像データのことをいう。
(e)「Toner Ended」状態88(第3状態)でFAX受信され、「代行受信」状態89で未印刷データとして記憶部15に記憶された画像データ(印刷途中に第2の消耗度合に達して未印刷データとして記憶された画像データも含む)。
S301では、制御部10は代行受信した未印刷データが有るか否かを判定し、有る場合はS302に進み、ない場合はS304に進む。
S302では、制御部10は代行受信した未印刷データの中から最古の未印刷データを一つ選択し、選択した未印刷データをプリンタ部13に印刷させる。印刷後、制御部10はその未印刷データを削除する。
S303では、制御部10は未印刷データ又は再印刷用データが有るか否かを判定し、有る場合はS301に戻って処理を繰り返し、ない場合は本処理を終了して図4の処理に戻る。
S304は、制御部10は記憶部15に再印刷用データが記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合はS305に進み、記憶されていない場合はS306に進む。
S305では、制御部10は再印刷用データの中から最新の再印刷用データ(一番後に記憶された再印刷用データ)を一つ選択し、選択した再印刷用データをプリンタ部13に印刷させる。印刷後、制御部10はその再印刷用データを記憶部15から削除する。
S306では、制御部10は代行受信した以外の未印刷データが有るか否かを判定し、有る場合はS307に進み、ない場合は本処理を終了して図4の処理に戻る。
S307では、制御部10は代行受信した以外の未印刷データの中から最古の未印刷データを一つ選択し、選択した未印刷データをプリンタ部13に印刷させる。印刷後、制御部10はその未印刷データを削除する。
(8)実施形態の効果
以上説明した本発明の実施形態1に係る複合機1によると、トナーカートリッジ56の消耗度合が第2の消耗度合以上である第3状態にあるときに第1の消耗度合未満であるトナーカートリッジ56に交換されたことが検知されると、印刷するか否かをユーザに選択させることなく再印刷用データを印刷する。
このため、トナーカートリッジ56の使用限界に達する消耗度合を第2の消耗度合として設定しておくことにより、トナーカートリッジ56が使用限界に達している状態で交換された場合に再印刷用データを確実に印刷できる。
更に、複合機1によると、第3の制御処理において、後に記憶部15に記憶された再印刷用データから先にプリンタ部13に印刷させる。
印刷が後になるほどトナーの量が少なくなるので、後に記憶部15に記憶された再印刷用データほど第2の制御処理で印刷された際にかすれて印刷された可能性が高い。複合機1によると、後に記憶された再印刷用データほど先に印刷させるので、ユーザはかすれて印刷された可能性の高い画像データの印刷結果を速やかに入手できる。
更に、複合機1によると、第2状態にあるときに消耗度合が第1の消耗度合未満であるトナーカートリッジ56に交換されたことが検知されると、再印刷用データを印刷させるか否かをユーザに選択させ、ユーザが印刷を選択した場合に再印刷用データを印刷させる。
第2状態にあるときにトナーカートリッジ56が交換された場合は、第2の制御処理によって印刷されたときにかすれて印刷された画像データは少ないと考えられる。そのためユーザは画像データ(再印刷用データ)の再印刷を望んでいない場合もある。にもかかわらず再印刷用データを無条件に印刷してしまうと、トナーや被記録媒体などの印刷資源が浪費されてしまう。
複合機1によると、第2状態にあるときにトナーカートリッジ56が交換された場合は再印刷用データを印刷させるか否かをユーザに選択させるので、ユーザが再印刷用データの印刷を望んでいないにもかかわらず印刷してしまうことによる印刷資源の浪費を低減できる。
また、複合機1によると、交換直前のトナーカートリッジ56の消耗度合の状態によって交換後の処理を異ならせるので、交換直前の状態に応じて適切な処理を実行できる。
更に、複合機1によると、第4の制御処理において再印刷用データを印刷させているときに画像データが取得された場合は、当該取得された画像データを再印刷用データより先に印刷させる。
第2状態にあるときにトナーカートリッジ56が交換された場合は、第2の制御処理によって印刷されたときにかすれて印刷された画像データは少ないと考えられる。このような場合は、再印刷用データよりも、未だ印刷が行われていない画像データ(a)〜(d)を先に印刷させることで、ユーザは当該未だ印刷が行われていない画像データの内容を速やかに把握できる。
更に、複合機1によると、第1状態での印刷の途中で第2状態になった場合にはその画像データを再印刷用データとして記憶するので、トナーカートリッジ56が交換された後にその画像データを一から印刷し直すことができる。
更に、複合機1によると、外部のFAX装置から送信されるFAXデータを画像データとしてFAX受信可能であり、制御部10は、第2の制御処理において、FAXデータのみを再印刷用データとして記憶部15に記憶させる。
第2状態にあるときに受信したFAXデータを複合機1から削除してしまうと、そのFAXデータがかすれて印刷されていた場合に、受信者は送信者にそのFAXデータの再送を要求しなければならないので不便である。
複合機1によると、第2状態にあるときにFAXデータを受信した場合は、そのFAXデータを再印刷用データとして記憶するので、そのような不便を軽減できる。また、この発明によると、FAXデータ以外は再印刷用データとして記憶しないので、記憶部15を効率よく利用できる。
更に、複合機1によると、第3状態にあるときにFAX受信された画像データを印刷させず、未印刷データとして記憶部15に記憶させ、第3の制御処理において、記憶部15に記憶されている再印刷用データ及び未印刷データを印刷させる。これにより、第3状態にあるときにFAX受信された画像データを、トナーカートリッジ56が交換された後に印刷させることができる。
更に、複合機1によると、第2状態での印刷の途中で第3状態になった場合にはその画像データを未印刷データとして記憶するので、トナーカートリッジ56が交換された後にその画像データを一から印刷し直すことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではトナーを用いて印刷するプリンタ部13を例に説明したが、プリンタ部13は、着脱可能に装着されているインクカートリッジ(色剤カートリッジの一例)に収容されているインク(色剤の一例)を用いて被記録媒体にインクジェット方式で画像を印刷するものであってもよい。
(2)上記実施形態では黒色のトナーを用いて印刷するプリンタ部13を例に説明したが、例えばCMYK4色のトナーを用いてカラー印刷するものであってもよい。その場合は、例えばいずれかのトナーカートリッジ56が第1の消耗度合に達した時点で第2の状態と判断してもよいし、黒色のトナーを収容するトナーカートリッジ56の消耗度合のみで判断してもよい。第3の状態についても同様である。
(3)上記実施形態1では第4の制御処理において未印刷データ、再印刷用データの順で印刷する場合を例に説明したが、これらの印刷順は適宜に変更可能である。
(4)上記実施形態1では第3の制御処理において代行受信した未印刷データ、再印刷用データ、代行受信以外の未印刷データの順で印刷する場合を例に説明したが、これらの印刷順は適宜に変更可能である。
(5)上記実施形態では第2状態にあるときにFAX受信した画像データのみを再印刷用データとして記憶しているが、第2状態にあるときにスキャナ部12、ネットワークインタフェース17、及び/又は、USBインタフェース16によって取得された画像データを再印刷用データとして記憶部15に記憶してもよい。
(6)上記実施形態では第3状態にあるときにFAX受信した画像データのみを未印刷データとして記憶部15に記憶する場合を例に説明したが、第3状態にあるときにスキャナ部12、ネットワークインタフェース17、及び/又は、USBインタフェース16によって取得された画像データを未印刷データとして記憶部15に記憶してもよい。
(7)上記実施形態では「Toner Ended」状態88でFAX受信した画像データを未印刷データとして記憶部15に記憶させているが、「Toner Ended」状態88ではFAX受信を拒否してもよい。その場合、未印刷データは前述した(a)〜(d)の画像データのみとなる。
逆に、「Toner Ended」状態88でFAX受信した画像データのみを未印刷データとしてもよい。
(8)上記実施形態ではトナーカートリッジ56の消耗度合をトナー使用量と現像ローラ48の回転数とから判断する場合を例に説明したが、現像ローラ48の寿命(使用限界に達するまでの回転数)が充分に長い場合はトナー使用量のみで消耗度合を判断してもよい。
(9)上記実施形態では印刷装置として複合機を例に説明したが、印刷装置は単機能のFAX装置、プリンタ、あるいはコピー機(複写機)であってもよい。
1・・・複合機
3・・・被記録媒体
10・・・制御部
11・・・ファクシミリ部
12・・・スキャナ部
13・・・プリンタ部
14・・・操作部
15・・・記憶部
16・・・USBインタフェース
17・・・ネットワークインタフェース
48・・・現像ローラ
56・・・トナーカートリッジ

Claims (6)

  1. 画像データを取得する取得部と、
    着脱可能に装着されている色剤カートリッジを用いて被記録媒体に前記画像データを印刷する印刷部と、
    消耗度合が第1の消耗度合未満である前記色剤カートリッジに交換されたことを検知する検知部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記色剤カートリッジの消耗度合が前記第1の消耗度合未満である第1状態にあるか、前記第1の消耗度合以上であり且つ第2の消耗度合(第1の消耗度合<第2の消耗度合)未満である第2状態にあるか、前記第2の消耗度合以上である第3状態にあるかを判断する判断処理と、
    前記第1状態にあるときに前記取得部によって取得された画像データを前記印刷部に印刷させる第1の制御処理と、
    前記第2状態にあるときに前記取得部によって取得された画像データを前記印刷部に印刷させるとともに、再印刷用データとして記憶部に記憶させる第2の制御処理と、
    前記第2状態にあるときに前記消耗度合が前記第1の消耗度合未満である前記色剤カートリッジに交換されたことが前記検知部によって検知されると、前記第2の制御処理において前記記憶部に記憶された前記再印刷用データを印刷させるか否かをユーザに選択させ、ユーザが前記再印刷用データの印刷を選択した場合に、前記再印刷用データを前記印刷部に印刷させる第4の制御処理と、
    前記第3状態にあるときに前記取得部によって取得された画像データを前記印刷部に印刷させず、未印刷データとして前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
    前記第3状態にあるときに前記消耗度合が前記第1の消耗度合未満である前記色剤カートリッジに交換されたことが前記検知部によって検知されると、前記第2の制御処理において前記記憶部に記憶され前記再印刷用データを印刷させるか否かをユーザに選択させることなく、前記第2の制御処理において前記記憶部に記憶された前記再印刷用データ、及び、前記記憶処理において前記記憶部に記憶された前記未印刷データを前記印刷部に印刷させる第3の制御処理と、
    を実行する、印刷装置。
  2. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記第4の制御処理において前記記憶部に記憶されている前記再印刷用データを前記印刷部に印刷させているときに前記取得部によって画像データが取得された場合は、印刷中の前記再印刷用データの印刷が完了した後に、当該取得された画像データを、前記記憶部に記憶されている他のまだ再印刷していない前記再印刷用データより先に前記印刷部に印刷させる、印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記第3の制御処理において、後に前記記憶部に記憶された前記再印刷用データから先に前記印刷部に印刷させる、印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記第1の制御処理において画像データを前記印刷部に印刷させている途中で前記判断処理において前記第2状態になったと判断した場合は、前記第1状態で印刷されたページ分のデータも含めて当該画像データを前記再印刷用データとして前記記憶部に記憶させる、印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記取得部は、外部のファクシミリ装置から送信されたファクシミリデータを前記画像データとしてファクシミリ受信可能である、印刷装置。
  6. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記第2の制御処理において画像データを前記印刷部に印刷させている途中で前記判断処理において前記第3状態になったと判断した場合は、当該画像データを前記未印刷データとして前記記憶部に記憶させる、印刷装置。
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