JP2023049659A - 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷処理に使用される消耗品の交換タイミングに関する情報を、印刷処理の種別に応じて適切に通知する。【解決手段】画像形成装置は、印刷処理を行う装置であって、印刷処理に使用する消耗品の寿命を取得する取得手段と、取得された寿命に基づき、前記消耗品の交換タイミングに関する情報をユーザに通知する通知手段とを有する。通知手段は、取得された寿命が第1の閾値に到達した場合と、前記第1の閾値を越えて第2の閾値に到達した場合とで、印刷処理の種別に応じて異なる情報を通知する。【選択図】図10
Description
本開示は、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムに関する。
印刷装置では、例えば、消耗品の使用量を計測して消耗品の寿命(劣化度合い)を算出し、算出結果に応じて、消耗品の交換タイミングなどに関する情報をユーザに通知している。
印刷装置には、通常印刷の他、例えば、通常印刷時に表現可能な色域よりも広い色域の色を用いて表現された画像を出力する色域拡大印刷を実行する装置がある。色域拡大印刷の手法に関し、特許文献1は、感光ドラムと現像ローラの周速比を変更し、感光ドラムへのトナー供給量を増やして出力画像の濃度を上げることで、表現可能な画像の色域を通常印刷時よりも拡大させる色域拡大印刷を行う技術を開示している。
上述の感光ドラムと現像ローラの周速比の変更は、通常印刷時と比べ、感光ドラムよりも現像ローラの回転速度を速めることで実現している。現像ローラの回転速度を速めると、現像ローラの摺擦回数が多くなり現像ローラに負荷がかかることになる。そのため、色域拡大印刷では、通常印刷時と比べて現像ローラの劣化が早く進み、現像ローラの寿命は短くなる。
このように現像ローラの寿命が短くなることから、色域拡大印刷を実行可能な装置では、通常印刷と比べて早めの現像ローラの交換が求められており、通常印刷時と比べてより早いタイミングで消耗品の交換を予告し、消耗品の交換準備を促している。
ところで、消耗品の寿命は、色域拡大印刷時の消耗品の交換を予告する第1のレベル、通常印刷時の消耗品の交換を予告する第2のレベルの順に到達する。すなわち、消耗品の交換の予告は、通常印刷時の予告を行う前に、色域拡大印刷時の予告を行うことになる。そのため、レベルに応じて消耗品の交換予告を通知する装置では、第1のレベルに到達すると、交換前の消耗品を用いて通常印刷を実行可能な状態であっても、通常印刷に対応した情報に切り替えた通知を行うことができず、消耗品の交換をユーザに促してしまう。このような課題は、通常印刷および色域拡大印刷を実行可能な印刷装置に限らず、他の印刷処理を実行可能な印刷装置においても、同様に起こり得る可能性があった。
本開示は、装置の消耗品の交換タイミングに関する情報を、印刷処理の種別に応じて適切に通知する技術を提供することを目的としている。
本開示の一態様に係る画像処理装置は、印刷処理を行う画像形成装置であって、前記印刷処理に使用する消耗品の寿命を取得する取得手段と、取得された寿命に基づき、前記消耗品の交換タイミングに関する情報をユーザに通知する通知手段とを有し、前記通知手段は、前記導出された寿命が第1の閾値に到達した場合と、前記第1の閾値を越えて第2の閾値に到達した場合とで、前記印刷処理の種別に応じて異なる情報を通知することを特徴とする。
本開示によれば、装置の消耗品の交換タイミングに関する情報を、印刷処理の種別に応じて適切に通知することができる。
以下、本開示を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(実施形態1)
本実施形態にて説明する、装置の消耗品の交換タイミングに関する情報を、印刷処理の種別に応じて適切に通知する技術は、モノカラー方式及びマルチカラー方式を問わず、複写機、レーザプリンタ等の、電子写真方式の画像形成装置に適用可能である。また、ファクシミリ装置にも適用可能である。本実施形態では、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、及び送信機能などを有する複合機(Multi Function Peripheral、以降MFPと称す)を例に説明する。また、このMFPは、複数色(CMYKの4色)の現像剤(トナー)を用いてマルチカラー画像を記録媒体上に形成可能とする。
本実施形態にて説明する、装置の消耗品の交換タイミングに関する情報を、印刷処理の種別に応じて適切に通知する技術は、モノカラー方式及びマルチカラー方式を問わず、複写機、レーザプリンタ等の、電子写真方式の画像形成装置に適用可能である。また、ファクシミリ装置にも適用可能である。本実施形態では、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、及び送信機能などを有する複合機(Multi Function Peripheral、以降MFPと称す)を例に説明する。また、このMFPは、複数色(CMYKの4色)の現像剤(トナー)を用いてマルチカラー画像を記録媒体上に形成可能とする。
本実施形態に係る画像形成装置100は、通常印刷と、色域拡大印刷との2種類の印刷方法(処理)を実行可能な印刷装置である。色域拡大印刷とは、通常印刷時に描画可能な濃度よりも高い濃度で描画を行うことにより、通常印刷時に表現可能な色域よりも広い色域の色を用いて表現された画像を出力するための印刷方法である。例えば、赤色を表現する際に、通常印刷時に記録媒体(記録紙)に定着可能なトナー載り量の上限値よりも多くのトナーを定着させることにより、より深みのある(濃い)赤色を表現することができる。色域拡大印刷によれば、通常印刷と比較して、より色域拡大した色を表現することができる。
色域拡大印刷は、通常印刷時の感光ドラム304の周速に対する現像ローラ303の周速の周速比を上げることにより実現される。すなわち、感光ドラム304の周速に対する現像ローラの周速の割合を高くすることにより実現される。上述のように周速比を上げると、単位時間あたりの感光ドラム304へのトナー供給量が増えるので、トナー載り量がより多い潜像を感光ドラム304上に形成することができる。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、大容量記憶装置104、表示部105、操作部106、エンジンインタフェース(I/F)107、ネットワークI/F108、及びスキャナI/F109を有する。これらのデバイスは、システムバス110を介して相互に接続されている。また、画像形成装置100は、プリンタエンジン111及びスキャナユニット112を更に有する。プリンタエンジン111は、エンジンI/F107を介してシステムバス110に接続されている。スキャナユニット112は、スキャナI/F109を介してシステムバス110に接続されている。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、大容量記憶装置104、表示部105、操作部106、エンジンインタフェース(I/F)107、ネットワークI/F108、及びスキャナI/F109を有する。これらのデバイスは、システムバス110を介して相互に接続されている。また、画像形成装置100は、プリンタエンジン111及びスキャナユニット112を更に有する。プリンタエンジン111は、エンジンI/F107を介してシステムバス110に接続されている。スキャナユニット112は、スキャナI/F109を介してシステムバス110に接続されている。
CPU101は、中央処理装置であり、画像形成装置100全体の動作を制御する。CPU101は、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、図2に示す各コンポーネントを実現したり、後述する各種処理を実行したりする。ROM102は、読み出し専用メモリである。ROM102には、画像形成装置100の起動プログラム及びプリンタエンジン111の制御を行うためのプログラム、並びに文字データ及び文字コード情報などが記憶されている。RAM103は、揮発性のランダムアクセスメモリであり、CPU101のワークエリアとして使用され、各種データの一時的な記憶領域としても使用される。例えば、RAM103には、ダウンロードによって追加的に登録されたフォントデータ、外部装置から受信した画像ファイルなどが記憶される。大容量記憶装置104は、例えばハードディスクであり、各種データがスプールされる。大容量記憶装置104は、プログラム、情報ファイル、画像データなどの記憶領域と使用され、また、転送速度が早ければ、ワークエリアとして使用することもできる。
表示部105は、例えば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、以降LCDと称す)などを含む。表示部105は、画像形成装置100における設定状態、実行中の処理の状況、エラー状態などの情報が表示される。操作部106は、ユーザが操作する入力デバイスであり、ハードキー、表示部105上に設けられたタッチパネル等を含む。CPU101は、操作部106を介し入力されるユーザ指示を受け付ける。操作部106は、画像形成装置100の設定の変更、設定のリセット等を行うために使用され、また、後述する画像形成(印刷)を実行する際の画像形成装置100の動作モード(印刷モード)を設定するためにも使用される。
エンジンI/F107は、印刷を実行する際に、CPU101からの指示に応じてプリンタエンジン111を制御するためのインタフェースとして機能する。エンジンI/F107を介して、CPU101とプリンタエンジン111との間でエンジン制御コマンド等が送受信される。ネットワークI/F108は、画像形成装置100をネットワーク113に接続するためのインタフェースとして機能する。なお、ネットワーク113は、例えば、Local Area Network(以降、LANと称す)であってもよいし、電話回線網(PSTN)であってもよい。ネットワーク113の先にはPC(Personal Computer)114が接続され、PC114から画像形成装置100に対して、画像データを送信することで、印刷を行うことができる。なお、本実施形態では、ネットワーク113の接続先をPC114としたが、PC114に限らず、サーバやタブレットなどの情報処理端末などでもよい。
CPU101によって制御されるプリンタエンジン111は、システムバス110経由で受信した画像データに基づいて、紙などの記録媒体に画像を形成する。すなわち、プリンタエンジン111は、画像データに基づいて、記録媒体に印刷を行う。プリンタエンジン111は、記録媒体上に転写したトナー像を記録媒体に熱で定着させる定着装置(定着部)を備える。定着装置は、記録媒体を加熱するための加熱部(ヒーター)を備え、記録媒体に画像を定着させる際のヒーターの温度(定着温度)がCPU101によって制御される。
スキャナI/F109は、スキャナユニット112により原稿の読み取りを行う際に、CPU101からの指示に応じてスキャナユニット112を制御するためのインタフェースとして機能する。スキャナI/F109を介して、CPU101とスキャナユニット112との間でスキャナユニット制御コマンドなどが送受信される。CPU101によって制御されるスキャナユニット112は、原稿を読み取って画像データを生成し、該生成した画像データを、スキャナI/F109を介してRAM103または大容量記憶装置104に送信する。
<画像形成装置の機能構成>
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の機能構成例を示すブロック図である。画像形成装置100は、画像入力部201、画像処理部202、画像出力部203、及び色変換テーブル選択部204を有する。これらの各機能モジュールは、CPU101がROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって実現される。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の機能構成例を示すブロック図である。画像形成装置100は、画像入力部201、画像処理部202、画像出力部203、及び色変換テーブル選択部204を有する。これらの各機能モジュールは、CPU101がROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって実現される。
画像入力部201は、印刷する画像データの入力を受け付ける。入力される画像データは、例えば、PC114から受信したPDLデータに対してCPU101でラスタライズを行って得たビットマップ形式の画像データである。或いは、スキャナユニット112によって生成されたビットマップ形式の画像データである。また、大容量記憶装置104或いはROM102に格納されたこれら画像データが入力されてもよい。画像入力部201に入力された画像データは、RAM103または大容量記憶装置104で保持される。
色変換テーブル選択部204は、画像入力部201が受け付けた画像データの設定に基づき決定されたプリンタエンジン111を構成する、後述で詳細説明する現像ローラ303と像担持体である感光ドラム304それぞれの回転速度で定まる周速比を得る。そして得られた周速比に応じた大容量記憶装置104或いはROM102に格納された複数のRGB3入力CMYK4出力の色変換用3次元LUTから1つを選択する。これは、周速比の変化に応じて、色変換係数を切り替えることで、適切な色調整を行うためである。
画像処理部202は、入力されたジョブを展開して生成した画像データに対して、色変換処理、中間調処理等の画像処理を実行する。これにより、画像処理部202は、画像データを、画像出力部203で出力(記録媒体に印刷)可能な画像に対応した画像データ(印刷データ)に変換する。すなわち、画像処理部202は、入力された画像データから印刷データを生成する。
画像出力部203は、画像処理部202で生成された印刷データを受け取ると、エンジンI/F107を介してビデオ信号としてプリンタエンジン111に送信する。これにより、CPU101は、画像処理部202によって生成された印刷データに基づく記録媒体に画像を形成する指示を、プリンタエンジン111に対して行う。プリンタエンジン111は、露光、現像、転写及び定着の各プロセスを実行することによって、記録媒体上に画像を印刷する。
<画像処理部における画像処理>
画像処理部202は、図2に示すように、色変換処理部211、及び中間調処理部212を有する。
画像処理部202は、図2に示すように、色変換処理部211、及び中間調処理部212を有する。
色変換処理部211は、色変換テーブル選択部204で選択された色変換用3次元LUTを用いて、入力された画像データの色空間を、プリンタエンジン111に適した色空間に変換する。例えば、入力画像データの色空間がRGBであり、画像形成装置100が一般的なCMYKの各トナーを用いて印刷を行うマルチカラープリンタである場合、色変換処理部211は、入力画像データの色情報をRGB色空間からCMYK色空間へ変換するする。
中間調処理部212は、色変換後のCMYKで表現された画像データに対して中間調処理を行って、プリンタエンジン111で表現可能な階調数(例えば、2階調、4階調、16階調など)のハーフトーン画像に変換する。中間調処理には、濃度パターン法、組織的ディザ法、誤差拡散法などの様々な方法を適用することが可能である。
<画像形成装置のプリンタエンジン構成>
図3は、プリンタエンジンの主要構成を示す図である。プリンタエンジン111は、図3に示すように、現像器301、現像ローラ303、及び感光ドラム304を有し、感光ドラム304と現像ローラ303の周速比が可変である。プリンタエンジン111は、次に示す工程で記録媒体上に画像を形成する。まず、感光ドラム304上にレーザ305を照射して、感光ドラム上である感光ドラム304の表面に静電潜像を形成する。続いて、現像器301は、現像ローラ303に現像器内のトナー302を薄膜状に付着させて、感光ドラム304の表面に形成された静電潜像の現像を行う。このように感光ドラム304から記録媒体へと像が転写される。CPU101は、表示部105からユーザによる設定を受け付け、その設定に応じて現像ローラ303及び感光ドラム304の回転速度を制御する。一般的なCMYKのトナーを用いるマルチカラープリンタにおいては、現像器301と感光ドラム304の組み合わせを1種類のトナーに対して1つ、すなわち合計4つ有している。すなわち、上述の工程が、CMYKのプレーン毎に行われて、印刷データに従ったマルチカラー印刷が実現される。
図3は、プリンタエンジンの主要構成を示す図である。プリンタエンジン111は、図3に示すように、現像器301、現像ローラ303、及び感光ドラム304を有し、感光ドラム304と現像ローラ303の周速比が可変である。プリンタエンジン111は、次に示す工程で記録媒体上に画像を形成する。まず、感光ドラム304上にレーザ305を照射して、感光ドラム上である感光ドラム304の表面に静電潜像を形成する。続いて、現像器301は、現像ローラ303に現像器内のトナー302を薄膜状に付着させて、感光ドラム304の表面に形成された静電潜像の現像を行う。このように感光ドラム304から記録媒体へと像が転写される。CPU101は、表示部105からユーザによる設定を受け付け、その設定に応じて現像ローラ303及び感光ドラム304の回転速度を制御する。一般的なCMYKのトナーを用いるマルチカラープリンタにおいては、現像器301と感光ドラム304の組み合わせを1種類のトナーに対して1つ、すなわち合計4つ有している。すなわち、上述の工程が、CMYKのプレーン毎に行われて、印刷データに従ったマルチカラー印刷が実現される。
色域拡大印刷の場合、現像器301内に設置される現像ローラ303を感光ドラム304より早く回して現像ローラ303と感光ドラム304の周速比を上げることで、感光ドラム304へのトナー供給量を上げる。現像ローラ303上の実線の矢印R1が通常印刷の回転速度を示し、現像ローラ303上の点線の矢印R2が色域拡大印刷の回転速度を示している。矢印の長さが回転速度の大きさに対応しており、矢印が長いと回転速度が相対的に大きく、矢印が短いと回転速度が想定的に小さいことを示している。またレーザ305の照射強度を強くすると、感光ドラム304にトナー302が付着しやすくなる。この2つの制御によって、感光ドラム304のトナー載り量を多くし、記録媒体により多くのトナーを転写することで色域を拡大する。
色域拡大印刷では、通常印刷時と比べて感光ドラム304よりも現像ローラ303の回転速度を速めており、摺擦回数が通常印刷の場合と比べて多くなり現像ローラ303が早く消耗する。そのため、色域拡大印刷時の現像ローラ303の寿命は、通常印刷時の場合と比べて早く進む。更に現像ローラ303の寿命が進むと、現像ローラ303と感光ドラム304の間にトナーが滞留することがあり、ベタなど濃い部分にはバンディングと呼ばれる約1mmピッチの濃度ムラが発生することがある。そのため、色域拡大印刷では通常印刷の場合と比べて早めのカートリッジの交換が求められる。
なお、上述のトナー302(現像器301)、現像ローラ303、および感光ドラム304は、カートリッジ(以下、CRGともいう)と呼ばれる一体型のパーツとして構成されている。カートリッジは、プリンタエンジン111から取り外し、交換可能である。なお、トナー302(現像器301)、現像ローラ303、および感光ドラム304が一体型のパーツであるカートリッジは、ドラムカートリッジシステムとも呼ばれる。
<PC上での画像データの印刷設定>
PC上での画像データの印刷設定について、図を用いて説明する。図4は、PC上での画像データに対する印刷設定用のUI画面例を示す図である。UI画面400では、用紙サイズ401、用紙種類402、片面/両面403、部数404、カラーモード405、出力タイプ406の各項目について設定可能である。また、本実施形態では、出力タイプ406として、通常印刷を行う「通常」、または色域拡大印刷を行う「色域拡大」を設定可能である。すなわち、出力タイプの設定が、周速比を変えての印刷を行うか否かの設定であるといえる。なお、本実施形態では、出力タイプとして「色域拡大」が設定されている場合、用紙サイズ401、用紙種類402、片面/両面403の設定に制限をかける。そこで、これら設定に制限がかかったことやその理由をユーザに通知するため、UI画面上で排他制御や注意喚起ポップアップなどを表示してもよい。
PC上での画像データの印刷設定について、図を用いて説明する。図4は、PC上での画像データに対する印刷設定用のUI画面例を示す図である。UI画面400では、用紙サイズ401、用紙種類402、片面/両面403、部数404、カラーモード405、出力タイプ406の各項目について設定可能である。また、本実施形態では、出力タイプ406として、通常印刷を行う「通常」、または色域拡大印刷を行う「色域拡大」を設定可能である。すなわち、出力タイプの設定が、周速比を変えての印刷を行うか否かの設定であるといえる。なお、本実施形態では、出力タイプとして「色域拡大」が設定されている場合、用紙サイズ401、用紙種類402、片面/両面403の設定に制限をかける。そこで、これら設定に制限がかかったことやその理由をユーザに通知するため、UI画面上で排他制御や注意喚起ポップアップなどを表示してもよい。
<画像データの構成>
図5は、画像データの構成例を示す図である。画像データ500は、PC114で作成されたデータであって、例えば、図4に示すUI画面を介して設定されたデータである。画像データ500は、ヘッダ部501と、データ部502とを有する。ヘッダ部501には、上述のUI画面400を介して設定した各項目の設定値が格納されている。すなわち、ヘッダ部501には、用紙サイズに関し「A4」、用紙種類に関し「厚紙」、片面/両面に関し「片面」、部数に関し「1部」、カラーモードに関し「カラー」、出力対応(出力タイプ)に関し「色域拡大」が格納されている。データ部502には印刷データが格納されている。なお、印刷データは、上述のPDL(Page Description Language)のフォーマットに限定されない。印刷データは、例えば、TIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などのフォーマットであってもよい。
図5は、画像データの構成例を示す図である。画像データ500は、PC114で作成されたデータであって、例えば、図4に示すUI画面を介して設定されたデータである。画像データ500は、ヘッダ部501と、データ部502とを有する。ヘッダ部501には、上述のUI画面400を介して設定した各項目の設定値が格納されている。すなわち、ヘッダ部501には、用紙サイズに関し「A4」、用紙種類に関し「厚紙」、片面/両面に関し「片面」、部数に関し「1部」、カラーモードに関し「カラー」、出力対応(出力タイプ)に関し「色域拡大」が格納されている。データ部502には印刷データが格納されている。なお、印刷データは、上述のPDL(Page Description Language)のフォーマットに限定されない。印刷データは、例えば、TIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などのフォーマットであってもよい。
画像形成装置100は、画像データ500のヘッダ部501に格納された各項目の設定値を解釈して、印刷設定を取得する。また、画像形成装置100は、図4に示す全ての項目のうち一部の項目の設定値のみを解釈して取得してもよい。なお、本実施形態では、ヘッダ部501により印刷に必要な設定値が格納されている場合について説明するが、これに限定されない。例えば、ヘッダ部501に格納された項目の設定値を「デバイス設定に従う」、もしくは「ヘッダ部501に設定が無い」に対応する設定値とし、画像形成装置100の設定を上述の印刷設定として利用する構成でもよい。
<画像形成装置での設定>
図6は、表示部105に表示されるUI画面例を示す図である。図6に示すUI画面では、ユーザが設定する色域拡大印刷に関する設定を行うことができる。画像形成装置100が起動すると、画像形成装置100は、表示部105にジョブ待ち画面601を表示する。ジョブ待ち画面601は、メッセージ「印刷できます」と、用紙サイズ「A4」と、YMCKの各トナーの残量を示すアイコンとを含む。この状態で操作部106が入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面を拡張機能画面602に遷移する。拡張機能画面602は、印字調整、ユーザメンテナンス、共通ステータスプリント、動作モードの各項目を選択可能に表示する。この状態で、操作部106が「ユーザメンテナンス」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をユーザメンテナンス画面603に遷移する。ユーザメンテナンス画面603は、印字位置調整、CRG交換予告切替、特殊印字設定の各項目を選択可能に表示する。この状態で、操作部106が「CRG交換予告切替」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をCRG交換予告切替画面604に遷移する。CRG交換予告切替画面604は、通常印刷または色域拡大印刷の項目を選択可能に表示する。この状態で、操作部106が「色域拡大印刷」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をメッセージ「トナー交換予告切替を色域拡大印刷に設定しました。」を示す画面605に遷移する。なお、操作部106が「通常印刷」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をメッセージ「トナー交換予告切替を通常印刷に設定しました。」を示す画面(不図示)に遷移する。その後、ユーザメンテナンス画面603に遷移する。ユーザメンテナンス画面603への遷移は、画面605を表示してから一定時間経過すると自動で行われてもよいし、操作部106が画面遷移指示を検知したことに応じて行われてもよい。また、遷移先もユーザメンテナンス画面603以外の画面でもよい。上述のCRG交換予告切替画面604による「通常印刷」、「色域拡大印刷」の設定は、CRG交換を促す寿命のレベルを切り替えるために用いられる。
図6は、表示部105に表示されるUI画面例を示す図である。図6に示すUI画面では、ユーザが設定する色域拡大印刷に関する設定を行うことができる。画像形成装置100が起動すると、画像形成装置100は、表示部105にジョブ待ち画面601を表示する。ジョブ待ち画面601は、メッセージ「印刷できます」と、用紙サイズ「A4」と、YMCKの各トナーの残量を示すアイコンとを含む。この状態で操作部106が入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面を拡張機能画面602に遷移する。拡張機能画面602は、印字調整、ユーザメンテナンス、共通ステータスプリント、動作モードの各項目を選択可能に表示する。この状態で、操作部106が「ユーザメンテナンス」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をユーザメンテナンス画面603に遷移する。ユーザメンテナンス画面603は、印字位置調整、CRG交換予告切替、特殊印字設定の各項目を選択可能に表示する。この状態で、操作部106が「CRG交換予告切替」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をCRG交換予告切替画面604に遷移する。CRG交換予告切替画面604は、通常印刷または色域拡大印刷の項目を選択可能に表示する。この状態で、操作部106が「色域拡大印刷」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をメッセージ「トナー交換予告切替を色域拡大印刷に設定しました。」を示す画面605に遷移する。なお、操作部106が「通常印刷」を選択する入力を検知すると、画像形成装置100は、表示部105に表示される画面をメッセージ「トナー交換予告切替を通常印刷に設定しました。」を示す画面(不図示)に遷移する。その後、ユーザメンテナンス画面603に遷移する。ユーザメンテナンス画面603への遷移は、画面605を表示してから一定時間経過すると自動で行われてもよいし、操作部106が画面遷移指示を検知したことに応じて行われてもよい。また、遷移先もユーザメンテナンス画面603以外の画面でもよい。上述のCRG交換予告切替画面604による「通常印刷」、「色域拡大印刷」の設定は、CRG交換を促す寿命のレベルを切り替えるために用いられる。
「通常印刷」と「色域拡大印刷」のCRG交換を促す寿命のレベルの詳細については、図10のフローチャート内で説明する。
<印刷処理で使用する消耗品の寿命>
図7は、プリンタエンジンが印刷処理で使用する消耗品の寿命を説明する図である。図7(a)に通常印刷時の場合を示し、図7(b)に色域拡大印刷時の場合を示し、図7(c)に通常印刷、色域拡大印刷、通常印刷の順に実行した場合を示す。なお、図7では、上述したトナー302(現像器301)、現像ローラ303、感光ドラム304、およびカートリッジそれぞれの寿命を示している。なお、トナー302(現像器301)、現像ローラ303、および感光ドラム304は、上述の通り、カートリッジと呼ばれる一体型のパーツである。カートリッジは、プリンタエンジン111から取り外し、交換可能である。
図7は、プリンタエンジンが印刷処理で使用する消耗品の寿命を説明する図である。図7(a)に通常印刷時の場合を示し、図7(b)に色域拡大印刷時の場合を示し、図7(c)に通常印刷、色域拡大印刷、通常印刷の順に実行した場合を示す。なお、図7では、上述したトナー302(現像器301)、現像ローラ303、感光ドラム304、およびカートリッジそれぞれの寿命を示している。なお、トナー302(現像器301)、現像ローラ303、および感光ドラム304は、上述の通り、カートリッジと呼ばれる一体型のパーツである。カートリッジは、プリンタエンジン111から取り外し、交換可能である。
そのため、トナー302(現像器301)、現像ローラ303、感光ドラム304は個別に交換することができないが、それぞれの消耗品は別のパーツであるため、それぞれ寿命が存在する。それぞれのパーツの寿命計測方法は、様々な方法がある。トナー302の寿命計測方法は、例えば、光学センサでトナー量を直接計測し、計測結果を基に寿命を導出する方法でもよい。また、印刷時のレーザ305の照射量に応じてトナー使用量を予測し、予測したトナーの使用量を累積し、累積結果を基に寿命を導出する方法でもよい。一方、現像ローラ303および感光ドラム304の寿命計測方法は、例えば、回転数を基に寿命を予測する方法でもよい。
グラフ701-704、711-714、721は、各消耗品に対して、印刷枚数に応じて寿命が減る状況を図示したものである。それぞれ、縦軸は寿命を示しており100%から0%を表している。横軸は、印刷枚数を示している。印刷して印刷枚数が増えるとそれぞれの消耗品の寿命が減ることを示している。横軸は、印刷枚数としているが、印刷以外にも調整動作によって消耗品の寿命が減るケースもあるが、ここでの説明では割愛する。
トナー302に対応する図はグラフ701とグラフ711であり、現像ローラ303に対応する図はグラフ702とグラフ712であり、感光ドラム304に対応する図はグラフ703とグラフ713である。カートリッジに対応する図はグラフ704とグラフ714とグラフ721である。
カートリッジ全体で交換されるため、カートリッジ内の消耗品である、トナー302、現像ローラ303および感光ドラム304が、よく使用される印刷条件である通常印刷処理にて、グラフ701-703に示すように一律で消耗するような設計がなされる。そのため、グラフ704に示すように、カートリッジもトナー302、現像ローラ303および感光ドラム304と同様に消耗することになり、カートリッジ全体で寿命が尽きるようになっている。
ところで、特定の印刷条件下では、想定した印刷条件とは異なり、トナー302、現像ローラ303、感光ドラム304が一律に消耗しないことになる。例えば、色域拡大印刷は、通常印刷時と比べて、現像ローラの回転速度を速めつつ、トナー消費量も多くなるため、現像ローラ303、トナー302の消耗度は、通常印刷時の場合と比べて大きくなる。上述の通り、カートリッジが一体型のパーツであるため、カートリッジを構成するパーツのうち一番寿命が進んだ消耗品をカートリッジ全体の寿命として扱っている。そのため、グラフ711-714に示すように、一番寿命が進んだ現像ローラ303をカートリッジ全体の寿命としたケースでは、トナー302や感光ドラム304の寿命は残ったまま、カートリッジの寿命を迎えることがある。
通常印刷と色域拡大印刷とが混在する場合には、前の処理で算出した寿命から現在の処理で算出した寿命を引いて、カートリッジ(CRG)の寿命を算出することになる。通常印刷、色域拡大印刷、通常印刷の順に実行した場合、例えば、図7(c)に示すように、カートリッジの寿命は、最初の通常印刷722ではX%減り、この通常印刷722に続く色域拡大印刷723ではY%減ることになる。そのため、色域拡大印刷723に続く通常印刷724では、カートリッジの寿命は、100%-(X%+Y%)となる。すなわち、通常印刷722、色域拡大印刷723、通常印刷724の順に実行した場合、カートリッジの寿命は、グラフ721に示すように減ることになる。
ここで、例えば、通常印刷時の現像ローラでは、1000枚で寿命が0%になり、200枚で20%寿命が減るとする。色域拡大印刷時の現像ローラでは400枚で寿命が0%になり、100枚で25%寿命が減るとする。最初の200枚を通常印刷し、次の100枚を色域拡大印刷し、さらに次の200枚を通常印刷する場合について説明する。
最初の200枚を通常印刷すると、現像ローラが通常印刷用の回転数(回転速度)で回転し、その回転数(走行距離)から200枚の通常印刷で寿命が20%減る。すなわち、100%-20%=80%と算出できる。なお、算出結果は、RAM103などに保存される。
次の100枚を色域拡大印刷すると、現像ローラが色域拡大印刷用の回転数(回転速度)で回転し、その回転数(走行距離)から25%使ったことを計算できる。そして、先行の印刷処理時の導出結果である最初の200枚の通常印刷処理後の寿命(80%)と、現在の印刷処理時の導出結果である次の100枚の色域拡大印刷処理で使った寿命(25%)とから55%を算出できる。すなわち、80%-25%=55%と算出できる。ただし、色域拡大時の回転数は、通常印刷で同じ枚数を印刷するときよりも多くなる。なお、算出結果は、RAM103などに保存される。
次の200枚を通常印刷すると、現像ローラが通常印刷用の回転数(回転速度)で回転し、その回転数(走行距離)から20%使ったことを計算できる。そして、先行の印刷処理時の導出結果である上述の色域拡大印刷処理後の寿命(55%)と、現在の印刷処理時の導出結果である現在の印刷処理時の導出結果である次の通常印刷処理で使った寿命(20%)とから35%を算出できる。すなわち、55%-20%=35%と算出できる。なお、算出結果は、RAM103などに保存される。
上述したように、通常印刷と色域拡大印刷とが混在する場合、前の処理で算出した寿命から現在の処理で算出した寿命を引くことで、カートリッジの寿命を算出することができる。
<色域拡大印刷時のカートリッジ寿命>
図8は、色域拡大印刷時のカートリッジ寿命を示す図である。なお、図8では、「通常印刷」および「色域拡大印刷」の実行可否を表すカートリッジ寿命のレベル示している。カートリッジの交換直後の寿命は、カートリッジ内の全ての消耗品の使用頻度が0であり印刷枚数が0枚であることから100%である。その後、カートリッジの寿命は、カートリッジ内の消耗品の使用頻度に応じて進み、印刷枚数が所定数に到達すると、消耗品の寿命レベルである0%となり、印刷できない状態となる。
図8は、色域拡大印刷時のカートリッジ寿命を示す図である。なお、図8では、「通常印刷」および「色域拡大印刷」の実行可否を表すカートリッジ寿命のレベル示している。カートリッジの交換直後の寿命は、カートリッジ内の全ての消耗品の使用頻度が0であり印刷枚数が0枚であることから100%である。その後、カートリッジの寿命は、カートリッジ内の消耗品の使用頻度に応じて進み、印刷枚数が所定数に到達すると、消耗品の寿命レベルである0%となり、印刷できない状態となる。
この「通常印刷」および「色域拡大印刷」の何れの印刷も実行できない状態である0%をカートリッジ寿命レベルの第3の閾値801として扱う。なお、0%はトナーが残っていない状態であってもよいし、トナーはわずかに残っているが、印刷を実行しないような状態であってもよい。このように、第3の閾値801は、何れの印刷処理も実行できない状態であることから、カートリッジの寿命が尽きるレベルであるともいえる。
次に「通常印刷」は実行可能であり、かつ、「色域拡大印刷」は実行しないカートリッジ寿命レベルであり、カートリッジ交換時期が近いことを通知するためカートリッジ寿命レベルの閾値をカートリッジ寿命レベルの第2の閾値802として扱う。第2の閾値802は、例えば、20%である。
次に「通常印刷」は実行可能であり、かつ、「色域拡大印刷」は実行しないカートリッジ寿命レベルの閾値をカートリッジ寿命レベルの第1の閾値803(例えば、30%)として扱う。なお、カートリッジ寿命レベルの第1の閾値803は、通常印刷におけるカートリッジの交換を通知するタイミングに到達していないレベルである。
<カートリッジ寿命レベルとUI画面>
上述のカートリッジ寿命レベルとUI画面の関係について図を用いて説明する。図9は、カートリッジ寿命レベルに対応して表示部105に表示されるUI画面例を示す図である。画像形成装置100が起動すると、表示部105に第1のジョブ待ち画面901を表示する。ただし、表示部105に表示されるUI画面は、カートリッジの寿命に応じて、第1のジョブ待ち画面901から、詳細につき後述する、4つのジョブ待ち画面902~ジョブ待ち画面905のうち何れかのジョブ待ち画面に変化する(遷移する)。ここでは、カートリッジYMCKのうち、例としてマゼンタ(M)のカートリッジ寿命について説明する。
上述のカートリッジ寿命レベルとUI画面の関係について図を用いて説明する。図9は、カートリッジ寿命レベルに対応して表示部105に表示されるUI画面例を示す図である。画像形成装置100が起動すると、表示部105に第1のジョブ待ち画面901を表示する。ただし、表示部105に表示されるUI画面は、カートリッジの寿命に応じて、第1のジョブ待ち画面901から、詳細につき後述する、4つのジョブ待ち画面902~ジョブ待ち画面905のうち何れかのジョブ待ち画面に変化する(遷移する)。ここでは、カートリッジYMCKのうち、例としてマゼンタ(M)のカートリッジ寿命について説明する。
カートリッジ寿命が100%からカートリッジ寿命レベルの第1の閾値803の範囲にあると、「通常印刷」および「色域拡大印刷」の何れの印刷も実行可能な状態である。そのため、表示部105は、図9(a)に示すように、第1のジョブ待ち画面901を表示する。第1のジョブ待ち画面901は、「印刷できます」のメッセージと、YMCKそれぞれのトナー残量を示すアイコンとを含む。
カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第1の閾値803から第2の閾値802の範囲にあると、「通常印刷」は実行可能であるが、「色域拡大印刷」では所定の印刷品位を保証できず実行不可である。これは「通常印刷」では所定の印刷品位を保証できるカートリッジ寿命であっても「色域拡大印刷」は高い印刷品位が求められる印刷モードであり、早めのカートリッジ交換が必要となるためである。カートリッジ寿命が第1の閾値803から第2の閾値802の範囲にあるときに、「色域拡大印刷」を実行すると、例えばバンディングと呼ばれる約1mmピッチの濃度ムラが発生する可能性がある。このように印刷品位を保証できないことから、上述のカートリッジ寿命に到達した場合、「色域拡大印刷」を実行するか、「色域拡大印刷」を中断しカートリッジ交換を促すかは、図6に示すCRG交換予告切替設定に依存することになる。CRG交換予告切替において「通常印刷」が設定されていると、「色域拡大印刷」を実行し、CRG交換予告切替において「色域拡大印刷」が設定されていると、「色域拡大印刷」を実行せずに中断することになる。
よって、CRG交換予告切替が「色域拡大印刷」に設定されている状態であり、カートリッジ寿命が第1の閾値803から第2の閾値802の範囲にあると、表示部105は、図9(b)に示すように、第2のジョブ待ち画面902を表示する。第2のジョブ待ち画面902は、「印刷できます」、「色域拡大印刷のためにCRG(M)交換準備してください」のメッセージと、YMCKそれぞれのトナー残量を示すアイコンとを含む。
カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第2の閾値802から第3の閾値801(0%)の範囲にあると、「通常印刷」も実行できなくなる0%に近い状態である。そのため、表示部105は、図9(c)に示すように、第3のジョブ待ち画面903を表示する。第3のジョブ待ち画面903は、「印刷できます」、「CRG(M)交換準備してください」のメッセージと、YMCKそれぞれのトナー残量を示すアイコンとを含む。
更にカートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第3の閾値801(0%)に達したときには、「通常印刷」および「色域拡大印刷」のいずれの印刷も実行できなくなるため、図9(d)に示すように、第4のジョブ待ち画面904を表示する。第4のジョブ待ち画面904は、「印刷できません」、「CRG(M)交換してください」のメッセージと、YMCKそれぞれのトナー残量を示すアイコンとを含む。
次に、上述の「印刷できます」、「色域拡大印刷のためにCRG(M)交換準備してください」メッセージを含む第2のジョブ待ち画面902表示した状態で、「色域拡大印刷」ジョブが投入されたときの第5のジョブ待ち画面905について説明する。
第2のジョブ待ち画面902は、投入されたジョブ(画像データ)が「通常印刷」であれば、そのまま印刷を実行するが、投入されたジョブ(画像データ)が「色域拡大印刷」であると印刷を実行できない状態であることを示している。そのため、投入されたジョブが「色域拡大印刷」である場合には、「印刷できません」、「色域拡大印刷のためにはCRG(M)交換してください」のメッセージを含む第5のジョブ待ち画面905を表示し、ユーザにカートリッジの交換を促している。
<カートリッジ寿命測定時のフローチャート>
図10は、カートリッジ寿命の測定処理の流れを示すフローチャートである。図10のフローチャートにおける各ステップ処理は、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。なお、本フローチャートの一部をPC114で実施する構成としてもよい。
図10は、カートリッジ寿命の測定処理の流れを示すフローチャートである。図10のフローチャートにおける各ステップ処理は、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。なお、本フローチャートの一部をPC114で実施する構成としてもよい。
カートリッジ寿命の測定処理は、カートリッジ寿命が変化するケースでは常に実行される。例えば、画像形成装置の起動直後およびカートリッジ交換時に実行される他、印刷処理時を含み、画像形成装置の動作中に定期的に実行される。以下の各記号Sは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。これは図10以降についても同様である。
S1001では、CPU101は、YMCKそれぞれのカートリッジの寿命を計測するための繰り返し処理を実施する。
S1002では、CPU101は、カートリッジの寿命を計測する。計測方法として、トナー302(現像器301)の場合、上述したように、光学センサでトナー量を直接計測する方法を用いてもよいし、印刷時のレーザ305の照射量に応じてトナー使用量を予測し、累積する方法を用いてもよい。一方、現像ローラ303および感光ドラム304の場合は、回転数で寿命を予測する方法を用いてもよい。これら方法で算出した消耗品の寿命のうち最小値をカートリッジの寿命として扱う。
S1003では、CPU101は、S1002の処理で得たカートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第3の閾値801(0%)に到達したか否かを判定する。カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第3の閾値801(0%)に到達したとの判定結果を得た場合(S1003のYES)、処理がS1004に移行される。他方、カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第3の閾値801(0%)に到達していないとの判定結果を得た場合(S1003のNO)、処理がS1005に移行される。
S1004では、CPU101は、表示部105に第4のジョブ待ち画面904を表示する。なお、第4のジョブ待ち画面904が表示されると、処理がS1011に移行される。
S1005では、CPU101は、S1002の処理で得たカートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第2の閾値802以下であるか否かを判定する。カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第2の閾値802以下であるとの判定結果を得た場合(S1005のYES)、処理がS1006に移行される。他方、カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第2の閾値802以下でないとの判定結果を得た場合(S1005のNO)、処理がS1007に移行される。
S1006では、CPU101は、表示部105に第3のジョブ待ち画面903を表示する。なお、第3のジョブ待ち画面903が表示されると、処理がS1011に移行される。
S1007では、CPU101は、S1002の処理で得たカートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第1の閾値803以下であるか否かを判定する。カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第1の閾値803以下であるとの判定結果を得た場合(S1007のYES)、処理がS1008に移行される。他方、カートリッジ寿命がカートリッジ寿命レベルの第1の閾値803以下でないとの判定結果を得た場合(S1007のNO)、処理がS1010に移行される。
S1008では、CPU101は、上述したCRG交換予告切替が「色域拡大印刷」であるか否かを判定する。CRG交換予告切替が「色域拡大印刷」であるとの判定結果を得た場合(S1008のYES)、処理がS1009に移行される。他方、CRG交換予告切替が「色域拡大印刷」でないとの判定結果を得た場合(S1008のNO)、処理がS1010に移行される。
S1009では、CPU101は、表示部105に第2のジョブ待ち画面902を表示する。なお、第2のジョブ待ち画面902が表示されると、処理がS1011に移行される。
S1010では、CPU101は、表示部105に第1のジョブ待ち画面901を表示する。なお、第1のジョブ待ち画面901が表示されると、処理がS1011に移行される。
S1011では、YMCKの各色カートリッジ分の処理を繰り返す。YMCKの全色についての処理が終了した場合には、カートリッジ寿命測定を終了する。
<印刷時のフローチャート>
図11は、本実施形態に係る画像形成装置が実行する印刷処理の流れを示すフローチャートである。図11のフローチャートにおける各ステップの処理は、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。なお、本フローチャートの一部をPC114で実施する構成としてもよい。
図11は、本実施形態に係る画像形成装置が実行する印刷処理の流れを示すフローチャートである。図11のフローチャートにおける各ステップの処理は、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。なお、本フローチャートの一部をPC114で実施する構成としてもよい。
S1101では、画像入力部201は、画像データを受信したか否かを判定する。画像データを受信していないとの判定結果を得た場合(S1101のNO)、画像データを受信したか否かが再び判定される。画像データを受信したとの判定結果を得た場合(S1101のYES)、処理がS1102に移行される。
S1102では、CPU101は、受信した画像データのヘッダ部の解析を行う。CPU101は、解析結果として、少なくとも出力タイプ、片面/両面、用紙種類、用紙サイズに関する情報を取得する。これらの情報のうち、設定されていない情報があった場合、予め決定した固定値の設定(もしくは画像形成装置100で任意に設定)で処理を継続する形態としてもよいし、処理を中断して画像データの情報が欠落している旨を通知する形態としてもよい。
S1103では、CPU101は、S1102で取得した出力タイプの設定に基づき、印刷処理の種別が「通常印刷」であるか、または「色域拡大印刷」であるかを判定する。印刷処理の種別が「色域拡大印刷」であるとの判定結果を得た場合(S1103のYES)、処理がS1104に移行される。印刷処理の種別が「色域拡大印刷」ではなく、「通常印刷」であるとの判定結果を得た場合(S1103のNO)、処理がS1109に移行される。
S1104では、CPU101は、上述したCRG交換予告切替が「色域拡大印刷」であるか否かを判定する。CRG交換予告切替が「色域拡大印刷」であるとの判定結果を得た場合(S1104のYES)、処理がS1105に移行される。他方、CRG交換予告切替が「色域拡大印刷」ではなく「通常印刷」であるとの判定結果を得た場合(S1104のNO)、処理がS1109に移行される。
S1105では、CPU101は、表示部105に第1のジョブ待ち画面901を表示している状態であるか否かを判定する。第1のジョブ待ち画面901とは、「印刷できます」が表示された状態である。第1のジョブ待ち画面901が表示されている状態であるとの判定結果を得た場合(S1105のYES)、処理がS1108に移行される。他方、第1のジョブ待ち画面901が表示されていない状態であるとの判定結果を得た場合(S1105のNO)、処理がS1106に移行される。また、S1105の処理で用いられる判定方法は、ジョブ待ち画面の表示状態で判定する方法に限定されない。例えば、図10と同様の判定方法であるカートリッジ寿命と閾値を比較する方法でもよい。
S1106では、CPU101は、投入されたジョブの印刷処理を中断する。なお、印刷処理が中断されると、処理がS1107に移行される。
S1107では、CPU101は、表示部105に第5のジョブ待ち画面905を表示する。第5のジョブ待ち画面905は、「印刷できません」、「色域拡大印刷のためにはCRG(M)交換してください」のメッセージを含むことから、第5のジョブ待ち画面905を表示することで、ユーザにカートリッジ交換を促すことができる。
S1108では、CPU101は、投入されたジョブの印刷処理を開始する。
S1109では、CPU101は、表示部105に第4のジョブ待ち画面904を表示しているか否かを判定する。第4のジョブ待ち画面904を表示しているとの判定結果を得た場合(S1109のYES)、処理がS1110に移行される。他方、第4のジョブ待ち画面904を表示していないとの判定結果を得た場合(S1109のNO)、処理がS1108に移行される。また、S1109の処理で用いられる判定方法は、ジョブ待ち画面の表示状態で判定する方法に限定されない。例えば、図10と同様の判定方法であるカートリッジ寿命と閾値を比較する方法でもよい。
S1110では、CPU101は、投入されたジョブの印刷処理を中断する。
なお、図11のS1106およびS1107では、色域拡大ジョブで寿命が色域拡大用の閾値よりも少なくなったときに、色域拡大ジョブについて印刷処理を実行しないとしたが、警告だけ行い印刷処理を実行するとしてもよい。
以上、説明した通り、カートリッジ交換のタイミングを切り替える「CRG交換予告切替」によって、「色域拡大印刷」でも、「通常印刷」のいずれでも、適切なタイミングでカートリッジの交換が可能となる。すなわち、「色域拡大印刷」では、カートリッジの早めの交換をユーザに促すことができる。また、「通常印刷」では、最後までカートリッジを使い切れることができるカートリッジの交換をユーザに促すことができる。
(実施形態2)
本実施形態では、色域拡大印刷を実行できないカートリッジの寿命に到達し、色域拡大印刷ジョブを中断したが、通常印刷を実行できるカートリッジの寿命であり、投入された通常印刷ジョブを受け付けて通常印刷を実行する態様について説明する。
本実施形態では、色域拡大印刷を実行できないカートリッジの寿命に到達し、色域拡大印刷ジョブを中断したが、通常印刷を実行できるカートリッジの寿命であり、投入された通常印刷ジョブを受け付けて通常印刷を実行する態様について説明する。
<印刷時のフローチャート>
図12は、本実施形態に係る画像形成装置が実行する印刷処理の流れを示すフローチャートである。図12のフローチャートにおける各ステップ処理は、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。なお、本フローチャートの一部をPC114で実施する構成としてもよい。
図12は、本実施形態に係る画像形成装置が実行する印刷処理の流れを示すフローチャートである。図12のフローチャートにおける各ステップ処理は、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムをRAM103に読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。なお、本フローチャートの一部をPC114で実施する構成としてもよい。
本実施形態では、S1201~S1208、S1210の処理が上述のS1101~S1108、S1110の処理と同じでありその説明を割愛し、異なる処理を中心に説明する。
S1209では、CPU101は、表示部105に第4のジョブ待ち画面904を表示しているか否かを判定する。第4のジョブ待ち画面904を表示しているとの判定結果を得た場合(S1209のYES)、処理がS1210に移行される。他方、第4のジョブ待ち画面904を表示していないとの判定結果を得た場合(S1209のNO)、処理がS1211に移行される。また、S1209の処理で用いられる判定方法は、ジョブ待ち画面の表示状態で判定する方法に限定されない。例えば、図10と同様の判定方法であるカートリッジ寿命と閾値を比較する方法でもよい。
S1211では、CPU101は、中断しているジョブが存在するか否かを判定する。中断中のジョブが存在しないとの判定結果を得た場合(S1211のNO)、処理がS1208に移行される。中断中のジョブが存在するとの判定結果を得た場合(S1211のYES)、処理がS1212に移行される。
S1212では、CPU101は、中断中のジョブはカートリッジ寿命で停止している色域拡大印刷ジョブであり、かつ、これから印刷するジョブである後続のジョブは通常印刷ジョブであるかを判定する。すなわち、中断している色域拡大印刷ジョブを通常印刷ジョブが追い越しているかが判定される。これら2つの条件に該当するとの判定結果を得た場合(S1212のYES)、処理がS1208に移行される。2つの条件に該当しないとの判定結果を得た場合(S1212のNO)、処理がS1210に移行される。
以上説明した通り、本実施形態によれば、通常印刷ジョブによる印刷を行えるカートリッジの寿命状態でありながら、中断している色域拡大印刷ジョブが存在しても、通常印刷ジョブによる印刷処理を実行することが可能となる。
[その他の実施形態]
上記では、電子写真方式の画像形成装置に適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、インクジェット方式の画像形成装置に適用することも可能である。この場合、消耗品は、インクジェット方式の装置において前記印刷処理で使用される部品である。
上記では、電子写真方式の画像形成装置に適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、インクジェット方式の画像形成装置に適用することも可能である。この場合、消耗品は、インクジェット方式の装置において前記印刷処理で使用される部品である。
また、本実施形態においては、感光ドラム、現像器、トナーカートリッジが一体となったカートリッジを交換部品する例を説明した。感光ドラム、現像器、トナーカートリッジがそれぞれ交換される画像形成装置に本発明を適用するとしてもよい。その場合、図6に示す「CRG交換予告切替」画面にて、「色域拡大印刷」が選択された場合、現像器の寿命については、図10、図11に記載の処理に従って部品の交換の通知を行う。一方で、感光ドラム、トナーカートリッジについては、色域拡大印刷が選択されたとしても、通常印刷を行うときの交換に関する通知のための閾値を用いて通知を行うとしてもよい。3つのパーツのうち、色域拡大時に印刷の品質に大きく影響するのが現像器の消耗であるためである。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (16)
- 印刷処理を行う画像形成装置であって、
前記印刷処理に使用する消耗品の寿命を取得する取得手段と、
取得された寿命に基づき、前記消耗品の交換タイミングに関する情報をユーザに通知する通知手段と
を有し、
前記通知手段は、前記取得された寿命が第1の閾値に到達した場合と、前記第1の閾値を越えて第2の閾値に到達した場合とで、前記印刷処理の種別に応じて異なる情報を通知する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記印刷処理の種別が第1の印刷方法による印刷処理であるか、当該第1の印刷方法による印刷と比べて色域を拡大した画像を描画可能な第2の印刷方法による印刷処理であるかを判定する判定手段を有し、
前記通知手段は、判定された印刷処理の種別に応じて前記情報を通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記取得手段は、
前記印刷処理の種別が前記第1の印刷方法による印刷処理であると判定されたとき、前記第1の印刷方法に対応した情報に基づき求められる前記寿命を取得し、
前記印刷処理の種別が前記第2の印刷方法による印刷処理であると判定されたとき、前記第2の印刷方法に対応した情報に基づき求められた前記寿命を取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記寿命は、先行の印刷処理時の導出結果と、現在の印刷処理時の導出結果とから求められる
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記通知手段は、
前記印刷処理の種別が前記第1の印刷方法による印刷処理であると判定したとき、当該第1の印刷方法に対応した前記情報を通知し、
前記印刷処理の種別が前記第2の印刷方法による印刷処理であると判定したとき、当該第2の印刷方法に対応した前記情報を通知する
ことを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記通知手段は、前記消耗品の寿命が前記第1の閾値に到達した場合、
前記印刷処理の種別が前記第2の印刷方法による印刷処理であると判定したとき、前記消耗品の交換を促す情報を通知し、
前記印刷処理の種別が前記第1の印刷方法による印刷処理であると判定したとき、前記印刷処理を実行可能である情報を通知する、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記印刷処理の種別が前記第2の印刷方法による印刷処理であると判定されると、受け付けた印刷データに基づく前記印刷処理を実行しないが、
前記印刷処理の種別が前記第1の印刷方法による印刷処理であると判定されると、前記印刷データに基づく前記印刷処理を実行する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記通知手段は、前記寿命が前記第2の閾値に到達した場合、
前記印刷処理の種別が前記第1の印刷方法または前記第2の印刷方法による印刷処理であると判定されたとき、前記消耗品の交換を促す情報を通知する
ことを特徴とする請求項5から7の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記第1の閾値は、前記第2の印刷方法による印刷時の消耗品の交換を通知するレベルと、前記第1の印刷方法による印刷時の消耗品の交換を通知するレベルとの間にある
ことを特徴とする請求項5から8の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記第2の閾値は、前記第1の印刷方法による印刷時の消耗品の交換を通知するレベルと、前記消耗品の寿命が尽きるレベルとの間にある
ことを特徴とする請求項5から9の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記取得された寿命によって、前記印刷処理の開始と、前記印刷処理の中断とが切り替えられる
ことを特徴とする請求項5から9の何れか一項記載の画像形成装置。 - 中断している印刷ジョブが存在するかを判定し、当該中断している印刷ジョブが前記寿命で停止している第2の印刷方法の印刷ジョブであるとき、後続の印刷ジョブの印刷処理の種別に基づき、当該後続の印刷処理の開始と、当該後続の印刷処理の中断とが切り替えられる、ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、感光ドラム上に静電潜像を形成し、前記感光ドラムに現像ローラで現像器内のトナーを付着させて静電潜像の現像を行い、前記感光ドラムからトナーを記録媒体に転写して記録を行う装置であって、前記感光ドラムと前記現像ローラの周速比が可変であり、受け付けた印刷データに応じて前記周速比を切り替える装置であり、
前記消耗品は、前記感光ドラムと、前記現像器と、前記現像ローラとが一体型のカートリッジである、ことを特徴とする請求項1から12の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記取得手段は、前記感光ドラム、前記現像器、および前記現像ローラのうち少なくとも1つの寿命を取得する、ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
- 印刷処理を行う画像形成方法であって、
前記印刷処理に使用する消耗品の寿命を取得する取得工程と、
取得された寿命に基づき、前記消耗品の交換タイミングに関する情報をユーザに通知する通知工程と、
を含み、
前記通知工程において、前記取得された寿命が第1の閾値に到達した場合と、前記第1の閾値を越えて第2の閾値に到達した場合とで、前記印刷処理の種別に応じて異なる情報を通知する
ことを特徴とする画像形成方法。 - コンピュータを、請求項1から14の何れか一項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021159532A JP2023049659A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム |
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