JP5621375B2 - 車両用発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用車やトラック等に搭載される車両用発電機に関する。
従来から、自動車等に搭載される車両用発電機としては、三相交流発電機と、ブリッジ接続されたダイオードなどを備える三相全波整流装置とを組み合わせる構成が広く知られている。
しかしながら、近年の地球温暖化への配慮などからCO2削減が急務とされて、自動車の燃費向上が叫ばれている。こうした中で、自動車に搭載される発電機への効率向上の要求も強くなってきている。
このような背景から、車両用発電機の整流損失低減のため、交流電圧の整流をスイッチング制御端子を持つ、例えばMOS−FETなどの低損失スイッチを用いて行う整流装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この整流装置では、負荷側のバッテリ電圧と車両用発電機側の発電電圧の差(MOS−FETのVdsと同等)に着目し、簡易な方法でスイッチのゲートを制御して交直変換を行っている。
しかしながら、この方法ではスイッチのオン/オフによってスイッチの両端電圧が変わるため、スイッチのオフタイミングを正確に知るためには精度の極めて高い電圧検出回路を必要とした。
このような精度の高い電圧検出回路を必要としないものとしては、スイッチをオンした後にオフするタイミングを、回転数などから決定した時間で制御するようにした構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−23962号公報 特開2009−284564号公報
近年、半導体技術の進歩により、MOS−FET等のスイッチのゲートを制御する回路は小型化され、また、使用温度が向上するなどしたため、整流装置の制御回路も従来の整流回路のように発電機に搭載して小型化をはかり搭載性の向上をはかる試みがなされている。
しかしながらよく知られているように、この種の発電機は励磁電流を制御することで出力電圧の安定化を図っており、この励磁電流の制御のため界磁巻線に供給する電流を断続制御することにより出力電圧の調整を行っている。この界磁巻線に供給する電流の断続は、誘導負荷に対するスイッチングのため大きなスパイクノイズを電源側に生じさせる。このスパイクノイズは発電機内では減衰することなく整流装置の制御回路に与えられ、整流装置の誤動作の原因となることは言うまでもない。
上述した特許文献1などで提案されている整流装置でも、界磁巻線に供給する電流を断続して大きなスパイクノイズが発生すると、このスパイクノイズに対応して整流装置のスイッチをオンする誤動作が発生し、発電効率が悪化するという問題があった。また、特許文献2の構成では、整流装置のスイッチが誤動作でオンされた後一定期間オン状態が継続するが、そのタイミングによっては上下アームのスイッチが同時にオンされるおそれがあり、最悪の場合には故障に至ることが考えられる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、車両用発電機内部に整流装置が設置された場合であっても、出力電圧に重畳されたノイズによる整流装置の誤動作を防止することができる車両用発電機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車両用発電機は、2相以上の相巻線を有する電機子巻線と、ダイオードが並列接続されたスイッチング素子によって構成された複数の上アームおよび下アームを含むブリッジ回路を有し、電機子巻線の誘起電圧を整流する整流装置と、スイッチング素子のオンオフを制御する制御部と、相巻線に現れる相電圧と整流装置の出力電圧とを比較することにより、この相巻線に接続されたスイッチング素子のオンオフタイミングを判定するタイミング判定部とを備え、タイミング判定部は、相電圧と出力電圧との差電圧が所定のしきい値電圧よりも大きい状態が一定時間以上継続したときに、スイッチング素子をオンするタイミングであると判定して制御部に通知している。特に、上述した一定時間は、界磁極を磁化するために用いられる界磁巻線に流す励磁電流を断続する際に発生するノイズの継続時間よりも長く設定されている。
一定時間よりも短いノイズが一時的に発生した場合に整流装置を構成するスイッチング素子がオンされることがないため、励磁電流の断続によって発生したノイズが出力電圧に重畳された場合であっても、内蔵された整流装置の誤動作を確実に防止することができる。
また、上述したタイミング判定部は、相電圧と出力電圧との差を、スイッチング素子の両端電圧として検出することが望ましい。これにより、出力電圧が変動した場合であっても、スイッチング素子の両端電圧を検出することにより、このスイッチング素子のオンタイミングを確実に判定することができる。
また、上述した制御部は、スイッチング素子をオンするタイミングである旨が通知されてから所定期間経過後にスイッチング素子をオフするタイミングであると判定することが望ましい。これにより、オンタイミングだけでなくオフタイミングについても、内蔵された整流装置の誤動作を確実に防止することができる。
また、上述したタイミング判定部は、差電圧としきい値電圧とを比較した結果を示す信号と、この信号を一定時間遅延させた信号との論理積信号を、スイッチング素子のオンタイミングを示す旨の通知として用いることが望ましい。これにより、電圧を比較した結果を示す信号を遅延させてアンド回路等によって論理積を得る簡単な構成によって、整流装置の誤動作を防止することができる。
一実施形態の車両用発電機の構成を示す図である。 整流器モジュールの構成を示す図である。 制御回路の詳細構成を示す図である。 一方のオンタイミング判定部の詳細構成を示す図である。 他方のオンタイミング判定部の詳細構成を示す図である。 相電圧と整流器モジュールのMOSトランジスタのオンオフタイミングとの関係を示す波形図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用発電機について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態の車両用発電機の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の車両用発電機1は、2つの固定子巻線(電機子巻線)2、3、界磁巻線4、2つの整流器モジュール群5、6、発電制御装置7を含んで構成されている。2つの整流器モジュール群5、6が、車両用発電機100内に設定された整流装置に対応する。
一方の固定子巻線2は、多相巻線(例えばX相巻線、Y相巻線、Z相巻線からなる三相巻線)であって、固定子鉄心(図示せず)に巻装されている。同様に、他方の固定子巻線3は、多相巻線(例えばU相巻線、V相巻線、W相巻線からなる三相巻線)であって、上述した固定子鉄心に、固定子巻線2に対して電気角で30度ずらした位置に巻装されている。本実施形態では、これら2つの固定子巻線2、3と固定子鉄心によって固定子が構成されている。
界磁巻線4は、固定子鉄心の内周側に対向配置された界磁極(図示せず)に巻装されて回転子を構成している。界磁巻線4に励磁電流を流すことにより、界磁極が磁化される。界磁極が磁化されたときに発生する回転磁界によって固定子巻線2、3が交流電圧を発生する。
一方の整流器モジュール群5は、一方の固定子巻線2に接続されており、全体で三相全波整流回路(ブリッジ回路)が構成され、固定子巻線2に誘起される交流電流を直流電流に変換する。この整流器モジュール群5は、固定子巻線2の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の整流器モジュール5X、5Y、5Zを備えている。整流器モジュール5Xは、固定子巻線2に含まれるX相巻線に接続されている。整流器モジュール5Yは、固定子巻線2に含まれるY相巻線に接続されている。整流器モジュール5Zは、固定子巻線2に含まれるZ相巻線に接続されている。
他方の整流器モジュール群6は、一方の固定子巻線3に接続されており、全体で三相全波整流回路(ブリッジ回路)が構成され、固定子巻線3に誘起される交流電流を直流電流に変換する。この整流器モジュール群6は、固定子巻線3の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の整流器モジュール6U、6V、6Wを備えている。整流器モジュール6Uは、固定子巻線3に含まれるU相巻線に接続されている。整流器モジュール6Vは、固定子巻線3に含まれるV相巻線に接続されている。整流器モジュール6Wは、固定子巻線3に含まれるW相巻線に接続されている。
発電制御装置7は、界磁巻線4に流す励磁電流を制御する励磁制御回路であって、励磁電流を調整することにより車両用発電機1の出力電圧(各整流器モジュールの出力電圧)が調整電圧Vreg になるように制御する。例えば、発電制御装置7は、出力電圧が調整電圧Vreg よりも高くなったときに界磁巻線4への励磁電流の供給を停止し、出力電圧が調整電圧Vreg よりも低くなったときに界磁巻線4に励磁電流の供給を行うことにより、出力電圧が調整電圧Vreg になるように制御する。また、発電制御装置7は、通信端子および通信線を介してECU8(外部制御装置)と接続されており、ECU8との間で双方向のシリアル通信(例えば、LIN(Local Interconnect Network)プロトコルを用いたLIN通信)を行い、通信メッセージを送信あるいは受信する。
本実施形態の車両用発電機1はこのような構成を有しており、次に、整流器モジュール5X等の詳細について説明する。
図2は、整流器モジュール5Xの構成を示す図である。なお、他の整流器モジュール5Y、5Z、6U、6V、6Wも同じ構成を有している。図2に示すように、整流器モジュール5Xは、2つのMOSトランジスタ50、51、制御回路54を備えている。MOSトランジスタ50は、ソースが固定子巻線2のX相巻線に接続され、ドレインが充電線12を介してを電気負荷10やバッテリ9の正極端子に接続された上アーム(ハイサイド側)のスイッチング素子である。MOSトランジスタ51は、ドレインがX相巻線に接続され、ソースがバッテリ9の負極端子(アース)に接続された下アーム(ローサイド側)のスイッチング素子である。また、MOSトランジスタ50、51のそれぞれのソース・ドレイン間にはダイオードが並列接続されている。このダイオードはMOSトランジスタ50、51の寄生ダイオード(ボディダイオード)によって実現されるが、別部品としてのダイオードをさらに並列接続するようにしてもよい。なお、上アームおよび下アームの少なくとも一方を、MOSトランジスタ以外のスイッチング素子を用いて構成するようにしてもよい。
図3は、制御回路54の詳細構成を示す図である。図3に示すように、制御回路54は、制御部100、電源102、2つのオンタイミング判定部110、120、ドライバ170、172、通信回路180を備えている。
電源102は、エンジン始動に伴って固定子巻線2のX相巻線に所定の相電圧が発生したときに動作を開始し、制御回路54に含まれる各素子に動作電圧を供給する。この動作自体は、発電制御装置7において従来から行われている動作と同じであり、同じ技術を用いて実現することができる。
ドライバ170は、出力端子(G1)がハイサイド側のMOSトランジスタ50のゲートに接続されており、MOSトランジスタ50をオンオフする駆動信号を生成する。同様に、ドライバ172は、出力端子(G2)がローサイド側のMOSトランジスタ51のゲートに接続されており、MOSトランジスタ51をオンオフする駆動信号を生成する。
一方のオンタイミング判定部110は、車両用発電機1(各整流器モジュール5X等)の正極側の出力電圧(図2の「BATT端子」)と、X相巻線の出力端に現れる相電圧とを比較することにより、上アームのMOSトランジスタ50のオンタイミングを判定する。具体的には、オンタイミング判定部110は、相電圧と出力電圧との差電圧が所定のしきい値電圧Vthよりも大きい状態が一定時間以上継続したときに、MOSトランジスタ50をオンするタイミングであると判定して制御部100に向けて通知(オン通知)を出力する。
他方のオンタイミング判定部120は、車両用発電機1(各整流器モジュール5X等)の負極側の出力電圧(図2の「GND端子」)と、X相巻線の出力端に現れる相電圧とを比較することにより、下アームのMOSトランジスタ51のオンタイミングを判定する。具体的には、オンタイミング判定部120は、相電圧と出力電圧との差電圧が所定のしきい値電圧Vthよりも大きい状態が一定時間以上継続したときに、MOSトランジスタ51をオンするタイミングであると判定して制御部100に向けて通知(オン通知)を出力する。
制御部100は、オンタイミング判定部110から出力されるオン通知に基づいてMOSトランジスタ50のオンタイミングおよびオフタイミングを設定し、ドライバ170を駆動してMOSトランジスタ50をオン/オフする。具体的には、制御部100は、オンタイミング判定部110からオン通知が出力されたときに、ドライバ170を駆動してMOSトランジスタ50をオンし、このオンタイミングから所定期間経過後にMOSトランジスタ50をオフする。
また、制御部100は、オンタイミング判定部120から出力されるオン通知に基づいてMOSトランジスタ51のオンタイミングおよびオフタイミングを設定し、ドライバ172を駆動してMOSトランジスタ51をオン/オフする。具体的には、制御部100は、オンタイミング判定部120からオン通知が出力されたときに、ドライバ172を駆動してMOSトランジスタ51をオンし、このオンタイミングから所定期間経過後にMOSトランジスタ51をオフする。
なお、MOSトランジスタ50、51をオンしてからオフするまでの時間(所定時間)は、一定値を用いる場合の他、回転数や回転加速度に応じた値を用いる場合などが考えられる。
図4は、一方のオンタイミング判定部110の詳細構成を示す図である。図4に示すように、オンタイミング判定部110は、差動増幅器111、電圧比較器112、抵抗113、コンデンサ114、アンド回路115を含んで構成されている。差動増幅器111は、ハイサイド側のMOSトランジスタ50の両端電圧が入力されており、その差動信号を出力する。バッテリ9の正極端子側の端子電圧をVbatt、相電圧をVxとすると、差動増幅器111のマイナス入力端子にはバッテリ電圧Vbattが印加され、プラス端子には相電圧Vxが印加される。例えば、差動増幅器111の増幅率を1とすると、差動増幅器111の出力電圧はVx−Vbattとなる。
電圧比較器112は、この差動増幅器111の出力電圧(Vx−Vbatt)がプラス入力端子に印加され、マイナス入力端子に印加されたしきい値電圧Vthと比較し、Vx−VbattがVthを超えたときに出力をハイレベルに変化させる。
抵抗113とコンデンサ114は、積分回路からなる遅延回路を構成している。電圧比較器112の出力がローレベルからハイレベルに変化すると、コンデンサ114に対する充電が開始され、抵抗113とコンデンサ114の時定数に対応した一定時間(この一定時間は、励磁電流を断続することにより発生するノイズの継続時間よりも長く設定されている)が経過したときにこれらの接続点の電位がハイレベルに変化する。アンド回路115は、電圧比較器112の出力と、抵抗113とコンデンサ114による遅延回路の出力とが入力されており、これら2つの信号の論理積信号(2つの入力信号がともにハイレベルのときにハイレベルとなる信号)を出力する。電圧比較器112のハイレベルの出力が一定時間以上継続したときにアンド回路115の出力がハイレベルになる。
図5は、他方のオンタイミング判定部120の詳細構成を示す図である。図5に示すオンタイミング判定部120は、図4に示したオンタイミング判定部110と基本的に同じ構成を有し、差増増幅器111Aの入力のみが異なっており、その他の構成および動作については共通している。差動増幅器111Aは、ローサイド側のMOSトランジスタ51の両端電圧が入力されており、その差動信号を出力する。バッテリ9の負極端子側の端子電圧をVgnd(=0V)、相電圧をVxとすると、差動増幅器111Aのマイナス入力端子には相電圧Vxが印加され、プラス端子にはバッテリ電圧Vgndが印加される。例えば、差動増幅器111Aの増幅率を1とすると、差動増幅器111Aの出力電圧はVgnd−Vxとなる。
電圧比較器112は、この差動増幅器111の出力電圧(Vgnd−Vx)がプラス入力端子に印加され、マイナス入力端子に印加されたしきい値電圧Vthと比較し、Vgnd−VxがVthを超えたときに出力をハイレベルに変化させる。電圧比較器112のハイレベルの出力が一定時間以上継続したときにアンド回路115の出力がハイレベルになる点は、オンタイミング判定部110と同じである。
通信回路180は、発電制御装置7と同様の通信手段であって、発電制御装置7とECU8の間を接続する通信端子および通信線に共通に接続されており、ECU8との間で双方向のシリアル通信(例えば、LINプロトコルを用いたLIN通信)を行い、通信メッセージを送信あるいは受信する。
例えば、通信頻度として、1通信あたり20ms程度でECU8との間で通信メッセージを送受信しているような場合を考えると、1秒間に50回の通信を行うことができる。したがって、本実施形態において6個の通信モジュール5X等を追加してそのための通信メッセージの送受信が増加しても、発電制御装置7とECU8との間で発電状態を含む通信メッセージやダイアグ情報等の通信メッセージの送受信を行う発電制御に支障はないといえる。
本実施形態の整流器モジュール5X等はこのような構成を有しており、次に、ハイサイド側のMOSトランジスタ50とローサイド側のMOSトランジスタ51のオンオフタイミングについて説明する。
図6は、相電圧Vxと整流器モジュール5XのMOSトランジスタ50のオンオフタイミングとの関係を示す波形図である。図6において、「比較器出力(112)」は電圧比較器112の出力を、「遅延回路出力」は抵抗113とコンデンサ114から構成される遅延回路の出力を、「AND出力(115)」はアンド回路115の出力を、「Tr50」はMOSトランジスタ50のオン/オフ状態をそれぞれ示している。また、Vdは、MOSトランジスタ50に並列接続されたダイオードの順方向電圧であり、しきい値電圧VthはVdよりも小さな値に設定されている。
(正常時)
相電圧Vxが上昇してVbatt+Vthよりも高くなると、差動増幅器111の出力電圧がVthよりも高くなり、電圧比較器112の出力がハイレベルに変化する。その後、一定時間tdが経過すると、遅延回路の出力がハイレベルに変化し、アンド回路115の出力がハイレベルになる。アンド回路115がハイレベルになると、制御部100は、ドライバ170を駆動してMOSトランジスタ50をオンする。その後、制御部100は、所定期間T経過後にドライバ170を駆動してMOSトランジスタ50をオフする。
なお、所定期間T経過後にMOSトランジスタ50がオフされると、一時的に相電圧VxがVbatt+Vthよりも高くなって一定時間td経過後にオンタイミング判定部110の出力がハイレベルに変化するが、MOSトランジスタ50をオフした直後のこのオンタイミング判定部110の出力はあらかじめわかっているものであるため、制御部100によって無視するか、マスク回路等を追加してオンタイミング判定部110からハイレベルの信号が出力されないようにすればよい。
(ノイズ発生時)
これに対し、出力電圧Vbattにノイズが重畳して一時的に相電圧VxがVbatt+Vthよりも高くなると、差動増幅器111の出力がVthよりも高くなり、電圧比較器112の出力がハイレベルに変化する。しかし、電圧比較器112の出力がハイレベルになるのは一時的であるため、アンド回路115の2つの入力が同時にハイレベルになることはなく、アンド回路115の出力はローレベルを維持する。したがって、ノイズに応じて制御部100がMOSトランジスタ50をオンすることはない。
このように、本実施形態の車両用発電機1では、一定時間よりも短いノイズが一時的に発生した場合に各整流器モジュール5X等に含まれるMOSトランジスタ50、51が誤ってオンされることがないため、励磁電流の断続によって発生したノイズが出力電圧に重畳された場合であっても、内蔵された整流器モジュール群5、6の誤動作を確実に防止することができる。
また、相電圧と出力電圧との差を、MOSトランジスタ50あるいは51の両端電圧(ソース・ドレイン間電圧)として検出することにより、出力電圧が変動した場合であっても、MOSトランジスタ50、51のオンタイミングを確実に判定することができる。
また、MOSトランジスタ50、51をオンした後に所定期間経過後にオフすることにより、オンタイミングだけでなくオフタイミングについても、内蔵された整流器モジュール群5、6の誤動作を確実に防止することができる。
また、電圧比較器112の出力信号と、この信号を一定時間遅延させた信号との論理積信号を、MOSトランジスタ50、51のオンタイミングを示す旨の通知(オン通知)として用いることにより、簡単な構成によって整流器モジュール群5、6の誤動作を防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、2つの固定子巻線2、3と2つの整流器モジュール群5、6を備えるようにしたが、一方の固定子巻線2と一方の整流器モジュール群5を備える車両用発電機についても本発明を適用することができる。また、上述した実施形態では、2つの整流器モジュール群5、6のそれぞれに3つの整流器モジュールを含ませるようにしたが、整流器モジュールの数は3以外であってもよい。
また、上述した実施形態では、アナログ回路によってオンタイミング判定部110、120を構成し、抵抗113とコンデンサ114からなる遅延回路によって一定時間遅延した信号を生成したが、これらの構成をデジタル回路やソフトウエアを用いて実現するようにしてもよい。例えば、電圧比較器112の出力側に一定時間を計時するタイマを設け、電圧比較器112の出力がハイレベルになってから一定時間経過前にローレベルに移行した場合にはタイマをリセットするようにすれば、一定時間ハイレベルが継続した場合のみタイマからタイプアップ信号(オン通知に対応する)が出力されるようになる。また、このタイマの動作と同等の処理をマイコンによって行うようにしてもよい。
上述したように、本発明によれば、一定時間よりも短いノイズが一時的に発生した場合に各整流器モジュール5X等に含まれるMOSトランジスタ50、51が誤ってオンされることがないため、励磁電流の断続によって発生したノイズが出力電圧に重畳された場合であっても、内蔵された整流器モジュール群5、6の誤動作を確実に防止することができる。
1 車両用発電機
2、3 固定子巻線
4 界磁巻線
5、6 整流器モジュール群
5X、5Y、5Z、6U、6V、6W 整流器モジュール
7 発電制御装置
8 ECU
9 バッテリ
10 電気負荷
12 充電線
50、51 MOSトランジスタ
54 制御回路
100 制御部
110、120 オンタイミング判定部
111、111A 差動増幅器
112 電圧比較器
113 抵抗
114 コンデンサ
115 アンド回路
170、172 ドライバ

Claims (4)

  1. 2相以上の相巻線を有する電機子巻線と、
    ダイオードが並列接続されたスイッチング素子によって構成された複数の上アームおよび下アームを含むブリッジ回路を有し、前記電機子巻線の誘起電圧を整流する整流装置と、
    前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御部と、
    前記相巻線に現れる相電圧と前記整流装置の出力電圧とを比較することにより、この相巻線に接続された前記スイッチング素子のオンタイミングを判定するタイミング判定部と、
    を備え、前記タイミング判定部は、前記相電圧と前記出力電圧との差電圧が所定のしきい値電圧よりも大きい状態が、界磁極を磁化するために用いられる界磁巻線に流す励磁電流を断続する際に発生するノイズの継続時間よりも長く設定された一定時間以上継続したときに、前記スイッチング素子をオンするタイミングであると判定して前記制御部に通知することを特徴とする車両用発電機。
  2. 請求項1において、
    前記タイミング判定部は、前記相電圧と前記出力電圧との差を、前記スイッチング素子の両端電圧として検出することを特徴とする車両用発電機。
  3. 請求項1または2において、
    前記制御部は、前記スイッチング素子をオンするタイミングである旨が通知されてから所定期間経過後に前記スイッチング素子をオフするタイミングであると判定することを特徴とする車両用発電機。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記タイミング判定部は、前記差電圧と前記しきい値電圧とを比較した結果を示す信号と、この信号を前記一定時間遅延させた信号との論理積信号を、前記スイッチング素子のオンタイミングを示す旨の通知として用いることを特徴とする車両用発電機。
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