JP5621040B2 - 新規のベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、その調製方法および使用 - Google Patents

新規のベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、その調製方法および使用 Download PDF

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Description

本発明は、薬理学の分野に属し、また、薬化学および薬理学の分野、より具体的には、新規のベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、その調製方法および感染症、特に多剤耐性細菌によって引き起こされる感染症を治療するための薬剤の調製におけるその使用に関する。
世界中に存在するメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(MRSA)およびメチシリン耐性表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)(MRSE)、薬剤耐性肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、多剤耐性結核菌(Mycobacterium tuberculosis)およびバンコマイシン耐性腸球菌(enterococcus)(VRE)は、現在の臨床的抗感染治療において最も困難な問題である(非特許文献1、非特許文献2)。多剤耐性細菌による挑戦に対抗し、完全に新しい作用機序を備えた抗菌剤を開発すべきである。オキサゾリジノンは、新たな部類の抗菌剤であり、それらは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、およびペニシリン耐性肺炎球菌などの多剤耐性グラム陽性菌、ならびに感受性グラム陽性菌に対して強力な抗菌活性を有する(非特許文献3、非特許文献4)。オキサゾリジノンは、細菌のタンパク質合成をその初期段階で阻害し、現在利用可能な抗生物質と異なるそれらの新たな構造および独特の抗菌機序は、多くの製薬企業および研究機関の注目を集めている。さらに、文献は、構造が異なるタイプの多くのオキサゾリジノン化合物を既に報告している(非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7)。リネゾリド(linezolid)は、Upjohn Companyによって開発され、2000年にFDAに承認され、ザイボックス(Zyvox)の商品名で米国において最初に上市され、かくして臨床的に使用できる最初の承認されたオキサゾリジノン薬となった。
国際公開第2005014571号パンフレット 国際公開第01/94342号パンフレット 国際公開第2004/020737号パンフレット
Exp. Opin. Ther. Patents, 2000, 10 (9): 1405 Exp. Opin. Ther. Patents, 2004, 14 (9): 1309 Angew Chem Int. Ed., 2003, 42: 2010 Current Topics in Medicinal Chemistry, 2003, 3: 1021 Expert Opin. Ther. Patents, 2008, 18, 97-121 Anti-Infective in Medicinal Chemistry, 2008, 7, 32-49 Anti-Infective in Medicinal Chemistry, 2008, 7, 258-280 J. Heterocyclic Chem., 2006,43,1071 J. Org. Chem, 1995, 60, 5838 J. Heterocyclic Chem., 43,2006, 1071 J. Org. Chem, 67, 2002, 5394-5397 Bioorg. Med. Chem., 12, 2004, 5909-5915 J. Org Chem., 70, 2005, 10186-10189 Tetrahedron Lett., 41,2000, 4335-4338 Bioorg. Med. Chem., 13, 2005, 6763-6770 J. Med. Chem., 51, 2008, 6558-6562 J. Org. Chem., 52, 1988, 386-390 J. Org. Chem., 69, 2004, 8723-8730 Antimicrob. Agents and Chemother., 40, 1996, 720-726
しかし、現行の薬物は、抗菌活性が弱く、骨髄抑制などの副作用を有し、それゆえ、より強力な抗菌活性を備えた新たな薬物を研究および開発する必要性が当然存在する。
(発明の内容)
本発明の目的の1つは、より強力な抗菌活性、特に抗多剤耐性細菌活性を備えた、下記の式(I)の新規なベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、またはその種々の光学異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供することである。
Figure 0005621040
式(I)において、
Uは、HまたはFを表し;
1は、
Figure 0005621040
であり;
2は、フェニル基、または5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基、または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基であり;
前記フェニル基は、F、−CN、−NH2、またはC1〜C3アルキルカルボニル基で任意に置換されていてもよく;
前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、N、OまたはSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含み、好ましくは、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、1〜2個のN原子を含む。前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、好ましくは、フリル基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソキサゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、トリアゾリル基、またはテトラゾリル基である。これらの基の中でも、好ましくは、チエニル基、フリル基、ピリジル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、またはチアゾリル基が、より好ましくは、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、またはピリジル基が、最も好ましくはピリジルが使用され;
前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、次の官能基:F、Cl、Br、−OH、−NO2、−CHO、−CN、−NH2、−CF3、−C≡CH、−C≡CCH2OH、−COOH、−OR3、−NHCOR3、−COR3、−CONR34、および−COOR3(ここで、R3およびR4のそれぞれは、独立にC1〜C3アルキル基でよい)で任意に置換されていてもよく;
あるいは、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、C1〜C6の直鎖アルキル基もしくは分枝鎖アルキル基、またはC3〜C6シクロアルキル基で任意に置換されていてもよく、かつ前記C1〜C6の直鎖アルキル基もしくは分枝鎖アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基は、−OH、−CNまたは−NH2で任意に置換されていてもよく:
あるいは、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、かつ非置換であるか、C1〜C3アルキル基もしくは酸素で置換された5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基で任意に置換されていてもよい。
本発明の別の目的は、より強力な抗菌活性、特に抗多剤耐性細菌活性を備えた、構造式(I)の新規のベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、またはその種々の光学異性体もしくは薬学的に許容される塩の調製方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、活性成分としての治療有効量の前記式(I)で表される1種または複数のベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、またはその種々の光学異性体もしくは薬学的に許容される塩(無機塩または有機塩を包含する)、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、感染症、特に、腸球菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、および肺炎双球菌を包含する多剤耐性細菌によって引き起こされる感染症を治療するための薬剤の調製における、前記式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、またはその種々の光学異性体もしくは薬学的に許容される塩の適用を提供することである。
広範囲にわたる研究の後に、本発明者らは、一連の化合物を合成し、抗菌活性スクリーニング、代謝スクリーニング、および物理化学的特性の研究を通して、次式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物が、強力な抗菌活性、良好な薬物代謝特性および物理化学的特性を有し、それゆえ、抗感染療法のための薬剤として使用するのにとりわけ適していることを、まず見出した。それを基礎として、本発明者らは、本発明を完成した。
Figure 0005621040
本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物は、少なくとも2つのキラル中心を含み、それゆえ、それらはエナンチオマーおよびジアステレオマーを有する。エナンチオマーの場合、キラル分離または不斉合成に関する一般的な方法を使用して、2つのエナンチオマーを得ることができる。一方、ジアステレオマーの場合、分離は、分別再結晶またはクロマト分離法によって達成することができる。本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物は、上記の異性体のいずれか1つまたはその混合物を含む。
本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物の薬学的に許容される塩の場合、その塩は、上記式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物の塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸もしくはリン酸、およびその他の無機酸との塩として、または上記式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物のギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸もしくはベンゼンスルホン酸、およびその他の有機酸、ならびにアスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸との付加塩として具体的に挙げることができる。
抗真菌剤の調製に使用する場合、本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物またはその薬学的に許容される塩は、単独で、または薬学的に許容される添加剤(たとえば、賦形剤、希釈剤など)と混合して使用することができ、かつ経口投与用の錠剤、カプセル剤、顆粒剤もしくはシロップ剤、または非経口投与用の塗布剤もしくは注射剤に製剤化することができる。
好ましくは、本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物の中の代表的な化合物の構造式は、次の(または、表1の)通りであり:
Figure 0005621040
ここで、
Uは、Hを表し、R1は、NHAcであり、R2は、
Figure 0005621040
であるか、または
Uは、Fを表し、R1は、NHAcであり、R2は、
Figure 0005621040
であるか、または
Uは、Fを表し、R1は、
Figure 0005621040
であり、R2は、
Figure 0005621040
であるか、または
Uは、Hを表し、R1は、
Figure 0005621040
であり、R2は、
Figure 0005621040
である。
Figure 0005621040
Figure 0005621040
Figure 0005621040
Figure 0005621040
Figure 0005621040
好ましくは、本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物の代表的な無機塩および有機塩の構造式は次の通り(表2)である。
Figure 0005621040
Figure 0005621040
本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、またはその種々の光学異性体もしくは薬学的に許容される塩の調製方法を、以下で具体的に説明するが、これらの特定の方法は、本発明に関する何らかの限定を構成するものではない。例えば、反応物、溶媒、アルカリ、使用される化合物の量、反応温度、または反応所要時間は、以下の説明に限定されるものではない。本発明の化合物は、また、本明細書中に記載の方法、または当業者に既知の種々の合成方法を任意に組み合わせることによって製造することもでき、このような組合せは、本発明が属する技術分野の当業者によって容易に実施することができるであろう。
好ましい実施形態において、本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物は、スキームIの方法により調製することができる。
Figure 0005621040
2の定義については前記を参照されたい。
(1)化合物II−1(非特許文献8)または化合物II−2をR2B(OH)2またはR2置換ボロン酸ピナコールエステルと、金属パラジウム含有触媒、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体での保護の条件下で、室温から120℃の温度範囲で2〜48時間反応させて、対応する化合物Iを得る。前記金属パラジウム含有触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム[Pd(PPh34]、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド[Pd(dppf)Cl2]、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体[Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2]、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)[Pd2(dba)3]、またはビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)[Pd(dba)2]でよく;前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:炭酸セシウム(Cs2CO3)、炭酸カリウム(K2CO3)またはフッ化カリウム(KF)を使用することができ;前記極性溶媒は、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン(DME)、エタノールもしくは水、またはこれらの混合物でよく;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンでよい。
あるいは
(2)化合物II−1または化合物II−2をビス(ピナコラト)ジボロンと、金属パラジウム含有触媒、ホスフィン含有配位子、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体での保護の条件下で、室温から100℃の温度範囲で0.5〜48時間反応させて、それぞれ化合物II−3または化合物II−4を得る。前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(PPh34、Pd(dppf)Cl2、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dba)2でよく;前記ホスフィン含有配位子は、ビフェニル−2−イルジ−tert−ブチルホスフィンでよく;前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:酢酸カリウム(KOAc)、酢酸ナトリウム(NaOAc)、カリウムtert−ブトキシド(tBuOK)またはナトリウムtert−ブトキシド(tBuONa)を使用することができ;前記極性溶媒は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、1,4−ジオキサン、THF、またはトルエンでよく;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンでよい。
化合物II−3または化合物II−4をブロミドR2Brと、金属パラジウム含有触媒、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体での保護の条件下で、室温から120℃の温度範囲で2〜24時間反応させて、対応する化合物Iを得る。前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(PPh34、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dppf)Cl2でよく;前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:Cs2CO3、K2CO3またはKFを使用することができ;前記極性溶媒は、1,4−ジオキサン、THF、水、DME、エタノール、DMFもしくはトルエン、またはこれらの混合物でよく;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンでよい。
それは、
(3)−NO2を含有するR2を備えた化合物Iを、極性溶媒中、金属触媒の条件下で接触水素化して、−NH2を含有するR2を備えた化合物Iを得ることをさらに含むことができる。前記極性溶媒は、ジクロロメタン、メタノール、エタノール、THF、またはこれらの混合物でよく;前記金属触媒は、パラジウム/炭素、または他のパラジウムもしくはニッケル含有金属触媒でよい。より具体的には、−NO2を含有するR2を備えた化合物Iを、溶媒としてジクロロメタン、メタノール、エタノール、THF、またはこれらの混合物を、触媒としてパラジウム/炭素または他のパラジウムもしくはニッケル含有金属触媒を使用し、常温常圧で接触水素化して、−NH2を含有するR2を備えた化合物Iを得る。
好ましい実施形態において、本発明の式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物は、スキームIIの方法により調製することができる。
Figure 0005621040
2の定義については前記を参照されたい。
化合物II−5または化合物II−6をビス(ピナコラト)ジボロンと、金属パラジウム含有触媒、ホスフィン含有配位子、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体での保護による接触反応の条件下で、室温から100℃の温度範囲で0.5〜48時間反応させて、それぞれ化合物II−7または化合物II−8を得る。前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(dba)2、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dppf)Cl2でよく;前記ホスフィン含有配位子は、ビフェニル−2−イルジ−tert−ブチルホスフィンでよく;前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:KOAc、NaOAc、tBuOK、またはtBuONaを使用することができ;前記極性溶媒は、DMSO、1,4−ジオキサン、またはDMEでよく;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンでよい。
化合物II−7または化合物II−8をブロミドR2Brと、金属パラジウム含有触媒、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体での保護の条件下で、室温から120℃の温度範囲で2〜24時間反応させて、対応する化合物Iを得る。前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(dba)2、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dppf)Cl2でよく;前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:KOAc、K2CO3、またはNaOAcを使用することができ;前記極性溶媒は、DMF、1,4−ジオキサン、エタノール、水、またはこれらの混合物でよく;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンでよい。
好ましい実施形態において、本発明の化合物II−2は、スキームIIIの式により調製することができる。
Figure 0005621040
a.化合物III−1(非特許文献9)を(Z)−2−ブテン−1,4−ジオールと、アルカリ性pH、モレキュラーシーブ、極性溶媒、および不活性気体での保護の条件下で、−20℃から120℃で1から24時間反応させて、化合物III−2を生成させる。前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:K2CO3、NaH、NaOH、またはKOHを使用することができ;前記モレキュラーシーブは、4Åのモレキュラーシーブでよく;前記極性溶媒は、DMF、THF、またはDMEでよく;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンでよい。
b.化合物III−2を、還元剤および極性溶媒の条件下で、室温で2〜48時間反応させ、これによりニトロ基を還元して対応するアミノ化合物にする。前記還元剤は、亜鉛粉末、鉄粉、ギ酸アンモニウム、または塩化アンモニウムでよく;前記極性溶媒は、メタノールまたはTHFでよい。
アミノ化合物を続いてクロロギ酸ベンジル(CbzCl)と、極性溶媒中、アルカリ性条件下で反応させて、アミノ基がベンジルオキシカルボニル(Cbz)で保護された化合物III−3を得る。前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:NaHCO3、KHCO3、Na2CO3、またはK2CO3を使用することができ;前記極性溶媒は、水、アセトン、もしくはTHF、またはこれらの混合物でよい。
c.化合物III−3と酸化剤とを、極性溶媒中、L−(+)−酒石酸エステル、チタン試薬、およびモレキュラーシーブの条件下で、室温から40℃の温度範囲でシャープレスのエポキシ化反応をさせて、対応するキラルなエポキシ化生成物III−4を得る。前記酸化剤は、トルエン中に溶解されたtert−ブチルヒドロペルオキシド(TBHP)でよく;前記酒石酸エステルは、L−(+)−酒石酸ジエチル(L−(+)−DET)またはL−(+)−酒石酸ジメチルであり;前記モレキュラーシーブは、4Åのモレキュラーシーブでよく;前記チタン試薬は、チタンテトライソプロポキシド(Ti(O−iPr)4でよく;前記極性溶媒は、塩化メチレンまたはクロロホルムでよい。
d.化合物III−4をtert−ブチルジメチルシリルクロリド(TBDMSCl)と、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温で2〜6時間反応させて、化合物III−5を得る。前記有機アルカリは、イミダゾールまたは4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)でよく;前記極性溶媒は、DMF、DMSO、THF、または1,4−ジオキサンでよい。
e.化合物III−5を、極性溶媒中、アルカリ性条件下で、室温から78℃の温度範囲で6〜24時間反応させて、化合物III−6を得る。前記アルカリ性条件のためには、次のアルカリ:n−ブチルリチウムまたはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)でよく;前記極性溶媒は、THFまたはDMEでよい。
f.化合物III−6を、極性溶媒中、フッ素含有試薬の存在下で、室温で1〜6時間反応させて、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)保護基の除去により化合物III−7を生成させる。前記フッ素含有試薬は、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(nBu4NF)でよく;前記極性溶媒は、THFまたはDMEでよい。
g.化合物III−7を3−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(NOSCl)と、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温から10℃の温度範囲で2〜12時間反応させて、対応する化合物III−8を得る。前記有機アルカリは、トリエチルアミンまたはピリジンでよく;前記極性溶媒は、塩化メチレンまたはクロロホルムでよい。
h.化合物III−8を強アンモニア水と、極性溶媒中、室温から80℃の温度範囲で24〜72時間反応させて、対応するアミノ化合物を得る。前記極性溶媒は、アセトニトリル、イソプロパノールもしくはエタノール、またはこれらの混合物でよい。前記アミノ化合物をアセチル化剤(例えば、塩化アセチルまたは無水酢酸)と、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温から10℃の温度範囲で0.5〜8時間反応させて、対応する化合物II−2を得る。前記有機アルカリは、トリエチルアミンまたはピリジンでよく;前記極性溶媒は、塩化メチレンまたはクロロホルムでよい。
好ましい実施形態において、本発明の化合物II−5および化合物II−6は、スキームIVの式により調製することができる。
Figure 0005621040
a.化合物IV−1(非特許文献10)を3−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(NOSCl)と、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温から10℃の温度範囲で2〜12時間反応させて、対応する化合物IV−2を得る。前記有機アルカリは、トリエチルアミンまたはピリジンでよく;前記極性溶媒は、塩化メチレンまたはクロロホルムでよい。
b.化合物IV−2または化合物III−8をアジドと、極性溶媒中、室温から120℃の温度範囲で1〜48時間反応させて、それぞれ化合物IV−3および化合物IV−4を得る。前記極性溶媒は、DMFまたはDMSOでよく;前記アジドは、アジ化ナトリウム、アジ化カリウム、またはアジ化トリメチルシリルでよい。
c.化合物IV−3および化合物IV−4を、酢酸ビニル(CH3COOCH=CH2)中、銅含有触媒の存在下で40〜80℃に12〜84時間加熱して反応させて、化合物II−5および化合物II−6を得る。前記銅含有触媒は、CuClまたはCuIでよい。
本発明を、以下の調製例および実施例中でより具体的に説明する。しかし、これらの調製例および例は、本発明を単に例示するためのものであり、いかなる意味でも本発明の範囲を限定するものではないと理解されたい。すべての調製例および例において、融点は、X−4融点測定装置で測定され、温度計は較正されておらず;1H−NMRは、Varian Mercury300またはVarian Mercury400核磁気共鳴(NMR)で記録され、ケミカルシフトはδ(ppm)で表現され;分離には、そうでないことを特記しない限り、シリカゲルを使用し、該シリカゲルは200〜300メッシュである。溶離液の調製比率は体積による。
I.調製例
例1:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−フェニル−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(1)
Figure 0005621040
化合物II−1(非特許文献8)(341mg、1mmol)をTHF(30mL)に溶解し、次いで、2N炭酸セシウム溶液(1mL、2mmol)、フェニルボロン酸(183mg、1.5mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(120mg、0.1mmol)を窒素の保護下で添加し、24時間加熱還流反応させる。TLC(CH2Cl2/MeOH=50:1)を使用して反応を監視する。原料が完全に反応した後、反応を止め、水(200mL)を添加して希釈する。ジクロロメタン(100mL)で抽出し、水層をジクロロメタン(50mL)で再抽出し、次いで、ジクロロメタン層を合わせ、その後、水(200mL)、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=100:1)を実施して、271mgの白色粉末状固体(化合物1)を得る。収率は80.2%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.04(d, J=8.39Hz, 1H), 7.54(m, 2H), 7.30-7.45(m, 3H), 7.20-7.28(m, 2H), 6.17(t, J=5.95Hz, 1H), 4.57(dd, J1=2.44Hz, J2=9.76Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 3.90-4.05(m, 2H), 3.65-3.80(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 338(M+, 100).
例2:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(フラン−2−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(2)
Figure 0005621040
化合物II−1(341mg、1mmol)をTHF(30mL)に溶解し、2N炭酸セシウム溶液(1mL、2mmol)、次いで、2−フラニルボロン酸(168mg、1.5mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(120mg、0.1mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、171mgの白色固体(化合物2)を得る。収率は52.1%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.01(d, J=8.35Hz, 1H), 7.18-7.33(m, 4H), 7.12(dd, J1=3.57Hz, J2=4.95Hz, 1H), 6.17(t, J=6.23Hz, 1H), 4.56(dd, J1=2.12Hz, J2=9.58Hz, 1H), 4.41(m, 1H), 3.85-4.00(m, 2H), 3.61-3.78(m, 2H), 2.03(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 328(M+, 100).
例3:N(((3S,3aS)−7−(4−シアノフェニル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(3)
Figure 0005621040
化合物II−1(205mg、0.6mmol)をTHF(20mL)に溶解し、次いで、2N炭酸セシウム溶液(0.6mL、1.2mmol)、4−シアノフェニルボロン酸(118mg、0.8mmol)(非特許文献11)およびPd(PPh34(56mg、0.048mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、127mgの白色固体(化合物3)を得る。収率は58.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.11(d, J=8.51Hz, 1H), 7.71(d, J=6.74Hz, 2H), 7.63(d, J=6.74Hz, 2H), 7.20-7.26(m, 2H), 6.07(t, J=6.13Hz, 1H), 4.60(dd, J1=1.64Hz, J2=9.96Hz, 1H), 4.44(m, 1H), 3.90-4.08(m, 2H), 3.64-3.80(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 363(M+, 31), 262(100).
例4:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(ピリミジン−5−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(4)
Figure 0005621040
化合物II−1(273mg、0.8mmol)をTHF(20mL)に溶解し、次いで、2N炭酸セシウム溶液(0.8mL、1.6mmol)、3−ピリミジニルボロン酸(124mg、1mmol)(非特許文献11)およびPd(PPh34(70mg、0.06mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、214mgの白色固体(化合物4)を得る。収率は78.4%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 9.20(s, 1H), 8.92(s, 2H), 8.15(d, J=8.50Hz, 1H), 7.20(m, 2H), 6.16(t, J=6.16Hz, 1H), 4.61(dd, J1=2.63Hz, J2=10.14Hz, 1H), 4.46(m, 1H), 4.00-4.05(m, 1H), 3.94(t, J=10.04Hz, 1H), 3.74(m, 2H), 2.06(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 340(M+, 78), 212(100).
例5:N(((3S,3aS)−7−(6−(1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(5)
Figure 0005621040
化合物II−1(273mg、0.8mmol)をTHF(20mL)に溶解し、次いで、2N炭酸セシウム溶液(0.8mL、1.6mmol)、6−(1−イミダゾリル)−3−ピリジニルボロン酸(227mg、1.2mmol)(非特許文献11)およびPd(PPh34(70mg、0.06mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、245mgの白色固体(化合物5)を得る。収率は75.6%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.81 (d, J=2.44Hz, 2H), 8.60(s, 1H), 8.32(m, 2H), 8.02(m, 2H), 7.90(d, J=8.77Hz, 1H), 7.47(m, 2H), 7.16(s, 1H), 4.45-4.62(m, 2H), 4.00-4.14(m, 2H), 3.48-3.65(m, 2H), 1.87(s, 3H). MS (ESI) m/z: 460.3(M+1) +.
例6:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(II−3)
Figure 0005621040
DMSO35mLに、撹拌しながら、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.79g、7.03mmol)、酢酸カリウム(1.73g、17.58mmol)、II−1(2.0g、5.86mmol)、およびPd(dppf)Cl2(480mg、0.59mmol)を添加し、アルゴンで5分間置換し、次いで、アルゴンの保護下で80℃まで加熱し、1時間反応させる。TLC(アセトン/石油エーテル=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、酢酸エチル(200mL)を添加して希釈し、次いで水(100mL×3)、および飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)を実施して、1.89gの淡ピンク色の粉末(化合物II−3)を得る。収率は83.3%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.95(dd, J1=1.71Hz, J2=7.82Hz, 1H), 6.92-7.10(m, 2H), 6.57(br s, 1H), 4.53(dd, J1=2.44Hz, J2=10.01Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 3.96(dd, J1=2.44Hz, J2=6.84Hz, 1H), 3.88(t, J=10.01Hz, 1H), 3.80(m, 2H), 2.05(s, 3H), 1.24(s, 12H). MS (ESI) m/z (%): 389.3(M+1)+.
N(((3S,3aS)−8−フルオロ−1−オキソ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(II−4)
DMSO35mLに、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.79g、7.03mmol)、酢酸カリウム(1.73g、17.58mmol)、II−2(2.10g、5.86mmol)、およびPd(dppf)Cl2(480mg、0.59mmol)を添加し、上記手順に従い、1.90gの淡ピンク色の粉末(化合物II−4)を得る。収率は80%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.42(d, J=9.61Hz, 1H), 7.05(d, J=6.32Hz, 1H), 6.17(t, J=6.23Hz, 1H), 4.58(dd, J1=2.74Hz, J2=10.41Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 4.02(m, 1H), 3.88(t, J=10.01Hz, 1H), 3.78(m, 2H), 2.05(s, 3H), 1.24(s, 12H). MS (ESI) m/z (%): 407.2(M+1)+.
例7:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(チアゾール−2−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(6)
Figure 0005621040
化合物II−3(233mg、0.6mmol)をTHF(20mL)に溶解し、2N炭酸セシウム溶液(0.6mL、1.2mmol)、2−ブロモチアゾール(Sigma−Aldrich Co.から購入)(115mg、0.7mmol)およびPd(PPh34(70mg、0.06mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、45mgの白色固体生成物(化合物6)を得る。収率は21.7%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.98(d, J=8.35Hz, 1H), 7.84(d, J=4.57Hz, 1H), 7.32(d, J=4.57Hz, 1H), 7.12(m, 1H), 7.06(dd, J1=3.81Hz, J2=4.99Hz, 1H), 6.16(t, J=6.19Hz, 1H), 4.56(dd, J1=2.20Hz, J2=9.65Hz, 1H), 4.40(m, 1H), 3.85-4.01(m, 2H), 3.61-3.76(m, 2H), 2.04(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 345(M+, 100).
例8:N(((3S,3aS)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(7)
Figure 0005621040
化合物II−3(233mg、0.6mmol)をTHF(20mL)に溶解し、2N炭酸セシウム溶液(0.6mL、1.2mmol)、6−シアノ−3−ブロモピリジン(128mg、0.7mmol)(非特許文献12)およびPd(PPh34(70mg、0.06mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、41mgの白色固体生成物(化合物7)を得る。収率は19%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.90(d, J=0.80Hz, 1H), 8.16(d, J=8.21Hz, 1H), 7.96(dd, J1=2.20Hz, J2=8.07Hz, 1H), 7.76(dd, J1=0.80Hz, J2=8.21Hz, 1H), 7.22(m, 2H), 6.17(t, J=6.13Hz, 1H), 4.62(dd, J1=2.64Hz, J2=10.06Hz, 1H), 4.48(m, 1H), 4.08(dd, J1=2.63Hz, J2=7.03Hz, 1H), 3.94(t, J=10.12Hz, 1H), 3.76(m, 2H), 2.07(s, 3H). MS (ESI) m/z: 365.2(M+1)+.
例9:N(((3S,3aS)−7−(6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(8)
Figure 0005621040
化合物II−3(311mg、0.8mmol)および5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(240mg、1mmol)(非特許文献12)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(311mg、2.4mmol)を添加し、窒素で3回置換し、次いでPd(dppf)Cl2(40mg、0.048mmol)を添加する。窒素の保護下で4時間加熱還流反応させる。TLC(CH2Cl2/MeOH=20:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、水(200mL)を添加して希釈し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出する。それぞれのジクロロメタン層を水(200mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(200mL)で洗浄する。次いで、ジクロロメタン層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=100:1)を実施して、142mgの白色粉末状固体(化合物8)を得る。収率は42%である。
1H NMR(300MHz, CD3OD):δ 8.89(d, J=1.50Hz, 1H), 8.26(d, J=2.40Hz, 1H), 8.05(m, 2H), 7.24(m, 2H), 4.55(dd, J1=2.70Hz, J2=10.20Hz, 1H), 4.44(m, 1H), 3.85-4.05(m, 2H), 3.59(d, J=4.80Hz, 1H), 3.16(s, 3H), 1.96(s, 3H). MS (ESI) m/z: 422.1(M+1)+.
例10:N(((3S,3aS)−7−(6−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(9)
Figure 0005621040
化合物II−3(194mg、0.5mmol)および5−ブロモ−2−(1−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(120mg、0.5mmol)(非特許文献12)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、75mgの明黄色の泡状固体(化合物9)を得る。収率は36.2%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.99(s, 1H), 8.33(d, J=6.62Hz, 1H), 8.14(d, J=8.21Hz, 1H), 8.07(d, J=7.63Hz, 1H), 7.30(m, 2H), 6.13(br s, 1H), 4.62(d, J=10.51Hz, 1H), 4.49(s, 3H), 3.90-4.08(m, 2H), 3.76(m, 2H), 2.07(s, 3H). MS (ESI) m/z: 422.1(M+1)+.
例11:N(((3S,3aS)−7−(6−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(10)
Figure 0005621040
化合物II−3(233mg、0.6mmol)をDMF/H2O(7:1、8mL)に溶解し、炭酸カリウム(414mg、3mmol)、5−ブロモ−N,N−ジメチルピコリンアミド(183mg、0.8mmol)(特許文献1)、Pd(PPh34(92mg、0.06mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、35mgの白色泡状固体(化合物10)を得る。収率14.0%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.78(s, 1H), 8.12(d, J= 8.30Hz, 1H), 7.98(dd, J1=1.95Hz, J2=8.06Hz, 1H), 7.73(d, J=8.06Hz, 1H), 7.207.30(m, 2H), 6.26(t, J=6.13Hz, 1H), 4.60(dd, J1=2.69Hz, J2=10.26Hz 1H), 4.46(m, 1H), 4.05(m, 1H), 3.96(t, J=10.01Hz, 1H), 3.85(m, 2H), 3.17(s, 3H), 3.15(s, 3H), 2.06(s, 3H). MS (ESI) m/z: 411.2 (M+1)+.
例12:N(((3S,3aS)−7−(6−(1−シアノ−シクロプロピル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(11)
Figure 0005621040
化合物II−3(233mg、0.6mmol)をDMF/H2O(7:1、8mL)に溶解し、炭酸カリウム(414mg、3mmol)、2−(1−シアノ−シクロプロピル)−5−ブロモピリジン(178mg、0.8mmol)(非特許文献13)、Pd(PPh34(92mg、0.06mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、52mgの生成物11(白色泡状固体)を得る。収率21.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.95(m, 1H), 8.16(d, J=8.16Hz, 1H), 7.96(dd, J1=2.18Hz, J2=8.35Hz, 1H), 7.76(dd, J1=0.81Hz, J2=8.21Hz, 1H), 7.23(m, 2H), 6.17(t, J=6.16Hz, 1H), 4.61(dd, J1=2.64Hz, J2=10.06Hz, 1H), 4.48(m, 1H), 4.05(dd, J1=2.63Hz, J2=7.02Hz, 1H), 3.95(t, J=10.02Hz, 1H), 3.78(m, 2H), 2.05(s, 3H), 0.71(m, 2H), 0.95(m, 2H). MS (ESI) m/z: 405.2(M+1)+.
例13:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(ピリジン−3−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(12)
Figure 0005621040
化合物II−1(341mg、1mmol)をTHF(20mL)に溶解し、2N炭酸セシウム溶液(1mL、2mmol)、3−ピリジニルボロン酸(184mg、1.5mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(120mg、0.1mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、278mgの白色固体(化合物12)を得る。収率は82.0%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.79(d, J=2.06Hz, 1H), 8.57(dd, J1=1.39Hz, J2=4.77Hz, 1H), 8.08(d, J=8.36Hz, 1H), 7.82(m, 1H), 7.35(dd, J1=4.77Hz, J2=7.91Hz, 1H), 7.16-7.22(m, 2H), 6.36(t, J=6.23Hz, 1H), 4.59(dd, J1=2.49Hz, J2=9.96Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.05(m, 2H), 3.70-3.80(m, 2H), 2.06(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 339(M+, 43), 211(100).
例14:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(ピリジン−4−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(13)
Figure 0005621040
化合物II−1(341mg、1mmol)をTHF(20mL)に溶解し、2N炭酸セシウム溶液(1mL、2mmol)、4−ピリジニルボロン酸(184mg、1.5mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(120mg、0.1mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、281mgの白色固体(化合物13)を得る。収率は82.9%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.64(dd, J1=1.47Hz, J2=4.70Hz, 2H), 8.12(d, J=8.50Hz, 1H), 7.46(dd, J1=1.47Hz, J2=4.70Hz, 2H), 7.12-7.26(m, 2H), 6.06(t, J=6.23Hz, 1H), 4.59(dd, J1=2.64Hz, J2=9.97Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.05(m, 2H), 3.70-3.82(m, 2H), 2.06(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 339(M+, 28), 211(100).
例15:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(6−ニトロピリジン−3−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(14)
Figure 0005621040
化合物II−3(388mg、1mmol)および2−ニトロ−5−ブロモピリジン(Sigma−Aldrich Co.から購入)(244mg、1.2mmol)を、1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(405mg、3mmol)を添加し、窒素で置換し、次いで、Pd(dppf)Cl2(50mg、0.06mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、80mgの黄色泡状固体(化合物14)を得る。収率20.8%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.81(t, J=2.05Hz, 1H), 8.33(d, J=8.21Hz, 1H), 8.20(d, J=8.40Hz, 1H), 8.15(dd, J1=2.10Hz, J2=8.40Hz, 1H), 7.20-7.30(m, 2H), 5.96(br s, 1H), 4.65(m, 1H), 4.46(m, 1H), 3.90-4.10(m, 2H), 3.85(m, 2H), 2.06(s, 3H). MS (ESI) m/z: 385.1(M+1)+.
例16:N(((3S,3aS)−8−フルオロ−1−オキソ−7−(ピリジン−3−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(15)
Figure 0005621040
化合物II−2(359mg、1mmol)をDMF(14mL)と水(2mL)との混合溶媒中に溶解し、炭酸セシウム(652mg、2mmol)、3−ピリジニルボロン酸(184mg、1.5mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(120mg、0.1mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、268mgの白色固体(化合物15)を得る。収率は75.1%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.73(s, 1H), 8.58(d, J=3.44Hz, 1H), 7.90(m, 2H), 7.42(m, 1H), 7.06(d, J=7.01Hz, 1H), 6.26(t, J=6.13Hz, 1H), 4.59(dd, J1=2.45Hz, J2=10.06Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 3.90-4.05(m, 1H), 3.86(t, J=10.15Hz, 1H), 3.70-3.80(m, 2H), 2.06(s, 3H). MS (ESI) m/z (%): 358.2(M+1)+.
例17:N(((3S,3aS)−8−オキソ−1−オキソ−7−(ピリジン−4−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(16)
Figure 0005621040
化合物II−2(359mg、1mmol)をDMF(14mL)と水(2mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(652mg、2mmol)、4−ピリジニルボロン酸(184mg、1.5mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(120mg、0.1mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、272mgの白色固体(化合物16)を得る。収率は76.2%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.62(d, J=8.50Hz, 2H), 8.12(d, J=8.52Hz, 2H), 7.45(m, 1H), 7.06(d, J=7.01Hz, 1H), 6.23(t, J=6.13Hz, 1H), 4.58(dd, J1=2.45Hz, J2=10.03Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 3.90-4.05(m, 1H), 3.86(t, J=10.12Hz, 1H), 3.70-3.80(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (ESI) m/z (%): 358.2(M+1)+.
例18:N(((3S,3aS)−8−フルオロ−1−オキソ−7−(ピリミジン−5−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(17)
Figure 0005621040
化合物II−2(287mg、0.8mmol)をDMF(14mL)と水(2mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(652mg、2mmol)、3−ピリミジニルボロン酸(124mg、1mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(70mg、0.06mmol)を添加し、例1に記載の方法に従って、207mgの白色固体(化合物17)を得る。収率は72.4%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 9.12(s, 1H), 8.92(s, 2H), 7.45(m, 1H), 7.02(d, J=7.06Hz, 1H), 6.23(t, J=6.16Hz, 1H), 4.60(dd, J1=2.45Hz, J2=10.05Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 3.92-4.05(m, 1H), 3.88(t, J=10.08Hz, 1H), 3.70-3.78(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (ESI) m/z (%): 359.2(M+1)+.
例19:N(((3S,3aS)−8−フルオロ−1−オキソ−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(18)
Figure 0005621040
化合物II−4(244mg、0.6mmol)および6−シアノ−3−ブロモピリジン(128mg、0.7mmol)(非特許文献12)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いで、Pd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、129mgの白色固体(化合物18)を得る。収率56.3%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.90(d, J=0.80Hz, 1H), 8.16(d, J=8.21Hz, 1H), 7.76(dd, J1=0.80Hz, J2=8.21Hz, 1H), 7.45(m, 1H), 7.02(d, J=7.03Hz, 1H), 6.17(t, J=6.23Hz, 1H), 4.58(dd, J1=2.43Hz, J2=10.06Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 3.95-4.02(m, 1H), 3.86(t, J=10.05Hz, 1H), 3.70-3.82(m, 2H), 2.06(s, 3H). MS (ESI) m/z: 383.2(M+1)+.
例20:N(((3S,3aS)−8−フルオロ−1−オキソ−7−(6−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(19)
Figure 0005621040
化合物II−4(203mg、0.5mmol)および5−ブロモ−2−(1−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(120mg、0.5mmol)(非特許文献12)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いで、Pd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、87mgの泡状固体(化合物19)を得る。収率39.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.99(s, 1H), 8.33(d, J=6.62Hz, 1H), 8.14(d, J=8.21Hz, 1H), 7.54(m, 1H), 7.06(d, J=7.01Hz, 1H), 6.22(t, J=6.13Hz, 1H), 4.58(dd, J1=2.47Hz, J2=10.06Hz, 1H), 4.42(m, 1H), 3.96-4.02(m, 1H), 3.86(t, J=10.08Hz, 1H), 3.72-3.82(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (ESI) m/z: 440.2(M+1)+.
例21:N(((3S,3aS)−1−オキソ−7−(6−アミノピリジン−3−イル)−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(20)
Figure 0005621040
化合物14(112mg、0.29mmol)をジクロロメタン(20mL)とメタノール(20mL)との混合溶媒に溶解し、10%Pd−C(50mg)を添加し、次いで、常温常圧で一夜水素化反応させる。TLC(CH2Cl2/MeOH=20:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、濾過を行い、残留物を少量のジクロロメタンで洗浄し、次いで濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=20:1)にかけ、65mgの白色粉末状固体生成物(化合物20)を得る。収率は63%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.29(t, J=5.61Hz, 1H), 8.21(s, 1H), 7.89(dd, J1=2.44Hz, J2=8.24Hz, 1H), 7.70(m, 1H), 7.16-7.25(m, 2H), 6.52(t, J=8.79Hz, 1H), 4.44-4.56(m, 2H), 3.95-4.08(m, 2H), 3.48-3.62(m, 2H), 1.86(s, 3H). MS (ESI) m/z : 355.3(M+1)+.
例22:N−(((3S,3aS)−7−(4−メチルピラゾール−1−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(21)
Figure 0005621040
化合物II−1(100mg、0.293mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)に溶解し、フッ化カリウム二水和物(KF・2H2O)(55.2mg、0.59mmol)、1−メチルピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(91.4mg、0.44mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(33.8mg、0.03mmol)を添加し、次いで80℃まで加熱し、アルゴンの保護下でら24時間反応させる。TLC(石油エーテル/アセトン=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後に、溶媒を留去し、次いでクロロホルム(50mL)を添加して残留物を溶解し、水(20mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=1:1)を行い、20mgの白色粉末状固体(化合物21)を得る。収率は20%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.97(d, J=8.55Hz, 1H), 7.74(d, J=0.73Hz, 1H), 7.58(s, 1H), 7.10(dd, J1=8.55Hz, J2=1.95Hz, 1H), 7.05(s, 1H), 6.04(t, 1H), 4.55(dd, J1=9.97Hz, J2=2.93Hz, 1H), 4.38-4.46(m, 1H), 4.10-4.15(m, 1H), 3.83-4.00(m, 4H), 3.65-3.80(m, 2H), 2.02(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 214(100), 342(M+, 99).
例23:N(((3S,3aS)−7−(4H−ピラゾール−1−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(22)
Figure 0005621040
化合物II−1(100mg、0.293mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)に溶解し、フッ化カリウム二水和物(55.2mg、0.59mmol)、1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(85.4mg、0.44mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(33.8mg、0.03mmol)を添加する。例22に記載の方法に従って、26.1mgの白色固体(化合物22)を得る。収率は27%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 7.90(d, J=8.21Hz, 1H), 7.81(t, 1H), 7.75(s, 1H), 7.01-7.08(m, 2H), 4.55(dd, J1=9.97Hz, J2=2.93Hz, 1H), 4.38-4.46(m, 1H), 4.10-4.15(m, 1H), 3.83-4.00(m, 1H), 3.65-3.80(m, 2H), 2.02(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 328 (M+, 100).
例24:N(((3S,3aS)−7−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(23)
Figure 0005621040
化合物II−1(100mg、0.293mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)に溶解し、フッ化カリウム二水和物(55.2mg、0.59mmol)、2−メトキシピリジン−5−ボロン酸ピナコールエステル(103.4mg、0.44mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(33.8mg、0.03mmol)を添加する。例22に記載の方法に従って、33mgの白色固体(化合物3)を得る。収率30.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.35(d, J=2.44Hz, 1H), 8.05(d, J=8.50Hz, 1H), 7.74(dd, J1=2.35Hz, J2 =8.51Hz, 1H), 7.16(td, J1=1.76Hz, J2=8.50Hz, 2H), 6.80(d, J=8.80Hz, 1H), 6.10(t, J=6.15Hz, 1H), 4.58(dd, J1=2.34Hz, J2=9.68Hz, 1H), 4.40-4.48(m, 1H), 3.90-4.03(m, 5H), 3.68-3.78(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%):369(M+, 100).
例25:N(((3S,3aS)−7−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(24)
Figure 0005621040
化合物II−1(100mg、0.293mmol)を1,4−ジオキサン/エタノール/水=3/1/1の混合溶媒(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(80.9mg、0.59mmol)、2−フルオロピリジン−5−ボロン酸ピナコールエステル(98.1mg、0.44mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(dppf)Cl2(12mg、0.015mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、45.9mgの白色固体(化合物24)を得る。収率43.8%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.39(dd, J1=0.92Hz, J2=1.83Hz, 1H), 8.10(d, J=8.43Hz, 1H), 7.96(t, J=7.51Hz, 1H), 7.18(dd, J1=2.02Hz, J2=8.44Hz, 1H), 7.14(d, J=1.83Hz, 1H), 6.99(d, J=8.43Hz, 1H), 6.05(t, J=6.15Hz, 1H), 4.60(d, J=10.26Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.05(m, 2H), 3.70-3.80(m, 2H), 2.05(s, 3H), 1.58(s, 6H). MS (EI) m/z (%): 357(M+, 100).
例26:N(((3S,3aS)−7−(6−(アセチル)アミノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(25)
Figure 0005621040
化合物II−1(200mg、0.8mmol)を1,4−ジオキサン(15mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(381.9mg、1.17mmol)、2−N−アセチルアミノピリジン−5−ボロン酸ピナコールエステル(184.4mg、0.7mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(67.7mg、0.058mmol)を添加する。例22に記載の方法に従って、82mgの白色固体(化合物25)を得る。収率は35.3%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 10.59(s, 1H), 8.62(d, J=2.20Hz, 1H), 8.32(t, 1H), 8.05-8.18(m, 2H), 7.97(d, J=8.29Hz, 1H), 7.37(d, J=10.00Hz, 2H), 4.58(d, J=7.56Hz, 1H), 4.50(m, 1H), 3.50-3.58(m, 2H), 2.10(s, 3H), 1.87(s, 3H). MS (EI) m/z (%):396(M+, 100)
例27:N(((3S,3aS)−7−(2,6−ジメトキシピリミジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(26)
Figure 0005621040
化合物II−1(120mg、0.35mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(228mg、0.7mmol)、2,6−ジメトキシピリミジン−5−ボロン酸ピナコールエステル(112.3mg、0.42mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(40.4mg、0.035mmol)を添加し、次いで80℃まで加熱し、アルゴンの保護下で2時間反応させる。TLC(石油エーテル/アセトン=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、反応を止め、溶媒を留去し、次いでクロロホルム(50mL)を添加して残留物を溶解し、水(20mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=1:1)を行い、96mgの白色粉末状固体(化合物26)を得る。収率は68.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.23(s, 1H), 8.05(d, J=9.03Hz, 1H), 7.15(m, 2H), 6.00(t, J=7.32Hz, 1H), 4.60(d, J=9.51Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 4.05(s, 6H), 3.90-4.00(m, 2H), 3.70-3.78(m, 2H), 2.05(s, 3H),. MS (EI) m/z (%): 400(M+, 72), 272(100).
例28:N(((3S,3aS)−7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(27)
Figure 0005621040
化合物II−1(120mg、0.35mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(228mg、0.7mmol)、2−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−5−ボロン酸ピナコールエステル(112.3mg、0.42mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(40.4mg、0.035mmol)を添加し、次いで80℃まで加熱し、アルゴンの保護下で15時間反応させる。TLC(石油エーテル/アセトン=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、溶媒を留去し、次いでクロロホルム(50mL)を添加して残留物を溶解し、水(20mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=10:1)を行い、29.4mgの白色粉末状固体(化合物27)を得る。収率は19.7%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.50(d, J=2.44Hz, 1H), 8.32(t, 1H), 7.96(dd, J1=2.92Hz, J2=5.37Hz, 1H), 7.93(d, J=2.44Hz, 1H), 7.32(d, J=1.95Hz, 1H), 7.26(s, 1H), 6.99(d, J=9.78Hz, 1H), 4.55(d, J=7.31Hz, 1H), 4.50(d, J=6.32Hz, 1H), 3.95-4.10(m, 2H), 3.85(t, J=4.88Hz, 4H), 3.48-3.60(m, 2H), 3.25(t, J=4.88Hz, 4H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%):423(M+, 50), 354(100).
例29:N(((3S,3aS)−7−(6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(28)
Figure 0005621040
化合物II−1(150mg、0.386mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(251.5mg、0.77mmol)、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−ブロモピリジン(100.24mg、0.464mmol)(非特許文献14)およびPd(PPh34(44.6mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、83.6mgの白色粉末状固体(化合物28)を得る。収率は54.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.69(d, J=2.01Hz, 1H), 8.10(d, J=8.43Hz, 1H), 7.85(dd, J1=2.20Hz, J2=8.25Hz, 1H), 7.43(d, J=8.24Hz, 1H), 7.22(d, J=6.96Hz, 1H), 7.09(d, J=1.82Hz, 1H), 6.05(t, J=6.15Hz, 1H), 4.92(s, 1H), 4.60(d, J=10.26Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.05(m, 2H), 3.70-3.80(m, 2H), 2.05(s, 3H).. MS (EI) m/z (%):397(M+, 100)
例30:N(((3S,3aS)−7−(6−(1−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(29)
ステップ1、1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3−メチル−ブタノール(29−B)の調製
Figure 0005621040
化合物29−A(2,5−ジブロモピリジン)(3g、12.66mmol)(Darui Chemical Technology(Shanghai)Co.,Ltd.から購入)をジクロロメタン(150mL)に溶解し、生じる溶液を−78℃まで冷却し、撹拌し、n−ブチルリチウム(2.5Mのn−ヘキサン溶液)(6.1mL、15.2mmol)をゆっくりと滴加する。添加が終わったら、反応混合物を−78℃で維持し、2時間撹拌し、次いでイソバレルアルデヒド(1.31g、15.20mmol)を滴加し、−78℃で1時間撹拌を継続する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を使用して反応を監視する。反応中にすべての原料が消費されたら、反応溶液に飽和塩化アンモニウム溶液(100mL)を添加し、室温まで昇温し、0.5時間撹拌する。その後、有機相を分離し、水(100mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を行い、1.55gの油状液体(化合物29−B)を得る。収率は50.15%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.59(d, J=2.34Hz 1H), 7.78(dd, J1=2.35Hz, J2=8.21Hz, 1H), 7.18(d, J=8.21Hz 1H), 4.70-4.80(m, 1H), 3.60(d, J=5.86Hz, 1H), 1.80-1.95(m, 1H), 1.45-1.65(m, 2H) 1.00(d, J=6.45Hz, 3H), 0.93(d, J=6.45Hz, 3H). MS (EI) m/z (%): 230(M+, 4), 200(100).
ステップ2、N(((3S,3aS)−7−(6−(1−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(29)の調製
Figure 0005621040
化合物II−3(100mg、0.258mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(168mg、0.516mmol)、29−B(75.5mg、0.309mmol)およびPd(PPh34(29.8mg、0.026mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、55.2mgの白色固体(化合物29)を得る。収率は50.3%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ8.69(s, 1H), 8.10(d, J=8.55Hz, 1H), 7.85(dd, J1=1.52Hz, J2=6.72Hz, 1H), 7.30(d, J=8.24Hz, 1H), 7.16-7.22(m, 2H), 6.05(t, J=6.10Hz, 1H), 4.84(s, 1H), 4.60(d, J=7.63Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.05(m, 2H), 3.70-3.78(m, 2H), 2.05(s, 3H), 1.83(m, 1H), 1.73(m, 1H), 1.03(d, J=6.72Hz, 3H), 0.98(d, J=6.72Hz, 3H);MS (EI) m/z (%): 425(M+, 7), 369(100).
例31:N(((3S,3aS)−7−(6−(5−メチル−1,2,4−オキサゾール−3−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(30)
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、5−ブロモ−2−(5−メチル−1,2,4−オキサゾール−3−イル)ピリジン(89mg、0.37mmol)(非特許文献12)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、59.2mgの白色固体(化合物30)を得る。収率は45.5%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 9.08(d, J=1.46Hz, 1H), 8.30(m, 2H), 8.12(d, J=8.29Hz, 1H), 8.05(d, J=9.26Hz, 1H), 7.50(t, 1H), 4.62(d, J=7.80Hz, 1H), 4.55(m, 1H), 4.16-4.01(m, 2H), 3.55(m, 2H), 2.72(s, 3H), 1.88(s, 3H);MS (EI) m/z (%): 421(M+, 20), 293(100)
例32:N(((3S,3aS)−7−(6−(2−アセチル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(31)
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、2−アセチル−5−ブロモピリジン(74mg、0.37mmol)(非特許文献15)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、49.2mgの白色固体(化合物31)を得る。収率は41.7%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 9.08(d, J=1.95Hz, 1H), 8.32-8.28(m, 1H), 8.26(d, J=2.43Hz, 1H), 8.04-7.98(m, 2H), 7.50(m, 2H), , 4.60(d, J=7.80Hz, 1H), 4.55(m, 1H), 4.13-4.05(m, 2H), 3.58-3.55(m, 2H), 2.65(s, 3H), 1.88(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 381(M+, 100)
例33:N(((3S,3aS)−7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(32)
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、2−アミノ−5−ブロモピリミジン(64.5mg、0.37mmol)(J&K CHEMICAL LTD.,Shanghaiから購入)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、37.1mgの白色固体(化合物32)を得る。収率は33.8%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.56(s, 1H), 8.31(t, 1H), 7.92(d, J=9.16Hz, 1H), 7.28(m, 2H), 4.55(d, J=7.33Hz, 1H), 4.50(d, J=6.72Hz, 1H), 3.95-4.08(m, 2H), 3.50-3.58(m, 2H), 1.87(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 355(M+, 100).
例34:N(((3S,3aS)−7−(6−(アセトニトリル−2−イル)アミノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(33)
Figure 0005621040
化合物II−3(100mg、0.258mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(168mg、0.516mmol)、2−(5−ブロモピリジン−2−イル)アセトニトリル(60.9mg、0.309mmol)(非特許文献16)およびPd(PPh34(29.8mg、0.026mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、62.5mgの明黄色固体(化合物33)を得る。収率は63.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.79(d, J=2.02Hz, 1H), 8.14(d, J=8.43Hz, 1H), 7.92(dd, J1=2.38Hz, J2=8.06Hz, 1H), 7.53(t, J=3.66Hz, 1H), 7.21(td, J1=2.01Hz, J2=8.43Hz, 2H), 5.98(t, J=6.23Hz, 1H), 4.60(d, J=10.08Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.97-4.05(m, 1H), 3.95(t, J=10.08Hz, 1H) 3.70-3.78(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 378(M+, 40), 250(100).
例35:N(((3S,3aS)−7−(2−シアノピリミジン−5−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(34)
Figure 0005621040
化合物II−3(100mg、0.258mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(168mg、0.516mmol)、2−シアノ−5−ブロモピリミジン(57mg、0.309mmol)(J&K CHEMICAL LTD.,Shanghaiから購入)およびPd(PPh34(29.8mg、0.026mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、93.9mgの白色固体(化合物34)を得る。収率は98.8%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 9.36(s, 2H), 8.28(t, J=5.87Hz, 1H), 8.06(d, J=8.61Hz, 1H), 7.55-7.64(m, 2H), 4.79(d, J=7.43Hz, 1H) 4.53(m, 1H), 4.02-4.10(m, 2H), 3.50-3.58(m, 2H), 1.83(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 365(M+, 4), 262(100).
例36:N(((3S,3aS)−7−(6−(5−エチニルピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(35)
Figure 0005621040
化合物II−3(100mg、0.258mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(168mg、0.516mmol)、2−エチニル−5−ブロモピリジン(57mg、0.309mmol)(非特許文献17)およびPd(PPh34(29.8mg、0.026mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、35.1mgの白色固体(化合物35)を得る。収率は30%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.90(t, J=0.55Hz, 1H), 8.32(t, 1H), 8.12(dd, J1=2.47Hz, J2=8.25Hz, 1H), 8.02(d, J=9.07Hz, 1H), 7.61(d, J=8.24Hz, 1H), 7.40-7.44(dd, J1=2.20Hz, J2=6.33Hz, 2H), 4.58(d, J=7.15Hz, 1H), 4.53(m, 1H), 4.39(s, 1H), 4.02-4.10(m, 2H), 3.48-3.60(m, 2H), 1.87(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 363(M+, 100).
例37:N(((3S,3aS)−7−(6−(3−ヒドロキシプロパ−1−イニル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(36)
Figure 0005621040
化合物II−3(100mg、0.258mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(168mg、0.516mmol)、3−(5−ブロモピリジン−2−イル)プロパルギルアルコール(65.5mg、0.309mmol)(非特許文献18)およびPd(PPh34(29.8mg、0.026mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、50.3mgの白色固体(化合物36)を得る。収率は41.1%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.90(d, J=2.44Hz, 1H), 8.30(t, 1H), 8.08(dd, J1=2.43Hz, J2=10.92Hz, 1H), 8.00(d, J=9.75Hz, 1H), 7.58(d, J=8.29Hz, 1H), 7.40(d, J=6.33Hz, 2H), 4.60(d, J=7.31Hz, 1H), 4.53(m, 1H), 4.37(s, 2H), 4.02-4.10(m, 2H), 3.50-3.58(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 393(M+, 100).
例38:N(((3S,3aS)−7−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(37)
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、2−トリフルオロメチル−5−ブロモピリジン(83.8mg、0.37mmol)(J&K CHEMICAL LTD.,Shanghaiから購入)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、95.1mgの白色固体(化合物37)を得る。収率は75%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.90(s, 1H), 8.15(d, J=8.42Hz, 1H), 8.00(dd, J1=2.92Hz, J2=6.04Hz, 1H), 7.75(d, J=5.67Hz, 1H), 7.24(d, J=6.40Hz, 1H), 6.95-7.10(m, 1H), 6.10(t, J=6.22Hz, 1H), 4.63(d, J=7.31Hz, 1H), 4.50(m, 1H), 3.61-4.80(m, 2H), 3.48-3.60(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 407(M+, 100).
例39:N(((3S,3aS)−7−(4−アセチルフェニル))−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(38)
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、p−アセチルブロモベンゼン(73.8mg、0.37mmol)(J&K CHEMICAL LTD.,Shanghaiから購入)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、48.7mgの白色固体(化合物38)を得る。収率は41.5%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.33(t, J=5.81Hz, 1H), 8.02(d, J=7.94Hz, 3H), 7.82(d, J2=8.25Hz, 2H), 7.35-7.50(m, 2H), 4.60(d, J=7.64Hz, 1H), 4.50(dd, J1=3.97Hz, J2=10.69Hz, 1H), 4.00-4.10(m, 2H), 3.50-3.60(m, 2H), 2.60(s, 3H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 380(M+, 100).
例40:N(((3S,3aS)−7−(2−メチルピリジン−4−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(39)
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、2−メチル−5−ブロモピリジン(63.6mg、0.37mmol)(J&K CHEMICAL LTD.,Shanghaiから購入)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、80mgの白色固体(化合物39)を得る。収率は73.3%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.51(d, J=5.37Hz, 1H), 8.10(d, J=8.10Hz, 1H), 7.20-7.35(m, 4H), 6.13(t, J=6.35Hz, 1H), 4.59(dd, J1=2.44Hz, J2=10.01Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.04(m, 2H), 3.60-3.80(m, 2H), 2.60(s, 3H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 353(M+, 20), 149(100).
例41:N(((3S,3aS)−7−(6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(40)
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、5−ブロモ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン(83.4mg、0.37mmol)(特許文献2)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、76mgの白色固体(化合物40)を得る。収率は60.5%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 9.41(s, 1H), 8.85(d, J=2.45Hz, 1H), 8.35(d, J=8.56Hz, 2H), 8.30(t, J=5.81Hz, 1H), 8.03(d, J=8.86Hz, 1H), 7.93(d, J=8.56Hz, 1H), 7.47(M, 2H), 4.60(d, J=7.63Hz, 1H), 4.55(m, 1H), 4.00-4.10(m, 2H), 3.50-3.58(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 406(M+, 16), 278(100).
例42:N(((3S,3aS)−7−(6−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(41)
ステップ1、3−(5−ブロモピリジン−2−イル)オキサゾリジン−2−オン(41−B)の調製
Figure 0005621040
化合物41−A(2−アミノ−5−ブロモピリジン)(3g、17.34mmol(Sun Chemical Technology(Shanghai)Co.Ltd.から購入)およびK2CO3(6g、43.4mmol)をアセトニトリル(35mL)に添加し、氷−食塩浴で0℃まで冷却する。撹拌し、クロロギ酸2−クロロエチル(2.98g、20.81mmol)をゆっくり滴加する。添加を完了したら、室温まで昇温させる。1時間撹拌し、次いで3時間加熱還流する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)を使用して反応を監視する。原料が反応によって完全に消費されたら、アセトニトリルを蒸発させ、ジクロロメタン(100mL)を添加して希釈し、水(100mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を行い、2.62gの白色粉末状固体(化合物41−B)を得る。収率は62.2%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.57(d, J=2.45Hz 1H), 8.18(d, J=9.04Hz 1H), 7.80(dd, J1=2.45Hz, J2=9.04Hz, 1H), 4.50(t, J=7.70Hz, 2H), 4.25(d, J=7.70Hz, 1H). MS (EI) m/z (%): 244(M+, 56), 199(100).
ステップ2、N(((3S,3aS)−7−(6−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(41)の調製
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム201.3mg、062mmol)、化合物41−B(89.0mg、0.37mmol)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、81mgの白色固体(化合物41)を得る。収率は61.8%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.68(s, 1H), 8.28(t, 1H), 8.15(d, J=1.47Hz, 2H), 7.98(dd, J1=1.46Hz, J2=7.33Hz, 1H), 7.40(d, J=2.20Hz, 1H), 7.36(d, J=1.47Hz, 1H), 4.57(d, J=7.69Hz, 1H), 4.45-4.52(m, 3H), 4.21(t, J=7.70Hz, 2H), 4.02-4.10(m, 2H), 3.50-3.61(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 424(M+, 8), 296(100).
例43:N(((3S,3aS)−7−(6−(ヒドロキシエチル−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(42)
ステップ1、2−(ヒドロキシエチル−1−イル)−5−ブロモピリジン(42−A)の調製
Figure 0005621040
2−アセチル−5−ブロモピリジン(1g、5.0mmol)(非特許文献15)をメタノール(10mL)に溶解し、室温で撹拌する。NaBH4(0.57g、15mmol)を小分けにして添加し、室温で10分間撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、反応溶液に水(15mL)を添加し、0.5時間撹拌する。その後、メタノールを蒸発させ、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、続いて無水Na2SO4で乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させて、0.93gの油状液体(化合物42−A)を得る。収率は91.9%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3)δ 8.62(d, J=2.14Hz, 1H), 7.83(dd, J1=1.52Hz, J2=8.23Hz, 1H), 7.20(d, J=8.24Hz, 1H), 4.76(m, 1H), 1.58(d, J=6.41Hz, 3H),MS (EI) m/z (%): 201(M+, 100).
ステップ2、N(((3S,3aS)−7−(6−(ヒドロキシエチル−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(42)の調製
Figure 0005621040
化合物II−3(120mg、0.309mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(201.3mg、0.62mmol)、42−A(74.9mg、0.37mmol)およびPd(PPh34(35.7mg、0.03mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、65mgの白色固体(化合物42)を得る。収率は54.9%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.63(d, J=1.83Hz, 1H), 8.10(d, J=8.24Hz, 1H), 7.88(dd, J1=2.13Hz, J2=5.37Hz, 1H), 7.63(d, J=14.04Hz, 1H), 7.38(d, J=8.24Hz, 1H), 7.21(d, J=9.77Hz, 1H), 6.10(t, J=5.8Hz, 1H), 4.96(q, J=6.41Hz, 1H), 4.61(dd, J1=2.44Hz, J2=9.75Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.10(m, 2H), 3.70-3.80(m, 2H), 2.05(s, 3H), 1.58(d, J=6.41Hz, 3H). MS (EI) m/z (%): 383(M+, 50), 255(100).
例44:N(((3S,3aS)−7−(5−アセチルピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(43)
Figure 0005621040
化合物II−3(150mg、0.387mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(252.2mg、0.774mmol)、3−アセチル−5−ブロモピリジン(92.81mg、0.464mmol)(Sun Chemical Technology(Shanghai)Co.Ltd.から購入)およびPd(PPh34(44.7mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、84mgの白色固体(化合物43)を得る。収率は56.9%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 9.14(s, 1H), 8.98(s, 1H), 8.40(s, 1H), 8.16(d, J=8.54Hz, 1H), 7.21-7.30(m, 2H), 6.03(t, J=6.10Hz, 1H), 4.62(dd, J1=2.44Hz, J2=10.06Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.07(m, 2H), 3.68-3.78(m, 2H), 2.70(s, 3H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 381(M+, 86), 253(100).
例45:N(((3S,3aS)−7−(5−シアノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(44)
Figure 0005621040
化合物II−3(150mg、0.387mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(252.2mg、0.774mmol)、3−シアノ−5−ブロモピリジン(84.9mg、0.464mmol)(Sun Chemical Technology(Shanghai)Co.Ltd.から購入)およびPd(PPh34(44.7mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、95.1mgの白色固体(化合物44)を得る。収率は67.6%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 9.31(s, 1H), 9.18(s, 1H), 8.69(s, 1H), 8.01(t, J=6.13Hz, 1H), 7.96(dd, J1=2.20Hz, J2=8.07Hz, 1H), 7.76(dd, J1= 0.80Hz, J2=8.21Hz, 1H), 6.97(d, J=8.07Hz, 1H), 4.62(dd, J1=2.64Hz, J2=10.06Hz, 1H), 4.48(m, 1H), 4.08(dd, J1=2.63Hz, J2=7.03Hz, 1H), 3.94(t, J=10.12Hz, 1H), 3.76(m, 2H), 2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 364(M+, 100).
例46:N(((3S,3aS)−7−(4−シアノピリジン−2−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(45)
Figure 0005621040
化合物II−3(150mg、0.387mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(252.2mg、0.774mmol)、2−ブロモ−4−シアノピリジン(84.9mg、0.464mmol)(Sun Chemical Technology(Shanghai)Co.Ltd.から購入)およびPd(PPh34(44.7mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、80mgの白色固体(化合物45)を得る。収率は56.7%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.87(d, J=5.13Hz, 1H), 8.48(s, 1H), 8.27(t, J=6.13Hz, 1H), 8.05(d, J=8.43Hz, 1H), 7.77-7.85(m, 2H), 7.70(d, J=8.43Hz, 1H), 4.62(d, J=7.33Hz, 1H), 4.52(m, 1H), 4.02-4.13(m, 2H), 3.50-3.60(m, 2H), 3.76(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 364(M+, 76), 236(100).
例47:N(((3S,3aS)−7−(6−ホルミルピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(46)
Figure 0005621040
化合物II−3(150mg、0.387mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(252.2mg、0.774mmol)、5−ブロモ−2−ピリジルアルデヒド(86.3mg、0.464mmol)(非特許文献14)およびPd(PPh34(44.7mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、50mgの白色固体(化合物46)を得る。収率は35.2%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 10.01(s, 1H), 9.17(d, J=1.47Hz, 1H), 8.27-8.36(m, 2H), 8.05(dd, J1=4.76Hz, J2=9.16Hz, 1H), 7.96(d, J=8.44Hz, 1H), 7.53(d, J=4.77Hz, 1H), 4.61(d, J=7.70Hz, 1H), 4.50(m, 1H), 4.01-4.10(m, 2H), 3.50-3.60(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (ESI) m/z: 368(M+1)+.
例48:N(((3S,3aS)−7−(6−(ヒドロキシメチルピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(47)
Figure 0005621040
化合物II−3(100mg、0.258mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(168.1mg、0.516mmol)、2−ヒドロキシメチル−5−ブロモピリジン(58.11mg、0.309mmol)(非特許文献14)およびPd(PPh34(29.8mg、0.026mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、50mgの白色固体(化合物47)を得る。収率は52.5%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.78(s, 1H), 8.30(t, J=5.50Hz, 1H), 8.10(dd, J1=2.20Hz, J2=8.07Hz, 1H), 7.55(d, J=8.06Hz, 1H), 7.33-7.40(m, 2H), 5.45(brs, 1H), 4.55-4.63(m, 3H), 4.50(m, 1H), 4.00-4.10(m, 2H), 3.50-3.60(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 369(M+, 24), 241(100).
例49:N(((3S,3aS)−7−(5−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(48)
ステップ1、3−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)−5−ブロモピリジン(48−B)の調製
Figure 0005621040
化合物48−A(3−アミノ−5−ブロモピリジン)(1g、5.78mmol(Sun Chemical Technology(Shanghai)Co.Ltd.から購入)およびK2CO3(1.99g、14.4mmol)をアセトニトリル(15mL)に添加し、氷−食塩浴で0℃まで冷却する。撹拌し、クロロギ酸2−クロロエチル(0.99g、6.94mmol)をゆっくり滴加する。添加を完了したら、室温まで昇温させる。1時間撹拌し、次いで3時間加熱還流する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)を使用して反応を監視する。原料が反応によって完全に消費されたら、アセトニトリルを蒸発させ、ジクロロメタン(100mL)を添加して希釈し、水(50mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を行い、0.65gの白色粉末状固体(化合物48−B)を得る。収率は46.3%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.56(d, J=2.14Hz 1H), 8.47(d, J=2.14Hz 1H), 8.44(d, J=2.44Hz, 1H), 4.58(t, J=8.08Hz, 2H), 4.14(d, J=8.08Hz, 1H). MS (EI) m/z (%):242(M+, 100).
ステップ2、N(((3S,3aS)−7−(5−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(48)の調製
Figure 0005621040
化合物II−3(150mg、0.387mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)と水(0.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(252.2mg、0.774mmol)、48−B(3−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)−5−ブロモピリジン)(112.78mg、0.464mmol)およびPd(PPh34(44.7mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、90mgの白色固体(化合物48)を得る。収率54.8%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.80(d, J=2.35Hz, 1H), 8.63(d, J=2.05Hz, 1H), 8.33(t, 1H), 8.16(d, J=2.35Hz, 1H), 8.02(d, J=9.08Hz, 1H), 7.32-7.41(m, 2H), 4.58(d, J=7.62Hz, 2H), 4.50(t, J=7.33Hz, 2H), 4.18(t, J=7.33Hz, 2H), 3.97-4.10(m, 2H), 3.47-3.60(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 424(M+, 4), 296(100).
例50:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2ジオキサボロラン−2−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(II−7)
Figure 0005621040
Pd(dba)2(92mg、0.16mmol)およびビフェニル−2−イル−ジ−tert−ブチルホスフィン(60mg、0.20mmol)を窒素で3回置換する。1,4−ジオキサン(60mL)を添加し、室温で30分間撹拌する。ビス(ピナコラト)ジボロン(1.22g、4.8mmol)、酢酸カリウム(KOAc)(588mg、6mmol)、II−5(1.40g、4mmol)を添加し、窒素の保護下で80℃で24時間加熱反応させる。TLC(CH2Cl2/MeOH=50:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、水(300mL)を添加して希釈し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出する。それぞれのジクロロメタン層を水(200mL)、続いて飽和塩化ナトリウム溶液(200mL)で洗浄する。次いで、ジクロロメタン層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=100:1)を行い、1.13gの明黄色の粘性材料(化合物II−7)を得る。収率は72.0%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.95(dd, J1=1.71Hz, J2=7.82Hz, 1H), 7.80(s, 1H), 7.72(s, 1H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.73(dd, J1=1.44Hz, J2=4.96Hz, 2H), 4.68(m, 1H), 4.45(dd, J1= 3.05Hz, J2=10.17Hz, 1H), 4.05(m, 1H), 3.92(d, J=10.12Hz, 1H), 1.24(s, 12H). MS (ESI) m/z (%): 399.3(M+1)+.
(3R,3aS)−8−フルオロ−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2ジオキサボロラン−2−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(II−8)
Pd(dba)2(92mg、0.16mmol)およびビフェニル−2−イル−ジ−tert−ブチルホスフィン(60mg、0.20mmol)を窒素で3回置換する。1,4−ジオキサン(60mL)を添加し、室温で30分間撹拌する。ビス(ピナコラト)ジボロン(1.22g、4.8mmol)、酢酸カリウム(KOAc)(588mg、6mmol)、II−6(1.48g、4mmol)を添加する。上記の方法に従って、1.18gの明黄色粉末(化合物II−8)を得る。収率は70.6%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.97(dd, J1=1.71Hz, J2=7.82Hz, 1H), 7.81(s, 1H), 7.72(s, 1H), 6.96(m, 1H), 4.72(dd, J1=1.74Hz, J2=4.96Hz, 2H), 4.66(m, 1H), 4.45(dd, J1=2.86Hz, J2=10.15Hz, 1H), 4.03(m, 1H), 3.91(d, J=10.11Hz, 1H), 1.24(s, 12H). MS (ESI) m/z (%): 417.2(M+1)+.
例51:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(49)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および6−シアノ−3ブロモピリジン(128mg、0.7mmol)(非特許文献12)を1,4ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、72mgの白色固体(化合物49)を得る。収率は38.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.90(d, J=0.81Hz, 1H), 8.15(d, J=8.21Hz, 1H), 7.96(dd, J1=2.18Hz, J2=8.35Hz, 1H), 7.70-7.82(m, 3H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.73(dd, J1=1.44Hz, J2=4.96Hz, 2H), 4.68(m, 1H), 4.45(dd, J1=3.05Hz, J2=10.17Hz, 1H), 4.06(m, 1H), 3.92(d, J=10.12Hz, 1H). MS (ESI) m/z (%): 375.2(M+1)+.
(3R,3aS)−8−フルオロ−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(52)
化合物II−8(208mg、0.5mmol)および6−シアノ−3−ブロモピリジン(128mg、0.7mmol)(非特許文献12)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg,1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、69.6mgの白色固体(化合物52)を得る。収率は35.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.89(d, J=0.85Hz, 1H), 8.154(d, J=8.18Hz, 1H), 7.94(dd, J1=2.34Hz, J2=8.35Hz, 1H), 7.70-7.83(m, 3H), 6.92-7.10(m, 1H), 4.72(dd, J1=1.74Hz, J2=4.96Hz, 2H), 4.67(m, 1H), 4.44(dd, J1=3.05Hz, J2=10.17Hz, 1H), 4.05(m, 1H), 3.94(d, J=10.15Hz, 1H). MS (ESI) m/z (%): 393.2(M+1)+.
例52:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−ニトロピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(50)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および2−ニトロ−5−ブロモピリジン(122mg、0.6mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、54mgの黄色泡状固体(化合物50)を得る。収率は27.4%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.81(t, J=2.05Hz, 1H), 8.33(d, J=8.21Hz, 1H), 8.20(d, J=8.40Hz, 1H), 8.15(dd, J1=2.10Hz, J2=8.40Hz, 1H), 7.70-7.82(m, 3H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.72(dd, J1= 1.44Hz, J2=4.95Hz, 2H), 4.68(m, 1H), 4.46(dd, J1=3.06Hz, J2=10.12Hz, 1H), 4.06(m, 1H), 3.92(d, J=10.12Hz, 1H). MS (ESI) m/z (%): 395.2(M+1)+.
例53:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(51)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および5−ブロモ−2−(1−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(120mg、0.5mmol)(非特許文献12)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、85mgの黄色泡状固体(化合物51)を得る。収率は39.4%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.99(s, 1H), 8.33(d, J=6.62Hz, 1H), 8.14(d, J=8.21Hz, 1H), 8.07(d, J=7.63Hz, 1H), 7.70-7.82(m, 3H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.72(dd, J1=1.44Hz, J2=4.95Hz, 2H), 4.68(m, 1H), 4.46(dd, J1=3.06Hz, J2=10.12Hz, 1H), 4.06(m, 1 H), 3.92(d, J=10.12Hz, 1H). MS (ESI) m/z (%): 432.2(M+1)+.
(3R,3aS)−8−フルオロ−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(53)
化合物II−8(208mg、0.5mmol)および5−ブロモ−2−(1−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(120mg、0.5mmol)(非特許文献12)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、83.14mgの黄色泡状固体(化合物53)を得る。収率は37%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.98(s, 1H), 8.33(d, J=6.62Hz, 1H), 8.14(d, J=8.21Hz, 1H), 8.07(d, J=7.63Hz, 1H), 7.70-7.82(m, 3H), 6.92-7.10(m, 1H), 4.74(dd, J1=1.45Hz, J2=4.95Hz, 2H), 4.67(m, 1H), 4.45(dd, J1=3.06Hz, J2=10.15Hz, 1H), 4.05(m, 1H), 3.94(d, J=10.10Hz, 1H). MS (ESI) m/z (%): 450.2(M+1)+.
例54:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−アセチルピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(54)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および2−アセチル−5−ブロモピリジン(100mg、0.5mmol)(非特許文献15)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、85mgの白色固体(化合物54)を得る。収率は43.4%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.90(d, J=0.81Hz, 1H), 8.15(d, J=8.21Hz, 1H), 7.96(dd, J1=2.18Hz, J2=8.35Hz, 1H), 7.70-7.82(m, 3H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.73(dd, J1=1.44Hz, J2=4.96Hz, 2H), 4.68(m, 1H), 4.45(dd, J1=3.05Hz, J2=10.17Hz, 1H), 4.06(m, 1H), 3.92(d, J=10.12Hz, 1H). MS (EI) m/z (%): 374(M+, 100).
例55:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−シアノメチルピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(55)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および2−(5−ブロモピリジン−2−イル)アセトニトリル(98.5mg、0.5mmol)(非特許文献16)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、79mgの白色固体(化合物55)を得る。収率は40.7%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.79(d, J=2.02Hz, 1H), 8.14(d, J=8.43Hz, 1H), 7.92(dd, J1=2.38Hz, J2=8.06Hz, 1H), 7.53(t, J=3.66Hz, 1H), 7.21(td, J1=2.01Hz, J2=8.43Hz, 2H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.60(d, J=10.08Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 4.37(s, 2H), 3.97-4.05(m, 1H), 3.95(t, J=10.08Hz, 1H) 3.70-3.78(m, 2H),. MS (EI) m/z (%): 388 (M+, 100).
例56:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−エチニルピリジン−3−イル))−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(56)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および2−エチニル−5−ブロモピリジン(91mg、0.5mmol)(非特許文献17)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って、70mgの白色固体(化合物56)を得る。収率は37.5%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.90(t, J=0.55Hz, 1H), 8.12(dd, J1=2.47Hz, J2=8.25Hz, 1H), 8.02(d, J=9.07Hz, 1H), 7.61(d, J=8.24Hz, 1H), 7.40-7.44(dd, J1=2.20Hz, J2=6.33Hz, 2H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.58(d, J=7.15Hz, 1H), 4.53(m, 1H), 4.39(s, 1H), 4.02-4.10(m, 2H), 3.48-3.60(m, 2H), 1.87(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 373(M+, 100).
例57:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−(3−ヒドロキシプロピン−1−イル)ピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(57)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および3−(5−ブロモピリジン−2−イル)プロパルギルアルコール(106.02mg、0.5mmol)(非特許文献18)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って98mgの白色固体(化合物57)を得る。収率は48.6%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.90(d, J=2.44Hz, 1H), 8.08(dd, J1=2.43Hz, J2=10.92Hz, 1H), 8.00(d, J=9.75Hz, 1H), 7.58(d, J=8.29Hz, 1H), 7.40(d, J=6.33Hz, 2H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.60(d, J=7.31Hz, 1H), 4.53(m, 1H), 4.37(s, 2H), 4.02-4.10(m, 2H), 3.50-3.58(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 403(M+, 100).
例58:(3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−7−(6−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−1(3H)−オン(58)
Figure 0005621040
化合物II−7(199mg、0.5mmol)および41−B(121.5mg、0.5mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)、エタノール(3mL)および水(3mL)中に溶解し、K2CO3(207mg、1.5mmol)を添加し、窒素で置換し、次いでPd(dppf)Cl2(30mg、0.036mmol)を添加する。例9に記載の方法に従って109.3mgの白色固体(化合物58)を得る。収率は50.2%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.68(s, 1H), 8.15(d, J=1.47Hz, 2H), 7.98(dd, J1=1.46Hz, J2=7.33Hz, 1H), 7.40(d, J=2.20Hz, 1H), 7.36(d, J=1.47Hz, 1H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.57(d, J=7.69Hz, 1H), 4.45-4.52(m, 3H), 4.21(t, J=7.70Hz, 2H), 4.02-4.10(m, 2H), 3.50-3.61(m, 2H), 1.85(s, 3H). MS (EI) m/z (%): 434(M+, 100).
例59:N(((3S,3aS)−7−(6−カルボキシピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(59)
Figure 0005621040
化合物II−3(150mg、0386mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)と水(3mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(251.5mg、0.77mmol)、5−ブロモピリジン−2−カルボン酸(93.7mg、0.464mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(44.6mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、54mgの白色粉末状固体(化合物59)を得る。収率は35.7%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 9.00(s, 1H), 8.20-8.34(m, 2H), 8.01-8.12(m, 2H), 7.51(d, J=4.77Hz, 2H), 4.60(d, J=7.73Hz, 1H), 4.56(d, J=5.49Hz, 1H), 4.02-4.17(m, 2H), 3.53-3.60(m, 2H), 1.82(s, 3H).. MS (EI) m/z (%): 383(M+, 16),211(100).
例60:N(((3S,3aS)−7−(6−カルボン酸メチルエステルピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(60)
Figure 0005621040
化合物II−3(500mg、1.29mmol)を1,4−ジオキサン(25mL)と水(2.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(840.6mg、2.58mmol)、5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(334mg、1.55mmol)(J&K CHEMICAL LTD.,Shanghaiから購入)およびPd(PPh34(149mg、0.13mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、204mgの白色粉末状固体(化合物60)を得る。収率は39.8%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.92(d, J=2.14Hz, 1H), 8.16(m, 2H), 7.98(dd, J1=2.24Hz, J2=8.24Hz, 1H), 7.15(d, J=1.83Hz, 1H), 7.12(d, J=2.14Hz, 1H), 6.05(t, J=6.10Hz, 1H), 4.61(dd, J1=2.44Hz, J2=9.77Hz, 1H), 4.45(m, 1H), 3.90-4.00(m, 2H), 4.02(s, 3H), 3.70-3.78(m, 2H), 2.07(s, 3H), MS (EI) m/z (%):397(M+, 26),269(100).
例61:N(((3S,3aS)−7−(6−(1−アミノシクロプロパ−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(61)
ステップ1:N(((3S,3aS)−7−(6−(1−(Boc−アミノ)シクロプロパ−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(61−A)
Figure 0005621040
化合物II−3(300mg、0.77mmol)を1,4−ジオキサン(15mL)と水(1.5mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(502mg、1.54mmol)、2−(1−(Boc−アミノ)シクロプロパ−1−イル)−5−ブロモピリジン(290mg、0.93mmol)(特許文献3)およびPd(PPh34(89mg、0.077mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、234mgの白色粉末状固体(化合物61−A)を得る。収率は61.5%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.62(d, J=1.65Hz, 1H), 8.06(d, J=9.51Hz, 1H), 7.77(dd, J1=2.20Hz, J2=8.23Hz, 1H), 7.47(d, J=8.24Hz, 1H), 7.10-7.18(m, 2H), 6.13(t, J=6.10Hz, 1H), 5.45(s, 1H), 4.56(d, J=17.96Hz 1H), 4.37-4.48(m, 1H), 3.85-4.05(m, 2H), 3.60-3.78(m, 2H), 2.07(s, 3H), 1.60(s, 9H). MS (ESI) m/z (%): 495 (M+, 100).
ステップ2:N(((3S,3aS)−7−(6−(1−アミノシクロプロパ−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(61)
Figure 0005621040
化合物61−A(130mg、0.26mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2.5mL)を添加し、室温で1時間撹拌する。TLC(ジクロロメタン/メタノール=10:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、反応を止め、溶媒を蒸発させる。次いで、ジクロロメタン/メタノール=20:1の混合溶液(30mL)を添加して希釈し、撹拌し、10%水酸化ナトリウム水溶液で10を超えるpHに調節する。静置して層化した後、有機相を分離する。ジクロロメタン/メタノール=20:1の混合溶液(30mL)で2回抽出した後、有機相を合わせ、次いで飽和塩化ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させ、C−18逆相カラムクロマトグラフィーを行い、96mgの白色粉末状固体(化合物61)を得る。収率は93.6%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.69(d, J=1.83Hz, 1H), 8.30(t, J=6.23Hz, 1H), 7.95-8.03(m, 2H), 7.79(d, J=8.43Hz, 1H), 7.30-7.38(dd, J1=2.20Hz, J2=10.27Hz, 2H), 4.56(d, J=7.33Hz, 1H), 4.50(dd, J1=5.13Hz, J2=11.73Hz 1H), 3.97-4.06(m, 2H), 3.47-4.00(m, 2H), 1.87(s, 3H), 1.60(s, 9H), 1.25(dd, J1=3.67Hz, J2=6.97Hz 2H), 0.98(dd, J1=3.30Hz, J2=6.60Hz 2H). MS (ESI) m/z (%):394(M+, 64), 350(100).
例62:N(((3S,3aS)−7−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(62)
Figure 0005621040
化合物II−3(150mg、0.386mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解し、炭酸セシウム(251.5mg、0.77mmol)、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ブロモピリジン(118.6mg、0.464mmol)(Sigma−Aldrich Co.から購入)およびPd(PPh34(44.6mg、0.039mmol)を添加する。例27に記載の方法に従って、32.3mgの白色粉末状固体(化合物62)を得る。収率は19.1%である。
1H NMR(300MHz, DMSO-d6):δ 8.50(d, J=2.44Hz, 1H), 8.32(t, 1H), 7.96(dd, J1=2.92Hz, J2=5.37Hz, 1H), 7.93(d, J=2.44Hz, 1H), 7.32(d, J=1.95Hz, 1H), 7.26(s, 1H), 6.99(d, J=9.78Hz, 1H), 4.55(d, J=7.31Hz, 1H), 4.50(d, J=6.32Hz, 1H), 3.95-4.10(m, 2H), 3.85(t, J=4.88Hz, 4H), 3.48-3.60(m, 2H), 3.25(t, J=4.88Hz, 4H), 2.21(s, 3H)2.05(s, 3H). MS (EI) m/z (%):423(M+, 50), 354(100).
例63:N(((3S,3aS)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド塩酸塩(63)
Figure 0005621040
化合物7(364.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。4M HCl/1,4−ジオキサン溶液(2.5mL)を室温で滴加し、0.5時間撹拌する。その後、溶媒を蒸発させ、残留物をメタノール(5mL)で洗浄し、濾過して、300mgの白色固体(化合物63)を得る。収率は74.8%である。
元素分析:計算値:C、56.93;H、4.28;Cl、8.85;N、13.98;O、15.97、測定値:C、56.90;H、4.32;Cl、8.83;N、13.97;O、16.00。
例64:N(((3S,3aS)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドメタンスルホン酸塩(64)
Figure 0005621040
化合物7(364.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。CH3SO3H(105.7mg、1.1mmol)/1,4−ジオキサン(2.5mL)溶液を室温で滴加し、0.5時間撹拌する。その後、溶媒を蒸発させ、残留物をメタノール(5mL)で洗浄し、濾過して、333mgの白色固体(化合物64)を得る。収率は72.3%である。
元素分析:計算値:C、52.17;H、4.38;N、12.17;O、24.32;S、6.96、測定値:C、52.20;H、4.40;N、12.18;O、24.27;S、6.93。
例65:N(((3S,3aS)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド硫酸塩(65)
Figure 0005621040
化合物7(364.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。0.5M H2SO4/1,4−ジオキサン溶液(1.1mL)を室温で滴加する。例63の方法に従って、322mgの灰色固体(化合物65)を得る。収率は77.9%である。
元素分析:計算値:C、55.20;H、4.14;N、13.55;O、23.22;S、3.88、測定値:C、55.18;H、4.12;N、13.57;O、23.23;S、3.90。
例66:N(((3S,3aS)−7−(6−シアノピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドベンゼンスルホン酸塩(66)
Figure 0005621040
化合物7(364.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。ベンゼンスルホン酸(174mg、1.1mmol)/1,4−ジオキサン溶液(2.5mL)を室温で滴加する。例64の方法に従って、311.5mgの白色固体(化合物66)を得る。収率は61.1%である。
元素分析:計算値:C、57.46;H、4.24;N、10.72;O、21.43;S、6.14、測定値:C、57.49;H、4.24;N、10.70;O、21.46;S、6.11。
例67:N(((3S,3aS)−7−(6−(シアノ−2−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド塩酸塩(67)
Figure 0005621040
化合物33(378.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。4M HCl/1,4−ジオキサン溶液(2.5mL)を室温で滴加する。例63の方法に従って、308mgの白色固体(化合物67)を得る。収率は74.2%である。
元素分析:計算値:C、57.90;H、4.62;Cl、8.55;N、13.51;O、15.43、測定値:C、57.93;H、4.63;Cl、8.54;N、13.50;O、15.40。
例68:N(((3S,3aS)−7−(6−(シアノ−2−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドメタンスルホン酸塩(68)
Figure 0005621040
化合物33(378.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。CH3SO3H(105.7mg、1.1mmol)/1,4−ジオキサン溶液(2.5mL)を室温で滴加する。例64の方法に従って、353.3mgの白色固体(化合物68)を得る。収率は74.5%である。
元素分析:計算値:C、53.16;H、4.67;N、11.81;O、23.60;S、6.76、測定値:C、53.15;H、4.69;N、11.83;O、23.58;S、6.79。
例69:N(((3R,3aS)−7−(6−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド塩酸塩(69)
Figure 0005621040
化合物41(424.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。4M HCl/1,4−ジオキサン溶液(2.5mL)を室温で滴加する。例63の方法に従って、393.5mgの白色固体(化合物69)を得る。収率85.4%である。
元素分析:計算値:C、54.73;H、4.59;Cl、7.69;N、12.16;O、20.83、測定値:C、54.75;H、4.61;Cl、7.67;N、12.14;O、20.80。
例70:N(((3S,3aS)−7−(6−(オキサゾリジン−2−オン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドメタンスルホン酸塩(70)
Figure 0005621040
化合物41(424.4mg、1mmol)をCH2Cl2/CH3OH=10:1の混合溶媒(10mL)に溶解する。CH3SO3H(105.7mg、1.1mmol)/1,4−ジオキサン溶液(2.5mL)を室温で滴加する。例64の方法に従って、405.7mgの白色固体(化合物70)を得る。収率は77.9%である。
元素分析:計算値:C、50.76;H、4.56;N、10.76;O、27.66;S、6.16、測定値:C、50.79;H、4.68;N、10.74;O、27.69;S、6.14。
例71:N(((3S,3aS)−7−(6−(1−アミノシクロプロパ−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドメタンスルホン酸塩(71)
Figure 0005621040
化合物61(150mg、0.38mmol)をアセトン(2.5mL)に溶解する。0.1M CH3SO3H/エタノール溶液(4.2mL)を室温で滴加する。例64の方法に従って、149.1mgの白色固体(化合物71)を得る。収率は80%である。
元素分析:計算値:C、53.87;H、5.34;N、11.42;O、22.83;S、6.54、測定値:C、53.91;H、5.36;N、11.38;O、22.82;S、6.53。
例72:N(((3S,3aS)−7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド臭化水素酸塩(72)
Figure 0005621040
化合物62(100mg、0.236mmol)をアセトン(8mL)に溶解する。0.1M HBr/エタノール溶液(2.6mL)を室温で滴加する。例63の方法に従って、100mgの白色固体(化合物72)を得る。収率は84%である。
元素分析:計算値:C、52.39;H、5.20;Br、15.84;N、13.89;O、12.69、測定値:C、52.42;H、5.21;Br、15.86;N、13.86;O、12.68。
例73:N(((3S,3aS)−7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][l,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドL−(+)−酒石酸塩(73)
Figure 0005621040
化合物62(100mg、0.236mmol)をアセトン(8mL)に溶解する。0.05ML−(+)−酒石酸/アセトン溶液(5.19mL)を室温で滴加する。例64の方法に従って、110mgの白色固体(化合物73)を得る。収率は81.3%である。
元素分析:計算値:C、54.45;H、5.45;N、12.21;O、27.90、測定値:C、54.48;H、5.42;N、12.23;O、27.88。
例74 (Z)−4−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロフェノキシ)−2−ブテン−1−オール(III−2)
Figure 0005621040
化合物III−1(8g、33.6mmol)(非特許文献9)をDMF(50mL)に溶解し、無水K2CO3(23.19g,168mmol)および(Z)−2−ブテン−1,4−ジオール、および少量の4Åモレキュラーシーブ(4Å、MS)を添加する。窒素の保護下で70℃で24時間加熱反応させる。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、水(200mL)を添加して希釈し、ジエチルエーテル(60mL×2)で抽出する。次いで、有機相を合わせ、水(60mL)、続いて飽和NaCl溶液(50mL)で洗浄する。その後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を行い、6.37gの明黄色固体(化合物III−2)を得る。収率は62%である。
III−2:1H NMR(300MHz,CDCl3):δ 7.45(d, J=7.71Hz, 1H), 7.70(d, J=5.50Hz, 1H), 5.85(m, 1H), 5.95(m, 1H), 4.80(d, J=5.78Hz, 1H) 4.32(d, J=5.78Hz, 1H).
例75 (Z)−4−(2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2−ブテン−1−オール(III−3)
Figure 0005621040
化合物III−2(10g、32.7mmol)および亜鉛粉末(10.6g)を仕込み、メタノール(120mL)を添加し、撹拌し、ギ酸アンモニウム(10.3g、163mmol)を小分けにして添加する。室温で24時間撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、反応溶液を濾過し、メタノールを蒸発させる。その後、酢酸エチル(120mL)で溶解し、水(50mL)で洗浄する。酢酸エチル(30mL)で逆抽出し、酢酸エチル層を合わせ、続いて飽和NaCl溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させて、赤黒色の粘性材料を得て、次いで直ぐに次の反応ステップを続ける。
得られた粘性材料をアセトンと水との(2/1)混合溶媒(150mL)で溶解し、氷−食塩浴で0℃未満まで冷却する。NaHCO3(5.49g、65.3mmol)を添加し、撹拌する。カルボベンゾキシクロリドCbzCl(6.9mL、48.8mmol)をゆっくり添加する。添加後、室温までゆっくり暖め、一夜撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、アセトンを蒸発させ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、次いで飽和NaCl溶液(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を実施して、7.5gの白色固体(化合物III−3)を得る。収率は56%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.08(d, J=10.41Hz, 1H), 7.32-7.45(m, 5H), 6.95(d, J=6.16Hz, 1H), 5.90(m, 1H) 5.78(m, 1H), 5.20(s, 2H), 4.62(d, J=6.16Hz, 1H), 4.30(d, J=6.16Hz, 1H). MS (EI) m/z (%): 91(100), 409(M+, 3).
例76 (−)−(2S,3R)−4−(2−(カルボベンゾキシアミノ)−4−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,3−エポキシ−1−ブタノール(III−4)
Figure 0005621040
少量の活性型4Åモレキュラーシーブを乾燥CH2Cl2(200mL)に懸濁し、−40℃まで冷却する。L−(+)−DET(5.02mL、29.3mmol)、Ti(Oi−Pr)4(8.96mL、32.9mmol)およびTBHP(14.8mL、48.8mmol、3.3Mトルエン溶液)を添加する。1時間後、化合物III−3(10g、24.4mmol、少量のジクロロメタンに溶解して)を添加し、反応物を−40℃で8時間維持する。その後、ゆっくり室温まで暖め、一夜撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、反応溶液に10%L−(+)−酒石酸水溶液(150mL)を添加する。2時間撹拌し、濾過し、濾液を捕集する。次いで、水(50mL)、続いて飽和NaCl溶液(50mL)で洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/アセトン=3:1)を実施して、8,76gの白色固体(化合物III−4)を得る。収率は84%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.10(d, J=10.01Hz, 1H), 7.32-7.45(m, 5H), 7.00(d, J=5.86Hz, 1H), 5.20(s, 2H), 4.25-4.35(dd, J1=3.42Hz, J2=11.23Hz, 1H), 4.10-4.20(dd, J1=6.84Hz, J2=11.23Hz 1H), 3.82-3.98(m, 2H), 3.40-3.50(m, 1H) , 3.30-3.38(m, 1H). MS (EI) m/z (%): 91(100), 427(M+, 5).
例77 (−)−(2S,3R)−1−(tert−ブチルジメチルシロキシル)−4−(2−(カルボベンゾキシアミノ)−4−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)−2,3−エポキシブタン(III−5)
Figure 0005621040
化合物III−4(8.15g、19.1mmol)をDMF(50mL)に溶解し、イミダゾール(2.6g、38.3mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.18g、1.5mmol)を添加する。氷−食塩浴で0℃まで冷却する。tert−ブチルジメチルシリルクロリド(TBDMSCl)(3.46g、22.9mmol)を小分けにして添加し、次いで室温まで暖め、3時間撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、水(150mL)を添加して反応溶液を希釈する。CH2Cl2(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせる。次いで、飽和NaCl溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=8:1)を実施して、9.16gの明黄色粘性液(化合物III−5)を得る。収率は88.6%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.10(d, J=10.26Hz, 1H), 7.32-7.45(m, 5H), 7.00(d, J=6.15Hz, 1H), 5.20(s, 2H), 4.25-4.35(dd, J1=2.93Hz, J2=11.14Hz, 1H), 4.10(m, 1H), 3.80(m, 2H), 3.38(m, 1H), 3.28(m, 1H). MS (EI) m/z (%): 91(100), 541(M+, 1).
例78 (−)−(3R,3aS)−7−ブロモ−3−((tert−ブチルジメチルシロキシル)メチル)−8−フルオロ−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(III−6)
Figure 0005621040
化合物III−5(9.3g、17.2mmol)を乾燥THF(200mL)に溶解し、−78℃まで冷却する。n−ブチルリチウム(nBuLi)を滴加し、滴加が完了した後、2時間撹拌し、次いで室温までゆっくり暖め、一夜撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、飽和NH4Cl溶液(50mL)を添加し、撹拌し、THFを蒸発させる。水(50mL)を添加して希釈し、CH2Cl2(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(50mL)、続いて飽和NaCl溶液(50mL)で洗浄する。その後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)を実施して、5.6gの白色固体(化合物III−6)を得る。収率は75.0%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.80(d, J=10.01Hz, 1H), 6.90(m, 1H), 4.45(dd, J1=2.93Hz, J2=10.50Hz, 1H), 4.25-4.33(m, 1H), 4.08-4.15(m, 1H), 3.80-3.95(m, 3H), 0.90(s, 15H). MS (EI) m/z (%): 296(100), 431(M+, 1).
例79 (3R,3aS)−7−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−8−フルオロ−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(III−7)
Figure 0005621040
化合物III−6(4.9g、11.3mmol)をTHF(50mL)に溶解し、0℃まで冷却する。テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドnBu4NF・3H2O(3.57g、11.3mmol)をゆっくり添加し、室温まで暖め、4時間撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、THFを蒸発させ、水(20mL)を添加して希釈し、CH2Cl2(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、次いで飽和NaCl溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1から3:1)を実施して、3.0gの明黄色粘性固体(化合物III−7)を得る。収率は83.2%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.80(d, J=9.88Hz, 1H), 6.90(m, 1H), 4.45(dd, J1=2.29Hz, J2=6.77Hz, 1H), 4.30-4.40(m, 1H), 4.15-4.25(m, 1H), 4.00-4.10(dd, J1=3.66Hz, J2=12.62Hz 2H), 3.80-3.95(m, 2H), 2.03(s, 1H). MS (EI) m/z (%): 239(100), 317(M+, 3).
例80 ((3R,3aS)−7−ブロモ−8−フルオロ−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)−3−ニトロベンゼンスルホネート(III−8)
Figure 0005621040
化合物III−7(2.75g、8.65mmol)をCH2Cl2(50mL)に溶解する。氷−食塩浴で0℃まで冷却し、トリエチルアミン(5mL)を添加し、m−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(NOSCl)(2.3g、10.4mmol)/CH2Cl2溶液(10mL)を滴加する。滴加を完了した後、氷−食塩浴を除去し、室温で一夜撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、反応溶液を水(30mL)、続いて飽和NaCl溶液(30mL)で洗浄する。次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2)を実施して、3.8gの白色粉末状固体(化合物III−8)を得る。収率は87.3%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.80(s, 1H), 8.59(d, J=8.20Hz, 1H), 8.26(d, J=7.32Hz, 1H), 7.89(t, J=8.21Hz, 1H), 7.80(d, J=9.38Hz, 1H), 7.19(d, J=6.45Hz, 1H), 4.40-4.50(m, 4H), 4.10-4.17(m, 1H), 3.81-3.90(t, J=10.26Hz, 1H). MS (EI): m/z (%): 424(100), 502(M+, 44).
例81 ((3R,3aS)−7−ブロモ−8−フルオロ−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(II−2)
Figure 0005621040
化合物III−8(2.68g、5.3mmol)をアセトニトリルとイソプロパノールとの(2:1)混合溶媒(150mL)に溶解し、50℃まで加熱する。濃アンモニア水(NH3・H2O)(40mL)を添加し、24時間反応させる。TLC(ジクロロメタン/メタノール=20:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、アンモニアガスおよび有機溶媒を蒸発させ、CH2Cl2(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、次いで飽和NaCl溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させて、橙赤色の油状物質を得る。次いで直ぐに次の反応ステップを続ける。
上記ステップから生じる生成物をCH2Cl2(80mL)に溶解する。氷−食塩浴で0℃まで冷却し、トリエチルアミン(5mL)、および塩化アセチル(AcCl)(5mL)/CH2Cl2(20mL)をゆっくり添加する。添加を完了した後、室温まで暖め、0.5時間撹拌する。TLC(ジクロロメタン/メタノール=20:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、反応溶液を水(30mL)、続いて飽和NaCl溶液(30mL)で洗浄する。次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、遠心乾燥し、カラムクロマトグラフィーを実施して、1.22gの白色固体(化合物II−2)を得る。収率は63.7%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.80(d, J=9.61Hz, 1H), 7.19(d, J=6.32Hz, 1H), 6.18(br s, 1H), 4.50-4.60(dd, J1=3.02Hz, J2=7.14Hz, 1H), 4.40-4.50(m, 1H), 3.93(t, J =9.88Hz, 1H), 3.70-3.89(m, 3H), 2.10(s, 3H). MS (EI): m/z (%): 221(100), 358(M+, 15).
例82 ((3R,3aS)−7−ブロモ−1−オキソ−1,3,3a,4−テトラヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−3−イル)−3−ニトロベンゼンスルホネート(IV−2)
Figure 0005621040
化合物IV−1(5.96g、20mmol)(非特許文献10)をCH2Cl2(100mL)に溶解する。氷−食塩浴で0℃まで冷却し、トリエチルアミン(5mL)を添加し、m−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(4.6g、20.8mmol)/CH2Cl2溶液(20mL)を滴加する。滴加を完了した後、氷−食塩浴を除去し、室温で一夜撹拌する。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)を使用して反応を監視する。反応が完結した後、反応溶液を水(100mL)、続いて飽和NaCl溶液(100mL)で洗浄する。次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2)を実施して、7.51gの明黄色粉末状固体(化合物IV−2)を得る。収率は77.2%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 8.80(s, 1H), 8.59(d, J=8.20Hz, 1H), 8.26(d, J=7.32Hz, 1H), 7.89(t, J=8.21Hz, 1H), 7.10-7.32(m, 3H), 4.40-4.55(m, 4H), 4.10-4.18(m, 1H), 3.85(t, J=10.26Hz, 1H). MS (ESI): m/z: 486.2(M+1)+.
例83 (3R,3aS)−7−ブロモ−3−(アジドメチル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(IV−3)
Figure 0005621040
化合物IV−2(4.86g、10mmol)を乾燥DMF(5mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(NaN3)(0.92g、20mmol)を添加し、窒素の保護下で100℃で24時間加熱反応させる。TLC(CH2Cl2/MeOH=100:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、水(200mL)を添加して希釈し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出する。合わせたジクロロメタン層を水(200mL)、続いて飽和NaCl溶液(200mL)で洗浄する。次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=100:1)を実施して、3.01gの白色粉末状固体(化合物IV−3)を得る。収率は93.1%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.80(d, J=9.88Hz, 1H), 6.90-7.10(m, 2H), 4.45(dd, J1=2.29Hz, J2=6.77Hz, 1H), 4.30-4.44(m, 1H), 4.15-4.25(m, 1H), 4.00-4.12(dd, J1=3.66Hz, J2=11.15Hz 2H), 3.80-3.95(m, 2H), 2.05(s, 1H). MS (ESI)m/z: 325.0(M+1)+.
(3R,3aS)−7−ブロモ−3−(アジドメチル)−8−フルオロ−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(IV−4)
化合物III−8(5.03g、10mmol)を乾燥DMF(5mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(0.92g、20mmol)を添加する。上記の方法に従って、3.12gの白色粉状固体(化合物IV−4)を得る。収率は91%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.80(d, J=9.78Hz, 1H), 6.90(m, 1H), 4.45(dd, J1=2.28Hz, J2=6.98Hz, 1H), 4.30-4.40(m, 1H), 4.15-4.25(m, 1H), 4.00-4.10(dd, J1=3.66Hz, J2=11.12Hz 2H), 3.80-3.95(m, 2H), 2.05(s, 1H). MS (ESI) m/z: 343.0(M+1)+.
例84 (3R,3aS)−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(II−5)
Figure 0005621040
化合物IV−3(3.24g、10mmol)を酢酸ビニル(CH3COOCH=CH2)(100mL)に溶解する。ヨウ化第一銅(CuI)(60mg)を添加し、窒素の保護下で84時間加熱還流反応させる。TLC(CH2Cl2/MeOH=50:1)を使用して反応を監視する。反応が完結したら、酢酸ビニルを減圧下で完全に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(100mL)で溶解する。溶液を水(100mL)/続いて飽和NaCl溶液(100mL)で洗浄する。次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=50:1を実施して、2.54gの白色粉末状固体(化合物II−5)を得る。収率は71.7%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.95(dd, J1=1.71Hz, J2=7.82Hz, 1H), 7.80(s, 1H), 7.72(s, 1H), 6.92-7.10(m, 3H), 4.73(dd, J1=1.44Hz, J2=4.96Hz, 2H), 4.68(m, 1H), 4.45(dd, J1=3.05Hz, J2=10.12Hz, 1H), 4.05(m, 1H), 3.94(d, J=10.12Hz, 1H),. MS (ESI) m/z (%): 351.0(M+1)+.
(3R,3aS)−8−フルオロ−3−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3a,4−ジヒドロベンゾ[b]オキサゾール−[3,4−d][1,4]オキサジン−1(3H)−オン(II−6)
化合物IV−4(3.43g、10mmol)を酢酸ビニル(100mL)に溶解し、ヨウ化第一銅(65mg)を添加する。上記の方法に従って、2.58gの白色粉末(化合物II−6)を得る。収率は70%である。
1H NMR(300MHz, CDCl3):δ 7.95(dd, J1=1.71Hz, J2=7.82Hz, 1H), 7.81(s, 1H), 7.72(s, 1H), 6.92-7.10(m, 2H), 4.74(dd, J1=1.47Hz, J2=4.96Hz, 2H), 4.68(m, 1H), 4.45(dd, J1=3.05Hz, J2=10.12Hz, 1H), 4.03(m, 1H), 3.92(d, J=10.12Hz, 1H),. MS (ESI) m/z (%): 369.0(M+1)+.
II.実験例
1.好ましい化合物のインビトロでの抗菌活性実験
試験方法:本発明の一連の化合物および陽性対照薬リネゾリドの被試験株に対する最小阻止濃度(MIC)を、寒天希釈法を使用して決定した(非特許文献19)。細菌は、多点接種装置(Denley A400)を使用して異なる薬物濃度で寒天プレートの表面に接種した。各点の接種物は約106CFU/mLであり、35℃で接種を実施し、16時間観察した。細菌増殖のないプレート培地中に含有される薬物の最小濃度を、該薬物の細菌に対する最小阻止濃度(MIC値)と見なした。
被試験株:被試験株は、南京地域で集められ、使用前に慣習的な方法によって再確認された、臨床的に単離された病原性細菌であった。31種の病原性細菌を選択し、株の連続番号は次の通りとした:6種の腸球菌、5種の感受性黄色ブドウ球菌株、5種の感受性表皮ブドウ球菌株、6種の薬剤耐性黄色ブドウ球菌株、5種の薬剤耐性表皮ブドウ球菌株、4種の薬剤耐性肺炎双球菌株。
初めに、被試験化合物を、完全溶解を促進することのできる2mLのDMSO中に添加し、次いで、2回蒸留滅菌水を添加して所望濃度とし、薬物溶液を含む各プレートに、加熱溶融して液体となった20mLのMH培地を、プレート中での最終薬物濃度が64、32、16、8、4、2、1、0.5、0.25、0.125、0.0625および0.031μg/mLとなるように添加した。
陽性対照群は、LZ(リネゾリド、商品名Zyvox、これは、2000年にFDAにより承認され、米国で最初に上市され、臨床診療で使用することを現在認められている最初で唯一のオキサゾリジノン抗菌薬である)とした。
いくつかの化合物の被試験株に対する活性データを表3に示す。
Figure 0005621040
表3のデータからわかるように、本発明の化合物は、陽性対照薬LZより有意に優る強力なインビトロでの抗菌活性を有する。とりわけ、化合物7、14、41、47、49、58および61の被試験細菌すべてに対する抗菌活性は、対照薬LZのそれより4〜8倍より強力であり、優れた生物学的活性および薬物能がある。
2.ラットにおける好ましい化合物のインビボでの薬物動態試験
被試験化合物は化合物7とし、2種の投与経路(胃管および静脈内注入)を利用した。
胃管注入:体重が200〜250gの4尾の健常SD雄性ラットに10mL/kgの投与容積で15mg/kgの用量を付与した。そして、化合物を0.5%CMC−Naとして調製した。投与前に、動物を、12時間絶食させ、水には自由に行き来させ、0.3mLの静脈血を、投与後0.25、0.5、1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、7.0、9.0、24および48時間の時点で眼球後静脈叢を通して採取し、ヘパリン化処理した試験管中に捕集し、これを、3500rpmで10分間の遠心分離にかけ、血漿を分離し、試験用に−20℃で貯蔵した。
静脈内注入:体重が200〜250gの2尾の健常SD雄性ラットに10mL/kgの投与容積で15mg/kgの用量を付与した。そして、DMSO、Tween80、および脱イオン水を使用して化合物を調製した。投与前に、動物を、12時間絶食させ、水には自由に行き来させ、0.3mLの静脈血を、投与後5分、15分、0.5、1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、7.0、9.0、24および48時間の時点で眼球後静脈叢を通して採取し、ヘパリン化処理した試験管中に捕集し、これを、3500rpmで10分間の遠心分離にかけ、血漿を分離し、試験用に−20℃で貯蔵した。
血漿中の化合物7の濃度を、液体クロマトグラフィー−タンデム質量分光法を使用して測定した。実験用試験装置について表4に示す。
Figure 0005621040
化合物7を胃管および静脈内注入でラットへ付与した後の、薬物動態パラメーターを表5に示した。
Figure 0005621040
表5からわかるように、本発明の化合物7は、良好な代謝特性を有し、かつ種々の代謝パラメーターは極めて満足できるものである。AUC0~tとして計算すると、15mg/kgの化合物7の胃管投与の絶対的なバイオアベイラビリティーは、81.2%である。
3.好ましい化合物のインビボでの抗菌活性の測定
実験株:動物に感染させるのに使用される細菌は、2009年に南京地方で集められ、API法によって再確認された、臨床的に単離された病原性細菌である、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)であった。
実験動物:体重が18〜22gのSPF級の健常な昆明マウスを選択し、オスおよびメスをそれぞれ50%とし、それらは、中国薬科大学薬理学教室の動物繁殖所によって供給された。
感染および治療の試験方法:実験動物を、性別および体重によって均等に群化し、各群は、それぞれ50%のオスおよびメスを含む10尾のマウスを含んでいた。細菌溶液の腹腔内注入を、0.5mL/動物で動物に実施した。感染の1時間後に、種々の濃度の被試験薬物溶液(本発明の化合物7および陽性対照薬LZ)を、それぞれ0.5mL/20gの経口胃管または静脈内注入によって各動物に付与した。経口胃管を受け入れるマウスの場合、もう1回の胃管注入を最初の投与の4時間後に付与し、投与後の観察を実施し、死亡を記録した。感染した対照群を同一群に対して設定し、感染後7日以内の死亡数を記録した。
実験データの処理:50%有効量ED50および95%信頼限界を、被試験株に感染したマウスに対する各被試験薬のインビボでの保護効果に関してBlissにより計算した。実験結果を表6に示す。
Figure 0005621040
表6からわかるように、薬剤耐性細菌MRSAに感染したマウスモデルにおいて、被試験化合物7の50%有効量ED50は、対照薬LZのそれに比べて有意により小さく、これは、化合物7が、薬剤耐性細菌MRSAに感染したマウスに対して顕著な治療効果を有し、かつそのインビボでの活性が、対照薬LZのそれに比べて有意により良好であり、かつより効果的であることを、はっきりと示している。
本発明の化合物は、新規の化学構造を有し、薬物LZに比べて有意により良好なインビトロおよびインビボでの抗菌活性、ならびに理想的な薬物動態特性および薬物能を有する。したがって、本発明の化合物は、感染症を治療するための、とりわけ薬物耐性細菌によって引き起こされる感染症を治療するための薬剤として使用することができる。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 0005621040
    のベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、またはその光学異性体もしくは薬学的に許容される塩であって、
    式中、
    Uは、HまたはFであり;
    1は、
    Figure 0005621040
    であり;
    2は、フェニル基、または5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基、または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基であり;
    前記フェニル基は、F、−CN、−NH2、またはC1〜C3アルキルカルボニル基で任意に置換されており;
    前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、N、OまたはSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含み;
    前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、次の官能基:F、Cl、Br、−OH、−NO2、−CHO、−CN、−NH2、−CF3、−C≡CH、−C≡CCH2OH、−COOH、−OR3、−NHCOR3、−COR3、−CONR34、および−COOR3(ここで、R3およびR4のそれぞれは、独立にC1〜C3アルキルでよい)で任意に置換されていてもよく;
    あるいは、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、C1〜C6の直鎖アルキル基もしくは分枝鎖アルキル基、またはC3〜C6シクロアルキル基で任意に置換されていてもよく、かつ前記C1〜C6の直鎖アルキル基もしくは分枝鎖アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基は、−OH、−CNまたは−NH2で任意に置換されていてもよく;
    あるいは、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含み、かつ非置換であるか、C1〜C3アルキルもしくは酸素で置換された5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基で任意に置換されていてもよい
    ことを特徴とするベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物、またはその光学異性体もしくは薬学的に許容される塩。
  2. 請求項1に記載の化合物であって、
    前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、1から2個のN原子を含み;
    前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、次の官能基:F、Cl、Br、−OH、−NO2、−CHO、−CN、−NH2、−CF3、−C≡CH、−C≡CCH2OH、−COOH、−OR3、−NHCOR3、−COR3、−CONR34、および−COOR3(ここで、R3およびR4のそれぞれは、独立にC1〜C3アルキルでよい)で任意に置換されていてもよく;
    あるいは、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、C1〜C6の直鎖アルキル基もしくは分枝鎖アルキル基、またはC3〜C6シクロアルキル基で任意に置換されていてもよく、かつ前記C1〜C6の直鎖アルキル基もしくは分枝鎖アルキル基またはC3〜C6シクロアルキル基は、−OH、−CNまたは−NH2で任意に置換されていてもよく;
    あるいは、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、NおよびOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、かつ非置換であるか、C1〜C3アルキルもしくは酸素で置換された5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基で任意に置換されていてもよい
    ことを特徴とする化合物。
  3. 請求項1に記載の化合物であって、前記5員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基または6員の芳香族もしくは非芳香族の複素環基は、フリル基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソキサゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、トリアゾリル基、またはテトラゾリル基であることを特徴とする化合物。
  4. 請求項1に記載の化合物であって、
    Uは、Hを表し、R1は、NHAcであり、R2は、
    Figure 0005621040
    であるか;または
    Uは、Fであり、R1は、NHAcであり、R2は、
    Figure 0005621040
    であるか;または
    Uは、Fであり、R1は、
    Figure 0005621040
    であり、R2は、
    Figure 0005621040
    であるか、または
    Uは、Hであり、R1は、
    Figure 0005621040
    であり、R2は、
    Figure 0005621040
    であることを特徴とする化合物。
  5. 請求項1に記載の化合物であって、式(I)で表されるベンゾオキサジンオキサゾリジノン化合物の薬学的に許容される塩は、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アスパラギン酸、またはグルタミン酸との付加塩であることを特徴とする化合物。
  6. 請求項5に記載の化合物であって、化合物の薬学的に許容される前記塩は、
    Figure 0005621040
    であることを特徴とする化合物。
  7. 請求項1に記載の化合物の調製方法であって、
    Figure 0005621040
    2の定義は請求項1の記載と同様であり;
    (1)化合物II−1または化合物II−2をR2B(OH)2またはR2置換ボロン酸ピナコールエステルと、金属パラジウム含有触媒、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体の保護の条件下で、室温から120℃の温度範囲で2〜48時間反応させて、対応する化合物Iを得るステップ[前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(PPh34、Pd(dppf)Cl2、Pd(dppf)Cl2、・CH2Cl2、Pd2(dba)3、またはPd(dba)2であり;前記アルカリ性条件のために使用されるアルカリは、炭酸セシウム、炭酸カリウムまたはフッ化カリウムであり;前記極性溶媒は、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、エタノールもしくは水、またはこれらの混合物であり;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンである];
    あるいは
    (2)化合物II−1または化合物II−2をビス(ピナコラト)ジボロンと、金属パラジウム含有触媒、ホスフィン含有配位子、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体の保護の条件下で、室温から100℃の温度範囲で0.5〜48時間反応させて、それぞれ化合物II−3または化合物II−4を得るステップ[前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(PPh34、Pd(dppf)Cl2、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dba)2であり;前記ホスフィン含有配位子は、ビフェニル−2−イルジ−tert−ブチルホスフィンであり;前記アルカリ条件のために使用されるアルカリは、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、またはナトリウムtert−ブトキシドであり;前記極性溶媒は、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、またはトルエンあり;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンである];
    化合物II−3または化合物II−4をブロミドR2Brと、金属パラジウム含有触媒、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体の保護の条件下で、室温から120℃の温度範囲で2〜24時間反応させて、対応する化合物Iを得るステップ[前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(PPh34、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dppf)Cl2であり;前記アルカリ性条件のために使用されるアルカリは、炭酸セシウム、炭酸カリウム、またはフッ化カリウムであり;前記極性溶媒は、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、水、ジメトキシエタン、エタノール、ジメチルホルムアミドもしくはトルエン、またはこれらの混合物であり;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンである]を含み、
    更に、任意に以下の、
    (3)−NO2を含有するR2を備えた化合物Iを、極性溶媒中、金属触媒の条件下で接触水素化して、−NH2を含有するR2を備えた化合物Iを得るステップ[前記極性溶媒は、ジクロロメタン、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、またはこれらの混合物であり;前記金属触媒は、パラジウム/炭素である]を含んでいてもよく;
    Figure 0005621040
    2の定義は請求項1に記載と同様であり;
    化合物II−5または化合物II−6をビス(ピナコラト)ジボランと、金属パラジウム含有触媒、ホスフィン含有配位子、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体の保護による接触反応の条件下で、室温から100℃の温度範囲で0.5〜48時間反応させて、それぞれ化合物II−7または化合物II−8を得るステップ[前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(dba)2、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dppf)Cl2であり;前記ホスフィン含有配位子は、ビフェニル−2−イルジ−tert−ブチルホスフィンであり;前記アルカリ性条件のために使用されるアルカリは、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、またはナトリウムtert−ブトキシドであり;前記極性溶媒は、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、またはジメトキシエタンであり;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンである];
    化合物II−7または化合物II−8をブロミドR2Brと、金属パラジウム含有触媒、アルカリ性pH、極性溶媒、および不活性気体の保護の条件下で、室温から120℃の温度範囲で2〜24時間反応させて、対応する化合物Iを得るステップ[前記金属パラジウム含有触媒は、Pd(dba)2、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2、またはPd(dppf)Cl2であり;前記アルカリ性条件のために使用されるアルカリは、酢酸カリウム、炭酸カリウム、または酢酸ナトリウムであり;前記極性溶媒は、ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、エタノール、水、またはこれらの混合物であり;前記不活性気体、窒素またはアルゴンである]
    を含むことを特徴とする調製方法。
  8. 請求項7に記載の調製方法であって、前記化合物II−2が、次の方法:
    Figure 0005621040
    a.化合物III−1を(Z)−2−ブテン−1,4−ジオールと、アルカリ性pH、モレキュラーシーブ、極性溶媒、および不活性気体の保護の条件下で、−20℃から120℃で1から24時間反応させて、化合物III−2を生成させるステップ[前記アルカリ性条件のために使用されるアルカリは、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムであり;前記モレキュラーシーブは、4Åのモレキュラーシーブであり;前記極性溶媒は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはジメトキシエタンであり;前記不活性気体は、窒素またはアルゴンである];
    b.化合物III−2を、還元剤および極性溶媒の条件下で、室温で2〜48時間反応させ、これによりニトロ基を還元して対応するアミノ化合物を得るステップ[前記還元剤は、亜鉛粉末、鉄粉、ギ酸アンモニウム、または塩化アンモニウムであり;前記極性溶媒は、メタノールまたはTHFである];
    前記アミノ化合物を続いてベンジルオキシカルボニルクロリドと、極性溶媒中、アルカリ性条件下で反応させて、アミノ基がベンジルオキシカルボニル基で保護された化合物III−3を得るステップ[前記アルカリ性条件のために使用されるアルカリは、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、または炭酸カリウムであり;前記極性溶媒は、水、アセトン、もしくはテトラヒドロフラン、またはこれらの混合物である];
    c.化合物III−3と酸化剤とを、極性溶媒中、L−(+)−酒石酸エステル、チタン試薬、およびモレキュラーシーブの条件下で、室温から40℃の温度範囲でシャープレスのエポキシ化反応をさせて、対応するキラルなエポキシ化生成物III−4を得るステップ[前記酸化剤は、tert−t−ブチルヒドロペルオキシドを溶解したトルエン溶液であり;前記酒石酸エステルは、L−(+)−酒石酸ジエチルまたはL−(+)−酒石酸ジメチルであり;前記モレキュラーシーブは、4Åのモレキュラーシーブであり;前記チタン試薬は、チタンテトライソプロポキシドであり;前記極性溶媒は、ジクロロメタンまたはクロロホルムである];
    d.化合物III−4をtert−ブチルジメチルシリルクロリドと、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温で2〜6時間反応させて、化合物III−5を得るステップ[前記有機アルカリは、イミダゾールまたは4−ジメチルアミノピリジンであり;前記極性溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、または1,4−ジオキサンである];
    e.化合物III−5を、極性溶媒中、強アルカリ性条件下で、室温から78℃の温度範囲で6〜24時間反応させて、化合物III−6を得るステップ[前記条件のために使用される強アルカリは、n−ブチルリチウムまたはリチウムジイソプロピルアミドであり;前記極性溶媒は、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンである];
    f.化合物III−6を、極性溶媒中、フッ素含有試薬の存在下で、室温で1〜6時間反応させて、tert−ブチルジメチルシリル保護基の除去により化合物III−7を生成させるステップ[前記フッ素含有試薬は、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドであり;前記極性溶媒は、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンである];
    g.化合物III−7を3−ニトロベンゼンスルホニルクロリドと、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温から10℃の温度範囲で2〜12時間反応させて、対応する化合物III−8を得るステップ[前記有機アルカリは、トリエチルアミンまたはピリジンであり;前記極性溶媒は、ジクロロメタンまたはクロロホルムである];
    h.化合物III−8を強アンモニア水と、極性溶媒中、室温から80℃の温度範囲で24〜72時間反応させて、対応するアミノ化合物を得[前記極性溶媒は、アセトニトリル、イソプロパノールもしくはエタノール、またはこれらの混合物である]、前記アミノ化合物をアセチル化剤と、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温から10℃の温度範囲で0.5〜8時間反応させて、対応する化合物II−2を得るステップ[前記有機アルカリは、トリエチルアミンまたはピリジンであり;前記極性溶媒は、ジクロロメタンまたはクロロホルムである]
    によって調製されることを特徴とする調製方法。
  9. 請求項7に記載の調製方法であって、前記化合物II−5および化合物II−6が、次の方法:
    Figure 0005621040
    a.化合物IV−1を3−ニトロベンゼンスルホニルクロリドと、極性溶媒中、有機アルカリの存在下で、室温から10℃の温度範囲で2〜12時間反応させて、対応する化合物IV−2を得るステップ[前記有機アルカリは、トリエチルアミンまたはピリジンであり;前記極性溶媒は、ジクロロメタンまたはクロロホルムである];
    b.化合物IV−2または化合物III−8をアジドと、極性溶媒中、室温から120℃の温度範囲で1〜48時間反応させて、それぞれ化合物IV−3および化合物IV−4を得るステップ[前記極性溶媒は、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドであり;前記アジドは、アジ化ナトリウム、アジ化カリウム、またはアジ化トリメチルシリルである];
    c.化合物IV−3および化合物IV−4を、酢酸ビニル中、銅含有触媒の存在下で40〜80℃に12〜84時間加熱して反応させて、化合物II−5および化合物II−6を得るステップ[前記銅含有触媒は、塩化第一銅またはヨウ化第一銅である]
    によって調製されることを特徴とする調製方法。
  10. 感染症を治療するのに有用な薬剤の調製における、請求項1から6に記載の式(I)の化合物の使用。
  11. 前記感染症が、腸球菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、または肺炎双球菌を包む多剤耐性細菌によって引き起こされることを特徴とする、請求項10に記載の使用。
  12. 活性成分としての治療有効量の1種または複数の請求項1から6に記載の式(I)の化合物、および薬学的に許容される賦形剤を含むことを特徴とする、医薬組成物。
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