JP5620297B2 - インピーダンス測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池に交流電流を供給して、その交流電流、及び電池の両極間に発生する交流電圧から電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定装置に関するものである。
電池は、直流起電力を発生するものであり、例えば、マンガン電池、アルカリマンガン電池などの一次電池や、鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池、ニッケルカドミニウム蓄電池などの二次電池の他に、燃料電池、太陽電池など種々のものがある。このような電池の特性を評価するために、電池の内部インピーダンス(出力インピーダンス)の値を測定することが行われている。
特許文献1には、電池の内部インピーダンスを測定可能なインピーダンス測定装置が記載されている。このインピーダンス測定装置1では、コンデンサを介して交流定電流源(交流源)から電池に交流電流を供給し、別のコンデンサを介して電池の両極端に発生する交流電圧を差動増幅回路(電圧検出回路)に入力させている。これらコンデンサは、直流を阻止して、電池の起電する直流電圧が交流源や差動増幅回路に直接印加されることを防止している。これにより、電池電圧の高低によらず、交流源等を破壊することなく、電池の内部インピーダンスの測定が可能になっている。
特開平11−295363号公報
特許文献1のインピーダンス測定装置では、電池を装置に接続したときに、コンデンサが電池電圧との電位差で充電されていく。コンデンサが充電されるまでの過渡期間には、その過渡特性により、差動増幅回路に入力する電圧が同相入力電圧範囲を超えてしまい差動増幅回路の出力電圧が飽和して、測定を行うことはできない。この飽和期間は、特に電池の直流起電力が交流源や差動増幅回路の電源電圧よりも大きく、さらにその差が大きいときに長くなる。充電時間(飽和期間)を短くするために、コンデンサの静電容量を小さくすることも考えられるが、交流源側のコンデンサの静電容量を小さくすると、コンデンサが交流源の負荷(抵抗)となるので、規定の交流電流を流すために交流源の電源電圧を高くする必要がある。また、差動増幅回路側のコンデンサの静電容量を小さくすると、交流信号の位相の回転が大きくなるため、測定精度が悪化してしまう。このため、コンデンサを大きな静電容量に設定する必要があるので、充電時間が長くなって、差動増幅回路の飽和期間が長くなり、測定に時間が掛かるという課題がある。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、電池の内部インピーダンスの測定を短時間で行うことができるインピーダンス測定装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載されたインピーダンス測定装置は、測定対象の電池に交流源から交流電流を供給して、供給した該交流電流、及び該電池の両極間に発生する両極間交流電圧に基づいて、該電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定装置であって、該交流源と該電池とが、該交流源の出力端に負極が接続されると共に、該電池の正極に正極が接続される第1の直流電圧源を介して接続され、該電池の該正極に正極が接続される第2の直流電圧源と、該電池の負極、及び該第2の直流電圧源の負極間の電圧を検出する電圧検出回路とを備え、該電圧検出回路の出力の交流成分から該両極間交流電圧を測定することを特徴とする。
請求項2に記載されたインピーダンス測定装置は、請求項1に記載されたもので、前記第の直流電圧源が、前記電圧検出回路を内蔵する装置筐体の内部に配置され、又は該装置筐体にケーブル接続可能に該装置筐体の外部に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載されたインピーダンス測定装置は、請求項1又は2に記載されたもので、
前記第1の直流電圧源が、前記交流源を内蔵する装置筐体の内部に配置され、又は該装置筐体にケーブル接続可能に該装置筐体の外部に配置され、前記電池の前記正極に正極が接続される第2の直流電圧源と、該電池の負極、及び該第2の直流電圧源の負極間の電圧を検出する電圧検出回路とを備え、該電圧検出回路の出力の交流成分から前記両極間交流電圧を測定することを特徴とする。
請求項4に記載されたインピーダンス測定装置は、測定対象の電池に交流源から交流電流を供給して、供給した該交流電流、及び該電池の両極間に発生する両極間交流電圧に基づいて、該電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定装置であって、該交流源と該電池とが、該交流源の出力端に負極が接続されると共に、該電池の正極に正極が接続される第1の直流電圧源を介して接続され、該電池の該両極間に接続される抵抗分圧比が、既知な直列接続された直列抵抗と、該直列抵抗で抵抗分圧された電圧を検出する電圧検出回路とを備え、該電圧検出回路の出力の交流成分から前記両極間交流電圧を測定することを特徴とする。
請求項5に記載されたインピーダンス測定装置は、請求項に記載されたもので、前記第1の直流電圧源が、前記電圧検出回路を内蔵する装置筐体の内部に配置され、又は該装置筐体にケーブル接続可能に該装置筐体の外部に配置されることを特徴とする。
本発明のインピーダンス測定装置によれば、交流源と電池とがコンデンサを介さずに接続されるので、コンデンサが電池で充電される過渡現象が発生せず、測定を短時間で行うことができる。
さらに、電圧検出回路と電池とがコンデンサを介さずに接続されるので、コンデンサが電池で充電される過渡現象が発生せず、測定を短時間で行うことができる。
第1の直流電圧源や第2の直流電圧源を、装置筐体に内蔵する場合、装置の持ち運びに便利である。また、第1の直流電圧源や第2の直流電圧源を、装置筐体の外部に配置してケーブル接続可能にする場合、例えば市販されている直流電圧源装置や測定対象の電池と同種の電池を装置にケーブルで接続することで、第1の直流電圧源や第2の直流電圧源として用いることができる。
本発明を適用するインピーダンス測定装置の使用状態の構成を示すブロック図である。 本発明を適用する他のインピーダンス測定装置の使用状態の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施形態に限定されるものではない。
図1に示すインピーダンス測定装置1は、交流源2、第1の直流電圧源3、第2の直流電圧源4、測定部5、及び表示部6を備え、測定対象の電池30に交流源2から交流電流IACを供給して、供給した交流電流IAC、及び電池30の両極間に発生する両極間交流電圧VACに基づいて、4端子式で電池30の内部インピーダンスRBATを測定するものである。なお、同図では、電池30に、等価的な内部抵抗30aを図示している。この内部抵抗30aの抵抗値が内部インピーダンスRBATである。
交流源2は、一例として交流周波数1kHzの定電流を出力する交流定電流源である。交流源2と電池30とは、直流電圧源3を介して接続される。具体的には、同図に示すように、交流源2の出力端に直流電圧源3の負極が接続されていて、電池30の正極に、テストプローブ21aによって直流電圧源3の正極が接続される。また、交流源2の他の出力端は、テストプローブ21bによって電池30の負極に接続されると共に、基準電位に接続されている。交流源2としては、交流定電圧源を用いてもよい。
直流電圧源3は、電池30の直流起電力(直流起電電圧)VBATと直流電圧源3の出力する直流電圧VDC1との電圧差が、交流源2の出力に印加可能な最大電圧以下となる直流電圧VDC1を出力するものである。直流電圧源3が、電池30の直流起電力VBATにほぼ等しい直流電圧VDC1を出力するものであれば、両電圧の電圧差が少なくなるので好ましい。この例では、直流電圧源3として、電池30と同様の電池を用いている。この場合、直流電圧源3となる電池は消耗時に交換可能になっている。なお、直流電圧源3として、公知の直流定電圧回路を用いてもよい。
直流電圧源3は、交流源2、測定部5、及び表示部6を内蔵するインピーダンス測定装置1の装置筐体の内部に配置してもよいし、この装置筐体の外部に配置して、装置筐体に設けられたコネクタ端子に、電気ケーブルで接続してもよい。
また、電池30の正極に、第2の直流電圧源4の正極がテストプローブ22aによって接続される。この直流電圧源4の負極は、測定部5の後述する差動増幅回路11の反転入力端子に接続されている。また、電池30の負極に、テストプローブ22bによって差動増幅回路11の非反転入力端子が接続される。
直流電圧源4は、電池30の直流起電力VBATと直流電圧源4の出力する直流電圧VDC2との電圧差が、測定部5に入力して測定可能な最大電圧以下となる直流電圧VDC2を出力するものである。具体的には、直流電圧源4は、直流起電力VBATと直流電圧VDC2との電圧差が、差動増幅回路11の両入力端子間に入力可能な最大電圧(同相入力電圧範囲)以下であり、直流電圧VDC2に両極間交流電圧VACが重畳されたときにも差動増幅回路11の出力が飽和しない直流電圧VDC2を出力する。直流電圧源4が、電池30の直流起電力VBATにほぼ等しい直流電圧VDC2を出力するものであれば、両電圧の電圧差が少なくなるので好ましい。この例では、直流電圧源4として、電池30と同様の電池を用いている。この場合、直流電圧源4となる電池は消耗時に交換可能になっている。なお、直流電圧源4として、公知の直流定電圧回路を用いてもよい。
直流電圧源4は、交流源2、測定部5、及び表示部6を内蔵するインピーダンス測定装置1の装置筐体の内部に配置してもよいし、この装置筐体の外部に配置して、装置筐体に設けられたコネクタ端子に、電気ケーブルで接続してもよい。
測定部5は、差動増幅回路11、BPF12、A/D変換器13、演算処理部14、及びA/D変換器15を備えている。差動増幅回路11は、本発明における電圧検出回路の一例であって、一対の入力端子(この場合、反転入力端子及び非反転入力端子)間のインピーダンスが電圧検出対象に比べて充分にハイインピーダンスになっていて、入力端子間に印加される電圧の信号波形を、そのまま又は所望の増幅度で増幅して出力する電圧波形検出用の入力回路である。この場合、差動増幅回路11は、反転入力端子と非反転入力端子との間の電位差を所望の増幅度で差動増幅して出力する。差動増幅回路11の出力に接続されたBPF12は、交流源2の出力する周波数(この例では1kHz)の交流成分を通過させ、直流成分を通過させないバンドパスフィルタである。A/D変換器13は、BFF12の出力信号をアナログ/デジタル変換して演算処理部14に出力する。
また、交流源2は、交流源2の出力する交流電流IACの電流波形を、一例として電流検出用抵抗(不図示)で検出するなどして、電圧波形で出力する電流測定用端子18を有している。A/D変換器15は、電流測定用端子18の出力信号をアナログ/デジタル変換して演算処理部14に出力する。
演算処理部14は、一例としてマイクロプロセッサやCPUなどの演算処理回路や、その動作プログラムを内蔵するROMや演算結果を記憶するRAMなどの記憶部を有して構成されている。演算処理部14は、A/D変換器13の出力から差動増幅回路11の増幅度を考慮して電池30の両極間交流電圧VACを測定すると共に、A/D変換器13の出力から交流電流IACを測定し、両極間交流電圧VAC及び交流電流IACの各振幅と位相差とに基づいて、電池30の内部インピーダンスRBATを算出して、表示部6に出力する。表示部6は、一例として液晶ディスプレイパネルである。
次に、このインピーダンス測定装置1の測定動作について説明する。
先ず、図1に示すように測定対象の電池30にテストプローブ21a,21b,22a,22bを接続する。測定を開始すると、交流源2が交流電流IACを出力する。交流電流IACは、交流源2、直流電圧源3、及び電池30で形成される閉ループを流れる。なお、差動増幅回路11の入力インピーダンスがハイインピーダンスであるので、交流電流IACは直流電圧源4や差動増幅回路11に流れない。
電池30の接続により、交流源2の両出力端子間に掛かる直流電圧は、直流電圧源3が接続されていることから、(直流起電力VBAT)−(直流電圧VDC1)となる。つまり、交流源2には、電池30の直流起電力VBATが直接印加されず、直流電圧源3の直流電圧VDC1との差の電圧が印加される。この差の電圧は、交流源2に印加可能な電圧範囲内に設定しているので、交流源2は破損しない。つまり、直流電圧源3を配することで、従来の特許文献1に配されたような直流阻止用のコンデンサを配する必要がない。このため、コンデンサの充電に起因する差動増幅回路11の飽和現象が発生しない。また、電池30の直流起電力VBATが交流源2にそのまま印加されないので、交流源2として、例えば回路の電源電圧を直流起電力VBATよりも高くした交流源のような、出力に印加可能な最大電圧が大きな交流源を用いる必要が無い。電池30と直流電源3とが同様の電池であれば、直流起電力VBAT≒直流電圧VDC1であり、交流源2にはほとんど直流電圧が印加されないので好ましい。また、直流電圧源3が出力電圧を調整可能な直流定電圧回路であれば、直流起電力VBAT≒直流電圧VDC1に調整することができるので好ましい。
電池30に交流電流IACが供給されて、電池30の内部抵抗30aに交流電流IACが流れることに起因して、電池30の両端間には交流電圧(両端間交流電圧)VACが発生する。電池30自体は、直流起電力VBATを起電するので、電池30の両端間電圧VDUTは、
両端間電圧VDUT=直流起電力VBAT+両端間交流電圧VAC
となる。差動増幅回路11の両入力端子間に入力される入力電圧VIN1は、電池30と差動増幅回路11との間に直流電圧源4が接続されていることから、
入力電圧VIN1=両端間電圧VDUT−直流電圧VDC2
=直流起電力VBAT+両端間交流電圧VAC−直流電圧VDC2
となる。
つまり、差動増幅回路11には、直流的に、電池30の直流起電力VBATが印加されず、直流起電力VBATと直流電圧源4の直流電圧VDC2との差の直流電圧が印加される。この差の電圧は、差動増幅回路11が入力可能な電圧範囲内に設定しているので、差動増幅回路11は破損せず、増幅動作(測定)が可能である。つまり、直流電圧源4を配することで、直流阻止用のコンデンサを配する必要がなく、このため、コンデンサの充電に起因する差動増幅回路11の飽和現象が発生しない。また、電池30の直流起電力VBATが差動増幅回路11にそのまま印加されないので、差動増幅回路11として、例えば回路の電源電圧を直流起電力VBATよりも高くした差動増幅回路のような、入力可能な最大電圧範囲が大きな差動増幅回路を用いる必要が無い。
電池30と直流電圧源4とが同様の電池であれば、直流起電力VBAT≒直流電圧VDC2であるので、差動増幅回路11には、ほとんど直流電圧が印加されずに、電池30に発生した両端間交流電圧VACが印加されるので好ましい。また、直流電圧源4が出力電圧を調整可能な直流定電圧回路であれば、直流起電力VBAT≒直流電圧VDC2に調整することができるので好ましい。
差動増幅回路11が入力電圧VIN1を差動増幅し、BPF12が周波数1kHzの交流成分(交流電圧信号)だけを通過させる。その信号をA/D変換器13がデジタル信号に変換する。また、A/D変換器15が交流電流IACに対応する電圧信号をデジタル信号に変換する。演算処理部14は、入力された両信号から電池30の内部インピーダンスRBATを算出して表示部6に出力する。表示部6は、演算処理部14から出力された内部インピーダンスRBATの値を表示する。
以上で、電池30の内部インピーダンスRBATの測定が終了する。
このように、交流源2、直流電圧源3、及び電池30で形成される閉ループ内や、電池30、直流電圧源4、及び差動増幅回路11で形成される閉ループ内に、コンデンサが存在しないので、コンデンサの充電に起因する差動増幅回路11の飽和現象が発生しないため、電池30の接続後、直ちに測定することができる。従って、短時間で測定を行うことが可能である。
次に、本発明の他の実施形態であるインピーダンス測定装置1aについて、図2を参照しつつ説明する。なお、すでに説明した構成と同様の構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
既に説明した図1のインピーダンス測定装置1では、電池30に直流電圧源4を接続して端子間交流電圧VACを測定していたのに対し、この図2のインピーダンス測定装置1aでは、電池30の両極間に、抵抗分圧比が既知な直列接続された抵抗25,26(本発明における直列抵抗)を接続して、抵抗25,26で抵抗分割される電圧から両極間交流電圧VACを測定する点で異なっている。交流源2と電池30とが直流電圧源3を介して接続される点は同様である。
具体的には、同図に示すように、電池30の正極に、抵抗25の一端がテストプローブ22aによって接続され、電池30の負極に、抵抗26の一端がテストプローブ22bによって接続される。抵抗25,26の他端同士が接続されて、抵抗25,26が直列接続されている。また、抵抗25,26の他端同士は、差動増幅回路11の反転入力端子に接続されている。抵抗26の一端は、差動増幅回路11の非反転入力端子に接続されている。差動増幅回路11は、抵抗26の両端間の電圧を差動増幅する。
直列接続された抵抗25,26は、交流電流IACの測定に影響が出ないように、交流電流IACが殆ど流れないようなハイインピーダンスに設定されている。この抵抗25,26の各々の抵抗値を適宜設定することで、抵抗分圧比を適宜設定する。つまり、抵抗26の両端間電圧(入力電圧VIN2)が差動増幅回路11で差動増幅可能な電圧範囲内となるように、抵抗25,26の抵抗分圧比を設定する。
測定部5aの演算処理部14aは、抵抗25,26の抵抗分圧比、及び差動増幅回路11の増幅度を考慮して、電池30の両極間交流電圧VACを算出可能になっている。演算処理部14aは、両極間交流電圧VAC及び交流電流IACから電池30の内部インピーダンスRBATを算出する。
このインピーダンス測定装置1aの測定動作について説明する。
電池30を接続して、交流源2が交流電流IACを出力すると、電池30の両端間電圧VDUTは、インピーダンス測定装置1と同様に、
両端間電圧VDUT=直流起電力VBAT+両端間交流電圧VAC
となる。この両端間電圧VDUTが抵抗25,26で抵抗分圧されるので、差動増幅回路11への入力電圧VIN2は、下記のように両端間電圧VDUTに抵抗分圧比を乗算することで算出できる。
入力電圧VIN2=両端間電圧VDUT×R26/(R25+R26)
=直流起電力VBAT×R26/(R25+R26)
+両端間交流電圧VAC×R26/(R25+R26)
となる。ここで、R25は抵抗25の抵抗値、R26は抵抗26の抵抗値である。
入力電圧VIN2は、差動増幅回路11が入力可能な電圧範囲内になるように分圧比が設定されているので、差動増幅回路11が破損せず、増幅動作(測定)が可能な電圧となる。従って、差動増幅回路11の入力に直流阻止用のコンデンサを配する必要がないため、コンデンサの充電に起因する差動増幅回路11の飽和現象が発生しない。また、差動増幅回路11として、例えば回路の電源電圧を直流起電力VBATよりも高くした差動増幅回路のような、入力可能な最大電圧範囲が大きな差動増幅回路を用いる必要が無い。
差動増幅回路11は入力電圧VIN2を差動増幅し、BPF12が周波数1kHzの交流成分だけを通過させる。その信号をA/D変換器13がデジタル変換して、演算処理部14aに出力する。演算処理部14aは、両極間交流電圧VACを測定し、この極間交流電圧VAC、及びA/D変換器13から出力される交流電流IACから電池30の内部インピーダンスRBATを算出して表示部6に表示させる。
以上で、電池30の内部インピーダンスRBATの測定が終了する。
このように、交流源2、直流電圧源3、及び電池30で形成される閉ループ内や、電池30、抵抗25,26、及び差動増幅回路11で形成される閉ループ内に、コンデンサが存在しないので、コンデンサの充電に起因する差動増幅回路11の飽和が発生しないため、電池30の接続後、直ちに測定することができるので、短時間で測定を行うことが可能である。
なお、差動増幅回路11とD/A変換器13との間にBPF12を配置した構成について説明したが、差動増幅回路11出力をD/A変換器13に接続して、演算処理部14がデジタル的にバンドパスフィルタ処理を行ってもよい。
また、電圧検出回路として差動増幅回路11を用いた例について説明したが、これに限られず、電圧検出対象の電圧波形を、電圧検出対象に影響なく検出(入力)して、その波形をそのまま又は増幅(増幅度1以下も含む)して出力可能な回路であれば、公知の種々の回路を用いることができる。例えば、図1に示すようにテストプローブ21b、22bは基準電位に接地されているので、電圧検出回路として、基準電位に対する電圧波形を増幅可能な、一つの入力端子を有する増幅回路を用いてもよい。
1・1aはインピーダンス測定装置、2は交流源、3は第1の直流電圧源、4は第2の直流電圧源、5・5aは測定部、6は表示部、11は差動増幅回路、12はBPF、13はA/D変換器、14・14aは演算処理部、15はA/D変換器、18は電流測定用端子、21a・21b・22a・22bはテストプローブ、25・26は抵抗、30は電池、30aは内部抵抗、IACは交流電流、VACは電池30の両極間交流電圧、VBATは直流電圧、VDC1・VDC2は直流電圧、VDUTは電池30の両端間電圧、VIN1・VIN2は入力電圧である。

Claims (5)

  1. 測定対象の電池に交流源から交流電流を供給して、供給した該交流電流、及び該電池の両極間に発生する両極間交流電圧に基づいて、該電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定装置であって、
    該交流源と該電池とが、該交流源の出力端に負極が接続されると共に、該電池の正極に正極が接続される第1の直流電圧源を介して接続され、
    該電池の該正極に正極が接続される第2の直流電圧源と、該電池の負極、及び該第2の直流電圧源の負極間の電圧を検出する電圧検出回路とを備え、
    該電圧検出回路の出力の交流成分から該両極間交流電圧を測定することを特徴とするインピーダンス測定装置。
  2. 前記第2の直流電圧源が、前記電圧検出回路を内蔵する装置筐体の内部に配置され、又は該装置筐体にケーブル接続可能に該装置筐体の外部に配置されることを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  3. 前記第1の直流電圧源が、前記交流源を内蔵する装置筐体の内部に配置され、又は該装置筐体にケーブル接続可能に該装置筐体の外部に配置され、
    前記電池の前記正極に正極が接続される第2の直流電圧源と、該電池の負極、及び該第2の直流電圧源の負極間の電圧を検出する電圧検出回路とを備え、該電圧検出回路の出力の交流成分から前記両極間交流電圧を測定することを特徴とする請求項1又は2に記載のインピーダンス測定装置。
  4. 測定対象の電池に交流源から交流電流を供給して、供給した該交流電流、及び該電池の両極間に発生する両極間交流電圧に基づいて、該電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定装置であって、
    該交流源と該電池とが、該交流源の出力端に負極が接続されると共に、該電池の正極に正極が接続される第1の直流電圧源を介して接続され、
    該電池の該両極間に接続される抵抗分圧比が、既知な直列接続された直列抵抗と、該直列抵抗で抵抗分圧された電圧を検出する電圧検出回路とを備え、該電圧検出回路の出力の交流成分から前記両極間交流電圧を測定することを特徴とするインピーダンス測定装置。
  5. 前記第の直流電圧源が、前記電圧検出回路を内蔵する装置筐体の内部に配置され、又は該装置筐体にケーブル接続可能に該装置筐体の外部に配置されることを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
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