JP5619793B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、カテーテルなどの管介入器具を挿通するコネクタに関する。
従来より、例えば、閉塞性動脈硬化症(ASO)に対する経皮的冠動脈形成術(PTCA)等で、動脈硬化等により狭窄した血管(脈管)の治療のために、先端部に拡張体を有するカテーテルを狭窄部に挿入し、拡張体を膨張させることにより狭窄部を拡張することが行われている。
このような手技において、拡張体付カテーテルを血管内に挿入するに先立ち、拡張体付カテーテルを狭窄部へ導くためのガイドカテーテルをあらかじめ血管内に留置しておき、このガイドカテーテルの後端部に接続したY字型コネクタより、拡張体付カテーテルを挿入することが一般的である。
このY字型コネクタは、拡張体付カテーテルを挿通する本管に、狭窄部拡張後の血流の改善を確認するための造影剤をガイドカテーテルの内腔を介して血管内に注入するための枝管が、傾斜状又は直角状に接続されている。
Y字型コネクタは、コネクタ内面と拡張体付カテーテル外面との間の隙間から血液や薬液が漏洩しないようにする液密性と、コネクタ内で拡張体付カテーテルを円滑に移動できるようにする摺動性の二つの機能が求められる。
特許文献1(テルモ特開平7−163666号公報)に記載のY字型コネクタは、筒状の弁体を、管体の後端部外周にネジ結合を介して回転自在に取り付けられた回転式の取手を回転することにより開閉するようにしている。
すなわち、取手と一体成形されてその内部に拡張体付カテーテルを挿通可能な筒状の止血弁押圧部材を、当該取手を右回りに回転させることで本管の軸線方向に前進させ、これにより前記筒状弁体を軸線方向に圧縮し、弁体の内周面に形成されたくびれ部を、拡張体付カテーテルの外周に接触させ、摺動可能かつ液密に保持する。
この状態から取手をさらに右回りに回転すると、止血弁押圧部材がさらに前進し、弁体がさらに軸線方向に圧縮されることで、拡張体付カテーテルが弁体を介してコネクタに固定される。また、取手を逆方向に回転させると弁体が元の形に弾性復元し、拡張体付カテーテルの前後動が自由になる。
特許文献1のY字型コネクタは、取手を回転させてカテーテルの挿入抵抗と液密性を調節するようにしているため、拡張体付カテーテルの挿入を慎重に行いつつ取手を最適位置に回転調節するのが難しい。
そこで、Y字型コネクタ内に、拡張体付カテーテルを固定する固定弁と、拡張体付カテーテルの外周の液密性を維持する止血弁の2つの弁体を配置した、改良型のY字型コネクタが提案されている(特許文献2、特許文献3)。この改良型のY字型コネクタでは、固定弁が従来同様に取手の回転操作により軸線方向に圧縮されて拡張体付カテーテルを固定するが、止血弁は、当該取手(特許文献3)、または管体の後端部に取手とは別に配置した押し込み式のキャップ(特許文献2)を軸線方向に押し込むことで開放される。
特許文献2のY字型コネクタは、キャップを非押し込み位置と押し込み位置の2段階に移動可能で、非押し込み位置で拡張体付カテーテルのほとんどの操作を行えるようにしている。そして、止血弁から先のコネクタ内にエアーが混入したり、一時的に拡張体付カテーテルの複雑な操作が必要となったりした場合に、キャップを押し込み位置に押し込む。これにより、キャップと一体成形されて拡張体付カテーテルを挿入可能な導入部の先端で、止血弁を押圧して開放し、この止血弁からエアー抜きをしたり、拡張体付カテーテルのより自由度の高い複雑な操作を容易に行ったりしている。
しかし、特許文献2のY字型コネクタは、キャップを非押し込み位置にしたままでは拡張体付カテーテルの所望の高度な操作が難しい反面、拡張体付カテーテルのある程度複雑な操作ではあっても、止血弁からの出血を伴いつつキャップを押し込み位置まで押し込むほどの拡張体付カテーテルの高い自由度は必要としないような場合もある。特許文献2のコネクタは、このような場合、止血弁の開度を、必要とする拡張体付カテーテルの自由度に応じて調節することができないといった不便さがある。
また、キャップを押し込み位置から非押し込み位置に戻したい時に、キャップを手動で引っ張らなければならないので、止血弁を迅速に閉じることが難しく、その分、出血量が増えてしまうといった問題もあった。
特許文献3のY字型コネクタは、特許文献2と同様に押し込み式のキャップを使用しているが、キャップの押し込み量を任意に加減することで、必要とする拡張体付カテーテルの自由度に応じた止血弁の開度調節が可能である。キャップは、コイルバネで常時復動側に付勢されているので、キャップを押し込み位置で手を離すと、キャップと一体成形された拡張体付カテーテル導入筒部の先端が止血弁から離れて止血弁が閉じる。
特開平7−163666号公報※テルモ 特開2000−316986号公報※グッドマン 特表2002−537953公報※アドヴァンス
しかし、特許文献3のY字型コネクタは、固定弁の圧縮と止血弁の解放を同じ取手の2種類の操作で行うようにしており、固定弁を圧縮する時は当該取手を回転させ、止血弁を解放する時は同じ取手を軸線方向に押し込むようにしている。このため、取手の前方に当該取手が移動可能な軸線方向スペースが必要となり、Y字型コネクタの全長が長くなるという課題があった。コネクタの全長が長いと、その分だけ材料費がかかるからコストが嵩む。
また、取手を回転自在かつ前後動可能に配置すると、取手と本管との間にある程度の隙間が必然的に出来てしまい、このような隙間があると、そこに汚れが溜まったり、取手を押し込み操作する際に隙間に手指を詰めたりするおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、コネクタの本管と取手の間に隙間がなく、取手を定位置で回転操作することにより固定弁を圧縮可能な軸線方向にコンパクトなコネクタを提供することを目的とする。
本発明に係るコネクタは、カテーテルなどの管介入器具を後端側から先端側に挿通するための管体を有するコネクタであって、前記管体内に配置され、前記管介入器具の周囲を圧迫して前記管介入器具を前記管体に固定可能な固定弁と、前記管体の外周に軸線方向の定位置で回転自在に配置され、回転操作により前記固定弁を軸線方向に圧縮して当該固定弁によって前記管介入器具の周囲を圧迫可能な固定弁操作リングと、前記固定弁操作リングに係合して前記固定弁操作リングと一体的に回転可能な雌ネジ部材と、回転を拘束された状態で前記雌ネジ部材と螺合し、前記雌ネジ部材の回転量に対応して軸線方向に前進し前記固定弁を軸線方向に押圧する雄ネジ部材と、を有するコネクタである。
本発明に係るコネクタは、コネクタの管体の外周に、回転操作により固定弁を軸線方向に圧縮する固定弁操作リングを当該軸線方向の定位置で回転自在に配置したので、コネクタの管体と固定弁操作リングの間の隙間をなくすことができ、コネクタの表面に汚れが溜まりにくく、コネクタを操作する際に操作部材に手指を詰めるおそれがない。また、固定弁操作リングが定位置回転のため、コネクタの全長を短くすることができ、コネクタのコンパクト化を図ることができる。また、コネクタの全長を短縮化することで、カテーテルの長さがコネクタの長さ分で無駄になる量を低減することができ、カテーテルの長さが僅かに不足するためカテーテル先端が所定術野に到達不能となる可能性を低減することができる。
本発明の実施形態に係るY字型コネクタの止血弁押圧部材が第1位置にある状態の断面図である。 本発明の実施形態に係るY字型コネクタの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るY字型コネクタの半割分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るY字型コネクタの止血弁押圧部材が第2位置にある状態(止血弁閉状態)の断面図である。 本発明の実施形態に係るY字型コネクタの止血弁押圧部材が第3位置にある状態(止血弁開状態)の断面図である。 本発明の実施形態に係るY字型コネクタの固定弁閉状態の断面図である。 図1の止血弁押圧部材の拡大部分断面図である。 図3Aの止血弁押圧部材の拡大部分断面図である。 図3Bの止血弁押圧部材の拡大部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係るY字型コネクタの止血弁押圧部材が第1位置にある状態の断面斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るY字型コネクタの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るY字型コネクタの固定弁操作リング、雄ネジ部材及び止血弁押圧部材の断面斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタの止血弁押圧部材が第1位置にある状態の断面斜視図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係るY字型コネクタ1について説明する。その後、図5〜図7を参照して本発明の第2実施形態に係るY字型コネクタ1Aについて説明し、最後に、図8に基づいて本発明の第3実施形態に係るコネクタ1Bについて説明する。
(第1実施形態)
(Y字型コネクタの概要)
この発明に係るY字型コネクタ1は、コネクタ本体を構成する、管体としての本管2と、この本管2の先端部と後端部の中間位置に接続された枝管3を有する。以後、図1で、Y字型コネクタ1の左側を先端部、先端側、前側といい、右側を後端部、後端側、後側と呼称することで方向を区別する。
本管2の内部通路2aは円形断面で直線状に延びており、その内面は拡張体付カテーテル4をスムーズに摺動可能なように滑らかに仕上げられている。そして本管2の先端部を不図示のガイドカテーテルに接続し、本管2の後端部から拡張体付きカテーテル4を挿入するようにしている。
枝管3は本管2に対して後側に傾斜した状態で本管2と一体成形され、その内部通路3aは本管2の内部通路2aに連通している。枝管3の傾斜は薬剤のスムーズな注入のためであるが、枝管3を本管2に直角に接続した形式のコネクタも広く使用されている。このような傾斜していない枝管3を有するものも、ここでいう「Y字型コネクタ」に含まれる。
なお、この実施形態は枝管3があるY字型コネクタについて説明するが、本発明にとって枝管3は本質的なものではなく、本発明は枝管3がないコネクタにも適用可能である。
本管2と枝管3は、熱可塑性樹脂等で一体成形されている。熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適である。
(接続部材と接続部材受け)
本管2の先端部に、ガイドカテーテルを接続するための円筒状の接続部材6と、リング状の接続部材受け7が配置されている。
接続部材6は、接続用雌ネジ部6aを内面に有する前円筒部6bと、接続部材受け7に係合する後円筒部6cと、前円筒部6bの内側で先端側に突出した円筒状の突出部6dを有する。図示しないガイドカテーテルの端部の雄ネジ部が、接続部材6の雌ネジ部6aに螺合される。
そして突出部6dをガイドカテーテルの内腔に挿入し、この突出部6dの先端から、拡張体付カテーテル4をガイドカテーテルの内部に挿入するようにしている。なお、突出部6dの内部通路6kの内径は、本管2の内部通路2aの内径と同径にしてある。
前円筒部6bと後円筒部6cの間に、突出部6dの基部が支持される支持部6eが形成されている。この支持部6eの後面中央に、本管2の先端部を嵌合する凹所6fが形成されている。
凹所6fの周囲に、段部6gが形成され、この段部6gに、シールリング8が嵌合されている。シールリング8は、本管2の先端部と接続部材6の凹所6fの突当面との間の接合面から、血液が外部に漏れないようにしたり、外部から空気や異物がガイドカテーテルの内部に入らないようにしたりするためのものである。
(本管)
本管2は、接続部材6の突出部6dの内径と同径の内部通路2aを有する。本管2の先端部は、前記凹所6fに嵌合可能なように細径部2bとされ、この細径部2bの外周面に段部2cが形成されている。この段部2cと、接続部材6の段部2cとの間に、前記シールリング8が嵌合されている。
段部2cの後方の外周面に、環状凸部2dが形成されている。この環状凸部2dの前側にテーパ面2eが形成されている。このテーパ面2eは、接続部材受け7を本管2の先端部外周に嵌め込むのを容易にするためのもので、接続部材受け7を本管2の先端から入れてその内周面がテーパ面2eを乗り越えることで、接続部材受け7が環状凸部2dと枝管3の間に配置される。
接続部材受け7は、前端側内周面に内側に張り出した環状凸部7aを有する。そして、接続部材6を本管2の先端部外周に嵌め込む際、接続部材受け7の環状凸部7aに、接続部材6の後円筒部6c外周に張り出した環状凸部6hのテーパ面6iが乗り上げ、その後、この環状凸部6hが接続部材受け7の環状凸部7aの後方に嵌合される。接続部受け7の環状凸部7aは、後円筒部6c外周面に形成された環状溝部6jに嵌合する。
このようにして、接続部材6は接続部受け7に連結される。この状態で、シールリング8を軸線方向にやや圧縮した状態にしておくことで、接続部材6と接続部材受け7が軸線方向に引っ張り状態となり、接続部材受け7が本管2の環状凸部2dに適度な圧力で軸線方向に当接し、本管2の先端細径部2bが接続部材6の支持部6eに適度な圧力で軸線方向に当接する。各部品の寸法は、このような圧力を伴う当接により部品間に不要な隙間が生じないようにその公差が設定されている。
本管2の、枝管3よりも後方側に、枝管3に連続した形の拡径部2fが成形されている。この拡径部2fの内周面に、左右一対で、互いに平行な平面部12が形成されている。拡径部2fの後端部外周には、環状凸部2gが形成されている。
拡径部2fの外周に、固定弁操作リング15が配置され、固定弁操作リング15の内側であって拡径部2fの後方に、雌ネジ部材18が配置される。この雌ネジ部材18の内側に、雄ネジ部材20が配置され、この雄ネジ部材20の後側に、弾性体としてのコイルバネ22と、止血弁押圧部材25が配置されている。止血弁押圧部材25は、固定弁操作リング15の後端側開口15f内に配置される。前記雌ネジ部材18と雄ネジ部材20は、ここでは右ネジとする。
(固定弁)
拡径部2fの内側に、固定弁30が配置される。固定弁30は、弾性部材によりほぼ截頭円すい形状に成形され、その中心に拡張体付カテーテル4の挿通用の穴30aが形成されている。固定弁30は、その大径部30bの底面が、本管2の拡径部2fのコーン状の底面2hに嵌合され、固定弁30の小径部30cは、拡径部2fの後端開口側に突出している。
前記弾性部材としては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、イソプレン、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の各種樹脂またはこれらのうち2以上を組み合わせたもの等が挙げられるが、その中でも特に、比較的物性変化が少なく、成形した際の寸法精度が高く、かつ固定弁30の内径を保持する耐久性に富む点からシリコーンゴムが好ましい。
(固定弁操作リング)
固定弁操作リング15は円筒状を成し、その内周面に、当該内周面から半径方向内方に突出した後、固定弁操作リング15の前方に向けて延びた、半径方向に弾力性を有する内筒部15aが形成されている。内筒部15aの外側には、固定弁操作リング15の本体との間に隙間16が形成されている。そしてこの内筒部15aの先端部内周面に、内側に張り出した環状凸部15bが形成されている。
拡径部2fの後端部外周に形成された環状凸部2gに、内筒部15aの先端内周に形成された環状凸部15bが係合する。これで、固定弁操作リング15は、拡径部2fから後方に抜けないようになる。固定弁操作リング15の内筒部15aの環状凸部15bは、後述する雄ネジ部材20と雌ネジ部材18を介した固定弁30からの反力で、軸線方向で本管2の環状凸部2gに圧接することで、固定弁操作リング15が前後方向(軸線方向)に位置決めされる。
固定弁操作リング15の前端側の周壁15cに、図2A、図2Bのように、雌ネジ部材18を横方向(径方向)から挿入して位置決めするための水平方向(径方向)に貫通した嵌合穴15dが形成されている。嵌合穴15dは、固定弁操作リング15の外側本体部分と内筒部15aを共に貫通する形で形成されている。この嵌合穴15dの形状は、雌ネジ部材18の断面形に対応して縦長長方形に形成してある。嵌合穴15dの上下の内面は、雌ネジ部材18の両端の上下両面と当接する平面15eに形成されている。
固定弁操作リング15は、拡径部2fよりも大きな径で、枝管3の後方は殆どこの固定弁操作リング15で占められている。従来のY字型コネクタは、枝管の後方に本管が比較的長く延びていて、Y字型コネクタの全長が一般的に長い。これは、従来のY字型コネクタが、枝管の後方に延びた本管を手で持つための取手の代わりにしていたことが第1の理由である。
第2の理由は、従来のY字型コネクタは、止血弁押圧部材をコネクタの本管の外周に螺合させ、止血弁押圧部材を回転させて軸線方向に前進させることで弁体を軸線方向に圧縮していたためである。このため、枝管の後方に少なくとも止血弁押圧部材の前進ストローク分のスペースを確保しておく必要があり、結果的にY字型コネクタの全長が一般的に長くなっていた。
この実施形態のY字型コネクタ1は、枝管3の後方で本管2の拡径部2fが後方に延びているが、拡径部2fのほとんどが固定弁操作リング15に覆われているので、スペース的に枝管3の後方には本管2が実質的にないに等しい。つまり、この実施形態のY字型コネクタ1は、固定弁操作リング15から枝管3までの長さがきわめて短いコンパクト型であり、このため全長Lが従来のものよりも大幅に短く、その分だけ材料費も少なくて済むからコスト的に有利である。
このようなコンパクト化が可能になったのは、固定弁操作リング15を、従来のように回転により軸線方向に前後動する前後移動タイプでなく、定位置回転型にしたことが大きな要因である。固定弁操作リング15は回転しても軸線方向の位置が動かないため、固定弁操作リング15と本管2の間の隙間に手指を詰める心配もない。また、固定弁操作リング15と本管2との間に隙間ができない構成なので、隙間に汚れが溜まることがなく、衛生的である。
このようにY字型コネクタ1は全長Lが短いコンパクト型に構成しているが、止血弁押圧部材25の押し込み用突部25cを後方に突出させることで、従来のY字型コネクタに比べて操作性が劣ることはまったくなく、むしろコンパクト化と固定弁操作リング15の定位置回転により、きわめて使い勝手がよいものになっている。
(雌ネジ部材)
雌ネジ部材18は、図2Aに示すように横長の板状で、その中央に雌ネジ穴18aが形成してある。雌ネジ穴18aの両側は、肉抜きのために切欠き18bが左右一対で形成してある。雌ネジ部材18の上下両面は、互いに平行な平面18cに形成されているが、雌ネジ部材18の左右両面は、固定弁操作リング15の外周面と滑らかに接続した面一状になるように、円弧面18dとされている。そして雌ネジ穴18aに雄ネジ部材20の大径部20bが挿入され、雌ネジ穴18aの内面に形成された雌ネジ18eが、雄ネジ部材20の雄ネジ20aに螺合している。
(雄ネジ部材)
雄ネジ部材20は、前側の大径部20bと後側の小径部20cを有する段付き円筒体で構成されている。大径部20bの内側に後述の止血弁21が配置される。また、大径部20bの外周面に雄ネジ20aが形成され、この雄ネジ20aの前側の大径部20bの端部外周面に環状凸部20dが形成されている。また、大径部20bの前端側内周面に上下一対で凹部20eが形成されている。
前記凸部20dは、固定弁操作リング15を左回りに最大限回転させた時に、雌ネジ部材18の雌ネジ18eの端に当接する。固定弁操作リング15は、これ以上左回りに回転させることができない。
大径部20bの外周面両側に、雄ネジ20aの一部を切除する形で左右一対の平面部20fが互いに平行に形成されている。この平面部20fは、本管2の内面に形成した左右一対の平面部12と前後方向に摺接し、雄ネジ部材20が本管2内で回転するのを阻止する機能を有する。
雄ネジ部材20の小径部20cは、所定長で後方側に延びている。小径部20cの後端部内周面に、上下一対で凸部20gが形成されている。
(止血弁)
止血弁21は、弾性部材により、有底円筒状のいわゆるカップ状に成形されている。弾性部材としては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、イソプレン、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の各種樹脂またはこれらのうち2以上を組み合わせたもの等が挙げられるが、その中でも特に、比較的物性変化が少なく、成形した際の寸法精度が高く、かつ弁体5の内径を保持する耐久性に富む点からシリコーンゴムが好ましい。
止血弁21の後側を向いた底部21aに、スリット21bが形成してある。このスリット21bは、例えば底部21aの中央から半径方向外方に等間隔で3本形成したもので、止血状態を維持したまま3本のスリット21bが集まる中央に拡張体付カテーテル4を挿通できるようにしている。
(押圧リング)
押圧リング35は、円盤状で、中央に、拡張体付カテーテル4を挿通する穴部35aが形成してある。穴部35aは、本管2の通路内径と同径である。押圧リング35の外周面の周方向等間隔に3つの凸部35bが形成してある。凸部35bが、雄ネジ部材20の前端内周面の環状凹部20eに嵌合する。これで、押圧リング35が雄ネジ部材20に一体化される。なお、押圧リング35と雄ネジ部材20を別体ではなく一体成形することも可能である。
押圧リング35の前面の前記穴部35aの周囲に、一段低くなった弁座35cが形成されている。この弁座35cに、固定弁30の小径部30cの先端が着座するようになっている。押圧リング35の後面の一段低くなった周縁部に、止血弁21の開口側先端部21cが着座するようになっている。
固定弁30、押圧リング35、雄ネジ部材20は、軸線方向に圧縮された状態にし、雌ネジ部材18が雄ネジ部材20を前方に引っ張った状態で本管2の拡径部2fの後端部に当接し、固定弁操作リング15の内筒部15aの環状凸部15bが、拡径部2fの環状凸部2gに軸線方向に圧接した状態に組み付ける。
(止血弁押圧部材)
止血弁押圧部材25は、円板部25aと、円筒部25bと、押し込み用突部25cを有する。押し込み用突部25cの外側表面に、その押し込み深さを示す目盛を軸線方向に形成してもよい。円板部25aは、固定弁操作リング15の後端側開口15f内に配置されている。円筒部25bは拡張体付カテーテル4をY字型コネクタ1に挿入する際の入口になるもので、円板部25aの中央から前方に延びている。円筒部25bの内部通路25dの内径は、本管2の内部通路2aの内径と同じである。
止血弁押圧部材25の円筒部25bの外周面の上下に、第1係合溝26と第2係合溝27がそれぞれ形成されている。これら第1係合溝26と第2係合溝27は、雄ネジ部材20の後端の上下の凸部20gが係合するもので、第1係合溝26は円筒部25bの先端側に配置され、その軸線方向長さは凸部20gとほとんど同じで短い。第2係合溝27は、この第1係合溝26の軸線方向後方に配置され、円筒部25bの長手方向に所定長で延びている。凸部20gが第1係合溝26又は第2係合溝27に係合することで、止血弁押圧部材25が軸線方向に前後動可能であるが、その回転は雄ネジ部材20の凸部20gによって拘束されている。
雄ネジ部材20と止血弁押圧部材25の間に、コイルバネ22が配置される。コイルバネ22の前端部は、雄ネジ部材20の小径部20cの外周に配置される。コイルバネ22の後端部は、止血弁押圧部材25の円板部25aの内面に当接している。
(コネクタに対するカテーテルの挿入方法)
本発明の実施形態に係るY字型コネクタは以上のように構成され、このY字型コネクタに対する拡張体付カテーテルの挿入方法は以下の通りである。
図1が、止血弁押圧部材25がロック位置(第1位置)にある状態を示し、図3Aと図3Bが通常使用時、図3Cが固定弁閉塞時を示している。
止血弁押圧部材25を使用しない時は、誤操作防止のために、止血弁押圧部材25を図1のロック位置に戻しておくとよい。このロック位置では、図4Aのように、雄ネジ部材20の凸部20gが第1係合溝26に係合し、第1係合溝26と第2係合溝27の間の凸部28が止血弁押圧部材25の前進を抑制するストッパとして機能する状態である。
このため、止血弁押圧部材25の円板部25aや押し込み用突部25cに軽く触れたとしても、止血弁押圧部材25が簡単に前進することはなく、止血弁21が不測に開放して血液が漏洩するような誤操作を防止することができる。なお、止血弁押圧部材25のこの第1位置ではスリット21bのシール性が高いが、カテーテルの挿入と引き出しは、若干の抵抗力はあるものの不可能ではない。
図1の状態から、止血弁押圧部材25を、ストッパとしての凸部28の抵抗と、コイルバネ22の抵抗の両方に抗して、やや強く押し込むことにより図3Aの状態になる(第2位置)。すなわち、雄ネジ部材20の後端の上下の凸部20gが第1係合溝26から第2係合溝27に移動し、この際、凸部20gが小径部20cを半径方向外方に弾性的に撓ませながら、ストッパとしての凸部28を相対的に乗り越える。
こうして雄ネジ部材20の凸部20gが、図4Bのように、第1係合溝26から第2係合溝27に移動する。ただし、この状態でも、止血弁押圧部材25の円筒部25bの先端部は止血弁21の底部21aに接しているだけであり、止血弁21のスリット21bは依然として閉じたままである。この状態では、円筒部25bによってスリット21bが覆われているので、円筒部25bの外側に液が漏れたり、外部から異物が円筒部25b内に侵入したりするおそれがない。また、円筒部25bの先端部が止血弁21の底部21aに接していることで、カテーテルの挿入性と引き抜き性が前記第1位置の場合よりもスムーズである。
しかし、止血弁押圧部材25の円筒部25bの先端部がすでに止血弁21の底部21aに接しているので、止血弁押圧部材25をコイルバネ22に抗して軽く押すだけで、当該押し込み量に応じて止血弁21を容易かつ迅速に開放することができる。この状態で、拡張体付カテーテル4の先端を止血弁押圧部材25の円筒部25bの後端開口から挿入し、さらに当該先端を止血弁21のスリットに差し込む。
この際、拡張体付カテーテル4の挿入抵抗が大きいと、止血弁押圧部材25を少し押し込んで、止血弁21のスリット21bをやや開き気味にする。これにより、拡張体付カテーテル4の挿入抵抗がかなり減少するので、拡張体付カテーテル4の挿入操作が容易になる。
拡張体付カテーテル4の挿入抵抗が軽くなって止血弁押圧部材25を押し込んでいる必要がなくなったら、その都度、止血弁押圧部材25から手を離したり、完全に手は離さないまでも止血弁押圧部材25を押す力を緩めたりすることで、止血弁21の開度を任意に調節することができる。従って、止血弁21からの血液の流出を最小限に止めることができる。
止血弁押圧部材25の押し込み量を加減しながら拡張体付カテーテル4の挿入を継続し、拡張体付カテーテル4の先端拡張体が、患者の体内の所定部位に到達したら、その位置で拡張体付カテーテル4の挿入を停止する。そして、止血弁押圧部材25を押している場合は止血弁押圧部材25から手を離す。
図3Bは、止血弁押圧部材25を、図3Aの状態から最後まで押し込んだ状態である(第3位置)。この状態で、雄ネジ部材20の凸部20gが図4Cのように第2係合溝27の後端まで移動し、止血弁押圧部材25の円筒部25bが止血弁21の内側に完全に入り込み、止血弁21が最大限に開放されている。これにより、拡張体付カテーテル4を特にY字型コネクタ1から引き出す際、その先端拡張体を止血弁21に容易に通過させることができる。
図3Cは、拡張体付カテーテル4の先端を患者の体内の所定術野に位置決めした後、拡張体付カテーテル4を留置した時のコネクタの状態を示している。拡張体付カテーテル4を留置するには、固定弁操作リング15を回転する。すると、固定弁操作リング15と一体の雌ネジ部材18も左回りに回転し、この雌ネジ部材18に螺合している雄ネジ部材20が前進する。
雄ネジ部材20は、その平面部20fが本管2の拡径部2fの平面部12と当接して回転を拘束されているので、雌ネジ部材18からの回転力を受けても回転せず、雄ネジ部材20は雌ネジ部材18の回転量に対応して軸線方向に前進する。雄ネジ部材20が前進すると、押圧リング35も一体的に前進し、押圧リング35で固定弁30の小径部30cが押圧される。
固定弁30の小径部30cが押圧されると、固定弁30の内径が図3Cのように狭まり、拡張体付カテーテル4の外周面を圧迫する。これにより、拡張体付カテーテル4をコネクタ1内で動かすことができないロック状態となり、拡張体付カテーテル4の先端拡張体を患者の体内の所定位置に留置することができる。
このように、本発明のY字型コネクタ1は止血弁押圧部材25と固定弁操作リング15の操作が容易であり、拡張体付カテーテル4の挿入と位置決めを、きわめて容易に行うことができる。なお、拡張体付カテーテル4の留置を解除するには、固定弁操作リング15を逆方向(右回り)に回転すればよい。また、止血弁押圧部材25を第2位置から第1位置に戻すには、押し込み用突部25cを後方に引っ張ればよい。押し込み用突部25cを後方に引っ張ると、雄ネジ部材20の凸部20gが円筒部25bの凸部28を乗り越え、図4Aに示すように第1係合溝26に戻る。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図5〜図7を参照して説明する。
この第2実施形態に係るY字型コネクタ1Aは、前述した第1実施形態に係るY字型コネクタ1の部品相互の組み合わせ強度を強化したもので、枝管3よりも後側の構造、すなわち、固定弁操作リング15、雌ネジ部材18、雄ネジ部材20及び止血弁押圧部材25の構造を変更している。第1実施形態のY字型コネクタ1と第2実施形態のY字型コネクタ1Aは、操作自体は共通であり、両者間で格別の相違点はない。
具体的な変更箇所は、以下の(1)と(2)である。
(1)第1実施形態に係るY字型コネクタ1では、本管2の拡径部2fの環状凸部2gに対して、固定弁操作リング15の弾力性を有する内筒部15aの環状凸部15bを係合させていたのを、第2実施形態に係るY字型コネクタ1Aでは、雌ネジ部材18を左ハーフ18Aと右ハーフ18Bの分割型とし、両ハーフで拡径部2fの環状凸部2gを前後左右から挟み込むようにしている。こうすることで、拡径部2fから雌ネジ部材18を外れ難くしている。そして、この雌ネジ部材18の外周に、固定弁操作リング15を嵌め込み、雌ネジ部材18の左右一対の凸部18jを、固定弁操作リング15の左右一対の嵌合穴15hに嵌合させて固定弁操作リング15の位置決めをしている。
(2)第1実施形態に係るY字型コネクタ1では、止血弁押圧部材25の円筒部25bを雄ネジ部材20に係合させていたのを、第2実施形態に係るY字型コネクタ1Aでは、止血弁押圧部材25の円板部25aの左右一対の凸部25fを雄ネジ部材20に係合させて、止血弁押圧部材25の回り止めを確実にしている。
第2実施形態に係るY字型コネクタ1Aの枝管3よりも前側の構造は、前述した第1実施形態に係るY字型コネクタ1と同じである。
以下、図5〜図7を参照して、第2実施形態に係るY字型コネクタ1Aの枝管3よりも後側の構造をさらに詳しく説明する。
図5〜図6に示すように、この第2実施形態に係るY字型コネクタ1Aでは、雌ネジ部材18を左右分割構造としている。すなわち、雌ネジ部材18を左ハーフ18Aと右ハーフ18Bの分割型とし、それぞれの縦の直径方向分割面18fに、上下一対で、ボス18gと、ボス穴18hを形成している。
そして左右ハーフ18A、18Bの内周面を本管2の拡径部2fの外周面に当接させ、これら左右ハーフ18A、18Bの内周面に形成された凹溝18kを、本管2の拡径部2fの環状凸部2gに嵌め込む。その後、左右ハーフ18A、18Bのボス18gを相手側ハーフのボス穴18hに嵌め込むことで両ハーフ18A、18Bを一体化し、雌ネジ部材18を構成する。そして、このように一体化した雌ネジ部材18の外周面に、軸線方向後方から固定弁操作リング15を嵌め込む。このようにして、雌ネジ部材18と固定弁操作リング15を本管2の拡径部2fに組み付ける。
雌ネジ部材18の各ハーフ18A、18Bの外周面には、軸線方向に沿った平面部18iが形成されている。平面部18iは左右一対を成して互いに平行であり、この平面部18iの前後方向中央に、一つの凸部18jが形成されている。この凸部18jは、固定弁操作リング15の嵌合穴15hに嵌合するもので、この凸部18jと嵌合穴15hにより、雌ネジ部材18と固定弁操作リング15を軸線方向及び回転方向に一体化する。
固定弁操作リング15の内周面に、図7に示すように、前記雌ネジ部材18の平面部18iと対を成す平面部15gが軸線方向に沿って左右一対で形成されている。平面部15g同士は互いに平行である。この平面部15gを貫通するように、左右一対で嵌合穴15hが形成されている。この嵌合穴15hに、前述したように、雌ネジ部材18の平面部18iの凸部18jが嵌合する。
また、固定弁操作リング15の内周面に、雌ネジ部材18の後端部を突き当るための段部15iが形成されている。この段部15iに雌ネジ部材18の後端部を突き当てることで、固定弁操作リング15の前方移動が規制される。従って、前述した凸部18jの形状を前高傾斜のテーパ面とすることで、いったん嵌め込んだ固定弁操作リング15が雌ネジ部材18から外れ難くなり、固定弁操作リング15の前後方向位置決めをさらに確実にすることができる。
雄ネジ部材20は、前側の小径部20hと後側の大径部20iを有し、小径部20hの外周面に、前記雌ネジ部材18の雌ネジ穴18aに螺合する雄ネジ20aが形成されている。この雄ネジ20aの左右両側に、当該雄ネジ20aの一部を切除する形で平面部20jが形成されている。この平面部20jは、第1実施形態と同様に、本管2の内面に形成した左右一対の平面部12と前後方向に摺接し、雄ネジ部材20が本管2内で回転するのを阻止する機能を有する。小径部20hの内側に止血弁21を収容することと、当該止血弁21を押圧リング35で固定することは前記第1実施形態と同様である。
雄ネジ部材20の小径部20hと大径部20iの境目付近の内周に、図7に示すように、後方側に突出した短筒部20kが形成されている。この短筒部20kの内側に止血弁押圧部材25の円筒部25bを挿入するようにしている。また、短筒部20kの外周面と小径部20hの内周面との間の環状スペースに、コイルバネ22の先端部を嵌合するようにしている。コイルバネ22の後端部は、図5では省略しているが、止血弁押圧部材25の円板部25aの内面に当接し、当該止血弁押圧部材25を常時後方側に付勢している。
短筒部20kの内周面に、左右一対で、凸部20lが形成されている。この凸部20lは、止血弁押圧部材25の円筒部25bの先端の環状凸部25gを軸線方向に係止するためのものである。
大径部20iの内周面に、軸線方向に、左右一対で平面部20mが形成されている。この平面部20mを貫通するように、長方形の長穴20nが軸線方向に形成されている。一方、止血弁押圧部材25の円板部25aの外周面両側に左右一対で平面部25eが形成され、この平面部25eに形成された凸部25fが、前記長穴20nに対して、前後方向スライド可能に嵌合するようになっている。
止血弁押圧部材25の円筒部25bの先端部外周面には、環状凸部25gが形成され、この環状凸部25gが、雄ネジ部材20の凸部20lの後端に当接した状態で、止血弁押圧部材25の左右の凸部25fが雄ネジ部材20の長穴20nの後端部に当接する位置関係になっている。すなわち、図5に示す止血弁押圧部材25の位置が、第1実施形態で述べた第1位置である。そして、環状凸部25gが雄ネジ部材20の凸部20lを乗り越えた直後に、止血弁押圧部材25の円筒部25bの先端部が、止血弁21を開くことなく止血弁21に軽く当接するようになっている。この位置は、止血弁押圧部材25の第2位置である。
前記第2位置では、止血弁押圧部材25の円筒部25bの環状凸部25gが、コイルバネ22の力で雄ネジ部材20の凸部20lの前端に当接することで、止血弁押圧部材25を第2位置に保持する。そして、止血弁押圧部材25の後端の押し込み用突部25cをコイルバネ22に抗して前方に押圧すると、止血弁押圧部材25の円筒部25bの先端部が止血弁21の底部21aに当接し、当該止血弁21のスリット21bを押し開くようになっている。
この際、止血弁押圧部材25の凸部25fが雄ネジ部材20の長穴20nによって前後方向にガイドされ、また、止血弁押圧部材25の平面部25eが雄ネジ部材20の平面部20mと摺動する。このため、止血弁押圧部材25が回転方向にガタつくことがなくスムーズに移動する。なお、第2位置の止血弁押圧部材25を第1位置に戻すには、その押し込み用突部25cを後方に引っ張ればよい。押し込み用突部25cを後方に引っ張ると、円筒部25bの環状凸部25gが雄ネジ部材20の凸部20lを乗り越えて後方側に移動し、止血弁押圧部材25が第1位置に戻る。押し込み用突部25cは、第1実施形態のものよりも指を掛けやすいように直角に曲げてある。
第2実施形態のY字型コネクタ1Aで拡張体付カテーテル4を留置するには、固定弁操作リング15を第1実施形態と同様に左回りに回転する。すると、固定弁操作リング15と一体の雌ネジ部材18も左回りに回転し、この雌ネジ部材18に螺合している雄ネジ部材20が前進する。この時、雄ネジ部材20の平面部20jは本管2の拡径部2fの平面部12と当接して回転を拘束されているので、雌ネジ部材18からの回転力を受けても回転しない。従って、雄ネジ部材20は雌ネジ部材18の左回り回転量に対応して軸線方向に前進する。雄ネジ部材20が前進すると、押圧リング35も一体的に前進し、押圧リング35で固定弁30の小径部30cが押圧される。
固定弁30の小径部30cが押圧されると、固定弁30の内径が図3Cのように狭まり、拡張体付カテーテル4の外周面を圧迫する。これにより、拡張体付カテーテル4をコネクタ1内で動かすことができないロック状態となり、拡張体付カテーテル4の先端拡張体を患者の体内の所定位置に留置することができる。なお、拡張体付カテーテル4の留置を解除するには、固定弁操作リング15を逆方向に回転させればよい。
(第3実施形態)
以上、第1実施形態と第2実施形態について説明したが、これら実施形態はいずれもY字型コネクタ1、1Aに関するのもであった。本発明はY字型コネクタに限られることなく、枝管3のないコネクタにも適用可能である。図8に示すコネクタ1Bは、このような枝管3のない第3実施形態を示したもので、止血弁押圧部材25が図5と同様に第1位置にある状態を示している。このコネクタ1Bは、枝管3を省略した以外は前記第2実施形態と同様であるので、各部の説明は省略する。
以上、本発明の実施形態を経皮的冠動脈形成術(PTCA)に使用するY字型コネクタを例にとって説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、本発明のコネクタは、薬物投与用カテーテル、体液吸引用カテーテル、内視鏡等とこれらを目的部位に案内する太いカテーテルとの連結具、内視鏡とその中に挿通する光ファイバーや鉗子等の処置具との連結具、さらには、中空の穿刺針と細径のチューブとの連結具等の、種々の用途のコネクタにも適用することができる。
また、前記実施形態は止血弁21と固定弁30の2つの弁を併有するコネクタについて説明したが、止血弁21がなく弁が固定弁30のみのコネクタにも適用可能であることは勿論である。
1 Y字型コネクタ
2 本管
3 枝管
4 拡張体付カテーテル
6 接続部材
7 接続部材受け
8 シールリング
15 固定弁操作リング
18 雌ネジ部材
20 雄ネジ部材
21 止血弁
22 コイルバネ
25 止血弁押圧部材
25a 円板部
25b 円筒部
25c 押し込み用凸部
26 第1係合溝
27 第2係合溝
28 凸部(ストッパ)
30 固定弁
35 押圧リング

Claims (5)

  1. カテーテルなどの管介入器具を後端側から先端側に挿通するための管体を有するコネクタであって、
    前記管体内に配置され、前記管介入器具の周囲を圧迫して前記管介入器具を前記管体に固定可能な固定弁と、
    前記管体の外周に軸線方向の定位置で回転自在に配置され、回転操作により前記固定弁を軸線方向に圧縮して当該固定弁によって前記管介入器具の周囲を圧迫可能な固定弁操作リングと、
    前記固定弁操作リングに係合して前記固定弁操作リングと一体的に回転可能な雌ネジ部材と、
    回転を拘束された状態で前記雌ネジ部材と螺合し、前記雌ネジ部材の回転量に対応して軸線方向に前進し前記固定弁を軸線方向に押圧する雄ネジ部材と、
    を有するコネクタ。
  2. 前記雄ネジ部材の内部に配置され、前記固定弁と当接して前記固定弁操作リングの操作力を当該固定弁に作用させる押圧リングを有する請求項のコネクタ。
  3. 前記雄ネジ部材の内部の前記固定弁の後側に配置され、前記管介入器具を液密に挿通可能な止血弁と、
    前記管体の後端部に配置され、押し込み操作により前記止血弁を前側に押圧して解放可能な止血弁押圧部材と、
    前記雄ネジ部材の内部に配設され、片側が前記止血弁に当接して当該止血弁を前後方向に固定すると共に反対側が前記固定弁と当接して前記固定弁操作リングの操作力を当該固定弁に作用させる押圧リングと
    を有する請求項1のコネクタ。
  4. 前記止血弁押圧部材の背面に、後側に突出した押し込み用凸部を有する請求項のコネクタ。
  5. 前記コネクタが、本管に枝管を接続したY字型コネクタであって、前記固定弁操作リングを前記枝管の後方に近接配置した請求項1からのいずれか1のコネクタ。
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