JP2009006051A - 医療用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】カテーテルの固定機能と血液の流出を抑制する止血機能とを備えた構成において、小型化を図ることができるコネクタを提供すること。
【解決手段】Yコネクタ10は、Y字状をなすコネクタ本体11を備えている。コネクタ本体11における第1管部12の基端部18には、スクリュ21が取り付けられている。また、これら基端部18とスクリュ21とにより区画された空間には、弾性弁部材22が収容されている。弾性弁部材22は、固定弁部41と止血弁部42とが一体形成されてなる。固定弁部41は、スクリュ21の先端側への移動により圧縮されることで、Yコネクタ10に挿通されたカテーテルCを固定するものである。また、止血弁部42は、Yコネクタ10の管孔とカテーテルCの外周面との間の隙間を閉塞し、弾性弁部材22よりも基端側への血液の流出を抑制するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、カテーテル等を施術対象箇所に挿入する際に使用される医療用コネクタに関するものである。
心臓疾患の治療等においてカテーテルといった導入部材を施術対象箇所まで挿入するためのガイディングカテーテルには、その基端部にコネクタが取り付けられている。
このコネクタとしては、例えば特許文献1に示すようなYコネクタがある。Yコネクタは、第1管部と当該第1管部から分岐させて設けられた第2管部とを有しており、第1管部を介して導入部材がガイディングカテーテル内に導入されるとともに、第2管部には生理食塩水や造影剤を供給するための液剤供給器などが接続される。
上記コネクタには、第1管部に固定弁と止血弁とが設置されているとともに、固定弁を軸線方向に圧縮する圧縮体と止血弁を軸線方向に押圧する開閉体とが設置されている。固定弁は、筒状の弾性体であって、圧縮体による軸線方向の圧縮により孔の径が縮むものであり、縮んだ孔により導入部材を固定する。止血弁は、第1管部の途中位置にて第1管部と導入部材との間の隙間を閉塞し、当該隙間を介した血液の流出を抑制するとともに、開閉体による軸線方向の押圧により弾性変形して上記閉塞状態を解除するものである。
特開2000−316986号公報
ここで、カテーテルなどを用いた施術行為においては、一方の手でコネクタを把持しながら、他方の手でカテーテルの挿入作業や造影剤の供給作業などが行われる。つまり、コネクタの把持は片手で行われるものであり、このコネクタの把持を良好なものとする上では、コネクタの小型化を図ることが好ましい。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、カテーテルの固定機能と血液の流出を抑制する止血機能とを備えた構成において、小型化を図ることができるコネクタを提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明のコネクタ(Yコネクタ10)は、生体内に導入される細長形状の導入部材(カテーテルC)を挿通可能な挿通孔を有する本体ユニット(コネクタ本体11、スクリュ21、オープナ51)と、前記挿通孔内に設置された弾性弁部材(弾性弁部材22,81)と、を備えており、前記弾性弁部材は、前記導入部材を挿通可能な第1孔部を有し、前記本体ユニットが有する圧縮体(スクリュ21)により当該軸線方向に圧縮されることで前記第1孔部の孔径が縮小して当該第1孔部に挿通された導入部材を固定する固定弁部(固定弁部41,82)と、当該固定弁部に一体形成され、前記導入部材を挿通可能な第2孔部(スリット43)を有し、当該第2孔部に挿通された導入部材と前記挿通孔の周壁との間の隙間を閉塞するとともに、前記本体ユニットが有する開閉体(オープナ51)により押圧されて前記第2孔部が押し広げられた状態に弾性変形される止血弁部(止血弁部42,83)と、を備えていることを特徴とする。
本構成によれば、固定弁としての機能と止血弁としての機能とが弾性弁部材として一体化させて設けられているため、各機能をそれぞれ異なる弁部材として設けていた従来の構成に比べ、コネクタの軸線方向の縮小化を図ることが可能となり、それに伴ってコネクタの小型化を図ることが可能となる。また、本構成によれば、固定弁部の圧縮状態から自然状態への復帰に際して固定弁部の復元力だけでなく止血弁部を含めた弾性弁部材全体の復元力が働くこととなり、さらには止血弁部の開放状態から閉塞状態への復帰に際して止血弁部の復元力だけでなく固定弁部を含めた弾性弁部材全体の復元力が働くこととなり、それぞれの自然状態への復帰が良好に行われる。
前記止血弁部を、前記圧縮体による前記弾性弁部材の圧縮に際して前記開閉体側とは反対側に向けて弾性変形するように形成することが好ましい。止血弁部が開閉体側に向けて弾性変形する構成では、弾性弁部材の圧縮に際して止血弁部は非押圧位置にある開閉体を外方に押出してしまう可能性があり、開閉体に対して外方に押出す力が掛かると開閉体と当該開閉体よりも先端側の部位との連結部分に破損などが生じてしまうおそれがある。これに対して、本構成によれば、止血弁部が弾性弁部材の圧縮に際して前記開閉体側とは反対側に向けて弾性変形されるため、上記のような不都合が生じることはない。
また、前記止血弁部を、前記弾性弁部材の非圧縮状態において、周縁部分から中央部分に向かうほど前記開閉体側とは反対側に位置するように形成することで、上記のように圧縮体による弾性弁部材の圧縮に際して止血弁部が開閉体側とは反対側に向けて弾性変形するようになる。
前記止血弁部を、前記圧縮体による前記弾性弁部材の圧縮に際して前記軸線方向に弾性変形されるとともに、その弾性変形に対する復元力により前記導入部材との当接状態が維持されるように形成することが好ましい。これにより、圧縮体による弾性弁部材の圧縮に際しても、止血弁部において導入部材と挿通孔の周壁との間の隙間を閉塞する機能が果たされる。また、本構成によれば、圧縮体により弾性弁部材が圧縮された状態では、止血弁部においても導入部材を固定する機能が果たされる。
前記開閉体が前記本体ユニットの基端部を構成するとともに、前記弾性弁部材が前記開閉体に対して前記本体ユニットの先端側に設置されたコネクタにおいては、前記止血弁部を、前記弾性弁部材における前記開閉体側の端部に形成することが好ましい。この場合、止血弁部を弾性弁部材における開閉体側とは反対側の端部に対して一体形成する構成に比べ、開閉体の移動範囲が狭小化されることで当該開閉体を小型化することが可能となり、結果的にコネクタの小型化が図られる。
前記止血弁部が前記開閉体に押圧されて前記第1孔部内に弾性変形される構成においては、前記第1孔部の孔径を、前記止血弁部が前記開閉体により押圧されて弾性変形した際に、当該止血弁部と前記第1孔部の周壁との干渉を回避するように設定されていることが好ましい。これにより、止血弁部が固定弁部と一体形成された構成において、止血弁部を開放状態とする際の開閉体の操作を良好に行うことができる。
また、前記第1孔部における前記止血弁部との干渉が回避された領域よりも反止血弁部側の領域を、前記干渉が回避された領域に対して縮径させて形成することが好ましい。この場合、固定弁部における反止血弁部側の肉厚を止血弁部側よりも大きくすることが可能となり、上記のように止血弁部を開放状態とする際の開閉体の操作を良好なものとしつつ、圧縮体による圧縮に際して導入部材の固定を良好に行うことができる。
前記本体ユニットがその先端側を構成するベース体(コネクタ本体11)を備えた構成においては、前記圧縮体を、軸線方向の少なくとも一端側に開放部を有する凹部(筒孔31)を備えた構成とするとともに、その開放部側から前記ベース体の基端部(基端部18)に接続し、前記弾性弁部材を前記開放部側から前記凹部内に入り込んだ状態とするとともに、基端側の端部を前記凹部における前記開放部側とは反対側に形成された底部(環状縮径部22)により規制し、さらに、前記ベース体の基端部を拡径させて形成するとともに、その基端部により前記弾性弁部材の先端側の端部を規制する構成とすることが好ましい。本構成によれば、圧縮体の軸線方向の移動により弾性弁部材を圧縮させることが可能となる。
前記圧縮体が、前記ベース体の基端部に対してネジ山(ネジ山34)及びネジ溝(ネジ溝33)を介して接続されているとともに、前記本体ユニットの軸線を中心として回転することで当該軸線方向に移動する構成においては、前記弾性弁部材を、前記圧縮体との摩擦を低減する低摩擦材料により形成する、又は前記圧縮体と接する面に対して当該圧縮体との摩擦を低減する低摩擦化処理を施すことが好ましい。
これに加え、又はこれに代えて、前記圧縮体を、前記弾性弁部材との摩擦を低減する低摩擦材料により形成する、又は前記弾性弁部材と接する面に対して当該弾性弁部材との摩擦を低減する低摩擦化処理を施すことが好ましい。
上記各構成によれば、弾性弁部材が圧縮体と一体的に回転してしまうことが抑制される。弾性弁部材が回転してしまうと、その回転力が導入部材に伝達され当該導入部材も回転してしまうおそれがあり、導入部材の留置を良好に行えないおそれがある。これに対して、上記のとおり弾性弁部材の回転が抑制されていることにより、上記不都合の発生が抑制されている。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はYコネクタ10の構成を示す正面図、図2はYコネクタ10の構成を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図1の状態で見て上側を基端部とし、下側を先端部として説明する。
Yコネクタ10は、図1に示すように、ポリカーボネート等の合成樹脂材料によりY字状に形成されたコネクタ本体11を有している。コネクタ本体11は、管状をなす第1管部12と、当該第1管部12の途中位置から分岐させて設けられ、管状をなす第2管部13とを有している。第1管部12の管孔14と第2管部13の管孔15とは、図2に示すように、連通されている。なお、第2管部13をその軸線が曲線状となるように形成してもよい。
第1管部12の先端部(図1の状態で見て下側)には、ガイディングカテーテルを装着するためのローテータ16が取り付けられている。Yコネクタ10に挿通されるカテーテルCやガイドワイヤなどといった導入部材は、第1管部12の管孔14内を通りガイディングカテーテル内に導入される。なお、第2管部13の延出方向の端部には、生理食塩水や造影剤などといった液剤を供給するための液剤供給器等が接続される。
図2に示すように、第1管部12の基端部18は拡径されている。そして、この基端部18にスクリュ21が取り付けられ、且つ基端部18とスクリュ21とで区画された空間内に弾性弁部材22が収容されて弁領域20が形成されている。
ここで、この弁領域20について以下に詳細に説明する。図3(a)はスクリュ21の構成を示す縦断面図、図3(b)は弾性弁部材22の構成を示す縦断面図、図3(c)は基端部18の構成を示す正面図である。また、図4は弾性弁部材22の構成を示す斜視図である。なお、以下の説明では、図2も適宜参照することとする。
スクリュ21は、ポリカーボネートなどの合成樹脂材料を用いて、例えば射出成形により形成されており、図3(a)に示すように、円筒状をなしている。スクリュ21の筒孔31の周面には、例えばフッ素樹脂のコーティングといった低摩擦化処理が施されているが、これに代えて、フッ素樹脂といった低摩擦性を有する合成樹脂材料を用いて形成してもよい。
スクリュ21の軸線方向の一端には、筒孔31側に突出する環状縮径部32が一体形成されている。また、スクリュ21の内周面には、軸線方向の途中位置に当該軸線方向の所定範囲に亘ってネジ溝33が形成されている。このネジ溝33に対応させて第1管部12の基端部18の外周面には、図3(c)に示すように、二条ネジとしてネジ山34が形成されている。そして、スクリュ21を環状縮径部32の反対側から第1管部12の基端部18に被せ、ネジ溝33内にネジ山34を嵌合させることで、図2に示すように、第1管部12に対してスクリュ21が取り付けられている。この場合、スクリュ21は第1管部12と同一軸線上にある。また、ネジ溝33が形成された領域の軸線方向の長さ寸法はネジ山34が形成された領域よりも大きくなっており、スクリュ21をその軸線を中心として回転させることで、当該スクリュ21は第1管部12に対して軸線方向に移動可能となっている。なお、スクリュ21の先端部にはワッシャ35などといった規制部材が設けられており、この規制部材により第1管部12からのスクリュ21の抜けが防止されている。
スクリュ21を第1管部12の基端部18に被せる作業は、スクリュ21の内部に弾性弁部材22を収容した状態で行われる。したがって、スクリュ21を基端部18に取り付けた状態では、これらスクリュ21と基端部18とにより区画された空間内に弾性弁部材22が収容された状態となる。この場合に、弾性弁部材22は、スクリュ21及び基端部18のいずれに対しても接着されていない。
弾性弁部材22は、シリコンゴムを用いて、例えば射出成形により形成されている。なお、シリコンゴムに限定されることはなく、ウレタンゴム、ブタジエンゴムなどの他の合成ゴム、ラテックスゴムなどの天然ゴム、オレフィン系エラストマ(例えば、ポリスチレンエラストマ、ポリプロピレンエラストマ)、ポリアミドエラストマ、スチレン系エラストマ、ポリウレタン、ウレタン系エラストマ、フッ素樹脂系エラストマ等を用いてもよい。
但し、上記のとおり、弾性弁部材22はスクリュ21及び基端部18のいずれに対しても接着されていないため、スクリュ21の回転移動に際してその回転力が弾性弁部材22に伝わり、当該弾性弁部材22がスクリュ21と一体的に回転してしまうおそれがある。したがって、弾性弁部材22がスクリュ21と一体的に回転しないようにする上では当該弾性弁部材22を低摩擦化させることが好ましく、この点、シリコンゴムなどの低摩擦性を有する弾性材料により一体形成することが好ましい。また、シリコンゴム以外の上記材料により弾性弁部材22を一体形成した上で、その表面にフッ素樹脂のコーティングを施すといった低摩擦化処理を施す構成としてもよい。
弾性弁部材22は、図4等に示すように、筒状をなす固定弁部41と、固定弁部41の一端を閉塞するように当該固定弁部41に一体形成され、円盤状をなすとともにその中央に板厚方向に貫通したスリット43を有する止血弁部42とから構成されている。つまり、弾性弁部材22は、一端が止血弁部42により閉塞された有底の円筒状をなしている。弾性弁部材22はその外径が、固定弁部41と止血弁部42とで区切られることなく、軸線方向の全体に亘って同一となっている。この外径は、スクリュ21における環状縮径部32よりも先端側の内径と同一となっている。また、弾性弁部材22はその軸線方向の長さ寸法が、スクリュ21を最も基端側とした際における環状縮径部32と第1管部12の基端部18との間の距離と同一となっている。
弾性弁部材22は、図2に示すように、第1管部12の基端部18とスクリュ21とにより区画された空間に対して、止血弁部42がスクリュ21の環状縮径部32側となるようにして収容されており、弾性弁部材22は第1管部12及びスクリュ21と同一軸線上にある。
弾性弁部材22の固定弁部41は、その内径が、第1管部12における基端部18の先端側部位の内径よりも大きく形成されている。より詳細には、止血弁部42のみが先端側に向けて弾性変形された場合に、その弾性変形された止血弁部42の対向する部位間の距離がスクリュ21の基端側の開口36の孔径と同一又はそれよりも大きくなる上で、止血弁部42の弾性変形を筒孔31が阻害しない範囲内で固定弁部41の内径が設定されている。
また、基端部18において固定弁部41の先端面41aと当接する内面18aがYコネクタ10の先端側に向けて緩やかに縮径された曲面状テーパ面となっていることに対応させて、固定弁部41の先端面41aも曲面状テーパ面となっている。内面18aについてより詳細には、内面18aは管孔14側へ張り出すように曲面状テーパ面となっている。さらにまた、固定弁部41の基端面41bは、環状縮径部32の平面状をなす内面32aに対応させて、平面となっている。そして、弾性弁部材22は、非圧縮状態において、先端面41aが基端部18の内面18aと接し、基端面41bが環状縮径部32の内面32aと接し、その外周面がスクリュ21の内周面に接している。
弾性弁部材22の止血弁部42は、中央(軸線)に向かうほど先端側(固定弁部41側)となるように形成されている。つまり、図3(b)に示すように、縦断面の状態で見て、止血弁部42は中央に向かうほど先端側となるように傾斜させて形成されている。この場合、止血弁部42は、基端面42a及び先端面42bのいずれもが中央に向かうほど先端側となっている。
上記弁領域20に対して、図2に示すように、オープナ51が取り付けられている。オープナ51は円筒状をなす筒体52と、当該筒体52の基端部に固定され当該筒体52に一体化されたフランジ体53とを備えている。筒体52は、弾性弁部材22を収容する前の状態において環状縮径部32側の開口36からスクリュ21外方に突出するように装着されており、その装着後においてスクリュ21外方に突出した端部にフランジ体53が固定されている。この場合、スクリュ21における上記開口36の周縁部にはスクリュ21外方に起立させて起立壁37が一体形成されており、筒体52の先端部に形成された突起部54が起立壁37の内面に形成された段差部37aにて受けられることで、筒体52のスクリュ21からの抜けが防止されている。上記のように取り付けられた状態において、オープナ51はスクリュ21及び弾性弁部材22等と同一軸線上にあり、軸線方向に移動可能となっている。そして、オープナ51がスクリュ21から最も突出した最大突出位置にある場合、筒体52の先端部は止血弁部42の基端面42aと接している又は僅かに離間された位置にある。
なお、オープナ51のフランジ体53とスクリュ21の基端側の外面との間には、付勢部材としてのバネ55が圧縮状態で設けられており、オープナ51は当該バネ55により最大突出位置に向けて付勢されている。この場合、当該バネ55を不具備としてもよい。また、バネ55がYコネクタ10の外面において露出しないように、カバー部材を設ける構成としてもよい。
次に、導入部材としてカテーテルCが用いられた場合におけるYコネクタ10の使用について説明する。なお、当該説明においてはオープナ51の動作に応じた弾性弁部材22の動き、及びスクリュ21の動作に応じた弾性弁部材22の動きについても合わせて説明する。図5はオープナ51の動作に応じた弾性弁部材22の動きを説明するための説明図であり、図6はスクリュ21の動作に応じた弾性弁部材22の動きを説明するための説明図である。
カテーテルCは、Yコネクタ10の基端側から挿入される。この場合に、Yコネクタ10は自然状態にあり、当該自然状態ではオープナ51が最大突出位置にあるとともにスクリュ21が最も基端側にある。したがって、図5(a)や図6(a)に示すように、止血弁部42が閉塞状態にあるとともに固定弁部41は何ら圧縮されていない自然状態にある。
基端側から挿入されたカテーテルCは、止血弁部42のスリット43を貫通した状態となる。この場合、止血弁部42が上記のとおり閉塞状態であることにより、カテーテルCの外周面に対して止血弁部42が密接状態となり、カテーテルCとYコネクタ10の挿通孔(具体的には、スクリュ21の内周面)との間の隙間が閉塞されている。よって、止血弁部42よりもYコネクタ10基端側への血液の流出が抑制されている。止血弁部42のスリット43を貫通したカテーテルCは第1管部12の管孔14を通り、ローテータ16に装着されたガイディングカテーテル内に導入されている。
上記カテーテルCの導入操作時において、止血弁部42よりも先端側にエアーが混入した場合や、一時的に複雑な操作が必要となった場合には、図5(b)に示すように、オープナ51を押圧操作することで止血弁部42が先端側に向けて弾性変形され、止血弁部42が開放状態となる。この場合に、固定弁部41の内径は上記のとおり止血弁部42の弾性変形を阻害しない範囲内で設定されているため、オープナ51の押圧操作に際して固定弁部41を外側に弾性変形させる力を加える必要がなく、当該押圧操作を良好に行うことができるようになっている。
エアー抜きや複雑な操作が終了した場合には、図5(a)に示すように、オープナ51の押圧操作を解除することによりバネ55の付勢力によってオープナ51が最大突出位置に移動し、止血弁部42は自己の復元力により自ずと閉塞状態となる。この場合に、止血弁部42が弾性弁部材22として固定弁部41と一体形成されていることにより、止血弁部42を固定弁部41とは別に単独で設ける構成に比べ上記復元力が大きくなり、止血弁部42の閉塞状態への復帰が良好に行われる。
その後、カテーテルCが施術対象位置に到達した場合などには、スクリュ21を回転操作することで最も基端側の位置から先端側に向けて移動させる。このスクリュ21の移動に伴う弾性弁部材22の弾性変形のメカニズムを詳細に説明する。
図6(a)に示すように、カテーテルCが施術対象位置に到達した段階では、Yコネクタ10は基本的に自然状態にある。したがって、止血弁部42は閉塞状態にあり、固定弁部41は何ら圧縮されていない自然状態にある。
上記状態においてスクリュ21を回転操作することで、当該スクリュ21が先端側に向けて移動し、図6(b)に示すように、スクリュ21と第1管部12の基端部18とによる弾性弁部材22の圧縮が開始される。この場合、止血弁部42が上記のとおり中央に向けて先端側となるように凹ませて形成されていることにより、弾性弁部材22が圧縮される上で止血弁部42は先端側に向けて弾性変形され、弾性弁部材22の圧縮が良好に行われる。
このように止血弁部42が弾性変形されることの優位点を、図7に示す構成と比較して説明する。図7は比較例を説明するための説明図である。
図7(a)に示すYコネクタ60では、上記Yコネクタ10と異なり、弾性弁部材61の止血弁部62が、先端側に向けて凹ませて形成されているのではなく、軸線に対して直交するように平坦に形成されている。当該構成において、スクリュ63を先端側に向けて移動させて弾性弁部材61を圧縮させると、止血弁部62が上記ように平坦に形成されていることに起因して、先端側ではなく基端側に弾性変形することがある。そうすると、その弾性変形した止血弁部62が、最大突出位置にあるオープナ64をさらに基端側に押出すこととなり、オープナ64とスクリュ63との当接部分に負荷が掛かり、両者の摩耗や削れなどといった不具合が生じてしまうおそれがある。
上記比較例としてのYコネクタ60に対して、本実施形態におけるYコネクタ10では、止血弁部42が上記のとおり弾性弁部材22の圧縮に際して先端側に弾性変形するように形成されていることで、止血弁部42が基端側に弾性変形することはなく、上記のような不具合が生じることはない。
スクリュ21を先端側に向けて移動させる過程においては、上記のとおり止血弁部42は先端側に弾性変形される。この場合、図6(b)に示すように、止血弁部42は閉塞状態に維持される。したがって、弾性弁部材22を圧縮させる過程において止血弁部42とカテーテルCとの密接状態が解除されてしまうことが抑制され、当該過程においても止血弁部42よりも基端側への血液の流出が抑制される。
また、弾性弁部材22はスクリュ21及び第1管部12の基端部18のいずれに対しても接着されていないが、当該弾性弁部材22は低摩擦材料により形成されているとともにスクリュ21の筒孔31の周面には低摩擦化処理が施されているため、スクリュ21と一体的に弾性弁部材22が回転してしまうことが抑制されている。弾性弁部材22が回転してしまうと、その回転力がカテーテルCに伝達され当該カテーテルCも回転してしまうおそれがあり、カテーテルCの留置を良好に行えないおそれがある。これに対して、上記のとおり弾性弁部材22の回転が抑制されていることにより、上記不都合の発生が抑制されている。
その後、スクリュ21が最大圧縮位置に到達した場合には、図6(c)に示すように、固定弁部41が完全に圧縮状態となり、カテーテルCの外周面に対して密接状態となる。そして、固定弁部41の圧縮に対する復元力によりカテーテルCの外周面に対して力が掛かる。これにより、カテーテルCがその位置からずれないように留置される。また、この場合、止血弁部42もカテーテルCの外周面に対して密接状態となり、さらに弾性変形に対する復元力によりカテーテルCの外周面に対して力が掛かる。これによっても、カテーテルCがその位置からずれないように留置される。つまり、固定弁部41だけでなく止血弁部42においてもカテーテルCを留置する機能が果たされ、この留置を強固に行うことができる。さらには、固定弁部41と止血弁部42との比較的広い領域においてカテーテルCの留置が行われるため、カテーテルCに対して密接状となる範囲が広くなり、弾性弁部材22を圧縮状態とした際における止血効果の向上も図られる。なお、基端部18の内面18aが上記のとおり管孔14側へ張り出すように曲面状テーパ面となっていることにより、内面18aを断面直線状のテーパ面等にする構成に比べ、図6(c)の状態において弾性弁部材22をカテーテルCの外周面に押し付けることが可能となる。よって、カテーテルCの保持力が高められるとともに、止血性の向上も図られる。
上記のようにカテーテルCの留置が完了したら、適宜施術を行う。施術に際しては、コネクタ本体11の第2管部13に液剤供給器等の機器を接続し、造影剤などの液剤を供給する。この供給された液剤は、第1管部12の管孔14を介してガイディングカテーテル内に入り、施術対象位置に投与される。この場合に、上記のとおり固定弁部41と止血弁部42との比較的広い領域においてカテーテルCの留置が行われ、カテーテルCに対して密接状となる範囲が広くなっているため、第2管部13から供給された液剤の弾性弁部材22よりも基端側への流出の抑制効果が高められている。
留置位置の変更や、施術終了後のカテーテルCの抜き取りに際しては、スクリュ21を基端側に向けて移動させる。これにより、弾性弁部材22の圧縮された状態が除々に解除され自然状態へ復帰していく。この場合に、自然状態への復帰の過程において、図6(b)に示すように、止血弁部42がカテーテルCの外周面に密接した状態は維持される。よって、止血弁部42における止血機能は果たされ、弾性弁部材22が自然状態に復帰する過程で止血弁部42よりも基端側に血液が流出してしまうことが抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
固定弁部41と止血弁部42とが一体形成された弾性弁部材22を設けた。例えば、図8(a)に示す従来のYコネクタ70のように、固定弁部としての機能と止血弁部としての機能とをそれぞれ別部材71,72として設け、一方の弁部材71を弾性変形させる際に他方の弁部材72へ影響が及ばないように両弁部材71,72を軸線方向に離間させて設置する構成も想定される。しかしながら、当該構成においては、Yコネクタ70の操作性を向上させるために当該Yコネクタ70の小型化を図ろうとしても限界がある。これに対して、図8(b)に示すように、本実施形態におけるYコネクタ10では、上記のとおり固定弁部41と止血弁部42とが一体形成された弾性弁部材22を設けたことにより、それだけYコネクタ10の軸線方向の長さ寸法を小さくすることができ、Yコネクタ10の小型化を図ることができる。よって、Yコネクタ10の操作性の向上が図られる。
上記のように固定弁部41と止血弁部42とを一体形成した構成において、弾性弁部材22の圧縮に際して止血弁部42が先端側に弾性変形されるようにした。これにより、止血弁部42が基端側に弾性変形してオープナ51を最大突出位置よりも基端側に押出し、オープナ51やスクリュ21に悪影響を及ぼしてしまうことが防止される。
また、弾性弁部材22の圧縮過程において、止血弁部42の閉塞状態が維持されるようにした。これにより、弾性弁部材22によりカテーテルCを固定する際に、止血弁部42よりも基端側に血液が流出してしまうことが防止される。
また、弾性弁部材22を圧縮させた際には、固定弁部41だけでなく止血弁部42もカテーテルCに対して密接状となるため、血液や供給液剤の流出を抑制する効果が高められる。特に、Yコネクタ10に対して複数のカテーテルCを同時に挿通させる場合には、カテーテルC間で隙間が生じやすくなるが、上記のとおりカテーテルCに対して密接状となる領域が広く確保されていることで、複数のカテーテルCを同時に挿通した場合であっても、血液や供給液剤の流出を抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、弾性弁部材の構成が上記第1の実施形態と異なっている。そこで、上記第1の実施形態と相違する構成について、図9及び図10を用いて以下に説明する。図9は本実施形態におけるYコネクタ10の弁領域20及びその周辺の構成を説明するための縦断面図、図10(a)はオープナ51を押圧操作した場合の状態を説明するための説明図、図10(b)はスクリュ21を先端側に移動させた場合の状態を説明するための説明図である。なお、図9及び図10において上記第1の実施形態と同一の構成については同一の番号を付すとともに、その説明を省略する。
図9に示すように、Yコネクタ10において、第1管部12の基端部18とスクリュ21とにより区画された空間には弾性弁部材81が設けられている。弾性弁部材81は、上記第1の実施形態と同様に、基端部18及びスクリュ21のいずれに対しても非接着状態で設置されている。
弾性弁部材81は、固定弁部82と止血弁部83とが一体形成された構成となっている。この場合に、固定弁部82の内周面には、先端側の内径が基端側の内径よりも小さくなるように、すなわち固定弁部82の筒孔に基端側大径部84と先端側小径部85とが形成されるように、軸線方向の途中位置に段差部86が形成されている。この段差部86の段差寸法は、止血弁部83の肉厚分又はそれ以上となっている。
軸線方向における段差部86の位置は、止血弁部83がオープナ51によって先端側に向けて弾性変形された場合に、基端側大径部84内に止血弁部83が収容され、当該止血弁部83が先端側小径部85と干渉しないように設定されている。
本実施形態におけるYコネクタ10において止血弁部83を開放状態とすべくオープナ51を押圧操作した場合には、図10(a)に示すように、止血弁部83が先端側に向けて弾性変形される。この場合、上記のとおり基端側大径部84が固定弁部82に形成されていることにより、上記第1の実施形態と同様に、オープナ51の押圧操作を良好に行うことができる。
また、弾性弁部材81を圧縮状態とすべくスクリュ21を回転操作した場合には、図10(b)に示すように、弾性弁部材81が圧縮状態となりカテーテルの留置が可能となる。この場合に、本実施形態では固定弁部82に先端側小径部85が形成されていることにより、固定弁部82において筒孔側へと膨出する量が多くなり、カテーテルの固定を上記第1の実施形態よりも確実に行うことができる。
(他の実施形態)
本発明は上記各実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
(1)弾性弁部材22の変形例を、図11及び図12に示す。
(1−1)図11に示す変形例では、弾性弁部材22における止血弁部91の形状が上記第1の実施形態と異なっている。具体的には、止血弁部91の先端面92は、上記第1の実施形態と同様に、中央ほど先端側となるように形成されている。これに対して、止血弁部91の基端面93は、上記第1の実施形態と異なり、軸線方向と直交する平面となっている。当該構成であっても、止血弁部91は基端側よりも先端側に弾性変形し易い形状となっているため、弾性弁部材22がスクリュ21により圧縮された場合には、止血弁部91は先端側に向けて弾性変形する。
(1−2)図12に示す変形例では、図11に示す変形例と同様に、止血弁部101の形状が上記第1の実施形態と異なっている。具体的には、止血弁部101の基端面102は、上記第1の実施形態と同様に、中央ほど先端側となるように形成されている。これに対して、止血弁部101の先端面103は、上記第1の実施形態と異なり、軸線方向と直交する平面となっている。当該構成であっても、止血弁部101は基端側よりも先端側に弾性変形し易い形状となっているため、弾性弁部材22がスクリュ21により圧縮された場合には、止血弁部101は先端側に向けて弾性変形する。
なお、上記図11及び図12に示した止血弁部91,101の変形例を上記第2の実施形態における弾性弁部材81に対して適用してもよい。
(2)弾性弁部材22,81の構成を、上記第1の実施形態において比較例(図7参照)として示した構成としてもよい。当該構成であっても、固定弁としての機能と止血弁としての機能との一体化を実現することはできる。但し、上記第1の実施形態において説明したとおり、スクリュ21による弾性弁部材22,81の圧縮を良好に行う上では、上記各実施形態において示した構成とすることが好ましい。
(3)弾性弁部材22,81におけるオープナ51側の端部に止血弁部42,83が形成されているのではなく、弾性弁部材22,81におけるオープナ51側とは反対側の端部や弾性弁部材22,81における軸線方向の途中位置に止血弁部42,83を形成してもよい。
また、弾性弁部材22,81が複数の止血弁部42,83を具備する構成としてもよい。例えば、固定弁部41,82の基端部に上記各実施形態と同様に止血弁部42,83を備えるとともに、固定弁部41,82の先端部にも止血弁部を備える構成としてもよい。この場合、弾性弁部材22,81における止血機能を向上させることができる。また、本構成において、先端側の止血弁部はオープナ51による開閉が不可な構成とするとともに、先端側の止血弁部の肉厚を基端側の止血弁部よりも小さくする構成としてもよい。
(4)上記各実施形態では、圧縮体としてスクリュ21を設け、当該スクリュ21を回転操作することで弾性弁部材22,81を軸線方向に圧縮させる構成としたが、これを変更してもよい。例えば、圧縮体として、軸線方向の押圧操作により弾性弁部材22,81を圧縮させる圧縮用押圧部材を設けてもよい。この場合、弾性弁部材22,81によりカテーテルCを固定する場合、圧縮用押圧部材の押圧状態を維持する必要が生じるが、スクリュ21と異なり圧縮体が回転動作しないため、弾性弁部材22,81を低摩擦性の材料により形成したり、弾性弁部材22,81に低摩擦化処理を施したりする必要がなくなる。
(5)上記各実施形態では、スクリュ21の基端部が弾性弁部材22,81の収容部の基端部を構成し、弾性弁部材22,81を軸線方向に圧縮する場合にはスクリュ21の基端部が弾性弁部材22,81を直接圧縮する構成としたが、これに代えて、スクリュ21の基端部と弾性弁部材22,81との間に圧縮部又は圧縮部材を介在させてもよい。当該構成では、上記各実施形態よりもYコネクタ10が軸線方向に拡大してしまうものの、スクリュ21により弾性弁部材22,81の圧縮を行うことは可能である。
(6)上記各実施形態では、スクリュ21に低摩擦化処理を施すとともに、弾性弁部材22,81を低摩擦性の材料により形成したが、これに代えて、上記低摩擦性の付与をスクリュ21又は弾性弁部材22,81のいずれか一方にのみ行う構成としてもよい。
(7)本発明は、Yコネクタ以外の医療用コネクタに対して適用可能である。例えば、第2管部13を具備しない医療用コネクタに対しても適用可能であり、さらには第1管部12や第2管部13を複数具備する医療用コネクタに対しても適用可能である。また、Yコネクタ10の外形は上記各実施形態におけるものに限定されることはなく、例えばYコネクタ10の外周面に対して軸線方向に起伏部を形成し、当該Yコネクタ10の把持を良好に行えるようにしてもよい。
第1の実施形態におけるYコネクタの構成を示す正面図。 Yコネクタの構成を示す縦断面図。 (a)スクリュの構成を示す縦断面図、(b)弾性弁部材の構成を示す縦断面図、(c)第1管部の基端部の構成を示す正面図。 弾性弁部材の構成を示す斜視図。 (a)オープナが最大突出位置にある場合の弾性弁部材の状態を示す縦断面図、(b)オープナが押圧位置にある場合の弾性弁部材の状態を示す縦断面図。 (a)スクリュが基端側にある場合の弾性弁部材の状態を示す縦断面図、(b)スクリュが先端側に向けて移動する過程での弾性弁部材の状態を示す縦断面図、(c)スクリュが先端側にある場合の弾性弁部材の状態を示す縦断面図。 Yコネクタの比較例を説明するための説明図。 従来のYコネクタとの比較を示す説明図。 第2の実施形態におけるYコネクタの構成の一部を拡大して示す縦断面図。 (a)オープナが押圧位置にある場合の弾性弁部材の状態を示す縦断面図、(b)スクリュが先端側にある場合の弾性弁部材の状態を示す縦断面図。 別のYコネクタの構成の一部を拡大して示す縦断面図。 別のYコネクタの構成の一部を拡大して示す縦断面図。
符号の説明
10…Yコネクタ、11…コネクタ本体、21…圧縮体としてのスクリュ、22…弾性弁部材、33…ネジ溝、34…ネジ山、41…固定弁部、42…止血弁部、43…スリット、51…開閉体としてのオープナ、81…弾性弁部材、82…固定弁部、83…止血弁部、84…基端側大径部。

Claims (10)

  1. 生体内に導入される細長形状の導入部材を挿通可能な挿通孔を有する本体ユニットと、
    前記挿通孔内に設置された弾性弁部材と、
    を備えており、
    前記弾性弁部材は、
    前記導入部材を挿通可能な第1孔部を有し、前記本体ユニットが有する圧縮体により当該軸線方向に圧縮されることで前記第1孔部の孔径が縮小して当該第1孔部に挿通された導入部材を固定する固定弁部と、
    当該固定弁部に一体形成され、前記導入部材を挿通可能な第2孔部を有し、当該第2孔部に挿通された導入部材と前記挿通孔の周壁との間の隙間を閉塞するとともに、前記本体ユニットが有する開閉体により押圧されて前記第2孔部が押し広げられた状態に弾性変形される止血弁部と、
    を備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記止血弁部は、前記圧縮体による前記弾性弁部材の圧縮に際して前記開閉体側とは反対側に向けて弾性変形するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記止血弁部は、前記弾性弁部材の非圧縮状態において、周縁部分から中央部分に向かうほど前記開閉体側とは反対側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記止血弁部は、前記圧縮体による前記弾性弁部材の圧縮に際して前記軸線方向に弾性変形されるとともに、その弾性変形に対する復元力により前記導入部材との当接状態が維持されるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記開閉体は、前記本体ユニットの基端部を構成しており、
    前記弾性弁部材は前記開閉体に対して前記本体ユニットの先端側に設置されており、
    前記止血弁部は、前記弾性弁部材における前記開閉体側の端部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記止血弁部は、前記開閉体に押圧されて前記第1孔部内に弾性変形するものであり、
    当該第1孔部の孔径は、前記止血弁部が前記開閉体により押圧されて弾性変形した際に、当該止血弁部と前記第1孔部の周壁との干渉を回避するように設定されていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記第1孔部における前記止血弁部との干渉が回避された領域よりも反止血弁部側の領域は、前記干渉が回避された領域に対して縮径させて形成されていることを特徴とする請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記本体ユニットはその先端側を構成するベース体を備えており、
    前記圧縮体は軸線方向の少なくとも一端側に開放部を有する凹部を備えているとともに、その開放部側から前記ベース体の基端部に接続されており、
    前記弾性弁部材は前記開放部側から前記凹部内に入り込んでいるとともに、基端側の端部が前記凹部における前記開放部側とは反対側に形成された底部により規制されており、
    さらに、前記ベース体の基端部は拡径されており、その基端部により前記弾性弁部材の先端側の端部が規制されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のコネクタ。
  9. 前記圧縮体は、前記ベース体の基端部に対してネジ山及びネジ溝を介して接続されており、前記本体ユニットの軸線を中心として回転することで当該軸線方向に移動するものであり、
    前記弾性弁部材は、前記圧縮体との摩擦を低減する低摩擦材料により形成されている、又は前記圧縮体と接する面に対して当該圧縮体との摩擦を低減する低摩擦化処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のコネクタ。
  10. 前記圧縮体は、前記ベース体の基端部に対してネジ山及びネジ溝を介して接続されており、前記本体ユニットの軸線を中心として回転することで当該軸線方向に移動するものであり、
    前記圧縮体は、前記弾性弁部材との摩擦を低減する低摩擦材料により形成されている、又は前記弾性弁部材と接する面に対して当該弾性弁部材との摩擦を低減する低摩擦化処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のコネクタ。
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