JP5617947B2 - 荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法 - Google Patents

荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5617947B2
JP5617947B2 JP2013055276A JP2013055276A JP5617947B2 JP 5617947 B2 JP5617947 B2 JP 5617947B2 JP 2013055276 A JP2013055276 A JP 2013055276A JP 2013055276 A JP2013055276 A JP 2013055276A JP 5617947 B2 JP5617947 B2 JP 5617947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charged particle
particle beam
irradiation position
irradiation
resist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013055276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014183098A (ja
Inventor
洋平 大川
洋平 大川
英則 小澤
英則 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2013055276A priority Critical patent/JP5617947B2/ja
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to KR1020157024649A priority patent/KR102212153B1/ko
Priority to US14/773,233 priority patent/US9355816B2/en
Priority to CN201480012525.5A priority patent/CN105027260B/zh
Priority to PCT/JP2014/051308 priority patent/WO2014148096A1/ja
Priority to EP14767384.2A priority patent/EP2978010B1/en
Priority to TW103109676A priority patent/TWI643234B/zh
Publication of JP2014183098A publication Critical patent/JP2014183098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5617947B2 publication Critical patent/JP5617947B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/304Controlling tubes by information coming from the objects or from the beam, e.g. correction signals
    • H01J37/3045Object or beam position registration
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/20Means for supporting or positioning the objects or the material; Means for adjusting diaphragms or lenses associated with the support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/004Charge control of objects or beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/304Controlling tubes
    • H01J2237/30455Correction during exposure

Description

本発明は、荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法に関するものである。
従来、荷電粒子線を用いたリソグラフィ等の描画工程において、被加工体の表面に塗布されたレジストが荷電粒子線の照射により帯電してしまい、この帯電に起因して荷電粒子線の軌道が歪曲し、照射位置に誤差が生じてしまう場合があった。そのため、被加工体に形成される描画パターンの位置精度を低下させる要因となっていた。
このような誤差を抑制するために、例えば、被加工体の帯電分布を描画パターンから予測して、その帯電分布と、単一の単位帯電量に対するパターンのズレ量である応答関数との畳み込み積分を照射位置の誤差量とし、その誤差量から照射位置の補正量を演算する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかし、電磁気学上において、電界や電位の重ね合わせの理は成立しているが、空間上の荷電粒子の位置関数に対しては重ね合わせの理は成立しないことから、上述の帯電分布と応答関数との畳み込み積分から誤差量を求める演算は、その演算結果が正確に得られない場合がある。
また、予測した帯電分布に基づいて、電磁気学に従って荷電粒子線の軌道を演算し、照射位置の補正量及び誤差量を演算することも考えられる。しかし、この場合、荷電粒子線が被加工体の帯電箇所に接近するにつれ電界強度が無限大に近づき、計算機の性能を超えて計算不能な状態に陥るため、帯電箇所における誤差量や補正量を演算することができないという問題があった。
特開2007−324175号公報
本発明の課題は、荷電粒子線の照射位置を正確に補正し、描画パターンの位置精度を向上させることができる荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、レジスト(R)が塗布された被加工体(M)に照射される荷電粒子線の照射位置を補正する荷電粒子線照射位置の補正プログラムであって、コンピュータ(22)を、前記荷電粒子線の照射による前記レジストの帯電を前記レジスト及び前記被加工体の界面における面電荷であると置き換え、置き換えた面電荷のメッシュ(A)ごとの電荷密度分布を演算する電荷密度分布演算手段と、前記電荷密度分布に基づいて、前記荷電粒子線の出射位置から前記レジストの表面までの荷電粒子の軌道を演算する軌道演算手段と、演算した前記軌道に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の誤差量を演算する誤差量演算手段と、演算した前記誤差量に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の補正量を演算する照射位置補正量演算手段として機能させることを特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラムである。
第2の発明は、第1の発明の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、前記軌道演算手段は、前記電荷密度分布のうち前記荷電粒子線が照射済みの領域によって生ずる電荷密度のみに基づいて前記軌道を演算すること、を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラムである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、前記電荷密度分布演算手段は、前記レジスト(R)に荷電粒子線が複数回照射される場合に、各回の照射状況に応じた電荷密度分布を作成すること、を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラムである。
第4の発明は、第3の発明の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、前記軌道演算手段は、照射状況に応じた前記電荷密度分布に基づいて、各回の照射状況に応じた前記軌道を演算し、前記誤差量演算手段は、照射状況に応じた前記軌道に基づいて、各回の照射状況に応じた前記誤差量を演算し、前記照射位置補正量演算手段は、照射状況に応じた前記誤差量に基づいて、各回の照射状況に応じた前記補正量を演算し、それぞれを前記荷電粒子線の各回の照射位置の補正量とすること、を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラムである。
第5の発明は、第3の発明の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、前記軌道演算手段は、照射状況に応じた前記電荷密度分布に基づいて、照射状況に応じた前記軌道を演算し、前記誤差量演算手段は、照射状況に応じた前記軌道に基づいて、照射状況に応じた前記誤差量を演算し、前記照射位置補正量演算手段は、照射状況に応じた前記誤差量に基づいて、照射状況に応じた前記補正量を演算し、演算した各補正量の平均値を前記荷電粒子線の照射位置の補正量とすること、を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラムである。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの荷電粒子線照射位置の補正プログラムを記憶した記憶部(21)と、前記記憶部から前記補正プログラムを読み出して実行する演算部(22)と、を備える荷電粒子線照射位置の補正量演算装置(20)である。
第7の発明は、第6の発明の荷電粒子線照射位置の補正量演算装置(20)と、前記荷電粒子線を照射する荷電粒子線照射装置(10)と、を備える荷電粒子線照射システム(1)である。
第8の発明は、レジスト(R)が塗布された被加工体(M)に照射される荷電粒子線の照射位置を補正する荷電粒子線照射位置の補正方法であって、前記荷電粒子線の照射による前記レジストの帯電を前記レジスト及び前記被加工体の界面における面電荷であると置き換え、置き換えた面電荷のメッシュごとの電荷密度分布を演算する電荷密度分布演算工程と、前記電荷密度分布に基づいて、前記荷電粒子線の出射位置から前記レジストの表面までの荷電粒子の軌道を演算する軌道演算工程と、演算した前記軌道に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の誤差量を演算する誤差量演算工程と、演算した前記誤差量に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の補正量を演算する照射位置補正量演算工程と、を備える荷電粒子線照射位置の補正方法である。
本発明によれば、荷電粒子線の照射位置を正確に補正し、描画パターンの位置精度を向上させることができる。
実施形態の描画システム1の構成を説明する図である。 実施形態の補正量演算装置20に記憶される補正プログラムの動作を説明するフローチャートである。 実施形態のマスク基板Mに塗布されたレジストRの帯電状態を説明する図である。 1次電子のエネルギーと2次電子放出比との関係を示す図である。 電子ビームの出射位置と、マスク基板M上の照射位置との関係を説明する図である。 補正プログラムにより演算した誤差量及び補正量のベクトルを示す図である。 補正プログラムによる補正量演算過程の別な形態を説明する図である。 マルチパス描画における領域(メッシュ)ごとに分割された分割電荷密度マップとパス数で割られた分割電荷密度マップとを説明する図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の描画システム1の構成を説明する図である。
図1において、電子ビームの照射方向をZ方向とし、その照射方向と垂直な方向をそれぞれX方向、Y方向とする。
描画システム(荷電粒子線照射システム)1は、マスク基板(被加工体)100に荷電粒子線として電子ビームを照射し、マスク基板Mに所定のパターンを描画してフォトマスクを作製する装置である。描画システム1は、図1に示すように、電子ビーム照射装置10、補正量演算装置20等を有している。
電子ビーム照射装置10は、電子銃11、XYステージ12、制御部13、記憶部14、偏向器15等を備えている。
電子銃11は、電子ビームをXYステージ12に載置されたマスク基板Mに対して照射する。本実施形態では、電子銃11は、XYステージ12の鉛直上方(+Z方向)に配置されており、そこからXYステージ12に載置されたマスク基板Mに対して電子ビームを照射する。
XYステージ12は、マスク基板Mを載置して水平面(XY平面)内を移動するワークステージである。XYステージ12は、載置したマスク基板Mを移動させることによって、偏向器15と協働して、電子銃11の電子ビームの照射位置とマスク基板Mの加工位置とを一致させる。
制御部13は、描画システム1の各部を統括制御する制御回路であり、例えば、CPU(中央処理装置)等から構成される。制御部13は、記憶部14に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、前述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
制御部13は、記憶部14に記憶された描画パターンや補正マップ(後述する)に基づいて、XYステージ12を駆動制御しながら電子銃11から電子ビームを照射し、マスク基板M上に所定のパターンを形成する。
記憶部14は、電子ビーム照射装置10の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置であり、上述したようにフォトマスクの描画パターンの情報等も記憶している。また、記憶部14は、補正量演算装置20の制御部22(後述する)と接続されており、補正量演算装置20から出力される補正マップを記憶する。
偏向器15は、電子銃11から照射される電子ビームの偏向角度を変更する機器である。
補正量演算装置20は、マスク基板Mに塗布されたレジストRの表面に対して照射される電子ビームの照射位置の補正量を演算し、補正マップを作成する装置である。ここで、一般に、レジストが塗布されたマスク基板等の被加工体は、電子ビーム等の荷電粒子線が照射されると、レジストが帯電してしまい、この帯電に起因して荷電粒子線の軌道が歪曲し、荷電粒子線の照射位置に誤差が生じてしまう。そのため、被加工体に形成される描画パターンの位置精度を低下させる要因となっていた。この帯電を防ぐために、マスク基板表面の金属膜にアース(接地)を取る対策等が採られているが、この対策では、レジストの表面に帯電した電荷を十分に除去することができなかった。
そこで、本実施形態の補正量演算装置20は、レジストの帯電に相当する電荷密度分布を予測し、帯電したレジストにより生じてしまう電子ビームの照射位置の上記誤差を補正する補正量を演算する。
補正量演算装置20は、記憶部21、制御部22(コンピュータ)等を備えている。
記憶部21は、補正量演算装置20の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置である。また、記憶部21は、照射される電子ビームのマスク基板Mへの照射位置の補正量を演算する補正プログラムが記憶されている。
制御部22は、補正量演算装置20を統括制御する制御回路であり、例えば、CPU(中央処理装置)等から構成される。制御部22は、記憶部21に記憶された補正プログラムを読み出して実行することにより、電子銃11から照射される電子ビームの照射位置の補正量を演算し、その演算結果(補正マップ)を電子ビーム照射装置10の記憶部14に出力する。
マスク基板Mは、硝子等から構成されたフォトマスク用の基板であり、電子ビームが照射され所定のパターンが形成されることによってフォトマスクが作製される。マスク基板Mは、その表面にレジストRが塗布されている。
レジストRは、薄膜にして電子ビームを照射すると、照射箇所の薬品耐性が変化する電子線レジストであり、一例として、日本ゼオン株式会社製のZEP7000等を使用することができる。また、レジストRには化学増幅型レジストを用いてもよく、一例として、富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ株式会社製のFEP−171や、住友化学株式会社製のNEB−22等を使用することができる。
また、レジストRが上層に帯電防止膜、下層に電子線レジストを用いた2層構造で、かつ帯電防止膜でも完全にはレジスト帯電を防げなかった場合にも、本発明の技術を適用することができる。帯電防止膜には、一例として、三菱レイヨン株式会社のaquaSAVE等を使用することができる。
このようにレジストRには非化学増幅型、化学増幅型を問わず、またポジ型レジスト、ネガ型レジストの種別を問わず、また内部構造に帯電防止膜を含んだものでも使用することができる。また、この他、レジストRに用いる材料は、描画により少しでも帯電が生じるものであればよく、それ以外で何ら制限はない。
次に、補正量演算装置20に記憶された補正プログラムの動作について説明する。
図2は、実施形態の補正量演算装置20に記憶される補正プログラムの動作を説明するフローチャートである。
図3は、実施形態のマスク基板Mに塗布されたレジストRの帯電状態を説明する図である。
図3(a)は、マスク基板Mの側面図であり、レジストRの帯電状態を示している。図3(b)は、レジストRの帯電をレジストR及びマスク基板Mの界面における面電荷に置き換えた場合の模式図である。図3(c)は、図3(b)の帯電を平面メッシュごとの電荷密度とした電荷密度分布の平面図であり、当電荷密度の高さ方向の位置は、図3(b)に示した通りレジストR及びマスク基板Mの界面である。
図4は、1次電子のエネルギーと2次電子放出比との関係を示す図である。
図5は、電子ビームの出射位置と、マスク基板M上の照射位置との関係を説明する図である。
図6は、補正プログラムにより演算した誤差量及び補正量のベクトルを示す図である。
図3、図5、図6において、図1と同様に、電子ビームの照射方向(マスク基板Mの厚み方向)をZ方向とし、その照射方向(厚み方向)と垂直な方向をそれぞれX方向、Y方向とする。
補正量演算装置20の制御部22は、記憶部21に記憶された補正プログラムを読み込んで、描画パターンに対する電子ビームの照射位置の補正量を演算する。
まず、図2に示すように、S101において、制御部22は、電子ビーム照射装置10の制御部13を介して記憶部14から描画パターンの情報を入力する。
そして、S102において、制御部22は、図3(c)に示すように、入力した描画パターンの情報に基づいて、後述の方法等により電子ビームが照射された場合に帯電するレジストRのメッシュごとの電荷密度分布を予測演算する(電荷密度分布演算手段)。本発明のモデルにおいては、図3(a)に示すようなレジストRの帯電を、図3(b)に示すようなレジストRとマスク基板Mとの界面に存在する面電荷であると置き換えている。すなわち、演算された図3(c)の電荷密度分布の高さ方向の位置は、レジストRとマスク基板Mとの界面である。
ここで、電荷密度分布を予測する演算手段は、例えば、以下の方法によって行われる。
電子線が試料に入射すると、入射電子エネルギー(1次電子エネルギー)に応じて二次電子が放出される。このとき、入射電子数に対する二次電子数の比をδ(二次電子放出比)とすると、図4に示すように、δ<1では、入射電子数よりも二次電子数が少ないので、試料の照射箇所は総体として負に帯電する。一方、δ>1では、入射電子数よりも二次電子数が多いので、試料の照射箇所は総体として正に帯電する。
試料に電子線が照射されると、反射した一次電子、二次電子等を含めて試料外に電子が放出される。放出された電子には、照射装置内部の鏡筒下部等と試料とで多数回の衝突を起こし、照射領域以外の周辺に散乱して、試料の広範囲に電子を与える現象、いわゆるフォギング現象を生じる。
このフォギング現象による多重散乱により、電子は、徐々にエネルギーを失っていくため、試料に入射する電子のエネルギーの状態によって、試料を正に帯電させるか、負に帯電させるかが異なってくる。
そのため、図4に示すように、便宜上、加速電圧近傍である試料を負に帯電させるエネルギー領域を「負領域I」とし、中間帯で試料を正に帯電させるエネルギー領域を「正領域」とし、低エネルギー帯で試料を負に帯電させるエネルギー領域を「負領域II」として、それぞれによって生ずる帯電分布を別途計算し、それらを足し合わせて電荷密度分布を演算する。なお、照射領域近傍ほど散乱回数が少なくエネルギーが高い(加速電圧に近い)電子が多く入射すると仮定して、負領域Iの電子は照射領域近傍に分布し、正領域の電子はそれよりも広範囲に分布し、負領域IIの電子はさらにそれより広範囲に分布すると限定する。
具体的には、帯電によるレジストRの電荷密度分布は、以下の関係式(1)を用いて、パターン面積密度gとガウス関数との畳み込み積分により求められる。
Figure 0005617947
ここで、ρは、電荷密度を示し、σm1は、負領域Iの影響範囲(散乱半径)であり、κm1は、負領域IによるレジストRの負の帯電の帯電しやすさを表す係数である。同様に、σは、正領域の影響範囲(散乱半径)であり、κは、正領域によるレジストRの正の帯電の帯電しやすさを表す係数であり、σm2は、負領域IIの影響範囲(散乱半径)であり、κm2は、負領域IIによるレジストRの負の帯電の帯電しやすさを表す係数である。また、κm1<0、κ>0、κm2<0であり、σm1<σ<σm2である。
また、上記関係式(1)に台形積分の公式を用いると、関係式(2)に変形することができる。従って、面積密度マップ内の一つのメッシュAij(後述する)のみによって生じる電荷密度ρ’(分割電荷密度マップ)は、上記関係式(3)から求めることができる。
本実施形態では、レジストRは、図3(c)に示すように、その表面の上下、左右方向をそれぞれ4等分にし、メッシュごとに正方形状の領域Aに16分割する例で説明するが、実際には、マスク基板の表面は、格子状に多数の領域にメッシュ化される。
分割されたレジストRの各領域は、Aijとし、その各領域Aijの電荷密度は、ρij[C/m]とする。ここで、iは、レジストRの左右方向の分割数を示し、jは、上下方向の分割数を示す。本実施形態では、i=1〜4であり、j=1〜4である。例えば、図3(c)の左下の領域Aは、A11であり、その電荷密度ρは、ρ11となる。また、右下の領域Aは、A41であり、その電荷密度ρは、ρ41となる。
S103において、制御部22は、各計算対象領域について、電子ビームの出射位置からレジストRの表面までを移動する荷電粒子の位置及び速度と、各位置で荷電粒子が受ける電界の強さEとを並行して求め、それらに基づいて荷電粒子の軌道を演算する(軌道演算手段)。演算された軌道に基づいて、レジスト表面における荷電粒子線の照射位置誤差(誤差量)が求められる(誤差量演算手段)。
電界を求める方法として具体的には、電界の強さE、E、Eは、以下の関係式(4)〜(6)により演算される。
ここで、関係式(4)〜(6)中の(x、y、z)は、図5に示すように、それぞれX方向、Y方向、Z方向の荷電粒子の位置rの座標を示す。また、(x、y、z)は、電子ビームの出射位置rの座標を示し、(xΔ、yΔ、zΔ)は、rからの変位を示す。εは、真空の誘電率を示す。ρ(x’、y’)は、レジストRの座標(x’、y’)における電荷密度である。
また、レジストRとマスク基板Mとの界面の鉛直方向(Z方向)の座標を、z=0とし、レジストRの表面の座標をz=zとする。
Figure 0005617947
ここで、上記関係式(4)〜(6)中の積分を計算するにあたり、適宜、数値計算の手法を用いて積分を近似してよい。例えば、台形積分公式を適用すれば、関係式(4)〜(6)は以下の関係式(4)’〜(6)’ように変形される。ここで、hは、メッシュサイズであり、ρijはメッシュij番の電荷密度である。以下の式は、メッシュの全電荷量に相当する電荷を持つ点電荷がメッシュ中心に存在するとし、各メッシュの電荷密度を前記点電荷に置き換えた場合に等しい。
Figure 0005617947
また、S103において、制御部22は、電子ビームの照射位置からレジストRの表面(z=z)までの荷電粒子の位置rと速度vとを、以下の関係式(7)〜(12)により求める。
ここで、(v、v、v)は、荷電粒子のXYZの各方向の速度[m/s]を示す。また、m及びqは、荷電粒子の質量[kg]及び電荷[C]を示す。ここで、qは、電子ビームならば負の値を取り、イオンビームならば、そのイオンの種類によって正及び負の両方の値を取り得る。
また、関係式(7)〜(12)による演算の初期条件としては、t=0[sec]における荷電粒子の位置は、r=rであり、すなわちt=0[sec]における変位量は、(xΔ、yΔ、zΔ)=(0、0、0)である。また、t=0における荷電粒子の速度(初期速度)は、(v、v、v)=(0、0、−v)である。なお、電子銃11から鉛直下方(−Z方向)のレジストRの表面へと電子ビームが照射されるので、荷電粒子のZ方向における初期速度は、−vとなる。vは、照射装置の加速電圧に応じて適当な値とする。
また、電子ビームの出射位置rの水平面内の座標の(x、y)は、照射対象となる領域Aの中心座標を示す。rの鉛直方向の座標であるzは、基板からの電子銃1の高さである。
また、電子ビームの速度が光速に近ければ、関係式(4)〜(12)の座標系にローレンツ変換を施したものを代わりに使用してもよい。
Figure 0005617947
S103の内容を具体的に述べると、まず、制御部22は、照射対照であり計算対象となる領域Aに対して、上述の初期条件における電界を、関係式(4)〜(6)を用いて演算する。そして、得られた電界に基づいて、微小時間が経過した後の粒子の位置と速度とを、関係式(7)〜(12)を用いて演算する。同様にして、得られた位置における電界を求め、さらに微小時間が経過した後の粒子の位置と速度とを求める。この手順を繰り返し、粒子の位置がレジストRの表面(z=z)まで到達したら、計算の繰り返しを停止する。このとき算出されたxΔ、yΔが、領域Aの照射位置の誤差量である。S103は上記手順を各計算対象領域に対して実行する。
上述のS103により、図6(a)に示すように、演算された誤差量は、メッシュ化されたレジストRの表面の各領域Aについて、レジストRの表面上の荷電粒子の誤差変位をベクトルで表すことができる。ここで、各領域A内の誤差量は、計算した領域Aの中心の誤差量に等しいものと近似される。
S104において、制御部22は、演算した誤差量のデータに基づいてレジストRの各領域Aについての電子ビームの照射位置の補正量を演算する(照射位置補正量演算手段)。具体的には、制御部22は、S103で演算した誤差量のベクトルの逆ベクトルを演算する。そして、制御部22は、図6(b)に示すように、演算した補正量に基づいて補正量ベクトルの分布を作成し、補正マップを作成する。
次に、描画システム1の全体動作について説明する。
まず、描画システム1は、電子ビームの照射前に予め補正量演算装置20の制御部22が、上述した補正プログラムによって、レジストRの帯電が起因となる電子ビームの照射位置の誤差を補正する補正量を演算し、補正マップを作成する。そして、制御部22は、作成した補正マップを電子ビーム照射装置10の記憶部14に出力する。
制御部13は、補正量演算装置20から入力した補正マップを記憶部14から読み出して、XYステージ12及び偏向器15を駆動制御しながら電子銃11から電子ビームを照射する。これにより、描画システム1は、レジストRの帯電によって歪曲する電子ビームの照射位置を補正して、マスク基板M上に正確に所定のパターンを形成することができる。
次に、描画システム1の補正量演算過程の別な形態について説明する。
図7は、補正プログラムによる補正量演算過程の別な形態を説明する図である。図7(a)は、それぞれ単一の領域(メッシュ)のみによって生じた電荷密度分布である分割電荷密度マップを説明する図であり、図7(b)は、レジストRの電子ビームの照射状態を示す図である。
図8は、マルチパス描画における領域(メッシュ)ごとに分割された分割電荷密度マップとパス数で割られた分割電荷密度マップとを説明する図である。
描画システム1は、電子ビームの照射前に予め補正量演算装置20の制御部22が、図7(a)に示すように、各メッシュ領域が単一で描画された場合のフォトマスク全体の分割電荷密度マップをそれぞれ作成しておき、そのうち電子ビームを照射済みの領域に対応するマップのみを足し合わせて、レジストRの電荷密度分布を予測し、上述の方法に基づいて荷電粒子の軌道及び誤差量を演算して補正量を演算するようにしてもよい。
例えば、図7(b)に示すように、領域A11〜A14、A21〜A24、A31の順で既に電子ビームが照射されており、次に電子ビームを照射する領域がA32である場合、制御部22は、予め計算されている領域A11〜A31までの分割電荷密度マップを足し合わせたものに、領域A32の分割電荷密度マップを足したものを、領域A32の軌道計算に使用する電荷密度分布として補正量を演算する。
また、領域A33を演算する際に使用する電荷密度分布は、領域A32で使用した電荷密度分布に、領域A33の分割電荷密度マップを足せばよい。こうすることにより、描画システム1は、補正量の演算精度を向上させるとともに、制御部22の演算負荷を低減させることができる。
また、上記例では計算対象領域(メッシュ)の補正量の演算に、当該領域自身までの分割電荷密度マップを足し合わせたものを使用しているが、これに限定するものではなく、計算対象領域(メッシュ)の補正量の演算には、一つ前の領域までの分割電荷密度マップを足し合わせたものを使用してもよい。
また、マスク基板Mに対して、ドーズ量を分割して同一パターンを複数回に渡って重ねて描画するマルチパス描画を適用した場合、各回の電子ビームの照射において、照射箇所周囲のレジストRの帯電状態は各回で相違する。そのため、描画システム1は、各回の照射状況に応じた電荷密度分布を作成し、その照射状況に応じた補正量を演算するようにしてもよい。これにより、描画システム1は、マルチパス描画を適用する場合においても、各回で異なる補正マップを用いて電子ビームの照射位置を補正することができ、各回の描画パターンの位置精度を向上することができる。
具体的には、分割電荷密度マップ内の電荷密度値をパス数で割り、図8に示すように、パスごとの分割電荷密度マップを作成する。そして、上述の場合と同様に、照射順に応じて、分割電荷密度マップを足して電荷密度分布とすればよい。1パス目の電子ビームの照射位置が最終照射位置(図7(b)に示すA44)に達したら、2パス目の分割電荷密度マップの領域A11から足していけばよい。上記演算をマルチパスの回数分、繰り返す。
更に、上述のように照射状況に応じた電荷密度分布を作成し、補正量を演算した場合に、演算した各回の補正量を平均して、その平均した補正量を、各回の電子ビームの照射時の補正量としてもよい。これにより、描画システム1は、マルチパス描画を適用する場合において、単一の補正マップの使用のみに制限された場合においても、複数回に渡って重ね描画する状況を考慮して電子ビームの補正量を演算することができ、全体としての描画パターンの位置精度を向上することができる。
以上より、本実施形態の描画システム1は、以下のような効果を奏する。
(1)本実施形態の描画システム1は、電子ビームの照射によって帯電するレジストRの帯電をレジストR及びマスク基板Mの界面における面電荷であると置き換え、置き換えた面電荷の電荷密度分布を演算する。そして、その電荷密度分布に基づいて、電子ビームの軌道を演算し、得られた軌道から電子ビームの照射誤差量を求めて、電子ビームの照射位置の補正量を演算する。これにより、描画システム1は、電磁気学に基づいてレジスト表面における電界の強さを、計算上の電界強度が無限大となり計算不能な状態に陥ることなく、演算することができる。そのため、レジストRの表面における電子ビームの照射位置の補正量を正確に演算することができ、マスク基板Mに描画されるパターンの位置精度を向上させることができる。
(2)描画システム1は、電子ビームが照射済みの領域によって生じる電荷密度に基づいて荷電粒子の軌道を演算する場合、既存の計算結果である電荷密度分布に計算対象領域に対応する分割電荷密度マップを足し合わせて電荷密度分布を求めるので、補正量の演算精度を向上させるとともに、制御部22に対する演算負荷を低減させることができる。
(3)描画システム1は、マスク基板Mに対してマルチパス描画が適用され、電子ビームの照射状況に応じた電荷密度分布を作成する場合、電子ビームの照射状況に応じて照射位置の補正量を適切に演算し、各回で異なる補正マップを用いて照射位置を補正する。これにより、描画システム1は、各回の描画パターンの位置精度を向上することができる。
(4)描画システム1は、照射状況に応じた電荷密度分布を作成し、補正量を演算した場合に、演算した各回の補正量を平均して、その平均した補正量を、各回の電子ビームの照射時の補正量とした場合、単一の補正マップの使用のみに制限された場合でも、複数回にわたって重ね描画する状況を考慮して、電子ビームの補正量を演算することができ、全体としての描画パターンの位置精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、荷電粒子線として電子ビームを使用する例を説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、荷電粒子線としてイオンビーム等を使用するようにしてもよい。
(2)実施形態において、補正プログラムは、マスク基板Mに電子ビームを照射する場合に用いる例を説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、半導体ウエハにダイレクト描画する場合に用いてもよい。
(3)実施形態において、描画システム1は、予め補正量データを作成した上で、電子ビームを照射する例をが、照射しながら作成してもよい
(4)実施形態において、描画システム1は、補正量演算装置20を設けて電子ビームの照射位置の補正量を演算する例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電子ビーム照射装置の記憶部に補正プログラムを記憶させ、電子ビーム照射装置の制御部にその補正プログラムを実行させ、電子ビームの照射位置を補正するようにしてもよい。
1 描画システム
10 電子ビーム照射装置
11 電子銃
12 XYステージ
13 制御部
14 記憶部
15 偏向器
20 補正量演算装置
21 記憶部
22 制御部
M マスク基板
R レジスト

Claims (8)

  1. レジストが塗布された被加工体に照射される荷電粒子線の照射位置を補正する荷電粒子線照射位置の補正プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記荷電粒子線の照射による前記レジストの帯電を前記レジスト及び前記被加工体の界面における面電荷であると置き換え、置き換えた面電荷のメッシュごとの電荷密度分布を演算する電荷密度分布演算手段と、
    前記電荷密度分布に基づいて、前記荷電粒子線の出射位置から前記レジストの表面までの荷電粒子の軌道を演算する軌道演算手段と、
    演算した前記軌道に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の誤差量を演算する誤差量演算手段と、
    演算した前記誤差量に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の補正量を演算する照射位置補正量演算手段
    として機能させることを特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラム。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、
    前記軌道演算手段は、前記電荷密度分布のうち前記荷電粒子線が照射済みの領域によって生ずる電荷密度のみに基づいて前記軌道を演算すること、
    を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、
    前記電荷密度分布演算手段は、前記レジストに荷電粒子線が複数回照射される場合に、各回の照射状況に応じた電荷密度分布を作成すること、
    を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラム。
  4. 請求項3に記載の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、
    前記軌道演算手段は、照射状況に応じた前記電荷密度分布に基づいて、各回の照射状況に応じた前記軌道を演算し、
    前記誤差量演算手段は、照射状況に応じた前記軌道に基づいて、各回の照射状況に応じた前記誤差量を演算し、
    前記照射位置補正量演算手段は、照射状況に応じた前記誤差量に基づいて、各回の照射状況に応じた前記補正量を演算し、それぞれを前記荷電粒子線の各回の照射位置の補正量とすること、
    を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラム。
  5. 請求項3に記載の荷電粒子線照射位置の補正プログラムにおいて、
    前記軌道演算手段は、照射状況に応じた前記電荷密度分布に基づいて、照射状況に応じた前記軌道を演算し、
    前記誤差量演算手段は、照射状況に応じた前記軌道に基づいて、照射状況に応じた前記誤差量を演算し、
    前記照射位置補正量演算手段は、照射状況に応じた前記誤差量に基づいて、照射状況に応じた前記補正量を演算し、演算した各補正量の平均値を前記荷電粒子線の照射位置の補正量とすること、
    を特徴とする荷電粒子線照射位置の補正プログラム。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の荷電粒子線照射位置の補正プログラムを記憶した記憶部と、
    前記記憶部から前記補正プログラムを読み出して実行する演算部と、
    を備える荷電粒子線照射位置の補正量演算装置。
  7. 請求項6に記載の荷電粒子線照射位置の補正量演算装置と、
    前記荷電粒子線を照射する荷電粒子線照射装置と、
    を備える荷電粒子線照射システム。
  8. レジストが塗布された被加工体に照射される荷電粒子線の照射位置を補正する荷電粒子線照射位置の補正方法であって、
    前記荷電粒子線の照射による前記レジストの帯電を前記レジスト及び前記被加工体の界面における面電荷であると置き換え、置き換えた面電荷のメッシュごとの電荷密度分布を演算する電荷密度分布演算工程と、
    前記電荷密度分布に基づいて、前記荷電粒子線の出射位置から前記レジストの表面までの荷電粒子の軌道を演算する軌道演算工程と、
    演算した前記軌道に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の誤差量を演算する誤差量演算工程と、
    演算した前記誤差量に基づいて、前記荷電粒子線の照射位置の補正量を演算する照射位置補正量演算工程と、
    を備える荷電粒子線照射位置の補正方法。
JP2013055276A 2013-03-18 2013-03-18 荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法 Active JP5617947B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013055276A JP5617947B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法
US14/773,233 US9355816B2 (en) 2013-03-18 2014-01-22 Program for correcting charged particle radiation location, device for calculating degree of correction of charged particle radiation location, charged particle radiation system, and method for correcting charged particle radiation location
CN201480012525.5A CN105027260B (zh) 2013-03-18 2014-01-22 位置校正量运算装置和校正方法、及带电粒子束照射系统
PCT/JP2014/051308 WO2014148096A1 (ja) 2013-03-18 2014-01-22 荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法
KR1020157024649A KR102212153B1 (ko) 2013-03-18 2014-01-22 하전 입자선 조사 위치의 보정 프로그램, 하전 입자선 조사 위치의 보정량 연산 장치, 하전 입자선 조사 시스템, 하전 입자선 조사 위치의 보정 방법
EP14767384.2A EP2978010B1 (en) 2013-03-18 2014-01-22 Program for correcting charged particle radiation location, device for calculating degree of correction of charged particle radiation location, charged particle radiation system, and method for correcting charged particle radiation location
TW103109676A TWI643234B (zh) 2013-03-18 2014-03-14 Computer program product including correction program for charged particle beam irradiation position, correction amount calculation device for charged particle beam irradiation position, charged particle beam irradiation system, and correction method of charged particle beam irradiation position

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013055276A JP5617947B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014183098A JP2014183098A (ja) 2014-09-29
JP5617947B2 true JP5617947B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=51579792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013055276A Active JP5617947B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9355816B2 (ja)
EP (1) EP2978010B1 (ja)
JP (1) JP5617947B2 (ja)
KR (1) KR102212153B1 (ja)
CN (1) CN105027260B (ja)
TW (1) TWI643234B (ja)
WO (1) WO2014148096A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10950413B2 (en) 2018-05-22 2021-03-16 Nuflare Technology, Inc. Electron beam irradiation method, electron beam irradiation apparatus, and computer readable non-transitory storage medium

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3189961B1 (en) * 2015-11-13 2022-01-05 Technology Research Association for Future Additive Manufacturing Three-dimensional laminate shaping device, processing procedure for said three-dimensional laminate shaping device, and computer program for instructing said three-dimensional laminate shaping device
US10658157B2 (en) * 2016-03-14 2020-05-19 Nikon Corporation Exposure apparatus and exposure method, lithography method, and device manufacturing method
JP6951922B2 (ja) * 2016-09-28 2021-10-20 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム装置及び荷電粒子ビームの位置ずれ補正方法
JP6665809B2 (ja) * 2017-02-24 2020-03-13 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法
JP7031516B2 (ja) * 2018-07-06 2022-03-08 株式会社ニューフレアテクノロジー 照射量補正量の取得方法、荷電粒子ビーム描画方法、及び荷電粒子ビーム描画装置
DE112019005606T5 (de) 2018-11-09 2021-08-05 Nuflare Technology, Inc. Geladener-Teilchenstrahl-Schreibvorrichtung, Geladener-Teilchenstrahl-Schreibverfahren und ein Programm
JP7159970B2 (ja) * 2019-05-08 2022-10-25 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置
KR20220078646A (ko) * 2020-04-27 2022-06-10 가부시키가이샤 뉴플레어 테크놀로지 하전 입자 빔 묘화 방법 및 하전 입자 빔 묘화 장치
CN111650635B (zh) * 2020-06-11 2022-10-21 中国航发航空科技股份有限公司 一种电子束焊接束流垂直度验证及找正方法
US11804361B2 (en) 2021-05-18 2023-10-31 Nuflare Technology, Inc. Charged particle beam writing method, charged particle beam writing apparatus, and computer-readable recording medium

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11329224A (ja) * 1998-05-15 1999-11-30 Canon Inc 荷電粒子の軌道計算方法とその装置
JP2001093831A (ja) * 1999-07-21 2001-04-06 Nikon Corp 荷電粒子線露光装置、荷電粒子線露光方法、データ変換方法、半導体装置の製造方法及びそれに用いるマスク
JP2003187175A (ja) * 2001-12-20 2003-07-04 Canon Inc 電子軌道計算装置及び電子軌道計算装置の制御方法及び電子軌道計算装置の制御プログラム及び記憶媒体
US8110814B2 (en) * 2003-10-16 2012-02-07 Alis Corporation Ion sources, systems and methods
JP4641844B2 (ja) * 2005-03-25 2011-03-02 大日本印刷株式会社 電子線照射装置
JP5063035B2 (ja) * 2006-05-30 2012-10-31 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置
JP5480496B2 (ja) * 2008-03-25 2014-04-23 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置
KR101116529B1 (ko) * 2009-03-23 2012-02-28 가부시끼가이샤 도시바 포토마스크, 반도체 장치, 하전 빔 묘화 장치
JP5525936B2 (ja) * 2010-06-30 2014-06-18 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP5568419B2 (ja) * 2010-09-06 2014-08-06 株式会社リコー 表面電荷分布の測定方法および表面電荷分布の測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10950413B2 (en) 2018-05-22 2021-03-16 Nuflare Technology, Inc. Electron beam irradiation method, electron beam irradiation apparatus, and computer readable non-transitory storage medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014183098A (ja) 2014-09-29
KR102212153B1 (ko) 2021-02-04
US20160027611A1 (en) 2016-01-28
KR20150132139A (ko) 2015-11-25
WO2014148096A1 (ja) 2014-09-25
US9355816B2 (en) 2016-05-31
EP2978010A4 (en) 2016-11-23
TW201447958A (zh) 2014-12-16
TWI643234B (zh) 2018-12-01
EP2978010B1 (en) 2017-11-01
CN105027260B (zh) 2017-10-03
EP2978010A1 (en) 2016-01-27
CN105027260A (zh) 2015-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5617947B2 (ja) 荷電粒子線照射位置の補正プログラム、荷電粒子線照射位置の補正量演算装置、荷電粒子線照射システム、荷電粒子線照射位置の補正方法
US8429575B2 (en) Method for resizing pattern to be written by lithography technique, and charged particle beam writing method
JP5894856B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
US20140138527A1 (en) Charged particle beam writing apparatus and charged particle beam dose check method
USRE47707E1 (en) Charged particle beam writing apparatus and charged particle beam writing method
JP2016207815A5 (ja)
JP2014060194A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
US20210241995A1 (en) Charged particle beam writing apparatus, charged particle beam writing method, and a non-transitory computer-readable storage medium
US20120292536A1 (en) Charged particle beam writing apparatus and charged particle beam writing method
JP6484491B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
US9934336B2 (en) Method of correcting electron proximity effects using Voigt type scattering functions
US9117632B2 (en) Charged particle beam writing apparatus and charged particle beam writing method
JP6579032B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP6171062B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP6546437B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2012243939A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法
JP2015032613A (ja) 荷電ビーム描画装置用の照射位置補正装置、荷電ビーム照射位置の補正方法、フォトマスクの製造方法及び半導体装置
JP5715856B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法
JP5773637B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140724

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140724

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5617947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04