JP5614838B2 - 厨房の給排気装置 - Google Patents

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Description

この発明は、厨房の給排気装置に関するものである。
近年、購買者の要求に対応して、スーパーマーケットなどにおいても厨房を設け、生鮮食料品を調理し、調理済み商品として販売することが行われている。
この場合、厨房から調理時の臭気が店内に漏出すると、不快感を覚えるおそれがあることから、調理台、例えば、調理用熱源の上方に位置して排気フードを配置し、調理時に発生した排ガスを排気フードを通して屋外に排気するとともに、調理用熱源に臨んで調理する調理者の作業環境を考慮して空調設備を設け、厨房を空調している(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−94140号公報
しかしながら、前述した厨房の給排気装置においては、排気フードの空調空気吹出口に対応して冷暖房機器などの空調設備を設けることから、吹出口の数に比例した数の空調設備が必要となり、コストがかさむとともに、エネルギー消費が大きくなるという欠点がある。特に、厨房に複数の調理用熱源を設けた場合、各調理用熱源に対応して複数の排気フードが必要になることから、より多くの空調設備が必要になるとともに、各排気フードに対応して給気ファンおよび排気ファンが必要になり、初期投資が大きくなる他、ランニングコストも増大するものとなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源に対応して複数の排気フードを配置した厨房においても、コストの上昇およびエネルギーの消費を抑えて給排気することのできる厨房の給排気装置を提供するものである。
本発明は、厨房に複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源の上方にそれぞれ排気フードを配置し、外気を各排気フードを通して厨房に給気する一方、厨房の排ガスを各排気フードを通して屋外に排気する厨房の給排気装置であって、外気を厨房内に給気する単一の給気ファンと、厨房内の排ガスを排気する単一の排気ファンと、厨房内を空調する単一のヒートポンプユニットの熱交換器と、が設けられており、前記各排気フードに、外気吹出口、空調空気吹出口、及び、排ガス吸込口がそれぞれ備えられており、前記各外気吹出口は、それぞれ、外気給気管を介して前記給気ファンと接続され、前記各空調空気吹出口は、それぞれ、前記排気フードにおける前記外気吹出口側の側面に形成され、それぞれ、空調空気給気管を介して前記熱交換器を経て前記外気給気管と接続され、前記各排ガス吸込口は、それぞれ、排気管を介して前記排気ファンと接続されており、前記外気給気管の管径と前記空調空気給気管の管径との比率は、3:7に設定されており、前記空調空気給気管における前記熱交換器の下流側には、空調空気を検出する温度センサが設けられており、前記給気管、空調空気給気管及び排気管には、それぞれ、前記温度センサの検出結果及び各調理用熱源の使用の有無に基づいて前記給気ファン及び排気ファンと連動し、前記外気給気管及び空調空気給気管の給気量、並びに、前記排気管の排気量を制御するモーターダンパーが備えられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、厨房において、調理用熱源を使用するとき、調理者が操作スイッチをON操作することにより、使用される調理用熱源に対応する排気フードに接続された外気給気管、空調空気給気管および排気管のモーターダンパーがそれぞれ開放制御されるとともに、給気ファンおよび排気ファンが駆動される。これにより、外気が外気給気管および空調空気給気管からそれぞれ排気フードの外気吹出口および空調空気吹出口を通して厨房に給気される一方、厨房の排ガスが排気フードの排ガス吸込口および排気管を通して屋外に排気される。この際、ヒートポンプユニットが駆動すれば、冷媒が循環し、熱交換器で外気と熱交換することから、空調された空気が排気フードの空調空気吹出口を通して厨房に給気される。したがって、使用された調理用熱源に対応する排気フードに接続された外気給気管、空調空気給気管および排気管のモーターダンパーのみが開放され、使用された調理用熱源に対応する排気フードを通してのみ外気が給気されるとともに、排ガスが排気される。また、給気ファンは使用された調理用熱源が必要とする空気量を給気するように制御されるとともに、排気ファンは厨房に給気された空気量を排気するように制御される。また、熱交換器の出口側の空調空気給気管に空調空気の温度センサーが設けられ、温度センサの検出結果に基づいてヒートポンプユニットが駆動制御されるので、空調空気が設定温度に達した際にヒートポンプユニットを駆動制御して厨房を空調することができ、エネルギー消費を抑えることができる。
この結果、複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源に対応して複数の排気フードを配置した厨房においても、1台の給気ファンおよび1台の排気ファンによって適切な空気量を給排気することができ、コストの上昇およびエネルギーの消費を抑えることができる。
本発明において、前記排気ファンの吐出口側にオゾン発生機が接続されることが好ましい。これにより、排ガスに含まれる臭気成分にオゾン発生機によって発生させたオゾンを接触させて脱臭することが可能となり、脱臭された排ガスを屋外に排気させることで周囲の環境悪化を防止できる。
本発明において、前記各排気フードの空調空気吹出口部に断熱材が設けられることが好ましい。これにより、熱交換器を介して冷却された空気が排気フードの空調空気吹出口を通して厨房に給気される際、結露の発生を防止できる。
本発明は、厨房に複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源の上方にそれぞれ排気フードを配置し、外気を各排気フードを通して厨房に給気する一方、厨房の排ガスを各排気フードを通して屋外に排気する厨房の給排気装置であって、外気を厨房内に給気する単一の給気ファンと、厨房内の排ガスを排気する単一の排気ファンと、厨房内を空調する単一のヒートポンプユニットの熱交換器と、が設けられており、前記各排気フードに外気吹出口及び排ガス吸込口が備えられ、前記各排気フードの近傍の天井に空調空気吹出口がそれぞれ備えられており、前記各外気吹出口は、それぞれ、外気給気管を介して前記給気ファンと接続され、前記各空調空気吹出口は、それぞれ、空調空気給気管を介して前記熱交換器を経て前記外気給気管と接続され、前記各排ガス吸込口は、それぞれ、排気管を介して前記排気ファンと接続されており、前記外気給気管の管径と前記空調空気給気管の管径との比率は、3:7に設定されており、前記空調空気給気管における前記熱交換器の下流側には、空調空気を検出する温度センサが設けられており、前記給気管、空調空気給気管及び排気管には、それぞれ、前記温度センサの検出結果及び各調理用熱源の使用の有無に基づいて前記給気ファン及び排気ファンと連動し、前記外気給気管及び空調空気給気管の給気量、並びに、前記排気管の排気量を制御するモーターダンパーが備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、厨房において、調理用熱源を使用するとき、調理者が操作スイッチをON操作することにより、使用される調理用熱源に対応する排気フードに接続された外気給気管および排気管のモーターダンパー、その近傍に接続された空調空気給気管のモーターダンパーがそれぞれ開放制御されるとともに、給気ファンおよび排気ファンが駆動される。これにより、外気が外気給気管および空調空気給気管からそれぞれ排気フードの外気吹出口および排気フードの近傍に形成された空調空気吹出口を通して厨房に給気される一方、厨房の排ガスが排気フードの排ガス吸込口および排気管を通して屋外に排気される。この際、ヒートポンプユニットが駆動すれば、冷媒が循環し、熱交換器で外気と熱交換することから、空調された空気が排気フードの近傍に形成された空調空気吹出口を通して厨房に給気される。したがって、使用された調理用熱源に対応する排気フードに接続された外気給気管、排気管およびその近傍に接続された空調空気給気管のモーターダンパーのみが開放され、使用された調理用熱源に対応する排気フードおよびその近傍を通してのみ外気が給気されるとともに、その排気フードを通してのみ排ガスが排気される。また、給気ファンは使用された調理用熱源が必要とする空気量を給気するように制御されるとともに、排気ファンは厨房に給気された空気量を排気するように制御される。また、熱交換器の出口側の空調空気給気管に空調空気の温度センサーが設けられ、温度センサの検出結果に基づいてヒートポンプユニットが駆動制御されるので、空調空気が設定温度に達した際にヒートポンプユニットを駆動制御して厨房を空調することができ、エネルギー消費を抑えることができる。
この結果、複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源に対応して複数の排気フードを配置した厨房においても、1台の給気ファンおよび1台の排気ファンによって適切な空気量を給排気することができ、コストの上昇およびエネルギーの消費を抑えることができる。
本発明において、前記排気ファンの吐出口側にオゾン発生機が接続されることが好ましい。これにより、排ガスに含まれる臭気成分にオゾン発生機によって発生させたオゾンを接触させて脱臭することが可能となり、脱臭された排ガスを屋外に排気させることで周囲の環境悪化を防止できる。
本発明によれば、複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源に対応して複数の排気フードを配置した厨房においても、コストの上昇およびエネルギーの消費を抑えて給排気することができる。
本発明の厨房の給排気装置の一実施形態を示す概略図である。 図1の排気フードを一部省略して示す断面図である。 本発明の厨房の給排気装置の変形例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の厨房の給排気装置1の一実施形態が示されている。
この給排気装置1は、厨房Kに2個のレンジなどの調理用熱源2,2が設置されるとともに、これらの調理用熱源2,2にそれぞれ対応してその各上方に2個の排気フード3,3が厨房Kの天井壁に配置され、これらの排気フード3,3を通して厨房Kに外気および空調空気が単一の給気ファン4および単一のヒートポンプユニット5の熱交換器51を介して給気される一方、厨房Kの排ガスが単一の排気ファン6を介して屋外に排気されるように構成されている。
各排気フード3は、同一の構造を有し、図2に詳細に示すように、天井部に外気接続口3a、空調空気接続口3bおよび排気接続口3cが形成されており、後述するように、厨房Kの天井壁に形成された開口(図示せず)を通してそれぞれ外気給気管7、空調空気給気管8および排気管9が接続されている。また、排気フード3には、調理用熱源2および該調理用熱源2に臨んで調理する調理者Cとの間にエアカーテンとして外気を吹き出すことができるように、フィルター12を配設した外気吹出口3xが下面一方側に位置して形成されるとともに、調理者Cの背面側に空調空気を吹き出すことができるように、フィルター13を配設した空調空気吹出口3yが一側壁に形成されている。これらの外気吹出口3xおよび空調空気吹出口3yは、隔壁31によって区画され、それぞれ外気接続口3aおよび空調空気接続口3bに連通されている。さらに、排気フード3には、厨房Kの排ガスを吸い込むことができるように、グリスフィルター14を配設した排ガス吸込口3zが略下面全体にわたって形成され、防火ダンパー15を配設した排気接続口3cに連通されている。
なお、排気フード3の空調空気接続口3bと空調空気吹出口3yとを連通する隔壁31を含む周壁には、断熱材16が貼着されている。また、排気フード3の下端周縁は、内方に断面フック状に折り曲げられてガイドレールに形成されるとともに、その一隅角部に設けたドレンコックに向けて下り勾配に形成されている。
一方、各排気フード3の外気接続口3aには、モーターダンパー17を配設した外気給気管7がそれぞれ接続され、それらの空調空気接続口3bには、モーターダンパー17を配設した空調空気給気管8がそれぞれ接続されている。また、各排気フード3の排気接続口3cには、モーターダンパー17を配設した排気管9がそれぞれ接続されている。そして、各外気給気管7は、給気ファン4の吐出口に接続された給気管10にそれぞれ接続される一方、各空調空気給気管8は、ヒートポンプユニット5の熱交換器51を経て給気管10にそれぞれ接続され、また、各排気管9は、排気ファン6の吸入口に接続されている。つまり、給気ファン4から給気管10に吐出された外気は、その一部が分岐されて各外気給気管7に供給されるとともに、残りが各空調空気給気管8に供給され、熱交換器51で熱交換されて空調空気として給気され、また、各排気管9の排ガスが排気ファン6から屋外に排排気される。
また、ヒートポンプユニット5は、よく知られているように、低温低圧の冷媒(気体)を圧縮機で圧縮して高温高圧の冷媒(気体)とし、それを熱交換器(凝縮器)で熱交換させて液化させ、高温高圧の冷媒(液体)を膨張弁で低温低圧の冷媒(液体)とし、それを熱交換器(蒸発器)で熱交換させて気化させ、低温低圧の冷媒(気体)を再び圧縮機に導いて圧縮するものであり、熱交換器で高温高圧の冷媒(気体)と空気が熱交換すれば、空気は暖められ、低温低圧の冷媒(液体)と空気が熱交換すれば、空気は冷やされる。例えば、詳細には図示しないが、圧縮機からの高温高圧の冷媒(気体)を四方弁を経て熱交換器51に供給すれば、外気は高温高圧の冷媒と熱交換して暖められる。この後、熱交換器51で外気と熱交換して液化された高温高圧の冷媒(液体)は、膨張弁を経て低温低圧の冷媒(液体)とし、それを室外機側の熱交換器で熱交換させて気化させた後、四方弁を経て圧縮機に戻されて循環する。また、圧縮機からの高温高圧の冷媒(気体)を四方弁を経て室外機側の熱交換器に供給すれば、高温高圧の冷媒(気体)は外気と熱交換して液化された後、膨張弁で低温低圧の冷媒(液体)として熱交換器51に供給され、外気が低温低圧の冷媒(液体)と熱交換して冷やされる。この後、熱交換器51で外気と熱交換して気化された低温低圧の冷媒(気体)は、四方弁を経て圧縮機に戻されて循環する。このように、熱交換器51を流れる冷媒の方向を四方弁を利用して切り換えることにより、外気を冷やしたり、暖めたりすることができる。
なお、排気ファン6の吐出口側には、オゾン発生機11が接続されており、発生したオゾンを排ガスに含まれる臭気成分に接触させて脱臭した後、排気することができる。
ここで、各排気フード3には操作スイッチSWがそれぞれ設けられており、調理用熱源2を使用する調理者Cが対面する排気フード3の操作スイッチSWをON操作することによって対応する排気フード3を通して外気および空調空気が給気されるとともに、厨房Kの排ガスが排気される。すなわち、操作スイッチSWのON操作により、対応する排気フード3に接続された外気給気管7のモーターダンパー17、空調空気給気管8のモーターダンパー17および排気管9のモーターダンパー17が開放制御されるとともに、給気ファン4および排気ファン6が設定回転数で駆動するように制御される。一方、操作スイッチSWのOFF操作により、対応する排気フード3に接続された外気給気管7のモーターダンパー17、空調空気給気管8のモーターダンパー17および排気管9のモーターダンパー17が閉鎖制御されるとともに、他方の調理用熱源2の使用の有無、すなわち、他方の排気フード3の操作スイッチSWのON−OFFに対応して給気ファン4および排気ファン6が設定回転数で駆動するように制御され、あるいは、駆動停止するように制御される。
また、空調空気給気管8には、熱交換器51を経て空調された空調空気の温度を検出する温度センサSが設けられており、その検出結果に基づいて、ヒートポンプユニット5が駆動するように制御される。例えば、外気が熱交換器51で熱交換されて冷却されると、冷却されて空調空気給気管8を流れる空調空気の温度が温度センサSによって検出され、設定温度に達すると、ヒートポンプユニット5が駆動制御される。
なお、給気ファン4および排気ファン6は、インバータ制御によって速度制御される電動モーター(図示せず)によって回転数が制御される。同様に、ヒートポンプユニット5の圧縮機も、インバータ制御によって速度制御される電動モーターによって回転数が制御される。また、各モーターダンパー17も、インバータ制御によって速度制御される電動モーター(図示せず)によって開閉制御される。
さらに、給気ファン4によって排気フード3を通して厨房Kに給気される空気量と、厨房Kから排気フード3を通して排気ファン6によって排気される空気量とは、厨房Kがわずかに陽圧となるようにほぼ同一に設定されている。また、給気ファン4によって給気される空気量の30%が外気給気管7に供給され、残りの空気量が熱交換器51を経て空調空気給気管8に供給されるように、それらの管径が設定されている。
次に、このように構成された給排気装置1の作動について説明する。
まず、厨房Kにおいて、調理用熱源2を使用する場合は、調理者Cは、使用する調理用熱源2に対応する排気フード3に設けた操作スイッチSWをON操作する。例えば、一方の調理用熱源2を使用するため、対面する排気フード3の操作スイッチSWをON操作すると、その排気フード3に接続された外気給気管7のモーターダンパー17、空調空気給気管8のモーターダンパー17および排気管9のモーターダンパー17を電動モーターを介して開放させるとともに、給気ファン4および排気ファン6をそれぞれ電動モーターを介して駆動させる。合わせて、ヒートポンプユニット5の圧縮機を電動モーターを介して駆動させ、四方弁を利用して膨張弁を経た低温低圧の冷媒(液体)を熱交換器51に供給し、外気を冷却させる。
この場合、他方の調理用熱源2が使用されていないことから、例えば、2つの調理用熱源2を使用する場合の給気ファン4および排気ファン6の回転数(風量)の50%の回転数でそれぞれ給気ファン4および排気ファン6が回転するように電動モーターの回転数をインバーター制御する。同様に、ヒートポンプユニット5においても、2つの調理用熱源2を使用する場合の圧縮機の回転数の50%の回転数で回転するように電動モーターの回転数をインバーター制御する。
これにより、給気ファン4が設定された回転数で駆動し、屋外から設定された流量の外気を吸引して給気管10に吐出する。そして、給気管10に吐出された外気は、外気給気管7および空調空気給気管8に設定された割合で分岐されて一方の排気フード3に給気され、外気吹出口3xおよび空調空気吹出口3yから厨房Kに吹き出される。
この際、空調空気給気管8に分岐された外気は、熱交換器51において熱交換して冷却され、空調空気として一方の排気フード3の空調空気吹出口3yから厨房Kに吹き出されることにより、厨房Kの一方の排気フード3の周囲が冷房される。
なお、排気フード3の空調空気接続口3bと空調空気吹出口3yとを連通する空間は、断熱材16によって覆われており、結露などの発生が防止される。
ところで、排気フード3の外気吹出口3xから吹き出された外気は、調理用熱源2と該調理用熱源2に臨んで調理する調理者Cとの間に吹き降ろされてエアカーテンとして機能した後、調理用熱源2からの上昇気流と排気ファン6による排気フード3からの吸引力によって排気フード3に吸引される排ガスといっしょに排気される。また、排気フード3の空調空気吹出口3yから吹き出される空調空気は、排気フード3の側方から調理用熱源2に臨んで調理する調理者Cの背後に回り込むとともに下方に流れ込み、調理者Cに向かって供給される。これにより、外気吹出口3xから吹き降ろされる外気と相俟って、空調空気が排気フード3に直ちに吸い込まれて排気されることを抑えることができ、一定量の空調空気を確保して厨房Kの一方の排気フード3の周囲を冷房することができ、調理者Cは、快適な作業環境で調理を行うことができる。
一方、排気ファン6の駆動により、厨房Kの排ガスは、一方の排気フード3の排ガス吸込口3zから吸い込まれ、排気管9を通して排気ファン6に吸入されて屋外に吐出される。この際、排気ファン6から吐出された排ガスは、オゾン発生機11から発生させたオゾンと接触して脱臭されることにより、外部環境の悪化を防止することができる。また、厨房Kの排ガスが排気フード3の排ガス吸込口3zから吸い込まれてグリスフィルタ14を通過する際、排ガスに含まれるオイルミストが捕集される。このため、厨房Kにオイルミストが飛散したり、屋外に排気されることが防止される。
なお、排気フード3を通して厨房Kに給気される空気量(外気量および空調空気量の和)は、排気フード3を通して厨房Kから吸引される空気量よりもやや大きいため、厨房Kはわずかに陽圧に維持されており、外部から厨房K内への塵埃などの侵入を防止することができる。
また、空調空気給気管8の空調空気温度は温度センサSによって検出されており、空調空気温度が設定温度以下に低下すれば、温度センサSがそれを検出し、ヒートポンプユニット5を駆動制御する。例えば、ヒートポンプユニット5の圧縮機の回転数を電動モーターのインバータ制御によって減速させることにより、冷房能力を低下させ、過冷却を防止する。
調理が終了し、一方の調理用熱源2の使用を中止する場合は、操作スイッチSWをOFF操作すれば、ヒートポンプユニット5の駆動が停止されるとともに、給気ファン4および排気ファン6の駆動が停止され、さらに、一方の排気フード3に接続された外気給気管7のモーターダンパー17、空調空気給気管8のモーターダンパー17および排気管9のモーターダンパー17がそれぞれ閉鎖され、外気の給気および排ガスの排気を停止する。
同様に、他方の調理用熱源2のみを使用する場合については、他方の調理用熱源2に対応する排気フード3の操作スイッチSWを操作することにより、ヒートポンプユニット5が駆動されるとともに、他方の排気フード3に接続された外気給気管7のモーターダンパー17、空調空気給気管8のモーターダンパー17および排気管9のモーターダンパー17がそれぞれ開放されるとともに、給気ファン4および排気ファン6がそれぞれ駆動され、設定された流量の外気および空調空気が他方の排気フード3を通して厨房Kに給気され、また、厨房Kからほぼ同量の排ガスが他方の排気フード3を通して屋外に排気されるものである。
また、両方の調理用熱源2を同時に使用するときは、対応する操作スイッチSWがON操作されることにより、ヒートポンプユニット5が駆動されるとともに、それぞれの排気フード3に接続された外気給気管7のモーターダンパー17、空調空気給気管8のモーターダンパー17および排気管9のモーターダンパー17がそれぞれ開放され、さらに、給気ファン4および排気ファン6がそれぞれ駆動される。この際、給気ファン4および排気ファン6は、2つの調理用熱源2の同時使用に見合うだけの設定された空気量を給排気することができるように、給気ファン4および排気ファン6をそれぞれ駆動する電動モーターの回転数がインバータ制御される。これにより、設定された空気量が2つの排気フード3を通して厨房Kに給気されるとともに、厨房Kからほぼ同量の排ガスが2つの排気フード3を通して屋外に排気される。
また、単一のヒートポンプユニット5についても、2つの調理用熱源2の同時使用に見合うだけの空調空気を得ることができるように、圧縮機を駆動する電動モーターの回転数がインバータ制御される。ここで、2つの調理用熱源2を使用した後、一方の調理用熱源2の使用を停止した場合、負荷の減少により空調空気給気管8の空調空気温度が設定温度よりも低下することから、その温度低下を温度センサSが検出し、ヒートポンプユニット5の電動モーターの回転数を減速制御して必要以上の温度低下を防止する。
この結果、厨房Kに複数の調理用熱源2が設置されるとともに、複数の調理用熱源2に対応して複数の排気フード3を配置したとしても、調理用熱源2の使用状態に合わせて、単一の給気ファン4および単一の排気ファン6によってそれぞれ必要な空気量を給気するとともに、排気することができ、複数の排気フード3に対応してそれぞれ給気ファンや排気ファンを設ける場合に比較してコストを大幅に削減することができるとともに、省エネルギー化を図ることができる。
しかも、調理用熱源2の使用状態に合わせて、単一のヒートポンプユニット5の熱交換器51を介して外気を熱交換して空調し、各排気フード3を通して厨房Kに給気することにより、調理者Cの作業環境を改善することができるとともに、省エネルギー化を図ることができる。
なお、冬季において、厨房Kを暖房する場合は、高温高圧の冷媒(気体)を四方弁を切り換えて熱交換器51に供給することにより、外気を熱交換器51で暖めることができ、暖められた空調空気を厨房Kに給気できることは前述した通りである。
なお、前述した実施形態においては、2個の調理用熱源2にそれぞれ対応して2個の排気フード3を設け、2個の排気フード3を通して単一の給気ファン4および単一の排気ファン6を介して給排気する場合を説明したが、2個の調理用熱源2および排気フード3に限定されるものではない。例えば、3個以上の調理用熱源2および該調理用熱源2に対応する3個以上の排気フード3に対しても、3個以上の複数個の排気フード3を通して給排気するために必要な空気量を給気し、あるいは、排気できる容量の単一の給気ファン4および単一の排気ファン6を採用することにより、使用される調理用熱源2に対応する適切な空気量に制御して厨房Kを給排気することができる。同様に、単一のヒートポンプユニット5についても、3個以上の調理用熱源2に対応する処理能力を確保することにより、使用される調理用熱源2に対応する適切な温度に制御して厨房Kを空調することができる。
また、前述した実施形態においては、各排気フード3に外気吹出口3x、空調空気吹出口3yおよび排ガス吸込口3zをそれぞれ形成した場合を例示したが、各排気フードに外気吹出口および排ガス吸込口をそれぞれ形成するとともに、各排気フードの近傍に空調空気吹出口をそれぞれ形成し、空調空気を排気フードを経ることなく厨房に給気するようにしてもよい。
このような変形例を図3に示す。この変形例は、前述したように、各排気フード3に外気吹出口3xおよび排ガス吸込口3zをそれぞれ形成するとともに、各排気フード3の近傍に空調空気吹出口8aをそれぞれ形成した以外、前述した実施形態と相違しないため、同一の部材に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
1 給排気装置
2 調理用熱源
3 排気フード
3x 外気吹出口
3y 空調空気吹出口
3z 排ガス吸込口
4 給気ファン
5 ヒートポンプユニット
51 熱交換器
6 排気ファン
7 外気給気管
8 空調空気給気管
8a 空調空気吹出口
9 排気管
10 給気管
11 オゾン発生機
16 断熱材
17 モーターダンパー

Claims (5)

  1. 厨房に複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源の上方にそれぞれ排気フードを配置し、外気を各排気フードを通して厨房に給気する一方、厨房の排ガスを各排気フードを通して屋外に排気する厨房の給排気装置であって、
    外気を厨房内に給気する単一の給気ファンと、厨房内の排ガスを排気する単一の排気ファンと、厨房内を空調する単一のヒートポンプユニットの熱交換器と、が設けられており、
    前記各排気フードに、外気吹出口、空調空気吹出口、及び、排ガス吸込口がそれぞれ備えられており、
    前記各外気吹出口は、それぞれ、外気給気管を介して前記給気ファンと接続され、
    前記各空調空気吹出口は、それぞれ、前記排気フードにおける前記外気吹出口側の側面に形成され、それぞれ、空調空気給気管を介して前記熱交換器を経て前記外気給気管と接続され、
    前記各排ガス吸込口は、それぞれ、排気管を介して前記排気ファンと接続されており、
    前記外気給気管の管径と前記空調空気給気管の管径との比率は、3:7に設定されており、
    前記空調空気給気管における前記熱交換器の下流側には、空調空気を検出する温度センサが設けられており、
    前記給気管、空調空気給気管及び排気管には、それぞれ、前記温度センサの検出結果及び各調理用熱源の使用の有無に基づいて前記給気ファン及び排気ファンと連動し、前記外気給気管及び空調空気給気管の給気量、並びに、前記排気管の排気量を制御するモーターダンパーが備えられていることを特徴とする厨房の給排気装置。
  2. 請求項1に記載の厨房の給排気装置において、前記排気ファンの吐出口側にオゾン発生機が接続されることを特徴とする厨房の給排気装置。
  3. 請求項1又は2に記載の厨房の給排気装置において、前記各排気フードの空調空気吹出口部に断熱材が設けられることを特徴とする厨房の給排気装置。
  4. 厨房に複数の調理用熱源を設置するとともに、各調理用熱源の上方にそれぞれ排気フードを配置し、外気を各排気フードを通して厨房に給気する一方、厨房の排ガスを各排気フードを通して屋外に排気する厨房の給排気装置であって、
    外気を厨房内に給気する単一の給気ファンと、厨房内の排ガスを排気する単一の排気ファンと、厨房内を空調する単一のヒートポンプユニットの熱交換器と、が設けられており、
    前記各排気フードに外気吹出口及び排ガス吸込口が備えられ、前記各排気フードの近傍の天井に空調空気吹出口がそれぞれ備えられており、
    前記各外気吹出口は、それぞれ、外気給気管を介して前記給気ファンと接続され、
    前記各空調空気吹出口は、それぞれ、空調空気給気管を介して前記熱交換器を経て前記外気給気管と接続され、
    前記各排ガス吸込口は、それぞれ、排気管を介して前記排気ファンと接続されており、
    前記外気給気管の管径と前記空調空気給気管の管径との比率は、3:7に設定されており、
    前記空調空気給気管における前記熱交換器の下流側には、空調空気を検出する温度センサが設けられており、
    前記給気管、空調空気給気管及び排気管には、それぞれ、前記温度センサの検出結果及び各調理用熱源の使用の有無に基づいて前記給気ファン及び排気ファンと連動し、前記外気給気管及び空調空気給気管の給気量、並びに、前記排気管の排気量を制御するモーターダンパーが備えられていることを特徴とする厨房の給排気装置。
  5. 請求項に記載の厨房の給排気装置において、前記排気ファンの吐出口側にオゾン発生機が接続されることを特徴とする厨房の給排気装置。
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