JP2003120973A - 排気装置の排気量制御装置 - Google Patents

排気装置の排気量制御装置

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JP2003120973A
JP2003120973A JP2001319240A JP2001319240A JP2003120973A JP 2003120973 A JP2003120973 A JP 2003120973A JP 2001319240 A JP2001319240 A JP 2001319240A JP 2001319240 A JP2001319240 A JP 2001319240A JP 2003120973 A JP2003120973 A JP 2003120973A
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air
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unit
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Toshishige Momose
敏成 百瀬
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンスに係わる作業負担を軽減できる
ようにし且つ排気対象気を適切に排気できる状態で、排
気量を減少させる運転が可能な排気装置の排気量制御装
置を提供する。 【解決手段】 長尺状の排気部3の複数が、その横幅方
向に沿って排気対象域Kの天井部Cに並設され、排気対
象域Kの排気負荷の大きさを検出する排気負荷検出手段
24の検出情報に基づいて、排気負荷が小さいときには
大きいときよりも排気量を減少させるように複数の排気
部3の運転を制御する排気量減少制御を実行する制御手
段25が設けられた排気装置の排気量制御装置におい
て、制御手段25は、排気量減少制御として、複数の排
気部3のうちで停止させる排気部3の両側方には運転を
継続する排気部3を存在させる状態で、複数の排気部3
のうちの一部の排気部3の運転を停止させる処理を実行
するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向の各部に
おいて吸気作用する長尺状の排気部の複数が、その横幅
方向に沿って排気対象域の天井部に並設され、前記排気
対象域の排気負荷の大きさを検出する排気負荷検出手段
の検出情報に基づいて、排気負荷が小さいときには大き
いときよりも排気量を減少させるように前記複数の排気
部の運転を制御する排気量減少制御を実行する制御手段
が設けられた排気装置の排気量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる排気装置は、例えば、図10に示
すように、厨房Kを排気対象域として、その厨房Kの天
井部Cに、長手方向の各部において吸気作用する長尺状
の排気部としての排気ダクト3の複数を、その横幅方向
に沿って並設して、加熱調理器の一例であるガス調理器
Hによる加熱調理により発生する調理排気を排気対象気
Eとして排気するものである。従来の排気装置の排気量
制御装置では、図10に示すように、厨房Kに設けられ
ている全てのガス調理器Hに対する合計ガス供給量を厨
房Kの排気負荷の大きさとして検出する共通ガスメータ
24を設け、制御手段としての制御部25は、排気量減
少制御として、共通ガスメータ24の検出情報に基づい
て、図11に示すように、排気負荷が小さくなるほど排
気量が少なくなるように、全ての排気ダクト3の排気量
を一括して制御する処理を実行するように構成してい
た。以下、前述の従来技術を第1従来技術と称する場合
がある。この第1従来技術について説明を加えると、図
10に示すように、複数の排気ダクト3を排気路31に
て排気用送風機10に接続し、排気用送風機10の回転
速度を調整する排気用インバータ23を設け、図11に
示す如き排気負荷と排気量との関係を予め制御部25に
記憶させていた。そして、制御部25は、排気負荷と排
気量との関係の記憶情報に基づいて、共通ガスメータ2
4が検出する排気負荷に応じた排気量を求めて、その求
めた排気量になるように、排気用インバータ23により
排気用送風機10の回転速度を調整することにより、排
気負荷が小さくなるほど排気量が少なくなるように、全
ての排気ダクト3の排気量を排気負荷に応じて一括して
制御するように構成していた。尚、図中の13は、排気
ダクト3の排気口2に設けたグリスフィルタである。
【0003】又、図中の1は、外気を供給する給気ダク
トであり、その給気ダクト1の夫々と外気取り入れ口4
とを給気路5にて接続し、その給気路5には、外気取り
入れ口4から外気Aを吸い込んで給気路5を通じて通風
する給気用送風機6と、給気路5を流れる外気を温調す
る空気調和機7を設けてある。又、図中の22は、給気
用送風機6の回転速度を調整する給気用インバータであ
り、制御部25は、排気用インバータ23による排気用
送風機10の排気風量の調整と並行して、給気用送風機
6による給気風量が排気用送風機10の排気風量に応じ
て予め設定した設定給気量量になるように、給気用イン
バータ22を制御して給気用送風機6の回転速度を調整
する。
【0004】又、別の従来の排気装置の排気量制御装置
(以下、第2従来技術と称する場合がある)では、厨房
の床に並べて据え付けられたガス調理器夫々の上方に各
別に位置させる状態で、複数の排気部としての排気ダク
トを、その横幅方向に沿って厨房の天井部に並設し、各
ガス調理器毎に、各ガス調理器に対する個別ガス供給量
を排気負荷の大きさとして検出する個別ガスメータを設
け、排気量減少制御として、個別ガスメータの検出情報
に基づいて、排気ダクト毎に、排気負荷が小さくなるほ
ど排気量を減少させる処理を実行するように構成してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排気対象気
に含まれる油分等を除去するために排気ダクトの排気口
に設けるグリスフィルタは、通過する排気対象気の風速
が所定の風速以上の場合は、排気対象気に含まれる油分
等を適切に捕獲して除去できるのであるが、排気対象気
の風速が前記所定の風速よりも遅くなると、油分等を捕
獲し難くなる傾向がある。しかしながら、第1及び第2
従来技術のいずれも、グリスフィルタを通過する排気対
象気の風速が遅くなり易くて、排気対象気に含まれる油
分等を捕獲し難くなるので、グリスフィルタよりも下流
側の排気路や排気用送風機等が汚れ易く、それら排気路
や排気用送風機等の清掃を頻繁に実施する必要があり、
メンテナンスに係わる作業負担が重いという問題があっ
た。又、第1従来技術では、全ての排気ダクト3の排気
量を、排気負荷が小さくなるほど少なくなるように一括
して制御するものであるが、複数の加熱調理器を設けた
場合において、一部の加熱調理器の加熱調理が停止する
ことにより排気負荷が小さくなって、全ての排気ダクト
3の排気量を一括して少なくなるように制御した場合に
は、停止しているもの以外の加熱調理器は通常通りに加
熱調理が行われているので、そのように通常通りに加熱
調理が行われている加熱調理器から発生する排気対象気
としての調理排気を、その加熱調理器の上方の排気ダク
トにより十分に排気できなくなって、排気対象気が排気
対象域内にあふれることになり、排気対象気を適切に排
気できなくなるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、メンテナンスに係わる作業負担
を軽減できるようにし且つ排気対象気を適切に排気でき
る状態で、排気量を減少させる運転が可能な排気装置の
排気量制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、前記制御手段は、前記排
気量減少制御として、前記複数の排気部のうちで停止さ
せる排気部の両側方には運転を継続する排気部を存在さ
せる状態で、前記複数の排気部のうちの一部の排気部の
運転を停止させる処理を実行するように構成されている
ことにある。請求項1に記載の特徴構成によれば、制御
手段は、排気負荷が小さくなると、複数の排気部のうち
で停止させる排気部の両側方には運転を継続する排気部
を存在させる状態で、複数の排気部のうちの一部の排気
部の運転を停止させる処理を実行する。つまり、排気負
荷が小さくなると大きいときよりも運転させる排気部の
台数を少なくするので、運転を継続する排気部は、その
排気量を減少させることなく、あるいは、減少させるに
しても大きく減少させることなく運転を継続することが
可能であるので、グリスフィルタを通過する排気対象気
の風速が排気対象気に含まれる油分等を十分に捕獲可能
な風速以上になるように、排気量を調整して運転するこ
とが可能となる。従って、グリスフィルタよりも下流側
の排気路や排気用送風機等の汚れを抑制することが可能
となるので、それら排気路や排気用送風機等の清掃の頻
度を少なくすることが可能となり、メンテナンスに係わ
る作業負担を軽減することができる。又、排気負荷が小
さくなると、複数の排気部のうちで停止させる排気部の
両側方には運転を継続する排気部を存在させる状態で、
複数の排気部のうちの一部の排気部の運転を停止させる
ことから、停止させた排気部が排気作用していた領域の
排気対象気は、停止させた排気部の両側方に存在する運
転継続中の排気部により排気されるので、排気対象気が
排気対象域内にあふれるのを抑制することが可能とな
り、排気対象気を適切に排気することが可能となる。そ
の結果、メンテナンスに係わる作業負担を軽減できるよ
うにし且つ排気対象気を適切に排気できる状態で排気量
を減少させる運転が可能な排気装置の排気量制御装置を
提供することができるようになった。
【0008】〔請求項2記載の発明〕請求項2に記載の
特徴構成は、外気を供給する給気部が、前記排気部の並
び方向に前記排気部と並べて設けられ、前記制御手段
は、前記給気部に隣接する排気部の運転を継続する状態
で前記排気量減少制御を実行するように構成されている
ことにある。請求項2に記載の特徴構成によれば、給気
部により外気を排気対象域に供給しながら、排気部によ
り排気対象気を排気するように運転することが可能とな
るので、排気対象域を新鮮な外気により換気することが
可能となる。そして、給気部が排気部の並び方向に排気
部と並べて設けられた場合において、制御手段は、給気
部に隣接する排気部の運転を継続する状態で、排気負荷
が小さくなると、複数の排気部のうちで停止させる排気
部の両側方には運転を継続する排気部を存在させる状態
で、複数の排気部のうちの一部の排気部の運転を停止さ
せる処理を実行する。つまり、排気負荷が小さくなっ
て、複数の排気部のうちの一部の排気部の運転を停止さ
せるにしても、給気部に隣接する排気部の運転は継続さ
れているので、給気部の側に向かって流れてきた排気対
象気は、給気部による外気の通風域に達する前に、給気
部に隣接して運転継続中の排気部により排気されること
になり、排気対象気が給気部から供給される外気により
排気対象域に拡散されるのを抑制することが可能とな
る。従って、排気対象域を新鮮な外気により換気するよ
うに構成した排気装置において、排気量を減少させると
きに、排気対象気が排気対象域内にあふれるのを抑制す
ることができることに加えて、排気対象気が給気部から
供給される外気により排気対象域に拡散されるのを抑制
することができるので、排気量を減少させるときに、排
気対象気を一段と適切に排気することが可能となる。
【0009】〔請求項3記載の発明〕請求項3に記載の
特徴構成は、前記制御手段は、前記排気量減少制御にお
いて、前記排気負荷が小さくなるほど停止させる排気部
の数を増大させ、且つ、前記給気部から遠い排気部から
順に先に停止させるように構成されていることにある。
請求項3に記載の特徴構成によれば、制御手段は、排気
量減少制御において、排気負荷が小さくなるほど停止さ
せる排気部の数を増大させ、且つ、給気部から遠い排気
部から順に先に停止させる。つまり、排気負荷が小さく
なるほど停止させる排気部の数を増大させる場合に、給
気部から遠い排気部から順に先に停止させるようにする
ことから、先に停止させた排気部が排気作用していた領
域の排気対象気は、停止させた排気部と給気部に隣接す
る排気部との間で運転が継続されている排気部にて排気
されるので、排気対象気が給気部から供給される外気に
より排気対象域に拡散されるの一段と抑制することが可
能となる。ちなみに、排気負荷が小さくなるほど停止さ
せる排気部の数を増大させる場合に、給気部から近い排
気部から順に先に停止させるようにすると、先に停止さ
せた排気部が排気作用していた領域の排気対象気は、給
気部の方に向かって流れてその給気部に隣接する排気部
により排気されるまでは、排気されることがないので、
排気対象気が給気部から供給される外気により排気対象
域に拡散されるのを抑制する上で不利となる。従って、
排気対象域を新鮮な外気により換気するように構成した
排気装置において、排気量を減少させるときに、排気対
象気が排気対象域内にあふれるのを抑制することができ
ることに加えて、排気対象気を速やかに排気すると共
に、排気対象気が給気部から供給される外気により排気
対象域に拡散されるのを一段と抑制することができるの
で、排気量を減少させるときに、排気対象気を一段と適
切に排気することが可能となる。
【0010】〔請求項4記載の発明〕請求項4に記載の
特徴構成は、前記制御手段は、前記排気対象域の壁部に
隣接する排気部の運転を継続する状態で前記排気量減少
制御を実行するように構成されていることにある。請求
項4に記載の特徴構成によれば、制御手段は、排気対象
域の壁部に隣接する排気部の運転を継続する状態で、排
気負荷が小さくなると、複数の排気部のうちで停止させ
る排気部の両側方には運転を継続する排気部を存在させ
る状態で、複数の排気部のうちの一部の排気部の運転を
停止させる処理を実行する。つまり、排気負荷が小さく
なって、複数の排気部のうちの一部の排気部の運転を停
止させるにしても、排気対象域の壁部に隣接する排気部
の運転は継続されているので、壁部に向かって流れてき
た排気対象気は、壁部に当たる前に、壁部に隣接して運
転継続中の排気部により排気されることになり、排気対
象気が壁部に当たって排気対象域に拡散されるのを抑制
することが可能となる。従って、排気量を減少させると
きに、排気対象気が排気対象域内にあふれるのを抑制す
ることができることに加えて、排気対象気が壁部に当た
って排気対象域に拡散されるのを抑制することができる
ので、排気量を減少させるときに、排気対象気を一段と
適切に排気することが可能となる。
【0011】〔請求項5記載の発明〕請求項5に記載の
特徴構成は、前記制御手段は、前記排気量減少制御にお
いて、前記排気負荷が小さくなるほど停止させる排気部
の数を増大させ、且つ、前記壁部から遠い排気部から順
に先に停止させるように構成されていることにある。請
求項5に記載の特徴構成によれば、制御手段は、排気量
減少制御において、排気負荷が小さくなるほど停止させ
る排気部の数を増大させ、且つ、壁部から遠い排気部か
ら順に先に停止させる。つまり、排気負荷が小さくなる
ほど停止させる排気部の数を増大させる場合に、壁部か
ら遠い排気部から順に先に停止させるようにすることか
ら、先に停止させた排気部が排気作用していた領域の排
気対象気は、停止させた排気部と壁に隣接する排気部と
の間で運転が継続されている排気部にて排気されるの
で、排気対象気が壁部に当たって排気対象域に拡散され
るの一段と抑制することが可能となる。ちなみに、排気
負荷が小さくなるほど停止させる排気部の数を増大させ
る場合に、壁部から近い排気部から順に先に停止させる
ようにすると、先に停止させた排気部が排気作用してい
た領域の排気対象気は、壁部の方に向かって流れてその
壁部に隣接する排気部により排気するまでは、排気され
ることがないので、排気対象気が給気部から供給される
外気により排気対象域に拡散されるのを抑制する上で不
利となる。従って、排気量を減少させるときに、排気対
象気が排気対象域内にあふれるのを抑制することができ
ることに加えて、排気対象気を速やかに排気すると共
に、排気対象気が壁部に当たって排気対象域に拡散され
るのを一段と抑制することができるので、排気量を減少
させるときに、排気対象気を一段と適切に排気すること
が可能となる。
【0012】〔請求項6記載の発明〕請求項6に記載の
特徴構成は、前記制御手段は、運転を継続する排気部は
定格状態にて運転を継続するように構成されていること
にある。請求項6に記載の特徴構成によれば、制御手段
は、運転を継続する排気部は定格状態にて運転を継続す
る。つまり、複数の排気部のうちで停止させる排気部の
両側方には運転を継続する排気部を存在させる状態で、
複数の排気部のうちの一部の排気部の運転を停止させる
場合に、運転を継続する排気部は定格状態にて運転を継
続することにより、グリスフィルタを通過する排気対象
気の風速を一段と速くして、排気対象気に含まれる油分
等を一段と捕獲し易くすることが可能となって、グリス
フィルタよりも下流側の排気路や排気用送風機等の汚れ
を抑制することができるので、それら排気路や排気用送
風機等の清掃の頻度を少なくすることが可能となる。従
って、排気対象気に含まれる油分等をグリスフィルタに
て一段と捕獲し易くするようにしながら、排気量を減少
させることが可能となるので、メンテナンスに係わる作
業負担を一段と軽減できるようにしながら、排気量を減
少させることが可能となる。
【0013】〔請求項7記載の発明〕請求項7に記載の
特徴構成は、前記複数の排気部が、前記天井部の全体に
わたって分散するように設けられ、隣接する排気部の間
には、排気対象気を各排気部に案内する案内面が設けら
れていることにある。請求項7に記載の特徴構成によれ
ば、複数の排気部が天井部の全体にわたって分散するよ
うに設けられ、隣接する排気部の間には、排気対象気を
各排気部に案内する案内面が設けられていることから、
排気負荷が小さくなって、複数の排気部のうちで停止さ
せる排気部の両側方には運転を継続する排気部を存在さ
せる状態で、複数の排気部のうちの一部の排気部の運転
が停止されると、天井部に向かって上昇してきた排気対
象気は、案内面による案内により、運転が継続されてい
る排気部に向かってながれ易いので、排気対象気が天井
部の下方に滞留するのを抑制することができる。つま
り、複数の排気部を天井部の全体にわたって分散するよ
うに設け、隣接する排気部の間には排気対象気を各排気
部に案内する案内面が設けることにより、天井部の略全
面を排気用のフードとみなせるように構成した所謂天井
排気装置において、排気量減少制御として、複数の排気
部のうちで停止させる排気部の両側方には運転を継続す
る排気部を存在させる状態で、複数の排気部のうちの一
部の排気部の運転を停止させる処理を実行するようにす
ることにより、一部の排気部を停止させたとしても、停
止させた排気部が排気作用していた領域の排気対象気
は、案内面による案内により、運転が継続されている排
気部に向かってながれ易いので、排気対象気が天井部の
下方に滞留するのを抑制することができて、好ましいも
のである。従って、天井部の略全面を排気用のフードと
してみなせるように構成した所謂天井排気装置におい
て、本発明を実施することにより、排気対象気が天井部
の下方に滞留するのを抑制するようにしながら、排気量
を減少させる運転が可能となるので、排気量を減少させ
るときに排気対象気を適切に排気することが可能なよう
にする上で好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図面に基
づいて、本発明の第1実施形態を説明する。第1実施形
態は、本発明を厨房用の天井排気装置の排気量制御装置
に適用した場合の実施形態である。図1ないし図3は、
本発明の排気量制御装置を備えた厨房用の天井排気装置
を示す。天井排気装置は、2本の給気ダクト1(給気部
に相当する)を排気対象域としての厨房Kの天井部Cに
おける対向する両側縁に振分けて設け、長手方向に沿っ
て排気口2を備えてその排気口2にて吸気作用する長尺
状の排気ダクト3(排気部に相当する)の複数(本実施
形態では6本)を、天井部Cにおける2本の給気ダクト
1の間に並設して構成してある。尚、以下の説明では、
複数の排気ダクト3において、それらの並び方向両端に
位置するものを端側の排気ダクト3と称し、それら両方
の端側の端排気ダクト3の間に位置する複数の排気ダク
ト3を内側の排気ダクト3と称する場合がある。つま
り、第1実施形態では、端側の排気ダクト3は、給気ダ
クト1に隣接することになる。
【0015】2本の給気ダクト1夫々と外気取り入れ口
4とを給気路5にて接続し、その給気路5には、外気取
り入れ口4から外気Aを吸い込んで給気路5を通じて通
風する給気用送風機6と、給気路5を流れる外気を温調
する空気調和機7を設けてある。
【0016】各排気ダクト3には、個別排気路8の一端
を接続し、各個別排気路8の他端は共通排気路9に接続
し、共通排気路9の終端には、その共通排気路9に吸気
作用するように排気用送風機10を接続して、各排気ダ
クト3にて厨房K内の排気対象気Eを吸気して、排気排
出口11から屋外に排出するようにしてある。
【0017】排気ダクト3において排気口2を設けた前
面部は、排気ダクト3の長手方向視(以下、ダクト長手
方向視と称する場合がある)にて、前方側ほど上方に位
置する斜め下向きで且つ上方に湾曲した斜め下向き湾曲
状に形成し、後面部は、斜め下向き湾曲状の前面部の下
端縁から略鉛直に立ちあがる鉛直状に形成してある。そ
して、そのような排気ダクト3の複数を、並び方向に交
互に前面部の向きを逆向きにして、前面部同士が対向す
る状態で隣接するもの同士は間隔を隔て、且つ、後面部
同士が対向する状態で隣接するも同士は密着させた状態
で、天井部Cの全体に分散させた状態で設けてある。
尚、給気ダクト1に隣接する排気ダクト3、即ち端側の
排気ダクト3は、前面部が厨房Kの内側を向くように設
けてある。
【0018】前面部同士が対向する状態で隣接する排気
ダクト3の間には、天井部Cの一部を構成するアーチ状
の排気案内板12を、その両下端縁が、ダクト長手方向
視において、両側の排気ダクト3の前面部の上端縁に各
別に連なる状態で設けて、ダクト長手方向視において、
両側の排気ダクト3の斜め下向き湾曲状の前面部とそれ
らの間のアーチ状の排気案内板12とをアーチ状に連ね
てある。
【0019】排気ダクト3の各排気口2には、グリスフ
ィルタ13を設けてある。
【0020】厨房Kの床には、ガスコンロ等を備えた長
尺状の複数のガス調理器Hを、夫々の長手方向を排気ダ
クト3の長手方向に沿わした状態で、排気ダクト3の並
び方向に沿って並べて据え付け、各ガス調理器Hには、
都市ガス等のガス燃料を供給する共通ガス供給路14か
ら分岐した個別ガス供給路15を接続してある。
【0021】つまり、複数の排気ダクト3を天井部Cの
全体に分散させた状態で設け、隣接する排気ダクト3の
間に設けた排気案内板12の下面12sを、排気対象気
Eとしての調理排気を各排気ダクト3に案内する案内面
Sとして機能させることにより、天井部Cの略全面を排
気用のフードとしてみなせるようにして、天井排気装置
に構成してある。そして、加熱調理により発生して上昇
してくる排気対象気Eを、排気用送風機10の吸気作用
により、複数の排気ダクト3の排気口2を通じて吸引し
て排気すると共に、給気用送風機6により、外気Aを空
気調和機7にて温調して2本の給気ダクト1から厨房K
に供給して、厨房Kを換気するように構成してある。
【0022】図1に示すように、天井排気装置の排気量
制御装置は、各内側の排気ダクト3に接続した個別排気
路8に設けたモータ駆動式のダンパ21と、給気用送風
機6の回転速度を調整して給気量を調整する給気用イン
バータ22と、排気用送風機10の回転速度を調整して
排気量を調整する排気用インバータ23と、共通ガス供
給路14に設けて、複数のガス調理器Hに対する合計ガ
ス供給量を排気負荷として計測する共通ガスメータ24
と、その共通ガスメータ24の検出情報に基づいてダン
パ21、給気用インバータ22及び排気用インバータ2
3の作動を制御する制御手段としての制御部25と、そ
の制御部25に運転開始、停止等の制御情報を指令する
操作部26等を備えて構成してある。
【0023】ダンパ21は、制御部25により、全閉状
態と全開状態とに切り換えるように作動を制御するが、
ダンパ21を全開状態にすることが排気ダクト3を運転
させることに相当し、ダンパ21を全閉状態にすること
が排気ダクト3の運転を停止させることに相当する。
【0024】尚、ガス調理器Hのガス消費量が多くなる
ほど発生する排気対象気Eとしての調理排気が多くな
る、換言すれば排気負荷が増大することから、共通ガス
メータ24は、複数のガス調理器Hに対する合計ガス供
給量を排気負荷の大きさとして検出する排気負荷検出手
段として機能する。ちなみに、排気負荷は、合計ガス供
給量がゼロから予め設定した最大値までの範囲で、合計
ガス供給量が多くなるほど排気負荷が大きくなる状態
で、合計ガス供給量に対応させて排気負荷をゼロから1
00%の間で設定してある。ちなみに、合計ガス供給量
がゼロのときは排気負荷がゼロ、合計ガス供給量が予め
設定した最大値のときは排気負荷が100%になるよう
に設定してある。
【0025】次に、制御部25の制御動作について説明
する。制御部25は、共通ガスメータ24が検出する排
気負荷に基づいて、排気負荷が小さいときには大きいと
きよりも排気量を減少させるように、複数の排気ダクト
3の運転を制御する排気量減少制御を実行し、排気負荷
が大きいときには小さいときよりも排気量を増大させる
ように、複数の排気ダクト3の運転を制御する排気量増
大制御を実行する。
【0026】本発明においては、制御部25は、排気量
減少制御として、複数の排気ダクト3のうちで停止させ
る排気ダクト3の両側方には運転を継続する排気ダクト
3を存在させる状態で、複数の排気ダクト3のうちの一
部の排気ダクト3の運転を停止させる処理を実行するよ
うに構成してある。第1実施形態では、制御部25は、
給気ダクト1に隣接する排気ダクト3の運転を継続する
状態で排気量減少制御を実行するように構成してあり、
具体的には、制御手段25は、排気量減少制御におい
て、共通ガスメータ24が検出する排気負荷が小さくな
るほど停止させる排気ダクト3の数を増大させ、且つ、
給気ダクト1から遠い排気ダクト3から順に先に停止さ
せるように構成してある。
【0027】又、制御部25は、排気量増大制御とし
て、給気ダクト1に隣接する排気ダクト3の運転を継続
する状態で、共通ガスメータ24が検出する排気負荷が
大きくなるほど運転させる排気ダクト3の数を増大さ
せ、且つ、給気ダクト1から近い排気ダクト3から順に
先に運転させるように構成してある。
【0028】以下、排気量減少制御及び排気量増大制御
について更に説明を加えるが、以下の説明では、6台全
ての排気ダクト3を対象にして運転の制御の説明をする
が、排気用送風機10を運転している間は、両側の給気
ダクト3の夫々に隣接する排気ダクト3、即ち2台の端
側の排気ダクト3は常に運転が継続されているので、実
際は、2台の端側の排気ダクト3以外の4台の内側の排
気ダクト3の運転を制御することになる。
【0029】図6に示すように、予め、排気負荷と排気
ダクト運転台数の関係として、少なくとも2台以上の排
気ダクト3を運転する状態で、排気負荷が大になるに伴
って、運転台数を段階的に増大させるように設定して、
制御部25に記憶させてある。例えば、排気負荷を20
%幅で5段階に分割し、排気負荷が0から20%未満は
2台、20%以上、40%未満は3台というように、排
気負荷の各段ごとに排気ダクト3の運転台数を設定して
ある。
【0030】又、図7に示すように、予め、排気ダクト
3の運転台数と運転させる排気ダクト3の位置との関係
を、両方の端側の排気ダクト3の運転は常時継続する状
態で、運転台数が少なくなるのに伴って、給気ダクト1
から遠い排気ダクト3から順に先に停止させるように設
定して、制御部25に記憶させてある。尚、図7におい
て、排気ダクト3の左右の並び順序は、図1ないし図3
において、ダクト長手方向視における排気ダクト3の並
び順序と同様である。
【0031】そして、制御部25は、操作部26から運
転開始指令があると、排気用送風機10の運転を開始
し、共通ガスメータ24が検出する排気負荷に対応する
排気ダクト3の運転台数を、排気負荷と排気ダクト運転
台数との関係の記憶情報から求め、求めた運転台数に対
応して、運転させる排気ダクト3の位置を、運転台数と
運転させる排気ダクト3の位置との関係の記憶情報から
判別して、運転させると判別した排気ダクト3に対応す
る排気ダンパ21を全開状態とすると共に、求めた運転
台数に対応する排気風量となるように、排気用インバー
タ23を制御して排気用送風機10の回転速度を調整す
る。具体的には、複数の排気ダクト3夫々の定格排気量
は同一としてあり、排気用送風機10による排気風量
が、排気ダクト3の定格排気量に排気ダクト3の運転台
数を乗じた排気風量になるように、制御部25は、排気
用インバータ23を制御して排気用送風機10の回転速
度を調整する。つまり、各排気ダクト3を運転させると
きは定格排気量にて、即ち定格状態にて運転させるよう
に構成してある。
【0032】又、制御部25は、排気用インバータ23
による排気用送風機10の排気風量の調整と並行して、
給気用送風機6による給気風量が排気用送風機10の排
気風量に応じて予め設定した設定給気量になるように、
給気用インバータ22を制御して給気用送風機6の回転
速度を調整する。尚、設定給気量は、厨房K内の排気対
象気Eが室外に流出しないように、厨房K内を負圧状態
に維持できるような風量に設定してある。
【0033】制御部25は、操作部26から、運転停止
指令が指令されるまでの間は、上述のように、共通ガス
メータ24が検出する排気負荷に基づいて、排気負荷に
対応する排気ダクト3の運転台数を求めると共に、求め
た運転台数に対応して、運転させる排気ダクト3の位置
を判別して、運転させると判別した排気ダクト3を運転
させる制御を継続する。
【0034】具体的には、排気負荷に対応する排気ダク
ト3の運転台数が6台のときは、図7に示すように、6
台全ての排気ダクト3を運転させる。この状態で、排気
負荷が小さくなって、排気負荷に対応する排気ダクト3
の運転台数が5台になると、左端、左から2台目、左か
ら3台目、右端及び右から2台目の排気ダクト3を運転
を継続させる状態で、右から3台目の排気ダクト3の運
転を停止させ、続いて、排気負荷が更に小さくなって、
排気負荷に対応する排気ダクト3の運転台数が4台にな
ると、左端、左から2台目、右端及び右から2台目の排
気ダクト3の運転を継続させる状態で、左から3台目の
排気ダクト3の運転を停止させる。又、排気負荷に対応
する排気ダクト3の運転台数が6台の状態から、一挙に
4台に減少するように排気負荷が小さくなると、最初に
左端、左から2台目、左から3台目、右端及び右から2
台目の排気ダクト3の運転を継続させる状態で、右から
3台目の排気ダクト3の運転を停止させ、続いて、左
端、左から2台目、右端及び右から2台目の排気ダクト
3の運転を継続させる状態で、左から3台目の排気ダク
ト3の運転を停止させる。要するに、排気負荷に対応す
る排気ダクト3の運転台数が1台ずつ減少するように排
気負荷が小さくなったとき、及び、排気負荷に対応する
排気ダクト3の運転台数が一挙に複数台数減少するよう
に排気負荷が小さくなったときのいずれにおいても、給
気ダクト1から遠い排気ダクト3から順に先に停止させ
るように構成してある。
【0035】又、排気負荷に対応する排気ダクト3の運
転台数が2台のときは、図7に示すように、左端及び右
端の排気ダクト3を運転させ、左から2台目、左から3
台目、右から2台目及び右から3台目の排気ダクト3の
運転を停止させる。この状態で、排気負荷が大きくなっ
て、排気負荷に対応する排気ダクト3の運転台数が3台
に増大すると、新たに左から2台目の排気ダクト3の運
転を開始させ、続いて、排気負荷が更に大きくなって、
排気負荷に対応する排気ダクト3の運転台数が4台に増
大すると、新たに右から2台目の排気ダクト3の運転を
開始させる。又、排気負荷に対応する排気ダクト3の運
転台数が2台の状態から、一挙に4台に増大するように
排気負荷が大きくなると、最初に、左から2台目の排気
ダクト3を運転を新たに開始させ、続いて、新たに右か
ら2台目の排気ダクト3の運転を開始させる。要する
に、排気負荷に対応する排気ダクト3の運転台数が1台
ずつ増大するように排気負荷が大きくなったとき、及
び、排気負荷に対応する排気ダクト3の運転台数が一挙
に複数台数増大するように排気負荷が大きくなったとき
のいずれにおいても、給気ダクト1から近い排気ダクト
3から順に先に運転を開始させるように構成してある。
【0036】そして、操作部26から運転停止が指令さ
れると、給気用送風機6及び排気用送風機10の運転を
停止させる。
【0037】〔第2実施形態〕以下、図面に基づいて、
本発明の第2実施形態を説明するが、第1実施形態と同
じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重
複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明
を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明
する。第2実施形態も、本発明を厨房用の天井排気装置
の排気量制御装置に適用した場合の実施形態である。図
4及び図5に示すように、第2実施形態においては、2
台の給気ダクト1及び6台の排気ダクト3の配置形態が
異なる以外は、第1実施形態と同様に構成してある。即
ち、厨房Kの天井部Cにおける対向する両側縁の間に、
6台の排気ダクト3を第1実施形態と同様に配置し、2
台の給気ダクト1は、排気ダクト3の長手方向の両側に
振り分けて配置してある。つまり、第2実施形態では、
端側の排気ダクト3は、厨房Kの壁部Wに隣接すること
になる
【0038】制御部3の制御動作は、第1実施形態と同
様であるので説明は省略する。つまり、第2実施形態に
おいては、制御部25は、厨房Kの壁部Wに隣接する排
気ダクト3の運転を継続する状態で排気量減少制御を実
行するように構成してあり、具体的には、制御手段25
は、排気量減少制御において、共通ガスメータ24が検
出する排気負荷が小さくなるほど停止させる排気ダクト
3の数を増大させ、且つ、厨房Kの壁部Wから遠い排気
ダクト3から順に先に停止させるように構成してある。
【0039】又、制御部25は、排気量増大制御とし
て、少なくとも2台以上の排気ダクト3を運転する状態
で、共通ガスメータ24が検出する合計ガス供給量が多
くなるほど運転させる排気ダクト3の数を増大させ、且
つ、厨房Kの壁部Wから近い排気ダクト3から順に先に
運転させるように構成してある。
【0040】〔第3実施形態〕以下、図8及び図9に基
づいて、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形
態は、本発明を厨房用の排気装置の排気量制御装置に適
用した場合の実施形態である。尚、第3実施形態におい
ては、厨房Kとそれに隣接する配膳室Bとを区画する壁
部Wには、調理済みの料理を受け渡すための開口部Wo
を設けると共に、開口部Woの下端に、調理済みの料理
の置き台Pを設けてあり、その置き台Pの側方に、長尺
状のガス調理器Hを間隔を隔てて2列に並べて据え付け
てある。各ガス調理器Hには、都市ガス等のガス燃料を
供給する共通ガス供給路14から分岐した個別ガス供給
路15を接続してある。
【0041】第3実施形態においては、給気ダクト1を
厨房Kの天井部Cにおける置き台P側の側縁に設け、長
手方向に沿って排気口2を備えてその排気口2にて吸気
作用する長尺状の排気ダクト3の複数(本実施形態では
4台)を、天井部Cにおける給気ダクト1の側方に間隔
を隔てて並設して構成してあるが、排気ダクト3の並び
方向両端に位置する端側の排気ダクト3以外の2台の内
側の排気ダクト3は、厨房Kの床に据え付けられた2列
のガス調理器H夫々の上方に位置させて設けてある。
尚、図8及び図9において、左端の排気ダクト3、左か
ら2台目の排気ダクト3及び右端の排気ダクト3は、長
手方向に沿って排気口2を備えてその排気口2にて吸気
作用する長尺状の排気ダクト部3sの2台を排気ダクト
部3sの長手方向に沿って並べて構成してあり、右から
2台目の排気ダクト3は、1台の排気ダクト部3sにて
構成してある。
【0042】排気ダクト3を構成する排気ダクト部3s
は、排気口2を備える両側面を斜め下向きに形成した長
尺の箱状であり、その箱状の排気ダクト部3sを、天井
部Cの下面に、下方に突出する状態で設けてあり、排気
口2には、グリスフィルタ13を設けてある。尚、2列
のガス調理器H夫々の上方には、排気フード16を、そ
の開口部を下向きにして設けてあり、排気ダクト3は、
その排気フード16内に設けてある。
【0043】第1実施形態と同様に、給気ダクト1と外
気取り入れ口4とを給気路5にて接続し、その給気路5
には、外気取り入れ口4から外気Aを吸い込んで給気路
5を通じて通風する給気用送風機6と、給気路5を流れ
る外気を温調する空気調和機7を設けてある。つまり、
給気ダクト1により、冷風を置き台Pの上方に供給する
ようにして、置き台Pの上方の温度を低くするようにし
てある。
【0044】第1実施形態と同様に、各排気ダクト3に
は、個別排気路8の一端を接続し、各個別排気路8の他
端は共通排気路9に接続し、共通排気路9の終端には、
その共通排気路9に吸気作用するように排気用送風機1
0を接続してある。そして、各ガス調理器Hによる加熱
調理により発生して上昇してくる排気対象気Eとしての
調理排気を、主として、各ガス調理器Hの上方に位置す
る排気ダクト3にて吸引して、排気するように構成して
ある。
【0045】図8に示すように、排気装置の排気量制御
装置は、各内側の排気ダクト3に接続した個別排気路8
に設けたモータ駆動式のダンパ21と、給気用送風機6
の回転速度を調整して給気量を調整する給気用インバー
タ22と、排気用送風機10の回転速度を調整して排気
量を調整する排気用インバータ23と、個別ガス供給路
15に設けて、複数のガス調理器H夫々に対する個別ガ
ス供給量を排気負荷として計測する個別ガスメータ27
と、その個別ガスメータ27の検出情報に基づいてダン
パ21、給気用インバータ22及び排気用インバータ2
3の作動を制御する制御部25と、その制御部25に運
転開始、停止等の制御情報を指令する操作部26等を備
えて構成してある。尚、予め、ガス調理器Hでの加熱調
理が行われている状態に対応する設定ガス供給量を設定
して、制御部25に記憶させてあり、制御部25は、個
別ガスメータ27が前記設定ガス供給量以上のガス供給
量を検出することに基づいて、そのように前記設定ガス
供給量以上のガス供給量を検出した個別ガスメータ27
に対応するガス調理器Hで加熱調理が開始されて、排気
負荷が発生したと判別するように構成してある。つま
り、排気負荷が発生したことを判別する個別ガスメータ
27の数が増加するほど、大きい排気負荷を検出するこ
とになる。
【0046】第1実施形態と同様に、ダンパ21は、制
御部25により、全閉状態と全開状態とに切り換えるよ
うに作動を制御するが、ダンパ21を全開状態にするこ
とが排気ダクト3を運転させることに相当し、ダンパ2
1を全閉状態にすることが排気ダクト3の運転を停止さ
せることに相当する。
【0047】制御部25は、2台の個別ガスメータ27
により検出する排気負荷に基づいて、排気負荷が小さい
ときには大きいときよりも排気量を減少させるように、
複数の排気ダクト3の運転を制御する排気量減少制御を
実行し、排気負荷が大きいときには小さいときよりも排
気量を増大させるように、排気量増大制御を実行する。
【0048】第3実施形態においても、第1実施形態と
同様に、制御部25は、排気量減少制御として、複数の
排気ダクト3のうちで停止させる排気ダクト3の両側方
には運転を継続する排気ダクト3を存在させる状態で、
複数の排気ダクト3のうちの一部の排気ダクト3の運転
を停止させる処理を実行するように構成してある。第3
実施形態では、具体的には、制御部25は、両方の端側
の排気ダクト3の運転を常時継続する状態で、2台の個
別ガスメータ27により検出する排気負荷が小さくなる
ほど停止させる排気ダクト3の数を増大させ排気量減少
制御を実行するように構成してある。
【0049】又、制御部25は、両方の端側の排気ダク
ト3の運転を常時継続する状態で、2台の個別ガスメー
タ27により検出する排気負荷が大きくなるほど運転さ
せる排気ダクト3の数を増大させるように、排気量増大
制御を実行するように構成してある。
【0050】以下、排気量減少制御及び排気量増大制御
について更に説明を加えるが、排気用送風機10を運転
している間は、両方の端側の排気ダクト3は常に運転が
継続されているので、排気量減少制御及び排気量増大制
御では、両方の端側の排気ダクト3の運転を常時継続す
る状態で、2台の個別ガスメータ27の検出情報に基づ
いて、2台の内側の排気ダクト3の運転を制御すること
になる。
【0051】制御部25は、操作部26から運転開始が
指令されると、排気用送風機10の運転を開始し、2台
の個別ガスメータ27の検出情報に基づいて、排気負荷
を検出した個別ガスメータ27に対応する内側の排気ダ
クト3の運転を開始させる排気量増大制御、及び、運転
中の内側の排気ダクト3に対応する個別ガスメータ27
が排気負荷を検出しなくなると、その運転中の内側の排
気ダクト3の運転を停止させる排気量減少制御を実行す
ると共に、その排気量増大制御及び排気量減少制御と並
行して、運転している排気ダクト3の台数に対応する排
気風量となるように、排気用インバータ23を制御して
排気用送風機10の回転速度を調整する。
【0052】具体的には、排気ダクト3を構成する各排
気ダクト部3sの定格排気量は同一としてあり、排気用
送風機10による排気風量が、排気ダクト部3sの定格
排気量に排気ダクト部3sの運転台数を乗じた排気風量
になるように、制御部25は、排気用インバータ23を
制御して排気用送風機110の回転速度を調整する。つ
まり、各排気ダクト3を運転させるときは定格排気量に
て、即ち定格状態にて運転させるように構成してある。
【0053】又、制御部25は、排気用インバータ23
による排気用送風機10の排気風量の調整と並行して、
給気用送風機6による給気風量が排気用送風機10の排
気風量に応じて予め設定した設定給気量になるように、
給気用インバータ22を制御して給気用送風機6の回転
速度を調整する。尚、設定給気量は、厨房K内の排気対
象気Eが室外に流出しないように、厨房K内を負圧状態
に維持できるような風量に設定してある。
【0054】そして、操作部26から運転停止が指令さ
れると、給気用送風機6及び排気用送風機10の運転を
停止させる。
【0055】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態においては、複数の排気ダクト
3のうちで停止させる排気ダクト3の両側方には運転を
継続する排気ダクト3を存在させる状態で、複数の排気
ダクト3のうちの一部の排気ダクト3の運転を停止させ
る処理の具体構成として、両方の端側の排気ダクト3の
運転を常時継続させることにより、停止させる排気ダク
ト3の両側方には運転を継続する排気ダクト3を存在さ
せる状態とする場合について例示したが、この場合に限
定されるものではない。例えば、両方の端側の排気ダク
ト3夫々に接続した個別排気路8にも、ダンパ21を設
けて、停止させる排気ダクト3の両側方に存在させる運
転継続対象の排気ダクト3として、両方の端側の排気ダ
クト3だけでなく、内側の排気ダクト3も含めても良
い。例えば、上記の第1及び第2の各実施形態において
は、排気負荷に対応する排気ダクト3の運転台数が3台
のときは、例えば、左から2台目、左から3台目及び右
から3台目の排気ダクト3を運転させ、左端、右端及び
右から2台目の排気ダクト3の運転を停止させる状態と
し、排気負荷に対応する排気ダクト3の運転台数が2台
になると、左から2台目及び右から3台目の排気ダクト
3の運転を継続させる状態で、左から3台目の排気ダク
ト3の運転を停止させるようにしても良い。
【0056】(ロ) 排気ダクト3の夫々に対して、排
気用送風機10を設けて、その排気用送風機10の発停
により、各排気ダクトの運転を制御するように構成して
も良い。
【0057】(ハ) 上記の第1及び第2の各実施形態
においては、隣接する排気ダクト3の間にアーチ状の排
気案内板12を設けて、その排気案内板12のアーチ状
の下面12sを、排気対象気Eを各排気ダクト3に案内
する排気案内面Sとして機能させる場合について例示し
たが、排気案内面Sはアーチ状に限定されるものではな
く、例えば平面状でも良い。
【0058】(ニ) 排気ダクト3の設置台数は、3台
以上の条件で、種々に設定可能である。 (ホ) 外気Aを排気対象域に供給するための給気ダク
ト1を含め給気構成を省略して、排気ダクト3による排
気に伴って、ギャラリ等から外気Aを排気対象域内に吸
い込むように構成しても良い。
【0059】(ヘ) 排気負荷検出手段の具体構成は、
上記の実施形態において例示したガスメータに限定され
るものではない。例えば、ガス調理器Hに代えて電気式
調理器を設ける場合は、電気式調理器の消費電力を排気
負荷の大きさとして検出する電力計を設けても良い。あ
るいは、排気対象域内の空気に含まれる排気対象気の濃
度を排気負荷の大きさとして検出するガスセンサを設け
ても良い。
【0060】(ト) 本発明は、上記の実施形態におい
て例示した如き調理排気を排気する排気装置の排気量制
御装置以外にも、種々の排気対象気を排気する排気装置
の排気量制御装置に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる排気装置の排気量制御装
置の制御構成を示す図
【図2】第1実施形態にかかる排気量制御装置を備えた
排気装置の斜め上向きの斜視図
【図3】第1実施形態にかかる排気量制御装置を備えた
排気装置の斜め下向きの斜視図
【図4】第2実施形態にかかる排気装置の排気量制御装
置の制御構成を示す図
【図5】第2実施形態にかかる排気量制御装置を備えた
排気装置の斜め下向きの斜視図
【図6】第1及び第2の各実施形態にかかる排気装置の
排気量制御装置における排気負荷と排気ダクトの運転台
数との関係を示す図
【図7】第1及び第2の各実施形態にかかる排気装置の
排気量制御装置における排気ダクトの運転台数と運転す
る排気ダクトの位置との関係を示す図
【図8】第3実施形態にかかる排気装置の排気量制御装
置の制御構成を示す図
【図9】第3実施形態にかかる排気量制御装置を備えた
排気装置の斜め下向きの斜視図
【図10】従来の排気装置の排気量制御装置の制御構成
を示す図
【図11】従来の排気装置の排気量制御装置における排
気負荷と排気量との関係を示す図
【符号の説明】
1 給気部 3 排気部 24,27 排気負荷検出手段 25 制御手段 C 天井部 K 排気対象域 S 案内面 W 壁部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の各部において吸気作用する長
    尺状の排気部の複数が、その横幅方向に沿って排気対象
    域の天井部に並設され、 前記排気対象域の排気負荷の大きさを検出する排気負荷
    検出手段の検出情報に基づいて、排気負荷が小さいとき
    には大きいときよりも排気量を減少させるように前記複
    数の排気部の運転を制御する排気量減少制御を実行する
    制御手段が設けられた排気装置の排気量制御装置であっ
    て、 前記制御手段は、前記排気量減少制御として、前記複数
    の排気部のうちで停止させる排気部の両側方には運転を
    継続する排気部を存在させる状態で、前記複数の排気部
    のうちの一部の排気部の運転を停止させる処理を実行す
    るように構成されている排気装置の排気量制御装置。
  2. 【請求項2】 外気を供給する給気部が、前記排気部の
    並び方向に前記排気部と並べて設けられ、 前記制御手段は、前記給気部に隣接する排気部の運転を
    継続する状態で前記排気量減少制御を実行するように構
    成されている請求項1記載の排気装置の排気量制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記排気量減少制御に
    おいて、前記排気負荷が小さくなるほど停止させる排気
    部の数を増大させ、且つ、前記給気部から遠い排気部か
    ら順に先に停止させるように構成されている請求項2記
    載の排気装置の排気量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記排気対象域の壁部
    に隣接する排気部の運転を継続する状態で前記排気量減
    少制御を実行するように構成されている請求項1記載の
    排気装置の排気量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記排気量減少制御に
    おいて、前記排気負荷が小さくなるほど停止させる排気
    部の数を増大させ、且つ、前記壁部から遠い排気部から
    順に先に停止させるように構成されている請求項4記載
    の排気装置の排気量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、運転を継続する排気部
    は定格状態にて運転を継続するように構成されている請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の排気装置の排気量制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の排気部が、前記天井部の全体
    にわたって分散するように設けられ、 隣接する排気部の間には、排気対象気を各排気部に案内
    する案内面が設けられている請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の排気装置の排気量制御装置。
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