JP5611860B2 - 器具取付枠及び器具取付方法 - Google Patents
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Description
そのため、特許文献1に記載の補強板は、取付穴から挿入されて壁裏面で拡開された状態でないと配線材を矩形穴に挿通できず、作業者が取付穴から指を入れるようにして壁裏面で配線材を矩形穴に挿通しなければならないので、配線材が矩形孔に挿通しにくく、また、補強板を拡開する最中や、配線材を矩形孔に挿通する最中に、誤って補強板を壁裏面へ落下させてしまう恐れがあり、作業性が良くなかった。
器具を壁や天井に取り付けるために、前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から前記パネル材の裏側へと通されて、前記パネル材の表側から器具又は当該器具の器具枠が固定されることで前記壁や天井に前記器具を取り付ける器具取付枠であって、前記器具又は器具枠を固定するための少なくとも一対の固定部と、前記器具が挿通可能な挿通孔が辺部に囲まれて形成された枠体と、前記透孔を通過可能に前記枠体を折りたたむための折曲部と、を備え、当該折曲部は、前記辺部に設けられて、前記辺部の一部を約180°回動させて前記枠体を折りたたむことで前記器具に接続される配線材が挿通可能な挿通スペースが前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される位置に設けられていることをを特徴としている。
前記枠体は、略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記辺部には、少なくとも一対の前記固定部と、一対の前記折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴としている。
前記枠体は、前記辺部としての一対の対向する長辺部と一対の対向する短辺部とによって略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記短辺部に、少なくとも一対の前記固定部及び一対の折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴ととしている。
前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から、前記パネル材の表側に引き出された前記器具に接続される配線材を、前記器具取付枠の前記枠体の前記挿通孔に挿通し、当該挿通孔に前記配線材が挿通されたまま前記枠体を折りたたみ、又は、前記枠体を折りたたむことで、前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される前記挿通スペースに前記配線材を挿通し、前記枠体が折りたたまれた状態の前記器具取付枠を、前記配線材が前記挿通スペースに挿通されたまま前記透孔から前記パネル材の裏側へと通し、当該パネル材の裏側で前記枠体を展開し、前記パネル材の表側から前記一対の固定部に、器具又は当該器具の器具枠を固定することで、当該器具又は器具枠と、前記枠体とで前記パネル材を挟持するようにして、前記器具を前記壁や天井に取り付けることを特徴としている。
以下、本発明を具体化した器具取付枠の第1実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。尚、以下の説明において「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、図1に示す矢印Yの方向を上下方向とし、矢印Xの方向を左右方向、矢印Zの方向を前後方向とする。
器具固定枠1は合成樹脂によって一体成型され、図1及び図2に示すように、枠体11は、辺部として、短い短辺部111,112と、長い長辺部113,114を備え、短辺部111,112が対をなし互いに平行に上下方向に対向し、長辺部113,114が対をなし互いに平行に左右方向に対向するよう形成され、短辺部111,112には、枠体11を折りたたむための、対をなす折曲部13が対向するように設けられている。枠体11が、折りたたまれずに、図1に示すように展開された状態では、枠体11は略矩形枠状をなすとともに、各辺部に囲まれて挿通孔10が形成されている。
図3に示すように、壁Wは、図示しない柱と、その柱の前後両面に立設される一対のパネル材W1,W2によって構成される建物内の空間を仕切るための二重壁、すなわち間仕切り壁である。各パネル材は石膏ボードで形成されている。一対のパネル材W1,W2の間、すなわちパネル材W1の裏側には中空の壁裏Rが形成されている。壁裏Rには配線材としてのケーブルCが配線されている。なお、パネル材W1の任意の位置には、そのパネル材W1の表側、すなわち壁表から、壁裏Rに貫通する透孔Hが電動穿孔具(図示せず)によって略小判形状に穿設される。この透孔Hの大きさは、長手方向について、展開された状態の枠体11の長手方向となる上下方向の長さより短く、幅方向について、展開された状態の枠体11の幅方向となる左右方向の長さよりも短い。
・器具取付枠1は、ケーブルCを挿通孔10に挿通した状態で、透孔Hを通過可能に折りたたむことができるので、ケーブルCを挿通孔10に挿通する作業を、透孔Hから指先をいれて壁裏Rで行わずに済むため、ケーブルCを挿通孔10に挿通しやすく作業性に優れている。
以下、本発明を具体化した器具取付枠の第2実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。尚、第2実施形態の器具取付枠は第1実施形態の枠体11及び折曲部13を変更したのみの構成であるため、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
・第1実施形態では、一対の係止爪14が、透孔Hの内縁に食い込むように上下方向に突っ張り、器具取付枠1をパネル材W1に仮止めしたが、第2実施形態では、対をなす係止爪14が、透孔Hの内縁に食い込むよう、それぞれ左右方向に突っ張り、器具取付枠2がパネル材W1に仮止めされるとともに、両方の分割体21a,21bに対向して対をなしている係止爪14が、ともに透孔H内に配置されることで、分割体21a,21bの回動が完全に規制される。
・第1実施形態では、枠体11が、前方、すなわち器具枠Fが取り付けられる側へ折りたたまれるため、特に折りたたみを規制する手段を形成しなくとも、パネル材W1の裏面に各辺部前面が当接させることで、同時に枠体11の折りたたみが規制され、仮止めされた後、略矩形枠状を保つことができたが、第2実施形態の器具取付枠2は、後方へ折りたたまれるため、回動規制部23を設け、作業者の望まない分割体21a,21bの回動を規制している。さらに、対をなす係止爪14を両方の分割体21a,21bに対向して設けることで、仮止めされるとともに、より確実に分割体21a,21bの回動を規制し、仮止めされた後、枠体21が折りたたまれることを防ぐことができる。
・係止爪14が二対設けられているので、パネル材W1への器具取付枠2の仮止めがより確実になる。
・各実施形態において挿通孔10にケーブルCを挿通した後に枠体11(21)を折りたたんだが、先に枠体11(21)を折りたたんで挿通スペースSを形成した後、その挿通スペースSにケーブルCを挿通してもよい。
Claims (4)
- 器具を壁や天井に取り付けるために、前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から前記パネル材の裏側へと通されて、前記パネル材の表側から器具又は当該器具の器具枠が固定されることで前記壁や天井に前記器具を取り付ける器具取付枠であって、
前記器具又は器具枠を固定するための少なくとも一対の固定部と、
前記器具が挿通可能な挿通孔が辺部に囲まれて形成された枠体と、
前記透孔を通過可能に前記枠体を折りたたむための折曲部と、を備え、
当該折曲部は、前記辺部に設けられて、前記辺部の一部を約180°回動させて前記枠体を折りたたむことで前記器具に接続される配線材が挿通可能な挿通スペースが前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される位置に設けられていることを特徴とする器具取付枠 - 前記枠体は、略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記辺部には、少なくとも一対の前記固定部と、一対の前記折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の器具取付枠。
- 前記枠体は、前記辺部としての一対の対向する長辺部と一対の対向する短辺部とによって略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記短辺部に、少なくとも一対の前記固定部及び一対の折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の器具取付枠。
- 請求項1または3のいずれか一項に記載の器具取付枠を用いて、器具を壁や天井に取り付ける器具取付方法であって、
前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から、前記パネル材の表側に引き出された前記器具に接続される配線材を、前記器具取付枠の前記枠体の前記挿通孔に挿通し、当該挿通孔に前記配線材が挿通されたまま前記枠体を折りたたみ、
又は、前記枠体を折りたたむことで、前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される前記挿通スペースに前記配線材を挿通し、
前記枠体が折りたたまれた状態の前記器具取付枠を、前記配線材が前記挿通スペースに挿通されたまま前記透孔から前記パネル材の裏側へと通し、
当該パネル材の裏側で前記枠体を展開し、前記パネル材の表側から前記一対の固定部に、器具又は当該器具の器具枠を固定することで、当該器具又は器具枠と、前記枠体とで前記パネル材を挟持するようにして、前記器具を前記壁や天井に取り付けることを特徴とする器具取付方法。
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JP2011038529A JP5611860B2 (ja) | 2011-02-24 | 2011-02-24 | 器具取付枠及び器具取付方法 |
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2011
- 2011-02-24 JP JP2011038529A patent/JP5611860B2/ja active Active
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