JP5611860B2 - 器具取付枠及び器具取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、器具や器具枠を壁や天井を形成するパネル材の表側に取り付けるために、パネル材の裏側に配置される器具取付枠に関する。
建物の壁や天井を形成するパネル材に例えば器具としての配線器具を取り付けるために、パネル材の裏側に配置される器具取付枠として、配線器具の取付装置(特許文献1)が提案されている。
特許文献1に記載の配線器具の取付装置は、矩形穴(挿通孔)及び縦溝(折曲部)が形成された補強板(器具取付枠)が、細溝で中央でコ字形に折畳まれ、薄壁(パネル材)に設けられた取付穴(透孔)から壁裏面に挿入され、拡開され、接着層によって仮止めされた後、配線器具(器具)が固着される。なお、特許文献1では省略されているが、この種の配線器具の取付装置では、補強板を壁裏面に挿入してから配線器具を固着するまでの間に、配線器具に接続される配線材を矩形穴に挿通し、取付穴から引き出して配線器具に配線する作業が行われる。
実開昭51−153491号公報
しかしながら、特許文献1に記載の補強板は、配線材を矩形穴に挿通した状態で折畳むことができない。
そのため、特許文献1に記載の補強板は、取付穴から挿入されて壁裏面で拡開された状態でないと配線材を矩形穴に挿通できず、作業者が取付穴から指を入れるようにして壁裏面で配線材を矩形穴に挿通しなければならないので、配線材が矩形孔に挿通しにくく、また、補強板を拡開する最中や、配線材を矩形孔に挿通する最中に、誤って補強板を壁裏面へ落下させてしまう恐れがあり、作業性が良くなかった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、器具を壁や天井を形成するパネル材に取り付ける際に、そのパネル材に設けた透孔から配線材の挿通作業を行わずに済み、パネル材の裏側に落としてしまうこともない、作業性に優れた器具取付枠を提供することにある。
請求項1に記載の発明に係る器具取付枠は、
器具を壁や天井に取り付けるために、前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から前記パネル材の裏側へと通されて、前記パネル材の表側から器具又は当該器具の器具枠が固定されることで前記壁や天井に前記器具を取り付ける器具取付枠であって、前記器具又は器具枠を固定するための少なくとも一対の固定部と、前記器具が挿通可能な挿通孔が辺部に囲まれて形成された枠体と、前記透孔を通過可能に前記枠体を折りたたむための折曲部と、を備え、当該折曲部は、前記辺部に設けられて、前記辺部の一部を約180°回動させて前記枠体を折りたたむことで前記器具に接続される配線材が挿通可能な挿通スペースが前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される位置に設けられていることをを特徴としている。
請求項2に記載の発明に係る器具取付枠は、請求項1に記載の器具取付体において、
前記枠体は、略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記辺部には、少なくとも一対の前記固定部と、一対の前記折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明に係る器具取付枠は、請求項2に記載の器具取付体において、
前記枠体は、前記辺部としての一対の対向する長辺部と一対の対向する短辺部とによって略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記短辺部に、少なくとも一対の前記固定部及び一対の折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴ととしている。
請求項4に記載の発明に係る器具取付方法は、請求項1または3のいずれか一項に記載の器具取付枠を用いて、器具を壁や天井に取り付ける器具取付方法であって、
前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から、前記パネル材の表側に引き出された前記器具に接続される配線材を、前記器具取付枠の前記枠体の前記挿通孔に挿通し、当該挿通孔に前記配線材が挿通されたまま前記枠体を折りたたみ、又は、前記枠体を折りたたむことで、前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される前記挿通スペースに前記配線材を挿通し、前記枠体が折りたたまれた状態の前記器具取付枠を、前記配線材が前記挿通スペースに挿通されたまま前記透孔から前記パネル材の裏側へと通し、当該パネル材の裏側で前記枠体を展開し、前記パネル材の表側から前記一対の固定部に、器具又は当該器具の器具枠を固定することで、当該器具又は器具枠と、前記枠体とで前記パネル材を挟持するようにして、前記器具を前記壁や天井に取り付けることを特徴としている。
この発明によれば、器具取付枠によって器具をパネル材に取り付ける際に、そのパネル材に設けた透孔から配線材の挿通作業を行わずに済み、パネル材の裏側に器具取付枠を落としてしまうこともなくなり、作業性を向上させることができる。
第1実施形態の器具取付枠の枠体が展開された状態を示す斜視図。 第1実施形態の器具取付枠の枠体が折りたたまれた状態及び折りたたまれる過程を示す斜視図 第1実施形態の器具取付枠の挿通孔に配線材が挿通された状態を示す図 第1実施形態の器具取付枠の枠体が折りたたまれ、配線材が挿通スペースに挿通された状態を示す図 第1実施形態の器具取付枠が透孔を通過させられようとしている状態を示す図 第1実施形態の器具取付枠の枠体が壁裏で展開される過程を示す図 第1実施形態の器具取付枠がパネル材に仮止めされ、固定部に器具枠が固定される状態を示す図 第1実施形態の器具取付枠でコンセントが壁表に取り付けられた状態を示す図 図8に記した切断線(一点鎖線)によって切断した断面図 第2実施形態の器具取付枠の枠体が展開された状態を示す斜視図 第2実施形態の器具取付枠の枠体が分解された状態を示す斜視図 第2実施形態の器具取付枠の枠体が折りたたまれ、配線材が挿通スペースに挿通された状態を示す平面図及び正面図
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した器具取付枠の第1実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。尚、以下の説明において「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、図1に示す矢印Yの方向を上下方向とし、矢印Xの方向を左右方向、矢印Zの方向を前後方向とする。
本実施形態の器具取付枠は、壁としての二重壁を形成するパネル材に穿設された透孔から、そのパネル材の裏側である壁裏に配置され、器具としてのコンセントを保持する器具枠が表側である壁表から固定部に固定されることで、パネル材を器具枠とで挟持するようにして壁表にコンセントを取り付ける器具取付枠である。
まず、器具取付枠1について説明する。
器具固定枠1は合成樹脂によって一体成型され、図1及び図2に示すように、枠体11は、辺部として、短い短辺部111,112と、長い長辺部113,114を備え、短辺部111,112が対をなし互いに平行に上下方向に対向し、長辺部113,114が対をなし互いに平行に左右方向に対向するよう形成され、短辺部111,112には、枠体11を折りたたむための、対をなす折曲部13が対向するように設けられている。枠体11が、折りたたまれずに、図1に示すように展開された状態では、枠体11は略矩形枠状をなすとともに、各辺部に囲まれて挿通孔10が形成されている。
短辺部111,112には、それぞれの中央から挿通孔10内に突出するように、一対の固定部として、ビス孔121を備えた一対のボス部12が対向するように設けられている。各ボス部12は、ナット体Nをボス部12内に嵌入するためのナット挿入口122をそれぞれ備え、その各ナット挿入口122から内部にナット体Nが嵌入されている。嵌入された各ナット体Nは、螺子穴N1がビス孔121から前方に臨んでいる。
一対の折曲部13は、短辺部111,112の、それぞれ前方から見て中央より右寄りの位置に、対向するように設けられている。各折曲部13は、短辺部111(112)において前側に薄肉部131を残すようにスリット132を設けることで形成されている。各折曲部13によって枠体11は、長辺部114及び短辺部111,112の各折曲部13より長辺部114側、すなわち前方からみて右側の部分が、各薄肉部131を支点にして長辺部113側へと約180°回動されることで、図2のように折りたたまれる。このように折りたたまれることで、挿通孔内縁のうち、長辺部113と、短辺部111,112の前方から見て折り返された長辺部114より左側の部分により形成される部分と、枠体外縁のうち長辺部114とによって囲まれるように挿通スペースSが形成される。つまり、一対の折曲部13は、短辺部111,112に設けられて、枠体11を折りたたむことで枠体外縁と挿通孔内縁によって挿通スペースSが形成される位置に設けられている。
また、短辺部111,112は、対をなす係止爪14がそれぞれの前面から突出して設けられ、短辺部111,112のそれぞれに係止爪収容部15が設けられている。各係止爪収容部15は、短辺部111(112)の折曲部13より長辺部114側の部分において、枠体11が折りたたまれた際に係止爪14と対向する位置にそれぞれ設けられ、図2のように、各係止爪14は、折りたたんだ際に短辺部111,112の各折曲部13より長辺部114側の部分と干渉しないように各係止爪収容部15に収容される。
さらに、短辺部111,112それぞれの、枠体11の幅方向である左右方向の中央にあたる位置には対となる位置決め溝16が、それぞれ枠体外縁から凹設されている。長辺部113,114それぞれの、枠体11の長手方向である上下方向の中央にあたる位置には、別の対となる位置決め溝16が、それぞれ枠体外縁から凹設されている。
次に壁Wについて説明する。
図3に示すように、壁Wは、図示しない柱と、その柱の前後両面に立設される一対のパネル材W1,W2によって構成される建物内の空間を仕切るための二重壁、すなわち間仕切り壁である。各パネル材は石膏ボードで形成されている。一対のパネル材W1,W2の間、すなわちパネル材W1の裏側には中空の壁裏Rが形成されている。壁裏Rには配線材としてのケーブルCが配線されている。なお、パネル材W1の任意の位置には、そのパネル材W1の表側、すなわち壁表から、壁裏Rに貫通する透孔Hが電動穿孔具(図示せず)によって略小判形状に穿設される。この透孔Hの大きさは、長手方向について、展開された状態の枠体11の長手方向となる上下方向の長さより短く、幅方向について、展開された状態の枠体11の幅方向となる左右方向の長さよりも短い。
次に上記構成の器具取付枠1を使用して、器具としてのコンセントAを上記構成の壁Wに取り付ける方法について説明する。
まず、一方のパネル材W1に、壁表から壁裏Rへと電動穿孔具で略小判形状の透孔Hを穿設し、透孔Hから、壁裏Rに配線されていたコンセントAに接続されるケーブルCを壁表に引き出す。このとき、透孔Hの穿孔中心は、パネル材W1の表面に器具取付枠1をあてがい、対となる位置決め溝16を直線で結ぶようにけがき、2直線の交点に特定することができる。次に図3に示すように、壁表で展開した状態の器具取付枠1の挿通孔10に引き出したケーブルCを先端から挿通する。
次に図4に示すように、ケーブルCを、挿通孔10に挿通したまま、その挿通孔10内において、枠体11が折りたたまれて挿通スペースSが形成される長辺部113側に寄せ、枠体11を折りたたむと、枠体11は、ケーブルCを挿通スペースSに挿通された状態に折りたたまれる。この時、折りたたまれた状態の枠体11の長手方向となる上下方向の長さは透孔Hの上下方向の長さより長く、幅方向となる左右方向の長さは、透孔Hの幅方向の長さよりも短い。つまり、器具取付枠1は枠体11を折りたたむことで、透孔Hを長手方向に通過可能になる。
次に図5に示すように、ケーブルCが挿通スペースSに挿通された状態に折りたんだ枠体11を、パネル材W1及び透孔Hに対して長手方向を傾けつつ、ケーブルCに対してスライドさせ、枠体11の上端から透孔H内に入れ壁裏Rへと通す。
次に図6に示すように、壁裏Rにおいて、折りたたまれていた枠体11を、折りたたまれていた部分である、長辺部114及び短辺部111,112の各折曲部13より長辺部114側の部分を、展開した状態に戻すべく回動させる。
次に図7に示すように、壁裏Rで枠体11を展開した器具取付枠1を、パネル材W1の裏面に枠体11の各辺部前面が当接し、一対のボス部12及び係止爪14が透孔H内に突出するように、壁裏Rにおいてパネル材W1側に引き寄せる。その際、一対の係止爪14が互いに近づくように弾性変形し、その復元力で透孔Hの内縁に喰い込もうと上下方向に突っ張ることで、器具取付枠1をパネル材W1に仮止めした状態になる。
次に、図7〜図9に示すように、ケーブルCが接続されたコンセントAを保持する器具枠Fを、ビスBを器具枠Fの固定孔F1を通しボス部12内のナット体Nに螺入させて固定する。その際、コンセントAの後ろ側の端部が、挿通孔10内に挿通されることで、器具枠Fがパネル材W1の表面に当接し、その器具枠Fと枠体11とでパネル材W1を挟持するようにして、コンセントAがパネル材W1に取り付けられる。そして、パネル材W1の表面において、カバー(図示せず)を器具枠Fに取り付けることによって、器具枠F及び透孔Hを隠し、コンセントAの壁Wへの取り付けが完了する。
なお、図6及び7において、特に図示しないが、壁裏Rにおいて折りたたまれていた枠体11を展開する作業と、枠体11を展開した器具取付枠1をパネル材W1の裏面に引き寄せ仮止めする作業は、作業者が壁表から透孔Hに指先をいれて行う。
第1実施形態の器具取付枠1は以下の効果を奏する。
・器具取付枠1は、ケーブルCを挿通孔10に挿通した状態で、透孔Hを通過可能に折りたたむことができるので、ケーブルCを挿通孔10に挿通する作業を、透孔Hから指先をいれて壁裏Rで行わずに済むため、ケーブルCを挿通孔10に挿通しやすく作業性に優れている。
・器具取付枠1は、壁裏Rで枠体11を展開する作業を行う際に、すでに枠体11にケーブルCが挿通されているので、誤って作業者の手から離れてしまっても、壁表まで引き出されたケーブルCに支えられ、壁裏Rに落下してしまわないので作業性に優れている。
・器具取付枠1は、挿通孔10の全周を囲うように枠状に辺部を備えているので、丈夫である。
・器具取付枠1は、短辺部111,112それぞれに、一対のボス部12と折曲部13が、それぞれ対向するように設けられているので、器具枠Fをボス部12にビスBで固定する際に枠体11に加わる力によって折りたたまれてしまうことがない。
・器具取付枠1は、一対の折曲部13を短辺部111,112に設けられているので、枠体11を幅方向に折りたため、壁裏Rが狭い場合でも容易に展開できる。
・器具取付枠1は、枠体11が、前方、すなわち器具枠Fが取り付けられる側へ折りたたまれる。このため、特に折りたたみを規制する手段を形成しなくとも、パネル材W1の裏面に各辺部前面が当接させることで、同時に枠体11の折りたたみが規制され、仮止めされた後、略矩形枠状を保つことができる。
・器具取付枠1は、係止爪14によってパネル材W1に仮止めできるので、器具枠Fをボス部12に取り付ける作業等が行いやすい。
・器具取付枠1は、位置決め溝16によって正確に透孔Hの中心位置を定めることができる。
・器具取付枠1は、予め壁裏Rに配線ボックス等を配置しておく必要がなく、壁Wを設置した後で、パネル材W1の任意の位置に透孔Hを穿設し、コンセントAを取り付けることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した器具取付枠の第2実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。尚、第2実施形態の器具取付枠は第1実施形態の枠体11及び折曲部13を変更したのみの構成であるため、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図10〜図12に示すように、枠体21は、一対の分割体21a,21bが連結されて形成される。分割体21a,21bはそれぞれ合成樹脂で一体成型され、分割体21aは、辺部として分割短辺部211a,212aと、長辺部213とを備え、分割体21bは、辺部として分割短辺部211b,212bと、長辺部214とを備えている。
分割体21a,21bは、枠体21を折りたたむだけでなく、分割体21a,21bを連結する機能も果たす一対の折曲部22によって連結される。その一対の折曲部22によって分割体21a,21bが連結されて形成された枠体21は、図10に示すように、展開された状態において、辺部としての、直線的に連続した分割短辺部211a,211bがなす短い短辺部211と、直線的に連続した分割短辺部212a,212bがなす短い短辺部212と、長い長辺部213,214とによって略矩形枠状に形成されている。短辺部211,212は対をなし互いに上下方向に対向するとともに互いに平行であり、長辺部213,214は対をなし互いに左右方向に対向するとともに互いに平行である。なお、一対の折曲部22は、短辺部211,212の、それぞれ前方から見て中央より右寄りの位置に、対向するように設けられている。
第2実施形態において挿通孔10は、第1実施形態と同様に、枠体21が展開された状態で、各辺部に囲まれて形成される。
図11に示すように、各折曲部22は、分割体21aに形成された被連結部22aと、分割体21bに形成された連結部22bからなり、各被連結部22aが各連結部22bと連結されることによって、分割体21a,21bは連結され、枠体21が形成される。
各被連結部22aは、分割体21aの分割短辺部211a(212a)の端部に設けられ、その先端に円筒状に突出する被係合部221が設けられている。各連結部22bは、分割体21bの分割短辺部211b(212b)の端部に設けられ、その先端に設けられた、被係合部221の外周面にその周方向に沿って摺動可能に係合される係合部222からなる。
つまり、分割体21a,21bが連結された状態において、分割体21bを、被係合部221を軸に、分割体21aに対し回動させることができ、枠体21は、展開された状態から、分割体21aの長辺部213に、分割体21bの長辺部214を近づけるように一対の折曲部22を支点に後方へと約180°回動させて、図12に示すように折りたたむことができる。
このように折りたたまれることで、第1実施形態と同様に、挿通孔内縁のうち、長辺部213と、分割短辺部211a,212a、枠体外縁のうち長辺部214とによって囲まれるように挿通スペースSが形成される。つまり、一対の折曲部22は、短辺部211,212に設けられて、枠体21を折りたたむことで枠体外縁と挿通孔内縁によって挿通スペースSが形成される位置に設けられている。
また、枠体21には一対の回動規制部23が設けられている。各回動規制部23は、図11に示すように、分割体21aに設けられた受け部23aと、分割体21bに設けられた突部23bからなる。各受け部23aには凹部231が設けられ、各突部23bには先端が丸められた突起232が設けられている。図10のように枠体21が展開された状態で、各凹部231に各突起232が嵌って、分割21a,21bの回動を規制している。枠体21を折りたたむ際は、各凹部231から各突起232を強制的に外して分割21a,21bを回動させる。
一対の固定部としてのボス部12は、分割体21aの分割短辺部211a,212aのそれぞれから挿通孔10に突出するように、対向して設けられ、それぞれ内部にナット体Nが嵌入されている。
係止爪14は、対をなす2つの係止爪14が、枠体21の長辺部213,214の前面において対向するように、二対設けられている。
上記構成の第2実施形態の器具取付枠2を用いて、コンセントAが取り付けられる壁W及びその壁WにコンセントAを取り付ける方法については、以下の点を除き第1実施形態と同様である。
・第1実施形態では、一対の係止爪14が、透孔Hの内縁に食い込むように上下方向に突っ張り、器具取付枠1をパネル材W1に仮止めしたが、第2実施形態では、対をなす係止爪14が、透孔Hの内縁に食い込むよう、それぞれ左右方向に突っ張り、器具取付枠2がパネル材W1に仮止めされるとともに、両方の分割体21a,21bに対向して対をなしている係止爪14が、ともに透孔H内に配置されることで、分割体21a,21bの回動が完全に規制される。
第2実施形態の器具取付枠2の効果は以下の点を除き第1実施形態と同様の効果を奏する。
・第1実施形態では、枠体11が、前方、すなわち器具枠Fが取り付けられる側へ折りたたまれるため、特に折りたたみを規制する手段を形成しなくとも、パネル材W1の裏面に各辺部前面が当接させることで、同時に枠体11の折りたたみが規制され、仮止めされた後、略矩形枠状を保つことができたが、第2実施形態の器具取付枠2は、後方へ折りたたまれるため、回動規制部23を設け、作業者の望まない分割体21a,21bの回動を規制している。さらに、対をなす係止爪14を両方の分割体21a,21bに対向して設けることで、仮止めされるとともに、より確実に分割体21a,21bの回動を規制し、仮止めされた後、枠体21が折りたたまれることを防ぐことができる。
第2実施形態の器具取付枠2はさらに以下の効果を奏する。
・係止爪14が二対設けられているので、パネル材W1への器具取付枠2の仮止めがより確実になる。
各実施形態は以下の様に変更してもよい。
・各実施形態において挿通孔10にケーブルCを挿通した後に枠体11(21)を折りたたんだが、先に枠体11(21)を折りたたんで挿通スペースSを形成した後、その挿通スペースSにケーブルCを挿通してもよい。
・各実施形態において挿通スペースSの左右方向の幅は、ケーブルCの幅狭方向がちょうど挿通可能な大きさに形成されているが、もっと大きくてもよい。具体的には、枠体11(21)を折りたたんだ状態で、その幅方向の長さが、透孔Hの幅方向の長さより短いという条件の内ならば、折曲部13(22)を、枠体11(21)を展開した状態でより外側、つまり前方からみてより右寄りの位置に設け、挿通スペースSを大きく確保してもよい。
・各実施形態において、長辺部113(213)の挿通孔内縁や、長辺部114(214)の枠体外縁の一部を凹ませて、枠体11(21)を折りたたんだ際に、その枠体11(21)と、ケーブルCとが干渉することを防いでも良い。
・各実施形態において、枠体11(21)を略矩形枠状に形成したが、円形をなす枠状に形成しても良い。
・各実施形態において、折曲部13(22)は枠体11(21)の短辺部111,112(211,212)それぞれに一対に設けられたが、長辺部113,114(213,214)に一対に設けられてもよい。その場合、枠体11(21)を折りたたんだの上下方向の長さが透孔Hの上下方向の長さより短くなるように折りたためる必要がある。
・各実施形態において、一対の折曲部13(22)は一対の短辺部111,112(211,212)に、対向するように設けられたが、対向しないように設けられてもよい。
・各実施形態において、折曲部13(22)は一対設けられたが、二対以上であってもよい。
・各実施形態において、固定部としてのボス部12は一対であったが、固定部を複数対設けても良い。
・各実施形態において、パネル材W1はパネル材W2とともに間仕切り壁としての壁Wを形成するパネル材であったが、天井を形成するパネル材であってもよい。
・各実施形態において、器具としてのコンセントAを器具枠Fに保持させて器具取付枠1(2)に固定したが、コンセントAに替えて器具としてのスイッチや火災報知器を固定してもよい。また、その際、器具枠Fを省略し、器具を直接器具取付枠1(2)に固定してもよい。
・各実施形態において係止爪14を、枠体11の上下方向に一対、もしくは枠体21の左右方向に二対設けたが、これに限らない。例えば、三対あってもよいし、3つのように奇数の係止爪14を設けても良い。さらに、係止爪14は省略しても良い。係止爪14を省略した場合でも壁裏Rに器具取付枠1(2)が通された時にはケーブルCがすでに挿通孔10に挿通されているので、ケーブルCの先端さえ透孔Hからパネル材W1の表に出したままなら器具取付枠1(2)が壁裏R内に落下してしまう恐れがない。ただし、第2実施形態においては、枠体21の折りたたみ時の回動方向が後方なので、分割体21a,21bに、それぞれ少なくとも1つずつ、両方の分割体に亘って対となるように設け、枠体21の回動を規制することが望ましい。
・各実施形態において、位置決め溝16は省略しても良い
・各実施形態において、壁裏Rで折りたたまれていた枠体11(21)を展開する作業は、作業者が壁表から透孔Hに指先をいれて行ったが、枠体11(21)に、折りたたまれた状態で枠体11(21)を展開しようと弾発する、例えば、ばねのような弾発部材を設け、その弾発部材によって、枠体11(21)が、折りたたまれた状態から展開されるようにしてもよい。
・第2実施形態において、各折曲部22を分割体21a,21bとは別体の蝶番部材によって設けてもよい。
・第2実施形態において、回動規制部23を省略してもよい。
A…器具としてのコンセント、B…ビス、C…配線材としてのケーブル、F…器具枠、H…透孔、S…挿通スペース、W…壁、W1…パネル材、1,2…器具取付枠、10…挿通孔、11,21…枠体、12…固定部としてのボス部、13,22…折曲部、111,112,211,212…辺部としての短辺部、113,114,213,214…辺部としての長辺部

Claims (4)

  1. 器具を壁や天井に取り付けるために、前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から前記パネル材の裏側へと通されて、前記パネル材の表側から器具又は当該器具の器具枠が固定されることで前記壁や天井に前記器具を取り付ける器具取付枠であって、
    前記器具又は器具枠を固定するための少なくとも一対の固定部と、
    前記器具が挿通可能な挿通孔が辺部に囲まれて形成された枠体と、
    前記透孔を通過可能に前記枠体を折りたたむための折曲部と、を備え、
    当該折曲部は、前記辺部に設けられて、前記辺部の一部を約180°回動させて前記枠体を折りたたむことで前記器具に接続される配線材が挿通可能な挿通スペースが前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される位置に設けられていることを特徴とする器具取付枠
  2. 前記枠体は、略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記辺部には、少なくとも一対の前記固定部と、一対の前記折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の器具取付枠。
  3. 前記枠体は、前記辺部としての一対の対向する長辺部と一対の対向する短辺部とによって略矩形枠状に形成され、一対の対向する前記短辺部に、少なくとも一対の前記固定部及び一対の折曲部が、それぞれ対向するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の器具取付枠。
  4. 請求項1または3のいずれか一項に記載の器具取付枠を用いて、器具を壁や天井に取り付ける器具取付方法であって、
    前記壁や天井を形成するパネル材に穿設された透孔から、前記パネル材の表側に引き出された前記器具に接続される配線材を、前記器具取付枠の前記枠体の前記挿通孔に挿通し、当該挿通孔に前記配線材が挿通されたまま前記枠体を折りたたみ、
    又は、前記枠体を折りたたむことで、前記枠体外縁と前記挿通孔内縁によって形成される前記挿通スペースに前記配線材を挿通し、
    前記枠体が折りたたまれた状態の前記器具取付枠を、前記配線材が前記挿通スペースに挿通されたまま前記透孔から前記パネル材の裏側へと通し、
    当該パネル材の裏側で前記枠体を展開し、前記パネル材の表側から前記一対の固定部に、器具又は当該器具の器具枠を固定することで、当該器具又は器具枠と、前記枠体とで前記パネル材を挟持するようにして、前記器具を前記壁や天井に取り付けることを特徴とする器具取付方法。
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