JP6147287B2 - 枠部材、及び、枠部材の取付方法 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用シートのシート表皮に取り付けられる枠部材、及び、枠部材の取付方法に関するものである。
引き込みストラップのガイドや部品の取付座等として機能する枠部材が車両用シートのシート表皮に取り付けられることがある(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に記載の枠部材は、ストラップガイド用の枠部材であり、シート表皮の表面側に配置される本体ブロックと、シート表皮の裏面側に配置される裏当てブロックとから構成されている。本体ブロックと裏当てブロックには、シート表皮の開口に対応する開口が設けられ、本体ブロックと裏当てブロックの各開口の周縁部には、相互に係合可能な凸部と凹部が設けられている。本体ブロックと裏当てブロックとは、シート表皮の開口縁部を表裏で挟み込んみ、その状態において凸部と凹部が係合状態とされる。
特開平11−301322号公報 特開2008−018771号公報
しかし、上記従来の枠部材は、シート表皮の開口縁部を本体ブロックと裏当てブロックで挟み込んでシート表皮に固定する構造とされているため、薄く柔軟な部材であるシート表皮に対して高い取付強度をもって取り付けることが難しい。
この対策としては、例えば、特許文献2に記載されるように、シート表皮の開口縁部に本体ブロック側の凸部が嵌入される孔を形成したり、枠部材の変位を規制する支持部をシーフレームに取り付けることが考えられている。
ところが、本体ブロック側の凸部をシート表皮側の孔に嵌入するようにした場合には、枠部材の取付け作業が煩雑になってしまい、また、シートフレームに取り付けた支持部によって枠部材の変位を規制するようにした場合には、シート内部の構造が複雑になってしまう。
そこでこの発明は、シートの内部の構造を複雑にすることなく、シート表皮に容易に、かつ強固に取り付けることができる枠部材、及び、枠部材の取付方法を提供しようとするものである。
この発明に係る枠部材は、上記課題を解決するために、シート表皮(例えば、実施形態のシート表皮6)の開口(例えば、実施形態の開口16)の縁部に取り付けられる枠部材において、前記シート表皮の表面側に配置される本体ブロック(例えば、実施形態の本体ブロック10A)と、前記シート表皮の裏面側に配置される裏当てブロック(例えば、実施形態の裏当てブロック10B)と、を備え、前記裏当てブロックは、開口(例えば、実施形態の開口17)を有する開口枠(例えば、実施形態の開口枠18)を備え、前記本体ブロックは、前記開口枠の開口内に挿入される挿入壁(例えば、実施形態の挿入壁23a,23b,23c,23d)と、該挿入壁の突出端側に一体に形成されて前記開口枠の裏面側の縁部に係合される係止爪(例えば、実施形態の係止爪25)と、を備え、前記挿入壁と前記係止爪とは、前記シート表皮の開口縁部を内側に巻き込んだ状態で前記開口枠の開口内に挿入され、巻き込んだ前記シート表皮を前記開口枠との間で挟持固定するようにした。
この構成により、枠部材をシート表皮に取り付ける場合には、シート表皮の裏面側に裏当てブロックを配置し、シート表皮の表面側から本体ブロックの挿入壁と係止爪とを裏当てブロックの開口枠に挿入する。このとき、本体ブロックの挿入壁と係止爪がシート表皮の開口縁部を内側に巻き込み、係止爪が開口枠の裏側の縁部に係合されることによって、シート表皮の開口縁部が挿入壁及び係止爪と開口枠とによって挟持固定される。
前記開口枠の開口は、略矩形状に形成され、前記挿入壁は、前記開口枠の開口の四辺に対応して四方向を向く支持面(例えば、実施形態の支持面24)を有し、各該支持面に連続して前記係止爪が少なくとも一つ設けられるようにしても良い。
この場合、本体ブロックの挿入壁が裏当てブロックの開口枠内に挿入されると、挿入壁の四辺の支持面が開口枠の開口の各辺に対向し、開口枠の各辺の裏面側の縁部に少なくとも一つの係止爪が係合される。したがって、この構成を採用することにより、シート表皮の開口縁部が、開口枠の四辺にそれぞれ巻き付くかたちで本体ブロックと裏当てブロックに挟持固定されることになる。したがって、この構成を採用することにより、シート表皮に対する枠部材のより強固な固定が可能になる。
前記裏当てブロックは、前記シート表皮と、当該シート表皮の裏面側に配置されるクッション材(例えば、実施形態のクッション材15)との間に挿入して配置され、前記裏当てブロックは、前記クッション材の前面に沿う張り出し部(例えば、実施形態の張り出し部19)を有するとともに、前記張り出し部が前記本体ブロックの外縁部よりも外側まで延出するようにしても良い。
この場合、裏当てブロックの張り出し部が広い面積でクッション材の前面に安定的に支持されるとともに、本体ブロックの露出面積が小さく抑えられるようになる。したがって、この構成を採用することにより、クッション材による裏当てブロックの支持の安定性の向上と、それに伴う本体ブロックの取付作業性の向上を図ることができるとともに、取付後の見栄えの向上も図ることができる。
前記裏当てブロックの前記張り出し部には、破断可能なスリット形成部(例えば、実施形態のスリット形成部20)が設けられるようにしても良い。
この場合、シートのサイズや仕様が異なるときには、裏当てブロックの張り出し部をスリット形成部で適宜破断することにより、張り出し部の張り出し長さを容易に調整することができる。
この発明に係る枠部材の取付方法は、シート表皮に枠部材を取り付ける取付方法において、前記裏当てブロックを、前記シート表皮の裏面側に配置した後、前記シート表皮の前記裏当てブロックの前記開口内に対応する位置に当該開口の略中心部を中心とする複数の切り込み(例えば、実施形態の切り込みS1,S2)を入れることによって、隣接する切り込みの端部を結んで形成される開口(例えば、実施形態の開口16)と、その開口の内側に連設される複数の延出片(例えば、実施形態の延出片16a)とを形成し、その後に、前記本体ブロックの前記挿入壁と前記係止爪とを、前記シート表皮の前記延出片を巻き込んだ状態で、前記裏当てブロックの前記開口枠の開口内に挿入し、前記本体ブロックの前記係止爪を前記裏当てブロックの前記開口枠の裏面側の縁部に係合して、前記挿入壁及び前記係止爪と、前記開口枠とで前記延出片を挟持固定するようにした。
この発明によれば、シート表皮の裏面側に裏当てブロックを配置し、シート表皮の表面側から本体ブロックの挿入壁と係止爪を裏当てブロックの開口枠内に挿入してシート表皮の開口縁部を内側に巻き込み、最終的に係止爪を開口枠の裏面側の縁部に係合させることにより、シート表皮の開口縁部を挿入壁及び係止爪と開口枠とによって挟持固定するため、シートの内部の構造を複雑にすることなく、枠部材をシート表皮に容易に、かつ強固に取り付けることができる。
この発明の一実施形態に係る枠部材が取り付けられたシートを示す斜視図である。 この発明の一実施形態に係る枠部材が取り付けられたシートの一部を示す斜視図である。 この発明の一実施形態に係るシートの図2のIII−III断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る裏当てブロックの正面図である。 この発明の一実施形態に係る裏当てブロックの図4のV−V断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る本体ブロックの正面図である。 この発明の一実施形態に係る本体ブロックの背面図である。 この発明の一実施形態に係る本体ブロックの図7のVIII矢視に対応する側面図である。 この発明の一実施形態に係る本体ブロックの図6のIX−IX断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る枠部材の取付方法を示すシートバックの背面図である。 この発明の一実施形態に係る枠部材の取付方法を示すシートバックの斜視図である。 この発明の一実施形態に係る枠部材の取付方法を示すシートバックの斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、車両に設置されるシート1を右後部上方側から見た図である。シート1は、乗員の臀部を支持するシートクッション2と、シートクッション2の後部に傾動可能に連結されて着座した乗員の腰部及び背部を支持するシートバック3と、シートバック3の上部に取り付けられて着座した乗員の頚部及び頭部を支持するヘッドレスト4と、を備えている。シートバック3は、シートバックフレーム5に適宜クッション材が取り付けられ、それらの外側がシート表皮6によって覆われている。
この実施形態のシート1では、シートバック3の背面の左上縁部に枠部材10が取り付けられ、その枠部材10にUSBソケット11が取り付けられている。なお、図1では、USBソケット11に脱着可能な封止キャップ12が取り付けられている。
図2は、枠部材10にUSBソケット11が取り付けられる前のシート1を右後部上方側から見た図であり、図3は、図2のIII−III断面に対応するシートバック3の断面を示す図である。なお、以下の説明において、枠部材10についての上下は、起立したシートバック3に取り付けられた状態での上下を意味するものとする。
枠部材10は、シート表皮6の表面側に配置される本体ブロック10Aと、シート表皮6の裏面側に配置される裏当てブロック10Bと、を備えている。本体ブロック10Aと裏当てブロック10Bは、それぞれ硬質樹脂によって一体に形成されている。なお、図2中の符号13は、カプラ14を介してUSBソケット11に接続されたUSBケーブルである。
また、図3に示すように、枠部材10が設置される部分のシート表皮6の裏側には、シートバックフレーム5に支持されるクッション材15が配置されている。シート表皮6には開口16が設けられており、枠部材10は、その開口16の縁部に取り付けられている。枠部材10は、USBソケット11を支持固定する台座として機能し、USBソケット11に接続されるUSBケーブル13は、クッション材15を貫通してシートバックフレーム5等のシート1内の骨格部に沿わせて配線される。シート1内の骨格部に沿わせたUSBケーブル13は、車体フロアの側部を経由して車体前部の図示しない電源供給部に接続される。
図4は、裏当てブロック10Bを正面から見た図であり、図5は、図4のV−V断面に対応する断面を示す図である。
裏当てブロック10Bは、略矩形状の開口17を有する開口枠18を備えている。開口17は、USBソケット11の内側挿入部の断面と略相似形状で、かつその断面よりも一回り大きく形成されている。この実施形態の場合、開口17は、上下方向に長い略矩形形状に形成されている。開口枠18は、シート表皮6の厚みよりも充分に厚い厚みを有している。開口枠18の外周縁部には、クッション材15の前面に沿って配置される張り出し部19が延設されている。
張り出し部19は、開口枠18の外周部に隣接して延在する比較的厚肉の支持ベース部19Aと、支持ベース部19Aの外周部に隣接して延在する比較的薄肉の延長部19Bと、を有している。支持ベース部19Aの正面視は、開口枠18よりも一回り大きい略矩形状に形成されている。延長部19Bの正面視は、上辺が下辺よりも短い略台形状に形成されている。また、延長部19Bは、支持ベース部19Aを中心とした上方側への延出長さが下方側への延出長さよりも長く設定されている。延長部19Bの上方側の延出領域には、上下方向と略直交するスリットを有するスリット形成部20が複数設けられている。スリット形成部20は、延長部19Bの上方側の延出領域に等間隔に離間して設けられている。スリット形成部20は、裏当てブロック10Bの使用に際して、延長部19Bの延出長さを調整するために適宜破断が可能とされている。
また、支持ベース部19Aの開口枠18の上部に隣接する2位置には、後述する支持孔21か形成されている。支持孔21は、支持ベース部19Aの左右に離間した2位置に配置されている。
図6は、本体ブロック10Aを正面から見た図であり、図7は、本体ブロック10Aを背面から見た図である。また、図8は、本体ブロック10Aを図7のVIII矢視方向から見た図であり、図9は、本体ブロック10Aの図6のIX−IX断面に沿う断面を示す図である。
本体ブロック10Aは、USBソケット11の頭部が嵌入される矩形枠状の保持枠部22と、保持枠部22の内周側の四辺から裏面側に向かって突出する4つの挿入壁23a,23b,23c,23dと、を備えている。なお、図中符号26は、保持枠部22の内側の開口である。
保持枠部22は、USBソケット11の頭部の裏面が当接する支持壁22aと、その支持壁22aの外周縁部から表面側に突出して、USBソケット11の頭部の外周面が嵌合される周壁22bと、を有している。
挿入壁23a,23b,23c,23dは、裏当てブロック10Bの開口枠18の開口17の四辺に対応して設けられ、表面側から開口枠18の開口17内に挿入されるようになっている。各挿入壁23a,23b,23c,23dは、開口枠18に挿入されたときに、開口枠18の開口17の四辺に対して微小隙間を持って対向する。各挿入壁23a,23b,23c,23dの開口17内に臨む面は支持面24を構成している。上下の挿入壁23a,23bの各突出端には、左右方向に離間して一対の係止爪25が一体に形成されている。上部側の挿入壁23aに設けられる係止爪25は、挿入壁23aの支持面24に連続するように上方側に突出しており、下部側の挿入壁23bに設けられる係止爪25は、挿入壁23bの支持面24に連続するよう下方側に突出している。左右の挿入壁23c,23dの各突出端には、一つの係止爪25が一体に形成されている。左右の挿入壁23c,23dに設けられる各係止爪25は、挿入壁23c,23dの各支持面24に連続するように左方と右方とに突出している。
本体ブロック10Aの各挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25とは、裏当てブロック10Bの表面側から開口枠18の開口17内に挿入され、各係止爪25が開口17を潜り抜けた時点で、その各係止爪25が開口枠18の裏面側の縁部に係止される。これにより、本体ブロック10Aは裏当てブロック10Bに対して抜け止めされる。実際には、図3に示すように、挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25が開口枠18の開口17内に挿入される際には、シート表皮6の開口縁部(後に詳述する延出片16a)が、挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25に巻き込まれ、これらとともに開口枠18の開口17内に挿入される。そして、各係止爪25が開口枠18の裏面側の縁部に係止されるときには、巻き込まれたシート表皮6の開口縁部が、各挿入壁23a,23b,23c,23dの支持面24と開口17の内面との間、及び、各係止爪25と開口枠18の裏面側の縁部との間で挟持固定される。
このようにして本体ブロック10Aがシート表皮6を挟み込んで裏当てブロック10Bに係止されると、本体ブロック10Aの保持枠部22が、シート表皮6を挟んで裏当てブロック10Bの張り出し部19に対向する。このとき保持枠部22が対向するのは、張り出し部19のうちの支持ベース部19Aのみであり、延長部19Bは保持枠部22との対向部分よりも外側に延出している。つまり、張り出し部19は、本体ブロック10Aの外縁部よりも外側まで延出している。
また、図7,図8に示すように、本体ブロック10Aの支持壁22aの背面のうちの、裏当てブロック10Bの左右の支持孔21(図4参照)に対向する位置には、先端部に複数の凹凸部を有する係止突起30が設けられている。この係止突起30は、シート表皮6が本体ブロック10Aの支持壁22aと裏当てブロック10Bの支持ベース部19Aとの間に挟み込まれたときに、シート表皮6に喰い込んだ状態でそのシート表皮6とともに対応する支持孔21内に押し込まれる。これにより、枠部材10とシート表皮6の位置ずれが規制される。
次に、シートバックに対する枠部材10の取り付け方法の一例を図10〜図12を参照して説明する。
最初に、線ファスナー等によって閉じられたシート表皮6の開き口を開き、図10に示すように、シート表皮6の裏面側の所定位置に裏当てブロック10Bを配置する。このとき、裏当てブロック10Bはクッション材15とシート表皮6の間に挿入される。裏当てブロック10Bをクッション材15とシート表皮6の間に挿入するに際しては、例えば、シート表皮6の縫い目31に沿わせて挿入することにより、裏当てブロック10Bを容易にかつ正確にシート表皮6の背部の所定位置に配置することができる。
次に、この状態において、シート表皮6の表面を手で触る等して裏当てブロック10Bの開口枠18の開口17の位置を確認し、図11に示すように、カッター等の工具によって開口17の対角を結ぶようにシート表皮6に切り込みS1,S2を入れる。このとき、切り込みS1,S2は、開口17の略中心部で相互に交差し、シート表皮6には、隣接する切り込みS1,S2の端部を結んで形成される開口16と、その開口16の内側に連設される略三角形状の4つの延出片16aとが形成される。
また、このとき裏当てブロック10Bの背面側に配置されているクッション材15に対しても、開口枠18を通してシート表皮6と同様の切り込みS1,S2を入れる。これにより、クッション材15に対するUSBソケット11の一部やカプラ14、USBケーブル13等の挿入が可能になる。
この後、図12に示すように、シート表皮6の開口16と、その背部の裏当てブロック10Bの開口17とに、本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dを位置合わせし、本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25とを裏当てブロック10Bの開口17に挿入する。こうして、本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25が裏当てブロック10Bの開口17内に挿入されると、シート表皮6の各延出片16aが挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25に巻き込まれて裏当てブロック10Bの開口17内に挿入される。このとき、各係止爪25は、裏当てブロック10Bの開口17の内壁から反力を受けて付根部を弾性変形させながら開口17内に挿入される。そして、本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dが裏当てブロック10Bの開口17内に所定量以上挿入されると、各係止爪25の付根部が弾性復帰し、その結果、図3に示すように、各係止爪25がシート表皮6の延出片16aを巻き込んだまま開口枠18の裏面側の縁部に係合される。
また、このとき本体ブロック10Aの支持壁22aに突設された係止突起30は、シート表皮6の縁部に喰い込んだまま裏当てブロック10B側の対応する支持孔21内に押し入れられる。
こうして、シート表皮6に枠部材10が取り付けられると、その後に図2中で仮想線で示すように、USBケーブル13に接続されたUSBソケット11が、枠部材10(本体ブロック10B)の保持枠部22に嵌合固定される。
以上のように、この実施形態に係る枠部材10は、シート表皮6の裏面側に裏当てブロック10Bを配置し、シート表皮6の表面側から本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25とを裏当てブロック10Bの開口17内に挿入してシート表皮6の各延出片16aを内側に巻き込み、最終的に各係止爪25を開口枠18の裏面側の縁部に係合させることにより、シート表皮6の各延出片16aを挿入壁23a,23b,23c,23d及び係止爪25と、開口枠18とによって挟持固定する構造とされている。
したがって、この枠部材10を採用することにより、シートバック3の内部に特別な支持構造を設けることなく、本体ブロック10Aを裏当てブロック10B方向に押し込むだけの極めて簡単な作業によって枠部材10を容易に、かつ強固にシート表皮6に取り付けることができる。
また、この実施形態に係る枠部材10は、裏当てブロック10Bの開口枠18の開口17が略矩形状に形成され、本体ブロック10Aに、開口17の四辺に対向する支持面24を有する4つの挿入壁23a,23b,23c,23dが設けられ、各支持面24に連続するように係止爪25が設けられている。このため、本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dが裏当てブロック10Bの開口17内に挿入されたときには、挿入壁23a,23b,23c,23dの支持面24が開口枠18の開口17の各辺に対向し、開口枠18の各辺の裏面側の縁部にそれぞれ係止爪25が係合されることになる。
したがって、この構成を採用した場合には、シート表皮6の各延出片16aが、開口枠18の四辺にそれぞれ巻き付くかたちで本体ブロック10Aと裏当てブロック10Bに挟持固定されることになり、シート表皮6に対する枠部材10の固定がより強固なものとなる。
また、この実施形態に係る枠部材10においては、裏当てブロック10Bに、クッション材15の前面に沿う張り出し部19が設けられ、その張り出し部19が本体ブロック10Aの外縁部よりも外側まで延出するように構成されている。このため、裏当てブロック10Bの張り出し部19をより広い面積でクッション材15の前面に安定的に支持させることができる。したがって、これにより、裏当てブロック10Bに対する本体ブロック10Aの取付作業が容易になるとともに、枠部材10の支持剛性が高まる。また、この実施形態の場合、外部に露出する本体ブロック10Aの表面積を小さくすることができるため、取付後の枠部材10の見栄えを向上させることができる。
さらに、この実施形態に係る枠部材10では、裏当てブロック10Bの張り出し部19に、破断可能なスリット形成部20が複数設けられているため、裏当てブロック10Bの張り出し部19を任意のスリット形成部20で適宜破断することにより、張り出し部19の張り出し長さを、シート1のサイズや仕様に応じて容易に調整することができる。
また、上述した枠部材10の取付方法においては、裏当てブロック10Bをシート表皮6の裏面側に配置した後、シート表皮6の裏当てブロック10Bの開口17内に対応する位置に、開口17の略中心部で交差する切り込みS1,S2を入れることによって、シート表皮6に開口16と、その開口16に連設される4つの延出片16aを形成し、その後に、本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25とを、シート表皮6の各延出片16aを巻き込んだ状態で、裏当てブロック10Bの開口17内に挿入するようにしている。この取付方法を採用した場合には、裏当てブロック10Bをシート表皮6の背部に配置した後に、シート表皮6上の裏当てブロック10Bの開口17内に対応する位置に切り込みS1,S2を入れるため、シート表皮6の開口16の位置と枠部材10の位置を容易に、かつ正確に合致させることができる。このため、枠部材10取付作業性が向上する。
さらに、この取付方法を採用した場合には、シート表皮6の開口16の内側に、略三角形状で延出長さが充分に長い延出片16aが、開口枠18の四辺に対応して形成されるため、本体ブロック10Aの挿入壁23a,23b,23c,23dを裏当てブロック10Bの開口枠18に挿入する際に、延出片16aを挿入壁23a,23b,23c,23dと係止爪25とに容易に、かつ確実に巻き込ませることができる。したがって、この取付方法を採用した場合には、枠部材10をシート表皮6により強固に固定することが可能になる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、枠部材10をシートバック3の背部のシート表皮6に取り付けるようにしているが、枠部材10の取付部位は、必ずしもシートバック3の背部のシート表皮6に限らず、シートバック3やシートクッション2の側部等のシート表皮6であっても良い。また、上記の実施形態においては、開口枠18やシート表皮6の開口が略矩形状に形成されているが、これらの開口の形状は略矩形状に限らず、三角形状や五角以上の多角形状、円形、楕円等の形状であっても良い。
さらに、枠部材の利用形態は、USBソケットの取付座に限らず、他の給電システム用のソケットの取付座やソケット以外の部材の取付座、引き込みストラップ等のガイド等であっても良い。
6…シート表皮
10…枠部材
10A…本体ブロック
10B…裏当てブロック
15…クッション材
16…開口
16a…延出片
17…開口
18…開口枠
19…張り出し部
20…スリット形成部
23a,23b,23c,23d…挿入壁
24…支持面
25…係止爪
S1,S2…切り込み

Claims (5)

  1. シート表皮の開口の縁部に取り付けられる枠部材において、
    前記シート表皮の表面側に配置される本体ブロックと、
    前記シート表皮の裏面側に配置される裏当てブロックと、を備え、
    前記裏当てブロックは、開口を有する開口枠を備え、
    前記本体ブロックは、前記開口枠の開口内に挿入される挿入壁と、該挿入壁の突出端側に一体に形成されて前記開口枠の裏面側の縁部に係合される係止爪と、を備え、
    前記挿入壁と前記係止爪とは、前記シート表皮の開口縁部を内側に巻き込んだ状態で前記開口枠の開口内に挿入され、巻き込んだ前記シート表皮を前記開口枠との間で挟持固定することを特徴とする枠部材。
  2. 前記開口枠の開口は、略矩形状に形成され、
    前記挿入壁は、前記開口枠の開口の四辺に対応して四方向を向く支持面を有し、各該支持面に連続して前記係止爪が少なくとも一つ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の枠部材。
  3. 前記裏当てブロックは、前記シート表皮と、当該シート表皮の裏面側に配置されるクッション材との間に挿入して配置され、
    前記裏当てブロックは、前記クッション材の前面に沿う張り出し部を有するとともに、前記張り出し部が前記本体ブロックの外縁部よりも外側まで延出していることを特徴とする請求項1または2に記載の枠部材。
  4. 前記裏当てブロックの前記張り出し部には、破断可能なスリット形成部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の枠部材。
  5. シート表皮に請求項1に記載の枠部材を取り付ける取付方法において、
    前記裏当てブロックを、前記シート表皮の裏面側に配置した後、
    前記シート表皮の前記裏当てブロックの前記開口内に対応する位置に当該開口の略中心部を中心とする複数の切り込みを入れることによって、隣接する切り込みの端部を結んで形成される開口と、その内側に連設される複数の延出片とを形成し、
    その後に、前記本体ブロックの前記挿入壁と前記係止爪とを、前記シート表皮の前記延出片を巻き込んだ状態で、前記裏当てブロックの前記開口枠の開口内に挿入し、
    前記本体ブロックの前記係止爪を前記裏当てブロックの前記開口枠の裏面側の縁部に係合して、前記挿入壁及び前記係止爪と、前記開口枠とで前記延出片を挟持固定することを特徴とする枠部材の取付方法。
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