JP5610993B2 - アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザート - Google Patents

アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザート Download PDF

Info

Publication number
JP5610993B2
JP5610993B2 JP2010250508A JP2010250508A JP5610993B2 JP 5610993 B2 JP5610993 B2 JP 5610993B2 JP 2010250508 A JP2010250508 A JP 2010250508A JP 2010250508 A JP2010250508 A JP 2010250508A JP 5610993 B2 JP5610993 B2 JP 5610993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sauce
ice cream
oil
water emulsion
phospholipase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010250508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012100569A (ja
Inventor
雅子 羽生田
雅子 羽生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
QP Corp
Original Assignee
QP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by QP Corp filed Critical QP Corp
Priority to JP2010250508A priority Critical patent/JP5610993B2/ja
Publication of JP2012100569A publication Critical patent/JP2012100569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5610993B2 publication Critical patent/JP5610993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)

Description

本発明は、特定量の粉乳を含有する、低水分活性のアイスクリーム類用ソースであって、アイスクリーム類と混合したときに美しいマーブル状の帯を生じるアイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いるフローズンデザートに関する。
従来から、フルーツソースやチョコレートソース等をマーブル模様になるよう混合した、味や外観に変化のあるアイスクリーム類が提供されてきた。このようなソースは、ソースを常温保存する際に菌類が繁殖するのを防ぐため、水分活性が抑えられている(例えば水分活性0.9以下)。しかし、プリン味等、乳風味が必要となるソースを得るため、低水分活性のソースに特定量の粉乳を含有させると、ソースとアイスクリーム類との混合時に滲みや途切れを生じて、アイスクリーム類との色のコントラストがはっきりした美しいマーブル状の帯を生じないという問題があった。
アイスクリームへの滲みが発生しないソースを得る方法として特許文献1には、安定剤として膨潤したサツマイモファイバー、LMペクチン、寒天、ローカストビーンガムを組み合わせてソースを製造する方法が記載されているが、特定量の粉乳を含有するソースにおいては十分な効果が得られなかった。
特開平11−266788号公報
そこで、本発明の目的は、特定量の粉乳を含有する、低水分活性のアイスクリーム類用ソースでありながら、アイスクリーム類と混合したときに美しいマーブル状の帯を生じるアイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザートに関する。
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた。粉乳を特定量含有し、特定の水分活性であるアイスクリーム類用ソースを製造するにあたり、ホスホリパーゼA処理卵黄を含有する水中油型乳化物を製し、該水中油型乳化物に上記粉乳を混合する工程を含み、特定粘度に調整したところ、アイスクリーム類と混合したときに滲みも途切れもない美しいマーブル状の帯を生じることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)粉乳を5〜20%含有し、油脂含量が30〜50%であり、水分活性が0.7〜0.9であるアイスクリーム類用ソースの製造方法であって、ホスホリパーゼA処理卵黄を含有する水中油型乳化物を製し、該水中油型乳化物に上記粉乳を混合する工程を含み、アイスクリーム類用ソースの粘度を8〜25Pa・sに調整し、前記水中油型乳化物の製造方法があらかじめ準備した水中油型乳化物とホスホリパーゼA処理卵黄を混合する工程を有することを特徴とするアイスクリーム類用ソースの製造方法、
(2)(1)の製造方法で得られるアイスクリーム類用ソースを、アイスクリーム類と共に一方向に回転攪拌して製するフローズンデザート、である。
本発明によれば、特定量の粉乳を含有する、低水分活性なアイスクリーム類用ソースを用いながら、美しいマーブル模様のアイスクリーム類を提供することができる。したがって、冷菓市場の更なる需要拡大が期待できる。
以下本発明を詳細に説明する。なお、本発明において「%」は「質量%」を意味する。
本発明は、アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザートに係る発明である。本発明におけるアイスクリーム類用ソースとは、アイスクリーム類に混合または練り込み、塗布して用いるものであり、アイスクリーム類の喫食に適する−20〜0℃でも可塑性を有する。
本発明におけるアイスクリーム類とは、食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)」で定めるアイスクリーム類(乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、又は主要原料としたものを凍結させたものであって、乳固形分を3%以上含むもので、アイスクリーム、アイスミルク又はラクトアイスに分類される)、公正競争規約(平成13年3月30日公正取引委員会告示第14号)で定める氷菓(糖液若しくはこれに他食品を混和した液体を凍結したもの又は食用氷を粉砕し、これに糖液若しくは他食品を混和し再凍結したもので、凍結状のまま食用に供するもの)又はフローズンヨーグルトを意味する。
本発明のフローズンデザートとは、本発明におけるアイスクリーム類を含有し、アイスクリーム類部分が凍結状態で提供される菓子を意味し、アイスクリーム類そのものの他、パフェ、アイスケーキ、カッサータ、フロート等が挙げられる。
本発明に用いるソースの水分活性は、0.7〜0.9であり、より好ましくは0.8〜0.85である。水分活性が上記範囲よりも低い場合、ソースとアイスクリーム類と混合したときにソースの帯に途切れが生じ、上記範囲よりも高い場合、菌類に対するソースの保存性が低下する。
本発明に用いる粉乳は、牛乳特有の性状をできるだけ変えないように乾燥させ、粉末状にしたものであれば良く、例えば、全脂粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳、調製粉乳等が挙げられる。
本発明に用いる粉乳の含有量は、ソースに対して固形分換算で5〜20%であり、好ましくは8〜15%である。粉乳の含有量が上記範囲よりも少ない場合、十分な乳風味が得られず、上記範囲よりも多い場合は、ソースとアイスクリーム類と混合したときにソースの帯に途切れが生じる。
本発明のアイスクリーム類用ソースの製造方法は、ホスホリパーゼA処理卵黄を含有する水中油型乳化物を製し、該水中油型乳化物に粉乳を混合する工程を含むことを特徴とする。粉乳を水相原料として混合した後に油脂を投入して水中油型乳化物を製することによって得られたアイスクリーム類用ソースは、ソースとアイスクリーム類と混合したときにソースの帯に途切れが生じるためである。
本発明における水中油型乳化物は、水相中に油脂が油滴として略均一に分散されたものであれば特に限定されないが、ソースをアイスクリーム類と混合したときにソースとアイスクリームの境界に滲みが生じにくいことから、水中油型乳化物の油脂含有量が25〜70%であることが好ましく、30〜50%であることがより好ましい。また、水中油型乳化物として、又は水中油型乳化物の原料として、市販されている水中油型乳化物(例えば、ヨークランH−1、ヨークランNo.7、共にキユーピー社製)を用いてもよい。
本発明で用いるホスホリパーゼA処理卵黄は、卵黄の主成分である卵黄リポ蛋白質(卵黄リン脂質、卵黄油およびコレステロール等の卵黄脂質と卵黄蛋白の複合体)の構成リン脂質にリン脂質分解酵素であるホスホリパーゼA1あるいはホスホリパーゼA2を作用させてリン脂質の1位あるいは2位の脂肪酸残基を加水分解してリゾリン脂質とした卵黄をいう。
ホスホリパーゼA処理卵黄の前記酵素処理による加水分解の程度としては、リゾホスファチジルコリンとホスファチジルコリンの合計量に対するリゾホスファチジルコリンの割合がイアトロスキャン法(TLC−FID法)で分析した場合、その値(本発明の「リゾ化率」)が、10〜80%が好ましく、30〜70%がより好ましい。リゾ化率が前記値より低いと、ソースとアイスクリーム類と混合したときにソースの帯に途切れが生じるためである。一方、リゾ化率を前記値より高くしたとしても、それ以上の効果が得られ難く、またホスホリパーゼA処理卵黄の製造コストもかかり高価となり好ましくない。
ホスホリパーゼA処理卵黄の配合量は、食用油脂の配合量や他の原料、例えば、乳化剤との組み合わせ等にもよるが、製品に対し生卵黄換算で0.5〜15%が好ましく、1〜10%がさらに好ましい。配合量が前記値より少ないと、ソースとアイスクリーム類と混合したときにソースの帯に途切れが生じやすいためである。一方、配合量を前記値より多くしたとしても、それ以上の効果が得られ難く、またホスホリパーゼA処理卵黄の製造コストもかかり高価となり好ましくない。なお、卵白を含有した全卵等をホスホリパーゼAで処理したホスホリパーゼA処理全卵等を用いた場合は、当該酵素処理された卵黄部分がホスホリパーゼA処理卵黄に相当する。
本発明のアイスクリーム類用ソースの粘度は、8〜25Pa・sであり、好ましくは10〜20Pa・sである。粘度が上記範囲よりも低い場合、ソースをアイスクリーム類と混合したときにソースとアイスクリームの境界に滲みが生じ、上記範囲よりも高い場合、ソースの帯に途切れが生じる。ソースの粘度は、当該ソース300mlを300ml容量のビーカーに入れて、東機産業(株)製のBL型粘度計で、品温25℃、回転数6rpmの条件で、粘度が20Pa・s未満の場合はローターNo.3、20Pa・s以上の場合はローターNo.4を用い、回転開始から3回転した時の示度により求めた値である。なお、ソースの粘度調整は、キサンタンガム、グアーガム等の増粘剤を用いて行えばよいが、ソースとアイスクリーム類と混合した時の滲みや途切れを防止する観点から、キサンタンガムを用いることが好ましい。
本発明のアイスクリーム類用ソースは、上記した水中油型乳化物、ホスホリパーゼA処理卵黄、粉乳以外の原料を本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて含有させても良い。具体的には、例えば、グラニュ糖、上白糖、三温糖、ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖、デキストリン、フルクトース、トレハロース、グルコース、乳糖、オリゴ糖及び糖アルコール等の糖類、卵黄油、菜種油、コーン油、綿実油、サフラワー油、米油、オリーブ油、紅花油、大豆油、パーム油、魚油等の油脂類、卵黄、卵白、全卵、豆乳、ゼラチン等の蛋白質類、牛乳、ヨーグルト、クリーム、バター、チーズ等の乳原料、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、リゾレシチン、オクテニルコハク酸化澱粉等の乳化材、ペクチン、キサンタンガム、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビアガム、サイリュームシードガム、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、うるち米澱粉、小麦澱粉、タピオカ澱粉、ワキシコーンスターチ、もち米澱粉等の澱粉、湿熱処理澱粉、加工澱粉等の増粘剤、難消化性デキストリン、結晶セルロース、アップルファイバー等の食物繊維、食塩、醤油、動植物由来のエキス類、アミノ酸、グルタミン酸ナトリウム等の調味料、クエン酸、酢酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸等の有機酸又はその塩、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ナイアシン等のビタミン類、アスコルビン酸、ビタミンE等の酸化防止材、果汁、チョコレート、ココア、コーヒー、抹茶等の風味原料、リキュール類、色素、香料等を挙げることができる。
本発明のアイスクリーム類用ソースの製造方法は、ホスホリパーゼA処理卵黄を含有する水中油型乳化物を製し、該水中油型乳化物に上記粉乳を混合する工程を含み、アイスクリーム類用ソースの粘度を8〜25Pa・sに調整するものであれば、特に限定されない。例えば、粉乳以外の水相原料をミキサー等で攪拌させながら油相原料を注加して水中油型乳化物を製し、これに粉乳を混合する方法等が挙げられる。また、砂糖、水飴等は水相原料に混合せずに、粉乳と同様に水中油型乳化物を製した後に混合してもよい。
本発明のアイスクリーム類用ソースは、必要に応じて加熱殺菌しても良い。加熱温度は、殺菌効果が得られやすいことから70℃以上が好ましく、80℃以上がより好ましく、良好な風味が得られやすいことから120℃以下が好ましく、100℃以下がより好ましい。
本発明のフローズンデザートは、本発明の製造方法で得られるアイスクリーム類用ソースとアイスクリーム類とを一方向に回転攪拌して製造する。逆方向の回転を併用した場合、ソースの帯が途切れる場合があり好ましくない。混合速度は、特に限定されないが、400rpm以上で行うと、ソースの帯に途切れが生じる場合があり好ましくない。
本発明のフローズンデザートは、本発明の製造方法で得られるアイスクリーム類用ソース、アイスクリーム類以外の原料を本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて含有させても良い。具体的には、例えば、段落0021に記した原料の他、果肉、フルーツピュレ、ドライフルーツ、粉末果実等の果実類、野菜、野菜汁、野菜ペースト、乾燥野菜、粉末野菜等の野菜類、ナッツ類、ケーキやビスケット等の焼菓子、キャンディー類、ゼリー類等を挙げることができる。
以下、本発明について、実施例、比較例にもとづき具体的に説明する。なお、本発明は、これらに限定するものではない。
〔実施例1〕
ホスホリパーゼA処理卵黄(リゾ化率30%)55g、ヨークランH−1(油脂含有量68%の水中油型乳化物、キユーピー社製)150g、砂糖100g、キサンタンガム0.2g及び清水44.8gをミキサーで攪拌混合し、水中油型乳化物(油脂含有量34%)を製した。次いで、得られた水中油型乳化物をさらにミキサーで攪拌させながら、全粉乳100gを加えて混合し、水飴(固形分量70%)550gを加えて混合した後、80℃で40分間加熱して実施例1のアイスクリーム類用ソースを調製した。得られたソースの水分活性は0.83、粘度は16Pa・sだった。
〔実施例2〕
ホスホリパーゼA処理卵黄(リゾ化率30%)55g、砂糖100g、キサンタンガム0.2g及び清水129.8gをミキサーで攪拌混合し、これを攪拌させながら植物油100gを注加して水中油型乳化物(油脂含有量31%)を製した。次いで、得られた水中油型乳化物をさらにミキサーで攪拌させながら、全粉乳180gを加えて混合し、水飴(固形分量70%)435gを加えて混合した後、80℃で40分間加熱して実施例1のアイスクリーム類用ソースを調製した。得られたソースの水分活性は0.83、粘度は20Pa・sだった。
〔比較例1〕
ホスホリパーゼA処理卵黄(リゾ化率30%)55g、砂糖100g、全粉乳100g、キサンタンガム0.2g及び清水94.8gをミキサーで攪拌混合し、これを攪拌させながら植物油100gを注加して水中油型乳化物を製した。次いで、得られた水中油型乳化物をさらにミキサーで攪拌させながら、水飴550gを加えて混合した後、80℃で40分間加熱して比較例1のアイスクリーム類用ソースを調製した。得られたソースの水分活性は0.83、粘度は17Pa・sだった。
〔比較例2〕
実施例1のアイスクリーム類用ソースの製造方法において、ホスホリパーゼA処理卵黄(リゾ化率30%)をホスホリパーゼA処理をしていない液卵黄に置き換えた以外は、実施例1と同様の方法でアイスクリーム類用ソースを製した。得られたソースの水分活性は0.84、粘度は34Pa・sだった。
〔試験例1〕
300mL容量のポリビーカーに、実施例1、2および比較例1、2のアイスクリーム類用ソース(品温25℃)各7gを、バニラアイスクリーム(品温−10℃)各150gと共に入れ、幅2cm、厚さ2mmのヘラで120rpm、20秒間右回りに回転攪拌してフローズンデザートを得た。得られたフローズンデザートにおける表面のソースの状態を下記の基準で評価した。
<評価基準>
A:ソースとアイスクリームの境界に滲みはなく、長さ2cm以上のソースの帯が確認できる。
B1:ソースとアイスクリームの境界に滲みはなく、長さ1〜2cmのソースの帯が確認できる。
B2: 2cm以上のソースの帯が確認できるが、ソースとアイスクリームの境界がやや滲んでいる。
C1:ソースとアイスクリームの境界に滲みはないが、長さ1cm以上のソースの帯が確認できない。
C2:ソースが滲んで、ソースとアイスクリームの境界が不明確である。
Figure 0005610993
表1の結果から、ホスホリパーゼA処理卵黄を含有する水中油型乳化物を製し、該水中油型乳化物に上記粉乳を混合する工程を含んで製造したソースは、アイスクリームと共に混合したとき、ソースの帯に滲みや途切れがなく好ましいことがわかる(実施例1、2)。一方、水中油型乳化物に上記粉乳を混合する工程を含まずに製造したソース、およびホスホリパーゼA処理卵黄を含有しないソースは、ソースが滲んで、ソースとアイスクリームの境界が不明確であった(比較例1、2)。
〔試験例2〕
水中油型乳化物の油脂含有量、およびソースの粘度がソースの帯に与える影響を確認した。具体的には、実施例1のアイスクリーム類用ソースの製造方法において、ヨークランH−1、水飴、植物油、清水を表2に記載の原料および配合量に置き換えた以外は、実施例1と同様の方法でアイスクリーム類用ソースを製した。得られたアイスクリーム類用ソースを用いて試験例1の製法に準じてフローズンデザートを製し、フローズンデザートにおける表面のソースの状態を試験例1と同様の基準で評価した。なお、得られたアイスクリーム類用ソースの水分活性は全て0.8〜0.85であった。
Figure 0005610993
表2の結果から、水中油型乳化物の油脂含有量が30〜50%であり、粘度が8〜20Pa・sの範囲であるソースは、アイスクリームと共に混合したとき、ソースとアイスクリームの境界に滲みはなく、2cm以上のソースの帯が確認でき、好ましいことがわかる(実施例1、3)。一方、粘度が8Pa・sよりも低い範囲のソースは、ソースが滲んで、ソースとアイスクリームの境界が不明確であり好ましくなかった(比較例3)。

Claims (2)

  1. 粉乳を5〜20%含有し、油脂含量が30〜50%であり、水分活性が0.7〜0.9であるアイスクリーム類用ソースの製造方法であって、ホスホリパーゼA処理卵黄を含有する水中油型乳化物を製し、該水中油型乳化物に上記粉乳を混合する工程を含み、アイスクリーム類用ソースの粘度を8〜25Pa・sに調整し、前記水中油型乳化物の製造方法があらかじめ準備した水中油型乳化物とホスホリパーゼA処理卵黄を混合する工程を有することを特徴とするアイスクリーム類用ソースの製造方法。
  2. 請求項記載の製造方法で得られるアイスクリーム類用ソースを、アイスクリーム類と共に一方向に回転攪拌して製するフローズンデザート。
JP2010250508A 2010-11-09 2010-11-09 アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザート Active JP5610993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010250508A JP5610993B2 (ja) 2010-11-09 2010-11-09 アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010250508A JP5610993B2 (ja) 2010-11-09 2010-11-09 アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012100569A JP2012100569A (ja) 2012-05-31
JP5610993B2 true JP5610993B2 (ja) 2014-10-22

Family

ID=46391808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010250508A Active JP5610993B2 (ja) 2010-11-09 2010-11-09 アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5610993B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5956851B2 (ja) * 2012-06-29 2016-07-27 有限会社 三八商事 ソフトクリーム
JP6947571B2 (ja) * 2017-07-28 2021-10-13 森永乳業株式会社 冷菓の製造方法、及び冷菓
WO2020157840A1 (ja) * 2019-01-30 2020-08-06 森永乳業株式会社 冷菓の製造方法、及び冷菓

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02265439A (ja) * 1989-04-04 1990-10-30 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 二層アイスクリームとその製造法
JP3464560B2 (ja) * 1995-04-14 2003-11-10 旭電化工業株式会社 水中油型乳化脂及びその製造法
JPH10215774A (ja) * 1997-02-03 1998-08-18 Akutagawa Seika Kk 装飾チョコレートとその製造方法および製造装置
JPH11266788A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Ezaki Glico Co Ltd 滲まないソース
JP3654511B2 (ja) * 2000-11-10 2005-06-02 オハヨー乳業株式会社 表面装飾付きアイスクリームの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012100569A (ja) 2012-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU640200B2 (en) Low calorie fat substitute
KR102044310B1 (ko) 유화 안정성이 향상된 아이스크림 및 그 제조 방법
WO2002064714A1 (fr) Produits contenant du $g(b)-glucane
CN100515217C (zh) 可塑性水包油型乳化组合物及其制备方法
JP2010220565A (ja) ケーキ
JP5610993B2 (ja) アイスクリーム類用ソースの製造方法及びこれを用いたフローズンデザート
JP5510959B2 (ja) 蒸ケーキ生地及び蒸ケーキ類
JP2009232805A (ja) 焼菓子生地
JP2017029022A (ja) 水中油型乳化脂用乳化材
JP4119338B2 (ja) 耐熱性フィリング材
JP7149684B2 (ja) パン生地
JP5225912B2 (ja) チョコレート冷菓及びその製造方法
JP2015188358A (ja) 酸性フラワーペースト類。
JP2015100333A (ja) バタークリーム及びその製造方法
JP5398178B2 (ja) 水中油型乳化油脂組成物またはその製造法
JPS6322148A (ja) 高粘性フイリングの製造方法
JP7438682B2 (ja) フラワーペースト
JP6683435B2 (ja) 焼菓子用改良材
JP6633284B2 (ja) 焼菓子用食感改良材
Krawczyk et al. Microcrystalline cellulose
JP7157524B2 (ja) 水中油型乳化油脂組成物及びこれを含有するベーカリー用フィリング材の製造方法
JP2017195815A (ja) 製パン改良材
JP2004000029A (ja) ベーカリー製品用湯種生地の製造方法
JP2017195817A (ja) 包餡生地
JP7055621B2 (ja) 品質が向上した冷菓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140826

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5610993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250