JP5610828B2 - パレタイザ - Google Patents

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本発明は、順次供給される複数品種のワークを品種毎にパレタイズするパレタイザに関する。
従来、パレット交換時においても移載ロボットが作業を中断することなく、ワークをパレットに移載する作業を継続できるように、パレットを2箇所に設けるようにしたパレタイザが知られている。このパレタイザは、一方のパレットを交換している間は、もう一方のパレットに対して移載作業をすることができるので、作業が中断されるのを防ぐことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−282844号公報
しかしながら、上述したようなパレタイザにおいては、単一品種のワークを移載する場合には有効と考えられるが、例えば2品種のワークが互いにランダムに混流して供給される場合への適用が難しい。すなわち、2品種のワークに対して、各品種毎にパレットを2箇所づつ設けるようにすると、パレットの置き場所を広くすることなどへの対応が必要であり、現実的ではない。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、順次供給される複数品種のワークを品種毎に効率的にパレタイズできるパレタイザを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明のパレタイザは、順次供給される複数品種のワークを品種毎にパレタイズするパレタイザにおいて、供給されるワークを品種毎に仕分けして品種毎に一時保管する複数のバッファ部と、複数のバッファ部から各バッファ部にそれぞれ対応して配置された交換自在なパレットにワークを移載するロボットと、ロボットを制御してワークを移載させる制御部と、を備え、ロボットは制御部により移載作業を行うパレットを選択して動作するものであり、前記バッファ部に対応して配置されたパレットの交換作業に要するパレット交換時間は、全て同じ時間に設定されており、制御部は、ロボットによる移載作業毎に、各パレットについて積載ワーク数と満杯ワーク数とから各パレット毎に満杯に至るまで積載可能な残ワーク数を求め、残ワーク数と1回当たりのワークの移載に要する移載時間とに基づいて各パレット毎の積載完了までの残積載時間を求め、各パレットのうち少なくとも1つのパレットの残積載時間が前記パレット交換時間よりも短くなることがないように、移載作業を行うパレットを選択することを特徴とする。
このパレタイザにおいて、パレットのうち満杯に達することなくパレット交換がなされたパレットをパレタイザに再投入する際にパレットに積載されているワーク数を制御部に入力するための入力部を備えることが好ましい。
このパレタイザにおいて、制御部は、バッファ部のうち一時保管されているワーク数が各バッファ毎に設定された閾値を超えているバッファ部のワークの移載を優先することが好ましい。
このパレタイザにおいて、ロボットが移載を行う作業場所は、各バッファ部に対応する互いに異なる作業空間に設定されており、制御部は、バッファ部のうちパレットが交換されるバッファ部に対応する作業空間からロボットを排除することが好ましい。
このパレタイザにおいて、制御部は、バッファ部のいずれかに対するワークの品種を新たな他の品種に切り替える切替予定情報が与えられた場合に、バッファ部のうち品種切替対象のバッファ部に一時保管されているワークの移載を優先することが好ましい。
本発明のパレタイザによれば、あるパレットのパレット交換中においても他のパレットに対して移載作業を継続することができ、効率的なパレタイズを実現できる。
本発明の一実施形態に係るパレタイザの構成を示す斜視図。 (a)(b)(c)は同パレタイザが対象としている2つのパレットにおけるワーク積載状況を時系列順に示す図。 同パレタイザによるパレタイジング動作のフローチャート。 (a)は同パレタイザが対象としている24個積みのパレットへの積載例を示す側面図、(b)は同16個積みのパレットへの積載例を示す側面図。 同パレタイザが図4(a)(b)に示した2つのパレットにワークを移載すす場合のパレットの状態を表す2次元パレット状態空間図。 同パレタイザによる、バッファ状態を考慮する場合のパレタイジング動作のフローチャート。 同パレタイザによるパレタイジング動作時のバッファ部におけるワークの一時保管状況の時間変化図。
以下、本発明の一実施形態に係るパレタイザについて、図面を参照して説明する。図1、図2、図3はパレタイザ1の構成と基本概念を示す。パレタイザ1は、図1に示すように、コンベア10によって順次供給される2品種のワークWを品種毎にパレタイズ(パレットに積載、パレットに移載)するパレタイザであって、供給されるワークWを品種毎に仕分けして品種毎に一時保管する2つのバッファ部2と、各バッファ部2から各バッファ部2にそれぞれ対応して配置された交換自在なパレットPにワークWを移載する双腕型のロボット3と、ロボット3を制御してワークWを移載させる制御部4とを備えている。コンベア10は、図中の直交座標系xyzのx軸方向にワークW搬送する。異品種のワークは、互いに外形が異なることもあり、同じ(中味が異なる)こともある。ここで、ワークWは、例えば、断面が同じで長さの異なるダンボールの梱包箱である。制御部4に接続された入力部41は、ワークWの品種切り替えの情報や、ワークWを満杯途中まで積載したパレットPを再投入する際のパレット情報などを入力するために用いられる。
バッファ部2は、コンベア10からy軸方向に横滑りさせて受け取るように構成されている。各バッファ部2は、コンベア10のライン上にラインを中断するように設けられたワーク仕分装置21と、ワークWをコンベア10からy軸方向に横滑りさせて受け取ると共に複数個のワークWを一時保管する2列の枝コンベア22と、ワーク仕分装置21の制御を行うバッファ制御部20とを備えている。枝コンベア22の端部には、ストッパ23が設けられている。ワーク仕分装置21は、コンベア10の一部を構成してワークWをx軸方向に搬送すると共に、下方(z軸の反対方向)に移動することにより、ワークWをコンベア10から枝コンベア22上に受け渡しを行う。バッファ制御部20は、各バッファ部2に共通に設けられており、センサ(不図示)によってワークWの品種を識別して、いずれのバッファ部に一次保管するかを決定してワーク仕分装置21の制御を行う(バッファ切替)。例えば、各ワークWに品種識別用のバーコードが印刷されている場合に、センサとしてバーコードリーダを備え、その読み取り結果によって品種毎に仕分け制御をすることができる。バッファ制御部20による制御情報(仕分情報)は制御部4に送られる。各バッファ部2の枝コンベア22の延長線方向の床面にはパレット載置部11が設けられている。パレット載置部11の所定位置にパレットPが位置決めされて配置される。パレット載置部11は、安全柵(不図示)で囲まれており、パレタイジング作業中における作業者の接近が防止されている。バッファ部2とパレット載置部11は、例えば、短いワークWをx軸方向の手前側のパレットPに積載し、長いワークWをx軸方向の前方側のパレットPに積載するように配置されている。
ロボット3は、各バッファ部2とパレット載置部11との間にx軸方向に配置されたレール30に沿って移動可能である。ロボット3は、多関節の多軸回転自由度を有するアーム部31とワークWの一端部を把持するためのハンド部32とを供えた2台の単体ロボットの一対で構成されている。各単体ロボットのハンド部32は互いに左右勝手違いになってワークWの両端を把持するものである。また、各単体ロボットはレール30上を互いにぶつからない範囲で独立に移動でき、これにより、長さの異なるワークWや異なるパレット載置部のパレットに対応することができる。また、ロボット3は、不図示のセンサや制御装置を備えており、それらによって、バッファ部2からパレットPに移載したワークWのパレットP上の位置および個数を把握している。ロボット3は、制御部4からの指示に基づいて、移載作業を行うパレットPを選択して動作する。制御部4は、移載作業を行うパレットPを選択するために必要な情報として、各パレットP毎に積載可能なワーク数(満杯ワーク数M)の情報の他、パレット交換に要する標準的な時間(パレット交換時間T)、ワークWをバッファ部2からパレットに移載するために必要な標準的な時間(移載時間Δt)などの情報を取得しており、さらに、時間と共に変化するパレットP上の移載済みワーク数(積載ワーク数N)の情報を各パレット毎にロボット3から順次取得する。
パレットPは、通常、ワークWが所定数まで積載されて満杯となると、新たな空きパレットPに交換される。また、ロボット3が移載を行う作業場所は、各バッファ部2に対応する互いに異なる作業空間に設定されている。パレット交換作業が行われる際に、制御部4は、バッファ部2のうちパレットPが交換されるバッファ部2に対応するロボット3の作業空間からロボット3を排除する。これは、パレット交換を作業者が行う場合に、パレット載置部11に設けられた前述の安全柵の中に入ることがあり、作業者の安全確保のために、ロボット3を他所に移動させるためである。別の言い方をすれば、パレット交換中にロボット3は、当然、他のパレットPに対して移載を行っているはずであり、パレット交換中の作業空間からロボット3は排除される。また、パレット交換は、通常、安全の確保や、作業場所の確保のために、1つのパレット毎に行われる。なお、パレタイジング作業の終了時や、ワーク品種の切替時には、満杯ワークとなる前にパレット交換が行われることがある。
次に、制御部4によるパレット選択の動作を説明する。制御部4は、図2(a)に示すように、ロボット3による移載作業毎にパレット載置部11に置かれた2つのパレットP(区別してP1,P2)について、積載ワーク数Nと満杯ワーク数Mとから各パレットP毎に満杯に至るまで積載可能な残ワーク数R=(M−N)を求め、残ワーク数Rと1回当たりのワークの移載に要する移載時間Δtとに基づいて各パレットP毎の積載完了までの残積載時間Tr=Δt×Rを求め、各パレットPのうち少なくとも1つのパレットPの残積載時間Trがパレット交換作業に要する既定のパレット交換時間Tよりも短くなることがないように、移載作業を行うパレットPを選択する。制御部4は、図2(a)の場合、パレットP1を、ロボット3が移載作業を行う対象として選択する。そこで、図2(b)に示すように、パレットP2よりも先にパレットP1が満杯とされる。この満杯となった時点で、パレットP2の残ワーク数Rに相当する残積載時間Trはパレット交換時間Tよりも長い。従って、図2(c)に示すように、パレットP1の交換中に、ロボット3は手待ち状態となることなく、つまり、パレット交換のタイミングが重なることなく、パレットP2への移載作業を継続することができる。
上述の制御部4およびロボット3の動作を、ワークWが2品種と限らずm品種の一般的な場合について、図3のフローチャートによって説明する。なお、パレットPには、異品種のワークを混載することはなく、m品種のワークに対して、m個のバッファ部2と、それらに対応するm個のパレット載置部11とパレットPが用いられ、1台のロボット3が移載を行う。パレタイズ作業が開始されると、制御部4はパレット選択を行い(#1)、ロボット3は選択されたパレットPに対してワークWの移載を行う(#2)。ロボット3は、移載したパレットPについて1つのワークを移載完了した旨の情報を制御部4に出力する(#3)。制御部4は、現在選択されているパレットPについて積載ワーク数Nのインクリメント(プラス1)を行い、残積載時間Trを算出する(#4)。続いて、制御部4は、全パレットについて残積載時間Trの大小比較を行い(ループLP1,LP2)、最小の残積載時間を検出する(#5)。この最小の残積載時間となっているパレットPが移載対象として選択される。制御部4は、パレタイズ作業の継続か終了かを判断し(#6)、終了でなければ(#6でNo)、検出された最短の残積載時間に基づいて、ステップ(#1)のパレット選択からの処理を繰り返す。なお、パレット選択時に最小の残積載時間の他の情報を考慮するようにすることができる。
次に、図4、図5により、2つのパレットが、24個積みのパレットP1と、16個積みのパレットP2との場合について、より具体的に説明する。パレタイザ1の構成は、図1に示したものである。図4(a)は24個積みのパレットP1に14個のワークWを積載した状態を示し、満杯ワーク数M=24、積載ワーク数N=14、残ワーク数R=(M−N)=10である。同様に、図4(a)は16個積みのパレットP2に6個のワークWを積載した状態を示し、満杯ワーク数M=16、積載ワーク数N=6、残ワーク数R=10である。両パレットのワークWは異品種である。ここで、パレット交換時間TをT=90秒とし、1つのワークをパレタイズするのにかかるタクトタイム(移載時間Δt)をΔt=9秒/個とする。すると、パレット交換時間Tに見合うワーク数を定義して換算ワーク数Ntとすると、Nt=T/Δt=(90秒)/(9秒/個)=10個と算出される。また、指標積載ワーク数Crを、Cr=(M−T/Δt)によって定義する(整数とならない場合、例えば切捨てる)。すると、パレットP1の場合、Cr=(24−90/10)=14個であり、パレットP2の場合、Cr=(16−90/10)=6個である。実は、図4(a)(b)はこのようなパレット状態を示している。
ここで、図5に示すように、2つのパレットP1,P2の状態を表現する2次元のパレット状態空間を定義する。この状態空間において、右向き軸と下向き軸は、それぞれパレットP1,P2の状態を示し、積載中の状態を満杯ワーク数Mに至るまでの積載済みワーク数Nで示し、パレット交換中の時間経過状態を換算ワーク数Ntに至るまでの時間経過によって示す。この状態空間の升目は、移載時間Δt単位または1ワーク単位で形成されている。パレット状態空間は、領域a、b1、b2、c1,c2,d1,d2,e2,e2,fの10の領域に分類される。各領域を区分する境界は、指標積載ワーク数Cr=14,6、満杯ワーク数M=24,16、斜め下方(時間経過方向)の対角線などである。
領域aのパレット状態は、両パレット共に指標積載ワーク数Crまで余裕があり、ロボット3はどちらのパレットに対して作業をしても、一方のパレットでパレット交換が開始された場合、もう一方のパレットには作業が中断することを回避できる量の作業(仕事)が残っている状態である。また、領域aにおける状態から、一方のパレットで指標積載ワーク数Crとなったとき、もう一方のパレットが指標積載ワーク数Cr以上であれば、状態は領域b1,b2のいずれかにある。この領域では、指標積載ワーク数Cr以上のパレットに対してパレタイズを進めることで、パレット交換開始時にロボット3がもう一方のパレットに対してパレタイズ作業を中断することなく作業を継続することができる。
領域d1,d2のパレット状態は、両方のパレットP1,P2において積載が完了していないが、両パレットとも指標積載ワーク数Crより積載数が多い状態である。このような状態になるのは、トラブル時や途中まで積載されたパレットがパレット交換時に挿入された場合である。この場合、一方のパレットについてパレット交換が開始された時点で、もう一方のパレットには作業を中断しないだけの仕事がない状態となる。つまり、ロボット3が作業を中断し、パレット交換が終了するのを待たなければならない事態が発生する。このパレット状態の場合、少しでもロボット3が作業を中断する時間が短くなるよう、パレット交換に時間的により近いパレットを優先して移載作業を進める。
領域e1,e2のパレット状態は、一方のパレットを交換開始した時点で、もう一方のパレットの積載数が指標積載ワーク数Crより多い状態である。この状態になるのは、トラブル時や途中まで積載されたパレットがパレット交換時に挿入された場合である。これは、一方のパレットでパレットが交換中で、もう一方のパレットには作業を中断しないだけの仕事がない状態である。この状態において、ロボット3はパレット積載数までパレタイズを行い、作業が完了したら、もう一方のラインでのパレット交換が終了するまで作業を中断せざるを得ない。領域fは、両方のパレットP1,P2がパレット交換中またはパレット交換待ちの状態である。
パレット状態図を用いて、ロボット3が手待ちとならないための状態変化の方向について説明する。手待ちとならない状態変化の方向、つまり、制御部4が行うパレット選択の方向は、各領域a〜f毎に限定される。領域aにおける点(状態、1つの升目)は、状態変化の方向として、右または下のいずれかの方向に変化できる。領域b1,d1では右方向だけ、領域b2,d2では下方向だけ変化することができる。領域c1,c2,e1,e2では斜め下方だけ変化することができる。領域d1,d2の状態は、通常のパレタイジング作業では入り込まない領域である。つまり、指標積載ワーク数Cr=14,6は、このような領域d1,d2への侵入を制限する指標となっている。また、パレット状態空間の右上隅、または左下隅の3角領域は、通常のパレット状態からは進めない領域である。このような領域には、例えば、なんらかの作業の都合により、満杯ワーク数に達しない状態でパレット交換されたパレットを再投入する場合の状態が現れる。いずれにしても、再投入されたパレットPの状態は、ロボット3や制御部4が把握できないので、入力部41を用いて再投入するパレットPに積載されている、少なくともワーク数の情報が制御部4に入力される。
次に、図6のフローチャートを参照して、図1に示したパレタイザ1による、バッファ状態を考慮する場合のパレタイジング動作を説明する。上述した図5における領域aの状態では、どちらのパレットに対して作業をしてもよい旨、説明したが、パレタイズするワーク品種の切替(バッファ切替という)を頻繁に行うと、ロボット3が2つのパレット間(バッファ間)を移動する時間が増加するので効率的でない。そこで、ロボット3のバッファ切替の回数を抑えつつ、バッファオーバ(バッファ部2に保管されるワーク数が保管容量数を超えること)を引き起こさないという条件を、ロボット3を制御するアルゴリズムに付加する。これにより、ロボット3がなるべく移動しない状態で効率的にパレタイズすることができる。
制御部4は、図6に示すように、バッファ部2が使用可能か否かを判断し(S1)、バッファ部2が使用可能でないならば(S1でNo)、バッファ部2を一定時間停止する(S2)。バッファ部2が使用可能(停止ボタンが押されていない、バッファオーバしていない)であり(S1でYes)、ワークWの品種切替がなく(S3でNo)、両パレットが定常状態であり(S4でYes)、現バッファが空でなければ(S5でNo)、パレット交換に、時間的により近い状態のバッファ側で移載作業を行う(S6)。また、ステップ(S4)において、両パレットが定常状態でなく(S4でNo)、相手バッファにおけるワーク保管数が閾値を超えていなければ(S9でNo)、ロボット3の移動なし(バッファ切替なし)で移載作業を行い(S10)、相手バッファが閾値を超えていれば(S9でYes)、ロボット3を移動して(バッファ切替)で移載作業を行う(S11)。また、ステップ(S5)において、現バッファが空であり(S5でYes)、相手バッファが空でなければ(S12でNo)、ロボット3を移動して(バッファ切替)で移載作業を行う(S13)。
上述のステップ(S6,S10,S11,S13)のいずれかの後、制御部4は、現パレットが交換されるべきか否かを調べ(S7)、パレット交換が必要であれば(S7でYes)、ロボット3をそのパレット側から他のパレット側に移動させてパレット交換を開始し(S15)、現パレットが交換要でなければ(S7でNo)、そのままで、作業続行か否かを判断する(S8)。また、ステップ(S12)において、相手バッファが空であれば(S12でYes)、ロボット3を一時待機させ(S14)、作業続行か否かを判断する(S8)。また、ステップ(S3)において、ワークWの品種切替がある場合(S3でYes)、品種切り替えのあるバッファ側で、そのバッファが空になるまで移載作業を行い(S16)、作業続行か否かを判断する(S8)。制御部4は、ステップ(S3、S16)における処理のように、バッファ部2のいずれかに対するワークWの品種を新たな他の品種に切り替える切替予定情報が与えられた場合に、バッファ部2のうち品種切替対象のバッファ部2に一時保管されているワークWの移載を優先する。ステップ(S8)において、作業続行であれば(S8でYes)、ステップ(S1)からの作業を繰り返し、作業続行でなければ(S8でNo)、処理を終了する。
また、上述のステップ(S8)における判断のように、制御部4は、バッファ部のうち一時保管されているワーク数が各バッファ毎に設定された閾値を超えているバッファ部のワークの移載を優先する。これは、同じ作業を人が行う際、バッファに一定の長さ以上、ワークが溜まっていたら作業するバッファ部を切替える、という知能的な作業を、理論値を用いて模倣するものである。ここで、バッファ部の長さLb、ワーク幅D、パレット交換時間T、バッファ切替時間Xb、ワーク供給時間間隔tw、バッファ部の数Nbを定義する。長さLbはワークを並べて保管する際の並べる方向(バッファ方向、図1のy軸方向)の保管に使用可能な、バッファ部の長さであり、幅DはワークWを並べて保管する際のバッファ方向のワークの幅である。そこで、Lb/Dは、バッファ部に保管可能なワーク数となる。バッファ切替時間Xbはロボット3がバッファ部間(パレット載置部間)を移動するために必要な時間である。
上述のバッファ部毎に設定する、ワーク保管数に対する閾値(ステップS9参照)を距離によって表現した閾値LTの設定例を示す。簡単のため、次に示す各数値は、2つのバッファ部2、および2品種のワークWにおいて同じであるとする。例えば、バッファ部の長さ(Lb=7300mm)、ワーク幅(D=最大330mm)、パレット交換時間(T=90秒)、バッファ切替時間(Xb=10秒)、ワーク供給の時間間隔(tw=20秒)、2つのバッファ部(Nb=2)の数値を設定する。また、閾値LTに対する安全幅αを、α=1000mmに設定する。この安全幅αは、例えば、ワークWの品種切替などのイレギュラな場合に対処することを想定したものである。
LT=Lb−D×(T+Xb)/tw×Nb−α
=7300−330×(90秒+10秒)/(20秒)×2−1000
=4000−1000
=3000(mm)。
上述の閾値LT=3000(mm)によって、図6のステップ(S9)における判断が行われる。パレット積載が完了して(満杯ワーク数となって)からパレット交換が完了されるまで、T+Xb=90秒+10秒=100秒、かかる。その100秒の間に20秒に1箱(ワーク)が運ばれてくるので、5箱が一方のバッファ部に運ばれてくる。パレット交換が重なった場合、そのバッファ部に、バッファ数Nb倍分の箱が溜まることになり、それに箱幅Dをかけた長さ分が、バッファ部に保管できる長さの最大となる。バッファ部の全長からバッファ部が埋まる長さの最大を引いた長さが、箱を溜めておいてよいスペースとなる。こうすることにより、バッファオーバを回避しつつ、バッファ切替にかかる時間を抑えることができる。
(実施例)
次に、図7を参照して、パレタイジング動作時のバッファ部におけるワークの一時保管について説明する。図7において縦軸の距離は、2つのバッファ部(バッファ部2a、バッファ部2b)における最後尾のワークWの端部位置を検証実験によって記録したものである。この検証実験は、図6に示したアルゴリズムに従って行われたものである。ここで、パレット交換時間T=90秒、移載時間(パレタイズタクトタイム)Δt=9秒、バッファ部の長さLb=7300mmである。ワークの供給、ワークの幅、パレットの満杯ワーク数は、それぞれバッファ部2a,2bに対して、下記の表1、表2の諸元で示されている。表中の流通時間から分かるように、ワークの品種は品番切替時間5分で切り替えられている。
Figure 0005610828
Figure 0005610828
各バッファ部2a,2bにおけるワークの最後尾までの距離の最大値は、図7に示すように、バッファ部2aで5058mmであり、バッファ部2bで5313mmである。これらの値は、バッファ部2の長さLb=7300mmに対して十分余裕のある距離となっている。このようにパレット状態(領域a,b1,b2,d1,d2)は、それぞれのバッファ部2a,2bにおいて、パレット積載数、パレット交換時間、ロボットタクトタイムにより設定することができる。そこで、パレット状態が領域e1,e2や領域d1,d2に陥ることがないように、領域aの状態になった時点で、ロボット3が作業するバッファ部を固定する。このようにパレットP上の残り積載数を管理することにより、ロボット3が、パレット交換待ち状態となるのを回避できる。すなわち、本パレタイザによれば、簡単な構成により、順次供給される複数品種のワークを品種毎にパレタイズする際に、複数のパレットのパレット交換のタイミングの重なりを抑制でき、効率的なパレタイズを実現できる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、ロボット3は、図1に示したような2台の単体ロボットの一対からなる構成に限らず、ワークWの形状に適したロボットであればよく、移動しないロボットでもよい。例えば、単腕ロボットでもよい。また、ワークの形状やパレットへのワークの荷姿などは、図1に示したような、長尺のワークをパレットにひと並べにするのではなく、パレット上に2次元的に並べるものでもよい。
1 パレタイザ
2,2a,2b バッファ部、バッファ
3 ロボット
4 制御部
41 入力部
P,P1,P2 パレット
W ワーク

Claims (5)

  1. 順次供給される複数品種のワークを品種毎にパレタイズするパレタイザにおいて、
    供給されるワークを品種毎に仕分けして品種毎に一時保管する複数のバッファ部と、
    前記複数のバッファ部から当該各バッファ部にそれぞれ対応して配置された交換自在なパレットにワークを移載するロボットと、
    前記ロボットを制御してワークを移載させる制御部と、を備え、
    前記ロボットは前記制御部により移載作業を行うパレットを選択して動作するものであり、前記バッファ部に対応して配置されたパレットの交換作業に要するパレット交換時間は、全て同じ時間に設定されており、
    前記制御部は、前記ロボットによる移載作業毎に、前記各パレットについて積載ワーク数と満杯ワーク数とから前記各パレット毎に満杯に至るまで積載可能な残ワーク数を求め、前記残ワーク数と1回当たりのワークの移載に要する移載時間とに基づいて前記各パレット毎の積載完了までの残積載時間を求め、前記各パレットのうち少なくとも1つのパレットの残積載時間が前記パレット交換時間よりも短くなることがないように、移載作業を行うパレットを選択することを特徴とするパレタイザ。
  2. 前記パレットのうち満杯に達することなくパレット交換がなされたパレットをパレタイザに再投入する際に当該パレットに積載されているワーク数を前記制御部に入力するための入力部を備えることを特徴とする請求項1に記載のパレタイザ。
  3. 前記制御部は、前記バッファ部のうち一時保管されているワーク数が前記各バッファ毎に設定された閾値を超えているバッファ部のワークの移載を優先することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパレタイザ。
  4. 前記ロボットが移載を行う作業場所は、前記各バッファ部に対応する互いに異なる作業空間に設定されており、
    前記制御部は、前記バッファ部のうち前記パレットが交換されるバッファ部に対応する前記作業空間から前記ロボットを排除することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のパレタイザ。
  5. 前記制御部は、前記バッファ部のいずれかに対するワークの品種を新たな他の品種に切り替える切替予定情報が与えられた場合に、前記バッファ部のうち品種切替対象のバッファ部に一時保管されているワークの移載を優先することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のパレタイザ。
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