JP5609263B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド部に複数のブロックを備える空気入りタイヤに関する。
氷雪路面において制動性能や駆動性能を向上させるために、トレッド部に複数のブロックを備える空気入りタイヤが用いられている。これは、トレッド部に複数のブロックを設け、エッジ成分を増加させることにより、空気入りタイヤと路面との摩擦係数が高くなるためである。また、エッジ成分を更に増加させるため、トレッド部に設けられたブロックにサイプが形成された空気入りタイヤが用いられている。
例えば、トレッド部のブロックにジグザグに延びる複数のサイプが形成され、ジグザグの振幅中心線がタイヤ周方向に対してなす傾斜角度を0度〜45度とした空気入りタイヤが知られている(特許文献1)。
特開2005−145191号公報
しかしながら、従来の空気入りタイヤでは、エッジ成分を増加させるためにブロックに形成されるサイプを増加させると、ブロック剛性が低下する。そのため、制動時にブロックが倒れ込みやすくなり、氷雪路面における制動性能や駆動性能が低下する。
本発明は、ブロック剛性の低下を抑制しつつエッジ成分を増加させることにより、氷雪路面における制動性能や駆動性能を向上させる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、タイヤ幅方向に延びる複数の幅方向溝と、によって画定される複数のブロックをトレッド部に備える空気入りタイヤであって、前記ブロックには、複数のサイプが形成されており、トレッド面における前記ブロックの辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺がタイヤ周方向に対してなす角の平均をαとすると、α<90°であり、前記複数のサイプがタイヤ周方向に対してなす角の平均をβとすると、β<αであり、前記ブロックの辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる2つの辺がタイヤ周方向に対してなす角の差は10°以下であり、前記複数のサイプがタイヤ周方向に対してなす角の最大値と最小値の差は10°以下であり、前記複数のサイプは、10°≦α−β≦45°の関係を満たすことを特徴とする。
また、前記複数のサイプは、15°≦α−β≦30°の関係を満たすことが好ましい。
また、前記ブロックは、50°≦α≦80°の関係を満たし、前記複数のサイプは、30°≦βの関係を満たすことが好ましい。
また、前記ブロックは、50°≦α≦70°の関係を満たし、前記複数のサイプは、40°≦β≦60°の関係を満たすことが好ましい。
また、トレッド面において、前記ブロックの面積に対して前記複数のサイプが形成される部分の面積は、15%以下であることが好ましい。
また、トレッド面において、前記ブロックの面積に対して前記複数のサイプが形成される部分の面積は、8%以上12%以下であることが好ましい。
また、前記複数のサイプは、3mm以上の間隔で形成されることが好ましい。
また、前記サイプは、少なくとも一部分がジグザグ形状、又は、波形状であることが好ましい。
また、前記サイプは、3次元形状のサイプであることが好ましい。
また、前記サイプの少なくとも一方の端が前記ブロックの内部で終端することが好ましい。
本発明の空気入りタイヤによれば、ブロック剛性の低下を抑制しつつエッジ成分を増加させることにより、氷雪路面における制動性能や駆動性能を向上させることができる。
実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す図である。 実施形態のブロックの一例を示す平面図である。 (a)〜(c)は、実施形態のブロックの他の例を示す平面図である。 変形例1のブロックを示す平面図である。 (a)、(b)は、変形例2のブロックを示す平面図である。 変形例3のブロックを示す斜視図である。 従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。
以下、本発明の空気入りタイヤについて、実施形態に基づいて説明する。以下に説明する実施形態の空気入りタイヤは、JATMA YEAR BOOK 2009(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に規定されているトラック及びバス用の重荷重用タイヤに適用することができる。重荷重用タイヤの他、A章に規定されている乗用車用タイヤ、B章に規定されている小形トラック用タイヤに適用することもできる。
なお、以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。また、タイヤ周方向とは、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。
まず、図1を参照して、本実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンを説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンの一例の概略を示す図である。図1の縦方向はタイヤ周方向を示し、図1の横方向はタイヤ幅方向を示す。図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝10と、タイヤ幅方向に延びる複数の幅方向溝12と、複数のブロック20と、をトレッド部に備える。複数のブロック20は、周方向溝10と幅方向溝12とによって画定される。また、ブロック20には、複数のサイプ30が形成されている。なお、図1においては、サイプ30の形状は簡略化されている。
ここで、図2を参照して、本実施形態のブロック20の形状、及び、ブロック20に形成されるサイプ30の形状について、詳細に説明する。図2は、本実施形態のブロック20の一例を示す平面図である。図2の縦方向はタイヤ周方向を示し、図2の横方向はタイヤ幅方向を示す。図2に示される例では、ブロック20に7本のサイプ30が形成されている。また、図2に示される例では、サイプ30の少なくとも一部分がジグザグ形状である。
ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺Aがタイヤ周方向に対してなす角をαと定義する。また、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺Aがタイヤ周方向に対してなす角をαと定義する。このとき、ブロック20の辺のうち、タイヤ幅方向に沿って延びる辺がタイヤ周方向に対してなす角の平均をαとすると、α<90°である。図2に示される例では、α=65°である。
また、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる2つの辺A、Aがタイヤ周方向に対してなす角α、αの差は10°以下である。
ここで、図3を参照して、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺が直線ではない場合の上記角度の定義について説明する。図3(a)〜(c)は、ブロック20の他の例を示す平面図である。図3(a)〜(c)に示されるブロック20は、いずれも、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺が直線ではない。
ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺が直線ではない場合は、タイヤ幅方向に沿って延びる辺の両端を結ぶ直線(図3(a)〜(c)に点線で示される直線A、A)によって、タイヤ幅方向に沿って延びる辺を定義する。
また、図2に示されるブロック20の辺Aに近い順に、サイプ30がタイヤ周方向に対してなす角を、それぞれ、β、β、…、βと定義する。このとき、複数のサイプ30がタイヤ周方向に対してなす角の平均をβとすると、β<αである。図2に示される例では、β=50°である。
また、複数のサイプ30がタイヤ周方向に対してなす角の最大値と最小値の差は10°以下である。
また、10°≦α−β≦45°の関係を満たすように、ブロック20に複数のサイプ30が形成される。
なお、図2に示されるように、サイプ30が直線形状ではない場合は、サイプ30のタイヤ幅方向の両端を結ぶ直線がタイヤ周方向に対してなす角によって、βを定義する。また、αとβはいずれもタイヤ周方向の同一方向(例えば、図2の上方向)を基準として定義される。
本実施形態の空気入りタイヤでは、β<αの関係を満たすようにブロック20に複数のサイプ30が形成されることにより、制動時にブロック20の全体が倒れ込む方向と、複数のサイプ30によって区切られたブロック20の一部分が倒れ込む方向とを異ならせることができる。そのため、複数のサイプ30によって区切られたブロック20の一部分がブロック20の全体の倒れ込みを支え、ブロック剛性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤでは、β<αの関係を満たすようにブロック20に複数のサイプ30が形成されることにより、β=αの関係を満たすようにブロック20に複数のサイプ30が形成される場合に比べて、サイプ30の長さを長くすることができる。そのため、ブロック20のエッジ成分を増加させることができる。
その結果、本実施形態の空気入りタイヤによれば、氷雪路面における制動性能を向上させることができる。
なお、ブロック剛性の低下をより効果的に抑制するためには、15°≦α−β≦30°の関係を満たすように、ブロック20に複数のサイプ30が形成されることが好ましい。
また、本実施形態の空気入りタイヤでは、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる2つの辺A、Aがタイヤ周方向に対してなす角α、αの差を10°以下とすることにより、制動時、駆動時の両方に対して、ブロック剛性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤでは、複数のサイプ30がタイヤ周方向に対してなす角の最大値と最小値の差を10°以下とすることにより、複数のサイプ30によって区切られたブロック20の一部分がブロック20の全体の倒れ込みを効果的に支え、ブロック剛性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤでは、10°≦α−β≦45°の関係を満たすように、ブロック20に複数のサイプ30が形成されることにより、ブロック剛性の低下をより効果的に抑制することができる。
なお、ブロック20の全体の倒れ込みを効果的に抑制するためには、α≦80°とすることが好ましい。ブロック20の全体の倒れ込みをより効果的に抑制するためには、α≦70°とすることがより好ましい。
また、タイヤ幅方向に沿ったブロック20のエッジ成分を増加させるためには、50°≦αとすることが好ましい。
また、タイヤ幅方向に沿ったサイプ30のエッジ成分を増加させるためには、30°≦βとすることが好ましい。タイヤ幅方向に沿ったサイプ30のエッジ成分を更に増加させるためには、40°≦β≦60°とすることがより好ましい。
次に、本実施形態のブロック20の面積と複数のサイプ30が形成される部分の面積の関係について説明する。
本実施形態のブロック20は、トレッド面(ブロック20が路面と接する面)において、ブロック20の面積に対して複数のサイプ30が形成される部分の面積が15%以下であることが好ましい。ブロック20の面積に対して複数のサイプ30が形成される部分の面積を15%以下とすることにより、ブロック剛性の低下を抑制することができるためである。
ブロック剛性の低下をより効果的に抑制するためには、ブロック20の面積に対して複数のサイプ30が形成される部分の面積を8%以上12%以下とすることが好ましい。
なお、ブロック20の面積は、2つの周方向溝10と2つの幅方向溝12とによって画定される部分の面積であり、ブロック20に形成されるサイプ30の部分の面積を含む。また、サイプ30が形成される部分の面積は、サイプ30の長さとサイプ30の幅とによって定まる。
次に、本実施形態のブロック20に形成される複数のサイプ30の間隔について説明する。
本実施形態の複数のサイプ30は、3mm以上の間隔で形成されることが好ましい。複数のサイプ30を3mm以上の間隔で形成することにより、ブロック剛性の低下を抑制することができるためである。
以上説明したように、本実施形態の空気入りタイヤによれば、ブロック剛性の低下を抑制しつつエッジ成分を増加させることにより、氷雪路面における制動性能や駆動性能を向上させることができる。
(変形例1)
次に、図4を参照して、変形例1のブロックについて説明する。本変形例では、ブロック20に形成されるサイプ30の形状が、図2を参照して説明した実施形態とは異なる。図4は、本変形例のブロックを示す平面図である。図4に示されるように、本変形例のブロック20に形成されるサイプ30は、少なくとも一部分が波形状である。その他の点では、本変形例のサイプ30の形状は、上述した実施形態と同様である。
波形状の部分のサイプ30の波長(図4にaで示される長さ)は、2.0mm以上5.0mm以下であることが好ましく、2.0mm以上3.0mm以下であることがより好ましい。
波形状の部分のサイプ30の振幅(図4にbで示される長さ)は、0.8mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.8mm以上1.5mm以下であることがより好ましい。
本変形例のようにサイプ30の少なくとも一部分が波形状である場合においても、上述した実施形態のようにサイプ30の少なくとも一部分がジグザグ形状である場合と同様、ブロック剛性の低下を抑制しつつエッジ成分を増加させることにより、氷雪路面における制動性能や駆動性能を向上させることができる。
なお、サイプ30の他の変形例として、サイプ30が直線状に形成されるものでもよい。
(変形例2)
次に、図5を参照して、変形例2のブロックについて説明する。本変形例では、ブロック20に形成されるサイプ30の形状が、図2を参照して説明した実施形態とは異なる。図5(a)、(b)は、本変形例のブロックを示す平面図である。
図5(a)に示される例のサイプ30は、サイプ30の少なくとも一方の端がブロック20の内部で終端している。図5(b)に示される例のサイプ30は、サイプ30の両端がブロック20の内部で終端している。その他の点では、本変形例のサイプ30の形状は、上述した実施形態と同様である。
本変形例に示されるように、サイプ30の少なくとも一方の端をブロック20の内部で終端させることにより、ブロック剛性を向上させることができる。そのため、本変形例においても、氷雪路面における制動性能や駆動性能を向上させることができる。
(変形例3)
次に、図6を参照して、変形例3のブロックについて説明する。本変形例では、ブロック20に形成されるサイプ30の形状が、図2を参照して説明した実施形態とは異なる。図6は、本変形例のブロックを示す斜視図である。
図6に示されるように、本変形例のサイプ30は、3次元形状のサイプである。具体的には、本変形例のサイプ30は、図2の平面図を参照して説明した実施形態と同様、トレッド面ではジグザグ形状に形成されているが、サイプの底は、ジグザグ形状のサイプ30の振幅と実質的に同じ溝幅を有する細溝状に形成されている。つまり、サイプ30は、トレッド面からサイプの底に向けて徐々に幅が狭くなる複数の平面Sと、トレッド面からサイプの底に向けて徐々に幅が広くなる複数の平面Sとを有し、これらの平面S,Sを組み合わせることにより、トレッド面からサイプの底に向けてサイプ形状の振幅が徐々に変化している。
本変形例に示されるように、ブロック20に3次元形状のサイプ30を形成する場合においても、ブロック剛性を向上させつつエッジ成分を増加させることにより、氷雪路面における制動性能や駆動性能を向上させることができる。
種々の空気入りタイヤを用いて、本発明の効果を確認する試験を行った。タイヤサイズは、195/65R15であり、空気圧を210kPaとした。荷重条件は、JATMA YEAR BOOK 2009(日本自動車タイヤ協会規格)で規定される条件とした。各試験タイヤを試験車両の総輪に装着し、以下のような試験を行った。
(雪上制動性能)
雪上テストコースにおいて、時速40kmで直進走行中の車両にフル制動を付与し、車両が停止するまでの制動距離を測定した。制動距離の逆数により評価結果を求め、従来タイヤを100とする指数値でその結果を示す。この値が大きいほど、制動距離が短く、氷上制動性能が優れている。
(氷上制動性能)
氷上テストコースにおいて、時速30kmで直進走行中の車両にフル制動を付与し、車両が停止するまでの制動距離を測定した。制動距離の逆数により評価結果を求め、従来タイヤを100とする指数値でその結果を示す。この値が大きいほど、制動距離が短く、氷上制動性能が優れている。
(従来例、実施例1〜4、比較例1〜3)
従来例、実施例1〜4、比較例1〜3の空気入りタイヤを用いて、α−βの大きさを変えることの効果を調べた。
まず、従来例の空気入りタイヤについて説明する。図7は、従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。図7の縦方向はタイヤ周方向を示し、図7の横方向はタイヤ幅方向を示す。図7に示されるように、従来例の空気入りタイヤの基本的な構成は、上述した実施形態の空気入りタイヤと同様である。従来例の空気入りタイヤは、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺がタイヤ周方向に対してなす角の平均αと、複数のサイプ30がタイヤ周方向に対してなす角の平均βとの関係が、上述した実施形態とは異なる。
従来例の空気入りタイヤは、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺がタイヤ周方向に対してなす角の平均αと、複数のサイプ30がタイヤ周方向に対してなす角の平均βとが互いに等しい。具体的には、α=β=65°である。
次に、各実施例、各比較例の空気入りタイヤについて説明する。各実施例、各比較例の空気入りタイヤの基本的な構成は、図1、図2を参照して説明した実施形態と同様である。各実施例、各比較例の空気入りタイヤは、ブロック20の辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺がタイヤ周方向に対してなす角の平均αと、複数のサイプ30がタイヤ周方向に対してなす角の平均βとの関係が互いに異なる。各実施例、各比較例のα、β、α−βは、下記の表1に示される通りである。
従来例、各実施例、各比較例のブロック20の幅(図2にWで示される長さ)は、いずれも16.7mmである。また、従来例、各実施例、各比較例のブロック20の長さ(図2にLで示される長さ)は、いずれも29.6mmである。また、従来例、各実施例、各比較例のブロック20の高さは、いずれも9.0mmである。
また、従来例、各実施例、各比較例のサイプ30の深さは、いずれも7.0mmである。また、従来例、各実施例、各比較例のサイプ30の幅は、いずれも0.4mmである。また、従来例、各実施例、各比較例のサイプ30のサイプ間隔は、いずれも4.5mmである。
従来例、実施例1〜4、比較例1〜3における雪上制動性能、氷上制動性能の試験結果を表1に示す。
従来例、比較例1、実施例1〜4における雪上制動性能、氷上制動性能の試験結果より、0<α−βとすることにより、雪上制動性能、氷上制動性能が向上することが分かった。
また、比較例2、実施例1〜4における雪上制動性能、氷上制動性能の試験結果より、α<90°とすることにより、雪上制動性能、氷上制動性能が向上することが分かった。
また、実施例1〜4、比較例3における雪上制動性能、氷上制動性能の試験結果より、10°≦α−β≦45°とすることにより、雪上制動性能、氷上制動性能が向上することが分かった。また、実施例1〜4における雪上制動性能、氷上制動性能の試験結果より、15°≦α−β≦30°とすることにより、雪上制動性能、氷上制動性能が更に向上することが分かった。
(実施例2、5〜8)
次に、実施例2、5〜8の空気入りタイヤを用いて、ブロック20の面積に対して複数のサイプ30が形成される部分の面積の比率(サイプ面積比率)を変えることの効果を調べた。
実施例5〜8の空気入りタイヤのブロック20の基本的な構成は、上述した実施例2のブロック20と同様である。実施例2、5〜8の空気入りタイヤのブロック20は、サイプ面積比率が互いに異なる。具体的には、ブロック20に形成されるサイプ30の本数やサイプ30の幅を変えることにより、実施例2、5〜8のサイプ面積比率を互いに異ならせた。
実施例5のサイプ面積比率は、5%である。実施例6のサイプ面積比率は、8%である。実施例2のサイプ面積比率は、12%である。実施例7のサイプ面積比率は、15%である。実施例8のサイプ面積比率は、20%である。
なお、実施例2、5〜8は、いずれも、α=65°、β=50°、α−β=15°である。
実施例2、5〜8における雪上制動性能、氷上制動性能の試験結果を表2に示す。
表2に示されるように、サイプ面積比率を15%以下とすることにより、氷上制動性能の低下を抑制しつつ、雪上制動性能が向上することが分かった。また、サイプ面積比率を8%以上12%以下とすることにより、雪上制動性能、氷上制動性能が更に向上することが分かった。
(実施例2,9,10)
次に、実施例2,9,10の空気入りタイヤを用いて、サイプ30の少なくとも一方の端がブロック20の内部で終端することの効果、サイプ30を3次元形状とすることの効果を調べた。
実施例9のブロック20の形状は、図5(a)を参照して説明した変形例2のブロック20と同様である。すなわち、実施例9のブロック20に形成されるサイプ30は、サイプ30の少なくとも一方の端がブロック20の内部で終端している。
また、実施例10のブロック20の形状は、図6を参照して説明した変形例3のブロック20と同様である。すなわち、実施例10のブロック20に形成されるサイプ30は、3次元形状のサイプである。
実施例2,9,10における雪上制動性能、氷上制動性能の試験結果を表3に示す。
表3に示されるように、サイプ30の少なくとも一方の端をブロック20の内部で終端させることにより、雪上制動性能、氷上制動性能が向上することが分かった。
また、サイプ30を3次元形状とすることにより、雪上制動性能、氷上制動性能が向上することが分かった。
表1〜表3に示される結果より、本発明の空気入りタイヤによれば、雪上制動性能、氷上制動性能を向上させることができることが分かった。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 周方向溝
12 幅方向溝
20 ブロック
30 サイプ

Claims (10)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、タイヤ幅方向に延びる複数の幅方向溝と、によって画定される複数のブロックをトレッド部に備える空気入りタイヤであって、
    前記ブロックには、少なくとも一方の端が前記周方向溝で終端している複数のサイプによりタイヤ周方向に挟まれて区切られた部分が形成されており、
    トレッド面における前記ブロックの辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる辺がタイヤ周方向に対してなす角の平均をαとすると、α<90°であり、
    前記複数のサイプがタイヤ周方向に対してなす角の平均をβとすると、β<αであり、
    前記ブロックの辺のうちタイヤ幅方向に沿って延びる2つの辺がタイヤ周方向に対してなす角の差は10°以下であり、
    前記複数のサイプがタイヤ周方向に対してなす角の最大値と最小値の差は10°以下であり、
    前記複数のサイプは、10°≦α−β≦45°の関係を満たすこと
    を特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記複数のサイプは、15°≦α−β≦30°の関係を満たす、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ブロックは、50°≦α≦80°の関係を満たし、
    前記複数のサイプは、30°≦βの関係を満たす、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ブロックは、50°≦α≦70°の関係を満たし、
    前記複数のサイプは、40°≦β≦60°の関係を満たす、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  5. トレッド面において、前記ブロックの面積に対して前記複数のサイプが形成される部分の面積は、15%以下である、請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. トレッド面において、前記ブロックの面積に対して前記複数のサイプが形成される部分の面積は、8%以上12%以下である、請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記複数のサイプは、3mm以上の間隔で形成される、請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記サイプは、少なくとも一部分がジグザグ形状、又は、波形状である、請求項1乃至7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記サイプは、3次元形状のサイプである、請求項1乃至8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記サイプの一方の端が前記ブロックの内部で終端する、請求項1乃至9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。

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